JP2021022013A - 決済処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】想定外の不足金が生じた顧客の損失を最小限に抑えるとともに利益の出ている側のポジションに対する不測の損失の発生を事前に回避可能な決済処理システムの提供。【解決手段】評価損益がプラスの全ての証拠金口座及び夫々の当該証拠金口座で保有している全ての銘柄の建玉を解け合い対象候補建玉として抽出する処理を所定時間の間隔で繰り返す解け合い対象候補建玉抽出手段21、抽出した評価損益がプラスとなっている証拠金口座毎の残存建玉数、建玉評価利益、建玉経過日数に応じて第1〜第3のポイントを付与するポイント付与手段22、23、24、ポイント付与手段が付与したポイントを用いて合成ポイントを算出し、合成ポイントの高い順に建玉を並び替え、並び替えた建玉の上位からの順位に応じて当該銘柄の建玉の解け合い対象選出可能性レベルを付与する解け合い対象選出可能性レベル付与手段25を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、CFD(外国為替以外の株式、株価指数、債券等に関する差金決済取引)やFX(外国為替の差金決済取引)などの取引や、先物などの金融派生商品を対象とした取引の決済に用いる決済処理システムに関する。
CFD(外国為替以外の株式、株価指数、債券等に関する差金決済取引)やFX(外国為替の差金決済取引)など取引の差金決済に関する処理について、資金効率の面よりレバレッジ(預け入れた証拠金の数倍から数百倍の金額で取引する時の倍率)を設定し、少額で大きな取引契約を行うようになっている。
これらは価格の変動が小さいものでは有効であるものの、流動性が少なく価格変動が大きなものについて想定外のリスクを発生するケースが目立っている。
これらの差金決済(有価証券の受け渡しを行わずに、売買価格差等に相当する金銭の授受のみによる取引形態)は、証拠金という形式で管理し、証拠金の範囲で取引および建玉(約定後に反対売買や現引き・現渡しされず残っている未決済契約。「ポジジョン」という。)が可能になる。
この証拠金は、日々など一定時間で評価した建玉内容について、設定した証拠金維持率(建玉に必要な証拠金に対して占める純資産額の割合)を維持できない場合は、一定の指定した猶予期間内に建玉を維持するにあたり不足する証拠金(追加証拠金)を補充しなければならない。
指定時間内にその証拠金補充ができない場合、強制的にロスカット(保有している建玉を強制的に決済すること)を発動し、建玉を処分することになる。
従来、所定の周期で、保証金の維持率を計算し、保証金の維持率がロスカット維持率以下になった場合に、リアルタイムに、当該顧客の保証金の維持率を再計算し、その結果に基づいて、ロスカット執行処理を実行するシステムが、次の特許文献1において提案されている。
特開2010−282371号公報
しかし、強制的なロスカットを発動するときの相場は、通常の想定される動きと異なり、大きく変動を伴うパニック的相場になっていることが多い。
流動性が少ない中で、強制的なロスカットが、さらに相場を悪化させる要因になっていることも事実である。
結果として、強制的なロスカットを行って決済した結果、証拠金を食いつぶし不足してしまうケースが出てくる。
そうなると、(証拠金以外の)預かり金から不足分を徴収することになり、預かり金でも不足する場合は、顧客が不足金として入金する必要が生じ、トラブルになる場合が多い。
そもそも投機家である顧客は、許容できるリスクの範囲の上限については、証拠金として預け入れた金額を想定しており、そのリスクの範囲の上限を超えて不足金を請求されるレベルまでの相場の急激な変動が発生することを想定していない。
しかし、流動性の少ない中で強制的にロスカットを発動して約定した価格が、強制的にロスカットを発動した発注時より大きく乖離していることは珍しくない。
実際に、2018年初の仮想通貨の急落により、CFD(外国為替以外の株式、株価指数、債券等に関する差金決済取引)の買い側顧客の多くが多額の想定外の不足金を請求され、大きな社会問題になっていた。
本来、この問題を解決するため、差金決済業者は、利益の一部を、保険として積み立てておき、相場の急激な変動により強制的なロスカットを行って決済した結果、顧客の証拠金を食いつぶし想定外の不足金が生じてしまうような状況になった場合は、不足額をその保険の積立より充当し、顧客に対し過剰な額の不足金の請求を行わないようにしていた。
しかし、実際には、相場の急激な変動により、その保険の積立を食いつぶしても決済できない状態となり、損失を負った顧客が破産し、その巨額損失を取引所も補填できない事態が生じている(「取引所OKEx、大口顧客の損失補う「Socialized clawback」実行」、[online]、 https://www.mag2.com/p/money/503615 )。
上記ケースでは、評価損益がプラスとなっている投資家の建玉から利益の一部を充当する措置(緊急措置として、売り買いの双方に一定の価格を提示して強制的に決済する「解け合い」)をとり、その後に大きな社会問題に発展している。
そもそも、このような決済取引における投資家の投資は、ヘッジ(ある特定の取引に関する将来のリスクを避けるために行う反対の取引)のバランスの上に成り立っており、想定外の利益の没収が取引後に発生(取引をヘッジしている場合、そのヘッジポジションを同時に外すため、ヘッジしている取引のうちの一方の取引が想定外の下方修正となると、他方の取引単独では利益が出ていても、ヘッジしている両方の取引全体でマイナスになることが多いため)すると、その資産の運用計画が立てられない。
利益側のポジションに対するヘッジしている反対側のポジションは、損失となるが、利益側のポジションから想定しない利益が奪われると、結果的に損失側のポジションの損失を利益側のポジションの利益でカバーできなくなり、ヘッジしている両方の取引全体では本来利益のものが損失になることが起こりうる。
しかも、上記取引所OKExによる「Socialized clawback」のような従来の解け合いは、約定後であっても後付けで訂正し、利益の出ている投資家から利益を還元させるものであり、このような事後的な解け合いによって利益を回収することは、取引の信用を損ねることになりかねない。
さらに、従来の解け合いは、取引所が人為的に解け合いの対象となる利益の出ている投資家の相対するポジションを選択していたため、公平性の観点においても問題があった。
本発明は、上記従来の課題を鑑みてなされたものであり、相場の急激な変動により強制的なロスカットを行って決済しても、顧客の証拠金を食いつぶし想定外の不足金が生じた場合における、不足金が生じた顧客の損失を最小限に抑えるとともに、投資家のヘッジポジションにおける利益の出ている側のポジションに対する不測の損失の発生の可能性を事前に知らしめて、決済取引のヘッジによる資産の運用を安定化させることができ、取引所での取引の公平性、信頼性を高めることが可能な決済処理システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の決済処理システムは、証拠金取引において、顧客の証拠金口座を単位とした、当該証拠金口座で保有している、全ての銘柄の全ての建玉の評価損益の算出、及び算出した全ての銘柄の全ての建玉の評価損益を用いた当該証拠金口座の証拠金維持率の算出を所定時間の間隔で繰り返す、証拠金維持率算出手段と、前記証拠金維持率算出手段が算出した当該証拠金口座の証拠金維持率をロスカット処理執行用の閾値と比較し、当該証拠金口座の証拠金維持率が、予め定めておいたロスカット処理執行用の閾値を下回った場合に、当該証拠金口座で保有している全ての銘柄の全ての建玉に対するロスカット処理の執行を要求する、ロスカット処理執行要求手段と、を備えた決済処理システムであって、前記ロスカット処理執行手段による当該証拠金口座で保有している、全ての銘柄の全ての建玉に対するロスカット処理の執行の要求があったときに、見込み最大売買手数料分を差し引いて当該証拠金口座の証拠金残高が0となる、銘柄別の売り建玉、及び/又は買い建玉のロスカットレートと、見込み最大売買手数料分を差し引かずに当該証拠金口座の証拠金残高が0となる、銘柄別の売り建玉、及び/又は買い建玉の解け合いレートを算出する、強制発注処理レート算出手段と、前記強制発注処理レート算出手段が算出した、銘柄別の売り建玉、及び/又は買い建玉のロスカットレートで、当該証拠金口座で保有している、全ての銘柄の全ての建玉に対する決済注文を取引所に発注する、ロスカット決済注文発注手段と、前記ロスカット決済注文発注手段が発注した決済注文のうち、少なくとも一つの決済注文が約定した場合には、決済注文が約定しなかった全ての残建玉に対する、前記強制発注処理レート算出手段によるロスカットレート及び解け合いレートの算出と、前記ロスカット決済注文発注手段によるロスカットレートでの決済注文の発注と、が行われるようにし、前記ロスカット決済注文発注手段が発注した全ての決済注文が約定しなかった場合には、決済注文が約定しなかった全ての残建玉に対する、解け合い処理の執行を要求するロスカット−解け合い制御手段と、取引所において残存する、全ての銘柄の買い建玉、売り建玉の夫々の評価損益を算出し、算出した各銘柄の買い建玉、売り建玉の夫々の評価損益を顧客の証拠金口座毎に集計し、評価損益がプラスとなっている全ての証拠金口座及び夫々の当該証拠金口座で保有している全ての銘柄の全ての建玉を解け合い対象候補建玉として抽出する処理を所定時間の間隔で繰り返す、解け合い対象候補建玉抽出手段と、前記解け合い対象候補建玉抽出手段が解け合い対象候補建玉として抽出した、評価損益がプラスとなっている証拠金口座毎の、取引所において残存する、全ての銘柄の売り建玉、買い建玉の夫々の合計建玉枚数を算出し、算出した合計建玉枚数に応じて、当該証拠金口座の取引所において残存する当該銘柄の当該建玉に第1のポイントを付与する、残存建玉ポイント付与手段と、前記解け合い対象建玉抽出手段が解け合い対象候補建玉として抽出した、評価損益がプラスとなっている全ての証拠金口座毎の、取引所において残存する、全ての銘柄の買い建玉、売り建玉に対し、契約1枚当たりの評価利益を夫々算出し、夫々の銘柄の買い建玉、売り建玉毎に、契約1枚当たりの評価利益の平均値、標準偏差を計算し、建玉評価利益の偏差値に応じて当該銘柄の当該建玉に第2のポイントを付与する、建玉評価利益ポイント付与手段と、前記解け合い対象建玉抽出手段が解け合い対象候補建玉として抽出した評価損益がプラスとなっている全ての証拠金口座毎の、取引所において残存する、全ての銘柄の買い建玉、売り建玉に対し、建玉日からの経過日数の少なさに応じて当該銘柄の当該建玉に第3のポイントを付与する、建玉経過日数ポイント付与手段と、前記残存建玉ポイント付与手段が当該銘柄の当該建玉に付与した第1のポイントと、前記建玉評価利益ポイント付与手段が当該銘柄の当該建玉に付与した第2のポイントと、前記建玉経過日数ポイント付与手段が当該銘柄の当該建玉に付与した第3のポイントとを用いて夫々の銘柄の建玉毎に合成ポイントを算出し、算出した合成ポイントの高い順に、取引所において残存する、全ての銘柄の買い建玉、売り建玉をソートし、ソートした建玉の上位からの順位に応じて当該銘柄の建玉の解け合い対象選出可能性レベルを付与する解け合い対象選出可能性レベル付与手段と、前記解け合い対象選出可能性レベル付与手段が付与した当該銘柄の建玉に対する解け合い対象選出可能性レベルを各証拠金口座の顧客に通知する、当該銘柄の建玉別解け合い対象選出可能性レベル通知手段と、前記ロスカット−解け合い制御手段による解け合い処理の執行の要求があったときに、前記強制発注処理レート算出手段が算出した、銘柄別の売り建玉、及び/又は買い建玉の解け合いレートで、当該証拠金口座で保有している全ての銘柄の全ての建玉のうち、決済注文が約定しなかった残建玉に対する約定対象となる全ての建玉を、前記解け合い対象選出可能性レベル付与手段が付与した解け合い対象選出可能性レベルの高い順から優先的に選出し、当該残建玉と選出した建玉とを、前記強制発注処理レート算出手段が算出した、銘柄別の売り建玉、及び/又は買い建玉の解け合いレートで、約定させる解け合い決済処理手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、相場の急激な変動により強制的なロスカットを行って決済しても、顧客の証拠金を食いつぶし想定外の不足金が生じた場合における、不足金が生じた顧客の損失を最小限に抑えるとともに、投資家のヘッジポジションにおける利益の出ている側のポジションに対する不測の損失の発生の可能性を事前に知らしめて、決済取引のヘッジによる資産の運用を安定化させることができ、取引所での取引の公平性、信頼性を高めることが可能な決済処理システムが得られる。
本発明の一実施形態に係る決済処理システムの全体構成を概略的に示す説明図である。 図1の決済処理システムにおける証拠金維持率算出手段による処理手順の一例を示すフローチャートである。 図1の決済処理システムにおけるロスカット処理執行要求手段による処理手順の一例を示すフローチャートである。 図1の決済処理システムにおける強制発注処理レート算出手段による処理手順の一例を示すフローチャートである。 図1の決済処理システムにおけるロスカット決済注文発注手段による処理概要の一例を示すフローチャートである。 図1の決済処理システムにおけるロスカット−解け合い制御手段による処理概要の一例を示すフローチャートである。 図1の決済処理システムにおける解け合い対象候補建玉抽出手段による処理手順の一例を示すフローチャートである。 図1の決済処理システムにおける残存建玉ポイント付与手段、建玉評価利益ポイント付与手段、建玉経過日数ポイント付与手段によるそれぞれの処理手順の一例を示すフローチャートである。 図1の決済処理システムにおける解け合い対象選出可能性レベル付与手段による処理手順の一例を示すフローチャートである。 図1の決済処理システムにおける解け合い対象選出可能性レベル通知手段による処理概要の一例を示すフローチャートである。 図1の決済処理システムにおける解け合い決済処理手段による処理概要の一例を示すフローチャートである。
実施形態の説明に先立ち、本発明の作用効果について説明する。
本発明の決済処理システムは、証拠金取引において、顧客の証拠金口座を単位とした、当該証拠金口座で保有している、全ての銘柄の全ての建玉の評価損益の算出、及び算出した全ての銘柄の全ての建玉の評価損益を用いた当該証拠金口座の証拠金維持率の算出を所定時間の間隔で繰り返す、証拠金維持率算出手段と、証拠金維持率算出手段が算出した当該証拠金口座の証拠金維持率をロスカット処理執行用の閾値と比較し、当該証拠金口座の証拠金維持率が、予め定めておいたロスカット処理執行用の閾値を下回った場合に、当該証拠金口座で保有している全ての銘柄の全ての建玉に対するロスカット処理の執行を要求する、ロスカット処理執行要求手段と、を備えた決済処理システムであって、ロスカット処理執行手段による当該証拠金口座で保有している、全ての銘柄の全ての建玉に対するロスカット処理の執行の要求があったときに、見込み最大売買手数料分を差し引いて当該証拠金口座の証拠金残高が0となる、銘柄別の売り建玉、及び/又は買い建玉のロスカットレートと、見込み最大売買手数料分を差し引かずに当該証拠金口座の証拠金残高が0となる、銘柄別の売り建玉、及び/又は買い建玉の解け合いレートを算出する、強制発注処理レート算出手段と、強制発注処理レート算出手段が算出した、銘柄別の売り建玉、及び/又は買い建玉のロスカットレートで、当該証拠金口座で保有している、全ての銘柄の全ての建玉に対する決済注文を取引所に発注する、ロスカット決済注文発注手段と、ロスカット決済注文発注手段が発注した決済注文のうち、少なくとも一つの決済注文が約定した場合には、決済注文が約定しなかった全ての残建玉に対する、強制発注処理レート算出手段によるロスカットレート及び解け合いレートの算出と、ロスカット決済注文発注手段によるロスカットレートでの決済注文の発注と、が行われるようにし、ロスカット決済注文発注手段が発注した全ての決済注文が約定しなかった場合には、決済注文が約定しなかった全ての残建玉に対する、解け合い処理の執行を要求するロスカット−解け合い制御手段と、取引所において残存する、全ての銘柄の買い建玉、売り建玉の夫々の評価損益を算出し、算出した各銘柄の買い建玉、売り建玉の夫々の評価損益を顧客の証拠金口座毎に集計し、評価損益がプラスとなっている全ての証拠金口座及び夫々の当該証拠金口座で保有している全ての銘柄の全ての建玉を解け合い対象候補建玉として抽出する処理を所定時間の間隔で繰り返す、解け合い対象候補建玉抽出手段と、解け合い対象候補建玉抽出手段が解け合い対象候補建玉として抽出した、評価損益がプラスとなっている証拠金口座毎の、取引所において残存する、全ての銘柄の売り建玉、買い建玉の夫々の合計建玉枚数を算出し、算出した合計建玉枚数に応じて、当該証拠金口座の取引所において残存する当該銘柄の当該建玉に第1のポイントを付与する、残存建玉ポイント付与手段と、解け合い対象建玉抽出手段が解け合い対象候補建玉として抽出した、評価損益がプラスとなっている全ての証拠金口座毎の、取引所において残存する、全ての銘柄の買い建玉、売り建玉に対し、契約1枚当たりの評価利益を夫々算出し、夫々の銘柄の買い建玉、売り建玉毎に、契約1枚当たりの評価利益の平均値、標準偏差を計算し、建玉評価利益の偏差値に応じて当該銘柄の当該建玉に第2のポイントを付与する、建玉評価利益ポイント付与手段と、解け合い対象建玉抽出手段が解け合い対象候補建玉として抽出した評価損益がプラスとなっている全ての証拠金口座毎の、取引所において残存する、全ての銘柄の買い建玉、売り建玉に対し、建玉日からの経過日数の少なさに応じて当該銘柄の当該建玉に第3のポイントを付与する、建玉経過日数ポイント付与手段と、残存建玉ポイント付与手段が当該銘柄の当該建玉に付与した第1のポイントと、建玉評価利益ポイント付与手段が当該銘柄の当該建玉に付与した第2のポイントと、建玉経過日数ポイント付与手段が当該銘柄の当該建玉に付与した第3のポイントとを用いて夫々の銘柄の建玉毎に合成ポイントを算出し、算出した合成ポイントの高い順に、取引所において残存する、全ての銘柄の買い建玉、売り建玉をソートし、ソートした建玉の上位からの順位に応じて当該銘柄の建玉の解け合い対象選出可能性レベルを付与する解け合い対象選出可能性レベル付与手段と、解け合い対象選出可能性レベル付与手段が付与した当該銘柄の建玉に対する解け合い対象選出可能性レベルを各証拠金口座の顧客に通知する、当該銘柄の建玉別解け合い対象選出可能性レベル通知手段と、ロスカット−解け合い制御手段による解け合い処理の執行の要求があったときに、強制発注処理レート算出手段が算出した、銘柄別の売り建玉、及び/又は買い建玉の解け合いレートで、当該証拠金口座で保有している全ての銘柄の全ての建玉のうち、決済注文が約定しなかった残建玉に対する約定対象となる全ての建玉を、解け合い対象選出可能性レベル付与手段が付与した解け合い対象選出可能性レベルの高い順に選出し、当該残建玉と選出した建玉とを、強制発注処理レート算出手段が算出した、銘柄別の売り建玉、及び/又は買い建玉の解け合いレートで、約定させる解け合い決済処理手段とを備えている。
本発明の決済処理システムのように、評価損益がプラスとなっている全ての証拠金口座及び夫々の当該証拠金口座で保有している全ての銘柄の全ての建玉を解け合い対象候補建玉として抽出し、抽出した、評価損益がプラスとなっている証拠金口座毎の、取引所において残存する、全ての銘柄の売り建玉、買い建玉の夫々の合計建玉枚数、建玉評価利益、建玉日からの経過日数の少なさに応じてポイントを付与し、付与したポイントを用いて夫々の銘柄の建玉毎に合成ポイントを算出し、算出した合成ポイントの上位からの順位に応じて当該銘柄の建玉の解け合い対象選出可能性レベルを付与し、付与した当該銘柄の建玉に対する解け合い対象選出可能性レベルを各証拠金口座の顧客に通知する手段をシステム内に備えた構成とすれば、投資家は、解け合い処理において約定処理されるよりも前の時点で、ヘッジポジションにおける利益の出ている側のポジションに対する解け合い対象の可能性レベルを知ることができ、解け合い決済処理手段による約定前であれば、解け合い対象の可能性レベルの高いポジションを整理することが可能となる。
また、本発明の決済処理システムのようにすれば、従来の解け合いとは異なり、解け合い対象となる利益の出ている投資家の相対するポジションが、人為的に選択されることなく、システムで自動的に選択されるため、取引の公平性が高まることになる。
また、本発明の決済処理システムのように、ロスカット−解け合い制御手段、解け合い決済処理手段等を備えれば、従来の事後的な解け合いとは異なり、システム内で解け合いを行うことができる結果、限界リスク量(例えば、証拠金の額。あるいは証拠金を超えるとしても顧客の支払いの限界値を超えない額)を設定しておくことで、相場の急激な変動により強制的なロスカットを行って決済しても、顧客の証拠金を食いつぶし想定外の不足金が生じた場合において、顧客の損失を限界リスク量の範囲内に抑えることができる。
このため、本発明によれば、相場の急激な変動により強制的なロスカットを行って決済しても、顧客の証拠金を食いつぶし想定外の不足金が生じた場合における、不足金が生じた顧客の損失を最小限に抑えるとともに、投資家のヘッジポジションにおける利益の出ている側のポジションに対する不測の損失の発生の可能性を事前に知らしめて、決済取引のヘッジによる資産の運用を安定化させることができ、取引所での取引の公平性、信頼性を高めることが可能な決済処理システムが得られる。
なお、本発明の決済処理システムでは、解け合いをシステム内で自動的に行う構成となっている。このため、本発明の決済処理システムを用いた証拠金取引においては、解け合いによる不測の混乱を招くことの無いように、全ての顧客に対し、システム内で解け合いが自動的に起こる可能性について事前に同意を得ることを前提とする。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の説明を行うこととする。
図1は本発明の一実施形態に係る決済処理システムの全体構成を概略的に示す説明図である。図2は図1の決済処理システムにおける証拠金維持率算出手段による処理手順の一例を示すフローチャートである。図3は図1の決済処理システムにおけるロスカット処理執行要求手段による処理手順の一例を示すフローチャートである。図4は図1の決済処理システムにおける強制発注処理レート算出手段による処理手順の一例を示すフローチャートである。図5は図1の決済処理システムにおけるロスカット決済注文発注手段による処理概要の一例を示すフローチャートである。図6は図1の決済処理システムにおけるロスカット−解け合い制御手段による処理概要の一例を示すフローチャートである。図7は図1の決済処理システムにおける解け合い対象候補建玉抽出手段による処理手順の一例を示すフローチャートである。図8は図1の決済処理システムにおける残存建玉ポイント付与手段、建玉評価利益ポイント付与手段、建玉経過日数ポイント付与手段によるそれぞれの処理手順の一例を示すフローチャートである。図9は図1の決済処理システムにおける解け合い対象選出可能性レベル付与手段による処理手順の一例を示すフローチャートである。図10は図1の決済処理システムにおける解け合い対象選出可能性レベル通知手段による処理概要の一例を示すフローチャートである。図11は図1の決済処理システムにおける解け合い決済処理手段による処理概要の一例を示すフローチャートである。
本実施形態の決済処理システム1は、例えば、図1に示すように、発注側(業者側)のサーバのシステム10に備えられた、証拠金維持率算出手段11、ロスカット処理執行要求手段12、強制発注処理レート算出手段13、ロスカット決済注文発注手段14、ロスカット−解け合い制御手段15と、取引市場側のサーバのシステム20に備えられた、解け合い対象候補建玉抽出手段21、残存建玉ポイント付与手段22、建玉評価利益ポイント付与手段23、建玉経過日数ポイント付与手段24、解け合い対象選出可能性レベル付与手段25、当該銘柄の建玉別解け合い対象選出可能性レベル通知手段26、解け合い決済処理手段27とを有している。
証拠金維持率算出手段
証拠金維持率算出手段11は、当該証拠金口座で保有している、全ての銘柄の全ての建玉の評価損益の算出、及び算出した全ての銘柄の全ての建玉の評価損益を用いた当該証拠金口座の証拠金維持率の算出を所定時間の間隔で繰り返す(図2参照、ステップS1〜S5)。
詳しくは、証拠金維持率算出手段11は、まず、現時点の取引レートを取得する(ステップS1)。
次に、証拠金維持率算出手段11は、取得した取引レートを用いて、顧客の証拠金口座を単位とした全ての銘柄の全ての建玉の評価損益を算出する(ステップS2)買い建玉の評価損益、売り建玉の評価損益は、それぞれ次式1、2で求まる。
<買い建玉の評価損益>
(現時点の(売り)取引レート−買い建玉の約定レート)×建玉数量 (式1)
<売り建玉の評価損益>
(売り建玉の約定レート−現時点の(買い)取引レート)×建玉数量 (式2)
次に、証拠金維持率算出手段11は、当該証拠金口座で所有している全ての銘柄の全ての建玉の評価損益合計、必要証拠金合計、注文中証拠金合計、証拠残高を用いて証拠金維持率を算出する(ステップS2)。証拠金維持率は、次式3で求まる。
証拠金維持率={(証拠金残高+評価損合計)/(必要証拠金合計+注文中証拠金合計)}×100 (式3)
これらステップS1〜S3の処理を所定時間の経過ごとに繰り返す(ステップS4、S5)。
ロスカット処理執行要求手段
ロスカット処理執行要求手段12は、証拠金維持率算出手段11が算出した当該証拠金口座の証拠金維持率をロスカット処理執行用の閾値と比較し(ステップS6)、当該証拠金口座の証拠金維持率が、予め定めておいたロスカット処理執行用の閾値を下回った場合に、当該証拠金口座で保有している全ての銘柄の全ての建玉に対するロスカット処理の執行を要求する(図3参照、ステップS7、S8)。
ロスカット処理執行用の閾値は、例えば、当該証拠金口座の証拠金維持率が100%未満の所定値(例えば、「80%未満」)に定めておくことができる。
なお、図示を省略するが、本実施形態の取引決済システム1では、証拠金維持率算出手段11が算出した当該証拠金口座の証拠金維持率が100%未満となった時点で、当該証拠金口座で所有している全ての銘柄の全ての建玉のうち、全ての発注済みの注文を取り消す手段を備えている。
また、ロスカット処理執行要求手段12は、例えば、ロスカット処理執行用の閾値を複数段階(例えば、「80%以上100%未満」、「80%未満」)定めておき、当該証拠金口座の証拠金維持率に応じて、ロスカット処理の執行を要求するタイミングを調整できるようにしてもよい。
例えば、ロスカット処理執行要求手段12は、証拠金維持率算出手段11が算出した当該証拠金口座の証拠金維持率をロスカット処理執行用の閾値と比較(ステップS6)したときに、当該証拠金口座の証拠金維持率が80%未満である場合には、直ちに(猶予時間を与えることなく強制的に)上述したロスカット処理の執行を要求する(ステップS8)ようにし、当該証拠金口座の証拠金維持率が80%以上100%未満である場合には、ロスカット処理の執行要求を一旦猶予して所定時間(例えば、48時間)待機し、その後に再度、証拠金維持率算出手段11が算出した当該証拠金口座の証拠金維持率をロスカット処理執行用の閾値と比較(ステップS6)するようにし、そのときの当該証拠金口座の証拠金維持率が100%未満の状態を解消できない場合に、上述したロスカット処理の執行を要求する(ステップS8)ようにしてもよい。
強制発注処理レート算出手段
強制発注処理レート算出手段13は、ロスカット処理執行手段12による当該証拠金口座で保有している、全ての銘柄の全ての建玉に対するロスカット処理の執行の要求があったときに、見込み最大売買手数料分を差し引いて当該証拠金口座の証拠金残高が0となる、銘柄別の売り建玉、及び/又は買い建玉のロスカットレートと、見込み最大売買手数料分を差し引かずに当該証拠金口座の証拠金残高が0となる、銘柄別の売り建玉、及び/又は買い建玉の解け合いレートを算出する(図4参照、ステップS9〜S15)。
詳しくは、強制発注処理レート算出手段13は、ロスカット処理執行手段12によるロスカット処理の執行の要求があったときに、まず、当該証拠金口座における証拠金清算残高を計算する(ステップS10)。証拠金清算残高は、次式4で求まる。
証拠金清算残高=証拠金残高+評価損合計 (式4)
次に、強制発注処理レート算出手段13は、銘柄別約定総代金割合を計算する(ステップS11)。
詳しくは、強制発注処理レート算出手段13は、まず、銘柄別約定総代金を計算する。銘柄別約定総代金は、次式5で求まる。
銘柄別約定総代金=当該銘柄における全ての建玉の(建玉約定レート×建玉数量)合計 (式5)
次に、強制発注処理レート算出手段13は、約定総代金を計算する。約定総代金は、次式6で求まる。
約定総代金=全ての銘柄の(銘柄別約定総代金)合計 (式6)
次に、強制発注処理レート算出手段13は、銘柄別約定総代金と約定総代金を用いて銘柄別約定総代金割合を算出する。銘柄別約定総代金割合は、次式7で求まる。
銘柄別約定総代金割合=銘柄別約定総代金/約定総代金 (式7)
次に、強制発注処理レート算出手段13は、証拠金清算残高に対する銘柄別約定総代金割合の値幅を換算する(ステップS12)。
詳しくは、強制発注処理レート算出手段13は、まず、証拠金清算残高割合を計算する。証拠金清算残高割合は、次式8で求まる。
証拠金清算残高割合=証拠金清算残高×銘柄別約定総代金割合 (式8)
次に、強制発注処理レート算出手段13は、証拠金清算残高割合を用いて証拠金清算残高割合値幅を算出する。証拠金清算残高割合値幅は、次式9で求まる。
証拠金清算残高割合値幅=証拠金清算残高割合/建玉数量合計 (式9)
次に、強制発注処理レート算出手段13は、銘柄別証拠金0水準レート(解け合いレート)を計算する(ステップS13)。解け合いレートは、次式10、11で求まる。
<買い建玉の場合>
銘柄別証拠金0水準レート(解け合いレート)=現時点の(売り)取引レート−証拠金清算残高割合値幅 (式10)
<売り建玉の場合>
銘柄別証拠金0水準レート(解け合いレート)=現時点の(買い)取引レート+証拠金清算残高割合値幅 (式11)
次に、強制発注処理レート算出手段13は、見込み最大手数料を計算し、算出した見込み最大手数料を用いて、見込み最大手数料値幅を計算する(ステップS14)。見込み最大手数料値幅は、次式12、13、14、15で求まる。
<買い建玉の場合>
見込み最大手数料=現時点の(売り)取引レート×建玉数量合計×顧客別取引手数料利率 (式12)
見込み最大手数料値幅=見込み最大手数料/建玉数量合計 (式13)
<売り建玉の場合>
見込み最大手数料=解け合いレート×建玉数量合計×顧客別取引手数料利率
(式14)
見込み最大手数料値幅=見込み最大手数料/建玉数量合計 (式15)
なお、買い建玉と売り建玉とで使用するレートが異なる理由は、約定しうる最高値で見込み手数料を算出するためである。
次に、強制発注処理レート算出手段13は、ロスカットレートを計算する(ステップS15)。ロスカットレートの計算は、次式16、17で求まる。
<買い建玉の場合>
ロスカットレート=解け合いレート+見込み最大手数料値幅 (式16)
<売り建玉の場合>
ロスカットレート=解け合いレート−見込み最大手数料値幅 (式17)
ロスカット決済注文発注手段
ロスカット決済注文発注手段14は、強制発注処理レート算出手段13が算出した、銘柄別の売り建玉、及び/又は買い建玉のロスカットレートで、当該証拠金口座で保有している、全ての銘柄の全ての建玉に対する決済注文を取引所に発注する(図5参照、ステップS16)。
なお、ロスカット決済注文発注手段14が発注した全ての銘柄の全ての建玉に対する決済注文に対しては、取引市場側のシステム20内に備わる図示しない公知の決済注文約定処理手段が、取引所において存在する対当する建玉と約定させるようになっている。また、決済注文定処理手段により約定した建玉の情報については、図示しない公知の情報送受信手段が、発注側システム10内に備わる情報送受信手段に送信するようになっている。
ロスカット−解け合い制御手段
ロスカット−解け合い制御手段15は、ロスカット決済注文発注手段14が発注した決済注文のうち、少なくとも一つの決済注文が約定した場合には、決済注文が約定しなかった全ての残建玉に対する、強制発注処理レート算出手段13によるロスカットレート及び解け合いレートの算出と、ロスカット決済注文発注手段14によるロスカットレートでの決済注文の発注と、が行われるようにし(図6参照、ステップS17、S18、S19)、ロスカット決済注文発注手段14が発注した全ての決済注文が約定しなかった場合には、決済注文が約定しなかった全ての残建玉に対する、解け合い処理の執行を要求する(図6参照、ステップS17、S20)。
解け合い対象候補建玉抽出手段
解け合い対象候補建玉抽出手段21は、取引所において残存する、全ての銘柄の買い建玉、売り建玉の夫々の評価損益を算出し、算出した各銘柄の買い建玉、売り建玉の夫々の評価損益を顧客の証拠金口座毎に集計し、評価損益がプラスとなっている全ての証拠金口座及び夫々の当該証拠金口座で保有している全ての銘柄の全ての建玉を解け合い対象候補建玉として抽出する処理を所定時間の間隔(例えば、1分間隔)で繰り返す(図7〜図9参照、ステップS21〜S28)。
詳しくは、解け合い対象候補建玉抽出手段21は、まず、取引所に存在している全ての銘柄の取引契約を「買い建玉」と「売り建玉」のグループに分けてリスト化する(ステップS21)。
次に、解け合い対象候補建玉抽出手段21は、解け合い対象となる口座及び建玉を抽出する(ステップS22)。
詳しくは、解け合い対象候補建玉抽出手段21は、まず、買い建玉リスト、売り建玉リストに含まれる全ての建玉に対する評価損益を計算する。評価損益は、次式18、19で求まる。
<買い建玉の場合>
評価損益=(現時点の(売り)取引レート−買い建玉の約定レート)×建玉数量
(式18)
<売り建玉の場合>
評価損益=(売り建玉の約定レート−現時点の(買い)取引レート)×建玉数量
(式19)
次に、解け合い対象候補建玉抽出手段21は、建玉の評価損益を証拠金口座毎に集計する。口座別評価損益は、次式20で求まる。
<買い建玉、売り建玉共通>
口座別評価損益=当該証拠金口座が保有する全ての建玉の評価損益の合計(式20)
次に、解け合い対象候補建玉抽出手段21は、口座別評価損益がマイナスの値となっている証拠金口座を、建玉リストから除外する。これにより、建玉リストには、口座別評価損益がプラスの値となっている証拠金口座の建玉のみが残ることになる。
残存建玉ポイント付与手段
残存建玉ポイント付与手段22は、解け合い対象候補建玉抽出手段21が解け合い対象候補建玉として抽出した、評価損益がプラスとなっている証拠金口座毎の、取引所において残存する、全ての銘柄の売り建玉、買い建玉の夫々の合計建玉枚数を算出し、算出した合計建玉枚数に応じて、当該証拠金口座の取引所において残存する当該銘柄の当該建玉に第1のポイントを付与する(図8参照、ステップS23)。
詳しくは、残存建玉ポイント付与手段22は、まず、買い建玉リスト、売り建玉リストのそれぞれに対し、同一証拠金口座の建玉を集約し、合計建玉枚数を計算する。
次に、残存建玉ポイント付与手段22は、合計建玉枚数に応じて、それぞれの建玉にポイントを付与する。なお、同一証拠金口座で複数の建玉を保有していた場合、それぞれの建玉に同一ポイントを付与する。
付与するポイントの例を次の表1に示す。
Figure 2021022013
<買い建玉、売り建玉共通>
建玉評価利益ポイント付与手段
建玉評価利益ポイント付与手段23は、解け合い対象建玉抽出手段21が解け合い対象候補建玉として抽出した、評価損益がプラスとなっている全ての証拠金口座毎の、取引所において残存する、全ての銘柄の買い建玉、売り建玉に対し、契約1枚当たりの評価利益を夫々算出し、夫々の銘柄の買い建玉、売り建玉毎に、契約1枚当たりの評価利益の平均値、標準偏差を計算し、建玉評価利益の偏差値に応じて当該銘柄の当該建玉に第2のポイントを付与する(図8参照、ステップS24)。
詳しくは、建玉評価利益ポイント付与手段23は、まず、買い建玉リスト、売り建玉リストのそれぞれに含まれる建玉に対し、契約1枚あたりの評価損益を計算する。契約1枚あたりの評価損益は、次式21で求まる。
<買い建玉、売り建玉共通>
契約1枚あたりの評価損益=評価利益/当該建玉の契約枚数 (式21)
次に、建玉評価利益ポイント付与手段23は、買い建玉リスト、売り建玉リストのそれぞれに含まれる建玉に対し、契約1枚あたりの評価損益の平均値、標準偏差を計算する。
次に、建玉評価利益ポイント付与手段23は、建玉の評価利益の偏差値に応じて、それぞれの建玉にポイントを付与する。付与するポイントの例を次の式22に示す。
<買い建玉、売り建玉共通>
評価益に応じたポイント={10(契約1枚あたりの評価利益−μ)}/σ+50
μ:リスト全体の契約1枚あたりの評価損益の平均値
σ:リスト全体の契約1枚あたりの評価損益の標準偏差
(式22)
建玉経過日数ポイント付与手段
建玉経過日数ポイント付与手段24は、解け合い対象建玉抽出手段21が解け合い対象候補建玉として抽出した評価損益がプラスとなっている全ての証拠金口座毎の、取引所において残存する、全ての銘柄の買い建玉、売り建玉に対し、建玉日からの経過日数の少なさに応じて当該銘柄の当該建玉に第3のポイントを付与する(図8参照、ステップS25)。
付与するポイントの例を次の表2に示す。
Figure 2021022013
<買い建玉、売り建玉共通>
解け合い対象選出可能性レベル付与手段
解け合い対象選出可能性レベル付与手段25は、残存建玉ポイント付与手段22が当該銘柄の当該建玉に付与した第1のポイントと、建玉評価利益ポイント付与手段23が当該銘柄の当該建玉に付与した第2のポイントと、建玉経過日数ポイント付与手段24が当該銘柄の当該建玉に付与した第3のポイントとを用いて夫々の銘柄の建玉毎に合成ポイントを算出し、算出した合成ポイントの高い順に、取引所において残存する、全ての銘柄の買い建玉、売り建玉をソートし、ソートした建玉の上位からの順位に応じて当該銘柄の建玉の解け合い対象選出可能性レベルを付与する(図9参照、ステップS26〜S30)。
詳しくは、解け合い対象選出可能性レベル付与手段25は、まず、買い建玉リスト、売り建玉リストそれぞれに含まれる建玉の合成ポイントを算出する(ステップS26)。合成ポイントの算出は、次の式23で求まる。
合成ポイント=(建玉残によるポイント)×w1+(評価益によるポイント)×w2
+(評価日数によるポイント)×w3
(w1,w2,w3:それぞれのポイントに対するウェイト。設定により変更可能。初期値は全て1.0) (式23)
次に、解け合い対象選出可能性レベル付与手段25は、買い建玉リスト、売り建玉リストそれぞれに含まれる建玉を、合成ポイントの高い順に並び替える(ステップS27)。なお、同一ポイントとなった建玉については、それらをランダムシャッフリングにより並べ替える。
次に、解け合い対象選出可能性レベル付与手段25は、買い建玉リスト、売り建玉リストそれぞれに含まれる建玉について、並べ替え後の順位に応じた解け合い対象可能性レベルとして、色や符号等の識別子を付与する(ステップS28)。
付与する解け合い対象レベルの例を次の表3に示す。
Figure 2021022013
<買い建玉、売り建玉共通>
これらステップS17〜S24の処理を所定時間の経過ごとに繰り返す(ステップS29、S30)。
当該銘柄の建玉別解け合い対象選出可能性レベル通知手段
当該銘柄の建玉別解け合い対象選出可能性レベル通知手段26は、解け合い対象選出可能性レベル付与手段が付与した当該銘柄の建玉に対する解け合い対象選出可能性レベルを各証拠金口座の顧客に通知する(図10参照、ステップS31)。具体的な通知方法は、取引市場側のシステム20内に備わる図示しない公知の情報送受信手段を介して、解け合い対象選出可能性レベル付与手段が付与した当該銘柄の建玉に対する解け合い対象選出可能性レベル情報を、発注側システム10内に備わる情報送受信手段に送信することで行うようになっている。また、発注側システム10内に備わる情報送受信手段で受信した解け合い対象選出可能性レベル情報は、各証拠金口座で保有する各銘柄の建玉に上記した色等の識別子が付いた状態で画面上に表示することによって認識できるようになっている。
解け合い決済処理手段
解け合い決済処理手段27は、ロスカット−解け合い制御手段15による解け合い処理の執行の要求があったときに、強制発注処理レート算出手段13が算出した、銘柄別の売り建玉、及び/又は買い建玉の解け合いレートで、当該証拠金口座で保有している全ての銘柄の全ての建玉のうち、決済注文が約定しなかった残建玉に対する約定対象となる全ての建玉を、解け合い対象選出可能性レベル付与手段25が付与した解け合い対象選出可能性レベルの高い順から優先的に選出し、当該残建玉と選出した建玉とを、強制発注処理レート算出手段13が算出した、銘柄別の売り建玉、及び/又は買い建玉の解け合いレートで、約定させる(図11参照、ステップS32、S33)。
このように構成された本実施形態の決済処理システム1によれば、建玉を保有する投資家は、解け合い処理において約定処理されるよりも前の時点である、解け合い処理に至らない、通常の取引状態において、ヘッジポジションにおける利益の出ている側のポジションに対する解け合い対象の可能性レベルを知ることができ、解け合い決済処理手段27による約定前であれば、解け合い対象の可能性レベルの高いポジションを整理することが可能となる。
また、本実施形態の決済処理システム1によれば、従来の解け合いとは異なり、解け合い対象となる利益の出ている投資家の相対するポジションが、人為的に選択されることなく、システムで自動的に選択されるため、取引の公平性が高まることになる。
また、本実施形態の決済処理システム1によれば、従来の事後的な解け合いとは異なり、システム内で解け合いを行うことができる結果、限界リスク量(例えば、証拠金の額。あるいは証拠金を超えるとしても顧客の支払いの限界値を超えない額)を設定しておくことで、相場の急激な変動により強制的なロスカットを行って決済しても、顧客の証拠金を食いつぶし想定外の不足金が生じた場合において、顧客の損失を限界リスク量の範囲内に抑えることができる。
なお、本実施形態の決済処理システム1においては、顧客の証拠金を食いつぶし想定外の不足金が生じた場合において、強制的なロスカットと解け合いを行った結果、証拠金がプラスになって終了する場合が理論上はあり得る。
例えば、顧客が大きな含み損の出ている銘柄Aと含み益の出ている銘柄Bの2銘柄の建玉を有し、銘柄A、Bの両方の損益を合算すると、証拠金が強制的なロスカットの閾値を下回っている(例えば、証拠金維持率が「80%未満」)場合において、銘柄Bのみが強制的なロスカットにより約定され、約定時に想定よりも利益が出る一方、銘柄Aは全約定できず解け合いとなるような場合である。
この場合、プラスになって残った分の証拠金について、解け合いの対象となった相手方の投資家に対し比例配分する、または当該証拠金を処分せず、そのまま損失を出した顧客のものとするような処理手段を、本実施形態の決済処理システム1に組み込んでもよい。
このため、本実施形態の決済処理システム1によれば、相場の急激な変動により強制的なロスカットを行って決済しても、顧客の証拠金を食いつぶし想定外の不足金が生じて解け合い処理を行うことになった場合における、不足金が生じた顧客の損失を最小限に抑えるとともに、投資家のヘッジポジションにおける利益の出ている側のポジションに対する不測の損失の発生の可能性を事前に知らしめて、決済取引のヘッジによる資産の運用を安定化させることができ、取引所での取引の公平性、信頼性を高めることが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳説したが、本発明は、上述した実施形態に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施形態及に種々の変形及び置換を加えることができる。
本発明の決済処理システムは、レバレッジを設定して少額で大きな取引契約が行われる、価格変動の大きい金融商品を扱う分野に有用である。
1 決済処理システム
10 発注側(業者側)のサーバのシステム
11 証拠金維持率算出手段
12 ロスカット処理執行要求手段
13 強制発注処理レート算出手段
14 ロスカット決済注文発注手段
15 ロスカット−解け合い制御手段
20 取引市場側のサーバのシステム
21 解け合い対象候補建玉抽出手段
22 残存建玉ポイント付与手段
23 建玉評価利益ポイント付与手段
24 建玉経過日数ポイント付与手段
25 解け合い対象選出可能性レベル付与手段
26 当該銘柄の建玉別解け合い対象選出可能性レベル通知手段
27 解け合い決済処理手段

Claims (1)

  1. 証拠金取引において、顧客の証拠金口座を単位とした、当該証拠金口座で保有している、全ての銘柄の全ての建玉の評価損益の算出、及び算出した全ての銘柄の全ての建玉の評価損益を用いた当該証拠金口座の証拠金維持率の算出を所定時間の間隔で繰り返す、証拠金維持率算出手段と、
    前記証拠金維持率算出手段が算出した当該証拠金口座の証拠金維持率をロスカット処理執行用の閾値と比較し、当該証拠金口座の証拠金維持率が、予め定めておいたロスカット処理執行用の閾値を下回った場合に、当該証拠金口座で保有している全ての銘柄の全ての建玉に対するロスカット処理の執行を要求する、ロスカット処理執行要求手段と、
    を備えた決済処理システムであって、
    前記ロスカット処理執行手段による当該証拠金口座で保有している、全ての銘柄の全ての建玉に対するロスカット処理の執行の要求があったときに、見込み最大売買手数料分を差し引いて当該証拠金口座の証拠金残高が0となる、銘柄別の売り建玉、及び/又は買い建玉のロスカットレートと、見込み最大売買手数料分を差し引かずに当該証拠金口座の証拠金残高が0となる、銘柄別の売り建玉、及び/又は買い建玉の解け合いレートを算出する、強制発注処理レート算出手段と、
    前記強制発注処理レート算出手段が算出した、銘柄別の売り建玉、及び/又は買い建玉のロスカットレートで、当該証拠金口座で保有している、全ての銘柄の全ての建玉に対する決済注文を取引所に発注する、ロスカット決済注文発注手段と、
    前記ロスカット決済注文発注手段が発注した決済注文のうち、少なくとも一つの決済注文が約定した場合には、決済注文が約定しなかった全ての残建玉に対する、前記強制発注処理レート算出手段によるロスカットレート及び解け合いレートの算出と、前記ロスカット決済注文発注手段によるロスカットレートでの決済注文の発注と、が行われるようにし、前記ロスカット決済注文発注手段が発注した全ての決済注文が約定しなかった場合には、決済注文が約定しなかった全ての残建玉に対する、解け合い処理の執行を要求するロスカット−解け合い制御手段と、
    取引所において残存する、全ての銘柄の買い建玉、売り建玉の夫々の評価損益を算出し、算出した各銘柄の買い建玉、売り建玉の夫々の評価損益を顧客の証拠金口座毎に集計し、評価損益がプラスとなっている全ての証拠金口座及び夫々の当該証拠金口座で保有している全ての銘柄の全ての建玉を解け合い対象候補建玉として抽出する処理を所定時間の間隔で繰り返す、解け合い対象候補建玉抽出手段と、
    前記解け合い対象候補建玉抽出手段が解け合い対象候補建玉として抽出した、評価損益がプラスとなっている証拠金口座毎の、取引所において残存する、全ての銘柄の売り建玉、買い建玉の夫々の合計建玉枚数を算出し、算出した合計建玉枚数に応じて、当該証拠金口座の取引所において残存する当該銘柄の当該建玉に第1のポイントを付与する、残存建玉ポイント付与手段と、
    前記解け合い対象建玉抽出手段が解け合い対象候補建玉として抽出した、評価損益がプラスとなっている全ての証拠金口座毎の、取引所において残存する、全ての銘柄の買い建玉、売り建玉に対し、契約1枚当たりの評価利益を夫々算出し、夫々の銘柄の買い建玉、売り建玉毎に、契約1枚当たりの評価利益の平均値、標準偏差を計算し、建玉評価利益の偏差値に応じて当該銘柄の当該建玉に第2のポイントを付与する、建玉評価利益ポイント付与手段と、
    前記解け合い対象建玉抽出手段が解け合い対象候補建玉として抽出した評価損益がプラスとなっている全ての証拠金口座毎の、取引所において残存する、全ての銘柄の買い建玉、売り建玉に対し、建玉日からの経過日数の少なさに応じて当該銘柄の当該建玉に第3のポイントを付与する、建玉経過日数ポイント付与手段と、
    前記残存建玉ポイント付与手段が当該銘柄の当該建玉に付与した第1のポイントと、前記建玉評価利益ポイント付与手段が当該銘柄の当該建玉に付与した第2のポイントと、前記建玉経過日数ポイント付与手段が当該銘柄の当該建玉に付与した第3のポイントとを用いて夫々の銘柄の建玉毎に合成ポイントを算出し、算出した合成ポイントの高い順に、取引所において残存する、全ての銘柄の買い建玉、売り建玉をソートし、ソートした建玉の上位からの順位に応じて当該銘柄の建玉の解け合い対象選出可能性レベルを付与する解け合い対象選出可能性レベル付与手段と、
    前記解け合い対象選出可能性レベル付与手段が付与した当該銘柄の建玉に対する解け合い対象選出可能性レベルを各証拠金口座の顧客に通知する、当該銘柄の建玉別解け合い対象選出可能性レベル通知手段と、
    前記ロスカット−解け合い制御手段による解け合い処理の執行の要求があったときに、前記強制発注処理レート算出手段が算出した、銘柄別の売り建玉、及び/又は買い建玉の解け合いレートで、当該証拠金口座で保有している全ての銘柄の全ての建玉のうち、決済注文が約定しなかった残建玉に対する約定対象となる全ての建玉を、前記解け合い対象選出可能性レベル付与手段が付与した解け合い対象選出可能性レベルの高い順から優先的に選出し、当該残建玉と選出した建玉とを、前記強制発注処理レート算出手段が算出した、銘柄別の売り建玉、及び/又は買い建玉の解け合いレートで、約定させる解け合い決済処理手段と
    を備えたことを特徴とする決済処理システム。
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