JP2021020369A - 複合容器の製造方法および複合容器 - Google Patents

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【課題】複合容器の外観を良好にし、意匠性を向上させることが可能な、複合容器の製造方法および複合容器を提供する。【解決手段】複合容器10Aの製造方法は、容器本体10と、容器本体10の外側に密着して設けられ、外面が微細凹凸形状を含むプラスチック製部材40とを準備する工程と、プラスチック製部材40に、透明かつ外面が平坦な平坦部26を形成する工程と、を備えている。平坦部26を形成する工程において、プラスチック製部材40の一部を加熱することにより、微細凹凸形状の一部を平坦化する。【選択図】図1

Description

本開示は、複合容器の製造方法および複合容器に関する。
近時、飲食品等の内容液を収容するボトルとして、プラスチック製のものが一般化してきており、このようなプラスチックボトルには内容液が収容される。
このような内容液を収容するプラスチックボトルは、金型内にプリフォームを挿入し、2軸延伸ブロー成形することにより製造される。
ところで、従来の2軸延伸ブロー成形法では、例えばPETやPP等の単層材料、多層材料又はブレンド材料等を含むプリフォームを用いて容器形状に成形している。しかしながら、従来の2軸延伸ブロー成形法においては、単にプリフォームを容器形状に成形するだけであるのが一般的である。このため、容器に対して様々な機能や特性(バリア性や保温性等)を持たせる場合、例えばプリフォームを構成する材料を変更する等、その手段は限定されてしまう。とりわけ、容器の部位(例えば胴部や底部)に応じて、異なる機能や特性を持たせることは難しい。
これに対して本出願人は、特許文献1において、容器に対して様々な機能や特性を付与することが可能な複合容器を提案している。
一方、このような複合容器を作製するにあたっては、複合容器における外観をより良好にし、意匠性を向上させることが求められている。
特開2015−128858号公報
本開示はこのような点を考慮してなされたものであり、複合容器の外観を良好にし、意匠性を向上させることが可能な、複合容器の製造方法および複合容器を提供することを目的とする。
一実施の形態による複合容器の製造方法は、容器本体と、前記容器本体の外側に密着して設けられ、外面が微細凹凸形状を含むプラスチック製部材とを準備する工程と、前記プラスチック製部材に、透明かつ前記外面が平坦な平坦部を形成する工程と、を備え、前記平坦部を形成する工程において、前記プラスチック製部材の一部を加熱することにより、前記微細凹凸形状の一部を平坦化する。
一実施の形態による複合容器の製造方法において、前記平坦部を形成する工程は、前記プラスチック製部材上に帯状の加工部材を供給する工程と、加熱された加工ロールを前記プラスチック製部材上の前記加工部材に対して押圧させる工程と、を有していてもよい。
一実施の形態による複合容器の製造方法において、前記平坦部を形成する工程は、前記容器本体内に加圧エアを供給する工程を更に有していてもよい。
一実施の形態による複合容器の製造方法において、前記平坦部を形成する工程において、前記プラスチック製部材の前記一部は熱風によって加熱されてもよい。
一実施の形態による複合容器の製造方法において、前記平坦部を形成する工程の前に、前記容器本体内に水を充填する工程を更に備えていてもよい。
一実施の形態による複合容器の製造方法において、前記平坦部を形成する工程において、前記プラスチック製部材の前記一部は、70℃以上150℃以下の温度に加熱されてもよい。
一実施の形態による複合容器の製造方法は、容器本体と、前記容器本体の外側に密着して設けられ、透明かつ外面が平坦なプラスチック製部材とを準備する工程と、前記プラスチック製部材に、前記外面が微細凹凸形状を含む微細凹凸部を形成する工程と、を備え、前記微細凹凸部を形成する工程において、前記プラスチック製部材の一部を加熱することにより、平坦な前記外面に微細凹凸を形成する。
一実施の形態による複合容器の製造方法において、前記微細凹凸部を形成する工程は、前記プラスチック製部材上に、凹凸面を有する帯状の加工部材を供給する工程と、加熱された加工ロールを前記プラスチック製部材上の前記加工部材に対して押圧させる工程と、を有していてもよい。
一実施の形態による複合容器の製造方法において、前記微細凹凸部を形成する工程において、凹凸面を有するとともに加熱された加工ロールを前記プラスチック製部材に対して押圧させてもよい。
一実施の形態による複合容器の製造方法において、前記微細凹凸部を形成する工程は、前記容器本体内に加圧エアを供給する工程を更に有していてもよい。
一実施の形態による複合容器の製造方法において、前記微細凹凸部を形成する工程において、前記プラスチック製部材の前記一部は、70℃以上150℃以下の温度に加熱されてもよい。
一実施の形態による複合容器は、容器本体と、前記容器本体の外側に密着して設けられたプラスチック製部材とを備え、前記プラスチック製部材は、透明かつ外面が平坦な平坦部と、外面が微細凹凸形状を含む微細凹凸部とを有する。
本開示によれば、複合容器の外観を良好にし、意匠性を向上させることができる。
図1は、第1の実施の形態による複合容器を示す部分垂直断面図である。 図2は、第1の実施の形態による複合容器を示す背面図である。 図3は、第1の実施の形態による複合容器を示す水平断面図(図1のIII−III線断面図)である。 図4は、第1の実施の形態による複合プリフォームを示す部分垂直断面図である。 図5は、第1の実施の形態による複合プリフォームを示す水平断面図(図4のV−V線断面図)である。 図6(a)−(d)は、各種プラスチック製部材を示す斜視図である。 図7は、第1の実施の形態による複合容器を製造するための加熱装置を示す概略正面図である。 図8は、第1の実施の形態による複合容器を製造するための加熱装置を示す概略側面図(図7のVIII方向矢視図)である。 図9(a)−(f)は、第1の実施の形態による複合容器の製造方法を示す概略図である。 図10(a)−(b)は、第1の実施の形態による複合容器の製造方法を示す概略側面図である。 図11(a)−(b)は、第1の実施の形態による複合容器の製造方法を示す概略正面図である。 図12(a)は、第1の実施の形態による複合容器の製造方法を示す概略側面図であり、図12(b)−(c)は、第1の実施の形態による複合容器の製造方法を示す概略正面図である。 図13は、第2の実施の形態による複合容器を示す部分垂直断面図である。 図14は、第2の実施の形態による複合容器を示す背面図である。 図15(a)−(c)は、第2の実施の形態による複合容器の製造方法を示す概略図である。 図16は、第2の実施の形態による複合容器を製造するための加工部材を示す側断面図である。 図17は、第2の実施の形態による複合容器を製造するための加熱装置の加工ロールを示す概略図である。
(第1の実施の形態)
以下、図面を参照して第1の実施の形態について説明する。図1乃至図12は第1の実施の形態を示す図である。以下に示す各図は、模式的に示したものである。そのため、各部の大きさ、形状は理解を容易にするために、適宜誇張している。また、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。なお、以下に示す各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。また、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値および材料名は、実施の形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用することができる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含むものとする。
複合容器の構成
まず、図1乃至図3により、本実施の形態による複合容器の概要について説明する。なお、本明細書中、「上」および「下」とは、それぞれ複合容器10Aを正立させた状態(図1および図2)における上方および下方のことをいう。
図1乃至図3に示す複合容器10Aは、後述するように、ブロー成形型50を用いてプリフォーム10aおよびプラスチック製部材40aを含む複合プリフォーム70(図4および図5参照)に対して2軸延伸ブロー成形を施すことにより、複合プリフォーム70のプリフォーム10aおよびプラスチック製部材40aを一体として膨張させて得られたものである。
このような複合容器10Aは、内側に位置するプラスチック材料製の容器本体10と、容器本体10の外側に密着して設けられたプラスチック製部材40とを備えている。
このうち容器本体10は、口部11と、口部11下方に設けられた首部13と、首部13下方に設けられた肩部12と、肩部12下方に設けられた胴部20と、胴部20下方に設けられた底部30とを備えている。
他方、プラスチック製部材40は、容器本体10の外面に薄く延ばされた状態で密着されており、容器本体10に対して容易に移動又は回転しない状態で取付けられている。
次に容器本体10について詳述する。容器本体10は、上述したように口部11と、首部13と、肩部12と、胴部20と、底部30とを有している。
このうち口部11は、図示しないキャップに螺着されるねじ部14と、ねじ部14下方に設けられたフランジ部17とを有している。なお、口部11の形状は、従来公知の形状であっても良い。容器本体10に内容液等の内容物が充填され、口部11に図示しないキャップが螺着されることにより、内容物入り複合容器が作製される。
首部13は、フランジ部17と肩部12との間に位置しており、略均一な径をもつ略円筒形状を有している。また、肩部12は、首部13と胴部20との間に位置しており、首部13側から胴部20側に向けて徐々に径が拡大する形状(水平断面において徐々に面積が拡大する形状)を有している。
図1乃至図3に示すように、胴部20は、全体として筒形状を有している。また、図2および図3に示すように、胴部20は、容器本体10内の圧力変化を吸収する圧力吸収パネル21を含んでいる。本実施の形態において、胴部20は、2つの圧力吸収パネル21を含んでいる。各々の圧力吸収パネル21は、上下方向に延びるとともに、それぞれ円周方向に並んで設けられている。また、各々の圧力吸収パネル21は互いに隣接して設けられており、各々の圧力吸収パネル21間には、後述する円周壁23が設けられている。この圧力吸収パネル21は、主として、容器本体10の内部が減圧した際、容器本体10の半径方向内方に変形することにより、減圧を吸収する役割を果たす。なお、圧力吸収パネル21の数は任意であり、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。
図2に示すように、これらの圧力吸収パネル21は、正面視において、それぞれ略レーストラック形状を有している。すなわち、圧力吸収パネル21は、長方形の短辺が略円弧形状である正面形状を有している。各々の圧力吸収パネル21の幅Wは、例えば20mm以上30mm以下であってもよい。ここで、本明細書中、圧力吸収パネル21の幅Wとは、円周方向に沿った圧力吸収パネル21の長さを言う。また、圧力吸収パネル21の高さHは、例えば60mm以上120mm以下であってもよい。
図3に示すように、各々の圧力吸収パネル21は、半径方向内方に窪んでおり、圧力吸収パネル21の幅方向(容器本体10の円周方向)中央部において、圧力吸収パネル21の深さが最大となる。この圧力吸収パネル21の最大深さDは、例えば2mm以上5mm以下であってもよい。圧力吸収パネル21の深さが大きすぎないことにより、容器本体10の容量が減少することを防止することができる。また、圧力吸収パネル21の深さが小さすぎないことにより、圧力吸収パネル21が容器本体10内の圧力変化を吸収する機能を発揮することができる。ここで、本明細書中、圧力吸収パネル21の最大深さDとは、容器本体10の胴部20が均一の径を有する円筒形状であった場合において圧力吸収パネル21に対応する部分の外面から、圧力吸収パネル21の外面までの径方向距離のうち、最も長い径方向距離を言う。なお、図3において、容器本体10の胴部20が均一の径を有する円筒形状であった場合における圧力吸収パネル21に対応する部分の外面を仮想線(二点鎖線)で示している。
一方、胴部20のうち圧力吸収パネル21以外の領域は、円周壁23からなっている。この円周壁23は、後述する水平方向溝24が形成された部分を除き、肩部12の直下から底部30の直上まで均一の径を有している。
円周壁23のうち、圧力吸収パネル21の下方に、水平方向溝24が形成されている。本実施の形態では、胴部20の円周壁23に2つの水平方向溝24が形成されている。この水平方向溝24は、主として、胴部20の下部の強度を高め、胴部20の下部が径方向内方に凹むことを防止する役割を果たす。また、水平方向溝24は、補助的に、上下方向に収縮することにより減圧を吸収する機能も発揮する。
このような胴部20は、圧力吸収パネル21が形成された領域を除き略円筒形状を有している。しかしながら、これに限られるものではなく、胴部20が四角形筒形状や八角形筒形状等の多角形筒形状を有していても良い。あるいは、胴部20が上方から下方に向けて均一でない水平断面をもつ筒形状を有していても良い。
また胴部20における容器本体10の厚みは、これに限定されるものではないが、例えば50μm以上250μm以下程度に薄くすることができる。さらに、容器本体10の重量についても、これに限定されるものではないが、10g以上20g以下とすることができる。このように容器本体10の肉厚を薄くすることにより、容器本体10の軽量化を図ることができる。
一方、底部30は、中央に位置する凹部31と、この凹部31周囲に設けられた接地部32とを有している。なお、底部30の形状についても特に限定されるものではなく、従来公知の底部形状(例えばペタロイド底形状や丸底形状等)を有していても良い。
このような容器本体10は、合成樹脂材料を射出成形して製作したプリフォーム10a(後述)を二軸延伸ブロー成形することにより作製することができる。なお容器本体10の材料としては熱可塑性樹脂、特にPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PC(ポリカーボネート)を使用することが好ましい。容器本体10は、赤色、青色、黄色、緑色、茶色、黒色、白色等の色に着色されていても良いが、リサイクルのしやすさを考慮した場合、無色透明であることが好ましい。また、上述した各種樹脂をブレンドして用いても良い。さらに、容器本体10の内面に、容器のバリア性を高めるために、例えばダイヤモンド状炭素膜や酸化珪素薄膜等の蒸着膜を形成しても良い。
また、容器本体10は、2層以上の多層成形ボトルとして形成することもできる。すなわち射出成形により、例えば、中間層をMXD6、MXD6+脂肪酸塩、PGA(ポリグリコール酸)、EVOH(エチレンビニルアルコール共重合体)又はPEN(ポリエチレンナフタレート)等のガスバリア性を有する樹脂(中間層)として3層以上からなるプリフォーム10aを射出成形後、ブロー成形することによりガスバリア性を有する多層ボトルとして形成しても良い。なお、中間層としては、上述した各種樹脂をブレンドした樹脂を用いても良い。
また、熱可塑性樹脂の溶融物に不活性ガス(窒素ガス、アルゴンガス)を混ぜることで、0.5μm以上100μm以下の発泡セル径を持つ発泡プリフォームを成形し、この発泡プリフォームをブロー成形することによって、容器本体10を作製しても良い。このような容器本体10は、発泡セルを内蔵しているため、容器本体10全体の遮光性を高めることができる。
このような容器本体10は、例えば満注容量が100ml以上2000ml以下のボトルからなっていても良い。あるいは、容器本体10は、満注容量が例えば10L以上60L以下の大型のボトルであっても良い。
次に、プラスチック製部材40について説明する。プラスチック製部材40(40a)は後述するようにプリフォーム10aの外側を取り囲むように設けられ、プリフォーム10aの外側に密着された後、プリフォーム10aとともに2軸延伸ブロー成形されることにより得られたものである。
プラスチック製部材40は容器本体10の外面に接着されることなく取付けられており、容器本体10に対して移動又は回転しないほどに密着されている。このプラスチック製部材40は、容器本体10の外面において薄く引き延ばされて容器本体10を覆っている。また、図3に示すように、プラスチック製部材40は、容器本体10を取り囲むようにその周方向全域にわたって設けられており、略円形状の水平断面を有している。
この場合、プラスチック製部材40は、容器本体10のうち、口部11を除く、首部13、肩部12、胴部20および底部30を覆うように設けられている。これにより、容器本体10の首部13、肩部12、胴部20および底部30に対して所望の機能や特性を付与することができる。
なお、プラスチック製部材40は、容器本体10のうち口部11以外の全域又は一部領域に設けられていても良い。例えば、プラスチック製部材40は、容器本体10のうち、口部11および首部13を除く、肩部12、胴部20および底部30の全体を覆うように設けられていても良い。または、プラスチック製部材40は、容器本体10のうち、口部11、首部13および底部30の中心部を除く、肩部12、胴部20および底部30を覆うように設けられていても良い。
プラスチック製部材40は、容器本体10に対して溶着ないし接着されていないため、容器本体10から剥離して除去することができる。具体的には、例えば刃物等を用いてプラスチック製部材40を切除したり、プラスチック製部材40に予め図示しない切断線を設け、この切断線に沿ってプラスチック製部材40を剥離したりすることができる。これにより、プラスチック製部材40を容器本体10から分離除去することができる。
このようなプラスチック製部材40としては、プリフォーム10aに対して収縮する作用をもたないものであっても良く、収縮する作用をもつものであっても良い。
プラスチック製部材40がプリフォーム10aに対して収縮する作用をもつ場合、プラスチック製部材(外側収縮部材)40は、プリフォーム10aの外側に設けられ、このプリフォーム10aと一体となって加熱され、2軸延伸ブロー成形されることにより得られる。
ところで本実施の形態において、プラスチック製部材40は、透明かつ外面が平坦な平坦部26と、外面が微細凹凸形状を含む微細凹凸部27(図1および図2において梨地で示す領域)とを有している。このうち平坦部26は、容器本体10の胴部20の円周壁23に対応する領域に設けられている。すなわち、平坦部26は、複合容器10Aのうち、複合容器10Aの中心軸から最も遠い距離R(図3参照)だけ離れた領域に形成されている。この平坦部26は、ISO25178で規定された算術平均粗さSaが、0.05μm以下となる領域である。このような平坦部26は、ブロー成形後のプラスチック製部材40の一部を加熱して当該一部の外面を平坦化することにより形成されたものであってもよい。なお、平坦部26は、容器本体10の胴部20の円周壁23に対応する領域の全体または一部に設けられていてもよい。例えば、平坦部26は、胴部20の円周壁23のうち水平方向溝24が形成されていない領域のみに設けられていても良い。
微細凹凸部27は、容器本体10の肩部12に対応する領域および胴部20の圧力吸収パネル21に対応する領域に設けられている。また、微細凹凸部27は、容器本体10の底部30に対応する領域にも設けられている(図示せず)。この微細凹凸部27は、ISO25178で規定された算術平均粗さSaが、0.1μm以上20.0μm以下となる領域である。また、微細凹凸部27は半透明になっている。このような微細凹凸部27は、複合容器10Aを成形するブロー成形型50の表面形状が転写されたものである。微細凹凸部27の微細凹凸形状は、例えばシボ等の規則的又は不規則的な凹凸模様であっても良い。なお、微細凹凸部27は、容器本体10の肩部12に対応する領域および底部30に対応する領域の全体または一部に設けられていてもよい。
プラスチック製部材40としては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)等のポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等の熱可塑性非弾性樹脂を用いることが好ましい。またそれらのブレンド材料や多層構造、部分的多層構造のものであってもよい。さらに、プラスチック製部材40の材料には、その特性が損なわれない範囲において、主成分の樹脂以外にも、各種の添加剤を添加してもよい。また、熱可塑性樹脂の溶融物に不活性ガス(窒素ガス、アルゴンガス)を混ぜることで、0.5μm以上100μm以下の発泡セル径を持つ発泡部材を使用し、この発泡プリフォームを成形することによって、遮光性を高めることができる。
プラスチック製部材40は、紫外線等の不可視光線をバリアする光線バリア性を有する材料からなっていても良い。この場合、プリフォーム10aとして多層プリフォームやブレンド材料を含むプリフォーム等を用いることなく、複合容器10Aの光線バリア性を高め、紫外線等により内容液が劣化することを防止することができる。このような材料としては、ブレンド材料、またはPETやPE、PPに遮光性樹脂を添加した材料が考えられる。また、熱可塑性樹脂の溶融物に不活性ガス(窒素ガス、アルゴンガス)を混ぜることにより作製された、0.5μm以上100μm以下の発泡セル径を持つ発泡部材を使用しても良い。
また、プラスチック製部材40は、赤色、青色、黄色、緑色、茶色、黒色、白色等の色に着色されていても良い。
また、プラスチック製部材40の厚みは、これに限定されるものではないが、容器本体10に取り付けられた状態で例えば5μm以上500μm以下程度とすることができる。
複合プリフォームの構成
次に、図4および図5により、複合プリフォームの構成について説明する。
図4および図5に示すように、複合プリフォーム70は、プラスチック材料製のプリフォーム10aと、プリフォーム10aの外側に設けられた有底円筒状のプラスチック製部材40aとを備えている。
プリフォーム10aは、口部11aと、口部11aに連結された胴部20aと、胴部20aに連結された底部30aとを備えている。このうち口部11aは、上述した容器本体10の口部11に対応するものであり、口部11と略同一の形状を有している。また、胴部20aは、上述した容器本体10の首部13、肩部12および胴部20に対応するものであり、略円筒形状を有している。底部30aは、上述した容器本体10の底部30に対応するものであり、略半球形状を有している。
プラスチック製部材40aは、プリフォーム10aの外面に接着されることなく取付けられており、プリフォーム10aに対して移動又は回転しないほどに密着されているか、又は自重で落下しない程度に密着されている。プラスチック製部材40aは、プリフォーム10aを取り囲むようにその周方向全域にわたって設けられており、円形状の水平断面を有している。
この場合、プラスチック製部材40aは、胴部20aのうち容器本体10の全域と、底部30aの全域とを覆うように設けられている。
なお、プラスチック製部材40aは、口部11a以外の全域又は一部領域に設けられていても良い。または、プラスチック製部材40aは、底部30を除く、胴部20aを覆うように設けられていても良い。
このようなプラスチック製部材40aとしては、プリフォーム10aに対して収縮する作用をもたないものであっても良く、収縮する作用をもつものであっても良い。
プラスチック製部材(外側収縮部材)40aが収縮する作用をもつ場合、プラスチック製部材(外側収縮部材)40aは、例えば、外的な作用(例えば熱)が加えられた際、プリフォーム10aに対して収縮(例えば熱収縮)するものが用いられても良い。あるいは、プラスチック製部材(外側収縮部材)40aは、それ自体が収縮性ないし弾力性を持ち、外的な作用を加えることなく収縮可能なものであっても良い。
なお、プラスチック製部材40aが熱収縮作用をもつ場合、円筒状のプラスチック製部材40aをプリフォーム10aに嵌め込んだ後、プラスチック製部材40aの下端部(口部11aとは反対側の端部)に形成された余白部を熱圧着しても良い。
プラスチック製部材40aとしては、例えばダイレクトブロー成形により作製されたダイレクトブローチューブ、シート成形により作製されたシート成形チューブ、押出成形により作製された押出チューブ、射出成形により作製された射出成形チューブ、インフレーション成形により作製されたインフレーション成形チューブ等を用いることができるが、これに限定されるものではなく、上記以外の成形方法を用いても良い。
本実施の形態において、プラスチック製部材40aは、透明である。また、プラスチック製部材40は、赤色、青色、黄色、緑色、茶色、黒色、白色等の色に着色されていても良い。
次にプラスチック製部材40aの形状について説明する。
図6(a)に示すように、プラスチック製部材40aは、全体として有底円筒形状からなり、円筒状の胴部41と、胴部41に連結された底部42とを有していても良い。この場合、プラスチック製部材40aの底部42がプリフォーム10aの底部30aを覆うので、複合容器10Aの胴部20に加え、底部30に対してもバリア性等の様々な機能や特性を付与することができる。また、プラスチック製部材40aは、全周にわたって繋ぎ目がない円筒形状からなっていても良い。このようなプラスチック製部材40aは、例えば上述したダイレクトブローチューブやシート成形チューブ、射出成形チューブを挙げることができる。
また、図6(b)に示すように、プラスチック製部材40aは、全体として円管形状(無底円筒形状)からなり、円筒状の胴部41を有していても良い。また、プラスチック製部材40aは、全周にわたって繋ぎ目がない円筒形状からなっていても良い。この場合、プラスチック製部材40aとしては、例えば上述したブローチューブ、押出チューブ、インフレーション成形チューブ、シート成形チューブを用いることができる。
また、図6(c)および図6(d)に示すように、プラスチック製部材40aは、フィルムを筒状に形成してその端部を貼り合わせることにより作製されても良い。この場合、図6(c)に示すように、プラスチック製部材40aは、胴部41を有する管形状(無底円筒形状)に構成されていても良く、図6(d)に示すように、底部42を貼り合わせることにより有底筒形状に構成されていても良い。
加熱装置の構成
次に、図7および図8により、本実施の形態による複合容器10Aを製造するための加熱装置80の構成について説明する。この加熱装置80は、プラスチック製部材40の一部を加熱することにより、当該一部の外面を平坦化するためのものである。本実施の形態では、この加熱装置80によって、プラスチック製部材40に、透明かつ外面が平坦な平坦部26が形成される。なお、以下の説明において、プラスチック製部材40に平坦部26が形成される前の複合容器10Aを、単に複合容器10Aとも称する。
図7および図8に示すように、加熱装置80は、帯状の加工部材100を供給する供給部81と、加工部材100を巻き取る巻取部82と、供給部81と巻取部82との間に設けられ、プラスチック製部材40を加熱する加熱部90と、を備えている。
図7に示すように、供給部81は、矢印A1で示す方向に加工部材100を送り出すものであり、巻取部82は、矢印A2で示す方向に加工部材100を巻き取るものである。なお、加工部材100は、複数のガイドローラ83に沿って搬送されるようになっている。
また、図7および図8に示すように、加熱部90は、複合容器10Aを支持する一対の受けローラ91と、加工部材100を挟んで複合容器10Aと対向するように設けられた加工ロール92と、を有している。このうち加工ロール92は、いわゆるヒートローラである。ここで、ヒートローラとは、ヒータが内蔵されているロール形状をもつ回転式の加熱手段のことをいう。本実施の形態では、加工ロール92(ヒートローラ)は、矢印A3(図7参照)で示す方向に回転可能に構成されている。ヒータとしては、IH方式のヒータ、ハロゲンランプなどを用いることができる、ローラの材質は、金属又は耐熱樹脂でコーティングしてもよく、特に制限はない。この加工ロール92は、図7の上下方向に沿って移動可能になっており、加工ロール92が下方に移動することにより、加工ロール92が加工部材100を介して、複合容器10Aのプラスチック製部材40に当接するようになっている。そして、この加工ロール92により、プラスチック製部材40が加熱され、プラスチック製部材40の外面が平坦化される。
加工ロール92の下方には、一対の押付ローラ93が設けられている。この一対の押付ローラ93は、加工ロール92と共に上下方向に沿って移動可能に構成されている。一対の押付ローラ93は、下方に移動した際に、加工部材100を下方に押圧して複合容器10Aのプラスチック製部材40に対して押し付ける役割を果たす。
また、加熱部90は、複合容器10Aの容器本体10内に加圧エアを供給するエア供給機構94と、複合容器10Aのうち容器本体10の底部30に対応する領域に当接することにより複合容器10Aを回転自在に保持する保持機構95(図8参照)とを更に有している。このうちエア供給機構94は、本体部94aと、本体部94aに対して水平方向に沿って進退可能なロッド94bとを含んでいる。ロッド94bは、本体部94aに対して出没自在であり、本体部94aから所定の方向(図8の右方)に突出した進行位置(図10(b)参照)と、本体部94aに引き込まれた退避位置(図8参照)との間で進退可能となっている。このようなエア供給機構94は、例えばエアシリンダを用いることができる。
エア供給機構94のロッド94bは、中空状に形成されている。また、ロッド94bの先端には、ロッド94bが進行位置(図10(b)参照)をとった際に容器本体10の口部11に当接する封止部材94cが取り付けられている。この封止部材94cは、中空状に形成されている。封止部材94cは、ロッド94bから、容器本体10内に加圧エアが供給された際に、口部11に当接することにより、容器本体10内から加圧エアが漏れ出すことを抑制する役割を果たす。封止部材94cは、例えばゴム等からなっていてもよい。
また、ロッド94bには、エアホース96が取り付けられている。このエアホース96は、例えばブロワ等のエア供給装置(図示せず)に連結されている。エアホース96から加圧エアがロッド94b内に供給されることにより、ロッド94bから容器本体10内に加圧エアが供給されるようになっている。
次に、加工部材100について説明する。この加工部材100は、プラスチック製部材40の外面に対して、加工部材100の主面の表面形状を転写する役割を果たす。すなわち、本実施の形態では、プラスチック製部材40の平坦部26は、加工部材100の主面の表面形状をプラスチック製部材40の外面に転写することにより形成される。このため、加工部材100の主面のうち、プラスチック製部材40に当接する面は、ISO25178で規定された算術平均粗さSaが、0.05μm以下となっている。このような加工部材100としては、プラスチック製部材40を加熱する際に加えられる熱に耐えることのできる程度の耐熱性を有するものであればいずれのものでもよい。加工部材100は、樹脂フィルムであってもよい。この場合、加工部材100としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルフィドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム及びポリイミドフィルム等の樹脂フィルムを用いてもよい。なお、加工部材100は、例えば紙であってもよい。この場合、加工部材100は、凹凸が設けられた加工紙であってもよい。また、加工部材100は、紙と樹脂フィルムとを貼り合わせた複合フィルムであってもよい。
複合容器の製造方法
次に図9(a)−(f)により、本実施の形態による複合容器10Aの製造方法(ブロー成形方法)について説明する。
まず、容器本体10と、容器本体10の外側に密着して設けられ、外面が微細凹凸形状を含むプラスチック製部材40とを準備する。
この場合、まず、プラスチック材料製のプリフォーム10aを準備する(図9(a)参照)。この場合、例えば図示しない射出成形機を用いて、射出成形法によりプリフォーム10aを作製しても良い。また、プリフォーム10aとして、従来一般に用いられるプリフォームを用いても良い。
次に、プリフォーム10aの外側にプラスチック製部材40aを設けることにより、プリフォーム10aと、プリフォーム10aの外側に密着されたプラスチック製部材40aとを有する複合プリフォーム70を作製する(図9(b)参照)。この場合、プラスチック製部材40aは、透明であるとともに、全体として有底円筒形状からなり、円筒状の胴部41と、胴部41に連結された底部42とを有している。
この際、プリフォーム10aの外径と同一又はわずかに小さい内径をもつプラスチック製部材40aを、プリフォーム10aに対して押し込むことにより、プリフォーム10aの外面に密着させても良い。あるいは、後述するように、熱収縮性をもつプラスチック製部材40aをプリフォーム10aの外面に設け、このプラスチック製部材40aを50℃乃至100℃に加熱することにより熱収縮させてプリフォーム10aの外面に密着させても良い。
このように、予めプリフォーム10aの外側にプラスチック製部材40aを密着させ、複合プリフォーム70を作製しておくことにより、複合プリフォーム70を作製する一連の工程(図9(a)−(b))と、複合容器10Aをブロー成形により作製する一連の工程(図9(c)−(f))とを別々の場所(工場等)で実施することが可能になる。
次に、複合プリフォーム70は、加熱装置51によって加熱される(図9(c)参照)。このとき、複合プリフォーム70は、口部11aを下に向けた状態で回転しながら、加熱装置51によって周方向に均等に加熱される。この加熱工程におけるプリフォーム10aおよびプラスチック製部材40aの加熱温度は、例えば90℃乃至130℃としても良い。
続いて、加熱装置51によって加熱された複合プリフォーム70は、複合容器10Aを作製するためのブロー成形型50に送られる(図9(d)参照)。
複合容器10Aは、このブロー成形型50を用いて成形される。この場合、ブロー成形型50は、微細凹凸形状を含む微細凹凸部27を形成するための表面形状部53(図9(d)−(f)に示すブロー成形型50における梨地部)を備えている。本実施の形態では、ブロー成形型50は、金属型または樹脂型である型本体52を備えており、型本体52の内面に表面形状部53が設けられている。この表面形状部53は、微細凹凸部27の微細凹凸に対応する凹凸模様を有している。すなわち、表面形状部53は、ISO25178で規定された算術平均粗さSaが、0.1μm以上20.0μm以下となっている。なお、図示された例においては、ブロー成形型50の型本体52の内面のうち、複合容器10Aの容器本体10の水平方向溝24に対応する部分には、表面形状部53は設けられていない。しかしながら、これに限られず、型本体52の内面のうち、水平方向溝24に対応する部分に表面形状部53が設けられていてもよい。
型本体52は、互いに分割された一対の胴部金型50a、50bと、底部金型50cとからなる(図9(d)参照)。型本体52の内面は、複合容器10Aの肩部12、首部13、胴部20および底部30に対応する形状を有している。図9(d)において、一対の胴部金型50a、50b間は互いに開いており、底部金型50cは上方に上がっている。この状態で型本体52の一対の胴部金型50a、50b間に、複合プリフォーム70が挿入される。
次に、図9(e)に示すように、底部金型50cが下がったのちに一対の胴部金型50a、50bが閉鎖され、型本体52の一対の胴部金型50a、50bおよび底部金型50cにより密閉されたブロー成形型50が構成される。次に、プリフォーム10a内に空気が圧入され、複合プリフォーム70に対して2軸延伸ブロー成形が施される。
これにより、複合プリフォーム70は、ブロー成形型50の内面に対応する形状に賦形され、ブロー成形型50内でプリフォーム10aから容器本体10が得られる。この間、胴部金型50a、50bは30℃乃至80℃まで加熱され、底部金型50cは5℃乃至25℃まで冷却される。また、ブロー成形型50内では、ブロー成形型50(型本体52)の表面形状が転写され、ブロー成形後のプラスチック製部材40の外面に微細凹凸(図9(e)−(f)に示す複合容器10Aにおける梨地部))が形成される。この際、ブロー成形型50内では、複合プリフォーム70のプリフォーム10aおよびプラスチック製部材40aが一体として膨張される。これにより、プリフォーム10aおよびプラスチック製部材40aは、一体となってブロー成形型50の内面に対応する形状に賦形される。また、プラスチック製部材40の外面に形成された微細凹凸により、ブロー成形後のプラスチック製部材40は、半透明になる。上述したように、ブロー成形型50の型本体52の内面のうち、複合容器10Aの容器本体10の水平方向溝24に対応する部分には、表面形状部53は設けられていない。このため、プラスチック製部材40のうち、水平方向溝24に対応する領域の外面には微細凹凸が形成されることなく、当該部分は透明になる。なお、型本体52の内面のうち、複合容器10Aの容器本体10の水平方向溝24に対応する部分に表面形状部53が設けられている場合、プラスチック製部材40のうち、水平方向溝24に対応する領域の外面には、微細凹凸が形成され、当該部分は半透明になる。
このようにして、複合容器10Aが得られる。
その後、図9(f)に示すように、型本体52の一対の胴部金型50a、50bおよび底部金型50cが互いに離れ、ブロー成形型50内から複合容器10Aが取出される。
次に、プラスチック製部材40に、透明かつ外面が平坦な平坦部26を形成する。この場合、プラスチック製部材40の一部を加熱することにより、微細凹凸形状の一部を平坦化する。
この際、まず、加熱装置80を準備する。次に、加熱装置80により、複合容器10Aを回転自在に保持する。この場合、まず、複合容器10Aを加熱部90の一対の受けローラ91上に載置する。これにより、図10(a)に示すように、複合容器10Aが、加熱部90の一対の受けローラ91によって支持される。なお、この場合、加熱部90のエア供給機構94のロッド94bは、本体部94aに引き込まれた退避位置をとっている。
次いで、図10(b)に示すように、加熱部90のエア供給機構94を駆動することにより、ロッド94bを本体部94aから所定の方向(図10(b)の右方)に突出させる。これにより、ロッド94bが進行位置をとり、ロッド94bの先端に取り付けられた封止部材94cが容器本体10の口部11に当接する。また、この際、複合容器10Aのうち、容器本体10の底部30に対応する部分が、加熱部90の保持機構95に当接する。このようにして、複合容器10Aが回転自在に保持される。
次に、容器本体10の外側に密着して設けられたプラスチック製部材40上に加工部材100を供給する。この際、まず、図11(a)に示すように、加熱装置80の供給部81が矢印A1で示す方向に回転することにより、加工部材100が送り出される。また、巻取部82が矢印A2で示す方向に回転することにより、送り出された加工部材100が複数のガイドローラ83に沿って搬送される。
次いで、図11(b)に示すように、加工ロール92と共に一対の押付ローラ93を下方に移動させる。これにより、一対の押付ローラ93が加工部材100を下方に押圧する。そして、加工部材100がプラスチック製部材40に対して押し付けられる。
また、この際、図12(a)に示すように、容器本体10内に加圧エアを供給する。加圧エアは、エア供給装置(図示せず)から、エアホース96を介してロッド94b内に供給される。そして、ロッド94b内に供給された加圧エアが、ロッド94bから容器本体10内に供給される。この際、加圧エアの圧力は、0.1MPa以上0.50MPa以下であることが好ましい。加圧エアの圧力が0.1MPa以上であることにより、後述するように加工ロール92が加工部材100を押圧した状態で加工ロール92を回転させた際に、容器本体10の胴部20が変形してしまうことを抑制することができる。また、加圧エアの圧力が0.50MPa以下であることにより、容器本体10内が加圧された際に、容器本体10が損傷を受けることを抑制することができる。なお、容器本体10の胴部20の厚みによっては、容器本体10内に加圧エアを供給しなくてもよい。
次いで、加熱された加工ロール92をプラスチック製部材40上の加工部材100に対して押圧させる。この際、まず、加工ロール92を加熱する。加工ロール92の加熱温度は、120℃以上280℃以下であることが好ましく、150℃以上250℃以下であることがより好ましい。次に、図12(b)に示すように、加工ロール92と共に一対の押付ローラ93を更に下方に移動させる。これにより、加工ロール92がプラスチック製部材40上の加工部材100を押圧する。この際、加工ロール92は、加工部材100のうち、容器本体10の円周壁23に対応する領域上の加工部材100を押圧する。すなわち、加工ロール92は、加工部材100のうち、容器本体10の肩部12および圧力吸収パネル21に対応する領域上の加工部材100は押圧しない。
また、この際、プラスチック製部材40の一部は、70℃以上150℃以下の温度に加熱されることが好ましい。プラスチック製部材40の一部が70℃以上の温度に加熱されることにより、加工部材100の主面の表面形状をプラスチック製部材40の外面に転写する際の転写性を向上させることができる。また、プラスチック製部材40が加熱される温度が150℃以下であることにより、プラスチック製部材40および容器本体10が熱によって損傷を受けることを抑制することができる。
次に、図12(c)に示すように、加工ロール92が加工部材100を押圧した状態で加工ロール92を回転させることにより、加工ロール92と共に複合容器10Aを回転させる。この際、加工ロール92が矢印A3で示す方向に回転することにより、加工ロール92に押圧された複合容器10Aが矢印A4で示す方向に回転する。このようにして、プラスチック製部材40の外面のうち、容器本体10の胴部20の円周壁23に対応する領域の全域に、加工部材100の主面の表面形状が転写される。そして、プラスチック製部材40のうち、加工部材100の主面の表面形状が転写された部分の外面は、平坦になり、当該部分が透明になる。このようにして、プラスチック製部材40に、透明かつ外面が平坦な平坦部26が形成される。これにより、容器本体10と、容器本体10の外側に密着して設けられたプラスチック製部材40とを備え、プラスチック製部材40が、透明かつ外面が平坦な平坦部26と、外面が微細凹凸形状を含む微細凹凸部27とを有する、複合容器10Aが得られる。
この際、上述したように、容器本体10内に加圧エアが供給されている。これにより、加工ロール92が加工部材100を押圧した状態で加工ロール92を回転させた際に、容器本体10の胴部20が変形してしまうことを抑制することができる。このため、加工部材100とプラスチック製部材40との密着性を高めることができる。この結果、加工ロール92の熱をプラスチック製部材40に対して効果的に伝達することができ、加工部材100の主面の表面形状をプラスチック製部材40の外面に転写する際の転写性を向上させることができる。
次に、加工部材100を巻き取る。この際、供給部81が矢印A1で示す方向に回転し、かつ巻取部82が矢印A2で示す方向に回転することにより、加工部材100が巻取部82に巻き取られる。
そして、加熱装置80から複合容器10Aを取り外す。
以上説明したように、本実施の形態によれば、複合容器10Aの製造方法が、容器本体10と、容器本体10の外側に密着して設けられ、外面が微細凹凸形状を含むプラスチック製部材40とを準備する工程と、プラスチック製部材40に、透明かつ外面が平坦な平坦部26を形成する工程と、を備え、平坦部26を形成する工程において、プラスチック製部材40の一部を加熱することにより、微細凹凸形状の一部を平坦化する。これにより、複合容器10Aのプラスチック製部材40に、透明かつ外面が平坦な平坦部26と、外面が微細凹凸形状を含む微細凹凸部27とを形成することができる。このため、型本体52に複雑な加工を施すことなく、平坦部26と微細凹凸部27とを有するプラスチック製部材40を備える複合容器10Aを得ることができる。この場合、型本体52に複雑な加工を施す必要がないので、型本体52の製造に必要な費用や時間を節減することができる。また、プラスチック製部材40に平坦部26と微細凹凸部27とを形成することができるため、複合容器10Aの意匠性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、平坦部26を形成する工程が、プラスチック製部材40上に加工部材100を供給する工程と、加熱された加工ロール92をプラスチック製部材40上の加工部材100に対して押圧させる工程と、を有している。これにより、平坦部26を容易に形成することができ、平坦部26と微細凹凸部27とを有するプラスチック製部材40を備える複合容器10Aを容易に得ることができる。
また、本実施の形態によれば、平坦部26を形成する工程が、容器本体10内に加圧エアを供給する工程を更に有している。これにより、加工ロール92が加工部材100を押圧した状態で加工ロール92を回転させた際に、容器本体10の胴部20が変形してしまうことを抑制することができる。このため、加工部材100とプラスチック製部材40との密着性を高めることができる。この結果、加工ロール92の熱をプラスチック製部材40に対して効果的に伝達することができ、加工部材100の主面の表面形状をプラスチック製部材40の外面に転写する際の転写性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、プラスチック製部材40として、容器本体10の材料(例えばポリエチレンテレフタレート)よりも賦形性の良好な材料(例えばポリエチレンやポリプロピレン)を用いることが可能である。このため、加工部材100の主面の表面形状を直接容器本体10に転写する場合と比較して、当該表面形状を明確にプラスチック製部材40に転写することができる。これにより、平坦部26をより平坦にするとともに、微細凹凸部27の凹凸形状をより微細に形成することが可能である。
また、本実施の形態によれば、プラスチック製部材40を容器本体10から分離除去することができるので、従来と同様に無色透明な容器本体10をリサイクルすることができる。
なお、上記実施の形態において、平坦部26を形成する工程が、容器本体10内に加圧エアを供給する工程を更に有している例について説明したが、これに限られない。例えば、平坦部26を形成する際に、容器本体10内に水を充填してもよい。この場合、例えば、容器本体10を加熱部90の一対の受けローラ91上に載置する前に、容器本体10内に水を充填し、図示しないキャップにより容器本体10の口部11を塞ぐ。これにより、加工ロール92によってプラスチック製部材40上の加工部材100を押圧した際に、容器本体10の胴部20が変形してしまうことを抑制することができるとともに、加工ロール92によって加熱された容器本体10を冷却することができる。このため、加工部材100の主面の表面形状をプラスチック製部材40の外面に転写する際の転写性を向上させることができるとともに、加工ロール92の熱によって容器本体10が損傷を受けることを抑制することができる。
また、上記実施の形態において、平坦部26を形成する工程が、プラスチック製部材40上に加工部材100を供給する工程と、加熱された加工ロール92をプラスチック製部材40上の加工部材100に対して押圧させる工程と、を有している例について説明したが、これに限られない。例えば、平坦部26を形成する際に、プラスチック製部材40の一部が熱風によって加熱されてもよい。この場合、例えばヒートガンやドライヤーなどを用いてプラスチック製部材40の一部が加熱されてもよい。この場合、容器本体10内に水が充填されていることが好ましい。これにより、容器本体10が熱によって損傷を受けることを抑制することができる。また、本変形例では、プラスチック製部材40の一部が熱風によって加熱されるため、プラスチック製部材40のうち、容器本体10の任意の部分に対応する領域の外面を平坦化させることができる。すなわち、容器本体10の例えば肩部12のように、水平断面において面積が変化する形状を有する部分に対応する領域の外面を容易に平坦化させることもできる。
さらに、上記実施の形態において、微細凹凸部27の外面の微細凹凸形状が、型本体52の内面に設けられた表面形状部53から転写された形状である場合を例にとって説明した。しかしながら、これに限らず、微細凹凸部27の外面の微細凹凸形状が、表面に微細凹凸部27の微細凹凸形状に対応する微細凹凸形状を有するとともに、型本体52の内面に貼着された転写シートから転写された形状であっても良い。
(第2の実施の形態)
次に、図13乃至図16を参照して、第2の実施の形態について説明する。図13乃至図16に示す第2の実施の形態は、プラスチック製部材40の平坦部26が、容器本体10の肩部12に対応する領域および胴部20の圧力吸収パネル21に対応する領域に設けられ、プラスチック製部材40の微細凹凸部27が、容器本体10の胴部20の円周壁23に対応する領域に設けられているものであり、他の構成は、上述した図1乃至図12に示す構成を略同様である。図13乃至図16において、図1乃至図12に示す第1の実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図13および図14に示すように、プラスチック製部材40の平坦部26は、容器本体10の肩部12に対応する領域および胴部20の圧力吸収パネル21に対応する領域に設けられている。また、平坦部26は、胴部20の水平方向溝24に対応する領域にも設けられている。さらに、本実施の形態では、平坦部26は、容器本体10の底部30に対応する領域にも設けられている(図示せず)。
一方、微細凹凸部27は、容器本体10の胴部20の円周壁23に対応する領域に設けられている。
次に、図15(a)−(c)により、本実施の形態による複合容器10Aの製造方法について説明する。
また、容器本体10と、容器本体10の外側に密着して設けられ、透明かつ外面が平坦なプラスチック製部材40とを準備する。この際、例えば、図9(a)−(c)に示す方法により、プリフォーム10aの外側に、プラスチック製部材40aを設け、加熱装置51によって加熱する。
続いて、加熱装置51によって加熱されたプリフォーム10aおよびプラスチック製部材40aは、ブロー成形型50に送られる(図15(a)参照)。
プリフォーム10aおよびプラスチック製部材40aは、このブロー成形型50を用いて成形され、上述した図9(d)−(f)の場合と略同様にして、容器本体10と、容器本体10の外面に設けられたプラスチック製部材40とを備えた複合容器10Aが得られる(図15(a)−(c)参照)。この際、型本体52の内面には、表面形状部53は設けられていない。そして、型本体52の内面は、ISO25178で規定された算術平均粗さSaが、0.05μm以下となっている。これにより、ブロー成形型50内では、型本体52の内面形状が転写され、ブロー成形後のプラスチック製部材40の外面が平坦になる。また、プラスチック製部材40の外面に微細凹凸が形成されることなく、プラスチック製部材40は透明になる。
次に、プラスチック製部材40に、外面が微細凹凸形状を含む微細凹凸部27を形成する。この場合、プラスチック製部材40の一部を加熱することにより、平坦な外面に微細凹凸を形成する。
この際、例えば、図10(a)−(b)に示す方法により、加熱装置80により、複合容器10Aを回転自在に保持する。
次に、図11(a)−(b)に示す方法により、容器本体10の外側に密着して設けられたプラスチック製部材40上に加工部材100を供給する。図16に示すように、本実施の形態では、加工部材100は、凹凸面100aを有している。この凹凸面100aは、微細凹凸部27の外面の微細凹凸形状に対応する凹凸形状を含んでいる。すなわち、本実施の形態では、プラスチック製部材40の微細凹凸部27は、加工部材100の凹凸面100aの表面形状をプラスチック製部材40の外面に転写することにより形成される。このため、加工部材100の凹凸面100aは、ISO25178で規定された算術平均粗さSaが、0.1μm以上20.0μm以下となっている。
続いて、図12(a)−(b)に示す方法により、容器本体10内に加圧エアを供給して、加熱された加工ロール92をプラスチック製部材40上の加工部材100に対して押圧させる。この際、まず、加工ロール92を加熱する。加工ロール92の加熱温度は、120℃以上280℃以下であることが好ましく、150℃以上250℃以下であることがより好ましい。この際、プラスチック製部材40の一部は、70℃以上150℃以下の温度に加熱されることが好ましい。プラスチック製部材40の一部が70℃以上の温度に加熱されることにより、加工部材100の凹凸面100aの表面形状をプラスチック製部材40の外面に転写する際の転写性を向上させることができる。また、プラスチック製部材40が加熱される温度が150℃以下であることにより、プラスチック製部材40および容器本体10が熱によって損傷を受けることを抑制することができる。
次に、図12(c)に示す方法により、加工ロール92が加工部材100を押圧した状態で加工ロール92を回転させることにより、加工ロール92と共に複合容器10Aを回転させる。このようにして、周方向において、プラスチック製部材40の外面の全域に、加工部材100の凹凸面100aの表面形状が転写される。そして、プラスチック製部材40のうち、加工部材100の凹凸面100aの表面形状が転写された部分の外面に微細凹凸が形成され、この微細凹凸により当該部分が半透明になる。このようにして、プラスチック製部材40に、外面が微細凹凸形状を含む微細凹凸部27が形成される。これにより、容器本体10と、容器本体10の外側に密着して設けられたプラスチック製部材40とを備え、プラスチック製部材40が、透明かつ外面が平坦な平坦部26と、外面が微細凹凸形状を含む微細凹凸部27とを有する、複合容器10Aが得られる。
そして、使用者が加熱装置80から複合容器10Aを取り外す。
以上説明したように、本実施の形態によれば、容器本体10と、容器本体10の外側に密着して設けられ、透明かつ外面が平坦なプラスチック製部材40とを準備する工程と、プラスチック製部材40に、外面が微細凹凸形状を含む微細凹凸部27を形成する工程と、を備え、微細凹凸部27を形成する工程において、プラスチック製部材40の一部を加熱することにより、平坦な外面に微細凹凸を形成する。この場合においても、複合容器10Aのプラスチック製部材40に、透明かつ外面が平坦な平坦部26と、外面が微細凹凸形状を含む微細凹凸部27とを形成することができる。このため、型本体52に複雑な加工を施すことなく、平坦部26と微細凹凸部27とを有するプラスチック製部材40を備える複合容器10Aを得ることができる。また、プラスチック製部材40に平坦部26と微細凹凸部27とを形成することができるため、複合容器10Aの意匠性を向上させることができる。
なお、上記実施の形態において、微細凹凸部27を形成する工程が、容器本体10内に加圧エアを供給する工程を更に有している例について説明したが、これに限られない。例えば、微細凹凸部27を形成する際に、容器本体10内に水を充填してもよい。この場合においても、加工ロール92によってプラスチック製部材40上の加工部材100を押圧した際に、容器本体10の胴部20が変形してしまうことを抑制することができるとともに、加工ロール92によって加熱された容器本体10を冷却することができる。このため、加工部材100の主面の表面形状をプラスチック製部材40の外面に転写する際の転写性を向上させることができるとともに、加工ロール92の熱によって容器本体10が損傷を受けることを抑制することができる。
また、上記実施の形態において、微細凹凸部27を形成する工程が、プラスチック製部材40上に凹凸面100aを有する加工部材100を供給する工程と、加熱された加工ロール92をプラスチック製部材40上の加工部材100に対して押圧させる工程と、を有している例について説明したが、これに限られない。例えば、図17に示すように、加工ロール92の外面に微細凹凸部27の外面の微細凹凸形状に対応する凹凸形状を含む凹凸面92aを形成し、微細凹凸部27を形成する際に、凹凸面92aを有するとともに加熱された加工ロール92をプラスチック製部材40に対して押圧させてもよい。
上記各実施の形態および変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記各実施の形態および変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10 容器本体
10A 複合容器
26 平坦部
27 微細凹凸部
40 プラスチック製部材
92 加工ロール
92a 凹凸面
100 加工部材
100a 凹凸面

Claims (12)

  1. 容器本体と、前記容器本体の外側に密着して設けられ、外面が微細凹凸形状を含むプラスチック製部材とを準備する工程と、
    前記プラスチック製部材に、透明かつ前記外面が平坦な平坦部を形成する工程と、を備え、
    前記平坦部を形成する工程において、前記プラスチック製部材の一部を加熱することにより、前記微細凹凸形状の一部を平坦化する、複合容器の製造方法。
  2. 前記平坦部を形成する工程は、
    前記プラスチック製部材上に帯状の加工部材を供給する工程と、
    加熱された加工ロールを前記プラスチック製部材上の前記加工部材に対して押圧させる工程と、を有する、請求項1に記載の複合容器の製造方法。
  3. 前記平坦部を形成する工程は、前記容器本体内に加圧エアを供給する工程を更に有する、請求項2に記載の複合容器の製造方法。
  4. 前記平坦部を形成する工程において、前記プラスチック製部材の前記一部は熱風によって加熱される、請求項1に記載の複合容器の製造方法。
  5. 前記平坦部を形成する工程の前に、前記容器本体内に水を充填する工程を更に備える、請求項2または4に記載の複合容器の製造方法。
  6. 前記平坦部を形成する工程において、前記プラスチック製部材の前記一部は、70℃以上150℃以下の温度に加熱される、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の複合容器の製造方法。
  7. 容器本体と、前記容器本体の外側に密着して設けられ、透明かつ外面が平坦なプラスチック製部材とを準備する工程と、
    前記プラスチック製部材に、前記外面が微細凹凸形状を含む微細凹凸部を形成する工程と、を備え、
    前記微細凹凸部を形成する工程において、前記プラスチック製部材の一部を加熱することにより、平坦な前記外面に微細凹凸を形成する、複合容器の製造方法。
  8. 前記微細凹凸部を形成する工程は、
    前記プラスチック製部材上に、凹凸面を有する帯状の加工部材を供給する工程と、
    加熱された加工ロールを前記プラスチック製部材上の前記加工部材に対して押圧させる工程と、を有する、請求項7に記載の複合容器の製造方法。
  9. 前記微細凹凸部を形成する工程において、
    凹凸面を有するとともに加熱された加工ロールを前記プラスチック製部材に対して押圧させる、請求項7に記載の複合容器の製造方法。
  10. 前記微細凹凸部を形成する工程は、前記容器本体内に加圧エアを供給する工程を更に有する、請求項8または9に記載の複合容器の製造方法。
  11. 前記微細凹凸部を形成する工程において、前記プラスチック製部材の前記一部は、70℃以上150℃以下の温度に加熱される、請求項7乃至10のいずれか一項に記載の複合容器の製造方法。
  12. 容器本体と、前記容器本体の外側に密着して設けられたプラスチック製部材とを備え、
    前記プラスチック製部材は、透明かつ外面が平坦な平坦部と、外面が微細凹凸形状を含む微細凹凸部とを有する、複合容器。
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