JP2021023603A - クッション - Google Patents
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Abstract
【課題】机に向かって着席して作業等を行う際に、使用者の身体にかかる負担を十分に軽減することができるクッションを提供する。【解決手段】使用者の前身面と机の端縁との間に挟んで用いられるクッション1であって、少なくとも使用者側に配置されているクッション材10と、芯材と、を備え、机に係合させる溝30が使用者の座高方向に複数形成されている。【選択図】図2
Description
本発明は、机上作業の際に使用するクッションに関するものである。
現在、机に向かって着席してパソコン等の操作を行う机上作業(デスクワーク)が広く行われている。また、近年は、机上作業時にパソコンだけでなく、液晶タブレットやペンタブレット等を用いることもある。
長時間にわたって机上作業を行うと、作業時の姿勢が悪くなって作業者の身体に負担がかかり、腰や首等を痛めることがある。特に、液晶タブレットやペンタブレットを使用する机上作業では姿勢が悪くなりやすく、作業者の身体への負担が大きくなる傾向にある。作業者の身体への負担を軽減するために、机上作業時の腹部、胸部、顎乗せ部まで全ての前傾荷重を受けるクッションを本体背面部に設置し、断面が湾曲した弾力性のある支柱を本体内部中央部に上下に亘り設置し、机の天板側面部にあてがうクッションを本体前面部アジャスター両脇に設置し、机の天板上で使用者の前傾加重を支え顎乗せ部の高さを調整可能にするアジャスターを本体前面部に有するクッションがある(例えば、特許文献1参照)。
しかし、特許文献1のようなクッションは、机上作業時における使用者の前傾姿勢による荷重を十分に支えることができず、作業者の身体への負担をさらに軽減するために改善の余地があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、机に向かって着席して作業等を行う際に、使用者の身体にかかる負担を十分に軽減することができるクッションを提供することにある。また、高齢者等の被介助者が食事をする際、被介助者が自身の姿勢を保つことは負担が大きく、これら被介助者の負担を軽減するクッションを提供することも本発明が解決すべき課題の一つである。
前記課題を解決することができた本発明のクッションは、使用者の前身面と机の端縁との間に挟んで用いられるクッションであって、少なくとも使用者側に配置されているクッション材と、芯材と、を備え、机に係合させる溝が使用者の座高方向に複数形成されていることを特徴とするものである。
上記発明のクッションにおいて、芯材はクッション材の内部に配置されていることが好ましい。
上記発明のクッションにおいて、溝はクッション材の机側面に形成されていることが好ましい。
上記発明のクッションにおいて、芯材はクッション材の外部であって机側に配置されていることが好ましい。
上記発明のクッションにおいて、溝は芯材に形成されていることが好ましい。
上記発明のクッションにおいて、溝は使用者の左右方向に延在していることが好ましい。
上記発明のクッションにおいて、溝は使用者の座高方向におけるクッション材の長さの中点よりも下側に配置されていることが好ましい。
上記発明のクッションは、使用者の左右方向に垂直な断面において、溝が第1の辺と第2の辺とを有しており、第1の辺と第2の辺とがなす角度は20度以上80度以下であることが好ましい。
上記発明のクッションにおいて、溝の延在方向に直交する方向のクッション材の長さは、溝の延在方向のクッション材の長さよりも長いことが好ましい。
上記発明のクッションにおいて、クッション材は使用者側面に配置されている使用者側クッション材と、机側面に配置されている机側クッション材とを有しており、使用者側クッション材の40%圧縮時硬度は机側クッション材の40%圧縮時硬度と同じであるか、机側クッション材の40%圧縮時硬度よりも低いことが好ましい。
上記発明のクッションにおいて、使用者側クッション材の厚みは机側クッション材の厚みと同じであるか、机側クッション材の厚みよりも薄いことが好ましい。
上記発明のクッションにおいて、芯材は使用者側クッション材と机側クッション材との間に配置されていることが好ましい。
上記発明のクッションにおいて、芯材は板状または棒状であり、芯材の大きさはクッション材の大きさよりも小さいことが好ましい。
上記発明のクッションにおいて、芯材は穴を有していることが好ましい。
上記発明のクッションにおいて、JIS L1913(2010) 6.8.1 フラジール形法に基づき測定される前記クッション材の通気性は50cc/cm2/sec以上であることが好ましい。
上記発明のクッションにおいて、クッション材は合成樹脂製連続線状体からなる三次元ランダムループ接合構造を持つ網状構造体であることが好ましい。
本発明によれば、使用者の前身面と机の端縁との間に挟んで用いることによって、机に向かって着席して作業等を行う際に使用者の姿勢を前傾した状態にて支え、腰や首、肩等の身体に加わる負担を軽減することができる。
以下、下記実施の形態に基づき本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施の形態によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。なお、各図面において、便宜上、ハッチングや部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、明細書や他の図面を参照するものとする。また、図面における種々部材の寸法は、本発明の特徴の理解に資することを優先しているため、実際の寸法とは異なる場合がある。
図1は本発明の実施の形態におけるクッション1の使用状態の模式図を表す。図1に示すように、クッション1は、使用者100の前身面と机200の端縁との間に挟んで用いられる。使用者100がクッション1を前身面と机200の端面との間に挟んだ状態で机200に向かって着席して机上作業を行うことにより、机上作業時における使用者100の前傾姿勢をクッション1が支えることができる。その結果、図1において矢印にて示すように、机上作業時に使用者100に加わる荷重を分散し、使用者100の首や肩、腰等の身体へ加わる負担を軽減することができる。
また、クッション1は、机200に向かって着席した状態にて行うパソコン等の操作や筆記用具等を用いた学習等の机上作業時の他、テーブルに向かって着席して食事をする際に被介助者の姿勢を誤嚥が起こりにくい前傾姿勢へと支えることも可能であり、食事介助に用いることもできる。
図2はクッション1の斜視図を表し、図3はクッション1を使用者100側から見た平面図を表し、図4はクッション1を机200側から見た平面図を表し、図5は図4に示したクッション1のV−V断面図を表す。図2〜図5に示すように、クッション1は、少なくとも使用者側に配置されているクッション材10と、芯材20と、を備え、机に係合させる溝30が使用者の座高方向に複数形成されている。なお、図3および図4において、紙面の上下方向が使用者の座高方向となり、紙面の左右方向が使用者の左右方向となる。また、図2〜図5に示したクッション1は一例にすぎず、特許請求の範囲から逸脱しなければ任意の構成に適用可能であり、いかなる特定の形状等にも限定されない。
クッション1がクッション材10と、芯材20とを有していることにより、クッション1が適度な弾性と剛性を兼ね備えたものとなり、図1に示すように、クッション1を使用者100の前身面と机200の端縁との間に挟んだ際に、使用者100の前傾姿勢を十分に支えて使用者100の身体に加わる負担を軽減することができる。
クッション1に、机に係合させる溝30が使用者の座高方向に複数形成されていることにより、クッション1を机の端縁に沿わせて係合させやすく、クッション1を使用者の前身面と机の端縁との間に安定して挟むことができる。また、溝30が使用者の座高方向に複数形成されていることにより、使用者の身長や着席して行う作業等に合わせてクッション1を適切な位置に配置することができ、机上作業時等において身体にかかる負担を軽減することが可能となる。
図2〜図5に示すように、クッション材10は、使用者側面11と机側面12とを有していることが好ましい。クッション1の使用時において、クッション材10の使用者側面11は使用者の前身面側に配置され、クッション材10の机側面12は机の端縁側に配置される。
クッション材10を構成する材料は、弾性を有する材料であればよく、例えば、ウレタンフォーム、発泡ポリエチレンフォーム等の発泡プラスチック、ゴムスポンジ、天然繊維や合成繊維による繊維塊や不織布、線状の合成樹脂の集合体等が挙げられる。クッション材10を構成する材料が弾性を有していることにより、クッション1を使用者の前身面と机の端縁との間に挟んだ際に使用者へ痛み等の不快感を与えにくく、また、適度な反発力によって机上作業時における使用者の姿勢をクッション1が十分に支えることができる。
クッション材10の形状は特に限定されず、多角形状、円形状、楕円形状、多角形の角部や辺部の少なくとも一部が曲線となっている形状等が挙げられる。クッション1の上部に使用者の顎を乗せやすくするために、使用者の座高方向におけるクッション材10の上端部が凹状となっていてもよい。また、クッション1が使用者のパソコンの操作時等における腕の動きを妨げないように、使用者の左右方向におけるクッション材10の左右両端部が凹状となっていてもよい。
芯材20を構成する材料としては、例えば、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、塩化ビニル系樹脂、PET等のポリエステル系樹脂、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂等の熱可塑性樹脂、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂等の熱硬化性樹脂、木材、金属等が挙げられる。中でも、芯材20を構成する材料は、アクリル系樹脂等の熱可塑性樹脂であることが好ましい。芯材20を構成する材料が熱可塑性樹脂であることにより、芯材20が剛性と弾性を両立したものとなり、使用者の前傾姿勢による荷重をクッション1が十分に受け止め、使用者の姿勢をクッション1が支えやすくなる。
芯材20の形状は、板状、棒状等が挙げられる。芯材20が板状である場合、芯材20の形状としては、多角形状、円形状、楕円形状、多角形の角部や辺部の少なくとも一部が曲線となっている形状等が挙げられるが、クッション材10の相似形であることが好ましい。芯材20の形状がクッション材10の相似形であることにより、クッション1の全体の剛性を高めやすくなる。また、芯材20が棒状である場合、芯材20の長手方向に垂直な断面形状は、円形状、楕円形状、多角形状等が挙げられるが、中でも、円形状または楕円形状であることが好ましい。芯材20の長手方向に垂直な断面形状が円形状または楕円形状であることにより、使用者がクッション1にもたれかかり芯材20からクッション材10に荷重が加わった際に応力が集中しにくいためクッション材10が傷みにくく、クッション1の耐久性を高めることができる。
芯材20の数は、複数であってもよいが、1つであることが好ましい。クッション1が有する芯材20の数が1つであることにより、クッション1の製造時に芯材20を配置する手間を削減することができ、クッション1の製造コストを低減することが可能となる。
図2、図4および図5に示すように、クッション1に、机に係合させる溝30が使用者の座高方向に複数形成されている。クッション1に溝30が形成されていることにより、溝30を机の端縁に沿わせて配置することによってクッション1を机に安定して係合させることができ、使用者の姿勢を安定的に支えることが可能なクッション1とすることができる。
クッション材10が有している溝30の数は、複数であればよいが、2つ以上であることが好ましく、3つ以上であることがより好ましい。溝30の数の下限値を上記の範囲に設定することにより、クッション1を机に係合させる位置の調節を容易に行うことができる。また、クッション材10が有している溝30の数は、6つ以下であることが好ましく、5つ以下であることがより好ましく、4つ以下であることがさらに好ましい。溝30の数の上限値を上記の範囲に設定することにより、クッション1の使用時に机の端縁に溝30を引っ掛けることや、クッション1の使用後に机に引っ掛けているクッション1を取り外す作業を素早く行うことが可能となる。
芯材20は、クッション材10の内部に配置されていることが好ましい。芯材20がクッション材10の内部に配置されていることにより、クッション1を使用者100の前身面と机200の端縁との間に挟んだときに、使用者100に痛みや違和感を与えにくくなってクッション1の使い心地を向上させることができる。また、クッション材10の内部に芯材20が配置されていることにより、クッション1に剛性を付与することができ、クッション1に使用者がもたれかかってもクッション1が折れ曲りにくく、机上作業等における使用者の前傾姿勢をクッション1が十分に支えることが可能となる。
芯材20がクッション材10の内部に配置されている場合、溝30はクッション材10の机側面12に形成されていることが好ましい。つまり、クッション材10の机側面12に、机に係合させる溝30が使用者の座高方向に複数形成されていることが好ましい。溝30がクッション材10の机側面12に形成されていることにより、クッション材10の机側面12が机の端縁に係合し、使用者がクッション1にもたれかかった際にクッション1が安定的に使用者の姿勢を支えることができる。
また、芯材20は、クッション材10の外部に配置されていてもよい。芯材20がクッション材10の外部に配置されている場合、クッション材10の机側に芯材20が設けられていることが好ましい。つまり、芯材20は、クッション材10の外部であって机側に配置されていることも好ましい。芯材20がクッション材10の外部であって机側に配置されていることにより、芯材20によってクッション1の机側の剛性が高まり、クッション1に使用者がもたれかかってもクッション1の形状を保持することができ、使用者の前傾姿勢をクッション1が十分に支えることが可能となる。
芯材20がクッション材10の外部であって机側に配置されている場合、溝30は芯材20に形成されていることが好ましい。また、溝30は、芯材20において、使用者の左右方向に延在しており、使用者の座高方向に複数あることがより好ましい。溝30が芯材20に形成されていることにより、クッション材10の机側面12に芯材20があってもクッション1を机に十分係合させることができ、使用時にクッション1の位置がずれることや机から脱落することを防止できる。
溝30は、使用者の左右方向に延在していることが好ましい。溝30が使用者の左右方向に延在していることにより、溝30が机の端縁と接触する面積を増やすことができ、クッション1を机に安定して係合させることが可能となる。
図4および図5に示すように、溝30は、使用者の座高方向におけるクッション材10の長さの中点P1よりも下側に配置されていることが好ましい。つまり、クッション材10は、使用者の座高方向における長さの中点P1よりも下側に複数の溝30が形成されており、使用者の座高方向における長さの中点P1よりも上側には溝30が形成されていないことが好ましい。溝30が使用者の座高方向におけるクッション材10の長さの中点P1よりも下側に配置されていることにより、クッション1を机に係合させた際に、机の天板よりも上側にあるクッション1の長さが、机の天板よりも下側にあるクッション1の長さよりも長くなり、使用者の上体の重さをクッション1が効果的に支えることが可能となる。なお、使用者の座高方向におけるクッション材10の長さは、溝30の延在方向に直交する方向のクッション材10の長さL1と言い換えることもできる。
図5に示すように、使用者の左右方向に垂直な断面において、溝30は、第1の辺31と第2の辺32とを有しており、第1の辺31と第2の辺32とがなす角度は、20度以上80度以下であることが好ましい。溝30が有する第1の辺31と第2の辺32とがなす角度が20度以上80度以下であることにより、クッション1を使用者の前身面と机の端縁との間に挟んだ際に溝30の全体が机の端縁に密着しやすく、クッション1を安定して配置することができるため、使用者の姿勢を支えて身体に加わる負担を軽減しやすくなる。
第1の辺31と第2の辺32とがなす角度を測定するには、図5に示すように、溝30が存在する部分にて、使用者の左右方向に垂直な面にてクッション1を切断し、その断面において溝30を形成する2つの辺である第1の辺31と第2の辺32とがなす角度を測定する。溝30がクッション1の端縁まで延在している場合には、使用者の左右方向のクッション1の端面にて、第1の辺31と第2の辺32とがなす角度を測定してもよい。また、第1の辺31と第2の辺32とがなす角度の測定は、クッション1を机に設置して、クッション1を手で押さえて安定する状態に固定し、面に当てると角度を測定することができるデジタル角度計を用いて測定することも挙げられる。
第1の辺31と第2の辺32とがなす角度は、20度以上であることが好ましく、25度以上であることがより好ましく、30度以上であることがさらに好ましい。第1の辺31と第2の辺32とがなす角度の下限値を上記の範囲に設定することにより、溝30を机の端縁に沿って配置しやすく、クッション1を机に係合させやすくなる。また、第1の辺31と第2の辺32とがなす角度は、80度以下であることが好ましく、70度以下であることがより好ましく、60度以下であることがさらに好ましい。第1の辺31と第2の辺32とがなす角度の上限値を上記の範囲に設定することにより、溝30を机の端縁に係合させた状態が安定しやすく、クッション1が使用者の姿勢を十分に支えることができる。
使用者の左右方向に垂直な断面において、第1の辺31は、第2の辺32よりも使用者の座高方向における上側に位置しており、第1の辺31の長さは、第2の辺32の長さよりも短いことが好ましい。第1の辺31が第2の辺32よりも使用者の座高方向における上側に位置することにより、クッション1の使用時に溝30の第1の辺31を含む面が机の天板に接する。第1の辺31の長さが第2の辺32の長さよりも短いことにより、溝30の第1の辺31を含む面の大きさが第2の辺32を含む面の大きさよりも小さくなり、クッション1を机に係合させやすくなる。
使用者の左右方向に垂直な断面における第1の辺31の長さは、第2の辺32の長さの0.9倍以下であることが好ましく、0.8倍以下であることがより好ましく、0.7倍以下であることがさらに好ましい。第1の辺31の長さと第2の辺32の長さの比率の上限値を上記の範囲に設定することにより、溝30の第1の辺31を含む面を机の天板に接触させてクッション1の溝30を机の端縁に係合させることが容易となり、クッション1を使いやすくすることができる。また、使用者の左右方向に垂直な断面における第1の辺31の長さは、第2の辺32の長さの0.2倍以上であることが好ましく、0.3倍以上であることがより好ましく、0.4倍以上であることがさらに好ましい。第1の辺31の長さと第2の辺32の長さの比率の下限値を上記の範囲に設定することにより、クッション1の使用時に机の天板と接する溝30の第1の辺31を含む面の面積を十分に確保することができ、クッション1を机の端縁に安定して係合することが可能となる。
図2および図5に示すように、クッション材10は、使用者の座高方向における溝30の両側の少なくとも一方に突出部40が形成されていることが好ましい。クッション材10の溝30の使用者の座高方向の両側の少なくとも一方に突出部40が形成されていることにより、机の端縁を溝30に沿わせる際に突出部40がガイドとなって机へクッション1を引っ掛けやすく、また、クッション1の全体の厚みを過度に厚くすることなく、溝30を机に係合させた際に机と接するクッション材10の面積を増やすことができるため安定的に係合させることが可能となる。
クッション材10は、使用者の座高方向における全ての溝30の上側に突出部40が形成されていることがより好ましい。クッション材10の全ての溝30の上側に突出部40が形成されていることにより、クッション1を机へより引っ掛けやすくすることができる。
図4に示すように、溝30の延在方向に直交する方向のクッション材10の長さL1は、溝30の延在方向のクッション材10の長さL2よりも長いことが好ましい。溝30の延在方向に直交する方向のクッション材10の長さL1が溝30の延在方向のクッション材10の長さL2よりも長いことにより、使用者の座高方向においてクッション1が使用者の上体を十分に支えることができるため、机上作業時に使用者の身体へかかる負担を効果的に軽減することが可能となる。
溝30の延在方向に直交する方向のクッション材10の長さL1は、溝30の延在方向のクッション材10の長さL2の1.1倍以上であることが好ましく、1.2倍以上であることがより好ましく、1.3倍以上であることがさらに好ましい。溝30の延在方向に直交する方向のクッション材10の長さL1と溝30の延在方向のクッション材10の長さL2の比率の下限値を上記の範囲に設定することにより、クッション1が使用者の身体にかかる負担を十分に軽減しながら、パソコンの操作等の机上作業時における使用者の腕の動きを円滑に行うことができる。また、溝30の延在方向に直交する方向のクッション材10の長さL1は、溝30の延在方向のクッション材10の長さL2の2倍以下であることが好ましく、1.8倍以下であることがより好ましく、1.5倍以下であることがさらに好ましい。溝30の延在方向に直交する方向のクッション材10の長さL1と溝30の延在方向のクッション材10の長さL2の比率の上限値を上記の範囲に設定することにより、クッション1の使用時にクッション材10が使用者の顎や太腿を圧迫しにくく、クッション1の使い心地を快適なものとすることができる。
図3および図4に示すように、クッション材10は、使用者側面11に配置されている使用者側クッション材10aと、机側面12に配置されている机側クッション材10bとを有しており、使用者側クッション材10aの40%圧縮時硬度は、机側クッション材10bの40%圧縮時硬度と同じであるか、机側クッション材10bの40%圧縮時硬度よりも低いことが好ましい。クッション材10が使用者側クッション材10aと机側クッション材10bとを有しており、使用者側クッション材10aの40%圧縮時硬度が机側クッション材10bの40%圧縮時硬度と同じであるか、机側クッション材10bの40%圧縮時硬度よりも低いことにより、机側クッション材10bを使用者側クッション材10aと同じ硬度、または使用者側クッション材10aよりも高い硬度とすることができ、クッション1を使用者の前身面と机の端縁との間に挟んだ際に、クッション1の使用感を保ちながらクッション1の形状を保持して使用者の前傾姿勢を十分に支えることが可能となる。
使用者側クッション材10aの40%圧縮時硬度を、机側クッション材10bの40%圧縮時硬度よりも低くするには、例えば、使用者側クッション材10aを構成する発泡プラスチックの発泡倍率を、机側クッション材10bを構成する発泡プラスチックの発泡倍率よりも高くする、使用者側クッション材10aを構成する材料に机側クッション材10bを構成する材料よりも硬度が低いものを用いる、使用者側クッション材10aを構成する繊維塊や線状の合成樹脂の集合体の繊維状物の密度を、机側クッション材10bを構成する繊維塊や線状の合成樹脂の集合体の繊維状物の密度よりも低くする、使用者側クッション材10aを構成する繊維塊や線状の合成樹脂の集合体の繊維状物の線径を、机側クッション材10bを構成する繊維塊や線状の合成樹脂の集合体の繊維状物の線径よりも小さくする等の方法が挙げられる。
使用者側クッション材10aの厚みは、机側クッション材10bの厚みと同じであるか、机側クッション材10bの厚みよりも薄いことが好ましい。使用者側クッション材10aの厚みが机側クッション材10bの厚みと同じであるか、机側クッション材10bの厚みよりも薄いことにより、クッション1を使用者の前身面と机の端縁との間に挟んだ際にクッション1が過度に押し潰されにくく、使用者の身体に加わる負担をクッション1が十分に支えることが可能となる。
使用者側クッション材10aの厚みは、机側クッション材10bの厚みの1倍以下であることが好ましいが、机側クッション材10bの厚みの0.9倍以下であることがより好ましく、0.8倍以下であることがさらに好ましく、0.7倍以下であることがよりさらに好ましい。使用者側クッション材10aの厚みと机側クッション材10bの厚みの比率の上限値を上記の範囲に設定することにより、クッション1の全体の厚みが過度に厚くなることを防ぎ、クッション1の使い心地を向上させることができる。また、使用者側クッション材10aの厚みは、机側クッション材10bの厚みの0.3倍以上であることが好ましく、0.4倍以上であることがより好ましく、0.5倍以上であることがさらに好ましい。使用者側クッション材10aの厚みと机側クッション材10bの厚みの比率の下限値を上記の範囲に設定することにより、クッション1の使用者側面11を机側面12よりも柔らかい感触とすることができ、クッション1を使用者と机の端縁との間に挟んだ際に使用者へ違和感や不快感を与えにくくすることができる。
図5に示すように、芯材20は、使用者側クッション材10aと机側クッション材10bとの間に配置されていることが好ましい。使用者側クッション材10aと机側クッション材10bとの間に芯材20が配置されていることにより、芯材20が使用者側クッション材10aと机側クッション材10bの両方をクッション1の内部から補強することとなり、クッション1に適度な剛性を与えることが可能となる。
芯材20は板状または棒状であり、芯材20の大きさはクッション材10の大きさよりも小さいことが好ましい。つまり、クッション1を使用者側または机側から見た状態において、クッション1の周縁部に芯材20が存在していないことが好ましい。なお、図3および図4では、芯材20が板状であって、芯材20の大きさがクッション材10の大きさよりも小さい構成のクッション1を示している。芯材20が板状または棒状であり、芯材20の大きさがクッション材10の大きさよりも小さいことにより、クッション1の周縁部に芯材20が存在せず、クッション1の周縁部を柔軟なものとすることができ、クッション1の上端部に顎を乗せた際やクッション1の左右両端部に腕が接した際等に芯材20が使用者に痛み等の不快感を与えにくく、クッション1の使い心地を向上させることができる。
クッション1を使用者側または机側から見た芯材20の面積は、クッション材10の面積の80%以下であることが好ましく、70%以下であることがより好ましく、60%以下であることがさらに好ましい。クッション1を使用者側または机側から見た芯材20の面積とクッション材10の面積の比率の上限値を上記の範囲に設定することにより、クッション1の周縁部において、芯材20が存在していない部分の大きさを確保することができ、クッション1の周縁部を柔軟にして使い心地をよくすることができる。また、クッション1を使用者側または机側から見た芯材20の面積は、クッション材10の面積の10%以上であることが好ましく、20%以上であることがより好ましく、30%以上であることがさらに好ましい。クッション1を使用者側または机側から見た芯材20の面積とクッション材10の面積の比率の下限値を上記の範囲に設定することにより、芯材20がクッション1に十分な剛性を付与し、クッション1が使用者の身体に加わる負担を軽減する効果を高めることが可能となる。
図示していないが、芯材20は、穴を有していることが好ましい。芯材20が穴を有していることにより、クッション1の通気性を高めることができ、クッション1の使用時にクッション1に熱や湿気がこもることを防止して快適性を高めることができる。
芯材20が有している穴は、1つであってもよいが複数であることが好ましい。芯材20が複数の穴を有していることにより、芯材20の全体にわたって通気性を付与することができ、クッション1の全体が通気性を有する構成となり、快適性を向上させることが可能となる。
芯材20が穴を有している場合、芯材20の開口率は、10%以上であることが好ましく、15%以上であることがより好ましく、20%以上であることがさらに好ましい。芯材20の開口率の下限値を上記の範囲に設定することにより、芯材20に十分な通気性を付与することができる。また、芯材20の開口率は、70%以下であることが好ましく、60%以下であることがより好ましく、50%以下であることがさらに好ましい。芯材20の開口率の上限値を上記の範囲に設定することにより、芯材20が通気性を有しながら十分な強度を確保することができ、クッション1の使用時に使用者がクッション1へもたれかかってもクッション1が折れ曲りにくく、机上作業等における使用者の前傾姿勢をクッション1が十分に支えることができる。なお、芯材20の開口率は、芯材20に形成された各穴の面積を測定し、これを芯材20の面積で除することにより求められる。
JIS L1913(2010) 6.8.1 フラジール形法に基づき測定されるクッション材10の通気性は、50cc/cm2/sec以上であることが好ましい。クッション材10の通気性が50cc/cm2/sec以上であることにより、クッション材10に適度な通気性を与えることができ、クッション1の使用時に熱や湿気がこもることを防いで使用感を向上させることができる。なお、クッション材10の通気性の上限値は特に限定されない。
JIS L1913(2010) 6.8.1 フラジール形法に基づき測定されるクッション材10の通気性は、50cc/cm2/sec以上であることが好ましく、75cc/cm2/sec以上であることがより好ましく、100cc/cm2/sec以上であることがさらに好ましい。クッション材10の通気性の下限値を上記の範囲に設定することにより、クッション1の使用感を向上させるために必要なクッション材10の通気性を十分に確保することができる。
クッション材10は、合成樹脂製の連続線状体からなる三次元ランダムループ接合構造を持つ網状構造体であることが好ましい。網状構造体は、熱可塑性の合成樹脂からなるランダムループ状の連続線状体が、連続線状体の交点で融着している構造を有するものである。クッション材10が網状構造体であることにより、弾性が高く、机上作業時等において使用者の前傾姿勢を支えて身体に加わる負担を軽減することができ、さらに、クッション材10に通気性を付与することができるため、使用時の快適性を高めることができる。
網状構造体を構成する連続線状体の断面形状は、例えば、円形、楕円形、多角形等が挙げられる。中でも、連続線状体の断面形状は、円形または楕円形であることが好ましい。連続線状体の断面形状が円形または楕円形であることにより、クッション材10を圧縮した際にクッション材10を構成する連続線状体同士や連続線状体と机とが接触しても連続線状体が破損しにくく、クッション1の耐久性を高めることが可能となる。
網状構造体を構成する連続線状体の断面形状は、中実であってもよいが、中空であることが好ましい。連続線状体の断面形状が中空であることにより、クッション材10の軽量化を図ることができ、クッション1が軽量なものとなって使い心地を向上させることができる。
クッション材10が使用者側クッション材10aと机側クッション材10bとを有しており、使用者側クッション材10aおよび机側クッション材10bが網状構造体である場合、使用者側クッション材10aを構成する連続線状体の線径は、机側クッション材10bを構成する連続線状体の線径よりも小さいことが好ましい。使用者側クッション材10aを構成する連続線状体の線径が、机側クッション材10bを構成する連続線状体の線径よりも小さいことにより、使用者側クッション材10aを机側クッション材10bよりも柔らかくすることができ、クッション1の使用者側面11に接した使用者の快適性を高めることが可能となる。
図示していないが、クッション1は、クッション材10を覆うカバー材を有していてもよい。クッション1がカバー材を有していることにより、クッション1の肌当たりをよくし、使用感を向上させることができる。カバー材としては、編物、織物、不織布等、皮革等の布帛が挙げられる。中でも、カバー材は編物であることが好ましい。カバー材が編物であることによってカバー材が伸縮性を有するものとなり、使用者がクッション1にもたれかかってクッション1が変形した際に、クッション1の変形にカバー材が追従することができるため、クッション1の変形を妨げずに使用者の姿勢を支えることができる。
以上のように、本発明のクッションは、使用者の前身面と机の端縁との間に挟んで用いられるクッションであって、少なくとも使用者側に配置されているクッション材と、芯材と、を備え、机に係合させる溝が使用者の座高方向に複数形成されていることを特徴とする。クッションがこのような構成であることにより、机に向かって着席して作業等を行う際に使用者の姿勢を前傾した状態にて支え、腰や首、肩等の身体に加わる負担を軽減することができる。
1:クッション
10:クッション材
10a:使用者側クッション材
10b:机側クッション材
11:使用者側面
12:机側面
20:芯材
30:溝
40:突出部
100:使用者
200:机
P1:使用者の座高方向におけるクッション材の長さの中点
L1:溝の延在方向に直交する方向のクッション材の長さ
L2:溝の延在方向のクッション材の長さ
T1:使用者側クッション材の厚み
T2:机側クッション材の厚み
10:クッション材
10a:使用者側クッション材
10b:机側クッション材
11:使用者側面
12:机側面
20:芯材
30:溝
40:突出部
100:使用者
200:机
P1:使用者の座高方向におけるクッション材の長さの中点
L1:溝の延在方向に直交する方向のクッション材の長さ
L2:溝の延在方向のクッション材の長さ
T1:使用者側クッション材の厚み
T2:机側クッション材の厚み
Claims (16)
- 使用者の前身面と机の端縁との間に挟んで用いられるクッションであって、
少なくとも使用者側に配置されているクッション材と、
芯材と、を備え、
机に係合させる溝が使用者の座高方向に複数形成されていることを特徴とするクッション。 - 前記芯材は、前記クッション材の内部に配置されている請求項1に記載のクッション。
- 前記溝は、前記クッション材の机側面に形成されている請求項2に記載のクッション。
- 前記芯材は、前記クッション材の外部であって机側に配置されている請求項1に記載のクッション。
- 前記溝は、前記芯材に形成されている請求項4に記載のクッション。
- 前記溝は、使用者の左右方向に延在している請求項1〜5のいずれか一項に記載のクッション。
- 前記溝は、使用者の座高方向における前記クッション材の長さの中点よりも下側に配置されている請求項1〜6のいずれか一項に記載のクッション。
- 使用者の左右方向に垂直な断面において、前記溝は、第1の辺と第2の辺とを有しており、
前記第1の辺と前記第2の辺とがなす角度は、20度以上80度以下である請求項1〜7のいずれか一項に記載のクッション。 - 前記溝の延在方向に直交する方向の前記クッション材の長さは、前記溝の延在方向の前記クッション材の長さよりも長い請求項1〜8のいずれか一項に記載のクッション。
- 前記クッション材は、前記使用者側面に配置されている使用者側クッション材と、前記机側面に配置されている机側クッション材とを有しており、
前記使用者側クッション材の40%圧縮時硬度は、前記机側クッション材の40%圧縮時硬度と同じであるか、前記机側クッション材の40%圧縮時硬度よりも低い請求項1〜9のいずれか一項に記載のクッション。 - 前記使用者側クッション材の厚みは、前記机側クッション材の厚みと同じであるか、前記机側クッション材の厚みよりも薄い請求項10に記載のクッション。
- 前記芯材は、前記使用者側クッション材と前記机側クッション材との間に配置されている請求項10または11に記載のクッション。
- 前記芯材は、板状または棒状であり、
前記芯材の大きさは、前記クッション材の大きさよりも小さい請求項1〜12のいずれか一項に記載のクッション。 - 前記芯材は、穴を有している請求項1〜13のいずれか一項に記載のクッション。
- JIS L1913(2010) 6.8.1 フラジール形法に基づき測定される前記クッション材の通気性は、50cc/cm2/sec以上である請求項1〜14のいずれか一項に記載のクッション。
- 前記クッション材は、合成樹脂製連続線状体からなる三次元ランダムループ接合構造を持つ網状構造体である請求項1〜15のいずれか一項に記載のクッション。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019144491A JP2021023603A (ja) | 2019-08-06 | 2019-08-06 | クッション |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019144491A JP2021023603A (ja) | 2019-08-06 | 2019-08-06 | クッション |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021023603A true JP2021023603A (ja) | 2021-02-22 |
Family
ID=74664210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019144491A Pending JP2021023603A (ja) | 2019-08-06 | 2019-08-06 | クッション |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2021023603A (ja) |
-
2019
- 2019-08-06 JP JP2019144491A patent/JP2021023603A/ja active Pending
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