JP2021016849A - 吐出装置及び水回り設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの好みに応じて噴流軌跡の位置を調整できる技術を提供する。【解決手段】噴流の噴射方向が平面内で揺動する揺動噴射を実行可能な噴射部材32と、噴射部材32を移動可能に支持する支持体34と、を備える。揺動噴射を実行する場合に、噴射部材32を移動させることによって、ユーザの好みに応じて噴流軌跡の位置を調整できるようになる。噴射部材32には、噴流を噴射する噴射流路が形成され、噴射流路の出口孔の中心線は、噴射部材の回転中心線とは異なる位置に設けられてもよい。【選択図】図3

Description

本開示は、噴流を噴射する吐出装置に関する。
浴室設備等の水回り設備に噴流を噴射可能な吐出装置を組み込む場合がある。近年、噴流がユーザに付与する刺激を多様化する試みがなされている。この一例として、特許文献1には、噴流の噴射方向が平面内で揺動する揺動噴射を実行可能な吐出装置が記載されている。
特開2017−108830号公報
本願発明者は、検討を進めた結果、次の新たな認識を得るに至った。浴槽等のベースに吐出装置を固定する場合、吐出装置全体の向きが変えられなくなる。このため、噴流の噴射方向が時間的に変化したとしても、噴流が描く軌跡(以下、噴流軌跡ともいう)の位置そのものは変化しない。よって、同じ噴流軌跡上でしかユーザは刺激を受けることができず、ユーザによっては退屈に感じることがある。特許文献1の開示技術は、このような観点から工夫を講じたものではなく、改良の余地があった。
本開示の目的の1つは、揺動噴射を実行する場合に、ユーザの好みに応じて噴流軌跡の位置を調整できる技術を提供することにある。
前述の課題を解決するための本開示のある態様は吐出装置である。この態様の吐出装置は、噴流の噴射方向が平面内で揺動する揺動噴射を実行可能な噴射部材と、前記噴射部材を移動可能に支持する支持体と、を備える吐出装置。
第1実施形態の吐出システムを側方から見た構成図である。 第1実施形態の吐出システムを上方から見た構成図である。 図1の吐出装置の側面断面図である。 図3の矢視Aから見た吐出装置の正面図である。 図3の矢視Bから見た吐出装置の背面図である。 図3のC−C線で切断した噴射部材の断面図である。 図6のD−D線で切断した噴射流路の一部の断面図である 揺動噴射を実行している状態を示す図である。 第1流れ状態を示す図である。 第2流れ状態を示す図である。 揺動噴射によって噴流が噴射されている状態を示す模式図である。 図11Aの位置P1において、ユーザに噴流が付与する刺激と時間との関係を示すグラフである。 図11Aの位置P2において、ユーザに噴流が付与する刺激と時間との関係を示すグラフである。 旋回噴射によって噴流が噴射されている状態を示す模式図である。 図12AのE−E断面における噴流軌跡を示す図である。 図12AのF−F断面における噴流軌跡を示す図である。 図11AのG−G断面における噴流軌跡を示す図である。 図11AのH−H断面における噴流軌跡を示す図である。 図3の噴射部材を回転させた状態を示す側面断面図である。 噴流軌跡を調整する前後での状態を示す模式図である。 第2実施形態の吐出装置の側面断面図である。 噴流軌跡を回転させた場合の回転軌跡を示す図である。 第3実施形態の吐出装置の側面断面図である。 第4実施形態の吐出装置の模式的な側面断面図である。 第4実施形態の吐出装置の模式的な他の側面断面図である。 第5実施形態の吐出システムを上方から見た構成図である。
以下、実施形態の一例を説明する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。各図面では、説明の便宜のため、適宜、構成要素の一部を省略、拡大、縮小する。図面は符号の向きに合わせて見るものとする。本明細書で言及する構造及び形状には、言及している形状に厳密に一致する構造及び形状のみでなく、寸法誤差及び製造誤差等の誤差の分だけずれた構造及び形状も含まれる。本明細書での「接続」、「固定」、「取り付け」、「支持」とは、特に明示がない限り、言及している条件を二者が直接的に満たす場合の他に、他の部材を介して満たす場合も含む。
(第1の実施の形態)図1、図2を参照する。吐出装置10は水回り設備12に用いられる。本実施形態の水回り設備12は、浴室設備14であり、浴槽16を備える。浴室設備14は、この他にも、浴室壁、洗い場床等を備える。
浴槽16は、吐出装置10から噴射される噴流Jを受けることができる槽体の一例となる。浴槽16は、平面視において、長方形状をなす。浴槽16は、底面部16aと、底面部16aの四周の端辺部から立ち上がる複数の側壁部16bとを備える。
吐出装置10は、吐出システム18に用いられる。吐出システム18は、液体源20から吐出装置10に液体を供給する給液路22と、給液路22の途中に設けられるポンプ24と、ポンプ24を制御する制御部26とを備える。本実施形態の液体源20は、噴射対象の液体として浴槽水Wを貯留する浴槽16である。ポンプ24は、制御部26による制御のもと、液体源20から吸引した液体を圧送することによって、給液路22を通して吐出装置10に液体を供給する。
吐出装置10は、給液路22を通して供給される液体を噴流Jとして噴射する。本実施形態の吐出装置10は、液体の単相流の噴流Jを噴射する。本実施形態の吐出装置10は、ポンプ24によって給液路22を循環する浴槽水Wを噴射する。本実施形態の噴流Jは、ユーザの身体、特に、浴槽16内において座位姿勢にあるユーザの背中及び腰の少なくとも何れかに背面側から当てることができる。これにより、ユーザにマッサージ効果を付与できる。
図3を参照する。吐出装置10は、水回り設備12に設けられる壁状のベース28に取り付けられる。本実施形態のベース28は浴槽16の側壁部16bである。ベース28には、吐出装置10を取り付けるための貫通孔30が形成される。
吐出装置10は、噴流Jを噴射する噴射部材32と、噴射部材32を支持する支持体34とを備える。噴射部材32には、噴流Jを噴射する噴射流路36が形成される。噴射流路36の下流側端部には出口孔38が形成される。
本明細書では、平面視において、噴射流路36の出口孔38の中心線CL1に沿った水平方向を前後方向Xといい、その前後方向Xと直交する水平方向を左右方向Yという。この前後方向Xの両側のうち、噴射部材32の噴射方向を前側(図3の紙面左側)といい、それとは反対側を後側(図3の紙面右側)という。
支持体34は、ベース28に取り付けられる。支持体34は、ベース28に固定される固定部材40と、固定部材40に着脱可能な押さえ部材42とを備える。固定部材40は、ベース28に対して厚み方向の片側に配置される外側部品44(第1部品)と、ベース28に対して外側部品44とは反対側に配置される内側部品46(第2部品)とを備える。
外側部品44は、噴射部材32が接続される内筒部48と、内側部品46が着脱可能に接続される外筒部50とを備える。内筒部48は、噴射部材32を受けるとともに噴射部材32を支持する受け部として機能する。
内側部品46は、浴槽16の貫通孔30に挿通される筒状体であり、その内側には噴射部材32が挿通される。内側部品46は、外側部品44の外筒部50にねじ構造52を介して接続される。このねじ構造52は、外側部品44と内側部品46のそれぞれに形成される雄ねじ部52aと雌ねじ部52bの組み合わせである。本実施形態の外側部品44と内側部品46は、ねじ構造52の雌ねじ部52bに雄ねじ部52aをねじ込むことによって、ベース28を挟み込む。これにより、固定部材40は、ベース28に固定される。
噴射部材32は、支持体34に接続される接続部54を備える。本実施形態の接続部54は、噴射部材32の後端部に設けられる。接続部54は筒状をなし、支持体34の内筒部48に差し込まれる。噴射部材32は、噴射部材32の外周部に設けられるつば状のストッパ部56を備える。ストッパ部56は、内筒部48の開口周縁部との接触によって、内筒部48に対する接続部54の差込方向での噴射部材32の動きを規制する。
押さえ部材42には中央孔42aが形成される。噴射部材32は、押さえ部材42の中央孔42aから突き出る突出部58を備える。噴射部材32の突出部58は、噴射部材32の前部に設けられる。本実施形態の押さえ部材42は、噴射部材32の突出部58よりも後側の部分、つまり、噴射部材32の一部を覆うカバー部材として機能する。
噴射部材32は、噴射部材32の突出部58よりも後側に設けられるつば状の被押さえ部60を備える。押さえ部材42は、その中央孔42aの開口周縁部が噴射部材32の被押さえ部60に接触することによって、固定部材40に対する離脱方向での噴射部材32の動きを規制する。これにより、押さえ部材42は、固定部材40に対する噴射部材32の前後方向Xでの位置を固定する。ここでの離脱方向とは、前述の差込方向とは反対方向をいう。
吐出装置10は、更に、給液路22から供給される液体を噴射部材32に送る送り流路62と、浴槽16内から取り込んだ浴槽水Wを給液路22に戻す戻し流路64とを備える。図3、図5では、送り流路62内での一部の液体の流れ方向62Aと、戻し流路64内での一部の液体の流れ方向64Aを示す。送り流路62の下流側部分は、支持体34の内筒部48の内部に形成される。戻し流路64は、噴射部材32と支持体34の間、及び、支持体34の外筒部50と内筒部48の間に形成される。本実施形態では、浴槽16の内部空間と戻し流路64を連通させる複数の通水孔66が押さえ部材42に形成される。
噴射部材32には、噴射流路36の他に、給液路22から供給される液体を噴射流路36に供給する中継流路68が形成される。中継流路68は、接続部54の内部に形成される。
図6、図7を参照する。噴射流路36には、給液路22から液体が流入する主流路70と、主流路70内の液体を外部に吐出する前述の出口孔38とが形成される。
噴射流路36は、高さ方向Hに対向する一対の対向面72と、幅方向Wに対向する一対の内側面74とを備える。ここでの高さ方向H及び幅方向Wは、噴射流路36の中心線CL2に直交し、互いに直交する方向をいう。ここでの中心線L2は、一対の対向面72及び一対の内側面74がなす断面の中心線をいう。主流路70は、その中心線CL2に直交する断面において、矩形状をなす。本実施形態の主流路70は、この断面において、幅方奥Wに沿った内幅寸法Lwより高さ方向Hに沿った高さ寸法Lhが小さい矩形状をなす。
本実施形態の噴射流路36は、高さ方向Hから見て(図6の視点から見て)、主流路70の中心線CL2を対称軸として左右対称な断面形状を持つ。噴射流路36は、主流路70の中心線CL2に沿った方向から見て(図7の視点から見て)、その中心線CL2に対して高さ方向Hに対称な断面形状を持つ。この条件は、主流路70において少なくとも満たされ、本実施形態では出口孔38においても満たされる。
出口孔38は、噴射部材32の外面部に開口する。本実施形態の出口孔38は噴射部材32の前面部に開口し、噴射部材32は前方に噴流Jを噴射する。出口孔38の内幅寸法は、前側(図6の紙面上側)に向かう途中で、上流側の流路(主流路70)の内幅寸法より小さくなるように設定される。出口孔38は、前側に向かうに連れて内幅寸法が連続的に広がるように形成される。
図6、図8を参照する。噴射部材32は、揺動噴射を実行可能な流体素子76である。揺動噴射とは、噴流Jの噴射方向Daが平面内で揺動するように時間的に変化する噴射をいう。この揺動噴射によって、噴射部材32から波状の噴流Jが放射状に広がるように伝搬する。この「噴射方向Da」は、噴射部材32から外部に噴流Jが出るときの噴射方向Daをいう。「平面内で揺動」とは、噴射方向の方向軸線が揺動中心Sc周りに平面内で揺動することと同義である。噴射方向Daが平面内で揺動する過程で、その平面の法線方向に僅かに噴射方向が変動する場合も、ここでいう「平面内で揺動」の条件を満たす。たとえば、平面に対して平面の法線方向に±10°だけ噴射方向Daがずれる場合も、「平面内で揺動」の条件を満たす。
揺動噴射を実現するため、本実施形態の噴射部材32は、次の構成を持つ。詳しくは、主流路70は、給液路22から液体が流入する入口流路78と、入口流路78から液体が流入する一対の中間流路80A、80Bと、一対の中間流路80A、80Bのそれぞれから流入する液体が合流する合流室82とを備える。
噴射流路36は、入口流路78内にて下流側に向かう液体の流れを遮る第1壁部84を備える。一対の中間流路80A、80Bは、第1壁部84に対して幅方向Yの両側に設けられる。一対の中間流路80A、80Bは、幅方向Yの片側に設けられる第1中間流路80Aと、その反対側に設けられる第2中間流路80Bとを含む。噴射流路36は、合流室82内にて下流側に向かう液体の流れを遮る第2壁部86を備える。第2壁部86には、出口孔38が形成される。
本実施形態の噴射部材32の動作を説明する。図9、図10を参照する。本図では、主な液体の流れ方向に矢印を付して示す。
入口流路78内に流入した液体は、一対の中間流路80A、80Bを介して合流室82内に流入する。第1中間流路80Aは合流室82に第1内部噴流F1を噴射する。第2中間流路80Bは合流室82に第2内部噴流F2を噴射する。これら噴流F1、F2は、液体のランダム性に起因する揺らぎの影響を受けて、いずれか一方が他方よりも勢いの強い支配的な流れ(以下、支配流という)となる。図9は、第1内部噴流F1が支配流となる第1流れ状態を示す。図10は、第2内部噴流F2が支配流となる第2流れ状態を示す。
図9に示すように、第1流れ状態にあるとき、第2内部噴流F2は、第1内部噴流F1との衝突によって流れを阻害される。これに対して、第1内部噴流F1は、第2壁部86に衝突するまで勢いを持って流れ、合流室82内で折り返して第2内部噴流F2と合流し、第2内部噴流F2の勢いを増幅する。この結果、第2内部噴流F2が支配流となる第2流れ状態に切り替わる。
図10に示すように、第2流れ状態にあるとき、第1内部噴流F1は、第2内部噴流F2との衝突によって流れを阻害される。これに対して、第2内部噴流F2は、第2壁部86に衝突するまで勢いを持って流れ、合流室82内で折り返して第1内部噴流F1と合流し、第1内部噴流F1の勢いを増幅する。この結果、第1内部噴流F1が支配流となる第1流れ状態に切り替わる。
以上の結果、第1流れ状態と第2流れ状態とが周期的に切り替わる。第1流れ状態にあるとき、第1内部噴流F1は、出口孔38を通り抜ける液流F3を形成する。この液流F3は、幅方向Wの一方側(図中右側)かつ前側に向かう速度ベクトルを持つ。第2流れ状態にあるとき、第2内部噴流F2は、出口孔38を通り抜ける液流F4を形成する。この液流F4は、幅方向Wの他方側(図中左側)かつ前側に向かう速度ベクトルを持つ。これらの流れ状態が周期的に切り替わることで、出口孔38を通り抜ける液流F3、F4は、幅方向Wでの速度ベクトルの大きさ(ベクトル量)が周期的に増減する。この結果、噴流Jの噴射方向Daが平面P(図3、図4参照)内で揺動する揺動噴射が実行される。流体素子76である噴射部材32は、静止した状態のまま、このように揺動噴射を単独で実行可能である。この「平面P」は、本実施形態では、出口孔38の中心線CL1上にて左右方向Yに平行に設けられ、水平面に対して傾斜している。
図1、図3を参照する。以上の噴射部材32は、浴槽16内に浴槽水Wを貯留した場合に、その浴槽水Wの水面WSより下方に配置される。この噴射部材32は、浴槽16内に貯留される浴槽水W中において噴流Jを噴射する。この噴射部材32の内部には、噴流Jの噴射を停止した状態にあるとき、浴槽16内から流入する浴槽水Wが貯留される。
以上の吐出装置10の効果を説明する。図11A〜図11Cを参照する。噴流Jが他の流体を受けることなく伝搬すると仮定した場合に、噴流Jが描く軌跡を噴流軌跡JTという。揺動噴射によって得られる噴流軌跡JTは、噴射部材32から放射状に広がる扇状をなす。この噴流軌跡JTは、噴流Jの揺動方向Dbの両側に設けられる一対の端部領域R1と、それらの間に設けられる中間領域R2とを備える。
揺動噴射によって得られる噴流Jは、一回の揺動周期においてユーザの同じ部位に当たるように動く。特に、噴流軌跡JTの端部領域R1を通る噴流Jは折り返すように動く。よって、ユーザの同じ部位に当たる時間間隔が相対的に長くなる(図11B参照)。これに対して、噴流軌跡JTの中間領域R2を通る噴流Jは直線的に動く。よって、ユーザの同じ部位に当たる時間間隔が相対的に短くなる(図11C参照)。このため、端部領域R1を通る噴流Jは、ユーザに相対的に強い刺激を付与し易くでき、中間領域R2を通る噴流Jは、ユーザに相対的に弱い刺激を付与し易くできる。つまり、ユーザによって受ける感覚に違いがあるものの、噴流軌跡JT内での位置によって、噴流が付与する刺激の強さに大きなコントラストが付き易くなる。例えば、ユーザの両脇腹の近傍には端部領域R1を通る噴流Jが強い刺激を付与でき、ユーザの背骨の近傍には中間領域R2を通る噴流Jが弱い刺激を付与できる。
図12Aを参照する。これに対して、旋回噴射によって得られる噴流軌跡JTは、噴射部材から放射状に広がる立体的な円錐面状をなす。このような噴流軌跡JTを通る噴流Jは、一回の旋回周期においてユーザの同じ部位に当たるように動くことがない。よって、揺動噴射によって得られる噴流Jと異なり、噴流軌跡JTの位置によって、ユーザの同じ部位に当たる時間間隔が一定に近くなる。このため、噴流が付与する刺激の強さに大きなコントラストが付き難くなる。
(A1)本実施形態の吐出装置10は、揺動噴射を実行可能な噴射部材32を備える。よって、このように強弱のある刺激をユーザに付与でき、噴流Jがユーザに付与する刺激の多様化を図ることができる。特に、このような効果を得るうえで、ポンプ24の出力の制御が不要となるため、吐出システム18の簡素化を図ることができる。
浴槽水W中において噴流Jを噴射する場合、浴槽水Wを巻き込むことで噴流Jの勢いが徐々に弱くなる。よって、噴射部材32からの距離が離れるほど、ユーザに噴流Jが当たるときの勢いが弱くなる。これを利用して、ユーザは、噴射部材32に対するユーザの距離を調整することで、噴流Jが当たるときの強さを調整できる。
図12A〜図12Cを参照する。仮に、噴射部材32が旋回噴射を実行した場合、噴流軌跡JTは立体的な円錐面状をなす。よって、噴射部材32に対するユーザの距離が離れたとき、噴流軌跡JTの断面形状が二次元的に大きく変化してしまう(図12B、図12C参照)。このため、ユーザは、噴射部材32に対するユーザの距離を調整する場合に、噴流Jの当たる位置を直感的に把握し難くなる。
(A2)図13A、図13Bを参照する。噴射部材32が揺動噴射を浴槽水W中で実行した場合、重力の影響を受けることがほとんどないため、噴流軌跡JTは平面的な扇状をなす。よって、噴射部材32に対するユーザの距離が離れたとき、噴流軌跡JTの断面形状が変化したとしても、一次元的な大きい変化にとどめることができる(図13A、図13B参照)。このため、ユーザは、噴射部材32に対するユーザの距離を調整する場合に、噴流Jの当たる位置を直感的に把握し易くなる。ひいては、旋回噴射を実行する場合と比べ、ユーザの所望の箇所に所望の強さの噴流Jが当たるように、噴射部材32に対する距離及び位置を調整し易くできる。
(A3)噴射部材32は、浴槽水W中にて噴流Jを噴射する。よって、浴槽水Wを巻き込みつつ噴流Jをユーザに当てることができる。このため、空気中にて噴流Jを噴射する場合と比べ、噴流Jがユーザに当たる範囲を広げることができる。この他にも、空気中にて噴流Jを噴射する場合と異なり、細かい液滴の飛散によって、意図せず周囲が濡れてしまう事態を避けることができる。
(A4)噴射部材32は、揺動噴射の実行によって、広範囲に伝搬する波状の噴流Jを放射状に噴射できる。よって、広範囲に噴流Jを伝搬させるために要する吐出装置10の個数を減らすことができる。これに伴い、清掃箇所を減らすことができ、清掃作業の容易化を図れる。
(A5)噴射部材32は、揺動噴射を実行可能な流体素子76である。よって、噴流Jの噴射方向を時間的に変化させるうえで専用の動力源が不要となり、吐出装置10の簡素化を図れる。
吐出装置10の他の特徴を説明する。図3、図4を参照する。本実施形態の支持体34は、噴射部材32を移動可能に支持する。これを実現するため、噴射部材32の接続部54は、支持体34の内筒部48に回転自在に接続される。この支持体34は、回転中心線CL4周りに回転可能に噴射部材32を支持する。回転中心線CL4は、内筒部48の中心軸線(不図示)と同軸上に設けられる。本実施形態では、ベース28の貫通孔30の中心軸線(不図示)と平行に設けられる。
噴射部材32は、噴射部材32を動かすときにユーザによって操作される操作部88を備える。本実施形態の操作部88は突出部58の外周部が構成する。
図3、図14を参照する。噴射部材32は、回転中心線CL4周りに回転することによって、第1位置Pa1(図3参照)と第2位置Pa2(図14参照)とに配置可能である。本実施形態では、噴射部材32を回転中心線CL4周りに90°回転させることで、噴射部材32を第1位置Pa1から第2位置Pa2に配置できる。
図15を参照する。図の二点鎖線は、図13Bの噴流軌跡JTの位置に対応する。ユーザは、噴射部材32を移動させることによって、噴流軌跡JTの位置を調整できる。本実施形態では、噴射部材32を回転中心線CL4周りに回転させることによって、噴流軌跡JTの位置を、噴射軌跡JTの中心線CL3周りに回転させるように調整できる。図15では、噴射部材32が第1位置Pa1にあるときの噴射軌跡JTの位置Pb1と、噴射部材32が第2位置Pa2にあるときの噴射軌跡JTの位置Pb2とを示す。
図3、図15を参照する。噴射部材32は、第1位置Pa1に配置されるとき、噴射流路36の幅方向W(図14の紙面直交方向)が左右方向Yに沿うような位置に設けられる。これにより、噴射部材32は、噴射方向が左右に揺動するような揺動噴射を実行できる。この結果、噴射軌跡JTは、位置Pb1で示すように、左右方向Yに放射状に広がるように描かれる。
図14、図15を参照する。噴射部材32は、第2位置Pa2に配置されるとき、噴射流路36の高さ方向H(図14の紙面直交方向)が左右方向Yに沿うような位置に設けられる。これにより、噴射部材32は、噴射方向が上下に揺動するような揺動噴射を実行できる。この結果、噴射軌跡JTは、位置Pb2で示すように、噴流軌跡JTの中心線CL3及び左右方向Yと直交する方向に広がるように描かれる。
(B1)本実施形態の支持体34は、噴射部材32を移動可能に支持する。よって、揺動噴射を実行する場合に、噴射部材32を移動させることによって、ユーザの好みに応じて噴流軌跡JTの位置を調整できるようになる。
(B2)特に、噴射部材32は揺動噴射を実行する。よって、前述のように、噴流軌跡JT内での位置によって、噴流Jが付与する刺激の強さが異なる。このような噴射部材32を移動させることによって、強い刺激を付与できる噴流軌跡JTの端部領域R1の位置を調整できる。よって、ユーザの好みに応じて、ユーザに強い刺激を付与できる位置を調整できるようになる。
(B3)支持体34は、揺動噴射を実行可能な噴射部材32を回転可能に支持する。よって、噴流軌跡JTの中心線CL3周りで回転させるように噴流軌跡JTの位置を調整できる。このため、噴流軌跡JTの中間領域R2の位置は大きく動かすことなく、その端部領域R1の位置を大きく動かすことができる。ひいては、弱い刺激を付与できる中間領域R2の位置は大きく変えることなく、強い刺激を付与できる端部領域R1の位置を大きく変えるような調整を実現できる。
図3を参照する。噴射部材32の接続部54と支持体34の内筒部48との間にはシール部材90が配置される。これらの間は、シール部材90によりシールされる。シール部材90は、ゴム等の弾性体である。本実施形態のシール部材90は、噴射部材32の外周部に形成される溝部92に装着される。
シール部材90は、支持体34の送り流路62から、噴射部材32の噴射流路36以外の箇所への液漏れを規制できる。本実施形態での「噴射流路36以外の箇所」とは戻し流路64である。この結果、噴射部材32に対する液体の供給量を確保でき、所望の勢いの噴流Jを安定して噴射できる。一般に、可動要素と固定要素の間では液漏れが生じ易い。このような可動要素としての噴射部材32と、固定要素としての支持体34との間での液漏れを防止できる。
(第2実施形態)図16を参照する。本実施形態の吐出装置10は、第1実施形態と比べて、噴射部材32が異なる。噴射流路36の出口孔38及び主流路70それぞれの中心線CL1、CL5は、噴射部材32の回転中心線CL4から偏心した位置であって、回転中心線CL4と平行な位置に設けられる。これにより、出口孔38の中心線CL1は、回転中心線CL4とは異なる位置に設けられる。
図17を参照する。本図では、揺動噴射を実行して得られる噴流軌跡JTと、その噴流軌跡JTを中心線CL3周りに回転させて得られる回転軌跡RTとを示す。この回転軌跡RTは、噴射部材32を回転中心線CL4周りに回転させた場合に、噴射部材32から噴射される噴流JTが届き得る最大の範囲を示す。実線の軌跡JT、RTは、本実施形態の構造によって得られる。破線の軌跡JT、RTは、出口孔38の中心線CL1と回転中心線CL4とが同軸にある構造によって得られる。
(C)本実施形態によれば、図17に示すように、出口孔38の中心線CL1を回転中心線CL4と同軸に設ける場合と比べ、噴射部材32を回転させるうえで、噴流Jの届く範囲を広げることができる。
この他に、本実施形態の吐出装置10は、前述した(A1)〜(A5)、(B1)〜(B3)で説明した効果を得られる。
(第3実施形態)図18を参照する。本実施形態の吐出装置10は、第1実施形態と比べて、噴射部材32が異なる。噴射流路36の出口孔38及び主流路70それぞれの中心線CL1、CL5は、噴射部材32の回転中心線CL4と交差し、かつ、回転中心線CL4に対して傾斜する位置に設けられる。これにより、出口孔38の中心線CL1は、回転中心線CL4とは異なる位置に設けられる。
本実施形態によっても、前述した(C)の効果を得られる。この他にも、本実施形態によれば、出口孔38の中心線CL1を回転中心線CL4に対して偏心させる場合と比べ、噴射流路36の上流側部分の位置を回転中心線CL4に近づけることができる。これに伴い、噴射流路36の上流側部分の径方向寸法の小型化を図れる。
この他に、本実施形態の吐出装置10は、前述した(A1)〜(A5)、(B1)〜(B3)で説明した効果を得られる。
(第4実施形態)図19、図20を参照する。本実施形態の支持体34は、噴射部材32を上下に傾動可能に支持する。これを実現するうえで、噴射部材32の接続部54は、支持体34に対して、ボールジョイント、ピン等を介して、傾動可能に接続される。噴射部材32は、支持体34に対する接続位置を通る傾動中心CL6周りに上下に傾動可能となる。これにより、噴射部材32が噴射する噴流Jが通る噴流軌跡JT全体の位置を調整できる。
本実施形態では、噴射部材32を上下に傾動させることで、噴射部材32を第1位置Pc1と第2位置Pc2との間に配置できる。噴射部材32は、第1位置Pc1に配置されるとき、出口孔38の中心線CL1が前側に向かって上向きに延びるように設けられる。本実施形態では、主流路70の中心線CL5も同様の条件を満たす。噴射部材32は、第2位置Pc2に配置されるとき、出口孔38の中心線CL1が前側に向かって下向きに延びるように設けられる。本実施形態では、主流路70の中心線CL5も同様の条件を満たす。
本実施形態の噴射部材32は、噴射流路36の幅方向W(図20の紙面直交方向)が左右方向Yに沿うような位置に設けられる。これにより、噴射部材32は、噴射方向が左右に揺動するような揺動噴射を実行できる。
本実施形態の吐出装置10の効果を説明する。噴流Jの噴射を停止した状態にあるとき、噴射流路36内の浴槽水を排出する場合がある。このとき、噴射部材32を下向きに傾動させることによって、元の位置に噴射部材32を配置したままとするより、噴射流路36内から浴槽水を排出し易くできる(図20参照)。ひいては、噴射流路36内での浴槽水の残留を避けることで良好な衛生性を得られる。
噴流Jの噴射を開始しようとする場合、噴射流路36内を浴槽水で満たすまで、噴射流路36内に浴槽水を供給する必要がある。このとき、噴射部材32を上向きに傾動させることによって、元の位置に噴射部材32を配置したままとするより、噴射流路36内のエアを排気し易くできる(図19参照)。仮に、噴射流路36内にエアが残存してしまうと、噴流Jの形状が乱れる恐れがある。例えば、揺動噴射を実行する場合、噴流Jの形状の乱れとして、波状の噴流の振幅が大幅に小さくなる恐れがある。この点、本実施形態によれば、噴射流路36内のエアを排気し易くすることで、噴流Jの形状の安定化を図れる。
この他に、本実施形態の吐出装置10は、前述した(A1)〜(A5)、(B1)、(B2)で説明した効果を得られる。
(第5実施形態)図21を参照する。本実施形態は、第1実施形態と比べて、吐出装置10の構成が異なる。吐出装置10は、噴射部材32を駆動する動力源94を備える。動力源94は、例えば、モータ等である。動力源94は、制御部26による制御のもと、噴射部材32を左右方向Yに揺動させることによって、噴射部材32に揺動噴射を実行させることが可能である。
本実施形態の吐出装置10は、前述の(A1)〜(A4)で説明した効果を得られる。このように、前述の(A1)〜(A4)の効果を得るうえで、吐出装置10は、噴射部材32に液体が供給されたとき、他要素との協働、及び、噴射部材32単独の何れかによって、噴射部材32に揺動噴射を実行させることが可能であればよい。ここでの他要素とは、例えば、第5実施形態のように、動力源94と制御部26の組み合わせである。第1実施形態等では、噴射部材32単独によって、揺動噴射を実行させる例を説明した。
各構成要素の他の変形例を説明する。
水回り設備12の具体例は特に限定されず、たとえば、キッチン設備、洗面設備等でもよい。水回り設備12の槽体の具体例は特に限定されず、たとえば、キッチンシンク、手洗シンク等のシンクでもよい。
浴室設備14は、少なくとも浴槽16を備えていればよく、浴室壁、洗い場床等はなくともよい。
吐出システム18の液体源20は、浴槽16に限定されず、例えば、浴槽16とは別に設けられてもよい。液体源20は、水回り設備12が設置される建物の外部に設けられる上水道等の給水設備でもよい。この場合、吐出システム18は、給水設備から給水圧をかけた状態の水が給液路22に供給されるため、ポンプ24を備えなくともよい。
送り流路62と戻し流路64は、共通する吐出装置10の内部に形成される例を説明した。これらは、戻し流路64は、浴槽16において吐出装置10とは異なる箇所に形成されてもよい。
吐出装置10の具体例は特に限定されず、例えば、シャワー装置として用いられてもよい。
吐出装置10は、ユーザの身体に当たるように噴流Jを噴射できればよく、その噴流Jがユーザに当たる位置は特に限定されない。たとえば、吐出装置10は、ユーザの身体に側面側から当たるように噴流Jを噴射してもよい。
ベース28に対する支持体34の取付態様は、特に限定されない。
揺動噴射を実行可能な流体素子76の具体例は特に限定されない。例えば、カルマン渦を利用する流体素子76が用いられてもよいし、コアンダ効果を利用する流体素子76が用いられてもよい。
前述の(A1)〜(A5)の効果を得るうえで、噴射部材32は、実施形態とは異なり、支持体34により移動不能に支持されていてもよい。
前述の(B1)〜(B3)の効果を得るうえで、噴射部材32は、空気中において噴流Jを噴射してもよい。同様の観点から、噴射部材32が取り付けられるベース28は、実施形態とは異なり、浴槽16以外を対象としてもよい。ベース28は、例えば、浴槽16の上端開口の周縁部を構成するフランジ部でもよい。
前述の(B1)、(B2)の効果を得るうえで、支持体34に対する噴射部材32の支持態様は、特に限定されない。支持体34は、例えば、噴射部材32を前後方向Xに直動可能に支持してもよい。この他にも、支持体34は、噴射部材32を左右に傾動可能に支持してもよい。
前述の(C)の効果を得るうえで、噴射流路36の出口孔38は、噴射部材32の回転中心線CL4と異なる位置に設けられていればよい。たとえば、噴射流路36の主流路70の中心線CL5は、回転中心線CL4と同軸に設けられてもよい。
以上、実施形態及び変形例を説明した。実施形態及び変形例を抽象化した技術的思想を理解するにあたり、その技術的思想は実施形態及び変形例の内容に限定的に解釈されるべきではない。前述した実施形態及び変形例は、いずれも具体例を示したものにすぎず、構成要素の変更、追加、削除等の多くの設計変更が可能である。実施形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施形態」との表記を付して強調している。しかしながら、そのような表記のない内容でも設計変更が許容される。図面の断面に付したハッチングは、ハッチングを付した対象の材質を限定するものではない。
以上の構成要素の任意の組み合わせも、実施形態及び変形例を抽象化した技術的思想の態様として有効である。たとえば、実施形態に対して他の実施形態の任意の説明事項を組み合わせてもよいし、変形例に対して実施形態及び他の変形例の任意の説明事項を組み合わせてもよい。
以上の実施形態、変形例を抽象化すると、以下の項目に記載の技術的思想を捉えることもできる。
(第1項目)噴流の噴射方向が時間的に変化する運動噴射を実行可能な噴射部材と、前記噴射部材を回転可能に支持する支持体と、を備え、前記噴射部材には、前記噴射流を噴射する噴射流路が形成され、前記噴射流路の出口孔の中心線は、前記噴射部材の回転中心線とは異なる位置に設けられる吐出装置。
ここでの運動噴射は、たとえば、前述の揺動噴射及び旋回噴射の何れかを含む。旋回噴射は、噴流の噴射方向が旋回中心線周りに旋回する噴射をいう。旋回噴射によって、噴射部材から螺旋状の噴流が放射状に広がるように伝搬する。
10…吐出装置、12…水回り設備、14…浴室設備、16…浴槽、32…噴射部材、34…支持体、36…噴射流路、38…出口孔、76…流体素子。

Claims (6)

  1. 噴流の噴射方向が平面内で揺動する揺動噴射を実行可能な噴射部材と、
    前記噴射部材を移動可能に支持する支持体と、を備える吐出装置。
  2. 前記支持体は、前記噴射部材を回転可能に支持する請求項1に記載の吐出装置。
  3. 前記噴射部材には、前記噴流を噴射する噴射流路が形成され、
    前記噴射流路の出口孔の中心線は、前記噴射部材の回転中心線とは異なる位置に設けられる請求項2に記載の吐出装置。
  4. 前記支持体は、前記噴射部材を上下に傾動可能に支持する請求項1から3のいずれか1項に記載の吐出装置。
  5. 前記噴射部材は、前記揺動噴射を実行可能な流体素子である請求項1から4のいずれか1項に記載の吐出装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の吐出装置を備える水回り設備。
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