JP2021024997A - 温水式洗浄用再付着防止剤、温水式洗浄用洗剤組成物及び温水式洗浄方法 - Google Patents

温水式洗浄用再付着防止剤、温水式洗浄用洗剤組成物及び温水式洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】温水中においても優れた再付着防止能を有する温水式洗浄用再付着防止剤を提供する。【解決手段】条件(i)40℃、pH8.0での再付着防止率が30℃、pH8.0での再付着防止率に対して95%以上である、条件(ii)60℃、pH8.0での再付着防止率が30℃、pH8.0での再付着防止率に対して85%以上である、及び条件(iii)90℃、pH8.0での再付着防止率が、30℃、pH8.0での再付着防止率に対して75%以上である、のうち少なくとも1つの条件を温水式洗浄用再付着防止剤。【選択図】なし

Description

本開示は、温水式洗浄用再付着防止剤、温水式洗浄用洗剤組成物及び温水式洗浄方法に関する。
ビルダーは、洗剤中の界面活性剤の性能を改良する任意の成分であって、種々のビルダーは、それぞれ、アルカリ緩衝作用、分散作用、金属封鎖作用等のうち1つ以上の機能を有している。このような洗剤ビルダーとしては、かつてはトリポリリン酸ナトリウムが広く使用されていたが、排水中のリン酸が環境に負荷をかけるため、ゼオライトA等に代替されてきている。
再付着防止能はビルダーに関する性能の一つであって、洗浄によって洗浄対象物から一旦除去された汚染物質が再び洗浄対象物に付着しないようにする能力である。再付着防止剤としては、従来、ポリアルキレングリコール系物質、セルロース系物質等が用いられてきた。
例えば、特許文献1は、液体洗濯洗剤組成物で使用するのに特に好適な粘土汚れ除去/再付着防止剤であって、(a)特定の式で表されるポリアミノ酸又はその塩と、(b)分子量500〜10,000を有し且つポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、およびエチレングリコールとプロピレングリコールとの共重合体から選ばれる、ポリアルキレングリコールとの組み合わせ〔ただし、(a)対(b)の重量比は1:1から1:7である〕からなることを特徴とする、粘土汚れ除去/再付着防止剤を記載している。
特開平9−506661号公報
衣類を洗濯する際に用いられる洗濯方式には、国により違いがあり、日本ではパルセーター式が主として用いられているが、米国ではアジテーター式がしばしば用いられ、また、欧州ではドラム式が主流である。パルセーター式の場合、水道水をそのまま用いることが通常であるため、洗濯時の水温は、通常、水道の温度である。一方、欧州でよく用いられているドラム式の洗濯機には、ヒーター又はヒートポンプにより水温を上昇させて温水により洗濯を行う洗濯機がある。同様に、食器、機器等の洗浄の分野においても、温水により洗浄を行う場合がある。
本発明者は、鋭意検討の結果、再付着防止剤の構成を工夫することにより、温水中においても良好な再付着防止能を有することを見出した。
本開示は、その一実施形態において、温水中においても優れた再付着防止能を有する温水式洗浄用再付着防止剤、並びに温水中においても再付着を抑制しつつ洗浄対象物を洗浄することが可能な温水式洗浄用洗剤組成物及び温水式洗浄方法を提供することを課題とする。
本開示は以下の態様を含む。
<1> 40℃、pH8.0での再付着防止率が、30℃、pH8.0での再付着防止率に対して95%以上である、温水式洗浄用再付着防止剤。
<2> 60℃、pH8.0での再付着防止率が、30℃、pH8.0での再付着防止率に対して85%以上である、温水式洗浄用再付着防止剤。
<3> 90℃、pH8.0での再付着防止率が、30℃、pH8.0での再付着防止率に対して75%以上である、温水式洗浄用再付着防止剤。
<4> ポリアスパラギン酸リチウム、ポリアスパラギン酸カリウム及びポリアスパラギン酸ナトリウムからなる群から選択される少なくとも1種のポリアスパラギン酸アルカリ金属塩を含む<1>〜<3>のうちいずれか1つに記載の温水式洗浄用再付着防止剤。
<5> 前記少なくとも1種のポリアスパラギン酸アルカリ金属塩がポリアスパラギン酸ナトリウム、ポリアスパラギン酸カリウム、又はその両方を含む、<4>に記載の温水式洗浄用再付着防止剤。
<6> 前記少なくとも1種のポリアスパラギン酸アルカリ金属塩の重量平均分子量(Mw)が1000〜120000である、<4>又は<5>に記載の温水式洗浄用再付着防止剤。
<7> 35℃〜95℃の範囲内の温度での温水式洗浄に用いられる<1>〜<6>のうちいずれか1つに記載の温水式洗浄用再付着防止剤。
<8> 界面活性剤及び<1>〜<7>のうちいずれか1つに記載の温水式洗浄用再付着防止剤を含む、温水式洗浄用洗剤組成物。
<9> 衣類用洗剤組成物である、<8>に記載の温水式洗浄用洗剤組成物。
<10> <1>〜<7>のうちいずれか1つに記載の温水式洗浄用再付着防止剤又は<8>若しくは<9>に記載の温水式洗浄用洗剤組成物を用いて、35℃〜95℃の範囲内の温度の温水中で、洗浄対象物を洗浄することを含む、温水式洗浄方法。
本開示によれば、温水中においても優れた再付着防止能を有する新たな温水式洗浄用再付着防止剤、並びに温水中においても再付着を抑制しつつ洗浄対象物を洗浄することが可能な温水式洗浄用洗剤組成物及び温水式洗浄方法が提供される。
実施例1及び2並びに比較例1〜3における各温度での再付着防止率を示したグラフである。 実施例3及び参考例4における各温度での再付着防止率を示したグラフである。
以下において、本開示の内容について詳細に説明する。以下に記載する構成要件の説明は、本開示の代表的な実施態様に基づいてなされることがあるが、本開示はそのような実施態様に限定されるものではない。
本開示中に段階的に記載されている数値範囲において、1つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本開示中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
更に、本開示において組成物中の各成分の量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する該当する複数の物質の合計量を意味する。
また、本明細書における基(原子団)の表記において、置換及び無置換を記していない表記は、置換基を有さないものと共に置換基を有するものをも包含するものである。
また、本明細書中の「工程」の用語は、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であっても、その工程の所期の目的が達成されれば本用語に含まれる。
また、本開示において、「質量%」と「重量%」とは同義であり、「質量部」と「重量部」とは同義である。本開示において含有成分量を示す「%」は、特に断らない限り質量基準である。
更に、本開示において、2以上の好ましい態様の組み合わせは、より好ましい態様である。
<温水式洗浄用再付着防止剤>
本開示に係る温水式洗浄用再付着防止剤は、ある態様においては、40℃、pH8.0での再付着防止率が、30℃、pH8.0での再付着防止率に対して95%以上である、温水式洗浄用再付着防止剤(以降、「温水式洗浄用再付着防止剤A」と称する場合がある)である。
本開示に係る温水式洗浄用再付着防止剤は、ある態様においては、60℃、pH8.0での再付着防止率が、30℃、pH8.0での再付着防止率に対して85%以上である、温水式洗浄用再付着防止剤(以降、「温水式洗浄用再付着防止剤B」と称する場合がある)である。
本開示に係る温水式洗浄用再付着防止剤は、ある態様においては、90℃、pH8.0での再付着防止率が、30℃、pH8.0での再付着防止率に対して75%以上である、温水式洗浄用再付着防止剤(以降、「温水式洗浄用再付着防止剤C」と称する場合がある)である。
温水式洗浄用再付着防止剤A、温水式洗浄用再付着防止剤B及び温水式洗浄用再付着防止剤Cは、それぞれ、温水式洗浄に用いられる再付着防止剤である。温水式洗浄用再付着防止剤A、温水式洗浄用再付着防止剤B及び温水式洗浄用再付着防止剤Cによれば、所望の洗浄温度に応じて、洗浄時の温水中において優れた再付着防止効果を得ることができる。
上記条件(指定された温度、pHでの再付着防止率の30℃、pH8.0での再付着防止率に対する比の範囲の規定)の記載は、温水式洗浄用再付着防止剤を構成する物質の性質を規定することで当該物質の範囲を規定するためのものであって、再付着防止剤が実際に使用される際の条件を限定しているわけではない。このため、本開示に係る温水式洗浄用再付着防止剤を使用する際の温水のpH及び温度は特に限定されない。なお、温水(後述する洗浄液)は、後述のとおり、概ね35℃〜95℃の範囲内である。
このため、例えば、温水式洗浄用再付着防止剤Aは、40℃以外の温度で用いてもよく、また、8.0以外のpHで用いてもよい。例えば、温水式洗浄用再付着防止剤Aは、60℃、pH7.5で用いてもよい。
再付着防止剤とは、洗浄によって洗浄対象物から一旦除去された汚染物質が再び洗浄対象物に付着することを低減する物質である。従来の再付着防止剤を用いた洗浄においては、再付着防止能は室温付近では良好であっても、水温の上昇と共に急激に低下し、温水での洗浄に適した再付着防止剤は得られていなかった。本開示においては温水式洗浄用再付着防止剤A、温水式洗浄用再付着防止剤B、及び温水式洗浄用再付着防止剤Cのうち1つ以上を用いることにより、温水洗浄のための所望の温度の温水中においても高い再付着防止能を実現することが可能となった。
(再付着防止率の測定方法)
再付着防止能は、以下のようなやり方で再付着防止率を測定することによって評価できる。
2.5cm×2.5cmの白色綿布(WFK10A(WFK製))を5枚重ねたものの表面の反射率を1枚ずつ測定し、5枚の白色綿布の表面反射率の平均値を算出した。なお、測定には分光式色彩計(SE−7700(日本電色工業株式会社製)、光源:C/2(C光源、視野2°)、波長:500nm、直径10mmの見口)を用いた。洗浄前の綿布の表面反射率を測定後、泥汚れモデルとして着色用酸化鉄(トダカラー100ED(戸田工業株式会社製、BET平均粒径:0.10μm))を表1に記載の量含む、表1に示す組成の分散液200mL(溶媒は精製水、pHは約8.0に調整、硬度200ppm)を用意した。なお、分散液の成分のうち、カルシウムイオンは一般的に水中に含まれて水に硬度を与える成分である。また、分散液(洗浄液)は適当な酸(塩酸等)またはアルカリ(水酸化ナトリウム等)を適宜添加することで、任意のpHに調整することができ、これにより任意のpHにおける再付着防止率を測定することが可能である。
その後、所定温度にした前記分散液中に前記綿布を浸漬し、30分間攪拌し、200ppmのCa2+水溶液(555.0ppmのCaCl水溶液)による3分間の攪拌すすぎを2回実施した。得られた綿布を60℃で1時間乾燥し、アイロンでしわを伸ばしたのちに、それぞれの綿布(5枚)の表面の反射率を測定し、その平均値を求めた。試験液での洗浄前(分散液への浸漬前)の綿布表面の反射率の平均値及び試験液での洗浄後(上記の乾燥及びしわ伸ばし後)の綿布表面の反射率の平均値から次式により再付着防止率を算出した。
再付着防止率(%)=(洗浄後の綿布表面の反射率の平均値/洗浄前の綿布の反射率の平均値)×100%
温水式洗浄用再付着防止剤A、温水式洗浄用再付着防止剤B及び温水式洗浄用再付着防止剤Cの構成は、各温水式洗浄用再付着防止剤について規定されている性能を満たす限りは特に限定されない。温水式洗浄用再付着防止剤A、温水式洗浄用再付着防止剤B及び温水式洗浄用再付着防止剤Cは、好ましくは、ポリアスパラギン酸リチウム、ポリアスパラギン酸カリウム及びポリアスパラギン酸ナトリウムからなる群から選択されるポリアスパラギン酸アルカリ金属塩(以下、本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩とも称する)を含む。本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩を含む温水洗浄用再付着防止剤のことを、本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤とも称する。本開示の一態様においては、ポリアスパラギン酸アルカリ金属塩を用いることにより、温水中においても高い再付着防止能を実現することが可能となった。本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩は、ポリアスパラギン酸ナトリウム、ポリアスパラギン酸カリウム、又はその両方であることが好ましい。
本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤においては、ポリアスパラギン酸アルカリ金属塩の重量平均分子量(Mw)は特に限定されないが、汚れを包み込みつつ、包み込んだ汚れ同士の凝集を抑制する観点から好ましい重量平均分子量としては、例えば、1000〜120000である。ポリアスパラギン酸アルカリ金属塩の重量平均分子量(Mw)は4000〜80000であってもよく、8000〜60000であってもよく、12000〜40000であってもよく、16000〜35000であってもよく、20000〜27000であってもよい。
本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤においては、ポリアスパラギン酸アルカリ金属塩の数平均分子量(Mn)は特に限定されないが、例えば、1000〜80000である。ポリアスパラギン酸アルカリ金属塩の数平均分子量(Mn)は4000〜50000であってもよく、7000〜30000であってもよく、12000〜20000であってもよく、13000〜16000であってもよい。
なお、本開示において、ポリアスパラギン酸アルカリ金属塩の構造単位同士の結合は、それぞれ独立に、α型であってもβ型であってもよい。また、構造単位の立体構造はそれぞれ独立にL型でもD型でもよく、例えば全体としてL型のポリマーであっても、D型のポリマーであっても、ラセミ体であってもよい。
本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩の分子量の多分散度(重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn))は、例えば、1.4以上である。ポリアスパラギン酸アルカリ金属塩の分子量の多分散度は1.45以上であることがより好ましく、1.5以上であることがさらに好ましい。また、多分散度は、1.9以下であることが好ましく、1.8以下であることが好ましく、1.7以下であることがより好ましい。このため、ポリアスパラギン酸アルカリ金属塩の分子量の多分散度は、例えば1.4〜1.9であることが好ましい。また、多分散度は、例えば、1.65以下の値であってもよく、また、例えば1.55以上の値であってもよい。上述の多分散度の下限値の値と、上限値の値とは、自由に選択して組み合わせることで多分散度の数値範囲を作ることができる。
上記範囲内の重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)及び分子量の多分散度を有するポリアスパラギン酸アルカリ金属塩は、例えば、後述のポリアスパラギン酸アルカリ金属塩の製法を用いることで得ることができる。
(分子量測定方法)
なお、本開示において、ポリアスパラギン酸アルカリ金属塩の重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)は、それぞれ、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)を用い、下記GPC測定方法により、測定された値を指す。
解析装置としてLC−Solution(株式会社島津製作所製)、
検出器としてRID−10A(株式会社島津製作所製)、
デガッサーとしてDGU−20A(株式会社島津製作所製)、
ポンプとしてLC−20AD(株式会社島津製作所製)、
オートサンプラーとしてSIL−20A(株式会社島津製作所製)、
送液ユニットとしてCTO−20A(株式会社島津製作所製)、
カラムとしてShodex Asahipak GF−7M HQ×1(昭和電工株式会社製)、
ガードカラムとしてShodex Asahipak GF−1G7B(昭和電工株式会社製)
を用いた。カラムオーブンの温度は45℃とした。標品は、プルラン(Shodex STANDARD P−82(昭和電工株式会社製の標品群キット))であり、そのうちP−5、P−10、P−20、P−50、P−100及びP−200を用いて3次式の検量線を作成した。移動相としては0.1mol/L食塩水を使用した。得られた溶出曲線のうち、ポリマーのメインピークからMw及びMn並びに多分散度(Mw/Mn)を算出した。
(ポリアスパラギン酸アルカリ金属塩の製法)
ポリアスパラギン酸アルカリ金属塩は、例えば、特許3384420号公報に記載のように、アスパラギン酸を非水溶性溶媒中200℃〜230℃に加熱してポリコハク酸イミドを得ること、及び得られたポリコハク酸イミドをアルカリ金属含有アルカリ水溶液中で加水分解してポリアスパラギン酸アルカリ金属塩を製造すること、を含む方法によって得てもよい。非水溶性溶媒としては、水と混合したときに分層する溶媒であって沸点が200℃以上の溶媒が使用可能である。例えば、n−パラフィン、流動パラフィン等の飽和炭化水素化合物、シリコーン系オイル、フッ素系オイル等の中で、200℃以上の沸点、好ましくは230℃以上の沸点を有し、さらにその25℃での粘度が100cP以下、好ましくは20cP以下の溶媒を使用することができる。アルカリ金属含有アルカリ水溶液としては、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、水酸化リチウム水溶液等が使用可能である。
前駆体としてのポリコハク酸イミドは、マレアミド酸を160℃〜330℃の温度で加熱して得ることもできる。また、無水マレイン酸を水溶媒中でアンモニア水と反応させ、その後少なくとも170℃の温度に加熱してポリコハク酸イミドを得ることもできる。あるいは、国際公開公報第2011/102293号に記載のように、無水マレイン酸とアンモニアの反応物及びマレアミド酸から選択される少なくとも1種をモノマーとして用いて重合を行ってポリアスパラギン酸前駆体ポリマーを調製すること、及び得られたポリアスパラギン酸前駆体ポリマーをアルカリ金属水酸化物水溶液で処理してポリアスパラギン酸アルカリ金属塩を得ること、を含む方法によりポリアスパラギン酸アルカリ金属塩を製造することもできる。これらの方法を、適宜条件設定して用いることができる。
より具体的には、本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩は以下の方法によって得ることができる。すなわち、ポリアスパラギン酸アルカリ金属塩の製造方法Aは、
SUS製のバットに、L−アスパラギン酸を敷き、窒素雰囲気の常圧下において230℃で4時間オーブン内に静置することで、粉体のポリコハク酸イミドを得ること、
得られた粉体のポリコハク酸イミドに蒸留水を加え、溶液の温度が45℃〜55℃となるように制御しながら水酸化ナトリウム水溶液又は水酸化カリウム水溶液を少量ずつ滴下すること、
反応マスが流動性を獲得したところで、pH測定を開始し、pHを測定しながら水酸化ナトリウム水溶液又は水酸化カリウム水溶液を滴下すること、及び
pH=10.0〜10.5の範囲でpHが変動しなくなった時に滴下を終了すること
を含む。なお、本開示において溶液の濃度を表すのに使用される%は質量%を意味する。
ポリアスパラギン酸アルカリ金属塩の製造方法Bは、
2Lフラスコ中に、L−アスパラギン酸、スルホラン、キシレン、及び35%塩酸を仕込み、窒素雰囲気の常圧下において室温で撹拌混合すること、
得られた混合物を113℃で3時間加熱することで造塩させること、
形成された塩をさらに117℃〜168℃で47時間共沸脱水及び縮合させることで、固体状反応混合物を得ること、
得られた固体状反応混合物を80℃まで放冷し、アセトニトリルにて晶析及び洗浄を行うこと、
その後、懸濁物を濾取し、70℃、5mmHgで一晩減圧乾燥することで、粉体のポリコハク酸イミドを得ること、
得られたポリコハク酸イミドに蒸留水を120.0g加え、溶液の温度が45℃〜55℃となるように制御しながら水酸化ナトリウム水溶液又は水酸化カリウム水溶液を少量ずつ滴下すること、
反応マスが流動性を獲得したところで、pH測定を開始し、pHを測定しながら水酸化ナトリウム水溶液又は水酸化カリウム水溶液を滴下すること、及び
pH=10.0〜10.5の範囲でpHが変動しなくなった時に滴下を終了すること、
を含む。なお、ポリアスパラギン酸アルカリ金属塩の製造方法A及びポリアスパラギン酸アルカリ金属塩の製造方法B並びに後述の実施例の記載においては、最後にpH=10.0〜10.5の範囲でポリアスパラギン酸アルカリ金属塩を得る記載となっているが、終点pHは10.0〜10.5の範囲に限定されるものではなく、弱アルカリ性以上のアルカリ性pH範囲内であれば任意のpHを終点とすることができる。また、得られたポリアスパラギン酸アルカリ金属塩水溶液のpHを、その後、弱アルカリ性以上のアルカリ性pH範囲内で任意に変更してもよい。つまり、ポリアスパラギン酸アルカリ金属塩水溶液のpHは、弱アルカリ性以上のアルカリ性pH範囲内であればよい。
上記の方法において、アルカリ金属含有アルカリ水溶液として、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、水酸化リチウム水溶液などが使用可能である。製造方法A又は製造方法B等を用いることにより、本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩を得ることができる。もちろん、本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩の製造方法はこの方法に限定されない。
ポリアスパラギン酸アルカリ金属塩をポリコハク酸イミドの加水分解によって得る場合、ポリマー中には、一部、加水分解されなかったコハク酸イミド構造単位が残留してもよい。言い換えると、本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩はコハク酸イミド構造単位を一部(例えば全構成単位数の10%以下、又は5%以下、又は1%以下)含有していても、コハク酸イミド構造単位を全く含有していなくてもよい。
(再付着防止能)
従来、再付着防止剤として用いられてきたポリアルキレングリコール系物質、セルロース系物質等の物質は、室温近辺においては実用的な再付着防止能を示したとしても、その再付着防止能は洗浄水の水温の上昇と共に急激に低下し、例えば35℃以上といった温水中においては低い再付着防止能しか示さなくなってしまう。このため、これらの再付着防止剤はドラム式洗濯機で採用されているような温水での洗浄に用いられる洗剤組成物中の再付着防止剤としては適性が十分ではなかった。これに対し、本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤(本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩)は、驚くべきことに35℃以上といった温水中においても再付着防止能の低下が少なく、ドラム式洗濯機で採用されているような温水での洗浄に用いられた場合でも優れた再付着防止能を発揮する。
温水式洗浄用再付着防止剤A、温水式洗浄用再付着防止剤B、温水式洗浄用再付着防止剤C、及び本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤のそれぞれについて、30℃における再付着防止率(前記再付着防止率の測定方法における分散液の温度が30℃の場合の再付着防止率)は、76%以上であることが好ましく、79%以上であることがさらに好ましく、82%以上であることがいっそう好ましい。また、温水式洗浄用再付着防止剤A、温水式洗浄用再付着防止剤B、温水式洗浄用再付着防止剤C、及び本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤のそれぞれについて、40℃における再付着防止率(前記再付着防止率の測定方法における分散液の温度が40℃の場合の再付着防止率)は、74%以上であることが好ましく、76%以上であることがさらに好ましく、78%以上であることがいっそう好ましい。また、温水式洗浄用再付着防止剤A、温水式洗浄用再付着防止剤B、温水式洗浄用再付着防止剤C、及び本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤のそれぞれについて、再付着防止率(前記再付着防止率の測定方法における分散液の温度が60℃の場合の再付着防止率)は、64%以上であることが好ましく、68%以上であることがさらに好ましく、72%以上であることがいっそう好ましい。さらに、温水式洗浄用再付着防止剤A、温水式洗浄用再付着防止剤B、温水式洗浄用再付着防止剤C、及び本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤のそれぞれについて、90℃における再付着防止率(前記再付着防止率の測定方法における分散液の温度が90℃の場合の再付着防止率)は、45%以上であることが好ましく、55%以上であることがさらに好ましく、64%以上であることがいっそう好ましい。これら各温度における再付着防止率は高い方が好ましいため、各温度における再付着防止率の上限値は例えば100%である。
温水式洗浄用再付着防止剤B、温水式洗浄用再付着防止剤C、及び本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤のそれぞれについて、40℃、pH8.0における再付着防止率は、30℃、pH8.0における再付着防止率に対して90%以上であることが好ましく、93%以上であることがより好ましく、95%以上であることがいっそう好ましい。
温水式洗浄用再付着防止剤A、温水式洗浄用再付着防止剤C、及び本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤のそれぞれについて、60℃、pH8.0における再付着防止率は、30℃、pH8.0における再付着防止率に対して75%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましく、85%以上であることがいっそう好ましい。
温水式洗浄用再付着防止剤A、温水式洗浄用再付着防止剤B、及び本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤のそれぞれについて、90℃、pH8.0における再付着防止率は、30℃、pH8.0における再付着防止率に対して55%以上であることが好ましく、65%以上であることがより好ましく、75%以上であることがいっそう好ましい。
このように、温水式洗浄用再付着防止剤A、温水式洗浄用再付着防止剤B、温水式洗浄用再付着防止剤C、及び本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤は、35℃以上の温水等の温水中においても30℃と比較しての再付着防止能の低下が少ないため、ドラム式洗濯機で採用されているような温水での洗浄への優れた適性を有している。洗浄に用いられる温水の温度は、35℃〜95℃であることが好ましく、40℃〜95℃であることがより好ましく、50℃〜95℃であることがさらに好ましく、60℃〜90℃であることが特に好ましく、70℃〜90℃であることが極めて好ましい。洗浄に用いられる温水の温度は、例えば、55℃〜70℃又は80℃〜95℃であってもよい。なお、本開示において「温水」とは、加熱された純水に限定されるものではなく、洗剤成分、洗浄対象物から放出された汚れ成分等の洗浄において存在しうる共在成分を含む加熱された水溶液をも含む概念を表す。
洗浄に用いられる温水(洗浄液)のpHは6.0以上9.4以下であることが好ましい。一般に、洗浄液のpHはアルカリ性が強い(例えばpH9.5以上)の方が洗浄力は強いとされ、食器洗浄機などにおいてはこのように高いpHの洗剤が用いられている。しかし、アルカリ性が強い洗浄液は、例えば衣類の洗濯に用いた場合に衣類を傷めてしまったり、洗浄液が手に接触するような使用状況においては手の皮膚を荒れさせたりする。温水式洗浄用再付着防止剤A、温水式洗浄用再付着防止剤B、温水式洗浄用再付着防止剤C、及び本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤のうち少なくとも1つを用いる場合には、pHが6.0以上9.4以下といった弱酸性から弱アルカリ性の温水において使用された場合であっても、再付着防止剤の再付着防止能により洗浄性能を向上させる。このため、pHが6.0以上9.4以下の温水において本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤を用いることで、再付着防止剤による効果がより顕著に得られる。
なお、温水(洗浄液)のpHは、次のようにして測定できる。堀場製作所製のpHメーターD−52のpH電極(型式 9680)をあらかじめフタル酸緩衝液(pH4.01)、リン酸標準液(pH6.86)、ホウ酸塩標準液(pH9.18)で校正し、イオン交換水で十分すすいでおく。洗浄のための所定の温度の温水(洗浄液)に、上記の通り校正、洗浄したpH電極を入れ、pHメーターのAUTO HOLDモードを用いて、測定値が一定になるまで測定する。
温水式洗浄用再付着防止剤A、温水式洗浄用再付着防止剤B、温水式洗浄用再付着防止剤C、及び本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤のそれぞれは、例えば、衣類の洗濯、食器の洗浄又は機器の洗浄において用いられてもよく、より具体的には、ドラム式洗濯機による衣類の洗濯に用いられてもよい。
上記のとおり、本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩は、ドラム式洗濯機で採用されているような温水での洗浄への優れた適性を有しているため、本開示によれば、温水式洗浄における再付着防止剤としてのポリアスパラギン酸アルカリ金属塩の使用も提供される。前記温水式洗浄は衣類の洗濯、食器の洗浄又は機器の洗浄であってもよく、より具体的にはドラム式洗濯機による衣類の洗濯であってもよい。
温水式洗浄用再付着防止剤A、温水式洗浄用再付着防止剤B、温水式洗浄用再付着防止剤C、又は本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤を衣類等の繊維製品の洗浄に適用する場合、繊維製品の素材は特に制限されず、その例としては、ウール、シルク、木綿(綿)等の天然素材、ポリエステル、ポリアミド等の化学繊維、及びこれらの組合せが挙げられる。これらの素材のうち、木綿、及び木綿を含む繊維製品の素材が好ましい。
<温水式洗浄用洗剤組成物>
本開示に係る温水式洗浄用洗剤組成物は、温水式洗浄用再付着防止剤A、温水式洗浄用再付着防止剤B、温水式洗浄用再付着防止剤C、及び本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤のうちの少なくとも1種、並びに界面活性剤を含む洗剤組成物である。前記温水式洗浄用洗剤組成物は、温水式洗浄用再付着防止剤A、温水式洗浄用再付着防止剤B、温水式洗浄用再付着防止剤C、及び本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤のうちの少なくとも1種を界面活性剤と共に含むことにより、温水式洗浄に用いられた場合でも洗浄能力を発揮すると共に汚染成分の洗浄対象物への再付着を効果的に減少させることができる。
本開示に係る温水式洗浄用洗剤組成物は、水等の溶媒に溶かして使用する粉末組成物の形態であってもよいし、水等の溶媒によって希釈して使用する濃縮液体組成物の形態であってもよいし、洗浄対象物の洗浄に使用される溶液そのものであってもよい。
温水式洗浄用洗剤組成物における界面活性剤は、温水等の溶媒中において界面活性作用を発揮して洗浄対象物を洗浄する作用を有するものであれば特に限定されない。前記界面活性剤は、環境負荷を低減する観点から生分解性が高いものが好ましい。陰イオン型界面活性剤の例としては、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)(例えば直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム)、α−スルホ脂肪酸メチルエステル塩(MES)、α−オレフィンスルホン酸塩(AOS)、硫酸のモノ長鎖アルキルエステルのナトリウム塩(例えばドデシル硫酸ナトリウム等)、石鹸が挙げられる。非イオン型界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルが挙げられる。その他、当業界において洗剤中の界面活性剤として用いられている陽イオン型界面活性剤及び両イオン型界面活性剤も使用可能である。
界面活性剤の分子量は1000以下であってもよく、150以上1000以下であってもよく、200以上500以下であってもよい。
温水式洗浄用洗剤組成物は、界面活性剤並びに温水式洗浄用再付着防止剤A、温水式洗浄用再付着防止剤B、温水式洗浄用再付着防止剤C、及び本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤のうちの少なくとも1種以外にも、種々の追加的成分を含んでいてもよい。追加的成分の例としては、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、クエン酸ナトリウム等のアルカリ剤、クエン酸ナトリウム等のpH調整剤、ゼオライト等の水軟化剤、エチドロン酸等の金属封鎖剤、ポリエチレングリコール、ブチルカルビトール若しくは亜硫酸ナトリウム等の安定化剤、セルラーゼ、プロテアーゼ若しくはリパーゼ等の酵素、ウンベリフェロン等の蛍光増白剤、亜硫酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム若しくは過酸化水素等の漂白剤、硫酸ナトリウム等のミセル増強剤、L−グルタミン酸四酢酸二ナトリウム、クエン酸ナトリウム等のキレート剤、香料等が挙げられる。
温水式洗浄用洗剤組成物の溶媒を除いた固形分中、界面活性剤の含有量は例えば10質量%〜60質量%であり、アルカリ剤の含有量は例えば5質量%〜40質量%である。また、温水式洗浄用洗剤組成物の溶媒を除いた固形分中、本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩の含有量は0.01質量%〜10質量%であってもよく、0.05質量%〜8質量%であってもよく、0.1質量%〜5質量%であってもよい。本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩は、上記範囲のような低い含有量であっても再付着防止能を効果的に発揮できる。
洗浄対象物の洗浄に用いられる溶液(本明細書中では、洗浄液とも称する)中において、界面活性剤の濃度は例えば50ppm〜1000ppm、又は100ppm〜500ppmであってもよく、アルカリ剤の濃度は例えば20ppm〜3000ppm、又は50ppm〜2000ppmであってもよい。洗浄液中において、温水式洗浄用再付着防止剤A、温水式洗浄用再付着防止剤B、又は温水式洗浄用再付着防止剤Cの濃度は例えば0.1ppm〜50ppmであり、又は0.5ppm〜30ppmであり、又は0.5ppm〜20ppmであり、又は1ppm〜15ppmであってもよい。また、洗浄液中において、本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩(本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤)の濃度は例えば0.1ppm〜50ppmであり、又は0.5ppm〜30ppmであり、又は0.5ppm〜20ppmであり、又は1ppm〜15ppmであってもよい。本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩は、上記範囲のような低い濃度であっても温水中における再付着防止能を効果的に発揮する。洗浄液は、例えば温水に温水式洗浄用洗剤組成物を溶解又は分散した洗浄水であってもよく、温水と共に水混和性有機溶媒(例えばエタノール等のアルコール類)を含む混合溶媒に温水式洗浄用洗剤組成物を溶解又は分散した洗浄液であってもよい。
本開示に係る洗剤組成物のpHは6.0以上9.4以下であることが好ましい。一般に、洗剤のpHはアルカリ性が強い(例えばpH9.5以上)の方が洗浄力は強いとされ、食器洗浄機などにおいてはこのように高いpHの洗剤が用いられている。しかし、アルカリ性が強い洗剤は、例えば衣類の洗濯に用いた場合に衣類を傷めてしまったり、洗剤が手に接触するような使用状況においては手の皮膚を荒れさせたりする。本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤を用いる場合には、pHが6.0以上9.4以下といった弱酸性から弱アルカリ性の洗剤において使用された場合であっても、再付着防止剤の再付着防止能により洗浄性能を向上させる。このため、pHが6.0以上9.4以下の洗剤において本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤を用いることで、再付着防止剤による効果がより顕著に得られる。
また、上述のpHの差異のように、洗剤組成物はその用途に応じて設計されているものであるため、特定の洗浄用途のための洗剤組成物を他の洗浄用途にそのまま転用しても実用上の要求性能を満たさないことが一般的である。本開示に係る洗剤組成物は、その使用用途に応じて適切に設計することができる。
本開示に係る洗剤組成物のpHは6.0以上9.0以下であることがより好ましく、6.5以上8.8以下であることがさらに好ましく、7.0以上8.5以下であることがいっそう好ましい。
また、本開示において、洗剤組成物のpHとは、以下のようにして測定したpHを意味する。まず、測定する洗剤組成物(固体でも液体でもよい)を0.1質量%含む水溶液を調製する。該水溶液は、洗剤組成物を終濃度0.1質量%となるように純水に溶解又は希釈させることで得られる。
堀場製作所製のpHメーターD−52のpH電極(型式 9680)をあらかじめフタル酸緩衝液(pH4.01)、リン酸標準液(pH6.86)、ホウ酸塩標準液(pH9.18)で校正し、イオン交換水で十分すすいでおく。温度を30℃に調整した前記水溶液に、上記の通り校正、洗浄したpH電極を入れ、pHメーターのAUTO HOLDモードを用いて、測定値が一定になるまで測定する。本開示において、洗剤組成物のpHとは、30℃で測定する洗剤組成物を含む前記水溶液のpHを意味する。
上記のとおり、本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤(本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩)はドラム式洗濯機で採用されているような温水中においても優れた再付着防止能を有しているため、本開示に係る温水式洗浄用洗剤組成物は汚染物質の洗浄対象物への再付着を良好に抑制しつつ洗浄対象物の洗浄を行うことが可能である。本開示に係る温水式洗浄用洗剤組成物は、ドラム式洗濯機で採用されているような温水での洗浄への優れた適性を有しているため、本開示によれば、温水式洗浄における本開示に係る温水式洗浄用洗剤組成物の使用も提供される。温水式洗浄における温水の温度は、温水式洗浄用再付着防止剤A、温水式洗浄用再付着防止剤B、温水式洗浄用再付着防止剤C、及び本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤の説明において例示したとおりである。前記温水式洗浄は衣類の洗濯、食器の洗浄又は機器の洗浄であってもよく、より具体的にはドラム式洗濯機による衣類の洗濯であってもよい。このため、本開示に係る温水式洗浄用洗剤組成物は、衣類用洗剤組成物であってもよい。温水式洗浄用洗剤組成物を繊維製品の洗浄に用いる場合、繊維製品の例は、温水式洗浄用再付着防止剤A、温水式洗浄用再付着防止剤B、温水式洗浄用再付着防止剤C、及び本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤の説明において例示したとおりである。
<温水式洗浄方法>
本開示によれば、温水式洗浄用再付着防止剤A、温水式洗浄用再付着防止剤B、温水式洗浄用再付着防止剤C、及び本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤(本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩)のうちの少なくとも1種又は本開示に係る温水式洗浄用洗剤組成物を用いて、35℃〜95℃の範囲内の温度の温水中で、洗浄対象物を洗浄することを含む、温水式洗浄方法(以下、「本開示に係る温水式洗浄方法」とも称する)も提供される。
上述のとおり、温水式洗浄用再付着防止剤A、温水式洗浄用再付着防止剤B、温水式洗浄用再付着防止剤C、及び本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤(本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩)のうちの少なくとも1種及び温水式洗浄用洗剤組成物によれば、温水中においても優れた再付着防止能を得ることができるため、本開示に係る温水式洗浄方法によれば汚染物質の洗浄対象物への再付着を抑制しつつ洗浄対象物の洗浄を行うことが可能となる。
温水式洗浄用再付着防止剤A、温水式洗浄用再付着防止剤B、温水式洗浄用再付着防止剤C、及び本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤(本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩)並びに温水式洗浄用洗剤組成物の詳細及び使用量については、上述のとおりである。
洗浄対象物は例えば衣類、食器、機器等であるが、これに限定されない。洗浄方式も特に限定されず、例えば衣類の場合、つけ置き、洗濯板への押し洗い、足踏み等でもよいし、円筒式、アジテーター式、パルセーター式、ドラム式等の洗濯機を用いる方式でもよい。洗濯機には水温を上昇させて温水とするための加熱機構が備えられていることが好ましく、該加熱機構は、例えばヒーターでもヒートポンプでもよい。
洗浄に用いられる温水の温度は35℃〜95℃であるが、40℃〜95℃であることが好ましく、50℃〜95℃であることがより好ましく、60℃〜90℃であることがさらに好ましく、70℃〜90℃であることが特に好ましい。洗浄時間は洗浄方式に応じて適切に設定すればよいが、例えば、5分〜1時間であってもよい。
上述のとおり、温水式洗浄用再付着防止剤A、温水式洗浄用再付着防止剤B、温水式洗浄用再付着防止剤C、及び本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤並びに本開示に係る温水式洗浄用洗剤組成物によれば、温水においても優れた再付着防止能を得ることができる。本開示に係る温水式洗浄方法によれば、汚染物質の再付着を良好に抑制しつつ洗浄対象物の洗浄を行うことが可能である。温水式洗浄用再付着防止剤A、温水式洗浄用再付着防止剤B、温水式洗浄用再付着防止剤C、及び本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤、本開示に係る温水式洗浄用洗剤組成物、並びに本開示に係る温水式洗浄方法は、衣類の洗濯、食器の洗浄、機器の洗浄等の幅広い洗浄用途に使用することができる。
以下の実施例により本開示に係る実施形態を更に説明するが、本開示は以下の実施例によって何等限定されるものではない。また、実施例の組成物における含有成分量を示す「%」は、特に断らない限り質量基準である。
<実施例1:ポリアスパラギン酸ナトリウムを用いた再付着防止率測定>
SUS製のバットに、L−アスパラギン酸318.8gを敷き、窒素雰囲気の常圧下において230℃で4時間オーブン内に静置することで、粉体のポリコハク酸イミドを得た。得られたポリコハク酸イミドの量は231.6gであった。これに蒸留水を162.1g加え、溶液の温度が45℃〜55℃となるように制御しながら水酸化ナトリウム水溶液を少量ずつ滴下した。次第に反応マスが流動性を獲得したところで、pH測定を開始した。以後、pHを測定しながら水酸化ナトリウム水溶液を滴下し、pH=10.0〜10.5の範囲でpHが変動しなくなった時に滴下を終了した。この結果、均一な褐色透明のポリアスパラギン酸ナトリウム水溶液が得られた。得られたポリアスパラギン酸ナトリウムの分子量測定をGPCで行ったところ、重量平均分子量(Mw)は2.23万であり、数平均分子量(Mn)は1.44万であった。なお、GPCによる分子量測定は、上述の「分子量測定方法」の欄に記載した方法及び装置で行った。
実施例1で作製したポリアスパラギン酸ナトリウムの再付着防止率を測定した。再付着防止率の測定は、上述の「再付着防止率の測定方法」に記載した方法により行った。再付着防止率の測定においては、分散液のpHを8.0に調整し、分散液の温度を30℃、40℃、60℃及び90℃に設定してそれぞれ測定した。再付着防止率測定の結果を図1及び表2に示す。
<実施例2:ポリアスパラギン酸カリウムを用いた再付着防止率の測定>
実施例1の記載方法において、ポリコハク酸イミドの加水分解に用いた水酸化ナトリウム水溶液を同濃度の水酸化カリウム水溶液に変更することでポリアスパラギン酸カリウムを得た。すなわち、実施例1と同様にして得られた粉体のポリコハク酸イミド231.6gに蒸留水を162.1g加え、溶液の温度が45℃〜55℃となるように制御しながら水酸化カリウム水溶液を少量ずつ滴下した。次第に反応マスが流動性を獲得したところで、pH測定を開始した。以後、pHを測定しながら水酸化カリウム水溶液を滴下し、pH=10.0〜10.5の範囲でpHが変動しなくなった時に滴下を終了した。この結果、均一な褐色透明のポリアスパラギン酸カリウム水溶液が得られた。得られたポリアスパラギン酸カリウムの分子量測定をGPCで行ったところ、重量平均分子量(Mw)は2.14万であり、数平均分子量(Mn)は1.31万であった。
実施例2で作製したポリアスパラギン酸カリウムの再付着防止率を測定した。再付着防止率の測定は、上述の「再付着防止率の測定方法」に記載した方法により行った。再付着防止率の測定においては、分散液のpHを8.0に調整し、分散液の温度を30℃、40℃、60℃及び90℃に設定してそれぞれ測定した。再付着防止率測定の結果を図1及び表2に示す。
<実施例3:ポリアスパラギン酸ナトリウムを用いた再付着防止率の測定>
実施例1で作製したポリアスパラギン酸ナトリウムの再付着防止率を測定した。再付着防止率の測定は、上述の「再付着防止率の測定方法」に記載した方法により行った。再付着防止率の測定においては、分散液のpHを9.0に調整し、分散液の温度を30℃、40℃、60℃及び90℃に設定してそれぞれ測定した。再付着防止率測定の結果を図2及び表3に示す。
<比較例1:再付着防止剤を使用しない場合の再付着防止率測定>
再付着防止率を、再付着防止剤を添加しない(再付着防止剤の添加量は同量の水の添加により置き換える)こと以外は上述の「再付着防止率の測定方法」に記載した方法と同様にして測定した。再付着防止率の測定においては、分散液のpHを8.0に調整し、分散液の温度を30℃、40℃、60℃及び90℃に設定してそれぞれ測定した。再付着防止率測定の結果を図1及び表2に示す。
<比較例2:ポリエステルを用いた再付着防止率測定>
再付着防止剤としてポリエステル(Clariant International Ltd製、Texcare(R)SNR−100)を用いて、上述の「再付着防止率の測定方法」に記載した方法により再付着防止率を測定した。再付着防止率の測定においては、分散液のpHを8.0に調整し、分散液の温度を30℃、40℃及び60℃に設定してそれぞれ測定した。再付着防止率測定の結果を図1及び表2に示す。
<比較例3:ポリビニルピロリドンを用いた再付着防止率測定>
再付着防止剤としてポリビニルピロリドン(富士フイルム和光純薬株式会社製、ポリビニルピロリドンK−30)を用いて、上述の「再付着防止率の測定方法」に記載した方法により再付着防止率を測定した。再付着防止率の測定においては、分散液のpHを8.0に調整し、分散液の温度を30℃、40℃及び60℃に設定してそれぞれ測定した。再付着防止率測定の結果を図1及び表2に示す。
<参考例4:ポリアクリル酸ナトリウムを用いた再付着防止率測定>
再付着防止剤としてポリアクリル酸ナトリウム(東亞合成株式会社製、商品名アロン(登録商標)T−50)を用いて、上述の「再付着防止率の測定方法」に記載した方法により再付着防止率を測定した。再付着防止率の測定においては、分散液のpHを9.0に調整し、分散液の温度を30℃、40℃、60℃及び90℃に設定してそれぞれ測定した。再付着防止率測定の結果を図2及び表3に示す。測定値がpH8.0ではなく、pH9.0での値であるため、参考例として示す。
さらに、各測定温度での再付着防止率の、30℃での再付着防止率に対する割合(%)を以下の表4に示す。
ポリアスパラギン酸ナトリウムを用いた実施例1(pH8.0)では、40℃における再付着防止率、60℃における再付着防止率及び90℃における再付着防止率は、30℃における再付着防止率から大きくは低下していない。さらに、いずれの温度においても、再付着防止率は良好である。
ポリアスパラギン酸カリウムを用いた実施例2では、40℃における再付着防止率、60℃における再付着防止率及び90℃における再付着防止率は、30℃における再付着防止率から大きくは低下していない。さらに、いずれの温度においても、再付着防止率は良好である。
ポリアスパラギン酸ナトリウムを用いた実施例3(pH9.0)では、40℃における再付着防止率、60℃における再付着防止率及び90℃における再付着防止率は、30℃における再付着防止率から大きくは低下していない。さらに、いずれの温度においても、再付着防止率は良好である。
一方、再付着防止剤を用いていない比較例1では40℃における再付着防止率及び60℃における再付着防止率は、30℃における再付着防止率から大きく低下している。また、30℃で既に再付着防止率は低い値である。
従来の再付着防止剤であるポリエステルを用いた比較例2では、40℃における再付着防止率及び60℃における再付着防止率は、30℃における再付着防止率から大きく低下している。また、30℃で既に再付着防止率は低い値である。
従来の再付着防止剤であるポリビニルピロリドンを用いた比較例3では、40℃における再付着防止率及び60℃における再付着防止率は、30℃における再付着防止率から大きく低下している。また、30℃で既に再付着防止率は低い値である。
さらに、ポリアクリル酸ナトリウムを用いた参考例4では、40℃における再付着防止率、60℃における再付着防止率及び90℃における再付着防止率は、30℃における再付着防止率から大きく低下している。
図1及び図2並びに表2〜表4に示した結果から、本開示に係るポリアスパラギン酸アルカリ金属塩含有温水式洗浄用再付着防止剤あるいは本開示に係る温水式洗浄用洗剤組成物を用いることにより、温水中においても向上した再付着防止率を実現できることが分かる。

Claims (10)

  1. 40℃、pH8.0での再付着防止率が、30℃、pH8.0での再付着防止率に対して95%以上である、温水式洗浄用再付着防止剤。
  2. 60℃、pH8.0での再付着防止率が、30℃、pH8.0での再付着防止率に対して85%以上である、温水式洗浄用再付着防止剤。
  3. 90℃、pH8.0での再付着防止率が、30℃、pH8.0での再付着防止率に対して75%以上である、温水式洗浄用再付着防止剤。
  4. ポリアスパラギン酸リチウム、ポリアスパラギン酸カリウム及びポリアスパラギン酸ナトリウムからなる群から選択される少なくとも1種のポリアスパラギン酸アルカリ金属塩を含む請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の温水式洗浄用再付着防止剤。
  5. 前記少なくとも1種のポリアスパラギン酸アルカリ金属塩がポリアスパラギン酸ナトリウム、ポリアスパラギン酸カリウム、又はその両方を含む、請求項4に記載の温水式洗浄用再付着防止剤。
  6. 前記少なくとも1種のポリアスパラギン酸アルカリ金属塩の重量平均分子量(Mw)が1000〜120000である、請求項4又は請求項5に記載の温水式洗浄用再付着防止剤。
  7. 35℃〜95℃の範囲内の温度での温水式洗浄に用いられる請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の温水式洗浄用再付着防止剤。
  8. 界面活性剤及び請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載の温水式洗浄用再付着防止剤を含む、温水式洗浄用洗剤組成物。
  9. 衣類用洗剤組成物である、請求項8に記載の温水式洗浄用洗剤組成物。
  10. 請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載の温水式洗浄用再付着防止剤又は請求項8若しくは請求項9に記載の温水式洗浄用洗剤組成物を用いて、35℃〜95℃の範囲内の温度の温水中で、洗浄対象物を洗浄することを含む、温水式洗浄方法。
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JPH06316699A (ja) * 1992-07-31 1994-11-15 Rohm & Haas Co ポリスクシンイミドを含有する洗剤組成物
JPH07216084A (ja) * 1993-09-21 1995-08-15 Rohm & Haas Co アミノ酸ポリマーの製造方法
JP2016532763A (ja) * 2013-09-16 2016-10-20 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se ポリアスパラギン酸の製造方法

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