JP2021007984A - プレス矯正装置、プレス矯正方法及び鋼矢板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、本発明は、上記の課題に着目してなされたものであり、左右方向の曲げに対する剛性が高いハット形鋼矢板であっても、左右方向への曲がりを矯正する際に、局部的なフランジのへこみの発生を防止することができる、プレス矯正装置、プレス矯正方法及び鋼矢板の製造方法を提供することを目的としている。
本発明の一態様によれば、上記のプレス矯正方法を鋼矢板の製造工程に用いる、鋼矢板の製造方法が提供される。
はじめに、図1〜図4を参照して、本発明の一実施形態に係るプレス矯正装置2について説明する。プレス矯正装置2は、図10に示すようなハット形鋼矢板1の左右曲がりを矯正する装置である。ハット形鋼矢板1は、図2に示すように、自身の長手方向に直交する断面形状として、一方向に延在するウェブ11と、ウェブ11の延在方向の両端に接続され、ウェブ11の同じ面の側に、ウェブ11の延在方向に対して傾いて延在する一対のフランジ12と、一対のフランジ12のウェブと接続されていない側に接続され、ウェブの延在方向と同一方向に延在する一対の腕部13と、一対の腕部13のそれぞれフランジ12と接続されていない側に接続される一対の継手部14とを有する。本実施形態では、ハット形鋼矢板1は、ウェブ11が、水平となった状態で、且つ、腕部13や継手部14に対して鉛直方向の上方となるように配される、逆U字形状でプレス矯正装置2へと配される。なお、ここでは、ハット形鋼矢板1の姿勢として逆U字形状で矯正を行う場合について説明するが、後述するとおり、U字形状で矯正を行うこともできる。
一対の受け金型3A,3Bは、矯正されるハット形鋼矢板1の長手方向に並んで、ハット形鋼矢板1の一方のフランジ12(「フランジ12A」ともいう。)の外側に配され、長手方向で対となる金型である。なお、本実施形態において、一方のフランジ12Aは、図1,3,4において右側のフランジ12であり、ハット形鋼矢板1の曲がりの内側となるフランジ12である。また、図1,3,4において左側のフランジ12であり、ハット形鋼矢板1の曲がりの外側となるフランジ12を、他方のフランジ12(「フランジ12B」ともいう。)という。一対の受け金型3A,3Bは、図3に示すように、フランジ12A側の面がフランジ12Aに倣って、鉛直方向に対して斜めに傾斜した傾斜面を有する。また、一対の受け金型3A,3Bは、少なくとも左右方向(図3の左右方向)には移動しないように不図示のフレーム等に固定される。つまり、一対の受け金型3A,3Bは、図1のように、プレス矯正時において、傾斜面がフランジ12Aに当接され、ハット形鋼矢板1のフランジ12A側への移動を拘束する。さらに、本実施形態では、一対の受け金型3A,3Bは、ハット形鋼矢板1の長手方向への長さである幅が、一例として、150mm〜200mm程度に設定されてもよい。また、一対の受け金型3A,3Bのハット形鋼矢板1の長手方向に対する離間距離は、一例として、3m程度であってもよい。
次に、本実施形態に係るプレス矯正方法について説明する。本実施形態では、まず、曲がりが発生したハット形鋼矢板1を保持金型5に載せることで、プレス矯正装置2に配置する。この際、矯正する曲がりの曲率が大きな箇所が第2保持金型5Cと同じ長手方向位置となるようにすることが好ましい。なお、第1保持金型5A,5Bの長手方向位置の離間距離に対してハット形鋼矢板1の曲がりが発生した長手方向の長さが大きな場合には、複数回にわたってプレス矯正が行われてもよい。ハット形鋼矢板1が載せられる際、3つの支持部6A〜6Cそれぞれに設けられた複数のシリンダー63が縮んだ状態となり、保持金型5は、それらの頂面がハット形鋼矢板1のウェブ11に対して上下方向の下側に位置した状態となる。このとき、配置されるハット形鋼矢板1が一対の受け金型3A,3Bや押し金型4と干渉しないように、一対の受け金型3A,3Bと第1保持金型5A,5Bとの間、及び押し金型4と第2保持金型5Cとの間には、十分な距離が確保される。なお、上述のように、保持金型5は、左右方向に移動可能に構成される。このため、ハット形鋼矢板1を配置する際に、保持金型5が曲がりの形状に倣って左右方向に移動して、全ての保持金型5において上面及び左右方向の両面がハット形鋼矢板1のウェブ11及び一対のフランジ12の内面に当接した状態となる。
以上で、特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、これら説明によって発明を限定することを意図するものではない。本発明の説明を参照することにより、当業者には、開示された実施形態とともに種々の変形例を含む本発明の別の実施形態も明らかである。従って、特許請求の範囲に記載された発明の実施形態には、本明細書に記載したこれらの変形例を単独または組み合わせて含む実施形態も網羅すると解すべきである。
さらに、複数のローラ62の代わりに、水平方向に自在に回転可能な球状の玉を複数設けてもよい。このようにすることで、保持金型5が左右方向だけでなく、前後方向へも移動可能に構成されるため、様々な曲り形状のハット形鋼矢板1を確実に支持することができる。
さらに、上記実施形態では、ハット形鋼矢板1の曲がりを矯正する場合を例としているが、本発明はかかる例に限定されなお。例えばU形鋼矢板のような、長手方向に直交する断面形状として、一方向に延在するウェブと、前記ウェブの前記一方向の両端に接続され、前記ウェブの同じ面の側に、前記一方向に対して傾いて延在する一対のフランジと、を有する鋼矢板であれば矯正を行うことは可能である。
(1)本発明の一態様に係るプレス矯正装置2は、長手方向に直交する断面形状として、一方向に延在するウェブ11と、ウェブの一方向の両端に接続され、ウェブの同じ面の側に、一方向に対して傾いて延在する一対のフランジ12と、を有する鋼矢板1の一方向への曲がりを矯正するプレス矯正装置2であって、鋼矢板1の一方のフランジ12の外面に当接し、一方向へ移動しないように固定され、鋼矢板1の長手方向で対となる受け金型3A,3Bと、長手方向で対となる受け金型3A,3Bの長手方向の間に配され、鋼矢板1の他方のフランジ12の外面を、一方のフランジ12側へと押圧する押し金型4と、長手方向で対となる受け金型3A,3Bと重なる長手方向の位置にそれぞれ配され、一方のフランジ12及び他方のフランジ12の両方の内面に当接する第1保持金型5A,5Bと、押し金型4と重なる長手方向の位置に配され、一方のフランジ12及び他方のフランジ12の両方の内面に当接する第2保持金型5Cと、を備える。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、第1保持金型5A,5B及び第2保持金型5Cは、矯正する鋼矢板1をプレス矯正装置2に設置する際に、フランジ12の内面に当接するように、上下方向に昇降可能である。
上記(2)及び(3)の構成によれば、矯正による鋼矢板1の形状の変化に応じて、内面からフランジ12を拘束することができ、局部的なフランジ12のへこみをより抑制することができる。
上記(4)の構成によれば、上記(1)の構成と同様な効果が得られる。
(5)本発明の一態様に係る鋼矢板の製造方法は、上記(4)に記載のプレス矯正方法を鋼矢板の製造工程に用いる。
上記(5)によれば、上記(4)の構成と同様な効果が得られる。
この実施例では、左側のフランジ12に対して押し金型4による押し圧力をかけ、受け金型3A,3Bと保持金型5を使用して曲がりの矯正を実施した。
そして、実施例及び比較例のそれぞれについて、矯正後の継手部14での曲がり量δを調べた。
11 ウェブ
12,12A,12B フランジ
13 腕部
14 継手部
2 プレス矯正装置
3,3A,3B 受け金型
4 4A,4B 押し金型
5 保持金型
51 シリンダー
52 ローラ
5A,5B 第1保持金型
5C,5D 第2保持金型
6,6A〜6C 支持部
61 台座
62 ローラ
63 シリンダー
71 押し金型
72 受け金型
Claims (5)
- 長手方向に直交する断面形状として、一方向に延在するウェブと、前記ウェブの前記一方向の両端に接続され、前記ウェブの同じ面の側に、前記一方向に対して傾いて延在する一対のフランジと、を有する鋼矢板の前記一方向への曲がりを矯正するプレス矯正装置であって、
前記鋼矢板の一方のフランジの外面に当接し、前記一方向へ移動しないように固定され、前記鋼矢板の長手方向で対となる受け金型と、
前記長手方向で対となる受け金型の前記長手方向の間に配され、前記鋼矢板の他方のフランジの外面を、前記一方のフランジ側へと押圧する押し金型と、
前記長手方向で対となる受け金型と重なる前記長手方向の位置にそれぞれ配され、前記一方のフランジ及び前記他方のフランジの両方の内面に当接する第1保持金型と、
前記押し金型と重なる前記長手方向の位置に配され、前記一方のフランジ及び前記他方のフランジの両方の内面に当接する第2保持金型と、
を備える、プレス矯正装置。 - 前記第1保持金型及び前記第2保持金型は、前記押し金型による押圧が行われる際に、前記一方向に移動可能に設けられる、請求項1に記載のプレス矯正装置。
- 前記第1保持金型及び前記第2保持金型は、矯正する前記鋼矢板を前記プレス矯正装置に設置する際に、前記フランジの内面に当接するように、上下方向に昇降可能である、請求項1又は2に記載のプレス矯正装置。
- 長手方向に直交する断面形状として、一方向に延在するウェブと、前記ウェブの前記一方向の両端に接続され、前記ウェブの同じ面の側に、前記一方向に対して傾いて延在する一対のフランジと、を有する鋼矢板の前記一方向への曲がりを矯正するプレス矯正方法であって、
前記鋼矢板の長手方向で対となる受け金型と重なる前記長手方向の位置にそれぞれ配される第1保持金型と、前記長手方向で対となる受け金型の前記長手方向の間に配される押し金型と重なる前記長手方向の位置に配される第2保持金型とを、前記鋼矢板の両側のフランジの内面に当接させ、
前記第1保持金型と前記長手方向で対となる受け金型を、前記鋼矢板の一方のフランジの外面に当接させて保持し、
前記第2保持金型と前記押し金型で、前記鋼矢板の他方のフランジの外面を前記一方のフランジの側へと押圧する、プレス矯正方法。 - 請求項4に記載のプレス矯正方法を鋼矢板の製造工程に用いる、鋼矢板の製造方法。
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