JP2021029051A - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents
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実施形態1では、個人情報を残さないジョブ履歴の記録方法について述べる。
図1は、複合機100の外観の一例を示す図である。複合機100の上部はスキャナ120、下部はプリンタ110で構成されている。複合機100は、画像形成装置の一例である。
このCPU202の作業領域としてはRAM(Random Access Memory)203が用いられる。また、RAM203は、作業領域を提供すると共に、一時的にデータを記憶するためのキャッシュ領域を提供する。HDD(Hard Disk Drive)205は、複合機100にて実行された印刷ジョブの履歴、及びFAX通信履歴等の各種ログデータを格納する。CPU202には、システムバス210を介して、ROM206及びRAM203と共に、操作部I/F201、デバイスI/F204、Network I/F207、画像処理部208が接続される。
UI制御モジュール340は、ユーザのログイン情報を受け付け、ユーザを識別し、複合機100に対するジョブを受け付ける。ジョブ制御モジュール330は、複合機100でのプリント、スキャン、FAX送信等、各種ジョブの制御を行う。
ログ管理モジュール300は、ジョブ制御モジュール330、UI制御モジュール340、レポート制御モジュール350からの要求に従ってジョブログ310及びジョブ設定履歴320を読み書きする。UI制御モジュール340は、ユーザからの指示を受けて、ジョブログ310、ジョブ設定履歴320を読み出して、操作部220に表示することができる。ジョブログ310及びジョブ設定履歴320は、HDD205に格納される。
ログ管理モジュールIF部301では、ログ管理モジュール300外からのジョブログ310及びジョブ設定履歴320の読み出し、書き込み要求を受け付ける。
またログ管理モジュールIF部301は、ジョブ制御モジュール330からジョブ終了時のイベントを受け付けたり、ユーザがログアウトしたときのイベントをUI制御モジュール340から受け付けたりすることもできる。
個人情報判定部302は、ジョブログ310、ジョブ設定履歴320で管理する複数のデータのうちどのデータが個人情報に当たるかを判定し、ジョブログ310、ジョブ設定履歴320に記録すべき対象のデータであるかを判断する。
ログデータアクセス部303は、実際にジョブログ310及びジョブ設定履歴320へのRW(Read−Write)処理を行い、個人情報判定部302の判断結果に従ったデータの書き込み制御を行う。
S401において、UI制御モジュール340は、操作部220を介してユーザからジョブ設定の変更を受け付ける。例えば、UI制御モジュール340は、操作部220を介して、コピージョブであれば印刷部数、FAX送信ジョブであれば送信宛先といった複合機100で実行するジョブ制御にかかわる設定の変更を受け付ける。また、UI制御モジュール340は、操作部220を介したユーザの指定操作に応じて、ジョブログに指定された項目の情報を残さないよう設定した設定情報をHDD205に記憶するようにしてもよい。この処理は、ジョブログに指定された項目の情報を残さないように設定する第1の設定の処理の一例である。指定された項目の情報とは、例えば、個人情報であり、ユーザは、画面を介して、複数の項目から情報を残したくない項目を指定することができる。
S402において、UI制御モジュール340は、ユーザからのジョブの開始の操作を受け付けたかを判定する。UI制御モジュール340は、ユーザからのジョブの開始の操作を受け付けたと判定した場合、S403に処理を進め、ユーザからのジョブの開始の操作を受け付けていないと判定した場合、S401の処理を繰り返す。
S403において、UI制御モジュール340は、S401で設定されたジョブ設定を、ログ管理モジュール300で管理するジョブ設定履歴320に保存する。
S404において、ジョブ制御モジュール330は、ジョブの実行を開始する。
S405において、ジョブ制御モジュール330は、ログ管理モジュール300で管理するジョブログ310に実行開始したジョブのログを生成する。
S407において、ジョブ制御モジュール330は、ログ管理モジュール300で管理しているジョブログ310をジョブの実行状況に応じて更新する。
S408において、ジョブ制御モジュール330は、ジョブ終了処理を行う。
S409において、個人情報判定部302は、HDD205に保存されている設定情報に基づき、ジョブログ310に個人情報を記録しない設定かを判定する。個人情報判定部302は、ジョブログ310に個人情報を記録しない設定であると判定した場合、S410に進み、ジョブログ310に個人情報を記録する設定であると判定した場合、S411に進む。
S410において、ログデータアクセス部303は、ジョブのログのうち個人情報にあたるデータはジョブログ310に書き込まないようにする。また、ログデータアクセス部303は、S405、又はS407にて個人情報がジョブログ310に書き込まれていた場合はジョブログ310から個人情報を削除する。このようにして、個人情報に当たるデータを含まないジョブログを生成する。S410の処理は、ジョブログに指定された項目の情報を残さないように設定されていた場合、ジョブの終了後、ジョブログから指定された項目の情報を削除する制御を行う制御処理の一例である。
S411において、ログデータアクセス部303は、ジョブのログのうち個人情報にあたるデータも含めてジョブログ310に記録する。
S501において、UI制御モジュール340は、操作部220を介してユーザから個人情報を記録するか否かの設定の変更操作を受け付ける。UI制御モジュール340は、変更操作に基づき、HDD205に保存されている設定情報を変更する。ここで、初期設定では、ジョブログのすべての項目の情報を残すように設定されているものとする。S501の処理は、ジョブログに指定された項目の情報を残さないように設定を変更する処理の一例である。
S502において、ログデータアクセス部303は、設定情報に基づき、ジョブログに個人情報を記録しないかを判定する。ログデータアクセス部303は、ジョブログに個人情報を記録しないと判定した場合、S503に進み、ジョブログに個人情報を記録すると判定した場合、図5に示すフローチャートの処理を終了する。
S503において、ログデータアクセス部303は、既に記録されているジョブログ310から個人情報にあたるデータを削除する。S503の処理は、ジョブログに指定された項目の情報を残さないように設定が変更された場合、ジョブログから指定された項目の情報を削除する制御を行う制御処理の一例である。例えば、ジョブログ310のデータが表1のような場合、S503でのデータ削除後はユーザ名、ファイル名が削除され表2のような状態になる。
実施形態2では、個人情報を残さないジョブ設定の履歴に記録方法について述べる。
図1、図2、図3については実施形態1と同様であり実施形態2での説明は省略する。
図6は、実施形態2の複合機100でのジョブ実行の際に、ジョブログ310、ジョブ設定履歴320を記録する情報処理の一例を示すフローチャートである。
S601において、UI制御モジュール340は、操作部220を介してユーザからジョブ設定の変更を受け付ける。例えば、UI制御モジュール340は、操作部220を介して、コピージョブであれば印刷部数、FAX送信ジョブであれば送信宛先といった複合機100で実行するジョブ制御にかかわる設定の変更を受け付ける。また、UI制御モジュール340は、操作部220を介したユーザの指定操作に応じて、ジョブログに指定された項目の情報を残さないよう設定した設定情報をHDD205に記憶するようにしてもよい。また、UI制御モジュール340は、操作部220を介したユーザの指定操作に応じて、HDD205に記憶されている設定情報に、ジョブ設定履歴に指定された項目の情報を残さないように設定してもよい。この処理は、ジョブ設定履歴に指定された項目の情報を残さないように設定する第2の設定の処理の一例である。
S601のジョブ設定の変更受け付けでは、UI制御モジュール340は、過去のジョブ設定履歴320のデータを呼び出すことも可能で、ユーザが過去に実行したジョブと同様の設定にて再びジョブを実行したい場合の操作をサポートする。
S603において、個人情報判定部302は、HDD205に保存されている設定情報に基づき、ジョブ設定履歴320に個人情報を記録しない設定かを判定する。UI制御モジュール340は、操作部220を介したユーザの設定操作に基づき、ジョブ設定履歴320に個人情報を記録するか否かの設定情報を、HDD205に保存しているものとする。個人情報判定部302は、ジョブ設定履歴320に個人情報を記録しない設定であると判定した場合、S605に進み、ジョブ設定履歴320に個人情報を記録する設定であると判定した場合、S604に進む。
S604において、ログデータアクセス部303は、個人情報にあたるデータを含めたジョブ設定の情報をジョブ設定履歴320に記録する。
表4は、個人情報を記録する場合のジョブ設定履歴320のデータを例として表にしたものであり、ジョブ種FAXでの宛先、及びジョブ種プリントでのファイル名といった個人情報が記録されている。
表5は、個人情報を記録しない場合のジョブ設定履歴320のデータを例として表にしたものである。
S606以降の処理については実施形態1での図4のフローチャートのS404以降の処理と同じであるため説明を省略する。
S701において、UI制御モジュール340は、操作部220を介してユーザからジョブ設定履歴320に個人情報を記録するか否かの設定の変更操作を受け付ける。UI制御モジュール340は、変更操作に基づき、設定情報を変更する。ここで、初期設定では、ジョブ設定履歴にすべての項目の情報を残すように設定されているものとする。S701の処理は、ジョブ設定履歴に指定された項目の情報を残さないように設定を変更する処理の一例である。
S702において、ログデータアクセス部303は、設定情報に基づき、ジョブ設定履歴に個人情報を記録しないかを判定する。ログデータアクセス部303は、ジョブ設定履歴に個人情報を記録しないと判定した場合、S703に進み、ジョブ設定履歴に個人情報を記録すると判定した場合、図7に示すフローチャートの処理を終了する。
S703において、ログデータアクセス部303は、既に記録されているジョブ設定履歴320から個人情報にあたるデータを削除する。S703の処理は、ジョブ設定履歴に指定された項目の情報を残さないように設定が変更された場合、ジョブ設定履歴から指定された項目の情報を削除する制御を行う制御処理の一例である。例えば、ジョブ設定履歴320のデータが表4のような状態の場合、S703でのデータ削除後は宛先、ファイル名が削除され表5のような状態になる。
実施形態3では、ログアウト時に個人情報を削除することで、ジョブ履歴に個人情報を残さないようする方法について述べる。
図1、図2、図3については実施形態1と同様であり実施形態3での説明は省略する。
実施形態3では、複合機100の使用者はユーザ管理されており、ジョブの実行は予めユーザがログインして行うものとする。
S801において、UI制御モジュール340は、操作部220を介してユーザからジョブ設定の変更を受け付ける。例えば、UI制御モジュール340は、操作部220を介して、コピージョブであれば印刷部数、FAX送信ジョブであれば送信宛先といった複合機100で実行するジョブ制御にかかわる設定の変更を受け付ける。また、UI制御モジュール340は、操作部220を介したユーザの指定操作に応じて、ジョブログに指定された項目の情報を残さないよう設定した設定情報をHDD205に記憶するようにしてもよい。この処理は、ジョブログに指定された項目の情報を残さないように設定する第1の設定の処理の一例である。
S802において、UI制御モジュール340は、ユーザからのジョブの開始の操作を受け付けたかを判定する。UI制御モジュール340は、ユーザからのジョブの開始の操作を受け付けたと判定した場合、S803に処理を進め、ユーザからのジョブの開始の操作を受け付けていないと判定した場合、S801の処理を繰り返す。
S803において、UI制御モジュール340は、S801で設定されたジョブ設定を、ログ管理モジュール300で管理するジョブ設定履歴320に保存する。
S804において、ジョブ制御モジュール330は、ジョブの実行を開始する。
S805において、ジョブ制御モジュール330は、ログ管理モジュール300で管理するジョブログ310に実行開始したジョブのログを生成する。
S807において、ジョブ制御モジュール330は、ログ管理モジュール300で管理しているジョブログ310をジョブの実行状況に応じて更新する。
S808において、ジョブ制御モジュール330は、ジョブ終了処理を行う。
S809において、ログデータアクセス部303は、ジョブのログのうち個人情報にあたるデータも含めてジョブログ310に記録する。
S901において、UI制御モジュール340は、操作部220を介してユーザからログアウト操作を受けて、ログアウト処理を行う。
S902において、個人情報判定部302は、ジョブログ310、ジョブ設定履歴320について個人情報を記録しない設定かを判定する。個人情報を記録するか否かの設定は実施形態1及び実施形態2同様にユーザが登録可能で、設定情報はHDD205に格納されている。個人情報判定部302は、ジョブログ310、ジョブ設定履歴320について個人情報を記録しない設定であると判定すると、S903に進む。また、個人情報判定部302は、ジョブログ310、ジョブ設定履歴320について個人情報を記録する設定であると判定すると、図9に示すフローチャートの処理を終了する。
S903において、ログデータアクセス部303は、ジョブログ310、ジョブ設定履歴320から個人情報にあたるデータを削除する。S903の処理は、ジョブログに指定された項目の情報を残さないように設定されていた場合、ジョブの終了後、ジョブログから指定された項目の情報を削除する制御を行う処理の一例である。
表6は、S903での個人情報削除処理前のジョブログ310のデータの例であり、表7はS903での個人情報削除後のジョブログ310のデータの例である。
またS802では、ジョブログ310とジョブ設定履歴320とに対して個人情報を削除する設定は、共通の設定であってもよいし、ジョブログ310及びジョブ設定履歴320それぞれに対して独立した設定であってもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
202 CPU
Claims (10)
- ジョブログに指定された項目の情報を残さないように設定する第1の設定手段と、
前記第1の設定手段により前記ジョブログに指定された項目の情報を残さないように設定された場合、ジョブの終了後、前記ジョブログから前記指定された項目の情報を削除する制御を行う制御手段と、
を有する画像形成装置。 - 初期設定では、前記ジョブログのすべての項目の情報を残すように設定されており、
前記第1の設定手段により前記ジョブログに指定された項目の情報を残さないように設定が変更された場合、前記制御手段は、前記ジョブログから前記指定された項目の情報を削除する制御を行う請求項1記載の画像形成装置。 - ジョブ設定履歴に指定された項目の情報を残さないように設定する第2の設定手段を更に有し、
前記第2の設定手段により前記ジョブ設定履歴に指定された項目の情報を残さないように設定された場合、前記制御手段は、ジョブ設定から前記指定された項目の情報を削除した情報を前記ジョブ設定履歴に記録する制御を行う請求項1又は2記載の画像形成装置。 - 初期設定では、前記ジョブ設定履歴のすべての項目の情報を残すように設定されており、
前記第2の設定手段により前記ジョブ設定履歴に指定された項目の情報を残さないように設定が変更された場合、前記制御手段は、前記ジョブ設定履歴から前記指定された項目の情報を削除する制御を行う請求項3記載の画像形成装置。 - ジョブログに指定された項目の情報を残さないように設定する第1の設定手段と、
前記第1の設定手段により前記ジョブログに指定された項目の情報を残さないように設定された場合、ログアウト処理の際に、前記ジョブログから前記指定された項目の情報を削除する制御を行う制御手段と、
を有する画像形成装置。 - ジョブ設定履歴に指定された項目の情報を残さないように設定する第2の設定手段を更に有し、
前記第2の設定手段により前記ジョブ設定履歴に指定された項目の情報を残さないように設定された場合、前記制御手段は、ログアウト処理の際に、前記ジョブ設定履歴から前記指定された項目の情報を削除する制御を行う請求項5記載の画像形成装置。 - 画像形成装置が実行する情報処理方法であって、
ジョブログに指定された項目の情報を残さないように設定する設定工程と、
前記設定工程により前記ジョブログに指定された項目の情報を残さないように設定された場合、前記ジョブの終了後、前記ジョブログから前記指定された項目の情報を削除する制御を行う制御工程と、
を含む情報処理方法。 - 画像形成装置が実行する情報処理方法であって、
ジョブログに指定された項目の情報を残さないように設定する設定工程と、
前記設定工程により前記ジョブログに指定された項目の情報を残さないように設定された場合、ログアウト処理の際に、前記ジョブログから前記指定された項目の情報を削除する制御を行う制御工程と、
を含む情報処理方法。 - コンピュータを、請求項1乃至6何れか1項記載の画像形成装置の各手段として機能させるためのプログラム。
- ジョブログとして情報を残さない項目を設定する第1の設定手段と、
前記第1の設定手段により設定された項目の情報を残さないようにジョブログを生成する生成手段と、
を有する画像形成装置。
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