JP2021020501A - ステアリングコラム装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車体側に二次衝突時に移動するステアリングコラム分のスペースを不要とすることにより、ステアリングコラム装置の省スペース化を図る。【解決手段】ステアリングコラム装置1は、車体に取り付けられるロアジャケット3と、ロアジャケット3に対し車体前後方向に移動可能に設けられるアッパジャケット4と、ロアジャケット3に設けられ、アッパジャケット4を車体前後方向に移動させる電動アクチュエータ(テレスコピック駆動用モータ10)と、テレスコピック駆動用モータ10の駆動力をアッパジャケット4に伝達する駆動部材13と、アッパジャケット4と駆動部材13との間に配置されるエネルギ吸収機構30と、駆動部材13とエネルギ吸収機構30との間に配置され、エネルギ吸収機構30が駆動部材13に対して係止される状態と、駆動部材13に対するエネルギ吸収機構30の係止が解除される状態とに切り替える切替機構31と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、ステアリングコラム装置に関する。
ステアリングコラム装置は、車体に固定され、一対の側壁部を有する車体取付ブラケットと、一対の側壁部の間に車体前後方向に沿って配設されるステアリングコラムと、を備える(例えば特許文献1)。車体取付ブラケットにおける一対の側壁部は、ステアリングコラムをチルト方向及びテレスコピック方向に移動可能に支持している。ステアリングコラムは、ステアリングホイールが支持されるアッパジャケットと、アッパジャケットの外周を覆うように設けられるロアジャケットとを有して構成されている。また、車体取付ブラケットとステアリングコラムとの間に、エネルギ吸収機構等が設けられている。
特許文献1のステアリングコラム装置においては、二次衝突時はステアリングコラム全体が車体に対して移動するため、車体側には二次衝突時に移動するステアリングコラム分のスペースを確保しなければならない。
そこで、本発明は、車体側に二次衝突時に移動するステアリングコラム分のスペースを不要とすることにより、ステアリングコラム装置の省スペース化を図ることを目的とする。
本発明の一態様に係るステアリングコラム装置は、車体に取り付けられるロアジャケットと、ロアジャケットに対し車体前後方向に移動可能に設けられるアッパジャケットと、ロアジャケットに設けられ、アッパジャケットを車体前後方向に移動させる電動アクチュエータと、電動アクチュエータの駆動力をアッパジャケットに伝達する駆動部材と、アッパジャケットと駆動部材との間に配置されるエネルギ吸収機構と、駆動部材とエネルギ吸収機構との間に配置され、エネルギ吸収機構が駆動部材に対して係止される状態と、駆動部材に対するエネルギ吸収機構の係止が解除される状態とに切り替える切替機構と、を備える。
本発明の一態様に係るステアリングコラム装置によれば、車体側に二次衝突時に移動するステアリングコラム分のスペースが不要となり、ステアリングコラム装置の省スペース化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
図1から図3に、本発明の実施形態に係るステアリングコラム装置1を示す。なお、ステアリングコラム装置1は、車体に取り付けた状態で図1中の矢印FRで示す方向が車体前方となり、図1中の矢印RRで示す方向が車体後方となる。以下、「前方」は車体前方を示し、「後方」は車体後方を示すものとし、「左右方向」は、車体後方から前方を見た状態で左右方向を示すものとする。
ステアリングコラム装置1は、図示しない車体に取り付けられる車体取付ブラケット2と、車体取付ブラケット2に対し上下方向に揺動可能に支持されるロアジャケット3と、ロアジャケット3に対し車体前後方向に移動可能なアッパジャケット4とを備える。車体取付ブラケット2は、複数箇所に取付部2aを備えており、取付部2aを介して車体に取り付けられる。
ロアジャケット3は、車体取付ブラケット2に対し、チルト駆動用モータ5、チルト駆動用モータ5によって動作するねじ機構6及びフレキシブルシャフト8等を介して上下方向に揺動する。これらのチルト駆動用モータ5、ねじ機構6及びフレキシブルシャフト8等は、ステアリングコラム装置1の左側部に設けられている。なお、チルト駆動用モータ5及びねじ機構6の取付位置或いは形状によっては、フレキシブルシャフト8を用いずに、ねじ機構6をチルト駆動用モータ5側に直接連結することもできる。
ロアジャケット3が上下方向に揺動する際には、アッパジャケット4及びアッパジャケット4内に回転可能に挿入されるステアリングシャフト7も一体となって揺動する。ステアリングシャフト7の後方側の端部には、図示しないステアリングホイールが取り付けられる。
したがって、ステアリングコラム装置1は、ステアリングホイールが上下方向(チルト方向)に揺動可能となる電動チルト機構を備えている。さらに、ステアリングコラム装置1は、ステアリングホイールが前後方向(テレスコピック方向)に移動可能となる電動テレスコピック機構を備えている。以下、電動テレスコピック機構について説明する。
電動テレスコピック機構は、ロアジャケット3の右側部に取り付けられる電動アクチュエータとしてのテレスコピック駆動用モータ(以下、単に「モータ」と称する。)10を備えている。モータ10は、減速機構部11と共にロアジャケット3に取り付けられている。モータ10によって回転駆動するねじ軸(スクリュボルト)12は、円筒形状のアッパジャケット4の軸方向に沿って延在されている。
ねじ軸12は、駆動部材13が螺合する雄ねじ部12aと、雄ねじ部12aに対して前方に位置する軸部14(図3参照)と、を備えている。ねじ軸12は、軸部14を介して減速機構部11に連結されている。ねじ軸12の軸部14は、ロアジャケット3に対して軸方向への移動が規制された状態で、ロアジャケット3に対して回転可能である。なお、モータ10及び減速機構部11の取付位置或いは形状によっては、フレキシブルシャフトを用いて、ねじ軸12の軸部を減速機構部11に直接連結することもできる。
その一方で、駆動部材13は、ねじ軸12の雄ねじ部12aに螺合するナット部(スクリュナット)16と、ナット部16からアッパジャケット4側に向けて延出するようにして形成される本体部17とを備えている。ナット部16は、角筒形状であり、角筒内面に雌ねじ16aが形成されている。本体部17のアッパジャケット4側の端部には、せん断ピン(連結ピン)18が挿通されるせん断ピン挿通孔17aと、固定ブラケット19のための固定ボルト20が螺合されるボルト固定孔17bとが形成されている。また、本体部17のアッパジャケット4側の端部に、固定ボルト20を用いて固定ブラケット19が固定され、固定ブラケット19には、スタッドボルト21及び取付ナット22(図2参照)を用いて後述するパイロアクチュエータ23が取り付けられる。そして、本体部17のアッパジャケット4側の端部には、主に本体部17の補剛のための補剛部24が取り付けられる。駆動部材13は、ロアジャケット3に軸方向に沿って形成されたガイド凹部25(図2参照)に沿って移動可能であり、このガイド凹部25の開口側は、閉塞用ボルト26を用いてロアジャケット3に固定される閉塞用部材27によって閉塞されるようになっている。
また、ステアリングコラム装置1においては、二次衝突時のエネルギ吸収のためのエネルギ吸収機構30がアッパジャケット4と駆動部材13との間に配置され、切替機構31が駆動部材13とエネルギ吸収機構30との間に配置されている。
図4に示されるエネルギ吸収機構30は、EA(Energy Absorption)荷重発生ユニットとも称されるもので、ワイヤ(しごきワイヤ)32と、ワイヤ32を保持するワイヤホルダ33とを備えている。
ワイヤホルダ33は、平面視で長方形状の樹脂製のものであって、止めねじ34(図9に示す別の実施形態で用いられる。)のために厚み方向に貫通する一対の取付孔33cと、係止ピン35(図4等参照)のために厚み方向に貫通する係止孔33dとを備えている。ワイヤホルダ33は、短辺方向に貫通して形成されている大小三つのワイヤ挿通孔33a,33bと、各ワイヤ挿通孔33a,33bの開放側の端部であって且つ各ワイヤ挿通孔33a,33b同士の間に突出形成される半円筒状のガイド突起部36とを備えている。取付孔33c及び係止孔33dは、隣り合うワイヤ挿通孔33a,33b同士の間に設けられている。孔径の大きなワイヤ挿通孔33aは、断面形状が長円形状(長方形状であってもよい)に形成され、孔径の小さなワイヤ挿通孔33bは、断面円形状のワイヤ32が挿通し得るだけの大きさに形成されている。また、半円筒状のガイド突起部36の外表面が、ワイヤ32のための円弧状の案内面となっている。
その一方で、ワイヤ32は、断面円形の単一の金属素線を、所定曲率の一つの折曲基部32aと二つの折曲円弧部32bとにおいて折り返すことで、平面視でW字状又はM字状に折曲形成されたものである。ワイヤ32は、前方側の折曲基部32aからU字状に折曲られたツインワイヤ部32cと、ツインワイヤ部32cの双方の自由端部側が折曲円弧部32bからそれぞれに逆向きに折り返されて形成された一対の脚片部32dとを備えている。そして、ツインワイヤ部32cを前方側の折曲基部32a側からワイヤ挿通孔33aに、ツインワイヤ部32cの両側の脚片部32dをワイヤ挿通孔33bにそれぞれ挿通させることで、ワイヤ32はワイヤホルダ33に支持される。
その際に、後方側の二つの折曲円弧部32bの曲率をそれぞれのガイド突起部36の案内面の曲率と一致するように設定することで、後方側の二つの折曲円弧部32bはそれぞれのガイド突起部36の案内面に巻き付けられるように支持される。そして、図1に示すような組付状態では、ワイヤ32の前方側の折曲基部32aは、アッパジャケット4の外周部に形成された係止突起部37に係止される。なお、図2から分かるように、アッパジャケット4の係止突起部37は、ロアジャケット3のスリット(受容部)3aに受容されている。
したがって、保持部材としてのワイヤホルダ33と、ワイヤホルダ33に支持されたワイヤ32と、ワイヤ32の前端の折曲基部32aが係止されるアッパジャケット4の係止突起部37とにより、エネルギ吸収機構30が形成されている。
切替機構31は、エネルギ吸収機構30が駆動部材13に対して係止されて保持される状態と、駆動部材13に対するエネルギ吸収機構30の係止及び保持が解除される状態とに切り替えるものである。
切替機構31は、エネルギ吸収機構30を係止する係止ピン35と、係止ピン35を動作させるパイロアクチュエータ23とを備えており、係止ピン35は、エネルギ吸収機構30のワイヤホルダ33に形成された係止孔33dに挿通される。
パイロアクチュエータ23は、駆動部材13の固定ブラケット19に固定されている。パイロアクチュエータ23は、通常時は係止ピン35が係止孔33dに挿通された状態とされ、火薬の爆発によって係止ピン35が係止孔33dから抜かれるように構成されている。なお、本実施形態とは逆に、通常時は係止ピン35が係止孔33dから抜かれた状態とされ、二次衝突時に衝突信号(作動信号)に応じて、パイロアクチュエータ23により係止ピン35が係止孔33dに挿通されるようにすることもできる。
パイロアクチュエータ23の点火オン及び点火オフは、電子制御装置(ECU)40(図4参照)によって制御される。電子制御装置40には、シートポジションセンサ、運転者用の体重センサ、車速センサ、乗員位置センサ、シートベルト着用センサ等の運転状況検出センサ、及びステアリングホイールに加わる衝撃を検出する衝撃検出センサの出力が入力されている。電子制御装置40は、これらセンサから構成されるセンサ類41(図4参照)からの出力情報に基づいて衝突の有無を判断し、衝突ありと判断した場合にはエネルギ吸収機構30を低荷重設定にするか高荷重設定にするかを判断する。そして、低荷重設定と判断した場合にはパイロアクチュエータ23に作動信号(つまり、点火信号)を出力し、高荷重設定と判断した場合にはパイロアクチュエータ23に作動信号(つまり、点火信号)を出力しない。
次に、ステアリングコラム装置1の二次衝突時の作用を説明する。
二次衝突時に運転者からステアリングホイールに加わる衝撃荷重が比較的大きい等によって、高荷重設定と判断した場合には、図5に示されるように、パイロアクチュエータ23はオフ状態を維持する。パイロアクチュエータ23がオフ状態に維持されると、エネルギ吸収機構30のワイヤホルダ33が係止ピン35で駆動部材13に対して保持される。
ステアリングホイールに加わる衝撃荷重でステアリングシャフト7の上部及びアッパジャケット4が軸方向に沿って前方に移動すると、この移動でせん断力を受け、せん断ピン18が切断されてアッパジャケット4が駆動部材13から切り離される。切り離されたアッパジャケット4は、ステアリングシャフト7の上部と共に前方に移動する。すると、図6に示されるように、エネルギ吸収機構30のワイヤ32は、係止突起部37によって前方に引っ張られて塑性変形し、この塑性変形によって二次衝突時のエネルギが吸収される。また、アッパジャケット4が軸方向に沿って前方に移動すると、ロアジャケット3との摺動抵抗によっても二次衝突時のエネルギが吸収される。このようにして、ワイヤ32の塑性変形、及びロアジャケット3に対するアッパジャケット4の摺動抵抗によって比較的大きなエネルギが有効に吸収される。
その一方で、二次衝突時に運転者からステアリングホイールに加わる衝撃荷重が比較的小さい等によって、低荷重設定と判断した場合には、図7に示されるように、パイロアクチュエータ23がオン状態とされる。パイロアクチュエータ23がオン状態とされると、係止ピン35がワイヤホルダ33の係止孔33dから抜け、駆動部材13に対するエネルギ吸収機構30のワイヤホルダ33の保持が解除される。
ステアリングホイールに加わる衝撃荷重でステアリングシャフト7の上部及びアッパジャケット4が前方に移動すると、エネルギ吸収機構30のワイヤ32が係止突起部37によって前方に引っ張られるが、ワイヤホルダ33もワイヤ32と共に前方に移動する。図8に示されるようにワイヤホルダ33もワイヤ32と共に前方に移動するため、エネルギ吸収機構30は、二次衝突時のエネルギ吸収には寄与しない。また、アッパジャケット4が前方に移動すると、ロアジャケット3との摺動抵抗によって二次衝突時のエネルギが吸収される。
以上要するに、低荷重設定とされた場合には、ロアジャケット3に対するアッパジャケット4の摺動抵抗のみによって二次衝突時のエネルギが吸収されるため、比較的小さなエネルギを効率よく吸収できる。その一方で、高荷重設定とされた場合には、ワイヤ32の塑性変形、及びロアジャケット3に対するアッパジャケット4の摺動抵抗の双方によって二次衝突時のエネルギが吸収されるため、比較的大きなエネルギを効率よく吸収できる。
以下に、本実施形態による作用効果を説明する。
(1)ステアリングコラム装置1は、車体に取り付けられるロアジャケット3と、ロアジャケット3に対し車体前後方向に移動可能に設けられるアッパジャケット4と、を備える。また、ステアリングコラム装置1は、ロアジャケット3に設けられ、アッパジャケット4を車体前後方向に移動させる電動アクチュエータ(モータ10)と、モータ10の駆動力をアッパジャケット4に伝達する駆動部材13と、を備える。さらに、ステアリングコラム装置1は、アッパジャケット4と駆動部材13との間に配置されるエネルギ吸収機構30を備える。ステアリングコラム装置1は、駆動部材13とエネルギ吸収機構30との間に配置され、エネルギ吸収機構30が駆動部材13に対して係止される状態と、駆動部材13に対するエネルギ吸収機構30の係止が解除される状態とに切り替える切替機構31を備える。
本実施形態によれば、車両側に移動するステアリングコラム分のスペースが不要となり、ステアリングコラム装置1の省スペース化を図ることが可能になる。また、センサからの作動信号の有無によりEA荷重を変化させることができ、ステアリングコラム装置1が装着される車両の衝突安全性能を向上させることが可能になる。
(2)切替機構31は、エネルギ吸収機構30を係止する係止ピン35と、係止ピン35を動作させるパイロアクチュエータ23とを有する。
このような構成の切替機構31によって、センサからの作動信号の有無によりEA荷重を変化させることができ、ステアリングコラム装置1が装着される車両の衝突安全性能を向上させることが可能になる。
(3)エネルギ吸収機構30は、ワイヤ32と、ワイヤ32を保持するワイヤホルダ33とを有し、係止ピン35は、ワイヤホルダ33に形成された係止孔33dに挿通される。
このような構成の切替機構31によって、センサからの作動信号の有無によりEA荷重を変化させることができ、ステアリングコラム装置1が装着される車両の衝突安全性能を向上させることが可能になる。
[別の実施形態]
以下、別の実施形態(変形例)に係るステアリングコラム装置1Aを説明する。
以下、別の実施形態(変形例)に係るステアリングコラム装置1Aを説明する。
図9に示すステアリングコラム装置1Aにおいては、エネルギ吸収機構30が2つ(ワイヤ32及びワイヤホルダ33が2組)設けられている。2つのエネルギ吸収機構30の内、一方のエネルギ吸収機構30のワイヤホルダ33は係止ピン35により係止され、他方のエネルギ吸収機構30のワイヤホルダ33は止めねじ34を用いて駆動部材13に対して固定されて保持される。
次に、ステアリングコラム装置1Aの二次衝突時の作用を説明する。
二次衝突時に運転者からステアリングホイールに加わる衝撃荷重が比較的大きい等によって、高荷重設定と判断した場合には、図10に示されるように、パイロアクチュエータ23はオフ状態を維持する。パイロアクチュエータ23がオフ状態に維持されると、2つのエネルギ吸収機構30の内、前記一方のエネルギ吸収機構30のワイヤホルダ33が係止ピン35で駆動部材13に対して保持される。
ステアリングホイールに加わる衝撃荷重でステアリングシャフト7の上部及びアッパジャケット4が軸方向に沿って前方に移動すると、この移動でせん断力を受け、せん断ピン18が切断されてアッパジャケット4が駆動部材13から切り離される。切り離されたアッパジャケット4は、ステアリングシャフト7の上部と共に車体前方に移動する。すると、図11に示されるように、前記一方のエネルギ吸収機構30のワイヤ32は、係止突起部37によって前方に引っ張られて塑性変形し、この塑性変形によって二次衝突時のエネルギが吸収される。また、アッパジャケット4が軸方向に沿って前方に移動すると、2つのエネルギ吸収機構30の内の前記他方のエネルギ吸収機構30によっても二次衝突時のエネルギが吸収される。このようにして、2つのエネルギ吸収機構30によって比較的大きなエネルギが有効に吸収される。
その一方で、二次衝突時に運転者からステアリングホイールに加わる衝撃荷重が比較的小さい等によって、低荷重設定と判断した場合には、図12に示されるように、パイロアクチュエータ23がオン状態とされる。そうすると、2つのエネルギ吸収機構30の内、前記一方のエネルギ吸収機構30のワイヤホルダ33の係止孔33dから係止ピン35が抜け、駆動部材13に対するエネルギ吸収機構30のワイヤホルダ33の保持が解除される。
ステアリングホイールに加わる衝撃荷重でステアリングシャフト7の上部及びアッパジャケット4が前方に移動する。そうすると、前記一方のエネルギ吸収機構30のワイヤ32が係止突起部37によって前方に引っ張られるが、ワイヤホルダ33もワイヤ32と共に前方に移動する。図13に示されるようにワイヤホルダ33もワイヤ32と共に前方に移動するため、前記一方のエネルギ吸収機構30は、二次衝突時のエネルギ吸収には寄与しない。また、アッパジャケット4が前方に移動すると、2つのエネルギ吸収機構30の内の前記他方のエネルギ吸収機構30によって二次衝突時のエネルギが吸収される。
以上要するに、低荷重設定とされた場合には、2つのエネルギ吸収機構30の内、一方のエネルギ吸収機構30のみによって二次衝突時のエネルギが吸収されるため、比較的小さなエネルギを効率よく吸収できる。その一方で、高荷重設定とされた場合には、2つのエネルギ吸収機構30によって二次衝突時のエネルギが吸収されるため、比較的大きなエネルギを効率よく吸収できる。
ところで、本発明のステアリングコラム装置は前述の実施形態に例をとって説明したが、この実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。
1,1A ステアリングコラム装置
3 ロアジャケット
4 アッパジャケット
10 テレスコピック駆動用モータ(電動アクチュエータ)
13 駆動部材
23 パイロアクチュエータ
30 エネルギ吸収機構
31 切替機構
32 ワイヤ
33 ワイヤホルダ
33d 係止孔
35 係止ピン
3 ロアジャケット
4 アッパジャケット
10 テレスコピック駆動用モータ(電動アクチュエータ)
13 駆動部材
23 パイロアクチュエータ
30 エネルギ吸収機構
31 切替機構
32 ワイヤ
33 ワイヤホルダ
33d 係止孔
35 係止ピン
Claims (3)
- 車体に取り付けられるロアジャケットと、
前記ロアジャケットに対し車体前後方向に移動可能に設けられるアッパジャケットと、
前記ロアジャケットに設けられ、前記アッパジャケットを車体前後方向に移動させる電動アクチュエータと、
前記電動アクチュエータの駆動力を前記アッパジャケットに伝達する駆動部材と、
前記アッパジャケットと前記駆動部材との間に配置されるエネルギ吸収機構と、
前記駆動部材と前記エネルギ吸収機構との間に配置され、前記エネルギ吸収機構が前記駆動部材に対して係止される状態と、前記駆動部材に対する前記エネルギ吸収機構の係止が解除される状態とに切り替える切替機構と、を備える
ステアリングコラム装置。 - 前記切替機構は、前記エネルギ吸収機構を係止する係止ピンと、前記係止ピンを動作させるパイロアクチュエータとを有する、請求項1に記載のステアリングコラム装置。
- 前記エネルギ吸収機構は、ワイヤと、前記ワイヤを保持するワイヤホルダとを有し、
前記係止ピンは、前記ワイヤホルダに形成された係止孔に挿通される、請求項2に記載のステアリングコラム装置。
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