JP2021010152A - 水晶デバイス - Google Patents

水晶デバイス Download PDF

Info

Publication number
JP2021010152A
JP2021010152A JP2019124302A JP2019124302A JP2021010152A JP 2021010152 A JP2021010152 A JP 2021010152A JP 2019124302 A JP2019124302 A JP 2019124302A JP 2019124302 A JP2019124302 A JP 2019124302A JP 2021010152 A JP2021010152 A JP 2021010152A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mounting
mounting pad
substrate
terminal
substrate portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019124302A
Other languages
English (en)
Inventor
史人 堀江
Fumito Horie
史人 堀江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2019124302A priority Critical patent/JP2021010152A/ja
Publication of JP2021010152A publication Critical patent/JP2021010152A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

【課題】接する電子部品による発振周波数への影響を低減し得る水晶デバイスを提供する。【解決手段】水晶デバイス10は、水晶素子20、コンデンサ31,32及び基体40を備えている。外部端子401、実装パッド431及び搭載パッド421が電気的に接続され、外部端子402、実装パッド432及び搭載パッド422が電気的に接続され、外部端子403及び実装パッド433が電気的に接続され、外部端子404及び実装パッド434が電気的に接続されている。平面視又は平面透視して、搭載パッド421,422と実装パッド431,432とをそれぞれ電気的に接続する配線441,442の長さb1,b2が、励振電極211,212の短手方向の寸法aよりも短い。【選択図】図1

Description

本開示は、水晶素子を有する水晶デバイスに関する。
水晶素子をパッケージに内蔵した水晶デバイスが知られている(例えば特許文献1参照)。この一個の水晶デバイスは、一個の発振回路のIC(Integrated Circuit)及び二個のコンデンサとともにプリント配線板に実装され、水晶発振器を構成する。これらのコンデンサは、水晶素子の動作を安定させるために、水晶デバイスの所定の端子にプリント配線を介して電気的に接続される。これらのコンデンサを設けることにより、発振周波数の調整を容易にしたり、発振しやすさを確保(すなわち負性抵抗を確保)したりすることができる。
特開2016−139901号公報
近年、電子機器の小型化に伴い、プリント配線板上に実装される電子部品同士がますます接近しつつある。そのため、隣接する電子部品間で電気信号が干渉してしまうことがある。特に、発振周波数が40MHz以上の水晶デバイスでは、隣接する電子部品の影響をより受けやすくなるので、発振周波数が変動するおそれがある。
そこで、本開示の目的は、隣接する電子部品による発振周波数への影響を低減し得る水晶デバイスを提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するため、実験及び考察を重ねた結果、水晶素子と第一及び第二コンデンサとを結ぶ配線が長くなるほど、隣接する電子部品による影響が大きくなることを見出した。本開示は、この知見に基づきなされたものである。
すなわち、本開示に係る水晶デバイスは、第一及び第二励振電極並びに前記第一及び第二励振電極からそれぞれ引き出された第一及び第二接続電極を有する水晶素子と、第一端子及び第三端子を有する第一コンデンサと、第二端子及び第四端子を有する第二コンデンサと、上面及び下面からなる基板部を有する基体と、前記上面に位置し、前記第一及び第二接続電極にそれぞれ接合する第一及び第二搭載パッドと、前記下面に位置し、前記第一乃至第四端子にそれぞれ接合する第一乃至第四実装パッドと、前記基体に位置する第一乃至第四外部端子と、を備える。前記第一外部端子、前記第一実装パッド及び前記第一搭載パッドが電気的に接続され、前記第二外部端子、前記第二実装パッド及び前記第二搭載パッドが電気的に接続され、前記第三外部端子及び前記第三実装パッドが電気的に接続され、前記第四外部端子及び前記第四実装パッドが電気的に接続されている。そして、平面視又は平面透視して、前記第一及び第二搭載パッドと前記第一及び第二実装パッドとをそれぞれ電気的に接続する配線の長さが、前記第一及び第二励振電極の短手方向の寸法よりも短い。
本開示に係る水晶デバイスによれば、水晶素子と第一及び第二コンデンサとを結ぶ配線の長さを従来よりも短くできるので、隣接する電子部品による発振周波数への影響を低減できる。
実施形態1の水晶デバイスを示す分解斜視図である。 図2[A]は図1におけるIIa−IIa線断面図、図2[B]は実施形態1の水晶デバイスを示す回路図である。 図3[A]は実施形態1の水晶デバイスを構成する水晶素子を示す平面図、図3[B]は実施形態1の水晶デバイスを構成する基板部の上面を示す平面図である。 図4[A]は実施形態1の水晶デバイスを構成する基板部の下面を示す平面透視図、図4[B]は実施形態1の水晶デバイスの下面(第一及び第二のコンデンサの実装前)を示す平面透視図である。 図5[A]は実施形態2の水晶デバイスを構成する基板部の下面を示す平面透視図、図5[B]は実施形態2の水晶デバイスの下面を示す平面透視図である。
以下、添付図面を参照しながら、本開示を実施するための形態(以下「実施形態」という。)について説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については同一の符号を用いることにより適宜説明を省略する。図面に描かれた形状は、当業者が理解しやすいように描かれているため、実際の寸法及び比率とは必ずしも一致していない。各平面透視図では、直接目視できない構成の一部が実線で描かれている。
<実施形態1>
図1乃至図4に基づき、本実施形態1の水晶デバイス10について説明する。本実施形態1の構成要素と特許請求の範囲の構成要素との対応関係は次のとおりである。励振電極211は「第一励振電極」、励振電極212は「第二励振電極」、接続電極221は「第一接続電極」、接続電極222は「第二接続電極」、コンデンサ31は「第一コンデンサ」、端子311は「第一端子」、端子313は「第三端子」、コンデンサ32は「第二コンデンサ」、端子322は「第二端子」、端子324は「第四端子」、外部端子401は「第一外部端子」、外部端子402は「第二外部端子」、外部端子403は「第三外部端子」、外部端子404は「第四外部端子」、搭載パッド421は「第一搭載パッド」、搭載パッド422は「第二搭載パッド」、実装パッド431は「第一実装パッド」、実装パッド432は「第二実装パッド」、実装パッド433は「第三実装パッド」、実装パッド434は「第四実装パッド」、のそれぞれ一例である。
水晶デバイス10は、励振電極211,212(図2[A])及び励振電極211,212からそれぞれ引き出された接続電極221,222を有する水晶素子20と、端子311,端子313を有するコンデンサ31と、端子322,324を有するコンデンサ32と、上面42及び下面43(図2[A])からなる基板部41を有する基体40と、上面42に位置し、接続電極221,222にそれぞれ接合する搭載パッド421,422と、下面43に位置し、端子311,322,313,324にそれぞれ接合する実装パッド431,432,433,434(図4[A])と、基体40に位置する外部端子401,402,403,404(図4[B])と、を備えている。
図3及び図4に示すように、外部端子401、実装パッド431及び搭載パッド421が電気的に接続され、外部端子402、実装パッド432及び搭載パッド422が電気的に接続され、外部端子403及び実装パッド433が電気的に接続され、外部端子404及び実装パッド434が電気的に接続されている。
そして、図3[A]及び図4[A]に示すように、平面視又は平面透視して、搭載パッド421,422と実装パッド431,432とをそれぞれ電気的に接続する配線441,442の長さb1,b2が、励振電極211,212の短手方向の寸法aよりも短い。すなわち、b1<aかつb2<aが成り立つ。
本実施形態1における励振電極211,212の平面形状は矩形であるので、励振電極211,212の短手方向の寸法aとは短辺の長さになる。励振電極211,212の平面形状は、矩形に限らず、例えば楕円形又は円形などとしてもよい。それらの場合の励振電極211,212の短手方向の寸法aとは、短軸の長さ又は直径などになる。
また、基体40は、基板部41の下面43の周縁に位置する下枠部49を更に有し、基板部41の下面43と下枠部49とから構成された下側凹部491(図2[A])の底面492は、平面透視して搭載パッド421,422と重ならない、としてもよい。
図2[B]に示すように、水晶デバイス10は、プリント配線板において、外部端子401,402が発振回路などのIC60に接続され、外部端子403,404が接地されることにより、例えば電子機器用の基準信号を出力する水晶発振器となる。
次に、水晶デバイス10の構成について更に詳しく説明する。
水晶デバイス10は、上枠部48の上端に接合することにより、水晶素子20を封止する蓋体50を更に備える。基体40は、基板部41の上面42の周縁に位置する上枠部48を更に有する。基板部41の下面43と下枠部49の内側面とから下側凹部491が構成され、基板部41の上面42と上枠部48の内側面とから上側凹部481が構成される。接続電極221,222と搭載パッド421,422とは導電性接着剤24(図2[A])によって接合され、端子311,322,313,324と実装パッド431,432,433,434とは導電性接合材33(図2[A])によって接合されている。
基板部41は、略矩形板状であり、上面42に水晶素子20が実装され、下面43にコンデンサ31,32が実装される。そのため、図3[B]に示すように、水晶素子20を実装するための搭載パッド421,422が基板部41の上面42に設けられ、図4[A]に示すように、コンデンサ31,32を実装するための実装パッド431,432,433,434が基板部41の下面43に設けられている。
図4[B]に示すように、基板部41の下面43の四隅には、外部端子401,402,403,404が設けられている。外部端子401,402が水晶素子20及びコンデンサ31,32に電気的に接続され、外部端子403,404がコンデンサ31,32に電気的に接続されている。外部端子401,402は下面43の一方の対角に位置し、外部端子403,404は下面43の他方の対角に位置する。基板部41を平面視したとき、例えば、基板部41の長辺の寸法は1.2〜2.5mmであり、基板部41の短辺の寸法は1.0〜2.0mmである。
基板部41は、例えばアルミナセラミックス又はガラスセラミックス等のセラミック材料からなる一層又は複数層の絶縁層である。図4[A]に示すように、基板部41の下面43には配線441,442,451,452,453,454が設けられている。図3[B]及び図4に示すように、基板部41、上枠部48及び下枠部49の内部にはビア導体461,462,471,472,473,474が設けられている。配線441,442及びビア導体461,462は、搭載パッド421,422と実装パッド431,432とを電気的に接続している。配線451,452及びビア導体461,462,471,472は、搭載パッド421,422と外部端子401,402とを電気的に接続している。配線453,454及びビア導体473,474は、実装パッド433,434と外部端子403,404とを電気的に接続している。配線441,442,451,452,453,454は、基板部41の下面43に、導体パターンによって形成される。ビア導体461,462,471,472,473,474は、基板部41、上枠部48及び下枠部49に設けられた貫通孔の内部に、導体を充填することによって形成される。
上枠部48は、基板部41の上面42の外周縁に沿って配置され、基板部41の上面42に上側凹部481を形成する。下枠部49は、基板部41の下面43の外周縁に沿って配置され、基板部41の下面43に下側凹部491を形成する。上枠部48及び下枠部49は、例えば、基板部41と同じアルミナセラミックス又はガラスセラミックス等のセラミック材料からなり、基板部41と一体的に形成される。
搭載パッド421,422は、基板部41の上面42に水晶素子20を実装するためのものであり、基板部41の一辺に沿うように隣接して一対設けられている。搭載パッド421は配線451及びビア導体461,471を介して外部端子401に電気的に接続され、搭載パッド422は配線452及びビア導体462,472を介して外部端子402に電気的に接続されている。
実装パッド431,432,433,434は、略矩形状であり、コンデンサ31,32を実装するために用いられる。実装パッド431,432,433,434とコンデンサ31,32の端子311,322,313,324との間に、導電性接合材33(図2[A])が設けられる。
封止用導体パターン482は、上枠部48の上面に環状に例えば10〜25μmの厚みに形成され、接合部材501を介して蓋体50と接合する際に、接合部材501の濡れ性を良好にする役割を果たす。また、図3[B]→図4[A]→図4[B]に示すように、封止用導体パターン482はビア導体473,474を介して外部端子403,404に電気的に接続されている。このような封止用導体パターン482は、例えばタングステン又はモリブデン等からなる導体パターンの表面に、ニッケルメッキ及び金メッキを順次施すことによって得られる。
外部端子401,402,403,404は、下枠部49の下面の四隅に設けられ、電子機器等のプリント配線板の接合パッドに電気的に接続される。外部端子401,402は、下枠部49の下面の一方の対角に位置し、水晶素子20と電気的に接続されて、水晶素子20の入出力端子として用いられる。外部端子403,404は、下枠部49の下面の他方の対角に位置し、プリント配線板上の基準電位であるグランド電位に接続される。また、外部端子403,404は、ビア導体473,474を介して、封止用導体パターン482と電気的に接続されている。そのため、グランド電位となっている外部端子403,404に、封止用導体パターン482に接合された蓋体50が電気的に接続されることになる。これにより、蓋体50による上側凹部481内のシールド性が向上する。
ここで、パッケージとも呼ばれる基体40の作製方法について説明する。まず、セラミック材料粉末に適当な有機溶剤等を添加及び混合して、複数のセラミックグリーンシートを準備する。そして、セラミックグリーンシートの表面、及び、セラミックグリーンシートに穿設された貫通孔内に、スクリーン印刷等によって導体ペーストを塗布する。更に、これらのグリーンシートを積層してプレス成形したものを、高温で焼成する。最後に、導体パターンの所定部位、具体的には、搭載パッド421,422、実装パッド431,432,433,434及び外部端子401,402,403,404となる部位に、ニッケルメッキ又は金メッキ等を施す。なお、導体ペーストは、例えばタングステン、モリブデン、銅、銀又は銀パラジウム等の金属粉末の焼結体等から構成されている。
水晶素子20は、導電性接着剤24(図2[A])を介して搭載パッド421,422上に接合され、安定した機械振動と圧電効果により、電子装置等の基準信号を発振する役割を果たす。また、水晶素子20は、水晶板23、励振電極211,212及び接続電極221,222を有している。励振電極211,212及び接続電極221,222は、水晶板23に所定のパターンで金属を被着したものである。水晶板23の上面には励振電極211が形成され、水晶板23の下面には励振電極212が形成されている。
接続電極221は励振電極211から引き出され、接続電極222は励振電極212から引き出され、それぞれ水晶板23の一辺に向かって延出するように設けられている。つまり、接続電極221,222は、水晶板23の長辺又は短辺に沿った形状で設けられる。また、接続電極221,222を搭載パッド421,422に接続して水晶素子20の一端を固定端とし、水晶素子20の他端を基板部41の上面42から離間した自由端とすることにより、片持ち支持構造にて水晶素子20が基板部41上に固定される。
水晶素子20の動作について説明する。水晶素子20は、外部からの交番電圧が接続電極221,222及び励振電極211,212を介して水晶板23に印加されると、水晶板23が所定の振動モード及び周波数で励振を起こすようになっている。
水晶素子20の作製方法について説明する。まず、人工水晶から水晶板23を所定のカットアングルで切り出す。このとき、水晶板23の外周を薄くしてもよい。例えば、水晶板23の外周部に比べて水晶板23の中央部を厚くするベベル加工をしてもよい。そして、蒸着又はスパッタリングによって水晶板23の両主面に金属膜を被着させ、フォトリソグラフィーによって所定形状の接続電極221,222及び励振電極211,212を形成する。
水晶素子20の基板部41への接合方法について説明する。まず、搭載パッド421,422上に、導電性接着剤24を例えばディスペンサによって塗布し、導電性接着剤24上に水晶素子20を載置する。そして導電性接着剤24を加熱することによって、導電性接着剤24が硬化収縮するので、水晶素子20が搭載パッド421,422に接合される。つまり、接続電極221は搭載パッド421と接合され、接続電極222は搭載パッド422と接合される。これによって、水晶素子20が外部端子401,402と電気的に接続される。
導電性接着剤24は、例えば、シリコーン樹脂等のバインダーの中に、導電フィラーとして導電性粉末が含有されたものである。導電性粉末としては、アルミニウム、モリブデン、タングステン、白金、パラジウム、銀、チタン、ニッケル又はニッケル鉄のうちのいずれか、或いはこれらの組み合わせを含むものが用いられる。また、バインダーとしては、例えばシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂又はビスマレイミド樹脂が用いられる。
コンデンサ31,32は、下側凹部491内に設けられた実装パッド431,432,433,434に実装される。コンデンサ31,32としては、例えば一般的なセラミックコンデンサ等が用いられる。コンデンサ31,32としてセラミックコンデンサを用いる場合は、それらの全体が直方体状となり、コンデンサ31の両端に端子311,313、コンデンサ32の両端に端子322,324がそれぞれ設けられる。
コンデンサ31,32は、基板部41の下面43に設けられた実装パッド431,432,433,434にはんだ等の導電性接合材33を介して実装される。このとき、端子311が実装パッド431に、端子322が実装パッド432に、端子313が実装パッド433に、端子324が実装パッド434に、それぞれ接続される。実装パッド433,434は、配線453,454及びビア導体473,474を介して外部端子403,404に接続される。外部端子403,404は、電子機器等のプリント配線板上の基準電位であるグランドに接続されることにより、グランド端子の役割を果たす。よって、コンデンサ31,32の端子313,324は、基準電位であるグランドに接続されることになる。
コンデンサ31,32の基板部41への接合方法について説明する。まず、液状の導電性接合材33を例えばディスペンサによって実装パッド431,432,433,434に塗布し、導電性接合材33上にコンデンサ31,32を載置する。そして、導電性接合材33を加熱すると、導電性接合材33がはんだであれば溶融することにより、コンデンサ31,32が実装パッド431,432,433,434に接合される。
導電性接合材33は、例えば鉛フリーはんだ又は銀ペースト等により構成され、塗布し易い粘度に調整するための溶剤を含む。鉛フリーはんだは、成分比率が例えば錫95〜97.5%、銀2〜4%、銅0.5〜1.0%のものが使用される。
蓋体50は、例えば、鉄、ニッケル又はコバルトの少なくともいずれかを含む合金からなり、真空状態又は窒素ガスなどが充填された状態にある上側凹部481を気密的に封止する。具体的には、所定雰囲気で、上枠部48上に蓋体50を載置し、上枠部48の封止用導体パターン482と蓋体50の接合部材501とに所定電流を印加してシーム溶接を行うことにより、蓋体50が上枠部48に接合される。これにより、蓋体50は、封止用導体パターン482及びビア導体473,474を介して外部端子403,404に電気的に接続される。
接合部材501は、蓋体50の周縁に設けられ、上枠部48上面に設けられた封止用導体パターン482に相対する。接合部材501は、例えば、銀ロウ又は金錫によって設けられる。銀ロウは、例えば、厚みが10〜20μm、成分比率が銀72〜85%、銅15〜28%のものが使用される。金錫は、例えば、厚みが10〜40μm、成分比率が金78〜82%、錫18〜22%のものが使用される。
次に、水晶デバイス10の作用及び効果について説明する。
水晶デバイス10では、基板部41の上面42及び下面43にそれぞれ水晶素子20及びコンデンサ31,32を配置することにより、水晶素子20とコンデンサ31,32とを近接させている。これに加え、平面視又は平面透視して、搭載パッド421,422と実装パッド431,432とをそれぞれ電気的に接続する配線441,442の長さb1,b2が、励振電極211,212の短手方向の寸法aよりも短い。したがって、水晶デバイス10によれば、水晶素子20とコンデンサ31,32とを結ぶ配線441,442の長さを従来よりも短くできるので、隣接する電子部品による発振周波数への影響を低減できる。これは、水晶素子20とコンデンサ31,32とを結ぶ配線441,442を短くすることにより、隣接する電子部品と配線441,442との間で発生する浮遊容量が低減するためと考えられる。
また、図2[A]に示すように、下側凹部491の底面492が平面透視して搭載パッド421,422と重ならない場合は、搭載パッド421,422下の基板部41の厚みを確保できるので、水晶素子20を含めた基体40の剛性を向上できる。この結果、基体40に応力が加わったときに、搭載パッド421,422の位置が変形して、水晶素子20の姿勢が変形することを抑制できる(ヒステリシス改善効果)。
<実施形態2>
図5に示すように、本実施形態2の水晶デバイス10aは、次の点で実施形態1の水晶デバイスと異なる。
平面視又は平面透視したとき、外部端子403,404と実装パッド433,434とをそれぞれ電気的に接続する配線453a,454aは、その一部が基板部41aの外縁に沿っている。下枠部49と基板部41aとの間に、外部端子403,404と実装パッド433,434とをそれぞれ電気的に接続する配線453a、454aの一部が位置する。なお、実施形態1と比べて、配線453a,454aの位置が異なるとともに、これに伴い配線451aの位置も異なっている。
水晶デバイス10aによれば、接地電位になる配線453a,454aの一部が基板部41aの外縁に沿っているので、隣接する電子部品の影響をシールド効果によって低減できる。また、水晶デバイス10aによれば、下枠部49と基板部41aとの間に配線453a、454aの一部が位置するので、隣接する電子部品の影響をシールド効果によって更に低減できる。本実施形態2の水晶デバイス10aのその他の構成、作用及び効果は、実施形態1の水晶デバイスのそれらと同様である。
<その他>
以上、上記各実施形態を参照して本開示を説明したが、本開示はこれらに限定されるものではない。本開示の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることができる。また、本開示には、上記各実施形態の構成の一部又は全部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
例えば、上記各実施形態では、基板部の上面に上枠部が設けられた場合を説明したが、その上枠部を設けなくてもよい。この場合、蓋体は、矩形状の封止基部と、封止基部の下面の外周縁に沿って設けられた封止枠部とで構成されるものを用いてもよい。このような蓋体は、封止基部の下面と封止枠部の内側面とで収容空間が形成される。封止基部及び封止枠部は、例えば、鉄、ニッケル又はコバルトの少なくともいずれかを含む合金からなり、一体的に形成される。このような封止蓋体は、真空状態にある収容空間又は窒素ガスなどが充填された収容空間を気密的に封止するためのものである。具体的には、所定雰囲気で、平板状の基板部の上面に蓋体を載置し、基板部の上面と封止枠部の下面との間に設けられた接合部材を加熱することで、基板部に蓋体が溶融接合される。
下枠部は、基板部と一体ではなく、例えばガラスエポキシ樹脂からなる別基板としてもよい。その場合は、基板部の下面の四隅と下枠部の上面の四隅にパッドを設け、それらを導電性接合材で電気的かつ機械的に接合する。
基板部の上面及び下面は、上記各実施形態では表裏関係にあるが、同一方向を向く階段状の二面としてもよい。この場合、高い方が上面、低い方が下面となり、水晶素子及びコンデンサが一つの凹部に収容される。
10,10a 水晶デバイス
20 水晶素子
211 励振電極(第一励振電極)
212 励振電極(第二励振電極)
221 接続電極(第一接続電極)
222 接続電極(第二接続電極)
23 水晶板
24 導電性接着剤
31 コンデンサ(第一コンデンサ)
311 端子(第一端子)
313 端子(第三端子)
32 コンデンサ(第二コンデンサ)
322 端子(第二端子)
324 端子(第四端子)
33 導電性接合材
40 基体
401 外部端子(第一外部端子)
402 外部端子(第二外部端子)
403 外部端子(第三外部端子)
404 外部端子(第四外部端子)
41,41a 基板部
42 上面
421 搭載パッド(第一搭載パッド)
422 搭載パッド(第二搭載パッド)
43 下面
431 実装パッド(第一実装パッド)
432 実装パッド(第二実装パッド)
433 実装パッド(第三実装パッド)
434 実装パッド(第四実装パッド)
441,442,451,452,453,454,451a,453a,454a 配線
461,462,471,472,473,474 ビア導体
48 上枠部
481 上側凹部
482 封止用導体パターン
49 下枠部
491 下側凹部
492 底面
50 蓋体
501 接合部材
60 IC

Claims (4)

  1. 第一及び第二励振電極並びに前記第一及び第二励振電極からそれぞれ引き出された第一及び第二接続電極を有する水晶素子と、
    第一端子及び第三端子を有する第一コンデンサと、
    第二端子及び第四端子を有する第二コンデンサと、
    上面及び下面からなる基板部を有する基体と、
    前記上面に位置し、前記第一及び第二接続電極にそれぞれ接合する第一及び第二搭載パッドと、
    前記下面に位置し、前記第一乃至第四端子にそれぞれ接合する第一乃至第四実装パッドと、
    前記基体に位置する第一乃至第四外部端子と、
    を備え、
    前記第一外部端子、前記第一実装パッド及び前記第一搭載パッドが電気的に接続され、
    前記第二外部端子、前記第二実装パッド及び前記第二搭載パッドが電気的に接続され、
    前記第三外部端子及び前記第三実装パッドが電気的に接続され、
    前記第四外部端子及び前記第四実装パッドが電気的に接続され、
    平面視又は平面透視して、前記第一及び第二搭載パッドと前記第一及び第二実装パッドとをそれぞれ電気的に接続する配線の長さが、前記第一及び第二励振電極の短手方向の寸法よりも短い、
    水晶デバイス。
  2. 平面視又は平面透視したとき、前記第三及び第四外部端子と前記第三及び第四実装パッドとをそれぞれ電気的に接続する配線は、その一部が前記基板部の外縁に沿っている、
    請求項1記載の水晶デバイス。
  3. 前記基体は、前記基板部の前記下面の周縁に位置する下枠部を更に有し、
    前記下枠部と前記基板部との間に、前記第三及び第四外部端子と前記第三及び第四実装パッドとをそれぞれ電気的に接続する配線の一部が位置する、
    請求項1又は2記載の水晶デバイス。
  4. 前記基体は、前記基板部の前記下面の周縁に位置する下枠部を更に有し、
    前記基板部の前記下面と前記下枠部とから構成された下側凹部の底面は、平面透視して前記第一及び第二搭載パッドと重ならない、
    請求項1乃至3のいずれか一つに記載の水晶デバイス。
JP2019124302A 2019-07-03 2019-07-03 水晶デバイス Pending JP2021010152A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019124302A JP2021010152A (ja) 2019-07-03 2019-07-03 水晶デバイス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019124302A JP2021010152A (ja) 2019-07-03 2019-07-03 水晶デバイス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021010152A true JP2021010152A (ja) 2021-01-28

Family

ID=74200162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019124302A Pending JP2021010152A (ja) 2019-07-03 2019-07-03 水晶デバイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021010152A (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59194528A (ja) * 1983-04-19 1984-11-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 水晶振動子
JPS62141808A (ja) * 1985-12-17 1987-06-25 Japan Electronic Control Syst Co Ltd 水晶振動子
JPH10322129A (ja) * 1997-05-16 1998-12-04 Nec Corp チップ部品複合圧電デバイス
JP2007043338A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Epson Toyocom Corp 温度補償水晶振動子、水晶発振器、及び温度補償水晶振動子の製造方法
JP2012114651A (ja) * 2010-11-24 2012-06-14 Fujitsu Ltd 発振回路
JP2012182566A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Kyocera Crystal Device Corp 圧電発振器
JP2013038672A (ja) * 2011-08-10 2013-02-21 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 圧電発振器
JP2013090176A (ja) * 2011-10-19 2013-05-13 Seiko Epson Corp 振動デバイス及び電子機器

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59194528A (ja) * 1983-04-19 1984-11-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 水晶振動子
JPS62141808A (ja) * 1985-12-17 1987-06-25 Japan Electronic Control Syst Co Ltd 水晶振動子
JPH10322129A (ja) * 1997-05-16 1998-12-04 Nec Corp チップ部品複合圧電デバイス
JP2007043338A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Epson Toyocom Corp 温度補償水晶振動子、水晶発振器、及び温度補償水晶振動子の製造方法
JP2012114651A (ja) * 2010-11-24 2012-06-14 Fujitsu Ltd 発振回路
JP2012182566A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Kyocera Crystal Device Corp 圧電発振器
JP2013038672A (ja) * 2011-08-10 2013-02-21 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 圧電発振器
JP2013090176A (ja) * 2011-10-19 2013-05-13 Seiko Epson Corp 振動デバイス及び電子機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9503099B2 (en) Temperature compensated crystal oscillator
JP2015091103A (ja) 温度補償型水晶発振器
JP6599694B2 (ja) 圧電デバイス
JP4899519B2 (ja) 表面実装型圧電発振器
JP2009016949A (ja) 圧電発振器
JP5911349B2 (ja) 水晶デバイス
JP2015126345A (ja) 圧電発振器
JP2014049966A (ja) 水晶デバイス
JP5980564B2 (ja) 水晶素子及び水晶デバイス
JP2021010152A (ja) 水晶デバイス
JP6947595B2 (ja) 水晶振動子
JP6309757B2 (ja) 水晶デバイス
JP4720846B2 (ja) 水晶振動デバイス
JP6901377B2 (ja) 圧電デバイス
RU195681U1 (ru) Конструкция тактового пьезоэлектрического генератора
JP3403159B2 (ja) 圧電発振器
JP6892345B2 (ja) 水晶デバイス
JP6835607B2 (ja) 水晶デバイス及びその製造方法
JP4075301B2 (ja) 圧電デバイスと圧電デバイスのパッケージと及びそれらの製造方法
JP7008518B2 (ja) 水晶振動子
US11251770B2 (en) Crystal device and electronic apparatus using this crystal device
JP6871124B2 (ja) 水晶デバイス
JP2018019214A (ja) 水晶振動子
JP2007142947A (ja) 表面実装型圧電発振器
JP2003133887A (ja) 水晶発振子

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20211026

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20211026

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221115

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230509