JP2021023042A - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】同期駆動制御によってモータを駆動させる際におけるモータ回転数の制御性の低下を抑制できるモータ制御装置を提供すること。【解決手段】モータ制御装置10は、モータ100に流れる電流であるd軸電流値Idおよびq軸電流値Iqを検出する3相/2相変換部15と、指令回転数Vmt*を基に、ベクトル制御の回転座標での向きが所定の向きとなる同期駆動電流ベクトルを導出する同期駆動ベクトル導出部26と、同期駆動電流ベクトルに基づいた指令信号を生成してモータ100に出力することによってモータ100を駆動させる同期駆動制御を実行する制御部14とを備える。同期駆動ベクトル導出部26は、d軸電流値Idおよびq軸電流値Iqで表される検出電流ベクトルの向きと、同期駆動電流ベクトルの向きとのベクトル位相偏差の絶対値が所定値以下となるように、同期駆動電流ベクトルの大きさを調整する。【選択図】図1

Description

本発明は、同期モータの駆動を行うモータ制御装置に関する。
ロータに永久磁石が設けられている同期モータの制御方式としては、永久磁石の磁束軸方向の成分の電流であるd軸成分の電流と、トルク方向の成分の電流であるq軸成分の電流とで表される電流ベクトルを用いて同期モータを駆動させるベクトル制御が知られている。ベクトル制御の回転座標では、d軸とq軸とは互いに直交している。
特許文献1には、ベクトル制御によって同期モータを駆動させる制御装置が開示されている。この制御装置では、モータの始動時には、回転座標での電流ベクトルの向きを推定d軸の方向に固定した状態で同期モータの回転角を変更させる同期駆動制御が実行される。なお、同期駆動制御で同期モータを駆動させる場合、電流ベクトルの大きさは、ロータを加速させるのに十分なトルクを同期モータに発生させることのできる大きさで固定される。
特開2004−72906号公報
同期駆動制御によって同期モータを駆動させている場合、同期モータの出力トルクと同期モータに加わる負荷トルクとの乖離が大きいと、回転座標上における推定d軸と実d軸とのずれ角である負荷角の目標である目標負荷角と、実際の負荷角との間に乖離が発生する。目標負荷角と負荷角とが乖離したままモータの駆動を継続させた場合、モータ回転数の制御性が低下してしまう。
上記課題を解決するためのモータ制御装置は、ベクトル制御の回転座標のd軸成分の電流とq軸成分の電流とで表される電流ベクトルに基づいて同期モータであるモータの駆動を行う装置である。このモータ制御装置は、前記モータに流れる電流を検出する電流検出部と、前記モータ回転数の指令値である指令回転数を基に、前記回転座標での向きが所定の向きとなる同期駆動電流ベクトルを導出する同期駆動ベクトル導出部と、前記同期駆動電流ベクトルに基づいた指令信号を生成して前記モータに出力することによって当該モータを駆動させる同期駆動制御を実行する制御部と、を備える。前記電流検出部によって検出された電流を電流検出値とした場合、前記同期駆動ベクトル導出部は、前記電流検出値に基づいた前記回転座標上の電流ベクトルである検出電流ベクトルの向きと、前記同期駆動電流ベクトルの向きとの偏差であるベクトル位相偏差の絶対値が所定値以下となるように、当該同期駆動電流ベクトルの大きさを調整する。
同期駆動制御によってモータを駆動させる場合、同期駆動ベクトルの大きさが大きいほど、モータの出力トルクが大きくなる。また、同期駆動制御によってモータを駆動させている場合、目標負荷角と負荷角との乖離が大きくなると、ベクトル位相偏差の絶対値が大きくなる。
上記構成では、同期駆動制御によってモータを駆動させる場合、ベクトル位相偏差の絶対値が所定値以下となるように同期駆動電流ベクトルの大きさが調整される。そして、このように大きさの調整された同期駆動電流ベクトルに基づいた指令信号が生成され、当該指令信号がモータに出力される。これにより、目標負荷角と負荷角とが乖離したままモータの駆動が継続されることが抑制される。したがって、同期駆動制御によってモータを駆動させる際におけるモータ回転数の制御性の低下を抑制できるようになる。
実施形態のモータ制御装置と、同モータ制御装置によって制御されるモータとを示す概略構成図。 ベクトル制御の回転座標において、同期駆動制御によってモータを駆動させる際における実d軸と推定d軸との位置関係を示す図。 モータの回転角の推移を示すタイミングチャート。 負荷角が目標負荷角よりも大きい状態を示す図。 (a),(b)は、基準同期駆動ベクトルの大きさを補正した場合における負荷角の変化を説明する図。 負荷角が目標負荷角よりも小さい状態を示す図。 (a),(b)は、基準同期駆動ベクトルの大きさを補正した場合における負荷角の変化を説明する図。 (a)〜(c)は、モータを駆動させる際におけるタイミングチャート。
以下、モータ制御装置の一実施形態を図1〜図8に従って説明する。
図1は、本実施形態のモータ制御装置10と、モータ制御装置10によって制御されるモータ100と、を示している。モータ100は、永久磁石が設けられているロータ101を備えている。モータ100は、永久磁石がロータ101の内部に埋め込まれている埋込磁石型の同期モータである。モータ100は、三相コイルとしてU相、V相およびW相のコイルを備えている。なお、モータ100は、車載のブレーキ装置におけるブレーキ液の吐出用ポンプの動力源として用いられる。
モータ100には、ロータ101の回転速度に応じた信号を検出信号としてモータ制御装置10に出力する回転角センサ18が設けられている。回転角センサ18としては、たとえば、ホールセンサおよびロータリエンコーダを挙げることができる。回転角センサ18の検出信号に基づいて導出されるロータ101の回転角を、回転角検出値θsという。
モータ制御装置10は、d軸成分の電流と、q軸成分の電流と、を制御するベクトル制御によってモータ100を駆動させる。d軸およびq軸とは、ベクトル制御の回転座標上の制御軸である。d軸は、永久磁石の磁束軸の方向に延びる制御軸である。q軸は、トルクの方向に延びる制御軸であって、d軸とは直交している。モータ制御装置10は、d軸成分の電流指令値とq軸成分の電流指令値とに基づいた信号を三相コイルに入力することによってモータ100を駆動させる。
モータ制御装置10は、必要トルク導出部11と、同期駆動処理部12と、センサレス駆動処理部13と、信号選択部19と、制御部14と、を備えている。さらに、モータ制御装置10は、3相/2相変換部15と、ロータ位置推定部16と、回転角取得部17と、を備えている。
モータ制御装置10は、同期駆動制御とセンサレス駆動制御とを実行する。センサレス駆動制御は、モータ100の回転速度であるロータ回転数をフィードバックする閉ループ駆動制御の一例である。一方、同期駆動制御は、開ループ駆動制御である。同期駆動制御では、同期駆動処理部12が導出する電流指令値が用いられる。センサレス駆動制御では、センサレス駆動処理部13が導出する電流指令値が用いられる。すなわち、センサレス駆動処理部13が、閉ループ駆動処理部に対応する。
必要トルク導出部11は、必要トルクTRLdを導出する。必要トルクTRLdは、モータ100の負荷トルクと加速トルクとの和として算出される。必要トルクTRLdは、ロータ回転数を低下させないようにするために必要なトルクである。負荷トルクは、たとえば、モータ100を動力源とするポンプのイナーシャおよびブレーキ液の粘度を基に導出できる。また、加速トルクは、ポンプに対するブレーキ液の吐出量の要求値を基に導出できる。
同期駆動処理部12は、同期駆動制御によってモータ100を駆動させる際における指示電流ベクトルである同期駆動電流ベクトルVAを生成するものである。電流ベクトルとは、回転座標におけるd軸成分の電流と、q軸成分の電流とで表されるものである。
同期駆動処理部12は、必要トルク導出部11によって導出された必要トルクTRLd、ロータ回転数の指令値である指令回転数Vmt*、回転角検出値θs、および、後述する回転角取得部17が導出したロータ推定回転角θeを基に、同期駆動電流ベクトルVAを導出する。同期駆動処理部12は、同期駆動ベクトル導出部26と、向き変更部27と、を有している。
同期駆動ベクトル導出部26は、回転座標での向きが所定の向きとなる同期駆動ベクトルである基準ベクトルVABを導出する。本実施形態では、所定の向きは、推定d軸の方向と同じである。推定d軸とは、回転座標のd軸と推定される軸のことである。なお、回転座標の実際のd軸を実d軸という。また、回転座標の実際のq軸を実q軸といい、回転座標のq軸と推定される軸を推定q軸という。
同期駆動ベクトル導出部26は、所定の制御サイクル毎に回転座標での推定d軸の方向と推定q軸の方向とを定める。すなわち、同期駆動ベクトル導出部26は、モータ100の起動時には、回転角検出値θsに基づいたd軸である実d軸の方向と推定d軸の方向とが一致するように、推定d軸の方向と推定q軸の方向とを設定する。そして、次回の制御サイクル以降では、同期駆動ベクトル導出部26は、指令回転数Vmt*を基に、推定d軸の方向および推定q軸の方向を可変させる。そして、同期駆動ベクトル導出部26は、このように定めた推定d軸の方向とは回転座標で向きが同じとなるように、基準ベクトルVABの向きを定める。
ここで、図2を参照し、基準ベクトルVABの向きを定める際における推定d軸および推定q軸の設定処理について説明する。すなわち、推定d軸の方向と実d軸の方向との偏差である軸位相偏差Δθが目標負荷角αtrと等しくなるように、推定d軸および推定q軸の方向が設定される。目標負荷角αtrは、指令回転数Vmt*が高いほど大きくなるように設定される。例えば、上記の制御サイクルの時間的な長さを単位時間とした場合、指令回転数Vmt*でモータ100を駆動させた際におけるロータ回転角の単位時間での変化量が、目標負荷角αtrとして設定される。
図1に戻り、同期駆動ベクトル導出部26は、必要トルクTRLdを基に、基準ベクトルVABの大きさを設定する。すなわち、同期駆動ベクトル導出部26は、必要トルクTRLdが大きいほど大きくなるように基準ベクトルVABの大きさを設定する。
本実施形態では、同期駆動ベクトル導出部26は、上記のように導出した基準ベクトルVABの大きさを補正する補正処理を実行する。この補正処理の内容については後述する。
向き変更部27は、上記の軸位相偏差Δθに応じ、基準ベクトルVABの向きを所定の向きから変更して同期駆動電流ベクトルVAを導出する。ここでいう基準ベクトルVABとは、補正処理で大きさが補正された基準ベクトルVABである。すなわち、向き変更部27は、基準ベクトルVABの向きを軸位相偏差Δθに基づいて変更し、変更後のベクトルを同期駆動電流ベクトルVAとする。そのため、軸位相偏差Δθの絶対値が大きいほど、同期駆動電流ベクトルVAの向きと基準ベクトルVABの向きとの差分が大きくなる。
そして、同期駆動処理部12は、同期駆動電流ベクトルVAの推定d軸成分の電流をd軸電流指令値Id*として信号選択部19に出力する。また、同期駆動処理部12は、同期駆動電流ベクトルVAの推定q軸成分の電流をq軸電流指令値Iq*として信号選択部19に出力する。
センサレス駆動処理部13は、指令トルク導出部31と、指令電流導出部32と、を有している。
指令トルク導出部31は、モータ100の出力トルクの指令値である指令トルクTR*を導出する。指令トルク導出部31は、必要トルクTRLdと、指令回転数Vmt*と、後述するロータ位置推定部16によって取得されたロータ回転数Vmtと、に基づいて、指令トルクTR*を導出する。すなわち、指令トルク導出部31は、指令回転数Vmt*とロータ回転数Vmtとの偏差である回転数偏差を入力とするフィードバック制御によって導出したトルク補正値と、必要トルクTRLdとの和が大きいほど値が大きくなるように、指令トルクTR*を導出する。
指令電流導出部32は、指令トルク導出部31によって導出された指令トルクTR*に基づいて、d軸電流指令値Id*およびq軸電流指令値Iq*を導出する。たとえば、指令電流導出部32は、指令トルクTR*に基づいた指令電流ベクトルであるセンサレス駆動ベクトルを導出する。そして、指令電流導出部32は、センサレス駆動ベクトルの推定d軸成分の電流をd軸電流指令値Id*として導出する。また、指令電流導出部32は、センサレス駆動ベクトルの推定q軸成分の電流をq軸電流指令値Iq*として導出する。
そして、センサレス駆動処理部13は、指令電流導出部32が導出したd軸電流指令値Id*を信号選択部19に出力する。また、センサレス駆動処理部13は、指令電流導出部32が導出したq軸電流指令値Iq*を信号選択部19に出力する。
信号選択部19は、第1切換機51および第2切換機52を備えている。第1切換機51は、同期駆動処理部12から出力されたd軸電流指令値Id*、および、センサレス駆動処理部13から出力されたd軸電流指令値Id*の何れか一方を選択し、選択したd軸電流指令値Id*を制御部14に出力する。第2切換機52は、同期駆動処理部12から出力されたq軸電流指令値Iq*、および、センサレス駆動処理部13から出力されたq軸電流指令値Iq*の何れか一方を選択し、選択したq軸電流指令値Iq*を制御部14に出力する。
各切換機51,52は、ロータ回転数Vmtが規定回転数Vmth未満であるときには、同期駆動処理部12から出力された電流指令値Id*,Iq*を選択し、選択した電流指令値Id*,Iq*を制御部14に出力する。一方で、各切換機51,52は、ロータ回転数Vmtが規定回転数Vmth以上であるときには、センサレス駆動処理部13から出力された電流指令値Id*,Iq*を選択し、選択した電流指令値Id*,Iq*を制御部14に出力する。すなわち、規定回転数Vmthが、閾値である。
ここで、規定回転数Vmthについて説明する。規定回転数Vmthは、モータ100のロータ101が低速で回転しているか否かの判断基準として設定されている。具体的には、ベクトル制御によってモータ100を駆動させる場合、回転座標の実q軸の方向に誘起電圧が発生する。そして、後述する回転角取得部17では、こうした誘起電圧を利用してロータ推定回転角θeが取得される。ロータ回転数Vmtが低いと、誘起電圧の大きさのばらつきが大きく、ロータ推定回転角θeの推定精度が低い。そこで、ロータ推定回転角θeの推定精度を許容範囲に収めることができるようなロータ回転数Vmtの下限、又は当該下限よりも僅かに高い速度が規定回転数Vmthとして設定されている。
制御部14は、第1切換機51から入力されるd軸電流指令値Id*と第2切換機52から入力されるq軸電流指令値Iq*とに基づいて、モータ100を駆動する制御信号を生成する。制御部14は、指令電圧導出部41と、2相/3相変換部42と、インバータ43と、を有している。
指令電圧導出部41には、信号選択部19からd軸電流指令値Id*およびq軸電流指令値Iq*が入力される。さらに、指令電圧導出部41には、後述するように3相/2相変換部15から出力されるd軸電流値Idおよびq軸電流値Iqが入力される。モータ100への給電によって回転座標上で発生した電流ベクトルのうち、推定d軸成分の電流がd軸電流値Idであり、推定q軸成分の電流がq軸電流値Iqである。
指令電圧導出部41は、d軸電流指令値Id*と、d軸電流値Idと、に基づいたフィードバック制御によって、d軸電圧指令値Vd*を算出する。さらに、指令電圧導出部41は、q軸電流指令値Iq*と、q軸電流値Iqと、に基づいたフィードバック制御によって、q軸電圧指令値Vq*を算出する。
2相/3相変換部42は、ロータ101の回転角に基づいて、d軸電圧指令値Vd*およびq軸電圧指令値Vq*を、U相電圧指令値VU*と、V相電圧指令値VV*と、W相電圧指令値VW*と、に変換する。2相/3相変換部42には、後述する回転角取得部17によって取得されるロータ推定回転角θeがロータ101の回転角として入力される。U相電圧指令値VU*は、U相のコイルに印加する電圧の指令値である。V相電圧指令値VV*は、V相のコイルに印加する電圧の指令値である。W相電圧指令値VW*は、W相のコイルに印加する電圧の指令値である。
インバータ43は、バッテリから供給される電力によって動作する複数のスイッチング素子を有している。インバータ43は、2相/3相変換部42から入力されたU相電圧指令値VU*と、スイッチング素子のオン/オフ動作によってU相信号を生成する。また、インバータ43は、2相/3相変換部42から入力されたV相電圧指令値VV*と、スイッチング素子のオン/オフ動作によってV相信号を生成する。また、インバータ43は、2相/3相変換部42から入力されたW相電圧指令値VW*と、スイッチング素子のオン/オフ動作によってW相信号を生成する。U相信号は、モータ100のU相コイルに入力される。V相信号は、モータ100のV相コイルに入力される。W相信号は、モータ100のW相コイルに入力される。
本実施形態では、ロータ回転数Vmtが規定回転数Vmth未満である場合、制御部14は、同期駆動処理部12から出力された電流指令値Id*,Iq*、すなわち同期駆動電流ベクトルVAに基づいた指令信号を生成し、当該指令信号をモータ100に出力することによってモータ100を駆動させる。このようなモータ制御が、同期駆動制御である。一方、ロータ回転数Vmtが規定回転数Vmth以上である場合、制御部14は、センサレス駆動処理部13から出力された電流指令値Id*,Iq*に基づいた指令信号を生成し、当該指令信号をモータ100に出力することによってモータ100を駆動させる。このようなモータ制御が、センサレス駆動制御である。
3相/2相変換部15は、モータ100に流される三相電流を変換して二相電流値を算出する。3相/2相変換部15には、モータ100のU相のコイルに流される電流であるU相電流IUが入力される。3相/2相変換部15には、モータ100のV相のコイルに流される電流であるV相電流IVが入力される。3相/2相変換部15には、モータ100のW相のコイルに流される電流であるW相電流IWが入力される。そして、3相/2相変換部15は、後述する回転角取得部17によって取得されたロータ推定回転角θeに基づいて、U相電流IU、V相電流IVおよびW相電流IWを、推定d軸成分の電流であるd軸電流値Idおよび推定q軸成分の電流であるq軸電流値Iqに変換する。
ロータ位置推定部16は、実d軸の方向と推定d軸の方向との軸位相偏差Δθを導出する。ロータ位置推定部16には、3相/2相変換部15が算出したd軸電流値Idおよびq軸電流値Iqが入力される。さらに、ロータ位置推定部16には、指令電圧導出部41が導出したd軸電圧指令値Vd*およびq軸電圧指令値Vq*が入力される。
ロータ位置推定部16は、たとえば、拡張誘起電圧方式によって軸位相偏差Δθを導出する。この場合、ロータ位置推定部16は、d軸電流値Idおよびq軸電流値Iqと、d軸電圧指令値Vd*およびq軸電圧指令値Vq*と、に基づいて、軸位相偏差Δθを導出する。
さらに、ロータ位置推定部16は、ロータ回転数Vmtを取得する。ロータ回転数Vmtは、モータ100の回転速度である。ロータ位置推定部16は、たとえば、軸位相偏差Δθを目標値「0」とすべく比例積分制御することによってロータ回転数Vmtを求める。
回転角取得部17は、ロータ推定回転角θeを取得する。回転角取得部17は、たとえば、ロータ位置推定部16が導出するロータ回転数Vmtを積分することによって、ロータ推定回転角θeを求める。
次に、図3〜図7を参照し、同期駆動ベクトル導出部26が実行する上記補正処理について説明する。なお、回転座標上において、3相/2相変換部15で検出されたd軸電流値Idとq軸電流値Iqとによって表される電流ベクトルを、「検出電流ベクトルVAS」という。
図3〜図5には、同期駆動制御によってモータ100を駆動させている場合において、検出電流ベクトルVASの向きから同期駆動電流ベクトルVAの向きを引いた値であるベクトル位相偏差ΔVAaが正の値である場合の一例が図示されている。ベクトル位相偏差ΔVAaが正の値となるような事象は、モータ100に加わる実際の負荷が、想定されている負荷よりも大きいときに生じうる。この場合、モータ100の出力トルクを増大補正することにより、当該事象を解消することができる。
回転角センサ18としてホールセンサが採用されている場合、回転角検出値θsは、図3に実線で示すように所定の検出サイクル毎に更新される。また、ロータ推定回転角θeは図3に一点鎖線で示すように推移し、目標回転角θtrは図3に破線で示すように推移する。目標回転角θtrは、ロータ推定回転角θeから目標負荷角αtrを引いた値である。この場合、図3に示すように、目標負荷角αtrから実際の負荷角αを引いた値である負荷角偏差Δαは負の値となる。
この例のように負荷角偏差Δαが負の値となる場合、図4に示すように、検出電流ベクトルVASの向きは、同期駆動電流ベクトルVAの向きよりも進角側となる。なお、図4において破線で示す半円は、同期駆動電流ベクトルVAの終点を通過する定電流円である。
図5(a),(b)に示すように、補正処理では、負荷角偏差Δαの絶対値が所定値以下となるように、基準ベクトルVABの大きさが補正される。本実施形態では、所定値として、「0」が設定されている。図5(a)に示す例では、負荷角偏差Δαが負の値であるため、基準ベクトルVABの大きさは増大補正される。この際の増大補正量Xaは、負荷角偏差Δαの絶対値が大きいほど大きくなる。なお、図5における二点鎖線は、等トルク線T1,T2である。等トルク線T2で示されるトルクは、等トルク線T1で示されるトルクよりも小さい。等トルク線T1は負荷増大前の必要トルクTRLdを示しており、等トルク線T2は負荷増大後の必要トルクTRLdを示している。
基準ベクトルVABの大きさが増大補正されると、検出電流ベクトルVASの大きさも大きくなるため、モータ100の出力トルクが増大される。すると、ロータ回転数Vmtが増大されるため、実際の負荷角αが小さくなる。そして、図5(b)に示すように、実際の負荷角αが目標負荷角αtrまで減少される。
図6および図7には、同期駆動制御によってモータ100を駆動させている場合において、ベクトル位相偏差ΔVAaが負の値である場合の一例が図示されている。ベクトル位相偏差ΔVAaが負の値となるような事象は、モータ100に加わる実際の負荷が、想定されている負荷よりも小さいときに生じうる。この場合、モータ100の出力トルクを減少補正することにより、当該事象を解消することができる。
ベクトル位相偏差ΔVAaが負の値となる場合、図6に示すように、検出電流ベクトルVASの向きは、同期駆動電流ベクトルVAの向きよりも遅角側となる。その結果、負荷角偏差Δαが正の値となる。そして、補正処理では、図7(a),(b)に示すように、負荷角偏差Δαの絶対値が所定値以下となるように、基準ベクトルVABの大きさが補正される。図7(a)に示す例では、負荷角偏差Δαが正の値であるため、基準ベクトルVABの大きさは減少補正される。この際の減少補正量Xdは、負荷角偏差Δαの絶対値が大きいほど大きくなる。なお、図7における二点鎖線は、等トルク線T11,T12である。等トルク線T11で示されるトルクは、等トルク線T12で示されるトルクよりも大きい。等トルク線T11は負荷増大前の必要トルクTRLdを示しており、等トルク線T12は負荷増大後の必要トルクTRLdを示している。
基準ベクトルVABの大きさが減少補正されると、検出電流ベクトルVASの大きさも小さくなるため、モータ100の出力トルクが減少される。すると、実際の負荷角αが大きくなる。そして、図7(b)に示すように、実際の負荷角αが目標負荷角αtrまで増大される。
次に、図8を参照し、本実施形態の作用および効果について説明する。
図8(a),(b),(c)に示すように、モータ100の起動時では、ロータ回転数Vmtが規定回転数Vmth未満であるため、同期駆動制御によってモータ100の駆動が制御される。同期駆動制御では、同期駆動処理部12によって導出された同期駆動電流ベクトルVAに基づいた指令信号が生成されてモータ100に入力される。これにより、ロータ101の回転を開始させることができる。
本実施形態において、同期駆動処理部12では、基準ベクトルVABが導出される。基準ベクトルVABの向きは、回転座標の推定d軸の方向と同じである。また、基準ベクトルVABの大きさは、必要トルクTRLdに応じた大きさである。
ここで、必要トルク導出部11によって導出された必要トルクTRLdと実際の必要トルクTRLdとの間に乖離が生じている場合、同期駆動電流ベクトルVAの向きと検出電流ベクトルVASの向きとの偏差であるベクトル位相偏差ΔVAaが「0」とは異なる値となる。
本実施形態では、補正処理を実行することによって、ベクトル位相偏差ΔVAaが「0」となるように基準ベクトルVABの大きさが補正される。このように大きさの補正された基準ベクトルVABを基に同期駆動電流ベクトルVAが生成され、当該同期駆動電流ベクトルVAを用いて同期駆動制御が実行される。これにより、同期駆動制御の実行時において、実際の負荷角αと目標負荷角αtrとの乖離を抑制でき、ひいてはロータ回転数Vmtの制御性を向上させることができる。
なお、実際の負荷角αが目標負荷角αtrよりも小さい場合とは、実際の必要トルクに対してモータ100の出力トルクが大きすぎることを意味する。そのため、こうした場合では、基準ベクトルVABの大きさが減少補正される。このように基準ベクトルVABの大きさを小さくすると、モータ100に流される電流を小さくできる。その結果、同期駆動制御の実行時におけるモータ100の消費電力量を減少させることができる。
基準ベクトルVABの向きである所定の向きが推定d軸の方向とは異なる場合を考える。この場合、補正処理によって基準ベクトルVABの大きさを補正するに際し、基準ベクトルVABにおける推定d軸成分の電流および推定q軸成分の電流の双方を補正することになる。
これに対し、本実施形態では、所定の向きが推定d軸の方向と同じである。そのため、補正処理によって基準ベクトルVABの大きさを補正するに際し、基準ベクトルVABにおける推定d軸成分の電流を補正するだけでよい。その結果、補正処理の実行に伴う演算負荷の増大を抑制できる。
また、本実施形態では、補正処理によって基準ベクトルVABの大きさが補正されると、向き変更部27によって、基準ベクトルVABの向きを変更して同期駆動電流ベクトルVAが導出される。具体的には、基準ベクトルVABの向きと同期駆動電流ベクトルVAの向きとのベクトル位相偏差ΔVAaが、推定d軸の方向と実d軸の方向との軸位相偏差Δθに応じた値となるように、同期駆動電流ベクトルVAが導出される。その結果、同期駆動制御によってモータ100を駆動させる場合であっても、q軸電流指令値Iq*として「0」とは異なる値が設定される。
ここで、モータ100として、d軸方向のリラクタンスと、q軸方向のリラクタンスとが異なるモータを採用した場合を考える。この場合、指令電圧導出部41で実行されるd軸電流指令値Id*とd軸電流値Idとに基づいたフィードバック制御のゲインであるd軸用ゲインは、q軸電流指令値Iq*とq軸電流値Iqとに基づいたフィードバック制御のゲインであるq軸用ゲインとは相違することとなる。これは、d軸用ゲインとしてd軸方向のリラクタンスに応じた値が設定され、q軸用ゲインとしてq軸方向のリラクタンスに応じた値が設定されるためである。そのため、比較例のように同期駆動電流ベクトルの向きを推定d軸の方向とした場合、推定d軸の方向が実d軸の方向と大きく乖離していると、d軸電圧指令値Vd*およびq軸電圧指令値Vq*の導出精度が低下してしまう。
この点、本実施形態では、上記のように導出された同期駆動電流ベクトルVAが用いられる。同期駆動電流ベクトルVAの向きは、推定d軸の方向と一致するとは限らない。すなわち、同期駆動電流ベクトルVAの推定q軸成分の電流は「0」になるとは限らない。その結果、比較例の場合とは異なり、推定d軸の方向が実d軸の方向と大きく乖離していても、d軸電圧指令値Vd*およびq軸電圧指令値Vq*の導出精度の低下を抑制できる。
同期駆動制御によってモータ100を駆動させている場合、タイミングt11でロータ回転数Vmtが規定回転数Vmthに達する。すると、モータ制御が、同期駆動制御からセンサレス駆動制御に切り替えられる。センサレス駆動制御では、センサレス駆動処理部13によって導出された電流指令値Id*,Iq*に基づいた指令信号が生成されてモータ100に入力される。
ここで、同期駆動制御によってモータ100が駆動される場合、q軸電流指令値Iq*として「0」が設定される比較例について考える。図8(b)における破線は比較例の場合のd軸電流指令値Id*の推移を示し、図8(c)における破線は比較例の場合のq軸電流指令値Iq*の推移を示している。比較例の場合、同期駆動制御中にあっては、モータ100の出力トルクがほぼ「0」となる。そして、モータ制御が同期駆動制御からセンサレス駆動制御に切り替わり、q軸電流指令値Iq*として「0」とは異なる値が設定されるようになると、出力トルクが急激に増大される。すなわち、モータ制御が切り替わるタイミングt11前後で出力トルクの段差が発生してしまう。
これに対し、本実施形態では、上述したように、同期駆動制御が実行されている場合であっても、q軸電流指令値Iq*として「0」とは異なる値が設定される。図8(b)における実線は本実施形態でのd軸電流指令値Id*の推移を示し、図8(c)における実線は本実施形態でのq軸電流指令値Iq*の推移を示している。この場合では、同期駆動制御中であってもモータ100の出力トルクを比較例の場合よりも大きくできる。その結果、モータ制御が同期駆動制御からセンサレス駆動制御に切り替わった場合に、q軸電流指令値Iq*が大幅に変わることはない。その結果、出力トルクの急激な増大を抑制できる。
なお、図8に示した例では、モータ制御が同期駆動制御からセンサレス駆動制御に切り替わっている。しかし、モータ100の駆動中においてロータ回転数Vmtが規定回転数Vmth以上にならない場合もある。この場合、モータ100の駆動中にあっては、同期駆動制御が実行され続けることになる。
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態および以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・基準ベクトルVABの向きを所定の向きから変更することによって同期駆動電流ベクトルVAを導出する処理を実行しなくてもよい。この場合、同期駆動ベクトル導出部26で導出された基準ベクトルVABが、同期駆動電流ベクトルVAとなる。
・所定の向きは、推定d軸の方向とは異なる向きであってもよい。この場合、所定の向きは、予め設定された向きであってもよいし、何らかのパラメータに応じて可変させるようにしてもよい。所定の向きを可変させる場合、所定の向きを、推定d軸の方向と実d軸の方向との軸位相偏差Δθに応じた向きとするようにしてもよい。
・基準ベクトルVABの大きさを、予め設定された規定値で固定してもよい。
・以下に説明するように基準ベクトルVABの大きさを設定するようにしてもよい。モータ100の駆動を開始させるに際し、最初の制御サイクルで基準ベクトルVABを導出する場合、基準ベクトルVABの大きさが必要トルクTRLdに応じた大きさに設定される。こうした基準ベクトルVABの大きさは、補正処理の実行を通じて補正される。補正処理の実行前の基準ベクトルVABを補正前基準ベクトルとし、補正処理の実行後の基準ベクトルVABを補正後基準ベクトルとする。そして、次回以降の制御サイクルでは、補正前基準ベクトルの大きさを、前回の制御サイクルで導出された補正後基準ベクトルの大きさと等しくするようにしてもよい。
・基準ベクトルVABの大きさを補正する補正処理では、実際の負荷角αと目標負荷角αtrとの偏差である負荷角偏差Δαの絶対値が所定値以下となるように、基準ベクトルVABの大きさを補正している。上記実施形態では、所定値として「0」が設定されている。しかし、補正処理の実行を通じて負荷角偏差Δαを「0」に近づけることができるのであれば、所定値として、「0」とは異なる値を設定するようにしてもよい。
・負荷角偏差Δαは、検出電流ベクトルVASの向きと同期駆動電流ベクトルVAの向きとのベクトル位相偏差ΔVAaと同じとなる。そこで、補正処理では、実際の負荷角αを導出し、当該実際の負荷角αと目標負荷角αtrとの負荷角偏差Δαを導出し、当該負荷角偏差Δαに基づいて基準ベクトルVABの大きさを補正するようにしてもよい。この場合であっても、基準ベクトルVABの大きさが、ベクトル位相偏差ΔVAaによって調整されることになる。
・上記実施形態におけるモータ制御装置10は、同期駆動処理部12を有するモータ制御装置の一例である。モータ制御装置が備える各機能部の構成の変更は適宜可能である。
たとえば、上記実施形態のモータ制御装置10は、センサレス駆動制御を実行するためのセンサレス駆動処理部13を備えている。センサレス駆動制御は、位置センサを用いることなく指令値を導出してモータ100の制御を行う閉ループ制御の一例である。モータ制御装置は、閉ループ制御として位置センサによる検出値、すなわち回転角検出値θsを用いた制御を実行するための機能部を備えていてもよい。
・モータ制御装置10は、コンピュータプログラムに従って動作する1つ以上のプロセッサ、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する専用のハードウェアなどの1つ以上の専用のハードウェア回路又はこれらの組み合わせを含む回路として構成し得る。専用のハードウェアとしては、例えば、特定用途向け集積回路であるASICを挙げることができる。プロセッサは、CPU並びに、RAMおよびROMなどのメモリを含み、メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコード又は指令を格納している。メモリ、すなわち記憶媒体は、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。
・上記実施形態におけるモータ100は、ロータ101の内部に永久磁石が埋め込まれている埋込磁石型である。モータとしては、ロータの表面に永久磁石が取り付けられている表面磁石型を採用することもできる。
・モータ制御装置10が適用されるモータは、車載のブレーキ装置とは別のアクチュエータの動力源であってもよい。
10…モータ制御装置、13…閉ループ駆動処理部の一例であるセンサレス駆動処理部、14…制御部、15…電流検出部に相当する3相/2相変換部、26…同期駆動ベクトル導出部、27…向き変更部、100…モータ。

Claims (4)

  1. ベクトル制御の回転座標のd軸成分の電流とq軸成分の電流とで表される電流ベクトルに基づいて同期モータであるモータの駆動を行うモータ制御装置であって、
    前記モータに流れる電流を検出する電流検出部と、
    モータ回転数の指令値である指令回転数を基に、前記回転座標での向きが所定の向きとなる同期駆動電流ベクトルを導出する同期駆動ベクトル導出部と、
    前記同期駆動電流ベクトルに基づいた指令信号を生成して前記モータに出力することによって当該モータを駆動させる同期駆動制御を実行する制御部と、を備え、
    前記電流検出部によって検出された電流を電流検出値とした場合、前記同期駆動ベクトル導出部は、前記電流検出値に基づいた前記回転座標上の電流ベクトルである検出電流ベクトルの向きと、前記同期駆動電流ベクトルの向きとの偏差であるベクトル位相偏差の絶対値が所定値以下となるように、当該同期駆動電流ベクトルの大きさを調整する
    モータ制御装置。
  2. 前記回転座標のd軸と推定される軸を推定d軸とした場合、前記所定の向きは、前記推定d軸の方向と同じである
    請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記モータに設けられているセンサからの検出信号に基づいた前記モータの回転角を回転角検出値とし、当該回転角検出値に基づいた前記回転座標のd軸を実d軸とした場合、
    前記推定d軸の方向と前記実d軸の方向との偏差である軸位相偏差に応じ、前記同期駆動ベクトル導出部によって導出された前記同期駆動ベクトルの向きを前記所定の向きから変更する向き変更部と、を備え、
    前記制御部は、前記同期駆動制御では、前記向き変更部によって前記回転座標での向きが変更された前記同期駆動電流ベクトルに基づいた指令信号を生成して前記モータに出力する
    請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. モータ回転数と前記指令回転数との偏差である回転数偏差を基に、電流の指令値を導出する閉ループ駆動処理部を備え、
    前記制御部は、
    モータ回転数が閾値未満であるときには、前記同期駆動制御を実行し、
    モータ回転数が前記閾値以上であるときには、前記閉ループ駆動処理部によって導出された電流の指令値に基づいた指令信号を生成して前記モータに出力することによって当該モータを駆動させる閉ループ駆動制御を実行する
    請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載のモータ制御装置。
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