JP2021021512A - 炉内圧力の制御方法 - Google Patents

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【課題】 炉内圧力を簡易に安定させる方法を提供する。【解決手段】 フラッシュドライヤー1に代表される回転炉の炉内に設けた圧力計1aの指示値から設定値を差し引いて得られる圧力偏倚が、予め場合分けした複数の炉内圧力状態のうちのいずれに該当するか選択し、該選択した炉内圧力状態に対応する開度変化率に従って、該炉内から排風機4の吸引によって排出される排ガスの流路である煙道8に設けたダンパ5の開閉を調節し、該ダンパ5の開閉の調節を行った後は好適には一定時間が経過するまで該圧力偏倚を得ることからダンパ5の開閉を調節することまでからなる操作が繰り返されるのを待機させる。【選択図】 図3

Description

本発明は、炉内圧力の制御方法に関し、特に乾式製錬法において粉末状原料を炉内に装入して加熱乾燥処理する乾燥設備の炉内圧力の制御方法に関する。
乾式製錬法では、溶融状態で鉱石の化学反応処理を行う溶融製錬の前に、該鉱石を炉内へ装入して加熱乾燥する処理が行われている。例えば乾式銅製錬では、破砕や選別により銅品位を25〜35%程度に高めた主に硫化鉱からなる銅精鉱を、フラッシュドライヤーと称する回転炉に装入して加熱乾燥する処理が行われている。この加熱乾燥処理の際、炉内で発生するガスが周囲に漏れるのを防ぐため、一般的にブロワなどの排風機を用いて炉内のガスを吸引し、排ガス処理設備等を経て排ガスとして煙突から大気中に放出している。
上記のような回転炉による加熱乾燥では、回転による衝撃等により固形原料から細かい粉粒体が発生するため、上記排風機で吸引される排ガスの気流に伴って該粉粒体の一部が排出される。そのため、サイクロンや集塵機で該粉粒体を回収することが行われている。また、加熱乾燥された銅精鉱を後工程の自熔炉等の設備に移送するため、排風機で吸引したガスに該銅精鉱を乗せて搬送するいわゆる空気輸送が採用されることがある。この場合も、吸引されたガスは最終的には排ガスとして大気中に放出している。
ところで、上記のような原料ガスや固形原料などの各種原料を熱処理する炉において、排風機の吸引によって炉内から排出される排ガスの流量は、該排風機の出力変動、炉内ガスの温度変動、排ガス処理設備等の装置の運転状況などの数多くの要因により増減する。この排ガス流量の増減の影響を受けて炉内圧力が変動することがあり、その結果、炉内圧力が高くなりすぎると、炉内のガスの周囲への漏れや煙灰の噴き出しなどの問題を生ずることがあった。逆に、炉内圧力が低くなりすぎると、排ガス流路の煙道の潰れやガスの逆流などの問題を生じることがあった。
このような炉内圧力の変動を抑えるため、特許文献1には炉内圧力を排ガス流路に設けた送風機の出力及びダンパの両方で制御する技術が開示されている。具体的には、炉内圧力を目標値に近付けるように、排ガス流路に設けたダンパの開度を炉内圧力に基づいて制御すると共に、該ダンパの開度が目標変動範囲内に収まるように、該ダンパの開度及び炉内圧力の両方に基づいて送風機の出力を制御する技術が開示されている。
特開2017−156069号公報
上記した特許文献1に示すように、排ガス流路にダンパ等の弁を設置して排ガスの流量を増減させることで、炉内圧力をほぼ一定の範囲(例えば、−100Pa以下程度で、−200Paを大幅に下回らない範囲)に保つことができる。具体的には、炉内圧力が高いときには弁の開度を大きくして(すなわち弁を開き気味にして)炉内のガスの排出量を増やし、逆に炉内圧力が低いときには弁の開度を小さくして(すなわち弁を閉じ気味にして)炉内のガスの排出量を減らすことで、炉内圧力をほぼ一定の値に調整することができる。なお、上記排ガス流路に設ける弁の種類はバタフライ弁が好ましく、これにより排ガスに含まれる粉粒体による詰まりの問題を生じにくくすることができる。
しかしながら、前述したように排風機の吸引により排出される排ガスは、様々な要因により流量が増減するため、排ガス流路に設けた弁の開度を一定に保っても排ガス流量が不安定になることがあった。また、弁の開閉を一般的な駆動装置を用いて操作しているうちにそのブレーキ機構が摩耗し、その結果、該駆動装置から出力される弁の開度と実際の弁の開度との間に差異が生じることがあった。このため、排風機の吸引による排ガスの流量の制御が不安定になり、該排ガスの吸引量に過不足が生じて、炉内圧力が頻繁に目標の範囲を逸脱することがあった。また、排ガス流路となる煙道や配管の断面積に対して吸引用の排風機に過大な能力を有するものが選定されていたり、バタフライ弁固有の流量特性であるイコールパーセント特性が配管系に対してバランスを欠いていたりする場合も炉内圧力が目標の範囲を逸脱しやすくなる。
上記のような炉内圧力の目標範囲からの逸脱の問題に対して、従来、炉内圧力を常時監視しておき、炉内圧力が目標範囲を逸脱するたびにバタフライ弁からなるダンパの駆動装置に設けられている操作ハンドルをオペレータが開閉することで炉内圧力を目標範囲へ復帰させていた。この開閉操作は計器室から遠隔手動操作で行うことができるが、操作頻度が平均して1分間に1.2回程度と非常に多くなることがあり、この場合は、他のDCS操作に支障をきたすため、好ましい状況とはいえなかった。本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、炉内圧力を簡易に安定させる方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため、排ガス流路に設けたダンパの開閉による炉内圧力の挙動を観察し、該炉内圧力を安定化させることができる各種の制御方法について比較検討した結果、炉内圧力の指示値と設定値との乖離の大きさに基づいてダンパ開度を制御することで、炉内圧力の指示値が安定的に目標値に近づきやすくなることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の炉内圧力の制御方法は、炉内に設けた圧力計の指示値から設定値を差し引いて得られる圧力偏倚が、予め場合分けした複数の炉内圧力状態のうちのいずれに該当するか選択し、該選択した炉内圧力状態に対応する開度変化率に従って、該炉内から排風機の吸引によって排出される排ガスの流路に設けたダンパの開閉を調節することを特徴としている。
本発明によれば、炉内圧力を簡易に安定化させることができる。
本発明の実施形態の炉内圧力の制御方法が好適に適用される銅精鉱乾燥設備の模式的なフロー図である。 図1の制御系の概略の系統図である。 本発明の実施形態に係る炉内圧力の制御方法のアルゴリズムを示すフローチャートである。 図3の炉内圧力状態判別工程及びダンパ開度調節工程のサブルーチンを示すフローチャートである。 図4のフローチャートによって実施される圧力偏倚と開度変化率との関係を示すグラフである。
以下、本発明の炉内圧力の制御方法の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。先ず、本発明の実施形態の炉内圧力の制御方法が好適に適用される銅精鉱乾燥設備について図1を参照しながら説明する。この図1に示す銅精鉱乾燥設備は、一端部から連続的に投入される銅精鉱原料を燃焼ガスなどの加熱媒体に接触させて加熱乾燥する回転可能な筒状体からなるフラッシュドライヤー1と、該フラッシュドライヤー1から排出される乾燥処理後の銅精鉱を一時的に貯留する乾鉱庫2と、該乾燥処理後の銅精鉱を該フラッシュドライヤー1から該乾鉱庫2まで空気輸送する輸送設備3と、該輸送設備3の下流側端部のサイクロン等の気固分離器3aによって分離された排出エアーを吸引する排風機4と、該排風機4の吸込側に位置するダンパ5と、該排風機4の吐出側に位置するバグフィルタや電気集塵機等の集塵機6と、該集塵機6で固形分が除去された後の排出エアーを大気放出する煙突7と、該排出エアーの流路となる煙道8と、該フラッシュドライヤー1に設けられた圧力センサ(圧力計)1aの出力値に基づいて該ダンパ5の開度を制御するコントローラ9とから主に構成される。
次に、図1のコントローラ9について図2の系統図を参照しながら説明する。コントローラ9は、例えば分散制御システムDCSなどの制御装置からなり、フラッシュドライヤー1の内部に設けたドラフト計などの圧力センサ1aから出力される炉内圧力指示値に基づいて所定の炉内圧力設定値からの炉内圧力の偏倚量を算出し、その偏倚量に基づいてダンパ5の開度変化率を求める計算部9aと、該計算部9aで求めた開度変化率に従って、バタフライ弁5a及びその駆動装置5bからなるダンパ5の該駆動装置5bの作動を制御するダンパ制御部9bとから構成される。
後者のダンパ制御部9bは、前者の計算部9aで求めた開度変化率をダンパ5の駆動装置5bに出力する。駆動装置5bは該ダンパ制御部9bから入力された開度変化率に従って作動し、これによりバタフライ弁5aが開閉する。ダンパ制御部9bにはバタフライ弁5aの開度が駆動装置5bからフィードバックされるため、該ダンパ制御部9bはバタフライ弁5aが指令通りの開度変化率に達したか否かを確認し、達していない場合は修正指令を出力する。
次に、上記のコントローラ9の計算部9aで実施される炉内圧力の制御アルゴリズムについて説明する。この制御アルゴリズムは、炉内圧力の設定値からの偏倚が予め規定した複数の条件のうちのいずれに該当するかを選択する炉内圧力状態判別工程S1、該炉内圧力状態判別工程S1において選択した炉内圧力状態に対応する開度変化率に従ってダンパの開閉を調節するダンパ開度調節工程S2、上記炉内圧力状態判別工程S1及びダンパ開度調節工程S2の操作が繰り返されるのをタイマーにより一時的に待機させる一定時間カウント工程S3、及びアルゴリズムの停止指令の有無を確認する停止指令確認工程S4から構成される。以下、これら一連の工程の各々について説明する。
炉内圧力状態判別工程S1では、フラッシュドライヤー1が有する圧力センサ1aで測定した炉内圧力指示値から炉内圧力設定値を差し引き、得られた圧力偏倚が、予め場合分けした複数の炉内圧力状態のうちのいずれに該当するか選択する。上記の炉内圧力設定値は、炉内圧力が変動しにくく且つ銅精鉱乾燥設備の操業に支障のない範囲内で適宜設定され、一般的には上限値0Pa(すなわち大気圧)、下限値−3000Pa程度の範囲内で設定される。なお、本明細書内で用いる圧力の値は、特に断わらない限り大気圧を基準としたゲージ圧である。また、以下の説明では、この炉内圧力設定値として−200Paが設定されている場合を想定する。
図4に示す炉内圧力状態判別工程S1及びダンパ開度調節工程S2のフローチャートを参照しながら具体的に説明すると、先ず炉内圧力指示値が、上記炉内圧力設定値に所定の設定圧力幅をたした圧力よりも高圧側か否かを判断する。この設定圧力幅は50〜150Pa程度が好ましく、100Paがより好ましい。例えば、この設定圧力幅を100Paとする場合は、炉内圧力設定値の−200Paに設定圧力幅100Paをたした第1判別圧力である−100Paよりも炉内圧力指示値が高圧側であるか否かを判別し、該炉内圧力指示値が高圧側である場合は炉内圧力は圧力過大状態にあると判断し、該炉内圧力指示値が上記の第1判別圧力と同じかそれよりも低圧側にある場合は炉内圧力は圧力非過大状態にあると判断する(S11工程)。
次に、上記にて炉内圧力が圧力非過大状態と判断された場合は、炉内圧力指示値から炉内圧力設定値である−200Paを差し引いて得られる圧力偏倚が予め場合分けされた5つの炉内圧力状態のうちのいずれに該当するか選択する。すなわち、上記圧力偏倚が上記設定圧力幅の好適には40〜60%程度、より好適には50%程度の第2判別圧力(例えば50Pa)以上であるか否かを判別し、該第2判別圧力以上であれば炉内圧力は圧力大状態にあると判断する(S12工程)。
上記圧力偏倚が上記第2判別圧力以上でなければ、次に、該圧力偏倚が上記第2判別圧力の符号を逆にした第3判別圧力(例えば−50Pa)以下であるか否かを判別し、第3判別圧力以下であれば炉内圧力は圧力小状態にあると判断する(S13工程)。
該圧力偏倚が上記第2判別圧力以上でなく且つ上記第3判別圧力以下でもなければ、次に、該圧力偏倚が上記設定圧力幅の好適には25〜35%程度、より好適には30%程度の第4判別圧力(例えば30Pa)以上であるか否かを判別し、第4判別圧力以上であれは炉内圧力は圧力微大状態にあると判断する(S14工程)。
該圧力偏倚が上記第4判別圧力以上でなく且つ上記第3判別圧力以下でもなければ、次に、上記第4判別圧力の符号を逆にした第5判別圧力(例えば−30Pa)以下であるか否かを判別し、第5判別圧力以下であれば炉内圧力は圧力微小状態にあると判断する(S15工程)。
最後に、上記のいずれの条件をも満たさない場合、すなわち該圧力偏倚が第5判別圧力(例えば−30Pa)を超え第4判別圧力(例えば30Pa)未満の場合は、炉内圧力は平常状態にあると判断する(S16工程)。
ダンパの開度調節工程S2では、前工程の上記炉内圧力状態判別工程S1において選択した炉内圧力状態に対応する開度変化率に従ってダンパ5の開閉を調節する。具体的には、上記S11工程において炉内が圧力過大状態にあると判断したとき、又は上記S12工程において炉内が圧力大状態にあると判断したときは、ダンパ5のバタフライ弁5aの開度変化率が+1.8%となるように、すなわちバタフライ弁5aの開度が現開度より1.8%だけ開く方向に動くように(例えば、現開度が50%であれば開度が51.8%になるように)ダンパ制御部9bから駆動装置5bに指令が出力される(S21工程)。一方、上記S13工程において炉内が圧力小状態にあると判断したときは、バタフライ弁5aの開度が−1.8%となるように、すなわちバタフライ弁5aの開度が現開度より1.8%だけ閉じる方向に動くように(例えば、現開度が50%であれば開度が48.2%になるように)ダンパ制御部9bから駆動装置5bに指令が出力される(S22工程)。
また、上記S14工程において炉内が圧力微大状態にあると判断したときは、バタフライ弁5aの開度が+1.35%となるように、すなわちバタフライ弁5aの開度が現開度より1.35%だけ開く方向に動くように(例えば、現開度が50%であれば開度が51.35%になるように)ダンパ制御部9bから駆動装置5bに指令が出力される(S23工程)。一方、上記S15工程において炉内が圧力微小状態と判断したときは、バタフライ弁5aの開度が−1.35%となるように、すなわちバタフライ弁5aの開度が現開度より1.35%だけ閉じる方向に動くように(例えば、現開度が50%であれば開度が48.65%になるように)ダンパ制御部9bから駆動装置5bに指令が出力される(S24工程)。
最後に、上記のいずれにも該当しないS16工程においては、ダンパ制御部9bから駆動装置5bに指令が出力されない(S25工程)。すなわち、このS25工程では開度変化率はゼロとなり、バタフライ弁5aは現状の開度が維持される。なお、上記のバタフライ弁5aの開度は、0%が全閉、100%が全開を意味している。また、上記図4のフローチャートで実施される炉内圧力の設定値からの圧力偏倚と開度変化率との関係を図5に示す。
タイマーによる一定時間カウント工程S3では、前工程のダンパ開度調節工程S2によってダンパ5の開度が調節された後、タイマーにて一定時間をカウントする。そしてこの一定時間が経過するまで、上記の炉内圧力状態判別工程S1において圧力計の指示値から設定値を差し引いて圧力偏倚を得ることから上記のダンパ開度調節工程S2においてダンパの開閉を調節することまでからなる制御ループの操作が繰り返されるのを待機させる。このようにタイマーで一定時間カウントすることで、イコールパーセント特性を有するバタフライ弁5aの開閉操作の影響を受けて変動する炉内圧力をより早期に安定化させることができる。この一定時間の長さは、バタフライ弁5aの種類や大きさ、炉からバラフライ弁5aまでの距離やその配管サイズ等に応じて適宜調整されるが、一般的には20秒程度が好ましい。
停止指令の有無確認工程S4では、上記炉内圧力の制御アルゴリズムの作動スイッチがON又はOFFのいずれであるかの確認を行う。通常は該作動スイッチはONになっているので、上記一定時間カウント工程S3の一定時間が経過した後は、再度上記炉内圧力状態判別工程S1に戻って上記制御アルゴリズムが繰り返される。一方、この作動スイッチがOFFの場合は制御アルゴリズムは終了する。
以上、本発明の炉内圧力の制御方法を実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更例や代替例を含むことができる。例えば、上記炉内圧力状態判別工程S1では、圧力偏倚を予め場合分けした5つの圧力状態の中から選択したが、これに限定されるものではなく、4つ以下又は6つ以上の複数の圧力状態の中から選択してもよい。また、上記のダンパ開度調節工程S2では、S11工程において圧力過大状態にあると判断したときと、S12工程において圧力大状態にあると判断したときとは、共に同じ開度変化率となるようにダンパの開閉を操作するアルゴリズムになっていたが、圧力過大状態にあると判断したときの開度変化率を圧力大状態にあると判断したときの開度変化率よりも大きくしてもよい。
(実施例)
図1に示すような銅精鉱乾燥設備に設けた図2に示すような制御系において、図3及び図4に示すアルゴリズムに沿って炉内圧力の制御を行いながら1ヶ月間に亘って連続的に炉を運転した。その結果、炉内圧力の変動を−150〜−260Paの範囲内に収めることができた。なお、本実施例で用いた銅精鉱乾燥設備は、過去の運転データにより炉内圧力が−150〜−250Pa程度であれば良好に機能することが分かっており、よって特に問題なく加熱乾燥処理することができた。上記のように、炉内圧力が不安定にはならなかったので、バタフライ弁の手動操作は平均すれば1分間当たりほぼ0回であった。
(比較例)
図3及び図4に示すアルゴリズムを採用せずに、炉内の圧力を常時監視して、炉内圧力が目標範囲−150〜−250Paを逸脱するたびにダンパの開閉を遠隔手動操作により行って炉内圧力を目標範囲に復帰させた以外は上記実施例と同様にして1ヶ月間に亘って連続的に運転した。その結果、炉内圧力の目標範囲である−150〜−250Paに対して実際の炉内圧力は−50〜−350Paと上記実施例に比べて大きく変動した。このように炉内圧力が大きく変動したのでバタフライ弁の手動操作は平均すれば1分間当たり1.2回を要した。
1 フラッシュドライヤー
1a 圧力センサ
2 乾鉱庫
3 輸送設備
3a 気固分離器
4 排風機
5 ダンパ
5a バタフライ弁
5b 駆動装置
6 集塵機
7 煙突
8 煙道(配管系)
9 コントローラ
9a 計算部
9b ダンパ制御部

Claims (4)

  1. 炉内に設けた圧力計の指示値から設定値を差し引いて得られる圧力偏倚が、予め場合分けした複数の炉内圧力状態のうちのいずれに該当するか選択し、該選択した炉内圧力状態に対応する開度変化率に従って、該炉内から排風機の吸引によって排出される排ガスの流路に設けたダンパの開閉を調節することを特徴とする炉内圧力の制御方法。
  2. 前記圧力偏倚を得ることから前記ダンパの開閉を調節することまでからなる操作を行った後、一定時間が経過するまで該操作が繰り返されるのを待機させることを特徴とする、請求項1に記載の炉内圧力の制御方法。
  3. 前記圧力偏倚が前記複数の炉内圧力状態のうちのいずれに該当するか選択する前に、前記指示値が前記設定値に所定の設定圧力幅をたした値よりも高圧側であるか否かを判別し、前記高圧側である場合は所定の開度変化率に従って前記ダンパの開閉を調節し、前記高圧側でない場合は前記選択を行うことを特徴とする、請求項1又は2に記載の炉内圧力の制御方法。
  4. 固体原料を加熱媒体と接触させて乾燥する炉と、前記炉から炉内ガスを吸引する排風機と、前記排風機の吸込側に位置するダンパと、前記炉内に設けた圧力計の指示値に基づいて前記ダンパの開度の制御を行うコントローラとを有する乾燥設備であって、
    前記コントローラにおいて請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の炉内圧力の制御方法が行われることを特徴とする乾燥設備。
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