JP2021007075A - 端子及びコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】端子及びコネクタの小型化を実現する。【解決手段】端子1は、導電性の板状部材が折り曲げられて形成されているものであって、本体部10と、接点部20と、連結部30とを備える。本体部10は、端子1の接続対象である回路基板200に固定される。接点部20は、基部21と、基部21から第1方向D1に延びると共に弾性を有する一対の弾性腕22R、22Lと、を有し、弾性腕22R、22Lが相手端子300を挟むことで、回路基板200の導体パターン201と相手端子300とを電気的に接続する。連結部30は、本体部10と接点部20とを、第1方向D1と直交する幅方向Dwにおいて相互に離して連結する。連結部30の少なくとも一部は、基部21の板厚方向Dtに凸となるように湾曲されている。【選択図】図4

Description

本発明は、端子及びコネクタに関する。
特許文献1には、相手端子が接触するフォーク状の接触部と、回路基板に接続される半田接続部と、接触部及び半田接続部を連結する歪吸収部とを備えた端子が開示されている。歪吸収部は、3つのU字状の屈曲部を有する。この構成により、接触部に対して相手端子が、端子の高さ方向に直交する方向に位置ズレを生じている場合であっても、接触部への接触に伴って、3つのU字状の屈曲部が撓んだり弾性変形したりして、歪吸収部が当該位置ズレを吸収する。この結果、特許文献1に記載の端子では、相手端子を接触部に円滑に接触させることが可能になる。
特許第3016164号公報
特許文献1に記載の端子は、半田接続部、歪吸収部及び接触部が端子の高さ方向に連なるように形成されている。これにより、端子の高さ方向の寸法が大きくなるという課題がある。ひいては、端子及び端子を備えるコネクタが大型化するおそれがある。
本発明は、上述の事情の下になされたもので、端子及びコネクタの小型化を実現することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る端子は、
導電性の板状部材が折り曲げられて形成されている端子であって、
前記端子の接続対象に固定される本体部と、
基部と、前記基部から第1方向に延びると共に弾性を有する一対の弾性腕と、を有し、前記弾性腕が相手端子を挟むことで、前記接続対象の導体部分と前記相手端子とを電気的に接続する接点部と、
前記本体部と前記接点部とを、前記第1方向と直交する第2方向において相互に離して連結する連結部と、
を備え、
前記連結部の少なくとも一部は、前記基部の板厚方向に凸となるように湾曲されている。
前記基部の前記第1方向における長さは、前記連結部の前記第1方向における長さよりも長くてもよい。
前記第1方向において、前記弾性腕に近い方の前記基部の端部は、
前記第1方向において、前記弾性腕に近い方の前記連結部の端部の位置よりも、前記第1方向において、前記弾性腕に近い位置に配置されていてもよい。
前記連結部の板厚は、前記本体部の板厚よりも薄くてもよい。
前記連結部の板厚は、前記接点部の板厚よりも薄くてもよい。
前記第1方向において、前記弾性腕から遠い方の前記基部の端部は、
前記第1方向において、前記弾性腕から遠い方の前記連結部の端部の位置よりも、前記第1方向において、前記弾性腕から遠い位置に配置されていてもよい。
前記接続対象は、回路基板であり、
前記本体部は、先端が折り曲げられて前記回路基板に配置されると共に、はんだ付けによって前記回路基板に固定されるはんだ付け部を有していてもよい。
前記接続対象は、貫通孔が形成されている回路基板であり、
前記本体部は、前記貫通孔に挿入されると共に、はんだ付けによって前記回路基板に固定されるはんだ付け部を有していてもよい。
前記接続対象は、貫通孔が形成されている回路基板であり、
前記本体部は、前記貫通孔に挿入されると共に、前記貫通孔の内面に接触するプレスフィット部を有していてもよい。
本発明の第2の観点に係るコネクタは、
本発明の第1の観点に係る端子と、
絶縁性の素材から形成されていると共に、前記端子を収容するハウジングと、
を備える。
前記ハウジングには、前記端子が収容される端子収容室が形成され、
前記端子収容室に前記端子が収容された場合に、前記弾性腕と前記端子収容室の内壁面との間に隙間が形成されると共に、前記基部と前記端子収容室の内壁面との間に隙間が形成されてもよい。
本発明においては、連結部は、本体部と接点部とを、弾性腕の延びる方向である第1方向に直交する第2方向において相互に離して連結している。また、連結部の少なくとも一部は、基部の板厚方向に凸となるように湾曲されている。このため、端子における弾性腕の延びる方向の寸法、すなわち、端子の高さ方向の寸法を小さくすることが可能になる。結果として、端子及びコネクタの小型化を実現することができる。
本発明の実施の形態1に係るコネクタの斜視図(その1)である。 実施の形態1に係るコネクタの平面図である。 図2のIII−III断面図である。 実施の形態1に係る端子の斜視図(その1)である。 実施の形態1に係る端子の正面図である。 実施の形態1に係る端子の平面図である。 実施の形態1に係る端子の機能を説明するための正面図である。 実施の形態1に係るコネクタの分解斜視図である。 実施の形態1に係るコネクタの斜視図(その2)である。 比較例に係る端子の斜視図である。 位置ズレが生じている相手端子が接点部に接触した場合における比較例に係る端子の応力分布図である。 図11Aに対応して、端子を簡略して示す図である。 位置ズレが生じている相手端子が接点部に接触した場合における実施の形態1に係る端子の応力分布図である。 図12Aに対応して、端子を簡略して示す図である。 実施の形態2に係る端子の正面図である。 実施の形態3に係る端子の正面図である。 実施の形態4に係る端子の斜視図である。 実施の形態1に係る端子の斜視図(その3)である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1に係る端子1及びコネクタ100について、図1〜図13を用いて説明する。なお、理解を容易にするために、相互に直交するXYZ座標を設定し、適宜参照する。XYZ座標のZ軸方向は、図1に示すように、端子1又はコネクタ100の高さ方向である第1方向D1と同じ方向である。Y軸方向は、端子1又はコネクタ100の板厚方向Dtと同じ方向である。X軸方向は、端子1又はコネクタ100の幅方向Dwと同じ方向である。なお、特許請求の範囲の「第2方向」は、第1方向D1に直交する全ての方向を含むものであり、実施の形態1においては板厚方向Dtと幅方向Dwとを含んでいる。
端子1は、図2及び図3に示すように、接続対象としての回路基板200に取り付けられることで、回路基板200の導体部分や導体パターン201と、導体である相手端子300とを電気的に接続するSMT(Surface Mount Technology)端子である。
端子1は、図4に示すように、一枚の導電性の板状部材が折り曲げられて形成されている。導電性の板状部材の素材としては、例えば、銅、銅合金等が用いられる。この端子1は、本体部10と、接点部20と、連結部30とを備える。
本体部10は、図4及び図5に示すように、端子1の接続対象である回路基板200に固定される部分である。本実施の形態1においては、本体部10は、基部11と、はんだ付け部12とを有する。
基部11は、連結部30から延設されている。基部11は、第1方向D1を長手方向とすると共に、XZ平面に平行な板状に形成されている。
はんだ付け部12は、基部11の下端(−Z側の端部)からさらに延設されている部分である。はんだ付け部12は、本体部10の先端が回路基板200の表面に平行となるように折り曲げられて形成されている。はんだ付け部12は、回路基板200の実装面である上面(+Z側の面)に配置され、はんだ付けによって回路基板200に固定及び実装される。
接点部20は、相手端子300が接触する部分である。接点部20は、基部21と、一対の弾性腕22R、22Lを有している。
弾性腕22R、22Lは、基部21から第1方向D1に延びると共に弾性を有する。弾性腕22Rの先端と弾性腕22Lの先端とのそれぞれの対向面23は、相互に対向する方向(−X方向、+X方向)に凸となるように湾曲する湾曲面として構成されている。弾性腕22R、22Lは、相手端子300を挟んで掴むことにより、相手端子300を保持する。弾性腕22Rと弾性腕22Lとの間の空間24には、相手端子300の先端が配置される。弾性腕22R、22Lは、図5に示すように、YZ平面に平行な中心軸Z1に対して、左右対称に形成されている。この弾性腕22R、22Lが相手端子300を保持することにより、接点部20と相手端子300とは電気的に接続され、この結果、端子1と相手端子300とが電気的に接続される。
また、基部21の+Z側の端部21a(第1方向D1において弾性腕22R、22Lに近い方の端部21a)は、連結部30の+Z側の端部30a(第1方向D1において弾性腕22R、22Lに近い方の端部30a)の位置よりも、+Z側の位置(第1方向D1において弾性腕22R、22Lに近い位置)に配置されている。また、基部21の−Z側の端部21b(第1方向D1において弾性腕22R、22Lから遠い方の端部21b)は、連結部30の−Z側の端部30b(第1方向D1において弾性腕22R、22Lから遠い方の端部30b)の位置よりも、−Z側の位置(第1方向D1において弾性腕22R、22Lから遠い位置)に配置されている。
連結部30は、図4に示すように、本体部10と接点部20とを、第1方向D1に直交する第2方向において相互に離して連結する。本実施の形態1においては、連結部30は、本体部10と接点部20とを、第2方向のうちの幅方向Dwにおいて相互に離して連結している。また、連結部30は、図5に示すように、その第1方向D1における長さL2は、基部21の第1方向D1における長さL1よりも短く形成されている(L2<L1)。
連結部30は、図6に示すように、基部21の板厚方向Dt(+Y方向)に凸となるように湾曲されている。なお、本実施の形態1においては、連結部30全体が板厚方向Dtに凸となるように湾曲されているが、これに限られない。連結部30の少なくとも一部が板厚方向Dtに凸となるように湾曲されていてもよい。また、連結部30は、+Y方向とは逆の−Y方向に凸となるように湾曲されていてもよい。
連結部30は、その板厚t3が、本体部10の板厚t1及び接点部20の板厚t2よりも薄くなるように形成されている。また、本体部10は、その板厚t1が、接点部20の板厚t2に等しくなるように形成されている(t3<t1=t2)。
連結部30は、その形状及び寸法から、本体部10及び接点部20よりも撓んだり弾性変形したりしやすいように形成されている。これにより、端子1は、本体部10及び接点部20よりも、連結部30が弾性変形しやすくなるように構成される。このため、図4を参照するとわかるように、連結部30の弾性変形に基づいて、接点部20は、本体部10に対して第1方向D1(Z軸方向)に撓み可能に設けられると共に、XY平面に平行な方向での相手端子300の位置ズレに対応して板厚方向Dt及び幅方向Dw(XY平面に平行な方向)に変位可能に設けられている。
上述のように構成された端子1においては、例えば、図7に示すように、本体部10の中心軸Z1に対して相手端子300の中心軸Z2がZ軸方向に直交する方向にずれている状態で、相手端子300を接点部20に接触させる場合、相手端子300と接点部20との接触に基づいて、連結部30が撓んだり、弾性変形したりする。このため、図7の矢印Aに示すように、接点部20は、位置がずれている相手端子300に追従するように、Z軸方向に直交する方向に沿って変位する。これにより、連結部30が、接点部20に対する相手端子300の位置ズレを許容しつつ、弾性腕22R、22Lが相手端子300を挟んで保持する。このため、端子1では、相手端子300を接点部20に安定して接触させることが可能になる。
図8及び図9に示すように、端子1は、例えば、自動車部品に装備される電子回路部品としてのコネクタ100に用いられる。コネクタ100は、端子1に加えて、ハウジング50をさらに備える。
ハウジング50は、絶縁性の素材、例えば、樹脂から形成されている。ハウジング50は、端子1の形状に対応して、板厚方向Dtを板厚とする略板状に形成されている。ハウジング50は、その内部に端子1を収容する端子収容室50aを有する。この端子収容室50aには、端子1が、その一部が露出した状態で収容される。ハウジング50には、例えば、上側(+Z側)の開口から、はんだ付け部12が折り曲げられる前の端子1が嵌め込まれる。ハウジング50の外壁には、ハウジング50の外部と端子収容室50aとを連通させるスロット50bがZ軸方向に沿って形成されている。また、ハウジング50の+Y側の外壁には、端子1の連結部30が配置できるように、溝50cが形成されている。また、ハウジング50の−Y側及び+Y側の双方の外壁には、折り曲げられたはんだ付け部12が配置される開口50dがそれぞれ形成されている。
また、ハウジング50には、図3に示すように、収納されている端子1の弾性腕22Lの側端面22aに対向すると共に、側端面22aから離間する内壁側面51が形成されている。内壁側面51は、YZ平面に平行な面として構成されている。また、ハウジング50には、収納されている端子1の基部21の下端面21cに対向すると共に、下端面21cから離間する内壁底面52が形成されている。内壁底面52は、XY平面に平行な面として構成されている。
端子1がハウジング50に収容されると、図1に示すように、端子1の本体部10のはんだ付け部12がハウジング50の2つの開口50dのうちの一方の開口50dから突出すると共に、連結部30が溝50cを介してハウジング50の外部に露出する。また、図3に示すように、ハウジング50の内壁側面51は、弾性腕22Lの側端面22aから離間するため、内壁側面51と側端面22aとの間に隙間C1が形成される。同様に、ハウジング50の内壁底面52は、基部21の下端面21cから離間するため、内壁底面52と下端面21cとの間に隙間C2が形成される。隙間C1、C2は、相手端子300の位置ズレに対応して、接点部20がハウジング50内で変位することができるように形成されている。なお、本実施の形態1においては、内壁側面51及び内壁底面52それぞれは、YZ平面及びXY平面に平行な面として構成されているが、これに限られない。内壁側面51及び内壁底面52は、側端面22a及び下端面21cとの間に隙間C1、C2が形成されるのであれば、YZ平面及びXY平面に平行な面以外の面であってもよい。
以上、説明したように、本実施の形態1においては、図4に示すように、連結部30は、本体部10と接点部20とを、弾性腕22R、22Lの延びる方向である第1方向D1に直交する幅方向Dwにおいて相互に離して連結している。また、連結部30は、板厚方向Dtに凸となるように湾曲されている。このため、端子1の第1方向D1の寸法を小さくすることが可能になる。結果として、端子1及びコネクタ100の小型化を実現することができる。
また、本実施の形態1においては、連結部30は、図5に示すように、その第1方向D1における長さL2が、基部21の第1方向D1における長さL1よりも短く形成されている。これにより、連結部30の弾性又は柔軟性を確保しつつ、端子1の第1方向D1の寸法を小さくすることが可能になる。結果として、端子1及びコネクタ100の小型化を実現することができる。
また、本実施の形態1においては、連結部30によって、接点部20が、第1方向D1、幅方向Dw及び板厚方向Dtに沿って変位する。これにより、端子1では、相手端子300を弾性腕22R、22Lで挟みつつ、接点部20に安定して接触させることが可能になる。この結果、相手端子300と接点部20との接触に伴って、はんだ付け部12のはんだに加わる負荷を軽減させることができ、はんだクラックの発生を抑制することができる。また、端子1と相手端子300との電気的接続能力を向上させることができる。
例えば、図10に示す連結部30を備えない比較例に係る端子1Aでは、連結部30は、板厚方向Dtに凸となるように湾曲されていない。また、連結部30は、その第1方向D1における長さL2が、基部21の第1方向D1における長さL1よりも長く形成されている。このため、位置ズレが生じている相手端子300に追従するように、接点部20が、Z軸方向に直交する方向に沿って変位することが困難である。図11Aは、位置ズレが生じている相手端子300が接点部20に接触した場合の比較例に係る端子1Aの応力分布図である。図11Bは、図11Aに対応して、端子1Aを簡略して符号と共に示す図である。図11A及び図11Bを参照するとわかるように、一対の弾性腕22R、22Lのうち、一方の弾性腕22Lには応力が発生し、他方の弾性腕22Rには応力が発生していない。したがって、弾性腕22Rには相手端子300から負荷が加わっておらず、相手端子300は、弾性腕22Rに正常な接触をしていないことがわかる。したがって、比較例に係る端子1Aでは、相手端子300と接点部20との電気的接続能力が低下するおそれがある。
これに対して、本実施の形態1に係る端子1は、図4に示すように、連結部30を備えるため、接点部20が、位置がずれている相手端子300に追従するように、Z軸方向に直交する方向に沿って変位することが可能になる。図12Aは、位置ズレが生じている相手端子300が接点部20に接触した場合の実施の形態1に係る端子1の応力分布図である。図12Bは、図12Aに対応して、端子1を簡略して符号と共に示す図である。図12A及び図12Bを参照するとわかるように、一対の弾性腕22R、22Lには、均等に応力が発生している。すなわち、弾性腕22R、22Lの両方に、相手端子300から負荷が均等に加わっており、相手端子300は、弾性腕22R、22Lの両方に正常な接触をしていることがわかる。したがって、本実施の形態1に係る端子1では、相手端子300と接点部20との電気的接続能力の低下を抑制できる。この結果、連結部30が、接点部20に対する相手端子300の位置ズレを許容しつつ、端子1の第1方向D1の寸法を小さくすることが可能になる。ひいては、連結部30の弾性又は柔軟性を確保しつつ、端子1及びコネクタ100の小型化を実現することができる。
実施の形態2.
上記実施の形態においては、端子1は、図4に示すように、SMT(Surface Mount Technology)端子である。このため、端子1の本体部10は、先端が回路基板200の表面に平行となるように折り曲げられることで形成されているはんだ付け部12を有する。しかしながら、これに限られない。図13に示す実施の形態2に係る端子2のように、本体部10は、基部11から細長く延設されていると共に、回路基板200を貫通するスルーホール200aに挿入されるはんだ付け部13を有していてもよい。この場合、はんだ付け部13は、スルーホール200aに挿入されてから、はんだ付けによって回路基板200に固定、実装される。実施の形態2に係る端子2は、はんだ付け部13の形状が異なる点以外は、実施の形態1に係る端子1と同じものである。なお、実施の形態2においては、本体部10は、2本のはんだ付け部13を有するが、はんだ付け部13の本数は任意である。本体部10は、1本のはんだ付け部13を有していてもよいし、3本以上のはんだ付け部13を有していてもよい。
実施の形態3.
また、上記実施の形態2においては、本体部10は、細長く延設されている2本のはんだ付け部13を有する。そして、はんだ付け部13は、回路基板200のスルーホール200aに挿入されてからはんだ付けされている。しかしながら、これに限られない。図14に示す実施の形態3に係る端子3のように、本体部10は、はんだ付け部13に代えて、スルーホール200aに圧縮されつつ挿入されるプレスフィット部14を有していてもよい。プレスフィット部14は、スルーホール200aの内面に対して、幅方向Dwに弾性接触することで、端子3と回路基板200の導体部分や導体パターン201とを電気的に接続する。この実施の形態3においては、はんだ付けの工程を削減することができる。なお、実施の形態3に係る端子3は、プレスフィット部14を有する点以外は、実施の形態1、2に係る端子1、2と同じものである。
実施の形態4.
実施の形態3に係る端子3のプレスフィット部14は、スルーホール200aの内面に対して、幅方向Dwに弾性接触する。しかしながら、これに限られず、図15に示す実施の形態4に係る端子4のように、プレスフィット部15は、スルーホール200aの内面に対して、第1方向D1に直交する全ての方向に弾性接触するものであってもよい。なお、実施の形態4に係る端子4は、プレスフィット部15を有する点以外は、実施の形態1〜3に係る端子1〜3と同じものである。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態1によって限定されるものではない。
その他の実施の形態
実施の形態1に係る端子1では、図6に示すように、連結部30の板厚t3は、本体部10の板厚t1及び接点部20の板厚t2よりも薄い。しかしながら、これに限られない。連結部30の板厚t3は、本体部10の板厚t1及び接点部20の板厚t2に等しくてもよい。
また、実施の形態1においては、本体部10は、その板厚t1が、接点部20の板厚t2に等しくなるように形成されている(t3<t1=t2)。しかしながら、これに限られず、板厚t1は、板厚t2と異なっていてもよい(t3<t1,t2、t1≠t2)。ただし、この場合、端子1の製造の過程において、連結部30の板厚t3を薄くする減厚工程に加えて、本体部10又は接点部20の板厚t1、t2を薄くする減厚工程が必要になるので、工程数の観点からは、板厚t1は板厚t2に等しい方が好ましい。
また、上記実施の形態1においては、図4に示すように、相手端子300を−Z方向に移動させて接点部20に接触させている。しかしながら、これは例示であり、接点部20への接触のために相手端子300を移動させる方向は任意である。例えば、図16に示すように、相手端子300を+Y方向又は板厚方向Dtに移動させてもよいし、他の方向に移動させてもよい。
また、上記実施の形態においては、連結部30は、図4に示すように、本体部10と接点部20とを、第1方向D1に直交する幅方向Dwにおいて相互に離して連結する。しかしながら、これに限られず、連結部30は、本体部10と接点部20とを、第1方向D1に直交する第2方向において相互に離して連結していればよい。例えば、連結部30は、本体部10と接点部20とを、板厚方向Dtにおいて相互に離して連結していてもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
1,1A,2,3,4:端子、10:本体部、11:基部、12,13:はんだ付け部、14,15:プレスフィット部、20:接点部、21:基部、21a,21b:端部、21c:下端面、22R,22L:弾性腕、22a:側端面、23:対向面、24:空間、30:連結部、30a,30b:端部、50:ハウジング、50a:端子収容室、50b:スロット、50c:溝、50d:開口、51:内壁側面(内壁面)、52:内壁底面(内壁面)、100:コネクタ、200:回路基板(接続対象)、200a:スルーホール(貫通孔)、201:導体パターン、300:相手端子、D1:第1方向、Dt:板厚方向、Dw:幅方向、Z1,Z2:中心軸、L1:基部の第1方向における長さ、L2:連結部の第1方向における長さ、t1,t2,t3:板厚、A:矢印、C1,C2:隙間。

Claims (11)

  1. 導電性の板状部材が折り曲げられて形成されている端子であって、
    前記端子の接続対象に固定される本体部と、
    基部と、前記基部から第1方向に延びると共に弾性を有する一対の弾性腕と、を有し、前記弾性腕が相手端子を挟むことで、前記接続対象の導体部分と前記相手端子とを電気的に接続する接点部と、
    前記本体部と前記接点部とを、前記第1方向と直交する第2方向において相互に離して連結する連結部と、
    を備え、
    前記連結部の少なくとも一部は、前記基部の板厚方向に凸となるように湾曲されている、端子。
  2. 前記基部の前記第1方向における長さは、前記連結部の前記第1方向における長さよりも長い、請求項1に記載の端子。
  3. 前記第1方向において、前記弾性腕に近い方の前記基部の端部は、
    前記第1方向において、前記弾性腕に近い方の前記連結部の端部の位置よりも、前記第1方向において、前記弾性腕に近い位置に配置されている、請求項1又は2に記載の端子。
  4. 前記連結部の板厚は、前記本体部の板厚よりも薄い、請求項1から3のいずれか一項に記載の端子。
  5. 前記連結部の板厚は、前記接点部の板厚よりも薄い、請求項1から4のいずれか一項に記載の端子。
  6. 前記第1方向において、前記弾性腕から遠い方の前記基部の端部は、
    前記第1方向において、前記弾性腕から遠い方の前記連結部の端部の位置よりも、前記第1方向において、前記弾性腕から遠い位置に配置されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の端子。
  7. 前記接続対象は、回路基板であり、
    前記本体部は、先端が折り曲げられて前記回路基板に配置されると共に、はんだ付けによって前記回路基板に固定されるはんだ付け部を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の端子。
  8. 前記接続対象は、貫通孔が形成されている回路基板であり、
    前記本体部は、前記貫通孔に挿入されると共に、はんだ付けによって前記回路基板に固定されるはんだ付け部を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の端子。
  9. 前記接続対象は、貫通孔が形成されている回路基板であり、
    前記本体部は、前記貫通孔に挿入されると共に、前記貫通孔の内面に接触するプレスフィット部を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の端子。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の端子と、
    絶縁性の素材から形成されていると共に、前記端子を収容するハウジングと、
    を備える、コネクタ。
  11. 前記ハウジングには、前記端子が収容される端子収容室が形成され、
    前記端子収容室に前記端子が収容された場合に、前記弾性腕と前記端子収容室の内壁面との間に隙間が形成されると共に、前記基部と前記端子収容室の内壁面との間に隙間が形成される、請求項10に記載のコネクタ。
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