JP2006194869A - 自動検査装置及び異物検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学部材の異物判定を高精度に行う、さらには画素欠陥がある撮像素子を使用した場合にも良好な異物検出を実現する自動検査装置を提供すること。
【解決手段】自動検査装置は、光学部材の検査画像を撮像する撮像素子と、検査画像の輝度分布を調整する前処理部と、前処理部から出力された検査画像と、異物候補を判定するための判定用閾値とを比較することにより、異物候補を選出する異物候補検出部と、を有し、前処理部は、検査画像の各画素を輝度毎に集計して作成された検査画像のヒストグラムの階調幅を最大階調幅まで拡張するヒストグラム拡張処理部と、ヒストグラム拡張処理部によって階調幅が拡張された検査画像を縮小し、検査画像において縮小画像の画素に対応する位置にある特定画素および該特定画素に近接する複数の画素の各輝度平均を、縮小画像における各画素の輝度に設定する画像平滑縮小処理部と、を有する構成にした。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学部材に付着したゴミ又は光学部材のキズ等の異物を検出する検査装置に関する。
レンズ等の光学部材に付着したゴミ又は光学部材のキズ等の異物を検出する装置として、光学部材を撮像素子で撮像し、撮像画像に基づいて異物を検出する装置が知られている。一般的には、検査員が、該装置により撮像された画像をモニターで目視し、背景よりも暗くなった部分の暗さの程度に応じて異物の有無を判断する。しかし目視による検査方法は、検査員毎に検査結果に差異が生じるため、均一かつ高精度の検査結果を取得することが困難である。
目視以外の検査方法としては、光学部材に異物がない状態の画像を基準画像として、該基準画像の輝度と撮像手段で撮像された検査画像の輝度を比較し、その差により異物を判定する方法がある。この検査方法においては、検査画像のコントラストが高いほど異物の検出感度が向上し、異物判定の精度が高まる。検査画像のコントラストを強調する方法は、例えば以下の特許文献1に開示される。
特開2001−119683号公報
特許文献1に記載された画像センサ装置は、異常検出の前処理として、検査画像の各画素を輝度毎に計数したヒストグラムを、所定の階調に単純に拡張して、又は階調を拡張すると共に画素数(頻度)の分布を均一に平坦化して、検査画像のコントラストを強調している。
しかし、特許文献1に記載のように、ヒストグラムの階調幅を単純に拡張するのみであると、検査画像自体の階調数は変化しないため、ヒストグラムに等間隔な階調の抜けができる。ヒストグラムに抜けが生じると、例えば、本来所定の大きさの異物が一つ存在するにもかかわらず、多数の細かい異物が存在するとした異物判定がなされるおそれがあり、好ましくない。しかしながら、上記特許文献1には、該抜けに関する言及および該抜けに起因する判定精度の低下について何らの補償もなされていない。
また、特許文献1に記載のように、階調を単純に拡張するだけでは、二値化する閾値レベルの分解能は変わらず、精度の良い欠陥検出ができないという問題がある。
さらには、撮像素子には画素欠陥がある場合も想定される。画素欠陥がある撮像素子を使用した場合、検査画像のヒストグラムにおいて、欠陥画素による計数値が、正常な画素分により形成される検査画像自体のデータの集合から離れた位置に(最大値、最小値よりも外側に)表れる。この画素欠陥による計数値が適切に補正されない状態でヒストグラムの階調幅を拡張すると、画素欠陥による計数値をヒストグラム全体の最大値、最小値としてヒストグラムの階調幅を拡張してしまい最適な拡張がなされない。そのため画素欠陥のある画素の輝度を補正し、ヒストグラムから画素欠陥による計数値を除去する必要がある。しかしながら、特許文献1には、画素欠陥による計数値の取り扱いについての記載はない。
本発明は、以上の事情に鑑み、光学部材の異物判定を高精度に行う、さらには画素欠陥がある撮像素子を使用した場合にも良好な異物の検出を実現する自動検査装置および該装置を用いた異物検査方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の自動検査装置は、光学部材を透過した光を受光して光学部材の検査画像を撮像する撮像素子と、検査画像の輝度分布を調整する前処理部と、前処理部から出力された検査画像と、異物候補を判定するための判定用閾値とを比較することにより、異物候補を選出する異物候補検出部と、を有し、前処理部は、検査画像の各画素を輝度毎に集計して作成された検査画像のヒストグラムの階調幅を、ヒストグラムの最大階調幅まで拡張するヒストグラム拡張処理部と、ヒストグラム拡張処理部によって階調幅が拡張された検査画像の画像サイズを縮小して縮小画像を生成し、検査画像において縮小画像の画素に対応する位置にある特定画素および該特定画素に近接する複数の画素の各輝度の平均値を、縮小画像における各画素の輝度に設定する画像平滑縮小処理部と、を有することを特徴とする。
請求項2に記載の自動検査装置によれば、前処理部は、ヒストグラム拡張処理部の前段に配設され、撮像素子が持つ欠陥画素に起因する検査画像の輝度を所定の輝度に置換する欠陥画素修正処理部を、さらに有することが望ましい。
上記所定の輝度は、撮像素子の全画素によって検出された輝度の中で、検出頻度が最も高い輝度であってもよいし(請求項3)、前記撮像素子の全画素によって検出された輝度の平均であってもよい(請求項4)。
請求項5に記載の自動検査装置によれば、欠陥画素修正処理部は、所定の規則に従って、ヒストグラムにおいて各輝度の検出頻度と欠陥画素を検出するための検出用閾値を比較し、検出頻度が検出用閾値に満たない輝度を撮像素子の画素欠陥による輝度と判別することができる。
上記所定の規則は、例えば、最低輝度から高くなる方に向かって順に検出頻度を比較し、かつ最大輝度から低くなる方に向かって順に検出頻度を比較することをいう(請求項6)。
請求項7に記載の自動検査装置によれば、異物候補検出部の後段に、ヒストグラム拡張処理部による処理後のヒストグラムにおけるヒストグラム拡張率に基づき算出されるコントラスト補正値を用いて、異物候補がある領域のコントラスト値を補正するコントラスト補正処理部を有することが望ましい。
また、請求項8に記載の自動検査装置によれば、撮像素子は、光学部材を持つ光学ユニットに組み込まれているものを用いることができる。
別の観点から、本発明に係る異物検査方法は、光学部材を透過した光を受光して撮像された光学部材の検査画像を用いて、光学部材の異物を検出する異物検査方法であって、検査画像の輝度分布を調整する前処理工程と、前処理工程を経た検査画像と、異物候補を判定するための判定用閾値とを比較することにより、異物候補を選出する異物候補検出工程と、を有し、前処理工程は、検査画像の各画素を輝度毎に集計して作成された検査画像のヒストグラムの階調幅を、ヒストグラムの最大階調幅まで拡張するヒストグラム拡張工程と、ヒストグラム拡張工程によって階調幅が拡張された検査画像の画像サイズを縮小して縮小画像を生成し、検査画像において縮小画像の画素に対応する位置にある特定画素および特定画素に近接する複数の画素の各輝度の平均値を、縮小画像における各画素の輝度に設定する画像平滑縮小工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、異物候補を選出する異物候補検出処理の前処理として、検査画像の輝度に関する調整を行うことにより、光学部材の異物判定を高精度に行うことができる自動検査装置が提供される。さらに本発明によれば、欠陥画素に起因する輝度の補償も行うような構成を付加することができる。これにより、画素欠陥がある撮像素子を使用した場合にも良好な異物の検出を可能とする自動検査装置が提供される。このような自動検査装置を使用することにより、高い精度をもって異物検出が可能な異物検査方法が提供される。
図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は、光学部材検査システム1を模式的に示す図である。光学部材検査システム1は、光学ユニット10、画像処理部20、モニター30、光源40を備える。光学ユニット10は、CCD素子11、検査対象である光学部材としてのレンズ群13を有する。画像処理部20は、画像信号入力部21、前処理部31、異物候補検出部29、コントラスト補正処理部32、異物選定部34を有する。前処理部31は、欠陥画素修正処理部23、ヒストグラム拡張処理部25、画像平滑縮小処理部27の3つに分けられる。
光源40から射出された光はレンズ群13に照射され、レンズ群13を透過し、CCD素子11で受光される。レンズ群13に付着したゴミ、又はレンズのキズ等の「異物」がある場合、該異物はCCD素子11で撮像された検査画像上において背景とよりも暗い部分として表示される。撮像された検査画像は、画像信号として、画像処理部20に入力される。画像信号は、CCD素子11から画像処理部20に入力するまでの間に、不図示のA/D変換器により、A/D変換される。画像処理部20に到達した画像信号は、画像信号入力部21に入力され、順に前処理部31、異物候補検出部29、コントラスト補正処理部32、異物選定部34で処理され、モニター30に異物の有無の判定結果が表示される。以下、前処理部31から順に詳説する。
前処理部31における欠陥画素修正処理部23は、画像信号入力部21を介して入力する画像信号に基づき、検査画像のヒストグラムを作成する。該ヒストグラムは、検査画像の輝度毎に、該輝度を有する画素数(頻度)を計数して表示したものである。また欠陥画素修正処理部23は、ヒストグラムを作成すると、CCD素子11の欠陥画素に起因するであろうヒストグラム上の輝度(本来の検査画像自体の輝度とは明らかに異なる頻度の少ない輝度)を、ヒストグラム上の他の輝度に置換する処理が行われる。以上の処理を便宜上輝度置換処理という。
図2は、欠陥画素修正処理部23で輝度置換処理前のレンズ群13の検査画像のヒストグラムを示す。図2に示すように、ヒストグラムは、横軸が輝度、縦軸が画素数(検出頻度)で示される。なお、本実施形態では、説明の便宜上、CCD素子11により撮像される画像は8bit画像とし、有効階調は0〜255までの計256階調とする。但し本発明において、撮像される画像のbit数はこれに限定されるものではなく、使用されるシステム1の構成や処理速度等を総合的に勘案して変更可能である。図2に置いて、集合51は本来の検査画像形成に寄与する輝度の集合を示す。該集合51において、最低輝度は輝度A、最高輝度は輝度B、ピーク(画素数が最大となる輝度)は輝度Eである。輝度C、輝度Dは、CCD素子11の画素欠陥による輝度とする。
次にフローチャートに従って、欠陥画素修正処理部23における輝度置換処理を説明する。
図3は、欠陥画素修正処理部23における一連の処理を示すフローチャートである。まず、検査画像の画像信号に基づきヒストグラムが取得され、該ヒストグラムにおけるピークである輝度Eが求められる(S1)。次いで輝度置換処理が行われる。輝度置換処理では、まず、ヒストグラムにおける最低輝度(ここでは輝度C)が求められ、その画素数が求められる(S3)。次に、最低輝度Cの画素数と欠陥閾値とが比較される(S5)。欠陥閾値とは、計数された画素数が画素欠陥に起因する計数値であるかを判別するための値である。欠陥閾値の具体的数値は、そもそも画素欠陥自体頻繁に生じる現象ではない、またあまりに大きな値に設定すると本来の検査画像形成に寄与する輝度まで置換処理の対象となり精度の高い異物検出に支障をきたすおそれがある、といった理由から、本実施形態では2〜10程度に想定される。欠陥閾値は、画像サイズに応じて任意に選択可能である。
最低輝度Cの画素数が欠陥閾値未満である場合(S5:YES)、ヒストグラムの最低輝度Cは欠陥画素による検出結果である、換言すれば異物検出に寄与しない輝度であると判定される。そして、最低輝度Cにおける画素数は、ピーク輝度Eに置換される(S7)。そしてS3に戻り、再びヒストグラムにおける最低輝度が求められる。置換後の輝度にピーク輝度Eが選定される理由は、画素欠陥を有する画素が正常な状態であった場合に受光した結果得られるであろう輝度は、最も頻度の高いピーク輝度Eである確率が高い事と、異物判定に致命的な悪影響を及ぼさない無難な輝度である可能性が高い事による。S3〜S7からなる処理αを1または複数回繰り返し、最低輝度の画素数が欠陥閾値より大きい場合(S5:NO)、つまり、図2では輝度Aが最低輝度と判定されたとき、ヒストグラムの最低輝度は、本来の検査画像自体が有する輝度の最低値に補正されたと判断される。
S5においてNOと判断されると、次に、ヒストグラムの最高輝度が、本来の検査画像自体が有する輝度の最高値となるように補正する処理が行われる。具体的には、まずヒストグラムにおける最高輝度(ここでは輝度D)が求められ、その画素数が求められる(S9)。次に、最高輝度Dの画素数と欠陥閾値が比較される(S11)。最高輝度Dの画素数が欠陥閾値未満である場合(S11:YES)、ヒストグラムの最高輝度Dは欠陥画素による検出結果である、換言すれば異物検出に寄与しない輝度であると判定される。そして、最高輝度Dにおける画素数は、ピーク輝度Eに置換される(S13)。そしてS9に戻り、再びヒストグラムにおける最高輝度が求められる。S9〜S11からなる処理βを1または複数回繰り返し、最高輝度の画素数が欠陥閾値より大きい場合(S11:NO)、つまり、図2では輝度Bが最高輝度と判定されたとき、ヒストグラムの最高輝度は、本来の検査画像自体が有する輝度の最高値に補正されたと判断される。
上記処理により、ヒストグラムから画素欠陥等による輝度がピーク輝度Eに置換される。そしてヒストグラムは、本来の検査画像自体が有する輝度のみで構成されたヒストグラムとなる。なお本実施形態では、最低値又は最高値の輝度を有する画素の輝度をピーク輝度Eに変換する処理が行われた。しかしピーク輝度Eの代わりに例えばヒストグラムの平均輝度など、本来の検査画像自体が有すると推測される範囲の輝度で、画素欠陥等がある画素の輝度を変換してもよい。
また、図3に示すフローチャートでは、最低輝度に関する処理α、最高輝度に関する処理βの順に説明しているが、処理β、処理αの順に実行する、あるいは各処理α、βを同時に実行することも可能である。
以上が欠陥画素修正処理部23での処理の説明である。欠陥画素修正処理部23から送信される画像信号は、続いてヒストグラム拡張処理部25に受信される。次に、ヒストグラム拡張処理部25について説明する。
ヒストグラム拡張処理部25においては、欠陥画素修正処理部での処理を経た画像信号のヒストグラムの階調幅を、有効階調内で最大に広げる処理(ヒストグラム拡張処理)が行われる。図4は、ヒストグラム拡張処理部25におけるヒストグラム拡張処理を示すフローチャートである。
ヒストグラム拡張処理部25は、まず前述した欠陥画素修正処理後のヒストグラムにおける集合51の最低輝度Aおよび最高輝度Bを算出する(S21)。次にヒストグラムにおける集合51を低輝度方向に平行移動させる(S23)。図5は、図2に示すヒストグラムにおける集合51を低輝度方向に平行移動したヒストグラムを示す。図5に示すヒストグラムにおいて、集合71は、欠陥画素修正処理部23で処理後の集合51を低輝度方向に平行移動させて、該集合51における最低輝度Aを、所定輝度(所定輝度は通常は0とする)に一致させた状態を示す。
S23における平行移動は、詳しくは、検査画像の全ての画素の輝度から集合51における最低輝度Aを減算することにより行われる。形成された集合71において、最低輝度は輝度F、最高輝度は輝度Gとする。
次いで、集合71の階調幅を単純拡張する(S25)。単純拡張は、集合71を形成する輝度(つまりに最低輝度F〜最高輝度G間にある各輝度)に、255/(階調数)を乗算することにより行われる。階調数は、最高輝度Gと最低輝度Fの差で求まる。
図6は、S25の処理後に得られるヒストグラムを示す。図6に示すヒストグラムにおける集合91は、図5に示す集合71における最高輝度Gが、S25の処理により有効階調幅255(最大階調幅)になるように、集合71の階調幅を単純拡張した結果である。
このようにヒストグラム拡張処理を行うことによって、検査画像のコントラストを高くすることができる。但し、ヒストグラム拡張処理をしても、集合91の階調数自体は変化せず集合71の階調数と同数である。そのため、図6に示すように集合91には等間隔の抜け93ができてしまう。
以上でヒストグラム拡張処理部25での処理は終了する。ヒストグラム拡張処理部25での処理を経た画像信号は、続いて画像平滑縮小処理部27に入力する。画像平滑縮小処理部27では、上記等間隔の抜け93が補償される。
すなわち、画像平滑縮小処理部27において、検査画像は、検査画像中の異物候補を判別可能な範囲内の画像サイズに縮小される。この際、縮小された画像の各画素の輝度は、縮小前の検査画像において、縮小後の一画素に対応する複数の画素の輝度の平均値に設定される。これにより、上述した抜け93が埋まるとともに、ヒストグラムの階調数を増やすことができる。
図7は、画像平滑縮小処理部27における処理を示すフローチャートである。まず画像平滑縮小処理部27は、画像信号によって表される検査画像を縦1/3、横1/3の縮小率で縮小する。そして縮小画像の各画素において、縮小前の検査画像において対応する画素が探索、特定される(S41)。
なお、本実施形態で提示した縮小率はあくまで例示である。これに限定されるものではない。例えば、異物候補が大きいと想定される場合は縮小率を上げ(つまり縮小画像の一画素に対応する縮小前の検査画像の画素数を多くする)、異物候補が小さいと想定される場合は縮小率を下げる(縮小画像の一画素に対応する縮小前の検査画像の画素数を少なくする)とよい。但し、一般に撮像素子は正方形であるため、縦と横で縮小率を同一にした方が処理が容易になる。
図8(a)は、ヒストグラム拡張処理部25での処理後に得られる検査画像を示す。また図8(b)は、S41の処理により生成された縮小画像を示す。検査画像上の格子は、画素を示す。図8(a)に示す縮小処理前の検査画像には、例えば、異物候補95が表示されているものとする。異物候補95は、図8(b)に示す縮小画像では異物候補97として表示される。
S41での画素探索は、整数の座標で特定できる画素のみが対象とされる。縮小前後の各画像において対応する画素の座標が整数で特定できない場合(S43:NO)は、S45において、最近隣内挿法等により、対応する画素が特定される。
なお、以下の説明では、便宜上、図8(a)に示す検査画像において、図8(b)に示す縮小画像における画素105に対応する画素は、画素107とする。
次に特定された画素107の輝度と画素107周囲の画素群の輝度との平均値を求め、該平均値を縮小画像における画素105の輝度として設定する(S47)。上記の通り、縮小画像の画素105に対応する縮小前の検査画像の画素は、画素107である。そのため、画素107および画素107に隣接する8つの画素109の平均値が縮小画像の画素105の輝度として設定される。以上のS41〜S47までの一連の処理を縮小画像の全画素に対して施した後(S49:NO)、画像平滑縮小処理は終了する(S49:YES)。
図9は、図6に示すヒストグラム中の集合91と画像平滑縮小処理後に得られるヒストグラムにおけるピークの軌跡101を示す図である。上述の画像平滑縮小処理により、縮小画像の一つの画素の輝度は、縮小前の検査画像の対応する画素周辺の画素の輝度の平均となる。よって集合91は、抜け93が埋まったヒストグラムに変換され、そのピークは、軌跡101に示されるように連続的に変化する。なお、図9に示すように、画像サイズの縮小によって計数される画素数は減少するので、ピークの軌跡101は集合91よりも計数される画素数が減っていることがわかる。
ここで、画像平滑縮小処理によって処理対象となる画素が低減される。従って、画像処理部20全体の処理の高速化、効率化が図られる。また画像平滑縮小処理によって異物候補検出の精度向上という効果も奏する。該効果につき、図10〜図12を参照しつつ以下に詳述する。
ヒストグラム拡張処理部25での処理前後、及び画像平滑縮小処理部27での処理後に得られる、異物候補が含まれている領域の輝度断面を参照して説明する。
図10は、ヒストグラム拡張処理部25での処理前の検査画像において、異物候補を含む領域の輝度断面に関する模式図である。図10に示す模式図では、横軸が断面幅、縦軸が輝度を示す。以下に示す図11、図12でも同様である。
図10に示す異物候補領域116は、背景の輝度114よりも輝度が低くなっている(暗くなっている)ことが分かる。異物候補領域116は、例えば、CCD素子11における15画素分の断面幅を持つと想定する。そして異物候補領域116は、背景の輝度114に対して、3画素毎に1レベルずつ輝度変化する計3段階の階調差を有する。この状態において、異物候補を検出するための閾値レベルは、階調分、つまり3段階しか設定できない。そのため、分解能が粗くなり、正確に異物候補の領域を検出することは困難である。
図11は、ヒストグラム拡張処理部25での処理後の検査画像において、異物候補を含む領域の輝度断面の模式図である。ヒストグラム拡張処理部25において、例えば、5倍のヒストグラム拡張処理が行われたとする。異物候補領域116は、該ヒストグラム拡張処理により15階調分の輝度差を有することになる。しかし、異物候補領域116は元々3段階の階調差しか有しない。そのため、処理後の異物候補領域における輝度は5階調ごとの離散的な値をとることになり、結果として、異物候補を検出するための閾値レベルは、3段階のままである。
図12は、画像平滑縮小処理後に得られる縮小画像(図8(b))において、異物候補を含む領域の輝度断面の模式図である。図12に示す縮小画像は、縮小率1/3で画像平滑縮小処理した結果得られたものと想定する。よって、縮小画像における異物候補領域116は5画素分に相当する断面幅を持つ。上述した通り、画像平滑縮小処理では、検査画像における複数の画素の平均輝度が縮小画像1画素分の輝度に割り当てられる。従って異物候補での輝度は離散的ではあるものの、データ処理時における分解能は拡大する。。結果として異物候補を検出するための閾値レベルは15段階まで拡張され、精確に異物候補の領域を検出することが可能となる。
なお、上述した通り、画像平滑縮小処理では、縮小画像の一つの画素の輝度は、縮小前の検査画像の対応する画素周辺の画素の輝度の平均とされる。従って異物候補領域116は、検査画像時における任意の輝度断面では図10に示すように対称な輝度変化を呈していても、縮小画像時における当該任意の輝度断面に対応する断面では、図12に示される異物候補領域116のように非対称な輝度変化を呈することもある。
以上の前処理部31を経た画像信号は、異物候補検出部29に受信される。以下、異物候補検出部29での処理について説明する。
異物候補検出部29においては、前処理部31における種々の処理を経て出力された画像信号により得られる検査画像(より精確には縮小画像。以下検査画像と記した場合も同様とする。)と異物候補検出の基準となる画像(基準画像)とを比較する処理が行われる。該処理は、検査画像の輝度分布が基準画像に基づいた閾値の輝度分布よりも輝度が低くなる領域を異物候補として検出する処理である。基準画像の輝度分布は、検査画像の輝度分布をフィルタにより大きく平滑化したものを用いる。
図13は、検査画像94の一例をXY座標上に展開して示す模式図である。検査画像94には異物候補95が表示される。図13の検査画像94において、X軸に平行でかつ異物候補95を通るA−A線で観察した輝度分布を図14に示す。図14において、実線98は、前処理部31で処理された画像信号により得られる検査画像94の輝度分布を示す。破線92は、背景画像の輝度分布、すなわち異物候補を抽出するための基準画像の輝度分布を示す。本実施形態の基準画像の輝度分布は、フィルタにより検査画像94の輝度分布を平滑化して得られる。破線102は、輝度分布92を所定値だけオフセットした輝度分布を示す。
図14に示すように、本実施形態では、検査画像94の輝度分布98との比較対象である輝度分布102は一定ではなく、座標によって異なる輝度値を有するため、異物候補検出部29では、輝度分布102と検査画像94の輝度分布98とが、各座標位置において比較される。すなわち、比較処理には、いわゆる動的2値化処理が用いられる。異物候補検出部29は、輝度分布98が、オフセットされた輝度分布102よりも低い輝度となる領域(座標)を異物候補領域112として検出する。以上の検出が検査画像94全体に渡って行われる。
次に、異物候補検出部29の後段に配置されているコントラスト補正処理部32について説明する。コントラスト補正処理部32を説明するにあたり、まず説明に用いる用語の定義を行う。
まず、コントラスト値を定義する。コントラスト値は、異物候補領域112の輝度分布と、基準画像の輝度分布における異物候補領域112に対応する領域との暗さの程度の違いを示す。コントラスト値は、図13に示す検査画像94の異物候補95がある領域における輝度の平均値と、対応する基準画像の領域における輝度の平均値との差で表される。コントラスト値が大きい程、異物候補が異物である可能性が高くなる。
次に、ヒストグラム拡張率を定義する。ヒストグラム拡張率は、(有効階調幅)/(拡張処理前の集合71の階調幅)で与えられる。ヒストグラム拡張処理部25において、拡張前の画像のヒストグラムの階調幅は、有効階調幅(本実施形態では255階調)まで拡張される。例えば図5に示される集合71の階調幅が約30〜35であると仮定すると、本実施形態でのヒストグラム拡張率は約8となる。
一般に、同一の光学部材が検査された場合であっても、撮像素子への入射光量のバラツキ等によって、拡張処理前のヒストグラムにおける集合71(図5参照)の階調幅は変化する。ヒストグラム拡張率は拡張前のヒストグラムの階調幅に比例する。つまり、入射光量のバラツキによってヒストグラム拡張率も変化する。またヒストグラム拡張処理後の各画素の輝度は、拡張前の各画素の輝度にヒストグラム拡張率を乗算して得られる。つまり、ヒストグラム拡張処理後の各画素の輝度は、ヒストグラム拡張率と比例関係がある。またコントラスト値は、前述した定義より拡張後の各画素の輝度と相関性があるので、ヒストグラム拡張率とコントラスト値には相関性がある。別の言い方をすれば、ヒストグラム拡張率が大きくなると、コントラスト値は大きくなり、ヒストグラム拡張率が小さくなるとコントラスト値は小さくなる。
ここで、コントラスト補正処理部32の後段に配設される異物選定部34で行われる異物判定では、コントラスト値の大きさも異物を選別する基準となる。ところが入射光量のバラツキ等によりヒストグラム拡張率は変動するので、所定の光学部材を複数回検査した場合でも、異物候補がある領域のコントラスト値にバラツキが生じる。よって仮に所定の光学部材を複数回検査した場合でも、異物候補部分のコントラスト値にバラツキが生じないように適切な補正が必要とされる。コントラスト補正処理部32では、該補正を行う。
次にフローチャートに従って、コントラスト補正処理部32における処理を具体的に説明する。図15は、コントラスト補正処理部32におけるコントラスト補正処理を示すフローチャートである。なお、コントラスト補正処理を実行するにあたり、予め、該処理に用いるコントラスト補正値を算出するための基準拡張率が算出、設定される。ここで基準拡張率は、例えば複数個(10〜20程度)の同一の光学部材に対してそれぞれ検査画像を取得してヒストグラム拡張率を求め、各ヒストグラム拡張率を平均することにより求まる。
まず、ヒストグラム拡張処理部25で処理された検査画像のヒストグラム拡張率が求められる(S61)。ヒストグラム拡張率は前述のように、有効階調幅255を拡張前のヒストグラム幅で除算することにより求められる。次に、コントラスト補正値を算出する(S63)。コントラスト補正値は、(基準拡張率)/(ヒストグラム拡張率)で与えられ、基準拡張率とヒストグラム拡張率との比率を示す。最後に異物候補検出部29で抽出された異物候補領域112(図14参照)におけるコントラスト値に、コントラスト補正値を乗算した値を、異物候補領域112の最終的なコントラスト値とする(S65)。このようにコントラスト値を補正することにより、入射光量のバラツキに起因する異物候補領域112におけるコントラスト値の無用な変化を抑えることが可能となる。
次に、異物選定部34において、異物選定処理が行われる。具体的には、コントラスト補正処理部32においてコントラスト値が補正された検査画像は、異物選定部34において、異物候補領域112のコントラスト値、大きさ、円度等を選別基準としてノイズと区別され、最終的に異物が抽出される。抽出結果は、モニタ30に出力される。
以上が本発明の実施形態である。なお上記実施形態では、光学部材検査システム1は、撮像素子11を備えた光学ユニット10におけるレンズ群13を該撮像素子11を用いて検査している。しかし本発明に係る光学部材検査システムは、システム自体が検査専用の撮像素子を備える構成であってもよい。この場合、例えば、被検物として一枚のレンズなど光学部材単体を検査できるように、画像処理部および撮像素子近傍に配設される光学系を好適に設計することができる。
また、上記実施形態では、前処理部31は、欠陥画素修正処理部23、ヒストグラム拡張処理部25、画像平滑縮小処理部27から構成されると説明した。しかし、画素欠陥が異物判定に大きな影響を及ぼさないことが予め分かっている場合、欠陥画素修正処理部23を省略し、より簡素な構成にすることも可能である。これにより、より一層の処理の迅速化が図られる。
同様に、上記実施形態では、異物候補検出部29の後段にコントラスト補正処理部32を配設し、より精度の高い異物検出を実現しているが、コントラスト補正処理部32は必ずしも設けるには及ばない。
図1は、本発明の実施形態の光学部材検査システムを模式的に示す図である。 図2は、欠陥画素修正処理部で処理される前の検査画像のヒストグラムを示す。 図3は、欠陥画素修正処理部における処理を示すフローチャートである。 図4は、ヒストグラム拡張処理部における処理を示すフローチャートである。 図5は、集合を低輝度方向に平行移動した検査画像のヒストグラムを示す。 図6は、ヒストグラム拡張処理後の検査画像のヒストグラムを示す。 図7は、画像平滑縮小処理部における処理を示すフローチャートである。 図8(a)は、ヒストグラム拡張処理後の検査画像を示し、図8(b)は、縦1/3、横1/3の縮小率で縮小された縮小画像を示す。 図9は、ヒストグラム拡張処理後のヒストグラム及び画像平滑縮小処理後のヒストグラムのピーク軌跡を模式的に示す図である。 図10は、ヒストグラム拡張処理前の異物候補が含まれている領域の輝度断面の模式図である。 図11は、ヒストグラム拡張処理後の異物候補が含まれている領域の輝度断面の模式図である。 図12は、画像平滑縮小処理後の異物候補が含まれている領域の輝度断面の模式図である。 図13は、前処理を経た検査画像の一例を模式的に示す。 図14は、前処理を経た検査画像の輝度分布をA−A線で観察した輝度分布を示す。 図15は、コントラスト補正処理部における処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 光学部材検査システム
10 光学ユニット
11 CCD素子
13 レンズ群
20 画像処理部
21 画像信号入力部
23 欠陥画素修正処理部
25 ヒストグラム拡張処理部
27 画像平滑縮小処理部
29 異物候補検出部
31 前処理部
32 コントラスト補正処理部
34 異物選定部
40 光源

Claims (15)

  1. 光学部材を透過した光を受光して前記光学部材の検査画像を撮像する撮像素子と、
    前記検査画像の輝度分布を調整する前処理部と、
    前記前処理部から出力された前記検査画像と、異物候補を判定するための判定用閾値とを比較することにより、異物候補を選出する異物候補検出部と、を有し、
    前記前処理部は、前記検査画像の各画素を輝度毎に集計して作成された前記検査画像のヒストグラムの階調幅を、ヒストグラムの最大階調幅まで拡張するヒストグラム拡張処理部と、
    前記ヒストグラム拡張処理部によって前記階調幅が拡張された検査画像の画像サイズを縮小して縮小画像を生成し、前記検査画像において前記縮小画像の画素に対応する位置にある特定画素および前記特定画素に近接する複数の画素の各輝度の平均値を、前記縮小画像における各画素の輝度に設定する画像平滑縮小処理部と、を有することを特徴とする自動検査装置。
  2. 請求項1に記載の自動検査装置において、
    前記前処理部は、前記ヒストグラム拡張処理部の前段に配設され、前記撮像素子が持つ欠陥画素に起因する前記検査画像の輝度を所定の輝度に置換する欠陥画素修正処理部を、さらに有することを特徴とする自動検査装置。
  3. 請求項2に記載の自動検査装置において、
    前記所定の輝度は、前記撮像素子の全画素によって検出された輝度の中で、検出頻度が最も高い輝度であることを特徴とする自動検査装置。
  4. 請求項2に記載の自動検査装置において、
    前記所定の輝度は、前記撮像素子の全画素によって検出された輝度の平均であることを特徴とする自動検査装置。
  5. 請求項2から請求項4のいずれかに記載の自動検査装置において、
    前記欠陥画素修正処理部は、所定の規則に従って、前記ヒストグラムにおいて各輝度の検出頻度と欠陥画素を検出するための検出用閾値を比較し、前記検出頻度が前記検出用閾値に満たない輝度を前記撮像素子の画素欠陥による輝度と判別すること、を特徴とする自動検査装置。
  6. 請求項5に記載の自動検査装置において、
    前記所定の規則は、最低輝度から高くなる方に向かって順に検出頻度を比較し、かつ最大輝度から低くなる方に向かって順に検出頻度を比較することを特徴とする自動検査装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の自動検査装置において、
    前記異物候補検出部の後段に、前記ヒストグラム拡張処理部による処理後のヒストグラムにおけるヒストグラム拡張率に基づき算出されるコントラスト補正値を用いて、前記異物候補がある領域のコントラスト値を補正するコントラスト補正処理部を有すること、を特徴とする自動検査装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の自動検査装置において、
    前記撮像素子は、前記光学部材を持つ光学ユニットに組み込まれていることを特徴とする自動検査装置。
  9. 光学部材を透過した光を受光して撮像された前記光学部材の検査画像を用いて、前記光学部材の異物を検出する異物検査方法であって、
    前記検査画像の輝度分布を調整する前処理工程と、
    前記前処理工程を経た前記検査画像と、異物候補を判定するための判定用閾値とを比較することにより、異物候補を選出する異物候補検出工程と、を有し、
    前記前処理工程は、前記検査画像の各画素を輝度毎に集計して作成された前記検査画像のヒストグラムの階調幅を、ヒストグラムの最大階調幅まで拡張するヒストグラム拡張工程と、
    前記ヒストグラム拡張工程によって前記階調幅が拡張された検査画像の画像サイズを縮小して縮小画像を生成し、前記検査画像において前記縮小画像の画素に対応する位置にある特定画素および前記特定画素に近接する複数の画素の各輝度の平均値を、前記縮小画像における各画素の輝度に設定する画像平滑縮小工程と、を有することを特徴とする異物検査方法。
  10. 請求項9に記載の異物検査方法において、
    前記前処理工程は、前記ヒストグラム拡張工程前に、前記撮像素子が持つ欠陥画素に起因する前記検査画像の輝度を所定の輝度に置換する欠陥画素修正工程を、さらに有することを特徴とする異物検査方法。
  11. 請求項10に記載の異物検査方法において、
    前記欠陥画素修正工程は、前記撮像素子が持つ欠陥画素に起因する前記検査画像の輝度を、前記撮像素子の全画素によって検出された輝度の中で検出頻度が最も高い輝度に置換することを特徴とする異物検査方法。
  12. 請求項10に記載の異物検査方法において、
    前記欠陥画素修正工程は、前記撮像素子が持つ欠陥画素に起因する前記検査画像の輝度を、前記撮像素子の全画素によって検出された輝度の平均に置換することを特徴とする異物検査方法。
  13. 請求項10から請求項12のいずれかに記載の異物検査方法において、
    前記欠陥画素修正工程は、所定の規則に従って、前記ヒストグラムにおいて各輝度の検出頻度と欠陥画素を検出するための検出用閾値を比較し、前記検出頻度が前記検出用閾値に満たない輝度を前記撮像素子の画素欠陥による輝度と判別すること、を特徴とする異物検査方法。
  14. 請求項13に記載の異物検査方法において、
    前記欠陥画素修正工程は、最低輝度から高くなる方に向かって順に検出頻度を比較し、かつ最大輝度から低くなる方に向かって順に検出頻度を比較することを特徴とする異物検査方法。
  15. 請求項9から請求項14のいずれかに記載の異物検査方法において、
    前記異物候補検出工程の後に、前記ヒストグラム拡張工程を経て得られたヒストグラムにおけるヒストグラム拡張率に基づき算出されるコントラスト補正値を用いて、前記異物候補がある領域のコントラスト値を補正するコントラスト補正工程を有すること、を特徴とする異物検査方法。
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