JP2021026162A - レンズ保持構造及び照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズ保持構造において、レンズを柔らかい材料により形成する場合でも、レンズをレンズホルダから外れにくくし、かつ、係合部の破損を防止することである。【解決手段】レンズ保持構造は、複数の保持係部76が所定間隔で配置された外周枠74を有するレンズ71と、レンズ71を保持するためのレンズホルダ80と、を含む。レンズホルダ80は、レンズ71を保持した際に、外周枠74に沿うように形成された保持枠83と、複数の保持係部76が係合可能であり、所定間隔で配置された複数の保持爪82と、を含み、保持枠83の外周枠側の面であって、複数の保持爪82の間、または外周枠74の保持枠83側の面であって、複数の保持係部76の間には、突起部85a,85bが形成される。【選択図】図6

Description

本開示は、レンズ保持構造及び照明装置に関する。
特許文献1には、鏡筒の内側にレンズを保持したレンズ保持構造が記載されている。この構造は、レンズの外周面の複数位置に切欠が形成される。鏡筒の一端開口の周方向複数位置から内周側に保持突起が突出し、鏡筒の他端開口のリング部に回転規制爪が形成される。レンズを鏡筒の保持突起側から挿入し、鏡筒の内側で回転させて、切り欠きに回転規制爪を係合させ、保持突起をレンズの端面に係合させる。
特開2007−10901号公報
ところで、照明装置等に使用するレンズを、シリコーン樹脂等の柔らかい材料により形成する場合において、材料の弾性を利用したスナップフィット方式の係合部でレンズホルダにレンズを保持する場合には、レンズ側の係合部が破損しやすくなる。また、この係合部の破損を防止するために係合部の係合代を小さくすると、レンズがレンズホルダから外れやすくなる。これにより、レンズ保持構造及び照明装置において、レンズを柔らかい材料により形成する場合でも、レンズをレンズホルダから外れにくくし、かつ、係合部の破損を防止することが望まれる。
本開示の一態様であるレンズ保持構造は、複数の保持係部が所定間隔で配置された外周枠を有するレンズと、レンズを保持するためのレンズホルダと、を備え、レンズホルダは、レンズを保持した際に、外周枠に沿うように形成された保持枠と、複数の保持係部が係合可能であり、所定間隔で配置された複数の保持爪と、を含み、保持枠の外周枠側の面であって、複数の保持爪の間、または外周枠の保持枠側の面であって、複数の保持係部の間には、突起部が形成される。
本開示の一態様である照明装置は、筐体と、筐体内に固定される光源部と、筐体内において、光源部よりも光出射側に配置される、本開示のレンズ保持構造と、を備える。
本開示の一態様であるレンズ保持構造及び照明装置によれば、レンズを柔らかい材料により形成する場合でも、レンズをレンズホルダから外れにくくでき、かつ、係合部としての保持係部の破損を防止できる。
実施形態の一例のレンズ保持構造を含む照明装置を上方から見た斜視図である。 図1の照明装置を下方から見た斜視図である。 図1の照明装置の光軸方向を含む切断面における断面図である。 図1の照明装置の分解斜視図である。 図1の照明装置を構成する回転部材とレンズ保持構造である光学ユニットとの支持構造を示す斜視図である。 図5から光学ユニットを取り出して図5とは上下を逆にして示す斜視図である。 図6の光学ユニットの正面図である。 図6の光学ユニットの分解斜視図である。 図8の光学ユニットを組み付ける場合において保持係部と保持爪とを係合させる手順を示している図7のA部拡大相当図である。 実施形態の別例のレンズ保持構造において、図6に対応する図である。
以下、図面を参照しながら、本開示に係るレンズ保持構造及び照明装置の実施形態の一例について詳細に説明する。実施形態の説明で参照する図面は模式的に記載されたものであるから、各構成要素の寸法比率などは以下の説明を参酌して判断されるべきである。以下の説明において、具体的な形状、材料、数量等は、本開示の理解を容易にするための例示であって、照明装置の仕様に合わせて適宜変更することができる。以下では、すべての図面において同様の要素には同一の符号を付して説明する。
図1は、実施形態の一例のレンズ保持構造を含む照明装置10を上方から見た斜視図である。図2は、照明装置10を下方から見た斜視図である。図3は、照明装置10の光軸方向を含む切断面における断面図である。図4は、照明装置10の分解斜視図である。
図1から図4に示すように、照明装置10は、筐体12と、枠体50と、発光モジュール60(図3)と、光学ユニット70と、回転部材90とを備える。発光モジュール60は、光源部に相当する。光学ユニット70は、レンズ保持構造に相当する。
照明装置10は、ダウンライト等の埋込型照明器具であり、例えば建物の天井等の被取付部に設けられた取付穴に埋め込んで取り付けられ、下側に光を照射する。本明細書では、説明の便宜上、照明装置10を天井に取り付けた状態で、照明装置10の鉛直上方側を「上」とし、鉛直下方側を「下」とする。
筐体12は、有底筒状部13内に発光モジュール60を取り付ける取付台として機能する。これにより、発光モジュール60は、筐体12内に固定される。筐体12は、上方に突出する複数のフィン14を有し、筐体12全体が、発光モジュール60で発生する熱を放散させるヒートシンクとしても機能し、特にフィン14が発光モジュール60からの熱を外気に放出する。このため、筐体12は、金属材料等の熱伝導率の高い材料によって構成することができる。筐体12は、例えば、アルミダイカスト等で、有底筒状部13とフィン14を一体成形することで構成される。図4に示すように、筐体12は、下側半部が有底筒状部13(図1)の周方向一方側と他方側とで分割された第1要素15及び第2要素16を結合することにより形成される。なお、筐体は、フィンを有さなくてもよい。
枠体50は、筒状部材であり、円板部51の上側に円筒部52が連結されたハット形状である。枠体50は、例えばアルミニウムなどの金属材料により形成される。枠体50は、樹脂材料により形成してもよい。円筒部52の外周側の周方向複数位置には取付バネ57が結合される。
取付バネ57は、照明装置10を天井等の被取付部に取り付けるために用いられる。取付バネ57は、鉄等の金属材料を用いて形成される板状部材であり、上下方向に伸びる支持板部57aと、支持板部57aの下端から枠体50の略径方向外側に伸びる腕部57bとを有し、略S字形に形成される。取付バネ57は、枠体50に固定される後述のバネ取付部材30のU字形の取付部31に挿入されて、枠体50に固定される。取付バネ57は、複数の取付バネ57の上端が近くなるように歪ませた状態で、取付バネ57を被取付部の取付穴の周囲に当接させる。枠体50は、取付バネ57が取付穴の内面から受ける反力で取付穴の内側に固定される。照明装置10の被取付部への取り付け構造はいかなる構造でもよく、取付バネを含まなくてもよい。
筐体12は、光軸調整部材20により光軸の調整可能に枠体50に支持される。図4に示すように、光軸調整部材20は、円板部21、上側固定部22、及び下側固定部23を含む。上側固定部22は円板部21の周方向一部から上側に突出し、下側固定部23は円板部21から下側に突出する。枠体50の円筒部52の上端にはバネ取付部材30の円板部32が結合され、円板部32と円筒部52の上端面とで光軸調整部材20の円板部21が挟まれて、この状態で円板部32が円筒部52の上端面にネジ(図示せず)で固定される。なお、図4では、光軸調整部材20とバネ取付部材30との上下方向における位置関係が実際とは逆になっている。
光軸調整部材20の上側固定部22は長孔24を有し、下側固定部23は円孔25を有する。光軸調整部材20は、長孔24を用いてネジ26で筐体12にねじ止めされるとともに、円孔25を用いてネジ(図示せず)で筐体12にねじ止めされる。
図1のように枠体50の中心軸Oの延在方向が上下方向に略一致し、光軸が上下方向に略一致している状態では、筐体12は、ネジ26で長孔24の一端部(図1の右端部)に固定される。枠体50を、取付バネ57を用いて被取付部の取付穴に固定した状態で、ユーザが上側固定部22に対するネジ26の締付力に起因して生じる静止摩擦力以上の力を筐体12に付与したとする。すると、筐体12が、円孔25(図4)及び筐体12に締め込まれたネジ(図示せず)を支点として、ネジ26が長孔24内を長孔24の他側(図1の左側)に移動するように、光軸調整部材20に対して回転する。これにより、筐体12が枠体50に対して傾斜した状態で、光軸調整部材20が、筐体12に対して相対移動不能に固定される。
したがって、ユーザが、照明装置10を被取付部の取付穴に固定した後、筐体12を枠体50に対して所望の角度傾斜するように調整でき、筐体12に固定された発光モジュール60(図3)からの出射光の光軸を、鉛直方向に対して所望の角度で傾斜させることができる。この結果、照射領域の自由度を高くできる。なお、本例では、照明装置10が、鉛直方向に対する光軸方向を調整できるユニバーサルダウンライトであるが、本開示の照明装置は、鉛直方向に対する光軸方向を調整できない構成としてもよい。
図3に示すように、発光モジュール60は、基板ホルダ61(図3、図4)に固定される。基板ホルダ61は、発光モジュール60の基板を保持する。図3では発光モジュール60を矩形で簡略化して示している。基板ホルダ61は、2つのホルダ固定部材(図示せず)により、筐体12内側の上端面に固定される。発光モジュール60は、平面視が矩形の平板上の基板と、基板の下面の略中央に配設された光源本体とを有する。発光モジュール60は、例えば、COB(Chip On Board)構造を有し、光源本体は、基板に実装された複数のLED(light emitting diode)と、複数のLEDを封止する封止部材を含む。
基板は、例えば、セラミックス基板、樹脂基板、又はメタルベース基板等で構成される。基板には、一対の電極端子と、所定パターンの金属配線が形成される。一対の電極端子は、LEDを発光させるための直流電力を外部から受電するために設けられる。また、所定パターンの金属配線は、LED同士を電気的に接続するために設けられる。
LEDは、例えば、単色の可視光を発するベアチップで構成され、通電されれば青色光を発する青色LEDチップで構成される。複数のLEDは、例えば基板にマトリクス状に配置される。なお、LEDは、基板に1つのみ実装されてもよい。封止部材は、例えば、透光性樹脂で構成され、蛍光体を含む。蛍光体は、LEDからの光を波長変換する役割を果たす。封止部材は、例えば、シリコーン樹脂に蛍光体粒子を分散させた蛍光体含有樹脂で構成される。光源本体は、蛍光体によって発光素子の青色光の一部をより長波長の光に変換し、青色光の残りの一部と混色することで白色光を出射する。
なお、封止部材は、全てのLEDを一括封止してもよく、複数のLEDを列ごとにライン状に封止してもよく、各LEDを1つずつ個別に封止してもよい。また、光源部は、LED以外の発光素子を含んでもよく、半導体レーザ素子や、有機EL(Electro Luminescence)素子若しくは無機EL素子等の固体発光素子等で構成されてもよい。また、光源部は、白熱灯や蛍光灯等で構成されてもよい。
図5は、照明装置10を構成する回転部材90と、レンズ保持構造である光学ユニット70との支持構造を示す斜視図である。図6は、図5から光学ユニット70を取り出して図5とは上下を逆にして示す斜視図である。図7は、光学ユニット70の正面図である。図8は、光学ユニット70の分解斜視図である。
回転部材90は、略筒状の形状を有し、光学ユニット70を筐体12に対して光軸方向に移動させる機能を有する。回転部材90は、光学ユニット70を取り囲むように配置される。回転部材90の内周面のすべては、低光反射率である。詳しくは、回転部材90は、有色、特に好ましくは、黒色の樹脂で構成されるか、または、回転部材90の内周面には、有色、特に好ましくは、黒色の塗装が施されている。このため、回転部材90の内周面の光反射率は、15%以下になっている。回転部材90の内周面の光反射率は、10%以下であると好ましく、5%以下であるとさらに好ましく、0%であるとさらに好ましい。
この構成によれば、光が回転部材90の内周面で反射しにくくなり、光をこの内周面で吸収できる。これにより、人が照明装置10を見上げたときの眩しさを低減できる。
さらに、回転部材90には、2つの傾斜溝91が形成される。2つの傾斜溝91の上端位置の位相は、互いに異なっている。傾斜溝91には、後述のレンズホルダ80の嵌合爪81が嵌合する。傾斜溝91は、螺旋溝の一部からなる形状を有する。傾斜溝91は、光軸方向に対して傾斜し、周方向一方側に向かって回転部材90の光軸方向一方側から他方側まで延在する。これにより、回転部材90の回転によってレンズホルダ80が光軸方向に移動可能となる。この構成については後で詳しく説明する。
光学ユニット70は、レンズ71と、レンズ71の外周側にレンズ71を取り囲むように配置されたレンズホルダ80とを含み、レンズホルダ80にレンズ71が固定されることにより形成される。レンズホルダ80は、レンズ71を保持する。
レンズ71は、シリコーン樹脂等の透明樹脂材料により一体成形される。レンズ71は、ショアA硬度(JISK6253:2012)が50〜70であり、大きな弾性を有している。例えば、レンズ71はシリコーン樹脂で形成されるゴム弾性体で構成される。
レンズ71は、発光モジュール60(図3)からの光が入射される透光性の部分である。レンズ71は、通過する光の配光を制御して出射する機能を有してもよい。レンズ71は、フレネルレンズ部72を有する。具体的には、レンズ71は、光出射側(図3の下側、図6〜図8の上側)が大径となった略円錐状の外周筒部73と、外周筒部73の大径側端部に形成された外周枠74とを有する。外周枠74は、外周筒部73の大径側端部の外周面の周方向に離れた複数位置に、それぞれ円弧形に外周側に張り出すように形成された複数の円弧板部75と、隣り合う円弧板部75の間において一方の円弧板部75の周方向一端の下面に連結され、外周筒部73の外周側に張り出す複数の保持係部76とを含んで形成される。保持係部76は、レンズ71側の係合部に相当する。これにより、複数の保持係部76が、外周枠74に所定間隔で配置される。複数の保持係部76には、後述のレンズホルダ80に形成された複数の保持爪82が係合可能である。さらに、保持係部76の周方向一端と、隣り合う円弧板部75の他方の円弧板部75との間には溝79が形成される。
図9は、図8の光学ユニット70を組み付ける場合において保持係部76と保持爪82とを係合させる手順を示している図7のA部拡大相当図である。図9に示すように、各保持係部76は、周方向の一端部(図9の右端部)に先端突部76aを有し、先端突部76aと一方の円弧板部75との周方向(図9の左右方向)の間には溝部76bが形成される。溝部76bの光出射側面(図9の上面)は、先端突部76a及び一方の円弧板部75の光出射側面よりも光入射側に窪んでいる。溝部76bは、周方向中間部及び先端突部76a側端部(図9の右端部)が、一方の円弧板部75側端部(図9の左端部)より高くなっている。この溝部76bの高くなった部分に、後述のレンズホルダ80における保持爪82の光入射側面(図9の下面)が当接し、使用時にレンズ71からレンズホルダ80に上側から荷重が加わる。さらに、先端突部76aの先端側の光出射側面には、周方向における先端に向かって高さが小さくなるように傾斜した傾斜面76cが形成される。この傾斜面76cが、レンズ71をレンズホルダ80に対し相対回転させる場合に、保持爪82を、先端突部76aに滑らせて溝部76bに進入させるための案内面となる。
さらに、図3に示すように、レンズ71は、外周筒部73の小径側の内側に、入射側凹部77が形成される。また、図3、図6、図8に示すように、レンズ71は、外周筒部73の大径側の内側に、出射側凹部78が形成される。フレネルレンズ部72は、この出射側凹部78に形成される。また、入射側凹部77の底面と、出射側凹部78の底面と、外周枠74の光出射側端面とには、光ムラ軽減のための微小凹凸部である複数のディンプル部71aが形成される。
レンズホルダ80は、保持枠83と、保持枠83の光入射側端(図6〜図8の下端)の周方向複数位置に形成された3つの柱状受け部84と、保持枠83の光出射側端に形成された複数の保持爪82及び複数の突起部85a,85bと、2つの嵌合爪81とを有する。保持枠83は、レンズホルダ80がレンズ71を保持した際に、レンズ71の外周枠74に沿うように形成される。保持爪82及び突起部85a,85bは、それぞれ保持係部76と同数が形成される。
各柱状受け部84は、外周側に凹面84aを有し、後述するように筐体12に対し光学ユニット70を光軸方向に移動可能に、筐体12に支持するために用いられる。
レンズホルダ80は、例えばレンズ71よりショアA硬度が高い樹脂材料により形成される。レンズホルダ80は、アルミニウム等の金属材料により形成されてもよい。
複数の保持爪82は、保持枠83の光出射側端面に所定間隔で配置される。各保持爪82は、保持枠83の外周面に沿って光出射側に突出する第1板部82aと、第1板部82aの先端から保持枠83の内径側に突出する第2板部82bとを有する略L字形に形成される。図9には、斜格子部で第2板部82bの形状を透視して示している。第2板部82bの光入射側面のうち、周方向一端部(図9の左端部)には、周方向一端に向かって第2板部82bの厚みが小さくするように傾斜した傾斜面82cが形成される。
図8に示すように、複数の突起部85a,85bは、保持枠83の光出射側端面に所定間隔で配置される。各突起部85a,85bは、保持枠83の光出射側端面において、隣り合う2つの保持爪82の間に配置される。好ましくは、各突起部85a,85bは、保持枠83の光出射側端面において、隣り合う2つの保持爪82の間の周方向中央に配置される。これにより、複数の突起部85a,85bは、保持枠83の外周枠74側の面であって、複数の保持爪82の間に配置される。
複数の突起部85a,85bの一部の突起部85aは、保持枠83の周方向に長い矩形断面を有する直方体状であり、残りの突起部85bは、保持枠83の周方向に長い直方体の光出射側端面の周方向中央に長さが小さい直方体が連結された略T字形である。
さらに、2つの嵌合爪81は、保持枠83の光出射側端部(図6〜図8の上端部)外周面の180度位相が異なる2つの位置に形成される。図8の例では、保持枠83の外周面において、1つの突起部85b及び1つの保持爪82と位相が一致する2つの位置に、嵌合爪81が形成される。各嵌合爪81は、板形状であり、光入射側端と光出射側端とに傾斜面を有してもよい。各傾斜面は、光軸方向に対して傾斜する。
各嵌合爪81は、後述するように、回転部材90の傾斜溝91に嵌合させ、その状態で回転部材90の回転により光学ユニット70を筐体12に対し光軸方向に移動させるために用いられる。
レンズ71は、レンズホルダ80に次のように結合される。まず図8のようにレンズ71及びレンズホルダ80を離して配置した状態で、レンズホルダ80の各保持爪82を、レンズ71の光出射側端部の外周面の各溝79に進入させるように、レンズ71の外周筒部73の小径側から、レンズ71の外周側にレンズホルダ80を嵌合させる。その嵌合によって、図9(a)に示すように各保持爪82が保持係部76に、レンズ71及びレンズホルダ80の周方向に隣り合った状態となる。そして、その状態からレンズ71をレンズホルダ80に対し図9(a)の矢印α方向に回転させる。これによって、保持係部76の傾斜面76cに保持爪82の傾斜面82cが滑りながら、保持係部76及び保持爪82が弾性変形して、保持爪82が先端突部76aを乗り越える。そして、図6、図7、図9(b)に示すように保持係部76の溝部76bに保持爪82が係合する。この状態では、保持係部76の溝部76bの底面の周方向中間部及び一端部の高くなった面が、保持爪82の第2板部82bの光入射側の面のうち傾斜面82cを除く部分と合致するように接触する。これにより、レンズ71がレンズホルダ80に結合され、光学ユニット70が構成される。
さらに、この状態では、図6、図7に示すように、レンズ71の複数の円弧板部75の光入射側面に複数の突起部85a、85bの光出射側面(先端面)が接触する。これにより、円弧板部75の光入射側面のうち、突起部85a、85bの接触部とは異なる部分と保持枠83の端面との間に隙間d(図7)が形成される。このため、円弧板部75の保持係部76側の周方向一端部が弾性変形しやすくなり、この周方向一端部に接続された保持係部76も弾性変形しやすくなる。これにより、レンズ71及びレンズホルダ80を結合するときの保持係部76の先端部の弾性変形量を大きくできるので、その先端部と保持爪82との係合代を大きくできる。したがって、レンズ71をシリコーン樹脂等の柔らかい材料により形成する場合でも、レンズ71をレンズホルダ80から外れにくくでき、かつ、係合部としての保持係部76の破損を防止できる。なお、本例では、突起部85a、85bの形状が複数の突起部85a、85bの全部では同じではないが、全部の突起部で同じ形状、例えば直方体状としてもよい。
なお、レンズ71においてディンプル部71aの代わりに、拡散材が分散された樹脂材料を用いて、光ムラ軽減のための光拡散部が形成されてもよい。
次に、図5を用いて、回転部材90に対し光学ユニット70が相対移動可能に支持される構造を説明する。図5に示すように、光学ユニット70において径方向外側に突出する嵌合爪81を、回転部材90の傾斜溝91に嵌合させることで、光学ユニット70と回転部材90が一体的に連結され、レンズアッセンブリ86が構成される。嵌合爪81は、傾斜溝91内を傾斜溝91の延在方向に移動可能になっている。光学ユニット70が、図5に示す状態から回転部材90に対して図5に矢印Uに示す方向に相対回転すると、レンズ71が回転部材90に対して光軸方向に沿って光入射側に移動する。これにより、回転部材90に対するレンズ71の光軸方向位置を調整可能となっている。
さらに、図2、図3に示すように、回転部材90の内周面において、光学ユニット70よりも光出射側には、透光性を有する円板状のカバー93が固定される。
次に、筐体12に対するレンズアッセンブリ86(図5)の取付構造を説明する。図4に示すように、筐体12は、内面の上端側に光軸方向と平行に延在する複数の板部(リブ)17を有する。本例では、複数の板部17は、図4に示す第1要素15の内面に形成された2つの板部(図示せず)と、第2要素16の内面に形成された1つの板部17とから構成される。
3つの板部17の内周側の先端面は、レンズアッセンブリ86に含まれるレンズホルダ80の3つの柱状受け部84の凹面84aに、光軸方向と平行な方向に相対移動可能に係止される。さらに、第1要素15と第2要素16とがネジ(図示せず)によって結合され一体化された状態で、レンズアッセンブリ86の回転部材90が筐体12に相対回転可能に支持されて、筐体12の内側にレンズアッセンブリ86が配置される。このとき、回転部材90の光出射側端部外周面にはフランジ92が形成されており、フランジ92が筐体12の光出射側端部内周面の環状溝18に、上下方向の若干の隙間を持たせて配置される。これにより、回転部材90は、筐体12に対して光軸方向位置が略変化しない状態で、筐体12に対して相対回転可能となる。上記の若干の隙間の存在によって、回転部材90を筐体12に対して円滑に回転させることができる。回転部材90の下端部は、ユーザが掴んで回転させるための筒状の把持部90aとなっており、筐体12よりも光出射側にあり、外部に露出する。したがって、ユーザが、把持部90aを掴んで回転させることができ、それにより光学ユニット70を光軸方向に移動させることができる。
上記のレンズ保持構造としての光学ユニット70及び照明装置10によれば、レンズホルダ80が突起部85a、85bを有し、その突起部85a、85bにより、上記のように、円弧板部75の周方向一端部が弾性変形しやすくなる。これにより、この周方向一端部に接続された保持係部76も弾性変形しやすくなる。このため、レンズ71をシリコーン樹脂等の柔らかい材料により形成する場合でも、レンズ71をレンズホルダ80から外れにくくでき、かつ、係合部としての保持係部76の破損を防止できる。また、照明装置10の使用状態でレンズホルダ80の保持爪82の先端部の上面には、レンズ71の保持係部76の下面が接触して荷重を受けることができるので、保持爪82はレンズ71からの荷重を受ける機能も有する。
図10は、実施形態の別例のレンズ保持構造としての光学ユニット70aにおいて、図6に対応する図である。上記の図1〜図9の構成では、光学ユニット70において、突起部85a、85bをレンズホルダ80に形成していたが、本例では、レンズ71に突起部95a、95bが形成される。具体的には、レンズ71の各円弧板部75の光入射側面の周方向中間部に、直方体状の突起部95a,95bが形成される。これにより、突起部95a,95bは、外周枠74においてレンズホルダ80の保持枠83側の面であって、複数の保持係部76の間に形成される。そして各突起部95a,95bが、レンズホルダ80の保持枠83の光出射側面に接触している。
本例の構成によっても、図1〜図9の構成と同様に、レンズ71の保持係部76が弾性変形しやすくなるので、レンズ71をシリコーン樹脂等の柔らかい材料により形成する場合でも、レンズ71をレンズホルダ80から外れにくくでき、かつ、保持係部76の破損を防止できる。本例において、その他の構成及び作用は、図1〜図9の構成と同様である。
なお、図10の例では、各突起部95a,95bを直方体状としているが、一部の突起部を図6〜図8の突起部85bと同様に、略T字形としてもよい。その場合、突起部の先端の周方向の長さが小さい直方体部分が、レンズホルダ80の保持枠83の端面に接触する。
また、上記の各例において、発光モジュール60とレンズ71との間に、筐体12に対し固定されたレンズが配置されてもよい。上記の各例では、レンズ71が筐体12に対し光軸方向に移動可能に支持される場合を説明したが、レンズは筐体に対し光軸方向への移動ができない構成としてもよい。
また、上記の各例では、レンズ保持構造及び照明装置を、ダウンライト等の埋込型照明器具に用いる場合を説明したが、照明装置は、レールに吊り下げられてもよく、天井に吊り下げられてもよい。また、本開示の照明装置はスポットライトとしてもよい。本開示の照明装置が、ダウンライトまたはスポットライトである場合、ダウンライトやスポットライトは多種多様な構造が存在するが、本開示の技術は、それらの多種多様のダウンライトやスポットライトのうちのいずれの構造が基本となっていてもよい。
10 照明装置、12 筐体、13 有底筒状部、14 フィン、15 第1要素、16 第2要素、17 板部、18 環状溝、20 光軸調整部材、21 円板部、22 上側固定部、23 下側固定部、24 長孔、25 円孔、26 ネジ、30 バネ取付部材、31 取付部、32 円板部、50 枠体、51 円板部、52 円筒部、57 取付バネ、60 発光モジュール(光源部)、61 基板ホルダ、70,70a 光学ユニット(レンズ保持構造)、71 レンズ、71a ディンプル部、72 フレネルレンズ部、73 外周筒部、74 外周枠、75 円弧板部、76 保持係部、76a 先端突部、76b 溝部、76c 傾斜面、77 入射側凹部、78 出射側凹部、79 溝、80 レンズホルダ、81 嵌合爪、82 保持爪、82a 第1板部、82b 第2板部、82c 傾斜面、83 保持枠、84 柱状受け部、84a 凹面、85a,85b 突起部、86 レンズアッセンブリ、90 回転部材、90a 把持部、91 傾斜溝、92 フランジ、93 カバー。

Claims (5)

  1. 複数の保持係部が所定間隔で配置された外周枠を有するレンズと、
    前記レンズを保持するためのレンズホルダと、を備え、
    前記レンズホルダは、
    前記レンズを保持した際に、前記外周枠に沿うように形成された保持枠と、
    前記複数の保持係部が係合可能であり、所定間隔で配置された複数の保持爪と、を含み、
    前記保持枠の前記外周枠側の面であって、前記複数の保持爪の間、または前記外周枠の前記保持枠側の面であって、前記複数の保持係部の間には、突起部が形成される、
    レンズ保持構造。
  2. 請求項1に記載のレンズ保持構造において、
    前記レンズは、ショアA硬度が50〜70である、
    レンズ保持構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載のレンズ保持構造において、
    前記突起部は、前記レンズホルダに形成されている、
    レンズ保持構造。
  4. 請求項1または請求項2に記載のレンズ保持構造において、
    前記突起部は、前記レンズに形成されている、
    レンズ保持構造。
  5. 筐体と、
    前記筐体内に固定される光源部と、
    前記筐体内において、前記光源部よりも光出射側に配置される、請求項1に記載のレンズ保持構造と、を備える、
    照明装置。
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