JP2021013241A - 車両 - Google Patents

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崇弘 三澤
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Abstract

【課題】充電経路が閾温度以上に発熱した場合に、充電経路のさらなる発熱を抑制しつつ、蓄電装置の充電に要する時間が長くなることを抑制することである。【解決手段】ECUは、第1温度センサの検出値が第1閾温度以上である場合には(S301においてYES)、電流指令値を低下させてDC充電スタンドから供給される電力の電圧を上昇させる(S307)。そして、ECUは、上昇させた電圧をDC/DCコンバータを作動させて降圧し、蓄電装置を充電する(S309)。ECUは、DC/DCコンバータの降圧比が使用範囲の上限に達した場合には、蓄電装置を第2状態(並列接続)にする(S317)。【選択図】図4

Description

本開示は、車両外部の電源から供給される電力を受けて車載の蓄電装置を充電できるように構成された車両に関する。
特開2019−47677号公報(特許文献1)には、車両外部の電源(充電スタンド)から供給される直流電力を受けて車載の蓄電装置を充電する直流充電が可能に構成された車両が開示されている。この車両は、蓄電装置に含まれる複数のバッテリの接続状態を切り替えることができる充電回路を備えている。車両は、充電スタンドの仕様(出力可能電圧)に応じて、充電回路を制御してバッテリの接続状態を切り替える。
特開2019−47677号公報
近年、大容量化する車載の蓄電装置の充電に要する充電時間の増加を抑制あるいは短縮するために、充電スタンドから供給される直流電力(充電電力)の大電力化が進められている。充電電力の大電力化に伴なって、直流充電において、車両のインレットから蓄電装置までの経路(以下「充電経路」とも称する)に流れる電流も大きくなり得る。
充電経路に含まれる各構成(電力線や部品等)が直流充電における最大定格の電流に耐えうる仕様となっていても、各構成の劣化状態や充電時の外気温等の外部環境によっては、たとえば、充電経路の温度が各構成の仕様上の上限である上限温度を超過して発熱してしまう可能性がある。その対策として、たとえば、上限温度よりも低い温度に閾温度を設定し、充電経路の温度が閾温度を超えた場合に、発熱を抑制するために充電電力を抑制したり、充電を停止する措置をとることが考えられる。しかしながら、上記の対策では、充電時間が長くなってしまう可能性がある。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、充電経路が閾温度以上に発熱した場合に、充電経路のさらなる発熱を抑制しつつ、蓄電装置の充電に要する時間が長くなることを抑制することである。
この開示に係る車両は、車両外部の電源からインレットに供給される直流電力を受けて充電されるように構成された蓄電装置と、インレットと蓄電装置との間に設けられ、インレットに供給された直流電力の電圧を降圧可能に構成されたコンバータと、インレットを含む、インレットとコンバータとの間の経路の温度を検出する温度検出手段と、蓄電装置の充電を制御する制御装置とを備える。蓄電装置は、複数の蓄電体と、複数の蓄電体を並列に接続する第1状態と、複数の蓄電体を直列に接続する第2状態とを切り替え可能に構成されたリレーとを含む。制御装置は、電源から所定の電力が供給されるように、電源に指令値を送信する。制御装置は、温度が閾温度以上である場合、指令値を変更することにより電源から供給される電力の電圧を上昇させるとともに、コンバータを作動させて上記上昇させた電圧を蓄電装置の電圧に応じた電圧に降圧し、コンバータの降圧比が閾値に達し、かつ、温度が閾温度以上である場合には、リレーを第1状態から第2状態に切り替える。
上記構成によれば、充電経路(インレットと蓄電装置との間の経路)のうちの、インレットとコンバータとの間の経路(以下「第1充電経路」とも称する)の温度が閾温度以上となると、車両は、電源(充電スタンド)から供給される所定の電力の電圧が上昇するように指令値を変更する。充電スタンドからは所定の電力が供給されるところ、所定の電力の電圧を上昇させることにより、第1充電経路に流れる電流が小さくなる。このとき、充電スタンドからインレットに印加される電圧は、蓄電装置の電圧に対して過度に大きくなっている可能性があるため、車両は、コンバータを作動させて上記上昇した電圧を蓄電装置の電圧に応じた適切な電圧に降圧する。第1充電経路に流れる電流を減少させることによって、閾温度以上に発熱した第1充電経路のさらなる発熱を抑制することができる。そのため、所定の電力(充電電力)を抑制したり、充電を停止することなく、充電を継続することができるので、充電時間が長くなることを抑制することができる。そして、上昇させた電圧をコンバータにより蓄電装置の電圧に応じた適切な電圧に降圧することにより、蓄電装置を適切に充電することができる。また、充電スタンドから供給される電力を概ね一定に保つことができるため、コンバータでの損失は生じるものの、充電電力を低下させる場合に比べて、充電時間を短くすることができる。
また、コンバータの降圧比が閾値に達した場合には、充電スタンドに対して、それ以上所定の電力の電圧を上昇させる指令を出力することは望ましくない。閾値は、たとえば、コンバータの仕様で定められる使用範囲に基づいて設定される値である。コンバータの降圧比が閾値に達した場合において、未だ第1充電経路の温度が閾温度以上である場合には、リレーを第1状態から第2状態に切り替えて、蓄電装置の蓄電体が直列に接続されるようにする。これによって、蓄電装置の電圧が上昇するので、コンバータの降圧比を使用範囲内にしつつも、さらに所定の電力の電圧を上昇させる指令を出力できるようになる。これによって、第1充電経路に流れる電流を小さくできるので、第1充電経路の温度上昇を抑制して、充電時間が長くなることを抑制することができる。
本開示によれば、充電経路が閾温度以上に発熱した場合に、充電経路のさらなる発熱を抑制しつつ、蓄電装置の充電に要する時間が長くなることを抑制することができる。
実施の形態1に係る車両および直流(DC)充電スタンドの構成例を示すブロック図である。 DC充電に関する処理の手順を示すフローチャートである。 マップの一例を説明するための図である。 ECUで実行される第1処理の手順を示すフローチャートである。 ECUで実行される第2処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る車両およびDC充電スタンドの構成例を示すブロック図である。 実施の形態2に係る車両のECUで実行される第1処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
<全体構成>
図1は、実施の形態1に係る車両1および直流(DC:Direct Current)充電スタンド200の構成例を示すブロック図である。実施の形態1に係る車両1は、電気自動車である。なお、車両1は、DC充電スタンド200から供給される直流電力を受けて車載の蓄電装置を充電するDC充電が可能であればよく、電気自動車に限られるものではない。車両1は、たとえばプラグインハイブリッド自動車または燃料電池自動車であってもよい。
DC充電スタンド200は、充電ケーブル210を介して車両1に直流電力を供給するための充電設備である。DC充電が行なわれる際には、充電ケーブル210の先端に設けられた充電コネクタ220が車両1(後述のインレット50)に接続される。
図1を参照して、車両1は、蓄電装置10と、システムメインリレー(以下「SMR(System Main Relay)」とも称する)20と、パワーコントロールユニット(以下「PCU(Power Control Unit)」とも称する)30と、モータジェネレータ35と、駆動輪40と、ECU(Electronic Control Unit)100とを備える。さらに、車両1は、DC充電を行なうための構成として、インレット50と、充電リレー60と、通信装置70とを備える。
蓄電装置10は、車両1の駆動電源(すなわち動力源)として車両1に搭載される。蓄電装置10は、2個の組電池11,12と、切替リレーR1,R2,R3とを含む。組電池11および組電池12は、積層された複数の電池を含んで構成される。電池は、たとえば、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の二次電池である。また、電池は、正極と負極との間に液体電解質を有する電池であってもよいし、固体電解質を有する電池(全固体電池)であってもよい。
なお、実施の形態1においては、蓄電装置10には2個の組電池11,12が含まれる例について説明するが、蓄電装置10に含まれる組電池の数は2個に限られない。蓄電装置10に含まれる組電池の数は3個以上であってもよい。また、組電池は、複数の電池が積層されていることに限られるものではなく、1個の電池から構成されてもよい。また、組電池11,12として、大容量のキャパシタも採用可能である。
切替リレーR1は、蓄電装置10の正極端子と、組電池11の正極端子との間に設けられている。切替リレーR2は、蓄電装置10の負極端子と、組電池12の負極端子との間に設けられている。切替リレーR3は、ノードN1とノードN2との間に設けられている。ノードN1は、切替リレーR1と組電池11の正極端子との間に設けられている。ノードN2は、切替リレーR2と組電池12の負極端子との間に設けられている。なお、切替リレーR1,R2,R3には、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、または、MOSFET(metal oxide semiconductor field effect transistor)等のトランジスタや機械式リレー等が用いられる。
切替リレーR1,R2,R3は、それぞれが個別に開放/閉成状態を制御可能に構成されている。切替リレーR1,R2,R3は、ECU100からの制御信号に従って、閉成状態と開放状態とを切り替える。
蓄電装置10は、切替リレーR1,R2,R3の開放/閉成状態を制御することによって、2個の組電池11,12が並列に接続された第1状態と、2個の組電池11,12が直列に接続された第2状態とを切り替え可能に構成されている。
第1状態は、切替リレーR1,R2を閉成状態にし、かつ、切替リレーR3を開放状態にすることにより形成される。第2状態は、切替リレーR1,R2を開放状態にし、かつ、切替リレーR3を閉成状態にすることにより形成される。なお、蓄電装置10は、第1状態がデフォルトの状態となっている。
SMR20は、蓄電装置10と電力線PL,NLとの間に電気的に接続される。SMR20は、ECU100からの制御信号に従って、閉成状態と開放状態とを切り替える。より詳細には、SMR20は、SMR21およびSMR22を含む。SMR21の一端は蓄電装置10の正極端子に電気的に接続され、他端は電力線PLに電気的に接続される。SMR22の一端は蓄電装置10の負極端子に電気的に接続され、他端は電力線NLに電気的に接続される。
PCU30は、蓄電装置10から電力を受けてモータジェネレータ35を駆動するための電力変換装置を総括して示したものである。PCU30は、電力線PL,NLに電気的に接続され、ECU100によって制御される。PCU30は、たとえばモータジェネレータ35を駆動するためのインバータや、蓄電装置10から出力される電力を昇圧してインバータへ供給するコンバータ等を含む。
モータジェネレータ35は、交流回転電機であり、たとえば、永久磁石が埋設されたロータを備える永久磁石型同期電動機である。モータジェネレータ35のロータは、動力伝達ギヤ(図示せず)を介して駆動輪40に機械的に接続される。モータジェネレータ35は、PCU30からの交流電力を受けることにより、車両1を走行させるための運動エネルギーを生成する。モータジェネレータ35によって生成された運動エネルギーは、動力伝達ギヤに伝達される。一方で、車両1を減速させるときや、車両1を停止させるときには、モータジェネレータ35は、車両1の運動エネルギーを電気エネルギーに変換する。モータジェネレータ35で生成された交流電力は、PCU30によって直流電力に変換されて蓄電装置10に供給される。これにより、回生電力を蓄電装置10に蓄えることができる。このように、モータジェネレータ35は、蓄電装置10との間での電力の授受(すなわち、蓄電装置10の充放電)を伴なって、車両1の駆動力または制動力を発生するように構成される。
ECU100は、CPU(Central Processing Unit)100a、メモリ100bおよび入出力バッファ(図示せず)を含み、センサ等からの信号の入力や各機器への制御信号の出力を行なうとともに、各機器の制御を行なう。なお、これらの制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で構築して処理することも可能である。
ECU100のメモリ100bには、蓄電装置10の充電時において、蓄電装置10に印加可能な電圧の下限である充電下限電圧、および、蓄電装置10に印加可能な電圧の上限である充電上限電圧等の蓄電装置10に関する情報が予め記憶されている。充電下限電圧および充電上限電圧は、蓄電装置10の仕様等によって定められる。
ECU100は、蓄電装置10のSOC(State Of Charge)を算出可能に構成される。SOCの算出方法としては、たとえば、電流値積算(クーロンカウント)による手法、または、開放電圧(OCV:Open Circuit Voltage)の推定による手法など、種々の公知の手法を採用できる。
インレット50は、DC充電スタンド200の充電ケーブル210の先端に設けられた充電コネクタ220が接続可能に構成される。充電ケーブル210には、電力線L1,L2および通信信号線L3が含まれる。インレット50に充電コネクタ220が接続されると、車両1の電力線CPL,CNLおよび通信信号線SLが、充電ケーブル210の電力線L1,L2および通信信号線L3とそれぞれ接続される。
電力線CPL,CNLは、インレット50と充電リレー60とを接続する。充電リレー60は、蓄電装置10とインレット50との電気的な接続/遮断を行なうためのリレーである。充電リレー60は、電力線PL,NLと、インレット50との間に電気的に接続される。充電リレー60およびSMR20がともに閉成状態となると、DC充電スタンド200からの電力が蓄電装置10へ供給され、蓄電装置10が充電される(DC充電)。充電リレー60は、ECU100からの制御信号に従って、閉成状態と開放状態とを切り替える。
通信装置70は、通信信号線SLを介してDC充電スタンド200と通信可能に構成される。車両1とDC充電スタンド200との間における通信は、たとえば、CAN(Controller Area Network)の通信プロトコルに従う通信(以下「CAN通信」とも称する)で行なわれる。なお、車両1とDC充電スタンド200との間における通信は、CAN通信に限定されるものではなく、たとえば、電力線通信(PLC:Power Line Communication)で行なうようにしてもよい。
<DC充電>
図2を参照しながらDC充電の概要について説明する。図2は、DC充電に関する処理の手順を示すフローチャートである。図2のフローチャートに示される処理は、車両1のECU100およびDC充電スタンド200で実行される。このフローチャートの処理は、インレット50に充電コネクタ220が接続された状態において、たとえばDC充電スタンド200に対して充電開始操作が行なわれることによって開始される。充電開始操作は、たとえばDC充電スタンド200に設けられた充電開始ボタン(図示せず)を押す操作である。図2に示すフローチャートの各ステップ(以下ステップを「S」と略す)は、ECU100およびDC充電スタンド200によるソフトウェア処理によって実現される場合について説明するが、その一部あるいは全部がECU100および/またはDC充電スタンド200内に作製されたハードウェア(電気回路)によって実現されてもよい。
インレット50に充電コネクタ220が接続された状態において、充電開始操作が行なわれると、DC充電スタンド200は、充電開始信号を車両1に送信する(S1)。充電開始信号は、通信信号線L3,SLを介してDC充電スタンド200から車両1に送信されてもよいし、別途設けられる信号線(図示せず)を介してDC充電スタンド200から車両1に送信されてもよい。
車両1のECU100は、充電開始信号を受信すると、充電開始操作がされたことを検出し、DC充電スタンド200との間でCAN通信を開始する(S10,S3)。
CAN通信が開始されると、車両1とDC充電スタンド200との間で充電開始前の情報交換処理が実行される(S20,S5)。具体的には、車両1のECU100は、充電下限電圧、充電上限電圧、現在の蓄電装置10のSOCおよび現在の蓄電装置10の電圧等を含む電池情報をDC充電スタンド200に送信する。充電上限電圧および充電下限電圧としては、蓄電装置10を第1状態(並列接続)にした場合のものと、蓄電装置10を第2状態(直列接続)にした場合のものとの両方が含まれる。また、車両1のECU100は、電池情報に加えて、要求充電電力(所定の電力)をDC充電スタンド200に送信する。
電池情報および要求充電電力を受けて、DC充電スタンド200は、電池情報および要求充電電力と自身の仕様とを比較し、車両1の蓄電装置10を充電可能であるか、および、要求充電電力を出力可能であるかを確認した後(適合性を判定した後)に、DC充電スタンド200の出力可能電圧範囲および出力可能電流範囲等を含むスタンド情報を車両1に送信する。上記において、DC充電スタンド200は、蓄電装置10の状態が第1状態および第2状態のいずれであっても充電可能であることを含めて確認する。
そして、情報交換処理の後、車両1およびDC充電スタンド200において所定の充電準備(たとえば絶縁診断等)が完了すると、DC充電が開始される(S30,S7)。DC充電スタンド200は、要求充電電力に応じた充電電力(所定の電力)を車両1に供給する。DC充電の実行中には、車両1のECU100は、通信装置70を介してDC充電スタンド200に所定の間隔で電流指令値を送信する。DC充電スタンド200は、車両1から受信した電流指令値に対応した電流を出力する。なお、車両1のECU100は、DC充電の実行中において、電流指令値に代えて、あるいは加えて、電圧指令値をDC充電スタンド200に送信してもよい。
車両1は、たとえば蓄電装置10のSOCが所定SOCに到達すると、DC充電が完了したと判断して、充電停止指令をDC充電スタンド200に送信する(S40)。DC充電スタンド200は、充電停止指令を受信すると、DC充電を終了する(S9)。なお、車両1は、予め充電時間が設定されている場合には、DC充電を開始してから当該時間が到来したことをもって充電停止指令を送信してもよい。
<第1処理および第2処理>
ここで、DC充電においては、DC充電スタンド200から車両1に供給される充電電力(所定の電力)が比較的大きな電力であるため、車両1のインレット50から蓄電装置10までの経路(充電経路)には大きな電流が流れ得る。
充電経路に含まれる各構成(たとえば、インレット50、充電リレー60、SMR20および電力線PL,NL,CPL,CNL等)は、車両1が許容するDC充電における最大定格の電流に耐えうる仕様となっているが、各構成の劣化状態や充電時の外気温等の外部環境によっては、たとえば、充電経路の温度が充電経路に含まれる各構成の仕様上の上限である上限温度を超過して発熱してしまう可能性がある。充電経路の温度が上限温度を超過しないようにするための対策として、たとえば、上限温度よりも低い温度に閾温度を設定し、充電経路の温度が閾温度を超えた場合に、それ以上の発熱を抑制するために充電電力抑制したり、充電を停止する措置をとることが考えられるが、当該対策では充電時間が長くなってしまう可能性がある。
そこで、実施の形態1に係る車両1は、充電経路にDC/DCコンバータ80(図1参照)をさらに備える。車両1は、インレット50とDC/DCコンバータ80との間の充電経路(第1充電経路)、および、DC/DCコンバータ80と蓄電装置10との間の充電経路(以下「第2充電経路」とも称する)の温度をそれぞれ監視する。そして、第1充電経路または/および第2充電経路の温度が、それぞれに設定された閾温度を超えた場合に、第1充電経路または/および第2充電経路の温度上昇を抑制するための処理(第1処理,第2処理)を実行する。第1処理および第2処理について順次説明する。
<<第1処理>>
第1処理は、DC充電スタンド200から供給される充電電力の電圧を増加させて、第1充電経路に流れる電流を減少させる処理である。第1処理は、第1充電経路の温度が第1閾温度を超えた場合に実行される。第1閾温度は、上限温度よりも低い温度であり、第1充電経路の温度が上限温度に達しないようにするために設定される閾値である。なお、第1充電経路の温度には、たとえば、第1充電経路に含まれる各構成のいずれかの温度を代表的に用いることができる。実施の形態1における第1充電経路の温度は、後述の第1温度センサ90によって検出される温度である。
再び図1を参照して、第1処理を実行するための構成として、車両1は、上述のDC/DCコンバータ80と、第1温度センサ90とをさらに備える。
DC/DCコンバータ80は、充電リレー60と電力線PL,NLとの間に電気的に接続される。DC/DCコンバータ80は、DC充電スタンド200から供給される直流電力を降圧して蓄電装置10に出力する。
第1温度センサ90は、第1充電経路の温度を検出し、検出結果をECU100に出力する。具体的には、実施の形態1に係る第1温度センサ90は、電力線CPL,CNLの温度を検出するように構成される。すなわち、実施の形態1においては、電力線CPL,CNLの温度が第1充電経路の温度として用いられる。なお、第1温度センサ90は、電力線CPL,CNLに代えて、あるいは加えて、充電リレー60または/およびインレット50の温度を検出するように構成されてもよい。
第1充電経路の温度が第1閾温度以上となった場合には、ECU100は、通信装置70を介して、電流指令値を低下させる指令をDC充電スタンド200に出力する。DC充電スタンド200は、所定の電力を車両1に供給するところ、電流指令値の低下に伴なって、車両1に供給する充電電力の電圧を上昇させるとともに、電流を減少させる。これによって、第1充電経路に流れる電流が減少する。
電流指令値を低下させたことによって、DC充電スタンド200からインレット50に印加される電圧は、蓄電装置10の電圧に対して過度に大きくなっている可能性がある。そのため、ECU100は、DC/DCコンバータ80を作動させて上昇した電圧を蓄電装置10の電圧に応じた適切な電圧に降圧する。
上記のように、DC充電スタンド200から供給される充電電力の電圧を上昇させることにより、DC充電スタンド200からの充電電力を概ね一定に保ったまま(すなわち充電電力を低下させることなく)、第1充電経路に流れる電流を減少させることができる。第1充電経路に流れる電流を減少させることによって、第1閾温度以上に発熱した第1充電経路のさらなる発熱を抑制することができる。第1充電経路のさらなる発熱を抑制することができれば、第1充電経路の温度が上限温度を超過することを抑制できるので、DC充電を停止したりする処理を実行しなくてもよい。ゆえに、充電時間が長くなることを抑制することができる。
そして、DC/DCコンバータ80を作動させて、上昇させた電圧を蓄電装置10の電圧に応じた適切な電圧に降圧することにより、蓄電装置10に過度に大きな電圧を印加することなく、蓄電装置10を適切に充電することができる。また、DC充電スタンド200から供給される充電電力を概ね一定に保つことができるため、DC/DCコンバータ80での損失は生じるものの、充電電力を低下させる場合に比べても、充電時間が長くなることを抑制することができる。
第1充電経路の温度が第1閾温度以上となった場合に、電流指令値をどの程度低下させるかは、予め実験等によって定められたマップに基づいて決定される。図3は、マップの一例を説明するための図である。このマップは、ECU100のメモリ100bに記憶されている。
図3を参照して、図3の横軸には第1温度センサ90の検出値(第1充電経路の温度)が示され、縦軸には電流指令値が示されている。図3から認識し得るように、第1充電経路の温度が第1閾温度以上となると、温度の増加に伴って電流指令値の上限値が減少する。実施の形態1においては、基本的には、電流指令値として、電流指令値の上限値が出力されていることを想定する。すなわち、第1充電経路の温度が第1閾温度以上となった場合には、マップに従って電流指令値の上限値が低下することにより、電流指令値が低下する。当該マップは、図3に示されるように、第1充電経路の温度が第1閾温度以上となった場合に、温度の上昇に伴なって、順次上限値を減少させる。そのため、当該マップに従って電流指令値が制御されることにより、急峻な制限(上限値の低下)がかかることを抑制して、制御の安定化を図ることができる。なお、電流指令値として、電流指令値の上限値が出力されるわけではない場合も想定されるが、この場合には、図3に示すマップに代えて、第1閾温度以上の温度と、電流指令値との関係を示すマップを用いればよい。
電流指令値を低下させるに伴なって、DC充電スタンド200から供給される充電電力の電圧が上昇するわけであるが、当該上昇した電圧をDC/DCコンバータ80で蓄電装置10の電圧に応じた電圧に降圧するにあたり、DC/DCコンバータ80の降圧比を考慮することが必要である。DC/DCコンバータ80の降圧比には、使用範囲が定められている。DC/DCコンバータ80の降圧比が使用範囲を超える場合には、適切な降圧ができない可能性がある。なお、使用範囲は、たとえば、DC/DCコンバータ80を構成するスイッチング素子の応答速度および/またはスイッチングによる損失等に基づいて決定される。
電流指令値を低下させるに伴なって(電圧が上昇するに伴なって)、DC/DCコンバータ80の降圧比が使用範囲の上限に近づくことになる。すなわち、充電電力の電圧が上昇するに伴なって、降圧比が大きくなり、降圧比の使用範囲の上限に近づく。
DC/DCコンバータ80の降圧比が使用範囲の上限に到達した場合に、未だ第1充電経路の温度が第1温度以上である場合には、DC/DCコンバータ80の降圧比をさらに上昇させるのではなく、蓄電装置10を第1状態から第2状態に切り替える。すなわち、組電池11,12の接続状態を並列接続から直列接続に切り替える。これによって、蓄電装置10の電圧が上昇するので、DC/DCコンバータ80の降圧比を小さくすることができる。よって、DC/DCコンバータ80の降圧比を使用範囲内にしつつも、さらに充電電力の電圧を上昇させる指令を出力できるようになる。これによって、第1充電経路に流れる電流を小さくできるので、第1充電経路の温度上昇を抑制して、充電時間が長くなることを抑制することができる。
<<第2処理>>
第2処理は、DC/DCコンバータ80から蓄電装置10に供給される電力の電圧を増加させて、第2充電経路に流れる電流を減少させる処理である。第2処理は、第2充電経路の温度が第2閾温度を超えた場合に実行される。なお、第2充電経路の温度には、たとえば、第2充電経路に含まれる各構成のいずれかの温度を代表的に用いることができる。実施の形態1における第2充電経路の温度は、後述の第2温度センサ95によって検出される温度である。第1閾温度と第2閾温度とは、同じ値にすることもできるし、異なる値にすることもできる。第1閾温度と第2閾温度とは、各構成の温度特性等に基づいて適切に設定することができる。
再び図1を参照して、第2処理を実行するための構成として、車両1は、第2温度センサ95をさらに備える。
第2温度センサ95は、第2充電経路の温度を検出し、検出結果をECU100に出力する。具体的には、実施の形態1に係る第2温度センサ95は、電力線PL,NLの温度を検出するように構成される。すなわち、実施の形態1においては、電力線PL,NLの温度が第2充電経路の温度として用いられる。なお、第2温度センサ95は、電力線PL,NLに代えて、あるいは加えて、SMR20の温度を検出するように構成されてもよい。
第2充電経路の温度が第2温度以上となった場合には、ECU100は、蓄電装置10を第1状態から第2状態に切り替える。これによって、蓄電装置10の電圧が上昇するので、DC/DCコンバータ80から蓄電装置10に供給される電力の電圧を上昇させることができる。ゆえに、第2充電経路に流れる電流を小さくすることができる。第2充電経路に流れる電流を小さくすることによって、第2閾温度以上に発熱した第2充電経路のさらなる発熱を抑制することができる。第2充電経路のさらなる発熱を抑制することができれば、第2充電経路が上限温度を超過することを抑制できるので、DC充電を停止したりする処理を実行しなくてもよい。ゆえに、充電時間が長くなることを抑制することができる。
<ECUで実行される処理:第1処理>
図4は、ECU100で実行される第1処理の手順を示すフローチャートである。図4および後述の図5のフローチャートの処理は、DC充電中(たとえばDC充電開始とともに)にECU100により実行される。
ECU100は、第1温度センサ90によって検出された第1充電経路の温度を監視する(S301)。第1充電経路の温度が第1閾温度未満である場合には(S301においてNO)、ECU100は、DC/DCコンバータ80を停止させて(S303)、DC充電を継続する。第1充電経路の温度が第1閾温度未満であれば、DC/DCコンバータ80を作動させる必要がないため、DC/DCコンバータ80を停止させて、DC/DCコンバータ80が作動することによる損失を低減させる。
第1充電経路の温度が第1閾温度以上となった場合(S301においてYES)、ECU100は、メモリ100bからマップを読み出す(S305)。そして、ECU100は、第1充電経路の温度をマップに照合させて電流指令値を決定し、決定した電流指令値をDC充電スタンド200に送信する(S307)。電流指令値を受けたDC充電スタンド200は、電流指令値に基づいて、車両1に供給する充電電力の電圧および電流を制御する。
ECU100は、DC/DCコンバータ80を作動させて、DC充電スタンド200から供給された充電電力の電圧を蓄電装置10の電圧に応じた適切な電圧に降圧する(S309)。
次いで、ECU100は、S309におけるDC/DCコンバータ80の降圧比が使用範囲の上限に達したか否かを判定する(S311)。DC/DCコンバータ80の降圧比が使用範囲の上限に達していない場合には(S311においてNO)、ECU100は、処理をリターンに移す。
一方、DC/DCコンバータ80の降圧比が使用範囲の上限に達した場合には(S311においてYES)、ECU100は、蓄電装置10が第1状態であるか否かを判定する(S313)。すなわち、ECU100は、組電池11,12が並列接続されているか否かを判定する。
蓄電装置10が第1状態である場合には(S313においてYES)、ECU100は、DC充電スタンド200に充電停止指令を送信する(S315)。DC充電スタンド200は、車両1から充電停止指令を受信すると、車両1への電力の供給を停止する。
DC充電スタンド200からの電力の供給が停止すると、ECU100は、蓄電装置10を第1状態から第2状態に切り替える(S317)。すなわち、ECU100は、組電池11,12を並列接続から直列接続に切り替える。
ECU100は、蓄電装置10を第2状態に切り替えると、DC充電スタンド200に充電再開指令を送信する(S319)。DC充電スタンド200は、車両1から充電再開指令を受信すると、車両1への電力の供給を再開する。DC充電スタンド200は、充電再開指令とともに、あるいは充電再開指令の後に車両1から送られてくる電流指令値に基づいて、車両1に電力を供給する。
S313において、蓄電装置10が第1状態でない場合には(S313においてNO)、すなわち、すでに組電池11,12が直列接続されている場合には、これ以上DC充電スタンド200からの充電電力の電圧を上昇させることは望ましくない。そのため、ECU100は、DC充電スタンド200に充電停止指令を送信し、DC充電を停止させる(S321)。これによって、第1充電経路の温度が上限温度を超えてしまうことを抑制する。なお、S321において、DC充電を停止させるのではなく、充電電力を低下させることも可能である。充電電力を低下させる場合には、現在の蓄電装置10の電圧と、DC/DCコンバータ80の降圧比の上限とに基づいて定まる、インレット50への最大入力電圧を維持しながら、電流指令値を低下させる。上記の最大入力電圧は、より詳細には、DC/DCコンバータ80の降圧比を上限にしたときに、現在の蓄電装置10の電圧に応じた電圧に降圧可能な電圧である。
<ECUで実行される処理:第2処理>
図5は、ECU100で実行される第2処理の手順を示すフローチャートである。ECU100は、第2温度センサ95によって検出された第2充電経路の温度を監視する(S351)。第2充電経路の温度が第2閾温度未満である場合には(S351においてNO)、ECU100は、処理をリターンに移す。
第2充電経路の温度が第2閾温度以上である場合には(S351においてYES)、ECU100は、蓄電装置10が第1状態であるか否かを判定する(S353)。
蓄電装置10が第1状態である場合には(S353においてYES)、ECU100は、DC充電スタンド200に充電停止指令を送信する(S355)。DC充電スタンド200は、車両1から充電停止指令を受信すると、車両1への電力の供給を停止する。
DC充電スタンド200からの電力の供給が停止すると、ECU100は、蓄電装置10を第1状態から第2状態に切り替える(S357)。
ECU100は、蓄電装置10を第2状態に切り替えると、DC充電スタンド200に充電再開指令を送信する(S359)。DC充電スタンド200は、車両1から充電再開指令を受信すると、車両1への電力の供給を開始する。DC充電スタンド200は、充電再開指令とともに、あるいは充電再開指令の後に車両1から送られてくる電流指令値に基づいて、車両1に電力を供給する。
蓄電装置10を第2状態にすることによって、蓄電装置10の電圧が上昇するので、DC/DCコンバータ80から蓄電装置10に供給される電力の電圧を上昇させることができる。そのため、第2充電経路に流れる電流を小さくすることができる。第2充電経路に流れる電流を小さくすることによって、第2閾温度以上に発熱した第2充電経路のさらなる発熱を抑制することができる。
S353において、蓄電装置10が第1状態でない場合には(S353においてNO)、すなわち、すでに組電池11,12が直列接続されている場合には、ECU100は、DC充電スタンド200に充電停止指令を送信し、DC充電を停止させる(S361)。これによって、第2充電経路の温度が上限温度を超えてしまうことを抑制する。
以上のように、実施の形態1においては、充電経路にDC/DCコンバータ80を設ける。そして、第1充電経路の温度および第2充電経路の温度を監視する。第1充電経路の温度が第1閾温度を超えた場合に第1処理を実行する。第2充電経路の温度が第2閾温度を超えた場合に第2処理を実行する。
第1処理および第2処理が実行されることによって、充電電力を概ね一定に保ったまま、第1充電経路および第2充電経路(すなわち充電経路)の温度が上限温度を超過することを抑制することができる。そのため、充電経路の発熱を抑制するために、充電電力を低下させたり、DC充電を停止させたりするような処理を実行しなくてもよいので、充電時間が長くなることを抑制することができる。
[実施の形態2]
実施の形態1においては、DC/DCコンバータ80の作動を要しない場合には、DC/DCコンバータ80を停止させた。実施の形態2では、充電経路において、DC/DCコンバータ80を迂回する手段を設ける例について説明する。
図6は、実施の形態2に係る車両1AおよびDC充電スタンド200の構成例を示すブロック図である。車両1Aは、実施の形態1に係る車両1に比べてリレー150をさらに備える。その他の構成については、車両1と同様であるため、ここでは繰り返し説明しない。
リレー150は、充電リレー60とDC/DCコンバータ80との間に電気的に接続される。リレー150は、いわゆるトランスファ接点リレーであり、3つの接点a,b,cを含む。リレー150は、接点aと接点bとが接続された第1接続状態、および、接点aと接点cとが接続された第2接続状態を切り替え可能に構成される。接点aは、充電リレー60と電気的に接続されている。接点bは、電力線PL,NLに電気的に接続されている。接点cは、DC/DCコンバータ80と電気的に接続されている。
リレー150を第1接続状態にすることにより、DC充電において、DC充電スタンド200からインレット50に供給された充電電力をDC/DCコンバータ80を迂回して蓄電装置10に供給するようにすることができる。
一方、リレー150を第2接続状態にすることにより、DC充電において、DC充電スタンド200からインレット50に供給された充電電力をDC/DCコンバータ80を経由して蓄電装置10に供給するようにすることができる。
DC/DCコンバータ80の作動を要しない場合には、リレー150を第1接続状態にしてDC/DCコンバータ80を迂回することによって、DC充電における、DC/DCコンバータ80を経由することによる損失を低減させることができる。
図7は、実施の形態2に係る車両1のECU100で実行される第1処理の手順を示すフローチャートである。図7のフローチャートの処理は、図4のフローチャートの処理に対して、S303をS381に変更し、S382を追加したものである。その他の処理については、図4のフローチャートの処理と同様であるため、同一の番号を付し、その説明は繰り返さない。
第1充電経路の温度が第1閾温度未満である場合には(S301においてNO)、ECU100は、リレー150を第1接続状態にしてDC/DCコンバータ80を迂回させる(S381)。第1充電経路の温度が第1閾温度未満であれば、DC/DCコンバータ80を作動させる必要がないため、DC/DCコンバータ80を迂回させて、DC/DCコンバータ80を経由することによる損失を低減させる。
第1充電経路の温度が第1閾温度以上となった場合(S301においてYES)、ECU100は、リレー150を第2接続状態にしてDC/DCコンバータ80を経由させる(S381)。そして、ECU100は、S305以降の処理を実行する。
以上のように、実施の形態2に係る車両1Aにおいても、実施の形態1と同様に、第1充電経路の温度が第1閾温度以上に発熱した場合に、第1処理を実行して第1充電経路のさらなる発熱を抑制することができる。そのため、充電電力を抑制したり、DC充電を停止させたりしなくてもよいので、蓄電装置10の充電に要する時間が長くなることを抑制することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A 車両、10 蓄電装置、11,12 組電池、20,21,22 SMR、30 PCU、35 モータジェネレータ、40 駆動輪、50 インレット、60 充電リレー、70 通信装置、80 DC/DCコンバータ、90 第1温度センサ、95 第2温度センサ、100 ECU、100a CPU、100b メモリ、150 リレー、200 DC充電スタンド、210 充電ケーブル、220 充電コネクタ、CL,L3,SL 通信信号線、CNL,CPL,L1,L2,NL,PL 電力線、N1,N2 ノード、R1,R2,R3 切替リレー。

Claims (1)

  1. 車両外部の電源からインレットに供給される直流電力を受けて充電されるように構成された蓄電装置と、
    前記インレットと前記蓄電装置との間に設けられ、前記インレットに供給された直流電力の電圧を降圧可能に構成されたコンバータと、
    前記インレットを含む、前記インレットと前記コンバータとの間の経路の温度を検出する温度検出手段と、
    前記蓄電装置の充電を制御する制御装置とを備え、
    前記蓄電装置は、
    複数の蓄電体と、
    前記複数の蓄電体を並列に接続する第1状態と、前記複数の蓄電体を直列に接続する第2状態とを切り替え可能に構成されたリレーとを含み、
    前記制御装置は、前記電源から所定の電力が供給されるように、前記電源に指令値を送信し、
    前記制御装置は、
    前記温度が閾温度以上である場合、前記指令値を変更することにより前記電源から供給される前記所定の電力の電圧を上昇させるとともに、前記コンバータを作動させて前記上昇させた電圧を前記蓄電装置の電圧に応じた電圧に降圧し、
    前記コンバータの降圧比が閾値に達し、かつ、前記温度が前記閾温度以上である場合には、前記リレーを前記第1状態から前記第2状態に切り替える、車両。
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