JP2021020036A - ワンポイント歯ブラシの製造方法。 - Google Patents

Abstract

【課題】従来から市販され続けているワンポイント歯ブラシは、ブラシ先端部分の鉛筆先端形状（円錐形状）加工により、ブラシ先端部が硬くブラシに開きがないために、一度にできる清掃範囲が狭く、ブラシ毛の撓みも少ないため、清掃効率が低下する。それに加え、ブラシ先端に「バラケ」が少ないことから、歯間下部の二等辺三角形形状小孔挿入も難かしい。それらの課題に加えて、歯垢の掻き出し能力の向上を図る。【解決手段】ブラシ毛先端加工１Ａが、ブラシ毛先端一本一本個別の加工とする。この加工方法により、ブラシ毛単独の撓みを最大限に利用し、一度における清掃範囲が広くなり、且つ、清掃効率も向上する。それに加え、ブラシ素材を変え、腰の強いＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）、ＰＢＴ（ポリブチレンテレフタレート）にすることと、ブラシ毛先端に突起を成形することで、歯間ブラシと同様に歯垢を除去することが可能となる。【選択図】図１

Description

本願発明は、ワンポイント歯ブラシの製造方法に関する。

口腔内清掃においては、多種類の清掃具が使用される。本願発明はその内のワンポイント歯ブラシの製造方法に関するものである。このワンポイント歯ブラシは歯間の凹部表面を清掃することを主目的として、口腔内の複雑に入り組んだ部分をワンポイントで清掃する清掃具である。そして、現在、ドラックストアー、ネット通販等で各種が販売されている。特許文献においても下記に示す文献以外にも多数の文献が存在する。

特開平９−１８７３１９公報（平成８年１月５日出願）。 特開２００８−２７２０３８公報（平成１９年４月２６日出願）。

発明者が解決しょうとする課題

現在、市販されるワンポイント歯ブラシは、好適量のブラシ毛をハンドル一方端のブラシ台座部に設けた小孔に、二つ折りにして平線（真鍮片）をもって打ち込み、その先端部分を鉛筆先端形状（円錐形状）に加工した商品である。しかし、この商品においては、ブラシが硬くブラシに開きがないため一度にできる清掃範囲が狭く、歯間下部の二等辺三角形形状小孔の清掃をすることも不可能であった。本願発明者は、上記した歯間部の広範囲を正確に清掃できるワンポイント歯ブラシを課題とした。

課題を解決するための手段

ワンポイント歯ブラシにおいて、従来品と同じようにハンドル一方端のブラシ台座部に設けた小孔に、好適量のブラシ毛を二つ折りして平線（真鍮片）をもって打ち込み固定する。この際のブラシ毛は従来においては先端部分を鉛筆先端形状（円錐形状）に加工するため、通常のブラシ毛（直毛のナイロン毛の使用が大半）を使用したが、本願発明商品においては腰の強い素材のＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）、ＰＢＴ（ポリブチレンテレフタレート）を使用し、その後、最終工程にて特殊方法を使用しブラシ毛先端に、円錐形、砲弾形、球形等の突起物を成形する。

発明の効果

従来商品を本願発明商品とすることで、歯ブラシにとって大切なブラシの弾力性（湾曲）を利用して清掃ができ、一回で清掃できる範囲が従来商品と比らべて広くなった。

また、各ブラシ毛の先端に「後加工」による突起を有することで、歯間奥や歯間ポケット内の歯垢を正確に掻き出すことが可能であり、加えて、腰の強いＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）、ＰＢＴ（ポリブチレンテレフタレート）を使用すれば、その内の１〜２本が単独で歯間下部の二等辺三角形形状小孔を貫通することとなり、上記、ブラシ毛先端の突起により従来の「歯間ブラシ」同様の清掃もできる。

以下、本願発明を実施するための最良の形態を図をもって説明する。

図１が本願発明のワンポイント歯ブラシの正面図であり、図２に記載した図が従来商品である。その構造は共にハンドル２の片側先端部にブラ台座２Ａを設け、そのブラシ台座２Ａの中心部に位置する小孔に、好適量のブラシ毛１を束にして二つ折りにして差し込み、平線（真鍮片）を打ち込んで製造される。この製造方法は植毛歯ブラシと同様である。そして、その後の工程において従来品はブラシ毛１の先端を円錐形状にカットして、従来ブラシ毛形状１Ｂとして完成する。

しかし、この方法で製造されたワンポイント歯ブラシにおいては、上記したように従来ブラシ毛形状１Ｂのブラシ毛１先端はカットしたのみで仕上げ加工が「不解能」であることと、図３で示す、歯列３の歯間凹部３Ａの清掃の際、ブラシ毛１先端は開くことがほとんどなく、清掃範囲が狭くなることと、ブラシ毛１の特長（ブラシは湾曲し撓むことで効率良く歯垢の除去が可能である）を最大限に利用することができない。

上記の理由を加味して製造されるワンポイント歯ブラシが図１の商品であり、そのブラシ毛先端加工１Ａは、ブラシ毛１を植毛後「後加工」にて、滑らかで歯肉に優しい円錐形、砲弾形、小判形、球形の突起が熱をもってブラシ毛１先端に成形加工される。この製造方法は、本願発明者が「一般歯ブラシ」において開発した技術であり、その技術をワンポイント歯ブラシに活用したものである。

本願発明のワンポイント歯ブラシの全体を示す正面図。 現在、市販されるワンポイント歯ブラシの全体を示す正面図。 本願発明のワンポイント歯ブラシと、現在、市販されるワンポイント歯ブラシの歯間清掃状態を示すイメージ図。

符合の説明

１、 ブラシ毛．
１Ａ、ブラシ毛先端加工．
１Ｂ、従来ブラシ毛形状．
２、 ハンドル．
２Ａ、ブラシ台座．
３、 歯列．
３Ａ、歯間凹部．

Claims (4)

1. ハンドル片側先端部にブラシ台座部を設け、該中央部に小孔を設けた該内にブラシ毛糸束を二つ折りにした後、金属片を打ち込み固定してなる植毛ワンポイント歯ブラシにおいて、該ブラシ先端を熱により円錐形状に成形加工したことを特徴とするワンポイント歯ブラシ。
2. 請求項１に記載のワンポイント歯ブラシであって、該ブラシ毛先端の形状が球形、砲弾形であることを特徴とするワンポイント歯ブラシ。
3. 請求項１又は２のワンポイント歯ブラシであって、該ブラシ毛先端成形部内外に、カルシュウム類を含浸していることを特徴とするワンポイント歯ブラシ。
4. ハンドル片側先端部にブラシ台座部を設け、該中央部に小孔を設けた該内にブラシ毛糸束を二つ折りにする工程と、金属片を該中央部分に打ち込みブラシ毛糸束を前記台座部に設けた小孔内に固定する工程と、該ブラシ先端に林立するブラシ毛の接合防止目的のためカルシウム類を付着させる工程と、熱により該先端を成形する工程からなるワンポイント歯ブラシの製造方法。

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