JP2021017933A - 冷媒流路用配管継手 - Google Patents
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Abstract
【課題】超臨界状態での使用に耐え、作業性に優れた冷媒流路用の配管継手を提供することを目的とする。【解決手段】冷媒流路用配管継手であって、前記パイプの外周面と係合する係合部を有する接続部を有する配管継手本体と、前記配管継手本体の内部を、前記配管継手本体の中心軸方向に移動可能なシャフトと、前記シャフトと前記中心軸に垂直な軸を介して接続され、当該垂直な軸中心とした回転方向に所定角度移動するカムアームと、を備え、前記カムアームの端部が、前記配管継手本体の端部と接触することで、前記シャフトが、前記中心軸に沿って前記接続部の方向に移動し、前記パイプの端部と係合することを特徴とする。【選択図】図4
Description
本発明は、カーエアコン等の空調システム内などに充填される冷媒の流路用の接続に用いられる配管継手に関する。
カーエアコンに使用される冷媒の代表的なものとしてHFC−134a(R134a)が採用されているが、近年、温暖化係数(GWP)の少ない冷媒として、HFO−1234yfを採用したガソリン・ディーゼル車及びEV・HV車が普及し始めている。さらに、新たな冷媒として、CO2冷媒の開発が進められ、今後普及するものと考えられる。
CO2冷媒は、その臨界温度が従来の触媒と比較して低いため、超臨界状態で使用され、また、使用時に高温、高圧状態に達する。したがって、従来の配管継手ゴム製のようにゴム製のシール材を使用すると、高温、高圧状態に耐えられなくなり、シール材が劣化し、正常に機能しなくなる、という問題が生じる。
ここで、高温、高圧状態で使用されるCO2冷媒を信頼度高くシールすることを提供するために、雄側継手と雌側継手とを備え、両継手の接合面にメタルガスケットを嵌め入れる構造を有する、配管継手が開示されている(特許文献1)。
しかしながら、上記特許文献に開示の配管継手は、メタルガスケットやスリーブ等部品点数が多く、作業性及びメンテナンス性に改善の余地が残る。
そこで、本発明は、超臨界状態での使用に耐え、作業性に優れた冷媒流路用の配管継手を提供することを目的とする。
本発明の一の実施形態は、前記パイプの外周面と係合する係合部を有する接続部を有する配管継手本体と、前記配管継手本体の内部を、前記配管継手本体の中心軸方向に移動可能なシャフトと、前記シャフトと前記中心軸に垂直な軸を介して接続され、当該垂直な軸中心とした回転方向に所定角度移動するカムアームと、を備え、 前記カムアームの端部が、前記配管継手本体の端部と接触することで、前記シャフトが、前記中心軸に沿って前記接続部の方向に移動し、前記パイプの端部と係合することを特徴とする。
本発明によれば、超臨界状態での使用に耐え、作業性に優れた冷媒流路用の配管継手を提供することができる。
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の実施の形態によるマニホールドゲージは、以下のような構成を備える。
[項目1]
パイプと脱着可能に接続する、配管継手であって、前記パイプの外周面と係合する係合部を有する接続部を有する配管継手本体と、
前記配管継手本体の内部を、前記配管継手本体の中心軸方向に移動可能なシャフトと、
前記シャフトと前記中心軸に垂直な軸を介して接続され、当該垂直な軸中心とした回転方向に所定角度移動するカムアームと、を備え、
前記カムアームの端部が、前記配管継手本体の端部と接触することで、前記シャフトが、前記中心軸に沿って前記接続部の方向に移動し、前記パイプの端部と係合することを特徴とする、冷媒流路用配管継手。
[項目2]
前記シャフトは金属製である、請求項1に記載の冷媒流路用配管継手。
[項目3]
前記配管継手本体の端部は、前記中心軸に垂直な軸方向に突出する凸部を有する、請求項1に記載の冷媒流路用配管継手。
[項目4]
前記カムレバーの端部が、前記配管継手本体の端部と接触することで、前記カムレバーがクランプ状態となる、請求項1に記載の冷媒流路用配管継手。
[項目5]
前記クランプ状態のときに、前記シャフトが前記開口部の方向に移動する、請求項1に記載の冷媒流路用配管継手。
[項目1]
パイプと脱着可能に接続する、配管継手であって、前記パイプの外周面と係合する係合部を有する接続部を有する配管継手本体と、
前記配管継手本体の内部を、前記配管継手本体の中心軸方向に移動可能なシャフトと、
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前記カムアームの端部が、前記配管継手本体の端部と接触することで、前記シャフトが、前記中心軸に沿って前記接続部の方向に移動し、前記パイプの端部と係合することを特徴とする、冷媒流路用配管継手。
[項目2]
前記シャフトは金属製である、請求項1に記載の冷媒流路用配管継手。
[項目3]
前記配管継手本体の端部は、前記中心軸に垂直な軸方向に突出する凸部を有する、請求項1に記載の冷媒流路用配管継手。
[項目4]
前記カムレバーの端部が、前記配管継手本体の端部と接触することで、前記カムレバーがクランプ状態となる、請求項1に記載の冷媒流路用配管継手。
[項目5]
前記クランプ状態のときに、前記シャフトが前記開口部の方向に移動する、請求項1に記載の冷媒流路用配管継手。
以下、図面を用いて本発明の第1の実施形態による冷媒流路用配管継手について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態による、アンクランプ時の配管継手の外観図である。
配管継手1は、カーエアコン等の空調システム内などに充填される冷媒の流路用の接続に用いられるツールである。
図1に示すように、配管継手1は、管状に形成される配管継手本体2と、配管継手本体2と接続し、また、スリーブ14と、配管継手本体2の内部に配置され、(図示しない)配管パイプの外周面と係合するための係合部とを有する接続部3と、軸6を中心に所定角度回動するカムアーム4と、レバー5等で構成される。作業者は、レバー5を使ってカムアーム4を回動させることができるが、レバー5を設けずに、カムアーム4回動操作することもできる。また、これらの部品は、例えば、鋼鉄等の材料を用いることができ、メッキ処理などの表面処理が施される。
図1に示すように、配管継手本体2の外周面にスリーブ3が形成され、作業者は、スリーブ14を、本体2の開口部側端部に向かってスライド移動させることが可能である。図1に示す状態は、スリーブ3が、スライド移動されずに初期状態の位置にある。
また、カムアーム4と、配管継手本体2内部に配置され、外部のプラグ9と接続されるシャフト15とは、軸6周辺に形成される螺子穴に挿入される螺子によって、カムアーム4及び配管継手本体の内部に配置される(図示しない)スペーサを介して接続される。
また、配管継手本体2の外周面の所定の位置には、カムアーム4が所定角度回動した際に、カムアームと係合するための凹部7が形成される。さらに、本体の開口部と反対側の端部には、本体外周面から、本体の中心軸に対して垂直方向に突出する凸部(突出部)8が形成される。
図2は、本発明の第1の実施形態による、アンクランプ時の配管継手の外観図である。
作業者は、スリーブ14を、本体2の開口部側端部に向かってスライドさせることで、パイプ10の外周面を(図示しない)接続部と係合させることができる。
そして、作業者は、レバー5を使って、カムアーム4を所定方向に所定角度回動させることができる。例えば、図1に示すような、レバー5が本体2のプラグ9側の端部の方向を向いた状態から、図2に示すような、本体2のパイプ10が接続される開口部側の端部の方向まで回動させることができる。
カムアーム4が所定角度回動すると、カムアーム4の所定の端部P1が、本体2の端部の凸部8に接触することで、カムアーム4が係止し、また、カムアーム4と本体2の外周面に形成される凹部とが係合する。この状態をクランプ状態という。このクランプ状態において、後述する仕組みによって、配管継手1とパイプ10の端面とが係合する。
図3は、本発明の第1の実施形態による、配管用パイプの外観図である。
図3に示すように、本実施形態においては、銅管のビードパイプ型のパイプ10を用いるが、これに限られず、直管、拡管、その他特殊形状のパイプを用いることができ、かつ材料も限定されない。本実施形態のパイプ10は、配管継手1と係合される端部にテーパ形状を有することができる。テーパ形状を有することで、配管継手1の係合部との係合の度合いが高まり、さらに高い密閉性を担保することができる。
図4は、本発明の第1の実施形態による、配管継手の動作の仕組みを説明する模式図である。
図4(a)は、アンクランプ状態の配管継手1を上面から見た断面図である。図4(a)に示すように、配管継手本体2の内部には、配管継手1の中心軸に延びるシャフト15が配置され、シャフト15は、カムアーム4シャフトを接続するために螺子の貫通穴を有し、また、中心軸にシャフト15を通すための貫通穴を有するスペーサ16、パイプ10の端部と係合するための係合部19、係合部19とスペーサの間に配置されるバネ18、弾性部材18(例えば、バネ)とスペーサ16との間に介在するスペーサ17(例えば、ワッシャ)等で構成される。
また、接続部3は、配管継手本体2の外周面に形成されるスリーブ14、スリーブ14のスライド動作によって、その位置を移動させる、複数のボール12、及びパイプの外周面を係合させる接続部11等で構成される。
スリーブ14は、本体2の、パイプ10と接続する開口部13側端部にスライドすることができるように構成される。本体2とスリーブ3との間のスペース部分にバネ等の弾性部材を用いることで、スライド動作を安定的に実現することができる。
図4(a)においては、カムレバー4がアンクランプ状態であり、シャフト15が初期の位置にある。すなわち、シャフト15は、プラグ9が位置する側のポジションにある。さらに、スリーブ14は、ボール12によって係止されており、ボール12は、開口部13から離れたポジションにある。
図4(b)は、クランプ状態の配管継手1を上面から見た断面図である。まず、パイプ10を受け入れるために、図4(a)のように、複数のボール12によって形成される開口が、外側に拡げて、パイプ10を本体2の内部に挿入する。図4(b)に示すように、パイプ10を本体2の内部に挿入すると、パイプの一部(例えば、ビード部分)が接続部11によって係止され、パイプ10の外周面と接続部11とが係合する。そして、スリーブ14を開口部の方向に移動させると、ボール12が本体2の中心軸方向に押し出され、パイプ10の一部をロックする。
また、カムアーム4を、軸6を中心として回動させると、カムアーム4の端部P1と、本体2の端部8とが接触すると、シャフト15が全体として、本体2の中心軸に沿って接続部11の方向に押し出される形となり、移動する。シャフト15の外周面の所定の位置には、カムアーム4とシャフト15とを接続する螺子が摺動するための(図示しない)凹部が中心軸の所定長さに渡って形成され、カムアーム4の端部P1が本体2の端部8に接触する際に印加される力によって、螺子がシャフト15上の凹部を摺動し、バネ18による力と共に、シャフト15を接続部11の方向に押し出すことになる。
シャフト15が接続部の方向に移動することで、シャフト15の端部に形成される係合部19が、パイプ10の端部と係合し、メタルタッチが実現される。ここで、シャフト15の、配管継手と接触する端部に、高耐摩耗性及び表面硬度を向上させる表面処理を施すことで、シャフトの高い寿命化を図ることができる。
以上、本実施形態によれば、シール材やこれに代わる部材を使用することなく、配管継手とパイプとのより確実な接続を実現することができる。
上述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良することができると共に、本発明にはその均等物が含まれることは言うまでもない。
1 配管継手
2 配管継手本体
3 接続部
4 カムアーム
5 レバー
6 回動軸
7 凹部
8 端部
9 プラグ
10 パイプ
14 スリーブ
2 配管継手本体
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14 スリーブ
Claims (5)
- パイプと脱着可能に接続する、配管継手であって、前記パイプの外周面と係合する係合部を有する接続部を有する配管継手本体と、
前記配管継手本体の内部を、前記配管継手本体の中心軸方向に移動可能なシャフトと、
前記シャフトと前記中心軸に垂直な軸を介して接続され、当該垂直な軸中心とした回転方向に所定角度移動するカムアームと、を備え、
前記カムアームの端部が、前記配管継手本体の端部と接触することで、前記シャフトが、前記中心軸に沿って前記接続部の方向に移動し、前記パイプの端部と係合することを特徴とする、冷媒流路用配管継手。 - 前記シャフトは金属製である、請求項1に記載の冷媒流路用配管継手。
- 前記配管継手本体の端部は、前記中心軸に垂直な軸方向に突出する凸部を有する、請求項1に記載の冷媒流路用配管継手。
- 前記カムレバーの端部が、前記配管継手本体の端部と接触することで、前記カムレバーがクランプ状態となる、請求項1に記載の冷媒流路用配管継手。
- 前記クランプ状態のときに、前記シャフトが前記開口部の方向に移動する、請求項1に記載の冷媒流路用配管継手。
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JP2019134258A JP2021017933A (ja) | 2019-07-22 | 2019-07-22 | 冷媒流路用配管継手 |
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JPH0738877U (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-14 | 日東工器株式会社 | 管継手 |
JP2000065272A (ja) * | 1998-08-24 | 2000-03-03 | Nasuko Fitting Kk | 管継手 |
US20130099482A1 (en) * | 2011-10-25 | 2013-04-25 | Staubli Faverges | Coupling device and connector including such a device |
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- 2019-07-22 JP JP2019134258A patent/JP2021017933A/ja active Pending
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JPH0738877U (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-14 | 日東工器株式会社 | 管継手 |
JP2000065272A (ja) * | 1998-08-24 | 2000-03-03 | Nasuko Fitting Kk | 管継手 |
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