JP2021011311A

JP2021011311A - 容器を螺旋状に堆積した物質で充填するための設備

Info

Publication number: JP2021011311A
Application number: JP2019152589A
Authority: JP
Inventors: ランツアラン; Lantz Alan
Original assignee: Serac Group SAS
Current assignee: Serac Group SAS
Priority date: 2019-07-04
Filing date: 2019-08-23
Publication date: 2021-02-04

Abstract

【課題】容器の充填を改善するための設備を提供する。【解決手段】容器Ｐを充填するための設備が、少なくとも１つの容器配置場所を有する支持体１０と、分配制御部材２５を介して物質分配回路に接続され且つ容器配置場所の上で垂直方向に延びるように支持体１０の上に配置される少なくとも1つの充填ノズル２０．１、２０．２とを具備し、充填ノズルは、支持体に対して横方向に可動であるように設置されており、昇降機構３０．１、３０．２が、容器Ｐを上昇させてそれを支持体１０との接触から分離して更にそれを垂直方向の周りで回転移動させ、またノズルの分配制御部材２５と駆動部材と昇降機構とを同期させるための手段が備えられる。【選択図】図１

Description

本発明は、ポット等の容器を物質、より具体的には食料品、特にはクリーム状の粘度を有するもので充填する分野に関する。

ポット支持体と、ポット支持体の上で延びてクリーム状物質を分配するための回路に接続された充填ノズルとを具備するポットを充填するための設備が知られている。

充填ノズルは一般的にポット上の中央に配置されるので、物質は、ポットの中心に堆積し、それが容器を充填するために堆積している間に徐々に広がる。

本発明の特定の目的は、容器の充填を改善するための手段を提供することである。

この目的のために、本発明は容器を充填するための設備を提供し、この設備は、少なくとも１つの容器配置場所を有する支持体と、分配制御部材を介して物質分配回路に接続され且つ容器配置場所の上に垂直に延びるように支持体の上に配置される少なくとも１つの充填ノズルとを具備しており、
容器配置場所は、容器を受容するように支持体を貫通して形成された穴を含んでおり、
充填ノズルは、穴に対して横方向に支持体に対して移動するように、第１の駆動部材により移動可能であるように設置されており、
容器を上昇させるための昇降機構が、容器の底部を支えるための可動部と共に、充填ノズルが配置される側とは反対側の支持体の側において、充填ノズルの下で垂直に延びており、可動部は、容器を持ち上げて支持体との接触から容器を分離させて更に容器を回動させるために垂直方向の周りで容器を回転移動させるように、第２の駆動部材により垂直方向に可動であり、
分配制御部材と第１の駆動部材と第２の駆動部材とを同期させるための手段が設けられる。

そのため、充填ノズルは、物質が容器内において螺旋状に堆積するようにそれ自体が回転させられる容器に対して横方向に移動可能である。これは、物質が容器内で迅速に広がることを可能にし、それにより、特に非常に粘性があるか又はクリーム状の物質により容器を充填するとき容器の充填を改善及び加速する。これはまた、容器内に既に堆積している物質の上に物質が螺旋状に堆積して頂部上の物質がその下の物質と視覚的に対照されるとき、装飾を提供することも可能にする（頂部上の物質は、その下の物質の密度より小さい密度を有する）。

本発明の別の特徴及び利点は、本発明の特定の非限定的な実施形態の以下の説明を読むことにおいて明らかになる。

添付図面が参照される。

図１は、本発明の設備の全体斜視図である。図２は、充填前の設備を示す垂直面における部分詳細断面図である。図３は、垂直面における部分詳細断面図であり、充填開始時の設備を示す。図４は、垂直面における部分詳細断面図であり、充填終了時の設備を示す。図５は、垂直面における部分詳細断面図であり、充填後の設備を示す。

図面を参照すると、本発明は容器にクリーム状物質Ｃを充填する用途において本明細書に記載されており、この例の容器は全体的参照符号Ｐが付与されたポットであり、そしてポットは既にクリーム状物質Ｃ’を含む。クリーム状物質Ｃは、クリーム状物質Ｃ’上に螺旋状に堆積する。各ポットＰは、底部Ｐ２によって閉じられた底端部と、底部Ｐ２から離れていて頂部開口部Ｐ３を画定する頂端部とを有する環状壁Ｐ１を有する。壁Ｐ１は底部Ｐ２から頂部開口部Ｐ３まで離れるに従って少し広がっており、そして壁Ｐ１は頂部開口部Ｐ３に隣接するカラーＰ４により囲まれている。

本発明の容器充填設備は、スタンド１と、ポットＰを支持するプラットフォーム１０と、ポットＰを充填するためのノズル２０とを具備する。

この例において、プラットフォーム１０は、プラットフォーム１０を貫通する対の穴１１．１、１１．２を有する。各対における穴１１．１及び１１．２は、プラットフォーム１０の半径上で整列する中心を有する。各穴１１．１、１１．２は、壁Ｐ１の直径よりも僅かに大きく且つカラーＰ４の直径よりも小さい直径を有するので、カラーＰ４が穴１１．１、１１．２の周辺１２に載る状態で、各穴１１．１、１１．２はポットＰを受容可能である。従って、各穴１１．１、１１．２はポット配置場所を構成する。

プラットフォーム１０は、垂直軸線の周りで回動するようにスタンド１に設置されており、そしてそれは、スタンド１に固定されたステータとプラットフォーム１０を回転させるように接続された出力シャフトとを有する電動機１３により回転駆動される。

充填ノズル２０．１、２０．２は、スタンド１に固定された底端部を有するブラケット２２の頂端部に設置された滑動部２１に固定される。滑動部２１は、充填ノズル２０．１、２０．２が、所定の対の穴１１．１、１１．２のそれぞれの穴の上にあるように、及び各充填ノズル２０．１、２０．２が、穴１１．１、１１．２に対して中心にある位置と、ポットＰの頂部開口部Ｐ３の半径よりわずかに小さい距離で穴１１．１、１１．２の中心軸線から横方向に偏倚した位置との間において、滑動部２１により水平に移動可能であるように、プラットフォーム１０の半径方向で滑動するように設置されている。

滑動部２１は、電動線形アクチュエータを具備する第１の駆動部材２３によりその２つの位置の間で移動する。滑動部２１は、例えば充填ノズル２０．１、２０．２の高さを調整するために、別の駆動部材により垂直方向に移動可能であってもよい。

充填ノズル２０．１、２０．２は、クリーム状物質Ｃを分配するための回路（図示されない）に接続されていて、弁２４．１、２４．２を具備する。弁２４．１、２４．２は、２５．１、２５．２で記号表示される分配制御部材により開位置と閉位置との間を移動する。

各充填ノズル２０．１、２０．２の垂直下方には、充填ノズル２０．１、２０．２が配置される側とは反対側のプラットフォーム１０の側に配置された昇降機構３０．１、３０．２が設けられる。

各昇降機構３０．１、３０．２は、充填ノズル２０．１、２０．２と昇降機構３０．１、３０．２との間に位置し且つ穴１１．１、１１．２に受容されたポットの底部Ｐ２を支えるための可動部３１．１、３１．２（図では可動部３１．２のみが見える）を有する。可動部３１．１、３１．２は、第２の駆動部材３２．１、３２．２により次のように、即ち：
穴１１．１、１１．２内に受容されたポット９を持ち上げてプラットフォーム１０とポット９との接触を解除するために、垂直方向に並進移動するように（特に、カラーＰ４をプラットフォーム１０の頂部表面から分離するようにカラーＰ４を十分に上昇させる、図３を参照）；及び
ポットＰを回動させるために（この例において１回転で）垂直方向の周りで回転するように、
可動である。

この例における第２の駆動部材３２．１、３２．２は、可動部３１．１、３１．２を上下させるための電動線形アクチュエータと、可動部３１．１、３１．２又は昇降機構３０．１、３０．２の全体のいずれかを回転駆動するための電動回転アクチュエータとを具備する。

昇降機構３０．１、３０．２の可動部３１．１、３１．２は、可動部３１．１、３１．２と共にポットＰを強制的に回転させるための吸盤３３．１、３３．２（吸盤３３．２のみが図示される）を具備する。真空発生機（図示されない）に接続されたダクトが既知の方法で各吸盤３３．１、３３．２内に通じている。

設備は、分配制御部材２５と第１の駆動部材２３と第２の駆動部材３２．１、３２．２と電動機１３とを同期させるための手段を具備する。電動機１３、分配制御部材２５の電動アクチュエータ、駆動部材２３の電動アクチュエータ、及び第２の駆動部材３２．１、３２．２の電動アクチュエータは共通の電子制御ユニット４０に接続されており、電子制御ユニット４０はそれに接続された真空発生機を有する。

この例において、電子制御ユニット４０は、モーター１３を制御してプラットフォーム１０を回動させて、各対の穴１１．１、１１．２とそれらが含むポットＰとをノズル２１．１、２０．２の下に段階的に運ぶようにプログラムされたコンピューターである。一対のポットＰがノズル２０．１、２０．２の下で停止する度に、電子制御ユニット４０は：
駆動部材３２．１、３２．２により、可動部３１．１、３１．２を上昇させて、ポットＰをプラットフォーム１０から分離して、更に真空発生機により、吸盤３３．１、３３．２に吸引力を確立して、ポットＰの底部Ｐ１に対して吸盤３３．１、３３．２を押圧し（図２及び図３参照）；
駆動部材３２．１、３２．２により、可動部３１．１、３１．２を回動させ；
分配制御部材２５により、クリーム状物質Ｃ’上へのクリーム状物質Ｃの堆積を開始させ（特に図３参照）；
ポットが回転してクリーム状物質Ｃが分配されている間に、駆動部材２３により、滑動部２１をその２つの位置の間で移動させ（図４参照）；
分配制御部材２５により、クリーム状物質Ｃの分配を停止させ；
駆動部材３２．１、３２．２により、可動部３１．１、３１．２の回動を停止させ；
駆動部材３２．１、３２．２により、可動部３１．１、３１．２を降下させてポットＰをプラットフォーム１０に戻し、更に真空発生機により吸盤３３．１、３３．２を周囲圧力に戻す（図５参照）；ようにプログラムされている。

設備はまた：
充填ノズル２０．１、２０．２の上流において、プラットフォーム１０に空のポットＰを運ぶための装置と、ポットＰにクリーム状物質Ｃ’を充填するための充填ノズル；及び
充填ノズル２０．１、２０．２の下流において、ポットＰを閉じるための装置、プラットフォーム１０から閉じられたポットＰを取り外すための装置を具備する。

これらの要素は、説明も図示もされないが、それら自体は知られている。それらは、電子制御ユニット４０に接続されている。

当然ながら、本発明は、記載された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲により定義される本発明の範囲内にある任意の変形形態を包含する。

特に、設備は説明したものとは異なる構造を有し得る。

ポット支持体は、回動式プラットフォーム又は線形コンベアの形態であり得る。

充填ノズルはポット支持体と一緒に移動可能であるか、又は充填ノズルは静止型であってポット支持体が充填ノズルの下で段階的に可動であり得る。

設備は、意図された生産速度に応じて、１つ以上の充填ノズルを有してもよい。

本発明は、単一の物質又は２つより多い物質を容器に充填することに適用される。

容器は、説明及び図示されたものとは異なる形状であってもよく、充填ノズルを容器に対して横方向に移動させながら物質を堆積させることを可能にするそれらの頂部開口部を提供する。

物質の分配を開始する前又は後に、容器を回転可能である。

充填ノズルは、容器の中心から周辺に向かって又はその逆に移動してもよい。

容器は、１回転未満で又は１回転より多く回転駆動されてよい。

Claims

容器（Ｐ）を充填するための設備であって、
少なくとも１つの容器配置場所を有する支持体（１０）と、
分配制御部材（２５）を介して物質分配回路に接続され且つ前記容器配置場所の上に垂直に延びるように前記支持体（１０）の上に配置される少なくとも１つの充填ノズル（２０．１、２０．２）と、を具備しており、
前記容器配置場所は、容器（Ｐ）を受容するように前記支持体（１０）を貫通して形成された穴（１１．１、１１．２）を含んでおり、
前記充填ノズル（２０．１、２０．２）は、前記穴（１１．１、１１．２）に対して横方向に前記支持体（１０）に対して移動するように、第１の駆動部材（２３）により移動可能であるように設置されており、
前記容器（Ｐ）を上昇させるための昇降機構（３０．１、３０．２）が、前記容器（Ｐ）の底部（Ｐ１）を支えるための可動部（３１．１、３１．２）と共に、前記充填ノズル（２０．１、２０．２）が配置される側とは反対側の前記支持体（１０）の側において、前記充填ノズル（２０．１、２０．２）の下で垂直に延びており、
前記可動部（３１．１、３１．２）は、前記容器（Ｐ）を持ち上げて前記支持体（１０）との接触から前記容器（Ｐ）を分離して更に前記容器（Ｐ）を回動させるために前記垂直方向の周りで前記容器（Ｐ）を回転移動させるように、第２の駆動部材（３２．１、３２．２）により垂直方向に可動であり、
前記分配制御部材（２５）と前記第１の駆動部材（２３）と前記第２の駆動部材（３２．１、３２．２）とを同期させるための手段が設けられる、ことを特徴とする設備。
前記分配制御部材（２５）と前記第１の駆動部材（２３）と前記第２の駆動部材（３２．１、３２．２）は、それぞれの電動アクチュエータを具備しており、前記電動アクチュエータは、共通の電子制御ユニット（４０）に接続されている、請求項１に記載の設備。
前記昇降機構（３０．１、３０．２）の前記可動部（３１．１、３１．２）は、前記容器（Ｐ）が前記可動部（３１．１、３１．２）と一緒に回転するように、前記容器（Ｐ）を保持するための吸盤（３３．１、３３．２）を具備する、請求項１又は２に記載の設備。
前記設備は、前記横方向に沿って滑動するように設置された滑動部（２１）に固定された２つのノズル（２０．１、２０．２）を有しており、前記支持体（１０）は、２つの前記容器配置場所を並んだ状態で有する、請求項１から３のいずれか一項に記載の設備。
前記充填ノズル（２０．１、２０．２）及び前記昇降機構（３０．１、３０．２）が静止している間に、前記支持体（１０）は移動可能であり、前記支持体（１０）は、前記充填ノズル（２０．１、２０．２）と前記昇降機構（３０．１、３０．２）との間に前記容器を連続的に運ぶ、請求項１から４のいずれか一項に記載の設備。