以下、図面を参照しつつ、本開示に係る技術思想の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、これ以降の説明では、複数の同一の構成に対して言及する場合、構成123A,123Bのように表現することがある。また、それらを総称する場合は、構成123と表現する。
図1は、本実施の形態に従う介護支援システムの一例を示す図である。図1を参照して、介護支援システムの概要および用途について説明する。本実施の形態に従う介護支援システムは、主に高齢者のいる住居、特別老人ホームや介護施設等(以下、総称して「施設」と呼ぶ)で使用されることを想定している。以降の説明において、施設内で介護を受ける側である被介護者を「入居者」と呼ぶ。さらに、施設内で介護作業を行う側の介護者を「スタッフ」と呼ぶ。
介護支援システムは、施設内における入居者の介護にかかる作業時間の変化を算出し、要介護度等の情報からでは判別できない入居者の健康状態の悪化を検知および可視化する。さらに、介護支援システムは、入居者の健康状態の悪化に基づいて、施設のスタッフのシフトの生成を行う。
介護支援システムは、センサーボックス100と、管理者端末30と、管理装置200とを含む。介護支援システムは、さらに、交換装置12と、ゲートウェイサーバー11と、スタッフの携帯端末300とを含んでいてもよい。
施設10において、例えば、居室領域RM、高齢者等の入居者の居室900が設けられている。居室900Aは、入居者800Aに割当てられている。居室900Bは、入居者800Bに割当てられている。
ゲートウェイサーバー11は、施設10の内部ネットワークと、施設10の外部ネットワークとを相互接続する。内部ネットワークは、有線と無線とからなるローカルネットワークであってもよい。外部ネットワークは、例えば、インターネット網や公衆電話回線網である。内部ネットワークまたは外部ネットワークに接続された機器は、例えば、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)およびICMP(Internet Control Message Protocol)等の通信プロトコルを用いて、データを送受信する。ある局面において、ゲートウェイサーバー11は、セキュリティに関する機能を備えていてもよい。例えば、ゲートウェイサーバー11は、ファイヤーウォールまたはフィルタリング機能等により、外部ネットワークに接続された機器が、内部ネットワークの各機器にアクセスできないようにしてもよい。逆に、ゲートウェイサーバー11は、内部ネットワークに接続された各機器に対して、外部ネットワーク上の特定のウェブページを参照できなくする等の制限を設けてもよい。
交換装置12は、施設10の内部ネットワーク上の各機器を相互接続する。ある局面において、ルーターまたはスイッチが交換装置12として使用されてもよい。交換装置12は、複数のイーサーネット(登録商標)の通信ポートを備え、各機器とイーサーネットケーブルを介して接続され得る。さらに、交換装置12は、Wi−Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)等に対応した無線アンテナを備えていてもよい。その場合、交換装置12は、有線および無線の両方の手段で、各機器と通信し得る。図1に示す例では、交換装置12の数は1であるが、交換装置12の数はこれに限定されない。施設10の内部ネットワークは、複数の交換装置12の組み合わせによって構成されてもよい。
アクセスポイント13は、無線アンテナを備えており、無線通信を介して、各機器を内部ネットワークに接続する。ある局面において、Wi−Fiルーターが、アクセスポイント13として使用されてもよい。ある局面において、交換装置12およびアクセスポイント13は、一体型であってもよい。
管理装置200は、介護支援システムのプログラムや各種データを管理する。管理装置200は、施設10のスタッフに関する情報と、入居者800に関する情報と、介護作業と入居者800の健康状態との関連情報と、日々の介護記録とを保存する。管理装置200は、これらの情報に基づいて、入居者800の健康状態の変化を推定する。詳細については後述する。
ある局面において、管理装置200は、外部ネットワーク上のクラウドサーバーであってもよい。その場合、管理装置200は、ゲートウェイサーバー11を介して、内部ネットワークの各機器と通信することになる。他の局面において、管理装置200は、管理者端末30と一体型であってもよい。
センサーボックス100は、センサーボックス100に内蔵されたカメラおよびセンサーと、居室900内の他の各種センサーと連携することにより、各居室900内の入居者800に関する情報を取得する。センサーボックス100は、内部ネットワークを介して、管理装置200に、取得した入居者800に関する情報を送信する。
ある局面において、センサーボックス100は、カメラおよびセンサーにより、居室900での介護作業の内容を解析し、介護記録を管理装置200に送信してもよい。その場合、センサーボックス100は、介護記録の種類に関する情報、ケアの開始および終了のタイムスタンプ、入居者800または居室900を識別する情報およびスタッフを識別する情報の一部または全てを管理装置200に送信してもよい。センサーボックス100は、さらに、GPS(Global Positioning System)等により位置情報を管理装置200に送信してもよい。ここでの位置情報とは、緯度・経度だけではなく、緯度・経度から導き出される部屋(居室900、食堂、その他の共有スペース等)に関する情報を含んでいてもよい。他の局面において、センサーボックス100は、上記の取得した情報の全てまたは一部を携帯端末300に送信してもよい。その場合、携帯端末300は、センサーボックス100から取得した各種情報を介護記録に含めて、当該介護記録を管理装置200に送信する。
センサーボックス100は、居室900内の物体の挙動を検出するためのセンサーを内蔵する。センサーの一例は、物体の動作を検出するためのドップラーセンサーである。他の例は、カメラである。さらに他の例は、ケアコール子機500、ドアセンサー510、トイレセンサー520、臭いセンサー530、または、バイタルセンサー540である。センサーボックス100は、センサーとして、これらのセンサー中の少なくとも一つを含む。
携帯端末300は、施設10で介護に従事する施設スタッフにより使用される。スタッフは、携帯端末300を用いて、介護記録等を管理装置200に送信する。ある局面において、携帯端末300は、GPS機能を備えていてもよい。その場合、携帯端末300は、位置情報に基づいて、介護記録の一部、例えば、介護対象の入居者800の識別情報、介護作業の開始および終了のタイムスタンプ等を生成し得る。携帯端末300は、アクセスポイント13またはセンサーボックス100を介して、介護記録を管理装置200に送信する。
図1の例では、施設10に含まれる居室の数は2であるが、本実施の形態に従う介護支援システムは、任意の数の居室を持つ施設10で使用することができる。同様に、携帯端末300、アクセスポイント13および交換装置12等の他の機器の数に関しても、図1の例示に限定されない。
居室900は、設備として、例えば、ベッド901、トイレ902、および、家具903を含む。居室900のドアには、当該ドアの開閉を検出するドアセンサー510が設置されている。トイレ902のドアには、トイレ902の開閉を検出するトイレセンサー520が設置されている。ベッド901には、入居者800の排泄情報を取得する臭いセンサー530が設置されている。入居者800は、当該入居者800のバイタル情報を検出するバイタルセンサー540を装着している。検出されるバイタル情報の一例は、入居者の体温である。他の例は、入居者の呼吸である。さらに他の例は、入居者の心拍数である。さらに他の例は、これらの情報の中の2以上の種類の情報である。居室900では、入居者800はケアコール子機500を操作することができる。
図2は、介護支援システムの動作概要の一例を示す図である。図2を参照して、介護支援システムにおける介護記録を取得する手順および入居者800の健康状態の変化に関する情報の提示手順について説明する。
最初に、スタッフは、入居者800に対して介護作業を行う。一例として、介護作業には、モーニングケア、入浴介助、移乗介助、排泄介助、歩行介助および食事介助等がある。スタッフは、これらの介護作業単位で、介護記録を作成する。介護記録は、少なくとも、介護をしたスタッフを識別する情報、介護を受けた入居者800を識別する情報、介護作業の種類を特定する情報および介護作業の開始および終了のタイムスタンプを含む。介護作業は、さらに、入居者800のその日の体調等の任意の情報を含み得る。
ある局面において、介護記録は、スタッフにより携帯端末300に入力されてもよい。他の局面において、介護記録の一部または全ては、携帯端末300およびセンサーボックス100により自動的に生成されてもよい。介護記録に含まれる各種情報はそれぞれ以下のように自動生成され得る。
第1に、介護をしたスタッフを識別する情報の自動取得について説明する。ある局面において、携帯端末300は、スタッフごとに割り当てられていてもよく、それぞれの携帯端末300は、ID(Identifier)等のスタッフを識別する情報を予め設定されておいてもよい。携帯端末300に手動または自動で入力された他の情報は、この予め設定されたスタッフを識別する情報と関連付けて介護記録に含められる。
第2に、介護を受けた入居者800を識別する情報の自動取得について説明する。ある局面において、携帯端末300は、GPS機能により居室900および入居者800を特定してもよい。その場合、管理装置200は、居室900と、緯度経度等の位置情報との対応情報を保存する。携帯端末300は、内蔵のGPS機能により取得した位置情報を管理装置200に送信する。管理装置200は、位置情報から居室900を特定し、居室900に入居している入居者800を識別する情報を携帯端末300に返信する。携帯端末300は、受信した入居者800を識別する情報を介護記録に含める。
他の局面において、携帯端末300は、センサーボックス100と連携して居室900および入居者800を特定してもよい。その場合、管理装置200は、居室900と、センサーボックス100との対応情報を保存する。携帯端末300は、センサーボックス100と通信して取得したセンサーボックス100の識別情報を管理装置200に送信する。管理装置200は、センサーボックス100の識別情報から居室900を特定し、居室900に入居している入居者800を識別する情報を携帯端末300に返信する。携帯端末300は、受信した入居者800を識別する情報を介護記録に含める。
他の局面において、携帯端末300は、RFID(Radio Frequency Identification)またはBluetooth(登録商標)機器等と連携して居室900および入居者800を特定してもよい。その場合、管理装置200は、居室900と、RFIDまたはBluetooth機器との対応情報を保存する。携帯端末300は、RFIDまたはBluetooth機器と通信し、取得したRFIDまたはBluetooth機器の識別情報を管理装置200に送信する。管理装置200は、RFIDまたはBluetooth機器の識別情報から居室900を特定し、居室900に入居している入居者800を識別する情報を携帯端末300に返信する。携帯端末300は、受信した入居者800を識別する情報を介護記録に含める。
第3に、介護作業の種類を特定する情報の自動取得について説明する。ある局面において、携帯端末300は、センサーボックス100から介護作業の種類を特定する情報を取得し得る。センサーボックス100は、カメラおよびセンサーから、居室900でのスタッフおよび入居者800の動作に関する情報を取得する。スタッフおよび入居者800の動作に関する情報は、写真、映像またはセンサー信号を含み得る。センサーボックス100は、取得したスタッフおよび入居者800の動作に関する情報を解析し、介護作業の種類を特定する。携帯端末300は、センサーボックス100から介護作業の種類を特定する情報を受信し、当該介護作業の種類を特定する情報を介護記録に含める。
他の局面において、管理装置200が介護作業の種類を特定してもよい。その場合、センサーボックス100は、取得したスタッフおよび入居者800の動作に関する情報を管理装置200に送信する。管理装置200は、受信したスタッフおよび入居者800の動作に関する情報を解析し、介護作業の種類を特定する。管理装置200は、介護作業の種類を特定する情報をセンサーボックス100に返信する。携帯端末300は、センサーボックス100から介護作業の種類を特定する情報を受信し、当該介護作業の種類を特定する情報を介護記録に含める。
上記のセンサーボックス100または管理装置200は、画像解析および映像解析により、スタッフおよび入居者800の動作に関する情報を解析してもよい。さらに、センサーボックス100または管理装置200は、機械学習による学習モデルを用いて、スタッフおよび入居者800の動作に関する情報を解析してもよい。
第4に、介護作業の開始および終了のタイムスタンプの自動取得について説明する。ある局面において、携帯端末300は、センサーボックス100から介護作業の開始および終了のタイムスタンプを取得し得る。介護作業の種類を特定する情報の自動取得と同様に、センサーボックス100または管理装置200は、スタッフおよび入居者800の動作に関する情報を解析し、介護作業の種類を特定すると共に、当該介護作業の開始時間および終了時間を特定し得る。携帯端末300は、センサーボックス100から介護作業の開始および終了のタイムスタンプを受信し、当該介護作業の開始および終了のタイムスタンプを介護記録に含める。
携帯端末300は、入力された介護記録をアクセスポイント13またはセンサーボックス100を介して、管理装置200に送信する(送信情報250)。管理装置200は、施設10のスタッフに関する情報と、入居者800に関する情報と、介護作業と入居者800の健康状態との関連情報と、介護記録とに基づいて、施設の管理者に提示する第1の情報251を生成し、当該第1の情報251を管理者端末30に送信する。管理者端末30は、受信した第1の情報251をディスプレイに表示する。管理装置200および管理者端末30が一体型である場合、管理装置200は、第1の情報251を管理装置200のディスプレイに表示する。
ある局面において、第1の情報251は、それぞれの入居者800の各介護作業に要する時間の推移をグラフ化した情報と、それぞれの入居者800の各介護作業に要する時間の推移から推定される入居者800の健康状態の変化とを含んでもよい。施設10の管理者は、管理者端末30に表示される第1の情報251に基づいて、それぞれの入居者800の健康状態を把握し、スタッフのシフトを作成し得る。管理者端末30は、施設10の管理者によって作成されたシフト情報を含む第2の情報252を携帯端末300に配信してもよい。
図3は、センサーボックス100および携帯端末300のハードウェア構成の一例を示す図である。図3を参照して、センサーボックス100および携帯端末300のハードウェア構成と、各構成の機能とについて説明する。
(センサーボックス100)
センサーボックス100は、居室900の映像および/または写真を取得し、管理装置200に送信する。ある局面において、センサーボックス100は、介護記録に含まれる介護作業の種類を特定する情報と、介護作業の開始および終了のタイムスタンプとを生成し得る。センサーボックス100は、制御装置101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、通信インターフェイス104と、カメラ105と、ドップラーセンサー106と、無線通信装置107と、記憶装置120とを備える。
制御装置101は、センサーボックス100を制御する。制御装置101は、例えば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、例えば、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらの組み合わせ等によって構成される。
ROM102は、制御装置101が実行する各種プログラムおよび設定を保存し得る。RAM103は、ROM102または記憶装置120からロードされたプログラム等を一時的に記憶する。制御装置101は、RAM103に読み込まれたプログラムを実行する。
通信インターフェイス104は、アンテナ(図示せず)等に接続される。センサーボックス100は、当該アンテナを介して、他の通信機器との間でデータをやり取りする。他の通信機器は、例えば、管理装置200、携帯端末300、アクセスポイント13およびその他の通信端末等を含む。ある局面において、通信インターフェイス104は、有線接続で他の通信機器と接続されてもよい。
カメラ105は、一実現例では、近赤外カメラである。近赤外カメラは、近赤外光を投光するIR(Infrared)投光器を含み、夜間でも居室900の内部を表わす映像および/または写真を撮影できる。他の実現例では、カメラ105は、可視光のみを受光する監視カメラである。さらに他の実現例では、カメラ105として、3Dセンサーやサーモグラフィーカメラが用いられてもよい。センサーボックス100およびカメラ105は、一体的に構成されてもよいし、別体で構成されてもよい。
ドップラーセンサー106は、例えばマイクロ波ドップラーセンサーであり、電波を放射および受信して、居室900内の物体の挙動(動作)を検出する。これにより、居室900内の入居者800の生体情報が検出され得る。一例では、ドップラーセンサー106は、24GHz帯のマイクロ波を各居室900のベッド901に向けて放射し、入居者800で反射したマイクロ波(以下「反射波」という。)を受信する。反射波は、入居者800の動作により、ドップラーシフトしている。ドップラーセンサー106は、当該反射波から、入居者800の呼吸状態や心拍数を検出し得る。
無線通信装置107は、ケアコール子機500、ドアセンサー510、トイレセンサー520、臭いセンサー530、および、バイタルセンサー540からの各信号を受信し、当該信号を制御装置101へ送信する。例えば、ケアコール子機500は、ケアコールボタン501を備える。ケアコールボタン501が操作されると、ケアコール子機500は、当該操作があったことを示す信号を無線通信装置107へ送信する。ドアセンサー510、トイレセンサー520、臭いセンサー530、および、バイタルセンサー540のそれぞれは、それぞれの検出出力を無線通信装置107へ送信する。
記憶装置120は、例えば、ハードディスクや外付けの記憶装置等の記憶媒体である。記憶装置120は、カメラ105によって撮影された映像および/または写真と、ドップラーセンサー106の検出情報とを保存し得る。ある局面において、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)が、記憶装置120として使用されてもよい。
(携帯端末300)
携帯端末300は、介護記録を生成する。介護記録は、少なくとも、介護をしたスタッフを識別する情報、介護を受けた入居者800を識別する情報、介護作業の種類を特定する情報、介護作業の開始時間および介護作業の終了時間を含む。これらの情報の一部または全ては、スタッフにより入力されてもよいし、携帯端末300、センサーボックス100または管理装置200のいずれかによって自動生成されてもよい。携帯端末300は、制御装置301と、RAM303と、通信インターフェイス304と、ディスプレイ305と、入力デバイス306と、内部メモリー320とを含む。
制御装置301は、携帯端末300を制御する。制御装置301は、例えば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、例えば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはそれらの組み合わせ等によって構成される。RAM303は、内部メモリー320からロードされたプログラム等を一時的に記憶する。制御装置301は、RAM303に読み込まれたプログラムを実行する。
通信インターフェイス304は、アンテナ(図示せず)等に接続される。携帯端末300は、当該アンテナおよびアクセスポイント13を介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、例えば、センサーボックス100、管理装置200等を含む。
ディスプレイ305は、例えば液晶ディスプレイまたは有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイによって実現される。入力デバイス306は、例えばディスプレイ305に重ねられたタッチセンサーによって実現される。当該タッチセンサーは、携帯端末300に対する各種操作をタッチ操作で受け付け、当該操作の内容を制御装置301へ出力する。ディスプレイ305は、介護記録を入力するための画面を表示し、スタッフの介護記録の入力を受け付けてもよい。
内部メモリー320は、例えば、eMMC(Embedded Multimedia Card)等の記憶媒体である。一例として、内部メモリー320は、制御装置301によって実行されるプログラムを格納するが、当該プログラムは、制御装置301がアクセス可能な記憶装置であれば、内部メモリー320以外の記憶装置に格納されていてもよい。
図4は、管理者端末30および管理装置200のハードウェア構成の一例を示す図である。図4を参照して、管理者端末30および管理装置200のハードウェア構成と、各構成の機能とについて説明する。管理者端末30および管理装置200は、一例として、PC(Personal Computer)またはワークステーションであってもよい。本実施の形態に従う管理者端末30および管理装置200は、同一のハードウェア構成を備えるものとして説明するが、それぞれPCまたはワークステーションとしての機能を備えていればよく、互いに異なるハードウェア構成であってもよい。
(管理者端末30および管理装置200)
管理装置200は、携帯端末300から介護記録を収集し、介護作業と入居者800の健康状態の変化を分析する。管理装置200は、施設10の管理者に対して、要介護度等の情報からだけでは把握できない入居者800の健康状態の詳細な変化を提示する。ある局面において、施設10の管理者は、管理者端末30を介して、管理装置200の生成した情報を閲覧してもよい。他の局面において、施設10の管理者は、管理装置200に接続されたディスプレイにより、管理装置200が生成した情報を閲覧してもよい。管理者端末30は、管理装置200と通信するための専用のアプリケーションがインストールされていてもよいし、ブラウザ等により管理装置200と通信してもよい。
管理者端末30および管理装置200は、制御装置201と、ROM202と、RAM203と、通信インターフェイス204と、表示インターフェイス205と、操作インターフェイス207と、記憶装置220とを含む。
制御装置201は、管理装置200を制御する。制御装置201は、例えば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、例えば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはこれらの組み合わせ等によって構成される。
ROM202は、制御装置201が実行する各種プログラムおよび設定を保存し得る。RAM203は、ROM202または記憶装置220からロードされたプログラム等を一時的に記憶する。制御装置201は、RAM203に読み込まれたプログラムを実行する。
通信インターフェイス204には、アンテナ(図示せず)等が接続される。管理装置200は、当該アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、例えば、センサーボックス100を含む。
表示インターフェイス205は、ディスプレイ206と接続され、制御装置201等からの指令に従って、ディスプレイ206に対して、画像を表示するための画像信号を送出する。ある局面において、ディスプレイ206は、それぞれの入居者800の各介護作業に要する時間の推移をグラフ化した情報と、それぞれの入居者800の各介護作業に要する時間の推移から推定される入居者800の健康状態の変化とを含む第1の情報251を表示し得る。また、他の局面においてディスプレイ206は、管理者がシフトを作成するための画面を表示し得る。一例として、ディスプレイ206は、図9および図10の画面を表示し得る。
施設10の管理者は、管理者端末30に表示される第1の情報251に基づいて、それぞれの入居者800の健康状態を把握し、スタッフのシフトを作成し得る。管理者端末30は、管理者によって作成されたシフト情報を含む第2の情報252を携帯端末300に配信してもよい。
操作インターフェイス207は、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子であり、入力デバイス209に接続される。操作インターフェイス207は、入力デバイス209からのユーザー操作を示す信号を受ける。入力デバイス209は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、またはユーザーの入力操作を受け付けることが可能なその他の装置である。ある局面において、操作インターフェイス207は、管理者からのシフト情報を作成するための入力を受け付けてもよい。一例として、操作インターフェイス207は、図9および図10の画面に関する各種入力を受け付け得る。
記憶装置220は、例えば、ハードディスクや外付けの記憶装置等の記憶媒体である。記憶装置220は、施設10のスタッフに関する情報と、入居者800に関する情報と、介護作業と入居者800の健康状態との関連情報と、日々の介護記録とを格納する。ある局面において、HDDまたはSSDが、記憶装置220として使用されてもよい。
次に、図5〜図8を参照して、管理装置200が記憶する施設10のスタッフに関する情報と、入居者800に関する情報と、介護作業と入居者800の健康状態との関連情報と、日々の介護記録とについて説明する。
図5は、スタッフに関する情報550の一例を示す図である。スタッフに関する情報550は、施設10で働くそれぞれのスタッフの識別情報、勤続年数および各介護作業に関する習熟度等を管理する。ある局面において、管理装置200は、スタッフに関する情報550に含まれる情報を入力デバイス209から入力されてもよい。他の局面において、管理装置200は、通信インターフェイス204を介して、スタッフに関する情報550に含まれる情報を他の機器から受信してもよい。管理装置200は、取得したスタッフに関する情報550に含まれる情報を記憶装置220に保存する。
ある局面において、スタッフに関する情報550は、リレーショナルデータベースのテーブルとして表現されてもよいし、JSON(JavaScript Object Notation)等の他の任意のデータ形式で表現されてもよい。
スタッフに関する情報550は、ID551と、名前552と、勤続年数553と、モーニングケアスキル554と、入浴介助スキル555と、移乗介助スキル556と、排泄介助スキル557と、歩行介助スキル558と、食事介助スキル559とを含む。
ID551は、スタッフを一意に区別するための識別子を示す。ID551は、例えば、任意の英数字および記号の組み合わせにより表現され得る。名前552は、それぞれのスタッフの氏名を表す。
勤続年数553は、それぞれのスタッフの施設10での勤続年数を表す。ある局面において、勤続年数553と、それぞれのスタッフの介護勤務の経験年数であってもよい。その場合、勤続年数553は、それぞれのスタッフの施設10以外での勤続年数も含む。モーニングケアスキル554〜食事介助スキル559は、それぞれのスタッフの各介護作業に関する習熟度を表す。各スキルの数字は、1〜3の範囲で表される。各スキルの数字が高い程、スタッフのそのスキルに対する習熟度は高い。上記の各スキルの範囲は一例であり、スキルの習熟度を表す方法はこれに限られない。スタッフの各スキルの習熟度は任意の数字または記号等によって表され得る。ある局面において、モーニングケアスキル554〜食事介助スキル559は、介護記録に基づいて随時更新されてもよい。
一例として、スタッフに関する情報550の一行目を参照すると、名前552が「A」のスタッフの勤続年数553は「5年」であり、モーニングケアスキル554〜食事介助スキル559は全体的に高いことから、ベテランのスタッフであることがわかる。
他の例として、スタッフに関する情報550の二行目を参照すると、名前552が「B」のスタッフの勤続年数553は「4年」であり、スタッフ「A」に次いでベテランであることがわかる。スタッフ「B」は、特に、排泄介助スキル557、歩行介助スキル558および食事介助スキル559が高いことがわかる。
他の例として、スタッフに関する情報550の三行目を参照すると、名前552が「C」のスタッフの勤続年数553は「半年」であり、介護の経験が浅いことがわかる。スタッフ「C」の各スキルは総じて高くはないが、歩行介助スキル558および食事介助スキル559がある程度高いことがわかる。
管理装置200は、入居者800の健康状態の変化を検出するために、それぞれの入居者800の介護作業に要する時間の推移を算出する。しかし、同一の介護作業であっても、介護するスタッフの勤続年数やスキルによって大きく差が出る場合がある。特に、スタッフが新人である場合、簡単な介護作業であっても長い作業時間を要することがある。これらスタッフの介護作業における習熟度の差がノイズとなり、管理装置200は、単純に介護記録におけるそれぞれの介護作業に要する時間の推移を算出するだけでは、入居者800の健康状態の変化を正確に検出できない場合がある。
管理装置200は、上記のノイズの影響を抑えるために、勤続年数553またはモーニングケアスキル554〜食事介助スキル559を介護記録に対するフィルタまたは係数として使用してもよい。
ある局面において、管理装置200は、入居者800ごとの介護記録におけるそれぞれの介護作業に要する時間の推移を算出する際に、予め定められた勤続年数未満のスタッフの介護記録を除外してもよい。他の局面において、管理装置200は、入居者800ごとの介護記録におけるそれぞれの介護作業に要する時間の推移を算出する際に、介護作業ごとに、介護スキルの習熟度が予め定められた習熟度に到達していないスタッフの介護記録を除外してもよい。
図6は、入居者に関する情報650の一例を示す図である。入居者に関する情報650は、施設10に入居しているそれぞれの入居者の名前、健康状態および持病等を管理する。ある局面において、管理装置200は、入居者に関する情報650に含まれる情報を入力デバイス209から入力されてもよい。他の局面において、管理装置200は、通信インターフェイス204を介して、入居者に関する情報650に含まれる情報を他の機器から受信してもよい。管理装置200は、取得した入居者に関する情報650に含まれる情報を記憶装置220に保存する。
ある局面において、入居者に関する情報650は、リレーショナルデータベースのテーブルとして表現されてもよいし、JSON(JavaScript Object Notation)等の他の任意のデータ形式で表現されてもよい。
入居者に関する情報650は、ID651と、名前652と、入居年数653と、身体機能654と、認知機能655と、持病656と、緊急連絡先657と、備考658とを含む。ID651は、入居者800を一意に区別するための識別子を示す。ID651は、例えば、任意の英数字および記号の組み合わせにより表現され得る。名前652は、それぞれの入居者800の氏名を表す。入居年数653は、それぞれの入居者800の施設10における入居年数である。
身体機能654は、それぞれの入居者800の身体機能の変化を管理するための項目である。身体機能654は、一例として、1〜10の範囲で表される。身体機能654の数字が高い程、入居者800の身体機能が高い(健常)ことを意味する。制御装置201は、日々の介護記録に基づいて身体機能654を随時更新する。身体機能654の数字が低くなるということは、入居者800の老化または病状の悪化等が進行していることを示す。上記の身体機能654の1〜10の範囲は一例であり、身体機能の変化を表す方法はこれに限られない。身体機能の変化は任意の数字または記号等によって表され得る。
認知機能655は、それぞれの入居者800の認知機能の変化を管理するための項目である。認知機能とは、記憶、思考、判断等の知的な能力を指す。認知機能655は、一例として、1〜10の範囲で表される。認知機能655の数字が高い程、入居者800の認知機能が高い(健常)ことを意味する。制御装置201は、日々の介護記録に基づいて認知機能655を随時更新する。認知機能655の数字が低くなるということは、入居者800の認知症が進行していることを示す。上記の認知機能655の1〜10の範囲は一例であり、認知機能の変化を表す方法はこれに限られない。認知機能の変化は任意の数字または記号等によって表され得る。
持病656は、それぞれの入居者800の持病を管理するための項目である。持病656は、複数の持病を含み得る。緊急連絡先657は、それぞれの入居者800に万一のことがあった場合の連絡先であり、通常は、入居者800の家族の連絡先等を含む。備考658は、それぞれの入居者800の特記事項である。
上記のスタッフに関する情報550および入居者に関する情報650の各項目は、予め施設10の管理者またはスタッフによって入力されていてもよい。ある局面において、管理装置200は、ディスプレイ206に入力画面を表示し、入力デバイス209を介して、スタッフに関する情報550および入居者に関する情報650の各項目の入力を受け付けてもよい。他の局面において、管理装置200は、通信インターフェイス204を介して、他の機器からスタッフに関する情報550および入居者に関する情報650の各項目の入力を受け付けてもよい。
一例として、入居者に関する情報650の一行目を参照すると、名前652が「X」の入居者800の入居年数653は「3年」であり、身体機能654および認知機能655は、比較的良好であることがわかる。そのため、入居者800「X」の介護作業に要する時間は、比較的短いことが推測される。
他の例として、入居者に関する情報650の二行目を参照すると、名前652が「Y」の入居者800の入居年数653は「10年」であり、身体機能654および認知機能655は、共にかなり低下していることがわかる。そのため、入居者800「Y」の介護作業に要する時間は、比較的長いことが推測される。
他の例として、入居者に関する情報650の三行目を参照すると、名前652が「Z」の入居者800の入居年数653は「4年」であり、認知機能655は良好であるが、身体機能654が低下していることがわかる。そのため、入居者800「Z」の介護作業に関して、認知機能の影響の高い食事介助等に要する時間は短く、身体機能の影響の高い歩行介助等に要する時間は長くなることが推測される。
図7は、介護記録管理情報750の一例を示す図である。介護記録管理情報750は、スタッフが入居者800に対して行った介護作業の介護記録を管理する。介護記録管理情報750は、記憶装置220に保存される。管理装置200は、携帯端末300から介護記録を受信し、当該介護記録を介護記録管理情報750に含める。
ある局面において、介護記録管理情報750は、リレーショナルデータベースのテーブルとして表現されてもよいし、JSON(JavaScript Object Notation)等の他の任意のデータ形式で表現されてもよい。
介護記録管理情報750は、ID751と、スタッフID752と、入居者ID753と、開始時間754と、終了時間755と、介護種別756と、スキルレベル757とを含む。ID751は、介護記録を一意に区別するための識別子を示す。ID751は、例えば、任意の英数字および記号の組み合わせにより表現され得る。スタッフID752は、介護作業をしたスタッフのIDであり、スタッフに関する情報550のID551に対応する。入居者ID753は、介護作業を受けた入居者800のIDであり、入居者に関する情報650のID651に対応する。
開始時間754は、介護作業の開始時間のタイムスタンプである。ある局面において、介護作業の開始時間のタイムスタンプは、スタッフにより携帯端末300に入力されてもよい。他の局面において、介護作業の開始時間のタイムスタンプは、携帯端末300によって、GPS機能またはセンサーボックス100等と連携して自動で生成または取得されてもよい。
終了時間755は、介護作業の終了時間のタイムスタンプである。ある局面において、介護作業の終了時間のタイムスタンプは、スタッフにより携帯端末300に入力されてもよい。他の局面において、介護作業の終了時間のタイムスタンプは、携帯端末300が、GPS機能またはセンサーボックス100等と連携して自動で生成または取得してもよい。
介護種別756は、実際に行われた介護作業の種類を含む。介護種別756は、一例として、モーニングケア、入浴介助、移乗介助、排泄介助、歩行介助および食事介助のいずれかを含む。
スキルレベル757は、スタッフが介護作業を行った時点での介護内容に対応する習熟度である。スキルレベル757には、スタッフに関する情報550のモーニングケアスキル554〜食事介助スキル559のいずれかの数値が格納される。一例として、スタッフ「A」が食事介助の介護作業を行った場合、その時点でのスタッフ「A」の食事介助スキル559の値が、スキルレベル757に保存される。ある局面において、介護記録管理情報750は、スキルレベル757に代えて、スタッフが介護作業を行った時点でのスタッフの勤続年数553を含んでもよい。他の局面において、介護記録管理情報750は、スキルレベル757およびスタッフが介護作業を行った時点でのスタッフの勤続年数553の両方を含んでもよい。他の局面において、制御装置201は、スタッフの介護作業実行時の勤続年数を、勤続年数553と、開始時間754または終了時間755とに基づいて、算出してもよい。
一例として、介護記録管理情報750の一行目を参照すると、スタッフID「C1」のスタッフ「A」が、入居者ID「R1」の入居者800「X」に対し、「モーニングケア」の介護をしたことがわかる。さらに、スタッフ「A」の介護作業実行時の「モーニングケア」に関するスキルレベル757は「3」であり、介護作業実行時のスタッフ「A」は、「モーニングケア」に関するスキルが高いことがわかる。開始時間754および終了時間755を参照すると、「モーニングケア」に要した時間は10分であることがわかる。
一例として、介護記録管理情報750の三行目を参照すると、スタッフID「C3」のスタッフ「C」が、入居者ID「R1」の入居者800「X」に対し、「食事介助」の介護をしたことがわかる。さらに、スタッフ「C」の介護作業実行時の「食事介助」に関するスキルレベル757は「1」であり、介護作業実行時のスタッフ「C」は、「モーニングケア」に関するスキルが低いことがわかる。開始時間754および終了時間755を参照すると、「モーニングケア」に要した時間は60分であることがわかる。
現在のスタッフに関する情報550を参照すると、スタッフ「C」の食事介助スキル559は「2」である。よって、スタッフ「C」の食事介助スキル559は、介護記録管理情報750の三行目の介護作業実行時よりも、向上していることがわかる。
介護記録管理情報750は、スタッフの介護作業実行時のスキルレベル757または勤続年数を含むことにより、現在のスタッフのスキルベルまたは勤続年数の変化によらず、介護作業実行時に、それぞれの入居者800に対し、「介護種別」ごとに、どの程度の「スキルベル」でどの程度の「作業時間」を要したかを記録することができる。
ある局面において、制御装置201は、各スタッフの介護記録を参照して、相対評価等により、各スタッフのモーニングケアスキル554〜食事介助スキル559を更新してもよい。他の局面において、制御装置201は、各スタッフの介護記録を参照して、予め定められた基準値と比較して、各スタッフのモーニングケアスキル554〜食事介助スキル559を更新してもよい。
図8は、介護作業と入居者の健康状態との関連情報850の一例を示す図である。ある局面において、管理装置200は、介護作業と入居者の健康状態との関連情報850に含まれる情報を入力デバイス209から受け付けてもよい。他の局面において、管理装置200は、通信インターフェイス204を介して、介護作業と入居者の健康状態との関連情報850に含まれる情報を他の機器から受信してもよい。管理装置200は、取得した介護作業と入居者の健康状態との関連情報850に含まれる情報を記憶装置220に保存する。
ある局面において、介護記録管理情報750は、リレーショナルデータベースのテーブルとして表現されてもよいし、JSON(JavaScript Object Notation)等の他の任意のデータ形式で表現されてもよい。
介護作業と入居者の健康状態との関連情報850は、ID851と、介護種別852と、身体機能853と、認知機能854とを含む。ID851は、それぞれの関連情報を一意に区別するための識別子を示す。ID851は、例えば、任意の英数字および記号の組み合わせにより表現され得る。介護種別852は、介護作業の種類を含む。介護種別756は、一例として、モーニングケア、入浴介助、移乗介助、排泄介助、歩行介助および食事介助のいずれかを含む。
身体機能853は、介護種別ごとに身体機能に関連があるか否かのフラグを含む。一例として、「0」は、関連なし、「1」は関連ありを示す。一例として、介護種別852「モーニングケア」は、身体機能853「0」であり、身体機能にほとんど関連性がないことがわかる。逆に、介護種別852「入浴介助」は、身体機能853「1」であり、身体機能に関連性があることがわかる。
認知機能854は、介護種別ごとに認知機能に関連があるか否かのフラグを含む。「0」は、関連なし、「1」は関連ありを示す。一例として、介護種別852「モーニングケア」は、認知機能854「1」であり、認知機能に関連性があることがわかる。逆に、介護種別852「移乗介助」は、認知機能854「0」であり、身体機能にほとんど関連性がないことがわかる。
制御装置201は、主に介護記録管理情報750と、介護作業と入居者の健康状態との関連情報850とに基づいて、入居者800の健康状態の変化を推測し得る。一例として、介護作業と入居者の健康状態との関連情報850の一行目を参照すると、介護種別852「モーニングケア」に関して、身体機能853が「0」であり、認知機能854が「1」である。よって、「モーニングケア」に要する時間は、入居者800の認知機能の影響を受けやすいことがわかる。制御装置201は、介護記録管理情報750を参照して、入居者800「X」に対する「モーニングケア」に要する時間が以前と比較して変化していた場合、介護作業と入居者の健康状態との関連情報850を参照することで、入居者800「X」の認知機能に変化が起きたと推測できる。
一例として、介護作業と入居者の健康状態との関連情報850の三行目を参照すると、介護種別852「移乗介助」に関して、身体機能853が「1」であり、認知機能854が「0」である。よって、「移乗介助」に要する時間は、入居者800の身体機能の影響を受けやすいことがわかる。制御装置201は、介護記録管理情報750を参照して、入居者800「X」に対する「移乗介助」に要する時間が以前と比較して変化していた場合、介護作業と入居者の健康状態との関連情報850を参照することで、入居者800「X」の身体機能に変化が起きたと推測できる。
一例として、介護作業と入居者の健康状態との関連情報850の四行目を参照すると、介護種別852「排泄介助」に関して、身体機能853が「1」であり、認知機能854が「1」である。よって、「排泄介助」に要する時間は、入居者800の身体機能および認知機能の影響を受けやすいことがわかる。制御装置201は、介護記録管理情報750を参照して、入居者800「X」に対する「排泄介助」に要する時間が以前と比較して変化していた場合、介護作業と入居者の健康状態との関連情報850を参照することで、入居者800「X」の身体機能および認知機能に変化が起きたと推測できる。
ある局面において、身体機能853および認知機能854は、フラグに代えて、介護種別に対する関連度を含んでもよい。他の局面において、身体機能853および認知機能854は、それぞれの介護作業に要する時間に対する閾値を含んでもよい。制御装置201は、これらの閾値に基づいて、入居者に関する情報550の身体機能654および認知機能655を更新し得る。一例として、「モーニングケア」に要する時間の閾値が「5分」である場合、制御装置201は、「モーニングケア」に要する時間が5分以内なら入居者800の認知機能655は「10」であり、「モーニングケア」に要する時間が10分以内なら入居者800の認知機能655は「9」であると判定してもよい。
上述の図5〜図8の説明の通り、管理装置200は、介護記録管理情報750に基づいて、入居者800ごとの各介護作業の工数の変化を求める。さらに、制御装置201は、介護作業と入居者の健康状態との関連情報850と、入居者800ごとの各介護作業の工数の変化とに基づいて、各々の入居者800の健康状態の変化を判定する。
より具体的には、管理装置200は、身体機能および認知機能に対応付けられた介護作業ごとの工数の変化に基づいて、前記身体機能の状態および前記認知機能の状態の各々の進行度を判定し得る。例えば、管理装置200は、ある入居者800の移乗介助に要する時間が変化した場合、当該入居者800の身体機能に変化があった(進行があった)と判定することができる。
他の具体例として、管理装置200は、ある介護作業Aの工数が、介護作業と入居者の健康状態との関連情報850に設定された介護作業Aの閾値以上に変化したことに基づいて、当該介護作業Aを受けた入居者800の健康状態の進行度が変化したと判定してもよい。例えば、管理装置200は、介護作業Aがモーニングケアの場合、介護作業と入居者の健康状態との関連情報850のモーニングケアの閾値を参照する。
他の局面において、管理装置200は、各々の入居者800の健康状態の変化を判定する際に、介護記録管理情報750の各介護作業の工数に、その介護を担当したスタッフのスキルレベルまたは勤続年数に応じた係数をかけてもよい。
上述のように、管理装置200は、図5〜図8の情報を参照して、それぞれの入居者800の介護作業にかかる時間の変化、入居者800の身体機能および認知機能の変化を可視化する。次に、図9および図10を参照して、施設10の管理者またはスタッフに提示する情報について説明する。
図9は、入居者に関する情報の提示画面950の一例を示す図である。管理装置200は、図5〜図8の情報を参照して、それぞれの入居者800の身体機能の状態および認知機能の状態を含む入居者に関する情報の提示画面950を生成する。ある局面において、入居者に関する情報の提示画面950は、管理装置200のディスプレイ206に表示されてもよい。他の局面において、入居者に関する情報の提示画面950は、通信インターフェイス204を介して、他の機器に配信されてもよい。一例として、管理者端末30は、受信した入居者に関する情報の提示画面950をディスプレイ206に表示し得る。
入居者に関する情報の提示画面950は、介護作業に要する時間のグラフ951と、入居者の状態情報952と、スライドバー953と、グラフ単位入力フォーム954と、入居者入力フォーム955と、開始日入力フォーム956と、終了日入力フォーム957と、詳細設定入力フォーム958と、シフト生成ボタン959とを含む。制御装置201は、入居者に関する情報の提示画面950に含まれる各種入力フォームまたはボタン等を介して取得した設定または命令に基づいて、内部処理を実行し、応答表示として、図9または図10に係る画面を更新または表示する。
介護作業に要する時間のグラフ951は、ある入居者800の、ある期間におけるそれぞれの介護作業に要した時間の変化を表す。図9の例では、入居者に関する情報の提示画面950は、入居者800「X」に関する、期間「2019/3/1〜2019/5/31」における、それぞれの介護作業に要する時間のグラフを表示している。さらに、入居者に関する情報の提示画面950は、入居者800「X」の歩行介助に要する時間が増加しており、食事介助に要する時間は変化していないことを示している。このように、施設10の管理者は、介護作業に要する時間のグラフ951を参照することで、介護作業に要した時間の変化を容易に確認することができる。
上述の介護作業に要する時間のグラフ951は、入居者800の状態変化を可視化するものであり、特定の入居者800に対する全てのスタッフの介護記録の平均値が用いられる。一例として、入居者800「X」の「歩行介助」に関するグラフは、入居者800「X」に対して提供された全てのスタッフの「歩行介助」の作業時間の平均値の推移を表す。
入居者の状態情報952は、ある入居者800の、ある期間におけるそれぞれの介護作業に要した時間の変化から推測される入居者800の現在の状態を表す。入居者の状態情報952は、一例として、入居者800の氏名、現在の身体機能、ある期間における身体機能の変化量、現在の認知機能、ある期間における認知機能の変化量、主に工数が増加した介護作業の一覧等を含み得る。
スライドバー953は、入居者に関する情報の提示画面950の表示の全てまたは一部をスライドさせるための操作を受け付ける。入居者に関する情報の提示画面950は、全ての介護作業に要する時間のグラフ951を表示しきれない場合、スライドバー953を表示する。施設10の管理者は、スライドバー953をスライドさせることで、現在表示されていない情報を入居者に関する情報の提示画面950に表示させることができる。
グラフ単位入力フォーム954は、介護作業に要する時間のグラフ951の単位を変更するための入力を受け付ける。施設10の管理者は、グラフ単位入力フォーム954を用いて、グラフの表示単位を日単位、週単位および月単位等で変更し得る。ある局面において、グラフ単位入力フォーム954は、テキストボックスでもよいし、プルダウンでもよいし、その他任意の入力形式が用いられてもよい。
入居者入力フォーム955は、入居者に関する情報の提示画面950にどの入居者800の情報を表示するかを選択する入力を受け付ける。施設10の管理者は、入居者入力フォーム955を用いて、入居者に関する情報の提示画面950にどの入居者800の情報を表示するかを選択し得る。ある局面において、入居者入力フォーム955は、テキストボックスでもよいし、プルダウンでもよいし、その他任意の入力形式が用いられてもよい。
開始日入力フォーム956は、介護作業に要する時間のグラフ951の表示開始日を設定する入力を受け付ける。施設10の管理者は、開始日入力フォーム956を用いて、介護作業に要する時間のグラフ951の表示開始日を設定し得る。ある局面において、開始日入力フォーム956は、テキストボックスでもよいし、プルダウンでもよいし、その他任意の入力形式が用いられてもよい。
終了日入力フォーム957は、介護作業に要する時間のグラフ951の表示終了日を設定する入力を受け付ける。施設10の管理者は、終了日入力フォーム957を用いて、介護作業に要する時間のグラフ951の表示終了日を設定し得る。ある局面において、終了日入力フォーム957は、テキストボックスでもよいし、プルダウンでもよいし、その他任意の入力形式が用いられてもよい。
詳細設定入力フォーム958は、介護作業に要する時間のグラフ951および入居者の状態情報952を生成する際に、これらの情報の生成に使用する情報を詳細に設定する入力を受け付ける。一例として、施設10の管理者は、詳細設定入力フォーム958を用いて、介護作業に要する時間のグラフ951および入居者の状態情報952を生成するための情報から、経験の乏しい新人(勤続年数が1年未満等)またはスキルレベルが一定以下のスタッフによる作業記録を除外する設定をし得る。このように、施設10の管理者は、詳細設定入力フォーム958を用いて、介護作業に要する時間のグラフ951および入居者の状態情報952を生成するための情報を詳細に設定し得る。ある局面において、詳細設定入力フォーム958は、テキストボックスでもよいし、プルダウンでもよいし、その他任意の入力形式が用いられてもよい。
シフト生成ボタン959は、介護作業に要する時間のグラフ951および入居者の状態情報952に基づいてシフトを自動生成する入力を受け付ける。施設10の管理者は、シフト生成ボタン959を用いて、管理装置200にシフト表を生成させることができる。ある局面において、シフト生成ボタン959は、ボタンでもよいし、その他任意の入力形式が用いられてもよい。
図10は、シフト作成画面1050の一例を示す図である。ある局面において、シフト作成画面1050は、管理装置200のディスプレイ206に表示されてもよい。他の局面において、シフト作成画面1050は、通信インターフェイス204を介して、他の機器に配信されてもよい。一例として、管理者端末30は、受信したシフト作成画面1050をディスプレイ206に表示し得る。
シフト作成画面1050は、入居者の状態変化リスト1051と、シフト表1052と、表示単位入力フォーム1053と、日付選択フォーム1054とを含む。制御装置201は、シフト作成画面1050に含まれる各種入力フォームまたはボタン等を介して入力された命令に基づいて、内部処理を実行し、応答表示として、シフト作成画面1050を更新する。
入居者の状態変化リスト1051は、全ての入居者800の健康状態の変化を表す。入居者の状態変化リスト1051は、全ての入居者800の入居者の状態情報952をリスト表示したものに相当する。
シフト表1052は、自動生成された編集可能な表である。シフト表1052は、管理装置200がシフト生成ボタン959によってシフト表生成命令を入力されたことに基づいて、制御装置201により生成される。制御装置201は、入居者の状態情報952に基づいて、シフト表1052を生成する。シフト表1052は編集可能であり、施設10の管理者は、入居者の状態変化リスト1051を参照して、シフト表1052を自由に編集できる。
ある局面において、制御装置201は、身体機能または認知機能の低下した入居者800に対して、勤続年数の長いスタッフまたは介護スキルの高いスタッフを優先的に配置してもよい。他の局面において、制御装置201は、それぞれの入居者800の介護作業ごとに要する時間を推定して、スタッフの経験年数およびスキルに基づいて、全体として介護作業に要する時間が最小になるようにシフト表1052を生成してもよい。
表示単位入力フォーム1053は、シフト表1052の表示単位を切り替える入力を受け付ける。施設10の管理者は、表示単位入力フォーム1053を用いて、シフト表1052の表示単位を日単位、週単位および月単位等で変更し得る。ある局面において、表示単位入力フォーム1053は、テキストボックスでもよいし、プルダウンでもよいし、その他任意の入力形式が用いられてもよい。
日付選択フォーム1054は、どの日付のシフト表1052を表示するかを選択する入力を受け付ける。施設10の管理者は、日付選択フォーム1054を用いて、どの日付のシフト表1052を表示するかを選択し得る。ある局面において、日付選択フォーム1054は、テキストボックスでもよいし、プルダウンでもよいし、その他任意の入力形式が用いられてもよい。
図11は、入居者の状態変化の可視化およびシフト生成の手順の一例を示す図である。ある局面において、管理装置200の制御装置201は、図11の処理を行うためのプログラムをROM202または記憶装置220からRAM203に読み込んで、当該プログラムを実行してもよい。携帯端末300の制御装置301も同様に、図11の処理を行うためのプログラムを内部メモリー320からRAM303に読み込んで、当該プログラムを実行してもよい。他の局面において、当該処理の一部または全部は、当該処理を実行するように構成された回路素子の組み合わせとしても実現され得る。
ステップS1105において、制御装置301は、入力デバイス306を介して、介護作業の開始時刻を取得する。制御装置301は、取得した介護作業の開始時刻を介護記録に含める。ある局面において、制御装置201は、入力デバイス306を介して、介護作業を行うスタッフを識別する情報と、介護作業を受ける入居者800を識別する情報と、介護種別に関する情報とを取得してもよい。他の局面において、制御装置301は、ステップS1105において取得する各種情報の一部または全てをGPS機能およびセンサーボックス100等と連携して自動で取得または生成してもよい。
ステップS1110において、制御装置301は、入力デバイス306を介して、介護作業の終了時刻を取得する。ある局面において、制御装置301は、介護作業の終了時刻をGPS機能およびセンサーボックス100等と連携して自動で取得してもよい。
ステップS1115において、制御装置301は、通信インターフェイス304を介して、介護記録を管理装置200に送信する。ステップS1120において、制御装置201は、通信インターフェイス204を介して、介護記録を取得し、当該介護記録を介護記録管理情報750に含める。
ステップS1125において、制御装置201は、介護記録の増加数が予め定められた数(N)以上であるか否かを判定する。制御装置201は、介護記録の増加数が予め定められた数(N)以上であると判定した場合(ステップS1125にてYES)、制御をステップS1130に移す。そうでない場合(ステップS1125にてNO)、制御装置201は、制御をステップS1140に移す。
ステップS1130において、制御装置201は、新たに追加された介護記録に基づいて、スタッフに関する情報550を更新する。制御装置201は、それぞれのスタッフの各介護作業に要した作業時間等に基づいて、それぞれのスタッフのモーニングケアスキル554〜食事介助スキル559の値を更新する。
ステップS1135において、制御装置201は、新たに追加された介護記録に基づいて、入居者に関する情報650を更新する。制御装置201は、それぞれの介護作業に要した作業時間と、介護作業と入居者の健康状態との関連情報850とに基づいて、身体機能654および認知機能655を更新する。制御装置201は、ステップS1130,S1135の各処理を完了すると、ステップS1125の介護記録の増加数のカウントをリセットする。
ステップS1140において、制御装置201は、入居者に関する情報の提示画面950の表示要求があるか否かを判定する。ある局面において、制御装置201は、入力デバイス209を介して、入居者に関する情報の提示画面950の表示要求を取得してもよい。他の局面において、制御装置201は、通信インターフェイス204を介して、他の機器から入居者に関する情報の提示画面950の表示要求を取得してもよい。制御装置201は、入居者に関する情報の提示画面950の表示要求があると判定した場合(ステップS1140にてYES)、制御をステップS1145に移す。そうでない場合(ステップS1140にてNO)、制御装置201は、処理を終了する。
ステップS1145において、スタッフに関する情報550と、入居者に関する情報650と、介護記録管理情報750と、介護作業と入居者の健康状態との関連情報850とを参照する。
ステップS1150において、制御装置201は、ステップS1145で参照した各情報に基づいて、入居者に関する情報の提示画面950を生成する。制御装置201は、少なくとも、介護記録管理情報750に基づいて、入居者800ごとの各介護作業の工数の変化を求める。さらに、制御装置201は、介護作業と入居者の健康状態との関連情報850と、入居者800ごとの各介護作業の工数の変化とに基づいて、各々の入居者800の健康状態の変化を判定する。提示画面950は、各々の入居者800の健康状態の変化を判定の結果に基づいて、複数の被介護者の各々の健康状態を表わす情報を出力する。ある局面において、制御装置201は、入居者に関する情報の提示画面950をディスプレイ206に表示してもよい。他の局面において、制御装置201は、通信インターフェイス204を介して、他の機器に入居者に関する情報の提示画面950を配信してもよい。
ステップS1155において、制御装置201は、入居者に関する情報の提示画面950において、設定変更の入力があるか否かを判定する。設定変更の入力とは、入居者に関する情報の提示画面950の各種入力フォームに対する入力である。制御装置201は、入居者に関する情報の提示画面950において、設定変更の入力があると判定した場合(ステップS1155にてYES)、制御をステップS1150に移して、入居者に関する情報の提示画面950を更新する。そうでない場合(ステップS1155にてNO)、制御装置201は、制御をステップS1160に移す。
ステップS1160において、制御装置201は、シフト生成要求があるか否かを判定する。シフト生成要求とは、シフト生成ボタン959に対する入力である。制御装置201は、シフト生成要求があると判定した場合(ステップS1160にてYES)、制御をステップS1165に移す。そうでない場合(ステップS1160にてNO)、制御装置201は、処理を終了する。
ステップS1165において、制御装置201は、スタッフに関する情報550と、入居者に関する情報650とを参照する。ステップS1170において、制御装置201は、スタッフに関する情報550と、入居者に関する情報650とに基づいて、シフト表1052を生成する。ある局面において、制御装置201は、シフト作成画面1050をディスプレイ206に表示してもよい。他の局面において、制御装置201は、通信インターフェイス204を介して、他の機器にシフト作成画面1050を配信してもよい。制御装置201は、入力デバイス209または通信インターフェイス204を介して、シフトの修正入力を受け付けて、シフト作成画面1050を更新し得る。
以上説明したように、本実施の形態に従う介護支援システムは、入居者800ごとの介護作業に要する時間がどのように推移しているかを可視的に提示することがきる。さらに、介護支援システムは、入居者800ごとの介護作業に要する時間の推移と、各介護作業および健康状態の関連情報850とに基づいて、それぞれの入居者800の健康状態を推定する。当該処理により、介護支援システムは、入居者800ごとの要介護度に現れない詳細な健康状態の変化を提示し、さらに、入居者800の健康状態に基づいたシフト表1052の作成を容易にする。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内で全ての変更が含まれることが意図される。