JP2021028260A - シート搬送ローラ、シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 軸体の一端側から複数の中空体のローラ体を挿入し圧入固定する際に、軸体に対して中空状のローラの軸体に対する固定力が低下する。【解決手段】 軸体とローラ支持体とローラ部材とを備えるシート搬送ローラであって、軸体は、第一断面において円周部と第一突起部とを備える第一突起円周部と、第二断面において円周部と第二突起部とを備える第二突起円周部と、を備え、ローラ支持体の内周面は、第二突起部の外径よりも大きな内径で形成される第一内周面と、円周部の外径より大きく、かつ、第一突起部の外径よりも小さな内径で形成される第二内周面と、を備える第一穴部と、を備え、第一ローラ支持体を軸体の一端側から挿通させる際に、第一ローラ支持体は、第二突起円周部に干渉せずに第二突起円周部を通過でき、第一ローラ支持体の第二内周面が軸体の第一突起円周部に圧入され固定される。【選択図】 図4
Description
本発明は、シート上にトナー像を形成する画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置の本体内には、シートを搬送するための搬送ローラが、備えられている。搬送ローラを製作するには、まず軸体を製作し、この軸体に複数個の中空状のローラを嵌め込むことが一般的である。ここで、中空状のローラを軸体に嵌め込む際に、中空状のローラを軸体に固定する必要がある。特許文献1によれば、軸体の外周面上に多数の突起を形成し、突起が中空状のローラの内周面に食いこむように軸体と中空状のローラを圧入して固定している。
しかしながら、特許文献1の構成において、中空状のローラを軸体に圧入するための突起は、中空部の内周面に食い込むように、軸体の外周面に形成されている。一般に、軸体の外周面上に設けられた突起部に中空状のローラを取り付ける場合、一回目の圧入によって固定させる必要がある。これは、一度、中空状のローラが圧入されると、中空状のローラの内周面の変形や摩耗が発生し、内周面の内径が過剰に大きくなり、再度軸体の突起部に圧入させようとした場合、固定力は低下するからである。しかし、軸体の一端側から複数の中空体のローラを取り付ける場合、軸体に挿通されたローラは、軸体に設けられた突起部を通過しなければならない。その際に、中空体のローラは内周面の変形や摩耗を受けるため、軸体に取り付ける際の固定力が低下する虞がある。
これらを鑑みて、本発明は、軸体の一端側から複数の中空体のローラ体を挿入した時に、軸体に対して中空状のローラを軸体に圧入し固定することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明のシート搬送ローラは、金属の軸体と、樹脂材料からなり、前記軸体に挿入される複数のローラ支持体と、弾性部材からなり、前記ローラ支持体の外周面に巻き付けられるローラ部材であって、シートに当接して搬送するローラ部材と、を備えるシート搬送ローラであって、前記軸体は、軸方向に直交する第一断面の外周面において、軸体の外径である円周部と、前記円周部の外径より径方向に突出した複数の突部が円周方向に形成される第一突起部と、を円周方向に交互に備える第一突起円周部と、軸方向に直交し、前記第一断面と間隔をあけて配置される第二断面の外周面において、前記円周部と、前記円周部の外径より径方向に突出した複数の突部が円周方向に形成される第二突起部と、を円周方向に交互に備える第二突起円周部と、を備え、前記複数のローラ支持体は、前記第一突起円周部に固定される第一ローラ支持体と、前記第二突起円周部に固定される第二ローラ支持体と、を備え、前記第一ローラ支持体の内周面は、前記第二突起部の外径よりも大きな内径で形成される第一内周面と、前記円周部の外径より大きく、かつ、前記第一突起部の外径よりも小さな内径で形成される第二内周面と、を円周方向に交互に備える第一穴部と、前記第二ローラ支持体の内周面は、前記第二突起部の外径よりも大きな内径で形成される第三内周面と、前記円周部の外径より大きく、かつ、前記第二突起部の外径よりも小さな内径で形成される第四内周面と、を円周方向に交互に備える第二穴部と、を備え、前記第一ローラ支持体を前記軸体の一端側から挿通させる際に、前記第一ローラ支持体は、前記第二突起円周部に干渉せずに前記第二突起円周部を通過でき、前記第一ローラ支持体の第二内周面が、前記軸体の前記第一突起円周部に圧入され固定され、前記第知ローラ支持体が、前記第一突起円周部に圧入された後に、前記第二ローラ支持体を前記一端側から前記軸体に挿通させる際に、前記第二ローラ支持体の第四内周面が、前記軸体の前記第二突起円周部に圧入され固定されること、を特徴とする。
本発明により、軸体の一端側から複数の中空体のローラ体を挿入した時に、軸体に対して中空体のローラ体を圧入して固定することが可能となる。
[実施形態1]
以下、図面を参照しつつ、実施形態1について説明する。なお、従来例及び各図面において、同等の部材、部分、機能には同一の符号を記すものとする。
以下、図面を参照しつつ、実施形態1について説明する。なお、従来例及び各図面において、同等の部材、部分、機能には同一の符号を記すものとする。
<画像形成装置>
まず、図1を用いて、搬送ローラを備えた画像形成装置100について説明する。図1は、実施形態1における搬送ローラを備えた画像形成装置の断面図である。以下の説明において、画像形成装置100の正面(前面、手前側)とは図1の紙面において手前側、背面(後面、奥側)とはその反対側である。左右とは、画像形成装置100を正面から見て左と右である。上下とは、重力方向において上と下である。上流側と下流側は、シート搬送路におけるシート搬送の上流側と下流側である。
まず、図1を用いて、搬送ローラを備えた画像形成装置100について説明する。図1は、実施形態1における搬送ローラを備えた画像形成装置の断面図である。以下の説明において、画像形成装置100の正面(前面、手前側)とは図1の紙面において手前側、背面(後面、奥側)とはその反対側である。左右とは、画像形成装置100を正面から見て左と右である。上下とは、重力方向において上と下である。上流側と下流側は、シート搬送路におけるシート搬送の上流側と下流側である。
不図示の外部接続ケーブルから伝送されてきた画像情報が、不図示のコントローラにより処理される。さらに、処理結果に基づいた信号によって、レーザスキャナユニット152からレーザ光が発せられ感光体ドラム151上に静電潜像が形成され、感光体ドラム上の静電潜像は現像器153により現像され、感光体上にトナー像が形成される。その後、一次転写装置154により所定の加圧力及び静電的負荷バイアスが与えられ、中間転写ベルト155上にトナー像が転写される。以上、説明した画像形成部150は、図1において、イエローY、マゼンタM、シアンC及びブラックBkの4セットが備えられている。
次に、中間転写ベルト155について説明する。中間転写ベルト155は、図1中の矢印A方向へと回転する。従って、先述のY、M、C、及びBkの各画像形成部により並列処理される。各色の画像形成プロセスは、中間転写ベルト155上に一次転写された上流のトナー像に重ね合わせるタイミングで行われる。その結果、最終的にはフルカラーのトナー像が中間転写ベルト155上に形成され、二次転写部140へと搬送される。
一方、カセット111に積載されたシートSが、給紙部110により一枚ずつ分離されて給送される。給送されたシートSは、シート搬送方向下流側に配置された搬送ローラ対120に向かって搬送され、その後レジストローラ対131を有するシート斜行補正装置130に搬送される。シート斜行補正装置130において、シートSの斜行が補正された後、搬送ローラ対120及びレジストローラ対131によりシートSは二次転写部140へと搬送される。
以上、それぞれ説明したシートSの搬送プロセスと画像形成プロセスを以って、二次転写部140においてシートS上にフルカラーのトナー像が二次転写される。その後、シートSは、定着器160へと搬送される。定着器160は、略対向するローラもしくはベルト等による所定の加圧力と、一般的にはヒータ等の熱源による加熱効果を加えてシートS上にトナーを溶融固着させる。このようにして得られた定着画像を有するシートSは、定着後搬送部170を通過して、排紙ローラ対171によって画像形成装置100の胴内に設置されている排紙トレイ180上に整列しながら積載される。両面画像形成を要する場合には、切換フラッパ172による分岐で反転搬送装置190へと搬送されるかの経路選択が行われる。
<シート搬送ローラ>
次に、シート搬送ローラ120aについて図2を用いて説明する。図2は、シート搬送ローラの斜視図、正面図及び側面図である。
次に、シート搬送ローラ120aについて図2を用いて説明する。図2は、シート搬送ローラの斜視図、正面図及び側面図である。
まず、図1により示した搬送ローラ対120は、駆動入力されるシート搬送ローラ120aと不図示の従動ローラ120bで構成されている。搬送ローラ120aは、図2のように、軸体であるローラ軸1にローラ体5が軸方向に2箇所で固定されている。ローラ体5は、ローラ軸1に挿入されるローラ支持体2と、ローラ支持体の外周面に巻き付けられ、シートに当接しシートを搬送するローラ部材6とで構成される。
ローラ軸1の材料として、汎用的に使用される鋼の中でも、切削容易性および作業性の高い快削鋼等の金属を例示することができる。また、ローラ支持体2の材料としては、例えば、ポリアセタール(POM)、アクリロニトルブタジエンスチレン共重合体(ABS)やガラス等の強化材を加えたポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂の樹脂材料を例示することができる。さらに、ローラ部材6の材料としては、使用環境・条件・耐久性などを考量して使い分ける。例えば、エチレンプロピレンゴム(EPDM)材を一般材として、ウレタンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、シリコンゴム(ミラブルゴム)などのゴムを有する弾性部材を例示することができる。また、射出成形可能な熱可塑性エラストマー(TPE)類やゴムコンパウンドシリコン樹脂(液状シリコンゴム)等々も例示することができる。本実施形態において、ローラ軸1は快削鋼、ローラ支持体2はポリアセタール(POM)、ゴム部はエチレンプロピレンゴム(EPDM)を採用した。
ローラ軸1の両端部は、不図示の軸受によって回転自在に軸支されており、一方の軸端部が軸受のさらに外側に設けられた不図示の駆動列及びモータに連結される。そして、モータ等の駆動伝達手段の回転駆動によりシート搬送ローラ120aは回転する。一方、不図示の従動ローラ120bは、シート搬送ローラ120aのローラ体5のゴムローラ6に外周面が対向するように配置されたコロを有し、ゴムローラ6に所定圧で接触する。
このように構成されている搬送ローラ対120においては、シート搬送ローラ120aに駆動が伝達されると、シート搬送ローラ120aの回転に従動ローラ120bが従動回転するようになる。そして、両ローラのニップに入った不図示のシートSは両ローラに挟持されて搬送される。
<シート搬送ローラにおけるローラ軸とローラ体の形状>
次に、ローラ軸1とローラ体5について、図3と図4を用いて説明する。図3は、本実施形態のシート搬送ローラにおける軸体とローラ体の組立手順の説明図である。図4は、図3におけるローラ軸とローラ体の軸方向に直交する方向の断面図である。
次に、ローラ軸1とローラ体5について、図3と図4を用いて説明する。図3は、本実施形態のシート搬送ローラにおける軸体とローラ体の組立手順の説明図である。図4は、図3におけるローラ軸とローラ体の軸方向に直交する方向の断面図である。
図3に示すように、ローラ軸1の外周面において、凹凸のローレット部を有する領域が軸方向に間隔をあけて2箇所(8および9)に設けられている。ローラ軸1の一端側から2個のローラ体51と52が挿入され、ローラ体51が固定される軸体のローレット部は第一突出円周部8であり、ローラ体52が固定される軸体のローレット部は第二突出円周部9である。
本実施形態において、2か所設けられたローレット部は、同一形状である。図4(a)は、図3における第一突出円周部8のB1−B1における断面図である。また、図4(b)は、同様に第二突出円周部9のB2−B2における断面図である。ローレットの形状は、軸体1の外径である円周部4と、円周部の外径よりも径方向に突出した複数の突部が円周方向に形成される突起部(第一突起部3あるいは第二突起部14)と、を円周方向に交互に設けられている。突起部は円周方向に3か所あるいは4か所形成されており、円周部4と突起部は、外周面に交互に4か所配置されている。
突起部(第一突起部3あるいは第二突起部14)である山形状の頂点を結んで決まる円弧の直径をφdRと定義し、ローレット形状のない軸の円周部である直径をφdSと定義した時、その大小関係は、φdR>φdSである。
図4(c)は、図3におけるローラ体51のC1−C1における断面図である。また、図4(d)は、図3におけるローラ体52のC2−C2における断面形状である。2つのローラ体51と52の断面は、同一形状である。ローラ体51には、ローラ軸1に設けられた円周部4と第一突起部3に対応するように第一穴部10が設けられている。第一穴部10には、第二突起部14の外径よりも大きな内径で形成される第一内周面12と、円周部4の外径より大きく第一突起部3の外径よりも小さな内径で形成される第二内周面13と、を円周方向に交互に備えている。第二内周面13は、直径がφD1で円周方向においてa1、a2、a3、a4の領域で形成されており、第一内周面12は、直径がφD2で円周方向においてb1、b2、b3、b4の領域に形成されている。
同様に、図4(d)に示すように、ローラ体52には、ローラ軸1に設けられた円周部4と第二突起部14に対応するように第二穴部17が設けられている。第二穴部17には、第二突起部14の外径よりも大きな内径で形成される第三内周面15と、円周部4の外径より大きく第二突起部14の外径よりも小さな内径で形成される第四内周面16と、を円周方向に交互に備えている。第四内周面16は、直径がφD1で円周方向においてa1、a2、a3、a4の領域で形成されており、第三内周面15は、直径がφD2で円周方向においてb1、b2、b3、b4の領域に形成されている。
ここで、ローラ軸1のφdRおよびφdSと、ローラ体51および52の内周径φD1、φD2の大小関係はφD2>φdR>φD1>φdSである。φD1とφdSは、以下のようなハメ合い公差で設定されている。
ローラ軸1の外径φdS:φ6f9(−0.01/−0.04)
ローラ体5の軸体圧入部の内周径φD1:φ6H10(+0.048/0)
ローラ軸1の外径φdS:φ6f9(−0.01/−0.04)
ローラ体5の軸体圧入部の内周径φD1:φ6H10(+0.048/0)
本実施形態において、ローラ体5をローラ軸1に挿入する程度を重視し、一般的に使用されている「すきまばめ」を採用した。しかし、「中間ばめ」や「しまりばめ」でも良く、公差域クラスにおいても、f9やH10以外の他の値でも良い。
<ローラ軸とローラ体の固定>
次に、ローラ体51および52をローラ軸1に組み付ける方法を説明する。図3に示す通り、ローラ体51は、ローラ軸1に設けられた第二突起円周部9を通過する。図5は、ローラ体51が第二突起円周部9を通過する際の断面図を示す。その際に、軸体1とローラ体51の軸周りの位相は同位相となり、ローレット形状の第二突起部14が、ローラ体51の第一内周面12と第二内周面13に接触しない。
次に、ローラ体51および52をローラ軸1に組み付ける方法を説明する。図3に示す通り、ローラ体51は、ローラ軸1に設けられた第二突起円周部9を通過する。図5は、ローラ体51が第二突起円周部9を通過する際の断面図を示す。その際に、軸体1とローラ体51の軸周りの位相は同位相となり、ローレット形状の第二突起部14が、ローラ体51の第一内周面12と第二内周面13に接触しない。
その後、ローラ体51は第一突起円周部8に移動される。図6(a)は、ローラ体51が第一突起円周部8に圧入された時の断面図を示す。図6(a)に示すように、軸体1がローラ体51に対して回転されることで、第一突起部3が第二内周面13に圧入され固定される。ローラ軸1のローレット形状の第一突起部3が、ローラ体5の第二内周面13に侵入している。その侵入量はφdRとφD1との差分だけであり、本実施形態において、その侵入量は0.2から0.3mm程度である。また、ローラ体51の第一内周面12と第二内周面13との繋ぎ部は、テーパーが形成されており、回転固定する際の作業性を向上させている。
そして、2つ目のローラ体52を軸体1に取り付ける。図6(b)は、ローラ体52が第二突起円周部9に圧入された時の断面図を示す。図6(b)に示すように、ローレット形状である第二突起部14は、ローラ体52の第3内周面15によって干渉することなく取り付け位置に移動できる。その後、ローラ体52を回転させることで、第二突起部14が第四内周面16に侵入し、ローラ体52はローラ軸1に圧入され固定される。
以上、本実施形態の構成において、ローラ体51の第一穴部10は、軸体1の第二突起部14によって変形および摩耗されず、第一突起部3が第二内周面13に初めて圧入され固定さるため、軸体1に対する固定力が確保される。つまり、軸体1にローラ体51を固定する際に、軸周り方向に軸体1とローラ体5の断面形状の位相を合わせることで、ローラ体51へのローレット形状の圧入を1回のみにすることができる。軸体1に対して複数のローラ体を軸体の一端側から挿通させた時に、ローラ体に変形や摩耗を発生させずに、確実にローラ体を軸体に固定することができる。
上述した実施形態において、2個のローラ体の場合を説明したが、ローラ体の数が3あるいは4個、それ以上の場合でも、軸体とローラ体の位相を合わせることによって、ローラ体は軸体に確実に固定することが可能になる。また、軸体とローラ体の位相を合わせる方法として、軸体を回転させても、ローラ体を回転させても、どちらでもよい。
[実施形態2]
実施形態2では、ローラ軸1に設けられた第一突出円周部8と第二突出円周部9の形状の位相が、円周方向にずれている形態である。実施形態1と重複する部分については、説明を省略する。
実施形態2では、ローラ軸1に設けられた第一突出円周部8と第二突出円周部9の形状の位相が、円周方向にずれている形態である。実施形態1と重複する部分については、説明を省略する。
図7は、実施形態2におけるローラ軸11の斜視図である。実施形態1と同様に、ローラ軸11には、軸方向に間隔をあけて2か所のローレット形状(8および9)が設けられている。図8は、図7の同一の基準に対するローラ軸11の断面図であり、図8(a)は第一突出円周部8のB3−B3における断面図であり、図8(b)は第二突出円周部9のB4−B4における断面図である。第二突出円周部9の断面形状は、第一突出円周部8の断面形状を軸の円周方向に45度だけ回転させた断面である。
次に、ローラ体をローラ軸11の組立方法に関して、説明する。図9は、固定治具7を使用した組立に関する説明図である。図10は、固定治具7にセットされたローラ体53および54の断面図である。図10(a)はローラ体53の断面図を示し、図10(b)はローラ体54の断面図である。
図9に示すように、ローラ体53および54が組立するための固定治具7にセットされている。固定治具7にセットされた各ローラ体の断面形状は、図10に示されているが、第一穴部10と第二穴部17の円周方向における位相は、45度だけずれた位置である。この状態で、軸体11は、図9に示すように軸の長手の矢印方向に移動して、固定治具7に近づき、ローラ体53、54に、挿入される。その際、軸体11の第二突出円周部9がローラ体53の第一穴部10を通過する(図11)。その際、軸体11のローレット形状である第二突起部14は、ローラ体53の第一内周面12に接触しない。
そして、さらに軸体11が右方向に移動すると、第一突出円周部8がローラ体53の第一穴部10に侵入する。この時の断面が、図12(a)になる。ローレット部は、ローラ体の第一内周面12に圧入される。一方、軸体11の第二突起円周部9が、ローラ体54の指示体穴部10に侵入する。この時の断面は、図12(b)になる。
このように、軸体11のローレット形状が、ローラ体53、54に圧入され固定される。実施形態1において、軸体あるいはローラ体を回転させて固定させるのに対して、実施形態2では、軸体の軸方向移動という1工程で2つのローラ体を軸体に固定できる。加工設備の簡易化、加工工程の簡素化が可能になるメリットがあり、量産に適した形態である。
1、11 ローラ軸
2 ローラ支持体
3 第一突起部
4 円周部
5 ローラ体
51 第一ローラ支持体
52 第二ローラ支持体
6 ローラ部材
7 固定治具
8 第一突出円周部
9 第二突出円周部
10 第一穴部
12 第一内周面
13 第二内周面
14 第二突起部
15 第三内周面
16 第四内周面
17 第二穴部
a1、a2、a3、a4 ローラ体の軸体ローレット圧入部領域
b1、b2、b3、b4 ローラ軸突起部の外径を逃げた径(φD2)の領域
2 ローラ支持体
3 第一突起部
4 円周部
5 ローラ体
51 第一ローラ支持体
52 第二ローラ支持体
6 ローラ部材
7 固定治具
8 第一突出円周部
9 第二突出円周部
10 第一穴部
12 第一内周面
13 第二内周面
14 第二突起部
15 第三内周面
16 第四内周面
17 第二穴部
a1、a2、a3、a4 ローラ体の軸体ローレット圧入部領域
b1、b2、b3、b4 ローラ軸突起部の外径を逃げた径(φD2)の領域
Claims (6)
- 金属の軸体(1)と、樹脂材料からなり、前記軸体に挿入される複数のローラ支持体(2)と、弾性部材からなり、前記ローラ支持体の外周面に巻き付けられるローラ部材であって、シートに当接して搬送するローラ部材(6)と、を備えるシート搬送ローラであって、
前記軸体は、軸方向に直交する第一断面の外周面において、軸体の外径である円周部(4)と、前記円周部の外径より径方向に突出した複数の突部が円周方向に形成される第一突起部(3)と、を円周方向に交互に備える第一突起円周部(8)と、
軸方向に直交し、前記第一断面と間隔をあけて配置される第二断面の外周面において、前記円周部(4)と、前記円周部の外径より径方向に突出した複数の突部が円周方向に形成される第二突起部(14)と、を円周方向に交互に備える第二突起円周部(9)と、を備え、
前記複数のローラ支持体は、前記第一突起円周部(8)に固定される第一ローラ支持体(51)と、前記第二突起円周部(9)に固定される第二ローラ支持体(52)と、を備え、
前記第一ローラ支持体(51)の内周面は、前記第二突起部(14)の外径よりも大きな内径で形成される第一内周面(12)と、前記円周部の外径より大きく、かつ、前記第一突起部(3)の外径よりも小さな内径で形成される第二内周面(13)と、を円周方向に交互に備える第一穴部(10)と、
前記第二ローラ支持体(52)の内周面は、前記第二突起部(14)の外径よりも大きな内径で形成される第三内周面(15)と、前記円周部の外径より大きく、かつ、前記第二突起部(14)の外径よりも小さな内径で形成される第四内周面(16)と、を円周方向に交互に備える第二穴部(17)と、
を備え、
前記第一ローラ支持体(51)を前記軸体(1)の一端側から挿通させる際に、前記第一ローラ支持体(51)は、前記第二突起円周部(9)に干渉せずに前記第二突起円周部を通過でき、前記第一ローラ支持体の第二内周面(13)が、前記軸体の前記第一突起円周部(8)に圧入され固定され、
前記第一ローラ支持体が、前記第一突起円周部に圧入された後に、前記第二ローラ支持体(52)を前記一端側から前記軸体に挿通させる際に、前記第二ローラ支持体の第四内周面(16)が、前記軸体の前記第二突起円周部(9)に圧入され固定されること、
を特徴とするシート搬送ローラ。 - 前記軸体の前記第一断面の外周面において、前記第一突起部と前記円周部は、円周方向に交互に4か所に形成されており、
前記軸体の前記第二断面の外周面において、前記第二突起部と前記円周部は、円周方向に交互に4か所に形成されており、
前記第一ローラ支持体の前記第一穴部において、前記第一内周面と前記第二内周面は、円周方向に交互に4か所に形成されており、
前記第二ローラ支持体の前記第二穴部において、前記第三内周面と前記第四内周面は、円周方向に交互に4か所に形成されていること、
を特徴とする請求項1に記載のシート搬送ローラ。 - 前記軸体の前記第一突起部および前記第二突起部は、3か所よりも多い突部が円周方向に形成されていること、
を特徴とする請求項1又は2に記載のシート搬送ローラ。 - 前記一突起円周部と前記第二突起円周部の同一の基準に対する断面形状は、円周方向において位相がずれていること、
を特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のシート搬送ローラ。 - 請求項1乃至4の何れか1項に記載のシート搬送ローラと、
前記シート搬送ローラに駆動を伝達する駆動伝達手段と、を備えること、
を特徴とするシート搬送装置。 - 請求項1乃至4の何れか1項に記載のシート搬送ローラと、
前記シート搬送ローラによって搬送されたシートに画像を形成する画像形成部と、を備えること、
を特徴とする画像形成装置。
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ID=74667186
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2019
- 2019-08-09 JP JP2019147548A patent/JP2021028260A/ja active Pending
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