JP2021022770A - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 たとえば両面→両面コピーにおいて、原稿が手動により裏返される際の当該原稿のめくり方向に拘らず、常に希望通りの印刷物が得られるようにする。【解決手段】 本発明に係る複合機10は、画像読取部12を備える。この画像読取部12は、原稿(100)が載置される原稿台12aを有する。この原稿の両面の画像を印刷物(300)となる1枚の用紙の両面にコピーする両面→両面コピーが行われる場合に、原稿台12a上の原稿が裏返されるが、その際の原稿のめくり方向がめくり検出部30により検出される。制御部22のCPU22aは、めくり検出部30による検出結果に基づいて、原稿のウラ面の画像を読み取ったウラ面読取画像(210)の向きを必要に応じて180度回転させ、言わば当該向きを調整する。これにより、原稿のめくり方向に拘らず、常に原稿と同じ仕上がりの印刷物が得られ、つまり希望通りの印刷物が得られる。【選択図】 図1
Description
本発明は、画像処理装置、画像形成装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法に関し、特に、シート状の原稿が載置される載置部を有し当該載置部に載置された原稿の読取対象面の画像を読み取る画像読取手段を備える画像処理装置、当該画像処理装置を備える画像形成装置、当該画像処理装置に適用可能な画像処理プログラムおよび画像処理方法に関する。
この種の画像処理装置の一例が、特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示された画像処理装置によれば、画像読取手段として、カメラなどの撮像装置が採用される。そして、撮像装置による撮像画像に基づいて、詳しくはたとえば当該撮像装置による撮像領域から原稿がフレームアウトしたかどうかに基づいて、原稿がその片面のみに画像が形成された片面原稿であるのか、それとも両面に画像が形成された両面原稿であるのかが、判定される。すなわち、原稿が片面原稿および両面原稿のいずれであるのかが、自動的に判定される。
ところで、画像読取手段によって読み取られた画像は、たとえば用紙などのシート状の画像記録媒体に形成されることがあり、厳密には当該画像記録媒体への画像形成に供されることがある。ここで、原稿が両面原稿である場合、とりわけ当該原稿から読み取られた両面の画像が1枚の用紙の両面に形成される、いわゆる両面→両面コピーが行われる場合は、当該用紙の両面に形成された画像の向きが原稿の両面の画像の向きと同じであることが、要求される。それには、画像読取手段による原稿の読取対象面が当該原稿の一方面から他方面へ手動により変更される際の当該原稿のめくり方向が適切であることが、肝要である。すなわち、原稿のめくり方向が適切であれば、用紙の両面に形成された画像の向きが原稿の両面の画像の向きと同じになり、言わば希望通りの出力結果が得られる。これに対して、原稿のめくり方向が不適切であると、用紙の両面に形成された画像の向きが原稿の両面の画像の向きと異なることになり、つまり希望通りの出力結果が得られない。
そこで、本発明は、原稿のめくり方向に拘らず、希望通りの出力結果が得られる、新規な画像処理装置、画像形成装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法を提供することを、目的とする。
この目的を達成するために、本発明は、画像処理装置に係る第1の発明と、画像形成装置に係る第2の発明と、画像処理プログラムに係る第3の発明と、画像処理方法に係る第4の発明とを含む。
このうちの画像処理装置に係る第1の発明は、画像読取手段と、めくり方向検出手段と、調整手段と、を備える。画像読取手段は、シート状の原稿が載置される載置部を有し、この載置部に載置された原稿の読取対象面の画像を読み取る。めくり方向検出手段は、原稿の読取対象面が当該原稿の一方面から他方面へ手動により変更される際の当該原稿のめくり方向を検出する。そして、調整手段は、画像読取手段による原稿の一方面についての第1読取画像に基づく出力用の第1出力画像と、当該画像読取手段による原稿の他方面についての第2読取画像に基づく出力用の第2出力画像と、のそれぞれの向きが所定の向きとなるように、これら第1出力画像および第2出力画像のそれぞれの向きを調整する。この調整は、めくり方向検出手段による検出結果に基づいて行われる。
なお、調整手段は、判定手段と、調整実行手段と、を含んでもよい。判定手段は、第1出力画像および第2出力画像の一方の向きを180度回転させる必要があるかどうかを、めくり方向検出手段による検出結果に基づいて判定する。そして、調整実行手段は、判定手段による判定結果に基づいて、第1出力画像および第2出力画像の一方の向きを調整する。
ここで、第1出力画像が1枚のシート状の画像記録媒体の一方面への画像形成に供されるとともに、第2出力画像が当該画像記録媒体の他方面への画像形成に供される、いわゆる両面→両面コピーが行われる場合を、考える。この場合、判定手段は、めくり方向検出手段による検出結果によって表される原稿のめくり方向が、載置部上における当該原稿の天となる部分が変わる方向であるときに、第1出力画像および第2出力画像の一方の向きを180度回転させる必要がある、と判定する。
また、めくり方向検出手段は、位置検出手段と、第1推測手段と、を含んでもよい。位置検出手段は、載置部上における原稿の位置を検出する。そして、第1推測手段は、位置検出手段による検出結果に基づいて、原稿のめくり方向を推測する。
位置検出手段は、たとえば第1カメラを含んでもよい。この第1カメラは、載置部上を撮像領域に含むように設けられるのが、望ましい。
併せて、載置部は、第1カメラの撮像特性に対して透明であってもよい。この場合、第1カメラは、載置部の下方に設けられてもよい。
さらに、位置検出手段は、複数の非接触検出手段を含んでもよい。これら各非接触検出手段は、載置部の周縁に沿って互いに距離を置いて設けられる。そして、各非接触検出手段は、それぞれの近傍に原稿が存在するかどうかを非接触で検出する。
加えて、めくり方向検出手段は、動作検出手段と、第2推測手段と、を含んでもよい。動作検出手段は、原稿の読取対象面が当該原稿の一方面から他方面へ手動により変更される際のオペレータの動作を検出する。そして、第2推測手段は、動作検出手段による検出結果に基づいて、原稿のめくり方向を推測する。
動作検出手段は、たとえば第2カメラを含んでもよい。この第2カメラは、載置部の上方の空間を撮像領域に含むように設けられるのが、望ましい。
本発明のうちの第2の発明に係る画像形成装置は、第1の発明に係る画像処理装置と、画像形成手段と、を備える。画像形成手段は、第1出力画像および第2出力画像のそれぞれをシート状の画像記録媒体に形成する。
本発明のうちの第3の発明に係る画像処理プログラムは、コンピュータに、画像読取手順と、めくり方向検出手順と、調整手順と、を実行させる。画像読取手順では、載置部に載置されたシート状の原稿の読取対象面の画像を読み取る。めくり方向検出手順では、原稿の読取対象面が当該原稿の一方面から他方面へ手動により変更される際の当該原稿のめくり方向を検出する。そして、調整手順では、画像読取手順による原稿の一方面についての第1読取画像に基づく出力用の第1出力画像と、当該画像読取手順による原稿の他方面についての第2読取画像に基づく出力用の第2出力画像と、のそれぞれの向きが所定の向きとなるように、これら第1出力画像および第2出力画像のそれぞれの向きを調整する。この調整は、めくり方向検出手順による検出結果に基づいて行われる。
本発明のうちの第4の発明に係る画像処理方法は、画像読取ステップと、めくり方向検出ステップと、調整ステップと、を含む。画像読取ステップでは、載置部に載置されたシート状の原稿の読取対象面の画像を読み取る。めくり方向検出ステップでは、原稿の読取対象面が当該原稿の一方面から他方面へ手動により変更される際の当該原稿のめくり方向を検出する。そして、調整ステップでは、画像読取ステップによる原稿の一方面についての第1読取画像に基づく出力用の第1出力画像と、当該画像読取ステップによる原稿の他方面についての第2読取画像に基づく出力用の第2出力画像と、のそれぞれの向きが所定の向きとなるように、これら第1出力画像および第2出力画像のそれぞれの向きを調整する。この調整は、めくり方向検出ステップによる検出結果に基づいて行われる。
本発明によれば、原稿のめくり方向に拘らず、所定の向きの第1出力画像および第2出力画像が得られ、つまり希望通りの出力結果が得られる。このことは、画像処理装置の操作性の向上に大きく貢献する。
[第1実施例]
本発明の第1実施例について、図1に示される複合機(MultiFunction Peripheral:MFP)10を例に挙げて説明する。
本発明の第1実施例について、図1に示される複合機(MultiFunction Peripheral:MFP)10を例に挙げて説明する。
本第1実施例に係る複合機10は、コピー機能、プリンタ機能、イメージスキャナ機能、ファクス機能などの複数の機能を有する。このため、複合機10は、画像読取部12、画像処理部14、画像形成部16、給紙部18および通信部20を備える。併せて、複合機10は、制御部22および補助記憶部24を備える。さらに、複合機10は、表示部26および操作部28を備える。加えて、複合機10は、めくり検出部30を備える。これらは、互いに共通のバス32を介して接続される。
画像読取部12は、本発明に係る画像読取手段の一例である。すなわち、画像読取部12は、載置部の一例としての原稿台12aを有し、詳しくは透明な矩形平板状のコンタクトガラス(または「プラテンガラス」とも言う。)を有する。この原稿台12aには、後述する如くたとえばシート状の原稿100が載置される。そして、画像読取部12は、原稿台12aに載置された原稿100の画像、厳密には原稿100の両面のうちの原稿台12a(コンタクトガラス)へ向けられた側の読取対象面の画像、を読み取り、この読み取られた画像に応じた2次元の読取画像データを生成する。このような画像読取処理を担う画像読取部12は、原稿台12aの下方に、不図示の光源、ミラー、結像レンズ、ラインセンサなどを含む画像読取ユニットと、当該画像読取ユニットによる画像読取位置を移動させるための駆動機構と、を有する。また、原稿台12aの上方には、原稿台12aに載置された原稿100を押さえるための不図示の原稿押さえカバーが設けられる。併せて、画像読取部12の適宜の箇所に、原稿押さえカバーの開閉状態を検知するための不図示の開閉センサが設けられる。この開閉センサによる検知結果は、原稿台12aに原稿100が載置されているかどうかを検知するのに用いられる。
画像処理部14は、画像処理手段の一例である。すなわち、画像処理部14は、画像読取部12により生成された読取画像データなどの各種の画像データに適宜の画像処理を施す。このような画像処理部14は、不図示のDSP(Digital Signal Processor)などの画像処理実行手段を有する。
画像形成部16は、画像形成手段の一例である。すなわち、画像形成部16は、画像処理部14による画像処理後のデータなどの適宜の画像データに基づく画像を不図示のシート状の画像記録媒体としての用紙に形成する、画像形成処理を担う。この画像形成処理は、たとえば公知の電子写真方式により行われる。そのために画像形成部16は、不図示の感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、定着装置などを備える。この画像形成部16による画像形成処理により画像が形成された後の画像記録媒体、言わば印刷物は、不図示の排紙トレイに排出される。なお、画像形成部16は、1枚の用紙の両面に画像形成処理を施す、いわゆる両面印刷(後述する両面コピーを含む。)を実現することもできる。また、画像形成部16は、電子写真方式に限らず、インクジェット方式などの他の方式によって、画像形成処理を行うものであってもよい。さらに、印刷物については、これ以降、「300」という符号を付して表現することがある。
給紙部18は、給紙手段の一例である。詳しい図示は省略するが、給紙部18は、1以上の、たとえば複数の、給紙カセットを有する。それぞれの給紙カセットには、適宜のサイズの用紙が収容される。併せて、給紙部18は、1以上の、たとえば1つの、手差しトレイを含む。この手差しトレイにも、適宜のサイズの用紙がセットされる。そして、給紙部18は、いずれかの給紙カセットまたは手差しトレイを給紙元として、当該給紙元から画像形成部16へ用紙を供給する。この画像形成部16に供給された用紙に対して、画像形成部16による画像形成処理が施される。
通信部20は、通信手段の一例である。すなわち、通信部20は、不図示の通信網と接続されることで、当該通信網を介しての双方向通信を担う。この通信部20と通信網との接続は、有線によるものであってもよいし、無線によるものであってもよい。また、ここで言う通信網としては、LAN(Local Area Network)やインターネット、公衆交換電話網などがある。
制御部22は、複合機10の全体的な制御を司る制御手段の一例である。このような制御部22は、制御実行手段としてのCPU(Central Processing Unit)22aを有する。併せて、制御部22は、CPU22aが直接的にアクセス可能な主記憶手段としての主記憶部22bを有する。詳しい図示は省略するが、主記憶部22bは、たとえばROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を含む。このうちのROMには、CPU22aの動作を制御するための制御プログラム(ファームウェア)が記憶される。RAMは、CPU22aが制御プログラムに基づく処理を実行する際の作業領域およびバッファ領域を構成する。
補助記憶部24は、補助記憶手段の一例である。すなわち、補助記憶部24には、前述の画像処理部14による画像処理後のデータなどの種々のデータが適宜に記憶される。このような補助記憶部24は、たとえば不図示のハードディスクドライブを含む。また、補助記憶部24は、フラッシュメモリなどの書き換え可能な不揮発性メモリを含む場合がある。
表示部26は、種々の情報を出力する情報出力手段の一例であり、とりわけ表示手段としてのディスプレイ26aを有する。このディスプレイ26aは、後述する設定内容確認画面400やプレビュー画面500などの種々の画面を表示し、つまり種々の視覚的情報を出力する。このようなディスプレイ26aは、たとえば液晶ディスプレイ(LCD)であるが、これに限らず、有機エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイなどであってもよい。また、表示部26は、ディスプレイ26a以外にも、不図示の発光ダイオード(LED)などの適宜の発光手段を有する。
操作部28は、不図示のオペレータによる操作を受け付ける操作受付手段の一例であり、とりわけ当該オペレータによるタッチ操作を受け付けるタッチ操作受付手段としてのタッチパネル28aを有する。このタッチパネル28aは、ディスプレイ26aの表示面上に重なるように設けられることで、当該ディスプレイ26aと協働してタッチパネル付きディスプレイを構成する。このようなタッチパネル28aは、たとえば静電容量方式のパネルであるが、これに限らず、電磁誘導方式、抵抗膜方式、赤外線方式などの他の方式のパネルであってもよい。また、操作部28は、タッチパネル28aの他に、不図示の押しボタンスイッチなどの適宜のハードウェアスイッチ手段を含む。
めくり検出部30は、めくり方向検出手段の一例である。このめくり検出部30は、動画撮影が可能な第1カメラとしてのビデオカメラ(以下、単に「カメラ」と言う。)30aと、第1推測手段の一例としてのたとえばMPU(Micro Processing Unit)30bと、を有する。詳しい図示は省略するが、カメラ30aは、透明な原稿台12aを通して、厳密にはカメラ30aの撮像特性に対して透明な原稿台12aを通して、当該原稿台12a上を撮像領域に含むように、当該原稿台12aの下方に設けられる。そして、カメラ30aは、原稿台12aに載置された原稿100を撮像することにより、当該原稿台12a上における原稿100の位置を検出する。すなわち、カメラ30aは、原稿台12a上における原稿100の位置を検出する、位置検出手段でもある。そして、MPU30bは、カメラ30aによる撮像画像に基づいて、換言すればカメラ30aによる原稿台12a上における原稿100の位置の検出結果に基づいて、当該原稿100が手動(オペレータ)により裏返される際の当該原稿100のめくり方向を推測する。
たとえば、原稿100がその両面に画像が形成された両面原稿であって、この原稿100の両面の画像がシート状の用紙の両面にコピーされる、いわゆる両面→両面コピーが行われる場合に、当該原稿100が裏返される。めくり検出部30は、その際の原稿100のめくり方向を検出する。この原稿100のめくり方向、および、めくり検出部30による当該原稿100のめくり方向の検出要領については、後で詳しく説明する。
さて、本第1実施例に係る複合機10によれば、前述の両面→両面コピーが行われる場合に、原稿100のめくり方向に拘らず、結果物である印刷物300の両面の画像の向きが当該原稿100の両面の画像の向きと同じになる。すなわち、原稿100と同じ仕上がりの印刷物300が得られ、換言すれば希望通りの出力結果が得られる。その説明に際して、次のような定義付けを行う。
まず、原稿台12aについて、図2に示されるように、原稿台12aにおける画像読取部12の主走査方向、つまり前述の画像読取ユニットを構成するラインセンサの各受光素子の並びに沿う方向を、原稿台12aの縦方向と定義する。併せて、原稿台12aにおける画像読取部12の副走査方向、つまり画像読取ユニットによる画像読取位置の移動方向を、原稿台12aの横方向と定義する。なお、図2は、原稿台12aをその上方から見た状態を示す。この図2においては、上下方向が、原稿台12aの縦方向に当たり、左右方向が、原稿台12aの横方向に当たる。この原稿台12aの縦方向の寸法は、原稿台12aの横方向の寸法よりも小さい。また、原稿台12aの4つの隅部のうちの1つ、たとえば図2における左上の隅部は、原稿台12aに原稿100が載置される際の位置的な基準となる基準位置である。
続いて、原稿100の種類について、ここで言う原稿100は、ISO_216規格に従うA4サイズやB5サイズなどの矩形状のものである。その上でたとえば、図3(A)に示されるように、短辺が上端縁または下端縁に当たる言わば縦長の原稿100を、縦原稿と定義する。この縦原稿は、「ポートレート」とも呼ばれる。そして、図3(B)に示されるように、長辺が上端縁または下端縁に当たる言わば横長の原稿100を、横原稿と定義する。この横原稿は、「ランドスケープ」とも呼ばれる。
さらに、原稿台12a上における原稿100の載置状態(置き方)について、たとえば図4(A)に示されるように、原稿台12aの縦方向(図4(A)における上下方向)に原稿100の長手方向が沿うように当該原稿100が載置される状態を、縦置きと定義する。そして、図4(B)に示されるように、原稿台12aの横方向(図4(B)における左右方向)に原稿100の長手方向が沿うように当該原稿100が載置される状態を、横置きと定義する。この原稿100の載置状態は、原稿100の種類(縦原稿/横原稿)に拘らず、原稿100が図4(A)に示される如く言わば縦長に載置されるか、それとも当該原稿100が図4(B)に示される如く言わば横長に載置されるかに応じて、定義される。また、図4からは分からないが、原稿100は、その読取対象面を原稿台12a(コンタクトガラス)へ向けた状態で当該原稿台12aに載置される。併せて、縦置きおよび横置きのいずれにおいても、原稿100は、その4つの角部のうちの1つを原稿台12aの基準位置に合わせた状態で原稿台12aに載置される。
加えて、原稿台12aに載置された原稿100のめくり方向(めくり方)について、定義付けを行う。たとえば、図5(A)に示されるように、とりわけ白抜きの矢印110で示されるように、原稿台12aの縦方向(図5(A)における上下方向)に沿って延伸する不図示の仮想軸を取り巻くように原稿100がめくられる方向を、横めくりと定義する。そして、図5(B)に示されるように、とりわけ白抜きの矢印120で示されるように、原稿台12aの横方向(図5(B)における左右方向)に沿って延伸する不図示の別の仮想軸を取り巻くように原稿100がめくられる方向を、縦めくりと定義する。なお、図5は、原稿100が縦置きされた場合のめくり方向を示すが、原稿100が横置きされた場合も、同様である。すなわち、図示は省略するが、原稿100が横置きされた場合も、原稿台12aの縦方向に沿って延伸する仮想軸を取り巻くように原稿100がめくられる方向を、横めくりと定義する。そして、原稿台12aの横方向に沿って延伸する別の仮想軸を取り巻くように原稿100がめくられる方向を、縦めくりと定義する。この原稿100のめくり方向は、原稿100の種類(縦原稿/横原稿)に拘らず、当該原稿100が言わば横方向および縦方向のいずれの方向にめくられるのかに応じて、定義される。
前述したように、原稿100のめくり方向は、めくり検出部30によって検出されるが、たとえば縦置きされた原稿100が横めくりされる場合は、当該めくり検出部30のカメラ30aによる撮影画像は、図6(A)に示される如く遷移する。なお、カメラ30aは、原稿台12aの下方に設けられるので、図6(A)に示される当該カメラ30aによる撮影画像は、たとえば原稿台12aを上方から見た状態を示す図2と比べて、互いの左右方向が逆になる。すなわち、図2においては、原稿台12aの左上の隅部が原稿台12aの基準位置に当たるが、図6(A)においては、原稿台12aの像12bの右上の隅部が原稿台12aの基準位置に当たる。このことは、後述する図6(B)ならびに図7においても、同様である。
より詳しく説明すると、図6(A)は、原稿100の角部が原稿台12aの基準位置に合わせられた状態が(途中まで)維持されながら、当該原稿100が横めくりされる場合の、カメラ30aによる撮影画像の遷移を示す。この図6(A)に示される撮影画像によれば、原稿100の像100aが横方向に変形し、換言すれば当該原稿100の像100aが縦方向よりも横方向に大きく変化する。なお、図6(A)において、原稿100の像100aに付された密な斜線模様100bは、原稿100が横めくりされるに連れて、当該原稿100における斜線模様100bに当たる部分が原稿台12a(の上面)から離れることにより、その像100aがぼやける状態を示す。
また、縦置きされた原稿100が横めくりされる場合のカメラ30aによる撮影画像は、たとえば図6(B)に示される如く遷移することもある。この図6(B)は、原稿100の角部が原稿台12aの基準位置から徐々に離されながら、当該原稿100が横めくりされる場合の、カメラ30aによる撮影画像の遷移を示す。この図6(B)に示される撮影画像によれば、原稿100の像100aが横方向に変位しながら変形し、換言すれば当該原稿100の像100aが縦方向よりも横方向に大きく変化する。なお、図6(B)においても、図6(A)と同様、原稿100が横めくりされるに連れて、当該原稿100の像100aがぼやける状態を、密な斜線模様100bで示す。
このように原稿100が横めくりされる場合は、カメラ30aによる撮影画像に含まれる原稿100の像100aが横方向に大きく変化する。このことは、図示は省略するが、横置きされた原稿100が横めくりされる場合も、同様である。このようなカメラ30aによる撮影画像に基づいて、とりわけ原稿100の像100aが横方向に大きく変化したときに、めくり検出部30のMPU30bは、当該原稿100が横めくりされたものと推測する。
一方、たとえば縦置きされた原稿100が縦めくりされる場合は、めくり検出部30のカメラ30aによる撮影画像は、図7(A)に示される如く遷移する。この図7(A)は、原稿100の角部が原稿台12aの基準位置に合わせられた状態が(途中まで)維持されながら、当該原稿100が縦めくりされる場合の、カメラ30aによる撮影画像の遷移を示す。この図7(A)に示される撮影画像によれば、原稿100の像100aが縦方向に変形し、換言すれば当該原稿100の像100aが横方向よりも縦方向に大きく変化する。この図7(A)においても、原稿100が縦めくりされるに連れて、当該原稿100の像100aがぼやける状態を、密な斜線模様100bで示す。
また、縦置きされた原稿100が縦めくりされる場合のカメラ30aによる撮影画像は、たとえば図7(B)に示される如く遷移することもある。この図7(B)は、原稿100の角部が原稿台12aの基準位置から徐々に離されながら、当該原稿100が縦めくりされる場合の、カメラ30aによる撮影画像の遷移を示す。この図7(B)に示される撮影画像によれば、図7(A)に示される撮影画像と同様、原稿100の像100aが縦方向に変形し、換言すれば当該原稿100の像100aが横方向よりも縦方向に大きく変化する。なお、図7(B)においても、図7(A)と同様、原稿100が縦めくりされるに連れて、当該原稿100の像100aがぼやける状態を、密な斜線模様100bで示す。
このように原稿100が縦めくりされる場合は、カメラ30aによる撮影画像に含まれる原稿100の像100aが縦方向に大きく変化する。このことは、図示は省略するが、横置きされた原稿100が縦めくりされる場合も、同様である。このようなカメラ30aによる撮影画像に基づいて、とりわけ原稿100の像100aが縦方向に大きく変化したときに、めくり検出部30のMPU30bは、当該原稿100が縦めくりされたものと推測する。
さらに、原稿100の綴じ方向について、定義付けを行う。たとえば、図8(A)に示される原稿100は、長辺綴じの縦原稿である。すなわち、長辺綴じの縦原稿100は、図8(A)に示される如く縦置きされた状態で横めくりされると、その一方面としてのオモテ面の画像(図8(A)においては「A」という文字)の向きと、他方面としてのウラ面の画像(図8(A)においては「B」という文字)の向きとが、互いに同じになる。これに対して、短辺綴じの縦原稿100は、図8(B)に示される如く縦置きされた状態で横めくりされると、オモテ面の画像の向きと、裏面の画像の向きとが、互いに逆になり、つまり180度異なる。なお、図示は省略するが、長辺綴じの横原稿100は、たとえば横置きされた状態で横めくりされると、オモテ面の画像の向きと、ウラ面の画像の向きとが、互いに逆になり、つまり180度異なる。そして、短辺綴じの横原稿100は、たとえば横置きされた状態で横めくりされると、オモテ面の画像の向きと、ウラ面の画像の向きとが、互いに同じになる。
このような定義付けを行った上で、両面→両面コピーが行われる場合の一例として、図9に示されるようなケース[1]を、考える。このケース[1]においては、長辺綴じの縦原稿100が原稿台12aに縦置きされる。そして、原稿100は、横めくりにより裏返される。なお、図9(A)は、このケース[1]における原稿100、つまり長辺綴じの縦原稿100を、示す。そして、図9(B)は、原稿100の両面それぞれの画像が画像読取部12により読み取られる際の原稿台12a上における当該原稿100の状態を示す。さらに、図9(C)は、画像読取部12により読み取られた原稿100の両面それぞれの読取画像を示し、詳しくは第1読取画像としてのオモテ面読取画像200と、第2読取画像としてのウラ面読取画像210と、を示す。この図9(C)に示される読取画像は、図9(B)に示される如く原稿100が原稿台12aに載置された状態にあるときの当該原稿100の読取対象面の画像を原稿台12aの下方から見た態様(視覚的イメージ)に対応する。すなわちたとえば、図9(C)に示されるオモテ面読取画像200は、図9(B)に示されるオモテ面読取時の状態にあるときの原稿100のオモテ面の画像を原稿台12aの下方から見た態様に対応する。そして、図9(C)に示されるウラ面読取画像210は、図9(B)に示されるウラ面読取時の状態にあるときの原稿100のウラ面の画像を原稿台12aの下方から見た態様に対応する。図9(D)は、結果物としての印刷物300のオモテ面およびウラ面を示す。
この図9に示されるように、ケース[1]においては、オモテ面読取画像200およびウラ面読取画像210のいずれの向き(上下方向)も、原稿100の画像の向き(上下方向)と同じになる。したがってたとえば、オモテ面読取画像200については、その向きはそのままに、当該オモテ面読取画像200に基づいて、印刷物300となる用紙の一方面に画像が形成される。これと同様に、ウラ面読取画像210についても、その向きはそのままに、当該ウラ面読取画像210に基づいて、印刷物300となる同じ用紙の他方面に画像が形成される。これにより、印刷物300の両面の画像の向きが原稿100の両面の画像の向きと同じになり、つまり原稿100と同じ仕上がりの印刷物300が得られる。なお、ここで言う用紙の一方面に形成される画像は、第1出力画像の一例である。そして、当該用紙の他方面に形成される画像は、第2出力画像の一例である。
続いて、図10に示されるようなケース[2]を、考える。このケース[2]においては、長辺綴じの縦原稿100が原稿台12aに縦置きされる。そして、原稿100は、縦めくりにより裏返される。このようなケース[2]においては、オモテ面読取画像200の向きは、原稿100のオモテ面の画像の向きと同じになるものの、ウラ面読取画像210の向きは、原稿100のウラ面の画像の向きと逆になり、つまり180度異なる。したがってたとえば、オモテ面読取画像200については、その向きはそのままに、当該オモテ面読取画像200に基づいて、印刷物300となる用紙の一方面に画像が形成される。これに対して、ウラ面読取画像210については、その向きが180度回転された上で、当該向きが180度回転された後のウラ面読取画像210に基づいて、印刷物300となる同じ用紙の他方面に画像が形成される。これにより、印刷物300の両面の画像の向きが原稿100の両面の画像の向きと同じになり、つまり原稿100と同じ仕上がりの印刷物300が得られる。
さらに、図11に示されるようなケース[3]を、考える。このケース[3]においては、短辺綴じの縦原稿100が原稿台12aに縦置きされる。そして、原稿100は、横めくりにより裏返される。このようなケース[3]においては、前述のケース[1]と同様、オモテ面読取画像200およびウラ面読取画像210のいずれの向きも、原稿100の画像の向きと同じになる。したがってたとえば、オモテ面読取画像200については、その向きはそのままに、当該オモテ面読取画像200に基づいて、印刷物300となる用紙の一方面に画像が形成される。そして、ウラ面読取画像210についても、その向きはそのままに、当該ウラ面読取画像210に基づいて、印刷物300となる同じ用紙の他方面に画像が形成される。これにより、印刷物300の両面の画像の向きが原稿100の両面の画像の向きと同じになり、つまり原稿100と同じ仕上がりの印刷物300が得られる。
加えて、図12に示されるようなケース[4]を、考える。このケース[4]においては、短辺綴じの縦原稿100が原稿台12aに縦置きされる。そして、原稿100は、縦めくりにより裏返される。このようなケース[4]においては、前述のケース[2]と同様、オモテ面読取画像200の向きは、原稿100のオモテ面の画像の向きと同じになるものの、ウラ面読取画像210の向きは、原稿100のウラ面の画像の向きと逆になる。したがってたとえば、オモテ面読取画像200については、その向きはそのままに、当該オモテ面読取画像200に基づいて、印刷物300となる用紙の一方面に画像が形成される。これに対して、ウラ面読取画像210については、その向きが180度回転された上で、当該向きが180度回転された後のウラ面読取画像210に基づいて、印刷物300となる同じ用紙の他方面に画像が形成される。これにより、印刷物300の両面の画像の向きが原稿100の両面の画像の向きと同じになり、つまり原稿100と同じ仕上がりの印刷物300が得られる。
そしてさらに、図13に示されるようなケース[5]を、考える。このケース[5]においては、長辺綴じの横原稿100が原稿台12aに縦置きされる。そして、原稿100は、横めくりにより裏返される。このようなケース[5]においては、前述のケース[1]およびケース[3]と同様、オモテ面読取画像200およびウラ面読取画像210のいずれの向きも、原稿100の画像の向きと同じになる。したがってたとえば、オモテ面読取画像200については、その向きはそのままに、当該オモテ面読取画像200に基づいて、印刷物300となる用紙の一方面に画像が形成される。そして、ウラ面読取画像210についても、その向きはそのままに、当該ウラ面読取画像210に基づいて、印刷物300となる同じ用紙の他方面に画像が形成される。これにより、印刷物300の両面の画像の向きが原稿100の両面の画像の向きと同じになり、つまり原稿100と同じ仕上がりの印刷物300が得られる。
さらにまた、図14に示されるようなケース[6]を、考える。このケース[6]においては、長辺綴じの横原稿100が原稿台12aに縦置きされる。そして、原稿100は、縦めくりにより裏返される。このようなケース[6]においては、前述のケース[2]およびケース[4]と同様、オモテ面読取画像200の向きは、原稿100のオモテ面の画像の向きと同じになるものの、ウラ面読取画像210の向きは、原稿100のウラ面の画像の向きと逆になる。したがってたとえば、オモテ面読取画像200については、その向きはそのままに、当該オモテ面読取画像200に基づいて、印刷物300となる用紙の一方面に画像が形成される。これに対して、ウラ面読取画像210については、その向きが180度回転された上で、当該向きが180度回転された後のウラ面読取画像210に基づいて、印刷物300となる同じ用紙の他方面に画像が形成される。これにより、印刷物300の両面の画像の向きが原稿100の両面の画像の向きと同じになり、つまり原稿100と同じ仕上がりの印刷物300が得られる。
加えて、図15に示されるようなケース[7]を、考える。このケース[7]においては、短辺綴じの横原稿100が原稿台12aに縦置きされる。そして、原稿100は、横めくりにより裏返される。このようなケース[7]においては、前述のケース[1]、ケース[3]およびケース[5]と同様、オモテ面読取画像200およびウラ面読取画像210のいずれの向きも、原稿100の画像の向きと同じになる。したがってたとえば、オモテ面読取画像200については、その向きはそのままに、当該オモテ面読取画像200に基づいて、印刷物300となる用紙の一方面に画像が形成される。そして、ウラ面読取画像210についても、その向きはそのままに、当該ウラ面読取画像210に基づいて、印刷物300となる同じ用紙の他方面に画像が形成される。これにより、印刷物300の両面の画像の向きが原稿100の両面の画像の向きと同じになり、つまり原稿100と同じ仕上がりの印刷物300が得られる。
さらに加えて、図16に示されるようなケース[8]を、考える。このケース[8]においては、短辺綴じの横原稿100が原稿台12aに縦置きされる。そして、原稿100は、縦めくりにより裏返される。このようなケース[8]においては、前述のケース[2]、ケース[4]およびケース[6]と同様、オモテ面読取画像200の向きは、原稿100のオモテ面の画像の向きと同じになるものの、ウラ面読取画像210の向きは、原稿100のウラ面の画像の向きと逆になる。したがってたとえば、オモテ面読取画像200については、その向きはそのままに、当該オモテ面読取画像200に基づいて、印刷物300となる用紙の一方面に画像が形成される。これに対して、ウラ面読取画像210については、その向きが180度回転された上で、当該向きが180度回転された後のウラ面読取画像210に基づいて、印刷物300となる同じ用紙の他方面に画像が形成される。これにより、印刷物300の両面の画像の向きが原稿100の両面の画像の向きと同じになり、つまり原稿100と同じ仕上がりの印刷物300が得られる。
これらのケース[1]〜ケース[8]から分かるように、原稿100が横めくりにより裏返される場合は、オモテ面読取画像200およびウラ面読取画像210のいずれの向きも、原稿100の画像の向きと同じになる。一方、原稿100が縦めくりにより裏返される場合は、オモテ面読取画像200の向きは、原稿100のオモテ面の画像の向きと同じになるものの、ウラ面読取画像210の向きは、原稿100のウラ面の画像の向きと逆になる。このことは、原稿100が長辺綴じであろうと短辺綴じであろうと、また、当該原稿100が縦原稿であろうと横原稿であろうと、関係ない。すなわち、ウラ面読取画像210の向きが原稿100のウラ面の画像の向きと同じになるか逆になるかは、原稿100が裏返される際の当該原稿100のめくり方向にのみ依存する。
したがって、原稿100が縦めくりにより裏返される場合にのみ、ウラ面読取画像210について、その向きが180度回転される。そして、この向きが180度回転された後のウラ面読取画像210に基づいて、印刷物300のウラ面となる用紙の他方面に画像が形成されることで、原稿100と同じ仕上がりの印刷物300が得られる。言い換えれば、原稿100と同じ仕上がりの印刷物300が得られるようにするには、原稿100が縦めくりにより裏返された場合にのみ、ウラ面読取画像210の向きを180度回転させればよい。要するに、原稿台12a上の原稿100が裏返される際に、当該原稿台12a上における原稿100の天(テン)となる部分が、つまりは上端縁が、変わる方向に、当該原稿100がめくられる場合に、ウラ面読取画像210の向きが180度回転される。
なお、図9〜図16のような詳しい図示は省略するが、原稿100が横置きされた場合も、当該原稿100が縦置きされた場合と同様の結果となり、つまり前述のケース[1]〜ケース[8]と同様の結果となる。これらを一覧に纏めると、図17に示されるようになる。この図17において、ケース[9]〜ケース[16]が、原稿100が横置きされる場合の詳細である。また、図17においては、ウラ面読取画像210の向きを180度回転させる場合について、つまり原稿100が横めくりにより裏返される場合について、そうでない場合との区別化を図るために、斜線模様を付している。
前述したように、原稿100のめくり方向は、めくり検出部30によって検出される。したがって、めくり検出部30による検出結果に基づいて、原稿100が横めくりにより裏返されたことが判明した場合にのみ、ウラ面読取画像210の向きが180度回転されることで、当該原稿100のめくり方向に拘らず、当該原稿100と同じ仕上がりの印刷物300が得られる。言い換えれば、オペレータは、両面→両面コピーを行う場合に、原稿100を裏返す際のめくり方向を気にせずとも、常に当該原稿100と同じ仕上がりの印刷物300を得ることができる。
この両面→両面コピーを行う場合のオペレータによる複合機10の操作手順を、図18に示す。なお、この操作が開始されるに際して、複合機10のディスプレイ26aには、不図示のホーム画面が表示される。
図18に示されるように、オペレータは、まず、ステップS1として、ディスプレイ26aに表示されたホーム画面上でコピー機能を選択するための操作を行う。すると、図示は省略するが、ホーム画面に代えて、コピー機能における色設定を行うための、詳しくはカラーコピーおよび白黒コピーのいずれを希望するのかを選択するための、色設定画面が、ディスプレイ26aに表示される。
この色設定画面が表示されることを受けて、オペレータは、続くステップS3として、当該色設定画面上で色設定を行うための操作を行い、つまりカラーコピーおよび白黒コピーのいずれを希望するのかを選択するための操作を行う。この色設定操作が行われると、図示は省略するが、色設定画面に代えて、コピー先の用紙、つまり印刷物300となる用紙、厳密には当該用紙のサイズ、を選択するための用紙設定画面が、ディスプレイ26aに表示される。
この用紙設定画面が表示されることを受けて、オペレータは、続くステップS5として、当該用紙設定画面上で用紙を選択するための用紙設定操作を行う。この用紙設定操作が行われると、図示は省略するが、用紙設定画面に代えて、両面コピーおよび片面コピーのいずれを希望するのかを選択するための両面/片面設定画面が、ディスプレイ26aに表示される。
この両面/片面設定画面が表示されることを受けて、オペレータは、続くステップS7として、当該両面/片面設定画面上で両面コピーを選択するための、とりわけ両面→両面コピーを選択するための、操作を行う。この両面/片面設定操作が行われると、両面/片面設定画面に代えて、図19に示されるような設定内容確認画面400が、ディスプレイ26aに表示される。
図19に示されるように、設定内容確認画面400の上部には、厳密には左上部分には、当該設定内容確認画面400のタイトルを表す適当な横書きの文字列402が配される。そして、この文字列402の下方に、前述のステップS3における色設定操作と、ステップS5における用紙設定操作と、ステップS7における両面/片面設定操作と、のそれぞれによる設定内容を表示するための矩形の設定内容表示領域404が配される。具体的には、この設定内容表示領域404には、ステップS3における色設定操作による設定内容を表す横書きの文字列406と、ステップS5における用紙設定操作による設定内容を表す横書きの文字列408と、ステップS7における両面/片面設定操作による設定内容を表す横書きの文字列410とが、たとえば縦並び(縦3段)に配される。なお、図19において、一番上の文字列406は、ステップS3における色設定操作により色設定(カラーモード)としてカラーコピーが設定されたことを表す。そして、中央の文字列408は、ステップS5における用紙設定操作によりコピー先としてA4サイズの用紙が設定されたことを表す。さらに、一番下の文字列410は、ステップS7における両面/片面設定操作により両面→両面コピーが設定されたことを表す。
併せて、設定内容確認画面400の右側部分には、3つの操作子としてのボタン412、414および416が、たとえば縦並びに配される。このうちの一番上のボタン412は、両面→両面コピーを途中で(設定内容確認画面400が表示されている時点で)終了したいときに操作(押下)される、終了ボタンである。そして、中央のボタン414は、前述のステップS3における色設定操作と、ステップS5における用紙設定操作と、ステップS7における両面/片面設定操作と、のそれぞれをやり直したいときに操作される、やり直すボタンである。さらに、一番下のボタン416は、設定内容確認画面400における確認を終えて、次の操作に進みたいときに操作される、確認ボタンである。なお、これら3つのボタン412、414および416のうちの確認ボタン416は、他の終了ボタン412およびやり直すボタン414よりも少し大きめであるが、これらのボタン412、414および416の大きさや並びについては、図19に示される態様に限らない。また、設定内容確認画面400の全体的な構成(デザイン)についても、図19に示される態様に限らない。
図18に戻って、オペレータは、設定内容確認画面400が表示されることを受けて、続くステップS9として、当該設定内容確認画面400の内容を確認する。すなわち、オペレータは、設定内容表示領域404内の各文字列406、408および410によって表される内容を確認する。
その上で、オペレータは、続くステップS11として、設定内容確認画面400に配された3つの412、414および416のいずれかを操作する。ここでたとえば、オペレータが終了ボタン412を操作すると、その時点で、両面→両面コピーが強制的に終了される。このとき、図示は省略するが、設定内容確認画面400に代えて、両面→両面コピーが強制的に終了されることを表す適当な終了メッセージ画面が、ディスプレイ26aに表示される。そして、この終了メッセージ画面が一定期間(たとえば数秒間)にわたって表示された後、当該終了メッセージ画面に代えて、前述のホーム画面が、改めてディスプレイ26aに表示される。これにより、複合機10は、両面→両面コピーのための操作が開始される直前の状態に戻る。
これとは別にたとえば、ステップS11として、オペレータがやり直すボタン414を操作すると、設定内容確認画面400に代えて、前述の色設定画面が、改めてディスプレイ26aに表示される。すなわち、オペレータは、ステップS3に戻って、色設定操作をやり直すことになり、さらには、ステップS5における用紙設定操作と、ステップS7における両面/片面設定操作と、についても順次やり直すことになる。
また、ステップS11として、オペレータが確認ボタン416を操作すると、これに応答して、CPU22aにより後述する割付タスクが実行される。これにより、設定内容確認画面400に代えて、不図示の原稿セット案内画面が、ディスプレイ26aに表示される。この原稿セット案内画面には、原稿100をそのサイズに応じた向きで原稿台12aに載置するように案内する適当な文字列や画像などの情報が含まれる。
この原稿セット案内画面が表示されることを受けて、オペレータは、続くステップS13として、当該原稿セット案内画面の内容に従って、原稿100を原稿台12aに載置し、言わばセットする。このとき、オペレータは、原稿100のオモテ面(とオペレータが認める面)が読取対象面となるように、つまり当該オモテ面が原稿台12a(下方)と対向するように、当該原稿100を原稿台12aに載置する。その際、当然ではあるが、オペレータは、前述の原稿押さえカバーを開けた上で、原稿100を原稿台12aに載置する。そして、オペレータは、原稿台12aに原稿100が載置された状態で、原稿押さえカバーを閉じる。このようにして原稿押さえカバーが閉じられると、詳しくはそのことが前述の開閉センサにより検知されると、これに応答して、原稿セット案内画面に代えて、不図示のオモテ面読取操作画面が、ディスプレイ26aに表示される。
このオモテ面読取操作画面が表示されることを受けて、オペレータは、続くステップS15として、原稿100のオモテ面の画像の読み取りを開始するための操作を行う。すなわち、オモテ面読取操作画面には、原稿100のオモテ面の画像の読み取りを開始するための読取開始ボタンが配されており、オペレータは、ステップS15として、当該読取開始ボタンを操作する。これに応答して、画像読取部12による原稿100のオモテ面の画像を読み取るための画像読取処理が開始される。このとき、オモテ面読取操作画面に代えて、原稿100のオモテ面の画像の読み取りが行われている最中であることを表す不図示のオモテ面読取中メッセージ画面が、ディスプレイ26aに表示される。このようにして原稿100のオモテ面の画像が読み取られることにより、オモテ面読取画像200が得られ、厳密には後述するオモテ面読取画像データ656が生成される。そして、原稿100のオモテ面の画像の読み取りが終了すると、オモテ面読取中メッセージ画面に代えて、不図示の原稿裏返し案内画面が、ディスプレイ26aに表示される。この原稿裏返し案内画面には、原稿台12aに載置された原稿100を裏返すよう案内する適当な文字列や画像などの情報が含まれる。
この原稿裏返し案内画面が表示されることを受けて、オペレータは、続くステップS17として、その原稿裏返し案内画面の内容に従って、原稿100のウラ面(とオペレータが認める面)が読取対象面となるように、当該原稿100を裏返す。このとき、オペレータは、横めくりにより原稿100を裏返してもよいし、縦めくりにより原稿100を裏返してもよく、つまり原稿100のめくり方向を気にすることなく当該原稿100を裏返せばよい。その際、当然ではあるが、オペレータは、前述の原稿押さえカバーを開けた上で、原稿100を裏返す。そして、オペレータは、裏返された原稿100が原稿台12aに載置された状態で、改めて原稿押さえカバーを閉じる。また、このとき、厳密には原稿押さえカバーが開けられたことが前述の開閉センサにより検知されたとき、これに応答して、めくり検出部30による原稿100のめくり方向の検出動作が開始される。めくり検出部30は、図6および図7を参照しながら説明した要領で、原稿100が裏返される際の当該原稿100のめくり方向を検出する。そして、原稿100が裏返されると、厳密には原稿押さえカバーが改めて閉じられたことが開閉センサにより検知されると、これに応答して、原稿裏返し案内画面に代えて、不図示のウラ面読取操作画面が、ディスプレイ26aに表示される。
このウラ面読取操作画面が表示されることを受けて、オペレータは、続くステップS19として、原稿100のウラ面の画像の読み取りを開始するための操作を行う。すなわち、ウラ面読取操作画面には、原稿100のウラ面の画像の読み取りを開始するための読取開始ボタンが配されており、オペレータは、ステップS19として、当該読取開始ボタンを操作する。これに応答して、画像読取部12による原稿100のウラ面の画像を読み取るための画像読取処理が開始される。このとき、ウラ面読取操作画面に代えて、原稿100のウラ面の画像の読み取りが行われている最中であることを表す不図示のウラ面読取中メッセージ画面が、ディスプレイ26aに表示される。このようにして原稿100のウラ面の画像が読み取られることにより、ウラ面読取画像210が得られ、厳密には後述するウラ面読取画像データ660が生成される。そして、原稿100のウラ面の画像の読み取りが終了すると、ウラ面読取中メッセージ画面に代えて、図20に示されるようなプレビュー画面500が、ディスプレイ26aに表示される。
図20に示されるように、プレビュー画面500の上部には、厳密には左上部分には、当該プレビュー画面500のタイトルを表す適当な横書きの文字列502が配される。併せて、この文字列502の下方に、矩形のプレビュー表示領域504が配される。そして、このプレビュー表示領域504内に、印刷物300のプレビュー画像506が配され、詳しくはオモテ面プレビュー画像508と、ウラ面プレビュー画像510とが、横並びで配される。併せて、オモテ面プレビュー画像508の下方に、当該オモテ面プレビュー画像508のタイトルを表す適当な横文字の文字列508aが配される。これと同様に、ウラ面プレビュー画像510の下方にも、当該ウラ面プレビュー画像510のタイトルを表す適当な文字列510aが配される。なお、図20に示されるプレビュー画像506は、長辺綴じの縦原稿100についてのプレビュー画像の一例である。
さらに、プレビュー画面500の右側部分には、3つの操作子としてのボタン512、514および516が、たとえば縦並びに配される。このうちの一番上のボタン512は、両面→両面コピーを途中で(プレビュー画面500が表示されている時点で)終了したいときに操作される、終了ボタンである。そして、中央のボタン514は、原稿100の両面それぞれの画像の読み取りをやり直したいときに操作される、やり直すボタンである。一番下のボタン516は、プレビュー画像506の確認を終えて、印刷を開始したいときに操作される、印刷開始ボタンである。なお、これら3つのボタン512、514および516のうちの印刷開始ボタン516は、他の終了ボタン512およびやり直すボタン514よりも少し大きめであるが、これらのボタン512、514および516の大きさや並びについては、図20に示される態様に限らない。また、プレビュー画面500の全体的な構成(デザイン)についても、図20に示される態様に限らない。このプレビュー画面500が表示されることをもって、後述する割付タスクが終了する。
図18に戻って、オペレータは、プレビュー画面500が表示されることを受けて、続くステップS21として、当該プレビュー画面500内のプレビュー画像506の是非を確認する。言い換えれば、オペレータは、プレビュー画像506により表される態様で印刷が行われても良いかどうかを判断する。
その上で、オペレータは、続くステップS23として、プレビュー画面500に配された3つの512、514および516のいずれかを操作する。ここでたとえば、オペレータが終了ボタン512を操作すると、その時点で、両面→両面コピーが強制的に終了される。このとき、図示は省略するが、プレビュー画面500に代えて、前述の終了メッセージ画面が、ディスプレイ26aに表示される。そして、この終了メッセージ画面が一定期間(たとえば数秒間)にわたって表示された後、当該終了メッセージ画面に代えて、前述のホーム画面が、改めてディスプレイ26aに表示される。これにより、複合機10は、両面→両面コピーのための操作が開始される直前の状態に戻る。
これとは別にたとえば、ステップS23として、オペレータがやり直すボタン514を操作すると、プレビュー画面500に代えて、前述の原稿セット案内画面が、改めてディスプレイ26aに表示される。すなわち、オペレータは、ステップS13に戻って、原稿台12aに原稿100をセットし直すことになり、つまり原稿100のオモテ面が読取対象面となるように当該原稿100を原稿台12aに載置し直すことになる。そして、オペレータは、原稿100のオモテ面の画像の読み取りをやり直し、さらには、当該原稿100のウラ面の読み取りをやり直すことになる。
また、ステップS23として、オペレータが印刷開始ボタン516を操作すると、これに応答して、印刷が開始され、つまり印刷物300となる用紙の両面のそれぞれに対する画像形成部16による画像形成処理が順次行われる。これにより、用紙の両面のそれぞれに画像が形成され、つまり原稿100の両面それぞれの画像がコピーされる。このとき、プレビュー画面500に代えて、印刷が行われている最中であることを表す不図示の印刷中メッセージ画面が、ディスプレイ26aに表示される。そして、結果物としての印刷物300が完成すると、この印刷物300は、前述の如く排紙トレイに排出される。併せて、印刷中メッセージ画面に代えて、不図示の印刷物確認案内画面が、ディスプレイ26aに表示される。この印刷物確認案内画面には、印刷物300を排紙トレイから取り出して、当該印刷物300の是非(仕上がり具合)を確認するよう案内する適当な文字列や画像などの情報が含まれる。
この印刷物確認案内画面が表示されることを受けて、オペレータは、続くステップS25として、印刷物300を排紙トレイから取り出す。そして、オペレータは、印刷物300の是非を確認する。また、印刷物300が排紙トレイから取り出されると、印刷物確認案内画面に代えて、不図示の原稿取出し案内画面が、ディスプレイ26aに表示される。この原稿取出し案内画面には、原稿台12aから原稿100を取り出すよう案内する適当な文字列や画像などの情報が含まれる。
この原稿取出し案内画面が表示されることを受けて、オペレータは、続くステップS27として、原稿台12aから原稿100を取り出す。その際、当然ではあるが、オペレータは、前述の原稿押さえカバーを開けた上で、原稿台12aから原稿100を取り出す。その後、オペレータは、改めて原稿押さえカバーを閉じる。このようにして原稿押さえカバーが閉じられると、詳しくはそのことが前述の開閉センサにより検知されると、これに応答して、原稿取出し案内画面に代えて、前述のホーム画面が、ディスプレイ26aに表示される。これにより、複合機10は、両面→両面コピーのための操作が開始される直前の状態に戻る。これをもって、両面→両面コピーのための一連の操作が終了する。
ここで、図21に、主記憶部22bのRAM内の構成を概念的に表すメモリマップ600を示す。
このメモリマップ600に示されるように、RAMは、プログラム記憶領域610およびデータ記憶領域650を有する。このうちのプログラム記憶領域610には、前述の制御プログラムが記憶される。具体的には、制御プログラムは、表示制御プログラム612、操作検出プログラム614、画像読取プログラム616、画像処理プログラム618、画像形成プログラム620、給紙制御プログラム622、通信制御プログラム624、めくり検出プログラム626、割付プログラム628などを含む。
表示制御プログラム612は、ディスプレイ26aに前述の設定内容確認画面400やプレビュー画面500などの各種の画面を表示させるのに必要な表示画面データを生成するためのプログラムである。操作検出プログラム614は、タッチパネル28aへの操作状態を検出するためのプログラムである。画像読取プログラム616は、画像読取部12を制御するためのプログラムである。画像処理プログラム618は、画像処理部14を制御するためのプログラムである。画像形成プログラム620は、画像形成部16を制御するためのプログラムである。給紙制御プログラム622は、給紙部18を制御するためのプログラムである。通信制御プログラム624は、通信部20を制御するためのプログラムである。めくり検出プログラム626は、めくり検出部30を制御するためのプログラムであり、とりわけMPU30bとの間での双方向通信を実現するためのプログラムを含む。そして、割付プログラム628は、CPU22aに後述する割付タスクを実行させるためのプログラムである。
一方、データ記憶領域650には、各種のデータが記憶される。この各種のデータとしては、表示画像生成データ652、操作データ654、オモテ面読取画像データ656、オモテ面出力画像データ658、ウラ面読取画像データ660、ウラ面出力画像データ662などがある。
表示画像生成データ652は、前述の表示制御プログラム612に基づく表示画面データの生成に用いられるポリゴンデータやテクスチャデータなどのデータである。操作データ654は、タッチパネル28aに対する操作状態を表すデータであり、詳しくは当該タッチパネル28aに対するオペレータのタッチ位置(座標)を表す時系列のデータである。オモテ面読取画像データ656は、画像読取部12による原稿100のオモテ面についての画像読取処理によって得られるデータであり、前述のオモテ面読取画像200のデータである。オモテ面出力画像データ658は、印刷物300のオモテ面となる用紙の一方面に形成される画像のデータである。また、このオモテ面出力画像データ658に基づいて、前述のオモテ面プレビュー画像508が形成される。ウラ面読取画像データ660は、画像読取部12による原稿100のウラ面についての画像読取処理によって得られるデータであり、前述のウラ面読取画像210のデータである。そして、ウラ面出力画像データ662は、印刷物300のウラ面となる用紙の他方面に形成される画像のデータである。また、このウラ面出力画像データ662に基づいて、前述のウラ面プレビュー画像510が形成される。これらの他に、データ記憶領域650には、後述するフラグFなども、記憶される。
前述したように、設定内容確認画面400における確認ボタン416が操作されると、CPU22aにより割付タスクが実行される。この割付タスクは、割付プログラム628に従って実行される。この割付タスクの流れの一例を、図22〜図24に示す。
この割付タスクによれば、CPU22aは、まず、図22のステップS101において、前述の原稿セット案内画面をディスプレイ26aに表示し、厳密には設定内容確認画面400に代えて、当該原稿セット案内画面を表示する。そして、CPU22aは、処理をステップS103へ進める。
ステップS103において、CPU22aは、前述の原稿押さえカバーが開けられた状態から閉じられた状態へ遷移するのを、つまり当該原稿押さえカバーが閉じられるのを、待つ(S103:NO)。原稿押さえカバーの開閉状態は、前述の如く開閉センサにより検知される。そして、原稿押さえカバーが閉じられると(S103:YES)、そのことをもって、CPU22aは、原稿台12aに原稿100が載置されたものと認識し、とりわけ原稿100のオモテ面が読取対象面となるように当該原稿100が原稿台12aに載置されたものと認識する。そして、CPU22aは、処理をステップS105へ進める。
ステップS105において、CPU22aは、前述のオモテ面読取操作画面をディスプレイ26aに表示し、厳密には原稿セット案内画面に代えて、当該オモテ面読取操作画面を表示する。そして、CPU22aは、処理をステップS107へ進める。
ステップS107において、CPU22aは、原稿100のオモテ面の画像の読み取りを開始するためのオペレータによる操作が行われるのを待ち、つまりオモテ面読取操作画面に配された読取開始ボタンが操作されるのを待つ(S107:NO)。そして、当該読取開始ボタンが操作されると(S107:YES)、CPU22aは、処理をステップS109へ進める。
ステップS109において、CPU22aは、原稿100のオモテ面の画像の読み取りを開始し、厳密には画像読取部12による画像読取処理が開始されるように当該画像読取部12を制御する。これにより、画像読取部12による原稿100のオモテ面の画像を読み取るための画像読取処理が開始される。そして、CPU22aは、処理をステップS111へ進める。
ステップS111において、CPU22aは、前述のオモテ面読取中メッセージ画面をディスプレイ26aに表示し、厳密にはオモテ面読取操作画面に代えて、当該オモテ面読取中メッセージ画面を表示する。そして、CPU22aは、処理をステップS113へ進める。
ステップS113において、CPU22aは、画像読取部12による原稿100のオモテ面の画像を読み取るための画像読取処理が終了するのを待つ(S113:NO)。この画像読取処理が終了すると(S113:YES)、オモテ面読取画像データ656が生成される。このオモテ面読取画像データ656は、前述の如く主記憶部22bのRAMに記憶される。そして、CPU22aは、処理をステップS115へ進める。
ステップS115において、CPU22aは、オモテ面読取画像データ656に基づいて、出力用のオモテ面出力画像データ658を生成し、厳密には当該オモテ面出力画像データ658を生成するように画像処理部14を制御する。生成されたオモテ面出力画像データ658は、前述の如く主記憶部22bのRAMに記憶される。そして、CPU22aは、処理をステップS117へ進める。
ステップS117において、CPU22aは、前述の原稿裏返し案内画面をディスプレイ26aに表示し、厳密にはオモテ面読取中メッセージ画面に代えて、当該原稿裏返し案内画面を表示する。そして、CPU22aは、処理をステップS119へ進める。
ステップS119において、CPU22aは、前述の開閉センサによる検知結果に基づいて、原稿押さえカバーが閉じられた状態から開けられた状態へ遷移するのを、つまり当該原稿押さえカバーが開けられるのを、待つ(S119:NO)。そして、原稿押さえカバーが開けられると(S103:YES)、CPU22aは、処理を図23のステップS121へ進める。
ステップS121において、CPU22aは、めくり検出部30による原稿100のめくり方向の検出動作が開始されるように、当該めくり検出部30を制御し、厳密にはMPU30bへ指示を与える。これにより、めくり検出部30による原稿100のめくり方向の検出動作が開始される。そして、CPU22aは、処理をステップS123へ進める。
ステップS123において、CPU22aは、めくり検出部30による検出結果を当該めくり検出部30から取得し、その検出結果が横めくりを表すかどうかを判定する。ここでたとえば、めくり検出部30による検出結果が横めくりを表す場合(S123:YES)、CPU22aは、処理をステップS125へ進める。一方、めくり検出部30による検出結果が横めくりを表さない場合、つまり当該検出結果が縦めくりを表す場合は(S123:NO)、CPU22aは、処理を後述するステップS127へ進める。
ステップS125において、CPU22aは、予め用意されたフラグFに“0”をセットすることで、原稿100が横めくりにより裏返されたことを表す。前述したように、このフラグFは、主記憶部22bのRAMに記憶される。そして、CPU22aは、処理を後述するステップS129へ進める。
一方、CPU22aは、前述のステップS123からステップS127へ処理を進めた場合、当該ステップS127において、フラグFに“1”をセットすることで、原稿100が縦めくりにより裏返されたことを表す。そして、CPU22aは、処理をステップS129へ進める。
ステップS129において、CPU22aは、前述の開閉センサによる検知結果に基づいて、原稿押さえカバーが開けられた状態から閉じられた状態へ遷移するのを、つまり当該原稿押さえカバーが閉じられるのを、待つ(S129:NO)。そして、原稿押さえカバーが閉じられると(S129:YES)、そのことをもって、CPU22aは、原稿台12a上の原稿100が裏返された上で原稿押さえカバーが閉じられたものと認識し、つまり原稿100のオモテ面が読取対象面となるように当該原稿100が原稿台12aに載置されたものと認識する。そして、CPU22aは、処理をステップS131へ進める。
ステップS131において、CPU22aは、前述のウラ面読取操作画面をディスプレイ26aに表示し、厳密には原稿裏返し案内画面に代えて、当該ウラ面読取操作画面を表示する。そして、CPU22aは、処理をステップS133へ進める。
ステップS133において、CPU22aは、原稿100のウラ面の画像の読み取りを開始するためのオペレータによる操作が行われるのを待ち、つまりウラ面読取操作画面に配された読取開始ボタンが操作されるのを待つ(S133:NO)。そして、当該読取開始ボタンが操作されると(S133:YES)、CPU22aは、処理をステップS135へ進める。
ステップS135において、CPU22aは、原稿100のウラ面の画像の読み取りを開始し、厳密には画像読取部12による画像読取処理が開始されるように当該画像読取部12を制御する。これにより、画像読取部12による原稿100のウラ面の画像を読み取るための画像読取処理が開始される。そして、CPU22aは、処理をステップS137へ進める。
ステップS137において、CPU22aは、前述のウラ面読取中メッセージ画面をディスプレイ26aに表示し、厳密にはウラ面読取操作画面に代えて、当該ウラ面読取中メッセージ画面を表示する。そして、CPU22aは、処理をステップS139へ進める。
ステップS139において、CPU22aは、画像読取部12による原稿100のウラ面の画像を読み取るための画像読取処理が終了するのを待つ(S139:NO)。この画像読取処理が終了すると(S139:YES)、ウラ面読取画像データ660が生成される。このウラ面読取画像データ660は、前述の如く主記憶部22bのRAMに記憶される。そして、CPU22aは、処理を図24のステップS141へ進める。
ステップS141において、CPU22aは、前述のフラグFに“1”がセットされているかどうかを判定する。ここでたとえば、フラグFに“1”がセットされている場合、つまり原稿100が裏返される際に縦めくりされた場合は(S141:YES)、CPU22aは、処理をステップS143へ進める。一方、フラグFに“0”がセットされている場合、つまり原稿100が裏返される際に横めくりされた場合は(S141:NO)、CPU22aは、処理を後述するステップS145へ進める。
ステップS143において、CPU22aは、ウラ面読取画像データ660に基づくウラ面読取画像210の向きを180度回転させ、つまりはそうなるように当該ウラ面読取画像データ660を加工する。その上で、CPU22aは、処理をステップS145へ進める。
ステップS145において、CPU22aは、ウラ面読取画像データ660に基づいて、出力用のウラ面出力画像データ662を生成し、厳密には当該ウラ面出力画像データ662を生成するように画像処理部14を制御する。なお、前述のステップS143において、ウラ面読取画像データ660の向きが180度回転された場合は、この向きが180度回転された後のウラ面読取画像データ660に基づいて、ウラ面出力画像データ662が生成される。生成されたウラ面出力画像データ662は、前述の如く主記憶部22bのRAMに記憶される。その上で、CPU22aは、処理をステップS147へ進める。
ステップS147において、CPU22aは、プレビュー画面500をディスプレイ26aに表示し、厳密にはウラ面読取中メッセージ画面に代えて、当該プレビュー画面500を表示する。このプレビュー画面500におけるオモテ面プレビュー画像508は、オモテ面出力画像データ658に基づいて形成される。そして、プレビュー画面500におけるウラ面プレビュー画像510は、ウラ面出力画像データ662に基づいて形成される。このステップS147の実行をもって、つまりプレビュー画面500がディスプレイ26aに表示されたことをもって、CPU22aは、割付タスクを終了する。
このように本第1実施例によれば、両面→両面コピーが行われる場合に、原稿100のめくり方向に拘らず、常に当該原稿100と同じ仕上がりの印刷物300が得られる。したがって、オペレータは、両面→両面コピーを行う場合に、原稿100を裏返す際のめくり方向を気にする必要はない。このことは、複合機10の操作性の向上に大きく貢献し、とりわけ複合機10の操作に不慣れなオペレータにとって極めて有益である。たとえば、複合機10は、不特定多数のオペレータにより使用されることを前提として、図書館を含む特定の公共施設やコンビニエンスストアなどに設置される場合があるが、そのような場合に、本第1実施例は、極めて有益である。
併せて、本第1実施例によれば、両面→両面コピーが行われる場合に、オペレータは、原稿100の綴じ方向を設定(指定)する必要がなく、つまり当該原稿100の綴じ方向を気にする必要がない。したがってたとえば、図19に示される設定内容確認画面400においては、原稿100の綴じ方向についての情報は表示されず、ゆえに、オペレータは、当該原稿100の綴じ方向を確認する必要がない。このこともまた、複合機10の操作性の向上に大きく貢献し、とりわけオペレータの手間の削減に大きく貢献する。
加えて、本第1実施例によれば、両面→両面コピーが行われる場合に、前述の如くオペレータが原稿100を裏返す際のめくり方向を気にする必要はなく、また、当該原稿100の綴じ方向を気にする必要もないので、いわゆるコピーの失敗が大幅に低減される。このことは、複合機10の運用に係る経済性の向上に大きく貢献する。
なお、本第1実施例においては、原稿100が縦めくりにより裏返された場合に、ウラ面読取画像210の向きが180度回転されるが、これに限らない。たとえば、ウラ面読取画像210の向きが回転されるのではなく、オモテ面読取画像200の向きが180度回転されてもよい。この場合も、結果的には、印刷物300の両面の画像の向きが原稿100の両面の画像の向きと同じになり、つまり原稿100と同じ仕上がりの印刷物300が得られる。
また、図18に示される操作手順において、ステップS3における色設定操作と、ステップS5における用紙設定操作と、ステップS7における両面/片面設定操作と、がこの順番で行われたが、これらの操作の順番は、任意である。すなわち、これらの操作の全てが行われるのであれば、その順番は、任意でよい。このことは、ステップS25における印刷物300の確認と、ステップS27における原稿100の取出しと、についても、同様である。
さらに、めくり検出部30については、カメラ30aによる撮影画像に基づいて、MPU30bが原稿100のめくり方向を推測する構成とされたが、これに限らない。たとえば、めくり検出部30からMPU30bを排除して、当該MPU30bと同様の機能をCPU22aが担う構成とされてもよい。
本第1実施例において、図22〜図24に示される割付タスクの流れのうちのステップS141を実行するCPU22aは、つまりフラグFに“1”がセットされているかどうかを判定するCPU22aは、本発明に係る判定手段の一例である。また、CPU22aは、ステップS141における判定結果に基づいて、ステップS143を実行した上で処理をステップS145へ進め、または、当該ステップS143を実行せずに直接的に処理をステップS145へ進める。このようなCPU22aは、つまり必要に応じてウラ面読取画像210の向きを180度回転させるCPU22aは、本発明に係る調整実行手段の一例である。すなわち、ステップS141を実行するとともに、必要に応じてステップS143を実行するCPU22aは、本発明に係る調整手段の一例である。
[第2実施例]
次に、本発明の第2実施例について、図25〜図28を参照して説明する。
次に、本発明の第2実施例について、図25〜図28を参照して説明する。
図25に、本第2実施例に係る複合機10aの概略構成を示す。この図25に示されるように、本第2実施例に係る複合機10aは、第1実施例に係る複合機10と比較して、めくり検出部70の構成が異なる。
具体的には、本第2実施例に係る複合機10aにおけるめくり検出部70は、センサ群70aと、MPU70bと、を有する。このうちのセンサ群70aは、第1実施例におけるカメラ30aとは別の位置検出手段の一例である。このセンサ群70aは、図26に示されるように、複数の縦方向検出用センサ710、710、…と、複数の横方向検出用センサ720、720、…と、を含む。これらの縦方向検出用センサ710、710、…および横方向検出用センサ720、720、…は、原稿台12aの周縁の少し外方の位置において、当該周縁に沿って設けられる。
より具体的には、各縦方向検出用センサ710、710、…は、原稿台12aの縦方向(図26における上下方向)に沿って延伸する2つの端縁のうちの基準位置側(図26における左側)の端縁に沿って、互いに適当な距離を置いて一列に設けられる。それぞれの縦方向検出用センサ710は、非接触検出手段の一例であり、自身の近傍に、つまり自身の位置から或る一定の距離までの間に、原稿100が存在するかどうかを非接触で検出する。このような縦方向検出用センサ710としては、たとえば光電センサの一種である反射型センサが採用される。すなわち、それぞれの縦方向検出用センサ710は、図26に矢印710aで示されるように、原稿台12aの内方へ向かって光を発し、その反射光の有無に基づいて、自身の近傍に原稿100が存在するかどうかを検出する。なお、図26においては、6つの縦方向検出用センサ710、710、…が設けられているが、後述する要領により原稿100のめくり方向を検出することができるのであれば、これ以外の数の縦方向検出用センサ710、710、…が設けられてもよい。また、各縦方向検出用センサ710、710、…間の距離は、一定であってもよいし、そうでなくてもよい。
一方、各横方向検出用センサ720、720、…は、原稿台12aの横方向(図26における左右方向)に沿って延伸する2つの端縁のうちの基準位置側(図26における上側)の端縁に沿って、互いに適当な距離を置いて一列に設けられる。それぞれの横方向検出用センサ720もまた、それぞれの縦方向検出用センサ710と同様、非接触検出手段の一例であり、自身の近傍に原稿100が存在するかどうかを非接触で検出する、たとえば反射型センサである。すなわち、それぞれの横方向検出用センサ720は、図26に矢印720aで示されるように、原稿台12aの内方へ向かって光を発し、その反射光の有無に基づいて、自身の近傍に原稿100が存在するかどうかを検出する。なお、図26においては、6つの横方向検出用センサ720、720、…が設けられているが、後述する要領により原稿100のめくり方向を検出することができるのであれば、これ以外の数の横方向検出用センサ720、720、…が設けられてもよい。また、各横方向検出用センサ720、720、…間の距離は、一定であってもよいし、そうでなくてもよい。
図25に戻って、MPU70bは、第1実施例におけるMPU30bと同様の第1推測手段の一例である。すなわち、MPU70bは、センサ群70aによる検出結果に基づいて、つまり各縦方向検出用センサ710、710、…および各横方向検出用センサ720、720、…のそれぞれによる検出結果に基づいて、原稿台12a上における原稿100が裏返される際の当該原稿100のめくり方向を推測する。
たとえば、縦置きされた原稿100が横めくりされる場合は、各縦方向検出用センサ710、710、…および各横方向検出用センサ720、720、…のそれぞれによる当該原稿100の検出状態は、図27(A)に示される如く遷移する。この図27(A)は、原稿100の角部が原稿台12aの基準位置に合わせられた状態が(途中まで)維持されながら、当該原稿100が横めくりされる場合の、各縦方向検出用センサ710、710、…および各横方向検出用センサ720、720、…のそれぞれによる当該原稿100の検出状態の遷移を示す。この図27(A)において、各縦方向検出用センサ710、710、…および各横方向検出用センサ720、720、…のうちの黒色で示されているセンサは、原稿100を検出している状態にあり、白色で示されているセンサは、原稿100を検出していない状態にある。このことは、後述する図27(B)ならびに図28においても、同様である。
この図27(A)によれば、原稿100が横めくりされるに連れて、各横方向検出用センサ720、720、…のそれぞれによる当該原稿100の検出状態が徐々に変わり、換言すれば当該原稿100を検出している横方向検出用センサ720の数が徐々に変わる。これに対して、各縦方向検出用センサ710、710、…のそれぞれによる原稿100の検出状態は、図27(A)においては(つまり途中までは)変わらない。そして、図示は省略するが、各縦方向検出用センサ710、710、…のそれぞれによる原稿100の検出状態は、原稿100(の端縁部)が原稿台12aから離れるときを含め、変わるときは一遍に変わる。なお、図27(A)において、原稿100に付された密な斜線模様100cは、原稿100が横めくりされるに連れて、当該原稿100における斜線模様100cに当たる部分が原稿台12a(の上面)から離れる状態を示す。
また、縦置きされた原稿100が横めくりされる場合の各縦方向検出用センサ710、710、…および各横方向検出用センサ720、720、…のそれぞれによる当該原稿100の検出状態は、図27(B)に示される如く遷移することもある。この図27(B)は、原稿100の角部が原稿台12aの基準位置から徐々に離されながら、当該原稿100が横めくりされる場合の、各縦方向検出用センサ710、710、…および各横方向検出用センサ720、720、…のそれぞれによる当該原稿100の検出状態の遷移を示す。なお、この図27(B)においても、図27(A)と同様、原稿100が横めくりされるに連れて、当該原稿100が部分的に原稿台12aから離れる状態を、密な斜線模様100cで示す。
この図27(B)によれば、図27(A)と同様、原稿100が横めくりされるに連れて、各横方向検出用センサ720、720、…のそれぞれによる当該原稿100の検出状態が徐々に変わり、換言すれば当該原稿100を検出している横方向検出用センサ720の数が徐々に変わる。これに対して、各縦方向検出用センサ710、710、…のそれぞれによる原稿100の検出状態は、途中までは変わらず、変わるときは一遍に変わる。
このように原稿100が横めくりされる場合は、各横方向検出用センサ720、720、…のそれぞれによる当該原稿100の検出状態が徐々に変わる。これに対して、各縦方向検出用センサ710、710、…のそれぞれによる原稿100の検出状態は、途中までは変わらず、変わるときは一遍に変わる。このことは、図示は省略するが、横置きされた原稿100が横めくりされる場合も、同様である。
一方、たとえば縦置きされた原稿100が縦めくりされる場合は、各縦方向検出用センサ710、710、…および各横方向検出用センサ720、720、…のそれぞれによる当該原稿100の検出状態は、図28(A)に示される如く遷移する。この図28(A)は、原稿100の角部が原稿台12aの基準位置に合わせられた状態が(途中まで)維持されながら、当該原稿100が縦めくりされる場合の、各縦方向検出用センサ710、710、…および各横方向検出用センサ720、720、…のそれぞれによる当該原稿100の検出状態の遷移を示す。なお、この図28(A)においても、原稿100が縦めくりされるに連れて、当該原稿100が部分的に原稿台12aから離れる状態を、密な斜線模様100cで示す。
この図28(A)によれば、原稿100が縦めくりされるに連れて、各縦方向検出用センサ710、710、…のそれぞれによる当該原稿100の検出状態が徐々に変わり、換言すれば当該原稿100を検出している縦方向検出用センサ710の数が徐々に変わる。これに対して、各横方向検出用センサ720、720、…のそれぞれによる原稿100の検出状態は、図28(A)においては(つまり途中までは)変わらない。そして、図示は省略するが、各横方向検出用センサ720、720、…のそれぞれによる原稿100の検出状態は、原稿100(の端縁部)が原稿台12aから離れるときを含め、変わるときは一遍に変わる。
また、縦置きされた原稿100が縦めくりされる場合の各縦方向検出用センサ710、710、…および各横方向検出用センサ720、720、…のそれぞれによる当該原稿100の検出状態は、図28(B)に示される如く遷移することもある。この図28(B)は、原稿100の角部が原稿台12aの基準位置から徐々に離されながら、当該原稿100が縦めくりされる場合の、各縦方向検出用センサ710、710、…および各横方向検出用センサ720、720、…のそれぞれによる当該原稿100の検出状態の遷移を示す。なお、この図28(B)においても、図28(A)と同様、原稿100が縦めくりされるに連れて、当該原稿100が部分的に原稿台12aから離れる状態を、密な斜線模様100cで示す。
この図28(B)によれば、図28(A)と同様、原稿100が縦めくりされるに連れて、各縦方向検出用センサ710、710、…のそれぞれによる当該原稿100の検出状態が徐々に変わり、換言すれば当該原稿100を検出している縦方向検出用センサ710の数が徐々に変わる。これに対して、各横方向検出用センサ720、720、…のそれぞれによる原稿100の検出状態は、途中までは変わらず、変わるときは一遍に変わる。
このように原稿100が縦めくりされる場合は、各縦方向検出用センサ710、710、…のそれぞれによる当該原稿100の検出状態が徐々に変わる。これに対して、各横方向検出用センサ720、720、…のそれぞれによる原稿100の検出状態は、途中までは変わらず、変わるときは一遍に変わる。このことは、図示は省略するが、横置きされた原稿100が縦めくりされる場合も、同様である。
このような各縦方向検出用センサ710、710、…および各横方向検出用センサ720、720、…のそれぞれによる原稿100の検出状態に基づいて、MPU70bは、当該原稿100のめくり方向を推測する。すなわち、各横方向検出用センサ720、720、…のそれぞれによる検出状態が徐々に変わるのに対して、各縦方向検出用センサ710、710、…のそれぞれによる原稿100の検出状態が途中まで変わらないときは、MPU70bは、当該原稿100が横めくりされたものと推測する。そして、各縦方向検出用センサ710、710、…のそれぞれによる検出状態が徐々に変わるのに対して、各横方向検出用センサ720、720、…のそれぞれによる原稿100の検出状態が途中まで変わらないときは、MPU70bは、当該原稿100が縦めくりされたものと推測する。
本第2実施例におけるこれ以外の構成は、第1実施例と同様である。このような本第2実施例によっても、第1実施例と同様、両面→両面コピーが行われる場合に、原稿100のめくり方向に拘らず、常に当該原稿100と同じ仕上がりの印刷物300が得られる。
なお、本第2実施例においては、各縦方向検出用センサ710、710、…および各横方向検出用センサ720、720、…という非接触検出手段として、反射型センサが採用されたが、これに限らない。たとえば、反射型センサ以外の光電センサ、あるいは、超音波センサなどの光電センサ以外の非接触型センサが、非接触検出手段として採用されてもよい。また、図示を含む詳しい説明は省略するが、複合機10aが、原稿台12aに載置された原稿100のサイズを検知するためのセンサを備える場合には、このセンサが、非接触検出手段として利用(兼用)されてもよい。
さらに、本第2実施例において、第1実施例におけるめくり検出部30が組み合わされてもよい。すなわち、第1実施例におけるめくり検出部30と、本第2実施例におけるめくり検出部70と、の組合せにより、言わば総合的に、原稿100が裏返される際の当該原稿100のめくり方向が検出されてもよい。このような組合せによれば、原稿100のめくり方向の検出がより精確に行われる。
加えて、本第2実施例におけるめくり検出部70については、センサ群70aによる検出結果に基づいて、MPU70bが原稿100のめくり方向を推測する構成とされたが、これに限らない。たとえば、めくり検出部70からMPU70bを排除して、当該MPU70bと同様の機能をCPU22aが担う構成とされてもよい。
[第3実施例]
次に、本発明の第3実施例について、図29〜図31を参照して説明する。
次に、本発明の第3実施例について、図29〜図31を参照して説明する。
図29に、本第3実施例に係る複合機10bの概略構成を示す。この図29に示されるように、本第3実施例に係る複合機10bは、第1実施例に係る複合機10および第2実施例に係る複合機10aと比較して、めくり検出部80の構成が異なる。
具体的には、本第3実施例に係る複合機10bにおけるめくり検出部80は、第2カメラとしてのオペレータ撮影用カメラ80aと、第2推測手段の一例としてのたとえばMPU80bと、を有する。このうちのオペレータ撮影用カメラ80aは、動画撮影が可能なビデオカメラである。このオペレータ撮影用カメラ80aは、原稿台12aの上方の空間を撮影領域に含むように設けられ、たとえば図30に示される如く複合機10bの本体102における当該原稿台12aの周囲の適当な位置に設けられる。なお、図30は、複合機10bの本体102における原稿押さえカバー104の結合部分(ヒンジ)の近傍に、オペレータ撮影用カメラ80aが設けられた一例を示す。この場合、オペレータ撮影用カメラ80aは、複合機10bの使用に支障を来さないように設けられ、とりわけ原稿押さえカバー104の開閉に支障を来さないように設けられる。
オペレータ撮影用カメラ80aは、オペレータを撮影することにより、当該オペレータの動作を検出し、とりわけ原稿100を裏返す際の当該オペレータの動作を検出する。すなわち、オペレータ撮影用カメラ80aは、オペレータの動作を検出するための動作検出手段でもある。そして、MPU80bは、オペレータ撮影用カメラ80aによる撮影画像に基づいて、換言すれば当該オペレータ撮影用カメラ80aによるオペレータの動作の検出結果に基づいて、オペレータにより原稿100が裏返される際の当該原稿100のめくり方向を推測する。このとき、MPU80bは、原稿100の何らかの特徴を抽出して、当該原稿100のめくり方向を推測してもよい。たとえば、原稿100にパンチ穴が設けられている場合には、このパンチ穴が特徴として抽出されてもよい。また、原稿100のオモテ面が読取対象面となるように当該原稿100が原稿台12aに載置されたときの、つまり最初に原稿100が原稿台12aに載置されたときの、当該原稿100の天となる部分が特徴として抽出されてもよい。
本第3実施例におけるこれ以外の構成は、第1実施例および第2実施例と同様である。したがって、このような本第3実施例によっても、両面→両面コピーが行われる場合に、原稿100のめくり方向に拘らず、常に当該原稿100と同じ仕上がりの印刷物300が得られる。
なお、オペレータ撮影用カメラ80aは、たとえば図31に示されるように、原稿台12aの斜め上方に設けられてもよい。この場合も、オペレータ撮影用カメラ80aは、原稿台12aの上方の空間を撮影領域に含むように設けられ、好ましくは原稿台12a上をも撮影領域に含むように設けられる。
また、本第3実施例において、第1実施例におけるめくり検出部30および第2実施例におけるめくり検出部70の一方または両方が組み合わされてもよい。すなわち、第1実施例におけるめくり検出部30および第2実施例におけるめくり検出部70の一方または両方と、本第3実施例におけるめくり検出部80と、の組合せにより、つまり総合的に、原稿100が裏返される際の当該原稿100のめくり方向が検出されてもよい。このような組合せによれば、原稿100のめくり方向の検出がより一層精確に行われる。
加えて、本第3実施例におけるめくり検出部80については、オペレータ撮影用カメラ80aによる撮影画像に基づいて、MPU80bが原稿100のめくり方向を推測する構成とされたが、これに限らない。たとえば、めくり検出部80からMPU80bを排除して、当該MPU80bと同様の機能をCPU22aが担う構成とされてもよい。
[その他の適用例]
以上の各実施例は、本発明の具体例であり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。これら各実施例以外の局面にも、本発明を適用することができる。
以上の各実施例は、本発明の具体例であり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。これら各実施例以外の局面にも、本発明を適用することができる。
たとえば、各実施例においては、両面→両面コピーが行われる場合について、説明したが、これに限らず、両面→片面コピーが行われる場合についても、本発明を適用することができる。すなわち、両面→片面コピーが行われる場合において、原稿のオモテ面の画像の向きと、そのコピー先となる1枚目の用紙(の一方面)に形成される画像の向きとが、互いに同じになるとともに、当該原稿のウラ面の画像の向きと、そのコピー先となる2枚目の用紙(の一方面)に形成される画像の向きとが、互いに同じになることが、求められる場合がある。このような場合にも、本発明は、極めて有効である。
また、本発明は、原稿100の両面の画像を印刷物300となる1枚の用紙の一方面に集約してコピーする、いわゆる集約コピーにも、適用することができる場合がある。たとえば、図32(A)は、原稿100が縦原稿である場合の印刷物300の一例である。そして、図32(B)は、原稿100が横原稿である場合の印刷物300の一例である。なお、この図32に示される各例は、いずれも1枚の原稿100の両面の画像が、つまり2ページ分の画像が、印刷物300となる1枚の用紙の一方面に集約してコピーされる例を示すが、2枚以上の原稿100の画像が、つまり3ページ分以上の画像が、印刷物300となる1枚の用紙の一方面に集約してコピーされることも可能である。
この集約コピーにおいては、原稿100の種類(縦原稿/横原稿)、綴じ方向(長辺綴じ/短辺綴じ)、原稿台12a上における載置状態(縦置き/横置き)、および、裏返される際のめくり方向(横めくり/縦めくり)に拘らず、印刷物300に形成された全ての画像の向きが互いに同じであること(揃っていること)が、求められる。言い換えれば、集約コピーにおいては、両面→両面コピーとは異なり、原稿100の画像の向きと、印刷物300の画像の向きとが、互いに同じであることが、求められない場合がある。この点で、集約コピーにおいては、両面→両面コピーとは異なり、本発明が適用されるに際して、後述する如く特定の制限が課せられる場合がある。
併せて、本発明は、図33(A)に示されるように、原稿100のオモテ面を拡大した上で、印刷物300となる複数枚の用紙300a、300a、…の一方面に分割してコピーするとともに、図33(B)に示されるように、当該原稿100のウラ面を拡大した上で、同じ用紙300a、300a、…の他方面に分割してコピーする、いわゆる両面ポスターコピーにも、適用することができる場合がある。なお、図33は、原稿100が縦原稿である場合の一例を示す。また、図33は、原稿100の両面の画像が、それぞれ4倍に拡大された上で、4枚の用紙300a、300a、…の両面に分割してコピーされる例を示すが、当該原稿100の両面の画像が、それぞれ任意の倍率で拡大された上で、好ましくはn2(n:1以上の整数)という倍率で拡大された上で、その倍率に応じた枚数の用紙300a、300a、…の両面に分割してコピーされることも可能である。
この両面ポスターコピーにおいては、原稿100の種類、綴じ方向、原稿台12a上における載置状態、および、裏返される際のめくり方向に拘らず、印刷物300の両面に形成された画像の向きが互いに同じであることが、求められる。言い換えれば、両面ポスターコピーにおいては、前述の集約コピーと同様、つまり両面→両面コピーとは異なり、原稿100の画像の向きと、印刷物300の画像の向きとが、互いに同じであることが、求められない場合がある。この点で、両面ポスターコピーにおいても、集約コピーと同様、本発明が適用されるに際して、次に説明する如く特定の制限が課せられる場合がある。
すなわち、集約コピーにおいては、希望通りの印刷物300が得られるようにするために、つまり当該印刷物300に形成された全ての画像の向きが互いに同じになるようにするために、オモテ面読取画像200およびウラ面読取画像210の一方、たとえばウラ面読取画像210、の向きを180度回転させる必要がある場合がある。これと同様に、両面ポスターコピーにおいても、希望通りの印刷物300が得られるようにするために、つまり当該印刷物300の両面に形成された画像の向きが互いに同じになるようにするために、たとえばウラ面読取画像210の向きを180度回転させる必要がある場合がある。このような集約コピーおよび両面ポスターコピーのそれぞれが、前述(図17)のケース[1]〜ケース[16]に適用された結果を、両面→両面コピーについての結果と合わせて、図34に示す。
この図34から分かるように、たとえば集約コピーにおいては、希望通りの印刷物300が得られるようにするために、ウラ面読取画像210の向きを180度回転させる必要があるかどうかは、原稿100のめくり方向のみならず、当該原稿100の種類、綴じ方向および載置方向にも関係する。これと同様に、両面ポスターコピーにおいても、希望通りの印刷物300が得られるようにするために、ウラ面読取画像210の向きを180度回転させる必要があるかどうかは、原稿100のめくり方向のみならず、当該原稿100の種類、綴じ方向および載置方向にも関係する。
その一方で、斜線模様が付されたケース[1]、ケース[2]、ケース[5]、ケース[6]、ケース[11]、ケース[12]、ケース[15]およびケース[16]に関しては、集約コピーおよび両面ポスターコピーのそれぞれの結果は、両面→両面コピーの結果と同じになる。すなわち、これらのケースに関しては、集約コピーおよび両面ポスターコピーのいずれにおいても、希望通りの印刷物300が得られるようにするために、ウラ面読取画像210の向きを180度回転させる必要があるかどうかは、原稿100のめくり方向にのみ依存する。
したがって、ケース[1]、ケース[2]、ケース[5]、ケース[6]、ケース[11]、ケース[12]、ケース[15]およびケース[16]に絞ることで、つまりはそのような制限を課すことで、集約コピーおよび両面ポスターコピーのいずれにも、本発明を適用することができる。言い換えれば、本発明は、特定の制限の範囲内であれば、集約コピーおよび両面ポスターコピーのいずれにも適用することができる。
加えて、前述の各実施例においては、複合機10に本発明が適用される場合について、説明したが、これに限らない。すなわち、複合機10以外の画像形成装置、たとえばコピー機にも、本発明を適用することができる。さらに、本発明は、画像形成装置に限らず、イメージスキャナやファクス装置などのように、原稿100の画像を読み取って、それに応じた画像データを出力する装置にも、適用することができる。すなわち、本発明は、画像読取手段を備える、詳しくはシート状の原稿100が載置される載置部を有し、この載置部に載置された原稿100の読取対象面の画像を読み取る画像読取手段を備える、画像処理装置に、適用することができる。
そして、本発明は、画像処理装置という装置の形態に限らず、画像処理プログラムというプログラム(ソフトウェア)の形態、および、画像処理方法という方法の形態によっても、提供することができる。
10 … 複合機
12 … 画像読取部
12a … 原稿台
14 … 画像処理部
16 … 画像形成部
22 … 制御部
22a … CPU
22b … 主記憶部
30 めくり検出部
30a … カメラ
30b … MPU
100 … 原稿
200 … オモテ面読取画像
210 … ウラ面読取画像
300 … 印刷物
12 … 画像読取部
12a … 原稿台
14 … 画像処理部
16 … 画像形成部
22 … 制御部
22a … CPU
22b … 主記憶部
30 めくり検出部
30a … カメラ
30b … MPU
100 … 原稿
200 … オモテ面読取画像
210 … ウラ面読取画像
300 … 印刷物
Claims (12)
- シート状の原稿が載置される載置部を有し当該載置部に載置された当該原稿の読取対象面の画像を読み取る画像読取手段と、
前記読取対象面が前記原稿の一方面から他方面へ手動により変更される際の当該原稿のめくり方向を検出するめくり方向検出手段と、
前記画像読取手段による前記一方面についての第1読取画像に基づく出力用の第1出力画像および当該画像読取手段による前記他方面についての第2読取画像に基づく出力用の第2出力画像のそれぞれの向きが所定の向きとなるように当該第1出力画像および当該第2出力画像のそれぞれの向きを前記めくり方向検出手段による検出結果に基づいて調整する調整手段と、を備える、画像処理装置。 - 前記調整手段は、
前記第1出力画像および前記第2出力画像の一方の向きを180度回転させる必要があるかどうかを前記めくり方向検出手段による検出結果に基づいて判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に基づいて前記第1出力画像および前記第2出力画像の一方の向きを調整する調整実行手段と、を含む、請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記判定手段は、前記第1出力画像が1枚のシート状の画像記録媒体の一方面への画像形成に供されるとともに前記第2出力画像が当該画像記録媒体の他方面への画像形成に供される場合であって、前記めくり方向検出手段による検出結果によって表される前記めくり方向が前記載置部上における前記原稿の天となる部分が変わる方向である場合に、当該第1出力画像および当該第2出力画像の一方の向きを180度回転させる必要があると判定する、請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記めくり方向検出手段は、
前記載置部上における前記原稿の位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段による検出結果に基づいて前記めくり方向を推測する第1推測手段と、を含む、請求項1から3のいずれかに記載の画像処理装置。 - 前記位置検出手段は、前記載置部上を撮像領域に含むように設けられた第1カメラを含む、請求項4に記載の画像処理装置。
- 前記載置部は、前記第1カメラの撮像特性に対して透明であり、
前記第1カメラは、前記載置部の下方に設けられた、請求項5に記載の画像処理装置。 - 前記位置検出手段は、前記載置部の周縁に沿って互いに距離を置いて設けられるとともにそれぞれの近傍に前記原稿が存在するかどうかを非接触で検出する複数の非接触検出手段を含む、請求項4から6のいずれかに記載の画像処理装置。
- 前記めくり方向検出手段は、
前記読取対象面が前記手動により変更される際のオペレータの動作を検出する動作検出手段と、
前記動作検出手段による検出結果に基づいて前記めくり方向を推測する第2推測手段と、を含む、請求項1から7のいずれかに記載の画像処理装置。 - 前記動作検出手段は、前記載置部の上方の空間を撮像領域に含むように設けられた第2カメラを含む、請求項8に記載の画像処理装置。
- 請求項1から9のいずれかに記載の画像処理装置と、
前記第1出力画像および前記第2出力画像のそれぞれをシート状の画像記録媒体に形成する画像形成手段と、を備える、画像形成装置。 - 載置部に載置されたシート状の原稿の読取対象面の画像を読み取る画像読取手順と、
前記読取対象面が前記原稿の一方面から他方面へ手動により変更される際の当該原稿のめくり方向を検出するめくり方向検出手順と、
前記画像読取手順による前記一方面についての第1読取画像に基づく出力用の第1出力画像および当該画像読取手順による前記他方面についての第2読取画像に基づく出力用の第2出力画像のそれぞれの向きが所定の向きとなるように当該第1出力画像および当該第2出力画像のそれぞれの向きを前記めくり方向検出手順による検出結果に基づいて調整する調整手順と、をコンピュータに実行させる、画像処理プログラム。 - 載置部に載置されたシート状の原稿の読取対象面の画像を読み取る画像読取ステップと、
前記読取対象面が前記原稿の一方面から他方面へ手動により変更される際の当該原稿のめくり方向を検出するめくり方向検出ステップと、
前記画像読取ステップによる前記一方面についての第1読取画像に基づく出力用の第1出力画像および当該画像読取ステップによる前記他方面についての第2読取画像に基づく出力用の第2出力画像のそれぞれの向きが所定の向きとなるように当該第1出力画像および当該第2出力画像のそれぞれの向きを前記めくり方向検出ステップによる検出結果に基づいて調整する調整ステップと、を含む、画像処理方法。
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