JP2021008222A - サイドレール - Google Patents
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Abstract
【課題】必要な剛性を確保しつつ材料の無駄を減らしたサイドレールを提供する。【解決手段】フレーム車両において前後方向に延設され、圧縮強度が引張り強度よりも低い素材からなるサイドレール10は、その法線が上下方向に延びる姿勢でフレーム車両に配置される上側フランジ11と、上側フランジ11と間隔をあけて対向配置された下側フランジ12と、上側フランジ11の車幅方向外縁部及び下側フランジ12の車幅方向外縁部を繋ぐウェブ13と、を備える。上側フランジ11の板厚T1は、下側フランジ12の板厚T2及びウェブ13の板厚T3よりも厚い。【選択図】図2
Description
本発明は、フレーム車両のフレームを構成するサイドレールの構造に関する。
従来、トラックやバス等の車体に、フレームとボディとを分離させたセパレートフレーム構造が採用されたフレーム車両が知られている。すなわち、フレーム上にマウントを介して車室や荷台等のボディを載置した車両である。フレームは、車両前後方向に延設された左右一対のサイドレール(サイドメンバーとも呼ばれる)と、サイドレール間を繋ぐクロスメンバーとを備えて構成される。サイドレールは、例えば、高強度の板厚一定なプレートをC型に折り曲げて形成される(例えば特許文献1参照)。従来、サイドレールの素材としてはスチールが採用されることが多いが、今後は、乗用車に採用されつつある炭素繊維系の素材(例えばCFRP)がフレーム車両のサイドレールに採用されることが予想される。
ところで、炭素繊維系の素材は、圧縮強度と引張り強度とが互いに異なることが知られており、一般的に、引張り強度の方が圧縮強度よりも高い。また、C型断面のサイドレールでは、上側のフランジに圧縮荷重が作用し、下側のフランジに引張り荷重が作用する。そのため、炭素繊維系の素材を用いて板厚一定のサイドレールを形成した場合には、圧縮荷重を受ける部位の剛性が不足しないように板厚を設定する必要があり、引張り荷重を受ける部位にとっては無駄に板厚が確保されていることになる。
本開示のサイドレールは、このような課題に鑑み創案されたものであり、必要な剛性を確保しつつ材料の無駄を減らすことを目的の一つとする。
ここで開示するサイドレールは、フレーム車両において前後方向に延設され、圧縮強度が引張り強度よりも低い素材からなるサイドレールであって、その法線が上下方向に延びる姿勢で前記フレーム車両に配置される上側フランジと、前記上側フランジと間隔をあけて対向配置された下側フランジと、前記上側フランジの車幅方向外縁部及び前記下側フランジの車幅方向外縁部を繋ぐウェブと、を備え、前記上側フランジの板厚は、前記下側フランジの板厚及び前記ウェブの板厚よりも厚くなっている。
このサイドレールでは、上側フランジの板厚が下側フランジの板厚及びウェブの板厚よりも厚いため、圧縮荷重を受ける上側フランジの剛性が高められる。すなわち、素材の特性により圧縮強度が不足しうる上側フランジを肉厚にすることで必要な剛性が確保されるとともに、下側フランジの板厚及びウェブの板厚を無駄に増やすことがない。
本開示のサイドレールによれば、必要な剛性を確保しつつ材料の無駄を減らすことができる。
図面を参照して、実施形態としてのサイドレールについて説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
以下の説明では、車両の前進方向を車両前方(単に「前方」という)とし、後進方向を車両後方(単に「後方」という)とし、前方を基準に左右を定める。また、車両前後方向を単に「前後方向」という。また、重力の方向を下方、その逆を上方として上下方向を定める。
[1.構成]
本実施形態のサイドレール10は、図1に示す車両1に適用される。この車両1は、図示しないマウントを介してフレーム2上にボディ3が載置されたフレーム車両であり、フレーム2とボディ3とが分離したセパレートフレーム構造を備える。図1では、車両1のフレーム2及びボディ3以外の要素を省略し、フレーム2及びボディ3を分離させた状態を模式的に示す。なお、本実施形態では、ボディ3としてトラックのキャビンを例示しているが、ボディ3の種類は特に限られない。
本実施形態のサイドレール10は、図1に示す車両1に適用される。この車両1は、図示しないマウントを介してフレーム2上にボディ3が載置されたフレーム車両であり、フレーム2とボディ3とが分離したセパレートフレーム構造を備える。図1では、車両1のフレーム2及びボディ3以外の要素を省略し、フレーム2及びボディ3を分離させた状態を模式的に示す。なお、本実施形態では、ボディ3としてトラックのキャビンを例示しているが、ボディ3の種類は特に限られない。
フレーム2は、車両1に作用する荷重を支える骨格部材である。図1に例示するフレーム2は、左右一対のサイドレール10と複数のクロスメンバー20とが梯子状に連結されている。
サイドレール10は、車両1の前端部から後端部までの略全長に亘って前後方向に延設される部材であり、車幅方向に互いに間隔をあけて一対配置される。なお、図1に例示するサイドレール10は前後方向に直線状に延設されているが、車輪やパワートレイン等の配置に伴って上下方向や車幅方向に湾曲した形状であってもよい。サイドレール10の詳細は後述する。
クロスメンバー20は、一対のサイドレール10の間を車幅方向に接続する部材であり、前後方向に間隔をあけて複数配置される。クロスメンバー20の前後方向に沿う縦断面形状は、例えば閉断面形状やC型に形成される。図1に例示する車両1には、五つのクロスメンバー20が設けられているが、クロスメンバー20の個数や配置はこれに限られない。なお、フレーム2とボディ3との間に配置されるマウントは、ボディ3に伝わる振動や衝撃を緩和する緩衝部材である。
次に、サイドレール10の構成について詳述する。図2に示すように、サイドレール10は、延設方向に直交する方向(車幅方向)の縦断面形状がC型の、いわゆるチャンネル鋼と同様の形状に形成されている。本実施形態のサイドレール10は、車幅方向内側に開口を向けた姿勢で車両1に配置される。サイドレール10は、圧縮強度が引張り強度よりも低い素材(例えば、炭素繊維系の素材)から形成される。
サイドレール10は、その法線が上下方向に延びる姿勢で車両1に配置される上側フランジ11と、上側フランジ11と間隔をあけて対向配置された下側フランジ12と、これら二つのフランジ11,12の車幅方向外縁部同士を繋ぐウェブ13とを有する。本実施形態のサイドレール10では、上側フランジ11及び下側フランジ12が互いに平行かつ水平方向に延在する平面部として設けられ、ウェブ13が鉛直方向に延在する平面部として設けられる。
サイドレール10は、一断面における板厚が不均一に形成される。具体的には、上側フランジ11の板厚T1が、下側フランジ12の板厚T2及びウェブ13の板厚T3よりも厚い。なお、下側フランジ12の板厚T2は、ウェブ13の板厚T3と同等に形成されてもよいし、やや薄く形成されてもよい。
また、本実施形態のサイドレール10では、上側フランジ11とウェブ13とで形成される角部14が、その内側と外側とで異なるカーブ(曲率)に設定される。具体的には、角部14の内面14aの曲率半径Raが、角部14の外面14bの曲率半径Rbよりも大きい。言い換えると、角部14は、外面14bの方が内面14aよりもカーブがきつくなっている。なお、内面14aは、上側フランジ11の下面とウェブ13の車幅方向内側を向く面との間に位置する曲面であり、外面14bは、上側フランジ11の上面とウェブ13の車幅方向外側を向く面との間に位置する曲面である。
サイドレール10の板厚T1〜T3の値は、前後方向において一様であってもよいし、前後方向位置に応じて異なっていてもよい。例えば、サイドフレーム2の上方に配置されるボディ3の大きさや重量等によって、サイドレール10に要求される剛性がその前後方向位置で異なる場合には、要求される剛性が高い位置での板厚T1〜T3を他の位置よりも大きくすることが好ましい。
[2.作用,効果]
車両1のサイドレール10では、上側フランジ11の上部にボディ3や荷台(図示略)が載置されることから、上側フランジ11に圧縮荷重が作用し、下側フランジ12に引張り荷重が作用する。
車両1のサイドレール10では、上側フランジ11の上部にボディ3や荷台(図示略)が載置されることから、上側フランジ11に圧縮荷重が作用し、下側フランジ12に引張り荷重が作用する。
これに対し、上記のサイドレール10は、圧縮強度が引張り強度よりも低い素材で形成されているが、上側フランジ11の板厚T1が下側フランジ12の板厚T2及びウェブ13の板厚T3よりも厚いため、圧縮荷重を受ける上側フランジ11の剛性が高められる。すなわち、素材の特性により圧縮強度が不足しうる上側フランジ11を肉厚にすることで必要な剛性が確保されるとともに、下側フランジ12の板厚T2及びウェブ13の板厚T3を無駄に増やすことがない。
つまり、一断面における板厚T1〜T3を不均一とすることで、圧縮側と引張側とで合理的に荷重を受け持つことができるため、必要な剛性を確保しつつ材料の無駄を減らすことができる。
また、上側フランジ11とウェブ13とで形成される角部14のカーブを、内側と外側とで異なるように形成することで、角部14の剛性を確保することができる。
また、上側フランジ11とウェブ13とで形成される角部14のカーブを、内側と外側とで異なるように形成することで、角部14の剛性を確保することができる。
[3.変形例]
上述したサイドレール10の構成は一例である。例えば、サイドレール10の素材は炭素繊維系の素材に限られず、圧縮強度が引張り強度よりも低い素材であればよい。また、サイドレール10の角部14は、内面14aの曲率半径Raと外面14bの曲率半径Rbとが同一であってもよいし、前者が後者よりも小さくなっていてもよい。なお、上記のサイドレール10の製造方法は特に限られず、押出成形やプレス加工などを採用してよい。
上述したサイドレール10の構成は一例である。例えば、サイドレール10の素材は炭素繊維系の素材に限られず、圧縮強度が引張り強度よりも低い素材であればよい。また、サイドレール10の角部14は、内面14aの曲率半径Raと外面14bの曲率半径Rbとが同一であってもよいし、前者が後者よりも小さくなっていてもよい。なお、上記のサイドレール10の製造方法は特に限られず、押出成形やプレス加工などを採用してよい。
1 車両
2 フレーム
3 ボディ
10 サイドレール
11 上側フランジ
12 下側フランジ
13 ウェブ面
14 角部
14a 内面
14b 外面
20 クロスメンバー
2 フレーム
3 ボディ
10 サイドレール
11 上側フランジ
12 下側フランジ
13 ウェブ面
14 角部
14a 内面
14b 外面
20 クロスメンバー
Claims (1)
- フレーム車両において前後方向に延設され、圧縮強度が引張り強度よりも低い素材からなるサイドレールであって、
その法線が上下方向に延びる姿勢で前記フレーム車両に配置される上側フランジと、
前記上側フランジと間隔をあけて対向配置された下側フランジと、
前記上側フランジの車幅方向外縁部及び前記下側フランジの車幅方向外縁部を繋ぐウェブと、を備え、
前記上側フランジの板厚は、前記下側フランジの板厚及び前記ウェブの板厚よりも厚いことを特徴とする、サイドレール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019123456A JP2021008222A (ja) | 2019-07-02 | 2019-07-02 | サイドレール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019123456A JP2021008222A (ja) | 2019-07-02 | 2019-07-02 | サイドレール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021008222A true JP2021008222A (ja) | 2021-01-28 |
Family
ID=74199216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019123456A Pending JP2021008222A (ja) | 2019-07-02 | 2019-07-02 | サイドレール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021008222A (ja) |
-
2019
- 2019-07-02 JP JP2019123456A patent/JP2021008222A/ja active Pending
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