JP2021029228A - エミッタおよび点滴灌漑用チューブ - Google Patents

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Abstract

【課題】灌漑用液体に異物が混入した場合であっても、流量調整機能を回復できるエミッタを提供する。
【解決手段】エミッタ120は、取水部131と、減圧流路と、流量調整部136と、吐出部137と、を有する。流量調整部は、ダイヤフラムと、台座と、第1連通孔と、連絡溝と、第2連通孔と、流路栓と、を含む。チューブを流れる灌漑用液体の圧力と、ダイヤフラムと台座との間の灌漑用液体の圧力との圧力差が所定値未満の場合、第2連通孔は、流路栓により閉塞され、かつダイヤフラムと台座との間の灌漑用液体は、第1連通孔を通って吐出部に導かれる。圧力差が所定値以上の場合、第2連通孔は、ダイヤフラムが変形して流路栓が移動することにより開放され、かつダイヤフラムと台座との間の灌漑用液体の少なくとも一部は、第2連通孔を通って、吐出部に導かれる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エミッタおよび当該エミッタを有する点滴灌漑用チューブに関する。
以前から、植物の栽培方法の一つとして点滴灌漑法が知られている。点滴灌漑法とは、植物が植えられている土壌に点滴灌漑用チューブを配置し、点滴灌漑用チューブから土壌へ、水や液体肥料等の灌漑用液体を滴下する方法である。近年、点滴灌漑法は、灌漑用液体の消費量を最小限にすることが可能であるため、特に注目されている。
点滴灌漑用チューブは、灌漑用液体が吐出される複数の貫通孔が形成されたチューブと、当該チューブの内壁面に接合され、各貫通孔から灌漑用液体を吐出するための複数のエミッタ(「ドリッパ」ともいう)とを有する(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、上面が開放された箱状の受け入れ部材と、膜と、カバー部材とを有するエミッタが記載されている。受け入れ部材の内底面と、カバー部材の内面とには、ジグザグ形状の溝が形成されている。膜には、カバー部材の流入口と反対側の位置に貫通孔が形成されている。特許文献1に記載のエミッタは、受け入れ部材の内部に膜を配置し、カバー部材で蓋をすることで、膜を受け入れ部材およびカバー部材で挟み込む。
灌漑用液体の水圧が膜に加わっていない場合には、灌漑用液体の流入口は、膜によって塞がれている。膜に加わる灌漑用液体の水圧が所定値になると、膜が灌漑用液体に押されて灌漑用液体がエミッタの内部に流れ込む。エミッタの内部に流れ込んだ液体は、溝および貫通孔を通って、受け入れ部材の吐出口からエミッタの外部に吐出される。
特開2010−046094号公報
特許文献1に記載のエミッタの内部を流通する灌漑用液体には、異物が混入していることがある。この場合、灌漑用液体とともに、異物がエミッタの内部に侵入し、膜と吐出口の間に挟まってしまうことがある。膜と吐出口の間に異物が挟み込まれてしまったエミッタは、灌漑用液体が適切に吐出されなくなるという問題がある。
本発明の目的は、灌漑用液体に異物が混入した場合であっても、流量調整機能を回復できるエミッタおよび点滴灌漑用チューブを提供することである。
本発明に係るエミッタは、灌漑用液体を流通させるチューブの内壁面において前記チューブの内外を連通する吐出口に対応する位置に接合され、前記チューブ内の灌漑用液体を前記吐出口から定量的に前記チューブ外に吐出するためのエミッタであって、灌漑用液体を取り入れるための取水部と、前記取水部に連通し、灌漑用液体を減圧させながら流通させる減圧流路と、前記減圧流路に連通し、前記チューブ内の灌漑用液体の圧力に応じて、前記取水部から取り入れられた灌漑用液体の流量を調整するための流量調整部と、前記流量調整部に連通し、灌漑用液体を吐出するための吐出部と、を有し、前記流量調整部は、前記チューブを流れる灌漑用液体により圧力を受けるダイヤフラムと、前記ダイヤフラムに面して非接触に配置され、前記チューブ内の灌漑用液体の圧力を受けた前記ダイヤフラムが密着するように構成されている台座と、前記台座に開口し、前記吐出部に繋がる第1連通孔と、前記台座に形成され、前記台座の外周部と前記第1連通孔とを連通する連絡溝と、前記台座に開口し、前記吐出部に繋がる第2連通孔と、前記ダイヤフラムに固定され、前記第2連通孔を閉塞するための流路栓と、を含み、前記チューブを流れる灌漑用液体の圧力と、前記ダイヤフラムと前記台座との間の灌漑用液体の圧力との圧力差が所定値未満の場合、前記第2連通孔は、前記流路栓により閉塞され、かつ前記ダイヤフラムと前記台座との間の灌漑用液体は、前記第1連通孔を通って前記吐出部に導かれ、前記圧力差が前記所定値以上の場合、前記第2連通孔は、前記ダイヤフラムが変形して前記流路栓が移動することにより開放され、かつ前記ダイヤフラムと前記台座との間の灌漑用液体の少なくとも一部は、前記第2連通孔を通って、前記吐出部に導かれる。
本発明に係る点滴灌漑用チューブは、灌漑用液体を吐出する吐出口を有するチューブと、前記チューブの内壁面の前記吐出口に対応する位置に接合された、本発明に係るエミッタと、を有する。
本発明によれば、灌漑用液体に異物が混入した場合であっても、流量調整機能を回復できるエミッタおよび点滴灌漑用チューブを提供できる。
図1は、本発明に係る点滴灌漑用チューブの断面図である。 図2A、Bは、台座部を収容部に収容した後のエミッタの構成を示す図である。 図3A、Bは、台座部を収容部に収容した後のエミッタの構成を示す他の図である。 図4A〜Cは、流路栓の構成を示す図である。 図5A、Bは、ダイヤフラムの動作を説明するための図である。 図6A〜Cは、ダイヤフラムの動作を説明するための他の図である。 図7A〜Cは、変形例1に係る流路栓の構成を示す図である。 図8A〜Cは、変形例2に係る流路栓の構成を示す図である。 図9A〜Cは、変形例3に係る流路栓の構成を示す図である。 図10A〜Cは、変形例4に係る流路栓の構成を示す図である。
以下、本発明における実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(点滴灌漑用チューブおよびエミッタの構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る点滴灌漑用チューブ100の断面図である。
図1に示されるように、点滴灌漑用チューブ100は、チューブ110およびエミッタ120を有する。
チューブ110は、灌漑用液体を流すための管である。灌漑用液体の例には、水、液体肥料、農薬およびこれらの混合液が含まれる。チューブ110において、灌漑用液体を流通させる方向については、特に限定されない。また、チューブ110の材料は、特に限定されない。本実施の形態では、チューブ110の材料は、ポリエチレンである。
チューブ110の管壁には、チューブ110の軸方向(灌漑用液体が流通する方向)において、例えば、200mm以上500mm以下の間隔で灌漑用液体を吐出するための複数の吐出口111が形成されている。吐出口111の開口部の直径は、灌漑用液体を吐出できれば特に限定されない。本実施の形態では、吐出口111の開口部の直径は、1.5mmである。内壁面112の吐出口111に対応する位置には、エミッタ120がそれぞれ接合されている。チューブ110の軸方向に垂直な断面形状および断面積は、チューブ110の内部にエミッタ120を液漏れなく配置できれば特に限定されない。
点滴灌漑用チューブ100は、エミッタ120の裏面125を内壁面112に接合することによって作製される。チューブ110とエミッタ120との接合方法は、特に限定されない。チューブ110とエミッタ120との接合方法の例には、チューブ110またはエミッタ120を構成する樹脂材料の溶着、接着剤による接着が含まれる。吐出口111は、チューブ110とエミッタ120とを接合した後に形成されてもよいし、接合前に形成されてもよい。
図2A、Bおよび図3A、Bは、台座部122を収容部135に収容した後のエミッタ120の構成を示す図である。図2Aは、エミッタ120の平面図であり、図2Bは、底面図である。図3Aは、左側面図であり、図3Bは、図2Aに示されるA−A線の断面図である。図4A〜Cは、流路栓165の構成を示す図である。図4Aは、ダイヤフラム153に固定された流路栓165の正面図であり、図4Bは、平面図であり、図4Cは、右側面図である。
図1に示されるように、エミッタ120は、吐出口111を覆うようにチューブ110の内壁面112に接合されている。エミッタ120の形状は、内壁面112に密着して、吐出口111を覆うことができれば特に限定されない。本実施の形態では、チューブ110の軸方向に垂直なエミッタ120の断面における、内壁面112に接合する裏面125の形状は、内壁面112に沿うように、内壁面112に向かって凸の略円弧形状である。エミッタ120の平面視形状は、図2Aに示されるように、四隅がR面取りされた略矩形状である。エミッタ120の大きさは、特に限定されず、吐出口111から吐出される灌漑用液体の所望の量に基づいて、適宜決定される。本実施の形態では、エミッタ120の長辺方向の長さは19mmであり、短辺方向の長さは8mmであり、高さは2.7mmである。
本実施の形態において、エミッタ120は、弾性を有する材料で成形されている。エミッタ120の材料の例には、樹脂、エラストマーおよびゴムが含まれる。樹脂の例には、ポリエチレンおよびシリコーンが含まれる。エミッタ120の可撓性は、弾性を有する材料の使用によって調整できる。エミッタ120の可撓性の調整方法の例には、弾性を有する樹脂の選択、硬質の樹脂材料に対する弾性を有する樹脂の混合比の調整が含まれる。エミッタ120の材料の硬度を示す指標としては、JIS K6253−3(2012年)において規定されているデュロメータ硬さが含まれる。エミッタ120の材料の硬さは、デュロメータ硬さで表すと、D60程度である。なお、デュロメータ硬さは、測定に使用するデュロメータの種類によって、タイプA、タイプD、およびタイプEなどがある。例えば、タイプDデュロメータを使用して硬さ60を示した場合、デュロメータ硬さD60となる。そして、デュロメータ硬さは、各タイプにおける数値が同じ場合、タイプDが最も硬く、タイプA、タイプEの順に柔らかくなる。本実施の形態では、デュロメータ硬さがD60以下である材料において、台座161の変形抑制の効果がより発現する。
図1、図2A、Bおよび図3A、Bに示されるように、エミッタ120は、エミッタ本体121と、エミッタ本体121に収容される台座部122とを有する。台座部122は、エミッタ120がチューブ110に接合される前に、吐出口111と対向する裏面125側から、エミッタ本体121の収容部135に収容される。エミッタ本体121および台座部122は、一体として成形されてもよいし、別体として成形されてもよい。本実施の形態では、エミッタ本体121および台座部122は、エミッタ本体121の側面126と台座部122の側面126とがヒンジ部を介して接続された状態で一体として成形される。そして、エミッタ本体121とヒンジ部との境界を切断し、エミッタ本体121の収容部135にヒンジ部が残っている台座部122が収容される。エミッタ本体121と、台座部122と、ヒンジ部とを一体として成形する方法は、特に限定されない。本実施の形態では、エミッタ本体121と、台座部122と、ヒンジ部とは、射出成形により一体として成形されている。
エミッタ本体121は、取水部131と、第1接続流路142となる第1接続溝132と、減圧流路143となる減圧溝133と、第2接続流路144となる第2接続溝134と、流量調整部136とを有する。エミッタ本体121の収容部135に台座部122が収容されることによって、流量調整部136が形成される。エミッタ本体121の表面124には、取水部131が開口している。一方、エミッタ本体121の裏面125には、第1接続溝132、減圧溝133、第2接続溝134および収容部135が開口している。
エミッタ120がチューブ110に接合されることにより、第1接続溝132、減圧溝133および第2接続溝134は、それぞれ第1接続流路142、減圧流路143および第2接続流路144となる。これにより、取水部131、第1接続流路142、減圧流路143、第2接続流路144、流量調整部136および吐出部137によって構成され、取水部131と吐出部137とを繋ぐ流路が形成される。この流路は、取水部131から吐出部137まで灌漑用液体を流通させる。
取水部131は、エミッタ本体121の表面124の半分の領域に配置されている。取水部131の数は、特に限定されない。本実施の形態では、1つの取水部131が、エミッタ120の長軸方向の一方の半面に配置されている(図2A)。取水部131が配置されていない表面124の領域には、流量調整部136が配置されている(図1)。取水部131は、取水側スクリーン部146および取水用貫通孔147を有する。
取水側スクリーン部146は、エミッタ120に取り入れられる灌漑用液体中の異物(浮遊物)が取水用貫通孔147内に侵入することを防止する。取水側スクリーン部146は、チューブ110内に対して開口しており、取水用凹部148および凸条149を有する。
取水用凹部148は、エミッタ120の表面124において、ダイヤフラム153が配置されていない一方の半面の領域のほぼ全体に形成された凹部である。取水用凹部148の深さは特に限定されず、エミッタ120の大きさによって適宜設定される。取水用凹部148の底面上には凸条149が形成されている。また、取水用凹部148の底面には取水用貫通孔147が形成されている。
凸条149は、取水用凹部148の底面上に配置されている。凸条149の配置および数は、取水用凹部148の開口部側から灌漑用液体を取り入れつつ、灌漑用液体中の浮遊物の侵入を防止できれば特に限定されない。また、凸条149は、エミッタ120の表面124から取水用凹部148の底面に向かうにつれて幅が小さくなるように形成されていてもよいし、エミッタ120の表面124から取水用凹部148の底面まで同じ幅に形成されていてもよい。
取水用貫通孔147は、取水用凹部148の底面に形成されている。取水用貫通孔147の形状および数は、取水用凹部148の内部に取り込まれた灌漑用液体をエミッタ本体121内に取り込むことができれば特に限定されない。本実施の形態では、取水用貫通孔147は、取水用凹部148の底面の長軸方向に沿って形成された2つの長孔である。長孔は、複数の凸条149により覆われているため、表面124側から見た場合、1つの取水用貫通孔147は、多数の貫通孔に分かれているように見える。
チューブ110内を流れてきた灌漑用液体は、取水側スクリーン部146によって異物(浮遊物)の取水用貫通孔147内への侵入が防止されつつ、エミッタ120内に取り込まれる。
第1接続溝132(第1接続流路142)は、取水用貫通孔147(取水部131)と、減圧溝133(減圧流路143)とを接続する。第1接続溝132は、エミッタ120の裏面125の外縁部に沿って形成されている。第1接続溝132の一方の端部には、減圧溝133が接続されている。チューブ110およびエミッタ120が接合されることにより、第1接続溝132とチューブ110の内壁面112とにより、第1接続流路142が形成される。取水部131から取り込まれた灌漑用液体は、第1接続流路142を通って、減圧流路143に流れる。
減圧溝133(減圧流路143)は、第1接続溝132(第1接続流路142)と、第2接続溝134(第2接続流路144)とを接続する。減圧溝133(減圧流路143)は、取水部131から取り入れられた灌漑用液体の圧力を減圧させて、当該灌漑用液体を流量調整部136に導く。減圧溝133は、裏面125の短軸方向の一方の端部に、長軸方向に沿って配置されている。減圧溝133の上流端は第1接続溝132に接続されており、下流端には流量調整部136に連通した第2接続溝134が接続されている。減圧溝133の形状は、前述の機能を発揮できれば特に限定されない。本実施の形態では、減圧溝133の平面視形状は、ジグザグ形状である。減圧溝133は、内側面から突出する略三角柱形状の凸部139が灌漑用液体の流れる方向に沿って交互に配置されている。凸部139は、平面視したときに、先端が減圧溝133の中心軸を超えないように配置されている。チューブ110およびエミッタ120が接合されることにより、減圧溝133とチューブ110の内壁面112により、減圧流路143が形成される。取水部131から取り込まれた灌漑用液体は、減圧流路143により減圧されて流量調整部136に導かれる。
第2接続溝134(第2接続流路144)は、減圧溝133(減圧流路143)と、流量調整部136とを接続する。第2接続溝134は、エミッタ120の裏面125側においてエミッタ120の長軸方向に沿って直線状に形成された溝である。第2接続溝134の上流端は減圧溝133に接続されており、第2接続溝134の下流端は流量調整部136(収容部135)に接続されている。チューブ110とエミッタ120とが接合されることにより、第2接続溝134とチューブ110の内壁面112とによって、第2接続流路144が形成される。減圧流路143により減圧された灌漑用液体は、第2接続流路144を通って、流量調整部136に流れる。
流量調整部136は、流れてきた灌漑用液体の流量を調整する。流量調整部136は、エミッタ120の取水部131が配置されていない領域に配置されている。流量調整部136は、ダイヤフラム153と、台座161と、第1連通孔162と、連絡溝163と、第2連通孔164と、流路栓165とを含む。なお、本実施の形態では、前述したように、収容部135に台座部122が収容されることで流量調整部136が形成される。
収容部135は、略直方体状の凹部である。収容部135には、第2接続流路144から流れてきた灌漑用液体がチューブ110の吐出口111から吐出される量を調整するために台座部122(図1を参照)が収容される。
台座161は、灌漑用液体の圧力により変形したダイヤフラム153が接触する領域である。台座161の形状は、特に限定されない。台座161の形状は、曲面であってもよいし、平面であってもよい。本実施の形態では、台座161の形状は、平面である。台座161には、第1連通孔162および第2連通孔164が形成されている。台座161が配置された平面の一部には、切り欠き溝が形成されている。
切り欠き溝は、収容部135、ダイヤフラム153および台座161により区切られた空間に第2接続流路144からの灌漑用液体を適切に導くために使用される。切り欠き溝の形状は、上記機能を発揮できれば、特に限定されない。本実施の形態では、切り欠き溝は、直線状に形成されている。
第1連通孔162は、減圧流路143からダイヤフラム153と台座部122との間の空間の内部に流入した灌漑用液体を吐出口111に向けて排出するために使用される。本実施の形態では、第1連通孔162は、台座161の中央部分に開口している。第1連通孔162の開口部の大きさも特に限定されず、適宜設定できる。
連絡溝163は、台座161にダイヤフラム153が接触した状態でも灌漑用液体を第1連通孔162に導くための溝である。連絡溝163の一方の端部は、第1連通孔162に連絡している。連絡溝163の他方の端部は、台座161の外周部に配置されている。
第2連通孔164は、灌漑用液体が第1連通孔162を経て吐出口111に向けて適切に排出されない場合に、灌漑用液体を吐出口111に排出するために使用される。本実施の形態では、第2連通孔164は、第1連通孔162と並んで、台座161に開口している。第2連通孔164の開口部の大きさも特に限定されず、適宜設定できる。本実施の形態では、第2連通孔164は、円筒形状である。
流路栓165は、チューブ110を流れる灌漑用液体の圧力と、ダイヤフラム153と台座161との間の灌漑用液体の圧力との圧力差に応じて、第2連通孔164を開放および閉塞する。具体的には、流路栓165は、チューブ110を流れる灌漑用液体の圧力と、ダイヤフラム153と台座161との間の灌漑用液体の圧力との圧力差が所定値以上の場合には第2連通孔164を開放し、チューブ110を流れる灌漑用液体の圧力と、ダイヤフラム153と台座161との間の灌漑用液体の圧力との圧力差が所定値未満の場合には第2連通孔164を閉塞する。
図4A〜Cに示されるように、流路栓165の基端は、ダイヤフラム153に固定されている。流路栓165の形状は、前述の機能を発揮できれば特に限定されない。本実施の形態では、流路栓165は、細径部171と太径部172とを有する。細径部171は、ダイヤフラム153に固定された基端側の部分である。細径部171は、チューブ110を流れる灌漑用液体の圧力と、ダイヤフラム153と台座161との間の灌漑用液体の圧力との圧力差が所定値以上の状態では、第2連通孔164の内部に位置し、灌漑用液体の流路の一部となる。また、細径部171は、チューブ110を流れる灌漑用液体の圧力と、ダイヤフラム153と台座161との間の灌漑用液体の圧力との圧力差が所定値未満の状態では、第2連通孔164の外部に位置している。細径部171の軸方向に直交する方向における断面形状は、特に限定されず、適宜設定される。
太径部172は、細径部171の先端に接続された部分である。太径部172は、チューブ110を流れる灌漑用液体の圧力と、ダイヤフラム153と台座161との間の灌漑用液体の圧力との圧力差が所定値以上の状態では、第2連通孔164の外部に位置する。また、太径部172は、チューブ110を流れる灌漑用液体の圧力と、ダイヤフラム153と台座161との間の灌漑用液体の圧力との圧力差が所定値未満の状態では、第2連通孔164の内部に位置し、第2連通孔164を閉塞する。太径部172の形状は、特に限定されない。本実施の形態では、太径部172の形状は、円筒形状である。
なお、太径部172は、流路栓165が第2連通孔164の外部に移動したときに、チューブ110との距離が一定となるように配置されていてもよいし、チューブ110に接触していてもよい。これにより、第2連通孔164を流通する灌漑用液体の流量を調整できる。
図1に示されるように、エミッタ120がチューブ110の内壁面112に接合されたとき、収容部135に配置された台座部122と、台座161に対向したダイヤフラム153とによって、チューブ110内の灌漑用液体の圧力に応じて、エミッタ120(台座161)の第1連通孔162から吐出される灌漑用液体の流量を調整するための流量調整部136が構成される。本実施の形態では、ダイヤフラム153の平面視形状は、円形状である。本実施の形態において、ダイヤフラム153は、エミッタ本体121の他の構成(取水部131、第1接続流路142、減圧流路143、第2接続流路144)と一体に成形されている。
ダイヤフラム153は、エミッタ本体121の他の構成と一体に成形されているため、可撓性を有する。ダイヤフラム153は、エミッタ120がチューブ110の内壁面112に接合された状態において、チューブ110内の灌漑用液体の圧力によって台座161へ向かって変形する。
本実施の形態では、前述したように、エミッタ本体121および台座部122がヒンジ部を介して接続された状態で製造される。ヒンジ部は、エミッタ120の製造時において、エミッタ本体121および台座部122を接続する。ヒンジ部の形状および大きさは、前述の機能を発揮できる範囲内において適宜に設定できる。本実施の形態では、ヒンジ部は、裏面125と連続した側面126に接続されている。ヒンジ部は、エミッタ本体121の長軸方向(灌漑用液体が流れる方向における)の両端に位置する側面に配置されていてもよいし、エミッタ本体121の短軸方向の両端に位置する側面126に配置されていてもよい。ヒンジ部は、灌漑用液体の流れを阻害しない観点から、灌漑用液体が流れる方向における上流側または下流側の側面126に接続されていることが好ましい。
ヒンジ部は、台座部122を収容部135に収容するとき、折り曲げられもよいし、エミッタ本体121および台座161から切り離されてもよい。本実施の形態では、ヒンジ部は、エミッタ本体121から切断される。ヒンジ部は、エミッタ本体121の裏面125に形成された溝151に収容される。ヒンジ部がエミッタ本体121の裏面125に形成された溝151に収容された状態で、エミッタ120の裏面125がチューブ110の内壁面112に対して適切に接合される。
溝151は、台座部122を収容部135に収容する際に、切断されたヒンジ部が収容される。溝151の形状は、ヒンジ部を収容でき、かつ灌漑用液体が漏れ出さなければ特に限定されない。本実施の形態では、溝151は、ヒンジ部よりも僅かに小さく形成されている。エミッタ120をチューブ110に接合するときには、台座161を収容部135に収容するとともに、ヒンジ部を溝151に収容する。このとき、溝151はヒンジ部よりも僅かに小さく形成されているため、溝151に対してヒンジ部を圧入しながら収容する。
吐出部137は、灌漑用液体を一時的に貯留する。吐出部137に到達した灌漑用液体は、吐出口111から外部に排出させる。
ここで、チューブ110を流通する灌漑用液体の圧力に応じたダイヤフラム153の動作について説明する。図5A、Bおよび図6A〜Cは、ダイヤフラム153の動作を説明するための図である。
図5Aに示されるように、チューブ110の内部に灌漑用液体が送液される前は、ダイヤフラム153に灌漑用液体の圧力が加わらないため、ダイヤフラム153は変形していない。
チューブ110の内部に灌漑用液体が送液され始めると、チューブ110内の灌漑用液体の圧力が上昇し始め、ダイヤフラム153が変形し始める。灌漑用液体の圧力が比較的低い場合は、ダイヤフラム153の変形は比較的小さく、ダイヤフラム153は、台座161に接触しない。この状態では、台座161の第1連通孔162が閉塞されないため、第2接続流路144からダイヤフラム153と台座161の間の空間に流れてきた灌漑用液体は、第1連通孔162から吐出部137へ吐出される。
図5Bに示されるように、灌漑用液体の圧力が設定値を超えると、さらにダイヤフラム153の変形量が増大し、ダイヤフラム153が台座161と密着する。ただし、ダイヤフラム153が台座161に密着している場合であっても、連絡溝163は閉塞されない。そのため、第2接続流路144から空間に流れてきた灌漑用液体は、連絡溝163を流れて第1連通孔162から吐出部137へ吐出される。よって、ダイヤフラム153が台座161に密着している場合であっても、一定量以上の灌漑用液体が吐出部137へ吐出される。
ここで、灌漑用液体内に浮遊した異物Fがエミッタ120の内部に侵入してくることがある。図6Aに示されるように、異物Fが連絡溝163に入り込むと、ダイヤフラム153により異物Fが台座161(連絡溝163)に押し付けられ、栓となり、連絡溝163および第1連通孔162を介した灌漑用液体の排出が停止する。
図6Bに示されるように、灌漑用液体の排出が停止すると、チューブ110を流れる灌漑用液体の圧力と、ダイヤフラム153と台座161との間の灌漑用液体の圧力との圧力差が上昇する。このとき、ダイヤフラム153が台座161に向かってさらに変形し、流路栓165の太径部172が第2連通孔164の外部に押し出されるとともに、細径部171が第2連通孔164の内部に位置することで、収容部135および台座部122で囲まれた空間と、吐出部137とが連通する。これにより、灌漑用液体は、第2連通孔164を介して吐出部137に向けて排出される。
図5Cに示されるように、灌漑用液体が第2連通孔164を介して吐出部137に向けて排出されると、収容部135および台座部122で囲まれた空間の内部圧力が上昇する。このとき、内部圧力の上昇に伴い、ダイヤフラム153が振動し、かつダイヤフラム153が台座161から離れるように移動する。これにより、第1貫通孔162含む流路の流れが回復し、異物Fが第1連通孔162を介して吐出部137から排出される。また、流路栓165の細径部171が第2連通孔164の外部に引き戻されるとともに、太径部172が第2連通孔164の内部に引き戻されることにより、第2連通孔164を経由した灌漑用液体の排出が停止する。
第2連通孔164を介した灌漑用液体の排出が停止すると、再度、第1連通孔162を介した灌漑用液体の排出が開始される。
上述の他にも、図5Bに示される状態よりさらに灌漑用液体の圧力が過剰となった場合、さらにダイヤフラム153の変形量が増大し、ダイヤフラム153が台座161と密着する領域が多くなる。この際、ダイヤフラム153が台座161に密着しているが、連絡溝163は閉塞されないため、第2接続流路144から空間に流れてきた灌漑用液体は、連絡溝163を流れて第1連通孔162から吐出部137へ吐出される。しかしながら、灌漑用液体が、連絡溝163を通る距離が長くなるため、流量が減少する。他方、流路栓165の太径部172が第2連通孔164の外部に押し出されるとともに、細径部171が第2連通孔164の内部に位置することで、収容部135および台座部122で囲まれた空間と、吐出部137とが連通する。これにより、灌漑用液体は、流量が減少した第1連通孔162とともに、第2連通孔164を介して吐出部137に向けて排出される。すなわち、圧力差が所定値以上の場合、第2連通孔164が開放され、かつダイヤフラム153と台座161との間の灌漑用液体の少なくとも一部は、第2連通孔164を通って、吐出部137に導かれる。
(効果)
以上のように、本実施の形態に係るエミッタ120は、エミッタ120の内部に混入した異物Fにより、灌漑用液体の排出が一度停止した場合であっても、異物Fを除去し灌漑用液体の排出を直ぐに再開できる。また、本実施の形態に係るエミッタ120は、チューブ110を流れる灌漑用液体の圧力が過剰となり、ダイヤフラム153が台座161に向かって大きく変形した場合であっても、第1連通孔162および第2連通孔164から灌漑用液体が排出されることで流量調整機能を回復できる。
[変形例1]
次に、変形例1に係る流路栓265について説明する。図7A〜Cは、変形例1に係る流路栓265の構成を示す図である。図7Aは、ダイヤフラム153に固定された流路栓265の正面図であり、図7Bは、平面図であり、図7Cは、右側面図である。
図7A〜Cに示されるように、流路栓265の基端は、ダイヤフラム153に固定されている。変形例1に係る流路栓265は、細径部271と太径部172とを有する。
細径部271は、ダイヤフラム153に固定された基端側の部分である。本変形例では、細径部271の軸方向に直交する方向における断面形状は、円が矩形で切りかかれた形状である。切りかかれた部分は、基端から先端側まで同じ大きさである。太径部172は、細径部271の先端に接続された部分である。本変形例では、太径部172の形状は、円筒形状である。
[変形例2]
次に、変形例2に係る流路栓365について説明する。図8A〜Cは、変形例2に係る流路栓365の構成を示す図である。図8Aは、ダイヤフラム153に固定された流路栓365の正面図であり、図8Bは、平面図であり、図8Cは、右側面図である。
図8A〜Cに示されるように、流路栓365の基端は、ダイヤフラム153に固定されている。変形例2に係る流路栓365は、細径部371と太径部172とを有する。
細径部371は、ダイヤフラム153に固定された基端側の部分である。本変形例では、細径部371の軸方向に直交する方向における断面形状は、円が矩形で切りかかれた形状である。切りかかれた部分は、基端から先端側に向かうにつれて、その幅が小さくなるように、かつその深さが深くなるように形成されている。太径部172は、細径部371の先端に接続された部分である。本変形例では、太径部172の形状は、円筒形状である。
[変形例3]
次に、変形例3に係る流路栓465について説明する。図9A〜Cは、変形例3に係る流路栓465の構成を示す図である。図9Aは、ダイヤフラム153に固定された流路栓465の正面図であり、図9Bは、平面図であり、図9Cは、右側面図である。
図9A〜Cに示されるように、流路栓465の基端は、ダイヤフラム153に固定されている。変形例3に係る流路栓465は、細径部471と太径部172とを有する。
細径部471は、ダイヤフラム153に固定された基端側の部分である。本変形例では、細径部471の軸方向に直交する方向における断面形状は、円が矩形で切りかかれた形状である。切りかかれた部分は、基端から先端側に向かうにつれて、その幅が広くなるように、かつその深さが浅くなるように形成されている。太径部172は、細径部471の先端に接続された部分である。本変形例では、太径部172の形状は、円筒形状である。
[変形例4]
次に、変形例4に係る流路栓565について説明する。図10A〜Cは、変形例4に係る流路栓565の構成を示す図である。図10Aは、ダイヤフラム153に固定された流路栓565の正面図であり、図10Bは、平面図であり、図10Cは、右側面図である。
図10A〜Cに示されるように、流路栓565の基端は、ダイヤフラム153に固定されている。変形例4に係る流路栓565は、細径部571と太径部172とを有する。
細径部571は、ダイヤフラム153に固定された基端側の部分である。本変形例では、細径部571の軸方向に直交する方向における断面形状は、円が矩形で切りかかれた形状である。切りかかれた部分は、同一幅および同一深さの基端側の部分と、基端側の部分よりも幅の広い先端側の部分とを有する。太径部172は、細径部571の先端に接続された部分である。本変形例では、太径部172の形状は、円筒形状である。
(効果)
以上のように、変形例1〜4に係る流路栓265、365、465、565を有するエミッタは、実施の形態1に係るエミッタ120と同様の効果を有する。
本発明によれば、エミッタの流路が異物により塞がれても流量調整機能を回復できるエミッタを提供できる。したがって、点滴灌漑や耐久試験等などの、長期の滴下を要する技術分野へのエミッタの普及および当該技術分野のさらなる発展が期待される。
100 点滴灌漑用チューブ
110 チューブ
111 吐出口
112 内壁面
120 エミッタ
121 エミッタ本体
122 台座部
124 表面
125 裏面
126 側面
131 取水部
132 第1接続溝
133 減圧溝
134 第2接続溝
135 収容部
136 流量調整部
137 吐出部
139 凸部
142 第1接続流路
143 減圧流路
144 第2接続流路
146 取水側スクリーン部
147 取水用貫通孔
148 取水用凹部
149 凸条
151 溝
153 ダイヤフラム
161 台座
162 第1連通孔
163 連絡溝
164 第2連通孔
165、265、365、465、565 流路栓
171、271、371、471、571 細径部
172 太径部
F 異物

Claims (3)

  1. 灌漑用液体を流通させるチューブの内壁面において前記チューブの内外を連通する吐出口に対応する位置に接合され、前記チューブ内の灌漑用液体を前記吐出口から定量的に前記チューブ外に吐出するためのエミッタであって、
    灌漑用液体を取り入れるための取水部と、
    前記取水部に連通し、灌漑用液体を減圧させながら流通させる減圧流路と、
    前記減圧流路に連通し、前記チューブ内の灌漑用液体の圧力に応じて、前記取水部から取り入れられた灌漑用液体の流量を調整するための流量調整部と、
    前記流量調整部に連通し、灌漑用液体を吐出するための吐出部と、
    を有し、
    前記流量調整部は、
    前記チューブを流れる灌漑用液体により圧力を受けるダイヤフラムと、
    前記ダイヤフラムに面して非接触に配置され、前記チューブ内の灌漑用液体の圧力を受けた前記ダイヤフラムが密着するように構成されている台座と、
    前記台座に開口し、前記吐出部に繋がる第1連通孔と、
    前記台座に形成され、前記台座の外周部と前記第1連通孔とを連通する連絡溝と、
    前記台座に開口し、前記吐出部に繋がる第2連通孔と、
    前記ダイヤフラムに固定され、前記第2連通孔を閉塞するための流路栓と、
    を含み、
    前記チューブを流れる灌漑用液体の圧力と、前記ダイヤフラムと前記台座との間の灌漑用液体の圧力との圧力差が所定値未満の場合、前記第2連通孔は、前記流路栓により閉塞され、かつ前記ダイヤフラムと前記台座との間の灌漑用液体は、前記第1連通孔を通って前記吐出部に導かれ、
    前記圧力差が前記所定値以上の場合、前記第2連通孔は、前記ダイヤフラムが変形して前記流路栓が移動することにより開放され、かつ前記ダイヤフラムと前記台座との間の灌漑用液体の少なくとも一部は、前記第2連通孔を通って、前記吐出部に導かれる、
    エミッタ。
  2. 前記流路栓は、
    前記第2連通孔を塞ぐように構成された太径部と、
    前記太径部よりも前記ダイヤフラム側に配置され、前記第2連通孔を完全には塞がないように構成された細径部と、
    を有する、
    請求項1に記載のエミッタ。
  3. 灌漑用液体を吐出するための吐出口を有するチューブと、
    前記チューブの内壁面の前記吐出口に対応する位置に接合された、請求項1または請求項2に記載のエミッタと、
    を有する、
    点滴灌漑用チューブ。
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