JP2021030449A - 液体吸収器および液体吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】導入口から繊維基材が漏れ出ることを防ぐことができる液体吸収器を提供する。【解決手段】繊維の集合体および繊維基材の集合体の少なくとも一方を含み、液体を吸収する液体吸収体と、前記液体吸収体が収容され、前記液体を導入する導入口が設けられたケースと、前記導入口を覆うように配置された封止部材と、を含む、液体吸収器。【選択図】図3
Description
本発明は、液体吸収器および液体吐出装置に関する。
インクジェットプリンターでは、通常、インクの目詰まりによる印刷品質の低下を防止するために実施されるヘッドクリーニング動作や、インクカートリッジ交換後のインク充填動作の際に、廃インクが発生する。このような廃インクを吸収するために、液体吸収体を備えた液体吸収器が用いられている。
例えば特許文献1には、高分子材料からなる多孔質の板材で形成されたインク吸収体と、インク吸収体が収容された回収容器と、回収容器の開口に配置されたカバーと、を含む液体吸収ユニットが記載されている。カバーには、排出チューブからのインクを回収容器内に導入するためのガイド部が形成されている。
特許文献1のインク吸収体は、高分子材料からなる多孔質の板材で形成されているため、収容される回収容器の形状に合わせて、インク吸収体を加工する必要がある。そのため、インク吸収体の汎用性が乏しく、加工コストがかかる。
そこで、任意のケースの形状が追従することができる、繊維を含む液体吸収体の開発が進められている。
しかしながら、繊維を含む液体吸収体を用いると、ガイド部に排出チューブが挿入されていない状態において、外力が加えられたり倒置されたりした場合に、ガイド部から繊維が漏れ出てしまうことがあった。
本発明に係る液体吸収器の一態様は、
繊維の集合体および繊維基材の集合体の少なくとも一方を含み、液体を吸収する液体吸収体と、
前記液体吸収体が収容され、前記液体を導入する導入口が設けられたケースと、
前記導入口を覆うように配置された封止部材と、
を含む。
繊維の集合体および繊維基材の集合体の少なくとも一方を含み、液体を吸収する液体吸収体と、
前記液体吸収体が収容され、前記液体を導入する導入口が設けられたケースと、
前記導入口を覆うように配置された封止部材と、
を含む。
前記液体吸収器の一態様において、
前記封止部材は、前記ケースの外側から突き破り可能に前記導入口を塞いでいてもよい。
前記封止部材は、前記ケースの外側から突き破り可能に前記導入口を塞いでいてもよい。
前記液体吸収器の一態様において、
前記封止部材には、前記導入口に対応した位置に切り込みが設けられていてもよい。
前記封止部材には、前記導入口に対応した位置に切り込みが設けられていてもよい。
前記液体吸収器の一態様において、
前記封止部材は、前記ケースの内側に設けられ、
前記封止部材は、
前記ケースに固定された固定端と、
前記固定端を軸として前記ケースの内側に向けて回動可能な自由端と、
を有してもよい。
前記封止部材は、前記ケースの内側に設けられ、
前記封止部材は、
前記ケースに固定された固定端と、
前記固定端を軸として前記ケースの内側に向けて回動可能な自由端と、
を有してもよい。
前記液体吸収器の一態様において、
前記導入口は、前記ケースの側壁部に設けられ、
前記封止部材は、前記ケースの内側に設けられ、
前記封止部材は、前記導入口に前記液体を導入する導入管が挿入された場合に、前記導入管によって押圧されて、前記導入口と前記封止部材との間に空間が形成されてもよい。
前記導入口は、前記ケースの側壁部に設けられ、
前記封止部材は、前記ケースの内側に設けられ、
前記封止部材は、前記導入口に前記液体を導入する導入管が挿入された場合に、前記導入管によって押圧されて、前記導入口と前記封止部材との間に空間が形成されてもよい。
前記液体吸収器の一態様において、
前記封止部材は、繊維および吸水性樹脂を含んでもよい。
前記封止部材は、繊維および吸水性樹脂を含んでもよい。
本発明に係る液体吸収器の一態様は、
複数の繊維の集合体および複数の繊維基材の集合体の少なくとも一方と、吸水性樹脂と、を含み、液体を吸収する液体吸収体と、
前記液体吸収体が収容され、前記液体が導入される導入口が設けられたケースと、
を含み、
前記液体吸収体は、前記集合体を構成する複数の前記繊維または複数の前記繊維基材が互いに接着された接着部を有し、
前記接着部は、前記導入口から前記ケースの内側に向けて設けられた空洞を規定している。
複数の繊維の集合体および複数の繊維基材の集合体の少なくとも一方と、吸水性樹脂と、を含み、液体を吸収する液体吸収体と、
前記液体吸収体が収容され、前記液体が導入される導入口が設けられたケースと、
を含み、
前記液体吸収体は、前記集合体を構成する複数の前記繊維または複数の前記繊維基材が互いに接着された接着部を有し、
前記接着部は、前記導入口から前記ケースの内側に向けて設けられた空洞を規定している。
前記液体吸収器の一態様において、
前記接着部を構成する複数の前記繊維または複数の前記繊維基材は、前記吸水性樹脂の粘着力によって互いに接着されていてもよい。
前記接着部を構成する複数の前記繊維または複数の前記繊維基材は、前記吸水性樹脂の粘着力によって互いに接着されていてもよい。
前記液体吸収器の一態様において、
前記接着部を構成する複数の前記繊維または複数の前記繊維基材は、水溶性接着剤の接着力によって互いに接着されていてもよい。
前記接着部を構成する複数の前記繊維または複数の前記繊維基材は、水溶性接着剤の接着力によって互いに接着されていてもよい。
本発明に係る液体吐出装置の一態様は、
液体吐出ヘッドと、
前記液体吐出ヘッドから吐出された前記液体を吸収する、前記液体吸収器の一態様と、を含む。
液体吐出ヘッドと、
前記液体吐出ヘッドから吐出された前記液体を吸収する、前記液体吸収器の一態様と、を含む。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 液体吸収器
まず、本実施形態に係る液体吸収器について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る液体吸収器100を模式的に示す斜視図である。図2および図3は、本実施形態に係る液体吸収器100を模式的に示す図1のA−A線断面図である。なお、図1および図2では、ケース20内に導入管906が挿入されている状態を図示している。図3では、ケース20内に導入管906が挿入されていない状態を図示している。
まず、本実施形態に係る液体吸収器について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る液体吸収器100を模式的に示す斜視図である。図2および図3は、本実施形態に係る液体吸収器100を模式的に示す図1のA−A線断面図である。なお、図1および図2では、ケース20内に導入管906が挿入されている状態を図示している。図3では、ケース20内に導入管906が挿入されていない状態を図示している。
液体吸収器100は、図1〜図3に示すように、液体吸収体10と、ケース20と、封止部材30と、を含む。以下、各構成について説明する。なお、便宜上、図1では、封止部材30の図示を省略している。なお、図2および図3では、液体吸収体10を簡略化して図示している。
1.1. 液体吸収体
液体吸収体10は、液体を吸収する。具体的には、液体吸収体10は、水系溶媒に色材が溶解した水系インク、溶剤にバインダーが溶解した溶剤系インク、UV(Ultra Violet)照射により硬化する液状のモノマー中にバインダーが溶解したUV硬化性インク、分散媒にバインダーが分散したラテックスインクなどのインクを吸収する。以下では、液体吸収体10が吸収する液体をインクとして説明する。
液体吸収体10は、液体を吸収する。具体的には、液体吸収体10は、水系溶媒に色材が溶解した水系インク、溶剤にバインダーが溶解した溶剤系インク、UV(Ultra Violet)照射により硬化する液状のモノマー中にバインダーが溶解したUV硬化性インク、分散媒にバインダーが分散したラテックスインクなどのインクを吸収する。以下では、液体吸収体10が吸収する液体をインクとして説明する。
1.1.1. 小片
図4は、液体吸収体10を模式的に示す図である。図4に示すように、例えば、小片2の集合体を含む。液体吸収体10は、複数の小片2で構成されていてもよい。ここで、図5は、小片2を模式的に示す斜視図である。図6は、小片2を模式的に示す断面図である。
図4は、液体吸収体10を模式的に示す図である。図4に示すように、例えば、小片2の集合体を含む。液体吸収体10は、複数の小片2で構成されていてもよい。ここで、図5は、小片2を模式的に示す斜視図である。図6は、小片2を模式的に示す断面図である。
小片2は、図5および図6に示すように、例えば、繊維基材3と、繊維基材3に担持された吸水性樹脂4と、を有している。
小片2は、可撓性を有する帯状であることが好ましい。これにより、小片2は、変形し易い。そのため、ケース20に液体吸収体10を収容した際、液体吸収体10は、ケース20の形状に関わらず変形して無理なく収容されることができる。
小片2の全長、すなわち長辺方向の長さは、好ましくは0.5mm以上200mm以下であり、より好ましくは1mm以上100mm以下であり、さらにより好ましくは10mm以上30mm以下である。
小片2の幅、すなわち短辺方向の長さは、好ましくは0.1mm以上100mm以下であり、より好ましくは0.3mm以上50mm以下であり、さらにより好ましくは1mm以上10mm以下である。
小片2の厚さは、好ましくは0.1mm以上20mm以下であり、より好ましくは1mm以上10mm以下である。
小片2の全長と幅とのアスペクト比は、好ましくは1以上200以下であり、より好ましくは1以上30以下である。小片2の厚さは、好ましくは0.05m以上2mm以下であり、より好ましくは0.1mm以上1mm以下である。
以上のような範囲であれば、吸水性樹脂4の担持や、繊維によるインクの保持、インクの吸水性樹脂4への送り込みを好適に行うことができ、液体吸収体10は、インクに対して優れた吸収特性を有することができる。さらに、液体吸収体10を変形させ易く、ケース20への形状追従性を向上させることができる。
複数の小片2は、例えば、長手方向が互い揃わずに交差するよう、規則性を持たずに、ランダムにケース20に収容されている。そのため、小片2同士の間に間隙が形成され易い。これにより、インクは、間隙を通過したり、また、間隙が微小の場合、毛細管現象で濡れ広がったりすることができ、インクの通液性を確保することができる。そのため、ケース20内で下方に向かって流れるインクが途中で堰き止められることを防止することができ、インクは、ケース20の底部22aまで浸透することができる。
複数の小片2がランダムに収容されていることにより、液体吸収体10全体として、インクと接触する機会が増えるため、液体吸収体10は、インクに対して優れた吸収特性を有することができる。また、液体吸収体10をケース20に収容する際、小片2を無作為にケース20に投入することができるため、当該作業を容易かつ迅速に行なうことができる。
液体吸収体10のかさ密度は、好ましくは0.01g/cm3以上0.50g/cm3以下であり、より好ましくは0.03g/cm3以上0.30g/cm3以下であり、さらにより好ましくは0.05g/cm3以上0.20g/cm3以下である。これにより、インクの保持性および浸透性を両立することができる。
1.1.2. 繊維基材
繊維基材3の形状は、シート状である。繊維基材3は、複数の繊維で構成されている。液体吸収体10は、繊維基材3の集合体を含む。図示の例では、液体吸収体10は、吸水性樹脂4が担持された繊維基材3の集合体を含む。
繊維基材3の形状は、シート状である。繊維基材3は、複数の繊維で構成されている。液体吸収体10は、繊維基材3の集合体を含む。図示の例では、液体吸収体10は、吸水性樹脂4が担持された繊維基材3の集合体を含む。
繊維基材3に含まれる繊維としては、例えば、ポリエステル繊維やポリエチレン繊維等の合成樹脂繊維、セルロース繊維、ケラチン繊維、フィブロイン繊維等の天然樹脂繊維などが挙げられる。
繊維基材3に含まれる繊維は、セルロース繊維であることが好ましい。セルロース繊維は、親水性を有する材料であるため、インクが付与された場合に、当該インクを好適に取り込むことができる。さらに、セルロース繊維は、一旦取り込んだインクを、好適に吸水性樹脂4に送り込むことができる。その結果、液体吸収体10は、インクに対して優れた吸収特性を有することができる。また、セルロース繊維は、吸水性樹脂4との親和性が高いため、繊維の表面に吸水性樹脂4を好適に担持させることができる。また、セルロース繊維は、再生可能な天然素材で、各種繊維の中でも、安価で入手が容易であるため、生産コストの低減、安定的な生産、環境負荷の低減等の観点からも有利である。
なお、セルロース繊維とは、化合物としてのセルロースを主成分とし繊維状をなすものであればよく、セルロースの他に、ヘミセルロース、リグニンを含むものであってもよい。
繊維の平均長さは、好ましくは0.1mm以上7mm以下であり、より好ましくは0.1mm以上5mm以下であり、さらにより好ましくは0.1mm以上3mm以下である。繊維の平均幅は、好ましくは0.5μm以上200μm以下であり、より好ましくは1.0μm以上100μm以下である。繊維の平均アスペクト比、すなわち平均幅に対する平均長さの比率は、好ましくは10以上1000以下であり、より好ましくは15以上500以下である。
以上のような範囲であれば、吸水性樹脂4の担持や、繊維によるインクの保持、インクの吸水性樹脂4への送り込みをより好適に行うことができ、液体吸収体10は、インクに対して優れた吸収特性を有することができる。
1.1.3. 吸水性樹脂
吸水性樹脂4は、図5および図6に示すように、繊維基材3に担持されている。図示の例では、吸水性樹脂4は、繊維基材3の一方の面3aにのみ担持されている。図示はしないが、吸水性樹脂4は、繊維基材3の他方の面3bに担持されていてもよい。吸水性樹脂4は、水で繊維基材3に接着および担持されている。
吸水性樹脂4は、図5および図6に示すように、繊維基材3に担持されている。図示の例では、吸水性樹脂4は、繊維基材3の一方の面3aにのみ担持されている。図示はしないが、吸水性樹脂4は、繊維基材3の他方の面3bに担持されていてもよい。吸水性樹脂4は、水で繊維基材3に接着および担持されている。
吸水性樹脂4は、図6に示すように、繊維基材3の一方の面3aから内側に一部が入り込んでいてもよい。すなわち、吸水性樹脂4は、一部が繊維基材3に含浸していてもよい。これにより、繊維基材3の吸水性樹脂4に対する担持力を高めることができる。よって、吸水性樹脂4が繊維基材3から脱落することを防止することができる。その結果、小片2の集合体として構成される液体吸収体10は、インクに対する優れた吸収特性を長期にわたって発揮することができる。さらに、吸水性樹脂4がケース20内で偏在するのを防止することができる。
なお、吸水性樹脂4は、繊維基材3の面3aから内側に一部が入り込んでいなくてもよく、小片2に吸水性樹脂4をまぶして繊維基材3に吸水性樹脂4が付着しているだけであってもよい。
吸水性樹脂4は、吸水性を有するSAP(Super Absorbent Polymer)である。吸水とは、親水性を有し、水分を保持する機能をいう。吸水性樹脂4は、吸水することによってゲル化してもよい。具体的には、吸水性樹脂4は、インク中の水や親水性のある有機溶剤等の液体を吸収する。
吸水性樹脂4としては、例えば、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト
共重合体の加水分解物、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、イソブチレンとマレイン酸との共重合体等、アクリロニトリル共重合体やアクリルアミド共重合体の加水分解物、ポリエチレンオキサイド、ポリスルフォン酸系化合物、ポリグルタミン酸や、これらの塩、変性体、架橋体などが挙げられる。
共重合体の加水分解物、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、イソブチレンとマレイン酸との共重合体等、アクリロニトリル共重合体やアクリルアミド共重合体の加水分解物、ポリエチレンオキサイド、ポリスルフォン酸系化合物、ポリグルタミン酸や、これらの塩、変性体、架橋体などが挙げられる。
吸水性樹脂4としては、側鎖に官能基を有する樹脂が好ましい。官能基としては、例えば、酸基、ヒドロキシル基、エポキシ基、アミノ基などが挙げられる。特に、側鎖に酸基を有する樹脂であることが好ましく、側鎖にカルボキシル基を有する樹脂であることがより好ましい。
側鎖を構成するカルボキシル基含有単位としては、例えば、アクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、クロトン酸、フマル酸、ソルビン酸、ケイ皮酸やこれらの無水物、塩等の単量体から誘導されるものなどが挙げられる。
側鎖に酸基を有する吸水性樹脂4である場合、吸水性樹脂4に含まれる酸基のうち中和されて塩を形成しているものの割合は、好ましくは30mol%以上100mol%以下であり、より好ましくは50mol%以上95mol%以下であり、さらにより好ましくは60mol%以上90mol%以下であり、もっとも好ましくは70mol%以上80mol%以下である。これにより、吸水性樹脂4は、インクに対して優れた吸収特性を有することができる。
中和の塩の種類は、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等のアルカリ金属塩、アンモニア等の含窒素塩基性物の塩などが挙げられるが、中でもナトリウム塩が好ましい。これにより、吸水性樹脂4は、インクに対して優れた吸収特性を有することができる。
側鎖に酸基を有する吸水性樹脂4は、インク吸収時に酸基同士の静電反発が起こり、吸収速度が速くなるため好ましい。また、酸基が中和されていると、浸透圧によりインクが吸水性樹脂4内部に吸収され易くなる。
吸水性樹脂4は、側鎖に酸基を含有していない構成単位を有していてもよい。このような構成単位としては、例えば、親水性の構成単位、疎水性の構成単位、重合性架橋剤となる構成単位などが挙げられる。
前記親水性の構成単位としては、例えば、アクリルアミド、メタアクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−n−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクレリート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、N−ビニルピロリドン、N−アクリロイルピペジリン、N−アクリロイルピロリジン等のノニオン性化合物から誘導される構成単位などが挙げられる。
前記疎水性の構成単位としては、例えば、(メタ)アクリロニトリル、スチレン、塩化ビニル、ブタジエン、イソブテン、エチレン、プロピレン、ステアリル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート等の化合物から誘導される構成単位等が挙げられる。
前記重合性架橋剤となる構成単位としては、例えば、ジエチレングリコールジアクリレート、N,N−メチレンビスアクリルアミド、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパンジアリルエーテル、
トリメチロールプロパントリアクリレート、アリルグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ペンタエリスリトールジアクリレートモノステアレート、ビスフェノールジアクリレート、イソシアヌル酸ジアクリレート、テトラアリルオキシエタン、ジアリルオキシ酢酸塩等から誘導される構成単位等が挙げられる。
トリメチロールプロパントリアクリレート、アリルグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ペンタエリスリトールジアクリレートモノステアレート、ビスフェノールジアクリレート、イソシアヌル酸ジアクリレート、テトラアリルオキシエタン、ジアリルオキシ酢酸塩等から誘導される構成単位等が挙げられる。
吸水性樹脂4は、ポリアクリル酸塩共重合体またはポリアクリル酸重合架橋体を含有することが好ましい。これにより、例えば、インクに対する吸収性能を向上させたり、製造コストを抑えたりすることができる。
ポリアクリル酸重合架橋体としては、分子鎖を構成する全構成単位に占めるカルボキシル基を有する構成単位の割合は、好ましくは50mol%以上であり、より好ましくは80mol%以上であり、さらにより好ましくは90mol%以上である。カルボキシル基を含有する構成単位の割合が少なすぎると、インクに対する吸収特性を十分に優れたものにすることが困難になる場合がある。
ポリアクリル酸重合架橋体中のカルボキシル基は、一部が中和されて塩を形成していることが好ましい。ポリアクリル酸重合架橋体中の全カルボキシル基中に占める中和されているものの割合は、好ましくは30mol%以上99mol%以下であり、より好ましくは50mol%以上99mol%以下であり、さらにより好ましくは70mol%以上99mol%以下である。
吸水性樹脂4は、前述した重合性架橋剤以外の架橋剤で架橋した構造を有していてもよい。
吸水性樹脂4が酸基を有する樹脂である場合、当該架橋剤としては、例えば、酸基と反応する官能基とを複数持った化合物を好ましく用いることができる。吸水性樹脂4が酸基と反応する官能基とを有する樹脂である場合には、当該架橋剤として、分子内に酸基と反応する官能基を複数個有する化合物を好適に用いることができる。
酸基と反応する官能基とを複数個有する架橋剤としては、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、(ポリ)グリセリンポリグリシジルエーテル、ジグリセリンポリグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル等のグリシジルエーテル化合物;(ポリ)グリセリン、(ポリ)エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、ポリオキシエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の多価アルコール類;エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、ポリエチレンイミン、ヘキサメチレンジアミン等の多価アミン類等が挙げられる。また、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム等の多価イオン類等も、吸水性樹脂4が有する酸基と反応して架橋剤として機能するため、好適に用いることができる。
吸水性樹脂4は、例えば、鱗片状、針状、繊維状、粒子状等、いかなる形状をなしていてもよいが、その大半が粒子状をなしていることが好ましい。吸水性樹脂4が粒子状をなしている場合には、インクの浸透性を容易に確保することができる。また、繊維に吸水性樹脂4を好適に担持させることができる。なお、粒状とは、アスペクト比、すなわち最大長さと最少長さとの比が0.3以上1.0以下のもののことを言う。粒子の平均粒径は、好ましくは15μm以上800μm以下であり、より好ましくは15μm以上400μm以下であり、さらにより好ましくは15μm以上50μm以下である。
なお、粒子の平均粒径としては、例えば、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定した
体積平均の粒度MVD(Mean Volume Diameter)を用いることできる。レーザー回折・散乱法を測定原理とする粒度分布測定装置、すなわち、レーザー回折式粒度分布測定装置では、粒度分布を体積基準で測定することができる。
体積平均の粒度MVD(Mean Volume Diameter)を用いることできる。レーザー回折・散乱法を測定原理とする粒度分布測定装置、すなわち、レーザー回折式粒度分布測定装置では、粒度分布を体積基準で測定することができる。
吸水性樹脂4の平均粒径をD[μm]、繊維の平均長さをL[μm]としたときに、0.15≦L/D≦467の関係を満足することが好ましく、0.25≦L/D≦333の関係を満足することがより好ましく、2≦L/D≦200の関係を満足することがさらに好ましい。
液体吸収体10において吸水性樹脂4の含有量は、繊維に対して、好ましくは25質量%以上300質量%以下であり、より好ましくは50質量%以上150質量%以下である。これにより、液体吸収体10は、インクに対する吸収特性および浸透性を十分に確保することができる。
吸水性樹脂4の含有量が繊維に対して25質量%より少ない場合は、吸水性が不十分になる場合がある。一方、吸水性樹脂4の含有量が繊維に対して300質量%より多い場合は、インクを吸った場合に液体吸収体10が膨張し易く、浸透性が低下する場合がある。
1.1.4. 接着剤
上述の「1.1.3. 吸水性樹脂」で説明したように、吸水性樹脂4は、水で繊維基材3に接着および担持されているが、さらに、小片2は、繊維基材3と吸水性樹脂4とを接着させる接着剤5を含んでいてもよい。これにより、繊維基材3の吸水性樹脂4の担持力を高めることができ、吸水性樹脂4が繊維基材3から脱落し難くすることができる。なお、小片2は、接着剤5を含んでいなくてもよい。
上述の「1.1.3. 吸水性樹脂」で説明したように、吸水性樹脂4は、水で繊維基材3に接着および担持されているが、さらに、小片2は、繊維基材3と吸水性樹脂4とを接着させる接着剤5を含んでいてもよい。これにより、繊維基材3の吸水性樹脂4の担持力を高めることができ、吸水性樹脂4が繊維基材3から脱落し難くすることができる。なお、小片2は、接着剤5を含んでいなくてもよい。
接着剤5としては、例えば、水溶性接着剤や、有機系接着剤等を用いることができるが、中でも、水溶性接着剤であることが好ましい。これにより、インクが水系であった場合、吸水性樹脂4の表面に水溶性接着剤が付着していたとしても、インクが接着剤5と接触した際に水溶性接着剤が溶ける。そのため、吸水性樹脂4によるインクの吸収が、接着剤5によって阻害されるのを防止することができる。
接着剤5としては、カゼイン、大豆蛋白、合成蛋白等の蛋白質類、澱粉や酸化澱粉等の各種澱粉類、ポリビニルアルコール、カチオン性ポリビニルアルコール、シリル変性ポリビニルアルコール等の変性ポリビニルアルコールを含むポリビニルアルコール類、カルボキシメチルセルロースやメチルセルロース等のセルロース誘導体、水性ポリウレタン樹脂、水性ポリエステル樹脂等が挙げられる。これらの中でも接着力の点からポリビニルアルコールを用いることが好ましい。これにより、繊維基材3と吸水性樹脂4との接着力を十分に高めることができる。
液体吸収体10における接着剤5の含有量は、繊維に対して、好ましくは1.0質量%以上70質量%以下であり、より好ましくは2.5質量%以上50質量%以下である。接着剤5の含有量が繊維に対して1.0質量%より少ないと、接着剤5を含有することの効果を十分に得られない。一方、接着剤5の含有量が多すぎても、吸水性樹脂4の担持力の向上がそれ以上顕著に得られない。
なお、液体吸収体10は、例えば、界面活性剤、潤滑剤、消泡剤、フィラー、ブロッキング防止剤、紫外線吸収剤、顔料、染料等の着色剤、難燃剤、流動性向上剤などを含んでいてもよい。
1.2. ケース
液体吸収体10は、図2および図3に示すように、ケース20に収容されている。図1に示す例では、ケース20は、直方体の形状を有している。ケース20は、図2および図3に示すように、基体22と、蓋体24と、を有している。
液体吸収体10は、図2および図3に示すように、ケース20に収容されている。図1に示す例では、ケース20は、直方体の形状を有している。ケース20は、図2および図3に示すように、基体22と、蓋体24と、を有している。
基体22は、例えば、四角形の平面形状を有する底部22aと、底部22aの各辺に沿って設けられた4つの側壁部22bと、を有している。基体22は、上部に開口26が設けられた形状を有している。なお、底部22aの平面形状は、四角形に限定されず、例えば、円であってもよい。
ケース20には、インクをケース20内に導入する導入口28が設けられている。図示の例では、導入口28は、側壁部22bに設けられている。導入口28は、側壁部22bを貫通している。導入口28の形状は、特に限定されないが、例えば、円である。導入口28の直径は、好ましくは1mm以上20mm以下、より好ましくは5mm以上15mm以下である。図2に示すように、導入口28には、導入管906が挿入される。液体吸収器100にインクを排出する場合は、導入口28に導入管906を挿入し、導入管906からインクを排出する。このように、導入管906は、インクをケース20内に導入する。
基体22は、基体22に内圧または外力が作用した場合に、容積が10%以上変化しない程度の形状保持性を有するものであることが好ましい。これにより、基体22は、液体吸収体10がインクを吸収して膨張することにより、液体吸収体10から力を受けても、基体22の形状を維持することができる。そのため、基体22の設置状態が安定し、液体吸収体10は、インクを安定して吸収することができる。基体22の材質は、例えば、環状ポリオレフィンやポリカーボネート等の樹脂材料、アルミニウムやステンレス鋼等の金属材料である。
蓋体24は、基体22に接続されている。蓋体24は、基体22の開口26を塞いでいる。蓋体24の形状は、例えば、板状である。蓋体24の厚さは、好ましくは1mm以上20mm以下であり、より好ましくは8mm以上10mm以下である。なお、蓋体24は、上記のような数値範囲の板状をなすものに限定されず、それよりも薄いフィムル状ものであってもよい。この場合、蓋体24の厚さは、10μm以上1mm未満であることが好ましい。
1.3. 封止部材
封止部材30は、図3に示すように、導入口28を覆うように配置されている。図示の例では、封止部材30は、導入口28を封止している。封止部材30は、ケース20の外側から突き破り可能に導入口28を塞いている。すなわち、封止部材30は、図2に示すように、導入管906が導入口28に挿入された場合に、導入管906によって破られる。そして、導入管906をさらにケース20の内側に移動させることにより、図2に示すように、導入管906の先端906aは、ケース20内に配置される。この状態で、導入管906の先端906aからインクが排出される。図示の例では、封止部材30は、ケース20の内側に設けられている。
封止部材30は、図3に示すように、導入口28を覆うように配置されている。図示の例では、封止部材30は、導入口28を封止している。封止部材30は、ケース20の外側から突き破り可能に導入口28を塞いている。すなわち、封止部材30は、図2に示すように、導入管906が導入口28に挿入された場合に、導入管906によって破られる。そして、導入管906をさらにケース20の内側に移動させることにより、図2に示すように、導入管906の先端906aは、ケース20内に配置される。この状態で、導入管906の先端906aからインクが排出される。図示の例では、封止部材30は、ケース20の内側に設けられている。
ここで、図7は、液体吸収器100を模式的に示す側面図であって、封止部材30を導入管906の挿入方向からみた図である。なお、図7では、ケース20内に導入管906が挿入されていない状態を図示している。
封止部材30は、図7に示すように、導入口28と重なって設けられている。図示の例では、封止部材30の形状は、四角形である。封止部材30は、例えば、接着剤によって、ケース20の側壁部22bの内面に接着されている。封止部材30は、ケース20の側
壁部22bと接触する全領域において、接着剤によって側壁部22bの内面に接着されていてもよい。
壁部22bと接触する全領域において、接着剤によって側壁部22bの内面に接着されていてもよい。
封止部材30の形状は、例えば、シート状である。封止部材30は、例えば、液体吸収体10の小片2となるシート部材を、所定の大きさに切断することによって形成される。すなわち、封止部材30は、繊維および吸水性樹脂4を含む。なお、封止部材30は、導入管906によって破られることが可能であれば、その材質は、特に限定されない。例えば、封止部材30は、フィルムであってもよい。
1.4. 効果
液体吸収器100は、例えば、以下の効果を有する。
液体吸収器100は、例えば、以下の効果を有する。
液体吸収器100では、繊維基材3の集合体を含み、インクを吸収する液体吸収体10と、液体吸収体10が収容され、インクを導入する導入口28が設けられたケース20と、導入口28を覆うように配置された封止部材30と、を含む。そのため、液体吸収器100では、封止部材30によって、導入口28から繊維基材3が漏れ出ることを防ぐことができる。これにより、繊維基材3の量が減ることによる吸収能力の低下を防ぐことができる。
さらに、液体吸収体を、高分子材料からなる多孔質の板材によって形成する場合に比べて、液体吸収体10のケース20に対する形状追従性を向上させることができる。そのため、液体吸収体10の汎用性が高く、製造コストを抑えることができる。
液体吸収器100では、封止部材30は、ケース20の外側から突き破り可能に導入口28を塞いでいる。そのため、液体吸収器100では、導入管906を導入口28に挿入することにより、封止部材30を突き破ることができる。これにより、導入管906の先端906aをケース20内に配置させることができる。
液体吸収器100では、封止部材30は、繊維および吸水性樹脂4を含む。封止部材30は、吸水性樹脂4を含むため、難燃性を有することができる。
2. 液体吸収器の製造方法
次に、本実施形態に係る液体吸収器100の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図8〜図10は、本実施形態に係る液体吸収器100の製造方法を説明するための図である。
次に、本実施形態に係る液体吸収器100の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図8〜図10は、本実施形態に係る液体吸収器100の製造方法を説明するための図である。
図8に示すように、シート状のシート部材6を、載置台101に載置する。シート部材6は、例えば、古紙などである。
次に、シート部材6に、シート部材6と吸水性樹脂4とを接着させるための水を付与する。さらに、図8に示すように、一方の面6a側から液状の接着剤5を付与してもよい。接着剤5の付与の方法としては、例えば、スプレーによる塗布や、スポンジローラーに接着剤5を染み込ませておき、該スポンジローラーをシート部材6の面6a上で転がす方法等が挙げられる。
図9に示すように、メッシュ部材102を介して、吸水性樹脂4をシート部材6の面6a上に付与する。メッシュ部材102は、網目102aを有している。吸水性樹脂4のうち、網目102aよりも大きい粒子は、メッシュ部材102上に補足され、網目102aよりも小さい粒子は、網目102aを通過してシート部材6の面6a上に付与される。
このように、メッシュ部材102を用いることにより、吸水性樹脂4の粒径の均一性を高くすることができる。そのため、シート部材6の位置によって吸収特性にムラが生じるのを防止することができる。
網目102aの最大幅は、好ましくは0.06mm以上0.15mm以下であり、より好ましくは0.08mm以上0.12mm以下である。これにより、シート部材6に付与される吸水性樹脂4の粒径を、上記の数値範囲のものとすることができる。
図10に示すように、吸水性樹脂4が付着されたシート部材6を、一対の加熱ブロック103の間に配置する。そして、一対の加熱ブロック103を加熱するとともに、一対の加熱ブロック103が接近する方向に加圧して、シート部材6を厚さ方向に加圧する。これにより、吸水性樹脂4および接着剤5が軟化し、加圧により吸水性樹脂4がシート部材6の内側に入り込む。そして、加熱および加圧を解除することにより、接着剤5が乾燥して、吸水性樹脂4がシート部材6の内側に入り込んだ状態で接着される。
本工程での加圧力は、好ましくは0.1kg/cm2以上1.0kg/cm2以下であり、より好ましくは0.2kg/cm2以上0.8kg/cm2以下である。本工程での加熱温度は、好ましくは80℃以上160℃以下であり、より好ましくは100℃以上120℃以下である。
次に、シート部材6を、例えば、はさみ、カッター、ミル、シュレッダー等により、細かく裁断・粗砕・粉砕したり、手で細かく千切ったりして、複数の小片2を形成する。次に、小片2を、所望の量を計りとった後、手でほぐしたりして基体22に収容する。これにより、複数の小片2からなる液体吸収体10を形成することができる。
次に、シート部材6を、例えば、はさみなどで所定の形状に切断する。これにより、封止部材30を形成することできる。そして、例えば接着剤によって封止部材30を側壁部22bの内面に貼り付けて、導入口28を塞ぐ。なお、封止部材30で基体22の導入口28を塞いだ後に、液体吸収体10を基体22に収容してもよい。
次に、図3に示すように、蓋体24によって基体22の開口26を封止する。具体的には、プラスチックの成形品としての蓋体24を嵌め込む方向、フィルムとしての蓋体24を溶着する方法、メッシュ部材としての蓋体24を溶着する方向などにより、蓋体24によって基体22の開口26を封止する。
以上の工程により、液体吸収器100を製造することができる。
3. 液体吸収器の変形例
3.1. 第1変形例
次に、本実施形態の第1変形例に係る液体吸収器ついて、図面を参照しながら説明する。図11は、本実施形態の第1変形例に係る液体吸収器200を模式的に示す側面図である。
3.1. 第1変形例
次に、本実施形態の第1変形例に係る液体吸収器ついて、図面を参照しながら説明する。図11は、本実施形態の第1変形例に係る液体吸収器200を模式的に示す側面図である。
以下、本実施形態の第1変形例に係る液体吸収器200において、上述した本実施形態に係る液体吸収器100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。このことは、後述する本実施形態の第2〜第6変形例に係る液体吸収器において、同様である。
液体吸収器200の封止部材30には、図11に示すように、導入口28に対応した位置に切り込み32a,32bが設けられている点において、上述した液体吸収器100と
異なる。
異なる。
切り込み32a,32bは、封止部材30の導入口28と重なる位置に設けられている。図示の例では、切り込み32aと切り込み32bとは、互いに直交している。切り込み32a,32bの幅は、小片2の幅より小さくてもよい。これにより、切り込み32a,32bから小片2が漏れ出ることを防ぐことができる。切り込み32a,32bは、例えば、カッターなどで封止部材30を切ることによって形成される。
液体吸収器200では、封止部材30には、導入口28に対応した位置に切り込み32a,32bが設けられているため、封止部材30を破くことなく、導入管906をケース20内に配置させることができる。なお、封止部材30に設けられる切り込みの数は、特に限定されない。
3.2. 第2変形例
次に、本実施形態の第2変形例に係る液体吸収器ついて、図面を参照しながら説明する。図12および図13は、本実施形態の第2変形例に係る液体吸収器300を模式的に示す断面図である。なお、図12では、ケース20内に導入管906が挿入されていない状態を図示している。図13では、ケース20内に導入管906が挿入されている状態を図示している。
次に、本実施形態の第2変形例に係る液体吸収器ついて、図面を参照しながら説明する。図12および図13は、本実施形態の第2変形例に係る液体吸収器300を模式的に示す断面図である。なお、図12では、ケース20内に導入管906が挿入されていない状態を図示している。図13では、ケース20内に導入管906が挿入されている状態を図示している。
液体吸収器300では、図12および図13に示すように、封止部材30は、固定端34と、自由端36と、を有する点において、上述した液体吸収器100と異なる。
封止部材30の固定端34は、ケース20の内面に固定されている。固定端34は、例えば、接着剤によって、側壁部22bの内面に固定されている。
封止部材30の自由端36は、例えば、固定端34とは反対側の端である。自由端36は、固定端34を軸としてケース20の内側に向けて可動可能である。そのため、図12に示すように、導入管906によって押圧されると、自由端36は、固定端34を軸として矢印R方向に回動する。これにより、図13に示すように、封止部材30を破くことなく、導入管906をケース20内に配置させることができる。
3.3. 第3変形例
次に、本実施形態の第3変形例に係る液体吸収器ついて、図面を参照しながら説明する。図14は、本実施形態の第3変形例に係る液体吸収器400を模式的に示す平面図である。図15および図16は、本実施形態の第3変形例に係る液体吸収器400を模式的に示す図14のB−B線断面図である。なお、便宜上、図14では、液体吸収体10および蓋体24の図示を省略している。また、図14および図15では、ケース20内に導入管906が挿入されていない状態を図示している。図16では、ケース20内に導入管906が挿入されている状態を図示している。
次に、本実施形態の第3変形例に係る液体吸収器ついて、図面を参照しながら説明する。図14は、本実施形態の第3変形例に係る液体吸収器400を模式的に示す平面図である。図15および図16は、本実施形態の第3変形例に係る液体吸収器400を模式的に示す図14のB−B線断面図である。なお、便宜上、図14では、液体吸収体10および蓋体24の図示を省略している。また、図14および図15では、ケース20内に導入管906が挿入されていない状態を図示している。図16では、ケース20内に導入管906が挿入されている状態を図示している。
液体吸収器400では、図14〜図16に示すように、封止部材30は、ケース20の一方側の側壁部22bと他方側の側壁部22bとに固定されている点において、上述した液体吸収器100と異なる。一方側の側壁部22bおよび他方側の側壁部22bは、互いに対向して設けられている。
液体吸収器400では、封止部材30は、一方側の側壁部22bの固定された第1固定端38aと、他方側の側壁部22bの固定された第2固定端38bと、を有している。第2固定端38bは、第1固定端38aと反対側の端である。第1固定端38aおよび第2固定端38bは、例えば、接着材によって、側壁部22bに固定されている。封止部材3
0の固定端38a,38b以外の部分は、ケース20に固定されていない。
0の固定端38a,38b以外の部分は、ケース20に固定されていない。
図15に示すように、導入管906が挿入されていない状態では、例えば、封止部材30の中間部39は、蓋体24に接触している。中間部39は、第1固定端38aと第2固定端38bとの間に位置している部分である。図示の例では、中間部39は、液体吸収体10と接している。
図16に示すように、導入口28に導入管906が挿入された場合に、中間部39は導入管906に押圧されて、底部22a側に変位する。そのため、導入口28と中間部39との間に空間Sが形成される。これにより、例えば導入口28よりも蓋体24側に液体吸収体10の小片2が位置していたとしても、該小片2を底部22a側に落下させることができる。
さらに、導入管906を第2固定端38b側に向けて移動させて、側壁部22bと導入管906とによって封止部材30が挟持されるようにすることにより、より多くの小片2を底部22a側に落下させることができる。これにより、液体吸収体10の偏在を抑制することができる。
例えば蓋体24を下に向けて搬送した場合、液体吸収体10の小片2が蓋体24側に偏在する場合がある。液体吸収器400では、小片2が蓋体24側に偏在したとしても、上記のように、導入管906が挿入されることにより、小片2を底部22a側に落下させることができる。
3.4. 第4変形例
次に、本実施形態の第4変形例に係る液体吸収器ついて、図面を参照しながら説明する。図17は、本実施形態の第4変形例に係る液体吸収器500を模式的に示す断面図である。
次に、本実施形態の第4変形例に係る液体吸収器ついて、図面を参照しながら説明する。図17は、本実施形態の第4変形例に係る液体吸収器500を模式的に示す断面図である。
液体吸収器500では、図17に示すように、封止部材30を含んでいない点において、上述した液体吸収器100と異なる。
液体吸収器500では、液体吸収体10は、接着部12を有している。接着部12では、複数の繊維基材3が互いに接着されている。
接着部12を構成する複数の繊維基材3は、吸水性樹脂4の粘着力によって互いに接着されていてもよい。吸水性樹脂4は、水が付与されることによって膨潤してタック性を有する。これにより、吸水性樹脂4は、粘着力を有する。
接着部12は、導入口28からケース20の内側に向けて設けられた空洞14を規定している。空洞14は、導入口28と連通している。
次に、本実施形態の第4変形例に係る液体吸収器500の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図18は、本実施形態の第4変形例に係る液体吸収器500の製造工程を模式的に示す断面図である。
液体吸収器500では、液体吸収器100の製造方法と同様に液体吸収体10を形成した後、図18に示すように、導入口28の位置よりも高くなるように、液体吸収体10を基体22に収容する。次に、導入口28から棒状部材502を液体吸収体10内に挿入する。次に、棒状部材502を導入口28から抜く。これにより、液体吸収体10には、空洞14が形成される。
図17に示すように、導入口28から、水を付与する。これにより、吸水性樹脂4は、膨潤して粘着力を有し、接着部12が形成される。水の付与は、棒状部材502を導入口28から抜いた後、空洞14が崩れる前に速やかに行われる。水を付与する方法は、特に限定されず、例えば、霧吹きや、ディスペンサーなどが挙げられる。その後の工程は、上述した液体吸収器100の製造方法と基本的に同じである。なお、棒状部材502の挿入および水の付与は、基体22の開口26を蓋体24で塞いだ後に行われてもよい。
なお、接着部12を構成する複数の繊維基材3は、水溶性樹脂の接着力によって互いに接着されていてもよい。この場合、導入口28から、水を付与する代わりに、水溶性接着剤溶液を付与する。このような水溶性接着剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、カチオン性ポリビニルアルコール、シリル変性ポリビニルアルコール等の変性ポリビニルアルコールを含むポリビニルアルコール類、カルボキシメチルセルロースやメチルセルロース等のセルロース誘導体、水性ポリウレタン樹脂、水性ポリエステル樹脂等が挙げられる。
また、接着部12を構成する複数の繊維基材3は、吸水性樹脂4の粘着力および水溶性樹脂の接着力の両方によって互いに接着されていてもよい。
3.5. 第5変形例
次に、本実施形態の第5変形例に係る液体吸収器ついて、図面を参照しながら説明する。図19は、本実施形態の第5変形例に係る液体吸収器600を模式的に示す断面図である。
次に、本実施形態の第5変形例に係る液体吸収器ついて、図面を参照しながら説明する。図19は、本実施形態の第5変形例に係る液体吸収器600を模式的に示す断面図である。
上述した液体吸収器100では、図3に示すように、封止部材30は、ケース20の内側に設けられていた。
これに対し、液体吸収器600では、図19に示すように、封止部材30は、ケース20の外側に設けられている。図示の例では、封止部材30は、側壁部22bの外表面に設けられている。封止部材30は、例えば、シールである。導入管906を導入口28からケース20内に挿入する際には、封止部材30を剥がした後に、導入管906を挿入する。
3.6. 第6変形例
次に、本実施形態の第6変形例に係る液体吸収器について、図面を参照しながら説明する。図20は、本実施形態の第6変形例に係る液体吸収器700の小片2を模式的に示す断面図である。
次に、本実施形態の第6変形例に係る液体吸収器について、図面を参照しながら説明する。図20は、本実施形態の第6変形例に係る液体吸収器700の小片2を模式的に示す断面図である。
液体吸収器700では、図20に示すように、吸水性樹脂4は、一対の繊維基材3に挟まれている点において、上述した液体吸収器100と異なる。
液体吸収器700では、吸水性樹脂4は、一対の繊維基材3に挟まれているため、吸水性樹脂4が繊維基材3に挟まれていない場合に比べて、吸水性樹脂4が繊維基材3から脱落し難い。これにより、インクに対する優れた吸収特性を長期にわたって発揮することができる。さらに、吸水性樹脂4がケース20内で偏在することを防止することができ、インクの吸収特性にムラが生じることを防止することができる。
次に、本実施形態の第6変形例に係る液体吸収器700の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図21および図22は、本実施形態の第6変形例に係る液体吸収器700の製造方法を説明するための図である。
図21に示すように、載置台101に載置されたシート部材6に吸水性樹脂4を塗布した後、吸水性樹脂4が塗布されている面6aが内側にくるように、シート部材6を折り曲げる。
図22に示すように、折り曲げたシート部材6を、一対の加熱ブロック103の間に配置する。そして、一対の加熱ブロック103を加熱するとともに、一対の加熱ブロック103が接近する方向に加圧して、シート部材6を厚さ方向に加圧する。これにより、吸水性樹脂4および接着剤5が加熱により軟化し、加圧により吸水性樹脂4がシート部材6の内側に入り込む。また、折り曲げられて重なった吸水性樹脂4同士も軟化して接合される。
そして、加熱および加圧を解除することにより、接着剤5が乾燥して、吸水性樹脂4がシート部材6の内側に入り込んだ状態で接着され、さらに、折り曲げられて重なったシート部材6が吸水性樹脂4および接着剤5によって接合される。
次に、シート部材6をシュレッダー等により裁断する。その後の工程は、上述した液体吸収器100の製造方法と基本的に同じである。
液体吸収器700の製造方法では、1枚のシート部材6に吸水性樹脂4を塗布して折り曲げるという簡単な方法でシート部材6が積層された構成とすることができる。すなわち、2枚のシート部材6にそれぞれ吸水性樹脂4を塗布するという作業を省略することができる。よって、製造工程を簡素にすることができる。
さらに、シート部材6のうち、加熱ブロック103が接触する面は、吸水性樹脂4が付着していない面である。そのため、加熱ブロック103に吸水性樹脂4が付着するのを防止することができる。よって、加熱ブロック103の洗浄工程を省略することができる。
なお、上記では、液体吸収体10が繊維基材3の集合体を含む例について説明した。しかし、液体吸収体10は、繊維が繊維基材3を構成しておらず、例えば、1本1本の繊維が互いに絡み合った繊維の集合体を含んでいてもよい。このような繊維の集合体は、3次元網状構造を有するスパンバンド不織布であってもよい。液体吸収体10が繊維の集合体を含む場合、上述した液体吸収器500では、接着部12において、複数の繊維は、互いに接着されていてもよい。
また、液体吸収体10は、繊維基材3の集合体と、1本1本の繊維が互いに絡み合った繊維の集合体と、の両方を含んでいてもよい。
また、液体吸収体10において、繊維基材3は、多孔質体のスポンジを切断することにより形成される、多孔質体の小片であってもよい。多孔質体の材質としては、例えば、ポリエチレンテレフタラート、ポリウレタンなどが挙げられる。このような小片の形状は、直方体や立方体であってもよい。小片の形状が直方体や立方体である場合、1辺の長さは、例えば、1mm以上30mm以下、好ましくは5mm以上20mm以下であってもよい。
4. 液体吐出装置
次に、本実施形態に係る液体吐出装置について、図面を参照しながら説明する。図23は、本実施形態に係る液体吐出装置900を模式的に示す図である。
次に、本実施形態に係る液体吐出装置について、図面を参照しながら説明する。図23は、本実施形態に係る液体吐出装置900を模式的に示す図である。
液体吐出装置900は、図23に示すように、例えば、インクQを吐出する液体吐出ヘ
ッド902と、液体吐出ヘッド902のノズル902aの目詰まりを防止するキャッピングユニット904と、キャッピングユニット904と液体吸収器100とを接続する導入管906と、インクQをキャッピングユニット904から送液するローラーポンプ908と、インクQの廃液を回収する液体吸収器100と、を含む。
ッド902と、液体吐出ヘッド902のノズル902aの目詰まりを防止するキャッピングユニット904と、キャッピングユニット904と液体吸収器100とを接続する導入管906と、インクQをキャッピングユニット904から送液するローラーポンプ908と、インクQの廃液を回収する液体吸収器100と、を含む。
液体吐出ヘッド902は、下方に向かってインクQを吐出するノズル902aを複数有している。液体吐出ヘッド902は、PPC(plain paper copier)用紙等のような図示しない記録媒体に対して移動しつつ、インクQを吐出して、印刷を施すことができる。
キャッピングユニット904は、液体吐出ヘッド902が待機位置にあるときに、ローラーポンプ908の作動により、複数のノズル902aを一括して吸引して、ノズル902aの目詰まりを防止するものである。
導入管906は、キャッピングユニット904を介して吸引されたインクQを液体吸収器100に向かって通過させるものである。導入管906は、例えば、可撓性を有している。
ローラーポンプ908は、導入管906の途中に配置されている。ローラーポンプ908は、ローラー部908aと、ローラー部908aとの間で導入管906の途中を挟持する挟持部908bと、を有している。ローラー部908aが回転することにより、導入管906を介して、キャッピングユニット904に吸引力が生じる。そして、ローラー部908aが回転し続けることにより、ノズル902aに付着したインクQを液体吸収器100まで送り込むことができる。インクQは、液体吸収器100に送り込まれ、廃液として吸収される。
液体吸収器100は、液体吐出装置900に対し着脱可能に装着されている。液体吸収器100は、液体吐出装置900に装着された状態で、液体吐出ヘッド902から吐出されたインクQを吸収する。液体吸収器100は、いわゆる廃液タンクである。液体吸収器100のインクQの吸収量が限界に達したら、この液体吸収器100を、新たな未使用の液体吸収器100に交換することができる。
なお、液体吸収器100のインクQの吸収量が限界に達したか否かについては、液体吐出装置900の図示しない検出部によって検出されてもよい。また、液体吸収器100のインクQの吸収量が限界に達した場合には、その旨が、液体吐出装置900に内蔵されたモニター等の報知部により報知されてもよい。
本発明は、本願に記載の特徴や効果を有する範囲で一部の構成を省略したり、各実施形態や変形例を組み合わせたりしてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、さらに種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成を含む。実質的に同一の構成とは、例えば、機能、方法、および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成である。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
2…小片、3…繊維基材、3a,3b…面、4…吸水性樹脂、5…接着剤、6…シート部材、6a…面、10…液体吸収体、12…接着部、14…空洞、20…ケース、22…基
体、22a…底部、22b…側壁部、24…蓋体、26…開口、28…導入口、30…封止部材、32a,32b…切り込み、34…固定端、36…自由端、38a…第1固定端、38b…第2固定端、39…中間部、100…液体吸収器、101…載置台、102…メッシュ部材、102a…網目、103…加熱ブロック、200,300,400,500…液体吸収器、502…棒状部材、600,700…液体吸収器、900…液体吐出装置、902…液体吐出ヘッド、902a…ノズル、904…キャッピングユニット、906…導入管、906a…先端、908…ローラーポンプ、908a…ローラー部、908b…挟持部
体、22a…底部、22b…側壁部、24…蓋体、26…開口、28…導入口、30…封止部材、32a,32b…切り込み、34…固定端、36…自由端、38a…第1固定端、38b…第2固定端、39…中間部、100…液体吸収器、101…載置台、102…メッシュ部材、102a…網目、103…加熱ブロック、200,300,400,500…液体吸収器、502…棒状部材、600,700…液体吸収器、900…液体吐出装置、902…液体吐出ヘッド、902a…ノズル、904…キャッピングユニット、906…導入管、906a…先端、908…ローラーポンプ、908a…ローラー部、908b…挟持部
Claims (10)
- 繊維の集合体および繊維基材の集合体の少なくとも一方を含み、液体を吸収する液体吸収体と、
前記液体吸収体が収容され、前記液体を導入する導入口が設けられたケースと、
前記導入口を覆うように配置された封止部材と、
を含む、液体吸収器。 - 請求項1において、
前記封止部材は、前記ケースの外側から突き破り可能に前記導入口を塞いでいる、液体吸収器。 - 請求項1において、
前記封止部材には、前記導入口に対応した位置に切り込みが設けられている、液体吸収器。 - 請求項1において、
前記封止部材は、前記ケースの内側に設けられ、
前記封止部材は、
前記ケースに固定された固定端と、
前記固定端を軸として前記ケースの内側に向けて回動可能な自由端と、
を有する、液体吸収器。 - 請求項1において、
前記導入口は、前記ケースの側壁部に設けられ、
前記封止部材は、前記ケースの内側に設けられ、
前記封止部材は、前記導入口に前記液体を導入する導入管が挿入された場合に、前記導入管によって押圧されて、前記導入口と前記封止部材との間に空間が形成される、液体吸収器。 - 請求項1ないし5のいずれか1項において、
前記封止部材は、繊維および吸水性樹脂を含む、液体吸収器。 - 複数の繊維の集合体および複数の繊維基材の集合体の少なくとも一方と、吸水性樹脂と、を含み、液体を吸収する液体吸収体と、
前記液体吸収体が収容され、前記液体が導入される導入口が設けられたケースと、
を含み、
前記液体吸収体は、前記集合体を構成する複数の前記繊維または複数の前記繊維基材が互いに接着された接着部を有し、
前記接着部は、前記導入口から前記ケースの内側に向けて設けられた空洞を規定している、液体吸収器。 - 請求項7において、
前記接着部を構成する複数の前記繊維または複数の前記繊維基材は、前記吸水性樹脂の粘着力によって互いに接着されている、液体吸収器。 - 請求項7または8において、
前記接着部を構成する複数の前記繊維または複数の前記繊維基材は、水溶性接着剤の接着力によって互いに接着されている、液体吸収器。 - 液体吐出ヘッドと、
前記液体吐出ヘッドから吐出された前記液体を吸収する、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の液体吸収器と、
を含む、液体吐出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019148460A JP2021030449A (ja) | 2019-08-13 | 2019-08-13 | 液体吸収器および液体吐出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019148460A JP2021030449A (ja) | 2019-08-13 | 2019-08-13 | 液体吸収器および液体吐出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021030449A true JP2021030449A (ja) | 2021-03-01 |
Family
ID=74676962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019148460A Pending JP2021030449A (ja) | 2019-08-13 | 2019-08-13 | 液体吸収器および液体吐出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021030449A (ja) |
-
2019
- 2019-08-13 JP JP2019148460A patent/JP2021030449A/ja active Pending
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