JP2021029410A - 医用情報処理装置、医用情報処理プログラムおよびx線ct装置 - Google Patents

医用情報処理装置、医用情報処理プログラムおよびx線ct装置 Download PDF

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Abstract

【課題】システムコストを低減する。【解決手段】本実施形態に係る医用情報処理装置は、取得部と、補正部とを含む。取得部は、第1の医用データに対して非可逆圧縮を行なうことにより得られる第1の圧縮データを取得する。補正部は、医用データに対して前記非可逆圧縮を行なうことにより得られる第2の圧縮データが入力され、前記非可逆圧縮による情報損失が補正された医用データを出力するように学習された学習済みモデルに従い、前記第1の圧縮データから、前記情報損失が補正された第2の医用データを生成する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、医用情報処理装置、医用情報処理プログラムおよびX線CT装置に関する。
高精細な医用画像を収集できるX線CT(Computed Tomography)装置またはスペクトラルCT装置(フォトンカウンティングCT装置も含む)といった高性能のX線CT装置では、従来型のX線CT装置と比較して、ガントリ側からコンソール側へ転送されるデータ量およびストレージに保管されるデータ量が数倍以上となっている。
ガントリ側からコンソール側へ転送されるデータ量が許容値を超えると、データ損失が発生する可能性があるため、データ通信において帯域保証をする必要がある。そのためにデータ通信にかかるコストの低減が重要となる。また、ガントリ側から転送される生データはデータ量が多く、ストレージに保管されるデータ量を減らしたいというニーズもある。
そこで、データを可逆圧縮または非可逆圧縮することでデータ量を削減する手法が考えられる。可逆圧縮は、データ損失なく圧縮された状態からデータを復元できるが、ホワイトノイズなどはデータを圧縮できないため、圧縮率が低い。一方、非可逆圧縮は、圧縮率は高いが、圧縮ひずみにより、圧縮されたデータを伸張したデータにはブロックノイズが生じ、画質が劣化するという問題がある。
米国特許出願公開第2011/0243407号明細書 米国特許出願公開第2010/0128949号明細書 特許第5818588号公報
本発明が解決しようとする課題は、システムコストを低減することである。
本実施形態に係る医用情報処理装置は、取得部と、補正部とを含む。取得部は、第1の医用データに対して非可逆圧縮を行なうことにより得られる第1の圧縮データを取得する。補正部は、医用データに対して前記非可逆圧縮を行なうことにより得られる第2の圧縮データが入力され、前記非可逆圧縮による情報損失が補正された医用データを出力するように学習された学習済みモデルに従い、前記第1の圧縮データから、前記情報損失が補正された第2の医用データを生成する。
図1は、第1の実施形態に係る医用情報処理装置を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態に係る学習済みモデルの生成に関する学習システムを示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る学習済みモデルの学習時の概念を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係る学習済みモデルの利用時の概念を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係る医用情報処理装置の第1の実行例を示す図である。 図6は、第1の実施形態に係る医用情報処理装置の第2の実行例を示す図である。 図7は、第2の実施形態に係るX線CT装置の構成を示すブロック図である。 図8は、第2の実施形態に係るX線CT装置のデータ転送例を示すブロック図である。
以下、図面を参照しながら本実施形態に係る医用情報処理装置、医用情報処理プログラムおよびX線CT(Computed Tomography)装置について説明する。以下の実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作をおこなうものとして、重複する説明を適宜省略する。以下、一実施形態について図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る医用情報処理装置について図1のブロック図を参照して説明する。
第1の実施形態に係る医用情報処理装置1は、メモリ11と、処理回路13と、入力インタフェース15と、通信インタフェース17とを含む。処理回路13は、取得機能131と、補正機能133と、画像処理機能135と、表示制御機能137と、圧縮伸張機能139とを含む。
第1の実施形態に係る医用情報処理装置1は、ここでは、X線CT装置により撮影された医用データを処理することを想定して説明するが,これに限らず、各種医用画像診断装置により得られた画像を処理可能である。例えば、磁気共鳴イメージング装置で撮像されるMR(Magnetic Resonance)データ、超音波診断装置で取得される超音波画像、PET(Positron Emission Tomography)装置で取得されるPET画像およびSPECT(Single photon emission computed tomography)装置で取得されるSPECT画像であってもよい。
メモリ11は、種々の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、集積回路記憶装置等の記憶装置である。メモリ11は、HDDやSSD等以外にも、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、フラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体や、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリ素子等との間で種々の情報を読み書きする駆動装置であってもよい。また、メモリの保存領域は、医用情報処理装置1内にあってもよいし、ネットワークで接続された外部記憶装置内にあってもよい。メモリ11は、学習済みモデル、各種医用データ(生データ、投影データ、サイノグラムなどの中間データなど)および各種医用画像(再構成画像、CT画像、MR画像、超音波画像、PET(positron emission tomography )画像など)を格納することを想定する。なお、学習済みモデル、医用データ及び医用画像などは、外部に記憶されていてもよい。学習済みモデル、医用データ及び医用画像などが外部に記憶される場合は、処理回路13が参照可能であればよい。
処理回路13は、例えば、ハードウェア資源として、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサとROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリとを含む。また処理回路13は、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)やフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)、他の複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)により実現されてもよい。処理回路13は、メモリに展開されたプログラムを実行するプロセッサにより、取得機能131と、補正機能133と、画像処理機能135と、表示制御機能137と、圧縮伸張機能139とを実行する。なお、各機能(取得機能131、補正機能133、画像処理機能135、表示制御機能137および圧縮伸張機能139)は単一の処理回路で実現される場合に限らない。複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路13を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより各機能を実現するものとしても構わない。
取得機能131により処理回路13は、医用データに対して非可逆圧縮を行うことにより得られる圧縮データを取得する。医用データは、例えば、被検体をX線CT装置などの医用画像診断装置で撮影することにより得られた生データ、投影データまたは投影データをビューごとに時系列で並べたサイノグラムである。圧縮データは、非可逆圧縮された医用データまたは非可逆圧縮の過程で算出されるパラメータである。
補正機能133により処理回路13は、医用データを非可逆圧縮することにより得られる圧縮データが入力され、非可逆圧縮による情報損失が補正された医用データを出力するように学習された学習済みモデルに従い、取得機能131により取得した圧縮データから、情報損失が補正された医用データを生成する。学習済みモデルを適用することにより得られる情報損失が補正された医用データとは、例えば非可逆圧縮前のデータに相当する無圧縮データである。情報損失が補正された医用データは、無圧縮データにノイズ低減処理や平滑化処理、エッジ強調等の任意のデータ処理を施すことにより生成された医用データでもよい。
学習済みモデルは、例えば学習済みモデルがメモリ11に格納される場合は、当該メモリ11から学習済みモデルを参照してもよいし、学習済みモデルが外部装置に格納される場合は、補正機能133が外部装置を参照すればよい。
画像処理機能135により処理回路13は、無圧縮データに対して画像再構成処理を行い、再構成画像を生成する。再構成画像の生成手法としては、例えば、フィルタ補正逆投影法(FBP法:Filtered Back Projection)や逐次近似再構成法を用いればよい。
表示制御機能137により処理回路13は、再構成画像を、ディスプレイやプロジェクタを介してスクリーンなどに表示させるように画像の出力を制御する。
圧縮伸張機能139により処理回路13は、取得された圧縮データに対し伸張処理を行ない、伸張データを生成する。伸張処理は、一般的な非可逆圧縮に対応した逆変換を行なえばよく、ここでの具体的な説明は省略する。また、圧縮伸張機能139により処理回路13は、非可逆圧縮前の生データなどが取得された場合は、メモリに格納されるデータ量を削減するため、生データに対して非可逆圧縮処理を行う。
入力インタフェース15は、ユーザから各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作に基づく信号をメモリ11、処理回路13、通信インタフェース17などに出力する。例えば、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等が適宜、使用可能となっている。なお、本実施形態において、入力インタフェース15は、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等の物理的な操作部品を備えるものに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する信号を受け取り、この信号を処理回路13へ出力するような処理回路も入力インタフェース15の例に含まれる。
通信インタフェース17は、外部と通信するための無線又は有線のインタフェースであり、一般的なインタフェースを用いればよいため、ここでの説明は省略する。
次に、処理回路13の補正機能133が利用する学習済みモデルを生成する学習システムについて図2を参照して説明する。
図2は、学習済みモデルを生成する学習システムの一例を示すブロック図である。図2に示される医用情報処理システムは、学習用データ生成装置20、学習用データ保管装置22と、モデル学習装置24と、医用情報処理装置1とを含む。
学習用データ生成装置20は、学習用データを生成する。なお、学習用データの生成方法の一例については、図3を参照して後述する。
学習用データ保管装置22は、学習用データ生成装置20において生成された学習用データおよび複数の学習サンプルを含む学習用データを記憶する。例えば、学習用データ保管装置22は、大容量記憶装置が内蔵されたコンピュータである。また、学習用データ保管装置22は、コンピュータにケーブルや通信ネットワークを介して通信可能に接続された大容量記憶装置であってもよい。当該記憶装置としては、HDD、SSD、集積回路記憶装置等が適宜利用可能である。
モデル学習装置24は、学習用データ保管装置22に記憶された学習用データに基づいて、モデル学習プログラムに従い学習モデルを学習させることで、学習済みモデルを生成する。本実施形態で想定する学習モデルとしては、ニューラルネットワーク、ディープニューラルネットワーク、深層畳み込みニューラルネットワーク(DCNN)、サポートベクタマシン(SVM:Support Vector Machine)等を想定するが、これに限らず、学習用データから何らかの特徴を学習できる手法であれば、他の機械学習アルゴリズムであってもよい。モデル学習装置24は、CPU、GPU等の汎用プロセッサ、または機械学習専用に構成されたプロセッサを有するワークステーション等のコンピュータでもよい。
モデル学習装置24と学習用データ保管装置22とはケーブル、又は通信ネットワークを介して通信可能に接続されてもよい。また、学習用データ保管装置22がモデル学習装置24に搭載されてもよい。これらの場合、学習用データ保管装置22からモデル学習装置24へ学習用データが供給される。なお、モデル学習装置24と学習用データ保管装置22とは通信可能に接続されてなくてもよい。この場合、学習用データが記憶された可搬型記憶媒体を介して、学習用データ保管装置22からモデル学習装置24へ学習用データが供給される。なお、学習済みモデルは、パラメータ付き合成関数ではなく、ルックアップテーブル(LUT)により実現されてもよい。
医用情報処理装置1とモデル学習装置24とはケーブル、又は通信ネットワークを介して通信可能に接続されてもよい。モデル学習装置24で生成された学習済みモデルが医用情報処理装置1へ供給され、学習済みモデルが医用情報処理装置1のメモリ11に記憶される。なお、医用情報処理装置1とモデル学習装置24とは、必ずしも通信可能に接続されてなくてもよい。この場合、学習済みモデルが記憶された可搬型記憶媒体等を介して、モデル学習装置24から医用情報処理装置1へ学習済みモデルが供給される。
なお、図2のようにモデル学習装置24を別途用意せず、医用情報処理装置1が学習済みモデルを生成してもよい。
次に、本実施形態に係る学習済みモデルの学習時の概念について図3を参照して説明する。
モデルの学習時には、例えば工場出荷時などにおいて、モデル学習装置24が、学習用データを用いて学習モデルである多層ネットワーク51を学習させる。
図3に示すように、非可逆圧縮前の医用データを正解データとし、当該医用データが非可逆圧縮された圧縮データを入力データとした学習用データを用いて多層ネットワーク51を学習させ、学習済みモデル53を生成する。言い換えれば、非可逆圧縮されたデータから非可逆圧縮前の無圧縮の状態のデータ(生データ、撮影データ、サイノグラムなど)が再現されるように、多層ネットワーク51を学習させる。
ここで非可逆圧縮は、画像や動画で用いられている一般的な非可逆圧縮法を用いればよく、例えばJPEG、JPEG 2000、H.264、H.265、DPCM(Differential pulse code modulation)などが挙げられる。
また、学習用データは、非可逆圧縮前の生データが収集されていれば、正解データは非可逆圧縮前の生データを用い、入力データは当該生データを非可逆圧縮した圧縮データを生成すればよいため、効率的に学習用データを用意できる。
なお、入力データとして圧縮データが用いられる代わりに、伸張データが用いられてもよい。圧縮データは非可逆圧縮されているため、当該圧縮データを伸張した伸張データには、圧縮前の情報を完全には復元できずにブロックノイズなどのひずみが生じることとなる。よって、伸張データを入力データとし非可逆圧縮前の医用データを正解データとした学習用データを用いて学習することで、当該ひずみを低減するような学習を行うことができる。さらに、圧縮データを伸張することで伸張データを生成できるため、伸張データを学習用データに用いる場合にも同様に学習用データを効率的に用意できる。
なお、学習用データの入力データとなる圧縮データとしてパラメータを用いてもよい。すなわち、非可逆圧縮処理の一処理として周波数変換を行う場合、例えばJPEGの圧縮方式において離散コサイン変換を行う場合は、各周波数成分の係数を用いてもよいし、非可逆圧縮処理の一処理として論理変換を行う場合、例えばDCPMおよび可変長符号化を用いて圧縮する場合は、差分値(例えば、予測モードの予測残差値)であってもよい。
モデル学習装置24は、各周波数成分の係数または差分値などのパラメータを入力データとし、非可逆圧縮による情報損失が補正された医用データを正解データとした学習用データを用いて多層ネットワーク51を学習させればよい。
なお、このような圧縮処理(エンコーダ)および伸張処理(デコーダ)の種類に応じて学習済みモデルを用意しておき、圧縮処理の種類に応じて学習済みモデルを切り換えて適用してもよい。
さらに、圧縮データを入力し、非可逆圧縮前の医用データから再構成処理することにより得られる再構成画像を正解データとして多層ネットワーク51を学習させてもよい。これにより、圧縮データに学習済みモデルを適用することにより、情報損失の影響がない再構成画像を生成することができる。
次に、学習済みモデル53の利用時の概念について図4を参照して説明する。
学習済みモデル53の利用時は、例えば、圧縮データの単位として、1ビュー分の投影データでもよいし、複数ビュー分まとめた投影データでもよい。
非可逆圧縮後の医用データに関する圧縮データに対して学習済みモデル53を適用することで、非可逆圧縮前の無圧縮データを生成できる。
次に、第1の実施形態に係る医用情報処理装置の実行例について図5および図6を参照して説明する。
図5および図6は、学習済みモデル53に適用する圧縮データと生成される医用データの具体例である。
図5の学習済みモデル53は、非可逆圧縮されたサイノグラムが伸張された後のサイノグラム(伸張データ)を入力データとし、非可逆圧縮前のサイノグラムを正解データとした学習用データにより学習されていることを想定する。
図5に示すように、伸張された後のサイノグラム55に対して学習済みモデル53が適用されることにより、非可逆圧縮前のサイノグラムに相当する無圧縮データ57を生成できる。学習済みモデル53を適用する前である伸張された後のサイノグラム55は、ブロックノイズが生じている。一方、学習済みモデル53が適用されて生成された無圧縮データ57は、ブロックノイズが低減されたサイノグラムである。
よって、後処理において、例えば画像処理機能135により処理回路13は、無圧縮データを再構成処理することで、非可逆圧縮によるひずみの影響を低減した再構成画像を生成することができる。
また、図6の学習済みモデル53は、圧縮データとして離散コサイン変換に関するパラメータ(各周波数成分の係数値)を入力データとし、非可逆圧縮前のサイノグラムを正解データとした学習用データにより学習されていることを想定する。図6に示すように、各周波数成分の係数値61に対して学習済みモデル53が適用されることにより、図5と同様に無圧縮データ57を生成することができる。
以上に示した第1の実施形態によれば、非可逆圧縮された医用データに関する圧縮データに対して学習済みモデルを適用することで、非可逆圧縮前の医用データに相当する無圧縮データを生成することができる。これにより、非可逆圧縮処理によって効率的に圧縮されることでデータ量を低減しつつ、無圧縮データに基づいて高品質なデータを復元することができる。結果として、システムコストを低減することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、第1の実施形態に係る医用情報処理装置1の処理回路13の機能を含むX線CT装置について説明する。
以下、本実施形態に係るX線CT装置について図7のブロック図を参照して説明する。図7に示すX線CT装置2は、架台装置70と、寝台装置30と、X線CT装置の処理を実現するコンソール装置40とを有する。図7では説明の都合上、架台装置70を複数描画している。
なお、本実施形態では、非チルト状態での回転フレーム73の回転軸又は寝台装置30の天板33の長手方向をZ軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対し水平である軸方向をX軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対し垂直である軸方向をY軸方向とそれぞれ定義するものとする。
例えば、架台装置70及び寝台装置30はCT検査室に設置され、コンソール装置40はCT検査室に隣接する制御室に設置される。なお、コンソール装置40は、必ずしも制御室に設置されなくてもよい。例えば、コンソール装置40は、架台装置70及び寝台装置30とともに同一の部屋に設置されてもよい。いずれにしても架台装置70と、寝台装置30と、コンソール装置40とは互いに通信可能に有線または無線で接続されている。
架台装置70は、被検体PをX線CT撮影するための構成を有するスキャン装置である。架台装置70は、X線管71と、X線検出器72と、回転フレーム73と、X線高電圧装置74と、制御装置75と、ウェッジ76と、コリメータ77と、データ収集装置78(以下、DAS(Data Acquisition System)78ともいう)とを含む。
X線管71は、X線高電圧装置74からの高電圧の印加及びフィラメント電流の供給により、陰極(フィラメント)から陽極(ターゲット)に向けて熱電子を照射することでX線を発生する真空管である。具体的には、熱電子がターゲットに衝突することによりX線が発生される。例えば、X線管71には回転する陽極に熱電子を照射することでX線を発生させる回転陽極型のX線管がある。X線管71で発生したX線は、例えばコリメータ77を介してコーンビーム形に成形され、被検体Pに照射される。
X線検出器72は、本実施形態では、いわゆるフォトンカウンティング型検出器の場合と、一般的なX線検出器、いわゆる積分型の検出器の場合とをそれぞれ想定する。
X線検出器72が、フォトンカウンティング型検出器である場合、X線管71から照射され、被検体Pを通過したX線を光子単位で検出する。X線検出器72は、例えば、X線管71の焦点を中心として1つの円弧に沿ってチャネル方向に複数のX線検出素子が配列された複数のX線検出素子列を有する。X線検出器72は、例えば、チャネル方向に複数のX線検出素子が配列されたX線検出素子列がスライス方向(列方向、row方向)に複数配列された列構造を有する。
X線検出器72は、具体的には、例えば、グリッドと、シンチレータアレイと、光センサアレイとを有する間接変換型の検出器である。X線検出器72は、検出部の一例である。
シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有する。シンチレータは、入射X線を、当該入射X線の強度に応じた個数の光子に変換する。
グリッドは、シンチレータアレイのX線入射側の面に配置され、散乱X線を吸収する機能を有するX線遮蔽板を有する。なお、グリッドはコリメータ(1次元コリメータまたは2次元コリメータ)と呼ばれる場合もある。
光センサアレイは、シンチレータから受けた光を増幅して電気信号に変換し、当該入射X線のエネルギーに応じた波高値を有する出力信号(エネルギー信号)を生成する機能を有し、例えば、光電子増倍管(フォトマルチプライヤー:PMT)等の光センサを有する。生成されたエネルギー信号がDAS78に出力される。
一方、X線検出器72が、積分型の検出器である場合、X線管71から照射され、被検体Pを通過したX線を検出し、当該X線量に対応した電気信号をDAS78へと出力する。シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有する。シンチレータは、入射X線を、当該入射X線に応じた光子量の光を出力するシンチレータ結晶を有する。光センサアレイは、シンチレータからの受けた光を増幅して電気信号に変換する機能を有し、例えば、光電子増倍管(フォトマルチプライヤー:PMT)等の光センサを有する。
なお、上述のX線検出器72は、間接変換型の検出器を想定しているが、シンチレータアレイおよび光センサアレイの代わりに、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子を有する直接変換型の検出器であっても構わない。
なお、回転フレーム73は、X線管71とX線検出器72に加えて、X線高電圧装置74やDAS78を更に備えて支持する。このような回転フレーム73は、撮影空間をなす開口(ボア)79が形成された略円筒形状の筐体に収容されている。開口79はFOVに略一致する。開口79の中心軸は、回転フレーム73の回転軸Zに一致する。なお、DAS78が生成した検出データ(生データ)は、例えば発光ダイオード(LED)を有する送信機から光通信によって架台装置の非回転部分(例えば固定フレーム。図7での図示は省略する。)に設けられた、フォトダイオードを有する受信機(図示せず)に送信され、コンソール装置40へと転送される。なお、回転フレームから架台装置の非回転部分への撮影データの送信方法は、前述の光通信に限らず、非接触型のデータ伝送であれば如何なる方式を採用しても構わない。
X線高電圧装置74は、変圧器(トランス)及び整流器等の電気回路を有し、X線管71に印加する高電圧及びX線管71に供給するフィラメント電流を発生する機能を有する高電圧発生装置と、X線管71が照射するX線に応じた出力電圧の制御を行うX線制御装置とを有する。高電圧発生装置は、変圧器方式であってもよいし、インバータ方式であっても構わない。なお、X線高電圧装置74は、後述する回転フレーム73に設けられてもよいし、架台装置70の固定フレーム(図示しない)側に設けられても構わない。
制御装置75は、CPU等を有する処理回路と、モータ及びアクチュエータ等の駆動機構とを有する。処理回路は、ハードウェア資源として、CPUやMPU等のプロセッサとROMやRAM等のメモリとを有する。また、制御装置75は、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)やフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)、他の複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)により実現されてもよい。制御装置75は、コンソール装置40からの指令に従い、X線高電圧装置74及びDAS78等を制御する。前記プロセッサは、前記メモリに保存されたプログラムを読み出して実現することで上記制御を実現する。
また、制御装置75は、コンソール装置40若しくは架台装置70に取り付けられた、後述する入力インタフェース43からの入力信号を受けて、架台装置70及び寝台装置30の動作制御を行う機能を有する。例えば、制御装置75は、入力信号を受けて回転フレーム73を回転させる制御や、架台装置70をチルトさせる制御、及び寝台装置30及び天板33を動作させる制御を行う。なお、架台装置70をチルトさせる制御は、架台装置70に取り付けられた入力インタフェース43によって入力される傾斜角度(チルト角度)情報により、制御装置75がX軸方向に平行な軸を中心に回転フレーム73を回転させることによって実現される。また、制御装置75は架台装置70に設けられてもよいし、コンソール装置40に設けられても構わない。なお、制御装置75は、前記メモリにプログラムを保存する代わりに、前記プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、前記プロセッサは、前記回路内に組み込まれたプログラムを読み出して実行することで上記制御を実現する。
ウェッジ76は、X線管71から照射されたX線量を調節するためのフィルタである。具体的には、ウェッジ76は、X線管71から被検体Pへ照射されるX線が、予め定められた分布になるように、X線管71から照射されたX線を透過して減衰するフィルタである。例えば、ウェッジ76(ウェッジフィルタ(wedge filter)、ボウタイフィルタ(bow-tie filter))は、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウムを加工したフィルタである。
コリメータ77は、ウェッジ76を透過したX線の照射範囲を絞り込むための鉛板等であり、複数の鉛板等の組み合わせによってスリットを形成する。なお、コリメータ77は、X線絞りと呼ばれる場合もある。
DAS78は、例えば、撮影データを生成可能な回路素子を搭載したASIC(Application Specific Integrated Circuit)により実現される。DAS78とX線検出器72とは検出器ユニットを構成する。
DAS78は、X線検出器72がフォトンカウンティング型検出器である場合、X線検出器72により検出されたX線のカウントを示すデジタルデータ(以下、スペクトルデータともいう)を、複数のエネルギー帯域(以下、エネルギー・ビン、又は単にビンともいう)毎に生成する。スペクトルデータは、生成元の検出素子のチャンネル番号、列番号、収集されたビュー(投影角度ともいう)を示すビュー番号、及びエネルギー・ビン番号により識別されたカウント値のデータのセットである。スペクトルデータは、コンソール装置40へと転送される。より詳細には、スペクトルデータは、架台装置70の回転部からスリップリングを介して架台装置70の固定部(非回転部)の伝送装置に伝送され、当該伝送装置からコンソール装置40へと転送される。なお、スペクトルデータは、架台装置70の回転部から直接的にコンソール装置40へと転送されてもよい。
一方、X線検出器72が積分型検出器である場合、DAS78は、X線検出器72から電気信号を読み出し、読み出した電気信号に基づいて、X線検出器72により検出されたX線の線量に関するデジタルデータである検出データを生成する。検出データは、生成元のX線検出素子のチャンネル番号、列番号、投影角度を示すビュー番号、及び検出されたX線の線量の積分値を示すデータのセットである。検出データは、コンソール装置40へと転送される。より詳細には、検出データは、架台装置70の回転部からスリップリングを介して架台装置70の固定部の伝送装置(例えば制御装置75)に伝送され、当該伝送装置からコンソール装置40へと転送される。なお、検出データは、架台装置70の回転部から直接的にコンソール装置40へと転送されてもよい。
例えば、X線検出器72が積分型検出器である場合、DAS78は、検出素子各々について前置増幅器、可変増幅器、積分回路及びA/D変換器を含む。前置増幅器は、接続元の検出素子からの電気信号を所定のゲインで増幅する。可変増幅器は、前置増幅器からの電気信号を可変のゲインで増幅する。積分回路は、前置増幅器からの電気信号を、1ビュー期間に亘り積分して積分信号を生成する。積分信号の波高値は、1ビュー期間に亘り接続元の検出素子により検出されたX線の線量値に対応する。A/D変換器は、積分回路からの積分信号をアナログデジタル変換して投影データを生成する。以下、スペクトルデータと投影データとを区別しない場合、撮影データと呼ぶ。
寝台装置30は、スキャン対象の被検体Pを載置、移動させる装置であり、基台31と、寝台駆動装置32と、天板33と、支持フレーム34とを備えている。
基台31は、支持フレーム34を鉛直方向に移動可能に支持する筐体である。
寝台駆動装置32は、被検体Pが載置された天板33を天板33の長軸方向に移動するモータあるいはアクチュエータである。寝台駆動装置32は、コンソール装置40による制御、または制御装置75による制御に従い、天板33を移動する。例えば、寝台駆動装置32は、天板33に載置された被検体Pの体軸が回転フレーム73の開口の中心軸に一致するよう、天板33を被検体Pに対して直交方向に移動する。また、寝台駆動装置32は、架台装置70を用いて実行されるX線CT撮影に応じて、天板33を被検体Pの体軸方向に沿って移動してもよい。寝台駆動装置32は、制御装置75からの駆動信号のデューティ比等に応じた回転速度で駆動することにより動力を発生する。寝台駆動装置32は、例えば、ダイレクトドライブモータやサーボモータ等のモータにより実現される。
支持フレーム34の上面に設けられた天板33は、被検体Pが載置される板である。なお、寝台駆動装置32は、天板33に加え、支持フレーム34を天板33の長軸方向に移動してもよい。
コンソール装置40は、メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インタフェース43と、処理回路44とを有する。メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インタフェース43と、処理回路44との間のデータ通信は、バス(BUS)を介して行われる。なお、コンソール装置40は架台装置70とは別体として説明するが、架台装置70にコンソール装置40またはコンソール装置40の各構成要素の一部が含まれてもよい。
メモリ41は、種々の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、集積回路記憶装置等の記憶装置である。メモリ41は、例えば、撮影データや再構成画像データを記憶する。メモリ41は、HDDやSSD等以外にも、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、フラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体や、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリ素子等との間で種々の情報を読み書きする駆動装置であってもよい。また、メモリ41の保存領域は、X線CT装置2内にあってもよいし、ネットワークで接続された外部記憶装置内にあってもよい。例えば、メモリ41は、CT画像や表示画像のデータを記憶する。また、メモリ41は、本実施形態に係る制御プログラムを記憶する。
ディスプレイ42は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ42は、処理回路44によって生成された医用画像(CT画像)や、操作者からの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。例えば、ディスプレイ42としては、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro Luminescence Display)、プラズマディスプレイ又は他の任意のディスプレイが、適宜、使用可能となっている。また、ディスプレイ42は、架台装置70に設けられてもよい。また、ディスプレイ42は、デスクトップ型でもよいし、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末などで構成されることにしても構わない。
入力インタフェース43は、操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路44に出力する。例えば、入力インタフェース43は、撮影データを収集する際の収集条件や、CT画像を再構成する際の再構成条件、CT画像から後処理画像を生成する際の画像処理条件等を操作者から受け付ける。入力インタフェース43としては、例えば、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等が適宜、使用可能となっている。なお、本実施形態において、入力インタフェース43は、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等の物理的な操作部品を備えるものに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路44へ出力する電気信号の処理回路も入力インタフェース43の例に含まれる。入力インタフェース43は、架台装置70に設けられてもよい。又、入力インタフェース43は、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末などで構成されることにしても構わない。
処理回路44は、入力インタフェース43から出力される入力操作の電気信号に応じてX線CT装置2全体の動作を制御する。例えば、処理回路44は、ハードウェア資源として、CPUやMPU、GPU等のプロセッサとROMやRAM等のメモリとを有する。処理回路44は、第1の実施形態に係る処理回路13と同様に、メモリに展開されたプログラムを実行するプロセッサにより、システム制御機能441、前処理機能442、取得機能131と、補正機能133と、画像処理機能135と、表示制御機能137と、圧縮伸張機能139とを実行する。なお、各機能は単一の処理回路で実現される場合に限らない。複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより各機能を実現するものとしても構わない。なお、取得機能131と、補正機能133と、画像処理機能135と、表示制御機能137と、圧縮伸張機能139とについては、第1の実施形態と同様の動作を行うため説明を省略する。
システム制御機能441は、入力インタフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、処理回路44の各機能を制御する。具体的には、システム制御機能441は、メモリ41に記憶されている制御プログラムを読み出して処理回路44内のメモリ上に展開し、展開された制御プログラムに従ってX線CT装置2の各部を制御する。例えば、処理回路44は、入力インタフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、処理回路44の各機能を制御する。例えば、システム制御機能441は、スキャン範囲、撮影条件等を決定するための被検体Pの2次元の位置決め画像を取得する。
前処理機能442は、DAS78から出力された検出データに対して対数変換処理やオフセット補正処理、チャネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正などの前処理を施したデータを生成する。なお、前処理前のデータ(検出データ)および前処理後のデータを総称して投影データとも呼ぶ。
なお、処理回路44は、スキャン制御処理、画像処理および表示制御処理も行う。
スキャン制御処理は、X線高電圧装置74に高電圧を供給させて、X線管71にX線を照射させるなど、X線スキャンに関する各種動作を制御する処理である。
画像処理は、入力インタフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて画像処理機能135によって生成されたCT画像データを、任意断面の断層画像データや3次元画像データに変換する処理である。なお、3次元画像データの生成は、画像処理機能135が直接行なっても構わない。
処理回路44は、コンソール装置40に含まれる場合に限らず、複数の医用画像診断装置にて取得されたデータに対する処理を一括して行う統合サーバに含まれてもよい。
なお、コンソール装置40は、単一のコンソールにて複数の機能を実行するものとして説明したが、複数の機能を別々のコンソールが実行することにしても構わない。例えば、取得機能131および補正機能133などの処理回路44の機能を分散して有しても構わない。
次に、ガントリ側からコンソール側へのデータ転送の一例について図8を参照して説明する。
図8は、図7からデータ転送に関する構成を抽出したブロック図である。なお、データ転送に関して図8の構成が必須ではなく、他の構成が含まれてもよいし、図8に記載される構成の一部が含まれなくともよい場合もある。
ガントリ側となる架台装置70は、DAS78と、圧縮器81と、制御装置75とを含む。コンソール側は、処理回路44およびメモリ41を含む。
撮影データは、ガントリ側からコンソール側に転送される。このとき、DASから出力される撮影データは、圧縮器81により非可逆圧縮され、圧縮データとなる。圧縮データは、制御装置75を介してコンソール側に転送される。なお、離散コサイン変換の各周波数成分の係数値などのパラメータに学習済みモデルを適用する場合は、非可逆圧縮処理の際に算出されるパラメータも圧縮データと共にコンソール側に転送される。
コンソール側では、取得機能131が圧縮データおよびパラメータを取得し、メモリ41に格納する。学習済みモデルを適用するデータ形式にあわせ、伸張処理が必要であれば、圧縮伸張機能139により処理回路44が、圧縮データを伸張して伸張データを生成すればよい。
なお、架台装置70に圧縮器81を設けずに、DAS78の一機能として非可逆圧縮処理を行ってもよい。
また、架台装置70の回転部からスリップリングを介して架台装置70の固定部の伝送装置に伝送される際にも、データ転送におけるデータ量を削減してもよい。例えば、架台装置70の回転部において圧縮器81を含み、固定部に撮影データを転送する場合に圧縮データを伝送すればよい。さらに、固定部に伸張器を含み、回転部から伝送された圧縮データを伸張し、伸張データをコンソールに転送してもよい。
以上に示した第2の実施形態によれば、圧縮データをガントリ側からコンソール側に転送することで、転送するデータサイズを低減することができる。特に、検出素子ピッチが従来構造に比して細かく大量の投影データが生成される高精細モード(ハイレゾモード、HDR)や超高精細モード(ウルトラハイレゾモード、UHDR)を搭載する場合や、複数のエネルギー・ビン毎に投影データが生成されるフォトンカウンティングモードを搭載する場合、転送データサイズを低減することは有用である。また、第1の実施形態と同様に、非可逆圧縮処理によって効率的に圧縮されることでデータ量を低減しつつ、無圧縮データに基づいて高品質なデータを復元することができる。結果として、システムコストを低減することができる。
なお、X線CT装置には、X線管と検出器とが一体として被検体Pの周囲を回転するRotate/Rotate−Type(第3世代CT)、リング状にアレイされた多数のX線検出素子が固定され、X線管のみが被検体Pの周囲を回転するStationary/Rotate−Type(第4世代CT)等様々なタイプがあり、いずれのタイプでも本実施形態へ適用可能である。
さらに、本実施形態においては、一管球型のX線CT装置にも、X線管と検出器との複数のペアを回転リングに搭載した、いわゆる多管球型のX線CT装置にも適用可能である。
加えて、実施形態に係る各機能は、前記処理を実行するプログラムをワークステーション等のコンピュータにインストールし、これらをメモリ上で展開することによっても実現することができる。このとき、コンピュータに前記手法を実行させることのできるプログラムは、磁気ディスク(ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することも可能である。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、システムコストを低減することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 医用情報処理装置
11,41 メモリ
13,44 処理回路
15,43 入力インタフェース
17 通信インタフェース
20 学習用データ生成装置
22 学習用データ保管装置
24 モデル学習装置
30 寝台装置
31 基台
32 寝台駆動装置
33 天板
34 支持フレーム
40 コンソール装置
42 ディスプレイ
51 多層ネットワーク
53 学習済みモデル
55 サイノグラム
57 無圧縮データ
61 各周波数成分の係数値
70 架台装置
71 X線管
72 X線検出器
73 回転フレーム
74 X線高電圧装置
75 制御装置
76 ウェッジ
77 コリメータ
78 データ収集装置
79 開口
81 圧縮器
131 取得機能
133 補正機能
135 画像処理機能
137 表示制御機能
139 圧縮伸張機能
441 システム制御機能
442 前処理機能
446 再構成処理機能

Claims (7)

  1. 第1の医用データに対して非可逆圧縮を行なうことにより得られる第1の圧縮データを取得する取得部と、
    医用データに対して前記非可逆圧縮を行なうことにより得られる第2の圧縮データが入力され、前記非可逆圧縮による情報損失が補正された医用データを出力するように学習された学習済みモデルに従い、前記第1の圧縮データから、前記情報損失が補正された第2の医用データを生成する補正部と、
    を具備する医用情報処理装置。
  2. 非可逆圧縮が行われた第1の医用データを伸張した第1の伸張データを取得する取得部と、
    前記非可逆圧縮が行われた医用データを伸張した第2の伸張データが入力され、前記非可逆圧縮による情報損失が補正された医用データを出力するように学習された学習済みモデルに従い、前記第1の伸張データから、前記情報損失が補正された第2の医用データを生成する補正部と、
    を具備する医用情報処理装置。
  3. 前記学習済みモデルは、前記第2の圧縮データとして前記非可逆圧縮の過程で算出されるパラメータが入力され、前記情報損失が補正された医用データを出力するように学習され、
    前記取得部は、前記第1の圧縮データとして、前記第1の医用データの前記非可逆圧縮の課程で算出されるパラメータを取得し、
    前記補正部は、前記学習済みモデルに従い、前記取得部により取得された前記パラメータから前記第2の医用データを生成する、請求項1に記載の医用情報処理装置。
  4. 前記パラメータは、前記非可逆圧縮の一処理として含まれる、周波数変換における各周波数成分の係数または論理変換における差分値である、請求項3に記載の医用情報処理装置。
  5. 前記学習済みモデルは、前記非可逆圧縮された後の医用データを入力データとし、前記非可逆圧縮される前の医用データを正解データとした学習用データを用いて学習される、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の医用情報処理装置。
  6. コンピュータに、
    第1の医用データに対して非可逆圧縮を行なうことにより得られる第1の圧縮データを取得する取得機能と、
    医用データに対して前記非可逆圧縮を行なうことにより得られる第2の圧縮データが入力され、前記非可逆圧縮による情報損失が補正された医用データを出力するように学習された学習済みモデルに従い、前記第1の圧縮データから、前記情報損失が補正された第2の医用データを生成する補正機能と、
    を実現させるための医用情報処理プログラム。
  7. X線を照射するX線管と、
    前記X線管から照射されて被検体を透過したX線を検出し、投影データを生成する検出部と、
    前記投影データに対して回転部側で非可逆圧縮を行い、圧縮データを生成する圧縮部と、
    前記回転部側から前記圧縮データを取得する取得部と、
    前記非可逆圧縮された投影データが入力され、前記非可逆圧縮による情報損失が補正された投影データを出力するように学習された学習済みモデルに従い、前記圧縮データから、前記情報損失が補正された投影データを生成する補正部と、
    を具備するX線CT装置。
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