JP2021029681A - 吸収性物品 - Google Patents

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耕平 桑畑
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美奈 富田
拓也 幸田
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Abstract

【課題】肌触りが良好であり、排泄物を効率的に吸収でき、表面の排泄物の液残りを低減するとともに、吸収された液の戻りを防止できる吸収性物品を提供すること。【解決手段】吸収性物品は凹凸構造の表面シート2を備える。表面シート2は、第1シート21、第2シート22及びそれらを接合する接合部3を有する。表面シート2は、第1シート21における接合部3以外の部位が第2シート22から離れる方向に突出する凸部4を有する。凸部4は第1凸部41と第1凸部41よりも高さの低い第2凸部42とを有する。表面シート2は、第1凸部41が分散配置された第1領域T1と、第1領域T1に隣接し且つ第2凸部42が分散配置された第2領域T2及び第3領域T3とを有する。第2領域T2と第3領域T3との間に配される第1領域T1には、第1シート21及び第2シート22の少なくとも一方を貫通する第1開孔5が形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は吸収性物品に関する。
従来、軟便等の排泄物の拡散を制御したり、着用者の肌との接触面積を低減して風合いを向上させたりすることを目的として、使い捨ておむつ等の吸収性物品の表面シートを凹凸構造とする技術が知られている。体液を吸収体に素早く移行させるために、凹凸構造の表面シートに開孔を設ける技術も知られている。例えば特許文献1には、第1凸部とそれよりも低い第2凸部とが肌側に膨出する表面シートを備え、第2凸部に表面シートを貫通する開孔が設けられている吸収性物品が記載されている。特許文献2には、凹凸構造の表面シートにおける幅方向両側のサイド領域に、表面シートを貫通する貫通孔を設けた吸収性物品が記載されている。
特開2016−154792号公報 特開2017−093731号公報
特許文献1に記載の技術では、着用者の肌に触れる凸部の頂部に開孔が形成されているため、表面シートの肌触りが損なわれてしまう。特許文献2に記載の技術では、サイド領域以外の領域に貫通孔を設けることについて検討されておらず、表面の排泄物の液残りを低減し、且つ吸収された液の戻りを防止することについて検討されていない。
したがって本発明の課題は、肌触りが良好であり、排泄物を効率的に吸収でき、表面の排泄物の液残りを低減するとともに、吸収された液の戻りを防止できる吸収性物品を提供することにある。
本発明は、第1シート、第2シート及び該第1シートと該第2シートとを接合する接合部を有し、且つ前記第1シートにおける前記接合部以外の部位が前記第2シートから離れ、着用者の肌側に向かって突出した凸部を有する表面シートを備え、
前記凸部は、第1凸部と該第1凸部よりも高さの低い第2凸部とを有し、
前記表面シートは、前記第1凸部が分散配置された第1領域と、該第1領域に隣接し且つ前記第2凸部が分散配置された第2領域及び第3領域とを有し、該第1領域は該第2領域と該第3領域との間に配置され、
前記第1領域に、前記第1シート及び前記第2シートの少なくとも一方を貫通する第1開孔を有する、吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、肌触りが良好であり、排泄物を効率的に吸収でき、表面の排泄物の液残りを低減するとともに、吸収された液の戻りを防止できる吸収性物品が提供される。
図1は、本発明に用いられる表面シート及び吸収性コアの一実施形態を示す平面図である。 図2は、図1におけるII−II線断面図である。 図3は、図1における表面シートの要部を拡大して示す平面図である。 図4は、本発明に用いられる表面シート及び吸収性コアの別の実施形態を示す断面図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。本発明の吸収性物品は一般に、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる前後方向に相当する長手方向とこれに直交する幅方向とを有する縦長の形状をしている。吸収性物品は、着用者の股間部に配される股下部並びにその前後に延在する腹側部及び背側部を有する。股下部は、吸収性物品の着用時に着用者の排泄部に対向配置される排泄部対向部を有しており、該排泄部対向部は通常、吸収性物品の長手方向の中央部又はその近傍に位置している。
吸収性物品は一般に、着用者の肌対向面側に位置する表面シートと、非肌対向面側に位置する裏面シートと、両シート間に介在配置された液保持性の吸収体とを備える。肌対向面とは、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌に近い側であり、非肌対向面は、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌から遠い側である。
本発明で用い得る表面シートは、着用者の肌側に向かって突出した複数の凸部を有するものである。その詳細については後述する。本発明で用い得る裏面シートとしては、例えば液難透過性のフィルムやスパンボンド・メルトブローン・スパンボンド積層不織布などが挙げられる。液難透過性のフィルムに、複数の微細孔を設け、該フィルムに水蒸気透過性を付与してもよい。吸収性物品の肌触り等を一層良好にする目的で、裏面シートの外面に不織布等の風合いの良好なシートを積層してもよい。
本発明で用い得る吸収体は吸収性コアを備えている。吸収性コアは例えばパルプを始めとするセルロース等の親水性繊維の積繊体、該親水性繊維と吸収性ポリマーとの混合積繊体、吸収性ポリマーの堆積体、2枚の吸収性シート間に吸収性ポリマーが担持された積層構造体などから構成される。吸収性コアは、少なくともその肌対向面が液透過性のコアラップシートで覆われていてもよく、あるいは肌対向面及び非肌対向面を含む表面の全域がコアラップシートで覆われていてもよい。コアラップシートとしては、例えば親水性繊維からなる薄葉紙や、液透過性を有する不織布などを用いることができる。
上述の表面シート、裏面シート及び吸収体に加え、吸収性物品の具体的な用途に応じ、肌対向面側の長手方向に沿う両側部に、長手方向に沿って延びる防漏カフが配されていてもよい。防漏カフは一般に、基端部と自由端とを備えている。防漏カフは、吸収性物品の肌対向面側に基端部を有し、肌対向面側から起立している。防漏カフは、液抵抗性ないし撥水性で且つ通気性の素材から構成されている。防漏カフの自由端又はその近傍には、糸ゴム等からなる弾性部材を伸長状態で配してもよい。吸収性物品の着用状態においてこの弾性部材が収縮することによって、防漏カフが着用者の身体に向けて起立するようになり、表面シート上に排泄された液が、表面シート上を伝い吸収性物品の幅方向外方へ漏れ出すことが効果的に阻止される。
吸収性物品は更に、非肌対向面の表面に粘着剤層を有していてもよい。粘着剤層は、吸収性物品の着用状態において、該吸収性物品を、下着や別の吸収性物品に固定するために用いられる。
以上の構成を有する吸収性物品としては、例えば展開型の使い捨ておむつ、パンツ型の使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等が挙げられるが、これらに限られない。
図1及び図2には、本発明の吸収性物品に用いられる表面シート及び吸収体の一例が示されている。同図は、吸収体1の肌対向面側に、凹凸構造を有する表面シート2が配されている状態を示している。吸収体1は、長手方向Xに長い矩形状のものや長手方向Xに沿う両側部が幅方向Y内方に括れているものであり、同図に示す実施形態では、長手方向Xに長い矩形状のものとなっている。
表面シート2は、図2に示すとおり、着用者の肌に近い側に位置する第1シート21と、着用者の肌から遠い側に位置する第2シート22と、それらのシート21,22を接合する接合部3を有している。表面シート2は、互いに重なり合う第1シート21と第2シート22とが複数の接合部3において接合した積層構造となっている。第1シート21は、接合部3以外の部位において第2シート22から離れる方向に突出する凸部4を多数有している。その結果、表面シート2の肌対向面を形成する第1シート21には凹凸構造が形成されている。一方、表面シート2における非肌対向面は略平坦である。
表面シート2は、図1及び図2に示すとおり、中央域2C及び該中央域2Cの両側に位置する一対の側部域2S,2Sから構成されている。中央域2Cは、幅方向Yの中央部に位置し、且つ長手方向Xに沿って延びている。各側部域2Sは、中央域2Cに隣接し、且つ長手方向Xに沿って延びている。側部域2Sは、例えば、吸収性物品に防漏カフが配される場合には、該防漏カフを形成するサイドシートと重なる位置と略一致していることが好ましい。
図2に示すとおり、凸部4は、第1シート21における複数の接合部3どうし間に位置する部分が、着用者の肌側に向かって凸状に隆起して形成されている。凸部4の内部には表面シート2の形成材料が充填されておらず空間が形成されている。即ち凸部4は中空のものである。隣り合う凸部4間に位置する接合部3は、凹凸構造を有する表面シート2の凹部の底部を形成している。接合部3は一般に、互いに重ね合された状態の第1シート21及び第2シート22を、熱を伴うか又は伴わないエンボス加工をすることによって形成されるか、又は超音波エンボス加工をすることによって形成される。
表面シート2に形成されている凸部4は、第1凸部41と第2凸部42とを有している。第1凸部41と第2凸部42とは少なくとも高さが異なり、更に平面視での面積が異なる場合もある。詳細には、第2凸部42は、図2に示すとおり、第1凸部41よりも高さの低いものである。また第2凸部42の平面視での面積は、図1に示すとおり、第1凸部41の平面視での面積よりも小さくなっている。第1凸部41は、幅方向Yに長い形状となっている。第2凸部42は、第1凸部41よりも幅方向Yの長さが短く、且つ第1凸部41よりも長手方向Xの長さが短い形状となっている。
表面シート2は、図1に示すとおり、第1凸部41が長手方向X及び幅方向Yに分散配置された第1領域T1を有している。第1領域T1は前記の中央域2Cの全域に配されている。第1領域T1においては、図3に示すとおり、複数の第1凸部41が一定の間隔で長手方向Xに沿って直列した複数の長手方向凸部列R3と、複数の第1凸部41が一定の間隔で幅方向Yに沿って直列した複数の幅方向凸部列R4とを有するように、第1凸部41が規則的に配置されている。幅方向Yにおいて隣り合う長手方向凸部列R3,R3どうしは、第1凸部41の配置位置が、長手方向Xに半ピッチ分ずれている。長手方向Xにおいて隣り合う幅方向凸部列R4,R4どうしは、第1凸部41の配置位置が、幅方向Yに半ピッチ分ずれている。即ち第1領域T1には第1凸部41が千鳥格子状に分散配置されている。
表面シート2は、図3に示すとおり、第1領域T1に加え、第2凸部42が長手方向X及び幅方向Yに分散配置された第2領域T2及び第3領域T3を有している。第2領域T2は、前記の一対の側部域2S,2Sのうち、一方の側部域2Sの全域に配されている。それに対し、第3領域T3は、前記の一対の側部域2S,2Sのうち、他方の側部域2Sの全域に配されている。第2領域T2及び第3領域T3は、第1領域T1の左右両側に隣接して、一対で形成されている。第1領域T1は、第2領域T2と第3領域T3とを分離するように、第2領域T2と第3領域T3との間に配置されている。一対の第2領域T2,T2は、図2に示すとおり、長手方向Xに延びる長手方向中央線L1に対して左右対称に形成されており、第2領域T2及び第3領域T3それぞれに、同様のパターンで凹凸が形成されている。したがって以下の説明では、左右対称な部分については、主として第2領域T2について説明する。第3領域T3も、第2領域T2と左右対称である点を除いて同様の構成を有している。
図3に示すとおり、第2領域T2においては、複数の第2凸部42が一定の間隔で長手方向Xに沿って直列した複数の長手方向凸部列R5と、複数の第2凸部42が一定の間隔で幅方向Yに沿って直列した複数の幅方向凸部列R6とを有するように、第2凸部42が規則的に配置されている。幅方向Yにおいて隣り合う長手方向凸部列R5,R5どうしは、第2凸部42の配置位置が、長手方向Xに半ピッチ分ずれている。長手方向Xにおいて隣り合う幅方向凸部列R6,R6どうしは、第2凸部42の配置位置が、幅方向Yに半ピッチ分ずれている。即ち第2領域T2及び第3領域T3それぞれには第2凸部42が千鳥格子状に分散配置されている。
第1領域T1においては、図3に示すとおり、隣り合う第1凸部41,41どうしの間に位置する接合部3が第1領域T1の全域にわたって散点状に且つ規則的に配されている。詳細には、第1領域T1の接合部3は、平面視での形状が異なる第1接合部31と第2接合部32とを有している。第1接合部31は、第2接合部32よりも平面視での面積が大きいものである。接合部の面積とは、後述の開孔の有無にかかわらず、接合部の輪郭で囲まれた領域の面積のことである。第2接合部32は2個で一組となっており、2個の第2接合部32,32どうしが幅方向Yに近接して配置された接合部対38を形成している。第1領域T1においては、長手方向X及び幅方向Yの両方向に対して傾斜した第1方向D1に沿って第1接合部31及び接合部対38が交互に並んだ第1傾斜接合部列S1と、長手方向X及び幅方向Yの両方向に対して傾斜し且つ第1方向D1と交差する第2方向D2に沿って第1接合部31及び接合部対38が交互に並んだ第2傾斜接合部列S2とを有するように、第1接合部31及び接合部対38が規則的に配置されている。第1接合部31及び接合部対38が交互に配置されることによって、第1傾斜接合部列S1及び第2傾斜接合部列S2は、溝の連続する連続溝となっている。
第1方向D1は、図3に示すとおり、長手方向中央線L1に対する傾斜角度θ1が、45°以上80°以下が好ましく、より好ましくは50°以上70°以下である。第2方向D2は、長手方向中央線L1に対する傾斜角度θ2が、45°以上80°以下が好ましく、より好ましくは50°以上70°以下である。第1方向D1に延びる第1傾斜接合部列S1と第2方向D2に延びる第2傾斜接合部列S2とは、長手方向中央線L1に対して左右対称に形成されていることが好ましい。
第1領域T1においては、図3に示すように、第1傾斜接合部列S1と第2傾斜接合部列S2との交差部に、第1接合部31が位置している。第1傾斜接合部列S1及び第2傾斜接合部列S2については、第1方向D1及び第2方向D2のそれぞれに一定の間隔で交差部を有しており、各交差部に第1接合部31が位置している。1つの第1凸部41に着目したとき、該第1凸部41の周りに、4つの交差部それぞれに位置する第1接合部31の4個と、交差部どうしの間に位置する接合部対38の4個が配されている。即ち、1つの第1凸部41の周りに、4個の第1接合部31と、8個の第2接合部32が配されている。
第1領域T1には第1開孔5が形成されている。第1開孔5は、図3に示すとおり、第1大開孔部51と、第1大開孔部51よりも開孔面積が小さい第1小開孔部52とを有している。第1大開孔部51は第1領域T1の第1接合部31内に配置されている。第1小開孔部52は第1領域T1の第2接合部32内に配置されている。第1大開孔部51及び第1小開孔部52は、表面シート2を構成する第1シート21及び第2シート22を貫通している。第1接合部31においては第1大開孔部51の外周縁部で第1シート21と第2シート22とが接合されている。同様に第2接合部32においては、第1小開孔部52の外周縁部で第1シート21と第2シート22とが接合されている。第1開孔5は、上述した接合部3と同様に、第1シート21と第2シート22とを重ね合わせた部分に、熱エンボス加工を施すことにより形成できるが、上述した接合部3を形成する場合に比べて、エンボス温度を上げたり、エンボス時間を長くしたりすることによって一層首尾よく形成できる。また、第1開孔5を、超音波シール、レーザー等を採用して形成する場合には、上述した接合部3を形成する場合に比べて、出力を上げたり、溶融時間を長くしたりすることによって一層首尾よく形成できる。
表面シート2においては、第1凸部41が配置された第1領域T1が第2凸部42が配置された第2領域T2と第2凸部42が配置された第3領域T3との間に隣接して配置され、第1領域T1に第1開孔5が形成されていることによって、本実施形態の吸収性物品によれば、肌触りが良好であり、表面シート2を介して排泄物を効率的に吸収体1で吸収することができ、表面シート2の肌対向面の排泄物の液残りが低減するとともに、吸収体1に吸収された液の戻りを防止できる。詳細に説明すると、第1凸部41は、第2凸部42に比べて、高さが高く且つ平面視での面積が大きいので、第1凸部41が配置された第1領域T1が着用者の肌に当接し易く、第1領域T1において、排泄物の流れを抑制することができる。排泄物の粘度が低く、第1領域T1において流れを堰き止められなかったとしても、第1領域T1に隣接する第2凸部42が配置された第2領域T2又は第3領域T3によって、排泄物の流れを抑制することができる。しかも第1領域T1には第1開孔5が形成されているので、第1領域T1に堰き止められた排泄物が、第1開孔5を通って表面シート2内に移行し、表面シート2から吸収体1に移行し易く、排泄物を吸収体1により効率的に吸収することができる。その結果、第1領域T1における肌対向面の排泄物の液残りを低減することができる。また、第1凸部41が分散配置された凹凸構造の第1領域T1に第1開孔5が形成されているので、第1開孔5が肌に接触しにくく、肌触りが良好であり、中空の第1凸部41によって吸収体1に吸収された排泄物の液の液戻りを防止することができる。
特に図2に示すとおり、第1開孔5が、凹凸構造の表面シート2における凹部の底部に配置されているので、第1領域T1に堰き止められた排泄物が第1開孔5を通って吸収体1に移行し易く、排泄物を更に効率的に吸収することができる。そして、第1開孔5が表面シート2の凹部の底部に位置しているため、第1開孔5が肌に接触しにくく、風合いを損ねにくくなっている。
図3に示すとおり、第1領域T1においては、第1接合部31内に第1大開孔部51が配されており、第2接合部32内に第1小開孔部52が配されている。また上述のとおり、第1方向D1に延びる第1傾斜接合部列S1においては、第1接合部31及び一対の第2接合部32,32が交互に並んでいる。その為、第1方向D1に沿って、第1大開孔部51と一対の第1小開孔部52,52が交互に配されて、列状に延びる第1開孔部列K5が形成されている。同様に、第2傾斜接合部列S2においては、第2方向D2に沿って、第1接合部31及び一対の第2接合部32,32が交互に並んでいる。その為、第2方向D2に沿って、第1大開孔部51と一対の第1小開孔部52,52が交互に配されて、列状に延びる第2開孔部列K6が形成されている。第1開孔部列K5と第2開孔部列K6との交点には、それぞれ、第1接合部31が位置しており、該第1接合部31内に第1大開孔部51が配置されている。このような位置に第1大開孔部51が配置されているので、第1領域T1においては、第1傾斜接合部列S1及び第2傾斜接合部列S2のような連続溝に移行した排泄物が、該交点の第1大開孔部51を介して吸収体1に移行し易く、排泄物を更に効率的に吸収することができる。
図3に示すとおり、第1傾斜接合部列S1に位置する第1開孔部列K5、及び第2傾斜接合部列S2に位置する第2開孔部列K6それぞれには、最も近接する2つの第1大開孔部51,51の間に一対の第1小開孔部52,52が配置されている。その為、排泄物が第1傾斜接合部列S1及び第2傾斜接合部列S2のような連続溝を通って拡散しているときに、第1小開孔部52を介して排泄物を効率的に吸収体1に吸収することができる。
上述のとおり、図3に示す実施形態においては、任意に選択した1つの第1凸部41の周りに、4個の第1接合部31と、8個の第2接合部32が配されている。接合部列S1,S2のような連続溝を排泄物が拡散しているときに、第1大開孔部51及び第1小開孔部52を介して排泄物を吸収体1に効率的に吸収させる観点から、各第1接合部31内に配された4個の第1大開孔部51による開孔面積の総和W51が、各第2接合部32内に配された8個の第1小開孔部52による開孔面積の総和W52よりも大きいことが好ましい。開孔面積とは、開孔の輪郭で囲まれた領域の面積のことである。前記開孔面積の総和W52に対する前記開孔面積の総和W51の比W51/W52は、好ましくは1.2以上、更に好ましくは1.5以上であり、また好ましくは200以下、更に好ましくは150以下である。同様な観点から、各第1大開孔部51の開孔面積は、好ましくは0.3mm以上、更に好ましくは0.5mm以上であり、また好ましくは20mm以下、更に好ましくは15mm以下である。各第1小開孔部52の開孔面積は、好ましくは0.1mm以上、更に好ましくは0.2mm以上であり、また好ましくは3mm以下、更に好ましくは2mm以下である。
図3に示す実施形態においては、第1凸部41が配置された第1領域T1は中央域2Cに配されており、第2凸部42が配置された第2領域T2及び第3領域T3はそれぞれ各側部域2Sに配されているので、第1領域T1で堰き止めることができなかった排泄物を、両側部域2S,2Sの第2凸部42の凹凸によって堰き止めることができる。その結果、排泄物の横漏れを防止することができる。特に第1凸部41は幅方向Yに長い形状となっており、第1領域T1と第2領域T2との第1境界L2及び第1領域T1と第3領域T3との第2境界L3がそれぞれ長手方向Xに延びている。第1凸部41が幅方向Yに長い形状となっているので、第1領域T1において、排泄物の長手方向Xへの流れを抑制することができる。それと共に、第1境界L2及び第2境界L3では、第1凸部41の配置パターンと第2凸部42の配置パターンとが変わる為、第1領域T1で堰き止めることができなかった排泄物の幅方向Yへの流れを第1境界L2付近又は第2境界L3付近で堰き止めることができ、排泄物の横漏れを更に防止することができる。排泄物の長手方向Xへの流れを抑制する観点から、第1凸部41の幅方向Yの長さは、好ましくは1mm以上、更に好ましくは2mm以上であり、また好ましくは30mm以下、更に好ましくは15mm以下である。同様な観点から、第1凸部41は、幅方向Yの長さに対する長手方向Xの長さの比が、好ましくは0.9以下、更に好ましくは0.7以下であり、また好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.2以上である。
第2領域T2においては、図3に示すとおり、隣り合う第2凸部42,42どうしの間に位置する接合部3が全域にわたって散点状に且つ規則的に配されている。詳細には、第2領域T2の接合部3は、平面視での形状が前記の第1接合部31と異なる第3接合部33を有している。第3接合部33は2個で一組となっており、2個の第3接合部33,33どうしが幅方向Yに近接して配置された接合部対39を形成している。第2領域T2においては、複数の接合部対39が一定の間隔で長手方向Xに沿って直列した複数の長手方向接合部列S5と、複数の接合部対39が一定の間隔で幅方向Yに沿って直列した複数の幅方向接合部列S6とを有するように、接合部対39が規則的に配置されている。幅方向Yにおいて隣り合う長手方向接合部列S5,S5どうしは、接合部対39の配置位置が、長手方向Xに半ピッチ分ずれている。長手方向Xにおいて隣り合う幅方向接合部列S6,S6どうしは、接合部対39の配置位置が、幅方向Yに半ピッチ分ずれている。即ち第2領域T2及び第3領域T3には接合部対39が、第2凸部42と同様に千鳥格子状に分散配置されている。その為、1つの第2凸部42に着目したとき、該第2凸部42の周りに、4個の接合部対39が配されている。即ち、1つの第2凸部42の周りに、6個の第3接合部33が配されている。6個の第3接合部33の内訳は、該1つの第2凸部42に対して、長手方向Xに一対で配置された接合部対39,39を構成する4個の第3接合部33と、幅方向Yに一対で配置された接合部対39,39を構成する4個の第3接合部33のうちの該第2凸部42に近い側の2個の第3接合部33とである。
排泄物を第2領域T2又は第3領域T3の第2凸部42の凹凸によって堰き止め、排泄物を吸収体1に効率的に移行し易くする観点から、第2領域T2及び第3領域T3の少なくとも一方には第2開孔6が形成されていることが好ましい。排泄物を吸収体1に効率的に更に移行し易くする観点から、第2開孔6は、図3に示す実施形態のように、第2領域T2及び第3領域T3それぞれの第3接合部33内に配置されており、表面シート2を構成する第1シート21及び第2シート22を貫通していることが好ましい。第3接合部33においては、第2開孔6の外周縁部で第1シート21と第2シート22とが接合されている。
第2開孔6は第3接合部33内に配置されているので、2個の第2開孔6,6どうしは、接合部対39と同様に、幅方向Yに近接して配置されて対を形成している。一対の第2開孔6,6どうしが一定の間隔で長手方向Xに沿って直列した第2開孔列は、長手方向接合部列S5と同じ位置に形成されている。一対の第2開孔6,6どうしは、接合部対39と同様に、千鳥格子状に分散配置されている。その為、幅方向Yに隣り合う第2開孔列(長手方向接合部列S5,S5)どうしは、一対の第2開孔6,6どうしの配置位置が、長手方向Xに半ピッチ分ずれている。図3に示す実施形態においては、幅方向Yに隣り合う2つの第2開孔列(長手方向接合部列S5,S5)どうしのうち、一方の第2開孔列(長手方向接合部列S5)を構成する一対の第2開孔6,6どうしと、第1領域T1に形成された第1大開孔部51とが、幅方向Yにおいて互いに重なる位置に配置されている。それに対し、他方の第2開孔列(長手方向接合部列S5)を構成する一対の第2開孔6,6どうしと、第1領域T1に形成された接合部対38の第1小開孔部52,52とが、幅方向Yにおいて互いに重なる位置に配置されている。
中央域2Cの第1領域T1に配置された第1開孔5を介して排泄物を吸収体1に移行させ易くするとともに、第1領域T1で堰き止めることができなかった排泄物を、両側部域2S,2Sの第2領域T2又は第3領域T3に配置された第2開孔6を介して排泄物を吸収体1に移行させ易くする観点から、第1開孔5の開孔面積が第2開孔6の開孔面積以上であることが好ましく、第1開孔5の開孔面積が第2開孔6の開孔面積よりも大きいことが更に好ましい。第1開孔5及び第2開孔6の一方が複数の開孔を有しているときには、一番開孔面積の大きな開孔どうしを比較して、第1開孔5と第2開孔6との開孔面積の大小関係を決定する。詳細には、図3に示す実施形態においては、第1開孔5が第1大開孔部51及び第1小開孔部52の2種の開孔を有しているので、第1大開孔部51及び第1小開孔部52の内の第1大開孔部51と、第2開孔6とを比較する。第2開孔6のうち一番開孔面積の大きな開孔の開孔面積A6に対する、第1開孔5のうち一番開孔面積の大きな開孔の開孔面積A5の比A5/A6は、好ましくは1.2以上、更に好ましくは1.5以上であり、また好ましくは200以下、更に好ましくは150以下である。各第1開孔5の開孔面積A5は、好ましくは0.5mm以上、更に好ましくは1.0mm以上であり、また好ましくは20mm以下、更に好ましくは15mm以下である。各第2開孔6の開孔面積A6は、好ましくは0.1mm以上、更に好ましくは0.2mm以上であり、また好ましくは3mm以下、更に好ましくは2mm以下である。
次に、本発明の他の実施形態を、図4を参照して説明する。図4に示す実施形態については、上述した実施形態と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、上述した実施形態についての説明が適宜適用される。
図4に示す実施形態の吸収性物品は、表面シート2及び吸収体1に加え、表面シート2と吸収体1との間に液透過性のサブレイヤーシート7を備えている。サブレイヤーシート7は、表面シート2の幅方向Yの中央部に配置されていることが好ましい。サブレイヤーシート7が配されていると、吸収性物品の内部に空間を形成することができ、第1領域T1に設けられた第1開孔5を介して排泄物を効率的に吸収体1に誘導でき、排泄物を吸収体1で吸収することができる。また吸収体1に吸収された排泄物の表面シート2側への液戻りを防止することができる。サブレイヤーシート7としては、坪量10g/m以上80g/m以下程度の液透過性の不織布等が挙げられる。
表面シート2の肌対向面における排泄物の液残りを低減する観点から、図4に示すとおり、サブレイヤーシート7は、第1領域T1と第2領域T2との第1境界L2、及び第1領域T1と第3領域T3との第2境界L3それぞれに跨って配置されていることが好ましい。即ち、サブレイヤーシート7の幅方向Yの側縁を、第1境界L2及び第2境界L3それぞれよりも幅方向Yに越える位置まで延在させることが好ましい。サブレイヤーシート7は、長手方向Xにおいては、吸収体1の股下部に対応する範囲を少なくとも覆うものであることが好ましい。
図4に示す実施形態によっても、図1〜3に示す実施形態における上述した効果が奏される。
上述の各実施形態に用いられる凹凸構造を有する表面シート2は、例えば特開2015−112343号公報の図10に記載の装置を用いて製造することができる。この装置においては、周面が互いに噛み合い形状となっている第1ロールと第2ロールとが、噛み合い状態で配置されている。更にこの装置は、第1ロールの周面に当接するように配置されたアンビルロールを有している。この装置を用い、帯状の第1シート21を、第1ロールと第2ロールとの間に供給して、第1シート21を凹凸形状に変形させる。その後、第1シート21を第1ロールの周面部に沿わせて噛み合い部分から移動させた後、凹凸形状の第1シート21に帯状の第2シート22を重ね合わせるように供給して、第1ロールにおける凸部とヒートロールとの間で加熱下に両シートを挟圧する。この挟圧によって、第1シート21と第2シート22とが部分的に接合されることにより表面シート2が得られる。凸部4が第1凸部41及び第2凸部42を有する場合には、凹凸形状に変形させる際に、例えば、第1シート21の幅方向の中央部と側部とで、第1ロール及び第2ロールの凹凸形状、及び第1ロールとヒートロールで形成する接合部のパターンを異ならせることにより形成できる。第1開孔5又は第2開孔6を形成するときには、第1ロール又はアンビルロールにカートリッジヒーター等の加熱手段を設け、第1ロールの凸部の先端又はアンビルロール表面を高温に加熱し、高温に加熱された部分で挟圧することによって、第1シート21と第2シート22とを接合する接合部を形成するとともに開孔5,6が形成されるようにする。加熱手段を設ける方法に代えて、第1ロールにおける凸部の先端に更に突出するピンを設け、該ピンとアンビルロールとで強く加圧することによって、接合部に開孔5,6が形成されるようにしてもよい。
表面シート2を構成する第1シート21及び第2シート22としては、例えばエアスルー不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、メルトブローン不織布、レジンボンド不織布、ニードルパンチ不織布などが挙げられる。これらの不織布を2種以上組み合わせた積層体や、これらの不織布とフィルム等とを組み合わせた積層体を用いることもできる。これらのなかでも、エアスルー不織布又はスパンボンド不織布を用いることが好ましい。第1シート21及び第2シート22それぞれの坪量は、好ましくは10g/m以上、より好ましくは15g/m以上であり、また好ましくは40g/m以下、より好ましくは35g/m以下である。第1シート21及び第2シート22を構成する不織布の種類は同じでもよく、あるいは異なっていてもよい。
本発明の吸収性物品は、上述した各実施形態に何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。また、各実施形態における各構成要件は、本発明の趣旨を損なわない範囲で、適宜組み合わせて実施できる。
例えば、前記実施形態においては、第1領域T1の第1開孔5は、第1大開孔部51と第1小開孔部52とを有しているが、第1大開孔部51及び第1小開孔部52に限定されるものではない。また、第1開孔5は、第1大開孔部51及び第1小開孔部52の少なくとも一方のみを有していてもよい。
また前記実施形態においては、第1領域T1の第1開孔5は、図2に示すように、凹凸構造の表面シート2における凹部の底部に位置する接合部31,32内に配置されているが、第1開孔5は接合部31,32内に配置されていなくてもよい。例えば、第1開孔5が、第1領域T1に配されて、第1シート21及び第2シート22の少なくとも一方を貫通するように形成されていてもよい。特に第1領域T1の中でも、第1凸部41の頂部を除く部分に配されて、第1シート21及び第2シート22の少なくとも一方を貫通するように形成されていることが好ましい。第1凸部41の頂部を除く部分に第1開孔5を形成するときには、例えば第1凸部41の頂部を除く部分にレーザー光を照射して開孔させればよい。
また前記実施形態においては、図3に示すように、第2領域T2及び第3領域T3に第2開孔6が形成されているが、第2開孔6が形成されていなくてもよい。また第2領域T2及び第3領域T3の第2開孔6は、凹凸構造の表面シート2における凹部の底部に位置する第3接合部33内に配置されているが、第3接合部33内に配置されていなくてもよい。例えば、第2開孔6が、第2領域T2及び第3領域T3に配されて、第1シート21及び第2シート22の少なくとも一方を貫通するように形成されていてもよい。特に第2領域T2及び第3領域T3の中でも、第2凸部42の頂部を除く部分に配されて、第1シート21及び第2シート22の少なくとも一方を貫通するように形成されていてもよい。第2凸部42の頂部を除く部分に第2開孔6を形成するときには、例えば第2凸部42の頂部を除く部分にレーザー光を照射して開孔させればよい。
また前記実施形態においては、図1に示すように、第1凸部41は、幅方向Yに長い形状となっているが、その形状は同図に示すものに限定されず、例えば長手方向Xに長い形状となっていてもよい。また図1に示す実施形態では、幅方向Yの中央域2Cに第1凸部41が分散配置された第1領域T1を有し、一対の側部域2S,2Sに第2凸部42が分散配置された第2領域T2及び第3領域T3を有しているが、これに代えて、例えば、長手方向Xの中央域に第1領域T1を有し、長手方向Xの両端域に第2領域T2及び第3領域T3を有していてもよい。第1凸部41が長手方向Xに長い形状であり、長手方向Xの中央域の第1領域T1と長手方向Xの一端域の第2領域T2との第1境界、及び長手方向Xの中央域の第1領域T1と長手方向Xの他端域の第3領域T3との第2境界がそれぞれ幅方向Yに延びていると、第1領域T1で堰き止めることのできなかった排泄物の長手方向Xへの流れを前記第1境界付近又は第2境界付近で堰き止めることができ、排泄物の長手方向Xの端縁からの漏れを防止することができる。
前述した本発明の実施形態に関し、更に以下の吸収性物品を開示する。
<1>
第1シート、第2シート及び該第1シートと該第2シートとを接合する接合部を有し、且つ前記第1シートにおける前記接合部以外の部位が前記第2シートから離れ、着用者の肌側に向かって突出した凸部を有する表面シートを備え、
前記凸部は、第1凸部と該第1凸部よりも高さの低い第2凸部とを有し、
前記表面シートは、前記第1凸部が分散配置された第1領域と、該第1領域に隣接し且つ前記第2凸部が分散配置された第2領域及び第3領域とを有し、該第1領域は該第2領域と該第3領域との間に配置され、
前記第1領域に、前記第1シート及び前記第2シートの少なくとも一方を貫通する第1開孔を有する、吸収性物品。
<2>
前記第1開孔は、前記接合部内に配置されており、且つ前記第1シート及び前記第2シートを貫通している、前記<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記第2領域及び前記第3領域の一方又は両方に、前記第1シート及び前記第2シートの少なくとも一方を貫通する第2開孔を有しており、
前記第1開孔の開孔面積が前記第2開孔の開孔面積以上である、前記<1>又は<2>に記載の吸収性物品。
<4>
前記第2開孔の開孔面積は0.1mm以上3mm以下、好ましくは0.2mm以上2mm以下である、前記<3>に記載の吸収性物品。
<5>
前記第1開孔は、第1大開孔部と、該第1大開孔部よりも開孔面積が小さい第1小開孔部とを有し、
前記第1小開孔部は、最も近接する二つの前記第1大開孔部の間に配置されている、前記<1>〜<4>の何れか1に記載の吸収性物品。
<6>
前記第1大開孔部の開孔面積は0.3mm以上20mm以下、好ましくは0.5mm以上15mm以下である、前記<5>に記載の吸収性物品。
<7>
前記第1小開孔部の開孔面積は0.1mm以上3mm以下、好ましくは0.2mm以上2mm以下である、前記<5>又は<6>に記載の吸収性物品。
<8>
前記吸収性物品が着用者の前後方向に対応する長手方向及び該長手方向と直交する幅方向を有しており、
前記第2領域及び前記第3領域に前記第1シート及び前記第2シートの少なくとも一方を貫通する第2開孔を複数有しており、
2個の前記第2開孔どうしが前記幅方向に近接して配置されて対を形成しており、前記第2領域及び前記第3領域に、一対の該第2開孔どうしが、一定の間隔で前記長手方向に沿って直列した第2開孔列を有しており、
前記幅方向に隣り合う前記第2開孔列どうしは、一対の前記第2開孔どうしの配置位置が、前記長手方向に半ピッチ分ずれており、
前記幅方向に隣り合う前記第2開孔列どうしのうち、一方の該第2開孔列を構成する一対の前記第2開孔どうしと、前記第1大開孔部とが、前記幅方向において互いに重なる位置に配置されており、他方の該第2開孔列を構成する一対の前記第2開孔どうしと、前記第1小開孔部とが、前記幅方向において互いに重なる位置に配置されている、前記<5>〜<7>の何れか1に記載の吸収性物品。
<9>
前記第1大開孔部と前記第1小開孔部とが第1方向に沿って列状に配置されて複数の第1開孔部列をなしており、
前記第1方向と交差する第2方向に沿って前記第1大開孔部と前記第1小開孔部とが列状に配置されて複数の第2開孔部列をなしており、
前記第1開孔部列と前記第2開孔部列との交点に前記第1大開孔部が位置している、前記<5>〜<8>の何れか1に記載の吸収性物品。
<10>
前記第1凸部の周りに複数の前記第1大開孔部と複数の前記第1小開孔部とが配置されており、該第1凸部の周りに隣接する複数の該第1大開孔部の開孔面積の総和が、該第1凸部の周りに隣接する複数の該第1小開孔部の開孔面積の総和よりも大きい、前記<5>〜<9>の何れか1に記載の吸収性物品。
<11>
前記第1凸部の周りに配された複数の前記第1小開孔部の開孔面積の総和に対する該第1凸部の周りに配された複数の前記第1大開孔部の開孔面積の総和の比は、1.2以上200以下であり、好ましくは1.5以上150以下である、前記<10>に記載の吸収性物品。
<12>
前記吸収性物品が着用者の前後方向に対応する長手方向及び該長手方向と直交する幅方向を有しており、
前記第1凸部が前記長手方向に延びており、且つ前記第1領域と前記第2領域との第1境界及び前記第1領域と前記第3領域との第2境界がそれぞれ前記幅方向に延びているか、又は
前記第1凸部が前記幅方向に延びており、且つ前記第1領域と前記第2領域との第1境界及び前記第1領域と前記第3領域との第2境界がそれぞれ前記長手方向に延びている、前記<1>〜<11>の何れか1に記載の吸収性物品。
<13>
前記吸収性物品が着用者の前後方向に対応する長手方向及び該長手方向と直交する幅方向を有しており、
前記表面シートの非肌対向面側に配置された液保持性の吸収体と、該表面シート及び該吸収体の間に配置された液透過性のサブレイヤーシートとを備えており、
前記サブレイヤーシートが、前記表面シートの前記幅方向の中央部に配置されている、前記<1>〜<12>の何れか1に記載の吸収性物品。
<14>
前記第1領域と前記第2領域との間の第1境界及び前記第1領域と前記第3領域との間の第2境界がそれぞれ前記長手方向に延びており、
前記サブレイヤーシートが、前記第1境界及び前記第2境界それぞれに跨って配置されている、前記<13>に記載の吸収性物品。
<15>
前記吸収性物品が着用者の前後方向に対応する長手方向及び該長手方向と直交する幅方向を有しており、
前記第1凸部の前記幅方向の長さに対する前記長手方向の長さの比が0.1以上0.9以下、好ましくは0.2以上0.7以下である、前記<1>〜<14>の何れか1に記載の吸収性物品。
<16>
前記第2領域及び前記第3領域の一方又は両方に、前記第1シート及び前記第2シートの少なくとも一方を貫通する第2開孔を有しており、
前記第1大開孔の開孔面積は前記第2開孔の開孔面積より大きい、前記<5>に記載の吸収性物品。
<17>
前記第2開孔の開孔面積に対する前記第1大開孔の開孔面積の比は1.2以上200以下、好ましくは1.5以上150以下である、前記<16>に記載の吸収性物品。
1 吸収体
2 表面シート
21 第1シート
22 第2シート
3 接合部
31 第1接合部
32 第2接合部
33 第3接合部
4 凸部
41 第1凸部
42 第2凸部
5 第1開孔
51 第1大開孔部
52 第1小開孔部
6 第2開孔
T1 第1領域
T2 第2領域
T3 第3領域

Claims (9)

  1. 第1シート、第2シート及び該第1シートと該第2シートとを接合する接合部を有し、且つ前記第1シートにおける前記接合部以外の部位が前記第2シートから離れ、着用者の肌側に向かって突出した凸部を有する表面シートを備え、
    前記凸部は、第1凸部と該第1凸部よりも高さの低い第2凸部とを有し、
    前記表面シートは、前記第1凸部が分散配置された第1領域と、該第1領域に隣接し且つ前記第2凸部が分散配置された第2領域及び第3領域とを有し、該第1領域は該第2領域と該第3領域との間に配置され、
    前記第1領域に、前記第1シート及び前記第2シートの少なくとも一方を貫通する第1開孔を有する、吸収性物品。
  2. 前記第1開孔は、前記接合部内に配置されており、且つ前記第1シート及び前記第2シートを貫通している、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記第2領域及び前記第3領域の一方又は両方に、前記第1シート及び前記第2シートの少なくとも一方を貫通する第2開孔を有しており、
    前記第1開孔の開孔面積が前記第2開孔の開孔面積以上である、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記第1開孔は、第1大開孔部と、該第1大開孔部よりも開孔面積が小さい第1小開孔部とを有し、
    前記第1小開孔部は、最も近接する二つの前記第1大開孔部の間に配置されている、請求項1〜3の何れか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記第1大開孔部と前記第1小開孔部とが第1方向に沿って列状に配置されて複数の第1開孔部列をなしており、
    前記第1方向と交差する第2方向に沿って前記第1大開孔部と前記第1小開孔部とが列状に配置されて複数の第2開孔部列をなしており、
    前記第1開孔部列と前記第2開孔部列との交点に前記第1大開孔部が位置している、請求項4に記載の吸収性物品。
  6. 前記第1凸部の周りに複数の前記第1大開孔部と複数の前記第1小開孔部とが配置されており、該第1凸部の周りに隣接する複数の該第1大開孔部の開孔面積の総和が、該第1凸部の周りに隣接する複数の該第1小開孔部の開孔面積の総和よりも大きい、請求項4又は5に記載の吸収性物品。
  7. 前記吸収性物品が着用者の前後方向に対応する長手方向及び該長手方向と直交する幅方向を有しており、
    前記第1凸部が前記長手方向に延びており、且つ前記第1領域と前記第2領域との第1境界及び前記第1領域と前記第3領域との第2境界がそれぞれ前記幅方向に延びているか、又は
    前記第1凸部が前記幅方向に延びており、且つ前記第1領域と前記第2領域との第1境界及び前記第1領域と前記第3領域との第2境界がそれぞれ前記長手方向に延びている、請求項1〜6の何れか1項に記載の吸収性物品。
  8. 前記吸収性物品が着用者の前後方向に対応する長手方向及び該長手方向と直交する幅方向を有しており、
    前記表面シートの非肌対向面側に配置された液保持性の吸収体と、該表面シート及び該吸収体の間に配置された液透過性のサブレイヤーシートとを備えており、
    前記サブレイヤーシートが、前記表面シートの前記幅方向の中央部に配置されている、請求項1〜7の何れか1項に記載の吸収性物品。
  9. 前記第1領域と前記第2領域との間の第1境界及び前記第1領域と前記第3領域との間の第2境界がそれぞれ前記長手方向に延びており、
    前記サブレイヤーシートが、前記第1境界及び前記第2境界それぞれに跨って配置されている、請求項8に記載の吸収性物品。
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