JP2021018883A - 空気電池、及び空気電池の製造方法 - Google Patents

空気電池、及び空気電池の製造方法 Download PDF

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芳延 平
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Abstract

【課題】簡易な構成で、空気電池にスイッチ機能を付加する。【解決手段】空気電池10の電池ケース41は、外部からの変形力の作用/非作用に応じて、金属極11と空気極12からなる対の極板11,12を、セパレータ13に接触させる接触状態と、対の極板11,12の一方をセパレータ13から離間させる離間状態とに変形する。【選択図】図4

Description

本発明は、空気電池、及び空気電池の製造方法に関するものである。
金属極と、金属極と対向する空気極と、金属極と空気極との間に配置されるセパレータとを収容する電池ケースを備えた空気電池が知られている。この種の空気電池には、電解液用の液体を貯留するタンクを備え、電磁アクチュエータを用いてタンクを開放させる構成や、手動レバーと針体とが連動する機構を備えた構成が提案されている(例えば、特許文献1,2)。
特許第6168390号公報 実用新案登録第3193410号公報
特許文献1,2の構成は、電解液用の液体を貯留するタンクを備えるので、任意のタイミングで空気電池の発電を開始できる。この種の空気電池を非常用電源として使用する場合を想定すると、例えば照明機器の電源に使用した場合に、照明機器を使用しない間、空気電池を発電停止させることが臨まれる。
しかし、スイッチなどの電子部品を追加すると、部品点数が増え、構造の複雑化を招いてしまう。また、特許文献1,2の構成は、液体を貯留するタンクを開放させるために、電磁アクチュエータ、又は手動レバーと針体とが連動する機構を使用するので、これによっても、部品点数が増え、構造が複雑化する。
そこで、本発明は、簡易な構成で、空気電池にスイッチ機能を付加することを目的としている。
上述した課題を解決するため、金属極と、前記金属極と対向する空気極と、前記金属極と前記空気極との間に配置されるセパレータとからなる発電部を収容する電池ケースを備えた空気電池において、前記セパレータは、液体の電解質を保持可能な電解質保持体であり、前記電池ケースは、外部からの変形力の作用/非作用に応じて、前記金属極と前記空気極からなる対の極板を、前記セパレータに接触させる接触状態と、前記対の極板の少なくともいずれか一方を前記セパレータから離間させる離間状態とに変形することを特徴とする。
上記構成において、前記電池ケースは、前記対の極板の少なくともいずれかを前記セパレータと離間した状態に支持する支持部を有し、前記変形力の作用により前記支持部に支持された前記極板が前記セパレータに接触することを特徴とする。また、上記構成において、前記電池ケースは、弾性を有するラミネートフィルムで形成されていることを特徴とする。
また、上記構成において、前記液体の電解質が封入された電解液保持袋を有し、前記電解液保持袋は、外部からの圧力により予め定めた開裂予定箇所が開裂することを特徴とする。
また、上記構成において、前記電池ケースは、対向する前記ラミネートフィルム同士を、中空の内部空間を空けて接合した構成であり、前記内部空間には、前記発電部を収容する中空の室と、前記中空の室に連通する連通路とが区画され、前記電解液保持袋の前記開裂予定箇所は、前記連通路に臨んでいることを特徴とする。
また、上記構成において、前記内部空間には、前記電解液保持袋を収容する他の室が区画され、前記他の室と前記中空の室との間には、対向する前記ラミネートフィルム同士を接合した仕切部が設けられていることを特徴とする。
また、上記構成において、前記電池ケースは、電池反応により発生したガスを外部に排出する排出孔を有することを特徴とする。
また、上記構成において、前記電池ケースは、前記排出孔のガス上流側に、前記液体の電解質の移動を抑制する漏れ防止材を有することを特徴とする。
また、上記構成において、前記発電部につながる配線と、前記配線からの発電電力を出力する出力デバイスとを備えることを特徴とする。
また、金属極と、前記金属極と対向する空気極と、前記金属極と前記空気極との間に配置されるセパレータとからなる発電部を収容する電池ケースを備えた空気電池の製造方法において、前記セパレータは、液体の電解質を保持可能な電解質保持体であり、前記電池ケースは、前記発電部を収容する中空の室を有すると共に、前記金属極と前記空気極とからなる対の極板の少なくともいずれかを前記セパレータと離間した状態に支持する支持部を有し、前記中空の室は、外部からの変形力の作用/非作用に応じて、前記対の極板を前記セパレータに接触させる接触状態と、前記対の極板の少なくともいずれか一方を前記セパレータから離した離間状態とに変形する室に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成で、空気電池にスイッチ機能を付加できる。
本発明の実施形態に係る空気電池の斜視図である。 符号Aは、空気電池を空気極側から見た平面図、符号Bは、空気電池の側面図、符号Cは、空気電池を金属極側から見た平面図である。 図2の符号Aで示す空気電池10の拡大図である。 図3のIV−IV断面図であり、発電部の断面構造を周辺構成と共に模式的に示した図である。 符号Aは、図3のV−V断面図を示し、符号Bは、符号Aの領域AR1の拡大図を示した図である。 発電部を収容する第1室に外部から変形力F1を作用させた図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る空気電池の斜視図であり、図2は、この空気電池を様々な方向から見た図である。
この空気電池10は、金属極11と空気極12(図2参照)とを含む発電部21をラミネートフィルム31で覆ったラミネートパック型(ラミネートセルとも称する)であり、金属空気電池とも称する。ラミネートフィルム31は、空気電池10の電池ケース41を構成し、かつ、発電部21からの電力を光に変換して出力する光源部51を支持する支持部材でもある。
図1に示すように、この空気電池10は、扁平型の直方体形状に形成されており、その厚さ方向を符号DTで示し、長手方向を符号DLで示し、短手方向を符号DSで示している。図1では、内部構造を見易くするために空気極12を省略している。図2の符号Aは、空気電池10を空気極12側から見た平面図であり、符号Bは、空気電池10の側面図であり、符号Cは、空気電池10を金属極11側から見た平面図である。
図2に示すように、電池ケース41に使用されるラミネートフィルム31は、発電部21を空気極12側から覆うラミネートフィルム32と、発電部21を金属極11側から覆うラミネートフィルム33とで構成される。これらラミネートフィルム32,33は、別体のラミネートフィルムである。但し、別体のラミネートフィルムでなくてもよく、例えば、ラミネートフィルム32,33の一部がつながったラミネートフィルムを用いてもよい。
各ラミネートフィルム32,33には、弾性を有するフィルムが使用される。これらラミネートフィルム32,33は、少なくとも最内層に樹脂層を備え、この樹脂層によって熱溶着が可能である。この樹脂層は、絶縁性を有する熱可塑性樹脂の一例であるPP(ポリプロピレン)などで形成されることによって絶縁層としても機能する。なお、ラミネートフィルム32,33は、複数層を有してもよいし、単層でもよい。また、ラミネートフィルム32,33に透明なフィルムを用いることにより、内部構造を外から視認可能になる。なお、透明なフィルムに限定されず、有色のフィルムでもよいことは勿論である。
図3は、図2の符号Aで示す空気電池10の拡大図である。図3には、ラミネートフィルム32,33同士を接合した箇所を、ハッチングを付して示している。より具体的には、ラミネートフィルム32,33の外周部32A,33A同士が熱溶着によって接合される。これによって、各外周部32A,33Aに囲まれた内周部32B、33B(図2の符号B、C参照)によって中空の内部空間34が形成される。
図3に示すように、内部空間34は、電池ケース41の短手方向DSに沿った幅が一定で、かつ、電池ケース41の長手方向DLに延びる扁平の直方体形状に形成されている。
内部空間34には、長手方向DLに間隔を空けて、発電部21を収容する中空の第1室34Aと、電解液保持袋61を収容する第2室34Bと、漏れ防止材63を収容する第3室34Cとが設けられる。また、各室34A〜34Cの間には複数(本構成では2つ)の仕切部35,36が設けられ、各仕切部35,36によって、第1室34A〜第3室34Cが区画される。
各仕切部35,36は、対向するラミネートフィルム32,33を短手方向DSに沿って直線状に接合することによって形成されている。これら仕切部35,36は、内部空間34における短手方向DSの全幅よりも短く形成されることによって、仕切部35,36の両端の少なくともいずれか一方に、隣接する室34A,34B同士を連通させる連通路34D、及び、隣接する室34B,34C同士を連通させる連通路34Eが形成されている。
各連通路34D,34Eには、金属極11及び空気極12のそれぞれにつながる配線37が通され、これら配線37の他端は光源部51に接続される。なお、図1中の符号37Aは金属極11につながる配線を示し、符号37Bは空気極12につながる配線を示している。
図3に示すように、ラミネートフィルム32,33間には、光源部51の一部が入り込み、内部空間34A内で、光源部51と配線37とが接続される。これによって、配線37が電池ケース41外に露出しないようにできる。なお、配線37には、絶縁性及び耐液性を確保すべく被覆された被覆配線を使用することが好ましい。
光源部51は、LEDなどの発光素子を有し、発電部21の発電電力で駆動される光デバイスである。これによって、この空気電池10は、非常時などに周囲を照らすことが可能な携帯型ライト等に利用できる。
なお、ラミネートフィルム32,33は、出力デバイスに相当する光源部51には接合されない。これにより、光源部51とラミネートフィルム32,33との間に微少な隙間31Sが空く。この微少な隙間31Sは、発電部21の発電反応によって発生するガス(以下、反応ガスという)を外部に排出する排出孔(以下、排出孔31Sと言う)として機能する。適切な排出孔31Sを確保できる範囲であれば、ラミネートフィルム32,33の一部を光源部51に接合してもよい。
また、排出孔31Sを別の箇所に独立して設けるようにしてもよい。この場合、ラミネートフィルム32,33と光源部51との間に隙間ができないようにこれらを隙間なく接合してもよい。
電解液保持袋61は、液体の電解質が封入された袋体である。この電解液保持袋61は、外部からの圧力によって予め定めた開裂予定箇所61Kが開裂することによって、発電部21に液体の電解質を供給する。例えば、ユーザが電解液保持袋61を指で押しつぶすことによって、開裂予定箇所61Kが開裂し、発電部21に液体の電解質が供給される。
この電解液保持袋61は、例えば、熱可塑性樹脂を使用した袋で形成される。この電解液保持袋61は、空気電池10が一度も使用されない間(未使用状態の間)、水分の蒸発による電解質の濃度変化、及び成分変化を抑える素材が好ましい。図3に示すように、電解液保持袋61は、一対の仕切部35,36の間に配置されることによって、位置決めされる。つまり、仕切部35,36は、電解液保持袋61の位置を規制するガイド部材として機能する。
開裂予定箇所61Kは、第1室34Aと第2室34Bとが連通する連通路34Dに臨む位置に設けられている。より具体的には、図1に示すように、電解液保持袋61は、当該袋41が有する4つの角部のうち、第1室34A側(発電部21側に相当)、かつ連通路34D側に相当する角部に、開裂し易い開裂予定箇所61Kが設けられている。この開裂予定箇所61Kが開裂することによって、第1室34Aにスムーズに電解質を供給できると共に、第3室34Cへの電解質の流入を抑えることができる。
図1では、電解液保持袋61の上記角部に相当する箇所を、発電部21側に突出する突出形状にすることによって、開裂し易い開裂予定箇所61Kを形成している。但し、この形状に限定されず、例えば、電解液保持袋61の一部を他よりも薄く形成することによって、開裂し易くしてもよい。
漏れ防止材63は、上記反応ガスを通過させる一方で電解質を通過させない部材で形成されており、例えば、スポンジや発泡性樹脂である。この漏れ防止材63により、反応ガスを排出孔31Sに流す一方で、反応ガスの勢いなどによって反応ガスと共に移動するおそれのある電解質を、排出孔31Sから排出させないようにできる。
図1などに示すように、この漏れ防止材63は、発電部21から離れた位置に配置されるので、発電部21から離れた位置にまで移動した電解質を効果的に捕捉し、発電部21近傍の電解質は捕捉しない。しかも、この漏れ防止材63は、電解液保持袋61を収容する第2室34Bと排出孔31Sとの間に配置されるので、排出孔31Sの直前まで移動した電解質だけを効率良く捕捉し、漏れを防ぐことができる。
図4は、図3のIV−IV断面図であり、発電部21の断面構造を周辺構成と共に模式的に示した図である。
発電部21は、金属極11と空気極12との間にセパレータ13を備えている。セパレータ13は、不織布で形成され、液体の電解質を保持可能な電解質保持体として機能する。不織布を使用することで、毛細管現象による吸液性を備え、かつ、長期耐久性を有する誘電体を得やすくなる。なお、不織布に限定されず、電解質を保持可能な材料を広く適用可能である。
図4では、セパレータ13が、仕切部35近傍まで設けられ、又は、セパレータ13の一部が、仕切部35に対応する箇所でラミネートフィルム32,33に挟持される。これによって、電解液保持袋61からの電解質を速やかにセパレータ13に供給できる。
ここで、図4に示すように、発電部21を金属極11側から覆うラミネートフィルム33の一部は空気極12側に凹んでおり、この凹み部33により、セパレータ13と空気極12とがラミネートフィルム32側に密着した状態に保持される。
この凹み部33Kは、図2の符号Cに示すように、負極となる金属極11の周囲に沿った枠状に凹んでいる。この凹み部33Kによって、セパレータ13を空気極12に向けて押さえ、セパレータ13と空気極12とを密着させることができる。なお、空気極12については、空気極12の一部を熱溶着又は接着等を用いてラミネートフィルム32に接合すればよい。
図5の符号Aは、図3のV−V断面図を示し、図5の符号Bは、符号Aの領域AR1の拡大図を示している。
図5に示すように、電池ケース41は、金属極11を、セパレータ13から離間した位置に支持する支持部41Tが設けられている。この支持部41Tは、発電部21を金属極11側から覆うラミネートフィルム33の一部を内側に突出させた状態に成形することによって形成されている。この支持部41Tは、上記凹み部33Kの全体に渡って連続し、あるいは、凹み部33Kに沿って間隔を空けて複数設けられている。
ところで、図4は電池ケース41に外部から変形力を何ら作用させてない状態に相当している。この状態では、上記支持部41Tによって、金属極11が、セパレータ13との間に隙間Sを空けた位置に保持される。このため、仮にセパレータ13に電解質が供給されていても、発電部21は発電しない。
図6は、発電部21を収容する第1室34Aに外部から変形力F1を作用させた図である。この変形力F1は、空気電池10のユーザが指で第1室34Aを両側から押下した場合に生じる力である。
図6に示すように、変形力F1を作用させることによって、対向するラミネートフィルム32,33が互いに近づくように弾性変形し、金属極11とセパレータ13とを接触させた状態(接触状態)となる。このため、仮にセパレータ13に電解質が供給されていれば、発電部21が発電を行い、光源部51が点灯状態(ON状態に相当)となる。
図6の接触状態から変形力F1を解除した場合、あるいは、変形力F1を弱めた場合、ラミネートフィルム32,33の弾性復元力によって、図4に示す状態、つまり、金属極11とセパレータ13とが離間した離間状態となる。これにより、発電部21の発電反応が停止し、光源部51が消灯状態(OFF状態に相当)になる。このようにして、空気電池10を、発電を行うON状態と、発電をしないOFF状態とに容易かつ速やかに切り替えることができる。なお、金属極11とセパレータ13を離間した状態とするのは、発電反応を停止していたとしても、金属極11とセパレータ13とが接触していることにより金属極11が腐食してしまうためである。
この空気電池10の製造方法について説明する。まず、図1などに示した所定の凹凸形状に成型したラミネートフィルム32,33を用意する。次に、一方のラミネートフィルム33に、支持部41を利用して金属極11を支持させておく。次いで、ラミネートフィルム32,33の間に、発電部21、光源部51、配線37、電解液保持袋61、及び漏れ防止材63をそれぞれ配置し、その状態で、ラミネートフィルム32,33の接合部位同士(外周部32A,33A同士、仕切部35,36同士)を熱溶着により接合する。
ここで、電池ケース41における発電部21を収容する中空の第1室34Aについては、ラミネートフィルム32,33の素材の選定(例えば弾性係数の選定)、厚さを含む形状の選定によって、外部からの変形力F1の作用/非作用に応じて、対の極板11,12をセパレータ13に接触させた接触状態(図4参照)と、対の極板11,12の少なくともいずれか一方をセパレータ13から離した離間状態(図6参照)とに変形する室に形成される。このようにして、スイッチ部品などの電子部品を設けることなく、スイッチ機能を有する空気電池10が製作される。
なお、電子ケース41を含む空気電池10の各部の製造方法は、上記方法に限定されず、公知の他の方法を適用してもよい。
以上説明したように、本実施形態の空気電池10の電池ケース41は、外部からの変形力F1の作用/非作用に応じて、金属極11と空気極12からなる対の極板11,12を、セパレータ13に接触させる接触状態と、対の極板11,12の一方をセパレータ13から離間させる離間状態とに変形するので、電池ケース41自体の変形によってスイッチ機能を実現できる。これにより、簡易な構成で、空気電池10にスイッチ機能を付加することができ、部品点数の削減、小型化及び薄型化に有利であり、空気電池10の製造の容易化、及びコスト低減にも有利である。
また、電池ケース41は、金属極11をセパレータ13と離間した状態に支持する支持部41Tを有し、変形力F1の作用により支持部41Tに支持された金属極11がセパレータ13に接触するので、金属極11をセパレータ13から適切に離間させることができる。金属極11をセパレータ13から離間させるための専用の部品が不要であり、小型化、及びコスト低減に有利である。
また、電池ケース41は、弾性を有するラミネートフィルム31で形成されているので、ラミネートフィルム31の選定によって十分な強度を確保し易く、また、軽量化に有利である。また、優れた耐水性又は耐久性を有する公知のラミネートフィルムを使用することによって、優れた耐水性又は耐久性を容易に得ることも可能である。
また、空気電池10は、液体の電解質が封入された電解液保持袋61を有し、電解液保持袋61は、外部からの圧力により予め定めた開裂予定箇所61Kが開裂するので、空気電池10の長期保管に有利である。また、空気電池10の使用開始時の注液作業が容易であり、迅速に使用開始でき、使い勝手が向上する。また、電解液保持袋61の容量及び素材の選定によって、電解質の量の管理、及び品質の維持等がし易くなる。
また、電池ケース41は、対向するラミネートフィルム32,33同士を、中空の内部空間34を空けて接合した構成であり、内部空間34には、発電部21を収容する中空の第1室34Aと、第1室34Aに連通する連通路34Dとが区画され、電解液保持袋61の開裂予定箇所61Kは、連通路34Dに臨んでいる。この構成によれば、簡易な構成で、発電部21と電解液保持袋61とが一体の空気電池10を構成できると共に、電解液保持袋61から電解液をスムーズに発電部21に供給できる。
内部空間34には、電解液保持袋61を収容する他の室である第2室34Bが更に区画され、第2室34Bと第1室34Aとの間には、対向するラミネートフィルム32,33同士を接合した仕切部35が設けられている。この構成によれば、仕切部35によって電解液保持袋61の移動を抑制できる。さらに、電池ケース41は、電池反応により発生したガスを外部に排出する排出孔31Sを備えるので、ガスをスムーズに排出できる。
また、電池ケース41は、第2室34Bに対し、第1室34Aの反対側に、漏れ防止材63を収容する第3室34Cが更に区画されるので、漏れ防止材63を、排出孔31Sのガス上流側に配置でき、電解質の外部への流出を適切に抑制し易くなる。
しかも、この第3室34Cと第2室34Bの間にも、対向するラミネートフィルム32,33同士を接合した仕切部36が設けられるので、電解液保持袋61及び漏れ防止材63の移動を抑制し易くなる。
また、電池ケース41は、発電部21につながる配線37と、配線37からの発電電力を出力する出力デバイスとして機能する光源部51とを有しているので、空気電池10を、ON/OFFの切り替えが可能な照明機器として利用でき、空気電池10の利便性がより向上する。
上記実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形および応用が可能である。
例えば、ラミネートフィルム32,33を、接着材を用いた他の接合方法で接合してもよい。また、電池ケース41に、電解液保持袋61、漏れ防止材63及び光源部51などを一体に設ける場合を説明したが、これに限定されない。例えば、電解液保持袋61、漏れ防止材63及び光源部51の少なくともいずれかについては、電池ケース41と別体に設けるようにしてもよい。
また、ラミネートフィルム31で電池ケース41を形成する場合を説明したが、ラミネートフィルム以外の素材を用いて電池ケース41を形成してもよい。例えば、弾性を有するシリコーンなどのゴム素材、又は樹脂素材を用いてもよい。
また、本発明を、図1などに示した空気電池10、及び空気電池10の製造方法に適用する場合を説明したが、これに限定されない。例えば、光源部51以外の出力デバイスでもよく、具体的には、音声を出力する出力デバイス、又は、発電電力をスマートフォン等の充電に適した電力に変換して出力する出力デバイスでもよい。また、発電部21が、一枚の金属極11の両側にセパレータ13を介して空気極12をそれぞれ配置した構造でもよい。また、発電部21が複数対の金属極11と空気極12を配置した構造でもよい。また、電池ケース41の形状も適宜に変更してもよい。また、本発明は、非常用の空気電池10に限定されず、様々な用途に使用される空気電池に広く適用可能である。
10 空気電池
11 金属極
12 空気極
13 セパレータ
21 発電部
31,32,33 ラミネートフィルム
31S 排出孔
34 内部空間
34A 第1室
34B 第2室
34C 第3室
34D,34E 連通路
35 仕切部
37 配線
41 電池ケース
41T 支持部
51 光源部(出力デバイス)
61 電解液保持袋
61K 開裂予定箇所
63 漏れ防止材
F1 変形力

Claims (10)

  1. 金属極と、前記金属極と対向する空気極と、前記金属極と前記空気極との間に配置されるセパレータとからなる発電部を収容する電池ケースを備えた空気電池において、
    前記セパレータは、液体の電解質を保持可能な電解質保持体であり、
    前記電池ケースは、外部からの変形力の作用/非作用に応じて、前記金属極と前記空気極からなる対の極板を、前記セパレータに接触させる接触状態と、前記対の極板の少なくともいずれか一方を前記セパレータから離間させる離間状態とに変形することを特徴とする空気電池。
  2. 前記電池ケースは、前記対の極板の少なくともいずれかを前記セパレータと離間した状態に支持する支持部を有し、前記変形力の作用により前記支持部に支持された前記極板が前記セパレータに接触することを特徴とする請求項1に記載の空気電池。
  3. 前記電池ケースは、弾性を有するラミネートフィルムで形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気電池。
  4. 前記液体の電解質が封入された電解液保持袋を有し、
    前記電解液保持袋は、外部からの圧力により予め定めた開裂予定箇所が開裂することを特徴とする請求項3に記載の空気電池。
  5. 前記電池ケースは、対向する前記ラミネートフィルム同士を、中空の内部空間を空けて接合した構成であり、
    前記内部空間には、前記発電部を収容する中空の室と、前記中空の室に連通する連通路とが区画され、
    前記電解液保持袋の前記開裂予定箇所は、前記連通路に臨んでいることを特徴とする請求項4に記載の空気電池。
  6. 前記内部空間には、前記電解液保持袋を収容する他の室が区画され、
    前記他の室と前記中空の室との間には、対向する前記ラミネートフィルム同士を接合した仕切部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の空気電池。
  7. 前記電池ケースは、電池反応により発生したガスを外部に排出する排出孔を有することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の空気電池。
  8. 前記電池ケースは、前記排出孔のガス上流側に、前記液体の電解質の移動を抑制する漏れ防止材を有することを特徴とする請求項7に記載の空気電池。
  9. 前記発電部につながる配線と、
    前記配線からの発電電力を出力する出力デバイスとを備えることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の空気電池。
  10. 金属極と、前記金属極と対向する空気極と、前記金属極と前記空気極との間に配置されるセパレータとからなる発電部を収容する電池ケースを備えた空気電池の製造方法において、
    前記セパレータは、液体の電解質を保持可能な電解質保持体であり、
    前記電池ケースは、前記発電部を収容する中空の室を有すると共に、前記金属極と前記空気極とからなる対の極板の少なくともいずれかを前記セパレータと離間した状態に支持する支持部を有し、
    前記中空の室は、外部からの変形力の作用/非作用に応じて、前記対の極板を前記セパレータに接触させる接触状態と、前記対の極板の少なくともいずれか一方を前記セパレータから離した離間状態とに変形する室に形成されていることを特徴とする空気電池の製造方法。
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