JP2021030166A - 作業用什器 - Google Patents
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Abstract
Description
しかも、本態様では、脚体同士の間を連結部材が架け渡している。これにより、機能構成要素自体の強度をそれぞれ向上させることができるので、コア部材を安定して支持することができる。
本態様によれば、コア部材のうち、前後方向から見て連結部材と重なり合う部分が、連結部材により覆われる。これにより、作業用什器の体裁を向上させることができる。
本態様によれば、作業用什器としての使い勝手を向上させることができる。
特に、天板昇降式什器は、天板の高さによって天板に作用する荷重が大きく変動する可能性がある。これに対して、本態様では、一方の機能構成要素がコア部材を間に挟んで他方の機能構成要素にも接続されるので、一方の機能構成要を安定して床面に設置することができる。
本態様によれば、作業用什器としての統一感を維持しながら、作業用什器を使用する使用者に対し休息やコミュニケーションの場を提供できる。
図1は、作業用什器1の斜視図である。図2は、図1に示す作業用什器1において、前側機能構成要素11及び前側の棚板13,14を取り外した状態の斜視図である。
図1、図2に示すように、本実施形態の作業用什器1は、実験や研究を行う施設(例えば、学校やオフィス、各種研究機関等)に設置される。作業用什器1は、例えば施設の同一空間に複数台設置されることで、隣り合う作業用什器1同士の間に形成される通路を使用者が行き交い、各作業用什器1を使用できる什器システムを構成する。但し、作業用什器1は、1台で使用してもよい。
図2に示すように、コア部材10は、前後方向を厚さ方向とする枠状部材である。具体的に、コア部材10は、一対の支柱(第1支柱20及び第2支柱21)と、ダクト部材22,23と、横架材24,25と、取付機構26,27と、スペーサ28,29と、を備えている。
支柱20,21は、床面F上において左右方向に離間した位置から上方に立設された角筒状に形成されている。第1支柱20は、支柱ベース30及びハブ支柱31が左右方向に組み合わされて構成されている。
図3に示すように、支柱ベース30は、平面視において、左右方向に扁平し、かつ左右方向の外側(作業用什器1の中心から離間する側)に開口するC字状に形成されている。支柱ベース30は、アジャスタ等を介して床面Fに接地している。支柱ベース30は、第1支柱20の前壁及び後壁の一部、並びに左壁を構成する。支柱ベース30の前壁及び後壁には、第1溝37が形成されている。第1溝37は、上下方向に沿って直線状に延在している。
図4に示すように、支柱ベース30には、左右方向に貫通する配線挿通口(上側配線挿通口35及び下側配線挿通口36)が形成されている。上側配線挿通口35は、支柱ベース30のうち、上下方向の中心よりも上方に位置する部分に形成されている。下側配線挿通口36は、支柱ベース30のうち、上下方向の中心よりも下方に位置する部分に形成されている。
ハブベース33は、左右方向の外側に開口する平面視でC字状に形成されている。すなわち、ハブベース33の前壁及び後壁は、支柱ベース30の前壁及び後壁とともに、第1支柱20の前壁及び後壁を構成する。本実施形態において、ハブベース33は、ねじ止めや係止等によって支柱ベース30に対して着脱可能に組み付けられている。
図5に示すように、第2支柱21は、第1支柱20よりも左右方向に扁平した角筒状に形成されている。第2支柱21は、支柱ベース43及びカバーパネル44が左右方向に組み合わされて構成されている。
支柱ベース43は、第1支柱20と同様に、平面視において左右方向の外側に開口するC字状に形成されている。支柱ベース43は、アジャスタ等を介して床面Fに接地している。支柱ベース43は、第2支柱21の前壁及び後壁の一部、並びに右壁を構成する。支柱ベース43の前壁及び後壁には、第2溝45が形成されている。第2溝45は、上下方向に沿って直線状に延在している。
図6、図7に示すように、ダクト部材22,23のうち、第2ダクト部材23は、上述した上側配線挿通口35,47と同等の高さにおいて、支柱20,21同士の間を接続している。第2ダクト部材23は、角筒状に形成されている。第2ダクト部材23の内側は、各配線挿通口35,47を通じてインフラ線等が挿通可能な第2ダクト挿通空間S5を構成している。
第1横架材24は、上述した下側配線挿通口36,48よりも上方で、かつ第2ダクト部材23よりも下方において、支柱20,21同士を架け渡している。
第2横架材25は、上述した下側配線挿通口36,48よりも下方において、支柱20,21同士を架け渡している。したがって、第2横架材25の上方には、下側配線挿通口36,48を通じて引き出されたインフラ線が通過可能に構成されている。第2横架材25には、上下方向に貫通する貫通孔52(図2参照)が左右方向に間隔をあけて複数形成されている。なお、ダクト部材22,23や横架材24,25の位置や数等は、適宜変更が可能である。
上側ステー60は、左右方向の内側に向かうに従い前方に突出するようにクランク状に折り曲げられている。上側ステー60における基端部(左右方向の外側端部)は、対応する支柱20,21に例えばねじ止め等によって固定されている。上側ステー60の先端部(左右方向の内側端部)は、支柱20,21よりも前方に突出している。
図1に示すように、機能構成要素11,12は、コア部材10に対して前後両側に着脱可能に取り付けられている。機能構成要素11,12のうち、コア部材10に対して前側に取り付けられる前側機能構成要素11は、例えば天板昇降式の実験台(机)である。前側機能構成要素11は、支持構造体71と、天板(連結部材)72と、を備えている。
支持構造体71は、平面視において、前方に開口するC字状に形成されている。具体的に、支持構造体71は、左右一対の横幕板(脚ベース、脚体)73と、奥幕板(連結部材)74と、昇降脚(脚体)75と、を備えている。
支持構造体81は、平面視において、後方に開口するC字状に形成されている。具体的に、支持構造体81は、左右一対の脚体83と、脚体83における前後方向の内側後端部同士を接続する奥幕板(連結部材)84と、を備えている。
図1、図6に示すように、上段棚板13は、各支柱20,21のうち、第2ダクト部材23よりも上方に位置する部分に、前後一対で設けられている。各上段棚板13は、上段載置部91と、取付ブラケット92と、を備えている。
この構成によれば、機能構成要素11,12がコア部材10を前後両側から支持することで、コア部材10を起立状態に維持することができる。これにより、機能構成要素11,12がコア部材10の起立状態を補助する脚部として機能するため、コア部材10自体が脚部を備える必要がない。すなわち、コア部材10の下端部において、支柱20,21から前後両側に脚部が突出することがないので、コア部材10の下端部周辺をすっきりさせることができる。そのため、コア部材10に機能構成要素11,12を取り付ける際の機能構成要素11,12の取付自由度を高めることができる。これにより、使用者の用途に応じて様々な態様の機能構成要素11,12をコア部材10に取り付けることができ、カスタマイズ性の向上を図ることができる。
この構成によれば、コア部材10のうち、奥幕板74,84と正面視で重なり合う部分が、奥幕板74,84により覆われる。これにより、作業用什器1の体裁を向上させることができる。
この構成によれば、作業用什器1としての使い勝手を向上させることができる。
特に、天板昇降式の作業台は、天板72の高さによって天板72に作用する荷重が大きく変動する可能性がある。これに対して、本実施形態では、前側機能構成要素11がコア部材10を間に挟んで後側機能構成要素12にも接続されるので、前側機能構成要素11を安定して床面Fに設置することができる。
上述した実施形態では、機能構成要素11,12の一例として天板付什器を例にして説明したが、この構成に限られない。機能構成要素としては、左右に離間して設けられた脚体と、脚体同士の間を連結する連結部材と、を備えている構成であればよい。
例えば、図8に示す作業用什器1に取り付けられる機能構成要素100は、ソファである。機能構成要素100は、脚体101と、座(連結部材)102と、背凭れ(連結部材)103と、を備えている。
座102は、脚体101の上端部同士の間を架け渡している。
背凭れ103は、座102の後端部から上方に立設されている。なお、座102及び背凭れ103は、例えばフレーム上に設けられたクッション材が外皮に覆われて構成されている。
連結パネル123は、前後方向を厚さ方向とする板状に形成されている。連結パネル123は、サイドパネル122の後端部同士を上下方向の全体に亘って接続している。サイドパネル122及び連結パネル123で囲まれた空間は、上述した機器収容スペース121として機能する。機器収容スペース121は、前方及び上方に開放されている。連結パネル123は、例えば上述した前側取付機構26を介してコア部材10に取り付けられている。
奥幕板131は、前後方向を厚さ方向とする板状に形成されている。奥幕板131は、例えば上述した前側取付機構26を介してコア部材10に取り付けられている。
このように、機能構成要素としては、棚や作業台の天板72,82、シンク等、上方を向く作業面等を有する天板付什器であることが好ましく、また天板付什器の各種天板やソファの座102のように荷重支持面を有するものであることも好ましい。さらに、機能構成要素は、棚や引き出しの収納空間、作業台における天板72,82下方の下肢収納空間、機器収容スペース121を画成する空間形成部材であることが好ましい。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
上述した実施形態では、コア部材10が機能構成要素よりも高い構成について説明したが、この構成に限られない。例えば、コア部材10の高さは、機能構成要素と同じ高さであってもよい。
上述した実施形態では、コア部材10における左右方向の幅全体に対して一つの機能構成要素が取り付けられる構成について説明したが、この構成に限られない。機能構成要素は、コア部材10における前後方向の一方側に左右方向に複数並べて取り付けてもよい。
上述した実施形態では、コア部材10が枠状に形成された構成について説明したが、この構成に限られない。コア部材10は、面状に形成されていてもよい。
上述した実施形態では、機能構成要素が連結部材を介して取り付けられる構成について説明したが、この構成に限られない。機能構成要素は、何れかの部位を介してコア部材10に取り付けられる構成であれば、取付箇所は適宜変更が可能である。
上述した実施形態では、コア部材10が支柱20,21から前後両側に突出する脚部を備えない構成について説明したが、この構成に限られない。例えば、機能構成要素が取り付けられる前の仮止め用の補助脚等であれば、コア部材10の下端部に設けることが可能である。この構成においても、機能構成要素と干渉しない程度の突出量に補助脚の長さを制限できるので、カスタマイズ性の向上を図ることができる。
上述した実施形態では、各機能構成要素の左右方向における全体がコア部材10に対向する構成について説明したが、この構成に限られない。機能構成要素は、左右方向の少なくとも一部でコア部材10に対向していればよい。
10…コア部材
11…前側機能構成要素(機能構成要素)
12…後側機能構成要素(機能構成要素)
20…第1支柱
21…第2支柱
22…第1ダクト部材(ダクト部材)
23…第2ダクト部材(ダクト部材)
71…支持構造体
72…天板(連結部材)
73…横幕板(脚体、脚ベース)
74…奥幕板(連結部材)
75…昇降脚(脚体)
82…天板(連結部材)
83…脚体
84…奥幕板(連結部材)
100…機能構成要素
101…脚体
102…座(連結部材)
120…機能構成要素
122…サイドパネル(脚体)
123…連結パネル(連結部材)
130…機能構成要素
131…奥幕板(連結部材)
132…脚体
134…天板(連結部材)
L1…第1配線(インフラ線)
L2…第2配線(インフラ線)
L3…第3配線(インフラ線)
S1…第1支柱挿通空間(支柱挿通空間)
S2…延長空間(支柱挿通空間)
S3…第2支柱挿通空間(支柱挿通空間)
S4…第1ダクト挿通空間(ダクト挿通空間)
S5…第2ダクト挿通空間(ダクト挿通空間)
Claims (4)
- 左右方向に離間して設けられ、インフラ線が挿通可能な支柱挿通空間が形成された一対の支柱、及び前記一対の支柱同士の間を架け渡すとともに、前記インフラ線が挿通可能なダクト挿通空間が形成されたダクト部材を備えたコア部材と、
前記コア部材に対して前後方向の両側から前記コア部材に各別に取り付けられ、前記コア部材を支持する機能構成要素と、を備え、
前記機能構成要素は、
左右方向に離間して設けられた脚体と、
前記左右方向で隣り合う脚体同士の間を連結する連結部材と、をそれぞれ備えている作業用什器。 - 前記連結部材は、前後方向を厚さ方向とする板状に構成され、
前後方向から見て前記コア部材の少なくとも一部を覆っている請求項1に記載の作業用什器。 - 前記機能構成要素は、天板昇降式什器であり、
前記脚体は、
脚ベースと、
上下方向に伸縮可能に前記脚ベースに支持された昇降脚と、を備え、
前記連結部材は、
前記昇降脚の上端部同士を連結するとともに、伸縮移動に伴い上下動する天板と、
前記脚ベースの下端部同士を連結するとともに、前後方向から見て前記コア部材の少なくとも一部を覆う幕板と、を備えている請求項1又は請求項2に記載の作業用什器。 - 前記機能構成要素は、ソファであり、
前記連結部材は、前記脚体同士を連結する座と、
前記座の後端部から上方に延びる背凭れと、を備えている請求項1から請求項3の何れか1項に記載の作業用什器。
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