JP2021019669A - 炊飯器 - Google Patents

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【課題】鍋内の米を均一に洗米することができる炊飯器を提供する。【解決手段】本発明に係る炊飯器は、鍋と、鍋内の水をエアで撹拌して洗米する洗米部とを備え、洗米部は、鍋内で上下方向に管状に延びて内部にエア通路が形成された主軸部と、主軸部に接続されて側方に延び、鍋内で回転可能に設けられて鍋内の水を撹拌する撹拌部とを有し、鍋内を上下移動可能に構成され、撹拌部には、撹拌部の回転中心からずれた位置において、エア通路と連通して鍋内の水にエアを供給する供給口が形成される。【選択図】図12

Description

本発明は、炊飯器に関する。
近年、洗米可能な構成を有する洗米装置が知られている。当該洗米装置として、例えば、容器内の水にマイクロバブルを発生させて、容器内の米を洗米する装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2011−200858号公報
しかしながら、従来の洗米装置においては、所定の固定された位置からマイクロバブルを発生させており、米を均一に洗米するという観点において未だ改善の余地がある。
従って、本発明の目的は、上記課題を解決することにあって、均一に洗米することができる洗米部を備えた炊飯器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る炊飯器は、鍋と、鍋内の水をエアで撹拌して洗米する洗米部と、を備え、洗米部は、鍋内で上下方向に管状に延びて内部にエア通路が形成された主軸部と、主軸部に接続されて側方に延び、鍋内で回転可能に設けられて鍋内の水を撹拌する撹拌部と、を有し、鍋内を上下移動可能に構成され、撹拌部には、撹拌部の回転中心からずれた位置において、エア通路と連通して鍋内の水にエアを供給する供給口が形成される。
本発明に係る炊飯器によれば、鍋内の米を均一に洗米することができる。
本発明の実施形態に係る炊飯器の縦断面図 図1の蓋体ユニットの下方斜視図 図1の蓋体ユニットの上方斜視図 図1の洗米ユニットの斜視図 図1の洗米ユニットの平面図 図1の洗米ユニットの一部を取り外した状態を示す斜視図 図1の洗米ユニットの分解斜視図 図6の洗米部の側面図 図8のA1−A1線断面図 図6の洗米部の底面図 図10のA2−A2線断面図 図6の洗米部の分解斜視図 図1の洗米ユニットの縦断面図 図13の上端部における拡大図 図13の下端部における拡大図 本発明の実施形態に係る炊飯器の排水構成を示す概略図 図6の保持ユニットの分解斜視図 図6の保持ユニットの底面図 炊飯を行う際の一例の工程を示すフローチャート 図16の排水部にかかる負荷に応じて変動する電流値Iを示す図 図1の撹拌部が鍋の底部に配置された状態を示す鍋及び洗米部の断面図
(本発明の基礎となった知見)
本発明者らは、鍋内の米を均一に洗米するために鋭意検討した結果、以下の知見を得た。
従来の洗米装置において、マイクロバブルを発生させるマイクロバブル発生器が容器内に配置されている。当該マイクロバブル発生器には、容器内の水にマイクロバブルを供給するための開口部が、所定の位置に固定されて設けられている。
しかしながら、従来の洗米装置においては、開口部が鍋内で固定されて設けられているため、開口部周辺に位置する米は洗米されやすいが、開口部から離れて位置する米は洗米されにくいということが起こり得る。
また、マイクロバブル発生器を複数箇所に設けた場合、複数箇所からマイクロバブルを供給するために大型のポンプを用いる必要があり、炊飯器全体が大型化し得る。
これに対して、本発明者らは、内部にエア通路を有する主軸部と、主軸部から側方に延びて鍋内で回転可能な撹拌部とを設け、当該撹拌部において、エア通路と連通して鍋内の水にエアを供給する供給口を形成した構成を見出した。これにより、本発明者らは、撹拌部を回転させながら供給口からエアを供給できるため、供給口の数を増加させることなく鍋内の米を均一に洗米できることを見出した。
これらの新規な知見に基づき、本発明者らは、以下の発明に至った。
本発明の第1態様によれば、鍋と、鍋内の水をエアで撹拌して洗米する洗米部と、を備え、洗米部は、鍋内で上下方向に管状に延びて内部にエア通路が形成された主軸部と、主軸部に接続されて側方に延び、鍋内で回転可能に設けられて鍋内の水を撹拌する撹拌部と、を有し、鍋内を上下移動可能に構成され、撹拌部には、撹拌部の回転中心からずれた位置において、エア通路と連通して鍋内の水にエアを供給する供給口が形成される、炊飯器を提供する。
本発明の第2態様によれば、主軸部を回転させる回転機構をさらに備え、撹拌部は、主軸部の下端部から側方に延びて形成され、主軸部を中心に回転可能に形成される、第1態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第3態様によれば、撹拌部は、複数の供給口を有する、第1態様又は第2態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第4態様によれば、洗米部は、複数の撹拌部を有し、複数の撹拌部のそれぞれに形成された供給口は、撹拌部の回転中心からの距離が互いに異なるように形成される、第1態様から第3態様のいずれか1つに記載の炊飯器を提供する。
本発明の第5態様によれば、主軸部内で上下方向に延びて、鍋内の水を排水する排水管をさらに備え、主軸部内のエア通路は、主軸部の内周と排水管の外周との間の空間に形成される、第1態様から第4態様のいずれか1つに記載の炊飯器を提供する。
本発明の第6態様によれば、供給口は、鍋の底に向けて下方に開口する、第1態様から第5態様のいずれか1つに記載の炊飯器を提供する。
本発明の第7態様によれば、供給口は、撹拌部の内部から外部に向かうにつれて開口面が広くなるように形成される、第1態様から第6態様のいずれか1つに記載の炊飯器を提供する。
本発明の第8態様によれば、撹拌部は、回転方向の上流側から下流側に向かって傾斜する傾斜面を有する、第1態様から第7態様のいずれか1つに記載の炊飯器を提供する。
本発明の第9態様によれば、撹拌部は、撹拌部の延びる方向と直交する断面視において、上方に凸状の略三角形状に形成される、第8態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第10態様によれば、撹拌部は、撹拌部の延びる方向と直交する断面積が先端部に向かうにつれて小さくなるように形成される、第1態様から第9態様のいずれか1つに記載の炊飯器を提供する。
本発明の第11態様によれば、鍋と、鍋内を上下移動可能に構成されて鍋内で洗米する洗米部と、を備え、洗米部は、鍋内で上下方向に延びる主軸部と、主軸部の下端部から側方に延びて主軸部を中心に回転して米を撹拌する撹拌部と、を有し、撹拌部は、回転方向の上流側から下流側に向かって傾斜する傾斜面を有する、炊飯器を提供する。
本発明の第12態様によれば、撹拌部は、撹拌部の延びる方向と直交する断面視において、上方に凸状の略三角形状に形成される、第11態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第13態様によれば、撹拌部は、撹拌部の延びる方向と直交する断面積が先端部に向かうにつれて小さくなるように形成される、第11態様又は第12態様に記載の炊飯器を提供する。
本発明の第14態様によれば、鍋内で上下方向に延びて、鍋内の水を排水する排水管をさらに備え、主軸部は、管状に形成され、排水管は、主軸部内に設けられる、第11態様から第13態様のいずれか1つに記載の炊飯器を提供する。
以下に、本実施形態に係る炊飯器について、添付図面を参照しながら説明する。なお、図面において実質的に同一の部材については同一の符号を付している。
また、以下では、説明の便宜上、通常使用時の状態を想定して「上」、「下」、「前」、「後」等の方向を示す用語を用いている。しかしながら、これらの用語は、本発明の炊飯器の使用状態等を限定することを意味するものではない。
また、以下の図面において、X方向は、本発明の実施形態に係る炊飯器1の前後方向を示す。Y方向は、炊飯器1の左右方向を示す。Z方向は、炊飯器1の上下方向(鉛直方向)を示す。
(実施形態)
炊飯器1の全体構成について説明する。図1は、本実施形態に係る炊飯器1の縦断面図である。
図1に示すように、炊飯器1は、本体ユニット3と、米を貯蔵する貯蔵部5と、米供給部7と、本体ユニット3及び米供給部7の駆動を制御する制御部C1とを備える。米供給部7は、貯蔵部5に貯蔵された米を本体ユニット3に供給するユニットである。本体ユニット3、貯蔵部5、米供給部7、及び制御部C1は、筐体9内に設けられる。
本体ユニット3は、鍋10と、鍋10を着脱可能に保持する炊飯器本体11と、蓋体ユニット12と、洗米ユニット13と、排水ユニット15と、鍋10に給水する給水部17とを有する。
炊飯器本体11は、鍋10を加熱する機能を有する本体である。炊飯器本体11は、例えば、筐体9内から筐体9外へ前後方向(X方向)にスライド移動可能に設けられる。蓋体ユニット12は、鍋10の開口10aを覆うユニットである。蓋体ユニット12は、左右方向(Y方向)に延びる回動軸12aを介して炊飯器本体11に接続され、回動軸12aを中心に回動して開口10aを開閉可能に設けられる。洗米ユニット13は、鍋10内で洗米を行うユニットである。排水ユニット15は、鍋10内の水を排水するユニットである。
以上のような構成を備える炊飯器1は、給米、洗米、給排水、及び炊飯の一連の作業を自動で行う、所謂、全自動炊飯器と称される。
次に、蓋体ユニット12について、図2及び図3を用いて説明する。図2は、蓋体ユニット12の下方斜視図である。図3は、蓋体ユニット12の上方斜視図である。
図2に示すように、蓋体ユニット12は、鍋蓋19を保持する保持部21を有する。鍋蓋19は、保持部21の下面において、着脱可能に保持されて鍋10(図1)の開口10aを覆う。鍋蓋19の中央部には、洗米ユニット13を挿入する貫通孔23が設けられる。また、鍋蓋19には、給水部17から鍋10に給水するための給水口24が設けられる。
図3に示すように、保持部21の上面には、洗米ユニット13、排水ユニット15、及び給水部17が設けられる。
次に、洗米ユニット13について、図4〜図7を用いて説明する。図4は、洗米ユニット13の斜視図である。図5は、洗米ユニット13の平面図である。図6は、洗米ユニット13の一部を取り外した状態を示す斜視図である。図7は、洗米ユニット13の分解斜視図である。
図4から図6に示すように、洗米ユニット13は、洗米部25と、洗米部25を保持する保持ユニット26と、固定台27とを有する。洗米部25は、鍋10内で洗米を行う部材である。洗米部25は、鍋蓋19(図2)の貫通孔23を通じて上下移動可能に構成される。固定台27は、保持部21(図3)の上面に取り付けられて、洗米部25を上下移動可能に保持する。固定台27は、保持部21に取り付けられる固定台底部27aと、固定台底部27aから上方に延びる固定台側部27bとを有する。固定台側部27bには、保持ユニット26(後述の接続流路50及びエア供給路67)の上下移動をガイドするガイド溝29が上下方向に延びて形成される。
図6及び図7に示すように、保持ユニット26は、洗米部25の上端部を着脱可能に保持する。保持ユニット26は、上下移動機構30によって上下移動可能に構成される。保持ユニット26は、上下移動機構30と接続する可動台35を有する。上下移動機構30により可動台35が上下移動することで、保持ユニット26に保持される洗米部25が上下移動する。
上下移動機構30は、上下駆動モータ31と、上下駆動ねじ33とを有する。上下駆動モータ31は、上下駆動ねじ33と接続する。上下駆動ねじ33は、上下駆動モータ31の回転によって回転する。上下駆動ねじ33は、可動台35と固定台27とを接続する。
可動台35には、上下方向に貫通したねじ穴37及び貫通孔39が形成される。ねじ穴37は、上下駆動ねじ33と螺合する。上下駆動ねじ33は、固定台底部27aにおいて回転可能に保持される。貫通孔39には、上下方向に延びるガイド41が挿入される。ガイド41は、固定台底部27aで保持される。可動台35の貫通孔39に挿入されたガイド41によって、可動台35が上下駆動ねじ33の回転と共に回転することを規制することができる。これにより、ねじ穴37と螺合する上下駆動ねじ33の回転に伴って、可動台35は上下移動する。
次に、洗米部25について、図8〜図12を用いて説明する。図8は、洗米部25の側面図である。図9は、図8のA1−A1線断面図である。図10は、洗米部25の底面図である。図11は、図10のA2−A2線断面図である。図12は、洗米部25の分解斜視図である。
図8及び図12に示すように、洗米部25は、主軸部43と、撹拌部45とを有する。洗米部25は、鍋10(図1)内の水をエアで撹拌して洗米する部材である。
主軸部43は、鍋10内で上下方向に管状に延びる部材である。主軸部43の内部には、エア通路44(図12)が形成される。
撹拌部45は、鍋10内の水を撹拌する部材である。撹拌部45は、主軸部43に接続されて側方に延びる。本実施形態の撹拌部45は、主軸部43の下端部から側方に延びる。撹拌部45は、鍋蓋19(図2)よりも下方において、上下移動可能に構成される。撹拌部45は、複数設けられる。ここで、主軸部43の下端部は、主軸部43の下端だけでなく、当該下端よりも少し上方の部分も含むものとする。
複数の撹拌部45は、平面視において、主軸部43から等間隔に放射状に延びる。本実施形態では、撹拌部45は2つ設けられて、それぞれの撹拌部45は、主軸部43から互いに反対の方向に側方に延びる。撹拌部45は、鍋10内で回転可能に設けられる。撹拌部45は、主軸部43を中心に回転する。主軸部43及び撹拌部45は、例えば、一体的に形成される。
本実施形態では、主軸部43及び撹拌部45の本体43a,45aは、下端部において、下方に開口した開口部46を有する。開口部46は、蓋体47によって覆われる。蓋体47には、エア通路44と連通して鍋10内の水にエアを供給する供給口47aが形成される。供給口47aは、鍋10の底に向けて下方に開口する。
図10に示すように、供給口47aは、撹拌部45の回転中心O1からずれた位置に形成される。供給口47aは、蓋体47において複数個形成される。本実施形態の供給口47aは、複数の撹拌部45のそれぞれに形成される。それぞれの供給口47aは、撹拌部45の回転中心O1からの距離が互いに異なるように形成される。言い換えると、それぞれの供給口47aの回転軌跡は、互いに異なる径を有する。これにより、供給口47aからエアを鍋10内に均一に供給することができる。
複数の撹拌部45のそれぞれには、同じ数(例えば2個)の供給口47aが形成される。なお、それぞれの供給口47aの回転軌跡が互いに異なる径となるようにしつつ、それぞれの撹拌部45に発生するモーメントの大きさが等しくなるように、供給口47aを形成してもよい。これにより、主軸部43及び撹拌部45にかかる負荷を抑制できる。
本実施形態では、供給口47aは、2つの撹拌部45のそれぞれにおいて、例えば2個ずつ設けられる。これにより、撹拌部45と米との衝突を抑制して供給口47aからのエアにより洗米することができる。さらに、供給口47aを設けすぎないことにより、後述のエア駆動部66を小型化することができる。
図11に示すように、供給口47aは、撹拌部45の内部から外部に向かうにつれて開口面が広くなるように形成される。撹拌部45は、供給口47aにおいて、上下方向に対して傾斜した傾斜面47bを有する。これにより、供給口47aの清掃性を向上させることができる。
図9及び図11に示すように、撹拌部45は、傾斜面48を有する。傾斜面48は、回転方向の上流側から下流側に向かって、上下方向に対して傾斜する。本実施形態の撹拌部45は、撹拌部45の延びる方向と直交する断面視において、上方に凸状の略三角形状に形成される。撹拌部45は、当該断面視において、例えば上方に凸状の略正三角形状に形成される。これにより、米が撹拌部45の上面に付着することを抑制しつつ、撹拌部45の回転時に米に当たることで生じる抵抗を減らすことができる。
撹拌部45は、撹拌部45の延びる方向と直交する断面積が先端部に向かうにつれて小さくなるように形成される。本実施形態の撹拌部45は、撹拌部45の延びる方向の先端部に向かうにつれて高さが低くなるように形成される。具体的には、図8に示すように、撹拌部45は、撹拌部45の延びる方向の先端部に向かうにつれて撹拌部45の上端部が下方に傾斜して形成される。
図12に示すように、主軸部43内のエア通路44は、主軸部43の内周と後述の排水管49の外周との間の空間に形成される。撹拌部45の内部には、エア通路44と通じる空間65が形成される。図14に示すエア駆動部66からエア供給路67を通じて供給されるエアは、エア通路44を通って空間65に送られ、供給口47aを通じて鍋10内の水へ供給される。本実施形態のエア駆動部66は、エアポンプである。エア駆動部66は、例えば、容積式ポンプである。
次に、排水ユニット15について、図12〜図16を用いて説明する。図13は、洗米ユニット13の縦断面図である。図14は、図13の上端部における拡大図である。図15は、図13の下端部における拡大図である。図16は、炊飯器1の排水構成を示す概略図である。
図12に示すように、排水ユニット15は、排水管49と、フィルタ部51と、弁ユニット52とを有する。排水ユニット15は、洗米部25内に取り付けられる。排水管49は、鍋10内の水を排水する管である。フィルタ部51は、フィルタ機能を有する部材である。弁ユニット52は、弁機能を有するユニットである。鍋10内の水は、排水部83(図16)を駆動させることによって、フィルタ部51及び排水管49を通じて鍋10外に排水される。本実施形態の排水部83は、排水ポンプである。排水部83は、例えば、渦巻き式ポンプ(非容量式ポンプ)である。
排水管49は、上下方向に管状に延びて内部に排水路53を形成する。排水管49は、洗米部25の主軸部43内に挿入される。すなわち、排水管49が挿入された主軸部43は、二重管構造となっている。排水管49の内周側には排水路53が形成されており、排水管49の外周側にはエア通路44が形成されている。排水路53は、回転シール54によってエア通路44に対して分離されている。回転シール54によって、排水路53とエア通路44との間を容易にシールすることができ、シールの信頼性を向上させることができる。本実施形態の排水管49には、下端部において、撹拌部45の蓋体47が設けられる。排水管49は、上下移動機構30(図7)によって、洗米部25と共に上下移動する。
排水管49は、下端部において、下方に開口した排水口49aを有する。排水口49aは、排水路53と連通する。鍋10に給水された水は、排水口49aから排水路53を通じて、排水される。排水口49aには、フィルタ部51が取り付けられる。これにより、鍋10内の水を排水する際、水と共に米も排出されることを防止できる。
図14に示すように、排水管49は、洗米部25と共に保持ユニット26によって保持される。排水管49が保持ユニット26によって保持された状態において、排水管49は、保持ユニット26内に挿入されている。保持ユニット26内には、排水路53及び排水部83を接続する接続流路50が形成される。接続流路50は、排水管49の上端部において排水路53と接続する。接続流路50は、通水路71を通じて通水部69と接続する。本実施形態の通水部69は、通水路71を通じて、排水部(渦巻き式ポンプ)83の呼び水タンクに給水を行う。
図12及び図15に示すように、フィルタ部51は、フィルタ51aを有する。フィルタ51aには、上下方向に貫通した複数の貫通孔55が形成される。貫通孔55は、例えば、米の大きさよりも小さくなるように形成される。
図16に示すように、排水部83を駆動させることで、鍋10内の水は、排水管49内の排水路53を通じて吸い上げられて排水される。このとき、検出部85によって、排水路53内の流体の状態が検出される。具体的には、検出部85は、排水路53内の流体の状態が水か空気のどちらであるかを検出する。すなわち、検出部85は、排水路53内に水が含まれているかどうかを検出する。本実施形態では、検出部85は、排水部83にかかる負荷に応じて変動する電流値Iを検出することで、排水路53内の流体の状態を検出する。
図13に示すように、弁ユニット52は、排水弁57と、排水弁57に接続する駆動軸(ロッド)59と、弁駆動源61とを備える。
排水弁57は、排水管49の下端部の排水口49aを塞ぐ弁体である。排水弁57は、排水管49の下端部に設けられる。排水弁57は、駆動軸59に対して着脱可能に設けられる。これにより、排水弁57の清掃性を向上させることができる。
駆動軸59は、排水管49の内部において管軸方向(上下方向)に延びる弁棒である。駆動軸59の下端部において排水弁57と接続し、駆動軸59の上端部において弁駆動源61と接続する。駆動軸59は、弁駆動源61によって管軸方向に移動することで排水弁57の開閉を駆動する。
弁駆動源61は、排水弁57の開閉駆動を行う駆動源(例えばモータ)である。具体的には、弁駆動源61は、モータの駆動によって駆動軸59を下方に移動させる。
排水を行う場合、弁駆動源61を駆動させて排水弁57を開放する。具体的には、弁駆動源61の駆動によって、駆動軸59が下方に移動することで、排水弁57が下方に移動して排水口49aを開放する。これにより、排水管49は開放状態となり、排水可能となる。
炊飯を行う場合、弁駆動源61の駆動を停止させて排水弁57を閉じる。排水弁57の閉鎖は、例えば排水管49内に設けられるばね63によって行われる。ばね63は、排水弁57の開放時において、駆動軸59を上方に付勢するように設けられる。これにより、弁駆動源61が停止した後、ばね63の付勢力によって駆動軸59が上方に移動することで、排水弁57が上方に移動して排水口49aを閉じる。このため、鍋10内の空間を閉空間とすることができ、鍋10内の水を排水するポンプが例えば渦巻式ポンプ(非容積式ポンプ)であっても、炊飯器1を圧力式の炊飯器の仕様にすることができる。
次に、洗米部25の回転駆動の構成について、図13、図17、及び図18を用いて説明する。図17は、保持ユニット26の分解斜視図である。図18は、保持ユニット26の底面図である。
図17及び図18に示すように、保持ユニット26は、回転機構73を備える。回転機構73は、主軸部43(図13)を回転させる機構である。回転機構73は、回転駆動モータ75と、回転駆動ギヤ77,79と、洗米部25を保持する保持部81とを有する。保持部81には、回転駆動ギヤ79と噛み合うギヤ部81aが形成される。回転駆動ギヤ77,79は、回転駆動モータ75により回転する。回転駆動ギヤ77は、回転駆動モータ75の駆動軸75aに接続し、回転駆動ギヤ79を介して保持部81のギヤ部81aと接続する。これにより、回転駆動モータ75を回転させることで、保持部81に保持される洗米部25が回転する。
次に、炊飯器1により炊飯を行う際の各工程について、図19〜図21を用いて説明する。図19は、炊飯を行う際の一例の工程を示すフローチャートである。図20は、排水部83にかかる負荷に応じて変動する電流値Iを示す図である。図21は、撹拌部45が鍋10の底部に配置された状態を示す鍋10及び洗米部25の断面図である。
図19に示すように、給米工程ST10、給水工程ST20、洗米工程ST30、排水工程ST40、水量調整工程ST50、及び炊飯工程ST60を通じて、炊飯器1による炊飯が行われる。
給米工程ST10において、制御部C1は、米供給部7を駆動して、貯蔵部5に貯蔵された米を鍋10内に所定量供給する。
給水工程ST20において、制御部C1は、給水部17を駆動して、洗米用の水を鍋10内に給水する。本実施形態では、給水部17による給水量の調整は、排水口49aの高さを調整することによって行われる。具体的には、まず、制御部C1は、上下移動機構30を駆動して鍋底からの排水口49aの高さを予め決められた高さに配置する。さらに、制御部C1は、排水部83を駆動しつつ給水部17を駆動して鍋10内に給水する。このとき、排水口49aの高さは、例えば、鍋10内に供給された米の量に応じて予め決められる高さに設定される。
制御部C1は、検出部85が検出した排水路53内の流体の状態に基づいて排水部83を駆動して鍋10内の水位を調整する。鍋10内の水位が排水口49aの高さよりも低いとき、検出部85は、排水路53内の流体が空気であることを検出する。図20に示すように、本実施形態の検出部85は、電流値Iが閾値I0よりも小さいことを検出することで、排水路53内の流体が空気であることを検出する。給水部17の給水により鍋10内の水位が上昇していき、排水口49aを通じて排水が行われると、検出部85は、排水路53内の流体が水であることを検出する。本実施形態の検出部85は、電流値Iが閾値I0よりも大きいことを検出することで、排水路53内の流体が水であることを検出する。検出部85が検出する排水路53内の流体が空気から水になった後、制御部C1は、給水部17及び排水部83の駆動を停止する。これにより、給水量(鍋10内の水位)が調整される。ここで、閾値I0は、例えば、排水路53内の流体が空気である場合に検出される電流値Iの平均値I1よりも大きく、排水路53内の流体が水である場合に検出される電流値Iの平均値I2よりも小さい値である。閾値I0は、例えば、I1とI2との平均値である。
本実施形態では、制御部C1は、電流値Iが閾値I0よりも大きい時間が所定の時間よりも長いときに、排水路53内の流体が水であることを検出する。これにより、電流値Iの一時的な変動(ノイズ)を除去することができる。
給米工程ST10及び給水工程ST20の後、洗米工程ST30を行う。洗米工程ST30において、鍋10内の水をエアで撹拌することで、鍋10内の米を洗米する。具体的には、図21に示すように、洗米工程ST30においてまず、制御部C1は、上下移動機構30を駆動して洗米部25を下方に移動させ、撹拌部45を鍋10の底部に配置する。さらに、制御部C1は、回転機構73を駆動して、洗米部25を回転させる。これにより、撹拌部45が主軸部43を中心に鍋10内を回転する。また、制御部C1は、エア駆動部66を駆動して、エア供給路67及びエア通路44を通じて供給口47aから鍋10内の水にエアを供給する。撹拌部45を回転させながら供給口47aからエアを供給して、鍋10内の米を洗米する。
洗米工程ST30の後、排水工程ST40を行う。排水工程ST40において、制御部C1は、排水部83を駆動して、洗米工程ST30による洗米後の水を鍋10外へ排水する。具体的には、制御部C1は、排水口49aが鍋10内の水位よりも低い位置に配置された状態で排水を開始した後、検出部85によって検出される排水路53内の流体が水から空気になるまで、排水部83を駆動する。これにより、鍋10内の水位は、排水口49aの高さに調整される。排水口49aの高さは、例えば、洗米工程ST30のときの排水口49aの高さと同じである。
排水工程ST40の後、水量調整工程ST50を行う。水量調整工程ST50において、制御部C1は、給水部17を駆動して鍋10内に炊飯用の水を給水し、鍋10内の水位を所定の水位に調整する。具体的には、まず、制御部C1は、排水工程ST40後に上下移動機構30を駆動して排水口49aを予め決められた高さに配置する。このとき、排水口49aの高さは、例えば、鍋10内に供給された米の量に応じて予め決められる高さに設定される。さらに、制御部C1は、排水部83を駆動しつつ給水部17を駆動して鍋10内に給水する。
制御部C1は、給水工程ST20と同様に、検出部85が検出する排水路53内の流体が空気から水になるまで、給水部17及び排水部83を駆動する。本実施形態の水量調整工程ST50では、検出部85が検出する排水路53内の流体が空気から水になった後、制御部C1は、給水部17の駆動を停止させる。
本実施形態では、制御部C1は、電流値Iが閾値I0よりも小さい時間が所定の時間よりも長いときに、排水路53内の流体が空気であることを検出する。これにより、電流値Iの一時的な変動(ノイズ)を除去することができる。
鍋10内の水位が排水口49aの高さになった後、排水路53内の流体が空気から水になったことを検出部85が検出して給水部17が駆動を停止するまでの間に、給水部17により給水されることで、鍋10内の水位は、排水口49aの高さよりも高くなる。このため、本実施形態では、制御部C1は、給水部17の駆動停止時に排水部83の駆動を停止せずに、継続して排水部83を駆動する。制御部C1は、検出部85によって検出される排水路53内の流体が水から空気になるまで、排水部83を駆動する。これにより、鍋10内の水位を排水口49aの高さに調整することができ、より精確な水位調整を行うことができる。
水位調整工程ST50の後、炊飯工程ST60において、制御部C1は、加熱部(図示略)を駆動し、鍋10を加熱して炊飯を行う。
以上の工程を通じて、炊飯器1による炊飯が行われる。
本実施形態に係る炊飯器1によれば、以下の効果を奏することができる。
本実施形態に係る炊飯器1は、鍋10と、鍋10内の水をエアで撹拌して洗米する洗米部25とを備える。洗米部25は、鍋10内で上下方向に管状に延びて内部にエア通路44が形成された主軸部43と、主軸部43に接続されて側方に延び、鍋10内で回転可能に設けられて鍋10内の水を撹拌する撹拌部45とを有する。洗米部25は、鍋10内を上下移動可能に構成される。撹拌部45には、撹拌部45の回転中心O1からずれた位置において、エア通路44と連通して鍋10内の水にエアを供給する供給口47aが形成される。
この構成によれば、鍋10内の水にエアを供給することで、エア(気泡)により鍋10内の米を撹拌することができる。水中に噴出されたエアが浮力によって上昇することで、上層の米も洗米することができる。さらに、撹拌部45の回転中心O1からずれた位置に形成された供給口47aから、撹拌部45を回転させながらエアを供給することで、供給位置を変えながら鍋10内の水にエアを供給することができる。これにより、鍋10内の米を均一に洗米することができる。また、撹拌部45を回転させることで、撹拌部45に形成する供給口47aの数を減らすことができ、エア駆動部66を小型化することができる。
また、本実施形態に係る炊飯器1において、主軸部43を回転させる回転機構73をさらに備える。撹拌部45は、主軸部43の下端部から側方に延びて形成され、主軸部43を中心に回転可能に形成される。
この構成によれば、主軸部43を回転軸として撹拌部45を回転させることで、撹拌部45を回転させる軸を別途設ける必要がないため、より簡易な構成にすることができる。
また、本実施形態に係る炊飯器1において、撹拌部45は、複数の供給口47aを有する。
この構成によれば、複数の供給口47aによって、複数個所から鍋10内の水にエアを供給することができる。また、撹拌部45の回転中心O1から複数の供給口47aまでのそれぞれの距離を互いに異ならせることができるため、撹拌部45の回転時に異なる径の回転軌跡上でエアを供給することができる。
また、本実施形態に係る炊飯器1において、洗米部25は、複数の撹拌部45を有する。複数の撹拌部45のそれぞれに形成された供給口47aは、撹拌部45の回転中心O1からの距離が互いに異なるように形成される。
この構成によれば、複数の撹拌部45におけるそれぞれの供給口47aを、撹拌部45の回転中心O1からの距離が互いに異なるように形成することで、撹拌部45の回転時に異なる径の回転軌跡上でエアを供給することができる。
また、本実施形態に係る炊飯器1において、主軸部43内で上下方向に延びて、鍋10内の水を排水する排水管49をさらに備える。主軸部43内のエア通路44は、主軸部43の内周と排水管49の外周との間の空間に形成される。
この構成によれば、排水管49を主軸部43に挿入した二重管構造にして鍋10内の水を排水することで、鍋10内の空間を効率的に使用することができる。また、排水管49が撹拌部45と干渉することを防ぐことができる。
また、本実施形態に係る炊飯器1において、供給口47aは、鍋10の底に向けて下方に開口する。
この構成によれば、供給口47aが下方に開口することで、撹拌部45の下方にある米にエアを噴出して揺動させることができる。このため、撹拌部45よりも上方の米をエアの浮力によって洗米するとともに、撹拌部45の下方の米も洗米することができる。これにより、鍋10内の米をより均一に洗米することができる。また、エアの供給に容積式ポンプを用いてエア通路44内が閉空間となる場合、供給口47aが下方に開口していることで、エアの供給を停止している際に供給口47aを通じて撹拌部45内部のエアが抜け出ることを防止できる。このため、供給口47aを通じて撹拌部45内部に鍋10内の水が入ることを防止でき、撹拌部45内部を清潔に保つことができる。
また、本実施形態に係る炊飯器1において、供給口47aは、撹拌部45の内部から外部に向かうにつれて開口面が広くなるように形成される。
この構成によれば、撹拌部45の内部から外部に向かうにつれて供給口47aの開口面を広くすることで、供給口47aの清掃性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る炊飯器1において、撹拌部45は、回転方向の上流側から下流側に向かって傾斜する傾斜面48を有する。
この構成によれば、撹拌部45が回転方向の上流側から下流側に向けて傾斜する傾斜面48を有することで、撹拌部45の回転時に米に当たることで生じる抵抗を減らすことができる。これにより、撹拌部45の寿命を延ばすことができる。また、撹拌時の米にかかる力を減らすことができるため、撹拌により米が割れることを防止できる。
また、本実施形態に係る炊飯器1において、撹拌部45は、撹拌部45の延びる方向と直交する断面視において、上方に凸状の略三角形状に形成される。
この構成によれば、撹拌部45を、断面視略三角形状に形成することで、撹拌部45の剛性を高めることができる。このため、撹拌部45の延びる方向に直交する方向の撹拌部45の幅を小さくすることができる。また、撹拌部45を上方に凸状に形成することで、撹拌部45の上面に米が乗ることを防止することができる。また、洗米後、撹拌部45を上方に移動させたとき、撹拌部45に米が付着することを防止できる。
また、本実施形態に係る炊飯器1において、撹拌部45は、撹拌部45の延びる方向と直交する断面積が先端部に向かうにつれて小さくなるように形成される。
この構成によれば、撹拌部45の強度を維持しつつ、撹拌部45をより外側に延ばすことができる。
また、本実施形態に係る炊飯器1において、制御部C1は、上下移動機構30を駆動して排水管49を上下移動させることで、鍋底からの排水口49aの高さを予め決められた高さに配置する。さらに、制御部C1は、検出部85が検出した排水路53内の流体の状態に基づいて排水部83を駆動して鍋10内の水位を調整する。
この構成によれば、検出部85が検出した排水路53内の流体の状態に基づいて排水部83を駆動することで、排水口49aの高さを調整して容易に鍋10内の水位調整を行うことができる。
また、本実施形態に係る炊飯器1において、制御部C1は、排水口49aが鍋10内の水位よりも低い位置に配置された状態で排水を開始した後、検出部85によって検出される排水路53内の流体が水から空気になるまで排水部83を駆動する。これにより、鍋10内の水位を排水口49aの高さに調整する。
この構成によれば、検出部85で検出される排水路53内の流体が水から空気になるまで排水部83を駆動することで、容易に鍋10内の水位調整を行うことができる。
また、本実施形態に係る炊飯器1において、制御部C1は、排水口49aが鍋10内の水位よりも高い位置に配置された状態で、排水部83を駆動しつつ給水部17を駆動して鍋10内に給水する。制御部C1は、検出部85によって検出される排水路53内の流体が空気から水になった後、給水部17の駆動を停止することで、鍋10内の水位を調整する。
この構成によれば、検出部85で検出される排水路53内の流体が水になった後、給水部17の駆動を停止させることで、容易に鍋10内の水位調整を行うことができる。
また、本実施形態に係る炊飯器1において、排水部83は、排水ポンプであって、検出部85は、排水部83にかかる負荷に応じて変動する電流値Iを検出することで、排水路53内の流体の状態を検出する。
この構成によれば、電流値Iを検出することで、排水路53内の流体の状態をより容易に検出することができる。
また、本実施形態に係る炊飯器1において、検出部85は、検出される電流値Iが予め決められた閾値I0よりも大きい場合、排水路53内の流体が水であることを検出し、電流値Iが閾値I0よりも小さい場合、排水路53内の流体が空気であることを検出する。
この構成によれば、排水路53内の流体が空気の場合、排水部83の負荷が小さいため、電流値Iは低くなり、排水路53内の流体が水の場合、排水部83の負荷が大きくなるため、電流値Iは高くなる。このため、電流値Iの閾値I0に基づいて、検出される流体が空気か水かを検出することにより、排水路53内の流体の状態をより容易に検出することができる。
また、本実施形態に係る炊飯器1において、排水路53及び排水部83を接続する接続流路50を有し、排水管49を保持する保持ユニット26と、接続流路50と接続して、接続流路50を通じて排水部83に通水する通水部69とを備える。
この構成によれば、通水部69によって接続流路50内を通水して排水部83を駆動することで、水流によって接続流路50内を清潔に保つことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。上記実施形態では、検出部85は、電流値Iを検出することで、排水路53内の流体の状態を検出するとしたが、これに限定されない。排水路53内の流体の状態を検出することができれば、他の構成であってもよい。例えば、検出部85は、排水路53において静電容量センサを有していてもよい。当該静電容量センサによって、静電容量の大きさに基づき排水路53内の流体の状態を検出してもよい。すなわち、検出部85は、静電容量が予め決められた閾値よりも大きい場合、排水路53内の流体が水であることを検出し、静電容量が当該閾値よりも小さい場合、排水路53内の流体が空気であることを検出してもよい。
また、排水部83にかかる負荷に応じて変動する電流値Iを検出することで、排水路53内の流体の状態を検出するとしたが、これに限定されない。例えば、制御部C1は、予め決められた時間における電流値Iの変化量ΔIに基づいて、排水路53内の流体の状態を検出してもよい。排水路53内の流体が空気(又は水)である場合は、ΔIは、0又は0に近い値となる。一方、排水路53内の流体が空気から水へ(又は水から空気へ)遷移する領域においては、ΔIの値が、予め決められた閾値よりも大きくなる。制御部C1は、ΔIが当該閾値よりも大きい値になったとき、排水路53内の流体の状態が変化したことを検出する。また、制御部C1は、ΔIが当該閾値を超えている時間が所定の時間よりも長いときに、排水路53内の流体の状態が変化したことを検出してもよい。これにより、例えば排水中に泡が含まれていた場合等の電流値Iの一時的な変動(ノイズ)を除去することができる。
また、排水管49は、洗米部25の主軸部43内に挿入されるとしたが、排水管49は、鍋10内において、洗米部25とは異なる場所で上下方向に延びて形成されていてもよい。
また、主軸部43及び撹拌部45は、一体的に形成されて、撹拌部45は、主軸部43を中心に回転するとしたが、これに限定されない。例えば、主軸部43は回転せず、撹拌部45のみ回転する構成であってもよい。
また、水量調整工程ST50において、制御部C1は、給水部17の駆動停止時に排水部83の駆動を停止せずに、継続して排水部83を駆動するとしたが、給水部17と共に排水部83の駆動を停止してもよい。例えば、鍋10内の水位が排水口49aの高さになった後、排水路53内の流体が空気から水になったことを検出部85が検出して給水部17が駆動を停止するまでの間に、上昇する水位分を考慮して、排水口49aの高さを予め決めていてもよい。
また、給水工程ST20、洗米工程ST30、及び排水工程ST40を繰り返し行ってもよい。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。また、実施形態における要素の組み合わせや順序の変化は、本発明の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
本発明に係る炊飯器は、例えば、鍋内で洗米可能な炊飯器に有用である。
1 炊飯器
3 本体ユニット
5 貯蔵部
7 米供給部
9 筐体
10 鍋
10a 開口
11 炊飯器本体
12 蓋体ユニット
12a 回動軸
13 洗米ユニット
15 排水ユニット
17 給水部
19 鍋蓋
21 保持部
23 貫通孔
24 給水口
25 洗米部
26 保持ユニット
27 固定台
27a 固定台底部
27b 固定台側部
29 ガイド溝
30 上下移動機構
31 上下駆動モータ
33 上下駆動ねじ
35 可動台
37 ねじ穴
39 貫通孔
41 ガイド
43 主軸部
43a 本体
44 エア通路
45 撹拌部
45a 本体
46 開口部
47 蓋体
47a 供給口
47b 傾斜面
48 傾斜面
49 排水管
49a 排水口
50 接続流路
51 フィルタ部
51a フィルタ
52 弁ユニット
53 排水路
54 回転シール
55 貫通孔
57 排水弁
59 駆動軸
61 弁駆動源
63 ばね
65 空間
66 エア駆動部
67 エア供給路
69 通水部
71 通水路
72 空間
73 回転機構
75 回転駆動モータ
75a 駆動軸
77,79 回転駆動ギヤ
81 保持部
81a ギヤ部
83 排水部
85 検出部
C1 制御部

Claims (14)

  1. 鍋と、前記鍋内の水をエアで撹拌して洗米する洗米部と、を備え、
    前記洗米部は、前記鍋内で上下方向に管状に延びて内部にエア通路が形成された主軸部と、前記主軸部に接続されて側方に延び、前記鍋内で回転可能に設けられて前記鍋内の水を撹拌する撹拌部と、を有し、前記鍋内を上下移動可能に構成され、
    前記撹拌部には、前記撹拌部の回転中心からずれた位置において、前記エア通路と連通して前記鍋内の水にエアを供給する供給口が形成される、炊飯器。
  2. 前記主軸部を回転させる回転機構をさらに備え、
    前記撹拌部は、前記主軸部の下端部から側方に延びて形成され、前記主軸部を中心に回転可能に形成される、請求項1に記載の炊飯器。
  3. 前記撹拌部は、複数の前記供給口を有する、請求項1又は2に記載の炊飯器。
  4. 前記洗米部は、複数の前記撹拌部を有し、
    複数の前記撹拌部のそれぞれに形成された前記供給口は、前記撹拌部の回転中心からの距離が互いに異なるように形成される、請求項1から3のいずれか一項に記載の炊飯器。
  5. 前記主軸部内で上下方向に延びて、前記鍋内の水を排水する排水管をさらに備え、
    前記主軸部内の前記エア通路は、前記主軸部の内周と前記排水管の外周との間の空間に形成される、請求項1から4のいずれか一項に記載の炊飯器。
  6. 前記供給口は、前記鍋の底に向けて下方に開口する、請求項1から5のいずれか一項に記載の炊飯器。
  7. 前記供給口は、前記撹拌部の内部から外部に向かうにつれて開口面が広くなるように形成される、請求項1から6のいずれか一項に記載の炊飯器。
  8. 前記撹拌部は、回転方向の上流側から下流側に向かって傾斜する傾斜面を有する、請求項1から7のいずれか一項に記載の炊飯器。
  9. 前記撹拌部は、前記撹拌部の延びる方向と直交する断面視において、上方に凸状の略三角形状に形成される、請求項8に記載の炊飯器。
  10. 前記撹拌部は、前記撹拌部の延びる方向と直交する断面積が先端部に向かうにつれて小さくなるように形成される、請求項1から9のいずれか一項に記載の炊飯器。
  11. 鍋と、前記鍋内を上下移動可能に構成されて前記鍋内で洗米する洗米部と、を備え、
    前記洗米部は、前記鍋内で上下方向に延びる主軸部と、前記主軸部の下端部から側方に延びて前記主軸部を中心に回転して米を撹拌する撹拌部と、を有し、
    前記撹拌部は、回転方向の上流側から下流側に向かって傾斜する傾斜面を有する、炊飯器。
  12. 前記撹拌部は、前記撹拌部の延びる方向と直交する断面視において、上方に凸状の略三角形状に形成される、請求項11に記載の炊飯器。
  13. 前記撹拌部は、前記撹拌部の延びる方向と直交する断面積が先端部に向かうにつれて小さくなるように形成される、請求項11又は12に記載の炊飯器。
  14. 前記鍋内で上下方向に延びて、前記鍋内の水を排水する排水管をさらに備え、
    前記主軸部は、管状に形成され、
    前記排水管は、前記主軸部内に設けられる、請求項11から13のいずれか一項に記載の炊飯器。
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