JP2021026635A - 歯車加工装置及び歯車加工方法 - Google Patents

歯車加工装置及び歯車加工方法 Download PDF

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【課題】工作物主軸と工具主軸の回転位相同期誤差を容易に把握できる歯車加工装置及び歯車加工方法を提供すること。【解決手段】歯車加工装置1の制御装置100は、工作物Wを含む第一回転体の第一慣性モーメントと歯切り工具42を含む第二回転体の慣性モーメントの相違に起因して工作物主軸70と工具主軸40の回転位相同期誤差が発生する場合に、工作物主軸70の工作物主軸回転位相及び工具主軸40の工具主軸回転位相に基づいて、回転位相同期誤差を算出する位相誤差算出部140を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、歯車加工装置及び歯車加工方法に関する。
工作機械においては、切削工具と工作物の相対回転速度を上昇させたり、切込量を大きくすると、工作物にびびり振動が発生し易くなる。そこで、例えば、特許文献1には、工作物の動的ひずみを求め、動的ひずみの大きさに基づいて、工作物のびびり振動の判定を行って工作物の加工を行う技術が記載されている。特許文献2には、工作物の固有振動と切削工具の振動成分とが共振しない回転数で切削工具を回転させることで、工作物のびびり振動の発生を防止して工作物の加工を行う技術が記載されている。
特許文献3には、工作物又は切削工具の回転を慣性回転にして切削工具と工作物を相対送りすることで、工作物のびびり振動の発生を防止して工作物の加工を行う技術が記載されている。特許文献4には、工作物に対する切削工具の切込深さを減少させることで、工作物のびびり振動の発生を防止して工作物の加工を行う技術が記載されている。しかし、上述の各技術は、スカイビング加工により工作物に歯車を加工する歯車加工装置(歯車加工方法)に対して適用可能か否かは不明である。
本発明者は、スカイビング加工を行う歯車加工装置(歯車加工方法)において、工作物のびびり振動を抑制して工作物に歯車を加工する技術(特許文献5)を見い出した。すなわち、特許文献5には、工作物主軸(工作物)及び工具主軸(歯切り工具)の回転速度を変動させて同期回転させながら、工作物の回転軸線方向に歯切り工具を工作物に対して相対移動させることにより、工作物のびびり振動を抑制して工作物に歯車を加工する技術が記載されている。
特開2000−237932号公報 特開2009−274179号公報 特開昭63−127801号公報 特許第5929065号公報 特開2018−62056号公報
上述の歯車加工装置では、工作物主軸と工具主軸の回転速度を変動させる際に、工作物主軸と工具主軸の回転位相同期誤差が発生する場合がある。その場合、加工される歯車の歯の歯すじにうねりが発生し、歯車加工精度が悪化するおそれがある。
本発明は、歯車加工に入る前段階で工作物主軸と工具主軸の回転位相同期誤差を容易に把握できる歯車加工装置及び歯車加工方法を提供することを目的とする。
本発明の歯車加工装置は、工作物と歯切り工具とを同期回転させながら、前記工作物の回転軸線方向に前記歯切り工具を前記工作物に対して相対移動させることにより、前記工作物に歯車の歯を加工する歯車加工装置であって、前記工作物を回転可能に支持する工作物主軸と、前記歯切り工具が装着される回転可能な工具主軸と、前記工作物主軸の回転速度を変動させる工作物主軸回転速度制御部と、前記工具主軸の回転速度を変動させる工具主軸回転速度制御部と、前記工作物を含む第一回転体の第一慣性モーメントと前記歯切り工具を含む第二回転体の第二慣性モーメントの相違に起因して前記工作物主軸と前記工具主軸の回転位相同期誤差が発生する場合に、前記工作物主軸の工作物主軸回転位相及び前記工具主軸の工具主軸回転位相に基づいて、前記回転位相同期誤差を算出する位相誤差算出部と、を備える。
本発明の歯車加工方法は、工作物を回転可能に支持する工作物主軸と歯切り工具が装着される回転可能な工具主軸とを同期回転させながら、前記工作物の回転軸線方向に前記歯切り工具を前記工作物に対して相対移動させることにより、前記工作物に歯車の歯を加工する歯車加工方法であって、前記工作物主軸及び前記工具主軸の回転速度を変動させる回転速度変動工程と、前記回転速度の変動中において、前記工作物主軸の工作物主軸回転位相を入力すると同時に、前記工具主軸の工具主軸回転位相を入力する回転位相入力工程と、前記工作物を含む第一回転体の第一慣性モーメントと前記歯切り工具を含む第二回転体の第二慣性モーメントの相違に起因して前記工作物主軸と前記工具主軸の回転位相同期誤差が発生する場合に、前記工作物主軸の工作物主軸回転位相及び前記工具主軸の工具主軸回転位相に基づいて、前記回転位相同期誤差を算出する位相誤差算出工程と、を備える。
本発明の歯車加工装置及び歯車加工方法によれば、工作物を含む第一回転体の第一慣性モーメントと歯切り工具を含む第二回転体の慣性モーメントに着目し、第一、第二慣性モーメントに相違がある場合、工作物主軸の工作物主軸回転位相及び工具主軸の工具主軸回転位相に基づいて、工作物主軸と工具主軸の間に発生する回転位相同期誤差を算出している。これにより、歯車加工に入る前段階で工作物主軸と工具主軸の回転位相同期誤差を容易に把握できる。
本発明の実施形態における歯車加工装置の斜視図である。 第一実施形態においてスカイビング加工を行う際の歯切り工具を拡大した一部断面図である。 歯車加工装置の制御装置のブロック図である。 制御装置により実行される歯車加工処理の前半のフローチャートである。 制御装置により実行される歯車加工処理の後半のフローチャートである。 第一実施形態においてスカイビング加工を行う際の歯切り工具と工作物との動作を示す図である。 制御装置で制御される工作物主軸の回転速度を正弦波で変動させるときのグラフである。 制御装置で制御される工作物主軸の回転速度を正弦波で変動させるときの工作物主軸と工具主軸の回転位相同期誤差の変動を示すグラフである。 歯車の歯の歯すじに発生するうねりと歯すじ誤差を示す図である。 制御装置で制御される工作物主軸の回転位相及び工具主軸の回転位相の変動状態を示すグラフである。 図8Aから求められる工作物主軸と工具主軸の回転位相同期誤差の変動を示すグラフである。 工作物と歯切り工具の加工状態を工作物及び歯切り工具を工作物の中心軸線方向(Z軸線方向)に見たときの図である。 歯車加工装置に備えられる表示装置の表示例を示す図である。 工作物主軸を回転させるときの工作物主軸回転速度の安定判別を説明するための図である。 工作物主軸の回転速度と工具主軸の回転速度の周波数応答の特徴を表すゲイン特性(ゲインと角周波数の関係)を示すボード線図である。 工作物主軸の回転速度と工具主軸の回転速度の周波数応答の特徴を表す位相特性(位相と角周波数の関係)を示すボード線図である。 変形例における歯切り工具及び工作物の回転速度の変動を示す第一のグラフである。 変形例における歯切り工具及び工作物の回転速度の変動を示す第二のグラフである。 変形例における歯切り工具及び工作物の回転速度の変動を示す第三のグラフである。 第二実施形態においてホブ加工を行う際の歯切り工具と工作物との動作を示す図である。
<1.第一実施形態>
(1−1.歯車加工装置の概略構成)
本発明に係る第一実施形態の歯車加工装置の概略構成について図1を参照して説明する。図1に示すように、歯車加工装置1は、相互に直交する3つの直進軸(X軸、Y軸及びZ軸)と2つの回転軸(A軸及びC軸)を駆動軸として有するマシニングセンタである。歯車加工装置1は、ベッド10と、コラム20と、サドル30と、工具主軸40と、テーブル50と、チルトテーブル60と、工作物主軸70と、制御装置100と、を主に備える。
ベッド10は、床上に配置される。このベッド10の上面には、コラム20が設けられる。コラム20は、ベッド10内に収容されるX軸モータ21及びX軸モータ21に連結されるボールねじ22により、X軸線方向(水平方向)へ移動可能に設けられる。さらに、コラム20の側面には、サドル30が設けられる。
サドル30は、コラム20内に収容されるY軸モータ11(図3参照)及びY軸モータ11に連結されるボールねじ(図示省略)によりY軸線方向(鉛直方向)に移動可能に設けられる。工具主軸40は、サドル30内に収容されるエンコーダ(図示省略)を有する工具主軸用モータ41(図3参照)によりZ軸線回りに回転可能に設けられる。工具主軸40の先端には、歯切り工具42(スカイビングカッタ)が装着され、歯切り工具42は、工具主軸40の回転に伴って回転する。
ここで、図2を参照しながら、歯切り工具42について説明する。図2に示すように、歯切り工具42は、外周面に複数の切れ刃42aを備えるスカイビングカッタであり、各々の切れ刃42aの端面は、すくい角γを有するすくい面を構成する。各々の切れ刃42aのすくい面は、歯切り工具42の中心軸線を中心としたテーパ状としてもよく、切れ刃42aごとに異なる方向を向く面状に形成してもよい。
図1に示すように、ベッド10の上面には、テーブル50が設けられる。テーブル50は、ベッド10内に収容されるZ軸モータ12(図3参照)及びZ軸モータ12に連結されるボールねじ(図示省略)によりZ軸線方向(水平方向)に移動可能に設けられる。テーブル50の上面には、チルトテーブル60を支持するチルトテーブル支持部61が設けられる。そして、チルトテーブル支持部61には、チルトテーブル60がA軸線(X軸線と平行)回りに揺動可能に設けられる。
チルトテーブル60の底面には、工作物主軸70及びエンコーダ(図示省略)を有する工作物主軸用モータ71が設けられる。工作物主軸70は、工作物主軸用モータ71によりA軸線に直交するC軸線回りに回転可能に設けられる。工作物主軸70の先端には、工作物Wが保持され、工作物Wは、工作物主軸70の回転に伴って回転する。
(1−2.制御装置の構成)
制御装置100は、スカイビング加工により工作物Wに歯車を加工する。具体的には、図5に示すように、制御装置100は、チルトテーブル60をA軸線回りに揺動させることにより、工作物Wの回転軸線Cを、歯切り工具42の回転軸線Oに対して傾斜させる。この工作物Wの回転軸線Cに対する歯切り工具42の回転軸線Oの傾斜角度を交差角δと称す。
そして、制御装置100は、工作物主軸70(工作物W)の回転速度Sw、工具主軸40(歯切り工具42)の回転速度St、及び歯切り工具42の工作物Wに対する工作物Wの回転軸線(中心軸線C)方向への送り速度Vt−wを制御する。工作物主軸70の回転速度(工作物主軸回転速度)Swは、次式(1)で表される工作物主軸70の回転位相(回転角度)θwの指令値を1階微分した次式(2)で表される工作物主軸70の回転速度Swの指令値で制御される。工具主軸40の回転速度Stは、工作物主軸70の回転速度Swと同期させる。なお、式(1)、(2)におけるXは、工作物主軸回転速度Swの固定値分、Aは、工作物主軸70の回転位相Pwの振幅、ωは、工作物主軸70の回転速度Swの変動周波数、tは、時間である。
Figure 2021026635
Figure 2021026635
また、切削速度St−wは、歯車加工に要する加工時間(サイクルタイム)、歯切り工具42の諸元、工作物Wの材質、及び工作物Wに形成する歯車のねじれ角等に基づいて設定される。すなわち、切削速度St−wは、歯車加工を行う際の加工能率及び歯切り工具42の工具寿命等を勘案し、最適な速度に設定される。スカイビング加工においては、切削速度St−wを速くするほど、加工能率が向上する一方、面性状等の品質が低下する傾向がある。
本例では、制御装置100は、工作物主軸70の回転速度Swを例えば図6Aに示す正弦波で変動させる。これに伴い、工具主軸40の回転速度Stを変動させ、工作物主軸70の回転速度Swと同期させる。そして、歯切り工具42を工作物Wの回転軸線C方向へ送り速度Vt−wで送ることで歯車加工を行う。この制御によれば、歯切り工具42が工作物Wに接触する周期が不規則となるため、工作物主軸70及び工具主軸40の回転速度が変動せずに一定である場合と比べて、工作物Wに発生するびびり振動の増幅が抑制される。
しかし、工作物Wを含む第一回転体(工作物W及び工作物主軸70の回転部分)の質量と歯切り工具42を含む第二回転体(歯切り工具42及び工具主軸40の回転部分)の質量とは、同一ではない。そのため、工作物主軸70の回転速度Sw及び工具主軸40の回転速度Stが変動したとき、第一回転体の第一慣性モーメントと第二回転体の第二慣性モーメントとが異なる。そして、第一、第二回転体の第一、第二慣性モーメントの相違に起因して、図6Bに示すように、工作物主軸70と工具主軸40の回転位相同期誤差Δθが発生する。その結果、図7に示すように、加工される歯車の歯Gの歯すじGzに歯すじ誤差Fβeのうねりが発生し、歯車加工精度が悪化するおそれがあった。そこで、制御装置100は、工作物主軸70と工具主軸40の回転位相同期誤差Δθを低減し、加工される歯車の歯Gの歯すじGzのうねりを抑制するようにしている。
次に、制御装置100の具体的構成について説明する。図3に示すように、制御装置100は、工作物主軸回転速度制御部110と、工具主軸回転速度制御部120と、送り速度制御部130を備える。さらに、制御装置100は、位相誤差算出部140と、歯すじ誤差算出部150と、歯すじ誤差表示部160と、補正指示受付部170と、位相補正指令値算出部180と、表示装置190を備える。
工作物主軸回転速度制御部110は、工作物主軸用モータ71を駆動制御し、工作物主軸70の回転速度Swを変動させる。工具主軸回転速度制御部120は、工具主軸用モータ41を駆動制御し、工具主軸40の回転速度Stを変動させると共に、工具主軸40の回転速度Stを工作物主軸70の回転速度Swに同期させる。送り速度制御部130は、Y軸モータ11及びZ軸モータ12を駆動制御し、歯切り工具42を工作物Wの回転軸線C方向へ送り速度Vt−wで送り、歯切り工具42と工作物Wとの相対距離を調整する。
位相誤差算出部140は、工作物Wを含む第一回転体と歯切り工具42を含む第二回転体の慣性モーメントの相違に起因して工作物主軸70と工具主軸40の回転位相同期誤差が発生する場合に、工作物主軸用モータ71のエンコーダから工作物主軸70の工作物主軸回転位相を入力すると同時に、工具主軸用モータ41のエンコーダから工具主軸40の工具主軸回転位相を入力する。そして、入力した工作物主軸回転位相及び工具主軸回転位相に基づいて、工作物主軸70と工具主軸40の回転位相同期誤差を算出する。これにより、工作物主軸70と工具主軸40の回転位相同期誤差を容易に把握できる。
具体的には、位相誤差算出部140は、工作物主軸70の回転速度Swが正弦波で変動して工作物主軸70が空転しているときの工作物主軸回転位相θw(図8Aの実線、振幅A)を、工作物主軸用モータ71のエンコーダから入力する。同時に、工作物主軸70の回転速度Swに同期して回転速度Stで回転している工具主軸40が空転しているときの工具主軸回転位相θt(図8Aの破線)を、工具主軸用モータ41のエンコーダから入力する。そして、入力した工作物主軸回転位相θwと工具主軸回転位相θtの差を、工作物主軸70と工具主軸40の回転位相同期誤差Δθ(図8Bの実線、振幅B)として算出する。
つまり、図9に示すように、工作物W及び歯切り工具42を工作物Wの中心軸線C方向(Z軸線方向)に見たとき、工作物Wと歯切り工具42とが接している点Paを工具主軸回転位相θtとする。この場合、工具主軸回転位相θtから工作物Wの周方向に、工作物主軸70と工具主軸40の回転位相同期誤差Δθだけずれた点Pbが工作物主軸回転位相θwとなる。そして、点Paと点Pbの円弧が、振幅Bとなる。よって、次式(3)で表される工作物主軸70と工具主軸40の回転位相同期誤差Δθを算出する。なお、式(3)におけるZtは、歯切り工具42の工具刃数、Zwは、工作物Wに加工する歯車の歯数であり、位相誤差算出部140に予め記憶されている。
Figure 2021026635
歯すじ誤差算出部150は、位相誤差算出部140で算出する回転位相同期誤差Δθに基づいて、工作物Wに加工する歯の歯すじの歯すじ誤差を算出する。具体的には、歯すじ誤差算出部150は、次式(4)で表される歯すじ誤差を推定評価するために用いる工作物Wの直径d、例えば基準円直径を求める。なお、式(4)におけるmは、歯車のモジュールサイズ(転位係数)であり、歯すじ誤差算出部150に予め記憶されている。ただし、歯すじ誤差を推定評価する工作物Wの直径dとして基準円直径を用いる代わりに、歯先径、歯底径又は噛み合いピッチ径を用いてもよい。そして、歯すじ誤差算出部150は、式(3)、(4)で求めた回転位相同期誤差Δθ及び工作物Wの直径dに基づいて、次式(5)で表される歯すじ誤差Fβeを求める。
Figure 2021026635
Figure 2021026635
歯すじ誤差表示部160は、歯すじ誤差算出部150で算出する歯すじ誤差を表示装置190に表示させる。これにより、ユーザは、歯車の加工を行うか、誤差補正を行うかを容易に判断できる。図10に示すように、この表示装置190は、例えば液晶パネルであり、歯すじ誤差表示部160で求めた歯すじ誤差の数値191、誤差補正指示ボタン192及び加工指示ボタン193を表示する。誤差補正指示ボタン192は、歯すじ誤差の数値191を見たユーザが誤差補正を必要と判断したときに、誤差補正指示するために押すボタンである。加工指示ボタン193は、歯すじ誤差の数値191を見たユーザが誤差補正を不要と判断したときに、加工指示するために押すボタンである。
補正指示受付部170は、表示装置190の誤差補正指示ボタン192が押されたことを検知して誤差補正指示を受け付け、誤差補正指令を位相補正指令値算出部180に入力する。また、補正指示受付部170は、表示装置190の加工指示ボタン193が押されたことを検知したら、加工指示を工作物主軸回転速度制御部110に入力する。
位相補正指令値算出部180は、補正指示受付部170から誤差補正指令を入力したら、位相誤差算出部140で算出した回転位相同期誤差に基づいて、工作物主軸70の回転位相補正指令値を算出する。具体的には、位相補正指令値算出部180は、次式(6)に示すように、位相誤差算出部140で算出した回転位相同期誤差Δθで補正した工作物主軸70の回転位相θwの補正指令値を算出する。
Figure 2021026635
工作物主軸回転速度制御部110は、位相補正指令値算出部180で求めた工作物主軸70の回転位相θwの補正指令値を1階微分して、次式(7)に示すように、工作物主軸70の回転速度Swの補正指令値を求めて工作物主軸70の回転を制御する。
Figure 2021026635
上述の歯車加工装置1によれば、歯車加工に入る前段階で工作物主軸70と工具主軸40の回転位相同期誤差Δθを低減し、加工される歯車の歯Gの歯すじGzのうねりを抑制できるので、歯車加工において加工する歯車の加工精度を高めることができる。そして、工作物主軸回転速度Stを変動させているので、工作物Wに発生するびびり振動の増幅が抑制される。その結果、工作物Wに対する歯切り工具42の切込量を大きく設定することができる。よって、工作物Wに形成された加工面の面性状の向上と加工能率の向上との両立を図れる。
(1−3.制御装置による歯車加工処理)
次に、制御装置100により実行される歯車加工処理(歯車加工方法)について図を参照して説明する。なお、歯車加工処理を実行するにあたり、工作物主軸70には、工作物Wが保持され、工具主軸40には、歯切り工具42が装着されているものとする。また、工作物Wの回転軸線Cに対する歯切り工具42の回転軸線Oの傾斜角度は、交差角δに設定され、歯切り工具42は、工作物Wの加工開始位置に位置決めされているものとする。
工作物主軸回転速度制御部110は、工作物主軸70の回転速度Swの指令値により工作物主軸70の回転速度Swを正弦波で変動させて工作物主軸70を空転させる(図4AのステップS1、回転速度変動工程)。そして、工作物主軸70の回転速度Swが、安定しているか否か判別する(図4AのステップS2、回転速度変動工程)。この処理は、図11に示すように、正弦波で変動している工作物主軸回転速度Swの平均工作物主軸回転速度Swaが、目標中心速度の±20%内に入っている場合に安定と判別する。
位相誤差算出部140は、工作物主軸回転速度Swが安定したら、工作物主軸70の空転中に工作物主軸70の工作物主軸回転位相θwを入力すると同時に、工具主軸40の工具主軸回転位相θtを入力する(図4AのステップS3、回転位相入力工程)。そして、工作物主軸回転位相θw及び工具主軸回転位相θtに基づいて、工作物主軸70と工具主軸40の回転位相同期誤差Δθを算出する(図4AのステップS4、同期誤差算出工程)。
歯すじ誤差算出部150は、位相誤差算出部140で算出した回転位相同期誤差Δθに基づいて、工作物Wに加工する歯の歯すじの歯すじ誤差Fβeを算出する(図4AのステップS5、歯すじ誤差算出工程)。そして、歯すじ誤差表示部160は、歯すじ誤差算出部150で算出した歯すじ誤差Fβeを表示装置190に表示する(図4AのステップS6、歯すじ誤差表示工程)。ここで、ユーザは、表示装置190を見て歯すじ誤差Fβeの数値191が許容範囲内であるか否かを判断し、歯すじ誤差Fβeの数値191が許容範囲外であるときは、表示装置190の誤差補正指示ボタン192を押す。
補正指示受付部170は、表示装置190から誤差補正指示を受け付けたか否かを判断し(図4AのステップS7、補正指示受付工程)、この場合は誤差補正指示ボタン192が押されて誤差補正指示を受け付けたので、誤差補正指令を位相補正指令値算出部180に入力する。位相補正指令値算出部180は、補正指示受付部170から誤差補正指令を入力したら、位相誤差算出部140で算出した回転位相同期誤差Δθに基づいて、工作物主軸70の回転位相θwの補正指令値を算出する(図4AのステップS8、位相補正指令値算出工程)。
工作物主軸回転速度制御部110は、位相補正指令値算出部180で求めた工作物主軸70の回転位相θwの補正指令値に基づいて、工作物主軸70の回転速度Swの補正指令値を求めて工作物主軸70の回転速度Swを正弦波で変動させて工作物主軸70を空転させる(図4AのステップS9)。そして、ステップS2に戻り、工作物主軸70の回転速度Swが、安定しているか否か判別する(図4AのステップS2)。
位相誤差算出部140は、工作物主軸回転速度Swが安定したら、工作物主軸70の空転中に工作物主軸70の工作物主軸回転位相θwを入力すると同時に、工具主軸40の工具主軸回転位相θtを入力する(図4AのステップS3)。そして、工作物主軸回転位相θw及び工具主軸回転位相θtに基づいて、工作物主軸70と工具主軸40の回転位相同期誤差Δθを再度算出する(図4AのステップS4)。
歯すじ誤差算出部150は、位相誤差算出部140で算出した回転位相同期誤差Δθに基づいて、工作物Wに加工する歯の歯すじの歯すじ誤差Fβeを再度算出する(図4AのステップS5)。そして、歯すじ誤差表示部160は、歯すじ誤差算出部150で算出した歯すじ誤差Fβeを表示装置190に再度表示する(図4AのステップS6)。ここで、ユーザは、表示装置190を見て歯すじ誤差Fβeの数値191が許容範囲内であるか否かを判断し、歯すじ誤差Fβeの数値191が許容範囲内であるときは、表示装置190の加工指示ボタン193を押す。
補正指示受付部170は、表示装置190から誤差補正指示を受け付けたか否かを判断し(図4AのステップS7)、この場合は加工指示を受け付けたので、加工指示を工作物主軸回転速度制御部110に入力してステップS10に進む。工作物主軸回転速度制御部110は、工作物主軸70の回転位相θwの補正指令値に基づいて、工作物主軸70の回転速度Swを設定する(図4BのステップS10)。さらに、工具主軸回転速度制御部120は、工作物主軸回転速度制御部110により設定された工作物主軸70の回転速度Swに同期するように、工具主軸40の回転速度Stを設定する(図4BのステップS11)。そして、送り速度制御部130は、送り速度Vt−wを設定する(図4BのステップS12)。
以上の処理により、歯切り工具42は、工作物Wに噛合しながら、工作物Wに連続的な歯車加工を行い、工作物Wに歯面形状を加工する(図4BのステップS13)。そして、一の工作物Wの歯車加工が完了したか否かを判断し(図4BのステップS14)、一の工作物Wの歯車加工が完了したら、次の工作物Wの歯車加工の有無を確認する(図4BのステップS15)。そして、次の工作物Wの歯車加工が有るときは、ステップS13に戻って上述の処理を繰り返し、次の工作物Wの歯車加工が無いときは、全ての処理を終了する。
この歯車加工処理によれば、歯車加工に入る前段階でユーザが納得するまで歯すじ誤差を低減できるので、歯車加工において加工する歯車の加工精度を高めることができる。特に、大型の歯車の場合、従来は実際に加工を行い、加工した歯車を実際に測定して一条件の歯すじ誤差を確認しており、材料コストや作業コスト等が掛かるという問題がある。この歯車加工処理によれば、工作物主軸70及び工具主軸40の空回りのみで歯すじ誤差を算出でき、大幅なコスト低減を図ることができる。
(1−4.第一実施形態の変形例)
上記第一実施形態の実施例においては、工作物主軸回転位相θw及び工具主軸回転位相θtに基づいて、工作物主軸70と工具主軸40の回転位相同期誤差Δθを算出する構成とした。しかし、位相誤差算出部140は、工作物主軸回転位相θwに基づいて、工作物主軸70の回転速度Swを算出するとともに、工具主軸回転位相θtに基づいて、工具主軸40の回転速度Stを算出する。そして、工作物主軸70の回転速度Swと工具主軸40の回転速度Stの周波数応答誤差を算出する構成としてもよい。
具体的には、図12A及び図12Bに示すように、周波数応答の特徴をグラフで表現するボード線図は、ゲイン特性(ゲインと角周波数の関係)と位相特性(位相と角周波数の関係)の二種類ある。そこで、位相誤差算出部140は、工作物主軸70の回転速度Swのゲイン特性(図12Aの実線)及び位相特性(図12Bの実線)と工具主軸40の回転速度Stのゲイン特性(図12Aの破線)及び位相特性(図12Bの破線)に基づいて、周波数応答誤差を算出する。そして、位相補正指令値算出部180は、算出した周波数応答誤差に基づいて、工作物主軸70の回転速度補正量を算出する。
また、上記第一実施形態の実施例においては、工作物主軸70の回転速度Swを正弦波で変動させる場合について説明したが、図13Aに示すように、工作物主軸70の回転速度Swを三角波で変動させてもよい。同様に、工作物主軸70の回転速度Swを放物線が波状に変化するように変動させてもよい。また、工作物主軸70の回転速度Swを直線的に加速又は減速させてもよい。例えば、工作物主軸回転速度制御部110は、図13Bに示すように、工作物主軸70の回転速度Swを一定の加速度で加速させてもよい。同様に、工作物主軸回転速度制御部110は、図13Cに示すように、工作物主軸70の回転速度Swを一定の減速度で減速させてもよい。
また、上記第一実施形態の実施例においては、ユーザが歯すじ誤差の数値191を見て誤差補正の要不要を判断し、誤差補正指示又は加工指示する構成とした。しかし、例えば歯すじ誤差算出部150において、算出した歯すじGzの歯すじ誤差Fβeが所定の目標歯すじ誤差の範囲内であるか判断し、目標歯すじ誤差の範囲外の場合は、位相補正指示を自動的に指示し、目標歯すじ誤差の範囲内の場合は、加工指示を自動的に指示する構成としてもよい。
<2.第二実施形態>
次に、図14を参照して、第二実施形態について説明する。第一実施形態(第一実施形態の変形例)において、歯切り工具42がスカイビングカッタであり、歯車加工装置1は、スカイビング加工による歯車加工を行う場合について説明した。これに対し、第二実施形態では、歯切り工具242がホブカッタであり、歯車加工装置1が、ホブ加工による歯車加工を行う場合を説明する。なお、上記した第一実施形態と同一の部品には同一の符号を付し、その説明を省略する。
歯車加工装置1は、歯切り工具242の回転軸線Oと工作物Wの回転軸線であるC軸とが交差するように、歯切り工具242及び工作物Wを配置する。なお、図14には、歯切り工具242の回転軸線Oと工作物Wの回転軸線であるC軸とが直交するように、歯切り工具242及び工作物Wが配置されている。そして、歯車加工装置1は、歯車加工時において、工作物W及び歯切り工具242をそれぞれ回転させながら、歯切り工具242を工作物Wの中心軸線であるZ軸方向へ送る(相対移動させる)ことにより、工作物Wに歯車を加工する。
この歯車加工においても、工作物主軸70と工具主軸40の回転位相同期誤差を低減し、加工される歯車の歯の歯すじのうねりを抑制できるので、歯車加工において加工する歯車の加工精度を高めることができる。そして、工作物主軸70の回転速度を変動させているので、工作物Wに発生するびびり振動の増幅が抑制される。その結果、工作物Wに対する歯切り工具242の切込量を大きく設定することができる。よって、工作物Wに形成された加工面の面性状の向上と加工能率の向上との両立を図れる。
<3.その他>
上記各実施形態においては、歯車加工前に歯車の歯すじの歯すじ誤差を推定する構成としたが、荒加工中に歯車の歯すじの歯すじ誤差を推定する構成としてもよい。これにより、サイクルタイムの短縮化を図ることができる。そして、仕上げ加工での歯車の歯すじのうねりを抑制できるので、歯車の加工精度を高めることができる。また、荒加工で重量変化が生じた工作物Wに対して工作物Wに発生する再生びびり振動の増幅を抑制できるので、工作物Wに形成された加工面の面性状のさらなる向上を図れる。なお、歯車加工前及び歯車加工途中で、歯車の歯すじの歯すじ誤差を推定する構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、工作物主軸70の回転位相補正量を算出する構成としたが、工具主軸40の回転位相補正量を算出する構成としてもよい。また、工作物主軸70及び工具主軸40の両方の回転位相補正量を算出する構成としてもよい。この場合、工作物主軸70の回転位相補正量と工具主軸40の回転位相補正量を、50%対50%の比率で求め、あるいは、工作物Wに加工する歯車の歯数と歯切り工具42の刃数の比率で求める。
また、上記各実施形態では、歯車加工装置1は、コラム20がX軸線方向へ移動可能な構成を説明したが、コラム20の代わりにテーブル50がX軸線方向へ移動可能に構成されてもよい。また、テーブル50がZ軸線方向へ移動可能な構成を説明したが、テーブル50の代わりにコラム20がZ軸線方向へ移動可能に構成されていてもよい。また、歯車加工装置1として横型のマシニングセンタについて説明したが、縦型のマシニングセンタにも本発明は適用可能である。また、工作機械全般に本発明を適用可能である。
1:歯車加工装置、 40:工具主軸、 41:工具主軸用モータ、 42:歯切り工具、 70:工作物主軸、 71:工作物主軸用モータ、 100:制御装置、 110:工作物主軸回転速度制御部、 120:工具主軸回転速度制御部、 130:送り速度制御部、 140:位相誤差算出部、 150:歯すじ誤差算出部、 160:歯すじ誤差表示部、 170:補正指示受付部、 180:位相補正指令値算出部、 190:表示装置、 W:工作物

Claims (9)

  1. 工作物と歯切り工具とを同期回転させながら、前記工作物の回転軸線方向に前記歯切り工具を前記工作物に対して相対移動させることにより、前記工作物に歯車の歯を加工する歯車加工装置であって、
    前記工作物を回転可能に支持する工作物主軸と、
    前記歯切り工具が装着される回転可能な工具主軸と、
    前記工作物主軸の回転速度を変動させる工作物主軸回転速度制御部と、
    前記工具主軸の回転速度を変動させる工具主軸回転速度制御部と、
    前記工作物を含む第一回転体の第一慣性モーメントと前記歯切り工具を含む第二回転体の第二慣性モーメントの相違に起因して前記工作物主軸と前記工具主軸の回転位相同期誤差が発生する場合に、前記工作物主軸の工作物主軸回転位相及び前記工具主軸の工具主軸回転位相に基づいて、前記回転位相同期誤差を算出する位相誤差算出部と、
    を備える、歯車加工装置。
  2. 前記歯車加工装置は、さらに、
    前記位相誤差算出部で算出する前記回転位相同期誤差に基づいて、前記工作物に加工する前記歯車の歯の歯すじ誤差を算出する歯すじ誤差算出部と、
    前記歯すじ誤差算出部で算出する前記歯すじ誤差を表示装置に表示する歯すじ誤差表示部と、
    を備える、請求項1に記載の歯車加工装置。
  3. 前記歯車加工装置は、さらに、
    前記表示装置に表示される前記歯すじ誤差を見て判断するユーザからの誤差補正指示を受け付ける補正指示受付部と、
    前記補正指示受付部で前記誤差補正指示を受け付けたとき、前記位相誤差算出部で算出する前記回転位相同期誤差に基づいて、前記工作物主軸及び前記工具主軸の少なくとも一方の回転位相補正指令値を算出する位相補正指令値算出部と、
    を備える、請求項2に記載の歯車加工装置。
  4. 前記歯車加工装置は、さらに、
    前記位相誤差算出部で算出する前記回転位相同期誤差に基づいて、前記工作物主軸及び前記工具主軸の少なくとも一方の回転位相補正指令値を算出する位相補正指令値算出部、を備え、
    前記歯すじ誤差算出部は、前記位相誤差算出部で算出する前記回転位相同期誤差に基づいて、補正後の前記歯すじ誤差を算出し、
    前記歯すじ誤差表示部は、前記歯すじ誤差算出部で算出する前記補正後の歯すじ誤差を前記表示装置に表示する、請求項2に記載の歯車加工装置。
  5. 前記歯車加工装置は、さらに、
    前記位相誤差算出部で算出する前記回転位相同期誤差に基づいて、前記工作物主軸及び前記工具主軸の少なくとも一方の回転位相補正指令値を算出する位相補正指令値算出部を備える、請求項1に記載の歯車加工装置。
  6. 前記歯切り工具は、スカイビングカッタであり、
    前記歯車加工装置は、前記工作物の回転軸線を前記歯切り工具の回転軸線に対して傾斜させた状態で、前記歯切り工具を前記工作物に対して前記工作物の回転軸線方向に相対移動させることにより、前記工作物に歯車のスカイビング加工を行う、請求項1−5の何れか一項に記載の歯車加工装置。
  7. 工作物を回転可能に支持する工作物主軸と歯切り工具が装着される回転可能な工具主軸とを同期回転させながら、前記工作物の回転軸線方向に前記歯切り工具を前記工作物に対して相対移動させることにより、前記工作物に歯車の歯を加工する歯車加工方法であって、
    前記工作物主軸及び前記工具主軸の回転速度を変動させる回転速度変動工程と、
    前記回転速度の変動中において、前記工作物主軸の工作物主軸回転位相を入力すると同時に、前記工具主軸の工具主軸回転位相を入力する回転位相入力工程と、
    前記工作物を含む第一回転体の第一慣性モーメントと前記歯切り工具を含む第二回転体の第二慣性モーメントの相違に起因して前記工作物主軸と前記工具主軸の回転位相同期誤差が発生する場合に、前記工作物主軸の工作物主軸回転位相及び前記工具主軸の工具主軸回転位相に基づいて、前記回転位相同期誤差を算出する位相誤差算出工程と、
    を備える、歯車加工方法。
  8. 前記歯車加工方法は、さらに、
    前記位相誤差算出工程で算出する前記回転位相同期誤差に基づいて、前記工作物に加工する前記歯車の歯の歯すじ誤差を算出する歯すじ誤差算出工程と、
    前記歯すじ誤差算出工程で算出する前記歯すじ誤差を表示装置に表示する歯すじ誤差表示工程と、
    を備える、請求項7に記載の歯車加工方法。
  9. 前記歯車加工方法は、さらに、
    前記表示装置に表示される前記歯すじ誤差を見て判断するユーザからの誤差補正指示を受け付ける補正指示受付工程と、
    前記補正指示受付工程で前記誤差補正指示を受け付けたとき、前記位相誤差算出工程で算出する前記回転位相同期誤差に基づいて、前記工作物主軸及び前記工具主軸の少なくとも一方の回転位相補正指令値を算出する位相補正指令値算出工程と、
    を備える、請求項8に記載の歯車加工方法。
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