JP2021009072A - グラウンドアンカーの緊張力評価方法および緊張力評価システム - Google Patents
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Abstract
Description
グラウンドアンカーに対して外部から打撃することにより取得された振動特性に基づいて前記グラウンドアンカーの緊張力を評価するグラウンドアンカーの緊張力評価方法であって、
頭部長さおよび頭部外径により定められる頭部形状が異なる複数のグラウンドアンカーに対して、一定の緊張力の下で打撃することにより取得された振動波形から曲げ振動の固有振動周波数を基準周波数として得、前記基準周波数と前記頭部形状との関係式を第一式として導出する第一式導出工程と、
頭部形状が既知の複数のグラウンドアンカーに対して、異なる緊張力の下で打撃することにより取得されたそれぞれの振動波形から、曲げ振動の固有振動周波数を得、前記緊張力と、前記第一式における基準周波数に対する前記曲げ振動の固有振動周波数の比との関係式を第二式として導出する第二式導出工程と、
評価対象のグラウンドアンカーの頭部形状を測定して、前記第一式に基づき評価対象のグラウンドアンカーの基準周波数を算出する基準周波数算出工程と、
前記グラウンドアンカーの頭部を打撃することにより、評価対象のグラウンドアンカーの曲げ振動の固有振動周波数を取得する評価固有振動周波数取得工程と、
算出された前記評価対象のグラウンドアンカーの基準周波数と、取得された前記評価対象のグラウンドアンカーの曲げ振動の固有振動周波数とを、前記第二式に代入して、評価対象のグラウンドアンカーの緊張力を算出する緊張力算出工程とを備えていることを特徴とするグラウンドアンカーの緊張力評価方法である。
前記第一式導出工程が、下記に示す第一式において、基準周波数f0(L,D)に対して、頭部長さLおよび頭部外径Dを独立変数として多変量解析することにより、回帰係数αおよびβを決定する工程であることを特徴とする請求項1に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価方法である。
前記第二式導出工程が、下記に示す第二式において、緊張力Tに対して、(f’/f0(L,D))2を独立変数として単回帰分析することにより、回帰係数γおよびδを決定する工程であることを特徴とする請求項2に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価方法である。
前記曲げ振動の固有振動周波数として、1次の曲げ振動モードの固有振動周波数を用いることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価方法である。
前記曲げ振動の固有振動周波数として、2次以上の曲げ振動モードの固有振動周波数を用いることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価方法である。
前記曲げ振動の固有振動周波数として、2次の曲げ振動モードの固有振動周波数を用いることを特徴とする請求項5に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価方法である。
前記曲げ振動の固有振動周波数として、2次以上の曲げ振動モードの固有振動周波数を用い、
前記曲げ振動の固有振動周波数の取得に際して、グラウンドアンカーの振動波形の測定点を、グラウンドアンカーの頭部の緊張材固定具寄りの側面に設置することを特徴とする請求項5または請求項6に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価方法である。
振動波形の取得に際して、ハンマの打撃により振動波形を発生させ、振動検出センサにて取得することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価方法である。
前記振動検出センサとして、AEセンサを用いることを特徴とする請求項8に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価方法である。
振動波形を数値解析することにより振動波形から周波数分布を得、
得られた周波数分布から、曲げ振動の固有振動周波数を取得することを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価方法である。
前記数値解析において、高速フーリエ変換処理を施すことを特徴とする請求項10に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価方法である。
請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価方法に用いられるグラウンドアンカーの緊張力評価システムであって、
グラウンドアンカーに対して打撃することにより振動波形を取得する振動波形取得手段と、
前記グラウンドアンカーの頭部長さおよび頭部外径により定められる頭部形状を測定する頭部形状測定手段と、
取得された振動波形に対して周波数分布解析を行って、前記グラウンドアンカーの曲げ振動の固有振動周波数を取得する固有振動周波数取得手段と、
前記頭部形状が異なる複数のグラウンドアンカーに対して、一定の緊張力の下で打撃することにより取得された振動波形から曲げ振動の固有振動周波数を基準周波数として得、前記基準周波数と前記頭部形状との関係式を第一式として導出する第一式導出手段と、
頭部形状が既知の複数のグラウンドアンカーに対して、異なる緊張力の下で打撃することにより取得されたそれぞれの振動波形から、曲げ振動の固有振動周波数を得、前記緊張力と、前記第一式における基準周波数に対する前記曲げ振動の固有振動周波数の比との関係式を第二式として導出する第二式導出手段と、
評価対象のグラウンドアンカーの頭部形状を測定して、前記第一式に基づき評価対象のグラウンドアンカーの基準周波数を算出する基準周波数算出手段と、
前記グラウンドアンカーの頭部を打撃することにより、評価対象のグラウンドアンカーの曲げ振動の固有振動周波数を取得する評価固有振動周波数取得手段と、
算出された前記評価対象のグラウンドアンカーの基準周波数と、取得された前記評価対象のグラウンドアンカーの曲げ振動の固有振動周波数とを、前記第二式に代入して、評価対象のグラウンドアンカーの緊張力を算出する緊張力算出手段とを備えていることを特徴とするグラウンドアンカーの緊張力評価システムである。
前記振動波形取得手段において、前記グラウンドアンカーに対する打撃手段として、ハンマを備えていることを特徴とする請求項12に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価システムである。
前記振動波形取得手段において、前記振動波形を取得する手段として、振動検出センサを備えていることを特徴とする請求項12または請求項13に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価システムである。
前記振動検出センサが、AEセンサであることを特徴とする請求項14に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価システムである。
前記固有振動周波数取得手段が、前記振動波形を数値解析して周波数分布を得る数値解析手段を備えていることを特徴とする請求項12ないし請求項15のいずれか1項に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価システムである。
前記数値解析手段が、高速フーリエ変換処理手段を備えていることを特徴とする請求項16に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価システムである。
本実施の形態のアンカーの緊張力評価方法は、片持ち梁における軸力と曲げ振動の固有振動周波数との関係を示す理論式に基づき導出されたアンカーに付与されている緊張力と曲げ振動の固有振動周波数との関係式を評価対象のアンカーに適用することにより、アンカーの緊張力を算出して評価する。以下、具体的に説明する。
(1)アンカーの構成
はじめに、アンカーの一般的な構成について説明する。図1は、グラウンドアンカーの構造を模式的に示す断面図である。アンカー1は、アンカー頭部11、緊張材(テンドン)14、および定着部16を備えている。緊張材14は円柱状に形成されて、一端がアンカー頭部11に連結され、他端がボーリング孔20に形成された定着部16に固定されている。なお、緊張材14において、14aは自由長部であり、11aは余長部である。そして、緊張材14には、軸方向の引張り力(緊張力)が加わっている。
片持ち梁の場合、固有振動周波数fは、下記の式(1)を理論式として用いることにより求めることができる。また、軸力が作用する両端単純支持梁の場合、固有振動周波数f’は、下記の式(2)を理論式として用いることにより求めることができる。そして、これらの理論式を参照することで、緊張力評価式を導出することができる。
本発明者は、上記した片持ち梁、および両端単純支持梁における関係式を参考にして、緊張力が付与されたアンカー頭部における曲げ振動の固有振動周波数は、アンカー頭部の形状と関係しており、また、一定の緊張力における基本周波数と任意の固有振動周波数との比(周波数比)が緊張力と関係していると推測して、以下のように、「アンカー頭部の形状と曲げ振動の固有振動周波数との関係」、「緊張力と固有振動周波数との関係」の順に実験と検討を行い、この推測が正しいことを確認した。
前記したように、アンカー頭部の固定状態は片持ち梁とは異なっているため、上記した片持ち梁における関係式を、そのままアンカーにおける関係式として適用することができない。
次に、両端単純支持梁における理論式(2)に基づいて、第一式と、緊張力が異なるアンカーの振動測定結果とから、下記の第二式を緊張力評価式として作成できることに思い至った。
このように、本実施の形態においては、第一式導出工程と第二式導出工程の2段階に分けて、少ないデータであっても、適切に、高い精度で、α、β、γ、δの決定を行っている。このため、アンカーの種類に応じて、緊張力と固有振動数とを精度高く関係付けて、測定対象における固有振動数を求めることができ、実験の結果においても、アンカーにおける緊張力を高い精度で短時間に評価することができた。
本実施の形態において、評価対象の緊張力Tは、具体的には、以下の手順に従って算出する。まず、評価対象のアンカーの頭部の材質、定着方式を確認する。次に、評価対象のアンカーの頭部長さLおよび頭部外径Dを測定する。また、曲げ振動の振動波形を測定し、測定された振動波形を周波数分析して固有振動周波数f’を取得する。次に、測定された頭部長さLおよび頭部外径Dを該当する第一式に適用して、評価対象のアンカーの基準周波数f0を算出し、取得された固有振動周波数f’および基準周波数f0を第二式に適用して、評価対象のアンカーの緊張力Tを算出する。
本実施の形態の緊張力評価システムは、以下の各手段を備えている。
・グラウンドアンカーに対して打撃することにより振動波形を取得する振動波形取得手段
・グラウンドアンカーの頭部長さおよび頭部外径により定められる頭部形状を測定する頭部形状測定手段
・取得された振動波形に対して周波数分布解析を行ってグラウンドアンカーの曲げ振動の固有振動周波数を取得する固有振動周波数取得手段
・頭部形状が異なる複数のグラウンドアンカーに対して、一定の緊張力の下で打撃することにより取得された振動波形から曲げ振動の固有振動周波数を基準周波数として得、基準周波数と頭部形状との関係式を第一式として導出する第一式導出手段
・頭部形状が既知の複数のグラウンドアンカーに対して、異なる緊張力の下で打撃することにより取得されたそれぞれの振動波形から、曲げ振動の固有振動周波数を得、緊張力と、第一式における基準周波数に対する曲げ振動の固有振動周波数の比との関係式を第二式として導出する第二式導出手段
・評価対象のグラウンドアンカーの頭部形状を測定して、第一式に基づき評価対象のグラウンドアンカーの基準周波数を算出する基準周波数算出手段
・グラウンドアンカーの頭部を打撃することにより、評価対象のグラウンドアンカーの曲げ振動の固有振動周波数を取得する評価固有振動周波数取得手段
・算出された評価対象のグラウンドアンカーの基準周波数と、取得された評価対象のグラウンドアンカーの曲げ振動の固有振動周波数とを、第二式に代入して、評価対象のグラウンドアンカーの緊張力を算出する緊張力算出手段
実験1では、片持ち梁における理論式(1)および両端単純支持梁における理論式(2)におけるT、f’およびLにおける相互の関係が、アンカーにおいても適用可能であることを検証した。また、併せて、既往のFEMによる理論的解析による検証を行った。
アンカー供試体としては、頭部定着機構がナットによるネジ定着式であり、緊張材が多重PC鋼撚り線タイプで全長4700mmのアンカーを用いた。このとき、アンカーを緊張材の構成および頭部外径の大きさによって、No.1からNo.4の4タイプに分け、それぞれのタイプについて、頭部長さを100mm、200mm、300mm(No.1のみ280mm)の3水準とした。そして、引張り試験機で所定の荷重を緊張力として負荷し、それぞれにおける固有振動周波数f’を求めた。
検証は、供試体No.2を対象とし、再現性を向上させるため、PCケーブル、ナット、およびマンション(アンカープレート:支圧板および受圧板)をモデル化したアンカー頭部モデルを用いた。なお、頭部長さは300mmとし、アンカー下面およびPCケーブル下面を完全固定した。また、マンションとナットの接触による剛性低下を模擬するため、ナット中央部のヤング率を変化させた。
実験2では、実測データを基に回帰分析することにより、第一式と第二式の導出を行った。なお、実験は、高速道路の法面に施工されたアンカーを対象として、アンカー頭部の振動測定を実施した。なお、アンカーの種類は、上部固定形式がナット定着タイプで、緊張材がPC鋼より線タイプのものを対象とした。緊張材の構成は、1×φ21.8とした。ここで、新設アンカーについては、頭部の定着作業が完了した後に打音診断を実施した。一方、既設アンカーについては、打音検査後にリフト試験を行い、予め、緊張力を測定しておいた。
実験対象のアンカーの諸元を表4に示す。
第一式の導出に際しては、緊張力が319.6〜339.6kNとほぼ一定の試験箇所2の新設のアンカーのデータを用いた。振動波形の測定にはAEセンサを用いた。また、式を導出するための固有振動周波数には、分解能に優れる2次モードの固有振動周波数を用いた。
次に、第二式を導出するため、縦軸を緊張力、横軸を(f’/f0)2とする図を作成した。作成した図を図16に示す。
前記のように、2次モードの振動の固有振動周波数の方が1次モードの固有振動周波数より緊張力の分解能が高いことが分かった。そこで、実験3では、他の振動信号、例えば1次モードの振動信号に邪魔されず、2次モードの振動信号を効率良く取得する測定方法について検討した。
11 アンカー頭部
11a 余長部
11b 緊張材固定具(ナット)
11c 支圧板
11d 受圧板
14 緊張材
14a 自由長部
16 定着部
20 ボーリング孔
21 寸切りボルト
22 ナット
23 コンクリートブロック
24 貫通穴
25 油圧ジャッキ
S AEセンサ
H ハンマ
D 頭部外径
L 頭部長さ
Claims (17)
- グラウンドアンカーに対して外部から打撃することにより取得された振動特性に基づいて前記グラウンドアンカーの緊張力を評価するグラウンドアンカーの緊張力評価方法であって、
頭部長さおよび頭部外径により定められる頭部形状が異なる複数のグラウンドアンカーに対して、一定の緊張力の下で打撃することにより取得された振動波形から曲げ振動の固有振動周波数を基準周波数として得、前記基準周波数と前記頭部形状との関係式を第一式として導出する第一式導出工程と、
頭部形状が既知の複数のグラウンドアンカーに対して、異なる緊張力の下で打撃することにより取得されたそれぞれの振動波形から、曲げ振動の固有振動周波数を得、前記緊張力と、前記第一式における基準周波数に対する前記曲げ振動の固有振動周波数の比との関係式を第二式として導出する第二式導出工程と、
評価対象のグラウンドアンカーの頭部形状を測定して、前記第一式に基づき評価対象のグラウンドアンカーの基準周波数を算出する基準周波数算出工程と、
前記グラウンドアンカーの頭部を打撃することにより、評価対象のグラウンドアンカーの曲げ振動の固有振動周波数を取得する評価固有振動周波数取得工程と、
算出された前記評価対象のグラウンドアンカーの基準周波数と、取得された前記評価対象のグラウンドアンカーの曲げ振動の固有振動周波数とを、前記第二式に代入して、評価対象のグラウンドアンカーの緊張力を算出する緊張力算出工程とを備えていることを特徴とするグラウンドアンカーの緊張力評価方法。 - 前記曲げ振動の固有振動周波数として、1次の曲げ振動モードの固有振動周波数を用いることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価方法。
- 前記曲げ振動の固有振動周波数として、2次以上の曲げ振動モードの固有振動周波数を用いることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価方法。
- 前記曲げ振動の固有振動周波数として、2次の曲げ振動モードの固有振動周波数を用いることを特徴とする請求項5に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価方法。
- 前記曲げ振動の固有振動周波数として、2次以上の曲げ振動モードの固有振動周波数を用い、
前記曲げ振動の固有振動周波数の取得に際して、グラウンドアンカーの振動波形の測定点を、グラウンドアンカーの頭部の緊張材固定具寄りの側面に設置することを特徴とする請求項5または請求項6に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価方法。 - 振動波形の取得に際して、ハンマの打撃により振動波形を発生させ、振動検出センサにて取得することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価方法。
- 前記振動検出センサとして、AEセンサを用いることを特徴とする請求項8に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価方法。
- 振動波形を数値解析することにより振動波形から周波数分布を得、
得られた周波数分布から、曲げ振動の固有振動周波数を取得することを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価方法。 - 前記数値解析において、高速フーリエ変換処理を施すことを特徴とする請求項10に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価方法。
- 請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価方法に用いられるグラウンドアンカーの緊張力評価システムであって、
グラウンドアンカーに対して打撃することにより振動波形を取得する振動波形取得手段と、
前記グラウンドアンカーの頭部長さおよび頭部外径により定められる頭部形状を測定する頭部形状測定手段と、
取得された振動波形に対して周波数分布解析を行って、前記グラウンドアンカーの曲げ振動の固有振動周波数を取得する固有振動周波数取得手段と、
前記頭部形状が異なる複数のグラウンドアンカーに対して、一定の緊張力の下で打撃することにより取得された振動波形から曲げ振動の固有振動周波数を基準周波数として得、前記基準周波数と前記頭部形状との関係式を第一式として導出する第一式導出手段と、
頭部形状が既知の複数のグラウンドアンカーに対して、異なる緊張力の下で打撃することにより取得されたそれぞれの振動波形から、曲げ振動の固有振動周波数を得、前記緊張力と、前記第一式における基準周波数に対する前記曲げ振動の固有振動周波数の比との関係式を第二式として導出する第二式導出手段と、
評価対象のグラウンドアンカーの頭部形状を測定して、前記第一式に基づき評価対象のグラウンドアンカーの基準周波数を算出する基準周波数算出手段と、
前記グラウンドアンカーの頭部を打撃することにより、評価対象のグラウンドアンカーの曲げ振動の固有振動周波数を取得する評価固有振動周波数取得手段と、
算出された前記評価対象のグラウンドアンカーの基準周波数と、取得された前記評価対象のグラウンドアンカーの曲げ振動の固有振動周波数とを、前記第二式に代入して、評価対象のグラウンドアンカーの緊張力を算出する緊張力算出手段とを備えていることを特徴とするグラウンドアンカーの緊張力評価システム。 - 前記振動波形取得手段において、前記グラウンドアンカーに対する打撃手段として、ハンマを備えていることを特徴とする請求項12に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価システム。
- 前記振動波形取得手段において、前記振動波形を取得する手段として、振動検出センサを備えていることを特徴とする請求項12または請求項13に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価システム。
- 前記振動検出センサが、AEセンサであることを特徴とする請求項14に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価システム。
- 前記固有振動周波数取得手段が、前記振動波形を数値解析して周波数分布を得る数値解析手段を備えていることを特徴とする請求項12ないし請求項15のいずれか1項に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価システム。
- 前記数値解析手段が、高速フーリエ変換処理手段を備えていることを特徴とする請求項16に記載のグラウンドアンカーの緊張力評価システム。
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