JP2021026924A - 金属製凹凸メッシュからなる集電体 - Google Patents

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明宜 樫本
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Abstract

【課題】セルとインターコネクタとの安定した電気的接触性が確保され、セルにおける所望の発電性能が得られ、セルへの十分なガスが供給可能な金属製凹凸メッシュからなる集電体を提供する。【解決手段】集電体は、燃料電池のセル2とインターコネクタ3a,3bとの間隙に設けられる金属製凹凸メッシュからなり、金属製凹凸メッシュは複数の突出部8及び高さ設定部9を有し、セルスタックの加圧装置10により加圧されると高さ設定部9により所定のガス流通部12´が保持され、突出部8は電気的特性を有してセル2とインターコネクタ3a,3bとに接触する。【選択図】図2

Description

本発明は金属製凹凸メッシュからなる集電体に係り、特に、平板型の固体酸化物型燃料電池(SOFC)のセルに取り付けられる金属製凹凸メッシュからなる集電体に関する。ここで、「金属製凹凸メッシュからなる集電体」とは、例えば、ステンレス合金、ニッケル、白金、貴金属などの金属製の縦糸及び横糸から構成されるメッシュにより表面に凹凸が設けられた集電体をいう。
図9(a)に、一般的な固体酸化物型燃料電池のセル2の構成を斜視図で示す。また、図9(b)に、一般的な固体酸化物型燃料電池のセルスタック30の構成を側面図で示す。図9(a)に示すように、このセル2は、電解質6、及び一対の電極である酸化極(カソード)5及び燃料極(アノード)4から構成される発電体(以下、「セル」という。)、酸化極側インターコネクタ3a及び燃料極側インターコネクタ3bから構成される。なお、本明細書では、一般的に「発電体」に用いられる、例えば、「単セル」、「MEAセル」等の名称は全て「セル」に統一する。そして、一個のセル2自体は0.3V〜1.0V程度なので、必要な電圧とするためにセル2が数枚〜数百枚重ねられ、積層されたセルスタック30(図9(b)参照)が形成される。そして、図9(a)に示すように、酸化極側には酸化ガスである空気が酸化ガス流路13aから供給され、燃料極4側には燃料ガスである水素が燃料ガス流路13bから供給される。
図9(b)に示すように、セル2は、頂板34a及び底板34bに挟まれ、縦方向に積層されてセルスタック30を構成する。そして、加圧装置10により積層方向に加圧される。この加圧装置10は、圧縮バネ31、ボルト32、及び、ナット33から構成される。この圧縮バネ31によりボルト32に圧縮力が導入され、ナット33を締め付けることでその圧縮力が保持される。このように、セル2が縦方向に積層されたセルスタック30を積層方向に加圧するのは、酸化ガス及び燃料ガスがセル2内、或いはセル2同士間で漏れないようにするためである。また、反応ガスである酸化ガス及び燃料ガスは、ガス供給管35aから供給されてガス排出管35bから排出される。
固体酸化物型燃料電池のインターコネクタ3は、酸化極5側に面した酸化極側インターコネクタ3a、及び燃料極4側に面した燃料極側インターコネクタ3bとして、セルスタック30中の個々のセル2間を仕切る機能を有する。すなわち、図9(a)に示すセル2は、積層されてセルスタック30を形成する。このインターコネクタ3a,3bの役割は、燃料ガスと酸化ガスを分離し、分離された燃料ガスと酸化ガスをそれぞれ酸化極5及び燃料極4に供給することである。そのため、インターコネクタ3a,3bそれぞれの表面には、溝加工により燃料ガス及び酸化ガスそれぞれを流通させるガス流路13a,13bが設けられる。
図7に、一般的な平織メッシュ18からなる集電体1の概略構成を示す。図7(a)は縦糸19と横糸20とを編込んで平織メッシュ18とした集電体1の平面図であり、図7(b)は、図7(a)のA−A断面図である。ステンレス合金、ニッケル、白金、貴金属等の金属を用いて編み込んだ平織メッシュ18は、縦糸19及び横糸20からなるメッシュを曲面状とすることで集電体1自体に凹凸を付けることができる。
引用文献1には、小型で且つ高出力の直接火災型燃料電池を可能にするコンパクトな燃料電池モジュールが開示されている。ここでは、メッシュ状金属材料製の集電体であって、100〜500メッシュに相当する基本網目構造を有し、この基本網目構造を形成する表面模様ピッチを有する表面凹凸模様を有する燃料電池セルスタック用集電体が記載されている。
引用文献2には、固体電解質膜を有効に機能する温度範囲内で長期間安定して使用できる電気分解セルスタック、および電力システムが開示されている。ここでは、引用文献2の図4に、骨材粒子と、骨材粒子同士、又は骨材粒子と電極とを結合する結合微細粒子とを含む粒子状集電体が記載されている。
引用文献3には、燃料電池のセルの温度分布を平滑化しやすく、燃料電池のセルの変形を緩衝させることが可能な燃料電池用セパレータ及び燃料電池セルスタックが開示されている。ここでは、燃料電池用セパレータが、セパレータ本体と、セパレータ本体の燃料電池のセル側に配置されたカソード側集電体と、セパレータ本体とカソード側集電体との間に配置された繊維状部材よりなる熱伝導層とを有することが記載されている。
特開2008−140549号公報 特開2016−81813号公報 特開2018−85327号公報
従来の平板型固体酸化物型燃料電池の構造では、セルを構成する部材やその他の部材の厚さ等の寸法のばらつきにより、セルとインターコネクタとの電気的接触が不安定になるという問題があった。また、セルとインターコネクタとの隙間からガス漏れが発生し、電極での所望の発電特性が得られないという問題があった。さらに、セルが加圧装置により加圧されると十分なガス流路が確保できなくなるという問題があった。
例えば、図8に示すようにセル2とインターコネクタ3a,3bとが集電体1を介さずに接触する場合には、セル2とインターコネクタ3a,3bとの高さ方向の厚みに製作誤差等がある場合には、ガス流路13から供給される反応ガスは、ガスシール材27が機能せずに製作誤差によって隙間から漏れる。また、セル2、又はインターコネクタ3a,3bの表面の厚みのばらつき、平滑度、うねりやそり等の平面度が悪いと、セル2とインターコネクタ3a,3bとの電気的接触が不安定になり、所望の発電性能が得られなくなる。
また、例えば、図7に示す平織メッシュ18による集電体1の場合は、平織の面外方向18a(図7(b)参照)にはガス透過性があるが、平織の面内方向18b,18c(図7(a)参照)のガス透過性は不十分であり、セル2が加圧装置10により加圧されると十分なガス流路13が確保できなくなる。このため、集電体1として金属製凹凸メッシュ7(図1(c)参照)を利用する場合、平織の面内方向18b,18cへの流路は、例えば、ケミカルエッチングで流路パターンを掘り込んだインターコネクタ3a,3bを利用する等の手法が用いられ、インターコネクタ3a,3bに複雑な加工が必要となる。
本願の目的は、かかる課題を解決し、セルとインターコネクタとの安定した電気的接触性が確保でき、セルにおける所望の発電性能が得られ、セルへ十分なガスが供給可能な金属製凹凸メッシュからなる集電体を提供することである。
本願の他の目的は、集電体回りに安定したガス流路を確保することで、従来のインターコネクタに施されていた複雑な加工が削減可能となる金属製凹凸メッシュからなる集電体を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る金属製凹凸メッシュからなる集電体は、燃料電池のセルとインターコネクタとの間隙に設けられる金属製凹凸メッシュからなる集電体であって、金属製凹凸メッシュは複数の突出部及び高さ設定部を有し、セルスタックの加圧装置により加圧されると、高さ設定部により所定のガス流通部が保持され、突出部は、加圧によりセルとインターコネクタとに接触して電気的特性を発揮することを特徴とする。
上記構成により、金属製凹凸メッシュからなる集電体は、厚さ方向にクッション性を有するため、セルとインターコネクタとの間に集電体を配置して適切な接触荷重を付加することで安定した電気的接触性が得られる。そして、突出部は、セルスタックの加圧装置により加圧されるとセルとインターコネクタとの間隙で変形し、所望の発電性能が得られる。
また、金属製凹凸メッシュからなる集電体は、集電体に設けられた高さ設定部の高さによりガス流路が設定され、集電体回りに十分な反応ガスを供給することができるため従来のインターコネクタを掘り込んでガス流路とすることを省略できる。これにより、従来のインターコネクタに施されていた複雑な加工が削減可能となり、セルスタックの製作コストが低減できる。
また、金属製凹凸メッシュからなる集電体は、集電体に設けられた突出部の高さが高さ設定部により自在に設定することが可能となり、集電体回りに十分な反応ガスを供給することができるため従来のインターコネクタを掘り込んでガス流路とすることを省略できる。これにより、セルスタックの製作コストが低減できる。
また、金属製凹凸メッシュからなる集電体は、高さ設定部は、加圧装置により加圧した場合でも、ガス流通部を通じて反応ガスが自在に流通できる高さに設定することが好ましい。これにより、加圧装置により加圧した後であっても、従来のインターコネクタを掘り込んでガス流路とすることが不要となり、セルスタックの製作コストが低減できる。
また、金属製凹凸メッシュからなる集電体は、セルの表面及び裏面共に突出部が設けられることが好ましい。このように、セルの裏面も利用することで、より安定した電気的接触性、及び、より高い発電性能が得られる。
また、金属製凹凸メッシュからなる集電体は、縦糸及び横糸が凸凹状にメッシュを構成しセル上に連続する丸型の半球形状を形成することが好ましい。これにより、丸型半球形状からなる金属製凹凸メッシュの厚さ方向のクッション性により、安定した電気的接触性、及び、高い発電性能が得られる。また、丸型半球形状の金属製凹凸メッシュをガス流通口として利用でき、従来の掘り込みによるガス流路は不要となることでセルスタックの製作コストが低減できる。
また、金属製凹凸メッシュからなる集電体は、縦糸及び横糸が凸凹状にメッシュを構成し、セル上に連続する丸型の円柱形状を形成することが好ましい。これにより、丸型円柱形状からなる金属製凹凸メッシュの厚さ方向のクッション性により、安定した電気的接触性、及び、高い発電性能が得られる。また、丸型円柱形状からなる金属製凹凸メッシュの四隅に生じる開口を集電体としてだけではなくガス流路としても利用でき、従来の掘り込みによるガス流路は不要となりスタックの製作コストが低減できる。
また、金属製凹凸メッシュからなる集電体は、縦糸及び横糸が凸凹状にメッシュを構成し、セル上に連続する矩形形状を形成することが好ましい。これにより、矩形形状の厚さ方向のクッション性により、安定した電気的接触性、及び、高い発電性能が得られる。また、矩形形状の金属製凹凸メッシュにより生じる開口を集電体としてだけではなく一方向に流通するガス流路としても利用でき、従来の掘り込みによるガス流路は不要となりスタックの製作コストが低減できる。
また、金属製凹凸メッシュからなる集電体は、金属製凹凸メッシュがステンレス合金、ニッケル、貴金属のいずれかからなることが好ましい。これにより、集電体をカソード(酸化極側)側に用いる場合においても高温酸化環境に耐えることができる。
また、金属製凹凸メッシュからなる集電体は、金属製凹凸メッシュにはCoNiめっきが施されることが好ましい。これにより、集電体をカソード(酸化極側)側に用いる場合においても高温酸化環境に耐えることができる。
本願の目的は、かかる課題を解決し、セルとインターコネクタとの安定した電気的接触性が確保でき、セルにおける所望の発電性能が得られ、セルへの十分なガスが供給可能な金属製凹凸メッシュからなる集電体を提供することである。
本願の他の目的は、集電体回りに安定したガス流路を確保することで、従来のインターコネクタに施されていた複雑な加工が削減可能となる金属製凹凸メッシュからなる集電体を提供することである。
本発明に係る金属製凹凸メッシュからなる集電体の一つの実施形態の概略構成を示す平面図、断面図、部分拡大図である。 金属製凹凸メッシュからなる集電体につき、加圧装置による加圧前のインターコネクタ及びセルとの関係を示す断面図である。 図1の集電体の他の実施形態として、丸型の円柱形状の金属製凹凸メッシュの集電体の概略構成を示す平面図、断面図、斜視図である。 図1の集電体の他の実施形態として、矩形形状である金属製凹凸メッシュの集電体の概略構成を示す平面図及び断面図である。 金属製凹凸メッシュからなる集電体がセルの片面に設けられた場合の概略構成を示す断面図である。 金属製凹凸メッシュからなる集電体がセルの両面に設けられた場合の概略構成を示す断面図である。 従来の平織のメッシュ形状である集電体の概略構成を示す平面図及び断面図である。 従来の平板型の固体酸化物型燃料電池におけるセルとインターコネクタとの接続方法を示す断面図である。 一般的な固体酸化物型燃料電池のセルの構成を示す斜視図であり、セルを積層したセルスタックの構成を示す側面図である。
(金属製凹凸メッシュからなる集電体の構成)
以下に、図面を用いて本発明に係る金属製凹凸メッシュ7からなる集電体1につき、詳細に説明する。図1に、金属製凹凸メッシュ7からなる集電体1の一つの実施形態の概略構成を示す。図1(a)は金属製凹凸メッシュ7の平面図であり、図1(b)は図1(a)のB−B断面図であり、図1(c)は、金属製凹凸メッシュ7により丸型の半球形状23の集電体1を形成する状態を示す部分拡大図である。図2は、図1の集電体1につき、加圧装置10による加圧前後のインターコネクタ3及びセル2との関係を示す。図2(a)は、加圧装置10による加圧前の状態であり、図2(b)は、加圧装置10による加圧後に突出部8の頂部がインターコネクタ3及びセル2により圧縮されている状態を示す。
燃料電池のセル2と酸化極側インターコネクタ3aとの間隙に設けられる金属製凹凸メッシュ7からなる集電体1は、図1(c)に示すように、複数の凸凹から構成される突出部8と、セル2と酸化極側インターコネクタ3aとの間隙に設けられ、突出部8の高さを設定する高さ設定部9と、セル2と酸化極側インターコネクタ3aとの間隙にガスを流通させるガス流通部12とから構成される。このように、図1(c)に示す突出部8は、突出部8により生じる隙間にガスを流通させる。そして、セルスタック30(図9(b)参照)の加圧装置10により加圧されると、高さ設定部9により所定のガス流通部12が保持され、突出部8はセル2と酸化極側インターコネクタ3aとに電気的特性を有して接触する。
このように、金属製凹凸メッシュ7からなる集電体1は、セルスタック30の加圧装置10により加圧されると変形し、セル2と酸化極側インターコネクタ3aとに接触する。そして、金属製凹凸メッシュ7からなる集電体1は、弾性変形(バネ性)によるクッション性を有するためセル2と酸化極側インターコネクタ3aとの安定した導電性が得られる。この複数の突出部8による安定した導電性によりセル2に関して所望の発電性能が得られる。さらに、高さ設定部9によりセル2への十分なガス流路13等(図5参照)が確保でされる。
図2、図3に示す集電体1は、セルスタック30の酸化極側インターコネクタ3aとセル2との間に設けられる。この集電体1は、高さ設定部9の高さ(H)を調節することにより、上下方向に所定の酸化極側インターコネクタ3aとセル2との距離が確保される。ここで、セル2とは一対の電極であるアノード4及びカソード5と、アノード4及びカソード5に挟まれた電解質6をいい、膜/電極接合体ともいう。本実施形態では、高さ設定部9は円柱状であり、加圧装置10により加圧されると弾性的に変形する。また、半球状に突出した集電体1の隅角部には、ガス流通部12が設けられる。
図1に示すように、本実施形態の金属製凸凹メッシュ7は、丸型の半球形状23の集電体1である。この集電体1の厚さ方向のクッション性により、安定した電気的接触性が得られる。また、丸型の半球形状23を集電体1としてだけではなく酸化ガス流路13a,燃料ガス流路13bとしても利用でき、従来の掘り込みによるガス流路は不要となりスタックの製作コストが低減できる。
図1(c)に示すように、集電体1は、縦糸19と横糸20からなるメッシュに凹凸をつけて丸型の半球形状23の形状を形成させる。従って、図2及び図3に示す集電体1は、詳細には縦糸19と横糸20からなる金属製凹凸メッシュ7が丸型の半球形状23に形成されたものである。
図2、図3を用いて具体的にこれらの機能を説明する。金属製凹凸メッシュ7からなる集電体1の導電性は、加圧装置10により加圧されることで発揮される。つまり、圧縮された集電体1は、図2(b)に示すように頂部が潰されて円周方向に膨らむものの、高さ設定部9により高さが確保されているため所定のインターコネクタ3aとセル2との距離が確保される。この場合、電気的な接触性は安定しており、発電性能も良好である。次に、ガス流通部12´の確保であるが、図2、図3の集電体1の場合は、丸型の半球形状の集電体1により生じる半球の隅角部がガス流通部12´として確保される。このように、高さ設定部9は、ガス流通部12´を確保するためにインターコネクタ3aとセル2との高さ方向の間隔の調整に用いられる。
ここで、この金属製凹凸メッシュ7について説明する。材質はステンレス合金、ニッケル等である。そして、金属製凹凸メッシュ7の線径の最適値はφ0.05mm〜φ0.5mmであり、金属製凹凸メッシュ7の密度の最適値は#10〜#200(50〜70本/インチ)である。例えば、図1(c)の金属製凹凸メッシュ7は、プレス加工等により突出部8を形成するように凹凸を設けたものである。このため、金属製凹凸メッシュ7自体に網目の隙間があり、その隙間から酸化ガスや燃焼ガスなどの反応ガスが十分に供給され発電が促進される。
図3に、金属製凸凹メッシュ7からなる集電体1の他の実施形態として丸型の円柱形状24の場合を平面図、断面図、斜視図で示す。図3(a)は平面図であり、図3(b)は図3(a)のD−D断面図である。この実施形態では、金属製の縦糸19及び横糸20が凸凹状にメッシュを構成する。そして、セル2上に連続する丸型の円柱形状24を形成する。また、図3(c)は、その丸型の円柱形状24の個別の集電体1を示す。この丸型の円柱形状24の集電体1の場合は、加圧装置10により加圧されると円柱が潰れたように変形する。
図4に、金属製凸凹メッシュ7からなる集電体1の他の実施形態として、矩形形状26である集電体1の概略構成を平面図及び断面図で示す。図4(a)は平面図であり、図4(b)は図4(a)のF−F断面図である。この実施形態では、金属製の縦糸19及び横糸20が凸凹状に一方向に延びるメッシュを構成し、セル2上に連続する矩形形状26を形成する。
(集電体が設けられたセルの実施例)
図8に示すように、従来は、集電体1が設けられたセル2に関して、燃料ガス及び酸化ガスといった反応ガスを供給するか又は回収するガス流路13を備えたインターコネクタ3a,3bに直接セル2を接続させていた。また、セル2間にガスシール材27を挟み込み加圧装置10により加圧してガス漏れを防止していた。しかし、上述したように、セル2とインターコネクタ3a,3bとの高さ方向の厚みに製作誤差等がある場合には、ガス流路13から供給される反応ガスは、ガスシール材27が機能せずに製作誤差の隙間から漏れてしまった。また、セル2、又はインターコネクタ3a,3bの表面の平滑度が悪いと、セル2とインターコネクタ3a,3bとの電気的接触が不安定になり、所望の発電性能が得られなかった。
図5及び図6に、上述した問題に対し、本願発明である集電体1を設けることで改善したセル2の実施例を示す。図5は、片面突出部21付き集電体1を設けた実施例である。図6は、両面突出部22付き集電体1を設けた実施例である。すなわち、セル2の表面及び裏面共に突出部8が設けられる。このように、セル2の裏面も利用することで、より安定した電気的接触性、及び、より高い発電性能が得られる。
(第1実施例)
図5に、集電体1が設けられたセル2の第1実施例として、片面突出部21付き集電体1を用いた場合のセル2を示す。セル2と酸化極側インターコネクタ3aとの間隔は、その片側に設けられた高さ設定部9により保持されている。そして、片面突出部21をセル2とインターコネクタ3a,3bとの間に集電体1及びガス流路13として機能させる。この際に、図5に示す片面突出部21を含めた厚さを、例えば、高さ設定部9の高さよりも厚い寸法とするのが望ましい。これにより、加圧装置10により加圧されると片面突出部21を含めた厚さが高さ設定部9の高さまで圧縮され、片面突出部21を含めた厚さが収縮され、安定した接触性を得ることができる。
(第2実施例)
図6に、集電体1が設けられたセル2の第2実施例として、両面突出部22付き集電体1を用いた場合のインターコネクタ3a,3bとの接合を示す。セル2とインターコネクタ3a,3bとの間隔は、高さ設定部9により保持されている。すなわち、両面突出部22を燃料極4側及び酸化極5側の双方に集電体1及びガス流路13として機能させる。図6に示す両面突出部22を含めた厚さを、例えば、高さ設定部9の高さよりも厚い寸法とするのが望ましい。これにより、加圧装置10により加圧されると両面突出部22を含めた厚さが高さ設定部9の高さまで圧縮され、両面突出部22を含めた厚さが収縮され、安定した接触性を得ることができる。
上述した金属製凸凹メッシュ7の素材は、ステンレス合金、ニッケル、貴金属のいずれかが望ましい。特に、突出部8を酸化極5側となるカソード側に用いた場合は、高温酸化環境に耐えられる。また、金属製凹凸メッシュ7には、CoNiめっき等の表面処理が施されることが望ましい。これにより、集電体1を酸化極5側に用いる場合、特に、突出部8として使用する場合は、高温酸化環境に耐えることができる。さらに、金属製凸凹メッシュ7は、ステンレス合金、ニッケル、貴金属のいずれかからなり、CoNiめっき等の表面処理が施されても良い。
以上の実施形態及び実施形態で説明された金属製凹凸メッシュ7からなる集電体1の構成、形状、大きさ、及び配置関係については、本発明が理解、実施できる程度に概略的に示したものにすぎない。従って、本発明は、説明された実施形態及び実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
1 集電体、2 セル、3 インターコネクタ,3a 酸化極側インターコネクタ,3b 燃料極側インターコネクタ、4 燃料極(アノード)、5 酸化極(カソード)、6 電解質、7 金属製凹凸メッシュ、8 突出部、9 高さ設定部、10 加圧装置、12 ガス流通部,12´ (加圧後の)ガス流通部、13 ガス流路,13a 酸化ガス流路,13b 燃料ガス流路、18 平織メッシュ,18a 平織の面外方向,18b、18c 平織の面内方向、19 縦糸、20 横糸、21 片面突出部、22 両面突出部、23 丸型の半球形状、24 丸型の円柱形状、26 矩形形状、27 ガスシール材、30 セルスタック、31 圧縮バネ、32 ボルト、33 ナット、34a 頂板,34b 底板、35a ガス供給管,35b ガス排出管、P 加圧力。

Claims (8)

  1. 燃料電池のセルとインターコネクタとの間隙に設けられる金属製凹凸メッシュからなる集電体であって、
    前記金属製凹凸メッシュは複数の突出部及び高さ設定部を有し、
    セルスタックの加圧装置により加圧されると、前記高さ設定部により所定のガス流通部が保持され、前記突出部は、前記加圧により前記セルと前記インターコネクタとに接触して電気的特性を発揮することを特徴とする金属製凹凸メッシュからなる集電体。
  2. 請求項1に記載の金属製凹凸メッシュからなる集電体であって、前記高さ設定部は、前記加圧装置により加圧した場合でも、ガス流通部を通じて反応ガスが自在に流通できる高さに設定することを特徴とする金属製凹凸メッシュからなる集電体。
  3. 請求項1又は2に記載の金属製凹凸メッシュからなる集電体であって、前記セルの表面及び裏面共に前記突出部が設けられることを特徴とする金属製凹凸メッシュからなる集電体。
  4. 請求項1又は2に記載の金属製凹凸メッシュからなる集電体であって、縦糸及び横糸が凸凹状にメッシュを構成しセル上に連続する丸型の半球形状を形成することを特徴とする金属製凹凸メッシュからなる集電体。
  5. 請求項1又は2に記載の金属製凹凸メッシュからなる集電体であって、前記縦糸及び前記横糸が凸凹状に前記メッシュを構成し、前記セル上に連続する丸型の円柱形状を形成することを特徴とする金属製凹凸メッシュからなる集電体。
  6. 請求項1又は2に記載の金属製凹凸メッシュからなる集電体であって、前記縦糸及び前記横糸が凸凹状に前記メッシュを構成し、前記セル上に連続する矩形形状を形成することを特徴とする金属製凹凸メッシュからなる集電体。
  7. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の金属製凹凸メッシュからなる集電体であって、前記金属製凹凸メッシュは、ステンレス合金、ニッケル、貴金属のいずれかからなることを特徴とする金属製凹凸メッシュからなる集電体。
  8. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の金属製凹凸メッシュからなる集電体であって、前記金属製凹凸メッシュには、CoNiめっきが施されることを特徴とする金属製凹凸メッシュからなる集電体。
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