JP2021018111A - 建造物の耐用年数の評価方法及び評価システム - Google Patents

建造物の耐用年数の評価方法及び評価システム Download PDF

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Abstract

【課題】 実態に即した建造物の物理的な耐用年数を評価する建造物の耐用年数の評価方法、及び評価システムを提供する。【解決手段】 建造物から測定した固有振動数をもとにして、建造物の固有振動数の漸減モデルDを作成するとともに、建造物の等価モデルBを用いたシミュレーションによって、耐震限界値を超える基準固有振動数fxを特定し、この基準固有振動数fxを上記漸減モデルDに当てはめて、当該建造物の耐用年数を特定する。【選択図】 図2

Description

この発明は、建造物の耐用年数の評価方法及び評価システムに関する。
従来から建造物の耐用年数として、固定資産の減価償却の算出基礎とするための法定耐用年数が知られている。この法定耐用年数は、建造物を構造や用途によって分類し、その分類ごとに一律に決められたものである。このように一律に決められた法定耐用年数は、建造物の経済価値の評価基準にされていた。
特に文献調査は行なっていない。
上記したように法定耐用年数は建造物の分類ごとに一律に決められたものであって、個々の建造物の実情を考慮したものではない。そのため、法定耐用年数を経過した建造物は、どのようなものでも全て経済価値がないものと判断されてしまう。
しかし、なかには法定耐用年数の残存年数がゼロになっても、十分に経済価値が認められる建造物もある。
このように法定耐用年数によって建造物の経済価値が否定されれば、経済の活性化に悪影響を及ぼす可能性がある。
つまり、一律に定められた法定耐用年数は、建造物の実態にマッチせず、建造物の価値評価の指標として適切なものではなかった。
この発明の目的は、建造物の価値評価の指標として利用できる建造物の実態にあった耐用年数の評価方法及び評価システムを提供することである。
第1の発明は、建造物の耐用年数の評価方法である。
まず、測定対象の建造物において経時的に減少する固有振動数の漸減モデルDを作成するとともに、上記建造物の等価モデルBを作成する。また、上記建造物の耐震限界値を設定し、上記建造物の等価モデルBを用いて、上記耐震限界値を超える基準固有振動数fxを特定する。上記基準固有振動数fxを特定したら、この基準固有振動数fxを上記漸減モデルDに当てはめて上記建造物の耐用年数を特定する。
上記等価モデルBとは、測定対象の建造物と同じ振動特性を示すモデルのことである。
第2の発明は、上記基準固定振動数fxを特定するプロセスが、上記建造物の耐震限界値を設定するプロセスと、想定地震波形を特定するプロセスと、上記想定地震波形に基づいて上記等価モデルBを振動させるプロセスと、上記等価モデルBの変位量を特定するプロセスと、特定された変位量が上記耐震限界値を超えたときの固有振動数を基にして基準固有振動数fxを特定するプロセスとを含んでいる。
第3の発明は、上記基準固有振動数fxを特定するプロセスが、上記建造物の耐震限界値を設定するプロセスと、想定地震波形を特定するプロセスと、特定時点の建造物の固有振動数から複数の推定固有振動数を特定するプロセスと、上記想定地震波形に基づいて、上記複数の推定固有振動数ごとに上記等価モデルBを振動させるプロセスと、上記各推定固有振動数に基づいた等価モデルBの変位量を特定するプロセスと、特定された変位量が上記耐震限界値を超えたときの推定固有振動数を基準固有振動数とするプロセスとを含んでいる。
上記推定固有振動数とは、上記特定時点例えば現時点の固有振動数から将来を人為的に推定したものである。このような推定固有振動数を複数特定し、この特定された複数の推定固有振動数を等価モデルBに順次入力して、この推定固有振動数に対応した変位量を特定するようにしている。なお、複数の固有振動数をどのように特定するかは、人為的に決められる。
例えば、人が建造物を評価して将来も十分な強度が認められると判断した場合には、推定固有振動数を総体的に小さな値にする。反対に、強度が見込めない場合には、推定固有振動数を総体的に大きな値にする。このように人の評価も加味した点もこの発明の大きな特徴である。
第4の発明の基準固有振動数fxを特定するプロセスは、地震波形を複数想定し、この複数の想定地震波形ごとに比較固有振動数を求める。なお、この比較固有振動数は、想定地震波形ごとに変位量が上記耐震限界値を超えるものとして特定される。このようにして特定された複数の比較固有振動数は互いに比較され、これらの比較固有振動数から上記基準固有振動数fxが決められる。
なお、比較固有振動数の比較に基づいて基準固有振動数fxを特定する方法は、どのようなものでもよい。例えば、複数の比較固有振動数の平均値や中央値を採用したり、最大値を採用したり、最小値を採用したりするなど、そのためのルールを予め設定しておけばよい。要するに、建造物の種類や立地条件などに基づいて最適な基準固有振動数が求められるならどのようなルールを用いてもよい。
このようなルールを基にして、例えば複数の比較固有振動数のうち最大値を基準固有振動数fxとすれば、建造物の耐用年数が相対的に短く算出されるので、より厳しく評価したことになる。反対に、比較固有振動数のうちの最小値を基準固有振動数fxとすれば、建造物の耐用年数を甘く評価したことになる。
第5の発明の上記基準固有振動数fxを特定するプロセスでは、建造物の等価モデルBで弾性限界点を定め、この弾性限界点以下の抵抗力の範囲で上記建造物の実態を考慮しながら上記耐震限界値を設定することができる。
第6の発明は、演算部が設定された耐震限界値に基づいて、等価モデルBが上記耐震限界値を超える基準固有振動数fxを特定する。この基準固有振動数fxを固有振動数の漸減モデルDに当てはめて建造物の耐用年数を算出する。
第7の発明は、第6の発明を前提とし、記憶部に1または複数の想定地震波形が記憶されている。これら想定地震波形ごとに、耐震限界値を超える固有振動数である比較固有振動数を特定できる。したがって、建造物がある地域の過去の地震に基づいて複数の想定地震波形を特定すれば、地域特性を考慮した耐用年数を算出できる。
第8の発明は第6の発明を前提とし、上記演算部が変位量−抵抗力相関特性を作成できる。また、変位量−抵抗力相関特性を基にして設定される抵抗力の耐震限界値を用いて演算部は基準固有振動数fxを特定する。
第9の発明は、上記演算部が、上記建造物の特定時点における固有振動数を基にして上記漸減モデルD及び上記等価モデルBを作成する。したがって、上記漸減モデルDや等価モデルBを別途作成する必要がない。
この発明では、評価対象の建造物の等価モデルBを用いて、耐震限界値に対応する基準固有振動数を特定し、この基準固有振動数から耐用年数を特定することができる。建造物の固有振動数に基づいて特定された耐用年数は、法定耐用年数のように一律に決められたものではなく、建造物の個性を反映したものとなる。そのため、この発明の耐用年数は、建造物の実態にマッチしたもので、建造物の価値評価の指標として用いることができる。
第1実施形態のシステムを運用する装置を示すブロック図である。 第1実施形態における建造物の固有振動数の漸減モデルDを示したグラフである。 第1実施形態の評価対象である建造物を示す概略図である。 第1実施形態の建造物の等価モデルBである。 第2実施形態における建造物の等価モデルBの変位量−抵抗力相関特性を示したグラフである。
図1〜4に示したこの発明の第1実施形態は、図1に示すように、演算部1と記憶部2とからなる演算装置3を備えている。この演算装置3には、入力部4と出力部5とが接続されている。
上記演算部1は、時間差を有する特定時点の少なくとも2点の固有振動数が入力されたとき、図2に示した漸減モデルDを作成する機能を備えている。
上記特定時点の2点の固有振動数とは、特定時点の第1の固有振動数と、この特定時点に対して時間差を保った他の特定時点における第2の固有振動数とである。
なお、第1の固有振動数は、例えば新築時の建築仕様書など、過去の記録に基づいて特定してもよいし、現時点の固有振動数をもって第1の固有振動数としてもよい。現時点の固有振動数を第1の固有振動数としたときには、現時点よりもさらに先の将来の固有振動数を別に測定して、それを第2の固有振動数としなければならない。
上記のように2点の固有振動数が演算部1に入力されると、演算部1は上記2点を結ぶ直線グラフからなる漸減モデルDを作成する。このようにして作成された漸減モデルDは、横軸を建造物の新築時からの経過期間、縦軸を当該建造物の固有振動数としたグラフである。この漸減モデルDの直線は図2に示すように固有振動数が経時的に徐々に減少していく特性を示すことになる。
しかも、この漸減モデルDにおける当該建造物6(図3参照)の固有振動数は建造物の剛性に比例する。したがって、この漸減モデルDは経過期間に伴って剛性が低下することを示すことになる。このようにした漸減モデルDによって当該建造物の剛性の経時変化を予測することができる。
なお、特定時点の固有振動数を演算部1が演算するときには、測定対象である当該建造物6の最下部と最上部の2箇所に振動センサ7,8を設置し、当該建造物6の常時振動を検出する。この常時振動データが演算部1に入力されると、演算部1は振動解析をして現時点の固有振動数を演算するとともに、これら常時振動データ及び固有振動数を記憶部2に記憶させる。
なお、記憶部2に記憶させる固有振動数は、上記演算部1とは別の演算装置で演算し、演算結果だけを記憶部2に記憶させてもよい。
また、記憶部2には建造物の等価モデルBがあらかじめ記憶されている。
この記憶された等価モデルBは、図4に示すように建造物の質量mを示す質点9、建造物の剛性kを示すばね部材10及び建造物の減衰Cbを示すダンパ11とからなる。
なお、この第1実施形態では、当該建造物の仕様書などの建造物情報から質量mを特定し、上記振動解析から減衰Cbを特定する。ただし、減衰Cbは他の計算によって求めてもよいし、その他公の基準によって決められている減衰の値をそのまま用いてもよい。
また、当該建造物の剛性kは固有振動数の関数として演算部1が演算するようにしている。
次に、この第1実施形態のシステムを用いたシミュレーションについて説明する。
測定対象の建造物6が特定されたら、その新築時の建造物情報に基づいて演算部1は新築時の固有振動数f0を演算して記憶部2に記憶させる。なお、新築時の建造物情報から固有振動数を直接入手できる場合には、演算部1で演算することなく、その固有振動数f0を、入力部4を介して記憶部2に記憶させてもよい。
また、現時点の固有振動数f1は次のようにして求められる。
図3に示すように、測定対象として特定された建造物6の最下部及び最上部の中心に振動センサ7,8を設置する。これらの振動センサ7,8が当該建造物6の常時振動データを検出し、入力部4を介して上記常時振動データを演算部1に入力する。常時振動データが入力されると、演算部1はこのデータを振動解析して現状の固有振動数f1を算出し、これを記憶部2に記憶させるとともに上記常時振動データも記憶部2に記憶させる。
固有振動数f1を算出したら、演算部1は、上記固有振動数f0を第1の固有振動数とし、固有振動数f1を第2の固有振動数とし、これら固有振動数f0,f1を通る直線グラフからなる漸減モデルDを作成して記憶部2に記憶させる。
なお、新築時の建造物情報から上記固有振動数f0が求められないときには、時間差を保って少なくとも2回測定して第1,2の固有振動数を特定すればよい。
このようにして作成された漸減モデルDは建造物が経過期間に伴って剛性が低下することを示す。したがって、すでに説明したように漸減モデルDによって当該建造物の剛性の経時変化を予測することができる。
演算部1は、記憶部2に記憶されている常時振動データに基づいて建造物6の減衰Cbを算出するとともに、これを記憶部2に記憶させる。また、建造物特性から特定される質量mも入力部4を介して記憶部2に記憶される。
上記のように減衰Cb及び質量mが記憶部2に記憶されたら、演算部1はこれら減衰Cb及び質量mを上記等価モデルBに当てはめてその等価モデルBを記憶部2に記憶させる。
なお、この第1実施形態では、上記記憶部2に耐震限界値及び想定地震波形を事前に記憶させておく。
上記耐震限界値は、建造物に地震力が作用したときにその健全性を保つことができる限界変位量のことで、第1実施形態では建造物6の層間変位角θ=1/200〔rad〕に相当する水平方向の変位量を限界変位量δLとしている。
具体的には、上記層間変位角θ=1/200〔rad〕が演算部1に入力されたとき、演算部1はこの層間変位角θと建造物の高さhとから水平方向の限界変位量δLを算出して記憶部2に記憶させる。なお、この第1実施形態では、上記限界変位量δLがこの発明の耐震限界値であるが、上記限界変位量δLの決め方や値は、当該建造物の実態に応じて決めればよい。
また、この第1実施形態では記憶部2に、設定された時間内での振動波形である複数の想定地震波形W1〜Wnが記憶されている。この想定地震波形W1〜Wnは、当該建造物に近接した地域で発生した実際の地震に基づいた波形である。ただし、近接地域の適切な地震波形データがない場合にはさらにその地域を広げてなるべく近接した地域のデータを用いるようにすればよい。いずれにしても、想定地震波形W1〜Wnは実際に発生した地震データを基にして作成されるものである。
上記のように限界変位量δLと複数の想定地震波形W1〜Wnが決められたら、演算部1は想定地震波形W1〜Wnのうち1つの想定地震波形W1を選択する。そして、演算部1は、記憶部2に記憶されている現状の固有振動数f1に基づいたばね部材10の剛性kを特定するとともに、上記想定地震波形W1に対応した振動を等価モデルBに付与する。そして、演算部1は、上記設定された時間内における時間単位の変位量δを算出する。
なお、固有振動数f1に基づいた剛性kが特定された等価モデルBに特定の想定地震波形の振動を付与したとき、上記等価モデルBには、上記質量m,上記減衰Cb及び上記剛性k等の特性に応じた揺れが発生する。つまり、想定地震波形のみによって等価モデルBの揺れ方が決まるわけではない。
例えば、等価モデルBの特性によって、想定地震波形と等価モデルBとが共振すれば、たとえ想定地震波形の振幅が小さくても時間単位の変位量δが大きく算出される場合がある。反対に、想定地震波形と等価モデルBとが共振しなければ、たとえ想定地震波形の振幅が大きくても、上記等価モデルBの特性によっては、想定地震波形による揺れが吸収されたり打ち消されたりして時間単位の変位量δが小さく算出される場合がある。
このように、想定地震波形の振幅だけで上記変位量δを算出する場合とちがって、上記等価モデルBを用いることによって当該建造物の現状を勘案した時間単位の変位量δを算出できる。
上記のようにして時間単位の変位量δが検出されたら、演算部1はこれら時間単位ごとの変位量δの中から上記限界変位量δLを超えるものがあるか否か判断する。
もし、上記時間単位の変位量δのうち限界変位量δLを超えるものがあれば、演算部1は、このときの固有振動数f1を比較固有振動数f1xとして記憶部2に記憶させる。
また、上記変位量δのうち限界変位量δLを超えるものがなければ、演算部1は上記固有振動数f1よりも小さい推定固有振動数f2を選択する。この推定固有振動数f2は演算部1が自ら演算してもよいし、入力部4を介して外部から入力してもよい。推定固有振動数f2を選択したら、演算部1は上記固有振動数f1の場合と同様に時間単位の変位量δを算出するとともに、その変位量δのうち限界変位量δLを超えるものがあるか否か判定する。
なお、上記固有振動数f1に対して、次の推定固有振動数f2をどれくらい小さくするかは、建造物の状態を考慮して人為的に決めればよい。例えば、建造物の現時点での固有振動数が十分に大きく、耐震限界値に達するまでには長期間かかりそうな場合には、推定固有振動数f2〜fnを総体的に小さくして上記比較固有振動数を特定するまでの演算時間を短縮できる。反対に、すぐに耐震限界値を超えそうな場合には、現時点の固有振動数f1からの差をあまり大きくせず、推定固有振動数を総体的に大きな値にすれば、耐震限界値を超える比較固有振動数f1x〜fnxを精度よく特定できる。
このようにして、想定地震波形W1について固有振動数f1に対応した時間単位の変位量δを検出したら、演算部1は時間単位の変位量δの中で限界変位量δLを超えるものがあるかどうかを判定する。
もし、時間単位の変位量δのうち、限界変位量δLを超えるものがなければ、演算部1は、次の推定固有振動数f2を当てはめた等価モデルBでのシミュレーションに移る。
なお、固有振動数f1に対応する時間単位の変位量δを基にして比較固有振動数f1xが決まれば、より小さい固有振動数f2〜fnに関するシミュレーションは実施しない。ただし、予め複数の推定固有振動数を設定し、それらすべての推定固有振動数に基づく時間単位の変位量δの算出を終了した後、その中から限界変位量δLを超える固有振動数のうち最大の固有振動数を比較固有振動数f1xとしてもよい。
そして、演算部1は、想定地震波形W2〜Wnごとに、上記想定地震波形W1で行なったのと同様に、比較固有振動数f2x〜fnxを決めるシミュレーションを繰り返す。このとき、等価モデルBにおける質量mと減衰Cbとは一定にし、想定地震波形W1〜Wnごとに、固有振動数に対応した剛性kのみを変数としてシミュレーションを繰り返す。
その結果、演算部1によって、各想定地震波形W1〜Wnに対応したn個の比較固有振動数f1x〜f1nが特定される。これら比較固有振動数の中からこの発明の基準固有振動数fxが特定される。
全ての想定地震波形W1〜Wnについて上記シミュレーションが終了したら、演算部1は、演算部1に予め設定されたルールにしたがって基準固有振動数fxを特定する。この第1実施形態では、比較固有振動数f1x〜fnxの中から最も大きい比較固有振動数を基準固有振動数fxにするようにしている。このように最大値を選択するルールにしたのは、安全を見込んで耐用年数を算定することを目的としたからである。したがって、安全性をラフに設定してもよい場合には、上記最大値以外を選択するルールにしてもよい。
なお、この第1実施形態では、上記シミュレーションに複数の想定地震波形を用いているが、想定地震波形は1つだけでもよい。その場合には、その想定地震波形W1に対応した1つの比較固有振動数f1xをそのまま基準固有振動数fxとする。
上記のように基準固有振動数fxが特定されたら、演算部1は、その基準固有振動数fxを図2に示す漸減モデルDに代入するとともに対応する横軸の経過期間を基準にして耐用年数を算定する。
さらに、演算部1は、算定した耐用年数を記憶部2に記憶させるとともに出力部5から出力させる。
上記のように第1実施形態では、現時点での固有振動数と漸減する固有振動数とを基にするとともに、耐震限界値を具体的に設定して、時間単位の変位量が耐震限界値を超えるかどうかを判断しているので、法定耐用年数のように一律に決められたものではなく、建造物の個性を反映したものとなる。そのため、建造物の実態にマッチした耐用年数を算定でき、建造物の価値評価の指標として用いることができる。
次に、第2実施形態の耐用年数評価システムについて説明する。
この第2実施形態のシステムは、図1に示す第1実施形態と同様に、演算部1及び記憶部2を備えた演算装置3と、入力部4と出力部5とを備えている。
演算部1が、基準固有振動数fxを特定し、この特定した基準固有振動数fxを漸減モデルD(図2参照)に当てはめて建造物の耐用年数を算定する点は、上記第1実施形態と同じである。ただし、上記基準固有振動数fxを特定する方法が第1実施形態とは異なる。
この第2実施形態でも、上記記憶部2に固有振動数の漸減モデルDと建造物の等価モデルBを記憶させるが、これら漸減モデルD及び等価モデルBは、第1実施形態と同様に現時点の建造物の固有振動数f1を基にして演算部1が作成したものである。
さらに演算部1は、上記等価モデルBの質点9を水平方向に変位させたときにばね部材10に発生する抵抗力に基づいて、図5に示す変位量(層間変位角θ)と抵抗力との相関特性を算出する。
図5において実線のグラフ12は、現時点の建造物の固有振動数f1を基に算出された相関特性で、このグラフ12において変位量と抵抗力とが正比例する領域が弾性領域である。
このようにした相関特性におけるグラフ12の傾きは剛性kに応じて変化するが、この等価モデルBにおける剛性kは上記したように固有振動数と対応しているので、グラフ12の傾きも固有振動数に対応することになる。
上記グラフ12を作成したら、演算部1は上記グラフ12における弾性限界点P1を特定する。この弾性限界点P1は、現状の建造物が変形した後に元の状態に復帰する限界点である。
上記弾性限界点P1を特定したら、上記弾性限界点P1に対応する抵抗力S1を特定する。
さらに、演算部1は、上記抵抗力S1より小さい抵抗力S2を決定する。この抵抗力S2は、例えば上記抵抗力S1の50%とか30%というように、予め演算部1に設定されたルールに従って算出するようにする。
上記のように弾性限界点P1を基にして抵抗力S2を決めたら、演算部1は、弾性限界点P1と同一の層間変位角θ1において抵抗力S2となる点を、耐震限界点PLとする。
ただし、演算部1が作成した上記相関特性のグラフ12を出力部5から出力させ、その出力された相関特性を見ながらオペレータが耐震限界点PLを人為的に決定するようにしてもよい。このように人為的に決めた場合には、耐震限界点PLに対応する抵抗力S2の値を、入力部4を介して記憶部2に記憶させる。
上記抵抗力S2に対応する耐震限界点PLが特定されたら、演算部1は図5のゼロ点と上記耐震限界点PLとを通る変位量−抵抗力相関特性のグラフ13を作成する。このグラフ13を作成したら、演算部1はこのグラフ13に対応する固有振動数を算出し、それを基準固有振動数fxとして特定する。
上記基準固定振動数fxを特定したら、演算部1は、上記基準固有振動数fxを上記漸減モデルDに当てはめて耐用年数を算出する。
さらに、演算部1は、算出した耐用年数を、記憶部2に記憶させるとともに、出力部5から出力させる。
この第2実施形態の耐用年数も、当該建造物の特定時点の固有振動数を利用して算出されたもので、法定耐用年数のように建造物の分類によって一律に決められたものではない。したがって、建造物の実態にマッチした価値評価の指標として利用することができる。
また、第2実施形態でも、第1実施形態と同様に等価モデルBを用いたので、当該建造物の現状を勘案した耐用年数の評価が可能になる。
なお、第1,2実施形態における演算部1の演算処理のいずれかを、当該演算部1以外の装置で実行したり、人が実行したりして、その演算結果を入力部4から入力するようにしてもよい。いずれにしても、漸減モデルDを作成し、上記基準固有振動数fxを特定できれば、上記耐用年数を特定することができる。
また、第1,2実施形態のいずれにおいても、建造物の特定時点の固有振動数は、実測した振動データを基にして算出できるが、新たに固有振動数を算出した場合には、それを用いて上記漸減モデルDを作成し直すことができる。特定時点の固有振動数に基づいて漸減モデルDを作成したとしても、その後に発生した地震などによって建造物の状態が変化した場合には、漸減モデルDと建造物の実態との間にずれが生じる可能性もある。一旦漸減モデルDを作成した後に、新たな実測データに基づいて上記漸減モデルDを作成し直すようにすれば、漸減モデルDの精度を上げることができ、このシステムで特定された上記耐用年数がより現実的なものになる。
この発明となる建造物の耐用年数の評価方法及び評価システムは、建造物の実質的な耐用年数を算定するのに適している。
1 演算部
2 記憶部
3 演算装置
4 入力部
5 出力部
6 建造物
12,13 (変位量−抵抗力相関特性)グラフ
D (固有振動数の)漸減モデル
B (建造物の)等価モデル
f1x〜fnx 比較固有振動数
fx 基準固有振動数
W1〜Wn 想定地震波形
f2〜fn 推定固有振動数
δL,PL 耐震限界点
δ 変位量
θ (変位量)層間変位角

Claims (9)

  1. 測定対象の建造物において経時的に減少する固有振動数の漸減モデルDを作成するプロセスと、
    上記建造物の等価モデルBを作成するプロセスと、
    上記建造物の耐震限界値を設定するプロセスと、
    上記等価モデルBを用いて、上記耐震限界値を超える基準固有振動数fxを特定するプロセスと、
    特定された上記基準固有振動数fxを上記漸減モデルDに当てはめて上記建造物の耐用年数を特定するプロセスと
    を実行する建造物の耐用年数評価方法。
  2. 上記基準固有振動数fxを特定するプロセスは、
    上記建造物の耐震限界値を設定するプロセスと、
    想定地震波形を特定するプロセスと、
    上記想定地震波形に基づいて上記等価モデルBを振動させるプロセスと、
    上記等価モデルBの変位量を特定するプロセスと、
    特定された変位量が上記耐震限界値を超えたときの固有振動数を基にして基準固有振動数fxを特定するプロセスと
    を含む請求項1に記載の建造物の耐用年数評価方法。
  3. 上記基準固有振動数fxを特定するプロセスは、
    上記建造物の耐震限界値を設定するプロセスと、
    想定地震波形を特定するプロセスと、
    特定時点の建造物の固有振動数から複数の推定固有振動数を特定するプロセスと、
    上記想定地震波形に基づいて、上記複数の推定固有振動数ごとに上記等価モデルBを振動させるプロセスと、
    上記各推定固有振動数に基づいた等価モデルBの変位量を特定するプロセスと、
    特定された変位量が上記耐震限界値を超えたときの推定固有振動数を基準固有振動数とするプロセスと
    を含む請求項1に記載の建造物の耐用年数評価方法。
  4. 上記基準固有振動数fxを特定するプロセスは、
    上記等価モデルBの変位量の耐震限界値を設定するプロセスと、
    複数の想定地震波形を特定するプロセスと、
    特定時点の上記建造物の固有振動数から複数の推定固有振動数を特定するプロセスと、
    上記複数の想定地震波形のそれぞれに上記複数の推定固有振動数を対応させて、それら推定固有振動数ごとに上記等価モデルBを振動させるプロセスと、
    上記想定地震波形ごとに各推定固有振動数に基づいた等価モデルBの変位量を特定するプロセスと、
    特定された上記変位量が上記耐震限界値を超えた推定固有振動数を、比較固有振動数として上記想定地震波形ごとに特定するプロセスと、
    上記比較固有振動数を比較するプロセスと、
    上記比較結果に基づいて基準固有振動数fxを特定するプロセスと
    を含む請求項1に記載の建造物の耐用年数評価方法。
  5. 上記基準固有振動数fxを特定するプロセスは、
    上記等価モデルBを用いて変位量−抵抗力相関特性における上記建造物の弾性限界点を特定するプロセスと、
    上記弾性限界点以下の抵抗力の範囲で上記建造物の耐震限界値を設定するプロセスと、
    上記耐震限界値になる基準固有振動数fxを求めるプロセスと
    を含む請求項1に記載の建造物の耐用年数評価方法。
  6. 演算部と、
    上記演算部に接続された記憶部と、
    上記演算部または記憶部にデータを入力する入力部と、
    上記演算部で演算された演算結果を出力する出力部とからなり、
    上記記憶部には、
    評価対象である建造物の特定時点の固有振動数を基に作成された経時的に減少していく固有振動数の漸減モデルDが記憶され、
    上記演算部は、
    耐震限界値を設定する機能と、
    上記記憶部もしくは上記入力部から、固有振動数をパラメータとする上記建造物の等価モデルBが入力されたとき、この等価モデルBが上記耐震限界値を超える基準固有振動数fxを特定する機能と、
    特定した上記基準固有振動数fxを上記漸減モデルDに当てはめて、上記基準固有振動数fxに対応する経過年数を特定する機能と、
    上記特定した経過年数に基づいて耐用年数を算出し、それを上記出力部へ出力する機能と
    を備えた建造物の耐用年数評価システム。
  7. 上記記憶部には、
    1または複数の想定地震波形が記憶され、
    上記演算部は、
    上記等価モデルBに複数の推定固有振動数を当てはめながらその等価モデルBを上記想定地震波形で振動させる機能と、
    上記振動による等価モデルBの変位量を、上記想定地震波形ごと、推定固有振動数ごとに算出する機能と、
    上記想定地震波形ごとに算出された変位量の最大値が予め設定された耐震限界値を超える推定固有振動数を、比較固有振動数として上記想定地震波形ごとに特定する機能と、
    予め設定されたルールに基づいて、上記比較固有振動数から基準固有振動数fxを特定する機能と
    を備えた請求項6に記載の建造物の耐用年数評価システム。
  8. 上記演算部は、
    上記等価モデルBを用い、上記特定時点の固有振動数をもとにした変位量−抵抗力相関特性を作成する機能と、
    この変位量−抵抗力相関特性における弾性限界点を特定する機能と、
    上記弾性限界点以下の抵抗力の範囲で上記耐震限界点を設定する機能と、
    変位量−抵抗力相関特性が、上記耐震限界点に重なる基準固有振動数fxを特定する機能と
    を備えた請求項6に記載の建造物の耐用年数評価システム。
  9. 上記演算部は、
    上記記憶部もしくは上記入力部から入力された、上記建造物の特定時点における固有振動数を基にして上記漸減モデルDを作成する機能と、
    上記記憶部もしくは上記入力部から入力された建造物の高さや質量などの建造物情報と上記特定時点の固有振動数とに基づいて上記等価モデルBを作成する機能と
    を備えた請求項7または8に記載の建造物の耐用年数評価システム。
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