JP2021011185A - 車両 - Google Patents
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Abstract
Description
ところで、近年、車両では煽り運転が問題視されている。
こうした煽り運転のリスクは、例えばゆっくり走行したい人の車両に、急いでいる人が走行する人の車両が近づく場合には、早めにゆっくり走行したい人の車両が道を譲ることで軽減されると考えられる。
こうした煽り、煽られ運転の軽減は、運転者(乗員)の、急いでいるのか、もしくはゆっくり走行したいのかという感情が把握できてこそ可能となる。
しかしながら、車両においては、特許文献1のように車体の上面に、定められた走行領域での走行が可か否かを知らせる発光器を設ける提案しかみられない。
そこで、本発明の目的は、煽り、煽られ運転のリスクの軽減が図れる車両を提供することにある。
このモードの選択により車両の外面状態は変化し、走行している車両の加速性が周囲に視覚的に報知される。つまり、車外から、急いでいる車両か、ゆっくり走行したい車両かの認識が可能となる。
逆に、急いでいる車両の乗員は、自車の前方を走行している車両の外面状態の具合から、ゆっくり運転したい感情のもとで運転している車両かが認識できる。このため、早めに追い越すことにより、煽るという行為に陥る機会は軽減される。
それ故、煽り、煽られ運転のリスクの軽減が図れる車両を提供することができる。
図1は、車両、ここでは例えばハイブリッド車両を示している。むろんガソリン車やディーゼル車、EVでもよい。
図1(a)〜(c)を参照してハイブリッド車両の各部を説明すると、図1中の符号1は車体、3は車体1内に形成された車室内(フロントシートやリアシートが設置される空間)、5は車室内3の前部に形成されたパワーユニット室、7は車室内3に設けたインストルメントパネルを示している。ちなみに、1xは車体前部に配置された前輪、1yは車体後部に配置された後輪、1zは車両を左右(車幅方向)に操舵するハンドルを示している。
例えば図1(b)に示されるようにタッチスイッチ部25は、設定部E1と、走行可能状態の入切を行う入切部E2とを有している。このうち設定部E1に、ハイブリッド走行に求められるモードの選択を行うモード選択部であるドライバー選択モードXが設けられる。また入切部E2には、車両を運転可能状態にするスイッチ類Yが設けられる。図1では「運転可能状態」として示唆。
ちなみに、レディオン部β1は、例えばブレーキペダルを踏みつつオン操作することで、車両が運転可能状態、すなわち車両の走行を許可するとともにエンジン13の始動を許可することが可能な状態となり、レディオフ部β2は、オフ操作により同運転可能状態の解除が行われる。
バッテリ充電に関するモード群αは、エンジン始動の頻度を異ならせた複数のモード、例えば通常時に使用されるSOC値を閾値に用いて、エンジン13を自動的に始動させて充電を可能にしたノーマルモードα1や、通常時よりも低いエンジン13の使用頻度に抑えるEVモードα2や、現在のSOC値が保たれるようエンジン13の使用頻度をセーブするセーブモード部α3や、乗員の手動操作により意図的(強制的)にエンジン13を始動させ発電機15を介してバッテリ17を充電させるチャージモード部α4といった複数のスイッチを有している。
これには、車両の車体外面に、車両を運転する乗員(運転者)の感情を表す行為である、モード群γの各種モードγ1〜γ3の中から乗員が選択する行為により、周囲に現在の車両の加速性を視覚的に報知する加速報知部、ここでは各種モードγ1〜γ3の選択にしたがい発光色が変化する発光装置を設ける構造が用いられる。
また図2に示されるように車体1(ドアを含む)の幅方向両側の側面中段や、側面下段や、車体1の前面および後面には、それぞれ上記発光装置として、多色の発光が可能な複数のLEDから構成される帯形のLED発光装置31a,31bが設けられる。つまり、LED発光装置31a,31bは車外へ向け発光する。
具体的には、LED発光装置31a、31bにおける発光色としては、各モードγ1〜γ3毎、後述のように状態モードと対応した発光色が割り当てられる。
またコントローラ19には、選択された各モードγ1〜γ3にもとづき、LED発光装置31a,31bを、割り当てられた発光色で発光動作させる発光モードが設定される。これにより、各種モードγ1〜γ3に選択した意思や感情が車外へ表示される。
すなわち、図3および図4を参照して加速報知装置31の作用について説明する。
今、例えば走行車線S1、追い越し車線S2を有する片側二車線の道路Sにおいて、走行車線S1を、車両M1がゆっくり走行するエコモードγ3(加速性能:小)で走行し、車両M1の後方を車両M2が、急いで走行するスポーツモードγ2(加速性能:大)で走行しているとする(図3)。
これにより、車両M1の車体外面に有るLED発光装置31a,31bは、エコモードγ3と対応した「緑色」で発光される。また車両M2の車体外面に有るLED発光装置31a,31bは、スポーツモードγ2と対応した「朱色」で発光される。つまり、車両M1においては、エコモードγ3の選択により、小さい加速性能で走行していることが周囲に報知され、車両M2においては、スポーツモードγ2の選択により、高い加速性能で走行していることが周囲に報知される。
車両M2の乗員(運転者)は、速やかに車両M1の発光色(エコモードγ3)を視認して、車両M1を運転している乗員(運転者)が、ゆっくりした走行若しくはゆっくり加速したいという感情を有して運転していることが見てとれる。
つまり、互いに相反する感情をもつ乗員で運転される前後の車両M1,M2は、両者が干渉しないよう、早めに車線変更や、追い越しのタイミングの判断や、走行ルートの選択が促されるようになるので、煽り運転の発生頻度が減少する。
しかも、車両M1,M2における加速性能の変化の報知は、車体外面に設けたLED発光装置31a,31b(発光装置)を用いたので、簡単な構成ですむ。そのうえ、LED発光装置31a,31bは、各モードγ1〜γ3毎、異なる発光色で発光されるので、車外(周囲)から、同モードγ1〜γ3毎の加速性能の違いを的確に認識させることができる。
この場合は、例えば加速報知部として、図1および図2中の二点鎖線に示されるように通常時は車体1に格納され、要求時は車外へ張り出され周囲から外装変化が認識可能とした装備品、例えば各種スポイラ装置である、可変形のフロントスポイラ装置51a,可変形のサイドスポイラ装置51b、可変形のリヤスポイラ装置51cを設ける。そして、コントローラ19にて、モードγ1〜γ3毎、異なる外装形状に変化させる外装モードを割り当て、各スポイラ装置51a〜51cが、モードγ1〜γ3の選択にしたがい、割り当てられた外装状態に変化するようにしてもよい。本実施形態では、スポイラ装置51a〜51cの外装状態の変化と一実施形態のLED発光装置31の発光動作との双方を組み合わせている。
25 タッチスイッチ部(モード選択部)
31 加速報知装置
19 コントローラ
31a,31b LED発光装置(加速報知部)
51a,51b,51c 可変形フロントスポイラ装置,可変形サイドスポイラ装置、可変形リヤスポイラ装置(装備品)
γ1〜γ3 複数のモード
Claims (5)
- 異なる加速性能で車両の走行を可能にした複数のモードが設定され、前記モードの中から、要求するモードが選択可能なモード選択部を有する車両であって、
前記車両の車体外面に設けられ、前記モードの選択にしたがい、前記車両の外面状態を変化させ、車両の加速性能を視覚的に周囲に報知する加速報知部と、
を有することを特徴とする車両。 - 前記加速報知部は、発光可能な発光装置から構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の車両。 - 前記発光装置は、モード毎に割り当てられた発光色で発光する
ことを特徴とする請求項2に記載の車両。 - 前記発光装置は、通常よりも加速性能が向上するモードが選択される場合にのみ発光し、通常は発光しない
ことを特徴とする請求項2に記載の車両。 - 前記加速報知部は、通常時は車体に格納され、要求時は、周囲から車両の外装変化が認識されるよう車体から車外へ張り出す作動を行う装備品を有し、
前記装備品が、前記モードの選択にしたがい、割り当てられた外装状態で変化する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両。
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