JP2021026845A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】周辺の者に対して適切に注意喚起を行うことのできる照射パターンを形成できる車両用灯具を提供する。【解決手段】車両1において、車両用灯具10は、光源と、該光源から放射された光を路面2に投影して照射パターンPiを形成する投影レンズと、を備える。照射パターンPiは、走行方向に延びる第1照射領域A1と、第1照射領域A1の外側で第1照射領域A1よりも暗い第2照射領域A2と、第2照射領域A2の外側で第2照射領域A2よりも明るい第3照射領域A3と、を有する。投影レンズは、第1照射領域A1の外側の第1外側境界線Bo1と、第3照射領域A3の内側の第3内側境界線Bi3と、を形成する。【選択図】図3

Description

本開示は、車両用灯具に関する。
車両用灯具は、車両の脇をすり抜けてくる二輪車の運転手に対する注意喚起を可能とするものが考えられている(例えば、特許文献1等参照)。
この車両用灯具は、車両の外側の前方の路面を部分的に照射して照射パターンを形成することができ、この照射パターンを二輪車の運転手に呈示することで、その運転手に対して注意喚起することができる。
特開平7−125573号公報
しかしながら、上記の車両用灯具は、単に路面を部分的に照射して照射パターンを形成するのみである。このため、二輪車の運転手は、その照射パターンが、すり抜けようとしている車両が形成したものであるのか、周辺の街灯等の照射により形成されたものであるのかを判別できない虞がある。このため、上記の車両用灯具は、車両の周辺の者に対して適切に注意喚起を行う観点から改善の余地がある。
本開示は、上記の事情に鑑みて為されたもので、周辺の者に対して適切に注意喚起を行うことのできる照射パターンを形成する車両用灯具を提供することを目的とする。
本開示の車両用灯具は、光源と、前記光源から放射された光を投影して照射パターンを形成する投影レンズと、を備え、前記照射パターンは、走行方向に延びる第1照射領域と、前記第1照射領域の外側で前記第1照射領域よりも暗い第2照射領域と、前記第2照射領域の外側で前記第2照射領域よりも明るい第3照射領域と、を有し、前記投影レンズは、前記第1照射領域の外側の第1外側境界線と、前記第3照射領域の内側の第3内側境界線と、を形成することを特徴とする。
本開示の車両用灯具によれば、周辺の者に対して適切に注意喚起を行うことのできる照射パターンを形成できる。
本開示に係る車両用灯具が車両に搭載されて照射パターンを形成した様子を示す説明図である。 実施例1の車両用灯具の構成を示す説明図である。 照射パターンの設定を説明するための説明図であり、上側に路面上に形成された照射パターンを示し、下側に照射パターンを含む路面上において幅方向での照度の変化の様子を表すグラフを示す。 車両用灯具によりスクリーン上に投影した照射パターンを示す説明図である。 車両用灯具において光軸を含む横断面上で投影レンズを通過した光が進行する様子を示す説明図である。 車両用灯具において光軸を含む縦断面で投影レンズを通過した光が進行する様子と、上下方向で区分けした6つの光学領域と、を示す説明図である。 投影レンズの光学的な設定の様子を示す説明図であり、スクリーン上で、照射パターンの輪郭位置と、第1光学領域を通った光による複数の配光像と、の関係を示す。 図7と同様の説明図であり、スクリーン上で、照射パターンの輪郭位置と、第2光学領域域を通った光による複数の配光像と、の関係を示す。 図7と同様の説明図であり、スクリーン上で、照射パターンの輪郭位置と、第3光学領域を通った光による複数の配光像と、の関係を示す。 図7と同様の説明図であり、スクリーン上で、照射パターンの輪郭位置と、第4光学領域を通った光による複数の配光像と、の関係を示す。 図7と同様の説明図であり、スクリーン上で、照射パターンの輪郭位置と、第5光学領域を通った光による複数の配光像と、の関係を示す。 図7と同様の説明図であり、スクリーン上で、照射パターンの輪郭位置と、第6光学領域を通った光による複数の配光像と、の関係を示す。 車両用灯具で形成した照射パターンの一例としての使用例を示す説明図である。
以下に、本開示に係る車両用灯具の一例としての車両用灯具10の実施例1について図面を参照しつつ説明する。なお、図1では、車両用灯具10が設けられている様子の把握を容易とするために、車両1に対する車両用灯具10の大きさを誇張して示しており、必ずしも実際の様子とは一致するものではない。また、図3では、下側に示すグラフにおいて、縦軸を照度とし、横軸を上側に示す照射パターンPiおよびその周辺を含む幅方向での位置としている。さらに、図7から図12では、各配光像Liにより照射パターンPiの各照射領域(A1、A2、A3)が形成される様子の理解を容易とするために、選択した配光像Liのみを示しており、必ずしも実際の様子とは一致するものではない。その図7から図12では、照射パターンPi(その各照射領域)として設定した輪郭位置をスクリーン上に示しているが、車両1の左側の路面2上に形成された際の走行方向および幅方向を示す矢印を併せて記している。この矢印に関しては、図4も同様である。
本開示に係る車両用灯具の一実施形態に係る実施例1の車両用灯具10を、図1から図13を用いて説明する。実施例1の車両用灯具10は、図1に示すように、自動車等の車両1の灯具として用いられるもので、車両1に設けられる前照灯とは別に、車両1の周辺の路面2に照射パターンPiを形成する。ここで、車両1の周辺とは、車両1に設けられる前照灯により照射される前照灯領域よりも車両1に近い近接領域を必ず含むものであり、部分的に前照灯領域を含む場合もある。車両用灯具10は、車両1の車両用灯具の灯室やドアミラーや車体の側面等に設けられ、実施例1では、車両の前部の左右両側の灯室に配置されている。その灯室は、ランプハウジングの開放された前端がアウターレンズで覆われて形成されている。車両用灯具10は、光軸Laが路面2に対して傾斜した状態で設けられる。これは、灯室が路面2よりも高い位置に設けられていることによる。
以下の説明では、図1に示すように、車両1の周辺の路面2において、車両1が進行する方向を走行方向(図面ではDrとする)とし、その走行方向に直交する方向を幅方向(図面ではDwとする)とする。また、図2に示すように、車両用灯具10において、光を照射する方向となる光軸Laが伸びる方向を光軸方向(図面ではZとする)とし、光軸方向を水平面に沿う状態とした際の鉛直方向を上下方向(図面ではYとする)とし、光軸方向および上下方向に直交する方向(水平方向)を左右方向(図面ではXとする)とする。
車両用灯具10は、光源部11と投影レンズ12とが組み付けられており、ダイレクトプロジェクションタイプの路面投影ユニットを構成する。車両用灯具10は、光源部11と投影レンズ12とが組み付けられた状態で、適宜筐体に収容されて車両1に設けられる。
光源部11は、光源21が基板22に実装されている。光源21は、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子で構成され、放射中心軸が光軸Laと一致されて設けられる。光源21は、実施例1では、放射中心軸を中心とするランバーシアン分布で、アンバー色の光(縦軸を光量とし横軸を波長としたグラフにおいてアンバー色の波長帯域に最も大きなピークがあって実質的にアンバー色の単色光に近いもの)を放射する。光源21は、発光部(光を放射する領域)が光軸方向から見て矩形状とされている。なお、光源21は、放射光における、色(波長帯域)や、分布の態様や、色の数(上記したグラフでのピークの数)等は適宜設定すればよく、実施例1の構成に限定されない。
基板22は、点灯制御回路からの電力を適宜供給して光源21を点灯させる。基板22は、板状に形成されており、光軸方向から見て四角形状とされている。基板22では、4隅に取付穴22aが設けられている。
この基板22は、実施例1ではアルミニウムを用いており、実装された光源21で発生する熱を外部に逃がすヒートシンク部材としても機能する。なお、基板22では、適宜複数の放熱フィンを設けてもよい。また、光源部11は、基板22に別の放熱部材を宛がう構成としてもよい。この光源部11の光源21から放射された光は、投影レンズ12により路面2に投影される。
その投影レンズ12は、光軸方向から見て四角形状の凸レンズとされたレンズ本体部23と、両側に設けられた取付部24と、を備える。なお、この四角形状とは、4つの角部(球面等に面取りされたものも含む)を有するものであれば、矩形状でもよく各辺が湾曲していてもよい。レンズ本体部23は、光源21からの光を成形しつつ投影することで投影対象(実施例1では路面2)に照射パターンPiを形成するもので、入射面25および出射面26を単一の自由曲面すなわち段差がなく滑らかに曲率が変化された面とされている。レンズ本体部23(投影レンズ12)における光学的な設定については後述する。投影レンズ12は、光軸方向に延びるレンズ軸を有する。そのレンズ軸は、レンズ本体部23における光学的な中心となる軸線である。
取付部24は、レンズ本体部23における左右方向の両側部で対を為して設けられており、それぞれ光軸方向の後側(光源部11側)に突出している。各取付部24は、上下方向の端部に取付突起27が設けられている。各取付突起27は、光軸方向の後側に突出する円柱形状とされ、基板22の取付穴22aに嵌め入れることが可能とされている。取付部24は、各取付突起27を対応する取付穴22aに嵌め入れることで、レンズ本体部23のレンズ軸と光源部11の光源21の放射中心軸とが一致され、それらが車両用灯具10における光軸Laとなる。
投影レンズ12は、左右方向の端面に散乱部28を設けている。その左右方向の端面は、レンズ本体部23における両側面23aと、各取付部24における外側面24aと、を有する。散乱部28は、投影レンズ12内に導かれて両側面23aや外側面24aから出射される光を散乱(様々な方向に進行させる)させるもので、例えば各側面(23a、24a)にシボ加工やブラスト加工等が施されることで形成される。
車両用灯具10は、図1に示すように、車両1の左右で、車両1の幅方向に直交する面に関して面対称に照射パターンPiを形成する。その照射パターンPiは、幅方向の内側(車両1または光源21側)から順に第1照射領域A1と第2照射領域A2と第3照射領域A3とを有し、その各照射領域が走行方向に延びている。すなわち、照射パターンPiは、走行方向に延びるライン状の照射領域が3本幅方向に並列されて形成されている。また、車両用灯具10は、自らが搭載された車両1と間隔をおいて形成されることで、照射パターンPi(その第1照射領域A1)の内側に光が照射されない非照射領域Anを形成する。この照射パターンPiの設定について図3を用いて説明する。照射パターンPiの設定は、車両1に設けられた車両用灯具10から路面2に至る距離および角度を考慮しつつ、スクリーン上の照射パターンPi(図4参照)を調整することで、行うことができる。
照射パターンPiは、図3に示すように、第1照射領域A1を最も明るくし、第2照射領域A2を最も暗くし、第3照射領域A3をそれらの中間の明るさとする。なお、第3照射領域A3は、第1照射領域A1と略等しい明るさとしてもよい。その第2照射領域A2は、照射パターンPiの中では最も暗いものとされていても、光の照射により形成されているので、路面2上を走行方向に延びる帯状に照らす。このため、照射パターンPiは、光が照射されることなく照度のない路面2に形成されることで、3本の第1照射領域A1と第2照射領域A2と第3照射領域A3とが明るく光っている。
また、照射パターンPiは、幅方向での寸法を、第2照射領域A2を最も小さくし、それよりも第1照射領域A1を大きくし、第3照射領域A3を最も大きくしている。その第1照射領域A1は、車両の運転手等が見易くする観点で幅方向での寸法を設定しており、実施例1では路面2に形成される区画線としての白線と略等しい幅方向での寸法としている。その第1照射領域A1は、非照射領域Anと合わせた幅方向での寸法を、車両1の横を自動二輪車や自転車等の二輪車3がすり抜けることのできる最低限の大きさとしている。
そして、照射パターンPiは、幅方向での寸法の一例として、第1照射領域A1を20cmとし、第2照射領域A2を15cmとし、第3照射領域A3を40cmとする。そして、照射パターンPiは、車両1との間すなわち非照射領域Anの幅方向での寸法を30cmから50cmとする。このため、照射パターンPiは、第1照射領域A1と非照射領域Anとを合わせた幅方向での寸法を、50cmから80cmとしている。
次に、レンズ本体部23(投影レンズ12)の光学的な設定について、図4から図12を用いて説明する。図4は、光軸Laに直交させて配置したスクリーン上に形成した照射パターンPiを示しており、路面2上に投影された場合(図1参照)とは異なる形状とされている。この図4では、照射パターンPiの長手方向(正面視して左右の方向)が走行方向に相当し、短手方向(正面視して上下の方向)が幅方向に相当し、下側が幅方向の内側に相当する。照射パターンPiは、図4に示すように、スクリーン上において輪郭線(形状)が略四角形状とされている。その照射パターンPiは、下側が走行方向に延びる第1照射領域A1とされ、その上側が走行方向に延びる第2照射領域A2とされ、その上側が第3照射領域A3とされている。この照射パターンPiは、路面2上に投影されると、光軸Laが路面2に対して傾斜しているので、図1および図3に示すように略台形状(車両1側から見ると逆台形状)となる。そして、レンズ本体部23は、スクリーン上でこのような照射パターンPiを形成するように、光学的に設定されている。
レンズ本体部23は、図5に示すように、光軸方向と左右方向とを含む横断面すなわち上下方向に直交する横断面において、光源21からの光を、光軸Laの近傍を通る光(光線群)を拡散(互いの進行方向の間隔を広げる)させるとともに、光軸Laから離れた位置を通る光(光線群)を略平行とする。すなわち、レンズ本体部23は、ランバーシアン分布とされて光量が高い光軸Laの近傍では光を拡散させるとともに、光軸Laの近傍から外側へ向かうほど光を集める。このため、レンズ本体部23は、横断面すなわち左右方向において、光源21からの光を、略等しい光量分布となるように略均等に分散させる。なお、レンズ本体部23は、照射パターンPiの左右方向に位置する両境界線(その内側)に光を集めて、その両境界線を明確なものとしてもよい。
また、レンズ本体部23は、図6に示すように、光軸方向と上下方向とを含む縦断面すなわち左右方向に直交する縦断面において、6つの光学領域に分割している。この各光学領域は、上側から順に第1光学領域S1、第2光学領域S2、第3光学領域S3、第4光学領域S4、第5光学領域S5、第6光学領域S6とする。各光学領域(S1からS6)は、光軸Laを基準とする上下方向(縦断面)での光源21からレンズ本体部23の入射面25への入射角で定めている。
詳細には、第1光学領域S1は、入射角が30度よりも光軸Laを中心とする外側(上下方向の上側)の領域とし、実施例1では入射角が30度から50度となる領域とする。第2光学領域S2は、入射角が10度から30度となる領域とする。第3光学領域S3は、入射角が0度から10度となる領域とする。第4光学領域S4は、入射角が−10度から0度となる領域とする。第5光学領域S5は、入射角が−30度から−10度となる領域とする。第6光学領域S6は、入射角が−30度よりも光軸Laを中心とする外側(上下方向の下側)の領域とし、実施例1では入射角が−50度から−30度となる領域とする。このため、第1光学領域S1が上端側領域となり、第2光学領域S2が上側領域となり、第3光学領域S3および第4光学領域S4が中央領域となり、第5光学領域S5が下側領域となり、第6光学領域S6が下端側領域となる。なお、各光学領域(S1からS6)は、互いの境界となる角度(30度、10度、−10度、−30度)を隣り合うどちらの領域に含むものとしてもよく、適宜設定できる。
各光学領域(S1からS6)は、それぞれの光学的な設定に応じて光源21からの光を投影することで照射パターンPiを形成する。ここで、照射パターンPiは、図7から図12に示すように、スクリーン上において、光源21の複数の配光像Liが適宜重ねられて形成される。その各配光像Liは、光源21が投影されることで基本的に四角形状とされているが、レンズ本体部23における光学設定に応じて、形成される位置や形状が変化する。そして、レンズ本体部23は、光学領域毎に照射パターンPiの対応する箇所を設定し、該当する箇所に応じて各光学領域を光学的に設定する。
ここで、レンズ本体部23は、スクリーン上において、主に出射面26の形状を調整することで各配光像Liの形成される位置を調整し、主に入射面25の形状を調整することで各配光像Liの形状を調整している。このため、レンズ本体部23は、主に出射面26の曲率(面形状)を場所毎に調整することで、上記の横断面における光学的な設定と、以下で述べる縦断面における光学的な設定と、が為されている。その出射面26は、曲率を漸次的に変化させることで光学的な設定が為されており、滑らで段差のない一枚面とされている。
第1光学領域S1は、照射パターンPiの第3照射領域A3を形成するとともに、その第3照射領域A3の外側(照射パターンPiの外側、光源21から遠ざかる側)の第3外側境界線Bo3を形成する。第1光学領域S1は、光源21からの光のうち、入射角が30度の近傍を通る光(光線群)を拡散させ、入射角が大きくなるに連れて拡散の度合いを小さくして、入射角が50度の近傍を通る光(光線群)を略平行とさせるように、出射面26の曲率が設定される。すなわち、第1光学領域S1は、入射角が30度の近傍では光を拡散させるとともに、入射角が50度に近付くほど光を集める。このため、第1光学領域S1は、図7に示すように、入射角が30度の近傍を通る光による各配光像Liを、幅方向で第3照射領域A3の略全体に至る大きさとする(符号Lia)。また、第1光学領域S1は、入射角が50度の近傍を通った光による各配光像Liを、幅方向で第3照射領域A3の一部に相当する大きさとしつつ第3照射領域A3の幅方向の外側(図7を正面視して上側)に寄せる(符号Lib)。
これにより、第1光学領域S1は、各配光像Liを第3照射領域A3内に投影するとともに、各配光像Liの外側の縁部を整列させて第3外側境界線Bo3を形成する。ここで、第1光学領域S1は、第3外側境界線Bo3よりも幅方向の外側へとズレた配光像Liが存在する場合には、対応する箇所の出射面26の曲率を調整することで各配光像Liを適切に整列させる。これにより、第1光学領域S1は、第3照射領域A3を照射しつつ、その第3外側境界線Bo3に光を集めて第3照射領域A3とその外側(照射パターンPiの外側)との明暗差を明確として、第3外側境界線Bo3を鮮明とする。
第2光学領域S2は、照射パターンPiの第3照射領域A3を形成するとともに、その第3照射領域A3の内側(第2照射領域A2側)の第3内側境界線Bi3を形成する。第2光学領域S2は、光源21からの光のうち、入射角が30度の近傍を通る光(光線群)を拡散させ、入射角が小さくなるに連れて拡散の度合いを小さくして、入射角が10度の近傍を通る光(光線群)を略平行とさせるように、出射面26の曲率が設定される。すなわち、第2光学領域S2は、入射角が30度の近傍では光を拡散させるとともに、入射角が10度に近付くほど光を集める。このため、第2光学領域S2は、図8に示すように、入射角が30度の近傍を通る光による各配光像Liを、幅方向で第3照射領域A3の略全体に至る大きさとする(符号Lic)。また、第2光学領域S2は、入射角が10度の近傍を通った光による各配光像Liを、幅方向で第3照射領域A3の一部に相当する大きさとしつつ第3照射領域A3の幅方向の内側(図8を正面視して下側)に寄せる(符号Lid)。
これにより、第2光学領域S2は、各配光像Liを第3照射領域A3内に投影するとともに、各配光像Liの内側の縁部を整列させて第3内側境界線Bi3を形成する。ここで、第2光学領域S2は、第3内側境界線Bi3よりも幅方向の内側へとズレた配光像Liが存在する場合には、対応する箇所の出射面26の曲率を調整することで各配光像Liを適切に整列させる。これにより、第2光学領域S2は、第3照射領域A3を照射しつつ、その第3内側境界線Bi3に光を集めて第3照射領域A3と第2照射領域A2との明暗差を明確として、第3内側境界線Bi3を鮮明とする。
第3光学領域S3は、主に照射パターンPiの第2照射領域A2および第3照射領域A3を形成する。第3光学領域S3は、光源21からの光のうち、入射角が光軸Laの近傍を通る光(光線群)を拡散させ、入射角が大きくなるに連れて拡散の度合いを小さくしていくように、出射面26の曲率が設定される。すなわち、第3光学領域S3は、入射角が光軸Laの近傍では光を大きく拡散させるとともに、入射角が10度に近付くほど拡散の度合いを小さくする。
このため、第3光学領域S3は、図9に示すように、光軸Laの近傍を通った光による各配光像Liを、幅方向で第1照射領域A1から第2照射領域A2を経て第3照射領域A3の全体に至る大きさとする(符号Lie)。また、第3光学領域S3は、入射角が光軸Laから離れつつ10度よりも小さい位置を通った光による各配光像Liを、幅方向で第1照射領域A1に少し掛かりつつ第2照射領域A2および第3照射領域A3の全体に至る大きさとする(符号Lif)。そして、第3光学領域S3は、入射角が10度の近傍を通った光による各配光像Liを、幅方向で第2照射領域A2に少し掛かりつつ第3照射領域A3の全体に至る大きさとする(符号Lig)。これにより、第3光学領域S3は、第1照射領域A1から第3照射領域A3に至る範囲を幅広く照射しつつ第2照射領域A2の少なくとも一部を必ず照射する。
第4光学領域S4は、第3光学領域S3と上下方向に逆転された関係とされ、主に照射パターンPiの第2照射領域A2および第1照射領域A1を形成する。第4光学領域S4は、光源21からの光のうち、入射角が光軸Laの近傍を通る光(光線群)を拡散させ、入射角が小さくなるに連れて拡散の度合いを小さくしていくように、出射面26の曲率が設定される。すなわち、第4光学領域S4は、入射角が光軸Laの近傍では光を大きく拡散させるとともに、入射角が−10度に近付くほど拡散の度合いを小さくする。
このため、第4光学領域S4は、図10に示すように、光軸Laの近傍を通った光による各配光像Liを、幅方向で第3照射領域A3から第2照射領域A2を経て第1照射領域A1の全体に至る大きさとする(符号Lih)。また、第4光学領域S4は、入射角が−10度よりも大きく光軸Laから離れた位置を通った光による各配光像Liを、幅方向で第3照射領域A3に少し掛かりつつ第2照射領域A2および第1照射領域A1の全体に至る大きさとする(符号Lik)。そして、第4光学領域S4は、入射角が10度の近傍を通った光による各配光像Liを、幅方向で第2照射領域A2に少し掛かりつつ第1照射領域A1の全体に至る大きさとする(符号Lim)。これにより、第4光学領域S4は、第3照射領域A3から第3照射領域A3に至る範囲を幅広く照射しつつ第2照射領域A2の少なくとも一部を必ず照射する。
第5光学領域S5は、第2光学領域S2と上下方向に逆転された関係とされ、照射パターンPiの第1照射領域A1を形成するとともに、その第1照射領域A1の外側(第2照射領域A2側)の第1外側境界線Bo1を形成する。第5光学領域S5は、光源21からの光のうち、入射角が−30度の近傍を通る光(光線群)を拡散させ、入射角が大きくなるに連れて拡散の度合いを小さくして、入射角が−10度の近傍を通る光(光線群)を略平行とさせるように、出射面26の曲率が設定される。すなわち、第5光学領域S5は、入射角が−30度の近傍では光を拡散させるとともに、入射角が−10度に近付くほど光を集める。このため、第5光学領域S5は、図11に示すように、入射角が−30度の近傍を通る光による各配光像Liを、幅方向で第1照射領域A1の略全体に至る大きさとする(符号Lin)。また、第5光学領域S5は、入射角が−10度の近傍を通った光による各配光像Liを、幅方向で第1照射領域A1の一部に相当する大きさとしつつ第1照射領域A1の幅方向の外側(図11を正面視して上側)に寄せる(符号Lip)。
これにより、第5光学領域S5は、各配光像Liを第1照射領域A1内に投影させるとともに、各配光像Liの外側の縁部を整列させて第1外側境界線Bo1を形成する。ここで、第5光学領域S5は、第1外側境界線Bo1よりも幅方向の外側へとズレた配光像Liが存在する場合には、対応する箇所の出射面26の曲率を調整することで各配光像Liを適切に整列させている。これにより、第5光学領域S5は、第1照射領域A1を照射しつつ、その第1外側境界線Bo1に光を集めて第1照射領域A1と第2照射領域A2との明暗差を明確として、第1外側境界線Bo1を鮮明とする。
第6光学領域S6は、第1光学領域S1と上下方向に逆転された関係とされ、照射パターンPiの第1照射領域A1を形成するとともに、その第1照射領域A1の内側(非照射領域An側)の第1内側境界線Bi1を形成する。第6光学領域S6は、光源21からの光のうち、入射角が−30度の近傍を通る光(光線群)を拡散させ、入射角が小さくなるに連れて拡散の度合いを小さくして、入射角が−50度の近傍を通る光(光線群)を略平行とさせるように、出射面26の曲率が設定される。すなわち、第6光学領域S6は、入射角が−30度の近傍では光を拡散させるとともに、入射角が−50度に近付くほど光を集める。このため、第6光学領域S6は、図12に示すように、入射角が−30度の近傍を通る光による各配光像Liを、幅方向で第1照射領域A1の略全体に至る大きさとする(符号Liq)。また、第6光学領域S6は、入射角が−50度の近傍を通った光による各配光像Liを、幅方向で第1照射領域A1の一部に相当する大きさとしつつ第1照射領域A1の幅方向の内側(図12を正面視して下側)に寄せる(符号Lir)。
これにより、第6光学領域S6は、各配光像Liを第1照射領域A1内に投影させるとともに、各配光像Liの内側の縁部を整列させて第1内側境界線Bi1を形成する。ここで、第6光学領域S6は、第1内側境界線Bi1よりも幅方向の内側へとズレた配光像Liが存在する場合には、対応する箇所の出射面26の曲率を調整することで各配光像Liを適切に整列させている。これにより、第6光学領域S6は、第1照射領域A1を照射しつつ、その第1内側境界線Bi1に光を集めて第1照射領域A1とその内側(照射パターンPiの内側の非照射領域An)との明暗差を明確として、第1内側境界線Bi1を鮮明とする。
レンズ本体部23では、入射面25が、スクリーン上において、各配光像Liにおける歪みが少なくなるように面形状を調整する。ここで、入射面25は、上記の横断面における形状と、上記の縦断面における形状と、を個別に設定している。
入射面25は、図5に示すように、横断面において凹面、すなわち光源21とは反対側(光軸方向の前側)へ向けて突出する湾曲面とする。これは、入射面25を平面とすると凹面としたときと比較して各配光像Liにおける歪みが大きくなり、入射面25を凸面とすると各配光像Liにおける歪みがさらに大きくなることによる。
また、入射面25は、図6に示すように、縦断面において凸面、すなわち光源21側(光軸方向の後側)へ向けて突出する湾曲面とする。これは、入射面25を平面とすると凸面としたときと比較して各配光像Liにおける歪みが大きくなり、入射面25を凹面とすると各配光像Liにおける歪みがさらに大きくなることによる。
このように、入射面25は、横断面すなわち左右方向と、縦断面すなわち上下方向と、で曲率半径の異なるトロイダル面(トロイダルレンズ)とされている。なお、入射面25は、縦断面において凸面としつつ横断面において凹面とするものであれば、それぞれの曲率半径(曲率)は適宜設定すればよい。また、入射面25は、上記のトロイダル面を基本とする自由曲面としてもよい。入射面25は、このような形状とされることで、各配光像Liの歪みを抑制することができ、その各配光像Liを用いて照射パターンPiを形成できる。これにより、レンズ本体部23は、照射パターンPiをより所望の形状にできる。これは、各配光像Liの歪みが小さい方が、歪みの大きい各配光像Liを用いることと比較して、上記のように各配光像Liの外縁の並びで線を形成しつつ設定した境界線の隅まで配光像Liを適切に配置し易くなることによる。
この車両用灯具10は、図2を参照して以下のように組み付けられる。先ず、基板22に対して位置決めされた状態で、光源21が基板22に実装されて光源部11が組み付けられる。その後、投影レンズ12における両取付部24の各取付突起27を、光源部11の基板22の対応する取付穴22aに嵌め入れて、両取付部24を基板22に固定する。これにより、光源部11の光源21の放射中心軸と投影レンズ12のレンズ本体部23のレンズ軸とが一致されつつ所定の間隔とされ、それらが車両用灯具10における光軸Laとなる。この状態で光源部11と投影レンズ12とが取り付けられて、車両用灯具10が組み付けられる。
この車両用灯具10は、図1に示すように、光軸Laが車両1の側方に向けられつつ車両1の周辺の路面2に対して傾斜された状態で灯室に設けられる。車両用灯具10は、点灯制御回路からの電力を基板22から光源21に供給することで、光源21を適宜点灯および消灯する。光源21からの光は、投影レンズ12により光が制御されつつ投影されることで、走行方向に延びる帯状の第1照射領域A1と第2照射領域A2と第3照射領域A3とが並べられた照射パターンPiを路面2上に形成する。その照射パターンPiは、車両1から遠ざかるに連れて拡がる台形状とされ、車両1と第1照射領域A1と間に非照射領域Anが形成されている。照射パターンPiは、車両1の前端近傍における左右の側方の路面2を部分的に光らせることができる。この照射パターンPiは、実施例1では一例としてターンランプと連動して形成され、車両1が右左折することを周辺に知らせることができる。
照射パターンPiは、各光学領域(S1からS6)の上記の設定により、第1照射領域A1の第1内側境界線Bi1と第1外側境界線Bo1と、第3照射領域A3の第3内側境界線Bi3と第3外側境界線Bo3と、が形成されている。このため、照射パターンPiは、周囲との境界や、各照射領域(A1、A2、A3)の境界が、明確となっているので、3本の走行方向に延びる帯状の照射領域(A1、A2、A3)により形成されていることが容易に把握可能とされている。なお、実施例1の照射パターンPiは、図1および図3に示すように、路面2に対する光軸Laの傾斜により、幅方向の外側に向かうほど路面2までの距離が大きくなることで、第3照射領域A3の第3外側境界線Bo3の近傍の光量が漸減しており、第3外側境界線Bo3が解り難くなっている。このため、実施例1の照射パターンPiは、第3外側境界線Bo3の近傍がボヤけており、車両1から離れる方向へと向かう様子を示すことができる。
また、照射パターンPiでは、第2照射領域A2が、第3光学領域S3および第4光学領域S4を経た光の一部が照射されるのみである。これに対して、第1照射領域A1は、第1光学領域S1および第2光学領域S2を経た光の略全てが照射されるとともに、第3光学領域S3を経た光の一部が照射される。同様に、第3照射領域A3は、第5光学領域S5および第6光学領域S6を経た光の略全てが照射されるとともに、第4光学領域S4を経た光の一部が照射される。このため、照射パターンPiでは、第2照射領域A2が最も暗くなる。そして、第3照射領域A3は、路面2に対する光軸Laの傾斜により、路面2までの距離が大きくされているので、第1照射領域A1よりも暗くなる。
次に、この車両用灯具10の作用について、図1から図13を用いて説明する。なお、図13では、理解を容易とするために、二輪車3の運転手を省略して示す。車両用灯具10は、ターンランプと連動されており、左右いずれかのターンランプが点灯されると、その点灯された側に設けられたものの光源21が点灯されて、照射パターンPiを路面2上に形成する。例えば、図13では、道路を直進している車両1が、左折しようとしている場面を示す。車両1では、左側のターンランプが点滅されることで、左前に設けられた車両用灯具10が照射パターンPiを路面2上に形成する。すると、車両1の後方を走行する二輪車3の運転手は、車両1のターンランプを視認できない場合や見落とした場合や見難い場合であっても、路面2上に形成された照射パターンPiを視認することができ、車両1が左折することを把握できる。
また、車両1は、左右の車両用灯具10がターンランプと連動されているので、両ターンランプがハザードランプとして点灯された場合には、左右の2つの車両用灯具10が同時に照射パターンPiを路面2上に形成する(図1参照)。このため、車両用灯具10は、左右のターンランプのみを点滅させている場合と比較して、車両1の周辺にいる者に対して、ハザードランプとして点灯されていることをより確実に認識させることができる。
さらに、車両用灯具10は、光を集めることで第1内側境界線Bi1と第1外側境界線Bo1と第3内側境界線Bi3と第3外側境界線Bo3とを鮮明としており、周囲との境界や各照射領域(A1、A2、A3)の境界を鮮明とした照射パターンPiを形成できる。このため、車両用灯具10は、光源21の光量を高めなくても、照射パターンPiの形状を認識することを可能として、形成した照射パターンPiにより周辺の者に対して運転手の何らかの意図(実施例1では右左折等)を伝えることができる。
ここで、先行技術文献に記載の従来の車両用灯具は、単に車両の周辺の路面に照射パターンを投影するのみであり、照射パターンの輪郭(外側の境界線)を形成していない。このため、従来の車両用灯具は、照射パターンとしてぼんやりと光る領域を形成することとなり、照射パターンの形状を認識することが困難となる虞がある。このような照射パターンは、車両からの光で形成されたものであるのか、周辺の街灯等のように車両とは別からの光で形成されたものであるのか、の判別を困難としてしまい、周辺の者に運転手の何らかの意図を伝えることが困難となる虞がある。
このため、従来の車両用灯具は、複数の点状の光や複数の線状の光の投影により照射パターンを形成することで、この照射パターンが車両からの光で形成されたものであることの判別を可能とすることが考えられる。しかしながら、このような照射パターンは、点状や線状の光の間に光が照射されていない真っ暗な領域を有することから、全体に占める光る領域の割合が少なくなってしまう。このため、この照射パターンは、全体としての明るさが少なくなり、注意喚起の観点から改良の余地がある。特に、この照射パターンは、真っ暗な領域が幅方向へと延びている場合、遠くから見た際には真っ暗な領域が潰れて見えるが近付くと真っ暗な領域を認識でき、距離の変化すなわち見る角度の変化に応じて形状(光る態様)が変化するように感じさせてしまう。
これに対して、実施例1の車両用灯具10は、走行方向に延びる帯状の第1照射領域A1と第2照射領域A2と第3照射領域A3とを並べて照射パターンPiを形成する。このため、車両用灯具10は、走行方向に延びるストライプ状の照射パターンPiを形成するので、街灯等からの光の照射と差異があるものにでき、車両からの光で形成されたものであることを容易に判別させることができる。ここで、路面2上に設けられた図柄は、走行方向に延びるものであると、車両の運転手等が認識し易いことが一般的に知られている。このことから、車両用灯具10は、認識し易い照射パターンPiを呈示することができ、車両からの光で形成されたものとの判別をより容易とすることができ、周辺の者に運転手の何らかの意図(実施例1では右左折等)を適切に伝えることができる。
特に、実施例1の車両用灯具10は、照射パターンPiにおける各境界線(Bi1、Bo1、Bi3、Bo3)に光を集めて形成することで、周囲との境界や各照射領域(A1、A2、A3)の境界を鮮明としている。このため、車両用灯具10は、形成した照射パターンPiが、3つの照射領域を有することを明確なものとでき、走行方向に延びる3つの帯状のものとして認識させることができる。このため、車両用灯具10は、従来の車両用灯具と比較して、光源21の光量を高めることなく、照射パターンPi(その形状)を認識させることができる。また、車両用灯具10は、レンズ本体部23の光学的な設定により各境界線を形成して照射パターンPiの形状を明確にしているので、フィルタを用いて形状を形成する場合と比較して、簡易な構成にできる。これにより、車両用灯具10は、意図した形状の照射パターンPiを周辺の者に認識させることが可能であるので、簡易な構成としつつ、周辺の者に対して運転手の何らかの意図を適切に伝えることができる。
また、実施例1の車両用灯具10は、照射パターンPiを、路面2上に光を照射して形成した3つの照射領域(A1、A2、A3)を有するものとしている。このため、車両用灯具10は、照度の差異はあるものの照射パターンPiを全域に亘って光らせることができるので、全体としての明るさを確保できるとともに、距離の変化に伴う形状(光る態様)の変化を防止することができ、周辺の者に対して適切に注意喚起することができる。
さらに、実施例1の車両用灯具10は、光源21が上記のアンバー色の光を放射するものとしているので、投影レンズ12における色収差の影響を大幅に抑制できる。このため、車両用灯具10は、周囲との境界や各照射領域(A1、A2、A3)の境界をより鮮明とした照射パターンPiを形成できる。
加えて、実施例1の車両用灯具10は、レンズ本体部23を上下方向で6つの光学領域(S1からS6)に区分けし、3つの照射領域(A1、A2、A3)のうち各光学領域が対応する箇所を個別に設定して、それぞれの出射面26の曲率(面形状)を設定することで、各照射領域を形成する。このため、車両用灯具10は、新たな光源を用いることなく、光源部11と投影レンズ12とからなる簡単な構成で、照射パターンPiを3つの照射領域で形成することができ、照射パターンPiをより認識し易くできる。
実施例1の車両用灯具10は、照射パターンPiの第1照射領域A1の幅方向での寸法を、路面2に形成される白線と略等しくしている。その白線は、車両の運転手等が認識し易くする観点から、幅方向での寸法が設定されて走行方向に延びるものとされている。このため、車両用灯具10は、照射パターンPiの第1照射領域A1を認識し易いものにでき、適切に注意喚起できる。
特に、実施例1の車両用灯具10は、第1照射領域A1と非照射領域Anと合わせた幅方向での寸法を、車両1の横を自動二輪車や自転車等の二輪車3がすり抜けることのできる最低限の大きさとしている。このため、車両用灯具10は、すり抜けしようとする二輪車3(その運転手)に対しても、適切に注意喚起できる。この理由は、以下の通りである。例えば、車両1が、図13に示すように、歩道境界ブロック4aを有する歩道4が設けられた路面2上を進行しているものとし、歩道4(歩道境界ブロック4a)との間に二輪車3がすり抜けできる程度の間隔を置いているものとする。この場面において、車両用灯具10は、歩道4側の路面2上に照射パターンPiを形成すると、照射パターンPiの一部が歩道4上に形成されてしまう。ところが、車両用灯具10は、上記の幅方向での寸法の設定により、二輪車3のすり抜けが可能な場合には、少なくとも第1照射領域A1を路面2上に形成できる。そして、車両用灯具10は、図13に示す状態よりも車両1が歩道4側に寄った場合には、第1照射領域A1も一部または全部が歩道4上に形成されるが、車両1と歩道4との間を二輪車3がすり抜けることが困難である。このため、車両用灯具10は、すり抜けしようとする二輪車3(その運転手)に対しても、少なくとも最も明るくされるとともに幅方向での寸法が白線と略等しくされた第1照射領域A1を呈示することができ、適切に注意喚起できる。このことから、車両用灯具10は、例えば渋滞中に車両1が車線変更しようとする時等のように、周辺の者がターンランプを視認し難い状況であっても、二輪車3(その運転手)に対して適切に注意喚起できる。
実施例1の車両用灯具10は、投影レンズ12における左右方向の端面となる、レンズ本体部23の両側面23aと、各取付部24の外側面24aと、に散乱部28を設けている。このため、車両用灯具10は、投影レンズ12内に導かれた光源21からの光が、レンズ本体部23の両側面23aや各取付部24の外側面24aから出射された場合であっても、その光を散乱部28により散乱させることができる。これにより、車両用灯具10は、両側面23aや両外側面24aから出射された光が、照射パターンPiやその周辺の意図しない箇所を照らす漏れ光となることを防止できる。このため、車両用灯具10は、照射パターンPiがボケることを抑制でき、適切に照射パターンPiを形成できる。
実施例1の車両用灯具10は、以下の各作用効果を得ることができる。
車両用灯具10は、光源21と、そこから放射された光を投影して照射パターンPiを形成する投影レンズ12と、を備える。車両用灯具10は、形成する照射パターンPiが、走行方向に延びる第1照射領域A1と第2照射領域A2と第3照射領域A3とを有し、第2照射領域A2が最も暗くされている。そして、車両用灯具10は、投影レンズ12が、第1照射領域A1の外側の第1外側境界線Bo1と、第3照射領域A3の内側の第3内側境界線Bi3と、を形成している。このため、車両用灯具10は、第1外側境界線Bo1と第3内側境界線Bi3とを鮮明なものにできるので、照射パターンPiにおいて真ん中に位置する第2照射領域A2との明暗を明確にでき、走行方向に延びる3つの照射領域(A1、A2、A3)の形状の認識を容易なものにできる。これにより、車両用灯具10は、照射パターンPiが車両1からの光で形成されたものであることを容易に判別させることができ、車両1の周辺の者に対して適切に注意喚起を行うことができる。
また、車両用灯具10は、照射パターンPiの第1照射領域A1の内側に非照射領域Anを隣接させている。このため、車両用灯具10は、照射パターンPiと車両1との間に、光を照射しない非照射領域Anを設けているので、車両1の下を照明する装飾光ではないことを認識させることができるとともに、暗い路面2上で照射パターンPiを浮かび上がらせることで照射パターンPiの視認性を高めることができる。
さらに、車両用灯具10は、投影レンズ12が、第1照射領域A1の内側の第1内側境界線Bi1を形成する。このため、車両用灯具10は、第1内側境界線Bi1すなわち照射パターンPiの内側の縁部を鮮明なものにでき、照射パターンPiの形状の認識をより容易なものにできる。
車両用灯具10は、照射パターンPiにおいて、第1照射領域A1を第3照射領域A3よりも明るくしている。このため、車両用灯具10は、最も車両1側となる第1照射領域A1を最も明るくするので、照射パターンPiの形状の認識をより容易なものにできる。
車両用灯具10は、照射パターンPiにおいて、幅方向での寸法を、第2照射領域A2を最も小さくかつ第3照射領域A3を最も大きくしている。このため、車両用灯具10は、最も暗い第2照射領域A2が小さいので全体として明るくすることができ、かつ車両1から最も遠い第3照射領域A3が最も大きいことで広がりを感じさせることができる。これにより、車両用灯具10は、照射パターンPiの意匠性を高めることができつつ、照射パターンPiの形状の認識をより容易にできる。特に、実施例1の車両用灯具10は、第1照射領域A1の幅方向での寸法を路面2に形成される白線と略等しくしているので、その第1照射領域A1を認識し易いものとすることができ、適切に注意喚起できる。
車両用灯具10は、投影レンズ12が、下側領域(第5光学領域S5)で投影した複数の配光像Liを用いて第1外側境界線Bo1を形成し、上側領域(第2光学領域S2)で投影した複数の配光像Liを用いて第3内側境界線Bi3を形成する。このため、車両用灯具10は、投影レンズ12を上下方向で区分けした2つの領域で、個別に第1外側境界線Bo1と第3内側境界線Bi3とを形成しているので、新たな光源を用いることなく光源部11と投影レンズ12とからなる簡単な構成で、照射パターンPiを認識し易くできる。
車両用灯具10は、投影レンズ12が、下端側領域(第6光学領域S6)で投影した複数の配光像Liを用いて第1照射領域A1の内側の第1内側境界線Bi1を形成し、上端側領域(第1光学領域S1)で投影した複数の配光像Liを用いて第3照射領域A3の外側の第3外側境界線Bo3を形成する。このため、車両用灯具10は、投影レンズ12を上下方向でさらに区分けした2つの領域で、個別に第1内側境界線Bi1と第3外側境界線Bo3とを形成しているので、光源部11と投影レンズ12とからなる簡単な構成で、照射パターンPiを認識し易くできる。
車両用灯具10は、投影レンズ12が、中央領域(第3光学領域S3、第4光学領域S4)で投影した複数の配光像Liを用いて第2照射領域A2を形成している。このため、車両用灯具10は、投影レンズ12を上下方向でさらに区分けした領域で、第2照射領域A2を形成しているので、新たな光源を用いることなく光源部11と投影レンズ12とからなる簡単な構成で、照射パターンPiを認識し易くできる。
したがって、本開示に係る車両用灯具としての実施例1の車両用灯具10は、周辺の者に対して適切に注意喚起を行うことのできる照射パターンPiを形成できる。
以上、本開示の車両用灯具を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
なお、実施例1では、照射パターンPiを、路面2上において、車両1から遠ざかるに連れて拡がる台形状としている。しかしながら、照射パターンPiは、走行方向に延びる第1照射領域A1と第3照射領域A3との間に第2照射領域A2を設けて、第2照射領域A2を最も暗いものとすれば、形状は台形状に限られずに適宜設定すればよく、実施例1の構成に限定されない。
また、実施例1では、照射パターンPiの第2照射領域A2の全域を単一の明るさとしている。しかしながら、第2照射領域A2は、第1照射領域A1と第3照射領域A3との間で、それらよりも暗いものとすれば、明るさの異なる複数の領域で構成していてもよく、実施例1の構成に限定されない。例えば、第2照射領域A2は、走行方向に延びる明るさの異なる箇所が幅方向に並列されていてもよい。この場合、第2照射領域A2は、第1照射領域A1(その第1外側境界線Bo1)と第3照射領域A3(その第3内側境界線Bi3)に隣接する箇所が第1照射領域A1や第3照射領域A3よりも暗くされていれば、その中間位置には第1照射領域A1や第3照射領域A3と同程度の明るさの箇所があってもよい。すなわち、照射パターンPiは、第1照射領域A1と第3照射領域A3とに加えて、第2照射領域A2において走行方向に延びる明るい帯状の箇所により、5本以上の走行方向に延びる帯状の光る箇所を有するものとしてもよい。この場合であっても、第2照射領域A2は、両照射領域(A1、A3)よりも暗い領域が存在するので、全体としては両照射領域よりも暗くなる。
さらに、実施例1では、投影レンズ12が、各境界線(Bi1、Bo1、Bi3、Bo3)を形成している。しかしながら、投影レンズ12は、少なくとも第1外側境界線Bo1と第3内側境界線Bi3とを形成するものであればよく、実施例1の構成に限定されない。
さらに、実施例1では、投影レンズ12において、レンズ本体部23の両側面23aと、各取付部24の外側面24aと、に散乱部28を設けている。しかしながら、散乱部28は、投影レンズ12における入射面25および出射面26以外の箇所であって、投影レンズ12内に導かれた光源21からの光が漏れ光となる箇所であれば、両側面23aや両外側面24a以外であっても適宜設ければよく、実施例1の構成に限定されない。
実施例1では、投影レンズ12において上端側領域と上側領域と中央領域と下側領域と下端側領域とを上記の設定(各光学領域(S1からS6))としている。しかしながら、投影レンズ12における各領域は、上下方向において、上側領域が光軸を含まない上側の位置に、上端側領域が上側領域の上側の位置に、下側領域が光軸を含まない下側の位置に、下端側領域が下側領域の下側の位置に、中央領域が光軸を含む位置に、設けられていればよく、実施例1の構成に限定されない。
10 車両用灯具 12 投影レンズ 21 光源 25 入射面 26 出射面 A1 第1照射領域 A2 第2照射領域 A3 第3照射領域 An 非照射領域 Bi1 第1内側境界線 Bi3 第3内側境界線 Bo1 第1外側境界線 Li 配光像 Pi 照射パターン S1 上端側領域(第1光学領域) S2 上側領域(第2光学領域) S3、S4が中央領域(第3光学領域、第4光学領域) S5 下側領域(第5光学領域) S6 下端側領域(第6光学領域)

Claims (8)

  1. 光源と、
    前記光源から放射された光を投影して照射パターンを形成する投影レンズと、を備え、
    前記照射パターンは、走行方向に延びる第1照射領域と、前記第1照射領域の外側で前記第1照射領域よりも暗い第2照射領域と、前記第2照射領域の外側で前記第2照射領域よりも明るい第3照射領域と、を有し、
    前記投影レンズは、前記第1照射領域の外側の第1外側境界線と、前記第3照射領域の内側の第3内側境界線と、を形成することを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記照射パターンは、前記第1照射領域の内側に非照射領域を隣接させていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記投影レンズは、前記第1照射領域の内側の第1内側境界線を形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記照射パターンは、前記第1照射領域が前記第3照射領域よりも明るいことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車両用灯具。
  5. 前記照射パターンは、前記走行方向に直交する幅方向での寸法が、前記第2照射領域が最も小さくかつ前記第3照射領域が最も大きいことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の車両用灯具。
  6. 前記投影レンズは、上下方向において、光軸を含まない下側領域で投影した前記光源の複数の配光像を用いて前記第1外側境界線を形成し、光軸を含まない上側領域で投影した複数の前記配光像を用いて前記第3内側境界線を形成することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の車両用灯具。
  7. 前記投影レンズは、上下方向において、前記下側領域よりも下側の下端側領域で投影した複数の前記配光像を用いて前記第1照射領域の内側の第1内側境界線を形成し、前記上側領域よりも上側の上端側領域で投影した複数の前記配光像を用いて前記第3照射領域の外側の第3外側境界線を形成することを特徴とする請求項6に記載の車両用灯具。
  8. 前記投影レンズは、上下方向において、光軸を含む中央領域で投影した複数の前記配光像を用いて前記第2照射領域を形成することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の車両用灯具。
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