JP2021020199A - 傾斜面式沈降装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 傾斜板上に滞留する汚泥を簡単かつ確実に剥がし落とし得るようにして水質向上を図り得るようにした傾斜面式沈降装置を提供すること。【解決手段】 沈澱池あるいは沈澱槽などの処理池内に、一方向に傾斜させた傾斜板を間隔を置いて横方向に配列してなるとともに、これら傾斜板の下方には、傾斜板から脱落する沈降滞留物を一定方向に移送するための汚泥移送装置が装備された傾斜面式沈降装置において、前記処理池には、傾斜板の面に添って移動して沈降滞留物を掻き落とす斜面上スクレーパが設けられていることを特徴とする。【選択図】図1
Description
この発明は、傾斜面式沈降装置に関する。
例えば、矩形沈澱池には、流入される汚水に対向する形で前後複数枚の傾斜板を配備しておくことで、これら傾斜板の斜面上に汚泥を滞留させることにより出来るだけ流入側である汚泥ピットに近いところに汚泥を沈降させ回収しやすくしている。そうした傾斜板を配備したものがある(例えば、特許文献1)。
傾斜板上に滞留した沈降滞留物はそのままでは回収しにくいため、上記特許文献1では積極的に振動を与えて剥離沈降を促進するようにしたものである。しかし、振動を与えるだけでは沈降滞留物は剥がれ落ちにくく、従って水質改善が今一つ効果的に図れなかったのが実状である。
この発明は、このような従来の問題を解決しようとするものであり、傾斜板上に滞留する汚泥を簡単かつ確実に剥がし落とし得るようにして水質向上を図り得るようにした傾斜面式沈降装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、沈澱池あるいは沈澱槽などの処理池内に、一方向に傾斜させた傾斜板を間隔を置いて横方向に配列してなるとともに、これら傾斜板の下方には、傾斜板から脱落する沈降滞留物を一定方向に移送するための汚泥移送装置が装備された傾斜面式沈降装置において、前記処理池には、傾斜板の面に添って移動して沈降滞留物を掻き落とす斜面上スクレーパが設けられていることを特徴とする。前記傾斜板とは、樹脂や金属製の面板状のものを一般的に指すが、強化樹脂繊維を編成したようなものやゴム・軟質樹脂薄板状のものなどを含み、ここで傾斜式受面材と呼ぶこともできる。
上述したようにこの発明の傾斜面式沈降装置によれば、沈澱池あるいは沈澱槽などの処理池内に、一方向に傾斜させた傾斜板を間隔を置いて横方向に配列してなるとともに、これら傾斜板の下方には、傾斜板から脱落する沈降滞留物を一定方向に移送するための汚泥移送装置が装備された傾斜面式沈降装置において、前記処理池には、傾斜板の面に添って移動して沈降滞留物を掻き落とす斜面上スクレーパが設けられていることを特徴とするので、傾斜板上に滞留する汚泥を簡単かつ確実に剥がし落とし得るようにして水質向上を図り得るようにした傾斜面式沈降装置を提供することができるようになる。
以下、この発明の実施形態を詳細に説明する。
図1ないし図3は、傾斜面式沈降装置についての一実施形態で、1は矩形をした沈澱池(処理池)で、この沈澱池1は、左右に対向する長い側壁2,3とその前後の端に設けられた端壁(図示省略)を備えた矩形をしたもので、底壁4も設けられている。図1の左斜め下方、図2の手前方向には上流側の端壁が設けられているが、その端壁の上部には、多孔状の整流孔を有する整流壁が設けられている。前記底壁4の上流側(図2の手前側)には図示しない凹み状の汚泥ピットが設けられている。
図1ないし図3は、傾斜面式沈降装置についての一実施形態で、1は矩形をした沈澱池(処理池)で、この沈澱池1は、左右に対向する長い側壁2,3とその前後の端に設けられた端壁(図示省略)を備えた矩形をしたもので、底壁4も設けられている。図1の左斜め下方、図2の手前方向には上流側の端壁が設けられているが、その端壁の上部には、多孔状の整流孔を有する整流壁が設けられている。前記底壁4の上流側(図2の手前側)には図示しない凹み状の汚泥ピットが設けられている。
7は傾斜面式沈降装置で、ここでは横向流式を構成している。図4のように上向流式に構成してもよい(後述)。
8は縦横が矩形板状をしたPVCやPETなどの樹脂製あるいはSUSなどの金属製の傾斜板で、上流側からみて左となる左側壁2と右となる右側壁3との間においてそれらの側壁2,3に平行な垂直面を基準にしたときその上端8aが左側壁2側にまた下端8bが右側壁3側にくるようにして傾斜設定されており、その水平面を基準とした場合の立上り角度はα=60度になっている。
傾斜板8は、FRP製板状材やCFRP(炭素繊維シート)やAFRP(強化アラミド繊維シート)やその表面にさらに仕上げ膜状材を積層成形したものなどを含む。
傾斜板8の上流側の端部である上流端は8cで、下流側の端部である下流端は8dである。
8は縦横が矩形板状をしたPVCやPETなどの樹脂製あるいはSUSなどの金属製の傾斜板で、上流側からみて左となる左側壁2と右となる右側壁3との間においてそれらの側壁2,3に平行な垂直面を基準にしたときその上端8aが左側壁2側にまた下端8bが右側壁3側にくるようにして傾斜設定されており、その水平面を基準とした場合の立上り角度はα=60度になっている。
傾斜板8は、FRP製板状材やCFRP(炭素繊維シート)やAFRP(強化アラミド繊維シート)やその表面にさらに仕上げ膜状材を積層成形したものなどを含む。
傾斜板8の上流側の端部である上流端は8cで、下流側の端部である下流端は8dである。
10は沈降滞留物除去装置であり、同装置10は、左右の側壁2,3上に添って配備された山型、角形、あるいはI形やH形などによる長いガイドレール11を備え、同ガイドレール11,11上に添って池長手方向に緩徐に進退する駆動台車12を備えている。駆動台車12はガイドレール11上を転動する走行輪13を前後に備えるとともに掛吊フック14を備えたものとされ、これら駆動台車12,12の間には、基軸15を介して長さ調節可能に止着具で取り付けられた受梁17が渡架状態で設けられている。受梁17はここでは四角パイプでなっているが、図1の上欄に示すようにH型(あるいはI型)チャンネル材を用いてもよい。
20は駆動軸で左右に離れた走行輪13,13を同期的に回転させるように連結されており、この駆動軸20の一方の走行輪13には受ギア21が設けられて駆動源22で正逆に回転される駆動ギア23で連動して駆動されるようになっている。受梁17は前後平行に2本設けられていてもよい。
受梁17の長手方向には、四角な短いパイプとして基筒25が複数挿通配備されるとともにそれぞれは止着具26でもって一定の間隔を置くようにして位置調整可能に固定されている。基筒25は、図2では多数個図示されているが、図1では煩雑化を避けるため1個のみ図示してある。基筒25の下部には、縦軸向きの受筒28が設けられ同受筒28内に挿通された縦筒29をボルト30を介して取付けるようにしてある。縦筒29は四角な樹脂製あるいは金属製のパイプでなり、その内部は中空型のフロートタイプにしてある。
この縦筒29には、図3のように同じく四角な樹脂パイプでなる中空型のスクレーパ受体32がコイルあるいは板バネなどの弾性支持材33を介して弾性支持可能な取付具34によって連結支持してある。弾性支持材33は、垂直な縦筒29に対しその下部のスクレーパ受体32が一定の回転抵抗を発生するようなもので、スクレーパ受体32が傾斜板8に安定に平行を保つような目的で設けられている。
例えば、縦筒29にスクレーパ受体32を垂直に同軸状として受梁17からぶら下げ、そのとき弾性支持材33が一つのロック手段として同軸状を保つようにしておき、そのあとで傾斜板8,8間にスクレーパ受体32がくるように徐々に下げて行ってスクレーパ受体32が次第に傾斜板8上に従って角度を付けて最後には受けたい32が傾斜板8上に平行関係となるようにセッティングがなされるようにすることがある。
また、弾性支持材33なしで縦筒29からスクレーパ受体32を垂直にぶら下げておいてそのまま受体32を傾斜板8,8間に降ろして行って受体32が傾斜板8上に自然に平行に載り掛るようにしてセッティングするようにしてもよい。また、受梁17に垂下する縦筒29から下がるスクレーパ受体32を図1および図2のようにくの字形になるように弾性支持材33でロック保持し、そうした受梁17を例えば、図1の傾斜板8の右端あるいは左端外側にもってきてそのまま水平にシフトさせることで図2のように傾斜板8の上側面に平行に受体32をもってきてセッティングあるいは取り外し可能とするようにしてもよい。
スクレーパ受体32は傾斜板8に添って平行で上下に亘るような長い角パイプでなっており、上端部は閉止状である一方下端にはウエイト36が挿通される関係で全体が中空フロート状をなして取り付けられるとともに、同スクレーパ受体32の傾斜板8側の面には樹脂あるいは金属線条などのブラシ式のスクレーパ本体37が取り付けられて傾斜板8の上下間に及び得るようになっている。ここで、スクレーパ受体32とスクレーパ本体37とは斜面上スクレーパを構成している。スクレーパ受体32は、図1の右上欄に示すように前後一対のパイプでなっていてもよい。スクレーパ受体32は、丸パイプやH形材などでなっていてもよい。
スクレーパ本体37は、図1の右下欄に示すように、座と止着具を介してメンテナンス用に脱着可能にしてもよく、また、スクレーパ本体37はその右欄のようなブラシ以外のアングル型で長尺ものなどのゴム材や樹脂材を脱着可能にして使ってもよい。その下欄に示すように、取付アングル37aを金属あるいは樹脂製としてその下部にゴムや樹脂などによるスクレーパ本体37を脱着可能に装着することもある。
ガイドレール11は、図2に示すように、側壁2,3上でなく側壁2,3の内面に固定したブラケット39上に載せ付けてもよい。スクレーパ本体37は、常に軽い力で傾斜板8上に載り掛るようにスクレーパ受体32やウエイト36、弾性支持材33などのバランス関係を決定するものとする。スクレーパ受体32およびスクレーパ本体37は図1に仮想線で示すように前進方向Xに対し上端を基準にして下端が後下がりになる後傾姿勢にして設けてもよい。後傾の角度は垂直線に対し15度〜30度程度であり、この場合、傾斜板8上の沈降滞留物は下向き斜め方向にずらされながら掻き寄せられるので、沈降滞留物の掻き落としが小さい力で容易かつ確実になされることになる。戻り時には、傾斜板8上には汚泥の沈降が少なく掻き揚げるようにはならない。
前記傾斜板8…は、図2に示すように、その上流側の端部を上下左右枠材a、b、c、dからなる端枠41で四角枠状に連結するとともに端材42…を介して左右側壁2,3に連結固定するようにして傾斜板8…を図2の位置に規定化するようにすれば斜面上スクレーパが固定斜面上に平行に乗って前進方向Xおよび後退方向Yに盲動することなく安定確実に進退運動されるようになる。この端枠41は、図1の左端側、図2の上流である手前側にも他の端枠41として取り付けられる。上流側の端枠41と下流側の端枠41とは図2に示す前後連結枠材43…で互いに安定強化のために連結し合うようにしてもよい。
45は汚泥移送装置で、傾斜板8上から底壁4に沈降してくる沈降滞留物を図1の左側で図2の手前側に凹設した汚泥ピットまで汚泥スクレーパ46によって掻き寄せるようにしたものである。47は池底の幅間中央を通るように設置した底ガイドレール、48は台車、49は移動車輪、50はスクレーパ軸である。
汚泥スクレーパ46は、図2のように下がった姿勢で手前方向に前進することにより沈降滞留物を汚泥ピットまで掻き寄せ、そののち同スクレーパ46は持ち上げられることで図の向う側へと掻き寄せしない状態で復帰されるようになっている。
汚泥スクレーパ46は、図2のように下がった姿勢で手前方向に前進することにより沈降滞留物を汚泥ピットまで掻き寄せ、そののち同スクレーパ46は持ち上げられることで図の向う側へと掻き寄せしない状態で復帰されるようになっている。
処理池においては、図1の左側(上流側)からまた図2では図手前側から向う側へ汚水5が流される。傾斜板8…が横向流式であるため、図1の矢印のような傾斜板8…間を流れる水平流から傾斜板8…の傾斜上側面上に逐次汚泥が沈降してゆく。
運転方法には、駆動源22を常に駆動してスクレーパ本体37…を傾斜板8の図1の仮想線37,37のように右端と左端との間で正逆(X・Y)方向に超微速で連続運転させるようにする場合と、例えば、図1の傾斜板8の右端上にスクレーパ本体37…を一定時間待機させておき一定量以上の滞留を待って正逆(X・Y)方向に連続駆動させる場合と、図1の傾斜板8の右端上にスクレーパ本体37…を一定時間待機させておき一定量以上の滞留を待ってX方向に駆動しそののち一定時間待機させておき一定量以上の滞留を待ってY方向に駆動させる場合など、様々な運転方法がある。
これにより、傾斜板8…上の沈降滞留物は図1の矢印Dのように傾斜板8を伝って掻き落とされ、その後、底壁4上に沈降したものが汚泥移送装置45によってピットまで掻き寄せられてゆく。
図4は同様の沈澱池に上向流式の傾斜面式沈降装置7を構成したものに対し沈降滞留物除去装置10を組み合わせ構成したものを示している。図4において6は汚泥ピットで、90は上流側の整流壁の少し下流側に設けられた阻流板、91は下流側の端壁でその上側にはスカム排出トラフ92が内部水面に連通するようにされている。傾斜面式沈降装置7は、図2の傾斜板8とは直角に向きが異なるが同じ符号で示すこととし、その他、端枠41についても同様とする。
10は沈降滞留物除去装置であり、同装置10は、左右の側壁2,3間を跨ぐようにして横架固定した上流側の固定梁94と下流側端壁91上に固定設置した下流側の固定梁94とを有し、それら固定梁94にはガイドレール11を備え、同ガイドレール11,11上に添って池幅方向に緩徐に進退する駆動台車12を備えている。駆動台車12はガイドレール11上を転動する走行輪13を前後に備えるとともに掛吊フック14を備えたものとされ、これら駆動台車12,12の間には、基軸15を介して長さ調節可能に止着具で取り付けられた受梁17が渡架状態で設けられている。
22は駆動源22で受梁17を池幅方向に進退駆動するものとなっている。
受梁17の長手方向には、基筒25が止着具26でもって一定の間隔を置くようにして位置調整可能に固定されている。基筒25の下部には、縦軸向きの受筒28を介して縦筒29が設けられ、この縦筒29に取付具34を介してスクレーパ受体32が設けられ、その下側にはブラシやアングル材などによるウエイト36付きスクレーパ本体37が設けられている。
受梁17の長手方向には、基筒25が止着具26でもって一定の間隔を置くようにして位置調整可能に固定されている。基筒25の下部には、縦軸向きの受筒28を介して縦筒29が設けられ、この縦筒29に取付具34を介してスクレーパ受体32が設けられ、その下側にはブラシやアングル材などによるウエイト36付きスクレーパ本体37が設けられている。
前記傾斜板8…は、図2に示すように、その上流側の端部を上下左右枠材a、b、c、dからなる端枠41で四角枠状に連結するとともに端材42…を介して左右側壁2,3に連結固定するようにして傾斜板8…を図2の位置に規定化するようにすれば斜面上スクレーパが固定斜面上に平行に乗って前進方向Xおよび後退方向Yに盲動することなく安定確実に進退運動されるようになる。汚泥移送装置45は、図4の下欄に示すようにコンベア式のものにしてもよい。
図5および図6は他の実施形態を示す。同実施形態は、スクレーパ受体32の上下部に樹脂製あるいはSUS製で高さアジャスト可能なゲージ輪53,53を付設してスクレーパ本体37が傾斜板8に対し少しの隙間を残して軽快に転動し得るようにしたものである。同実施形態のスクレーパ本体37は帯長板状のものであったり図6の右側に示すようなブラシ式のもの、あるいは鋸刃状のもの、さらに小円柱や半丸円柱状のものなどにしてもよい。
尚、図5に仮想線で示すように、スクレーパ本体37は、下端が前進側に位置する先行傾斜状あるいは下端が後進側に位置する後行傾斜状にしてもよい。また、スクレーパ本体37は、図5の右上欄に示すように、1本あるいは複数本のリンクチェーン式であってもよい。その下端にウエイトWを付ける場合と付けない場合とがある。
尚、図5に仮想線で示すように、スクレーパ本体37は、下端が前進側に位置する先行傾斜状あるいは下端が後進側に位置する後行傾斜状にしてもよい。また、スクレーパ本体37は、図5の右上欄に示すように、1本あるいは複数本のリンクチェーン式であってもよい。その下端にウエイトWを付ける場合と付けない場合とがある。
図7は他の実施形態を示す。同図右欄は沈澱池内に横向流式に傾斜板8…を配置しその下方にコンベア式の汚泥移送装置56を装備した概要図を示しており、この方式の傾斜板8に前記したような角度固定式のスクレーパ本体37を往復動作自在に備えた場合、掻寄時Xだけでなく戻り時Yにも傾斜板8上の沈降滞留物を掻き落とすようになって下流側にも泥落としされて水質向上の面で好ましくなくなる。
そこで、掻寄時Xにのみ沈降滞留物を掻き寄せ戻り時Yには沈降滞留物を掻き戻さないように垂直な姿勢と後傾姿勢とにそれぞれ自動で切り換わるようにしたものである。
そこで、掻寄時Xにのみ沈降滞留物を掻き寄せ戻り時Yには沈降滞留物を掻き戻さないように垂直な姿勢と後傾姿勢とにそれぞれ自動で切り換わるようにしたものである。
即ち、スクレーパ受体32の後側にはヒンジ57を介して前後に回転し得るようにウエイト兼用のゲージ輪58を付しておき、掻寄方向Xにはスクレーパ本体37が傾斜板8に対して垂直な掻寄姿勢にある一方、掻寄端においてはゲージ輪53が形成8の端部から外れる結果、スクレーパ本体37は傾斜しそのまま戻り動作するとYのようにスクレーパ本体37が後傾斜して戻ることから掻き戻しなく元に戻るようになる。そのあと、スクレーパ本体37は傾斜板8の戻り側端部を越えて掻寄方向Xに切り換えられると再び垂直な掻寄姿勢になるものである。
図8および図9は他の実施形態を示し、図1および図2に示す横向流式の傾斜板式沈降装置についての例であるが、図4に示す上向流式の沈降装置にも適用がある。
左側壁2上と右側壁3上にはガイドレール11が固定され、その上にはそれぞれ走行輪13を介して駆動台車12が設けられるとともに、走行輪13の左右のものは駆動軸20で同調回転可能に連結されてなる。駆動軸20は図1に示すような駆動源22と2つのギア23,21で正逆に回転駆動されるようになっている。
左側壁2上と右側壁3上にはガイドレール11が固定され、その上にはそれぞれ走行輪13を介して駆動台車12が設けられるとともに、走行輪13の左右のものは駆動軸20で同調回転可能に連結されてなる。駆動軸20は図1に示すような駆動源22と2つのギア23,21で正逆に回転駆動されるようになっている。
60は駆動台車12,12間に連結され処理池上を往復移動する受梁、61は受梁60周りに複数取り付られて締付ボルト62により脱着可能とされた締付具、63は受筒、64は受筒63に高さ調節可能に挿通支持された縦筒で、縦筒64の下端には、矩形枠形をした進退駆動材65が凸状部材として取り付けられている。
これに対して、傾斜板67側には、水平な上枠66と傾斜板67に平行な1本のスクレーパ受体68とをT字形に一体化した部材が設けられている。上枠66の上側前後には上ローラー71,71が設けられてそれらが傾斜板67の上端を上向き垂直に形成したガイド部67aに添って進退するようになっている。上枠66の前後間にはY字形の係合溝69aを備えた進退受材69が凹状部材として突設されており、この係合溝69aには前記進退駆動材65の下側枠部が前後に応動させるべく係合している。前記進退駆動材65の方は、図8の右下欄のように、溝65a付きの凹状部材とし、進退受材69の方は右上欄の四角枠状あるは突柱状のような凸状部材としてもよい。進退駆動材65と進退受材69は、一方が柱状突片で他方が孔付き部材とされることもある。
スクレーパ受体68の傾斜板67側にはブラシあるいは帯板状などのスクレーパ本体70が脱着可能に取り付けられているとともに、スクレーパ受体68の下端にはスクレーパ本体70の先端を傾斜板67の面に適応できるようにするゲージローラー72が傾斜板67の下端上に転動自在に設けられている。73は傾斜板67を池内に固定するための枠体で、図2に示すような枠構造になっている。ゲージローラー72は、スクレーパ本体70を傾斜板67上に微少の隙間を置いて接近させるための高さ調節機能付き高さ規定手段である。上ローラー71は図8の左欄のように真っ直ぐに伸ばした傾斜板67の上端をガイド部69aとしてそれに嵌り合うような斜め軸状に支持したものにしてもよい。また、スクレーパ受体68は図9の右欄のように2本式にしてもよい。さらに、前記上ローラー71は、図9の右上欄のようなシュー型にしてもよい。縦筒64は受筒63に対して上下摺動可能とされることもある。
図8および図9の沈降滞留物除去装置は、進退駆動材65と進退受材69の間において上部・下部A・Bが分離型とされかつ前後に係合して連動し合うように構成してある。従って、先に傾斜板式沈降装置7が設置されている場合、それに下部Bをもってきて傾斜板67に平行にしながら上ローラー71を傾斜板67の上端に掛けるようにし、そのあとで下部Bとは受梁60に取り付けられた上部Aを上からもってきてその下端である進退駆動材65を進退受材69の係合溝69aに係合するようにするだけで下部Bを上部Aに連動させ得る関係とすることができるのである。下部Bを先にセットしそのあとで別途上部Aを係合させ得るので、組立作業は非常に簡単かつ確実に行えることになる。
スクレーパ本体70は、図9に仮想線で示すように後傾状にしてもよい。図8および図9の装置は上向流式傾斜板装置にも同様に適用される。
図10は他の実施形態を示す。傾斜板80は、くの字屈曲状をしたもので、縦筒81にバネ・座金などの弾性支持材82を有するヒンジ83を介して結合したスクレーパ受体84が上部部材84aと下部部材84bとの上下2つの部材で連結部85を介して構成され、上部部材84aと下部部材84bにそれぞれ上下スクレーパ本体86,87を備えてそれぞれが上の傾斜板部と下部の傾斜板部に添って進退駆動可能に構成されている。
1…沈澱池 7…傾斜面式沈降装置 8,67…傾斜板 10…沈降滞留物除去装置 32,37,68,70…斜面上スクレーパ 45…汚泥移送装置。
Claims (1)
- 沈澱池あるいは沈澱槽などの処理池内に、一方向に傾斜させた傾斜板を間隔を置いて横方向に配列してなるとともに、これら傾斜板の下方には、傾斜板から脱落する沈降滞留物を一定方向に移送するための汚泥移送装置が装備された傾斜面式沈降装置において、前記処理池には、傾斜板の面に添って移動して沈降滞留物を掻き落とす斜面上スクレーパが設けられていることを特徴とする傾斜面式沈降装置。
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CN114191863A (zh) * | 2021-11-25 | 2022-03-18 | 河北华丰能源科技发展有限公司 | 一种循环抽排装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191216 |