技術問題:伝統的な自己救助設備は体積が大きくて携帯されにくく、水中作業に影響する一方、異なったボディーサイズの潜水士に対応できなく、局限性がある。
上記の課題を解決するため、本願発明は以下の技術プランを採用する:本願発明の潜水士用水中自己救助装置は、本体を含み、前記本体の左側には背ベルトが設けられ、前記背ベルトには体異常検知モジュールが設けられ、前記本体の左端面の中には酸素瓶が設けられ、前記酸素瓶の前後両側にはいずれも押し進め装置が設けられ、前記推し進め装置は前記酸素瓶の前後両側に位置する推し進め空間を含み、前記推し進め装置は水流を連動させることにより潜水士を推し進めることができ、前記酸素瓶の右側には動力装置が設けられ、両側の前記推し進め装置と前記動力装置とが伝動できるように連結され、前記動力装置は前記推し進め装置に動力を提供でき、前記動力装置の上側には浮力装置が設けられ、前記浮力装置は浮力スライド空間を含み、前記浮力スライド空間の中には浮力スライドブロックがスライドできるように設けられ、前記浮力スライド空間の中には浮力親ねじが回転できるように設けられ、前記浮力親ねじの上端が前記浮力スライド空間の上端壁の中に回転できるように連結され、前記浮力スライドブロックと前記浮力親ねじとがねじ山によって連結され、前記浮力装置は浮力エアバッグを外方へ発射することができ、また前記浮力装置は前記浮力エアバッグの中に気体を注入して浮力を向上させることができ、また前記浮力装置により前記推し進め装置が潜水士を推し進める方向は決められる。
優選の技術プランとして、前記推し進め装置は前記推し進め空間の中に位置する桁を含み、前記桁の中にはベルト空間が設けられ、前記ベルト空間の中には推し進め軸が設けられ、前記推し進め軸の上下両端が前記推し進め空間の中に伸びており、且つ前記推し進め軸の上下両端には推し進めインペラーが固定的に設けられ、両側の前記推し進め軸のうち前記ベルト空間の中に位置する部分にはいずれも従動プーリーが固定的に設けられ、両側の前記ベルト空間の右端が前記本体に伸びており、前記従動プーリーの右側にはいずれも駆動プーリーが設けられ、前記駆動プーリーと前記従動プーリーとがベルトによって伝動できるように連結され、前記駆動プーリーの中心にはベルト駆動軸が固定的に設けられ、前記ベルト駆動軸の上端が前記ベルト空間の上端壁の中に回転できるように連結され、両側の前記ベルト空間の下側には推し進め歯車空間が設けられ、前記ベルト駆動軸の下端が前記推し進め歯車空間の中に伸びており、且つ前記ベルト駆動軸の下端にはいずれも推し進め傘歯車が固定的に設けられ、両側の前記推し進め傘歯車の対称中心側にはいずれも横軸傘歯車が噛合しており、両側の前記横軸傘歯車の間の中心には横軸が固定的に設けられ、両側の前記横軸傘歯車が前記横軸によって伝動できるように連結され、前記横軸が前記動力装置と伝動できるように連結されている。
優選の技術プランとして、前記動力装置は前後両側の前記推し進め歯車空間の間に位置する切り替え空間を含み、前記横軸のうち前記切り替え空間の中に位置する部分には推し進め切り替え傘歯車が固定的に設けられ、前記推し進め切り替え傘歯車の上側には切り替え歯車が設けられ、前記切り替え歯車は前記推し進め切り替え傘歯車と噛合でき、前記切り替え歯車の中心には切り替え軸が固定的に設けられ、前記切り替え空間の後側には切り替えスライド空間が設けられ、前記切り替えスライド空間の中には切り替えスライドブロックがスライドできるように設けられ、前記切り替え軸の後端が前記切り替えスライドブロックの前端壁の中に回転できるように連結され、前記切り替えスライド空間の後端壁の中にはシリンダーが固定的に設けられ、前記シリンダーの前端にはシリンダー連結ロッドが伝動できるように連結され、前記シリンダー連結ロッドの前端が前記切り替えスライドブロックの後端面と固定的に連結され、前記切り替え空間の前端壁の中には動力モーターが設けられ、前記動力モーターの後端にはモーター軸が伝動できるように連結され、前記モーター軸の後端と前記切り替え軸の前端とがスプラインによって連結され、前記切り替え歯車の上側には浮力切り替え歯車が噛合しており、前記浮力親ねじの下端が前記切り替え空間の中に延びており、且つ前記浮力切り替え歯車と固定的に連結され、前記浮力親ねじの上端が前記浮力装置と伝動できるように連結されている。
優選の技術プランとして、前記切り替え歯車は前後二つの傘歯車の固定連結によって構成され、これによって前記切り替え歯車の前側が前記浮力切り替え歯車と噛合でき、あるいは前記切り替え歯車の後側が前記推し進め切り替え傘歯車と噛合できる。
優選の技術プランとして、前記浮力装置は前記浮力スライド空間の上側に位置する前後対称の二つの気体生成空間を含み、前記気体生成空間が前記浮力スライド空間の上側と連通しており、前記気体生成空間の中にはいずれも気体生成ブロックが設けられ、前記浮力スライドブロックの上端面には前後対称の二つの点火装置が設けられ、前記点火装置の上端は前記気体生成空間の中に伸びて前記気体生成ブロックと当接でき、前記気体生成空間の上端にはエアバッグ収納空間が連通するように設けられ、前記浮力エアバッグの下端が前記エアバッグ収納空間の下端壁の中に固定的に連結され、前記浮力エアバッグは折り畳まれて前記エアバッグ収納空間の内部に収納されることができ、前記エアバッグ収納空間の上側には頂蓋空間が連通するように設けられ、前記頂蓋空間の中には頂蓋が設けられ、前記頂蓋が前記頂蓋空間の前後端壁の中に回転できるように連結され、前記浮力スライドブロックの前後両端にはそれぞれ押しロッドが設けられ、前記押しロッドの上端がいずれも前記頂蓋空間の中に伸びて前記頂蓋の下端と当接している。
優選の技術プランとして、前記気体生成ブロックの中の気体生成剤はアジ化ナトリウムであり、前記点火装置によって前記気体生成剤は短い時間内に素早く大量の窒素を生成し前記浮力エアバッグに注入し、浮力を向上させることができる。
優選の技術プランとして、窒素が安定性気体であるため、爆発する恐れがなく、また窒素は毒性がないため、使用者の二次傷害は防がれ、環境も汚染されない。
優選の技術プランとして、前記エアバッグ収納空間の中に水が入ることを防ぐために前記頂蓋と前記頂蓋空間との間は密封されており、前記押しロッドは前記頂蓋を押すことによって密封状態を解除でき、前記浮力エアバッグに直接に気体が注入されて前記頂蓋が押されて前記頂蓋空間から離れることができないことによる爆発は防がれる。
本願発明は、エアバッグのよく使われるアジ化ナトリウムを気体生成剤として利用し密封浮力エアバッグに加え、潜水士の体の異常を検知したとき大量の気体が生成され、エアバッグで潜水士を上方へ浮かび上がらせ、また、補助の推し進め装置も設置され、より有効に潜水士を水上に戻らせることができ、本願発明装置は全体的に小さくて酸素瓶に取り付けられるため、潜水士の水中作業に影響しなく、ハーネス型の設計は適応性がよく、異なったボディーサイズに対応できる。
本願発明の潜水士用水中自己救助装置は主に水中自己救助に適応され、以下に本願発明の付図を合わせて本願発明を詳しく説明する:
本願発明の前記潜水士用水中自己救助装置は、本体21を含み、前記本体21の左側には背ベルト22が設けられ、前記背ベルト22には体異常検知モジュール23が設けられ、前記本体21の左端面の中には酸素瓶24が設けられ、前記酸素瓶24の前後両側にはいずれも押し進め装置201が設けられ、前記推し進め装置201は前記酸素瓶24の前後両側に位置する推し進め空間26を含み、前記推し進め装置201は水流を連動させることにより潜水士を推し進めることができ、前記酸素瓶24の右側には動力装置202が設けられ、両側の前記推し進め装置201と前記動力装置202とが伝動できるように連結され、前記動力装置202は前記推し進め装置201に動力を提供でき、前記動力装置202の上側には浮力装置203が設けられ、前記浮力装置203は浮力スライド空間53を含み、前記浮力スライド空間53の中には浮力スライドブロック54がスライドできるように設けられ、前記浮力スライド空間53の中には浮力親ねじ52が回転できるように設けられ、前記浮力親ねじ52の上端が前記浮力スライド空間53の上端壁の中に回転できるように連結され、前記浮力スライドブロック54と前記浮力親ねじ52とがねじ山によって連結され、前記浮力装置203は浮力エアバッグ25を外方へ発射することができ、また前記浮力装置203は前記浮力エアバッグ25の中に気体を注入して浮力を向上させることができ、また前記浮力装置203により前記推し進め装置201が潜水士を推し進める方向は決められる。
有益に、前記推し進め装置201は前記推し進め空間26の中に位置する桁27を含み、前記桁27の中にはベルト空間19が設けられ、前記ベルト空間19の中には推し進め軸28が設けられ、前記推し進め軸28の上下両端が前記推し進め空間26の中に伸びており、且つ前記推し進め軸28の上下両端には推し進めインペラー29が固定的に設けられ、両側の前記推し進め軸28のうち前記ベルト空間19の中に位置する部分にはいずれも従動プーリー31が固定的に設けられ、両側の前記ベルト空間19の右端が前記本体21に伸びており、前記従動プーリー31の右側にはいずれも駆動プーリー32が設けられ、前記駆動プーリー32と前記従動プーリー31とがベルト33によって伝動できるように連結され、前記駆動プーリー32の中心にはベルト駆動軸34が固定的に設けられ、前記ベルト駆動軸34の上端が前記ベルト空間19の上端壁の中に回転できるように連結され、両側の前記ベルト空間19の下側には推し進め歯車空間35が設けられ、前記ベルト駆動軸34の下端が前記推し進め歯車空間35の中に伸びており、且つ前記ベルト駆動軸34の下端にはいずれも推し進め傘歯車36が固定的に設けられ、両側の前記推し進め傘歯車36の対称中心側にはいずれも横軸傘歯車37が噛合しており、両側の前記横軸傘歯車37の間の中心には横軸38が固定的に設けられ、両側の前記横軸傘歯車37が前記横軸38によって伝動できるように連結され、前記横軸38が前記動力装置202と伝動できるように連結されている。
有益に、前記動力装置202は前後両側の前記推し進め歯車空間35の間に位置する切り替え空間39を含み、前記横軸38のうち前記切り替え空間39の中に位置する部分には推し進め切り替え傘歯車41が固定的に設けられ、前記推し進め切り替え傘歯車41の上側には切り替え歯車42が設けられ、前記切り替え歯車42は前記推し進め切り替え傘歯車41と噛合でき、前記切り替え歯車42の中心には切り替え軸43が固定的に設けられ、前記切り替え空間39の後側には切り替えスライド空間44が設けられ、前記切り替えスライド空間44の中には切り替えスライドブロック45がスライドできるように設けられ、前記切り替え軸43の後端が前記切り替えスライドブロック45の前端壁の中に回転できるように連結され、前記切り替えスライド空間44の後端壁の中にはシリンダー46が固定的に設けられ、前記シリンダー46の前端にはシリンダー連結ロッド47が伝動できるように連結され、前記シリンダー連結ロッド47の前端が前記切り替えスライドブロック45の後端面と固定的に連結され、前記切り替え空間39の前端壁の中には動力モーター48が設けられ、前記動力モーター48の後端にはモーター軸49が伝動できるように連結され、前記モーター軸49の後端と前記切り替え軸の前端とがスプラインによって連結され、前記切り替え歯車42の上側には浮力切り替え歯車51が噛合しており、前記浮力親ねじ52の下端が前記切り替え空間39の中に延びており、且つ前記浮力切り替え歯車51と固定的に連結され、前記浮力親ねじ52の上端が前記浮力装置203と伝動できるように連結されている。
有益に、前記切り替え歯車42は前後二つの傘歯車の固定連結によって構成され、これによって前記切り替え歯車42の前側が前記浮力切り替え歯車51と噛合でき、あるいは前記切り替え歯車42の後側が前記推し進め切り替え傘歯車41と噛合できる。
有益に、前記浮力装置203は前記浮力スライド空間53の上側に位置する前後対称の二つの気体生成空間55を含み、前記気体生成空間55が前記浮力スライド空間53の上側と連通しており、前記気体生成空間55の中にはいずれも気体生成ブロック56が設けられ、前記浮力スライドブロック54の上端面には前後対称の二つの点火装置57が設けられ、前記点火装置57の上端は前記気体生成空間55の中に伸びて前記気体生成ブロック56と当接でき、前記気体生成空間55の上端にはエアバッグ収納空間58が連通するように設けられ、前記浮力エアバッグ25の下端が前記エアバッグ収納空間58の下端壁の中に固定的に連結され、前記浮力エアバッグ25は折り畳まれて前記エアバッグ収納空間58の内部に収納されることができ、前記エアバッグ収納空間58の上側には頂蓋空間59が連通するように設けられ、前記頂蓋空間59の中には頂蓋61が設けられ、前記頂蓋61が前記頂蓋空間59の前後端壁の中に回転できるように連結され、前記浮力スライドブロック54の前後両端にはそれぞれ押しロッド62が設けられ、前記押しロッド62の上端がいずれも前記頂蓋空間59の中に伸びて前記頂蓋61の下端と当接している。
有益に、前記気体生成ブロック56の中の気体生成剤はアジ化ナトリウムであり、前記点火装置57によって前記気体生成剤は短い時間内に素早く大量の窒素を生成し前記浮力エアバッグ25に注入し、浮力を向上させることができる。
有益に、窒素が安定性気体であるため、爆発する恐れがなく、また窒素は毒性がないため、使用者の二次傷害は防がれ、環境も汚染されない。
有益に、前記エアバッグ収納空間58の中に水が入ることを防ぐために前記頂蓋61と前記頂蓋空間59との間は密封されており、前記押しロッド62は前記頂蓋61を押すことによって密封状態を解除でき、前記浮力エアバッグ25に直接に気体が注入されて前記頂蓋61が押されて前記頂蓋空間59から離れることができないことによる爆発は防がれる。
以下に明細書図面を合わせて本願発明の前記潜水士用水中自己救助装置の使用手順を詳しく説明する:
初期状態に、浮力エアバッグ25が折り畳まれてエアバッグ収納空間58の中に収納され、頂蓋61が頂蓋空間59の中に位置し、押しロッド62の上端面が頂蓋61の下端面と当接しており、浮力スライドブロック54の下端面が浮力スライド空間53の下端壁と当接しており、点火装置57が浮力スライド空間53の中に位置し気体生成ブロック56と接触していなく、切り替えスライドブロック45の前端面が切り替えスライド空間44の前端壁と当接しており、切り替え歯車42の上側が浮力切り替え歯車51と噛合している。
潜水士が意識不明などの状態に陥ったら、体異常検知モジュール23が潜水士の体の異常を検知し、または潜水士が手動で体異常検知モジュール23を作動させ、このとき動力モーター48を始動し、モーター軸49が切り替え軸43と噛合し、切り替え歯車42と浮力切り替え歯車51との噛合によって浮力親ねじ52を回転連動させ、これによって浮力スライドブロック54が連動し上方へ移動し、押しロッド62が浮力スライドブロック54に従って上方へ移動して頂蓋61を押し頂蓋空間59から離れさせ、浮力スライドブロック54の上端面と浮力スライド空間53の上端面とが当接するとき、点火装置57が気体生成ブロック56と接触し、気体生成ブロック56が素早く大量の気体を生成し、気体が気体生成空間55から浮力エアバッグ25の中に入り、これによって空気の注入された浮力エアバッグ25が上方へ発射され、浮力が生じられて潜水士を浮かび上がらせ、浮力スライドブロック54の上端面が浮力スライド空間53の上端壁と当接した後、シリンダー46がシリンダー連結ロッド47を連動させて切り替えスライドブロック45を後方へ運動させ、これによって切り替え軸43を後方へ移動連動させ、切り替えスライドブロック45の後端面が切り替えスライド空間44の後端壁と当接したとき、切り替え歯車42の下側が推し進め切り替え傘歯車41と噛合し、これによって横軸38が連動し回転し、両側の横軸傘歯車37と推し進め傘歯車36との噛合によって両側のベルト駆動軸34を回転連動させ、これによって駆動プーリー32を回転連動させ、ベルト33により従動プーリー31を回転連動させ、両側の従動プーリー31が両側の推し進め軸28を回転連動させ、各推し進め軸28が上下二つの推し進めインペラー29を回転連動させ、水が連動し上方から下方まで推し進め空間26を流れ、これによって潜水士を上方へ押し動かし、潜水士を素早く水上に戻らせる。
本願発明の有益効果は:本願発明は、エアバッグのよく使われるアジ化ナトリウムを気体生成剤として利用し密封浮力エアバッグに加え、潜水士の体の異常を検知したとき大量の気体が生成され、エアバッグで潜水士を上方へ浮かび上がらせ、また、補助の推し進め装置も設置され、より有効に潜水士を水上に戻らせることができ、本願発明装置は全体的に小さくて酸素瓶に取り付けられるため、潜水士の水中作業に影響しなく、ハーネス型の設計は適応性がよく、異なったボディーサイズに対応できる。
以上の方式により、当業者は本願発明の範囲内に作動方式によって各種の変化を加えることができる。