JP2021008790A - 水洗式便器 - Google Patents

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雅史 深川
豪介 榊原
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【課題】複数の吐水口から吐出される洗浄水の流量を調整することができる水洗式便器を提供する。【解決手段】水洗式便器10は、便器本体11と、給水部材80と、調整部85と、を備える。便器本体11は、洗浄水が吐水される第1吐水口と、洗浄水が吐水される第2吐水口と、第1吐水口から吐水される洗浄水が流れる第1分岐流路35と、第1分岐流路35と互いに分岐し、第2吐水口から吐水される洗浄水が流れる第2分岐流路37と、を有する。給水部材80は、第1分岐流路35と第2分岐流路37の上流側に配置され、第1分岐流路35と第2分岐流路37の各々に洗浄水を給水する。調整部85は、給水部材80から第1分岐流路35と第2分岐流路37の各々に分配される洗浄水の流量を調整する。【選択図】図3

Description

本開示は水洗式便器に関するものである。
特許文献1は水洗式便器を開示している。この水洗式便器は、貯水タンクに貯水された洗浄水をリム吐水部へ導く導水路を有した便器本体を備える。導水路は、リム吐水口とゼット吐水口に洗浄水を導くように構成されている。水洗式便器は、導水路の入口部に、貯水タンクの給水流量が大きいほど導水路の通水断面積が小さくなるように調節可能な絞り部材が設けられている。この絞り部材は、便器本体とは別部材で形成されている。この水洗式便器は、異なる給水流量を生じさせる貯水タンクが便器本体に取付けられた場合であっても便器洗浄のための適切な給水流量の洗浄水をボウル部へ供給することができる、と記載されている。
特開2015−113633号公報
特許文献1の水洗式便器は、導水路に流入する洗浄水の流量を調節できたとしても、リム吐水口とゼット吐水口からそれぞれ吐出される洗浄水の流量を調整することができない。
本開示は、複数の吐水口から吐出される洗浄水の流量を調整することを解決すべき課題としている。
本開示の水洗式便器は、洗浄水が吐水される第1吐水口と、洗浄水が吐水される第2吐水口と、前記第1吐水口から吐水される洗浄水が流れる第1分岐流路と、前記第1分岐流路と互いに分岐し、前記第2吐水口から吐水される前記洗浄水が流れる第2分岐流路と、を有する便器本体と、前記第1分岐流路と前記第2分岐流路の上流側に配置され、前記第1分岐流路と前記第2分岐流路の各々に洗浄水を給水する給水部材と、前記給水部材から前記第1分岐流路と前記第2分岐流路の各々に分配される洗浄水の流量を調整する調整部と、を備える。
本開示において、「流量」は単位時間に流れる水量のことである。「第1分岐流路と第2分岐流路の各々に分配される洗浄水の流量を調整する」構成は、洗浄水の流量を予め設定された分配割合に調整する構成と、洗浄水の流量を適宜変更可能な分配割合に調整する構成を含む。
実施形態1の水洗式便器の断面図である。 図1の矢視II−II断面図である。 図2の分岐部付近を拡大して示す拡大断面図である。 図2の矢視IV−IV断面図である。 給水部材の斜視図である。 第2開口部の開口面積を説明するための説明図である。 図5Bの矢視C−C断面図である。 実施形態2の給水部材の斜視図である。 第2開口部の開口面積を説明するための説明図である。 図6Bの矢視C−C断面図である。 実施形態3の給水部材の斜視図である。 第2開口部の開口面積を説明するための説明図である。 図7Bの矢視C−C断面図である。 実施形態4の給水部材の斜視図である。 給水部材を右側から視た右側面図である。 給水部材を左側から視た左側面図である。 実施形態5の分岐部付近を拡大して示す拡大断面図である。
本開示の水洗式便器を具体化した実施形態1について、図面を参照しつつ説明する。以下の説明において、水洗式便器を正面から視て、手前側が前方、奥側が後方である。左右方向及び上下方向は、水洗式便器を正面から視た左右方向及び上下方向である。図1の右側が前方、左側が後方であり、図1の上方が上方、下方が下方である。図2の左側が左側、右側が右側である。
<実施形態1>
実施形態1の水洗式便器10は、図1に示すように、便器本体11を備えている。この便器本体11は、壁面100に取り付けられる。便器本体11は、便鉢部20、給水空間30、排水路50、上面部60、及び側壁部70を備えている。便器本体11は、これらの各部が一体的に形成された陶器製である。
便鉢部20は上方に開口している。便鉢部20は、鉢面21、凹部23、導水路25、第1吐水口27、第2吐水口29を有している。鉢面21は、すり鉢状に形成されている。鉢面21で受け止められた汚物は、鉢面21に沿って旋回しつつ流下する洗浄水とともに、凹部23と排水路50を通って排出される。凹部23は、鉢面21の下方に形成されている。凹部23は、便鉢部20の後方寄りに配置され、排水路50に連なっている。凹部23は洗浄水を貯留して溜水を形成する。
導水路25は、図2に示すように、便鉢部20内を旋回する洗浄水が流れるように構成される。導水路25は、便鉢部20の内周縁部に、略全周に亘って形成されている。導水路25は、棚面25Aと、棚面25Aの外周端から立ち上がる立ち面25Bと、を有している。
第1吐水口27及び第2吐水口29は、図2に示すように、それぞれ立ち面25Bに開口する。第1吐水口27は、便鉢部20の左側に位置し、第2吐水口29は、便鉢部20の右側に位置する。第1吐水口27は、便鉢部20の前後方向の中間部において、左側の上部に形成されている。第1吐水口27は、給水空間30の第1分岐流路35の下流端に位置し、前方に向けて開口する。第1吐水口27は、前側に向けて便鉢部20内を旋回する洗浄水を吐水する。第2吐水口29は、便鉢部20の後方において、右側の上部に形成されている。第2吐水口29は、給水空間30の第2分岐流路37の下流端に位置し、左側に向けて開口する。第2吐水口29は、左後方に向けて洗浄水を吐水する。
給水空間30は、図2及び図3に示すように、便鉢部20の左右中央の後方上部に配置される。給水空間30は、上流空間33と、上流空間33の下流側において互いに分岐して延びる流路である第1分岐流路35及び第2分岐流路37を有する。上流空間33は、後方に向けて開口する挿入口31を有する。挿入口31は、後述する給水部材80が挿入される開口である。上流空間33は、挿入口31から前方に向かって延びている。第1分岐流路35は、上流空間33から分岐して、便鉢部20の後方から左側に向かい、さらに前方向に延びている。第1分岐流路35の下流端は第1吐水口27に連通している。この第1分岐流路35は、第1吐水口27から吐水される洗浄水が流れる流路である。第2分岐流路37は、上流空間33から分岐して、便鉢部20の後方から右側に向かい、右端部で折り返されている。第2分岐流路37の下流端は第2吐水口29に連通している。この第2分岐流路37は、第2吐水口29から吐水される洗浄水が流れる流路である。
第1分岐流路35と第2分岐流路37の各々は、第1壁部41と、第1壁部41の後方に位置する第2壁部43との間に形成される。第1壁部41は、湾曲して延びる形をなし、前面が便鉢部20の後方において立ち面25Bを構成する。第2壁部43は、第1壁部41と並行する形で延び、上流空間33の下流端が連なる開口45を有する。第1分岐流路35及び第2分岐流路37の各々は、上流空間33から左右にそれぞれ分岐している。第1分岐流路35の上流端36は、第2壁部43における開口45の左側縁部と第1壁部41の間の領域として特定される。第1分岐流路35には、上流端36から洗浄水が流入する。第2分岐流路37の上流端38は、第2壁部43における開口45の右側縁部と第1壁部41の間の領域として特定される。第2分岐流路37には、上流端38から洗浄水が流入する。これら第1分岐流路35及び第2分岐流路37は、少なくともその上流端36,38が便器本体11の一部によって構成されている。
第1分岐流路35と第2分岐流路37が互いに分岐する部分を分岐部40と称する。分岐部40は、上流空間33の下流端部(開口45付近)と、第1分岐流路35の上流端36付近と、第2分岐流路37の上流端38付近とを含む領域とされる。分岐部40の前側の壁面47は、第1壁部41の後面において第2壁部43の開口45の前方に位置する部分である。分岐部40の前側の壁面47は、上下方向に沿って立ち上がるとともに、緩やかに湾曲しつつ左右方向に延びる形をなす。
排水路50は、図1に示すように、上流端が凹部23の底面に開口する流入口51に連通する。排水路50は、後側下方に向けて延びる下降流路53と、下降流路53の下流端に連続して後側上方に向けて延びる上昇流路55と、上昇流路55の下流端に連続して後側下方に向けて延びるとともに排水管105に連結される連結排水路57を有している。連結排水路57の下流端は後方に開口しており、図示しない接続部材等を介して、壁面100に引き出された排水管105に排水が漏出しないように水密状に連結される。
水洗式便器10は、給水部材80と、調整部である第2開口部85とを更に備えている。給水部材80は、第1分岐流路35及び第2分岐流路37の各々に洗浄水を給水する部材である。第2開口部85は給水部材80に設けられている。第2開口部85は、給水部材80から第1分岐流路35と第2分岐流路37の各々に分配される洗浄水の流量を調整する。本実施形態の第2開口部85は、第1分岐流路35と第2分岐流路37の各々に分配される洗浄水の流量を、予め設定された分配割合に調整するように構成されている。
給水部材80は、第1分岐流路35及び第2分岐流路37の上流側に配置され、壁面100の裏面側に設けられた貯水タンク101から、便器本体11に洗浄水を供給するための部材である。貯水タンク101は、便器本体11の上面部60より高い位置に設置されている。給水部材80は、金属製であり、便器本体11とは別体の部材である。給水部材80は、管状をなし、L字に屈曲した形状を有している。給水部材80は、一端側が貯水タンク101の下面に連なり、他端側が壁面100から引き出されて便器本体11に連なる。
給水部材80は、図3及び図4に示すように、挿入口31から上流空間33に挿入される。給水部材80は、連結部材103によって、挿入口31に洗浄水が漏出しないように水密状に連結される。給水部材80は、連結部材103によって挿入口31に連結された状態で、上流空間33の内壁から離間した位置に保持される。
給水部材80の端部81は、第1分岐流路35と第2分岐流路37が分岐する分岐部40に配置されている。この端部81は、給水部材80において洗浄水が流出する側の端部である。端部81の端面は、分岐部40の前側の壁面47と対向する形で配される。端部81の端面と前側の壁面47との間の隙間は、給水部材80から便鉢部20への洗浄水の流入を過度に阻害しない程度に設定されている。この隙間は、給水部材80の前方において、給水部材80から便鉢部20内に洗浄水が流入する際の流路を構成する。
給水部材80の端部81は、分岐部40の前側の壁面47に向けて開口する第1開口部83と、右側に向けて開口する第2開口部85と、を有する。第1開口部83は、給水部材80の端面に開口する領域であり、前方から視て略円形状をなす。第1開口部83の開口面積は、後述する給水部材80の流路面積S1と同等である。第2開口部85は、給水部材80の右側側面を端部81側から一部切り欠いた領域であり、右側から視て略矩形状をなす。第2開口部85は、第2分岐流路37に向けて洗浄水が流れるように開口する開口部である。この第2開口部85は第1開口部83と連通した連通孔として形成されている。
この第2開口部85の開口面積S2について図5A、図5B、及び図5Cを参照しつつ説明する。給水部材80の流路面積をS1とし、給水部材80の内周の長さをL1とし、端部81の端面と分岐部40の前側の壁面47との間の隙間の長さをG1とする。S1、S2、L1、及びG1はいずれも0より大きい値である。第2開口部85の開口面積S2は、以下の式1を満たす。
流路面積S1>開口面積S2+(内周の長さL1×隙間の長さG1) (式1)
上記式1において、「内周の長さL1×隙間の長さG1」は、給水部材80の前方において、給水部材80から便鉢部20内に洗浄水が流入する際の流路となる領域の面積に相当する。式1は、この流路となる領域の面積と第2開口部85の開口面積S2の合算値が給水部材80の流路面積S1より小さいことを表している。水洗式便器10は、給水部材80の端部81と分岐部40の前側の壁面47とにより、給水部材80の流路面積S1より流路面積が絞られた絞り構造が形成されている。この絞り構造は、給水部材80の給水空間30への挿入量を増減することにより、端部81の端面と分岐部40の前側の壁面47との間の隙間の長さG1を変更して、適宜設計することができる。
次に、このような構成を有する水洗式便器10の便器洗浄を実行した際の洗浄水の流れ方を説明する。
この水洗式便器10は、図示しないリモートコントローラに設けた便器洗浄スイッチを操作すると、貯水タンク101内の洗浄水が給水部材80を経て給水空間30に流入する。図3に示すように、洗浄水の一部は給水部材80の第1開口部83から前方に向けて流れ、分岐部40の前側の壁面47に衝突して第1開口部83の中心から放射方向に向けて流れる。洗浄水の一部は給水部材80の第2開口部85から前方かつ右側に向けて流れる。この際、給水部材80の給水空間30への挿入深さを深くすると、第1開口部83から洗浄水が流れ出る流路が絞られ、第2開口部85からの洗浄水の流出が促進される。給水部材80から流出し、左側に向けて流れる洗浄水は、主に第1分岐流路35に分配される。給水部材80から流出し、右側に向けて流れる洗浄水は、主に第2分岐流路37に分配される。給水部材80から洗浄水が供給される初期の時点では、主に給水部材80の第2開口部85から流出した洗浄水の影響により、第2分岐流路37に分配される洗浄水の流量が第1分岐流路35に分配される洗浄水の流量より大きくなる。
図2に示すように、第1分岐流路35に分配された洗浄水は、第1分岐流路35に沿って第1吐水口27まで流れ、第1吐水口27から便鉢部20内に吐水される。第2分岐流路37に分配された洗浄水は、第2分岐流路37に沿って第2吐水口29まで流れ、第2吐水口29から便鉢部20内に吐水される。第1吐水口27及び第2吐水口29から吐水される洗浄水の流量は、第1吐水口27及び第2吐水口29の開口面積、第1分岐流路35及び第2分岐流路37の流路面積及び形状等、様々な要因によって変動し得る。例えば、第2吐水口29の折り返し部分は、洗浄水が壁面に衝突することにより流速が低減し、流量が低下し易い部分となっている。本実施形態では、給水部材80に第2開口部85が形成されない構成に比して、第1吐水口27から吐出される洗浄水の流量が減少し、第2吐水口29から吐出される洗浄水の流量が増加する。本実施形態では、第2吐水口29から吐水される洗浄水の流量と、第1吐水口27から吐水される洗浄水の流量の割合が5:5程度となる。
第1吐水口27から吐水された洗浄水は、便鉢部20の導水路25に沿って便鉢部20内を反時計回りに旋回して流れる。この際、洗浄水の一部は、棚面25A及び鉢面21の傾斜によって凹部23へ向けて流下する。便鉢部20内を旋回して左後方に向けて流れる洗浄水の主流は、第2吐水口29の手前付近から凹部23の後方領域に向けて流下して、凹部23に導入される。
第2吐水口29から左側やや後方に向かって吐出された洗浄水の一部は、棚面25Aに沿って旋回して、凹部23の前方領域に流下する。第2吐水口29から左側やや後方に向かって吐出された洗浄水の一部は、棚面25A及び鉢面21の傾斜によって凹部23の後方領域に向けて流下する。第2吐水口29から凹部23に向けて流下した洗浄水は、排水路50の流入口51に向けた流れとなり、排水路50の流入口51に向けて汚物等を押し込むような洗浄水の流れを形成する。この水洗式便器10は、第2開口部85により第2吐水口29から吐水される洗浄水の流量を十分に確保して、汚物等の排出を良好に行うことができる。
以上説明したように、本実施形態の水洗式便器10は、便器本体11と、給水部材80と、第2開口部85と、を備える。便器本体11は、洗浄水が吐水される第1吐水口27及び第2吐水口29と、互いに分岐して延びる流路であり第1吐水口27から吐水される洗浄水が流れる第1分岐流路35、及び第2吐水口29から吐水される洗浄水が流れる第2分岐流路37とを有する。給水部材80は、第1分岐流路35及び第2分岐流路37の上流側に配置され、第1分岐流路35及び第2分岐流路37の各々に洗浄水を給水する部材である。第2開口部85は、給水部材80から第1分岐流路35と第2分岐流路37の各々に分配される洗浄水の流量を調整する。
給水タンクと便鉢部を接続する給水部材は、端部が便鉢部の挿入口付近に接続されることが一般的である。このため、第1吐水口27と第2吐水口29から吐出される洗浄水の流量を調整するうえで、給水部材80から第1分岐流路35と第2分岐流路37に分配される洗浄水の流量を調整することについては検討されてこなかった。本願発明者らは、給水部材80から第1分岐流路35と第2分岐流路37に分配される洗浄水の流量に着目し、これを調整する調整部を備える本実施形態を新規に開発するに至った。この水洗式便器10によれば、第2開口部85によって第1分岐流路35と第2分岐流路37に分配される洗浄水の流量を調整することにより、第1吐水口27と第2吐水口29から吐出される洗浄水の流量を調整することができる。
本実施形態において、給水部材80は、第1分岐流路35と第2分岐流路37の少なくとも一方に向けて洗浄水が流れるように開口する第2開口部85を有し、第2開口部85が調整部を構成する。この構成によれば、第2開口部85の開口面積S2を変更することにより、第1分岐流路35と第2分岐流路37に分配される洗浄水の流量を適宜調整できる。
本実施形態の水洗式便器10において、第2開口部85は、給水部材80において洗浄水が流出する側の端部81に設けられる。端部81は、第1分岐流路35と第2分岐流路37が分岐する分岐部40に配置されている。この構成によれば、第2開口部85が分岐部40に配された端部81に設けられているから、簡易な構成で、第1分岐流路35と第2分岐流路37に分配される洗浄水の流量を調整し易い。具体的には、給水タンクと便鉢部を接続する給水部材は、端部が便鉢部の挿入口付近に接続されることが一般的である。本実施形態の給水部材80は分岐部40まで延長され、その端部81に第2開口部85が設けられるから、給水部材80から直接的に第1分岐流路35と第2分岐流路37の各々に分配される洗浄水の流量を増減できる。
本実施形態の水洗式便器10において、端部81は、分岐部40の前側の壁面47に向けて開口する第1開口部83と、左右の一方に向けて開口する第2開口部85とを有し、第2開口部85が、第1分岐流路35と第2分岐流路37のうち、端部81に対して左右の一方側に位置する方に向けて洗浄水が流れるように開口し、調整部を構成する。この構成によれば、端部81の端面と分岐部40の前側の壁面47との間の隙間の長さG1と、第2開口部85の開口面積S2をそれぞれ変更することにより、第1分岐流路35と第2分岐流路37に分配される洗浄水の流量を適宜調整できる。
<実施形態2>
次に、本開示を具体化した実施形態2について、図6A、図6B、及び図6Cを参照して説明する。本実施形態の水洗式便器10は、調整部を構成する第2開口部285を上記実施形態1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
給水部材80の端部81は、分岐部40の前側の壁面47に向けて開口する第1開口部83と、右側に向けて開口する第2開口部285とを有する。第1開口部83は、給水部材80の端面に開口する領域であり、前方から視て略円形状をなす。第1開口部83の面積は、給水部材80の流路面積S1と同等である。第2開口部285は、給水部材80の右側側面を貫通する孔が開けられた領域であり、右側から視て略円形状をなす。第2開口部285は、第2分岐流路37に向けて洗浄水が流れるように開口する開口部である。この第2開口部285は第1開口部83から独立した貫通孔として形成されている。
<実施形態3>
次に、本開示を具体化した実施形態3について、図7A、図7B、及び図7Cを参照して説明する。本実施形態の水洗式便器10は、調整部を構成する第2開口部385を上記実施形態1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
給水部材80の端部81は、分岐部40の前側の壁面47に向けて開口する第1開口部83と、右側に向けて開口する第2開口部385とを有する。第1開口部83及び第2開口部385は、給水部材80に別体の筒状部389を取り付けることにより構成される。筒状部389は、内径が給水部材80の外径と同等であり、端部81にはめ合わされた状態で給水部材80に固定される。第1開口部83は、筒状部389の端面に開口する領域であり、前方から視て略円形状をなす。第1開口部83の面積は、給水部材80の流路面積S1よりやや大きくなっている。第2開口部385は、筒状部389に設けられた切り欠きと、給水部材80の端面との間の領域であり、右側から視て略矩形状をなす。第2開口部385は、第2分岐流路37に向けて洗浄水が流れるように開口する開口部である。この第2開口部385は第1開口部83から独立した貫通孔として形成されている。
<実施形態4>
次に、本開示を具体化した実施形態4について、図8A、図8B、及び図8Cを参照して説明する。本実施形態の水洗式便器10は、調整部が第2開口部485と第3開口部487によって構成される点が上記実施形態1とは異なる。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
水洗式便器10は、給水部材80と、給水部材80に設けられた第2開口部485及び第3開口部487と、を更に備えている。第2開口部485及び第3開口部487は、給水部材80から第1分岐流路35と第2分岐流路37の各々に分配される洗浄水の流量を調整する。
給水部材80の端部81は、右側に向けて開口する第2開口部485と、左側に向けて開口する第3開口部487とを有する。第2開口部485及び第3開口部487は、別体の筒状部489に形成されている。筒状部489は、前方が閉塞された有底筒状であり、給水部材80は筒状部489が取り付けられた状態で分岐部の前側の壁面に向けて開口する第1開口部を有しない。筒状部489は、内径が給水部材80の外径と同等であり、端部81にはめ合わされた状態で給水部材80に固定される。第2開口部485は、筒状部489の右側側面を貫通する孔が開けられた領域であり、右側から視て略円形状をなす。第2開口部485は、第2分岐流路37に向けて洗浄水を流すように開口している。第3開口部487は、給水部材80の左側側面を貫通する孔が開けられた領域であり、左側から視て略円形状をなす。第3開口部487は、第1分岐流路35に向けて洗浄水を流すように開口している。
第2開口部485の開口面積S2は第3開口部487の開口面積S3より大きい。第2開口部485と第3開口部487は、互いに反対に向けて開口するとともに、異なる開口面積を有する開口である。第2開口部485の開口面積S2と第3開口部487の開口面積S3の合算値は、給水部材80の流路面積より小さい。言い換えれば、第2開口部485と第3開口部487により、給水部材80から洗浄水が流出する経路において絞り構造が形成されている。
以上説明したように、端部81は、左右の一方に向けて開口する第2開口部485と、左右の他方に向けて開口する第3開口部487とを有するとともに、前方が閉塞されている。第2開口部485が、第1分岐流路35と第2分岐流路37のうち、端部81に対して左右の一方側に位置する方に向けて洗浄水が流れるように開口する。第3開口部487が、第1分岐流路35と第2分岐流路37のうち、端部81に対して左右の他方側に位置する方に向けて洗浄水が流れるように開口する。第2開口部485の開口面積S2は第3開口部487の開口面積S3より大きく、第2開口部485の開口面積S2と第3開口部487の開口面積S3の合算値は、給水部材80の流路面積より小さい。本実施形態では、この第2開口部485と第3開口部487が、調整部を構成する。本実施形態によれば、第1分岐流路35と第2分岐流路37の各々に分配される洗浄水の流量を、第2開口部485の開口面積S2と第3開口部487の開口面積S3に応じた分配割合に適宜調整できる。
<実施形態5>
次に、本開示を具体化した実施形態5について、図9を参照して説明する。本実施形態の水洗式便器510は、調整部が分岐部40の前側の壁面47に設けられた突条部549によって構成される点が上記実施形態1とは異なる。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
水洗式便器510は、便器本体11と、給水部材80と、便器本体11に設けられた突条部549とを備えている。突条部549は、給水部材80から第1分岐流路35と第2分岐流路37の各々に分配される洗浄水の流量を調整する。
給水部材80の端部81は、第1分岐流路35と第2分岐流路37が分岐する分岐部40に配置されている。この端部81は、給水部材80の他端側の端部である。端部81の端面は、分岐部40の前側の壁面47と対向する形で配置される。端部81の端面と分岐部40の前側の壁面47との間の隙間は、給水部材80から便鉢部20への洗浄水の流入を過度に阻害しない程度に設定されている。この隙間は、給水部材80の前方において、給水部材80から便鉢部20内に洗浄水が流入する際の流路を構成する。給水部材80は、第2開口部を有しておらず、分岐部40の前側の壁面47に向けて開口する第1開口部83のみを有している。
突条部549は、第1開口部83と対向する位置において、第1開口部83の左右方向における中央部より左側に偏在している。突条部549は、上下に延びる形をなし、左側及び右側に向かうにつれて突出高さが徐々に小さくなっている。突条部549の左右の側面は、給水部材80の第1開口部83から流れ出た洗浄水を左側と右側に向けて案内するように構成される。本実施形態では、分岐部40の前側の壁面47に突条部549が設けられない構成に比して、第1吐水口27から吐出される洗浄水の流量が減少し、第2吐水口29から吐出される洗浄水の流量が増加する。
以上説明したように、端部81は、分岐部40の前側の壁面47に向けて開口する第1開口部83を有している。分岐部40の前側の壁面47は突条部549が設けられている。この突条部549は、第1開口部83と対向する位置において、第1開口部83の左右方向における中央部より左右の一方側に偏在し、調整部を構成する。本実施形態によれば、第1分岐流路35と第2分岐流路37の各々に分配される洗浄水の流量を、第1開口部83に対する突条部549の位置に応じた分配割合に適宜調整できる。
本開示は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されない。
(1)第1吐水口及び第2吐水口は、実施形態1と異なる場所であって、便鉢部内に良好な洗浄水の流れを形成できる場所に形成してもよい。
(2)上記実施形態以外にも、調整部は、第1分岐流路と第2分岐流路の各々に分配される洗浄水の流量を適宜変更可能な分配割合に調整する構成であってもよい。このような調整部としては、例えば、開口面積を可変とする弁を備えた第2開口部を例示できる。
(3)上記実施形態とは異なり、給水部材の端部は給水空間の上流空間内に配置されていてもよい。
(4)上記実施形態とは異なり、調整部は第1分岐流路に向けて洗浄水を流すように開口する開口部であってもよい。調整部は左側に向けて開口する開口部であってもよい。また、第2開口部が左側に向けて開口し、第3開口部が右側に向けて開口してもよい。
(5)上記実施形態以外にも、調整部の配置、構成は適宜変更可能である。例えば、調整部を構成する第2開口部は、給水部材の端部ではなく、端部より後側において上流空間内に位置する部分に設けられていてもよい。調整部は給水部材に設けられた開口部に限られない。例えば、第1開口部の一部を閉塞することにより、給水部材から第1分岐流路と第2分岐流路の各々に分配される洗浄水の流量を調整する閉塞壁等であってもよい。
(6)上記実施形態の各構成を互いに組み合わせて調整部を構成してもよい。例えば、第2開口部と突条部とにより調整部を構成してもよい。
10,510…水洗式便器、11…便器本体、27…第1吐水口、29…第2吐水口、35…第1分岐流路、37…第2分岐流路、40…分岐部、80…給水部材、81…端部、83…第1開口部、85,285,385…第2開口部(調整部)、485…第2開口部(調整部の一部)、487…第3開口部(調整部の一部)、549…突条部(調整部)

Claims (6)

  1. 洗浄水が吐水される第1吐水口と、
    洗浄水が吐水される第2吐水口と、
    前記第1吐水口から吐水される洗浄水が流れる第1分岐流路と、
    前記第1分岐流路と互いに分岐し、前記第2吐水口から吐水される洗浄水が流れる第2分岐流路と、を有する便器本体と、
    前記第1分岐流路と前記第2分岐流路の上流側に配置され、前記第1分岐流路と前記第2分岐流路の各々に洗浄水を給水する給水部材と、
    前記給水部材から前記第1分岐流路と前記第2分岐流路の各々に分配される洗浄水の流量を調整する調整部と、を備える水洗式便器。
  2. 前記給水部材は、前記第1分岐流路と前記第2分岐流路の少なくとも一方に向けて洗浄水が流れるように開口する開口部を有し、
    前記開口部が前記調整部を構成する請求項1に記載の水洗式便器。
  3. 前記調整部は、前記給水部材において洗浄水が流出する側の端部に設けられ、
    前記端部は、前記第1分岐流路と前記第2分岐流路が分岐する分岐部に配置されている請求項1から請求項2のいずれか1項に記載の水洗式便器。
  4. 前記端部は、前記分岐部の前側の壁面に向けて開口する第1開口部と、左右の一方に向けて開口する第2開口部と、を有し、
    前記第2開口部が、前記第1分岐流路と前記第2分岐流路のうち、前記端部に対して左右の一方側に位置する方に向けて洗浄水が流れるように開口し、前記調整部を構成する請求項3に記載の水洗式便器。
  5. 前記端部は、左右の一方に向けて開口する第2開口部と、左右の他方に向けて開口する第3開口部とを有するとともに、前方が閉塞されており、
    前記第2開口部が、前記第1分岐流路と前記第2分岐流路のうち、前記端部に対して左右の一方側に位置する方に向けて洗浄水が流れるように開口し、
    前記第3開口部が、前記第1分岐流路と前記第2分岐流路のうち、前記端部に対して左右の他方側に位置する方に向けて洗浄水が流れるように開口し、
    前記第2開口部の開口面積は前記第3開口部の開口面積より大きく、
    前記第2開口部の開口面積と前記第3開口部の開口面積の合算値は、前記給水部材の流路面積より小さく、
    前記第2開口部と前記第3開口部が、前記調整部を構成する請求項3に記載の水洗式便器。
  6. 前記端部は、前記分岐部の前側の壁面に向けて開口する第1開口部を有し、
    前記分岐部の前側の壁面は突条部が設けられ、
    前記突条部は、前記第1開口部と対向する位置において、前記第1開口部の左右方向における中央部より左右の一方側に偏在し、前記調整部を構成する請求項3に記載の水洗式便器。
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