JP2021032433A - 冷却装置 - Google Patents

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【課題】熱の輸送効率を向上させた冷却装置を提供する。【解決手段】冷却装置1は、ループ状ヒートパイプ構造7と、線状ヒートパイプ構造3と、を備える。ループ状ヒートパイプ構造7の第1蒸発部7dは、液戻り管7cが接続された液だまり部と、蒸気管7aが接続された蒸気ヘッダと、を有する。線状ヒートパイプ構造3の第2ウイックは、蒸気ヘッダの外部に位置する外側ウイック部と、蒸気ヘッダの内部に位置するヘッダ側ウイック部と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、冷却装置に関する。
特許文献1には、2つのヒートパイプと、これらのヒートパイプを接続する伝熱ブロックと、を備えた冷却装置が開示されている。この冷却装置によれば、一方のヒートパイプから他方のヒートパイプへと、熱を継続して輸送することができる。
特開2009−216343号公報
このような冷却装置では、熱の輸送効率をより向上させることが求められている。
本発明はこのような事情を考慮してなされ、熱の輸送効率を向上させた冷却装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る冷却装置は、液相の作動流体が蒸発する第1蒸発部と、前記第1蒸発部の内部に設けられた第1ウイックと、気相の作動流体が凝縮する第1凝縮部と、前記第1蒸発部で蒸発した作動流体を前記第1凝縮部に導入する蒸気管と、前記第1凝縮部で凝縮した作動流体を前記第1蒸発部に導入する液戻り管と、を有するループ状ヒートパイプ構造と、コンテナおよび第2ウイックを含み、液相の作動流体が蒸発する第2蒸発部と、気相の作動流体が凝縮する第2凝縮部と、を有する線状ヒートパイプ構造と、を備え、前記第1蒸発部は、前記液戻り管が接続された液だまり部と、前記蒸気管が接続された蒸気ヘッダと、を有し、前記第2ウイックは、前記蒸気ヘッダの外部に位置する外側ウイック部と、前記蒸気ヘッダの内部に位置するヘッダ側ウイック部と、を有する。
上記態様の冷却装置によれば、線状ヒートパイプ構造の第2蒸発部において冷却対象物から熱を受け取り、この熱をループ状ヒートパイプ構造の第1凝縮部へと輸送し、消散させることができる。したがって、冷却対象物を継続して冷却することができる。
そして第1蒸発部は、液戻り管が接続された液だまり部と、蒸気管が接続された蒸気ヘッダと、を有し、第2ウイックは、蒸気ヘッダの外部に位置する外側ウイック部と、蒸気ヘッダの内部に位置するヘッダ側ウイック部と、を有している。このように、線状ヒートパイプ構造の第2ウイックの一部がループ状ヒートパイプ構造の第1蒸発部内に位置していることで、線状ヒートパイプ構造とループ状ヒートパイプ構造との間で熱交換を行う際の熱抵抗が低減される。したがって、線状ヒートパイプ構造からループ状ヒートパイプ構造へと熱を効率よく伝へて、冷却装置全体の熱輸送効率を高めることができる。
ここで、前記ヘッダ側ウイック部と前記第1ウイックとが接していてもよい。
また、前記ヘッダ側ウイック部と前記第1ウイックとが接していなくてもよい。
また、前記第1ウイックの平均細孔径が前記第2ウイックの平均細孔径より小さくてもよい。
また、前記コンテナが前記第1蒸発部内に挿入されており、前記第1蒸発部の内部において、前記コンテナが開口していてもよい。
本発明の上記態様によれば、熱の輸送効率を向上させた冷却装置を提供することができる。
第1実施形態に係る冷却装置の全体の概略図である。 図1のII−II断面矢視図である。 図2のIII−III断面矢視図である。 第2実施形態に係る第1蒸発部の断面図である。 図4のV−V断面矢視図である。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態の冷却装置について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、冷却装置1は、複数(2つ)の線状ヒートパイプ構造3、4と、ファン6と、ループ状ヒートパイプ構造7と、を備えている。線状ヒートパイプ構造3、4およびループ状ヒートパイプ構造7の内部には、それぞれ作動流体が封入されている。
線状ヒートパイプ構造3、4の作動流体の種類およびループ状ヒートパイプ構造7の作動流体の種類は、同じであってもよい。冷却装置1は、作動流体の潜熱を利用して高温部2の熱を第1凝縮部7bに輸送し、その熱を第1凝縮部7bで消散させることで、高温部2を冷却するように構成されている。高温部2は、熱源自体または熱源の近傍に設けられた部材であり、高温となる部位である。
作動流体の材質としては、水、アルコール類、アンモニア水などを用いることができる。ただし、作動流体の材質は適宜変更可能である。
本実施形態の冷却装置1は2本の線状ヒートパイプ構造3、4を備えているが、線状ヒートパイプ構造の数は適宜変更可能であり、1本であってもよいし、3本以上であってもよい。
(方向定義)
以降の説明では、XYZ直交座標系を設定して各構成の位置関係を説明する。X軸方向は、ループ状ヒートパイプ構造7の第1蒸発部7dの内部において、2つの線状ヒートパイプ構造3、4が並べられた方向である。Y軸方向は、第1蒸発部7dの内部において、線状ヒートパイプ構造3、4が延びる方向である。Z軸方向は、X軸方向およびY軸方向の双方に直交する方向である。以下、X軸方向を並列方向Xといい、Y軸方向を長手方向Yといい、Z軸方向を上下方向Zという。
図3に示すように、並列方向Xは、第1蒸発部7dが有する縦溝22〜27が並べられた方向でもあり、第1蒸発部7dが有する横溝28が延びる方向でもある。また、長手方向Yは、縦溝22〜27が延びる方向でもある。図2において、上下方向Zにおける液だまり部10側を上方といい、蒸気ヘッダ20側を下方という。
図1に示すように、ループ状ヒートパイプ構造7は、蒸気管7aと、第1凝縮部7bと、液戻り管7cと、第1蒸発部7dと、を有している。第1凝縮部7bには複数のフィンFが設けられており、ファン6はフィンFを空冷することで第1凝縮部7b内の作動流体を冷却する。
第1蒸発部7dは、全体として略直方体状に形成されている。なお、第1蒸発部7dの形状は適宜変更可能である。図2に示すように、第1蒸発部7dは、液だまり部10と、蒸気ヘッダ20と、第1ウイックW1と、を有している。第1ウイックW1としては、例えば、複数の細線を格子状に編み込んだメッシュや、多孔質の焼結体などを用いることができる。液だまり部10および蒸気ヘッダ20の材質としては、銅などの金属を採用することができる。ただし、第1ウイックW1、液だまり部10、および蒸気ヘッダ20の材質は適宜変更してもよい。
液だまり部10は、上壁部11と、側壁部12と、を有している。上壁部11は、並列方向Xおよび長手方向Yに沿って延びる板状に形成されている。側壁部12は、上壁部11の外周縁から下方に向けて延びている。側壁部12の内面には、下方を向く突き当て面12aが形成されている。側壁部12には貫通孔が形成されており、この貫通孔に液戻り管7cが接続されている。
第1ウイックW1は、略直方体状に形成されており、上壁部11および側壁部12に囲まれた空間に配置されている。すなわち、第1ウイックW1は、液だまり部10の内部に配置されている。第1ウイックW1の上面の一部は、側壁部12の突き当て面12aに接触している。また、第1ウイックW1の側面は、側壁部12の内面に接触している。第1ウイックW1の上方には、貯留空間S1が形成されている。貯留空間S1は、上壁部11の下面と、側壁部12の内面と、第1ウイックW1の上面と、により形成されている。貯留空間S1は、液戻り管7cに接続されている。貯留空間S1には液相の作動流体(不図示)が存在しており、第1ウイックW1には液相の作動流体が含浸されている。貯留空間S1には、液戻り管7cから排出された液相の作動流体が溜められる。
図2、図3に示すように、蒸気ヘッダ20は、複数の縦溝22〜27および1つの横溝28を有するブロック状に形成されている。蒸気ヘッダ20の上面は、液だまり部10の側壁部12の下面に隙間なく接合されている。接合の手段としてはロウ付けや溶接などを採用することができる。縦溝22〜27および横溝28は、蒸気ヘッダ20の上面から下方に向けて窪んでいる。
図3に示すように、複数の縦溝22〜27は、並列方向Xに並べて配置され、長手方向Yに沿って延びている。横溝28は、並列方向Xに沿って延びている。各縦溝22、24、25、27の長手方向Yにおける一方の端部は、横溝28につながっている。言い換えると、各縦溝22、24、25、27は、横溝28から長手方向Yに沿って延びている。一方、縦溝23、26の長手方向Yにおける一方の端部は、隔壁23a、26aによって閉じられている。このため、縦溝23、26は横溝28につながっていない。蒸気ヘッダ20の第2側面20bには蒸気管7aが接続されており、横溝28と蒸気管7aとがつながっている。
図1に示すように、線状ヒートパイプ構造3、4はそれぞれ、第2蒸発部3a、4aと、第2凝縮部3b、4bと、を有している。第2蒸発部3a、4aは高温部2に当接しており、第2凝縮部3b、4bは第1蒸発部7dの内部に位置している。
図3に示すように、線状ヒートパイプ構造3、4はそれぞれ、中空のコンテナCと、第2ウイックW2と、を有している。コンテナC内には、不図示の作動流体が存在している。
コンテナCの材質としては、銅などの金属を好適に用いることができる。第2ウイックW2は、液相の作動流体に対して毛細管力を作用させる多数の細孔を有している。第2ウイックW2としては、例えば、複数の細線を格子状に編み込んだメッシュや、多孔質の焼結体などを用いることができる。ただし、コンテナCおよび第2ウイックW2の材質は適宜変更してもよい。
図3に示すように、コンテナCは、蒸気ヘッダ20の第1側面20aに接続されている。また、第2ウイックW2は、コンテナCの内部および蒸気ヘッダ20の内部の双方に配置されている。本実施形態では、第2ウイックW2のうち、コンテナCの内部に位置する部分を外側ウイック部W2aといい、蒸気ヘッダ20の内部に位置する部分をヘッダ側ウイック部W2bという。外側ウイック部W2aとヘッダ側ウイック部W2bとは連続して形成されている。
本実施形態の冷却装置1は2つの線状ヒートパイプ構造3、4を備えているため、蒸気ヘッダ20の内部にも、2つのヘッダ側ウイック部W2bが配置されている。より詳しくは、蒸気ヘッダ20の2つの縦溝23、26の内面にそれぞれ、ヘッダ側ウイック部W2bが配置されている。ヘッダ側ウイック部W2bは、図2に示すように、縦溝23、26の下面および側面に沿って形成され、上方に向けて開口するC字状となっている。また、ヘッダ側ウイック部W2bの上端部は、第2ウイックW2の下面に接している。蒸気ヘッダ20のうち、ヘッダ側ウイック部W2bに接している部分は、線状ヒートパイプ構造3、4の一部として機能する。つまり、縦溝23の内面は線状ヒートパイプ構造4の一部として機能し、縦溝26の内面は線状ヒートパイプ構造3の一部として機能する。
図3に示すように、第2ウイックW2(外側ウイック部W2aおよびヘッダ側ウイック部W2b)の内側には、蒸気流路S2が形成されている。蒸気流路S2は、線状ヒートパイプ構造3、4の全長にわたって延びている。縦溝23、26の長手方向Yにおける一方の端部において、ヘッダ側ウイック部W2bは、隔壁23a、26aに沿って形成されている。蒸気流路S2は横溝28とつながっておらず、蒸気流路S2内の気相の作動流体が蒸気管7aに向けて流動することが規制されている。
本実施形態では、第1ウイックW1の平均細孔径Da1は、第2ウイックW2の平均細孔径Da2より小さい。第1ウイックW1の平均細孔径Da1は、例えば15μm以下である。また、第1ウイックW1の最大細孔径Dm1は、例えば20μm以下である。Da1<Da2とすることで、第1ウイックW1における毛管力を第2ウイックW2における毛管力よりも大きくすることができる。これにより、第1ウイックW1に含浸している液相の作動流体が、第2ウイックW2に吸い取られてしまうことを抑制できる。
また、Dm1≦20μmとすることで、第1ウイックW1内に気体が進入しにくくなる。これにより、第1ウイックW1の下面で蒸発した作動流体が、蒸気管7aに向かわずに第1ウイックW1内に進入してしまう現象、すなわち気相の作動流体の逆流を抑制できる。
なお、Da1、Da2の大小関係および具体的な数値は、線状ヒートパイプ構造3、4の長さなどの条件に基づいて、適宜変更可能である。
次に、以上のように構成された冷却装置1の作用について説明する。
まず、線状ヒートパイプ構造3、4の作用について説明する。線状ヒートパイプ構造3、4の第2蒸発部3a、4aでは、高温部2から熱を受け取った作動流体が蒸発する。蒸発した作動流体は、コンテナC内の蒸気流路S2を通って、第1蒸発部7dの縦溝23、26の内部(すなわち第2凝縮部3b、4b)に流入する。縦溝23、26の近傍は、第1ウイックW1に含浸した液相の作動流体によって冷却されている。このため、蒸気流路S2を通ってきた作動流体は、縦溝23、26の内部において冷却されて凝縮し、ヘッダ側ウイック部W2bに含浸する。
ヘッダ側ウイック部W2bに含浸した作動流体は、ヘッダ側ウイック部W2bおよび外側ウイック部W2aが有する細孔が生じさせる毛管力によって、線状ヒートパイプ構造3、4の第2蒸発部3a、4aに向けて戻る。第2蒸発部3a、4aに戻った液相の作動流体は、高温部2で熱を受け取って再び蒸発する。このように、線状ヒートパイプ構造3、4は、第2蒸発部3a、4aから第2凝縮部3b、4bへと熱を継続して輸送することができる。
次に、ループ状ヒートパイプ構造7の作用について説明する。第1蒸発部7dでは、第1ウイックW1に含浸している液相の作動流体が、線状ヒートパイプ構造3、4の第2凝縮部3b、4bから熱を受け取って蒸発する。この蒸発は、主として、第1ウイックW1の下面近傍において発生する。第1ウイックW1の下面近傍で蒸発した作動流体は、主として縦溝22、24、25、27および横溝28を通じて、蒸気管7aに流入する。すなわち、縦溝22、24、25、27、および横溝28は、第1蒸発部7dで蒸発した作動流体が蒸気管7aに向かうための蒸気流路となる。蒸気管7aに流入した気相の作動流体は、第1凝縮部7bにおいて冷却されて凝縮し、液戻り管7cに流入する。
液戻り管7cに流入した作動流体は、貯留空間S1に溜められるとともに、第1ウイックW1に含浸する。第1ウイックW1に含浸した作動流体は、線状ヒートパイプ構造3、4の第2凝縮部3b、4bによって加熱されて再び蒸発する。先述の通り、この蒸発は主として第1ウイックW1の下面近傍で発生するが、貯留空間S1から第1ウイックW1へと液相の作動流体が随時供給されるため、第1ウイックW1の下面近傍でのドライアウト(液相の作動流体が枯渇する現象)を抑制できる。
このように、ループ状ヒートパイプ構造7は、第1蒸発部7dから第1凝縮部7bへと熱を継続して輸送することができる。
上記の作用を整理すると、線状ヒートパイプ構造3、4は、第2蒸発部3a、4aから第2凝縮部3b、4bへと、高温部2の熱を輸送する。ループ状ヒートパイプ構造7の第1蒸発部7dの内部では、線状ヒートパイプ構造3、4からループ状ヒートパイプ構造7へと熱が受け渡される。そしてループ状ヒートパイプ構造7は、第1蒸発部7dから第1凝縮部7bへと熱を輸送し、第1凝縮部7bにおいてこの熱を消散させる。
以上説明したように、本実施形態の冷却装置1は、ループ状ヒートパイプ構造7および線状ヒートパイプ構造3、4を備えている。ループ状ヒートパイプ構造7は、液相の作動流体が蒸発する第1蒸発部7dと、第1蒸発部7dの内部に設けられた第1ウイックW1と、気相の作動流体が凝縮する第1凝縮部7bと、第1蒸発部7dで蒸発した作動流体を第1凝縮部7bに導入する蒸気管7aと、第1凝縮部7bで凝縮した作動流体を第1蒸発部7dに導入する液戻り管7cと、を有する。線状ヒートパイプ構造3、4は、コンテナCおよび第2ウイックW2を含み、液相の作動流体が蒸発する第2蒸発部3a、4aと、気相の作動流体が凝縮する第2凝縮部3b、4bと、を有する。この構成により、冷却装置1は、冷却対象物(高温部2)から熱を受け取り、第1凝縮部7bにおいて熱を消散させる。したがって、高温部2を継続して冷却することができる。
そして第1蒸発部7dは、液戻り管7cが接続された液だまり部10と、蒸気管7aが接続された蒸気ヘッダ20と、を有し、第2ウイックW2は、蒸気ヘッダ20の外部に位置する外側ウイック部W2aと、蒸気ヘッダ20の内部に位置するヘッダ側ウイック部W2bと、を有している。このように、線状ヒートパイプ構造3、4の第2ウイックW2の一部がループ状ヒートパイプ構造7の第1蒸発部7d内に位置していることで、線状ヒートパイプ構造3、4とループ状ヒートパイプ構造7との間で熱交換を行う際の熱抵抗が低減される。したがって、線状ヒートパイプ構造3、4からループ状ヒートパイプ構造7へと熱を効率よく伝えて、冷却装置1全体の熱輸送効率を高めることができる。
また、本実施形態では、ヘッダ側ウイック部W2bと第1ウイックW1とが接している。これにより、第1ウイックW1の下面で蒸発した作動流体の一部が、例えば蒸気管7aに向かう前に第2凝縮部3b、4bで凝縮し、ヘッダ側ウイック部W2bに含浸したとしても、当該液相の作動流体を第1ウイックW1に戻すことができる。つまり、液相の作動流体が線状ヒートパイプ構造3、4の内部に偏って存在してしまい、ループ状ヒートパイプ構造7の内部の液相の作動流体が不足することを抑制できる。
また、本実施形態では、第1ウイックW1の平均細孔径Da1が第2ウイックW2の平均細孔径Da2より小さい。これにより、第1ウイックW1における毛管力を第2ウイックW2における毛管力よりも大きくし、第1ウイックW1に含浸している液相の作動流体が、第2ウイックW2に吸い取られてしまうことを抑制できる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図4、図5に示すように、本実施形態では、線状ヒートパイプ構造3、4のコンテナCが、第1蒸発部7dの蒸気ヘッダ20の縦溝23、26内に挿入されている。また、図4に示すように、コンテナCのうち縦溝23、26内に挿入された部分は、上方に向けて開口するC字状に形成されている。本実施形態においても、線状ヒートパイプ構造3、4の第2ウイックW2は、蒸気ヘッダ20の外部に位置する外側ウイック部W2aと、蒸気ヘッダ20の内部に位置するヘッダ側ウイック部W2bと、を有している。
このように、コンテナCが第1蒸発部7d内に挿入されていることで、線状ヒートパイプ構造3、4とループ状ヒートパイプ構造7との接合強度を高めることができる。また、7d内においてコンテナCが開口していることで、第1実施形態と同様に、線状ヒートパイプ構造3、4とループ状ヒートパイプ構造7との間で熱交換を行う際の熱抵抗が低減される。したがって、線状ヒートパイプ構造3、4からループ状ヒートパイプ構造7へと熱を効率よく伝へて、冷却装置1全体の熱輸送効率を高めることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、ヘッダ側ウイック部W2bと第1ウイックW1とが接していたが、両者が接していない構成を採用することも可能である。この場合、ヘッダ側ウイック部W2bに含浸している作動流体が、第1ウイックW1に吸引されてしまうことを抑制できる。すなわち、液相の作動流体がループ状ヒートパイプ構造7の内部に偏って存在してしまい、線状ヒートパイプ構造3、4の内部の液相の作動流体が不足することを抑制できる。
なお、ヘッダ側ウイック部W2bと第1ウイックW1とを接触させるか否かは、液相の作動流体の量が、ループ状ヒートパイプ構造7内と線状ヒートパイプ構造3、4内のどちらに偏る傾向があるかに応じて、適宜判断するとよい。また、例えば線状ヒートパイプ構造3のヘッダ側ウイック部W2bと第1ウイックW1とを接触させて、線状ヒートパイプ構造4のヘッダ側ウイック部W2bと第1ウイックW1とを接触させない構成も採用可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
例えば、第2実施形態において、ヘッダ側ウイック部W2bと第1ウイックW1とを接触させなくてもよい。
また、第2実施形態において、第1ウイックW1の平均細孔径Da1が第2ウイックW2(ヘッダ側ウイック部W2b)の平均細孔径Da2より小さくてもよい。
1…冷却装置 3、4…線状ヒートパイプ構造 3a、4a…第2蒸発部 3b、4b…第2凝縮部 7…ループ状ヒートパイプ構造 7a…蒸気管 7b…第1凝縮部 7c…液戻り管 C…コンテナ W2…第2ウイック W1…第1ウイック W2…第2ウイック W2a…外側ウイック部 W2b…ヘッダ側ウイック部

Claims (5)

  1. 液相の作動流体が蒸発する第1蒸発部と、前記第1蒸発部の内部に設けられた第1ウイックと、気相の作動流体が凝縮する第1凝縮部と、前記第1蒸発部で蒸発した作動流体を前記第1凝縮部に導入する蒸気管と、前記第1凝縮部で凝縮した作動流体を前記第1蒸発部に導入する液戻り管と、を有するループ状ヒートパイプ構造と、
    コンテナおよび第2ウイックを含み、液相の作動流体が蒸発する第2蒸発部と、気相の作動流体が凝縮する第2凝縮部と、を有する線状ヒートパイプ構造と、を備え、
    前記第1蒸発部は、前記液戻り管が接続された液だまり部と、前記蒸気管が接続された蒸気ヘッダと、を有し、
    前記第2ウイックは、前記蒸気ヘッダの外部に位置する外側ウイック部と、前記蒸気ヘッダの内部に位置するヘッダ側ウイック部と、を有する、冷却装置。
  2. 前記ヘッダ側ウイック部と前記第1ウイックとが接している、請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記ヘッダ側ウイック部と前記第1ウイックとが接していない、請求項1に記載の冷却装置。
  4. 前記第1ウイックの平均細孔径が前記第2ウイックの平均細孔径より小さい、請求項1から3のいずれか1項に記載の冷却装置。
  5. 前記コンテナが前記第1蒸発部内に挿入されており、
    前記第1蒸発部の内部において、前記コンテナが開口している、請求項1から4のいずれか1項に記載の冷却装置。
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