JP2021012332A - 光ファイバテープ、光ファイバテープの製造方法、及び、光ファイバ - Google Patents

光ファイバテープ、光ファイバテープの製造方法、及び、光ファイバ Download PDF

Info

Publication number
JP2021012332A
JP2021012332A JP2019127536A JP2019127536A JP2021012332A JP 2021012332 A JP2021012332 A JP 2021012332A JP 2019127536 A JP2019127536 A JP 2019127536A JP 2019127536 A JP2019127536 A JP 2019127536A JP 2021012332 A JP2021012332 A JP 2021012332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
tape
fiber tape
uneven portion
recess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019127536A
Other languages
English (en)
Inventor
諒 倉光
Ryo Kuramotsu
諒 倉光
富川 浩二
Koji Tomikawa
浩二 富川
大里 健
Takeshi Osato
健 大里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2019127536A priority Critical patent/JP2021012332A/ja
Priority to PCT/JP2020/007952 priority patent/WO2021005826A1/ja
Priority to TW109107397A priority patent/TWI754240B/zh
Publication of JP2021012332A publication Critical patent/JP2021012332A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

【課題】目視によらずに識別可能な光ファイバテープを提供する。【解決手段】複数の光ファイバ2が並んで構成された光ファイバテープであって、光ファイバは、光ファイバ裸線2Aと、被覆層2Bと、着色層2Cとを有し、テープ化材層6の表面に凹凸部(ここでは凹部7)が形成されている。凹凸部は、周縁に凹凸(高低差のある段差部;凹凸の境界部)を有する部位であり、凹部の周縁の凹凸が角張った構成となっており、作業者が凹凸部に触れることによって、触診することが可能である。【選択図】図3

Description

本発明は、光ファイバテープ、光ファイバテープの製造方法、及び、光ファイバに関する。
光ファイバテープの識別のために、光ファイバテープを構成する光ファイバに識別マークを印刷すること(マーキング)がある。例えば特許文献1には、間欠連結型の光ファイバテープに識別マークを設けることが記載されている。
なお、特許文献2には、間欠連結型の光ファイバテープのテープ化材の除去を容易にするために、光ファイバ心線の表面を露出させる開口部を被覆部に設けることが記載されている。
特開2013−88619号公報 特開2016−1338号公報
特許文献1に記載されているような識別マークによる識別方法では、暗所では識別マークを目視し難いため、光ファイバテープの識別が困難になるおそれがある。
本発明は、目視によらずに識別可能な光ファイバテープを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、複数の光ファイバが幅方向に並んで構成されたファイバテープであって、前記光ファイバの被覆部のテープ面の側に、ファイバテープを識別するための凹部が形成されていることを特徴とするファイバテープである。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、目視によらずに識別可能な光ファイバテープを提供することができる。
図1A〜図1Cは、間欠連結型の光ファイバテープ1の説明図である。 第1実施形態の光ファイバテープ1の長手方向から見た斜視図である。 図3Aは、図2のX−X断面図である。図3Bは、拡大断面図である。 凹パターンの説明図である。 凹部7の識別性の評価結果を示す図である。 図6A及び図6Bは、凹部7によるパターン(凹パターン)の識別性の評価結果を示す図である。 図7Aは、製造システムの説明図である。図7Bは、テープ化装置の説明図である。 第2実施形態の光ファイバテープ1の説明図である。 第3実施形態の光ファイバテープ1の説明図である。 第4実施形態の光ファイバ2の説明図である。 第5実施形態の光ファイバテープ1の説明図である。 図12Aは、第5実施形態の光ファイバテープ1を製造する製造システム200の説明図である。図12Bは、凸部形成装置60の構成の説明図である。 図13は、第1変形例の凹凸部の拡大断面図である。 図14A及び図14Bは、第2変形例の凹凸部の説明図である。 図15Aは、第3変形例の凹凸部の説明図である。図15Bは、別の第3変形例の凹凸部の説明図である。
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
複数の光ファイバが並んで構成された光ファイバテープであって、前記光ファイバの被覆部のテープ面の側に、光ファイバテープを識別するための凹凸部が形成されていることを特徴とする光ファイバテープが明らかとなる。このような光ファイバテープによれば、触診にて識別できるので、目視によらずに識別可能である。
前記凹凸部は、前記被覆部の表面から凹んだ凹部として形成されていてもよい。このような光ファイバテープによれば、触診にて識別することができる。
前記凹凸部は、前記被覆部の表面から突出した凸部として形成されていてもよい。このような光ファイバテープによれば、触診にて識別することができる。
前記テープ面の法線方向から見たときの前記凹凸部の周縁に角が形成されていることが望ましい。これにより、触覚によって識別され易い。
前記凹凸部は、前記光ファイバ毎にそれぞれ設けられており、或る光ファイバの前記凹凸部と、他の光ファイバの前記凹凸部とが、前記光ファイバテープの幅方向に並んでいることが望ましい。これにより、凹凸部が識別され易くなる。
前記被覆部よりも内側に、光ファイバテープを識別するためのマークをさらに有し、前記テープ面の法線方向において、前記凹凸部の少なくとも一部が、前記マークと重なって配置されていることが望ましい。これにより、触るべき箇所を把握可能にすることができる。
隣接する2本の前記光ファイバを間欠的に連結する連結部を有し、前記光ファイバテープの幅方向において、前記凹凸部は、前記連結部の横に配置されていることが望ましい。これにより、光ファイバの上部(又は下部)の凹凸部を作業者が接触しやすい。
記凹凸部は、前記テープ面の側とは反対側にも形成されていることが望ましい。これにより、凹凸部を摘まみやすくなり、また、接触厚を強くできので、凹凸部のパターンを識別しやすくなる。
前記凹凸部の周縁の高低差は3.2μm以上であることが望ましい。これにより、識別性を高めることができる。
前記凹凸部の周縁の高低差は4.8μm以上であることが望ましい。これにより、識別性をさらに高めることができる。
前記凹凸部の内側の表面粗さと、前記凹凸部の外側の表面粗さとが同じであってもよい。凹凸部の周縁に高低差があることによって触診にて識別することができる。
前記凹凸部の内側の表面粗さと、前記凹凸部の外側の表面粗さとが異なることが望ましい。これにより、凹凸部の周縁の高低差が小さくても識別性を良好にすることが可能である。
前記凹凸部は、前記光ファイバテープの長手方向に間隔を空けて複数形成されており、
前記凹凸部の前記長手方向の長さをL(mm)、前記間隔をL(mm)としたとき、L≧L+14を満たすことが望ましい。これにより、長手方向に間隔を空けて並ぶ凹凸部を良好に識別できる。
前記光ファイバテープの長手方向の長さがL(mm)の前記凹凸部と、前記長手方向の長さが前記Lよりも大きいL(mm)の前記凹凸部が、前記長手方向に間隔を空けて形成されており、L≧L+14を満たすことが望ましい。これにより、長手方向の長さの異なる凹凸部を良好に識別できる。
また、複数の光ファイバが並んで構成された光ファイバテープの製造方法であって、前記光ファイバの被覆部のテープ面の側に、紫外線硬化樹脂により凹凸部を形成する工程と、紫外線を照射して前記凹凸部を硬化させることによって、前記光ファイバの被覆部のテープ面の側に、光ファイバテープを識別するための凹凸部を形成する工程と、を有することを特徴とする光ファイバテープの製造方法が明らかとなる。このような光ファイバテープの製造方法によれば、凹凸部を確実に形成できる。
前記紫外線硬化樹脂により構成されたテープ化材を、前記光ファイバの周囲に塗布する工程と、前記紫外線を照射して、前記テープ化材を仮硬化させる工程と、を更に有し、仮硬化された前記テープ化材の前記テープ面の側に、前記凹凸部となる凹部を形成するとともに、前記紫外線を照射して、前記凹部の形成された前記テープ化材を本硬化させることが望ましい。これにより凹凸部として凹部を形成できるとともに、凹部の縁に角を形成でき、凹部を触診で識別しやすくなる。
前記テープ化材を前記光ファイバの周囲に塗布する工程と、前記テープ化材を硬化させ、前記光ファイバテープを形成する工程とを更に有し、前記光ファイバテープを形成した後、前記テープ面の側に、前記凹凸部となる凸部を紫外線硬化樹脂により形成するとともに、前記紫外線を照射して、前記凸部を硬化させることが望ましい。これにより凹凸部として凸部を形成できる。
また、光ファイバ裸線と、前記光ファイバ裸線よりも外側に形成された被覆部と、を有する光ファイバであって、前記被覆部の表面に、前記光ファイバを識別するための凹凸部が形成されていることを特徴とする光ファイバが明らかとなる。このような光ファイバによれば、触診にて識別できるので、目視によらずに識別可能である。
===第1実施形態===
<光ファイバテープの構造>
図1A〜図1Cは、間欠連結型の光ファイバテープ1の説明図である。図1Aは、斜視図であり、図1Bは、図1AのA−A断面図であり、図1Cは、図1AのB−B断面図である。
以下の説明では、次のように、各方向を定義する。図1A〜図1Cに示すように、光ファイバテープ1の長手方向のことを単に「長手方向」と呼ぶ。なお、光ファイバテープ1を構成する複数の光ファイバ2を長手方向が略平行になるように平面上に並べて配置した状態(図1Aに示す状態)での光ファイバ2に平行な方向を「長手方向」と呼ぶこともある。また、図1Aに示す状態での複数の光ファイバ2の並ぶ方向を「テープ幅方向(幅方向に相当)」と呼ぶ。また、図1Aに示す状態での光ファイバテープ1のテープ面に垂直な方向を「テープ厚方向」と呼ぶ(すなわち、テープ厚方向は、テープ面の法線方向に相当する)。なお、テープ面とは、光ファイバテープ1の表面のうち、「長手方向」及び「テープ幅方向」に平行な面(例えば、図1Aにおいて長手方向に沿った各光ファイバ2の上縁同士(又は下縁同士)をテープ幅方向に繋いで構成される面)である。
本実施形態の光ファイバテープ1は、いわゆる間欠連結型(間欠固定型)の光ファイバテープである。間欠連結型の光ファイバテープ1は、複数の光ファイバ2を並列させて間欠的に連結した光ファイバテープである。隣接する2心の光ファイバ2は、連結部3によって連結されている。隣接する2心の光ファイバ2を連結する複数の連結部3は、長手方向に間欠的に配置されている。また、光ファイバテープ1の複数の連結部3は、長手方向及びテープ幅方向に2次元的に間欠的に配置されている。連結部3は、接着剤(テープ化材)となる紫外線硬化樹脂を塗布した後に紫外線を照射して固化することによって、形成されている(後述)。なお、連結部3を熱可塑性樹脂で構成することも可能である。隣接する2心の光ファイバ2間の連結部3以外の領域は、非連結部4(分離部)になっている。非連結部4では、隣接する2心の光ファイバ2同士は拘束されていない。連結部3のテープ幅方向には非連結部4が配置されている。これにより、光ファイバテープ1を丸めて筒状(束状)にしたり、折りたたんだりすることが可能になり、多数の光ファイバ2を高密度に収容することが可能になる。
なお、間欠連結型の光ファイバテープ1は、図1Aに示す構成に限られるものではない。例えば、光ファイバテープ1の心数を変更しても良い。また、間欠的に配置されている連結部3の配置を変更しても良い。
本実施形態の光ファイバテープ1には、マーク5が形成されている。マーク5は、光ファイバテープ1を識別するためのマークである。マーク5のパターンは、識別番号(テープ番号)を示している。マーク5は、光ファイバテープ1の長手方向に所定間隔(例えば15cm間隔)で繰り返し形成されている。それぞれの光ファイバ2に共通のパターンで形成されたマーク5がテープ幅方向に並ぶことによって、光ファイバテープ1のマーク5が構成されている。このマーク5のパターンを目視することで光ファイバテープ1の種類を識別することが可能となる。
但し、マーク5による識別の場合、例えば、暗所ではマーク5(識別マーク)を目視し難いため、光ファイバテープ1の識別が困難になるおそれがある。そこで、本実施形態では、目視によらずに識別できるようにしている。
図2は、第1実施形態の光ファイバテープ1の長手方向から見た斜視図である。また、図3Aは、図2のX−X断面図であり、図3Bは、拡大断面図である。
光ファイバ2は、図3Aに示すように、光ファイバ裸線2Aと、被覆層2Bと、着色層2Cとを有する。光ファイバ2の直径は、例えば約250μmである。光ファイバ裸線2Aは、コア及びクラッドから構成されている。光ファイバ裸線2Aの直径(クラッド径)は、例えば約125μmである。被覆層2Bは、光ファイバ裸線2Aを被覆する層である。被覆層2Bは、例えば一次被覆層(プライマリー・コーティング)及び二次被覆層(セカンダリー・コーティング)から構成されている。被覆層2Bの直径(外径)は、例えば約240μmである。着色層2Cは、被覆層2Bの表面に形成された層である。着色層2Cは、被覆層2Bの表面に着色材を塗布することによって形成される。なお、以下の説明において、「光ファイバ2の直径」(又はファイバ径)とは、着色層2Cの外径を意味する。
図3Aに示すように、マーク5は、被覆層2Bと着色層2Cとの間に形成されている。このため、マーク5は、着色層2C越しに視認されることになる。マーク5の上(外側)に着色層2Cが形成されるため、マーク5が着色層2Cによって保護されている。マーク5は、マーキング用のインクによって印刷されている。
本実施形態の光ファイバテープ1では、図3Aに示すように、光ファイバ2の周方向の一部にマーク5が形成されている。但し、光ファイバ2の周方向の全体にマーク5が形成されていても良い。
また、本実施形態の光ファイバテープ1では、それぞれの光ファイバ2のマーク5が周方向のほぼ同じ位置に配置されている。但し、それぞれの光ファイバ2のマーク5が周方向の異なる位置に配置されていても良い。
前述したように、隣接する2本の光ファイバ2は、連結部3を構成するテープ化材(紫外線硬化樹脂)によって連結されており、着色層2Cの表面にはテープ化材によるテープ化材層6(被覆部に相当)が形成されている。すなわち、マーク5は、テープ化材層6(被覆部)よりも内側に形成されている。
本実施形態では、テープ化材層6の表面に凹凸部(ここでは凹部7)が形成されている。凹凸部は、周縁に凹凸(高低差のある段差部;凹凸の境界部)を有する部位である。作業者が凹凸部(詳しくは凹凸部の周縁の段差部)に触れることによって、作業者が凹凸部を触診することが可能である。本実施形態では、凹凸部として、凹部7が形成されている。但し、後述するように、凹凸部は凹部7に限られるものではなく、凹凸部は凸部で構成されても良い。また、凹凸部の周縁の凹凸(高低差のある段差部)は、凹凸部の全ての周縁に形成されなくてもよく、凹凸部の少なくとも一部の周縁に形成されていれば良い(後述する図14A及び図14Bも参照)。
図3Bに示すように、凹部7(凹凸部)の周縁の凹凸(高低差のある段差部)が角張った構成となっており、触覚によって凹部7が識別され易い。なお、図3Bでは、凹部7(凹凸部)の周縁の凹凸(高低差のある段差部)において、上側及び下側の角が略直角に形成されているが、触覚によって凹部7(凹凸部)を識別可能であれば、略直角でなくても良く、鋭角状や鈍角状に形成されても良く、丸みを帯びていても良い。
凹部7は、テープ化材層6の表面から凹んだ部位である。図3A及び図3Bに示すように、凹部7は、穴ではなく、凹んでいる(窪んでいる)。これにより、被覆部(ここでは、テープ化材層6)が光ファイバ2の表面に残るため、光ファイバ素線を保護することができる。仮に、凹ませる代わりに穴(開口部)を形成すると、光ファイバ素線が露出してしまうため、被覆部(ここでは、テープ化材層6)により保護された場合と比べて耐久性が低下することになる。但し、光ファイバ素線の耐久性の低下が許容できるのであれば、凹部7が穴状に形成されて良く、凹部7の底に被覆部(ここでは、テープ化材層6)が形成されていなくても良い。
凹部7は、テープ番号の識別の機能を有しており、凹部7の長さ、数、配置などによって識別用のパターン(以下、凹パターンともいう)が形成される。
図4は、凹パターンの一例を示す説明図である。なお、凹パターン(凹部7)は、図3Aに示すように、光ファイバ2の上部(又は下部)に形成されている。すなわち、テープ面に凹部7が形成されるため、作業者が(指で)凹部7に接触可能である。図4に示すように、テープ番号毎に、凹パターンが定められている。例えば、テープ番号が4番の場合、長手方向の長さが短い(図において長さLの)凹部7が、間隔を空けて(図において間隔Lで)長手方向に4つ並んでいる。また、テープ番号6番の場合、長手方向の長さが長い(図において長さLの)凹部7と、長手方向の長さの短い凹部7が、間隔を空けて長手方向に並んでいる。作業者は、このような凹パターン(凹部7)を触診することにより、触覚(作業者の指先で触れた感覚)で光ファイバテープ1を識別することが可能となり、目視によらずにテープ番号を識別することができる。よって、例えば、マーク5を視認できないような暗所においても、光ファイバテープ1を識別することができる。
図4に示すように、凹部7は上(テープ厚方向)から見て矩形状である。これにより、凹部7は角張った構成となっており、触覚によって凹部7が識別され易い。なお、上から見たときの凹部7(凹凸部)は矩形状に限られるものではない。例えば、上から見たときの凹部7(凹凸部)の周縁に角が形成されていれば良い。触覚によって凹部7が識別され易くなるためには、上から見たときの凹部7の角は、鋭角から直角(つまり90度以下)であることが望ましい。但し、触覚によって凹部7(凹凸部)を識別可能であれば、上から見たときの凹部7の周縁に角が丸みを帯びていても良い。
また、凹部7は光ファイバ2毎にそれぞれ設けられている。仮に、これらの凹部7が幅方向に並ばずに配置されていると、凹部7のパターンの識別が困難になる。これに対し、本実施形態では、図2に示すように、各光ファイバ2の凹部7がテープ幅方向に並んで配置されている(すなわち、或る光ファイバ2の凹部7が、他の光ファイバ2の凹部7とテープ幅方向に並んでいる)。これにより、凹部7のパターンが識別され易くなる。なお、本実施形態では、全ての光ファイバ2に凹部7(凹凸部)が形成されているが、全ての光ファイバ2に凹部7を形成せずに、一部の光ファイバ2に凹部7を形成しても良い。
また、凹部7はマーク5の上に配置されており、テープ厚方向において、凹部7の少なくとも一部がマーク5と重なっている。これにより、作業者が触るべき場所を把握しやすい。但し、マーク5の上に凹部7が無くても良い(例えば、長手方向に周期的に配置されているマーク5とマーク5の間に凹部7が形成されても良い)。
また、凹部7は連結部3の横に配置されている。連結部3近傍では光ファイバ2が周方向に回転し難いため、連結部3の横に凹部7が配置されていることにより、光ファイバ2の上部(又は下部)の凹部7を作業者が接触し易い。但し、凹部7が連結部3の横に無くても良い。
また、図3Aに示すように、凹部7は光ファイバ2の上部と下部の両側に形成されている(言い換えると、上側の凹部7の反対側に下側の凹部7が配置されている)。これにより、作業者が2本の指先で摘まみながら凹部7に接触できる。このとき、2本の指先で光ファイバ2を上下から挟み込むため、凹部7の接触圧を強くできるので、凹部7のパターンを識別しやすくなる。
また、図3Bに示す凹部7の深さd(凹凸部の周縁の高低差)は、3.2μm以上であることが望ましく、4.8μm以上であることが更に望ましい(後述の実施例参照)。但し、凹部7の深さdは、テープ化材層6の厚さT(本実施形態では15〜20μm)未満である。これは、光ファイバ2の周囲にテープ化材層6(被覆部)を残すためである(仮に、テープ化材層6に穴が空いていると、防水性を損なってしまうことになる)。
また、凹部7の底面と、被覆部表面(ここではテープ化材層6の表面)とでは、表面粗さが異なっていることが好ましい。例えば、凹部7の底面の表面粗さは、被覆部(テープ化材層6)の表面の表面粗さよりも粗い。これにより、作業者が触診する際に凹部7を識別しやすくなる。なお、本実施形態において表面粗さとは「算術平均粗さRa(JISB0601−2001)」のことである(触診が目的なので、表面粗さを最大谷深さRvや最大高さRzでの定義するのは不向きのため、算術平均粗さRaとしている)。なお、後述の実施例では、凹部7の深さd(凹凸部の周縁の高低差)が3.2μm以上の場合、更に望ましくは4.8μm以上の場合に、凹部7の識別性が良好であることが示されている。但し、これは、凹部7の底面の表面粗さと被覆部表面の表面粗さが同じ場合である。このため、凹部7の底面の表面粗さと被覆部表面の表面粗さが異なる場合には、凹部7の深さd(凹凸部の周縁の高低差)が3.2μmより浅くても、凹部7の識別性を良好にすることが可能である。
<実施例>
図5は、凹部7の識別性の評価結果を示す図である。
この実施例では、光ファイバ2をテープ幅方向に12個並べた(12心の)間欠連結型の光ファイバテープ1を製造して触診の評価を行った。ここでは、凹部7の深さd、幅W、長手方向の長さLの条件を振って、触診にて凹部7を識別できるか否かを評価した。また、単心に分離した状態の評価も行った。
なお、凹部7の深さdと幅Wの寸法は、長手方向の垂直断面(図3B参照)を顕微鏡で観察して、テープ化材層6の厚さTと凹部7の底部の厚さTをそれぞれ複数個所(N:2〜4)測定し、以下の式(1)、式(2)で算出した。
Figure 2021012332
ここで、rは、光ファイバ2の半径(すなわちD/2)である。
そして、図5の各条件において、触診で識別できるか否かの評価を10回行ない、識別出来た回数をカウントし、識別成功回数90%以上を合格(○)とした。また、識別成功回数10%以上90%未満を△とし、識別成功回数0%を×とした。
図5において、凹部7の深さdが1.4μmでは、比較的大きい凹部7(具体的には、Wが95.2μm、Lが10mmの凹部7)でも識別できていないが、深さdが3.2μmでは、それより小さい凹部7(例えば、Wが51.9μm、Lが5μmの凹部7)で数回識別成功している(識別性が高くなっている)。よって、凹部7の深さdは3.2μm以上が望ましい。また、深さdが4.8μm以上では、識別性がさらに高くなっている。具体的には、長さLが5mm以上の凹部7で、テープ状において識別性が90%以上の良好な結果が得られた。よって、深さdは4.8μm以上であることが更に望ましい。
また、図5の評価結果より、単心での識別性は、テープ状(光ファイバテープ1の識別性よりもやや低い(識別がやや困難である)ことがわかる。しかし、深さdが6.9μm以上及び長さLが1mm以上では、テープ状及び単心のどちらにおいても識別性が90%以上の良好な結果が得られた。
図6A及び図6Bは、凹部7によるパターン(凹パターン)の識別性の評価結果を示す図である。具体的には、図6A及び図6Bは、長手方向に並ぶ凹部7の長さと間隔による識別性の評価結果を示す図である。なお、前述の図5には凹部7(単体)の識別性の評価結果が示されているのに対し、図6A及び図6Bでは、凹部7により形成されたパターン(凹パターン)の識別性の評価結果が示されている。
前述したように、図4の各凹部7のうち長手方向の長さの短い凹部7の長手方向の長さをL(mm)とし、長手方向の長さの長い凹部7の長手方向の長さをL(mm)とする。また、長手方向に隣接する凹部7の間隔をL(mm)とする。そして、長さL、長さL、間隔Lの条件を振って識別性の評価を行った。なお、ここでも光ファイバ2をテープ幅方向に12個並べた(12心の)間欠連結型の光ファイバテープ1を用いており、各光ファイバ2のテープ幅方向に同一パターンを並べて形成した。また、凹部7の深さdは、何れも10μm以上とした。
評価の回数や識別成功の判断は図5の場合と同じである(すなわち、各条件につき10回評価を行い、識別成功の回数に応じて○、△、×とした)。
図6Aは、図4の2〜4番のパターンにおいて、凹部7の長手方向の長さL(ここではL)と間隔Lを変えた時の識別性の評価結果を示している。図6Aに示すように、長さLに対して間隔Lが14mm以上大きいとき、良好に識別できる結果が得られた。よって、間隔Lは長さLよりも14mm以上大きい(L≧L+14を満たす)ことが望ましい。これにより、長手方向に間隔を空けて並ぶ凹部7を良好に識別できる。
また、図6Bは、図4の6番のパターンにおいて、長さLと長さLを変えたときの識別性の結果を示している。図6Bに示すように、長さLに対して長さLが14mm以上大きいとき、良好に識別できる結果が得られた。よって、長さLは長さLよりも14mm以上大きい(L≧L+14を満たす)ことが望ましい。これにより、長手方向の長さの異なる凹部7を良好に識別できる。
<光ファイバテープ1の製造方法>
図7Aは、間欠連結型の光ファイバテープ1を製造する製造システム100の説明図である。図7B及び図7Cは、テープ化装置40の説明図である。ここでは、図面の簡略化のため、4心の光ファイバテープの製造システム100について説明する。
製造システム100は、ファイバ供給部10と、印刷装置20と、着色装置30と、テープ化装置40と、ドラム50とを有する。
ファイバ供給部10は、光ファイバ2を印刷装置20に供給する装置(供給源)である。ここでは、ファイバ供給部10は、単心の光ファイバ2(光ファイバ裸線2A及び被覆層2Bからなる光ファイバ;着色層2Cを形成する前の光ファイバ)を印刷装置20に供給する。
印刷装置20は、光ファイバ2にマーク5を印刷する装置である。例えば、印刷装置20は、テープ番号を示すマーク5をそれぞれの光ファイバ2に印刷する。印刷装置20によってマーキングを施された複数の光ファイバ2は、着色装置30に供給されることになる。
着色装置30は、光ファイバ2の着色層2Cを形成する装置である。着色装置30は、それぞれの光ファイバ2に対して、光ファイバ2を識別するための識別色によって着色層2Cを形成する。具体的には、着色装置30は、それぞれの光ファイバ2ごとに着色部(不図示)を有しており、それぞれの着色部は、所定の識別色の着色剤(紫外線硬化樹脂)を光ファイバ2の表面(被覆層2Bの表面)に塗布する。また、着色装置30は、紫外線照射部(不図示)を有しており、紫外線照射部は、光ファイバ2に塗布された着色剤(紫外線硬化樹脂)に紫外線を照射して、着色剤を硬化させる。これによって、着色層2Cが形成される。着色装置30によって着色された光ファイバ2は、テープ化装置40に供給されることになる。なお、着色済みの光ファイバ2をファイバ供給部10からテープ化装置40に供給しても良い。
テープ化装置40は、連結部3を間欠的に形成して、間欠連結型の光ファイバテープ1を製造する装置である。テープ化装置40には、テープ幅方向に並ぶ複数の光ファイバ2が供給される。テープ化装置40は、図7B及び図7Cに示すように、塗布部41と、除去部42と、光源43と、凹部形成部44とを有する。
塗布部41は、連結剤(テープ化材)を塗布する装置である。連結剤は、例えば紫外線硬化樹脂であり、連結剤が硬化することによって連結部3が形成される。塗布部41は、液状の連結剤を充填させたコーティングダイスに複数の光ファイバ2を挿通させることによって、長手方向にわたって、光ファイバ2の外周や、隣接する光ファイバ2の間に、液状の連結剤を塗布する。
除去部42は、塗布部41によって塗布された連結剤の一部を残しつつ、一部を除去する装置である。除去部42は、切欠き部421Aを有する回転刃421を有しており(図7B参照)、光ファイバ2の供給速度に合わせて回転刃421を回転させる。塗布部41によって塗布された連結剤は、回転刃421の外縁によって堰き止められることによって除去されるが、回転刃421の切欠き部421Aでは連結剤が残留する。なお、連結剤の残留した部位が連結部3(図1参照)となり、連結剤の除去された部位が非連結部4となる。このため、回転刃421の回転速度や切欠き部421Aの大きさを調整することによって、連結部3の長さや配置を調整することができる。
光源43は、紫外線硬化樹脂で構成された連結剤に紫外線を照射する装置である。光源43は、仮硬化用光源43Aと、本硬化用光源43Bとを有する。仮硬化用光源43Aは、本硬化用光源43Bよりも上流側に配置されている。連結剤は、仮硬化用光源43Aから紫外線を照射されると、仮硬化する。仮硬化した連結剤は、完全には硬化していないが、表面では硬化が進行した状態になる。本硬化用光源43Bは、仮硬化用光源43Aよりも強い紫外線を照射して連結剤を本硬化させる。本硬化した紫外線硬化樹脂は、内部まで硬化した状態になる(但し、本硬化した連結剤(連結部3)は適度な弾性を有しており、間欠連結型の光ファイバテープ1を丸めて筒状にすることは可能である)。
図7Cに示すように、塗布部41及び除去部42から出た直後の光ファイバ2は、互いに間隔が空いている。この状態で仮硬化用光源43Aが連結剤に紫外線を照射し、連結剤を仮硬化させる。テープ化装置40は、連結剤の仮硬化後に、光ファイバ2の間隔を徐々に狭めて、複数の光ファイバ2を並列に並べてテープ状に集線する。なお、連結剤が仮硬化しているため、仮に連結剤の除去された部分(非連結部4)同士が接触しても、連結せずに済む。また、本硬化前であるため、連結剤で連結された領域においても光ファイバ2の間隔を狭めること(集線)が可能である。本硬化用光源43Bが紫外線を照射して連結剤が本硬化すれば、図1に示す間欠連結型の光ファイバテープ1が製造される。
凹部形成部44は、図7Bに示すように、本硬化用光源43Bと仮硬化用光源43Aとの間に配置されており、一対のローラー441を有している。一対のローラー441の外周には外側に突出する凸部442がそれぞれ設けられている。凸部442は、凹部7と対応する形状に設けられている。
仮硬化用光源43Aで仮硬化された連結剤(テープ化材)は、本硬化用光源43Bを通るよりも前(本硬化される前)に、一対のローラー441で挟まれる。そして、一対のローラー441の凸部442によってテープ面の側(上部及び下部)が押圧され、テープ化材に凹部7が形成される。すなわち、連結剤(テープ化材)を仮硬化させた後、本硬化前に凹部7が形成される。
仮に、仮硬化前に凹部7を形成すると、凹部7の周縁の段差部(凹凸の境界部)が丸みを帯びてしまい(言い換えると、凹部7の周縁の段差部の高低差が小さくなってしまい)、触診の際に凹部7を識別し難くなる。また、仮に、本硬化後に凹部7を形成すると、既に連結剤(テープ化材)が固まっているため、凹部7を深く形成できなくなる。これに対し、本実施形態では、仮硬化の後、本硬化する前に凹部7を形成しているので、凹部7の周縁の段差部が明確になるように形成でき、凹部7を触診で識別しやすくなる。
ドラム50は、光ファイバテープ1を巻き取る部材である(図7A参照)。テープ化装置40によって製造された光ファイバテープ1は、ドラム50に巻き取られることになる。
===第2実施形態===
図8は、第2実施形態の光ファイバテープ1の説明図である。図8ではマーク5の図示を省略している。第2実施形態の光ファイバテープ1は、長手方向に連続して連結されている2連の光ファイバ2の対(ファイバ対2P)を複数(ここでは6対)備えており、隣接するファイバ対2Pの間が間欠的に連結部3で連結されている。このように、2連のファイバ対2Pが間欠的に連結されることによって、間欠連結型の光ファイバテープ1が構成されても良い。
===第3実施形態===
図9は、第3実施形態の光ファイバテープ1の説明図である。第3実施形態の光ファイバテープ1は、一括被覆型であり、複数(ここでは4本)の光ファイバ2の周囲がテープ化材(テープ化材層6)で一括被覆されている。
このような一括被覆型の光ファイバテープ1に凹部7を形成しても良い。この場合、一括被覆のテープ化材が被覆部に相当し、テープ化材(テープ化材層6)のテープ面の側に凹部7が形成される。
===第4実施形態===
図10は、第4実施形態の光ファイバ2の説明図である。第4実施形態では、テープ化されておらず、単心の光ファイバ2(以下、単心ファイバ2ともいう)の表面に凹部7が形成されている。このように、単心ファイバ2に凹部7が形成されてもよい。なお、この場合、単心ファイバ2の着色層2Cが被覆部に相当し、着色層2Cに凹部7が形成されることになる。
===第5実施形態===
図11は、第5実施形態の光ファイバテープ1の説明図である。図11において、図3と同一構成の部分には同一符号を付し、説明を省略する。第5実施形態では、凹凸部として、凸部8が形成されている。凸部8は、光ファイバ2のテープ化材層6の表面から突出して形成されている。このような凸部8を設けることによっても、凹部7の場合と同様に、触診により識別することが可能である。なお、凸部8の段差部の高さ(高低差)は、凸部8におけるテープ化材層6の厚さから、凸部8位外の部位のテープ化材層6の厚さ(図3BのT)を減算することで求めることができる。
図12Aは、第5実施形態の光ファイバテープ1を製造する製造システム200の説明図である。なお、図12Aにおいて、図7Aと同一構成の部分には同一符号を付し説明と省略する。
製造システム200はテープ化装置40´と凸部形成装置60を備えている。
テープ化装置40´は、テープ化装置40とほぼ同様の構成である。但し、テープ化装置40´は、凹部形成部44を備えていない。テープ化装置40´は、テープ化材を硬化させて光ファイバテープ1を形成し、光ファイバテープ1を凸部形成装置60に供給する。
凸部形成装置60は、テープ化された光ファイバテープ1(複数の光ファイバ2)に凸部8を形成する装置であり、テープ化装置40´よりも搬送方向の下流側(テープ化装置40´とドラム50の間)に設けられている。
図12Bは、凸部形成装置60の構成の説明図である。図中には、印刷ローラー63の回転軸の軸方向から見たときの凸部形成装置60の概略構成が示されている。凸部形成装置60は、液槽61と、供給ローラー62と、凸部形成ローラー63と、ドクター刃64と、搬送機構65と、硬化装置66とを備えている。
液槽61は、液状の紫外線硬化樹脂70を収容する容器(インクパン)である。供給ローラー62は、凸部形成ローラー63に紫外線硬化樹脂70を供給するためのローラーである。供給ローラー62は、図中の矢印Aの方向に回転することによって、液槽61の紫外線硬化樹脂70を掻き揚げて、凸部形成ローラー63に紫外線硬化樹脂70を供給する。凸部形成ローラー63は、光ファイバテープ1(光ファイバ2)に紫外線硬化樹脂70を転写して、光ファイバ2に凸部8を形成するためのローラーである。凸部形成ローラー63の表面には、凸部8を形成するためのパターン63Aが形成されている。凸部形成ローラー63は、図中の矢印Bの方向に回転する。凸部形成ローラー63の回転中に、供給ローラー62の紫外線硬化樹脂70が凸部形成ローラー63の表面に付着し、パターン63Aに付着した紫外線硬化樹脂70が光ファイバ2に転写されることによって、光ファイバ2に凸部8が形成されることになる。ドクター刃64は、凸部形成ローラー63に付着した余分な紫外線硬化樹脂70を掻き落とす部材である。
搬送機構65は、搬送方向上流側のテープ化装置40´(図12A参照)から供給された光ファイバテープ1(複数の光ファイバ2)を搬送方向下流側に搬送する。搬送機構65は、例えば搬送ローラーで構成されており、搬送用モーター(不図示)の駆動力によって回転することによって光ファイバテープ1を搬送する。本実施形態では、搬送機構65は、光ファイバテープ1の複数の光ファイバ2を幅方向に並べて搬送することになる。搬送中の光ファイバテープ1の各光ファイバ2には、凸部形成ローラー63の印刷パターン63Aに付着した紫外線硬化樹脂70が転写される。
硬化装置66は、紫外線照射装置(紫外線光源)であり、光ファイバ2に転写された紫外線硬化樹脂70を硬化させる。硬化装置66は、凸部形成ローラー63よりも搬送方向下流側に設けられている。
本実施形態では、テープ化装置40´において光ファイバテープ1が形成された後、光ファイバテープ1のテープ面の側に、紫外線硬化樹脂70によって凸部8を形成するとともに、硬化装置66から紫外線を照射して凸部8を硬化させている。上記のように、ロール印刷方式により、光ファイバテープ1のテープ面に凸部8を形成することができる。
===別の実施形態===
<第1変形例>
図13は、第1変形例の凹凸部の拡大断面図である。第1変形例では、テープ化材層6の表面に、凹凸部として凹部7が形成されている。第1変形例の凹部7は、底面が無い。言い換えると、第1変形例の凹部7には、周方向に平行な面が形成されていない。但し、第1変形例の凹部7においても、凹部7の周縁に凹凸(高低差のある段差部;凹凸の境界部)が形成されるため、作業者が凹部7を触診することが可能である。このように、図13に示すように凹凸部を形成しても良い。
<第2変形例>
図14A及び図14Bは、第2変形例の凹凸部の説明図である。図14Aは、テープ幅方向から見た第2変形例の凹部7の拡大図である。図14Bは、長手方向から見た第2変形例の凹部7の拡大断面図(図14AのA−A断面図)である。第2変形例では、図14Aに示すように、凹部7の長手方向の端部の周縁7A(幅方向に平行な周縁)に凹凸(高低差のある段差部;凹凸の境界部)が形成されている。その一方、第2変形例では、図14Bに示すように、凹部7のテープ幅方向の端部の周縁7A(長手方向に平行な周縁)には、凹凸が形成されていない。このように、第2変形例では、凹部7の全ての周縁に凹凸は形成されておらず、凹部7の一部の周縁に凹凸が形成されている。但し、第2変形例においても、凹部7の周縁に凹凸(高低差のある段差部;凹凸の境界部)が形成されるため、作業者が凹部7を触診することが可能である。なお、作業者は、凹凸部を触診するときに指を光ファイバ2に沿って滑らせるため、第2変形例のように、凹部7の長手方向の端部の周縁7A(幅方向に平行な周縁)に凹凸(高低差のある段差部;凹凸の境界部)が形成されていると、作業者が凹凸部を識別し易くなる。
<第3変形例>
図15Aは、第3変形例の凹凸部の説明図である。第3変形例では、長手方向に沿って複数(ここでは2つ)の凹凸部が形成されており、複数の凹凸部が凹部7と凸部8との組み合わせで構成されている。このように、凹部7と凸部8を組み合わせて凹凸部のパターンを構成しても良い。第3変形例のように、凹部7と凸部8とを組み合わせて凹凸部のパターンを構成することによって、パターンの種類を増やすことができる。
図15Bは、別の第3変形例の凹凸部の説明図である。図15Aと同様に、長手方向に沿って複数(ここでは2つ)の凹凸部が形成されており、複数の凹凸部が凹部7と凸部8との組み合わせで構成されている。このため、図15Bに示す場合においても、凹部7と凸部8とを組み合わせて凹凸部のパターンを構成することによって、パターンの種類を増やすことができる。更に、ここでは、凹部7と凸部8とが長手方向に隣接して配置されている。この結果、凹部7と凸部8との境界部において、大きな高低差の段差部が形成されている。このように、凹部7と凸部8とを長手方向に隣接して配置することによって、凹部7と凸部8との境界部に大きな凹凸(高低差のある段差部)を形成できるため、作業者が凹凸部を識別し易くなる。
===その他===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
1 光ファイバテープ、2 光ファイバ、
2A 光ファイバ裸線、2B 被覆層、2C 着色層、
2P ファイバ対、
3 連結部、4 非連結部、
5 マーク、6 テープ化材層、7 凹部(凹凸部)、8 凸部(凹凸部)
10 ファイバ供給部、20 印刷装置、
30 着色装置、40 テープ化装置、40´ テープ化装置、
41 塗布部、42 除去部、
43 光源、43A 仮硬化用光源、43B 本硬化用光源、
44 凹部形成部、
50 ドラム、
60 凸部形成装置、
61 液槽、62 供給ローラー、
63 凸部形成ローラー、63A パターン、
64 ドクター刃、65 搬送機構、66 硬化装置、
70 インク、
100 製造システム、200 製造システム、
421 回転刃、421A 切欠き部、
441 ローラー、442 凸部

Claims (18)

  1. 複数の光ファイバが並んで構成された光ファイバテープであって、
    前記光ファイバの被覆部のテープ面の側に、光ファイバテープを識別するための凹凸部が形成されていることを特徴とする光ファイバテープ。
  2. 請求項1に記載の光ファイバテープであって、
    前記凹凸部は、前記被覆部の表面から凹んだ凹部として形成されている、
    ことを特徴とする光ファイバテープ。
  3. 請求項1に記載の光ファイバテープであって、
    前記凹凸部は、前記被覆部の表面から突出した凸部として形成されている、
    ことを特徴とする光ファイバテープ。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の光ファイバテープであって、
    前記テープ面の法線方向から見たときの前記凹凸部の周縁に角が形成されている、
    ことを特徴とする光ファイバテープ。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の光ファイバテープであって、
    前記凹凸部は、前記光ファイバ毎にそれぞれ設けられており、
    或る光ファイバの前記凹凸部と、他の光ファイバの前記凹凸部とが、前記光ファイバテープの幅方向に並んでいる、
    ことを特徴とする光ファイバテープ。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の光ファイバテープであって、
    前記被覆部よりも内側に、光ファイバテープを識別するためのマークをさらに有し、
    前記テープ面の法線方向において、前記凹凸部の少なくとも一部が、前記マークと重なって配置されている、
    ことを特徴とする光ファイバテープ。
  7. 請求項1〜6の何れかに記載の光ファイバテープであって、
    隣接する2本の前記光ファイバを間欠的に連結する連結部を有し、
    前記光ファイバテープの幅方向において、前記凹凸部は、前記連結部の横に配置されている、
    ことを特徴とする光ファイバテープ。
  8. 請求項1〜7の何れかに記載の光ファイバテープであって、
    前記凹凸部は、前記テープ面の側とは反対側にも形成されている、
    ことを特徴とする光ファイバテープ。
  9. 請求項1〜8の何れかに記載の光ファイバテープであって、
    前記凹凸部の周縁の高低差は3.2μm以上である、
    ことを特徴とする光ファイバテープ。
  10. 請求項9に記載の光ファイバテープであって、
    前記凹凸部の周縁の高低差は4.8μm以上である、
    ことを特徴とする光ファイバテープ。
  11. 請求項9又は10に記載の光ファイバテープであって、
    前記凹凸部の内側の表面粗さと、前記凹凸部の外側の表面粗さとが同じである、
    ことを特徴とする光ファイバテープ。
  12. 請求項1〜8の何れかに記載の光ファイバテープであって、
    前記凹凸部の内側の表面粗さと、前記凹凸部の外側の表面粗さとが異なる、
    ことを特徴とする光ファイバテープ。
  13. 請求項1〜12の何れかに記載の光ファイバテープであって、
    前記凹凸部は、前記光ファイバテープの長手方向に間隔を空けて複数形成されており、
    前記凹凸部の前記長手方向の長さをL(mm)、前記間隔をL(mm)としたとき、
    ≧L+14
    を満たすことを特徴とする光ファイバテープ。
  14. 請求項1〜13の何れかに記載の光ファイバテープであって、
    前記光ファイバテープの長手方向の長さがL(mm)の前記凹凸部と、前記長手方向の長さが前記Lよりも大きいL(mm)の前記凹凸部が、前記長手方向に間隔を空けて形成されており、
    ≧L+14
    を満たすことを特徴とする光ファイバテープ。
  15. 複数の光ファイバが並んで構成された光ファイバテープの製造方法であって、
    前記光ファイバの被覆部のテープ面の側に、紫外線硬化樹脂により凹凸部を形成する工程と、
    紫外線を照射して前記凹凸部を硬化させることによって、前記光ファイバの被覆部のテープ面の側に、光ファイバテープを識別するための凹凸部を形成する工程と、
    を有することを特徴とする光ファイバテープの製造方法。
  16. 請求項15に記載の光ファイバテープの製造方法であって、
    前記紫外線硬化樹脂により構成されたテープ化材を、前記光ファイバの周囲に塗布する工程と、
    前記紫外線を照射して、前記テープ化材を仮硬化させる工程と、
    を更に有し、
    仮硬化された前記テープ化材の前記テープ面の側に、前記凹凸部となる凹部を形成するとともに、
    前記紫外線を照射して、前記凹部の形成された前記テープ化材を本硬化させる
    ことを特徴とする光ファイバテープの製造方法。
  17. 請求項15に記載の光ファイバテープの製造方法であって、
    前記テープ化材を前記光ファイバの周囲に塗布する工程と、
    前記テープ化材を硬化させ、前記光ファイバテープを形成する工程と
    を更に有し、
    前記光ファイバテープを形成した後、前記テープ面の側に、前記凹凸部となる凸部を紫外線硬化樹脂により形成するとともに、
    前記紫外線を照射して、前記凸部を硬化させる
    ことを特徴とする光ファイバテープの製造方法。
  18. 光ファイバ裸線と、前記光ファイバ裸線よりも外側に形成された被覆部と、を有する光ファイバであって、
    前記被覆部の表面に、前記光ファイバを識別するための凹凸部が形成されている、
    ことを特徴とする光ファイバ。
JP2019127536A 2019-07-09 2019-07-09 光ファイバテープ、光ファイバテープの製造方法、及び、光ファイバ Pending JP2021012332A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019127536A JP2021012332A (ja) 2019-07-09 2019-07-09 光ファイバテープ、光ファイバテープの製造方法、及び、光ファイバ
PCT/JP2020/007952 WO2021005826A1 (ja) 2019-07-09 2020-02-27 光ファイバテープ、光ファイバテープの製造方法、及び、光ファイバ
TW109107397A TWI754240B (zh) 2019-07-09 2020-03-06 光纖膠帶、光纖膠帶的製造方法、及光纖

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019127536A JP2021012332A (ja) 2019-07-09 2019-07-09 光ファイバテープ、光ファイバテープの製造方法、及び、光ファイバ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021012332A true JP2021012332A (ja) 2021-02-04

Family

ID=74114617

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019127536A Pending JP2021012332A (ja) 2019-07-09 2019-07-09 光ファイバテープ、光ファイバテープの製造方法、及び、光ファイバ

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2021012332A (ja)
TW (1) TWI754240B (ja)
WO (1) WO2021005826A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024042726A1 (ja) * 2022-08-26 2024-02-29 Swcc株式会社 光ファイバテープ心線およびスロットレス型光ケーブル

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4997994A (en) * 1989-09-01 1991-03-05 At&T Bell Laboratories Article having marking thereon and methods of making
FR2694417B1 (fr) * 1992-07-31 1994-09-16 Alcatel Cable Ruban de fibres optiques individualisées.
US5485539A (en) * 1994-08-01 1996-01-16 Siecor Corporation Fiber optic ribbon cable subunit bearing printed information
JPH0943465A (ja) * 1995-07-28 1997-02-14 Furukawa Electric Co Ltd:The テープ状光ファイバ心線
JPH09129037A (ja) * 1995-11-02 1997-05-16 Sumitomo Electric Ind Ltd 外面識別可能な線材とその製造方法
JP2002207143A (ja) * 2001-01-10 2002-07-26 Fujikura Ltd 光ケーブル外被の印字文字
JP4061311B2 (ja) * 2002-12-25 2008-03-19 矢崎総業株式会社 電線
JP2004347787A (ja) * 2003-05-21 2004-12-09 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバ心線及び光ファイバ心線の製造方法
JP2006243076A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバユニット及び光ケーブル
JP2008287248A (ja) * 2007-04-19 2008-11-27 Sumitomo Electric Ind Ltd 光エレメント集合ケーブル
JP5227996B2 (ja) * 2010-04-05 2013-07-03 株式会社フジクラ 光ファイバテープ心線、光ファイバケーブル及び配線形態

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021005826A1 (ja) 2021-01-14
TWI754240B (zh) 2022-02-01
TW202102589A (zh) 2021-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2930793C (en) Optical fiber ribbon, optical fiber cable, and method for producing optical fiber ribbon
TWI745336B (zh) 間歇聯結型光纖帶心線、光纜及間歇聯結型光纖帶心線之製造方法
JP5852045B2 (ja) 光ファイバテープ心線及び光ファイバケーブル
TWI446040B (zh) A manufacturing method of an optical fiber ribbon core, a manufacturing apparatus, and an optical fiber ribbon core and a fiber optic cable manufactured by the manufacturing method
KR102408811B1 (ko) 간헐 연결형 광파이버 테이프 및 간헐 연결형 광파이버 테이프의 제조 방법
US11635581B2 (en) Optical fiber unit and machining method for optical fiber unit
JP6009045B1 (ja) 光ファイバテープ及び光ファイバケーブル
WO2018123743A1 (ja) 光ファイバ、光ファイバテープ、光ファイバ及び光ファイバテープの製造方法
WO2021005826A1 (ja) 光ファイバテープ、光ファイバテープの製造方法、及び、光ファイバ
JP6808686B2 (ja) 間欠連結型光ファイバテープ、及び間欠連結型光ファイバテープの製造方法
CN114008500B (zh) 间歇连结型光纤带
JP5947967B2 (ja) 光ファイバテープ心線及び光ファイバケーブル
TWI739195B (zh) 間斷連結型光纖膠帶,及間斷連結型光纖膠帶的製造方法
JP7151728B2 (ja) 光ファイバテープ心線の製造方法および製造装置
JP2021076633A (ja) 光ファイバテープ心線の製造方法、マルチコアファイバの製造方法、光ファイバテープ心線の製造装置、光ファイバテープ心線、マルチコアファイバ及び光ファイバテープ心線の固定方法
JP2018010238A (ja) 光ファイバテープ心線、その製造方法、及びその製造装置