JP2021020200A - 傾斜面式沈降装置 - Google Patents

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【課題】 傾斜状に配備される傾斜式受面材上に滞留する汚泥を該受面材自体を循環駆動させることによって簡単かつ確実に脱落排除して水質向上を図り得るようにした傾斜面式沈降装置を提供すること。【解決手段】 沈澱池あるいは沈澱槽などの処理池内に、一方向に傾斜させた傾斜式受面材を間隔を置いて横方向に配列してなるとともに、これら傾斜式受面材の下方には、該受面材から脱落する沈降滞留物を一定方向に移送するための汚泥移送装置が装備された傾斜面式沈降装置において、前記傾斜式受面材は、複数の斜め回転軸回りに掛装されて循環駆動可能に構成されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

この発明は、傾斜面式沈降装置に関する。
例えば、矩形沈澱池には、流入される汚水に対向する形で前後複数枚の傾斜板を配備しておくことで、これら傾斜板の斜面上に汚泥を滞留させることにより出来るだけ流入側である汚泥ピットに近いところに汚泥を沈降させ回収しやすくしている。そうした傾斜板を配備したものがある(例えば、特許文献1)。
特開2000−202208号
傾斜板上に滞留した沈降滞留物はそのままでは回収しにくいため、上記特許文献1では積極的に振動を与えて剥離沈降を促進するようにしたものである。しかし、振動を与えるだけでは沈降滞留物は剥がれ落ちにくく、従って水質改善が今一つ効果的に図れなかったのが実状である。
この発明は、このような従来の問題を解決しようとするものであり、傾斜状に配備される傾斜式受面材上に滞留する汚泥を該受面材自体を循環駆動させることによって簡単かつ確実に脱落排除して水質向上を図り得るようにした傾斜面式沈降装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、沈澱池あるいは沈澱槽などの処理池内に、一方向に傾斜させた傾斜式受面材を間隔を置いて横方向に配列してなるとともに、これら傾斜式受面材の下方には、該受面材から脱落する沈降滞留物を一定方向に移送するための汚泥移送装置が装備された傾斜面式沈降装置において、前記傾斜式受面材は、複数の斜め回転軸回りに掛装されて循環駆動可能に構成されていることを特徴とする。
前記傾斜式受面材とは、樹脂やゴム、あるいは金属製の連続した面板状をなすものの他履帯状のものを含み、強化樹脂繊維やゴムなどを編成したようなものを含む。前記処理池には河川や各種池などが含まれる。
上述したようにこの発明の傾斜面式沈降装置によれば、沈澱池あるいは沈澱槽などの処理池内に、一方向に傾斜させた傾斜式受面材を間隔を置いて横方向に配列してなるとともに、これら傾斜式受面材の下方には、該受面材から脱落する沈降滞留物を一定方向に移送するための汚泥移送装置が装備された傾斜面式沈降装置において、前記傾斜式受面材は、複数の斜め回転軸回りに掛装されて循環駆動可能に構成されていることを特徴とするので、傾斜状に配備される傾斜式受面材上に滞留する汚泥を該受面材自体を循環駆動させることによって簡単かつ確実に脱落排除して水質向上を図り得るようにした傾斜面式沈降装置を提供することができるようになる。
この発明の一実施形態を上向流式沈澱池において示す側断面図。 図1のII方向矢視図。 図2のIII−III線断面図。 図3のIV−IV線断面図。 図4のV−V線拡大断面図。 図4のVI−VI線拡大断面図。 他の実施形態を示す側断面図。 他の実施形態を示す側断面図。 他の実施形態を示す側断面図。 他の実施形態を示す側断面図。 図10のXI−XI線断面図。 他の実施形態を示す側断面図。 図12のXIII―XIII線断面図。 他の実施形態を示す側断面図。
以下、この発明の実施形態を詳細に説明する。
図1ないし図5は、傾斜面式沈降装置についての一実施形態で、1は矩形をした沈澱池(処理池)で、この沈澱池1は、左右に対向する長い側壁2,3とその前後の端に設けられた上流側と下流側の端壁4,5を備えた矩形をしたもので、底壁6も設けられている。図1の左端には、多孔状の整流孔を有する整流壁8が設けられている。前記底壁6の上流側には凹み状の汚泥ピット9が設けられている。
11は阻流板で、整流壁8の下流側に離れたところに垂直板状にして設けられており、その下側には汚水の流入口が設けられている。12は汚水の水面である。
14は傾斜面式沈降装置で、ここでは上向流式を構成している。横向流式に構成されることもある。該装置14は、両脇にフランジを有する長尺の溝型材でなる外側枠材15を備え、これら外側枠材15の一対が側壁2,3の水面高さよりやや下側とそれより2〜3m程度下がった個所をそれぞれ水平で互いに平行をなすようにして止着具16で固定されている。
上側の外側枠材15は上流側先端を阻流板11側とし下流側後端を下流側端壁5までとして側壁2,3側に固定され、下側の外側枠材15は上流側先端を阻流板11下端よりやや下流側にし下流側後端を下流側端壁5までくるようにして側壁2,3側に固定されている。
各外側枠材15の各内側には内側枠材18が止着具19による固定により取り付けられている。内側枠材18は、外側枠材15に平行な帯長状の受板部18aと前後端板18bおよび前後のフランジ18cとを有するものである。
22は回転軸で、それぞれは、円筒型をした回転パイプ23と、上下の端フランジ24と、上部軸25および下部軸26とを有するとともに、各軸25,26には、図5に示すようなトラニオン軸27を突設した外リング体28を外周とした球面等軸受29が嵌装されている。回転軸22の側壁3側のものは駆動側で側壁2側のものは従動側となっている。31は減速機付きモーターである駆動源で外側枠材15側から突設したブラケット32を介して取付けられている。また、上下のトラニオン軸27は、外側枠材15と内側枠材18とに開けられた軸孔に軸支されている。
こうして軸支された左右の回転軸22,22はα=60度立ち上がるようにして平行状に支持されている。左右の回転軸22,22には、傾斜式受面材35が掛装されている。回転軸22および傾斜式受面材35の立上り角度αは前記60度以外に45度や75度のように多少の変更される場合がある。
傾斜式受面材35は、エンドレス型のステンレス薄板、チタン薄板、PVCやPETなどの樹脂薄板、ゴム薄板などにより作製されて端フランジ24,24に支持を受けるようにして回転軸22,22を両端にして巻き掛けられるようにされている。この傾斜式受面材35には、その傾斜上方側の上周り上面35aと下周り上面35bBとが設定され、それらに下周りから上昇してくる汚泥が沈降して沈降滞留物が発生するようになっている。
傾斜式受面材35は、図2の右欄上に示すように、CFRP(炭素繊維シート)やAFRP(強化アラミド繊維シート)やその表面にさらに仕上げ膜状材を積層成形したものなどでもよい。また、図2の右欄下に示すように、細い円形あるいは角形などのロッド36…をつなぎ芯材37で連鎖させたものやその右欄に示すように帯長板38…をヒンジ39で連鎖させて形成してもよい。ロッド36や帯長板38はゴムや樹脂などの軟質材を用いると回転軸22に対する駆動が安定する。
また、回転軸22の回転パイプ23は、金属や樹脂製で形成されるが、図4の右欄に示すように、縦溝・横溝・斜め溝・くの字溝・ドット状突部などの凹凸形状をした表面にして傾斜式受面材35との係合密着性が良くなり安定して駆動されるようにしてもよい。さらに、回転パイプ23には、図4の右下欄のように、表面にゴム膜41を巻き付けて傾斜式受面材35がスリップしにくくなるようにしてもよい。この場合、ゴム膜41の表面には溝を付加してスリップ防止を図るようにすることができる。
駆動側の回転軸22の下部外周には、図6に示すように、係合突起43…を付しておき、それに対する傾斜式受面材35の下回り内周には、前記係合突起43…に噛み合う内周係合溝44…を配列したタイミングベルト45を一体化しておいて傾斜式受面材35の駆動が安定確実化するようにしてもよい。ベルト45はゴムベルトであったり樹脂ベルトであったりする。前記係合方式は回転パイプ23の上端に対応する個所にも適用することができる。
47はタイトナで、図示しないバネで常に傾斜式受面材35を内向きに押さえ付けて傾斜式受面材35が一定高さにおいて安定確実に回転駆動されるようにしてある。48はそのスイングアームで、このアーム48には、傾斜式受面材35の表面に付着した沈降滞留物(汚泥)を掻き落とす上スクレーパ50が取り付けられている。この上スクレーパ50は、図2に仮想線で示すように、傾斜式受面材35の進行方向Xに対して斜めに向くようにして掻き落としやすくするようにしてもよい。
上スクレーパ50はブラシ式であったり金属あるいは樹脂製の帯長板式のものであってもよい。下周り上面Bに対しても下スクレーパ54を設けることがある。これらのスクレーパ50,54は、傾斜式受面材35を循環駆動したときにスクレーパによらず自然な力で沈降滞留物が滑り落ちるような設定の場合にはそのいずれか一方あるいは双方のスクレーパ50,54を必要としない。図1の55はスカムトラフであり、下流側端壁5の上部に設けられている。
傾斜面式沈降装置14の組付施工としては、次のような一例がある。勿論他の方法によることもある。
例えば、池内を水抜きした状態にし、外側枠材15に対し止着具19を介して内側枠材18を取り付けたセットものを止着具16…を介して左右側壁2,3の上下にセットする。左右に回転軸22,22を有しそれらの間に傾斜式受面材35を掛装した1ユニットをトラニオン軸27…を外側・内側枠材15,18の孔に差し込むことにより池幅間にセットしてゆく。この場合、内側枠材18は止着具19を充分緩めておくことでトラニオン軸27を孔内に差し込むとともに止着具19を介して内側枠材18を外側枠材15の側へ締め付けてゆくことで前記ユニットをセットすることができる。トラニオン軸27はボルトとしナットを止め具として外側枠材15や内側枠材18に止め付けてゆきセットしてゆくこともできる。図2の左欄に示す15a、18aはその際のセット溝で、18bは上からナットを締付操作する際の操作口である。
前記実施形態の場合、該側枠材15の取付位置の設定に応じて回転軸22および傾斜式受面材35の設定角度を変更することができ、即ち、当該設置沈澱池の汚水の流入状況に応じて滞留と排除に適切な角度に設定することができるようになる。
また、別の方法として、池内を水抜きした状態にしておき、外側枠材15…を両側壁2,3上に固定しておく。一方で、回転軸22,22を対としたものに傾斜式受面材35を掛け回して1つのユニットとするとともに、上下の治具(図示省略)を用して現場池内に吊り込むようにする。1ユニットの上下左右のトラニオン軸27…を既に固定されている外側枠材15にまた他方のトラニオン軸27をその後接近され止着具19で締め込まれる内側枠材18にそれぞれ差込係合してのち固定されるようになっている。その際、前記トラニオイン軸27をボルト軸としそれにナットを組み合わせるとともに前記セット溝18a、18aおよび操作口18bを設けておくことで差込係合がなされる。
図1の57は汚泥移送装置で、傾斜式受面材35上から沈降してくる沈降滞留物を汚泥ピット9まで移送落下させるようにしたものである。この汚泥移送装置57はコンベアベルト方式で、その前端にはスクレーパ58が設けられている。この汚泥移送装置57は、戻り行程においてベルト自身が汚泥の掻き戻しをしないように中間が中間ローラー59により高く持ち上げられるようになっている。
この汚泥移送装置57は、池幅中央に設けられた底ガイドレール上に走行輪付き台車を進退自在とし、同台車に備えた終スクレーパでもって、傾斜式受面材35側から沈降してきた汚泥を掻き寄せて汚泥ピット9に落とし込むようにした汚泥掻寄装置でもって構成してもよい。
処理池においては、図1の左側(上流側)から矢印のように汚水が導入されたのち、阻流板11の下周りを矢印Aのように越えて傾斜面式沈降装置14の下方域を流れてゆき矢印a、bのように傾斜面式沈降装置14,14の前後間および各傾斜式受面材35の面内間へと上昇流を起生する。それにより、傾斜式受面材35の上周りと下周りの各上面35a、35bには一定時間が経過すると汚泥である沈降滞留物が発生することになる。
上面35a、35bに一定量の汚泥が堆積してくると、駆動源31が回転駆動され、それにより、傾斜式受面材35が矢印X方向に循環駆動されるとともにスクレーパ50,54により堆積した汚泥が下方へと掻き落とされることになる。
これにより掻き落とされた沈降滞留物は、汚泥移送装置57により汚泥ピット9まで移送されてゆく。傾斜面式沈降装置14の傾斜方向は下端が下流側になるように設定されているが、処理設備の汚水状況に合わせて、図1の上欄のように下端が上流側になるように設定してもよく、またその角度も自由に設定できる。
尚、前記実施形態では上スクレーパ50および下スクレーパ54が併設されていたが、下スクレーパ54のみ設置されたものにしたりあるいは上・下スクレーパ50,54が共に設置されない装置にしてもよい。また、前記傾斜面式沈降装置は、横向流式であってもよい。即ち、図1の構成が上流側からそのまま見える形のものである。前記傾斜式受面材35は上下に長い1枚ものであったが、例えば、その高さ間を2枚あるいは3枚などに分割式にしてもよい。前記回転パイプ23は、多孔板や網状材で造って汚泥が下向きに流れ落ちるようにしてもよく、縦板を複数枚放射配置したもので作ってもよい。また、特に下部の端フランジ24は下向きに汚泥が流れ落ちるように多孔板や網状材を用いることができる。
図7は他の実施形態を示す。前記実施形態では回転軸22の各組毎に駆動源31を備えていたが、図7の実施形態では、単一個の駆動源62でもって全ての回転軸22…を連動可能に簡略化を図ったものである。
63は単一駆動源62でもって駆動される1本の連動軸で、側壁2に平行状となるようにして外側枠材15上に対応して通されており、その各軸上には、連動ギア装置64が構成されるとともに、各連動ギア装置64と回転軸22とは自在ジョイント65…によって分岐連動し得るようになっている。
図8は同じく単一駆動源68により1本の連動軸69を駆動し、その各所に配備した連動ギア装置70…を介して各回転軸22を連動するように簡略化を図ったもので、特に、ワイヤ式ジョイント71や右欄のようなコイルバネ式ジョイント72を連動機構としたものである。
尚、図7および図8の実施形態においては、傾斜式受面材35に対するスクレーパを付す場合とスクレーパなしとする場合とがある。また、図7および図8の実施形態においては、傾斜式受面材35を滞留・除去に適切な角度に当初設定することができる。
図9は単一の駆動源75により1本の連動軸76を駆動し、その各所に配備した連動ギア装置77…を介して各回転軸22を連動するように簡略化を図ったもので、かつワイヤ式ジョイント78を介して回転軸22を連動させるようにしたものであって、特に、回転軸22および傾斜式受面材35の角度を可変式にしたものを示す。80はシリンダで、側壁2を基部とし先端を外側枠材15に連結したもので、これにより、シリンダ80を伸ばすと傾斜式受面材35の立上り角度は緩くなりシリンダ80を短縮すると外側枠材15が上昇させることもでき、傾斜式受面材35の立上り角度がきつくも緩くもできるように構成されている。シリンダ80は手動式起伏連動機構に代えて構成することもできる。
これにより、傾斜式受面材35の立上り角度を自在に変えることができて、傾斜式受面材35上への汚泥の沈降滞留作用とその滑り落とし作用とが最も適正になされ得るように設定ができるようになる。
尚、図9の実施形態においては、傾斜式受面材35に対するスクレーパを付す場合とスクレーパなしとする場合とがある。
図10は単一個の駆動源83でもって全ての回転軸22…を連動可能にしたもので、84は単一駆動源83でもって駆動される1本の連動軸で、側壁2に平行状となるようにして外側枠材15上に対応して通されており、その各軸上には、連動ギア装置85が構成されるとともに、各連動ギア装置84と回転軸22とは自在ジョイント86…によって分岐連動し得るようになっている。
特に、この実施形態では、水平に伸縮するシリンダ(手動式起伏連動機構とすることもできる)87を外側枠材15に連結して同枠材15を水平に連動させることで回転軸22と傾斜式受面材35の立上り角度を変更可能にしたもので、その場合、回転軸22の長さを伸縮する必要があることから、回転軸22の構造は々図右上欄のように上部軸25にピストン88を備えて回転パイプ23内に添って伸縮運動可能に構成してある。ピストン88は図11のように四角形など角型にしてスライドしながらも回転駆動力が上部軸25から回転パイプ23に伝わるようにしてある。尚、図10の実施形態においては、傾斜式受面材35に対するスクレーパを付す場合とスクレーパなしとする場合とがある。
図12および図13は他の実施形態を示す。同実施形態は、沈澱池90は、左右の側壁91,92と前後の端壁93,94および汚泥ピット95付き底壁96を備えるとともに整流壁97と阻流壁98を備えたものとし、その阻流壁98より下流側には上向流式の傾斜面式沈降装置100を構成し、また池底においては傾斜面式沈降装置100からの沈降滞留物を汚泥ピット95まで移送する幅広でベルト式の主汚泥移送装置101が設けられたものになっている。
傾斜面式沈降装置100は、外側枠材103と内側枠材104とを有するとともに左右に回転軸105を設けて立上り角60度程度にしてトラニオン軸106で上下を回転自在に支持し、一方の回転軸105には駆動源107を備えて駆動自在とし、両回転軸105間には傾斜式受面材109を掛装して循環駆動できるようにして傾斜式受面材109の傾斜表面に汚泥を沈降させ循環駆動により自動で滑り落とすようにする。
ところで、傾斜式受面材109に汚泥を沈降させそのまま駆動により沈降滞留物を滑り落とさせるようにすると、前記主汚泥移送装置101を池一杯の広幅状のものにしておく必要がある。そのことから幅を池幅の約1/3程度に狭くした幅狭型汚泥移送装置113を池底上に設置しておけば沈降滞留物を汚泥ピット95まで運ぶことができしかも運転管理費が少なくて済み好都合である。
それを図示したものが図13の右欄であり、傾斜式受面材109の表側にスクレーパ111を備えて回転軸105の回転駆動に伴い傾斜式受面材109上からスクレーパ111を通じて下方に向けて掻き落とすようにし、その下方に幅狭型汚泥移送装置113を対応配置したものである。
しかし、傾斜面式沈降装置100からスクレーパ111を介して掻き落とされてくる汚泥はその真直下に落ちてくるものでなく図示a…のように汚水中に拡散しながら沈降してくるものであり、しかも、傾斜面式沈降装置100からは幅狭型汚泥移送装置113の上方に対応する部分以外の部分からも図13のb…のように汚泥が流下し、さらに汚水中からも図13の矢印c…のように汚泥が沈降してくるのが実状である。
そうしたことから、この実施形態では、汚泥移送装置115を幅狭背高型として設置してその上側に第1スクレーパ116を設けることで、傾斜面式沈降装置100からの汚泥を拡散なく集めて図13のI方向である幅広型主汚泥移送装置101上に落とすようにし、同装置101上ではI方向からの汚泥とb、c方向からの汚泥が沈降してくるようにして、その上に集められた汚泥を図12のように汚泥ピット95まで移送することができるようにしてある。主汚泥移送装置101からはテール側へ汚泥が戻らないように第2スクレーパ117が設けられている。尚、主汚泥移送装置101上には第3スクレーパ118を配して矢印IIのように幅狭背高型汚泥移送装置115上に汚泥を移し変えて汚泥ピット95へ落とし込むようにしてもよい。
図14は他の実施形態を示す。沈澱池内に阻流壁122と上向流式の傾斜面式沈降装置123を構成したものにおいて、流入渠125から流入ゲート126を介しての流入口127に上昇用エルボ管128を接続するとともに、その上昇流を拡散しながらエネルギーを吸収して緩徐な沈降流へと変換させる整流機能付き下降流変換手段129を設けて、汚泥ができるだけ下流側へ行かず汚泥ピット130近くに集中して沈降されるように構成したものである。131は汚泥移送装置である。
1…沈澱池 14…傾斜面式沈降装置 22…回転軸 35…傾斜式受面材57…汚泥移送装置。

Claims (1)

  1. 沈澱池あるいは沈澱槽などの処理池内に、一方向に傾斜させた傾斜式受面材を間隔を置いて横方向に配列してなるとともに、これら傾斜式受面材の下方には、該受面材から脱落する沈降滞留物を一定方向に移送するための汚泥移送装置が装備された傾斜面式沈降装置において、前記傾斜式受面材は、複数の斜め回転軸回りに掛装されて循環駆動可能に構成されていることを特徴とする傾斜面式沈降装置。
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