JP2021017144A - ナンバープレート用照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】字光式ナンバープレートに表示された文字を均一な明るさで照らすことができるナンバープレート用照明装置を提供する。【解決手段】ナンバープレート用照明装置10は、字光式ナンバープレート12に表示された車両の登録番号を構成する複数の第1文字に光を照射するものである。ナンバープレート用照明装置10は、字光式ナンバープレート12の裏側に配置される回路基板24と、回路基板24の表側面24aにおける互いに隣接する2つの第1文字の間に位置する部分に設けられた第1光源26a,26bと、第1光源26a,26bから出た光を第1文字に導く第1導光部70a〜70dを有する導光板28とを備えている。回路基板24は、絶縁基板48と絶縁基板48に形成された電気配線50,51とを有している。電気配線50,51は、導電性および放熱性を有する材料を用いて、第1文字の少なくとも一部に重なる大きさで形成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、字光式ナンバープレートに表示された文字に光を照射するナンバープレート用照明装置に関する。
従来から、字光式ナンバープレートに表示された車両の登録番号等を構成する文字に裏側から光を照射するナンバープレート用照明装置がある。特許文献1に記載された従来のナンバープレート用照明装置は、字光式ナンバープレートの文字の裏側に配置された発光ダイオードと、発光ダイオードから出た光を拡散させる拡散板とを備えており、発光ダイオードから字光式ナンバープレートの文字に向けて照射される光を拡散板で拡散させるように構成されている。
しかしながら、特許文献1に記載されたナンバープレート用照明装置では、発光ダイオードから字光式ナンバープレートの文字に向けて光が照射されていたので、文字を均一な明るさで照らすことが困難であり、文字の明るさにむらが生じていた。
本発明は上記問題に対処するためになされたものであり、その目的は、字光式ナンバープレートに表示された文字を均一な明るさで照らすことができる、ナンバープレート用照明装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るナンバープレート用照明装置の特徴は、字光式ナンバープレートに表示された車両の登録番号を構成する複数の第1文字に裏側から光を照射するナンバープレート用照明装置であって、絶縁基板と前記絶縁基板に形成された電気配線とを有し、前記字光式ナンバープレートの裏側に配置される回路基板と、前記回路基板の表側面における互いに隣接する2つの前記第1文字の間に位置する部分に設けられた第1光源と、前記字光式ナンバープレートと前記回路基板との間に配置され、前記第1光源から出た光を前記第1文字に導く第1導光部を有する導光板とを備えることにある。
この構成では、第1光源が車両の登録番号を構成する複数の第1文字のうち互いに隣接する2つの第1文字の間に配置されるので、第1光源の光が第1文字に向けて照射されることを抑制できる。また、第1光源の光を導光板によって第1文字に効率よく導くことができる。したがって、字光式ナンバープレートに表示された第1文字を均一な明るさで照らすことができる。また、第1光源が2つの第1文字の間に配置されているので、第1光源が発した熱を2つの第1文字側にそれぞれ迅速に拡散させて第1光源およびその周囲が高温になることを抑制することができる。
本発明に係るナンバープレート用照明装置の他の特徴は、前記電気配線は、導電性および放熱性を有する材料で形成されており、かつ、前記字光式ナンバープレートの表裏の方向において前記第1文字の少なくとも一部に重なる大きさで形成されていることにある。
この構成によれば、第1文字と重なる領域にまで電気配線を配置することができるので、電気配線の表面積を広くすることができ、第1光源で発生した熱を電気配線の表面から効率よく放散させることができる。
本発明に係るナンバープレート用照明装置の他の特徴は、前記絶縁基板は、前記字光式ナンバープレートとほぼ同じ大きさで形成されており、前記電気配線は、前記絶縁基板の表側面および裏側面の少なくとも一方のほぼ全面に形成されていることにある。
この構成によれば、絶縁基板の表側面および裏側面の少なくとも一方において電気配線の表面積を広くすることができるので、光源で発生した熱を電気配線の表面から効率よく放散させることができる。
本発明に係るナンバープレート用照明装置の他の特徴は、前記電気配線は、前記絶縁基板の表側面および裏側面のそれぞれのほぼ全面に形成されていることにある。
この構成によれば、絶縁基板の表裏の両面において電気配線の表面積を広くすることができるので、光源で発生した熱を電気配線の表面から効率よく放散させることができる。
本発明に係るナンバープレート用照明装置の他の特徴は、前記第1光源は、上下方向に間隔を隔てて配置された複数の発光部を有しており、少なくとも最上に位置する前記発光部は、前記第1文字よりも上側に配置されており、少なくとも最下に位置する前記発光部は、前記第1文字よりも下側に配置されていることにある。
発光部を第1文字の真横だけに配置した場合には、第1文字の上端部および下端部を照らす光の光量が他の部分を照らす光の光量よりも少なくなる。上記構成では、発光部を第1文字の上側にも下側にも配置しているので、第1文字を照らす光の光量を均一にすることができ、第1文字の全体を均一な明るさで照らすことができる。
本発明に係るナンバープレート用照明装置の他の特徴は、前記回路基板の少なくとも表側面は白色に着色されていることにある。
この構成によれば、第1光源が設けられている回路基板の表側面が白色に着色されているので、回路基板の表側面における光の反射効率を向上させることができる。
本発明に係るナンバープレート用照明装置の他の特徴は、前記回路基板の表側面における前記第1光源の近傍の領域は濃色に着色されていることにある。
回路基板の表側面における第1光源の近傍の領域は、第1光源から出た光が直接照射されるため、他の領域に比べて明るくなり過ぎる。上記構成では、濃色の着色によって第1光源の近傍の領域における光の反射を抑制できるので、回路基板の表側面の全面において、明るさを均一にすることができる。
本発明に係るナンバープレート用照明装置の他の特徴は、前記字光式ナンバープレートにおける前記車両の登録番号より上方の部分には、第2文字が表示されており、前記回路基板の表側面における前記第1文字に重なる第1領域と前記第2文字に重なる第2領域との間には、遮光壁が設けられており、前記第2領域における前記第2文字の下方または上方に位置する部分には、第2光源が設けられており、前記導光板は、前記第2光源から出た光を前記第2文字に導く第2導光部を有していることにある。
この構成によれば、第1光源および第2光源のそれぞれから出た光を遮光壁で遮断することができるので、これらの光源から出た光が互いに干渉することを抑制でき、字光式ナンバープレートに表示された第1文字および第2文字を均一な明るさで照らすことができる。
本発明に係るナンバープレート用照明装置の他の特徴は、前記電気配線は、前記字光式ナンバープレートの表裏の方向において前記第2文字の少なくとも一部に重なる大きさで形成されていることにある。
この構成によれば、第2文字と重なる領域にまで電気配線を配置することができるので、電気配線の表面積を広くすることができ、第2光源で発生した熱を電気配線の表面から効率よく放散させることができる。
本発明に係るナンバープレート用照明装置の他の特徴は、前記導光板には、前記遮光壁が裏側から挿し込まれる貫通孔が形成されていることにある。
この構成によれば、導光板の貫通孔に配置された遮光壁で導光板を透過する光を遮断することができる。したがって、第1光源および第2光源のそれぞれから出た光が導光板の内部で互いに干渉することを抑制でき、字光式ナンバープレートに表示された第1文字および第2文字を均一な明るさで照らすことができる。
以下、本発明に係るナンバープレート用照明装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るナンバープレート用照明装置10の構成を示す分解斜視図である。図2は、ナンバープレート用照明装置10の構成を示す断面図である。図3は、ケース22の構成を示す正面図である。図4は、回路基板24の構成を示す正面図である。図5は、回路基板24の塗装前の状態を示す正面図である。図6は、回路基板24の塗装前の状態を示す背面図である。図7は、導光板28の構成を示す正面図である。図3および図4では、字光式ナンバープレート12(図1)を仮想線(二点鎖線)で示している。
図1に示すナンバープレート用照明装置10は、字光式ナンバープレート12に表示された文字に裏側から光を照射するものであり、自動車や自動二輪車などの車両(図示省略)に対して2つのボルト14で取り付けられる。なお、本実施形態の説明で用いる上、下、左、右、表および裏の各方向は、図1中に矢印で示したこれらの方向と一致する。つまり、上、下、左および右の方向は、ナンバープレート用照明装置10を車両に取り付けたときのこれらの方向と一致し、表および裏の方向は、字光式ナンバープレート12の表裏の方向と一致する。また、本発明における「表側面」とは、各部分の表側の表面を意味するものとし、「裏側面」とは、各部分の裏側の表面を意味するものとする。
(字光式ナンバープレート12の構成)
図1に示す字光式ナンバープレート12は、車両を識別するための文字(数字および記号を含む。)を表示する板状の標識であり、金属等からなる遮光性の基板16と、合成樹脂等からなる光透過性の文字形成部材18とを有している。基板16は、文字の形状に打ち抜かれた複数の貫通孔(図示省略)を有しており、文字形成部材18は、これらの貫通孔を覆うようにして基板16の表面に設けられている。また、基板16の上部の左右方向両端部には、ボルト14が挿通される貫通孔20が形成されている。
図1に示す字光式ナンバープレート12は、車両を識別するための文字(数字および記号を含む。)を表示する板状の標識であり、金属等からなる遮光性の基板16と、合成樹脂等からなる光透過性の文字形成部材18とを有している。基板16は、文字の形状に打ち抜かれた複数の貫通孔(図示省略)を有しており、文字形成部材18は、これらの貫通孔を覆うようにして基板16の表面に設けられている。また、基板16の上部の左右方向両端部には、ボルト14が挿通される貫通孔20が形成されている。
図1に示すように、字光式ナンバープレート12が表示する文字は、「運輸支局の地名」、「車両の種別番号」、「車両の用途を示す文字」および「車両の登録番号」に区分して、上下二段に配置されている。
本実施形態では、車両の登録番号「23−45」を構成する文字(すなわち第1文字)が下段に配置されており、車両の用途を示す文字「あ」が登録番号の左側に配置されている。また、運輸支局の地名「品川」を構成する文字(すなわち第2文字)が上段に配置されており、車両の種別番号「678」を構成する文字(すなわち第2文字)が地名の右側に配置されている。これらの文字は、車両ごとに定められているため、本実施形態に限定されないが、以下では、便宜上、これらの文字を具体的に示しながら説明する。
(ナンバープレート用照明装置10の構成)
図1に示すように、ナンバープレート用照明装置10は、ケース22、回路基板24、光源26a〜26e、導光板28および光拡散板30を備えている。図2に示すように、光源26a〜26e(図1)が設けられた回路基板24および導光板28は、ケース22の内部に収容されており、光拡散板30は、ケース22の開口に嵌め込まれている。
図1に示すように、ナンバープレート用照明装置10は、ケース22、回路基板24、光源26a〜26e、導光板28および光拡散板30を備えている。図2に示すように、光源26a〜26e(図1)が設けられた回路基板24および導光板28は、ケース22の内部に収容されており、光拡散板30は、ケース22の開口に嵌め込まれている。
図3に示すように、ケース22は、合成樹脂等からなる遮光性の部材(例えば、黒色などの濃色)であり、左右方向に長い長方形に形成された板状の底壁部32と、底壁部32の周縁部から表側に立ち上がって形成された周壁部34とを有している。底壁部32の上部の左右方向両端部には、字光式ナンバープレート12(図1)を受けるための受け面36aを有する台状の受け部36が形成されている。
受け部36には、ボルト14(図1)が挿通される貫通孔38が表裏の方向に延びて形成されている。受け面36aは、周壁部34の表側の端面34aとほぼ面一となるように形成されており、貫通孔38の表側の開口は、受け面36aに開かれている。また、底壁部32の上部の左右方向一方端部(本実施形態では左端部)には、回路基板24(図4)に電力を供給するための電線(図示省略)が挿通される2つの貫通孔40が形成されている。
図3に示すように、底壁部32の表側面32aには、車両の用途を示す文字「あ」および車両の登録番号「23−45」を構成する文字の全体に表裏の方向から重なる第1領域Q1aと、運輸支局の地名「品川」および車両の種別番号「678」のそれぞれを構成する文字の全体に表裏の方向から重なる第2領域Q2aとが設けられている。
そして、底壁部32の表側面32aにおける第1領域Q1aと第2領域Q2aとの間には、光源26a〜26eから出た光を遮断する板状の遮光壁42が、表側に突出して左右方向に延びて形成されている。また、表側面32aにおける第1領域Q1aおよび第2領域Q2aのそれぞれには、回路基板24(図4)および導光板28(図7)を位置決めするための複数(本実施形態では合計5つ)の突起44が表側に突出して形成されている。
図4に示す回路基板24は、塗装前の状態の回路基板24の表側面24a(図5)および裏側面24b(図6)を白色の塗料46で塗装したものである。図5に示すように、回路基板24は、合成樹脂等からなる絶縁性の絶縁基板48と、絶縁基板48の表側面48aにプリント配線技術により形成された電気配線50とを有している。また、図6に示すように、回路基板24は、絶縁基板48の裏側面48bにプリント配線技術により形成された電気配線51を有している。
図4に示すように、絶縁基板48は、字光式ナンバープレート12とほぼ同じ大きさで形成されている。本実施形態では、絶縁基板48の形状および大きさは、絶縁基板48をケース22における底壁部32の表側面32a(図3)のほぼ全面に対向させることができるように定められている。また、絶縁基板48の上部の左右方向両端部には、ケース22に形成された受け部36(図3)を配置するための切欠部52が形成されている。
図4に示すように、絶縁基板48の表側面48aには、車両の用途を示す文字「あ」および車両の登録番号「23−45」を構成する文字の全体に表裏の方向から重なる第1領域Q1bと、運輸支局の地名「品川」および車両の種別番号「678」のそれぞれを構成する文字の全体に表裏の方向から重なる第2領域Q2bとが設けられている。
そして、第1領域Q1bと第2領域Q2bとの間には、ケース22(図3)に形成された遮光壁42が裏側から挿通される線状の貫通孔54が左右方向に延びて形成されている。また、第1領域Q1bおよび第2領域Q2bのそれぞれには、ケース22(図3)に形成された複数の突起44のそれぞれが裏側から挿通される複数(本実施形態では合計5つ)の円形の貫通孔56が形成されている。
図2に示すように、ナンバープレート用照明装置10においては、絶縁基板48の貫通孔54に遮光壁42が挿通されており、回路基板24の表側面24aにおける第1領域Q1bと第2領域Q2bとの間には、遮光壁42が設けられている。
図5および図6に示す電気配線50,51は、複数の光源26a〜26eのそれぞれに電力を供給するとともに、複数の光源26a〜26eのそれぞれで発生した熱を放散させるものであり、銅等のような導電性および放熱性を有する材料で薄膜状に形成されている。図5に示すように、回路基板24の表側面における上部の左右方向一方端部(本実施形態では左端部)には、電線(図示省略)が接続される2つの電極58が形成されており、この2つの電極58のうちの一方に電気配線50が電気的に接続されている。
図5に示すように、表側の電気配線50は、絶縁基板48の表側面48aのほぼ全面に形成されている。つまり、電気配線50は、表側面48aの第1領域Q1bにおいて、車両の用途を示す文字「あ」および車両の登録番号「23−45」を構成する文字の全体に表裏の方向から重なる大きさで形成されている。また、電気配線50は、表側面48aの第2領域Q2bにおいて、運輸支局の地名「品川」および車両の種別番号「678」のそれぞれを構成する文字の全体に表裏の方向から重なる大きさで形成されている。
図6に示すように、裏側の電気配線51は、絶縁基板48の裏側面48bのほぼ全面に形成されている。つまり、電気配線51は、第1領域Q1bに対応する裏側面48bの領域(図示省略)において、車両の用途を示す文字「あ」および車両の登録番号「23−45」を構成する文字の全体に表裏の方向から重なる大きさで形成されている。また、電気配線51は、第2領域Q2bに対応する裏側面48bの領域(図示省略)において、運輸支局の地名「品川」および車両の種別番号「678」のそれぞれを構成する文字の全体に表裏の方向から重なる大きさで形成されている。これらの電気配線50と電気配線51とは図示しないスルーホールを介して電気的および物理的に接続されている。そして、電気配線51は、前記2つの電極58のうちの他方に電気的に接続されている。
図4に示すように、回路基板24の表側面24aおよび裏側面24bには、光源26a〜26eおよび電極58を表側に露出させるようにして、上記の電気配線50,51の上から白色の塗料46が塗布されている。
図4に示すように、複数の光源26a〜26eのそれぞれは、字光式ナンバープレート12(図1)の各文字に照射する光を発生させるものであり、複数の発光部60を互いに間隔を隔てて配置することによって構成されている。本実施形態の発光部60は、発光ダイオード(LED)であり、文字の大きさや数に応じて、発光部60の数が定められている。
図4に示すように、複数の光源26a〜26eのそれぞれは、回路基板24の表側面24aにおける第1部分R1〜第5部分R5のそれぞれに設けられている。ここで、第1部分R1は、車両の登録番号「23−45」を構成する左側の2つの文字(すなわち第1文字)「2,3」の間に位置する部分である。第2部分R2は、車両の登録番号「23−45」を構成する右側の2つの文字(すなわち第1文字)「4,5」の間に位置する部分である。第3部分R3は、車両の登録番号「23−45」を構成する真ん中の文字「−」を上下方向の両側から挟むように位置する部分である。第4部分R4は、車両の用途を示す文字「あ」の上方に位置する部分である。第5部分R5は、運輸支局の地名「品川」および車両の種別番号「678」のそれぞれを構成する文字(すなわち第2文字)の下方に位置する部分である。
第1部分R1に設けられた光源(すなわち第1光源)26aは、上下方向に間隔を隔てて配置された複数(本実施形態では6個)の発光部60を有している。発光部60の多くは、2つの文字「2,3」の真横に配置されているが、少なくとも最上に位置する発光部60は、2つの文字「2,3」よりも上側に配置されており、少なくとも最下に位置する発光部60は、2つの文字「2,3」よりも下側に配置されている。したがって、2つの文字「2,3」の全体をむら無く照射することができる。
第2部分R2に設けられた光源26b(すなわち第1光源)は、上下方向に間隔を隔てて配置された複数(本実施形態では6個)の発光部60を有している。発光部60の多くは、2つの文字「4,5」の真横に配置されているが、少なくとも最上に位置する発光部60は、2つの文字「4,5」よりも上側に配置されており、少なくとも最下に位置する発光部60は、2つの文字「4,5」よりも下側に配置されている。したがって、2つの文字「4,5」の全体をむら無く照射することができる。
第3部分R3に設けられた光源26cは、文字「−」を上下方向の両側から挟むように上下方向に間隔を隔てて配置された複数(本実施形態では2個)の発光部60を有している。第4部分R4に設けられた光源26dは、左右方向に間隔を隔てて配置された複数(本実施形態では2個)の発光部60を有している。
第5部分R5に設けられた光源(すなわち第2光源)26eは、貫通孔54に沿って左右方向に間隔を隔てて配置された複数(本実施形態では15個)の発光部60を有している。少なくとも最も左に位置する発光部60は、運輸支局の地名「品川」を構成する最も左に位置する文字よりも左側に配置されており、少なくとも最も右に位置する発光部60は、車両の種別番号「678」を構成する最も右に位置する文字よりも右側に配置されている。したがって、運輸支局の地名「品川」および車両の種別番号「678」のそれぞれを構成する文字の全体をむら無く照射することができる。
図7に示すように、導光板28は、アクリルやポリカーボネート等の合成樹脂からなる光透過性の部材であり、左右方向に長い長方形に形成された透明な板状の本体部62を有している。本体部62の表側面62aおよび裏側面62bには、車両の用途を示す文字「あ」および車両の登録番号「23−45」を構成する文字の全体(図1)に表裏の方向から重なる第1領域Q1cと、運輸支局の地名「品川」および車両の種別番号「678」のそれぞれを構成する文字の全体(図1)に表裏の方向から重なる第2領域Q2cとが設けられている。
そして、第1領域Q1cと第2領域Q2cとの間には、ケース22(図3)に形成された遮光壁42が裏側から挿し込まれる線状の貫通孔64が左右方向に延びて形成されている。また、第1領域Q1cおよび第2領域Q2cのそれぞれには、ケース22(図3)に形成された複数の突起44のそれぞれが裏側から挿し込まれる複数(本実施形態では合計5つ)の円形の貫通孔66が形成されている。さらに、本体部62の上部の左右方向両端部には、ケース22に形成された受け部36(図3)を配置するための切欠部68が形成されている。なお、遮光壁42の先端は、貫通孔64を突き抜けて貫通孔64の外部に配置されてもよいし、貫通孔64の内部に配置されてもよい。
本体部62の表側面62aは、平坦に形成されており、本体部62の裏側面62bには、光源26a〜26e(図4)のそれぞれから出た光を字光式ナンバープレート12(図1)の各文字に導くための導光部70a〜70gが形成されている。本体部62は透明に形成されており、導光部70a〜70gのそれぞれは、突条および条溝を交互に平行に並べて形成されている。したがって、図7に示すように、導光板28を表側から見たときには、突条および条溝が線模様となって表れる。
導光部(すなわち第1導光部)70a,70bは、第1光源26a(図4)から出た光を車両の登録番号「23−45」を構成する左側の2つの第1文字「2,3」(図1)に導くものである。導光部70c,70d(すなわち第1導光部)は、第1光源26b(図4)から出た光を車両の登録番号「23−45」を構成する右側の2つの第1文字「4,5」(図1)に導くものである。
導光部70eは、光源26c(図4)から出た光を車両の登録番号「23−45」を構成する真ん中の文字「−」(図1)に導くものである。導光部70fは、光源26d(図4)から出た光を車両の用途を示す文字「あ」(図1)に導くものである。
導光部(すなわち第2導光部)70gは、第2光源26e(図4)から出た光を運輸支局の地名「品川」および車両の種別番号「678」のそれぞれを構成する第2文字(図1)に導くものである。
図1に示す光拡散板30は、導光板28から字光式ナンバープレート12に向かう光を均一に拡散させるものであり、ポリエチレンやポリプロピレン等の合成樹脂によって、光透過性を有する板状に形成されている。光拡散板30の上部の左右方向両端部には、ケース22に形成された受け部36(図3)を配置するための切欠部72が形成されている。図2に示すように、光拡散板30は、ケース22の開口に嵌め込まれており、ケース22の周壁部34と光拡散板30とが熱溶着等の接合手段で接合されている。
(ナンバープレート用照明装置10の作動)
ナンバープレート用照明装置10を使用する際には、作業者は、図3に示す受け部36の受け面36aおよび周壁部34の端面34aに字光式ナンバープレート12の裏側面を接触させる。そして、作業者は、字光式ナンバープレート12の貫通孔20(図1)および受け部36の貫通孔38(図3)に表側からボルト14(図1)を挿通させ、このボルト14を車両(図示省略)に設けられた雌ねじに螺合させる。また、作業者は、2つの電極58(図5)と車両に搭載されたバッテリーとを電線を用いて電気的に接続する。
ナンバープレート用照明装置10を使用する際には、作業者は、図3に示す受け部36の受け面36aおよび周壁部34の端面34aに字光式ナンバープレート12の裏側面を接触させる。そして、作業者は、字光式ナンバープレート12の貫通孔20(図1)および受け部36の貫通孔38(図3)に表側からボルト14(図1)を挿通させ、このボルト14を車両(図示省略)に設けられた雌ねじに螺合させる。また、作業者は、2つの電極58(図5)と車両に搭載されたバッテリーとを電線を用いて電気的に接続する。
作業者が車両に設けられたスイッチ(図示省略)を操作して、複数の光源26a〜26e(図4)のそれぞれに電力を供給すると、これらの光源26a〜26eが光を発生させる。すると、これらの光が導光板28の導光部70a〜70g(図7)によって対応する各文字に導かれ、各文字が裏側から照らされて発光する。
(ナンバープレート用照明装置10の効果)
本実施形態によれば、上記構成により以下の各効果を奏することができる。すなわち、図4に示すように、第1光源26a,26bが車両の登録番号を構成する複数の第1文字のうち互いに隣接する2つの第1文字の間に配置されているので、第1光源26a,26bの光が第1文字に向けて照射されることを抑制できる。また、第1光源26a,26bの光を導光板28(図7)によって第1文字に効率よく導くことができる。したがって、字光式ナンバープレート12(図1)に表示された第1文字を均一な明るさで照らすことができる。また、第1光源26a,26bが2つの第1文字の間に配置されているので、第1光源26a,26bが発した熱を2つの第1文字側にそれぞれ迅速に拡散させて第1光源26a,26bおよびその周囲が高温になることを抑制することができる。
本実施形態によれば、上記構成により以下の各効果を奏することができる。すなわち、図4に示すように、第1光源26a,26bが車両の登録番号を構成する複数の第1文字のうち互いに隣接する2つの第1文字の間に配置されているので、第1光源26a,26bの光が第1文字に向けて照射されることを抑制できる。また、第1光源26a,26bの光を導光板28(図7)によって第1文字に効率よく導くことができる。したがって、字光式ナンバープレート12(図1)に表示された第1文字を均一な明るさで照らすことができる。また、第1光源26a,26bが2つの第1文字の間に配置されているので、第1光源26a,26bが発した熱を2つの第1文字側にそれぞれ迅速に拡散させて第1光源26a,26bおよびその周囲が高温になることを抑制することができる。
図4に示すように、絶縁基板48は、字光式ナンバープレート12とほぼ同じ大きさで形成されており、電気配線50(図5)は、絶縁基板48の表側面48aのほぼ全面に形成されているので、電気配線50の表面積を広くすることができ、光源26a〜26eで発生した熱を電気配線50の表面から効率よく放散させることができる。また、電気配線51(図6)は、絶縁基板48の裏側面48bのほぼ全面に形成されているので、電気配線51の表面積を広くすることができ、光源26a〜26eで発生した熱を電気配線51の表面から効率よく放散させることができる。また、光源26cは、文字「−」を上下方向の両側から挟むように文字「−」に対して上下方向の両側に配置されているので、文字「−」を均一な明るさで照らすことができるとともに、光源26cが発した熱を上下方向の両側にそれぞれ迅速に拡散させて光源26cおよびその周囲が高温になることを抑制することができる。
図4に示すように、回路基板24の表側面24aが白色に着色されているので、表側面24aにおける光の反射効率を向上させることができる。
図2に示すように、絶縁基板48の表側面48aにおける第1領域Q1bと第2領域Q2bとの間には、遮光壁42が設けられているので、光源26a〜26eから出た光を遮光壁42で遮断することができる。したがって、第1領域Q1bの光源26a〜26dから出た光と第2領域Q2の光源26eから出た光が互いに干渉することを抑制でき、字光式ナンバープレート12(図1)に表示された文字を均一な明るさで照らすことができる。
図2に示すように、導光板28には、遮光壁42が裏側から挿し込まれる貫通孔64が形成されているので、貫通孔64に配置された遮光壁42で導光板28を透過する光を遮断することができる。したがって、第1領域Q1bの光源26a〜26dから出た光と第2領域Q2の光源26eから出た光が導光板28の内部で互いに干渉することを抑制でき、字光式ナンバープレート12(図1)に表示された文字を均一な明るさで照らすことができる。
(変形例)
なお、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されず、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。すなわち、上記実施形態では、表側の電気配線50(図5)および裏側の電気配線51(図6)のそれぞれが、字光式ナンバープレート12(図1)に表示された全ての文字に対して裏側から重なる大きさで形成されているが、これらの電気配線50,51は、少なくとも「車両の登録番号」を構成する第1文字の少なくとも一部に重なる大きさで形成されてもよい。この場合でも、第1文字と重なる領域にまで電気配線50,51を配置することができるので、電気配線50,51の表面積を広くすることができ、第1光源26a,26bで発生した熱を電気配線50,51の表面から効率よく放散させることができる。
なお、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されず、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。すなわち、上記実施形態では、表側の電気配線50(図5)および裏側の電気配線51(図6)のそれぞれが、字光式ナンバープレート12(図1)に表示された全ての文字に対して裏側から重なる大きさで形成されているが、これらの電気配線50,51は、少なくとも「車両の登録番号」を構成する第1文字の少なくとも一部に重なる大きさで形成されてもよい。この場合でも、第1文字と重なる領域にまで電気配線50,51を配置することができるので、電気配線50,51の表面積を広くすることができ、第1光源26a,26bで発生した熱を電気配線50,51の表面から効率よく放散させることができる。
また、電気配線50,51は、少なくとも「運輸支局の地名」および「車両の種別番号」のそれぞれを構成する第2文字の少なくとも一部に重なる大きさで形成されてもよい。この場合でも、第2文字と重なる領域にまで電気配線50,51を配置することができるので、電気配線50,51の表面積を広くすることができ、第2光源26eで発生した熱を電気配線50,51の表面から効率よく放散させることができる。
さらに、電気配線50,51の一方だけが、絶縁基板48の表側面48aおよび裏側面48bの一方に形成されてもよい。この場合でも、表側面48aおよび裏側面48bの一方において電気配線50または51の表面積を広くすることができるので、光源26a〜26eで発生した熱を電気配線50または51の表面から効率よく放散させることができる。
上記実施形態では、複数の光源26a〜26eのそれぞれが、複数の発光部60で構成されているが、例えば、直管型発光ダイオード(LED)のように、線状の発光領域を有する発光部60を用いる場合には、光源26cを除いて、発光部60の数は1つだけでもよい。また、発光部60の種類は、発光ダイオード(LED)に限定されるものではなく、例えば、白熱豆電球等が用いられてもよい。
上記実施形態では、運輸支局の地名「品川」および車両の種別番号「678」のそれぞれを構成する第2文字の下方に位置する部分が、複数の発光部60が並べられる第5部分R5とされているが、第2文字の上方に位置する部分が第5部分R5とされてもよい。
上記実施形態では、回路基板24の表側面24aおよび裏側面24bに白色の塗料46が塗布されているが、白色の塗料46は、表側面24aだけに塗布されてもよい。この場合でも、表側面24aにおける光の反射効率を向上させることができる。
図8は、回路基板24の変形例を示す正面図である。図8に示すように、回路基板24の表側面24aにおける光源26a〜26eの近傍の領域は、黒、紺、深緑または濃いグレーなどの濃色の塗料74で着色されてもよい。この場合には、光源26a〜26eの近傍の領域における光の反射を抑制できるので、回路基板24の表側面24aの全面において、明るさを均一にすることができる。
Q1a,Q1b,Q1c…第1領域、Q2a,Q2b,Q2c…第2領域、
10…ナンバープレート用照明装置、12…字光式ナンバープレート、22…ケース、
24…回路基板、26a〜26e…光源、28…導光板、30…光拡散板、
32…底壁部、34…周壁部、36…受け部、42…遮光壁、46…白色の塗料、
48…絶縁基板、50,51…電気配線、70a〜70g…導光部。
10…ナンバープレート用照明装置、12…字光式ナンバープレート、22…ケース、
24…回路基板、26a〜26e…光源、28…導光板、30…光拡散板、
32…底壁部、34…周壁部、36…受け部、42…遮光壁、46…白色の塗料、
48…絶縁基板、50,51…電気配線、70a〜70g…導光部。
Claims (10)
- 字光式ナンバープレートに表示された車両の登録番号を構成する複数の第1文字に裏側から光を照射するナンバープレート用照明装置であって、
絶縁基板と前記絶縁基板に形成された電気配線とを有し、前記字光式ナンバープレートの裏側に配置される回路基板と、
前記回路基板の表側面における互いに隣接する2つの前記第1文字の間に位置する部分に設けられた第1光源と、
前記字光式ナンバープレートと前記回路基板との間に配置され、前記第1光源から出た光を前記第1文字に導く第1導光部を有する導光板とを備える、ナンバープレート用照明装置。 - 前記電気配線は、導電性および放熱性を有する材料で形成されており、かつ、前記字光式ナンバープレートの表裏の方向において前記第1文字の少なくとも一部に重なる大きさで形成されている、請求項1に記載のナンバープレート用照明装置。
- 前記絶縁基板は、前記字光式ナンバープレートとほぼ同じ大きさで形成されており、
前記電気配線は、前記絶縁基板の表側面および裏側面の少なくとも一方のほぼ全面に形成されている、請求項2に記載のナンバープレート用照明装置。 - 前記電気配線は、前記絶縁基板の表側面および裏側面のそれぞれのほぼ全面に形成されている、請求項3に記載のナンバープレート用照明装置。
- 前記第1光源は、上下方向に間隔を隔てて配置された複数の発光部を有しており、
少なくとも最上に位置する前記発光部は、前記第1文字よりも上側に配置されており、
少なくとも最下に位置する前記発光部は、前記第1文字よりも下側に配置されている、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のナンバープレート用照明装置。 - 前記回路基板の少なくとも表側面は白色に着色されている、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のナンバープレート用照明装置。
- 前記回路基板の表側面における前記第1光源の近傍の領域は濃色に着色されている、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のナンバープレート用照明装置。
- 前記字光式ナンバープレートにおける前記車両の登録番号より上方の部分には、第2文字が表示されており、
前記回路基板の表側面における前記第1文字に重なる第1領域と前記第2文字に重なる第2領域との間には、遮光壁が設けられており、
前記第2領域における前記第2文字の下方または上方に位置する部分には、第2光源が設けられており、
前記導光板は、前記第2光源から出た光を前記第2文字に導く第2導光部を有している、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のナンバープレート用照明装置。 - 前記電気配線は、前記字光式ナンバープレートの表裏の方向において前記第2文字の少なくとも一部に重なる大きさで形成されている、請求項8に記載のナンバープレート用照明装置。
- 前記導光板には、前記遮光壁が裏側から挿し込まれる貫通孔が形成されている、請求項8または9に記載のナンバープレート用照明装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019134254A JP2021017144A (ja) | 2019-07-22 | 2019-07-22 | ナンバープレート用照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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- 2019-07-22 JP JP2019134254A patent/JP2021017144A/ja active Pending
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