JP2021020791A - エレベータロープ検査装置及びエレベータロープ検査方法 - Google Patents

エレベータロープ検査装置及びエレベータロープ検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021020791A
JP2021020791A JP2019139287A JP2019139287A JP2021020791A JP 2021020791 A JP2021020791 A JP 2021020791A JP 2019139287 A JP2019139287 A JP 2019139287A JP 2019139287 A JP2019139287 A JP 2019139287A JP 2021020791 A JP2021020791 A JP 2021020791A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elevator rope
past
data
current
measurement position
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019139287A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7230727B2 (ja
Inventor
祥季 野田
Shoki Noda
祥季 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP2019139287A priority Critical patent/JP7230727B2/ja
Publication of JP2021020791A publication Critical patent/JP2021020791A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7230727B2 publication Critical patent/JP7230727B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】エレベータロープの測定位置の誤差に依存することなくエレベータロープの検査精度の補償を図る。【解決手段】エレベータロープ検査装置1において、画像収録部41は、ラインセンサカメラ2a,2bから供されたエレベータロープ10の画像信号S2に基づく直径値をエレベータロープ10の位置信号S3と関連付けて記憶装置5に保存する。計測位置補正部6は、記憶装置5に保存されたエレベータロープ10の現在と過去の計測位置との間に誤差がある場合に当該現在と当該過去の直径値の差分の総量が最小となるように当該過去の計測位置の表示を当該現在の計測位置の表示にシフトさせる。データ比較部7は、前記シフトにより表示が補正されたエレベータロープ10の直径値の過去データを現在データと比較することによりエレベータロープ10の異常個所を検出する。【選択図】図1

Description

本発明はエレベータロープの検査する技術に関する。
エレベータロープの検査手法としては例えば特許文献1,2に開示のワイヤーロープ検査装置が提案されている。これらの検査装置はエレベータのワイヤーロープの撮影画像から検出したワイヤーロープの径の計測値に基づき検査を行う。
特許第5769875号公報 特開2011−132010号公報 特開2018−87063号公報
従来のエレベータロープ検査装置は、エレベータロープの径の計測値に基づき検査を行うが、エレベータロープの測定位置に誤差が生じた場合の検査精度の補償が不十分である。
本発明は、上記の事情を鑑み、エレベータロープの測定位置の誤差に依存することなくエレベータロープの検査精度の補償を図ることを課題とする。
そこで、本発明の一態様は、エレベータロープ検査装置であって、エレベータロープの現在と過去の計測位置との間に誤差がある場合に当該現在と当該過去の直径値の差分の総量が最小となるように当該過去の計測位置の表示を当該現在の計測位置の表示にシフトさせる計測位置補正部と、前記シフトにより表示が補正された前記直径値の過去データを現在データと比較することにより前記エレベータロープの異常箇所を検出するデータ比較部を備える。
本発明の一態様は、エレベータロープ検査装置であって、エレベータロープの現在の計測位置の個数が当該エレベータロープの過去の計測位置の個数と異なる場合に当該現在と当該過去の直径値の差分の総量が最小となる伸縮マッチングにより当該現在の計測位置の表示を当該過去の計測位置の表示にシフトさせる計測位置補正部と、前記シフトにより表示が補正された前記直径値の現在データを過去データと比較することにより前記エレベータロープの異常箇所を検出するデータ比較部を備える。
本発明の一態様は、前記エレベータロープ検査装置において、前記データ比較部は前記伸縮マッチングにより伸縮された前記現在の計測位置の区間を前記エレベータロープのスリップ箇所として検出する。
本発明の一態様は、前記エレベータロープ検査装置において、前記異常箇所は摩耗進行箇所である。
本発明の一態様は、エレベータロープ検査装置が実行するエレベータロープ検査方法であって、エレベータロープの現在と過去の計測位置との間に誤差がある場合に当該現在と当該過去の直径値の差分の総量が最小となるように当該過去の計測位置の表示を当該現在の計測位置の表示にシフトさせるステップと、前記シフトにより表示が補正された前記直径値の過去データを現在データと比較することにより前記エレベータロープの異常個所を検出するステップを有する。
本発明の一態様は、エレベータロープ検査装置が実行するエレベータロープ検査方法であって、エレベータロープの現在の計測位置の個数が当該エレベータロープの過去の計測位置の個数と異なる場合に当該現在と当該過去の直径値の差分の総量が最小となる伸縮マッチングにより当該現在の計測位置の表示を当該過去の計測位置の表示にシフトさせるステップと、前記シフトにより表示が補正された前記直径値の現在データを過去データと比較することにより前記エレベータロープの異常箇所を検出するステップを有する。
以上の本発明によれば、エレベータロープの測定位置の誤差に依存することなくエレベータロープの検査精度の補償を図ることができる。
本発明の一態様であるエレベータロープ検査装置の概略構成図。 エレベータロープの二値画像の一例。 エレベータロープの計測位置と直径値との関係を示したグラフの一例。 前記直径値の現在データDcと過去データDpを比較表示したグラフの一例。 前記直径値の現在データDcと過去データDpとの差分をクロスハッチで示したグラフの一例。 前記直径値の過去データDpのシフト量(位置表示の補正量)をクロスハッチで示したグラフの一例。 前記エレベータロープ検査装置の動作例1を説明したフローチャート。 エレベータロープのスリップが生じた場合と生じてない場合の計測データ数と当該エレベータロープの直径値との関係を示したグラフの一例。 図8のグラフの伸縮マッチング処理により得られたグラフの一例。 前記エレベータロープ検査装置の動作例2を説明したフローチャート。 計測位置表示の補正前のエレベータロープの計測位置と直径値との関係を示したグラフの一例。 計測位置表示の補正後のエレベータロープの計測位置と直径値との関係を示したグラフの一例。 前記エレベータロープ検査装置の動作例3を説明したフローチャート。
以下に図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1に示された本実施形態のエレベータロープ検査装置1は、エレベータロープ10の径の計測値に基づきエレベータロープ10の検査を行う際、過去と現在の計測位置のずれを起こしているデータ間の位置補正を行うことにより、検査精度の補償を図る。
(エレベータロープ検査装置1の態様例)
エレベータロープ検査装置1は、ラインセンサカメラ2a,2b、照明装置3a,3b及び解析部4、記憶装置5、計測位置補正部6及びデータ比較部7を備える。
ラインセンサカメラ2a,2bは、本発明に供される撮影装置の一態様である。特に、ラインセンサカメラ2aは、同期信号S1によりラインセンサカメラ2bと同期して例えばエレベータロープ10の正面からの撮影範囲R1を撮影する。一方、ラインセンサカメラ2bは、同期信号S1によりラインセンサカメラ2aと同期して例えばエレベータロープ10の背面からの撮影範囲R2を撮影する。
また、ラインセンサカメラ2a,2bは、スキャン方向がエレベータロープ10の走行方向に直交し且つ撮影ラインがエレベータロープ10の走行方向に対して同一位置となると共にエレベータロープ10の周方向全周を撮影する。さらに、ラインセンサカメラ2a,2bは、エレベータのコントローラ8から供されたエレベータロープ10の走行速度に基づく位置信号S3に応じてサンプリング周波数を自動的に変更しながら撮影する(特許文献3)。
照明装置3aは、ラインセンサカメラ2aの近傍に配置され、エレベータロープ10の撮影範囲R1を照明する。一方、照明装置3bは、ラインセンサカメラ2bの近傍に配置され、エレベータロープ10の撮影範囲R2を照明する。
以上のラインセンサカメラ2a,2b及び照明装置3a,3bは、エレベータロープ10の巻き上げ機の周辺に配置される。
解析部4は、コンピュータのハードウェア資源とソフトウェア資源との協働により、画像収録部41及び画像処理部42を備える。
画像収録部41は、ラインセンサカメラ2a,2bから供された画像信号S2に基づきエレベータロープ10の二値画像である図2に例示の画像11を作成する。また、この画像11のデータをコントローラ8からのエレベータロープ10の位置信号S3に基づく計測位置と関連付けて逐次的に記憶装置5に保存する。
画像処理部42は、画像信号S2に基づく二値画像である画像11に基づき位置信号S3に対応したエレベータロープ10の直径値を算出する。この直径値は、特許文献2等の周知の径の計算法により算出され、位置信号S3に基づく計測位置と関連付けられて記憶装置5に時系列的に逐次保存される。前記直径値は例えば図3に示したような計測位置との関係を示したグラフの態様で記憶装置5に保存される。
計測位置補正部6は、エレベータロープ10の過去と現在の計測位置との間に誤差がある場合に当該過去と当該現在の直径値の差分の総量が最小となるように当該過去の計測位置の表示を当該現在の計測位置の表示にシフトさせる。
データ比較部7は、前記シフトにより表示が補正されたエレベータロープ10の直径値の現在データDcを過去データDpと比較することによりエレベータロープ10の異常個所を検出する。
(動作例1)
エレベータロープ10の直径値のデータ数は同じであるが計測位置がずれている場合のエレベータロープ検査装置1の動作例について説明する。
前記直径値のデータは図2に例示されたエレベータロープ10の二値画像から算出されたものである。エレベータロープ10の計測位置と直径値との関係を示したグラフの形態は例えば図3に示したようにエレベータロープ10の表面形状に応じて凹凸を成す。
コントローラ8から取得されるエレベータロープ10の計測位置は計測毎に誤差が生じるので、前記直径値の現在データDcと過去データDpのグラフは例えば図4のようにずれが生じる。
そこで、計測位置補正部6は、過去データDpと現在データDcの摩耗量の違いに着目し、計測位置における摩耗量の過去データDpと現在データDcの比較のために、過去データDpの計測位置の表示を補正する。
図5のクロスハッチで示した領域は誤差を含む同一計測位置における摩耗量の差分を示す。前記表示の補正を行う際には前記摩耗量の差分を評価する。具体的には過去データDpの計測位置を同図の太矢印の方向にシフトさせながらの比較により当該計測位置の現在データDcとの差分を逐次的に算出していく。このとき、前記差分の総量が図6に示すような最小となる過去データDpのシフト量が位置補正量となる。データ比較部7は、過去データDpと現在データDcの摩耗量の比較により計測位置毎の摩耗量やロープ全体の摩耗平均値を算出し、前回の測定値から摩耗が大きく進行した箇所を検出する。
以下、図7のフローチャートを参照して動作例1の実行ステップについて説明する。
S101:ラインセンサカメラ2a,2bはエレベータロープ10を撮影する。画像収録部41は前記撮影により得られた画像信号S2の二値化処理によりエレベータロープ10の画像11を作成してコントローラ8からの位置信号S3と関連付けて記憶装置5に保存する。
S102:画像処理部42は、記憶装置5から引き出したエレベータロープ10の画像11に基づき位置信号S3に対応したエレベータロープ10の直径値を算出して位置信号S3に基づく計測位置と当該直径値との関係を示すグラフを作成する。このグラフは記憶装置5に保存される。
S103:計測位置補正部6は、記憶装置5から引き出したエレベータロープ10の直径値の現在データDcと過去データDpとの間で計測位置の誤差がある場合に過去データDpの計測位置の表示について以下のシフトを実行する。すなわち、現在データDcと過去データDpとの直径値の差分の総量が最小となるように過去データDpの計測位置の表示を現在データDcの計測位置の表示にシフトさせる(図5,6)。この過去データDpがシフト表示されたグラフは例えば図6の態様で記憶装置5の計測データのデータベースDBに格納される。
S104:データ比較部7は、記憶装置5から引き出した図6のグラフに基づくエレベータロープ10の直径値の現在データDcと過去データDpとの比較を行う。
S105:前記比較によりエレベータロープ10に異常箇所があると判断されると、S106に移行し、それ以外の場合には動作例1の処理が終了する。
S106:前記異常箇所があったと判断されると、画像処理部42は、エレベータロープ10の摩耗進行箇所(例えば、前回の測定値から摩耗が大きく進んだ箇所)を表示した検査結果の画像を作成して出力する。その後、動作例1の処理が終了する。尚、本ステップで得られた画像はエレベータロープ検査装置1のモニタ部またはユーザ(例えば、点検業者)の端末に適宜に出力表示される。
従来技術においてはエレベータロープの位置信号に誤差が生じた場合にはエレベータロープの直径値の現在データと過去データとの比較が困難であった。
これに対して、動作例1によれば、エレベータロープ10の直径値の現在データと過去データの比較の際、現在データDcとの差分の総量が最小となるように過去データDpの計測位置の表示が現在データDcの計測位置の表示にシフトされる(図5,6)。
したがって、以上の動作例1のエレベータロープ検査方法によれば、検査に供される外部信号に誤差が生じても、エレベータロープ10の現在データと過去データの適切な比較が可能となり、エレベータロープ10の検査精度の補償を図ることができる。
(動作例2)
エレベータロープ10の直径値の現在データと過去データの数が異なる場合のエレベータロープ検査装置1の動作例について説明する。
エレベータロープ検査装置1はコントローラ8からのエレベータの位置信号S3に応じてラインセンサカメラ2a,2bのフレームレートを変更することにより常に一定のピッチ間隔でエレベータロープ10を撮影する。ここで、エレベータロープ10とシーブとの間にエレベータロープ10のスリップが生じ、計測位置に誤差が生じた場合、それに応じてラインセンサカメラ2a,2bのフレームレートに対しても影響が発生する。前記スリップによりフレームレートに差が生じた場合にはエレベータロープ10の撮影画像枚数及び画像解析したロープ直径値の計測データの量に対して誤差が生じる。
同一の計測対象でもスリップによる位置誤差が発生した場合、例えば図8に示されたようにスリップが生じたエレベータロープ10の直径値Aのデータ量とスリップが生じていないエレベータロープ10の直径値Nのデータ量との間に差dが生じる。つまり、直径値Aのデータ量が直径値Nのデータ量よりも多い状況となっている。
スリップが発生した場合と発生していない場合のエレベータロープ10の直径値を比較して経年劣化を把握する際には当該直径値のデータ数を補正して同一の計測位置について比較する必要がある。
そこで、計測位置補正部6は、前記データ数の補正にあたり、動的計画法(Dynamic Programming)に例示される周知の伸縮マッチングを適用する。この伸縮マッチングによりデータ数の異なるデータに対する計測位置の表示の補正が行える。
具体的には、ロープの凹凸形状に着目しスリップが生じた際の直径値データを伸縮させ、発生しない場合との直径値の差分を逐次的に算出していく。この差分の総量が最小となるような現在データの伸縮量を位置補正量とする。前記計測位置の表示の補正が行われた後、データ比較部7は摩耗量の過去データと現在データの比較により計測位置毎の摩耗量やロープ全体の摩耗平均値を算出し、前回の測定値から摩耗が大きく進んだ箇所を検出する。
以下、図10のフローチャートを参照して動作例2の実行ステップについて説明する。
S201:ラインセンサカメラ2a,2bはエレベータロープ10を撮影する。画像収録部41はS101と同様の処理によりエレベータロープ10の画像11を作成してコントローラ8からの位置信号S3と関連付けて記憶装置5に保存する。
S202:画像処理部42は、記憶装置5から引き出したエレベータロープ10の画像11についてS102と同様の処理を行い、エレベータロープ10の計測位置と直径値との関係を示すグラフを作成する。このグラフは記憶装置5に保存される。
S203:計測位置補正部6は、記憶装置5から引き出したエレベータロープ10の直径値の現在データと過去データとの間で計測位置の個数が異なる場合に現在データの計測位置の表示について以下のシフトを実行する。すなわち、現在データと過去データとの差分の総量が最小となる伸縮マッチングにより現在データ(例えば、図8の直径値Aのデータ)の計測位置の表示を過去データ(例えば、図8の直径値Nのデータ)の計測位置の表示にシフトさせる(図8,9)。この現在データがシフト表示されたグラフは例えば図9の態様で記憶装置5の計測データのデータベースDBに格納される。
S204:データ比較部7は、記憶装置5から引き出した図9のグラフに基づきエレベータロープ10の現在データ(例えば、直径値Aのデータ)と過去データ(例えば、直径値Nのデータ)との比較を行う。
S205:前記比較によりエレベータロープ10に摩耗進行箇所等の異常箇所があると判断されると、S206に移行し、それ以外の場合には動作例2の処理が終了する。
S206:前記異常箇所があったと判断されると、画像処理部42は、エレベータロープ10の異常個所(例えば、前回の測定値から摩耗が大きく進んだ箇所)を表示した検査結果の画像を作成して出力する。その後、動作例2の処理が終了する。尚、本ステップで得られた画像はエレベータロープ検査装置1のモニタ部またはユーザ(例えば、点検業者)の端末に適宜に出力表示される。
従来技術においてはエレベータロープ19とシーブとの間で生じたスリップにより位置信号S3やエレベータロープ10の直径値のデータ量に差が生じる場合、直径値の現在データと過去データの比較が困難であった。これに対して、動作例2によれば、伸縮マッチングにより現在データの計測位置の表示が過去データの計測位置にシフトされるように補正される。
したがって、動作例2のエレベータロープ検査方法によれば、エレベータロープの直径値の現在データと過去データの個数が異なる状況となっても、現在データと過去データの適切な比較が可能となり、エレベータロープの検査精度の補償を図ることできる。
(動作例3)
動作例2の説明から明らかなように伸縮マッチングによりエレベータロープ10の直径値の現在データの表示が補正された箇所がエレベータロープ10のスリップ箇所となる。
そこで、データ比較部7は、前記伸縮マッチングにより伸縮されたエレベータロープ10の計測位置の区間をエレベータロープ10のスリップ箇所として検出する。
例えば、図11のグラフが図12のグラフにシフト表示される事例では、図11に示された区間CRの計測位置が前記伸縮マッチングによるシフト表示の対象となる。そして、前記収縮マッチングにより得られた図12のグラフに示された区間Sがスリップ箇所として検出される。
以下、図13のフローチャートを参照して動作例3の実行ステップについて説明する。
S301:ラインセンサカメラ2a,2bはエレベータロープ10を撮影する。画像収録部41はS201と同様の処理によりエレベータロープ10の画像11を作成してコントローラ8からの位置信号S3と関連付けて記憶装置5に保存する。
S302:画像処理部42は、記憶装置5から引き出したエレベータロープ10の画像11についてS202と同様の処理を行い、エレベータロープ10の計測位置と直径値との関係を示すグラフを作成する。このグラフは記憶装置5に保存される。
S303:計測位置補正部6は、記憶装置5から引き出したエレベータロープ10の直径値の現在データと過去データとの間で計測位置の個数が異なる場合にS203と同様の処理を行う(図11,12)。本ステップで現在データがシフト表示されたグラフは例えば図12の態様で記憶装置5の計測データのデータベースDBに格納される。
S304:計測位置補正部6は図12のグラフにおいて検出した区間Sをエレベータロープ10のスリップ箇所として特定する。その後、S206に移行する。一方、前記グラフにおいて区間Sが検出されない場合には動作例3の処理が終了する。
S305:画像処理部42は、S304で検出されたエレベータロープ10のスリップ箇所(区間S)を表示した検査結果の画像を作成して出力する。その後、動作例3の処理が終了する。尚、本ステップで得られた画像はエレベータロープ検査装置1のモニタ部またはユーザ(例えば、点検業者)の端末に適宜に出力表示される。
従来はエレベータロープ10とシーブとのスリップを計測することが不可能であった。これに対して、動作例3のエレベータロープ検査方法によれば、エレベータロープ10にスリップが生じた場合と生じていない場合の直径値のデータ数を考慮した伸縮マッチングにより、エレベータロープ10におけるスリップの発生箇所を容易に検出できる。
1…エレベータロープ検査装置
2a,2b…ラインセンサカメラ(撮影装置)
3a,3b…照明装置
4…解析部、41…画像収録部、42…画像処理部
5…記憶装置
6…計測位置補正部
7…データ比較部
8…コントローラ
10…エレベータロープ、R11,R12…撮影範囲
11…画像
CR,S…区間
S1…同期信号、S2…画像信号、S3…位置信号
L1…交換推奨ライン、L2…交換ライン
Dp…過去データ、Dc…現在データ

Claims (6)

  1. エレベータロープの現在と過去の計測位置との間に誤差がある場合に当該現在と当該過去の直径値の差分の総量が最小となるように当該過去の計測位置の表示を当該現在の計測位置の表示にシフトさせる計測位置補正部と、
    前記シフトにより表示が補正された前記直径値の過去データを現在データと比較することにより前記エレベータロープの異常箇所を検出するデータ比較部と
    を備えたことを特徴とするエレベータロープ検査装置。
  2. エレベータロープの現在の計測位置の個数が当該エレベータロープの過去の計測位置の個数と異なる場合に当該現在と当該過去の直径値の差分の総量が最小となる伸縮マッチングにより当該現在の計測位置の表示を当該過去の計測位置の表示にシフトさせる計測位置補正部と、
    前記シフトにより表示が補正された前記直径値の現在データを過去データと比較することにより前記エレベータロープの異常箇所を検出するデータ比較部と
    を備えたことを特徴とするエレベータロープ検査装置。
  3. 前記データ比較部は前記伸縮マッチングにより伸縮された前記現在の計測位置の区間を前記エレベータロープのスリップ箇所として検出することを特徴とする請求項2に記載のエレベータロープ検査装置。
  4. 前記異常箇所は摩耗進行箇所であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のエレベータロープ検査装置。
  5. エレベータロープ検査装置が実行するエレベータロープ検査方法であって、
    エレベータロープの現在と過去の計測位置との間に誤差がある場合に当該現在と当該過去の直径値の差分の総量が最小となるように当該過去の計測位置の表示を当該現在の計測位置の表示にシフトさせるステップと、
    前記シフトにより表示が補正された前記直径値の過去データを現在データと比較することにより前記エレベータロープの異常個所を検出するステップと
    を有することを特徴とするエレベータロープ検査方法。
  6. エレベータロープ検査装置が実行するエレベータロープ検査方法であって、
    エレベータロープの現在の計測位置の個数が当該エレベータロープの過去の計測位置の個数と異なる場合に当該現在と当該過去の直径値の差分の総量が最小となる伸縮マッチングにより当該現在の計測位置の表示を当該過去の計測位置の表示にシフトさせるステップと、
    前記シフトにより表示が補正された前記直径値の現在データを過去データと比較することにより前記エレベータロープの異常箇所を検出するステップと
    を有することを特徴とするエレベータロープ検査方法。
JP2019139287A 2019-07-30 2019-07-30 エレベータロープ検査装置及びエレベータロープ検査方法 Active JP7230727B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019139287A JP7230727B2 (ja) 2019-07-30 2019-07-30 エレベータロープ検査装置及びエレベータロープ検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019139287A JP7230727B2 (ja) 2019-07-30 2019-07-30 エレベータロープ検査装置及びエレベータロープ検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021020791A true JP2021020791A (ja) 2021-02-18
JP7230727B2 JP7230727B2 (ja) 2023-03-01

Family

ID=74574170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019139287A Active JP7230727B2 (ja) 2019-07-30 2019-07-30 エレベータロープ検査装置及びエレベータロープ検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7230727B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115339977A (zh) * 2022-09-16 2022-11-15 江西维毅机电设备有限公司 一种电梯曳引轮滑移检测装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013044694A (ja) * 2011-08-26 2013-03-04 Meidensha Corp トロリ線データ比較装置
US20170043977A1 (en) * 2015-08-12 2017-02-16 Kone Corporation Rope and rope groove monitoring
JP2017090406A (ja) * 2015-11-17 2017-05-25 日本電気株式会社 トロリ線の摩耗分析装置、摩耗分析方法、およびプログラム
JP2019156568A (ja) * 2018-03-13 2019-09-19 東芝エレベータ株式会社 診断装置及び診断方法
WO2020246130A1 (ja) * 2019-06-05 2020-12-10 株式会社島津製作所 ワイヤロープ検査システムおよびワイヤロープ検査方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013044694A (ja) * 2011-08-26 2013-03-04 Meidensha Corp トロリ線データ比較装置
US20170043977A1 (en) * 2015-08-12 2017-02-16 Kone Corporation Rope and rope groove monitoring
JP2017090406A (ja) * 2015-11-17 2017-05-25 日本電気株式会社 トロリ線の摩耗分析装置、摩耗分析方法、およびプログラム
JP2019156568A (ja) * 2018-03-13 2019-09-19 東芝エレベータ株式会社 診断装置及び診断方法
WO2020246130A1 (ja) * 2019-06-05 2020-12-10 株式会社島津製作所 ワイヤロープ検査システムおよびワイヤロープ検査方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115339977A (zh) * 2022-09-16 2022-11-15 江西维毅机电设备有限公司 一种电梯曳引轮滑移检测装置
CN115339977B (zh) * 2022-09-16 2023-06-20 江西维毅机电设备有限公司 一种电梯曳引轮滑移检测装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7230727B2 (ja) 2023-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9805461B2 (en) Fluoroscopic image density correction method, and image processing device
US4958307A (en) Roll mark inspection apparatus
US20190322489A1 (en) Elevator rope monitoring device and elevator rope monitoring method
JP6892836B2 (ja) シート厚さ測定装置
CN110268221B (zh) 线绳测量装置和线绳测量方法
JP2017166942A (ja) ゴムのクラック検査方法
JP2021020791A (ja) エレベータロープ検査装置及びエレベータロープ検査方法
JP2011137895A (ja) 白抜け検出装置、画像形成装置および白抜け検出プログラム
JP2007155578A (ja) 溶接品質検査装置、溶接品質検査方法、およびプログラム
JP2009093846A (ja) テープ巻異常検出装置
JP6091285B2 (ja) 画像処理装置、およびそれを用いた検査システム、ならびにシート画像の補正方法、およびそれを用いたシートの検査方法
JP2006194869A (ja) 自動検査装置及び異物検査方法
JP2005252451A (ja) 画質検査方法及び画質検査装置
JP2022161705A5 (ja)
JP2009250612A (ja) 印刷絵柄検査装置および方法
JP2019090757A (ja) 処理装置、検査装置および処理方法
JPH04160304A (ja) 板幅方向反り検出装置
JP2001004330A (ja) 画像処理装置及びその画像処理方法
JP4526348B2 (ja) シェーディング補正装置及び方法
JP6804022B2 (ja) 変化度合い導出装置、変化度合い導出方法及びプログラム
JPH08145908A (ja) 欠陥検査装置における蛇行追従方式
WO2020115884A1 (ja) 検査装置
JP5639433B2 (ja) 欠陥検査装置および欠陥検査の閾値設定方法
JP2004233222A (ja) 印刷物の検査装置及び検査方法
JPH10111251A (ja) 欠陥検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7230727

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150