JP2021007901A - トリガー式液体噴出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物の性状や用途等に応じて、液体をシャワー状に噴出可能なトリガー式液体噴出器を提供する。【解決手段】本発明のトリガー式液体噴出器は、噴出器本体と、ノズル部材5と、を備え、噴出器本体は、縦供給筒部と、トリガー部の後方への移動によって液体を縦供給筒部内から噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、を備える。ノズル部材5は、噴出孔6が形成されたノズル部材本体57と、噴出孔6を前方から開閉可能に閉塞する蓋部58と、を備え、蓋部58は、噴出孔6に連通する取付孔125hを有する蓋体122と、取付孔125hに装着され、液体をシャワー状に噴出可能な複数の噴出溝120vが形成されたシャワーチップ120と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、トリガー式液体噴出器に関する。
トリガー式液体噴出器として、例えば下記の特許文献1に記載の構成が知られている。このトリガー式液体噴出器は、容器の内容物を吸引、加圧および圧送するポンプを有するボディと、ボディの先端に固定される連結部材と、連結部材からの内容物を調圧する調圧弁と、調圧弁からの内容物を噴出させる開孔を有し、連結部材に保持されるノズルと、を備えている。
特開2011−177630号公報
特許文献1には、このトリガー式液体噴出器によれば、内容物を霧状に噴出させることができ、霧の状態や噴霧角度等の噴出パターンを切り換えることができる、と記載されている。これに対し、トリガー式液体噴出器において、霧状以外の態様で液体を噴出させたい用途があり、内容物の性状や用途等に応じて、液体をシャワー状に噴出可能なトリガー式液体噴出器の提供が望まれている。
本発明の一つの態様は、上記の課題を解決するためになされたものであって、内容物の性状や用途等に応じて、液体をシャワー状に噴出可能なトリガー式液体噴出器を提供することを目的の一つとする。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの態様のトリガー式液体噴出器は、容器体に装着される噴出器本体と、前記噴出器本体の前方に設けられ、前記容器体内の液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、を備え、前記噴出器本体は、上下方向に延び、前記容器体内の液体を吸い上げる縦供給筒部と、前記縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方に移動可能に配設されるトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、を備え、前記ノズル部材は、前記噴出器本体の前方に設けられ、前記噴出孔が形成されたノズル部材本体と、前記ノズル部材本体に連結され、前記噴出孔を前方から開閉可能に閉塞する蓋部と、を備え、前記蓋部は、前記噴出孔に連通する取付孔を有する蓋体と、前記取付孔に装着され、液体をシャワー状に噴出可能な複数の噴出溝が形成されたシャワーチップと、を備える。
本発明の一つの態様のトリガー式液体噴出器によれば、ノズル部材の蓋部が、液体をシャワー状に噴出可能な複数の噴出溝が形成されたシャワーチップを備えているため、閉蓋状態とすれば容器体内の液体をシャワー状に噴出させることができ、開蓋状態とすれば容器体内の液体をシャワー状以外の形態で噴出させることができる。このように、内容物の性状や用途等に応じて、液体をシャワー状に噴出可能なトリガー式液体噴出器を実現することができる。
また、シャワーチップの噴出溝を設計変更することによって、内容物の性状や用途に応じて、液体をシャワー状に噴出する際の液流の本数、太さ等の噴出形態の変更や調整が可能である。このとき、複数の噴出溝を有するシャワーチップが蓋体と別体であるため、シャワーチップのみを交換すればよく、噴出形態が異なるトリガー式液体噴出器を効率良く製造することができる。
本発明の一つの態様のトリガー式液体噴出器にあっては、閉蓋状態において、前記シャワーチップの後端面は、前記噴出孔が形成された前記ノズル部材本体の前面に当接または近接していてもよい。
この構成によれば、液体が噴出孔からノズル部材本体と蓋部とによって囲まれた空間内に流出し、この空間に残留することが抑制される。これにより、閉蓋状態から開蓋状態とした際の液だれを抑制することができる。
本発明の一つの態様のトリガー式液体噴出器において、前記蓋部と前記ノズル部材本体とは、別体に構成されていてもよい。
この構成によれば、ノズル部材を製造する際に、シャワーチップを蓋体に装着して蓋部を作製した後、シャワーチップが装着された蓋部とノズル部材本体とを組み立てることができる。そのため、ノズル部材を容易に製造することができ、ノズル部材の生産性を高めることができる。
本発明の一つの態様のトリガー式液体噴出器において、前記ノズル部材は、開蓋状態において前記ノズル部材本体に対する前記蓋部の移動を規制する係止部を有していてもよい。
この構成によれば、ノズル部材に設けられた係止部によって、開蓋状態におけるノズル部材本体に対する蓋部の移動を規制できるため、開蓋状態において蓋部が不安定に移動することがない。これにより、使用者が蓋部を押さえる等の動作を行うことなく、液体をシャワー状以外の形態で噴出させる際に安定した噴出操作を行うことができる。
本発明の一つの態様のトリガー式液体噴出器において、前記噴出溝は、前記シャワーチップの径方向および前後方向に直線状に延在していてもよい。
この構成によれば、液体が噴出溝を通って噴出される際に、液流が直線状に形成され、旋回することがないため、使用者が狙った個所に液体をシャワー状に確実に噴出させることができる。
上述したように、本発明の一つの態様によれば、内容物の性状や用途等に応じて液体をシャワー状に噴出可能なトリガー式液体噴出器を提供することができる。
第1実施形態のトリガー式液体噴出器を示す縦断面図である。 図1のノズル部材を拡大視した縦断面図である。 図2のIII−III線に沿ったシャワーチップの縦断面図である。 第2実施形態のトリガー式液体噴出器におけるノズル部材の縦断面図である。 第3実施形態のトリガー式液体噴出器におけるノズル部材の縦断面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態のトリガー式液体噴出器1について、図1〜図3を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態のトリガー式液体噴出器1は、容器体Aに装着される噴出器本体2と、容器体A内の液体を噴出する噴出孔6が形成されたノズル部材5と、噴出器本体2とノズル部材5とを連結する中継部材4と、正倒立用アダプタ14と、を備えている。噴出器本体2は、容器体A内の液体を吸い上げる縦供給筒部10を有する。なお、トリガー式液体噴出器1の各構成部品は、特に記載がない限り、合成樹脂を用いた成形品で構成されている。
本実施形態では、縦供給筒部10の中心軸線O1が延びる方向、つまり、中心軸線O1に沿う方向を上下方向と称する。上下方向のうち、噴出器本体2から容器体Aへ向かう方向を下方と称し、容器体Aから噴出器本体2へ向かう方向を上方と称する。上下方向から見て、中心軸線O1に直交する方向のうち、縦供給筒部10とノズル部材5とを繋ぐ方向を前後方向と称する。前後方向のうち、縦供給筒部10からノズル部材5へ向かう方向を前方と称し、ノズル部材5から縦供給筒部10へ向かう方向を後方と称する。上下方向から見て、中心軸線O1に直交する方向のうち、前後方向と直交する方向を左右方向と称する。左右方向のうち、中心軸線O1に接近する方向を左右方向の内側と称し、中心軸線O1から離間する方向を左右方向の外側と称する。
図1に示すように、噴出器本体2は、上下方向に延びる縦供給筒部10と、縦供給筒部10の前方に設けられ、縦供給筒部10内の液体を噴出孔6側に向けて流通させる射出筒部11と、縦供給筒部10から前方に向けて突出し、射出筒部11の下方に配置されるシリンダ装着筒40と、縦供給筒部10の前方に前方付勢状態で後方に移動可能に配設されるトリガー部51を有するトリガー機構Tと、縦供給筒部10、射出筒部11、シリンダ装着筒40および後述するシリンダ73を上方、後方および左右方向から覆うカバー体55と、を備える。
縦供給筒部10は、有頂筒状の外筒12と、外筒12内に嵌合された内筒13と、を備える。外筒12は、大径部12aと、大径部12aの上方に配置され、かつ、大径部12aよりも内径および外径が小さい小径部12bと、大径部12aの上端と小径部12bの下端とを連結するフランジ部12cと、を備える。小径部12bの上端開口は、頂壁部12dにより閉塞されている。内筒13は、大径部13aと、大径部13aの上方に配置され、かつ、大径部13aよりも内径および外径が小さい小径部13bと、大径部13aの上端と小径部13bの下端とを連結するフランジ部13cと、を備える。
内筒13の小径部13b内に、後述する正倒立用アダプタ14が装着され、正倒立用アダプタ14の固定筒171に、容器体A内に配置され、容器体Aの図示しない底部に下端開口が位置するパイプ15の上部が嵌合されている。内筒13のフランジ部13cは、外筒12のフランジ部12cよりも下方に位置している。内筒13のフランジ部13cと、外筒12のフランジ部12cとの間には、隙間S1が設けられている。内筒13のフランジ部13cには、内筒13の大径部13aの内側と隙間S1とを連通させる第3通気孔65が形成されている。
内筒13の大径部13aのうち、外筒12の大径部12aよりも下方に位置する部分には、径方向の外側に向けて突出する環状鍔部13dが形成されている。環状鍔部13dは、容器体Aの口部A1に例えば螺着によって装着される装着キャップ3の上端部内に配設され、装着キャップ3の上端部をその軸線回りに回転可能に係止する。環状鍔部13dは、パッキン19を介して容器体Aの口部A1における上端開口縁上に配置され、装着キャップ3と口部A1の上端開口縁とによって上下方向に挟まれている。外筒12および内筒13で構成される縦供給筒部10の中心軸線O1は、口部A1の中心軸と同軸とされる容器体Aの容器軸に対して、後方に偏って配置されている。
内筒13の上端部の内部に、上下方向に弾性変形可能に形成された吐出弁30が配設されている。吐出弁30は、内筒13内に嵌合され、外筒12における頂壁部12dの下面に当接するベース部31と、ベース部31の下方に配置され、内筒13の内周面に段差状に形成された弁座32に対して上方から当接する弁体33と、ベース部31および弁体33を上下に連結する中空ばね部34と、を備える。
弁体33は、中空ばね部34によって上方から押圧されており、弁座32に対して密に当接している。弁体33は、内筒13の内部において、弁座32よりも上方に位置する空間と、弁座32よりも下方に位置する空間と、の連通を遮断する。弁体33は、中空ばね部34の付勢力に抗して上昇し、弁座32から離間することにより、内筒13の内部において、弁座32よりも上方に位置する空間と、弁座32よりも下方に位置する空間と、を連通させる。
内筒13の内周面のうち、弁座32よりも下方に位置し、かつ、後述する正倒立用アダプタ14の第1取付部材140の上端よりも上方に位置する部分に、内側に向けて突出する環状のテーパ筒部35が形成されている。テーパ筒部35の内周面は、上方から下方に向かうに従って縮径している。テーパ筒部35の内側に、テーパ筒部35の内周面に離間可能に着座するボール弁(逆止弁)36が配置されている。
ボール弁36は、内筒13の内部において、テーパ筒部35よりも上方に位置する空間と、テーパ筒部35よりも下方に位置する空間と、の連通を遮断する。ボール弁36が上昇してテーパ筒部35の内周面から離間することにより、内筒13の内部において、テーパ筒部35よりも上方に位置する空間と、テーパ筒部35よりも下方に位置する空間と、が連通する。
内筒13の小径部13bの前側部分に、貫通孔67が形成されている。貫通孔67は、内筒13の内部において、弁座32よりも下方に位置し、かつ、テーパ筒部35よりも上方に位置する空間に開口している。貫通孔67は、後述するシリンダ73の孔部66と連通する。
射出筒部11は、前後方向に延び、後端部が縦供給筒部10における上端部の前側部分に接続されている。射出筒部11の内部は、外筒12に形成された外側吐出孔16および内筒13に形成された内側吐出孔17を通して、縦供給筒部10の内部に連通している。内側吐出孔17は、内筒13の内部において、弁座32よりも上方に位置する空間に開口している。内側吐出孔17と外側吐出孔16とは、前後方向に隣接して配置されている。
シリンダ装着筒40は、外筒12の外周面から前方に向けて突出する。シリンダ装着筒40は、前端部が開口され、後端部が底壁(後壁)41により閉塞された有底筒状を呈する。シリンダ装着筒40の内部には、後述するシリンダ73が嵌合する。シリンダ装着筒40の底壁41は、外筒12の小径部12bと一体に形成されている。すなわち、底壁41は、縦供給筒部10の一部を構成する。シリンダ装着筒40の下端部は、外筒12のフランジ部12cと一体に形成されている。
シリンダ73は、前方に開口する有底筒状に形成されている。なお、以下の説明では、前後方向に延在するシリンダ73の中心軸線をシリンダ軸O2とする。
シリンダ73は、シリンダ軸O2と同軸に延びる収容筒77およびピストンガイド62と、収容筒77およびピストンガイドの後端縁同士を接続する底壁部79と、を備えている。
シリンダ73は、シリンダ装着筒40内に嵌合されている。具体的には、収容筒77は、射出筒部11の下方に形成されたシリンダ装着筒40の内部に嵌合されている。収容筒77には、シリンダ73内への液体の流入に伴って、容器体A内に外気を導入する第1通気孔63が形成されている。収容筒77は、前後方向の両端部がシリンダ装着筒40の内周面に密接している。一方、収容筒77の外周面とシリンダ装着筒40の内周面との間のうち、前後方向の中央部に、環状の隙間S2が形成されている。隙間S2は、第1通気孔63を通じてシリンダ73の内部に連通している。隙間S2は、シリンダ装着筒40に形成された第2通気孔64を通じて隙間S1に連通している。
底壁部79には、上述した貫通孔67に連通する孔部66が形成されている。また、ピストンガイド62は、底壁部79の内周縁から前方に向けて突出している。ピストンガイド62は、後方に向けて開口する有頂筒状に形成されている。
ピストン52は、シリンダ73の収容筒77の内部に前後移動可能に収容されている。ピストン52は、ピストン本体72と、摺動筒部93と、を備えている。ピストン本体72は、後方に向けて開口する有頂筒状に形成されている。ピストン本体72の内側には、シリンダ73のピストンガイド62が挿入されている。
摺動筒部93は、ピストン本体72の後端部に接続されている。摺動筒部93は、ピストン本体72の周囲を取り囲んで、ピストン本体72と一体に形成されている。摺動筒部93は、前後方向の中央部から前方および後方に向かうに従って漸次拡径したテーパ筒状に形成されている。摺動筒部93の前後両端部は、ピストン52の前後動に伴って収容筒77の内周面に摺動可能に構成されている。摺動筒部93は、図1に示すように、ピストン52が最前端位置にあるとき、第1通気孔63を閉塞する。一方、摺動筒部93は、ピストン52が後方移動することで、第1通気孔63を開放する。
また、ピストン本体72の内径は、ピストンガイド62の外径よりも大きい。したがって、ピストン本体72の内周面とピストンガイド62の外周面との間には、隙間が設けられている。
シリンダ73の内部において、ピストン本体72の後端部よりも後側に位置するピストン本体72とピストンガイド62との間の空間には、縦供給筒部10の内筒13の内部から貫通孔67および孔部66を通して液体が流入される貯留室73hが形成されている。
シリンダ73の前端部は、シリンダ装着筒40の前端開口よりも前方に突出する。シリンダ73の前端部は、シリンダ装着筒40の前端に対して前方から当接する。シリンダ73の前端部のうち、上端部は、上方に突出している。シリンダ73は、この上端部から後方に向けて延びる装着突部73aを備える。装着突部73aとシリンダ73の外周面との間には、上下方向に隙間が設けられている。装着突部73aは、一対の板面が上下方向を向く板状である。装着突部73aの左右方向の中央部には、スリットが形成されている。スリットは、装着突部73aを上下方向に貫通して前後方向に延び、後方に向けて開口する。このスリットには、差込板115が差し込まれる。差込板115は、シリンダ装着筒40の上端部と、射出筒部11の後部の下端部と、を上下方向に連結する。差込板115は、一対の板面が左右方向を向く板状である。
トリガー機構Tは、トリガー部51の後方への移動によって、液体を縦供給筒部10内から射出筒部11内を通して噴出孔6側に向けて流通させる。トリガー機構Tは、トリガー部51と、トリガー部51に連動して前後方向に移動するピストン52と、ピストン52が挿入され、内部が縦供給筒部10内に連通するシリンダ73と、を備える。
ピストン52のトリガー連結部70は、後述する連結軸86を介してトリガー部51に連結されている。これにより、ピストン52は、トリガー部51とともに後述する弾性板部54により前方に付勢され、かつ、トリガー部51の後方への移動に伴って後方に移動してシリンダ73内に押し込まれる。
トリガー部51が最前方移動位置(最前端位置)に位置しているとき、ピストン52の摺動筒部93は、第1通気孔63を閉塞している。トリガー部51の後方への移動によってピストン52が所定距離だけ後方移動したときに、摺動筒部93は、第1通気孔63を開放する。これにより、容器体Aの内部は、第3通気孔65、隙間S1、第2通気孔64、隙間S2および第1通気孔63を通して、外部空間に連通する。
トリガー部51は、一対の板面が前後方向を向く主板部80と、主板部80の左右方向の両端部から後方に向けて突出する一対の側板部81と、主板部80の下端部および一対の側板部81の下端部に接続する下板部87と、を備える。主板部80は、主板部80の一対の板面のうち、前面が、左右方向から見た側面視で後方に向けて凹状に湾曲する。主板部80は、主板部80の一対の板面のうち、後面が、左右方向から見た側面視で後方に向けて凸状に湾曲する。
一対の側板部81の上端部には、上方に延び、射出筒部11を左右方向に挟み込む一対の連結板82が形成されている。一対の連結板82には、左右方向の外側に向けて突出する回転軸部83が各別に設けられている。回転軸部83は、射出筒部11の上方を覆う上板部材84に設けられた軸受け部に回動可能に支持されている。これにより、トリガー部51は、回転軸部83を中心に回動することで前後方向に揺動可能である。
主板部80の上端部には、後方に向けて延びる連結筒85が形成されている。連結筒85の内周面の後部に、連結筒85の内側に向けて左右方向に突出した一対の連結軸86が形成されている。連結軸86は、ピストン52のトリガー連結部70に形成された連結孔内に挿入されている。これにより、トリガー部51とピストン52とが、互いに連結されている。ピストン52のトリガー連結部70は、連結軸86に対してその軸線回りに回動可能とされ、かつ上下方向に所定量だけ移動可能に連結されている。
射出筒部11の上面には、縦供給筒部10における外筒12の頂壁部12dに連結された水平板状の上板部材84が取付けられている。上板部材84は、上板部材84における左右方向の両端部に、弾性変形可能な弾性板部54を有する。弾性板部54は、左右方向から見た側面視で前方に凸となる円弧状をなし、射出筒部11の下方まで延びる。弾性板部54は、左右方向から見た側面視で互いに同心とされた円弧状をなし、前後に並ぶ一対の板ばね部を備える。
弾性板部54は、一対の板ばね部の各下端部同士を接続し、左右方向から見た側面視で下方に向けて凸となる円弧状をなす折返し部を有する。弾性板部54は、折返し部から下方に向けて突出する係止片54dを有する。係止片54dは、トリガー部51の側板部81に形成されたポケット部81aに、上方から挿入されている。これにより、弾性板部54は、係止片54dおよびポケット部81aを介して、トリガー部51を前方に付勢している。
本実施形態では、ポケット部81aは、トリガー部51の左右方向の両端部に一対設けられている。ポケット部81aは、側板部81から左右方向の外側に突出して形成されている。ポケット部81aは、上方および後方に開口する。ポケット部81aは、側板部81の上部に配置されている。
トリガー部51が後方に引かれて最前方移動位置から移動すると、ポケット部81aに係合する係止片54dは後方に移動し、弾性板部54は弾性変形する。このとき、係止片54dは、ポケット部81aに対して上昇しつつも、ポケット部81aへの係合状態が維持される。
中継部材4は、噴出器本体2の前方に配設されている。中継部材4は、射出筒部11に装着されて、噴出器本体2から前方に突出している。中継部材4は、射出筒部11の前端開口を前方から覆う隔壁90と、隔壁90から後方に向けて延び、射出筒部11に外嵌された外嵌筒部91と、隔壁90から前方に向けて延び、ノズル部材5が装着された第1装着筒部92と、隔壁90のうち第1装着筒部92の内側に位置する部分から前方に向けて延びるガイド軸部94と、を備える。
隔壁90の前面の前後方向の位置と、カバー体55の前端縁の前後方向の位置とは、略同じである。第1装着筒部92およびガイド軸部94は、前後方向に延びるノズル軸O3と同軸に配設されている。ノズル軸O3は、射出筒部11の中心軸線よりも下方に位置している。
ガイド軸部94は、前端部が閉塞され、かつ後方に開口した有頂筒状に形成されている。ガイド軸部94は、第1装着筒部92の前端部よりも前方に突出することなく、第1装着筒部92の内側に収まるように形成されている。
隔壁90のうち、ガイド軸部94の上方に位置し、かつ、第1装着筒部92の内側に位置する部分には、射出筒部11内に連通する連通孔95が形成されている。これにより、ガイド軸部94と第1装着筒部92との間に画成された環状空間96は、連通孔95を通して射出筒部11の内部に連通している。
ノズル部材5は、噴出器本体2の前方に設けられている。ノズル部材5は、第1装着筒部92に装着され、中継部材4から前方に突出している。ノズル部材5は、中継部材4を介して噴出器本体2に接続されている。
以下、ノズル部材5の構成について、図2および図3を用いて説明する。
図2に示すように、ノズル部材5は、噴出器本体2の前方に設けられ、噴出孔6が形成されたノズル部材本体57と、ノズル部材本体57に連結され、噴出孔6を前方から開閉可能に閉塞する蓋部58と、ノズル部材本体57と蓋部58とを連結するヒンジ部59と、を備える。ノズル部材5は、ノズル軸O3を中心として噴出器本体2に対して回転可能に構成されている。
ノズル部材本体57は、中継部材4の第1装着筒部92の前端開口を前方から覆うノズル壁部100と、ノズル壁部100から後方に向けて延び、第1装着筒部92に対して前方に抜け止めされた状態で外嵌された第2装着筒部101と、ノズル壁部100から後方に向けて延び、第2装着筒部101の内側に配置され、内部にガイド軸部94が嵌合するガイド筒部102と、第2装着筒部101を外側から囲う外装筒部103と、ノズル壁部100から後方に向けて延び、第2装着筒部101の内側であって、ガイド筒部102の外側に配置され、第1装着筒部92の内側に嵌合するサポート筒部105と、ノズル壁部100を前後方向に貫通しノズル軸O3と同軸に配置される噴出孔6と、を備える。
ノズル壁部100は、一対の板面が前後方向を向く板状の形状を有する。ノズル壁部100の後面には、第1装着筒部92の前端が当接している。
第2装着筒部101の内周面には、第1装着筒部92の外周面に形成された嵌合凸部92dとアンダーカット嵌合する嵌合凸部101cが形成されている。これにより、ノズル部材5は、中継部材4に対する前方への抜出が規制されている。
ガイド筒部102は、第1装着筒部92の内側に、第1装着筒部92と隙間をあけて配置されている。ガイド筒部102の内周面102aは、ガイド軸部94の外周面94bに当接する。また、ガイド筒部102の後端部の内周面102aは、後端側に向かって拡径したテーパ面とされている。
ガイド筒部102の後端部は、環状空間96に開口する。ガイド筒部102の内周面102aおよびガイド軸部94の外周面94bには、環状空間96と噴出孔6とを連通する溝部104が形成されている。第2装着筒部101とサポート筒部105との間の隙間には、第1装着筒部92の前端部が装入されている。
外装筒部103は、前後方向に延びる筒状である。本実施形態では外装筒部103が、略三角形筒状である。外装筒部103においては、ノズル軸O3方向から見たときの外装筒部103の外形形状である三角形の一辺が上方に位置し、この辺に対向する三角形の頂点が下方に位置する。外装筒部103の上面には、後述する蓋体122の前面に形成された係止用凸部122cに嵌合する係止用凹部103d(係止部)が形成されている。
蓋部58は、噴出孔6に連通する取付孔125hを有する蓋体122と、取付孔125hに装着され、液体をシャワー状に噴出可能な複数の噴出溝120vが形成されたシャワーチップ120と、を備える。
蓋体122は、ノズル壁部100の前面に対向する板部124と、板部124の後面から後方に突出する装着筒部125と、板部124の下方に延びる操作片部126と、を有する。板部124の前面の上部には、外装筒部103の係止用凹部103dに嵌合する係止用凸部122c(係止部)が形成されている。係止用凸部122cの外面は、断面形状が対称形ではなく、ヒンジ部59から遠い側の傾斜がヒンジ部59に近い側の傾斜よりも急になっている。すなわち、係止用凸部122cは、ヒンジ部59から遠い側に傾いて突出している。また、係止用凹部103dの内面は、係止用凸部122cの外面形状に対応して、ヒンジ部59から遠い側の傾斜がヒンジ部に近い側の傾斜よりも急になっている。これにより、係止用凸部122cは、係止用凹部103dに嵌合した状態が確実に保持される。
装着筒部125の内部は、シャワーチップ120が装着される取付孔125hとして機能する。閉蓋状態において、装着筒部125は、後端がノズル壁部100の前面に当接している。装着筒部125の内周面には、内側に向けて突出し、後述するシャワーチップ120の後端外周面に形成された環状凸部120cにアンダーカット嵌合する環状凸部125dが形成されている。装着筒部125の内周面は、板部124の前面側から環状凸部125dに向けて漸次縮径するテーパ面とされている。
外装筒部103の下部には、上方に向けて窪む湾曲面を有する指掛け用凹部103eが形成されている。操作片部126は、板部124の下方に延び、下端が指掛け用凹部103eの前部下端よりも下方に突出している。したがって、使用者が蓋部58を開ける際には、指掛け用凹部103eに指先を挿入し、操作片部126を操作することにより、ヒンジ部59を中心に蓋部58を回動させ、開けることができる。この構成により、蓋部58を容易に開けることができる。
シャワーチップ120は、装着筒部125の内部に装着可能な大きさを有する概ね円柱状の部材であって、前面側に位置する大径部120fと、大径部120fよりも径が小さく、後面側に位置する小径部120gと、を有する。大径部120fの外周面は、前面側から小径部120gに向けて漸次縮径するテーパ面とされている。小径部120gの後端の外周面には、外側に向けて突出する環状凸部120cが形成されている。シャワーチップ120は、蓋体122の前面側から取付孔125hに装入され、環状凸部120cが装着筒部125の環状凸部125dにアンダーカット嵌合することにより、蓋体122に保持される。
図3に示すように、シャワーチップ120の後面には、ノズル軸O3方向から見たとき、ノズル軸O3上に位置する中心から径方向に放射状に延びる複数本の噴出溝120vが形成されている。本実施形態では、シャワーチップ120に6本の噴出溝120vが形成されているが、噴出溝120vの本数は適宜変更が可能である。複数本の噴出溝120vは、周方向に等間隔で形成されている。噴出溝120vは、シャワーチップ120の径方向に直線状に延在している。なお、噴出溝120vの幅および深さについては、内容物の性状や噴出形態などに応じて適宜設定が可能である。
さらに、図2に示すように、噴出溝120vは、シャワーチップ120の後面から連続して小径部120gおよび大径部120fの外周面にわたって前後方向に延在している。これにより、蓋体122の噴出孔6は、シャワーチップ120の噴出溝120vを介して外部空間に連通する。図示を省略するが、噴出溝120vは、シャワーチップ120の外周面に形成された部分においても、噴出溝120vの深さ方向から見て、直線状に延在している。すなわち、噴出溝120vは、噴出溝120vの深さ方向から見て、湾曲または屈曲することなく、シャワーチップ120の径方向および前後方向に直線状に延在している。
シャワーチップ120の前端面120aは、板部124の前面124aと略同一平面状に位置する。また、閉蓋状態において、シャワーチップ120の後端面120bは、噴出孔6が形成されたノズル部材本体57の前面に当接または近接している。より詳細には、噴出孔6の内周面は、ノズル壁部100の前面100a側において、ノズル壁部100の前面100a側に向かって拡径するテーパ面を有している。シャワーチップ120の後端面120bは、ノズル軸O3に近い中心部で噴出孔6のテーパ面に対向し、ノズル軸O3から遠い外縁部ではノズル壁部100の前面100aに対向している。したがって、シャワーチップ120の後端面120bの全てがノズル壁部100の前面100aに当接または近接していなくてもよく、シャワーチップ120の後端面120bのうち、ノズル軸O3から遠い外縁部がノズル壁部100の前面100aに当接または近接している。
蓋部58は、ノズル部材本体57の外装筒部103にヒンジ部59を介して連結されている。蓋部58、ノズル部材本体57、およびヒンジ部59は、一体に形成されている。
図1に示すように、正倒立用アダプタ14は、縦供給筒部10の下端部に装着されている。正倒立用アダプタ14は、容器体Aが正立姿勢(口部を上方に向けた姿勢)、および倒立姿勢(口部を下方に向けた姿勢)のいずれにおいても、容器体A内の液体の噴出を可能とするものである。
正倒立用アダプタ14は、上下方向に組み付けられた第1取付部材140および第2取付部材141と、第1取付部材140と第2取付部材141との間を仕切る仕切部材142と、を備えている。第1取付部材140、第2取付部材141および仕切部材142によって、アダプタ本体が構成されている。
仕切部材142は、第1連通筒160と、第2連通筒161と、を有している。第1連通筒160は、中心軸線O1と同軸に配置されている。第1連通筒160には、第1取付部材140の下端部が第1連通筒160の上方から嵌合されている。第2連通筒161は、第1連通筒160の前方に連続している。第2連通筒161は、下方に向かうに従い漸次縮径している。第2連通筒161と第1取付部材140との間に画成された空間は、弁室165を構成している。弁室165は、容器内に連通している。弁室165には、ボール弁164が収容されている。ボール弁164は、第2連通筒161の下端開口縁に接離することで、第2連通筒161の下端開口を開閉する。
第2取付部材141は、閉塞部170と、固定筒171と、を有している。閉塞部170は、上方に開口する有底筒状に形成されている。閉塞部170は、仕切部材142を間に挟んだ状態で第1取付部材140内に嵌合されている。固定筒171は、閉塞部170の後部(中心軸線O1と同軸となる位置)において、閉塞部170の底壁部を上下方向に貫通している。固定筒171の下部には、パイプ15が嵌合されている。固定筒171の上端開口部(正立導入口)は、第1連通筒160内に連通している。したがって、第1連通筒160は、固定筒171を通じて容器内に連通している。一方、第2連通筒161は、図示しない倒立導入口を介して容器内に連通している。
閉塞部170、固定筒171および第2連通筒161で画成された空間は、弁室165と固定筒171とを接続する接続流路180を構成している。接続流路180は、固定筒171に形成されたスリット182を通じて固定筒171内に連通している。
以下、上記構成のトリガー式液体噴出器1の作用について説明する。
なお、トリガー部51の前後方向への複数回の揺動操作によって、トリガー式液体噴出器1の各部内には液体が既に充填されているものとする。
トリガー部51を弾性板部54の付勢力に抗して後方に引くと、トリガー部51の後方移動に伴ってピストン52が後退し、シリンダ73内(貯留室73h内)の液体が、孔部66および貫通孔67を通して縦供給筒部10の内筒13内に導入される。内筒13に導入された液体は、ボール弁36を押し下げて閉弁させるとともに、吐出弁30を押し上げて開弁させ、液体が加圧された状態で内側吐出孔17および外側吐出孔16を通って、射出筒部11内に供給される。射出筒部11内に供給された液体は、連通孔95、環状空間96および溝部104を通って噴出孔6に到達し、さらにシャワーチップ120の噴出溝120vから複数の液流になってシャワー状に噴出される。
液体の噴出後、トリガー部51を解放すると、弾性板部54の弾性復元力によってトリガー部51が前方に付勢されて元の位置に復帰し、これに伴ってピストン52が前方移動する。この際、シリンダ73内(貯留室73h内)に負圧が生じ、この負圧によって、吐出弁30が閉弁した状態で、ボール弁36が上昇して開弁し、容器体A内の液体がパイプ15を通して縦供給筒部10に吸い上げられ、貫通孔67および孔部66を通ってシリンダ73内に導入される。
また、液体の噴出形態をシャワー状から直流状に切り換える場合には、使用者はノズル部材5を開蓋状態とすればよい。すなわち、上述したように、使用者が操作片部126によって蓋部58を開けることにより、液体は、シャワーチップ120を介することなく噴出孔6から直接噴出される。これにより、液体は、1本の直流状に噴出される。
また、本実施形態のトリガー式液体噴出器1では、開蓋状態において、ノズル部材5をノズル軸O3周りに所定角度回転させることによって、液体が直流状に噴出される形態、液体が霧状に噴出される形態、非噴出状態(トリガー部51を引いても液体が噴出されない状態)に切り換えられる構成となっている。なお、ノズル部材5の回転による形態の切り換えは、必ずしも上記の3つの形態に限られず、例えば上記の3つの形態のうちのいずれか2つであってもよい。なお、本実施形態のトリガー式液体噴出器1では、噴出形態の切り換えが可能な構成となっているが、必ずしも噴出形態の切り換えが可能な構成となっていなくてもよい。
また、容器体Aを倒立姿勢とした場合、ボール弁36は自重によってテーパ筒部35から離間し、ボール弁164は自重によって第2連通筒161の下端開口縁から離間している。容器体Aの倒立姿勢においても、トリガー部51を後方に引くことで、シリンダ73内が加圧される。すると、シリンダ73内の液体は、射出筒部11内に導入される。この際、射出筒部11を通過する際の流通抵抗は、ボール弁36とテーパ筒部35との隙間を通過する際の流通抵抗に比べて小さくなるように隙間が設定されている。そのため、液体は、射出筒部11内に積極的に導入されることによって、上述したように噴出孔6から噴射される。
一方、液体の噴出後、トリガー部51が前方に復帰する際には、上述した正立姿勢と同様に、シリンダ73内に負圧が発生する。すると、図示しない倒立導入口を通じて弁室165内に流入した液体が第2連通筒161の下端開口、接続流路180、スリット182を通じて第1連通筒160内に流入する。第1連通筒160内に流入した液体は、内筒13内を流通した後、貫通孔67および孔部66を通してシリンダ73内に導入される。これにより、次の噴射に備えることができる。
本実施形態のトリガー式液体噴出器1によれば、ノズル部材5の蓋部58が複数の噴出溝120vを有するシャワーチップ120を備えているため、閉蓋状態とした際に容器体A内の液体をシャワー状に噴出させることができ、開蓋状態とすれば容器体A内の液体をシャワー状以外の形態、例えば直流状に噴出させることができる。このようにして、液体の性状や用途に応じて、液体をシャワー状に噴出可能なトリガー式液体噴出器1を実現することができる。
また、シャワーチップ120の噴出溝120vの本数、幅、深さ等の事項を設計変更することによって、内容物の性状や用途に応じて、液体をシャワー状に噴出する際の液流の本数、太さ等の噴出形態の変更や調整が可能である。このとき、複数の噴出溝120vを有するシャワーチップ120が蓋体122と別体であるため、シャワーチップ120のみを交換すればよく、噴出形態が異なるトリガー式液体噴出器1を効率良く製造することができる。
また、本実施形態のトリガー式液体噴出器1によれば、閉蓋状態において、シャワーチップ120の後端面120bが、噴出孔6が形成されたノズル部材本体57の前面に当接または近接しているため、液体が噴出孔6からノズル部材本体57と蓋部58とによって囲まれた空間S4内に流出し、この空間S4に残留することが抑制される。これにより、閉蓋状態から開蓋状態とした際の液だれを抑制することができる。
また、本実施形態においては、ノズル部材5が係止用凸部122cおよび係止用凹部103dからなる係止部を有しているため、開蓋状態におけるノズル部材本体57に対する蓋部58の位置(図2に2点鎖線で示す位置)が固定され、蓋部58の移動が規制される。これにより、開蓋状態において蓋部58が不安定に動くことが抑えられるため、使用者が蓋部58を押さえる等の動作を行うことなく、液体をシャワー状以外の形態で噴出させる際に安定した噴出操作を行うことができる。特に本実施形態の場合、ノズル部材5がノズル軸O3周りに回転可能に構成されているため、ノズル部材5が上記の係止部を有していることでノズル部材5を回転操作する際に蓋部58の位置が固定され、操作性が向上する。
また、本実施形態においては、シャワーチップ120の噴出溝120vがシャワーチップ120の径方向および前後方向に直線状に延在しているため、液体が噴出溝120vを通って噴出される際に、液流が直線状に形成され、旋回することがない。これにより、使用者が狙った個所に液体をシャワー状に確実に噴出させることができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図4を用いて説明する。
第2実施形態のトリガー式液体噴出器の基本構成は第1実施形態と同様であり、ノズル部材の構成が第1実施形態と異なる。そのため、本実施形態では、トリガー式液体噴出器の全体の説明は省略する。
図4は、第2実施形態のトリガー式液体噴出器におけるノズル部材205の縦断面図である。
図4において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態のノズル部材205は、噴出孔6が形成されたノズル部材本体257と、ノズル部材本体257に対して回動可能に連結され、噴出孔6を前方から開閉可能に閉塞する蓋部258と、ノズル部材本体257と蓋部258とを連結する連結部235と、を備える。ノズル部材205は、ノズル軸O3を中心として噴出器本体2に対して回転可能に構成されている。
ノズル部材本体257は、ノズル壁部100と、第2装着筒部101と、ガイド筒部102と、第2装着筒部101を外側から囲う外装筒部203と、サポート筒部105と、ノズル壁部100を前後方向に貫通する噴出孔6と、を備える。本実施形態のノズル部材本体257において、ノズル壁部100から後方に延びる各筒部等の構成は第1実施形態と同様であるが、後述する蓋部258の回動軸部231が挿通される挿通孔203hが形成された外装筒部203が第1実施形態の外装筒部103と異なっている。
蓋部258は、噴出孔6に連通する取付孔125hを有する蓋体222と、取付孔125hに装着され、液体をシャワー状に噴出可能な複数の噴出溝120vが形成されたシャワーチップ120と、を備える。
蓋体222は、ノズル壁部100の前面に対向する板部224と、板部224の後面から後方に突出する装着筒部125と、板部224の下方に延びる操作片部126と、を有する。第1実施形態と同様、シャワーチップ120の前端面120aは、板部224の前面224aと略同一平面状に位置する。また、閉蓋状態において、シャワーチップ120の後端面120bは、噴出孔6が形成されたノズル部材本体257の前面に当接または近接している。
板部224の上部には、前後方向に延在する円柱状の回動軸部231が板部224と一体に形成されている。蓋部258は、回動軸部231が外装筒部203の挿通孔203h内に挿通されることにより、ノズル部材本体257に対して回動可能とされている。蓋部258が所定の角度に回動することにより、噴出孔6は開閉される。このように、連結部235は、蓋体222の回動軸部231と、外装筒部203の挿通孔203hと、から構成されている。
本実施形態の場合、蓋部258は、回動軸部231の外周面と挿通孔203hの内周面との間に適度な摩擦力をもって回動するように構成されている。これにより、使用者は、操作片部126を用いて蓋部258を所定の角度だけ回動させた後、操作片部126から指を離しても、蓋部258がその位置から移動しない構成となっている。したがって、本実施形態の場合、第1実施形態のように、蓋部58をノズル部材本体57に係止するための係止部を備えていない。ただし、本実施形態においても、蓋部258をノズル部材本体257に係止するための係止部を備えていてもよい。
ノズル部材205のその他の構成は、第1実施形態のノズル部材5と略同様である。
本実施形態においても、液体の性状や用途に応じて、液体をシャワー状に噴出可能なトリガー式液体噴出器を実現できる、噴出形態が異なるトリガー式液体噴出器を効率良く製造できる、閉蓋状態から開蓋状態とした際の液だれを抑制できる、使用者が狙った個所に液体をシャワー状に確実に噴出させることができる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について、図5を用いて説明する。
第3実施形態のトリガー式液体噴出器の基本構成は第1実施形態と同様であり、ノズル部材の構成が第1実施形態と異なる。そのため、本実施形態では、トリガー式液体噴出器の全体の説明は省略する。
図5は、第3実施形態のトリガー式液体噴出器におけるノズル部材305の縦断面図である。
図5において、第1実施形態で用いた図面と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態のノズル部材305は、噴出孔6が形成されたノズル部材本体357と、ノズル部材本体357に対して回動可能に連結され、噴出孔6を前方から開閉可能に閉塞する蓋部358と、ノズル部材本体357と蓋部358とを連結するヒンジ部59と、を備える。
第1実施形態のノズル部材5において、蓋部58、ノズル部材本体57、およびヒンジ部59は、一体に形成されていた。これに対して、本実施形態のノズル部材305においては、蓋部358とヒンジ部59とが一体に形成され、蓋部358とノズル部材本体357とが別体に形成されている。蓋部358は、蓋体322と、シャワーチップ120と、を有する。
ノズル部材本体357は、ノズル壁部100と、第2装着筒部101と、ガイド筒部102と、第2装着筒部101を外側から囲う外装筒部303と、サポート筒部105と、ノズル壁部100を前後方向に貫通する噴出孔6と、を備える。
本実施形態において、外装筒部303は、ノズル壁部100の前面から前方に向けて突出する第1装着部311を有する。第1装着部311の上面には、上方に向けて突出する嵌合凸部311aが形成されている。一方、蓋部358は、板部124が連結された側と反対側のヒンジ部59の端部から後方に向けて突出する第2装着部321を有する。第2装着部321の下面には、下方に向けて突出し、第1装着部311の嵌合凸部311aとアンダーカット嵌合する嵌合凸部321aが形成されている。このような構成により、蓋部358は、ノズル部材本体357に係止されている。
また、第1実施形態と同様、外装筒部303の外周面には、係止用凹部303dが形成されている。板部124の前面の上部には、外装筒部303の係止用凹部303dに嵌合する係止用凸部322c(係止部)が形成されている。
ノズル部材305のその他の構成は、第1実施形態のノズル部材5と略同様である。
本実施形態においても、液体の性状や用途に応じて、液体をシャワー状に噴出可能なトリガー式液体噴出器を実現できる、噴出形態が異なるトリガー式液体噴出器を効率良く製造できる、閉蓋状態から開蓋状態とした際の液だれを抑制できる、使用者が狙った個所に液体をシャワー状に確実に噴出させることができる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、本実施形態の場合、蓋部358とノズル部材本体357とが別体に構成されているため、ノズル部材305を製造する際に、シャワーチップ120を蓋体322に装着して蓋部358を作製した後、シャワーチップ120が装着された蓋部358とノズル部材本体357とを組み立てることができる。そのため、ノズル部材305を効率良くに製造することができ、ノズル部材305の生産性を高めることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態では、蓋体122,222,355が装着筒部125を有しており、装着筒部125内にシャワーチップ120が装着されていたが、蓋体122,222,355が必ずしも装着筒部125を有していなくてもよく、例えば蓋体122,222,355の板部124,224を貫通する取付孔が設けられ、取付孔内にシャワーチップ120が嵌め込まれた構成であってもよい。
なお、ノズル部材5,205,305は、ノズル部材本体57内に前方付勢状態で後方移動可能に配設され、射出筒部11の前端開口部を開閉可能に閉塞する蓄圧弁を備えていてもよい。この構成によれば、蓄圧弁に作用する圧力が一定以上になった状態で噴出孔6と射出筒部11内とが連通するため、噴出孔6から噴出される液体の噴出圧を確保でき、噴出態様を安定させることができる。
また、ノズル部材5,205,305は、トリガー部51を最後端位置まで移動させた際にシリンダ73の貯留室73h内と容器体A内とを連通させる回収通路を有していてもよい。この構成によれば、貯留室73h内に残存した液体や空気を、回収通路を通じて容器体A内に戻すことができる。これにより、噴出態様を安定させた上で液だれを抑制できる。また、回収通路が設けられたことによって、例えばプライミング(シリンダ73内の空気を排出してシリンダ73内に液体を導入すること)時において、シリンダ73内から空気を排出し易くなり、シリンダ73内にスムーズに液体を導入することができる。
さらに、ノズル部材5,205,305は、噴出孔6を囲い、かつ、内側に外気を導入する外気導入孔が形成された造泡筒を備えていてもよい。この場合、噴出孔6から液体を泡状に噴出することができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した実施形態および変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…トリガー式液体噴出器、2…噴出器本体、5、205,305…ノズル部材、10…縦供給筒部、6…噴出孔、51…トリガー部、57,257,357…ノズル部材本体、58,258,358…蓋部、100…ノズル壁部、100a…(ノズル部材本体の)前面、103d,303d…係止用凹部(係止部)、120…シャワーチップ、120b…後端面、120v…噴出溝、122,222,322…蓋体、122c…係止用凸部(係止部)、125h…取付孔、A…容器体、T…トリガー機構。

Claims (5)

  1. 容器体に装着される噴出器本体と、
    前記噴出器本体の前方に設けられ、前記容器体内の液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、を備え、
    前記噴出器本体は、
    上下方向に延び、前記容器体内の液体を吸い上げる縦供給筒部と、
    前記縦供給筒部の前方に前方付勢状態で後方に移動可能に配設されるトリガー部を有し、前記トリガー部の後方への移動によって、液体を前記縦供給筒部内から前記噴出孔側に向けて流通させるトリガー機構と、を備え、
    前記ノズル部材は、
    前記噴出器本体の前方に設けられ、前記噴出孔が形成されたノズル部材本体と、
    前記ノズル部材本体に連結され、前記噴出孔を前方から開閉可能に閉塞する蓋部と、を備え、
    前記蓋部は、
    前記噴出孔に連通する取付孔を有する蓋体と、
    前記取付孔に装着され、液体をシャワー状に噴出可能な複数の噴出溝が形成されたシャワーチップと、を備えた、トリガー式液体噴出器。
  2. 閉蓋状態において、前記シャワーチップの後端面は、前記噴出孔が形成された前記ノズル部材本体の前面に当接または近接している、請求項1に記載のトリガー式液体噴出器。
  3. 前記蓋部と前記ノズル部材本体とが別体に構成されている、請求項1または請求項2に記載のトリガー式液体噴出器。
  4. 前記ノズル部材は、開蓋状態において前記ノズル部材本体に対する前記蓋部の移動を規制する係止部を有する、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のトリガー式液体噴出器。
  5. 前記噴出溝は、前記シャワーチップの径方向および前後方向に直線状に延在している、請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のトリガー式液体噴出器。
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