JP2021021304A - 排水トラップ、洋式便器およびユニットトイレ - Google Patents
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Abstract
【課題】フラッパまたは便槽が使用できない場合においてもユニットトイレの使用を可能とする排水トラップ、洋式便器およびユニットトイレを提供する。【解決手段】排水トラップ300は、導管301および本体支持部310を備えている。導管301は、導入路302、トラップ部303および排出路304を備えて構成されている。導入路302は、上方に向かって開口する導入口302aが形成されている。トラップ部303は、U字状に屈曲して形成されている。排出路304は、斜め下方に傾斜しながら延びて形成されている。本体支持部310は、導入路302およびトラップ部303の外周部の外側にフランジ状に張り出した板状に形成されている。本体支持部310には、格子状のリブ311が形成されている。【選択図】 図16
Description
本発明は、排水トラップ、洋式便器およびユニットトイレに関する。
従来から、屋内または屋外において下水道工事を伴わずに設置、移動または撤去ができる簡易設置型のユニットトイレがある。このユニットトイレ内には、使用者が腰掛けた状態で用を足す洋式便器が設置されている。例えば、下記特許文献1には、洋式便器のボウル部内に排泄された汚物がフラッパを介して便槽に導かれる構造のユニットトイレが開示されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載されたユニットトイレにおいては、フラッパまたは便槽に不具合が生じて使用できない状態に陥った場合にはユニットトイレ自体が使用不能となる。
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、フラッパまたは便槽が使用できない場合においてもユニットトイレの使用を可能とする排水トラップ、洋式便器およびユニットトイレを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、液体が溜められるようにU字状に屈曲した管路で構成されたトラップ部と、トラップ部に繋がる管路で構成されてトラップ部とは反対側の端部が開口する導入口を有した導入路と、トラップ部に対して導入路とは反対側に繋がる管路で構成されてトラップ部とは反対側の端部が開口する排出口を有した排出路とトラップ部、導入路および排出路のうちの少なくとも1つの外側に張り出して形成されてトラップ部、導入路および排出路からなる導管を他の物品に対して支持する本体支持部とを備えることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、排水トラップは、トラップ部、導入路および排出路からなる導管を他の物品に対して支持する本体支持部を備えているため、この排水トラップを洋式便器におけるボウル部の下方に配置することでボウル部に排泄された汚物を便槽以外の場所に導くことができる。
また、本発明の他の特徴は、前記排水トラップにおいて、本体支持部は、トラップ部内に溜められる液体の液面と平行に延びる板状に形成されていることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、排水トラップは、本体支持部がトラップ部内に溜められる液体の液面と平行に延びる板状に形成されているため、排水トラップの設置場所に水平な面を形成しておくことで簡単に排水トラップを設置することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記排水トラップにおいて、本体支持部は、板面から起立するリブを備えていることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、排水トラップは、本体支持部が板面から起立するリブを備えているため、板状に形成された本体支持部の剛性を確保することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記排水トラップにおいて、本体支持部は、トラップ部の最深部よりも上方に形成されていることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、排水トラップは、本体支持部がトラップ部の最深部よりも上方に形成されているため、本体支持部をトラップ部の下部に設けた場合に比べて排水トラップ全体を安定的に支持することができるとともに、本体支持部がリブとしても機能して排水トラップ全体の剛性を高めることができる。この場合、本体支持部は、トラップ部に貯留される液体の液面と同じ高さ付近に形成することで排水トラップ全体をより安定的に支持することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記排水トラップにおいて、導入路は、導入口がトラップ部よりも大径に形成されていることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、排水トラップは、導入路における導入口がトラップ部よりも大径に形成されているため、導入口に向かって落下する汚物または汚水をより確実に精度良く受け入れることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記排水トラップにおいて、排出路は、排出口に向かって下方に傾斜しながら延びて形成されていることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、排水トラップにおいて、排出路が排出口に向かって下方に傾斜しながら延びて形成されているため、トラップ部を通過した汚物または汚水を穏やかに下流側に流すことができ音の発生および落下の衝撃による汚物の管内での固着を抑制することができる。
また、本発明は、排水トラップの発明として実施できるばかりでなく、この排水トラップを備えた洋式便器およびこの洋式便器を備えたユニットトイレの発明としても実施できるものである。
具体的には、洋式便器は、使用者が腰掛ける便座と、汚物を受け止めるとともに同汚物を排出するための排出口を有したボウル部と、請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載した排水トラップとを有し、排水トラップは、ボウル部における排出口の下方に設けられているとよい。また、ユニットトイレは、請求項7に記載した洋式便器と、洋式便器を備えて屋外または屋内に一時的に設置される可搬型の個室とを備えるとよい。これらによれば、洋式便器およびユニットトイレは、前記した排水トラップと同様の作用効果を期待することができる。
以下、本発明に係る排水トラップ、洋式便器およびユニットトイレの一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るユニットトイレ100の構成を個室ドア105aが閉められた状態で概略的に示した斜視図である。また、図2は、図1に示すユニットトイレ100内の洋式便器200がポンプ式簡易水洗の場合における内部構成を斜め前方から概略的に示した一部破断斜視図である。また、図3は、図1に示すユニットトイレ100内の洋式便器200がポンプ式簡易水洗の場合における内部構成を斜め後方から概略的に示した一部破断斜視図である。また、図4は、図1に示すユニットトイレ100内の洋式便器200が完全水洗の場合における内部構成を斜め前方から概略的に示した一部破断斜視図である。また、図5は、図1に示すユニットトイレ100内の洋式便器200が完全水洗の場合における内部構成を斜め後方から概略的に示した一部破断斜視図である。このユニットトイレ100は、屋外または屋内において下水道工事を必ずしも必要とせずに設置、移動または撤去ができる簡易設置型のトイレである。
(ユニットトイレ100の構成)
本発明に係る排水トラップ300を説明する前に、この排水トラップ300が設置される洋式便器200を備えたユニットトイレ100について説明する。ユニットトイレ100は、ユニットベース101上に個室104を備えて構成されている。ユニットベース101は、ユニットトイレ100が設置される設置面上に載置されて屎尿(「汚物」ともいう)を貯留するとともに個室104内の床面104aを構成する部品であり、PP(ポリプロピレン樹脂)、PE(ポリエチレン樹脂)またはFRP(繊維強化樹脂)材などの樹脂材を水平方向に延びるとともに内部が空洞の箱状に成形して構成されている。すなわち、ユニットベース101の内部は、屎尿を貯留する便槽を構成している。
本発明に係る排水トラップ300を説明する前に、この排水トラップ300が設置される洋式便器200を備えたユニットトイレ100について説明する。ユニットトイレ100は、ユニットベース101上に個室104を備えて構成されている。ユニットベース101は、ユニットトイレ100が設置される設置面上に載置されて屎尿(「汚物」ともいう)を貯留するとともに個室104内の床面104aを構成する部品であり、PP(ポリプロピレン樹脂)、PE(ポリエチレン樹脂)またはFRP(繊維強化樹脂)材などの樹脂材を水平方向に延びるとともに内部が空洞の箱状に成形して構成されている。すなわち、ユニットベース101の内部は、屎尿を貯留する便槽を構成している。
一方、ユニットベース101の外部には、使用者が個室104に出入りし易くするために前側部分が階段状に形成されている。また、ユニットベース101の上面は、個室104内の床面104aを構成しており、給水ポンプ102および洋式便器200がそれぞれ設けられている。なお、ユニットベース101には、便槽を構成するユニットベース101内部の臭気を排気する脱気管や貯留した屎尿を回収するための汲取り口などが設けられているが本発明に直接関わらないため、これらの説明は省略する。
給水ポンプ102は、図示しない外部貯水タンクに貯留されている水を洋式便器200に供給するための給水装置である。ここで、外部貯水タンクは、ユニットトイレ100の外部に別体で設けられて洋式便器200内の洗浄に使用する水を貯留する容器である。この外部貯水タンクには、ユニットトイレ100の使用者または管理者によって適宜水が補給される。なお、給水ポンプ102は、外部貯水タンクに代えてユニットトイレ100内に設けられた内部貯水タンク(図示せず)から水の供給を受けてもよい。
給水ポンプ102は、前記外部貯水タンクに対して第1ポンプ給水管103aを介して接続されているとともに洋式便器200に対して第2ポンプ給水管103bを介して接続されており、この外部貯水タンク内に貯留されている水を使用者によるハンドル操作によって洋式便器200に供給する。この給水ポンプ102は、床面104a上における洋式便器200に隣接する位置に固定的に設けられている。
第1ポンプ給水管103aおよび第2ポンプ給水管103bは、前記外部貯水タンクに貯留されている水を給水ポンプ102を介して洋式便器200に導くための配管であり、可撓性を有する樹脂製のパイプでそれぞれ構成されている。この場合、第2ポンプ給水管103bは、洋式便器200内に設けられた後述する吐水ノズル206に接続されている。
個室104は、洋式便器200を収容して使用者が用を足す空間を構成する部屋であり、ユニットベース101上で上方向に延びる箱状に形成されている。より具体的には、個室104は、ユニットベース101の上面である床面104a上に樹脂材(高密度ポリエチレン樹脂など)をそれぞれ板状に形成した前面パネル105、背面パネル106、左側面パネル115、右側面パネル116および天井パネル117を直方体状に組み付けて構成されている。
前面パネル105は、個室104の正面側に起立した状態で配置されて他のパネル材とともに洋式便器200の周囲を囲う壁状の部品であり、個室ドア105aを開閉自在に支持する方形枠状に形成されている。個室ドア105aは、個室104内に対して使用者または管理者が出入りするために個室104内を開閉自在に仕切るための部品であり、樹脂材(高密度ポリエチレン樹脂など)を正面視で上下方向に延びる長方形状の板状に形成して構成されている。この個室ドア105aは、前面パネル105の内縁部に対して蝶番を介して取り付けられてこの蝶番を回動中心として回動する所謂開き戸で構成されている。ここで、洋式便器200における前面パネル105側が正面であり前側となる。
背面パネル106は、前面パネル105に対して洋式便器200を介した個室104の後側の位置に起立した状態で配置されて他のパネル材とともに洋式便器200の周囲を囲う壁状の部品であり、上下方向に延びる長方形状に形成されている。この背面パネル106には、タンク支持具106a、給水管支持具106bおよび排出パイプ貫通機構110がそれぞれ設けられている。ここで、洋式便器200における背面パネル106側が背面であり後側となる。
タンク支持具106aは、洋式便器200に供給する洗浄水を一時的に貯留する室内貯水タンク107を着脱自在に支持するための部品であり、室内貯水タンク107の背面に設けられたフック107aが引っ掛けられる板状体で構成されている。給水管支持具106bは、室内貯水タンク107に接続される第1タンク給水管108aを保持する部品であり、背面パネル106を貫通する金属製の円筒体で構成されている。
室内貯水タンク107は、個室104内に設置されて洋式便器200内の洗浄に使用する水を貯留する容器である。この室内貯水タンク107は、第1タンク給水管108aを介して上水道(図示せず)に接続されており、室内貯水タンク107内から水が排出されるごとに上水道から自動的に水が補給される。また、室内貯水タンク107は、第2タンク給水管108bを介して洋式便器200に接続されており、使用者によるハンドル操作によって洋式便器200に貯留している水を供給する。この場合、第2タンク給水管108bは、洋式便器200における吐水ノズル206に対して前記第2ポンプ給水管103bと選択的に接続される。
これらの第1タンク給水管108aおよび第2タンク給水管108bは、本実施形態においては剛性を有する金属製のパイプで構成されているが、可撓性を有する樹脂製のパイプで構成されていてもよい。すなわち、このユニットトイレ100は、洋式便器200に対して給水ポンプ102から給水を行うポンプ式簡易水洗と室内貯水タンク107を介した上水道から給水を行う完全水洗とを選択的に採用して構成することができる。
排出パイプ貫通機構110は、洋式便器200から汚物を導く排出パイプ114を通すための部分であり、主として、パイプ貫通孔111、開閉板112および案内レール113a,113bをそれぞれ備えて構成されている。パイプ貫通孔111は、排出パイプ114を通すための部分であり、背面パネル106を貫通する貫通孔で構成されている。
開閉板112は、パイプ貫通孔111に排出パイプ114を通さない場合にパイプ貫通孔111を塞ぎつつ第1ポンプ給水管103aを通すための部品であり、樹脂製、金属製または木製の板状体で構成されている。この開閉板112は、パイプ貫通孔111を覆うことができる大きさの方形に形成されるとともに、中央部に第1ポンプ給水管103aを通すための貫通孔が形成されている。
案内レール113a,113bは、開閉板112をスライド可能な状態で保持するための上下一対の棒状の部品であり、2つの棒状体の表面に開閉板112の上辺および下辺がそれぞれ摺動自在に嵌合する凹状の溝が形成されて構成されている。これらの案内レール113a,113bは、背面パネル106におけるパイプ貫通孔111に対して上方および下方にそれぞれ互いに平行な姿勢で取り付けられている。これにより、開閉板112は、案内レール113a,113bに沿ってスライドすることでパイプ貫通孔111を塞ぐ位置とパイプ貫通孔111から離隔した位置にそれぞれ位置決めすることができる。
排出パイプ114は、洋式便器200内に排泄された屎尿および洗浄水などの汚物を洋式便器200の外に導くための部品であり、可撓性を有する樹脂製のパイプで構成されている。この排出パイプ114は、上側便器半体203における排水トラップ300に対して直接着脱自在に接続される。なお、この排出パイプ114は、洋式便器200内の汚物をユニットベース101内の便槽で回収する場合には不要の部品である。
左側面パネル115および右側面パネル116は、前面パネル105および背面パネル106の各左右両端部にそれぞれ起立した状態で配置されて他のパネル材とともに洋式便器200の周囲を囲う壁状の部品であり、上下方向に延びる長方形状にそれぞれ形成されている。ここで、洋式便器200における左側面パネル115側および右側面パネル116側がそれぞれ左右の側面であり側方側となる。
天井パネル117は、個室104の上側に水平方向に延びた状態で配置されて他のパネル材とともに洋式便器200の周囲を囲って天井面を構成する部品であり、水平方向に延びる長方形状に形成されている。この天井パネル117は、全体が半透明の板状体で構成されている。
これらの床面104a、前面パネル105、背面パネル106、左側面パネル115、右側面パネル116および天井パネル117は、互いに隣接する部材同士がボルト(図示せず)などの連結具を介して互いに連結されてその内部が外部から視認不能な隔てられた空間として形成された個室104を構成している。なお、図2ないし図4においては、前面パネル105、右側面パネル116および天井パネル117の図示を省略している。また、図3および図5においては、背面パネル106を二点鎖線で示している。
(洋式便器200の構成)
洋式便器200は、図6および図7にそれぞれ示すように、使用者が腰掛けた姿勢で排泄した屎尿を受け止めてユニットベース101内の便槽または排出パイプ114に導くための器であり、樹脂材、金属材またはセラミック材を上方に向かって開口した器状に形成して構成されている。この場合、樹脂材としてはポリプロピレン樹脂などの熱可塑性樹脂のほかにFRP(繊維強化樹脂)材を用いることもできる。また、金属材としては、ステンレス材またはアルミニウム材を用いることができる。また、セミラック材としては陶器を用いることができる。
洋式便器200は、図6および図7にそれぞれ示すように、使用者が腰掛けた姿勢で排泄した屎尿を受け止めてユニットベース101内の便槽または排出パイプ114に導くための器であり、樹脂材、金属材またはセラミック材を上方に向かって開口した器状に形成して構成されている。この場合、樹脂材としてはポリプロピレン樹脂などの熱可塑性樹脂のほかにFRP(繊維強化樹脂)材を用いることもできる。また、金属材としては、ステンレス材またはアルミニウム材を用いることができる。また、セミラック材としては陶器を用いることができる。
この洋式便器200は、主として、便座201、便蓋202、上側便器半体203および下側便器半体210をそれぞれ備えて構成されている。なお、図7においては、便座201および便蓋202の図示を省略している。
便座201は、使用者が腰掛けるための部品であり、平面視でU字状またはO字状の平板状に形成されている。この便座201は、上側便器半体203の上面における背面パネル106側の端部に上下方向に回動自在な状態で取り付けられている。便蓋202は、上側便器半体203上に載置された便座201を上方から覆う部品であり、便座201を覆うことができる大きさの板状体の外縁部が便座201の側面を覆うことができる程度に下垂した形状に形成されている。この便蓋202は、便座201と同様に、上側便器半体203の上面における背面パネル106側の端部に上下方向に回動自在な状態で取り付けられている。
上側便器半体203は、図8ないし図11にそれぞれ示すように、便座201および便蓋202をそれぞれ支持するとともに使用者が排泄した屎尿を受け止めて下方に導くための部品であり、主として、便座載置部204およびボウル部207をそれぞれ備えて構成されている。便座載置部204は、便座201および便蓋202をそれぞれ支持する部分であり、便座201に沿って平面がリング状に延びて形成されている。この便座載置部204の裏面側には、図11に示すように、張出支持部205が形成されている。張出支持部205は、下側便器半体210の上側半体載置部211上に載置される部分であり、便座載置部204の裏面から下方に向かって格子状に突出して形成されている。
また、便座載置部204におけるリングの内側部分は、便座載置部204に沿って略垂直方向に下垂した内側下垂部204aが形成されているとともに、この内側下垂部204aの下方にボウル部207が形成されている。この場合、内側下垂部204aにおける便座201および便蓋202を支持する側の側面には、吐水ノズル206が設けられている。吐水ノズル206は、給水ポンプ102または室内貯水タンク107から導かれる洗浄水をボウル部207に向かって吐水する部品であり、第2ポンプ給水管103bまたは第2タンク給水管108bが連結されている。
ボウル部207は、使用者が排泄した屎尿および前記洗浄水を受け止めて下方に導く部分であり、内側下垂部204aより内側部分に凹状に窪んだ器状に形成されている。このボウル部207の最下部には、ボウル部207に排泄された屎尿および洗浄水がボウル部207の下方に排出される円筒状のボウル排出口207aが下方に向かって延びて形成されている。
一方、便座載置部204におけるリングの外側部分は、便座載置部204に沿って略垂直方向に下垂した外側下垂部208が形成されている。外側下垂部208は、下側便器半体210の上側半体載置部211の外側に位置して便座載置部204とともに上側半体載置部211を覆う部分であり便座載置部204の外縁部から下垂する板状に形成されている。この場合、外側下垂部208における内側面は、下側便器半体210の上側半体載置部211の外側面との間に隙間を介して対向配置されるように形成されている。また、外側下垂部208は、洋式便器200の背面側の中央部が上方に向かって凹状に切り欠かれており、後述する背面開口部218を形成している。
この外側下垂部208には、洋式便器200の前後方向に湾曲しながら延びる2つの左右側面における前後方向中央部に更に下方に張り出した張出部208aがそれぞれ形成されている。張出部208aは、凹状嵌合部208bが形成される部分であり、人手によって容易に外側に弾性変形させることができる板状に形成されている。
凹状嵌合部208bは、下側便器半体210の上側半体載置部211の外側面に設けられた凸状突起212と協働して上側便器半体203を下側便器半体210に連結するための部分であり、凸状突起212が嵌合する貫通孔で構成されている。そして、これらの便座載置部204、内側下垂部204a、ボウル部207、外側下垂部208が一体的に成形されて上側便器半体203が形成されている。また、この上側便器半体203は、本実施形態においては、下側便器半体210よりも軽量に形成されている。
下側便器半体210は、上側便器半体203におけるボウル部207を覆いつつ上側便器半体203を下方から支持する部品であり、主として、上側半体載置部211、内側形成部213および外側形成部217をそれぞれ備えて構成されている。上側半体載置部211は、上側便器半体203が載置される部分であり、下側便器半体210の上端部が便座載置部204の裏面に沿って平面がリング状に延びて形成されている。この場合、上側半体載置部211は、外側形成部217の上端外周部よりも内側の位置から起立して形成されており、外側下垂部208と外側形成部217とが垂直方向に略面一になるように形成されている。
この上側半体載置部211には、洋式便器200の前後方向に湾曲しながら延びる2つの左右側面における前後方向中央部に凸状突起212がそれぞれ形成されている。凸状突起212は、上側半体載置部211に設けられた凹状嵌合部208bと協働して上側便器半体203を下側便器半体210に連結するための部分であり、凹状嵌合部208b内を貫通する柱状に張り出して形成されている。本実施形態においては、凸状突起212は、楕円柱状に形成されている。
内側形成部213は、図12に示すように、上側便器半体203のボウル部207の前方側壁面および左右側の壁面をそれぞれ覆いつつボウル部207から排出された汚物を下方に排出させる部分であり、上方から下方に向かって開口面積が縮小する漏斗状に形成されている。より具体的には、内側形成部213は、主として、ボウル包囲部214、排出具支持部215および便器半体排出口216をそれぞれ有して構成されている。
ボウル包囲部214は、上側便器半体203のボウル部207の前方側壁面および左右側の壁面をそれぞれ覆う部分であり、下方にボウル部207に沿って絞られる傾斜面で構成されている。このボウル包囲部214の下端部には、排出具支持部215が形成されている。
排出具支持部215は、図13および図14にそれぞれ示すように、排出具であるフラッパ220および排水トラップ300が選択的に載置される部分であり、ボウル包囲部214の下端部が内側方向に張り出したリング状の平面部で構成されている。すなわち、排出具支持部215は、ボウル包囲部214の下端部の全周が内側方向に張り出して形成されている。この排出具支持部215は、本実施形態においては、水平方向に延びる平面で構成されている。
便器半体排出口216は、ボウル部207のボウル排出口207aから排出された汚物をユニットベース101内の便槽に導くための部分であり、排出具支持部215の内周部の全周から下方に向かって開口面積が縮小する漏斗状に形成されている。すなわち、排出具支持部215は、便器半体排出口216の上端側の開口部の外側にリング状に張り出して形成されている。
また、便器半体排出口216は、便器半体排出口216の上端側の部分は排出具支持部215上に選択的に載置されるフラッパ220または排水トラップ300の一部が収納可能な大きさに開口している。なお、図8においては、フラッパ220および排水トラップ300の図示をそれぞれ省略している。また、図9および図10においては、フラッパ220および排水トラップ300を二点鎖線でそれぞれ示している。
外側形成部217は、内側形成部213の外側を覆いつつ下側便器半体210の外表面を構成する部分であり、上方から下方に向かって内側形成部213に沿って絞られた形状に形成されている。この外側形成部217は、底部がユニットベース101の床面104a上にボルトによって固定されている。
また、上側便器半体203および下側便器半体210の各背面には、背面開口部218が形成されている。背面開口部218は、洋式便器200の背面から洋式便器200の内部へのメンテナンス作業を行い易くするとともに排水トラップ300を通すための部分であり、作業者が下側便器半体210の内部に手を入れて作業をできる程度の大きさで開口している。これらの上側半体載置部211、凸状突起212、内側形成部213、外側形成部217および背面開口部218が一体的に形成されて下側便器半体210が構成されている。
フラッパ220は、図15に示すように、上側便器半体203のボウル排出口207aから排出される汚物を一時的に保持しつつ所定量ごとに下方に排出させるための部品であり、ボウル排出口207aから排出された汚物をユニットベース101の便槽に送る際に使用される。すなわち、フラッパ220は、ポンプ式簡易水洗のユニットトイレ100に用いられる部品である。
このフラッパ220は、主として、閉塞板221および本体ハウジング222をそれぞれ備えて構成されている。閉塞板221は、上側便器半体203のボウル排出口207aの真下に配置されてこのボウル排出口207aから排出される汚物を受け止める部品であり、樹脂製の円板体で構成されている。
本体ハウジング222は、閉塞板221を開閉自在に保持した状態で排出具支持部215上に載置される部品であり、平面視で排出具支持部215の内側の開口部を完全に覆いつつ排出具支持部215の外周形状に対応する外形形状に形成されている。この本体ハウジング222には、ボウル排出口207aから排出される汚物を通過させるための貫通孔からなる排出口222aが形成されており、この排出口222aを開閉自在に塞ぐための開閉機構(図示せず)を介して閉塞板221を支持している。
ここで、開閉機構は、図示しない回転軸およびウエイトなどを備えて構成されており、閉塞板221上に溜まった汚物の重さによって閉塞板221を下方に傾斜させて汚物を排出口222aを介して下方に落下させるとともに、汚物の落下により軽くなった閉塞板221を上昇させて排出口222aを塞ぐ。
また、本体ハウジング222には、側面の全周に本体支持部223が形成されている。本体支持部223は、排出具支持部215上に載置される部分であるとともに、排出具支持部215上に載置された際に本体ハウジング222を支持する部分であり、本体ハウジング222の側面の全周からフランジ状に張り出して形成されている。この場合、本体支持部223は、平面視で排出具支持部215の内側の便器半体排出口216の開口部を完全に覆いつつ排出具支持部215の外周形状に対応する外形形状に形成されている。
(排水トラップ300の構成)
排水トラップ300は、図16に示すように、上側便器半体203のボウル排出口207aから排出される汚物を洋式便器200の外部に導くための部品であり、ボウル排出口207aから排出された汚物をユニットトイレ100の外に送る際に使用される。すなわち、排水トラップ300は、完全水洗のユニットトイレ100に用いられる部品である。この排水トラップ300は、主として、導管301と本体支持部310とを備えて構成されている。
排水トラップ300は、図16に示すように、上側便器半体203のボウル排出口207aから排出される汚物を洋式便器200の外部に導くための部品であり、ボウル排出口207aから排出された汚物をユニットトイレ100の外に送る際に使用される。すなわち、排水トラップ300は、完全水洗のユニットトイレ100に用いられる部品である。この排水トラップ300は、主として、導管301と本体支持部310とを備えて構成されている。
導管301は、ボウル排出口207aから排出される屎尿および洗浄水などの汚物を洋式便器200の外部に導くための部品であり、S字状に形成した樹脂製のパイプで構成されている。より具体的には、導管301は、主として、導入路302、トラップ部303および排出路304をそれぞれ備えて構成されている。
導入路302は、ボウル排出口207aから排出される汚物を受け入れてトラップ部303に導くための管路であり、上方に向かって開口して形成されている。この場合、導入路302における前記上方に向かって開口する開口部である導入口302aは、トラップ部303の内径よりも大きな内径で開口している。本実施形態においては、導入口302aは、ボウル排出口207aを挿し込めるようにボウル排出口207aの外径よりも大きな内径に形成されている。この導入路302は、導入口302aの直下にトラップ部303が形成されている。
トラップ部303は、導入路302側への臭気または害虫の進入を防止するための部分であり、U字状またはV字状に屈曲して形成された管路である。このトラップ部303は、排出路304側が斜め上方に向かって延びて形成されている。
排出路304は、導入路302およびトラップ部303をそれぞれ通過した汚物を導管301の外に排出するための部分であり、トラップ部303に対して屈曲して斜め下方に向かって開口している。この場合、排出路304における前記斜め下方に開口する開口部である排出口304aは、トラップ部303の内径よりも大きな内径で開口している。本実施形態においては、排出口304aは、排出パイプ114を挿し込めるように排出パイプ114の外径よりも大きな内径に形成されている。この排出路304は、トラップ部303の上端部から屈曲して斜め下方に延びて形成されている。
本体支持部310は、排出具支持部215上に載置される部分であるとともに、排出具支持部215上に載置された際に導管301を支持する部品であり、導管301の外側にフランジ状に延びる板状に形成されている。この場合、本体支持部310は、トラップ部303内に溜められる水の上面と平行に延びて形成されている。
また、本体支持部310は、導管301における導入口302aの直下部分の高さ位置、より具体的には、導入口302aおよび排出路304を上方に露出させるとともにトラップ部303を下方に露出させる位置で水平方向に広がるフランジ状に形成されている。この場合、本体支持部310は、平面視で排出具支持部215の内側の便器半体排出口216の開口部を完全に覆いつつ排出具支持部215の外周形状に対応する外形形状に形成されている。
また、本体支持部310には、表裏面(図示上面および図示下面)にリブ311が形成されている。リブ311は、本体支持部310の剛性を向上させるため部分であり、本体支持部310の表裏面の各板面から起立する壁状に形成されている。本実施形態においては、リブ311は、本体支持部310の表裏面の各全面から格子状に起立して形成されている。
(ユニットトイレ100の作動)
次に、このように構成したユニットトイレ100の作動について説明する。本作動説明においては、図2および図3にそれぞれ示すポンプ式簡易水洗の洋式便器200におけるフラッパ220またはユニットベース101の便槽が故障した場合を想定して図4および図5にそれぞれ示す完全水洗に切り替える作業を通じて本願発明の特徴を説明する。
次に、このように構成したユニットトイレ100の作動について説明する。本作動説明においては、図2および図3にそれぞれ示すポンプ式簡易水洗の洋式便器200におけるフラッパ220またはユニットベース101の便槽が故障した場合を想定して図4および図5にそれぞれ示す完全水洗に切り替える作業を通じて本願発明の特徴を説明する。
このユニットトイレ100は、屋外または屋内に設置されて使用に供される。まず、作業者は、第2ポンプ給水管103bを洋式便器200における吐水ノズル206から取り外す。この場合、作業者は、洋式便器200の背面が背面開口部218によって大きく開口しているため、洋式便器200の前方から手を延ばして容易に第2ポンプ給水管103bを吐水ノズル206から取り外すことができる。
次に、作業者は、図8の破線矢印に示すように、洋式便器200の上側便器半体203における張出部208aを左右方向の各外側に湾曲するように変形させて凹状嵌合部208b内を貫通する凸状突起212を抜いて嵌合状態を解消させた状態で上側便器半体203を上方に持ち上げる。これにより、作業者は、上側便器半体203を下側便器半体210から分離することができる。この場合、上側便器半体203には、便座201および便蓋202が取り付けられた状態であるが、上側便器半体203の分離に際して便座201および便蓋202を事前に取り外しておいてもよい。
次に、作業者は、上側便器半体203の除去によって内部が露出した下側便器半体210の内部からフラッパ220を取り除く(図12および図13参照)。この場合、フラッパ220は、排出具支持部215上に載置されているのみであるため、容易に取り除くことができる。
次に、作業者は、給水ポンプ102に連結されている第1ポンプ給水管103aを取り外した後、この第1ポンプ給水管103aを排出パイプ貫通機構110の開閉板112およびパイプ貫通孔111からも抜き取る。これにより、給水ポンプ102は、ユニットトイレ100の外部に別体で設けられた外部貯水タンクに対して接続状態が解消されるため給水を受けることができない状態となる。
次に、作業者は、排出パイプ貫通機構110の開閉板112をスライドさせて開閉板112をパイプ貫通孔111に対向する位置から退避させてパイプ貫通孔111を個室104内に露出させる。そして、作業者は、排出パイプ114を用意してパイプ貫通孔111を貫通させて排出パイプ114の一方の端部を個室104内に導く。
次に、作業者は、排水トラップ300を用意して個室104内に導いた排出パイプ114の一方の端部を排出口304aに接続した後、この排水トラップ300を下側便器半体210内における排出具支持部215上に配置する(図14参照)。なお、この場合、作業者は、排水トラップ300を排出具支持部215上に載置した後に排出パイプ114を接続してもよいことは当然である。また、排出パイプ114の他方の端部は、図示しない下水管または浄化槽に接続される。また、図14においては、排出パイプ114の図示を省略している。
次に、作業者は、前作業によって分離した上側便器半体203を下側便器半体210上に載置する。この場合、作業者は、下側便器半体210における上側半体載置部211上に上側便器半体203の便座載置部204の裏面に形成された張出支持部205を載置する。これにより、上側便器半体203は、外側下垂部208が上側半体載置部211の外側に位置することで下側便器半体210に対して水平方向の位置ずれが防止される。なお、上側便器半体203は、内側下垂部204aが上側半体載置部211の内側に位置することによっても下側便器半体210に対して水平方向の位置ずれが防止される。
また、作業者は、図8の破線矢印に示すように、上側便器半体203を下側便器半体210上に載置するに際して、上側便器半体203における張出部208aを左右方向の各外側に湾曲するように変形させて凹状嵌合部208b内に凸状突起212を貫通させることで凸状突起212を凹状嵌合部208bに嵌合させる。これにより、上側便器半体203を下側便器半体210上により安定的に載置することができる。
次に、作業者は、室内貯水タンク107、第1タンク給水管108aおよび第2タンク給水管108bをそれぞれ用意する。そして、作業者は、室内貯水タンク107を背面パネル106に対してフック107aおよびタンク支持具106aをそれぞれ介して取り付ける。次いで、作業者は、第2タンク給水管108bを用いて室内貯水タンク107と洋式便器200の吐水ノズル206とを接続する。また、作業者は、第1タンク給水管108aを用いて室内貯水タンク107に上水道(図示せず)に接続する。
これにより、洋式便器200は、室内貯水タンク107を介して上水道に接続されるとともに、排出パイプ114を介して下水道に接続される。すなわち、作業者は、ユニットトイレ100の水洗方式をポンプ式簡易水洗から完全水洗に切り替えることができる(図4および図5参照)。
この完全水洗の水洗方式のユニットトイレ100においては、ボウル部207上に排泄された屎尿はボウル排出口207aを介して排水トラップ300の導入路302に導かれるとともにこの導入路302を介してトラップ部303内に導かれて溜まる。そして、トラップ部303に貯留した屎尿は、吐水ノズル206から吐出される洗浄水によって排出路304側に押し流されて排出パイプ114に導かれるとともに、この排出パイプ114を介して図示しない下水管または浄化槽に排出される。
なお、ユニットトイレ100は、フラッパ220またはユニットベース101の便槽の故障が復旧した場合には、ユニットトイレ100の水洗方式を完全水洗からポンプ式簡易水洗に上記した手順と同様の手順で切り替えることができる。
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、排水トラップ300は、トラップ部303、導入路302および排出路304からなる導管301を他の物品である洋式便器200内に対して支持する本体支持部310を備えているため、この排水トラップ300を洋式便器200のボウル部207の下方に配置することでボウル部207に排泄された汚物を便槽以外の場所に導くことができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、各変形例の説明においては、上記実施形態と同様の部分については同じ符号を付して重複する説明は省略する。
例えば、上記実施形態においては、排水トラップ300は、本体支持部310がトラップ部303内に溜められる水の上面と平行に延びて形成されている。これにより、排水トラップ300は、排出具支持部215を水平な面を形成しておくことで簡単に設置することができる。しかし、本体支持部310は、本体支持部310がトラップ部303内に溜められる水の上面と平行ではなく交わる方向に延びる板状、または板状以外の形状に形成されていてもよい。例えば、本体支持部310は、図示下方に向かって突出する円筒または円柱状のボスで構成することもできる。
また、上記実施形態においては、本体支持部310は、導管301における導入口302aの直下部分の高さ位置に形成した。しかし、本体支持部310は、トラップ部303の最深部(最下部)よりも上方に形成されることで本体支持部310をトラップ部303の下部に設けた場合に比べて排水トラップ300全体を安定的に支持することができるとともに、本体支持部310がリブとしても機能して排水トラップ300全体の剛性を高めることができる。しかし、本体支持部310は、トラップ部303の最下部に設けることもできる。
また、上記実施形態においては、本体支持部310は、導入路302およびトラップ部303の外周部にフランジ状に張り出して形成した。しかし、本体支持部310は、導入路302、トラップ部303および排出路304のうちの少なくとも一部に形成されていればよい。したがって、本体支持部310は、例えば、トラップ部303の外周部にのみ形成することができる。
また、上記実施形態においては、排水トラップ300は、導入口302aおよび排出口304aをトラップ部303の内径よりも大きく開口するように形成した。しかし、導入口302aおよび排出口304aは、トラップ部303の内径と同じ大きさまたはそれ以下の大きさに形成することもできる。
また、上記実施形態においては、本体支持部310は、平面視で排出具支持部215の内側の便器半体排出口216の開口部を完全に覆いつつ排出具支持部215の外周形状に対応する外形形状に形成した。しかし、本体支持部310は、排出具支持部215上に載置される形状に形成されていればよい。したがって、本体支持部310は、導管301の外周部から棒体または板状体が放射状に延びるように形成してもよい。また、本体支持部310は、格子状に形成されていてよい。
また、上記実施形態においては、本体支持部310には、表裏面に格子状のリブ311が形成されて構成されている。これにより、排水トラップ300は、板状に形成された本体支持部310の剛性を確保することができる。しかし、本体支持部310は、表裏面における一方にのみリブ311を設けてもよいし、格子状以外の形状のリブ311を形成してもよい。また、本体支持部310は、リブ311を省略して構成することもできる。
また、上記実施形態においては、排水トラップ300は、導入路302の導入口302aが図示上方に向かって開口するように形成した。しかし、導入路302の向きは、導入口302aに接続される相手部材の向きに応じて適宜形成されるものである。したがって、導入路302の向きは、導入口302aが水平方向に開口するように形成することもできる。
また、上記実施形態においては、排水トラップ300は、導入路302の導入口302aが図示上方に向かって開口するように形成した。しかし、排出路304は、排出口304aに向かって斜め下方に延びて形成した。しかし、排出路304は、トラップ部303から流される排水を下流側に流すことができればよい。したがって、排出路304は、水平方向に延びて形成されていてよいし、排出口304aが下方に向いて開口するように形成することもできる。
また、上記実施形態においては、排水トラップ300は、洋式便器200内に設置した。しかし、排水トラップ300は、図17に示すように、洋式便器200を支持するユニットベース101の床面104aに配置することもできる。また、排水トラップ300は、可搬型のユニットトイレ、すなわち、仮設トイレに設置したが、常設トイレに設置するものであってもよい。また、排水トラップ300は、洋式便器200以外の排水口または下水管に設けることもできる。なお、図17は、ユニットトイレ100を簡易的に示している。
100…ユニットトイレ、
101…ユニットベース、102…給水ポンプ、103a…第1ポンプ給水管、103b…第2ポンプ給水管、104…個室、104a…床面、105…前面パネル、105a…個室ドア、106…背面パネル、106a…タンク支持具、106b…給水管支持具、107…室内貯水タンク、107a…フック、108a…第1タンク給水管、108b…第2タンク給水管、110…排出パイプ貫通機構、111…パイプ貫通孔、112…開閉板、113a,113b…案内レール、114…排出パイプ、115…左側面パネル、116…右側面パネル、117…天井パネル、
200…洋式便器、201…便座、202…便蓋、203…上側便器半体、204…便座載置部、204a…内側下垂部、205…張出支持部、206…吐水ノズル、207…ボウル部、207a…ボウル排出口、208…外側下垂部、208a…張出部、208b…凹状嵌合部、
210…下側便器半体、211…上側半体載置部、212…凸状突起、213…内側形成部、214…ボウル包囲部、215…排出具支持部、216…便器半体排出口、217…外側形成部、218…背面開口部、
220…フラッパ、221…閉塞板、222…本体ハウジング、222a…排出口、223…本体支持部、
300…排水トラップ、301…導管、302…導入路、302a…導入口、303…トラップ部、304…排出路、304a…排出口、310…本体支持部、311…リブ。
101…ユニットベース、102…給水ポンプ、103a…第1ポンプ給水管、103b…第2ポンプ給水管、104…個室、104a…床面、105…前面パネル、105a…個室ドア、106…背面パネル、106a…タンク支持具、106b…給水管支持具、107…室内貯水タンク、107a…フック、108a…第1タンク給水管、108b…第2タンク給水管、110…排出パイプ貫通機構、111…パイプ貫通孔、112…開閉板、113a,113b…案内レール、114…排出パイプ、115…左側面パネル、116…右側面パネル、117…天井パネル、
200…洋式便器、201…便座、202…便蓋、203…上側便器半体、204…便座載置部、204a…内側下垂部、205…張出支持部、206…吐水ノズル、207…ボウル部、207a…ボウル排出口、208…外側下垂部、208a…張出部、208b…凹状嵌合部、
210…下側便器半体、211…上側半体載置部、212…凸状突起、213…内側形成部、214…ボウル包囲部、215…排出具支持部、216…便器半体排出口、217…外側形成部、218…背面開口部、
220…フラッパ、221…閉塞板、222…本体ハウジング、222a…排出口、223…本体支持部、
300…排水トラップ、301…導管、302…導入路、302a…導入口、303…トラップ部、304…排出路、304a…排出口、310…本体支持部、311…リブ。
Claims (8)
- 液体が溜められるようにU字状に屈曲した管路で構成されたトラップ部と、
前記トラップ部に繋がる管路で構成されて前記トラップ部とは反対側の端部が開口する導入口を有した導入路と、
前記トラップ部に対して前記導入路とは反対側に繋がる管路で構成されて前記トラップ部とは反対側の端部が開口する排出口を有した排出路と、
前記トラップ部、前記導入路および前記排出路のうちの少なくとも1つの外側に張り出して形成されて前記トラップ部、前記導入路および前記排出路からなる導管を他の物品に対して支持する本体支持部とを備えることを特徴とする排水トラップ。 - 請求項1に記載した排水トラップにおいて、
前記本体支持部は、
前記トラップ部内に溜められる液体の液面と平行に延びる板状に形成されていることを特徴とする排水トラップ。 - 請求項2に記載した排水トラップにおいて、
前記本体支持部は、
板面から起立するリブを備えていることを特徴とする排水トラップ。 - 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載した排水トラップにおいて、
前記本体支持部は、
前記トラップ部の最深部よりも上方に形成されていることを特徴とする排水トラップ。 - 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載した排水トラップにおいて、
前記導入路は、
前記導入口が前記トラップ部よりも大径に形成されていることを特徴とする排水トラップ。 - 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載した排水トラップにおいて、
前記排出路は、
前記排出口に向かって下方に傾斜しながら延びて形成されていることを特徴とする排水トラップ。 - 使用者が腰掛ける便座と、
汚物を受け止めるとともに同汚物を排出するための排出口を有したボウル部と、
請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載した排水トラップとを有し、
前記排水トラップは、
前記ボウル部における前記排出口の下方に設けられていることを特徴とする洋式便器。 - 請求項7に記載した洋式便器と、
前記洋式便器を備えて屋外または屋内に一時的に設置される可搬型の個室とを備えたことを特徴とするユニットトイレ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019140245A JP2021021304A (ja) | 2019-07-30 | 2019-07-30 | 排水トラップ、洋式便器およびユニットトイレ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019140245A JP2021021304A (ja) | 2019-07-30 | 2019-07-30 | 排水トラップ、洋式便器およびユニットトイレ |
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---|---|---|---|---|
JPS5072435A (ja) * | 1973-10-30 | 1975-06-16 | ||
JPS60162178U (ja) * | 1984-04-03 | 1985-10-28 | 吉村 優紀廣 | 水洗トイレ |
KR100909403B1 (ko) * | 2009-04-16 | 2009-07-24 | 박철웅 | 사이펀 관을 구비한 변기 |
JP2010138696A (ja) * | 2010-03-25 | 2010-06-24 | Tetsuo Murayama | ロータリートラップ式節水トイレ |
JP2013221266A (ja) * | 2012-04-13 | 2013-10-28 | Panasonic Corp | 便器装置 |
-
2019
- 2019-07-30 JP JP2019140245A patent/JP2021021304A/ja active Pending
Patent Citations (5)
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