JP2021013499A - 寝具清掃用アタッチメントおよび自走式掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】自走式掃除機の本体の底面の汚れが寝具に付着することを防止する。【解決手段】寝具清掃用アタッチメント100は、車輪31および吸込口43が備えられた自走式掃除機本体の底面を覆う底面部103と、底面部103を自走式掃除機10の本体に着脱自在に固定する嵌合爪102と、底面部103が自走式掃除機10の本体に固定された状態において車輪31が通る車輪用孔と、底面部103が自走式掃除機10の本体に固定された状態において吸込口43と連通する吸込口用孔と、を備える。【選択図】図17
Description
本発明は、寝具清掃用アタッチメントおよび自走式掃除機に関するものである。
特許文献1に、自走式掃除機が記載されている。この自走式掃除機は、床面を走行しながら、筐体の底面に形成された吸込口から塵埃を吸い込む。
自走式掃除機によって床面を清掃した場合、当該自走式掃除機の本体の底面に汚れが付着する。床面を清掃した自走式掃除機によって敷き布団などの寝具の清掃を行った場合、自走式掃除機の本体の底面に付着した汚れが寝具に付着してしまうという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、自走式掃除機本体の底面の汚れが寝具に付着することを防止することである。
本発明に係る寝具清掃用アタッチメントは、車輪および吸込口が備えられた自走式掃除機本体の底面を覆う底面カバー部と、底面カバー部を自走式掃除機本体に着脱自在に固定する固定手段と、底面カバー部が自走式掃除機本体に固定された状態において車輪が通る車輪用孔と、底面カバー部が自走式掃除機本体に固定された状態において吸込口と連通する吸込口用孔と、を備える。
また、本発明に係る寝具清掃用アタッチメントは、車輪および吸込口が備えられた自走式掃除機本体の底面を覆う底面カバー部と、底面カバー部を自走式掃除機本体に着脱自在に固定する固定手段と、底面カバー部が自走式掃除機本体に固定された状態において吸込口と連通する吸込口用孔と、底面カバー部が自走式掃除機本体に固定された状態において上記の車輪によって駆動する駆動輪と、を備える。
また、本発明に係る自走式掃除機は、上記の寝具清掃用アタッチメントと、自走式掃除機本体と、を備える。この自走式掃除機本体には、固定手段が着脱可能に構成された取付部が備えられている。
また、本発明に係る寝具清掃用アタッチメントは、車輪および吸込口が備えられた自走式掃除機本体の底面を覆う底面カバー部と、底面カバー部を自走式掃除機本体に着脱自在に固定する固定手段と、底面カバー部が自走式掃除機本体に固定された状態において吸込口と連通する吸込口用孔と、底面カバー部が自走式掃除機本体に固定された状態において上記の車輪によって駆動する駆動輪と、を備える。
また、本発明に係る自走式掃除機は、上記の寝具清掃用アタッチメントと、自走式掃除機本体と、を備える。この自走式掃除機本体には、固定手段が着脱可能に構成された取付部が備えられている。
本発明に係る寝具清掃用アタッチメントおよびこの寝具清掃用アタッチメントを備えた自走式掃除機によれば、自走式掃除機の本体の底面の汚れが寝具に付着することを防止することができる。
以下、添付の図面を参照して、実施の形態について説明する。各図における同一の符号は、同一の部分または相当する部分を示す。また、本開示では、重複する説明については適宜に簡略化または省略する。なお、本発明は、以下の各実施の形態によって開示される構成のあらゆる組み合わせおよび変形例を含み得るものである。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の自走式掃除機10の本体の平面図である。図1は、水平面に置かれた自走式掃除機10の本体を上方向から見た図である。図2は、実施の形態1の自走式掃除機10の本体の底面図である。図2は、水平面に置かれた自走式掃除機10の本体を下方向から見た図である。図3は、実施の形態1の自走式掃除機10の本体の縦断面図である。図3の縦断面図は、図1および図2におけるA−A位置での自走式掃除機10の本体の断面を示すものである。図3は、水平面に置かれた自走式掃除機10の本体の縦方向に沿った断面を側方から見た図である。
図1は、実施の形態1の自走式掃除機10の本体の平面図である。図1は、水平面に置かれた自走式掃除機10の本体を上方向から見た図である。図2は、実施の形態1の自走式掃除機10の本体の底面図である。図2は、水平面に置かれた自走式掃除機10の本体を下方向から見た図である。図3は、実施の形態1の自走式掃除機10の本体の縦断面図である。図3の縦断面図は、図1および図2におけるA−A位置での自走式掃除機10の本体の断面を示すものである。図3は、水平面に置かれた自走式掃除機10の本体の縦方向に沿った断面を側方から見た図である。
本開示では、原則として、自走式掃除機10が水平面に置かれた状態を基準として、各方向が定義される。自走式掃除機10は、例えば、前方向および後方向に進行可能に構成される。図1、図2および図3における紙面上の左方向は、自走式掃除機10の前方向である。図1、図2および図3における紙面上の右方向は、自走式掃除機10の後方向である。
自走式掃除機10は、清掃対象領域内を自動走行して、当該清掃対象領域内の被清掃面を清掃する装置である。被清掃面とは、自走式掃除機10によって清掃される面を意味する。被清掃面は、例えば、室内の床面F1および室内に敷かれた敷き布団F2の上面等である。
本実施の形態に係る自走式掃除機10は、床面清掃動作モードでの運転と寝具清掃動作モードでの運転とを選択的に実行可能である。床面清掃動作モードとは、床面F1を清掃するための動作モードである。寝具清掃動作モードとは、敷き布団F2を清掃するための動作モードである。
図1から図3に示されるように、自走式掃除機10は、ボディ20を備える。ボディ20は、自走式掃除機10の外殻をなす部材である。ボディ20には、各種の機器が設けられる。
自走式掃除機10は、例えば、駆動ユニット30、清掃ユニット40、吸引ユニット50、集塵ユニット60および乾燥ユニット70を備える。
駆動ユニット30は、ボディ20を移動させるためのものである。駆動ユニット30は、ボディ20と共に当該ボディ20に設けられた機器も同時に移動させる。
清掃ユニット40は、被清掃面の上の塵埃等のごみを取り込むためのものである。清掃ユニット40は、被清掃面を清掃する清掃手段の一例である。
吸引ユニット50は、空気と共にごみを吸引するためのものである。吸引ユニット50によって空気と共にごみが吸引されることで、当該ごみが清掃ユニット40に取り込まれる。
集塵ユニット60は、清掃ユニット40によって取り込まれたごみを捕集するものである。集塵ユニット60からは、空気が排出される。一例として、集塵ユニット60は、ボディ20の上方から着脱自在に設けられている。
乾燥ユニット70は、集塵ユニット60から排出された空気を加熱するものである。本実施の形態において、乾燥ユニット70は、自走式掃除機10が寝具清掃動作モードで運転する際に動作する。集塵ユニット60から排出された空気は、乾燥ユニット70によって加熱されることで高温になる。
自走式掃除機10が寝具清掃動作モードで運転する際、乾燥ユニット70によって加熱された高温の空気は、自走式掃除機10の底面側から当該自走式掃除機10の外部へ供給される。自走式掃除機10が床面清掃動作モードで運転する際には、集塵ユニット60から排出された空気は、乾燥ユニット70を通過せずに、自走式掃除機10の上面側から当該自走式掃除機10の外部に送出される。
また、自走式掃除機10は、例えば、制御ユニット80、操作表示ユニット85および電源ユニット90を備えている。
制御ユニット80は、自走式掃除機10の動作を制御するための制御手段の一例である。本実施の形態において、制御ユニット80は、駆動ユニット30、清掃ユニット40、吸引ユニット50および乾燥ユニット70を制御する。
操作表示ユニット85は、使用者による操作に応じた情報を制御ユニット80に伝える。また、操作表示ユニット85は、自走式掃除機10の状態に関する情報を表示する。
電源ユニット90は、駆動ユニット30、清掃ユニット40、吸引ユニット50、乾燥ユニット70および制御ユニット80に電力を供給する。
本実施の形態において、ボディ20は、駆動ユニット30、清掃ユニット40、吸引ユニット50、集塵ユニット60、乾燥ユニット70、制御ユニット80、操作表示ユニット85および電源ユニット90を収容する。ボディ20を上方から見た形状は、図1に示されるように、正方形の四隅を円弧状にして、当該正方形の四辺を湾曲させて真円に近づけた形状である。なお、ボディ20を上方から見た形状は、本例に限られるものではない。ボディ20を上方から見た形状は、例えば、真円形状、楕円形状、長方形状または三角形状等であってもよい。
ボディ20は、一例として、上カバー21と下ケース22とを有する。上カバー21は、ボディ20の上側部分を形成する部材である。上カバー21は、自走式掃除機10の外殻の上部を形成する。下ケース22は、ボディ20の下側部分を形成する部材である。
上カバー21は、ボディ20に収容される各機器を上方から覆う。上カバー21は、例えば、集塵ユニット60を上方から覆うように配置される。下ケース22は、自走式掃除機10が使用される際に当該下ケース22の底面22aが被清掃面に対向するように設けられる。下ケース22の底面22aは、ボディ20の底面でもある。下ケース22の底面22aは、自走式掃除機10の本体の底面でもある。
本実施の形態において、ボディ20は、互いに別体の部材である上カバー21と下ケース22とが結合することによって形成されている。上カバー21と下ケース22とは、一体的に形成されてもよい。ボディ20は、単一の部材として形成されてもよい。
駆動ユニット30は、自走式掃除機10が移動するための移動手段の一例である。本実施の形態に係る自走式掃除機10は、一対の駆動ユニット30を備える。一対の駆動ユニット30は、下ケース22の左側部分と右側部分とに、それぞれ取り付けられる。一対の駆動ユニット30は、例えば、電源ユニット90の左側と右側とに、それぞれ設けられる。一対の駆動ユニット30は、例えば、自走式掃除機10の中心を基準として左右対称な位置に配置される。
一対の駆動ユニット30は、それぞれ、車輪31、車輪用モーター32、ギヤユニット33およびハウジング34を有する。
車輪31は、自走式掃除機10が被清掃面上を走行するためのものである。車輪31は、自走式掃除機10が移動するための駆動力を発生させる駆動体の一例である。車輪31は、被清掃面に接触することで駆動力を発生させる。
車輪用モーター32は、車輪31が回転するための動力を供給する。図4は、実施の形態1の車輪用モーター32の斜視図である。図4に示されるように、車輪用モーター32は、当該車輪用モーター32の回転軸となるモーター軸32aを有する。また、車輪用モーター32には、エンコーダー32bが設けられる。
エンコーダー32bは、車輪用モーター32の回転量を検出するためのものである。エンコーダー32bは、例えば、光学式の装置である。エンコーダー32bは、制御ユニット80に電気的に接続される。エンコーダー32bは、モーター軸32aの回転に応じて、制御ユニット80へ信号を出力する。
エンコーダー32bは、例えば、円盤32cと回路部32dとによって構成される。円盤32cは、モーター軸32aの一側に設置される。回路部32dは、円盤32cの回転を検出し、円盤32cの回転に応じた信号を出力する。
図4に示されるように、円盤32cには、スリット32eが形成される。回路部32dは、発光素子32fと受光素子32gとを有する。発光素子32fと受光素子32gとは、スリット32eが形成された円盤32cを挟んで対向するように設けられている。
回路部32dは、発光素子32fと受光素子32gとによって、光の通過状態を検出する。光の通過状態とは、発光素子32fからの光が円盤32cによって遮断された状態と、当該光がスリット32eを通過して受光素子32gに到達した状態と、を意味している。回路部32dは、発光素子32fと受光素子32gとによる検出結果を、モーター軸32aの回転量の情報を含む信号に変換し、当該信号を出力する。
なお、エンコーダー32bは、光学式の装置に限られるものではない。エンコーダー32bは、例えば、磁気式の装置でもよい。磁気式のエンコーダー32bは、磁性体が備えられた円盤32cと、ホール素子が備えられた回路部32dと、を有する。ホール素子は、円盤32cに備えられた磁性体の通過を検出するためのものである。磁気式のエンコーダー32bは、磁性体とホール素子とを利用することで、モーター軸32aの回転量を検出することができる。
車輪31と車輪用モーター32とは、ギヤユニット33を介して接続されている。ギヤユニット33は、車輪用モーター32によって供給される動力を、車輪31へ伝達する。ギヤユニット33は、車輪31の回転数が適切になるように、車輪用モーター32の回転数を変換する。
ハウジング34は、車輪31、車輪用モーター32およびギヤユニット33を収容する。車輪31は、ハウジング34の内部において、回転自在な状態で支持される。図3に示されるように、車輪31は、当該車輪31の下端が下ケース22の底面22aよりも下方に向けて突出するように設けられている。車輪31の外周には、被清掃面に対する車輪31の滑りを抑制する軟質材料が設けられてもよい。
自走式掃除機10は、例えば、図示されない付勢バネを備える。車輪31は、この付勢バネによって、下方に付勢されている。付勢バネは、自走式掃除機10が被清掃面上の溝または段差等に差し掛かった場合に、車輪31を下方に突出させる。
本実施の形態に係る自走式掃除機10は、車輪突出検出センサー35を備える。車輪突出検出センサー35は、車輪31の下方への突出量が所定以上となったことを検出するためのセンサーである。
また、自走式掃除機10は、従動輪22bを備える。従動輪22bは、例えば、底面22aの後側部分の中央部分に設けられる。被清掃面上において、自走式掃除機10は、床左右の車輪31と従動輪22bとによって支持される。従動輪22bは、自走式掃除機10の進行方向に応じて左右に動きながら回転する。
本実施の形態に係る自走式掃除機10は、車輪31の下方への突出量を所定の量に調節するための車輪突出量調節部36を備える。車輪突出量調節部36は、例えば、底面22aに設けられる自走式掃除機10は、一対の車輪突出量調節部36を備える。図2に示されるように、車輪突出量調節部36は、平面視において車輪31の内側に位置するように設けられる。
車輪突出量調節部36は、例えば、前後に摺動可能なスライドレバー36aと、このスライドレバー36aを支持するガイド36bと、によって構成される。ギヤユニット33は、スライドレバー36aが嵌合可能な留め穴37を複数有する。ギヤユニット33の上下移動は、スライドレバー36aが留め穴37に嵌合することで制限される。車輪31が所定量だけ下方に突出した状態でスライドレバー36aが留め穴37に嵌合することで、車輪31の下方への突出量が上記の所定量で維持される。
また、本実施の形態において、ボディ20内に配置された清掃ユニット40は、吸込口体41および接続管42を有する。一例として、吸込口体41は、ボディ20の前方部分に、一体的に形成されている。
接続管42は、管状の部材である。接続管42の一端側は、集塵ユニット60に接続される。接続管42の他端側は、吸込口体41に接続される。
吸込口体41の底面には、吸込口43が形成される。吸込口43は、ごみおよび空気を吸い込むための開口である。上記したように、一例として、吸込口体41は、ボディ20の前方部分に、一体的に形成されている。本実施の形態において、吸込口43は、下ケース22の前方部分に形成されている。
吸込口体41の内部には、風路41aが形成されている。風路41aは、吸込口43を介して、自走式掃除機10の外部と通じている。接続管42の内部には、風路42aが形成されている。風路41aは、風路42aと連通する。風路42aは、風路41aおよび吸込口43を介して、自走式掃除機10の外部と通じている。
本実施の形態において、清掃ユニット40は、アジテーター44を備えている。アジテーター44は、回転することによって被清掃面からごみを掻き上げるものである。アジテーター44は、風路41aに配置される。アジテーター44は、吸込口43の近傍に配置される。アジテーター44は、吸込口体41に対して回転自在な状態で設けられる。
図5は、実施の形態1のアジテーター44の斜視図である。図5に示されるように、アジテーター44は、複数の除塵体45および軸46を有する。
除塵体45は、例えば、軟質の樹脂材料によって形成される。除塵体45は、例えば、アジテーター44の軸方向に沿う板状の部材である。アジテーター44は、例えば、四枚の除塵体45を有する。これらの板状の除塵体45は、軸46の外周に、つるまき状に設けられる。除塵体45同士の間には、一定の間隔が形成される。なお、除塵体45は、例えば、繊維質のブラシ毛等によって形成されてもよい。
アジテーター44は、軸46を中心として回転自在な状態で支持される。除塵体45は、アジテーター44の回転時に吸込口43から吸込口体41の外へ突出するように設けられる。アジテーター44の回転方向は、吸込口43から突出した除塵体45が被清掃面において前方から後方に向かうように設定される。
清掃ユニット40は、アジテーター44を回転させるためのモーター47およびギヤ48を有する。モーター47は、例えば、吸込口体41の内部に設けられる。ギヤ48は、モーター47とアジテーター44との間に設けられる。ギヤ48は、モーター47の回転をアジテーター44に伝達する。
本実施の形態に係る自走式掃除機10は、吸込口43の周囲を覆う吸込口枠体43aを備える。吸込口枠体43aは、下方から着脱可能に構成されている。吸込口枠体43aは、例えば、係止爪43bおよび係止レバー43cを有する。例えば、係止爪43bおよび係止レバー43cは、それぞれ、2つずつ形成されている。吸込口枠体43aは、係止爪43bおよび係止レバー43cによって、自走式掃除機10の本体に着脱される。
また、吸込口枠体43aには、起毛43dが設けられる。起毛43dは、吸込口43の後方に位置する。起毛43dは、吸込口43よりも下方に突出する。
吸引ユニット50は、上記のように構成された清掃ユニット40の後方に配置される。吸引ユニット50は、例えば、ファンユニット51、ダクト52、パッキン52aおよびダクト53を有する。
ファンユニット51は、下ケース22に取り付けられる。図3に示されるように、ファンユニット51の内部には、気流を発生させるファン51aと、当該ファン51aを回転させるファンモータ51bと、が設けられている。ファンユニット51の内部は、ダクト52を介して集塵ユニット60の内部に連通する。ファンユニット51とダクト52とは、パッキン52aによってシールされている。ファンユニット51は、ダクト52の後部に接続している。
集塵ユニット60は、清掃ユニット40と吸引ユニット50との間に配置される。すなわち、吸引ユニット50は、集塵ユニット60の後方に配置されている。ファン51aが駆動すると、集塵ユニット60からダクト53に向けて空気が流れる。
集塵ユニット60は、例えば、集塵ボックス61および集塵フィルター62を有する。集塵ボックス61は、ごみを捕集する容器状の部材である。集塵フィルター62は、空気中のごみを捕捉するフィルターである。集塵フィルター62は、集塵ボックス61に着脱自在に取り付けられる。
例えば、集塵ボックス61は、下ケース22に設けられた集塵ボックス収容部63に着脱自在に取り付けられる。集塵ボックス61の上部には、使用者が当該集塵ボックス61を着脱するための取っ手61aが設けられる。
集塵ボックス収容部63に取り付けられた集塵ボックス61は、接続管42の一端側に接続される。接続管42の他端側には、吸込口体41が接続されている。吸込口体41は、接続管42を介して、集塵ボックス61に接続される。集塵ボックス61の内部の空間は、風路42aに連通する。集塵ボックス61の内部の空間は、風路42aを介して、風路41aに連通する。接続管42の一端側と集塵ボックス61との接続部分は、パッキン61bによってシールされる。
本実施の形態における上カバー21は、集塵ユニット60を上方から覆う蓋体の一例とである。蓋体の一例である上カバー21は、開閉自在に設けられている。上カバー21を開閉するための具体的な構造については、後述する。
ダクト53内には、上方と下方とに分岐する風路が形成されている。ダクト53内には風路切替弁54が設けられる。風路切替弁54は、回動軸54aを中心にして上下に回動可能に構成されている。風路切替弁54には、ダクト53の外部への空気の漏れを防ぐためのパッキン54bが設けられる。
風路切替弁54は、弁駆動部54cによって、回動軸54aを中心に上下に回動する。ダクト53内を流れる空気が送出される方向は、風路切替弁54の状態によって、上方または下方に選択的に切り替えられる。
例えば、風路切替弁54が下に回動すると、ダクト53内を流れる空気は当該ダクト53から上方へ送出される。風路切替弁54が下に回動した状態では、集塵ユニット60を通過した空気は、上カバー21に形成された上部排気口55から上方へ排出される。
また、風路切替弁54が上に回動すると、ダクト53内を流れる空気は当該ダクト53から下方へ送出される。風路切替弁54が上に回動した状態では、集塵ユニット60を通過した空気は、乾燥ユニット70に送出される。
風路切替弁54は、自走式掃除機10が床面清掃動作モードで運転する際に下に回動する。これにより、自走式掃除機10が床面清掃動作モードで運転する際には、集塵ユニット60を通過した空気は、自走式掃除機10の上面側に設けられた上部排気口55から排出される。
風路切替弁54は、自走式掃除機10が寝具清掃動作モードで運転する際に上に回動する。これにより、自走式掃除機10が寝具清掃動作モードで運転する際には、集塵ユニット60を通過した空気は、乾燥ユニット70に送出される。
乾燥ユニット70は、吸引ユニット50の後方に配置される。乾燥ユニット70は、ヒーター71およびヒーターケース72を有する。ヒーター71は、ヒーターケース72の内部に保持される。ヒーターケース72は、ダクト53に接続される。
ヒーターケース72の下方において、底面22aには、温風出口73が形成される。温風出口73は、複数の孔によって構成される。
自走式掃除機10が寝具清掃動作モードで運転する際、ダクト53を流れた空気は、ヒーターケース72の内部へ送られる。ヒーターケース72の内部へ送られた空気は、ヒーター71によって加熱される。ヒーター71によって加熱された空気は、温風出口73から、自走式掃除機10の外部へ送られる。本実施の形態の自走式掃除機10は、このようにして、温風を外部へ供給することができる。
ヒーター71は、例えばPTC特性をもつ発熱素子を使用した装置である。PTCとは、Positive Temperature Coefficientの略称である。PTCとは、正温度係数を意味する。ヒーター71の発熱素子の電気抵抗は、ヒーターケース72の内部へ送られる空気の量に応じて変化する。PTC特性をもつ発熱素子を使用したヒーター71は、自己の温度を制御する機能を有する。
ヒーター71の温度は、ヒーターケース72の内部へ送られる空気の量に応じて、一定の範囲に保たれるように制御される。これにより、自走式掃除機10から供給される温風の温度は、一定の範囲に保たれる。自走式掃除機10は、過度に高温な温風を外部に供給することがない。
制御ユニット80および電源ユニット90は、ボディ20の内部に配置される。例えば、制御ユニット80は、吸引ユニット50の下方に配置される。例えば、電源ユニット90は、集塵ユニット60の下方に配置される。例えば、電源ユニット90は、下ケース22の底部に取り付けられる。
操作表示ユニット85は、例えば、清掃ユニット40の上方に配置される。制御ユニット80と操作表示ユニット85と電源ユニット90とは、電気的に接続されている。
操作表示ユニット85は、例えば、操作表示基板86、床面清掃モード動作ボタン87a、動作スイッチ87b、寝具清掃モード動作ボタン87c、動作スイッチ87d、上カバー検出スイッチ88、上カバー検出スイッチ用開口88aおよび表示部89を有する。
床面清掃モード動作ボタン87aおよび動作スイッチ87bは、自走式掃除機10を床面清掃動作モードで運転させるためのものである。動作スイッチ87bの状態は、床面清掃モード動作ボタン87aが使用者に押下されることで変化する。自走式掃除機10は、使用者が床面清掃モード動作ボタン87aを操作することで動作スイッチ87bがオンの状態になると、床面清掃動作モードでの運転を開始する。
寝具清掃モード動作ボタン87cおよび動作スイッチ87dは、自走式掃除機10を寝具清掃動作モードで運転させるためのものである。動作スイッチ87dの状態は、寝具清掃モード動作ボタン87cが使用者に押下されることで変化する。自走式掃除機10は、使用者が寝具清掃モード動作ボタン87cを操作することで動作スイッチ87dがオンの状態になると、寝具清掃動作モードでの運転を開始する。
操作表示基板86は、動作スイッチ87bの状態に関する情報および動作スイッチ87dの状態に関する情報を、電気信号として制御ユニット80に伝える。制御ユニット80は、操作表示基板86から出力された電気信号に応じて、自走式掃除機10が床面清掃動作モードまたは寝具清掃動作モードで運転するように、各機器を制御する。
表示部89は、自走式掃除機10の関する各種の情報を表示する機器である。表示部89は、例えば、複数のLED等によって構成される。表示部89は、自走式掃除機10の動作状態に関する情報を表示する。自走式掃除機10の動作状態に関する情報は、例えば、現在選択されている運転モードの情報および運転時において発生した異常の情報等である。
操作表示基板86は、制御ユニット80から、自走式掃除機10の動作状態に関する情報を電気信号として受ける。操作表示基板86は、制御ユニット80から出力された電気信号に応じて、自走式掃除機10の動作状態に関する情報を表示部89に表示させる。
本実施の形態において、上カバー21は開閉自在に構成されている。上カバー検出スイッチ88は、上カバー21の状態を検出するためのスイッチである。上カバー検出スイッチ88は、上カバー21に設けられた検出レバー21dが当該上カバー検出スイッチ88を押すことで状態が変化する。検出レバー21dは、上カバー検出スイッチ用開口88aから差し込まれることで、上カバー検出スイッチ88に接触する。上カバー検出スイッチ88および検出レバー21dのより具体的な説明については、後述する。
電源ユニット90は、例えば、蓄電池91、回路基板92および電源ケース93を有する。回路基板92は、蓄電池91から供給される電圧および電流の値を制御する。また、回路基板92は、蓄電池91の温度を制御することで、当該蓄電池91を保護する。電源ケース93は、蓄電池91および回路基板92を収容する。
電源ユニット90は、蓄電池91を充電するための充電端子94を有する。充電端子94は、下ケース22の底面22aから外部へ露出する。充電端子94は、外部の充電機器に接続可能に構成される。蓄電池91には、充電端子94を介して、外部の充電機器から電力が供給される。
また、本実施の形態の自走式掃除機10は、被清掃面検出センサー81を備える。被清掃面検出センサー81は、被清掃面の状態を検出する光学式のセンサー機器である。
自走式掃除機10は、例えば、6個の被清掃面検出センサー81を備える。6個の被清掃面検出センサー81は、例えば、下ケース22の外周部の近傍に設けられる。例えば、6個の被清掃面検出センサー81のうちの3つは、下ケース22の底面22aの前側部分に設けられる。例えば、残り3つの被清掃面検出センサー81は、下ケース22の底面22aの後側部分に設けられる。被清掃面検出センサー81は、下ケース22の外周部が被清掃面上の被清掃面検出センサー81は、制御ユニット80に接続される。
被清掃面検出センサー81は、それぞれ、センサーカバー81aに囲われている。センサーカバー81aは、赤外線を透過する樹脂で形成されている。
図6は、実施の形態1の被清掃面検出センサー81の斜視図である。図6に示されるように、被清掃面検出センサー81は、赤外線発光部82と赤外線受光部83とを有する。赤外線発光部82と赤外線受光部83とは、自走式掃除機10の使用時に被清掃面に対向するように配置される。赤外線発光部82は、被清掃面に向けて赤外光を発する。赤外線受光部83は、被清掃面で反射した赤外光を受ける。
赤外線受光部83が受ける赤外光の量は、被清掃面検出センサー81と被清掃面との位置関係によって変化する。赤外線受光部83が受ける赤外光の量は、被清掃面検出センサー81と被清掃面とが近づくほど多くなる。赤外線受光部83が受ける赤外光の量は、被清掃面検出センサー81と被清掃面とが離れるほど少なくなる。被清掃面検出センサー81は、赤外線受光部83が受ける赤外光の量に基づいて、被清掃面上の溝および段差を検出する。
上記したように、上カバー21は、開閉自在に設けられている。例えば、上カバー21の後端部には、ヒンジ21aが設けられている。ヒンジ21aは、下ケース22の後部の上部に設けられたヒンジガイド22cに嵌合する。ヒンジガイド22cは、ヒンジ21aの動きをガイドする部材である。上カバー21は、このヒンジ21aを支点として回動することで開閉する。
また、ヒンジ21aには、一対の突起21bが設けられる。ヒンジガイド22cは、上突起22dおよび下突起22eを有する。上突起22dおよび下突起22eは、一対の突起21bに係合可能に形成されている。
図7は実施の形態1における上カバー21が90°開いたときの自走式掃除機10の本体の平面図である。図8は、実施の形態1における上カバー21が90°開いたときの自走式掃除機の10の本体の縦断面図である。
使用者は、上カバー21の前端を持ち上げることで、上カバー21を開くことができる。下ケース22には、上カバー21の前端付近の位置に、指掛け用切り欠き22fが形成されている。指掛け用切り欠き22fは、使用者の指を上カバー21の前端に掛かりやすくするための切り欠きである。
使用者は、上カバー21を開く場合、上カバー21に対して上方向の力を加える。このとき、ヒンジ21aおよびヒンジガイド22cのいずれかがたわむことによって、突起21bが下突起22eを乗り越える。これにより、上カバー21が開いた状態になる。上カバー21の前端がさらに持ち上げられると、ヒンジ21aおよびヒンジガイド22cのいずれかがたわむことによって、突起21bが上突起22dを乗り越える。突起21bが上突起22dを乗り越えると、上カバー21は90°開いた状態に保持される。
図8に示されるように、上カバー21が開いた状態において、使用者は、集塵ボックス61を集塵ボックス収容部63から取り外すことができる。使用者は、取っ手61aを引き上げることにより、容易に集塵ボックス61を取り外すことができる。また、使用者は、集塵ボックス収容部63から取り外された集塵ボックス61から、集塵フィルター62を取り外すことができる。使用者は、集塵ボックス収容部63から集塵ボックス61を取り外した上で、集塵フィルター62を当該集塵ボックス61から取り外すことで、当該集塵ボックス61内のごみを外部に捨てることができる。
上記した検出レバー21dは、図7および図8に示されるように、上カバー21の前端付近の下側部分に設けられている。検出レバー21dは、上カバー21が押し下げられた際に、上カバー検出スイッチ用開口88aを通って上カバー検出スイッチ88を押す。上カバー検出スイッチ88は、検出レバー21dに押されることで、作動する。
上カバー検出スイッチ88は、例えば、上カバー21の開閉を検出する機能を有する。また、上カバー検出スイッチ88は、閉じた状態の上カバー21に加えられる下向きの力を検出する機能を有していてもよい。上カバー検出スイッチ88は、例えば、上カバー21の上に物が載せられていることを検出する機能を有していてもよい。
また、図7および図8に示されるように、上カバー21には、ボタン開口21eが形成されている。ボタン開口21eは、床面清掃モード動作ボタン87aおよび寝具清掃モード動作ボタン87cの位置に合わせた位置に配置されている。使用者は、ボタン開口21eを介して、床面清掃モード動作ボタン87aおよび寝具清掃モード動作ボタン87cを押すことができる。
また、本実施の形態の自走式掃除機10は、さらに、バンパー23を備える。バンパー23は、自走式掃除機10の側方の障害物を検出するための可動体である。バンパー23は、下ケース22の側面を取り囲むように配置される。バンパー23は、下ケース22の側面に設けられたバンパーガイド23aに保持される。バンパーガイド23aは、バンパー23を、水平方向に摺動可能な状態で保持する。また、バンパー23は、例えば、4つの支持板23bと4つの作動板23cとを有する。
図9は、実施の形態1における自走式掃除機10のバンパー23に関連する部分の平面図である。図10は、実施の形態1におけるバンパー23の作動板23c付近の縦断面図である。図11は、実施の形態1におけるバンパー23が力を受けた時の作動板23c付近の縦断面図である。
4つの作動板23cは、それぞれ、自走式掃除機10の前方左側部分と前方右側部分と後方左側部分と後方右側部分とに配置される。例えば、4つの作動板23cは、それぞれm平面視における自走式掃除機10の本体の中央からの距離が均等になる位置に配置される。例えば、平面視における自走式掃除機10の本体の中央と作動板23cとを結ぶ仮想線は、自走式掃除機10の前後方向に対して45°傾斜する。
支持板23bは、下ケース22の側面に形成された支持板スリット23dから下ケース22の内部に向かって延びる。支持板23bは、切り欠き部23eを有する。下ケース22には、4つの切り欠き部23eのそれぞれに対応する位置に、バンパー支持ボス23fが設けられる。
バンパー支持ボス23fには、それぞれ、ワッシャー23gとネジ23hとが取り付けられる。支持板23bは、バンパー支持ボス23fとワッシャー23gとの間を摺動自在に設けられる。切り欠き部23eの幅は、ネジ23hの直径よりも大きい。バンパー23は、水平方向の全方向に摺動自在な状態で支持される。
作動板23cは、下ケース22の側面に形成された作動板スリット23iから下ケース22の内部に向かって延びる。作動板23cは、自走式掃除機10の前後方向に対して45°傾斜した傾斜面23jを有する。
また、下ケース22の内部には、障害物検出センサー23k、バネ23m、ストッパー23nおよびセンサー支持板23pが設けられる。
障害物検出センサー23kは、スイッチ部とレバーとを有するマイクロスイッチである。障害物検出センサー23kは、自走式掃除機10の側方にある物および壁などの障害物を検出するセンサーである。障害物検出センサー23kは、傾斜面23jの移動によりレバーが押されると、電気接点を導通するように構成されている。
バネ23mは、作動板23cが外部から力を受けない状態にあるとき、障害物検出センサー23kが作動しないように傾斜面23jを初期位置に戻す。ストッパー23nは、作動板23cの移動を制限する部材である。ストッパー23nは、障害物検出センサー23kに過度の力が加わることを防止する。また、ストッパー23nは、バネ23mを保持する。
センサー支持板23pは、バンパーガイド23aの内側に設けられる。センサー支持板23pは、障害物検出センサー23k、バネ23mおよびストッパー23nを支持する。
センサー支持板23p、障害物検出センサー23k、バネ23mおよびストッパー23nは、下ケース22の内部に4組設けられる。センサー支持板23p、障害物検出センサー23k、バネ23mおよびストッパー23nは、作動板23cに対応する位置に配置される。バンパー23は、上下方向をバンパー支持ボス23fとワッシャー23gとによって支持される。バンパー23は、水平方向を4つのバネ23mによって支持される。バンパー23が外部から水平方向のどの方向への力を受けても、4つの障害物検出センサー23kのうちの1つもしくは2つが作動する。
図12は、実施の形態1における自走式掃除機10のバンパー23が前方から力を受けたときのバンパー23に関連する部分の平面図である。図13は実施の形態1における自走式掃除機10のバンパー23が前方右方向から力を受けた時のバンパー23に関連する部分の平面図である。図12と図13とにおいて、破線は、バンパー23が力を受けていない初期状態におけるバンパー23の位置を示す。
図12に示されるように、バンパー23が前方から力を受けると、前方左右の2つの作動板23cの両方が、それぞれに対応する障害物検出センサー23kを作動させる。このとき、後方左右の2つの作動板23cは、それぞれに対応する障害物検出センサー23kから離れる。
図13に示されるように、バンパー23が前方右方向から力を受けると、前方右の作動板23cのみが、障害物検出センサー23kを作動させる。このとき、他の3つの作動板23cは、それぞれに対応する障害物検出センサー23kから離れる。
このように、作動する障害物検出センサー23kの組み合わせを監視することにより、水平方向8方向のどの方向からの力を受けているかを検出することができる。
なお、障害物検出センサー23kは、マイクロスイッチに限らず、例えば、光学式センサーまたは超音波センサーであってもよい。障害物検出センサー23kは、自走式掃除機10の本体の側方の障害物を検出可能であれば、任意の方式の機器として構成され得る。
図14は、実施の形態1における自走式掃除機の制御ユニットの機能を示すブロック図である。制御ユニット80は、動作スイッチ87b、動作スイッチ87d、被清掃面検出センサー81、障害物検出センサー23k、上カバー検出スイッチ88、エンコーダー32bに電気的に接続される。また、制御ユニット80は、駆動ユニット30の車輪用モーター32、清掃ユニット40のモーター47、吸引ユニット50のファンモータ51b、乾燥ユニット70のヒーター71および操作表示ユニット85の表示部89に電気的に接続される。制御ユニット80は、車輪用モーター32、モーター47、ファンモータ51b、ヒーター71、弁駆動部54cおよび表示部89を制御する。
制御ユニット80は、車輪用モーター32、モーター47、ファンモータ51b、ヒーター71、弁駆動部54cおよび表示部89を制御するための回路を有する。この回路には、電源ユニット90から電力が供給される。車輪用モーター32、モーター47、ファンモータ51b、ヒーター71、弁駆動部54cおよび表示部89には、制御ユニット80の回路を介して、電源ユニット90から電力が供給される。
なお、車輪用モーター32、モーター47、ファンモータ51b、ヒーター71、弁駆動部54cおよび表示部89は、制御ユニット80を介さずに電源ユニット90に直接的に接続されてもよい。車輪用モーター32、モーター47、ファンモータ51b、ヒーター71、弁駆動部54cおよび表示部89には、電源ユニット90から直接的に電力が供給されてもよい。
本実施の形態におけるボディ20および当該ボディに固定された各種の機器は、自走式掃除機10の本体の一例である。本実施の形態におけるボディ20、駆動ユニット30、吸引ユニット50、集塵ユニット60、乾燥ユニット70、制御ユニット80、操作表示ユニット85、電源ユニット90、被清掃面検出センサー81、障害物検出センサー23k、上カバー検出スイッチ88は、自走式掃除機10の本体を構成している。
本開示では、自走式掃除機10の本体を単に「本体」とも称する。また、この「本体」を、「自走式掃除機本体」とも称する。本実施の形態における下ケース22の底面22aは、自走式掃除機本体の底面である。また、車輪31および吸込口43は、自走式掃除機本体に備えられている。
自走式掃除機10の本体は、移動手段の一例である駆動ユニット30によって進行方向へ移動する。自走式掃除機10の本体は、駆動ユニット30によって前後進および左右旋回することができる。前述したように、駆動ユニット30は、自走式掃除機10の本体の左右に1つずつ設けられている。車輪31も、本体の左右にそれぞれ設けられている。本体を前後進させる場合には、左右の車輪31の両方を同方向に同じ回転速度で回転させればよい。
本体を左右に旋回させる方法には、例えば、次の3つの方法が考えられる。1つめは、いわゆる信地旋回である。すなわち、左右の車輪31の一方を停止させた状態で他方を回転させることで本体を旋回させる旋回方法である。2つめは、いわゆる超信地旋回である。すなわち、左右の車輪31の両方を反対方向に同じ回転速度で回転させることで本体を旋回させる旋回方法である。3つめは、いわゆる緩旋回である。すなわち、左右の車輪31の両方を同方向に異なる回転速度で回転させることで本体を旋回させる旋回方法である。自走式掃除機10の本体の旋回には、これら3つの旋回方法のうちのどの旋回方法が用いられてもよい。
ここで、上記のように構成された自走式掃除機10が床面F1の清掃を行う動作について説明する。
図3に示されるように、自走式掃除機10が床面F1上に置かれると、自走式掃除機10の本体は、左右の車輪31および従動輪22bによって支持される。このとき、底面22aおよび吸込口43は、床面F1から離れている。底面22aは、例えば、床面F1から約10mm離れている。吸込口43は、例えば、床面F1から約3mm離れている。また、起毛43dは床面F1に接触する。アジテーター44の除塵体45も、床面F1に接触する。
自走式掃除機10の本体を支持する車輪31は、ハウジング34内へ押し込まれた状態になる。自走式掃除機10が床面F1上に置かれた際、底面22aからの車輪31の突出量は、予め設定された最小量となる。
上記した通り、自走式掃除機10は、使用者によって床面清掃モード動作ボタン87aが操作されて動作スイッチ87bがオンの状態になると、床面清掃動作モードでの運転を実行する。床面清掃動作モードにおいて、自走式掃除機10は、床面F1を清掃することに適した動作を行う。
例えば、動作スイッチ87bが使用者によってオンの状態にされると、まず制御ユニット80および被清掃面検出センサー81が起動して床面清掃動作モードでの運転が開始する。上記したように、被清掃面検出センサー81は、赤外光の発光および受光を行う。被清掃面検出センサー81は、受光した赤外光の量に応じた信号を制御ユニット80へ送る。
制御ユニット80は、被清掃面検出センサー81から送られた信号に基づいて、床面F1に対する自走式掃除機10の位置の状態を判定する。制御ユニット80は、例えば、被清掃面検出センサー81が受光した赤外光の量が予め設定された閾値以上である場合、自走式掃除機10が床面F1上の清掃対象領域にあると判定する。制御ユニット80は、例えば、被清掃面検出センサー81が受光した赤外光の量が予め設定された閾値未満である場合、自走式掃除機10が床面F1上の溝または段差に到達したか判定する。
床面清掃動作モードでの運転が行われる際、制御ユニット80は、風路切替弁54を下に回動させる。また、制御ユニット80は、自走式掃除機10が前進するように車輪用モーター32を駆動させる。さらに、制御ユニット80は、ファンモータ51bおよびモーター47を駆動させる。
ファンモータ51bが駆動すると、ファン51aが回転して集塵ボックス61の内部が減圧する。ファン51aは、吸込口43から、風路41aおよび風路42aを介し、集塵ボックス61の内部へ向かう気流を発生させる。これにより、床面F1上のごみが空気と共に吸込口43から風路41aへ吸引される。
また、モーター47が駆動すると、アジテーター44が回転する。床面F1上のごみは、除塵体45によって掻き上げられ、空気と共に吸込口43から風路41aへ吸引される。起毛43dは、除塵体45によって掻き上げられたごみが吸込口43の後方に飛ばされることを防止する。
風路41aへ吸引されたごみと空気とは、集塵ボックス61へ流入する。集塵ボックス61の内部において、ごみは、集塵フィルター62に捕集される。空気は、集塵フィルター62を通過する。ごみと空気との混合物は、集塵フィルター62を通過することで、清浄な空気となる。清浄な空気は、吸引ユニット50を介して、上部排気口55より排気される。
制御ユニット80は、自走式掃除機10の前進中にバンパー23が壁などの障害物に接触した場合、および、被清掃面検出センサー81が溝または段差を検出した場合、予め設定された距離だけ後進するように自走式掃除機10の動作を制御する。このとき、制御ユニット80は、後進後の自走式掃除機10が進行方向を変えて前進するように、自走式掃除機10の動作を制御する。
上記のように、自走式掃除機10は、被清掃面の床面F1上を自律的に走行しながら当該床面F1を清掃することができる。
被清掃面検出センサー81による溝および段差の検出がされずに自走式掃除機10が走行を継続した場合、車輪31が当該溝および段差に落ち込むことが有りうる。このような場合、車輪31の底面22aの突出量が大きくなる。例えば、制御ユニット80は、車輪突出検出センサー35が検出した車輪31の突出量が閾値以上になった場合、車輪用モーター32、ファンモータ51bおよびモーター47を停止させる。また、制御ユニット80は、表示部89に、自走式掃除機10に異常が発生していることを示す情報の表示を行わせる。
また、図15は、実施の形態1の寝具清掃用アタッチメント100の平面図である。図16は、実施の形態1の寝具清掃用アタッチメント100の縦断面図である。本実施の形態に係る自走式掃除機10は、この寝具清掃用アタッチメント100を更に備えていることを特徴としている。
自走式掃除機10の本体は、寝具清掃用アタッチメント100を装着可能に構成されている。寝具清掃用アタッチメント100は、自走式掃除機10の本体に着脱自在である。寝具清掃用アタッチメント100は、自走式掃除機10の本体から取り外された状態において、一体の部品となっている。すなわち、寝具清掃用アタッチメント100の各構成要素は、一体の部品を構成している。寝具清掃用アタッチメント100は、例えば、樹脂材料から形成される。
図17は、実施の形態1の寝具清掃用アタッチメント100を装着した状態の自走式掃除機10の縦断面図である。図18は、実施の形態1の寝具清掃用アタッチメントを装着した状態で敷き布団F2上に置かれた自走式掃除機10の縦断面図である。
寝具清掃用アタッチメント100は、自走式掃除機10の本体に装着された際に当該本体の底面を覆うように構成される。本実施の形態において、寝具清掃用アタッチメント100は、下ケース22の底面22aを覆うように構成されている。また、一例として、寝具清掃用アタッチメント100は、自走式掃除機10の本体の側面の下部を覆うように構成されている。
本実施の形態において、自走式掃除機10の本体には、寝具清掃用アタッチメント100を装着するための嵌合穴95が設けられている。また、寝具清掃用アタッチメント100は嵌合爪102を備えている。嵌合穴95と嵌合爪102とは、それぞれ、互いに噛み合う形状に形成されている。嵌合穴95は、例えば、下ケース22に形成されている。嵌合爪102は、例えば、寝具清掃用アタッチメント100の側面部101に備えらえている。
嵌合爪102が嵌合穴95に嵌合することで、寝具清掃用アタッチメント100は自走式掃除機10の本体に装着される。嵌合爪102が嵌合穴95から外れることで、寝具清掃用アタッチメント100は自走式掃除機10の本体から着脱される。
寝具清掃用アタッチメント100は、例えば、4つの嵌合爪102を備えている。4つの嵌合爪102のそれぞれは、例えば、寝具清掃用アタッチメント100の前部と後部と左部と右部とに設けられている。また、自走式掃除機10の本体には、例えば、4つの嵌合穴95が設けられている。4つの嵌合穴95のそれぞれは、例えば、下ケース22の前部と後部と左部と右部とに設けられている。
上記のように構成された寝具清掃用アタッチメント100は、使用者によって自走式掃除機10の本体の底面に押し付けられることで、当該本体に装着される。寝具清掃用アタッチメント100が押し付けられると、側面部101がたわむ。これにより、側面部101に備えられた嵌合爪102が嵌合穴95に嵌合する。また、使用者は、側面部101をたわませることで、嵌合爪102を嵌合穴95から引き抜くことができる。
寝具清掃用アタッチメント100は、底面部103を備える。底面部103は、寝具清掃用アタッチメント100の底面をなす部分である。底面部103は、下ケース22の底面22aを覆う。本実施の形態における底面部103は、自走式掃除機本体の底面を覆う底面カバー部の一例である。自走式掃除機本体の底面に汚れが付着している際、寝具清掃用アタッチメント100が装着されると、上記の汚れは当該寝具清掃用アタッチメント100によって覆われた状態になる。
図15に示されるように、寝具清掃用アタッチメント100は、吸込口用孔104を備える。吸込口用孔104は、底面部103を構成する部材を貫通する孔として形成されている。寝具清掃用アタッチメント100が自走式掃除機10の本体に装着された状態において、吸込口用孔104は、吸込口43に連通する。
一例として、吸込口用孔104の周縁部にはパッキン104aが設けられる。寝具清掃用アタッチメント100が自走式掃除機10の本体に装着された状態において、パッキン104aは、吸込口43の周縁部に密着する。寝具清掃用アタッチメント100が装着された状態の自走式掃除機10の動作時には、空気およびごみが吸込口用孔104を経由してから吸込口43へ導かれる。パッキン104aは、吸込口用孔104を通過した空気が外へ漏れ出すことを防止する。
図15等に示されるように、本実施の形態の寝具清掃用アタッチメント100は、ガード体104bを備える。ガード体104bは、例えば、棒状の部材として形成される。ガード体104bは、吸込口用孔104の前後に亘って形成される。寝具清掃用アタッチメント100は、一例として、複数のガード体104bを備える。複数のガード体104bは、吸込口用孔104を複数に分割するように構成されている。
ガード体104bは、寝具上のシーツ等の物が吸込口43の奥に入り込むことを抑制する。ガード体104bは、寝具上のシーツ等の物がアジテーター44の除塵体45に巻き込まれることを防止する。ガード体104bは、寝具清掃用アタッチメント100が自走式掃除機10の本体に装着された状態において除塵体45に干渉しない位置に設けられる。ガード体104bは、寝具清掃用アタッチメント100が自走式掃除機10の本体に装着された状態において除塵体45に干渉しない形状に形成される。
本実施の形態の寝具清掃用アタッチメント100は、一対の車輪用孔105を備える。車輪用孔105は、底面部103を構成する部材を貫通する孔として形成されている。なお、車輪用孔105は、寝具清掃用アタッチメント100の端部に差し掛かる切り欠きとして形成されていてもよい。寝具清掃用アタッチメント100が自走式掃除機10の本体に装着された状態において、車輪31は車輪用孔105を通って下方へ突出する。自走式掃除機10は、寝具清掃用アタッチメント100が装着された状態においても、被清掃面上を走行することができる。車輪用孔105は、車輪31の突出量が最大となる状態において、車輪31と干渉しない大きさに構成される。
また、図15から図18に示されるように、寝具清掃用アタッチメント100は遮蔽板105aを備えている。遮蔽板105aは、下方に突出する板状の部材である。遮蔽板105aは、各車輪用孔105の左右両側に設けられている。
遮蔽板105aは、自走式掃除機10を側方から見た場合に車輪31の外周と車輪用孔105との2つの交点を覆うように構成されている。2つの交点とは、前側の交点と後側の交点とである。遮蔽板105aは、車輪31の前後に亘るように構成されている。上記のように構成された遮蔽板105aは、シーツ等が車輪31と車輪用孔105の隙間に巻き込まれることを防止するための部材である。
なお、遮蔽板105aは、自走式掃除機10を側方から見た場合に上記の2つの交点の何れか一方を覆うように構成されていてもよい。遮蔽板105aは、自走式掃除機10を側方から見た場合に車輪31の前側と後側のいずれか一方に差し掛かるように構成されていてもよい。
また、寝具清掃用アタッチメント100は、突状部106を備える。突状部106は、吸込口用孔104の後方で、左右の車輪用孔105の間に設けられる。突状部106は、底面部103およびガード体104bよりも、被清掃面側に突出している。寝具清掃用アタッチメント100が自走式掃除機10の本体に装着された状態において、車輪31は、突状部106よりもさらに被清掃面側に突出している。
また、寝具清掃用アタッチメント100は、複数の孔から構成される温風出口用孔107を備える。温風出口用孔107は、寝具清掃用アタッチメント100の底面部分に設けられている。温風出口用孔107は、突状部106の後方に位置する。温風出口用孔107は、突状部106の底面から突状部106の後方に亘って形成されている。寝具清掃用アタッチメント100が自走式掃除機10の本体に装着された状態において、温風出口用孔107は、温風出口73に連通する。
寝具清掃用アタッチメント100は、温風出口73と温風出口用孔107とを繋ぐ風路を形成する温風出口風路リブ108を備える。この温風出口風路リブ108には、パッキン108aが設けられている。パッキン108aは、温風出口73の周縁部に密着する。パッキン108aは、温風出口73から温風出口用孔107へ導かれる温風が外へ漏れ出すことを防止する。
また、本実施の形態の寝具清掃用アタッチメント100は、当該寝具清掃用アタッチメント100が自走式掃除機10の本体に装着された状態において光学式の被清掃面検出センサー81の動作を妨げないように構成されてことを特徴としている。すなわち、光学式の被清掃面検出センサー81は、寝具清掃用アタッチメント100が自走式掃除機10の本体に装着された状態においても動作可能である。
具体的には、寝具清掃用アタッチメント100は、複数の被清掃面検出センサー用孔109を備える。被清掃面検出センサー用孔109は、底面部103を形成する部材に形成された孔である。寝具清掃用アタッチメント100の底面部分は、被清掃面検出センサー用孔109によって開口している。
寝具清掃用アタッチメント100は、例えば、6個の被清掃面検出センサー用孔109を備える。6個の被清掃面検出センサー用孔109のそれぞれは、6個の各被清掃面検出センサー81のそれぞれに対応した位置に設けられる。
寝具清掃用アタッチメント100が自走式掃除機10の本体に装着された状態において、被清掃面検出センサー81の赤外線発光部82が被清掃面に向けて発する赤外光は、被清掃面検出センサー用孔109を通過する。また、被清掃面で反射した赤外光は、被清掃面検出センサー用孔109を通過して赤外線受光部83に受光される。本実施の形態における被清掃面検出センサー用孔109は、光学式の被清掃面検出センサー81が発した光の少なくとも一部が通るように構成された光通過部の一例である。
上記したように、寝具清掃用アタッチメント100は、自走式掃除機10の本体に装着された際に当該本体の底面を覆うように構成される。具体的には、寝具清掃用アタッチメント100は、自走式掃除機本体の底面を覆う底面カバー部の一例である底面部103を備えている。このため、例えば、床面等の掃除によって自走式掃除機10の本体の底面が汚れていたとしても、寝具清掃用アタッチメント100を装着することで、当該寝具清掃用アタッチメント100によって汚れが覆われた状態になる。寝具清掃用アタッチメント100を装着した状態の自走式掃除機10であれば、自走式掃除機10の本体の底面に付着した汚れによって寝具を汚すことなく、当該寝具を清掃することができる。
図15等に示されるように、本実施の形態の寝具清掃用アタッチメント100は、吸込口43の周囲を覆うように構成されている、また、底面22aに加えて、従動輪22bおよび起毛43dも覆うように構成されている。上記のように構成された寝具清掃用アタッチメント100によれば、底面22aに付着した汚れだけでなく、吸込口43の周囲と底と従動輪22bと起毛43dとに付着した汚れが寝具に付着することを防止することができる。
また、従動輪22bが寝具清掃用アタッチメント100によって覆われることで、敷き布団F2等の寝具に従動輪22bが沈むことがない。布団F2等の寝具を清掃する際、寝具清掃用アタッチメント100を装着して従動輪22bを覆うことで、自走式掃除機10の走行抵抗を少なくすることができる。同様に、布団F2等の寝具を清掃する際、寝具清掃用アタッチメント100を装着して起毛43dを覆うことで、自走式掃除機10の走行抵抗を少なくすることができる。
なお、寝具清掃用アタッチメント100は、必ずしも従動輪22bおよび起毛43dを覆うように構成されていなくてもよい。寝具清掃用アタッチメント100は、従動輪22bを覆う従動輪カバー部を備えていてもよいし、備えていなくてもよい。寝具清掃用アタッチメント100は、起毛43dを覆う起毛カバー部を備えていてもよいし、備えていなくてもよい。
以下、寝具清掃用アタッチメント100を装着した状態の自走式掃除機10が敷き布団F2を清掃する動作について説明する。使用者は、自走式掃除機10を敷き布団F2上で動作させる場合、予め左右の車輪31を底面22aから一定以上突出させた状態で固定させる。つまり、使用者は、車輪31が一定以上突出した状態で、車輪突出量調節部36のスライドレバー36aを留め穴37に嵌合させる。この状態で、自走式掃除機10の本体に寝具清掃用アタッチメント100が装着されると、自走式掃除機10の状態は、車輪31が車輪用孔105を通って突出した状態となる。
寝具清掃用アタッチメント100が装着された状態の自走式掃除機10は、敷き布団F2上に置かれると、図18に示されるように、底面部103によって支持された状態になる。車輪31の下端は、一例として、底面部103よりも10mm下方に突出した状態になる。車輪31は、敷き布団F2を押し下げながら当該敷き布団F2に接触する。
図18等に示されるように、吸込口用孔104は、底面部103よりも上方に設けられる。寝具清掃用アタッチメント100が装着された状態の自走式掃除機10が敷き布団F2上に置かれた際、吸込口用孔104は、例えば、底面部103よりも8mm上方にある。本実施の形態において、吸込口用孔104は、自走式掃除機10の重量によって敷き布団F2に強く押し付けられることがない。吸込口用孔104が底面部103よりも上方に設けられることで、自走式掃除機10の走行抵抗を少なくすることができる。
上記した通り、自走式掃除機10は、使用者によって寝具清掃モード動作ボタン87cが操作されて動作スイッチ87dがオンの状態になると、寝具清掃動作モードでの運転を実行する。寝具清掃動作モードにおいて、自走式掃除機10は、敷き布団F2を清掃することに適した動作を行う。
例えば、動作スイッチ87dが使用者によってオンの状態にされると、まず制御ユニット80および被清掃面検出センサー81が起動して寝具清掃動作モードでの運転が開始する。被清掃面検出センサー81は、赤外光の発光および受光を行う。被清掃面検出センサー81は、受光した赤外光の量に応じた信号を制御ユニット80へ送る。
このとき、被清掃面検出センサー81が発光および受光する赤外光は、被清掃面検出センサー用孔109を通過する。自走式掃除機10の本体に寝具清掃用アタッチメント100が装着されても、被清掃面検出センサー81は被清掃面の状態を検出することができる。
制御ユニット80は、被清掃面検出センサー81から送られた信号に基づいて、敷き布団F2に対する自走式掃除機10の位置の状態を判定する。制御ユニット80は、例えば、被清掃面検出センサー81が受光した赤外光の量が予め設定された閾値以上である場合、自走式掃除機10が敷き布団F2上の清掃対象領域にあると判定する。当該閾値は、例えば制御ユニット80に予め記憶される。
寝具清掃動作モードでの運転が行われる際、制御ユニット80は、風路切替弁54を上に回動させる。また、制御ユニット80は、自走式掃除機10が前進するように車輪用モーター32を駆動させる。さらに、制御ユニット80は、ファンモータ51bおよびモーター47を駆動させる。
なお、寝具清掃動作モードにおいては、車輪31を底面部103よりも突出させた状態で自走式掃除機10は動作する。寝具清掃動作モードにおいては、車輪31の突出量が変化したことによって車輪突出検出センサー35の状態が変化しても、制御ユニット80は、制御動作の変更を行わない。
ファンモータ51bが駆動してファン51aが回転すると、シーツSが吸込口用孔104に吸い寄せられる。シーツSは、上方に吸い寄せられる。上方に吸い寄せられたシーツSは、敷き布団F2から離れる。シーツSは、吸込口用孔104のガード体104bに遮られて、吸込口43の奥までは引き込まれることはない。図18に示されるように、上方に吸い寄せられたシーツSと敷き布団F2との間には、空間Bが形成される。
この空間Bのうち、平面視において吸込口用孔104とシーツSとが重なっていない部分には、外部から空気が流入する。また、空間B内の空気は、吸込口用孔104から吸込口43を介して風路41aへ流れる。シーツSと敷き布団F2との間にある微細なごみは、シーツSを形成する繊維同士の隙間を通じて、吸込口用孔104から風路41aへ空気と共に吸引される。
また、制御ユニット80によってモーター47が駆動させられると、アジテーター44が回転する。吸込口用孔104に吸い寄せられたシーツSは、アジテーター44の除塵体45によって揺らされる。例えば、シーツSと敷き布団F2との間にあるまとまった状態の微細なごみは、シーツSと共に揺らされる。まとまった状態の微細なごみは、揺らされることによって、分散した状態、すなわち、シーツSを形成する繊維同士の隙間を通過しやすい状態になる。また、除塵体45によって揺らされたシーツSと吸込口用孔104との間には、隙間が生じる。この隙間が生じることで、シーツSを形成する繊維同士の隙間を通過したごみが、吸込口用孔104から風路41aへ効果的に吸引される。
また、シーツSの上のごみも、吸込口用孔104から風路41aへ吸引される。吸込口用孔104は、自走式掃除機10の移動に伴って移動する。吸込口用孔104がシーツSの上のごみの付近を通過すると、当該ごみは吸込口用孔104から風路41aへ吸引される。
除塵体45は、吸込口用孔104から外部へ突出しないため、自走式掃除機10の走行を妨げることがない。ただし、除塵体45は、ガード体104bに遮られつつ吸込口43に吸い寄せられるシーツSには接触する。除塵体45は、シーツSを揺らしつつシーツS表面のごみを除去することができる。
風路41aへ吸引されたごみと空気とは、集塵ボックス61へ流入する。集塵ボックス61の内部において、集塵フィルター62は、ごみを捕捉する。空気は、集塵ボックス61を通過する。その結果、集塵ボックス61へ流入したごみと空気とは、集塵フィルター62によって、清浄な空気となる。清浄な空気は、吸引ユニット50を介し、乾燥ユニット70に送出される。乾燥ユニット70へ送られた空気は、ヒーター71によって加熱される。例えば、ヒーター71は、空気を60℃に加熱する。ヒーター71によって加熱された空気は、温風出口73を通り、温風出口用孔107から自走式掃除機10の外部へ送られる。
温風出口用孔107は、底面部103の底面から後方に亘る広範囲に形成されている。これにより、温風の熱が敷き布団F2の表面に効率よく伝達される。本実施の形態の自走式掃除機10であれば、敷き布団F2を、効率よく加熱して乾燥させることができる。
自走式掃除機10は、上記のようにして、寝具清掃用アタッチメント100が装着された状態で、前進しながらごみの吸引と温風の供給とを行う。自走式掃除機10は、敷き布団F2等の対象物を、清掃しつつ乾燥させることができる。
上記の動作例では、寝具清掃動作モードにおいて、制御ユニット80は、風路切替弁54を上に回動させている。すなわち、自走式掃除機10は、寝具清掃動作モードにおいて、集塵ユニット60を通過した空気を乾燥ユニット70に送出させる構成ように構成されている。寝具清掃動作モードにおいて、制御ユニット80は、風路切替弁54を下に回動させてもよい。自走式掃除機10は、寝具清掃動作モードにおいて、集塵ユニット60を通過した空気を上部排気口55から送出させるように構成されてもよい。
次に、敷き布団F2の端部を検出する自走式掃除機10について説明する。図19は、実施の形態1において敷き布団F2の端部を検出する自走式掃除機10の縦断面図である。
自走式掃除機10の前端部が敷き布団F2の端部に差し掛かると、当該前端部が敷き布団F2の端部に差し掛かっていない時に比べて、下ケース22の外周部下端の前側部分に設けられた被清掃面検出センサー81が受ける赤外光の量が少なくなる。例えば、自走式掃除機10がベッド等の上に置かれた敷き布団F2の端部に向けて前進し続けると、被清掃面検出センサー81が受ける赤外光の量はやがてゼロになる。
制御ユニット80は、被清掃面検出センサー81が受ける赤外光の量が予め設定された閾値を下回ると、自走式掃除機10が敷き布団F2の端部に差し掛かったと判定する。自走式掃除機10が敷き布団F2の端部に差し掛かったと判定した制御ユニット80は、車輪用モーター32を停止させる。制御ユニット80は、車輪用モーター32を停止させた後、車輪用モーター32の回転方向が車輪用モーター32を停止させる前の回転方向に対して反転するように、再び車輪用モーター32を駆動させる。
上記のようにして車輪用モーター32が再び駆動することで、自走式掃除機10は後退する。自走式掃除機10が所定の距離だけ後退した後、制御ユニット80は、車輪用モーター32を停止させる。制御ユニット80は、車輪用モーター32を停止させた後、車輪用モーター32を停止させる前の回転方向に対して反転するように、再び車輪用モーター32を駆動させる。このようにして、自走式掃除機10は、前進と後退とを繰り返す。本実施の形態の自走式掃除機10は、上記のようにして敷き布団F2の端部を検出し、敷き布団F2から落下することなく前進と後退とを繰り返す。
制御ユニット80は、自走式掃除機10が敷き布団F2の端部に差し掛かったと判定した際、2つの車輪用モーター32のそれぞれの回転速度の変更をしてもよい。制御ユニット80は、2つの車輪用モーター32のそれぞれの回転速度を変更することによって、自走式掃除機10の進行方向を変更させてもよい。自走式掃除機10は、敷き布団F2の端部を検出する度に進行方向を変更してもよい。
上記のようにして、自走式掃除機10は、敷き布団F2の端部を検出することで、敷き布団F2から落下することなく当該敷き布団F2上を自律的に走行し続けることができる。本実施の形態の自走式掃除機10は、敷き布団F2から落下することなく、敷き布団F2の清掃および乾燥を継続することができる。
次に、自走式掃除機10が敷き布団F2上の清掃を行う工程について説明する。敷き布団F2は、矩形の清掃対象領域の一例である。本実施の形態において、制御手段の一例である制御ユニット80は、自走式掃除機10の本体が第1の工程と第2の工程とを実行するように、駆動ユニット30、清掃ユニット40、吸引ユニット50および乾燥ユニット70を制御する。
第1の工程は、自走式掃除機10の本体が初期位置から清掃基準位置まで移動する工程である。第2の工程は、自走式掃除機10の本体が清掃基準位置から移動しつつ清掃対象領域内の清掃を行う工程である。第2工程では、清掃対象領域の乾燥も行われる。
初期位置は、第1の工程を開始する時点での自走式掃除機10の位置である。例えば、使用者が自走式掃除機10を置いた位置が初期位置となる。清掃基準位置は、第2の工程を開始する時点での自走式掃除機10の位置である。第2の工程において、自走式掃除機10は、この清掃基準位置を基準として移動を行いながら、清掃対象領域である敷き布団F2の清掃および乾燥を行う。
また、本実施の形態において、制御ユニット80は、自走式掃除機10の本体が中点検出動作を行うように駆動ユニット30を制御する。中点検出動作とは、清掃対象領域である敷き布団F2の対向する2か所の端部間の中点に移動する動作である。
中点検出動作は、例えば、次の3つの動作からなる。
まず、自走式掃除機10は、現在位置から前方および後方の一方に、本体が清掃対象領域の端部に達したことが被清掃面検出センサー81または障害物検出センサー23kにより検出されるまで進行する。例えば、自走式掃除機10は、敷き布団F2の前方の端部に本体が達したことが被清掃面検出センサー81により検出されるまで前進する。
次に、自走式掃除機10は、前方および後方の他方に進行する。自走式掃除機10は、本体が清掃対象領域の端部に達したことが被清掃面検出センサー81または障害物検出センサー23kにより検出されるまでこの他方に進行する。例えば、自走式掃除機10は、敷き布団F2の後方の端部に本体が達したことが被清掃面検出センサー81により検出されるまで後進する。
その後、自走式掃除機10は、前方および後方の上記一方へ再び進行する。例えば、自走式掃除機10は、再び前進する。自走式掃除機10は、中点検出動作の開始後に清掃対象領域の端部に本体が達したことが被清掃面検出センサー81または障害物検出センサー23kによって最初に検出されてから次に検出されるまでにおける本体の移動距離の半分だけ、上記の一方の方向へ進行する。具体的には、自走式掃除機10は、敷き布団F2の上記の前方の端部と上記の後方の端部との中間位置まで前進する。
上記のような3つの動作が続けて行われることで、自走式掃除機10の本体は、敷き布団F2の対向する2か所の端部間の中点に移動する。当該中点は、敷き布団F2の2か所の端部を結ぶ直線上にある。当該中点は、これら2か所の端部から等距離にある点である。この中点が清掃基準位置として設定される。
上記のように設定された清掃基準位置は、敷き布団F2の端部よりも中央に寄った位置になる。上記のように清掃基準位置が設定されることで、自走式掃除機10は、敷き布団F2の中央に近い位置から清掃を開始することができる。
中点検出動作の上記の具体例においては、制御ユニット80は、自走式掃除機10の本体の移動距離を検出する必要がある。本体の移動距離の検出方法としては、例えば、次の2つの方法が考えられる。
1つめは、駆動ユニット30の車輪31の回転量に基づいて本体の移動距離を検出する方法である。本体の移動距離は、車輪31の回転量に比例する。よって、本体の移動距離は、モーター軸32aの回転量で表すことができる。制御ユニット80は、モーター軸32aの回転量を、エンコーダー32bによって検出する。本体の移動距離は、移動中のモーター軸32aの回転量と、ギヤユニット33のギヤ比と、車輪31の周長と、を乗じることで求められる。この方法におけるエンコーダー32bは、本体の移動距離を検出するための移動距離検出手段の一例である。
2つめは、本体の前後進の経過時間に基づいて、本体の移動距離を検出する方法である。この方法では、本体の前後進の速度と経過時間とを乗じることで、本体の移動距離を求めることができる。なお、本体の前後進の速度が一定である場合、本体の移動距離は、前後進の継続時間に比例する。この場合、本体の移動距離は、前後進の継続時間で表すことができる。上記した中点検出動作の具体例では、前進する本体が敷き布団F2の端部に達してから後進する本体が敷き布団F2の端部に達するまでの本体の後進時間を検出し、この後進時間の1/2だけ本体を再度前進させればよい。
中点検出動作は、複数回実行されてもよい。例えば、中点検出動作は、第1の工程において2回実行される。例えば、制御ユニット80は、第1の工程において、一回目の中点検出動作の後に本体が90°旋回してから二回目の中点検出動作が行われるように、駆動ユニット30を制御する。自走式掃除機10の本体は、第1の工程開始時の初期位置から一回目の中点検出動作を行う。本体は、一回目の中点検出動作の後、90°旋回してから二回目の中点検出動作を行う。そして、この二回目の中点検出動作を行った結果として本体のある位置が、清掃基準位置として設定される。清掃基準位置は、複数回の中点検出動作によって設定されることで、敷き布団F2の中央により近い位置になる。
次に、自走式掃除機10が実行する第1の工程の流れについて、フロー図を参照して説明する。図20および図21は、実施の形態1の自走式掃除機10の第1の工程の流れの一例を示すフロー図である。
制御ユニット80は、第1の工程において、まず、自走式掃除機10の本体が前進するように駆動ユニット30を制御する。具体的には、制御ユニット80は、左右の駆動ユニット30の車輪用モーター32を制御して、左右両方の車輪31を正転させる(ステップS101)。ステップS101において自走式掃除機10が前進する方向に平行な向きを、本開示では「縦方向」と定義する。
ステップS101において自走式掃除機10が前進すると、制御ユニット80は、清掃対象領域の端部に本体が達したことが被清掃面検出センサー81または障害物検出センサー23kにより検出されたか否かを判定する(ステップS102)。この端部を、本開示では「縦方向前端」と称する。本体が縦方向前端に達したことが検出されない場合には、ステップS101およびステップS102の処理が継続される。自走式掃除機10は、本体が縦方向前端に達するまで前進する。
ステップS102において本体が縦方向前端に達したことが検出された場合、制御ユニット80は、左右の駆動ユニット30の車輪用モーター32を制御して、左右両方の車輪31を停止させる(ステップS103)。
制御ユニット80は、ステップS103で車輪31を停止させた後、自走式掃除機10の本体が後進するように駆動ユニット30を制御する。具体的には、制御ユニット80は、左右の駆動ユニット30の車輪用モーター32を制御して、左右両方の車輪31を反転させる(ステップS104)。
ステップS104においては、モーター軸32aの回転量の計測が行われる。モーター軸32aの回転量の計測は、本体の後進中において常時行われる。制御ユニット80は、本体の後進中にエンコーダー32bから出力される信号を取り込んで記憶する。
ステップS104で自走式掃除機10が後進すると、制御ユニット80は、清掃対象領域の端部に本体が達したことが被清掃面検出センサー81または障害物検出センサー23kにより検出されたか否かを判定する(ステップS105)。この端部を、本開示では「縦方向後端」と称する。本体が縦方向後端に達したことが検出されない場合には、ステップS104およびステップS105の処理が継続される。自走式掃除機10は、本体が縦方向後端に達するまで後進する。
ステップS105において本体が縦方向後端に達したことが検出された場合、制御ユニット80は、左右の駆動ユニット30の車輪用モーター32を制御して、左右両方の車輪31を停止させる(ステップS106)。
ステップS106において、制御ユニット80は、ステップS104で本体が縦方向前端から後進を開始してから縦方向後端に達するまでのモーター軸32aの回転量に基づいて、縦方向前端から縦方向後端までの距離を算出する。制御ユニット80は、算出したこの距離の値を、縦方向距離L1として設定する。また、制御ユニット80は、縦方向距離L1の半分の距離を算出して、算出した値を縦方向中点距離M1として設定する。さらに、制御ユニット80は、自走式掃除機10が縦方向中点距離M1だけの長さを移動するために必要なモーター軸32aの回転量N1を設定する。
ステップS106の処理が行われた後、制御ユニット80は、自走式掃除機10の本体が前進するように駆動ユニット30を制御する。具体的には、制御ユニット80は、左右の駆動ユニット30の車輪用モーター32を制御して、左右両方の車輪31を正転させる(ステップS107)。ステップS107においては、モーター軸32aの回転量の計測が行われる。モーター軸32aの回転量の計測は、本体の前進中において常時行われる。
ステップS107で自走式掃除機10が前進すると、制御ユニット80は、ステップS107で本体が前進を開始してからのモーター軸32aの回転量が回転量N1以上となったか否かを判定する(ステップS108)。モーター軸32aの回転量が回転量N1以上でない場合、ステップS107およびステップS108の処理が継続される。モーター軸32aの回転量が、回転量N1以上になった場合、制御ユニット80は、左右の駆動ユニット30の車輪用モーター32を制御して、左右両方の車輪31を停止させる(ステップS109)。これにより、一回目の中点検出動作が完了する。
ステップS109の処理が実行されて一回目の中点検出動作が完了すると、制御ユニット80は、自走式掃除機10の本体を時計回りに90°だけ超信地旋回させるように、駆動ユニット30を制御する(ステップS110)。具体的には、制御ユニット80は、左右の駆動ユニット30の車輪用モーター32を制御して、左の車輪31を正転させ、右の車輪31を反転させる。
図20におけるステップS110の処理の後、図21のフロー図の処理が行われる。図21に示すフロー図は、二回目の中点検出動作の処理を示している。
制御ユニット80は、ステップS110で本体が旋回した後、本体が前進するように駆動ユニット30を制御する。具体的には、制御ユニット80は、左右の駆動ユニット30の車輪用モーター32を制御して、左右両方の車輪31を正転させる(ステップS111)。ステップS111において自走式掃除機10が前進する方向に平行な向きを、本開示では「横方向」と定義する。
自走式掃除機10が横方向に前進すると、制御ユニット80は、清掃対象領域の端部に本体が達したことが被清掃面検出センサー81または障害物検出センサー23kにより検出されたか否かを判定する(ステップS112)。この端部を、本開示では「横方向前端」と称する。本体が横方向前端に達したことが検出されない場合には、ステップS111およびステップS112の処理が継続される。自走式掃除機10は、本体が横方向前端に達するまで横方向へ前進する。
ステップS112において本体が横方向前端に達したことが検出された場合、制御ユニット80は、左右の駆動ユニット30の車輪用モーター32を制御して、左右両方の車輪31を停止させる(ステップS113)。
制御ユニット80は、ステップS113で車輪31を停止させた後、自走式掃除機10の本体が後進するように駆動ユニット30を制御する。具体的には、制御ユニット80は、左右の駆動ユニット30の車輪用モーター32を制御して、左右両方の車輪31を反転させる(ステップS114)。ステップS114においては、モーター軸32aの回転量の計測が行われる。モーター軸32aの回転量の計測は、本体の後進中において常時行われる。制御ユニット80は、本体の後進中にエンコーダー32bから出力される信号を取り込んで記憶する。
ステップS114で自走式掃除機10が後進すると、制御ユニット80は、清掃対象領域の端部に本体が達したことが被清掃面検出センサー81または障害物検出センサー23kにより検出されたか否かを判定する(ステップS115)。この端部を、本開示では「横方向後端」と称する。本体が横方向後端に達したことが検出されない場合には、ステップS114およびステップS115の処理が継続される。自走式掃除機10は、本体が横方向後端に達するまで後進する。
ステップS115において本体が横方向後端に達したことが検出された場合、制御ユニット80は、左右の駆動ユニット30の車輪用モーター32を制御して、左右両方の車輪31を停止させる(ステップS116)。ステップS116において、制御ユニット80は、ステップS114で本体が横方向前端から後進を開始してから横方向後端に達するまでのモーター軸32aの回転量に基づいて、横方向前端から横方向後端までの距離を算出する。制御ユニット80は、算出したこの距離の値を、横方向距離L2として設定する。また、制御ユニット80は、横方向距離L2の半分の距離を算出して、算出した値を横方向中点距離M2として設定する。さらに、制御ユニット80は、横方向中点距離M2だけの長さを移動するためのモーター軸32aの回転量N2を設定する。
上記のステップS116の処理が行われた後、制御ユニット80は、自走式掃除機10の本体が前進するように駆動ユニット30を制御する。具体的には、制御ユニット80は、左右の駆動ユニット30の車輪用モーター32を制御して、左右両方の車輪31を正転させる(ステップS117)。ステップS117においては、モーター軸32aの回転量の計測が行われる。モーター軸32aの回転量の計測は、本体の前進中において常時行われる。
ステップS117で自走式掃除機10が前進すると、制御ユニット80は、ステップS117で本体が前進を開始してからのモーター軸32aの回転量が回転量N2以上となったか否かを判定する(ステップS118)。モーター軸32aの回転量が回転量N2以上でない場合、ステップS117およびステップS118の処理が継続される。
モーター軸32aの回転量が回転量N2以上になった場合、制御ユニット80は、左右の駆動ユニット30の車輪用モーター32を制御して、左右両方の車輪31を停止させる(ステップS119)。これにより、二回目の中点検出動作が完了する。
二回目の中点検出動作が完了した時点での本体の位置が、清掃基準位置として設定される。自走式掃除機10は、この清掃基準位置から第2の工程を実行する。
本実施の形態の自走式掃除機10は、さらに、清掃対象領域のサイズを自動で検出し、検出したサイズに基づいて動作する機能を有している。本実施の形態の自走式掃除機10は、異なるサイズの清掃対象領域に対応することができる。
制御手段の一例である制御ユニット80は、上記したように、自走式掃除機10の本体の移動距離を算出する。そして、制御ユニット80は、算出した本体の移動距離に基づいて、矩形の清掃対象領域の短辺の長さと長辺の長さとに関する情報である寸法情報を設定する。制御ユニット80は、設定した寸法情報に基づいて動作する。
清掃対象領域のサイズは、例えば、中点検出動作の際の本体の移動距離に基づいて設定される。具体的には、ステップS119において中点検出動作を完了した自走式掃除機10は、以下のようにして、清掃対象領域である敷き布団F2のサイズの設定を行う。
ステップS119で中点検出動作が完了すると、制御ユニット80は、縦方向距離L1が横方向距離L2より大きいか判定する(ステップS120)。制御ユニット80は、縦方向距離L1と横方向距離L2との比較結果に応じて、敷き布団F2の長辺の長さRLと短辺の長さRSとを設定する。
縦方向距離L1が横方向距離L2よりも大きい場合、制御ユニット80は、縦方向距離L1に自走式掃除機10の本体の前後方向の長さFBを加算したものを、敷き布団F2の長辺の長さRLとして設定する。また、制御ユニット80は、横方向距離L2に自走式掃除機10の本体の前後方向の長さFBを加算したものを、敷き布団F2の短辺の長さRSとして設定する。(ステップS121)。
横方向距離L2が縦方向距離L1以上である場合、制御ユニット80は、横方向距離L2に自走式掃除機10の本体の前後方向の長さFBを加算したものを、敷き布団F2の長辺の長さRLとして設定する。また、制御ユニット80は、縦方向距離L1に自走式掃除機10の本体の前後方向の長さFBを加算したものを、敷き布団F2の短辺の長さRSを、として設定する。(ステップS122)。
上記のステップS121およびステップS122の処理によって、矩形状の敷き布団の短辺の長さRSと長辺の長さRLとの情報を含む寸法情報が設定される。
寸法情報を設定する際に用いられる長さFBは、清掃対象領域のサイズの検出結果を補正するためのものである。本体の前後方向の長さFBの情報は、制御ユニット80に予め記憶される。ステップS116において算出された横方向距離L2は、横方向前端と横方向後端との実際の端部間の距離よりも長さFBだけ短い。ステップS106において算出された縦方向距離L1は、縦方向前端と縦方向後端との実際の距離よりも長さFBだけ短い。このため、敷き布団F2のサイズ設定の際、縦方向距離L1および横方向距離L2には、補正のために、本体の前後方向の長さFBが加算される。
制御ユニット80は、一回目の中点検出動作において本体が達した2つの端部間の距離を、第1長さとして算出する。また、制御ユニット80は、二回目の中点検出動作において本体が達した2つの端部間の距離を、第2長さとして算出する。制御ユニット80は、第1長さと第2長さとのうちの長い一方を、矩形の清掃対象領域の長辺の長さRLとして設定する。制御ユニット80は、第1長さと第2長さとのうちの短い他方を、矩形の清掃対象領域の短辺の長さRSとして設定する。このようにして、制御ユニット80は、清掃対象領域のサイズを簡易的に設定する。清掃対象領域の長辺の長さRLおよび短辺の長さRSは、第2の工程における自走式掃除機10の移動量を設定するためのパラメータとなる。
上記したように、第1の工程においては、清掃基準位置を設定する動作と清掃対象領域のサイズを設定する動作との両方が実行される。清掃基準位置を設定する動作と清掃対象領域のサイズを設定する動作とは、例えば、一方のみが実行されてもよい。
本実施の形態においては、清掃基準位置の設定と清掃対象領域のサイズの設定とは、共に、中点検出動作の結果に基づいて行われている。清掃基準位置の設定と清掃対象領域のサイズの設定とは、それぞれ、異なる動作の結果に基づいて行われてもよい。また、清掃対象領域のサイズの設定が行われるタイミングは、第1の工程でなくてもよい。
次に、自走式掃除機10の第1の工程での動作例について説明する。図22および図23は、実施の形態1の自走式掃除機10の第1の工程における移動経路の例を示すものである。清掃対象領域である敷き布団F2の実寸サイズは、例えば、長辺が2mで短辺が1mである。図22および図23においては、cm単位で、清掃対象領域である敷き布団F2のサイズを示している。
図22および図23では、第1の工程開始時の初期位置を白丸で示している。この初期位置は、例えば、使用者が自走式掃除機10を置いた位置である。また、図22および図23では、一回目の中点検出動作が完了した時点において自走式掃除機10がある位置を三角で示している。この三角で示される位置は、縦方向前端と縦方向後端との間の中点である。図22および図23では、縦方向前端と縦方向後端との間の中点を、縦方向中点と表記している。また、第1の工程終了時に自走式掃除機10がある位置、すなわち、清掃基準位置を黒丸で示している。一回目の中点検出動作における本体の移動経路は、実線Y1で示される。二回目の中点検出動作における本体の移動経路は、破線Y2で示される。
図22および図23に示される例では、初期位置は、いずれの例においても、敷き布団F2上における下側であって、敷き布団F2の端部に比較的近い位置である。なお、この下側とは、図22および図23の紙面上における位置を意味している。
図22の例では、初期位置における自走式掃除機10の本体の前後方向は、敷き布団F2の長手方向に対して3°だけ反時計回りに傾いている。図22の例において、清掃基準位置は、敷き布団F2のほぼ中央として設定されている。
図23の例では、初期位置における自走式掃除機10の本体の前後方向は、敷き布団F2の長手方向に対して10°だけ反時計回りに傾いている。図23の例においても、清掃基準位置は、敷き布団F2のほぼ中央として設定されている。
なお、図23の例における清掃基準位置は、図22の例における清掃基準位置に比べて、敷き布団F2の中央から遠くなっている。図23の例における清掃基準位置は、敷き布団F2の中央から約40mmだけ離れている。
このように、敷き布団F2のような矩形の清掃対象領域の対向する2ヶ所の端部間の中点に移動する中点検出動作が2回繰り返されることで、自走式掃除機10の本体は清掃対象領域のほぼ中央に移動する。そして、清掃対象領域のほぼ中央が清掃基準位置として設定される。自走式掃除機10は、清掃対象領域のほぼ中央から清掃対象領域の清掃を開始する。本実施の形態の自走式掃除機10は、清掃対象領域の中央側を端部側よりも重点的に清掃することができる。
例えば、自走式掃除機10の本体は、第2工程において、清掃基準位置を基点として、以下に示す第1動作と第2動作と第3動作とを順に繰り返す。制御ユニット80は、自走式掃除機10の本体が第1動作と第2動作と第3動作とを順に繰り返すように、駆動ユニット30を制御する。
第1動作は、前進する動作である。第1動作は、前進中の本体が清掃対象領域の端部に達したことが被清掃面検出センサー81または障害物検出センサー23kにより検出されるまで行われる。自走式掃除機10は、第1動作によって、上記の基点から清掃対象領域の上記端部まで移動する。
前進中の本体が清掃対象領域の端部に達すると、第2動作が行われる。第2動作は、予め設定された後進距離だけ後進する動作である。第2動作によって、自走式掃除機10は、清掃対象領域の端部から基点または基点付近の地点まで戻る。
第2動作の次に行われる第3動作は、予め設定された旋回角度だけ旋回する動作である。第3動作によって、自走式掃除機10の前後方向が変更される。そして、第3動作の後に、再び第1動作と第2動作とが実行される。
このように、自走式掃除機10は、清掃基準位置を基点として、前進と後進と進行方向の変更とを繰り返す。自走式掃除機10がこのような方法で移動する場合、清掃基準位置が清掃対象領域の中央に近い位置となることで、自走式掃除機10の移動経路の重複の偏りが少なくなる。
なお、第1の工程によって清掃基準位置の設定と清掃対象領域のサイズの設定とが行われる場合、初期位置における自走式掃除機10の本体の前後方向は、清掃対象領域の長手方向または短手方向に対して平行であることが望ましい。初期位置での自走式掃除機10の本体の前後方向と清掃対象領域の長手方向とがなす角または当該前後方向と清掃対象領域の短手方向とがなす角が小さいほど、清掃基準位置は清掃対象領域の中央に近くなる。
また、初期位置での自走式掃除機10の本体の前後方向と清掃対象領域の長手方向とがなす角または当該前後方向と清掃対象領域の短手方向とがなす角が小さいほど、長辺の長さRLおよび短辺の長さRSは、より実寸に近い正確な値に設定される。そして、長辺の長さRLおよび短辺の長さRSの設定値と清掃対象領域の実寸との誤差が小さいほど、第2工程における自走式掃除機の動作をより適切にすることができる。具体的には、第2工程において自走式掃除機10が繰り返し通過する領域および未清掃のまま残されてしまう領域が小さくなる。
例えば、敷き布団F2の長手方向に対する初期位置での自走式掃除機10の本体の前後方向の傾斜角度が3°の場合、敷き布団F2の実寸に対する長辺の長さRLおよび短辺の長さRSの設定値の誤差率は、約0.14パーセントとなる。また、敷き布団F2の長手方向に対する初期位置での自走式掃除機10の本体の前後方向の傾斜角度が10°の場合、敷き布団F2の実寸に対する長辺の長さRLおよび短辺の長さRSの設定値の誤差率は、約1.5パーセントとなる。例えば、敷き布団F2の長手方向に対する初期位置での自走式掃除機10の本体の前後方向の傾斜角度が10°以下であれば、長辺の長さRLおよび短辺の長さRSの設定値の誤差率は十分に小さくなる。
次に、本実施の形態の自走式掃除機10が実行する第2の工程の流れについて、フロー図を参照して説明する。図24は、実施の形態1の自走式掃除機10の第2の工程の流れの一例を示すフロー図である。第2の工程では、上記したように、第1動作と第2動作と第3動作とが順に繰り返される。第2の工程において、自走式掃除機10は、敷き布団F2の端部を検出しつつ、前進と後進と進行方向の変更とを繰り返す。
制御ユニット80は、第2の工程において、まず、後進距離DBおよび旋回角度θを設定する(ステップS201)。第2動作は、この後進距離DBだけ後進する動作である。第3動作は、この旋回角度θだけ旋回する動作である。制御ユニット80は、第1の工程で設定された長辺の長さRLおよび短辺の長さRSに基づいて、清掃対象領域のサイズに適した後進距離DBおよび旋回角度θを設定する。
具体的には、制御ユニット80は、長辺の長さRLと短辺の長さRSとを変数とする数式に基づいて、後進距離DBを設定する。これにより、後進距離DBは、清掃対象領域のサイズに応じた適切な値に設定される。
例えば、制御ユニット80は、第1の係数をK、第2の係数をC1、第3の係数をC2として、後進距離DBを次式(1)によって設定する。
(1) DB=(RS−K)×C1+((RL−K)−(RS−K))×C2
後進距離DBが式(1)に基づいて設定されることで、第2の工程における自走式掃除機10の走行経路が適切になる。これにより、自走式掃除機10が繰り返し通過する領域および未清掃のまま残されてしまう領域が小さくなる。
(1) DB=(RS−K)×C1+((RL−K)−(RS−K))×C2
後進距離DBが式(1)に基づいて設定されることで、第2の工程における自走式掃除機10の走行経路が適切になる。これにより、自走式掃除機10が繰り返し通過する領域および未清掃のまま残されてしまう領域が小さくなる。
第1の係数Kは、自走式掃除機10の本体の中心から吸込口用孔104までの距離に、本体の先端から吸込口用孔104までの距離を加算したものである。第1の係数Kは、吸込口用孔104が通過しない部分の長さを考慮して後進距離DBを補正するための係数である。
第2の係数C1は、敷き布団F2の短辺の長さRSを基準とする係数である。第3の係数C2は、敷き布団F2の長辺の長さRLと短辺の長さRSとの差を基準とする係数である。第3の係数C2は、清掃対象領域の縦横比に基づいて後進距離DBを補正するための係数である。
また、制御ユニット80は、清掃手段が清掃可能な有効幅、具体的には、吸込口用孔104の幅をVL、補正角度をαとして、旋回角度θを次式(2)によって設定する。
(2) θ=sin−1(VL/DB)+α
旋回角度θが式(2)に基づいて設定されることで、清掃対象領域において吸込口用孔104が通過する回数の偏りが少なくなる。
(2) θ=sin−1(VL/DB)+α
旋回角度θが式(2)に基づいて設定されることで、清掃対象領域において吸込口用孔104が通過する回数の偏りが少なくなる。
補正角度αが小さいほど、第3動作によって本体が旋回する前に吸込口用孔104が往復して通過した領域と第3動作によって本体が旋回した後に吸込口用孔104が往復して通過した領域との重複が大きくなる。また、補正角度αが小さいほど、第3動作によって本体が旋回する前に吸込口用孔104が往復して通過した領域と第3動作によって本体が旋回した後に吸込口用孔104が往復して通過した領域とが重ならない領域、すなわち未清掃の領域が小さくなる。
一方、補正角度αが大きいほど、第3動作によって本体が旋回する前に吸込口用孔104が往復して通過した領域と第3動作によって本体が旋回した後に吸込口用孔104が往復して通過した領域との重複が小さくなる。また、補正角度αが大きいほど、第3動作によって本体が旋回する前に吸込口用孔104が往復して通過した領域と第3動作によって本体が旋回した後に吸込口用孔104が往復して通過した領域とが重ならない領域、すなわち未清掃の領域が大きくなる。
補正角度αが小さいほど、自走式掃除機10が清掃対象領域の全域を清掃する運転時間が長くなるが、清掃効果および乾燥効果が大きくなる。一方、補正角度αが大きいほど、上記の運転時間が短くなるが、清掃効果および乾燥効果が小さくなる。補正角度αは、上記の特徴を考慮して、例えば、0°から4°の範囲の角度として設定される。
制御ユニット80は、ステップS201において後進距離DBおよび旋回角度θを設定した後、モーター47、ファンモータ51bおよびヒーター71を駆動させる(ステップS202)。モーター47が駆動することにより、アジテーター44が回転する。アジテーター44が回転することで、被清掃面からごみが掻き上げられる。また、ファンモータ51bが駆動することにより、ファン51aが回転する。回転するファン51aは、気流を発生させる。ファン51aが発生させる気流により、ごみが空気と共に吸込口用孔104から吸引される。吸引された空気は、集塵ユニット60を通過し、ヒーター71により加熱される。ヒーター71により加熱された空気は、温風出口73から送出される。これにより、敷き布団F2が加熱される。ステップS202の処理が実行されることで、自走式掃除機10は、敷き布団F2の清掃および乾燥を開始する。
ステップS201およびステップS202の処理が実行される時点において、自走式掃除機10の本体は、清掃基準位置にある。制御ユニット80は、ステップS202の処理の後、自走式掃除機10の本体が前進するように駆動ユニット30を制御する。具体的には、制御ユニット80は、左右の駆動ユニット30の車輪用モーター32を制御して、左右両方の車輪31を正転させる(ステップS203)。このステップS203の処理により、上記した第1動作が開始される。自走式掃除機10の本体が前進することで、吸込口用孔104も前方へ移動する。これにより、吸込口用孔104が通過した敷き布団F2上の領域が清掃される。
自走式掃除機10の本体が第1動作を開始すると、制御ユニット80は、清掃対象領域の端部に本体が達したことが被清掃面検出センサー81または障害物検出センサー23kにより検出されたか否かを判定する(ステップS204)。清掃対象領域の端部に本体が達したことが検出されない場合には、ステップS203およびステップS204の処理が継続される。自走式掃除機10の本体は、清掃対象領域である敷き布団F2の端部に達するまで第1動作を行う。
ステップS204において清掃対象領域である敷き布団F2の端部に本体が達したことが検出された場合、制御ユニット80は、左右の駆動ユニット30の車輪用モーター32を制御して、左右両方の車輪31を停止させる(ステップS205)。
制御ユニット80は、ステップS205で車輪31を停止させた後、自走式掃除機10の本体が後進するように駆動ユニット30を制御する。具体的には、制御ユニット80は、左右の駆動ユニット30の車輪用モーター32を制御して、左右両方の車輪31を反転させる(ステップS206)。
ステップS206の処理により、上記した第2動作が開始される。ステップS206においては、モーター軸32aの回転量の計測が行われる。モーター軸32aの回転量の計測は、本体の後進中において常時行われる。制御ユニット80は、本体の後進中にエンコーダー32bから出力される信号を取り込んで記憶する。
ステップS206で自走式掃除機10の本体が後進すると、制御ユニット80は、本体が後進距離DBだけ移動したか否かを判定する(ステップS207)。具体的には、制御ユニット80は、ステップS206で本体が後進を開始してからのモーター軸32aの回転量に基づいて、自走式掃除機10の本体の移動距離を算出する。上記したように、本体の移動距離は、モーター軸32aの回転量と、ギヤユニット33のギヤ比と、車輪31の周長と、を乗じることで求められる。
自走式掃除機10の本体が後進距離DBだけ後進していない場合には、ステップS206およびステップS207の処理が継続される。一方、本体が後進距離DBだけ移動した場合には、制御ユニット80は、左右の駆動ユニット30の車輪用モーター32を制御して、左右両方の車輪31を停止させる(ステップS208)。ステップS208の処理によって、予め設定された後進距離DBだけ後進する第2動作が終了する。
制御ユニット80は、ステップS208で車輪31を停止させた後、自走式掃除機10の本体を時計回りに旋回角度θだけ超信地旋回させるように、駆動ユニット30を制御する(ステップS209)。具体的には、制御ユニット80は、左右の駆動ユニット30の車輪用モーター32を制御して、左の車輪31を正転させ、右の車輪31を反転させる。このステップS209の処理によって、上記した第3動作が実行される。
自走式掃除機10の本体が旋回角度θだけ旋回した後、制御ユニット80は、過去に実行された第3動作によって本体が旋回した旋回角度θの総和が360°以上であるか否かを判定する(ステップS210)。旋回角度θの総和が360°に達していない場合には、ステップS203の処理が再び実行される。すなわち、第1動作が再び実行される。このようにして、自走式掃除機10の本体は、第1動作と第2動作と第3動作とを順に繰り返す。
過去に実行された第3動作によって本体が旋回した旋回角度θの総和が360°以上になった場合、制御ユニット80は、モーター47、ファンモータ51bおよびヒーター71を停止させる。ファンモータ51bが停止することで、ファン51aも停止する(ステップS211)。これにより、第2の工程が終了する。
過去に実行された第3動作によって本体が旋回した旋回角度θの総和が360°以上になった状態とは、清掃対象領域である敷き布団F2の大部分の清掃が完了した状態を意味している。本実施の形態の自走式掃除機10は、清掃対象領域の大部分の清掃が完了した後、自動的に運転を停止する。
次に、自走式掃除機10の第2の工程での動作例について説明する。図25は、実施の形態1の自走式掃除機10の第2の工程における移動経路の例を示すものである。なお、図25においては、メートル単位で、清掃対象領域である敷き布団F2のサイズを示している。
図25では、第2の工程開始時に自走式掃除機10がある位置、すなわち清掃基準位置を黒丸で示している。また、図25では、第2の工程における第1動作での本体の前進時の移動経路を実線Y3、第2動作での後進時の移動経路を破線Y4で示している。
図25の例では、第1の係数Kは0.08mに、第2の係数C1は0.5に、第3の係数C2は0.22に、それぞれ設定されている。また、図25の例では、清掃基準位置は敷き布団F2の中央である。清掃基準位置から自走式掃除機10が前進をする方向は、図25における紙面上の右水平方向である。図25の例では、敷き布団F2の長辺の長さRLは、第1の工程によって2mに設定されている。また、図25の例では、敷き布団F2の短辺の長さRSは、第1の工程によって1mに設定されている。さらに、図25の例においては、後進距離DBは、式(1)より、0.68mに設定される。また、図25の例においては、旋回角度θは、吸込口用孔104の幅VLを0.12m、補正角度αを0°として、式(2)より、10°に設定されている。
図25の例において、自走式掃除機10は、清掃基準位置から右水平方向に前進を開始し、敷き布団F2の右側端部が被清掃面検出センサー81によって検出されると、停止する。自走式掃除機10の本体は停止したのち、後進距離DB、すなわち0.68m後進する。後進距離DBだけ後進した自走式掃除機10の本体は、敷き布団F2の中央を越えた位置で停止する。そして、自走式掃除機10の本体は、時計回りに旋回角度θ、すなわち10°だけ超信地旋回する。自走式掃除機10の本体は、旋回角度θだけ旋回した後、再び前進する。自走式掃除機10の本体は、進行方向を変更しつつ、前進と後進との往復動作を繰り返す。自走式掃除機10の本体の往復経路は、図25に示されるように、放射状になる。図25に示されるように、自走式掃除機10の本体は、矩形の清掃対象領域の角の付近まで移動することができる。
上記のようにして自走式掃除機10が矩形の清掃対象領域を移動する場合において、後進距離DBは、当該清掃対象領域の短辺の0.4倍から0.8倍までの長さとして設定されることが望ましい。後進距離DBがこのように設定されることで、自走式掃除機10は、清掃対象領域の全体を、角付近を含めて清掃することができる。
図26は、図25に示される第2工程における自走式掃除機10の移動経路の例と吸込口用孔104の移動軌跡の例とを重ねて示した図である。吸込口用孔104の移動軌跡とは、本体の移動に伴って吸込口用孔104が通過した領域を意味している。すなわち、吸込口用孔104の移動軌跡とは、自走式掃除機10によって清掃された領域を意味している。図26において、吸込口用孔104が通過した領域は、吸込口用孔104の通過回数毎に塗り分けられている。
また、図27は、図26に示される吸込口用孔104の移動軌跡の例を示した図である。すなわち、図26は、図25と図27とを重ね合わせたものに相当する。
なお、図示される吸込口用孔104の移動軌跡は、吸込口用孔104の長辺が通過する回数を計算するシミュレーションによって求めた結果のイメージである。このシミュレーションにおいて、清掃対象領域は、1辺が1cmの微小正方形の領域に分割されている。このシミュレーションの計算方法において、微小正方形を吸込口用孔104の長辺が通過する回数の計算結果には、微小正方形に対して吸込口用孔104の長辺が通過する角度に依って誤差が生じうる。図示されるシミュレーションの結果は、必ずしも実際の動作における結果とは一致しない。ただし、シミュレーションによって得られる吸込口用孔104の移動軌跡のイメージによって、通過回数の分布の傾向を捉えることは、十分に可能である。
図26の例において、本体の移動経路は、敷き布団F2の端部側に向かう放射状の経路となる。また、図26および図27の例において、吸込口用孔104が複数回通過する領域は、敷き布団F2の端部側では少なく、敷き布団F2の中央側では多くなる。図26および図27の例において、自走式掃除機10の本体が停止するまでの総走行距離は、約50mである。
一般的に、敷き布団F2の端部は傾いている。車輪31が敷き布団F2の端部に近接した場合、当該車輪31に対し、敷き布団F2の端部に形成された傾斜面を下る力が加えられる。車輪31が敷き布団F2の端部に近接した場合には、自走式掃除機10の本体が敷き布団F2から落下するリスクがある。
上記したように自走式掃除機10の本体を敷き布団F2の中央側から端部側に向けて移動させる移動方法においては、被清掃面検出センサー81が敷き布団F2の端部に到達した時点で、自走式掃除機10の本体の端部に比べて車輪31が敷き布団F2の中央側にある。本実施の形態のように敷き布団F2の中央側から端部側に向けて移動する移動方法は、敷き布団F2の端部に沿って走行する移動方法に比べて、本体が敷き布団F2から落下しづらい。
自走式掃除機10の本体の端部と吸込口用孔104とは、一定の距離だけ離れている。このため、敷き布団F2の端部付近には、図26および図27に示されるように、未清掃の領域が少なからず残ってしまう場合がある。そこで、例えば、吸込口用孔104をより前方に設けたり、被清掃面検出センサー81の閾値の設定を変更して本体が敷き布団F2の端部により近接できるようにしたりすることで、敷き布団F2の端部付近の未清掃の領域を少なくすることができる。
上記したように、図26および図27の例において、吸込口用孔104が通過する回数は、敷き布団F2の端部側の領域よりも、中央側の領域の方が多い。本実施の形態では、自走式掃除機10の本体が、敷き布団F2の中央側から放射状に前進と後進とを繰り返す。このため、敷き布団F2の中央側では吸込口用孔104の移動軌跡の重複が多く、端部側では吸込口用孔104の移動軌跡の重複が少なくなる。このように、本実施の形態の自走式掃除機10は、清掃対象領域である敷き布団F2の中央側を端部側よりも重点的に清掃することができる。また、自走式掃除機10は、清掃対象領域である敷き布団F2の中央側を端部側よりも重点的に乾燥することもできる。
一般的に、敷き布団F2等の寝具の使用者は、当該寝具の中央で寝ることが多い。このため、寝具の中央側の方が端部側よりも、皮脂等のごみが多く付着する。また、寝具の中央側ほど、寝汗による湿りも多い。したがって、寝具の清掃および乾燥を行う際には、寝具全体を均一に清掃および乾燥するよりも、寝具の中央側を重点的に清掃および乾燥したほうが、効率がよい。清掃対象領域の中央側を重点的に清掃および乾燥することができる自走式掃除機10は、清掃対象領域の清掃および乾燥を、効率よく行うことができる。
また、図28は、実施の形態1における補正角度αが2°の場合の吸込口用孔104の移動軌跡の例を示した図である。図28における実線Y3は、一回目の第1動作における本体の前進時の移動経路を示している。図28の例において、旋回角度θは12°である。また、図28の例において、自走式掃除機10の本体が停止するまでの総走行距離は、約42mである。
図28の例における吸込口用孔104の移動軌跡は、図27の例における吸込口用孔104の移動軌跡よりも重複が少ない。図28の例において吸込口用孔104から吸引される塵埃の総量は、図27の例において吸込口用孔104から吸引される塵埃の総量よりも少なくなる可能性がある。一方で、図28の例であれば、図27の例よりも短時間で敷き布団F2のほぼ全体の清掃および乾燥が完了する。
図29は、実施の形態1における補正角度αが4°の場合の吸込口用孔104の移動軌跡の例を示した図である。図29における実線Y3は、一回目の第1動作における本体の前進時の移動経路を示している。図29の例において、旋回角度θは14°である。図29の例において、自走式掃除機10の本体が停止するまでの総走行距離は、約36mである。
図29の例における吸込口用孔104の移動軌跡は、図28の例における吸込口用孔104の移動軌跡よりも、重複が少ない。図29の例において吸込口用孔104から吸引される塵埃の総量は、図28の例において吸込口用孔104から吸引される塵埃の総量よりも少なくなる可能性がある。一方で、図29の例であれば、図28の例よりもさらに短時間で、敷き布団F2のほぼ全体の清掃および乾燥が完了する。
このように、旋回角度θの補正角度αの設定を変更することで、敷き布団F2の全体を清掃するために必要な時間と自走式掃除機10の清掃能力とを調節することができる。
また、図30は、実施の形態1における第1の工程で設定された清掃対象領域のサイズに誤差が含まれる場合の吸込口用孔104の移動軌跡の例を示した図である。図30における実線Y3は、一回目の第1動作における本体の前進時の移動経路を示している。
図30の例では、図23に示される例のように、初期位置における自走式掃除機10の本体の前後方向は、敷き布団F2の長手方向に対して10°だけ反時計回りに傾斜している。このとき、敷き布団F2の長辺の長さRLは2.03mに、短辺の長さRSは1.015mに、それぞれ第1の工程で設定される。
図30の例では、第1の係数Kは0.08mに、第2の係数C1は0.5に、第3の係数C2は0.22に、それぞれ設定されている。図30の例において、後進距離DBは、式(1)より、0.691mに設定される。また、図30の例では、吸込口用孔104の幅VLを0.12m、補正角度αを0°として、式(2)より、旋回角度θは10°に設定されている。
図30の例における吸込口用孔104の移動軌跡は、図27の例における吸込口用孔104の移動軌跡と比較して、通過回数の多い領域に偏りがある。ただし、吸込口用孔104の通過領域は、敷き布団F2のほぼ全体に亘っている。このように、第1の工程において設定された清掃対象領域のサイズに誤差が含まれていても、自走式掃除機10は、第2の工程において、清掃対象領域のほぼ全体の清掃および乾燥を行うことができる。
図31は、図30の例における後進距離DBを変更した場合の吸込口用孔104の移動軌跡の例を示した図である。図31の例では、後進距離DBは0.714mに設定されている。図31の例における後進距離DBは、図27の例における後進距離DBよりも0.034m長い。図31の例における後進距離DBは、図27の例における後進距離DBに対して、5パーセント長い。
図31の例における吸込口用孔104の移動軌跡は、図30の例における吸込口用孔104の移動軌跡と比較して、通過回数が多い領域に偏りがある。ただし、図31の例においても、吸込口用孔104の通過領域は、敷き布団F2のほぼ全体に亘っている。後進距離DBが式(1)によって算出される値から5パーセント程度ずれていたとしても、自走式掃除機10は、第2の工程において、清掃対象領域のほぼ全体の清掃および乾燥を行うことができる。
また、図32は、長辺の長さが2mで短辺の長さが1.45mの敷き布団F2を清掃する実施の形態1の自走式掃除機10の吸込口用孔104の移動軌跡の例を示した図である。図32における実線Y3は、一回目の第1動作における本体の前進時の移動経路を示している。図32の例では、第1の工程によって、清掃対象領域の長辺の長さRLが2m、短辺の長さRSが1.45mに、それぞれ設定されている。
図32の例において、後進距離DBは、式(1)より、0.806mに設定されている。また、吸込口用孔104の幅VLを0.12m、補正角度αを0°として、式(2)より、旋回角度θは8.6°に設定されている。図32の例において、吸込口用孔104の移動軌跡は、図27から図31に示される各例と同様、敷き布団F2のほぼ全体に亘っている。
図33は、長辺の長さが1.5mで短辺の長さが1mの敷き布団F2を清掃する実施の形態1の自走式掃除機10の吸込口用孔104の移動軌跡の例を示した図である。図33における実線Y3は、一回目の第1動作における本体の前進時の移動経路を示している。図33の例では、第1の工程によって、清掃対象領域の長辺の長さRLが1.5m、短辺の長さRSが1mに、それぞれ設定されている。
図33の例において、後進距離DBは、式(1)より、0.57mに設定されている。また、吸込口用孔104の幅VLを0.12m、補正角度αを0°として、式(2)より、旋回角度θは12.2°に設定されている。図33の例においても、図32の例と同様、吸込口用孔104の移動軌跡は、敷き布団F2のほぼ全体に亘っている。
図34は、長辺の長さが2mで短辺の長さが0.8mの敷き布団F2を清掃する実施の形態1の自走式掃除機10の吸込口用孔104の移動軌跡の例を示した図である。図34における実線Y3は、一回目の第1動作における本体の前進時の移動経路を示している。図34の例では、第1の工程によって、清掃対象領域の長辺の長さRLが2m、短辺の長さRSが0.8mに、それぞれ設定されている。
図34の例において、後進距離DBは、式(1)より、0.624mに設定されている。また、吸込口用孔104の幅VLを0.12m、補正角度αを0°として、式(2)より、旋回角度θは11.1°に設定されている。図34の例においても、吸込口用孔104の移動軌跡は、敷き布団F2のほぼ全体に亘っている。
また、図35は、一辺の長さが1mの正方形の敷き布団F2を清掃する実施の形態1の自走式掃除機10の吸込口用孔104の移動軌跡の例を示した図である。図35における実線Y3は、一回目の第1動作における本体の前進時の移動経路を示している。図35の例では、第1の工程によって、清掃対象領域の長辺の長さRLおよび短辺の長さRSは、共に1mに設定されている。
図35の例において、後進距離DBは、式(1)より、0.46mに設定されている。また、吸込口用孔104の幅VLを0.12m、補正角度αを0°として、式(2)より、旋回角度θは15.1°に設定されている。図35の例においても、吸込口用孔104の移動軌跡は、敷き布団F2のほぼ全体に亘っている。
図32から図35に示されるように、本実施の形態の自走式掃除機10は、清掃対象領域の縦横比に依らずに、清掃対象領域のほぼ全体の清掃および乾燥を行うことができる。
以上に示したように、本実施の形態の寝具清掃用アタッチメント100は、車輪31および吸込口43が備えられた自走式掃除機本体の底面を覆う底面部103を備える。底面部103は、底面カバー部の一例である。また、寝具清掃用アタッチメント100は、底面カバー部の一例である底面部103を自走式掃除機本体に着脱自在に固定する固定手段の一例として、嵌合爪102を備える。そして、寝具清掃用アタッチメント100は、底面部103が自走式掃除機本体に固定された状態において車輪31が通る孔である車輪用孔105と、底面部103が自走式掃除機本体に固定された状態において吸込口43と連通する孔である吸込口用孔104と、を備える。また、本実施の形態の自走式掃除機10は、車輪31および吸込口43が備えられた本体と、上記のように構成された寝具清掃用アタッチメント100と、を備える。自走式掃除機10の本体には、固定手段の一例である嵌合爪102が着脱可能に構成された取付部の一例として、嵌合穴95が設けられている。上記のように構成された寝具清掃用アタッチメント100および自走式掃除機10によれば、自走式掃除機本体の底面の汚れが寝具に付着することを防止することができる。また、自走式掃除機10による清掃対象に応じて、寝具清掃用アタッチメント100を着脱することができる。
なお、寝具清掃用アタッチメント100を自走式掃除機本体に取り付けるための固定手段は、上記の実施の形態で示した嵌合爪102に限られるものではない。寝具清掃用アタッチメント100の装着方法は、自走式掃除機10の本体に設けられた嵌合穴95に102を嵌合させる方法に限られるものではない。寝具清掃用アタッチメント100は、任意の方法によって装着可能に構成され得る。例えば、寝具清掃用アタッチメント100は、ネジ、粘着性を有する部材、面状ファスナー、マグネット、ベルトおよび紐の少なくとも1つを利用することによって装着されるように構成されていてもよい。
また、被清掃面検出センサー81および被清掃面検出センサー用孔109の数は6個に限られるものではない。例えば、自走式掃除機10の本体には、4つの被清掃面検出センサー81が備えられていてもよい。自走式掃除機10の本体に4つの被清掃面検出センサー81が備えられている場合には、当該本体の前側と後ろ側とに2つずつ被清掃面検出センサー81が備えられていることが望ましい。
上記の実施の形態において、寝具清掃用アタッチメント100は、光通過部の一例として被清掃面検出センサー用孔109を備えている。光通過部は、被清掃面検出センサー用孔109のような孔に限られるものではなく、寝具清掃用アタッチメント100の端部に差し掛かるように形成された切り欠きであってもよい。光通過部は、被清掃面検出センサー81が発する光が透過可能な材料によって形成された部材であってもよい。また、寝具清掃用アタッチメント100の全体が、被清掃面検出センサー81から発せられる光が透過可能な材料から形成されていてもよい。光通過部は、切り欠き、孔および光が透過可能な部材のうちの2つ以上の組み合わせによって構成されてもよい。
実施の形態2.
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態1と同一または相当する部分については、同じ符号を付し、また、説明を簡略化および省略する。
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態1と同一または相当する部分については、同じ符号を付し、また、説明を簡略化および省略する。
図36は、実施の形態2の寝具清掃用アタッチメント100aの縦断面図である。図37は、実施の形態2の寝具清掃用アタッチメント100aを装着した状態の自走式掃除機10の縦断面図である。図38は、実施の形態2において、敷き布団F2の端部を検出する寝具清掃用アタッチメント100aを装着した状態の自走式掃除機10の縦断面図である。
寝具清掃用アタッチメント100aは、図36および図37に示されるように、側面部101から底面部103にかけて形成された傾斜面101aを備える。自走式掃除機10の使用時、傾斜面101aは、水平方向および鉛直方向に対して傾斜する。傾斜面101aには、複数の被清掃面検出センサー用孔109aが形成されている。被清掃面検出センサー用孔109aの各々は、自走式掃除機10の本体に備えられた被清掃面検出センサー81の各々に対応した位置に設けられる。
本実施の形態における被清掃面検出センサー用孔109aは、ミラー110と共に光通過部の一例を構成している。寝具清掃用アタッチメント100aが自走式掃除機10の本体に装着された状態において、被清掃面検出センサー81の赤外線発光部82が下方向に向けて発する赤外光は、ミラー110で反射する。ミラー110で反射した赤外光は、被清掃面検出センサー用孔109aから斜め下方向に発せられる。また、被清掃面で反射した赤外光は、被清掃面検出センサー用孔109aに入射する。被清掃面から被清掃面検出センサー用孔109aに入射した赤外光は、ミラー110で反射して赤外線受光部83に受光される。
寝具清掃用アタッチメント100aを装着した状態での自走式掃除機10の動作について説明する。図38に示されるように自走式掃除機10が敷き布団F2の端部に向かって近接した場合、自走式掃除機10の前端部が敷き布団F2の端部に差し掛かるにつれて被清掃面検出センサー81が受ける赤外光の量が少なくなる。
制御ユニット80は、被清掃面検出センサー81が受ける赤外光の量が予め設定された閾値を下回ると、自走式掃除機10が敷き布団F2の端部に近接したと判定する。自走式掃除機10が敷き布団F2の端部に近接したと判定した制御ユニット80は、車輪用モーター32を停止させる。制御ユニット80は、車輪用モーター32を停止させた後、車輪用モーター32の回転方向が車輪用モーター32を停止させる前の回転方向に対して反転するように、再び車輪用モーター32を駆動させる。車輪用モーター32が再び駆動することによって、自走式掃除機10は、後退する。
上記のようにして、自走式掃除機10は、前端部が敷き布団F2の端部に近接した状態であること検出することで、敷き布団F2から落下することなく当該敷き布団F2上を自律的に走行し続けることができる。本実施の形態によれば、被清掃面検出センサー81が発した赤外光を自走式掃除機10からより遠くへ届かせることができる。本実施の形態によれば、自走式掃除機10は、より広範囲の被清掃面の状態を検出することができ、例えば、敷き布団F2の端部に近接しすぎないように動作することができる。このため、例えば、敷き布団F2の端部が傾斜しているような状況においても、自走式掃除機10の落下のリスクを低減することができる。
本実施の形態において、光通過部は、ミラー110のように光を反射する部材と被清掃面検出センサー用孔109aのような孔によって構成されている。光通過部は、ミラー110を備えていなくてもよい。光通過部は、傾斜面101aに形成された被清掃面検出センサー用孔109aのような孔単体から構成されてもよい。
光通過部が傾斜面101aに形成された被清掃面検出センサー用孔109a単体によって構成される場合、被清掃面検出センサー81は、水平面および鉛直面に対して傾斜する方向を向くように設けられる。例えば、被清掃面検出センサー81が向く方向は、鉛直面に対して20°から50°の範囲の角度で傾斜している。すなわち、被清掃面検出センサー81は、斜め下方に赤外光を発するように設けられるとよい。
また、光通過部は、例えば光が透過可能な材料によって形成されたプリズムから構成してもよい。被清掃面検出センサー81の赤外線発光部82が下方向に向けて発する赤外光は、上記のプリズムを通過する際に屈折して斜め下方に送出される。また、被清掃面で反射した赤外光は、上記のプリズムに入射後、屈折して赤外線受光部83に受光される。以上に示したように、光通過部は、孔、切り欠き、光が透過可能な部材、光を反射する部材および通過した光を屈折させる部材の2つ以上の組み合わせによって実現することができる。
実施の形態3.
次に、実施の形態3について説明する。上記の各実施の形態と同一または相当する部分については、同じ符号を付し、説明を簡略化および省略する。
次に、実施の形態3について説明する。上記の各実施の形態と同一または相当する部分については、同じ符号を付し、説明を簡略化および省略する。
図39は、実施の形態3の寝具清掃用アタッチメント100bの縦断面図である。図40は、実施の形態3の寝具清掃用アタッチメント100bの縦断面図である。図41は、実施の形態3の寝具清掃用アタッチメント100bを装着した状態の自走式掃除機10の縦断面図である。図42は、実施の形態3の寝具清掃用アタッチメント100bを装着した状態で敷き布団F2上に置かれたときの自走式掃除機10の縦断面図である。
寝具清掃用アタッチメント100bは、一対の車輪用孔105bを備える。また、寝具清掃用アタッチメント100bは、車輪111を備える。この車輪111は、車輪31によって駆動する従動輪の一例である。
一例として、寝具清掃用アタッチメント100bは、4つの車輪111を備える。各車輪用孔105bには、それぞれ2個の車輪111が前後に並んだ状態で配置される。車輪111の下部は、底面部103および車輪用孔105bよりも下方へ突出している。
車輪111は軸112によって軸支されている。軸112の両端は、軸受113によって回転自在な状態で支持されている。軸受113は、底面部103を形成する部材に設けられた支持部115に嵌るようにして固定される。
軸112は滑り止め114を有する。図41等に示されるように、寝具清掃用アタッチメント100bが自走式掃除機10の本体に装着されると、車輪31は、軸112の滑り止め114に当接する。車輪31が回転すると軸112が回転する。そして、軸112とともに車輪111が回転する。車輪111は車輪31と逆方向に回転する。上記のようにして、従動輪の一例である車輪111は、車輪31によって駆動する。
寝具清掃用アタッチメント100bを装着した状態での自走式掃除機10の動作について説明する。寝具清掃用アタッチメント100bが装着された状態の自走式掃除機10は、敷き布団F2上に置かれると、図42に示されるように、底面部103によって支持される。車輪111の下端は、底面部103よりも下方に位置する。車輪111の下端は、例えば、底面部103よりも10mm下方に突出する。車輪111は、敷き布団F2を押し下げながら当該敷き布団F2に接触する。
自走式掃除機10は、使用者によって寝具清掃モード動作ボタン87cが操作されると、寝具清掃動作モードでの運転を行う。寝具清掃モード動作ボタン87cが操作されて動作スイッチ87dがオンの状態になると、制御ユニット80は、自走式掃除機10が前進するように車輪用モーター32を駆動させる。
車輪用モーター32が駆動することで、車輪31が回転する。このとき、車輪111は、車輪31と逆方向に回転する。本実施の形態において、制御ユニット80は、車輪用モーター32を、床面清掃モードにおける回転方向とは逆の方向に回転させる。制御ユニット80が、床面清掃モードと寝具清掃モードとで車輪用モーター32の回転方向を切り替えることにより、寝具清掃用アタッチメント100bを装着した場合でも自走式掃除機10の動作を適正にすることができる。
本実施の形態において、自走式掃除機10の本体の車輪31は、寝具清掃用アタッチメント100bが装着された状態において敷き布団F2に接触しない状態となる。寝具清掃用アタッチメント100bが自走式掃除機10の本体に装着された状態において、車輪31は敷き布団F2から離れている。本実施の形態によれば、車輪31の汚れが敷き布団F2等の寝具に付着することを防止することができる。
なお、寝具清掃用アタッチメント100bに備えられた従動輪の一例である車輪111の駆動方法は、上記した例に限られるものではない。例えば、車輪31と車輪111とを繋ぐギア等が設けられていてもよい。また、上記の実施の形態においては、車輪31の仮面の一部が軸112によって覆われているが、車輪31の下面全体が任意の部材によって覆われていてもよいし、車輪31の下面全体が開放されていてもよい。従動輪である車輪31を備える寝具清掃用アタッチメント100bは、寝具清掃用アタッチメント100bが装着された状態において車輪31が敷き布団F2に接しないように構成されていればよい。
10 自走式掃除機、 20 ボディ、 21 上カバー、 21a ヒンジ、 21b 突起、 21d 検出レバー、 21e ボタン開口、 22 下ケース、 22a 底面、 22b 従動輪、 22c ヒンジガイド、 22d 上突起、 22e 下突起、 22f 指掛け用切り欠き、 23 バンパー、 23a バンパーガイド、 23b 支持板、 23c 作動板、 23d 支持板スリット、 23e 切り欠き部、 23f バンパー支持ボス、 23g ワッシャー、 23h ネジ、 23i 作動板スリット、 23j 傾斜面、 23k 障害物検出センサー、 23m バネ、 23n ストッパー、 23p センサー支持板、 30 駆動ユニット、 31 車輪、 32 車輪用モーター、 32a モーター軸、 32b エンコーダー、 32c 円盤、 32d 回路部、 32e スリット、 32f 発光素子、 32g 受光素子、 33 ギヤユニット、 34 ハウジング、 35 車輪突出検出センサー、 36 車輪突出量調節部、 36a スライドレバー、 36b ガイド、 37 留め穴、 40 清掃ユニット、 41 吸込口体、 41a 風路、 42 接続管、 42a 風路、 43 吸込口、 43a 吸込口枠体、 43b 係止爪、 43c 係止レバー、 43d 起毛、 44 アジテーター、 45 除塵体、 46 軸、 47 モーター、 48 ギヤ、 50 吸引ユニット、 51 ファンユニット、 51a ファン、 51b ファンモータ、 52 ダクト、 52a パッキン、 53 ダクト、 54 風路切替弁、 54a 回動軸、 54b パッキン、 54c 弁駆動部、 55 上部排気口、 60 集塵ユニット、 61 集塵ボックス、 61a 取っ手、 61b パッキン、 62 集塵フィルター、 63 集塵ボックス収容部、 70 乾燥ユニット、 71 ヒーター、 72 ヒーターケース、 73 温風出口、 80 制御ユニット、 81 被清掃面検出センサー、 81a センサーカバー、 82 赤外線発光部、 83 赤外線受光部、 85 操作表示ユニット、 86 操作表示基板、 87a 床面清掃モード動作ボタン、 87b 動作スイッチ、 87c 寝具清掃モード動作ボタン、 87d 動作スイッチ、 88 上カバー検出スイッチ、 88a 上カバー検出スイッチ用開口、 89 表示部、 90 電源ユニット、 91 蓄電池、 92 回路基板、 93 電源ケース、 94 充電端子、 95 嵌合穴、 100 寝具清掃用アタッチメント、 100a 寝具清掃用アタッチメント、 100b 寝具清掃用アタッチメント、101 側面部、 101a 傾斜面、 102 嵌合爪、 103 底面部、 104 吸込口用孔、 104a パッキン、 104b ガード体、 105 車輪用孔、 105a 遮蔽板、 105b 車輪用孔、 106 突状部、 107 温風出口用孔、 108 温風出口風路リブ、 108a パッキン、 109 被清掃面検出センサー用孔、 109a 被清掃面検出センサー用孔、110 ミラー、 111 車輪、 112 軸、 113 軸受、 114 滑り止め、 115 支持部
Claims (9)
- 車輪および吸込口が備えられた自走式掃除機本体の底面を覆う底面カバー部と、
前記底面カバー部を前記自走式掃除機本体に着脱自在に固定する固定手段と、
前記底面カバー部が前記自走式掃除機本体に固定された状態において前記車輪が通る車輪用孔と、
前記底面カバー部が前記自走式掃除機本体に固定された状態において前記吸込口と連通する吸込口用孔と、
を備える寝具清掃用アタッチメント。 - 車輪および吸込口が備えられた自走式掃除機本体の底面を覆う底面カバー部と、
前記底面カバー部を前記自走式掃除機本体に着脱自在に固定する固定手段と、
前記底面カバー部が前記自走式掃除機本体に固定された状態において前記吸込口と連通する吸込口用孔と、
前記底面カバー部が前記自走式掃除機本体に固定された状態において前記車輪によって駆動する駆動輪と、
を備える寝具清掃用アタッチメント。 - 前記自走式掃除機本体には被清掃面の状態を検出する光学式の被清掃面検出センサーが備えられ、
前記底面カバー部が前記自走式掃除機本体に固定された状態において前記被清掃面検出センサーが動作可能に構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の寝具清掃用アタッチメント。 - 前記被清掃面検出センサーが発する光が透過可能な材料で形成されたことを特徴とする請求項3に記載の寝具清掃用アタッチメント。
- 前記底面カバー部が前記自走式掃除機本体に固定された状態において前記被清掃面検出センサーが発した光の少なくとも一部が通る光通過部を備えたことを特徴とする請求項3に記載の寝具清掃用アタッチメント。
- 請求項1から請求項5の何れか1項に記載の寝具清掃用アタッチメントと、
前記自走式掃除機本体と、
を備え、
前記自走式掃除機本体には、前記固定手段が着脱可能に構成された取付部が備えられている自走式掃除機。 - 前記自走式掃除機本体の前記底面からの前記車輪の突出量を調節する車輪突出量調節部を備えたことを特徴とする請求項6に記載の自走式掃除機。
- 床面を清掃するための動作と寝具を清掃するための動作と選択的に実行可能に構成されたことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の自走式掃除機。
- 請求項3から請求項5の何れか1項に記載の寝具清掃用アタッチメントと、
前記自走式掃除機本体と、
を備え、
前記自走式掃除機本体には、
前記固定手段が着脱可能に構成された取付部と、
清掃対象領域内の被清掃面を清掃する清掃手段と、
前記自走式掃除機本体を前後進および左右旋回させる移動手段と、
前進中の前記自走式掃除機本体が前記清掃対象領域の端部に達したことを検出する前記被清掃面検出センサーと、
前記清掃対象領域である寝具を清掃する際に当該自走式掃除機本体が第1動作と第2動作と第3動作とを順に繰り返すように前記移動手段を制御する制御手段と、
が備えられ、
前記第1動作は、前進する動作であり、
前記第2動作は、前記寝具の端部に前記自走式掃除機本体が達したことが前記被清掃面検出センサーによって検出されると予め設定された後進距離だけ後進する動作であり、
前記第3動作は、予め設定された旋回角度だけ旋回する第3動作である自走式掃除機。
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