JP2021006340A - 遠心分離方式を取り入れたサイクロン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】切粉の微細粒子(1〜5ミクロン)が分別できる、サイクロン装置の提供。【解決手段】微細切粉等異物を分離するため外部からの処理液(汚液)を導入口6aから取り入れ、回転羽根12の上部では負圧が発生している回転軸5周辺の第1羽根上に落下させ、ここから強い遠心力で処理液を周面方向壁面に押しあてながら回転降下させ、回転羽根下部では異物を効率的に下方へ沈下させ、液は上方から下方へ、下方から上方へと発生する渦流を回転軸に取り付けた整流板(整流羽根)13で効率よく整理し、中心部の清澄液を外部に排出するため、回転軸に中空通路50を設け、さらに水平方向の穴を設けて外部へ送る方法を確立でき、微細切粉を分離できる。【選択図】図1

Description

本発明は、従来の(遠心分離機方式)サイクロン装置を改良し、いままで分別が難しかった切粉の微細粒子(1〜5ミクロン)が分別できる装置と、サイクロン方法に関する。
従来のサイクロン装置は、サイクロン装置に外部から汚液を注入し、ポンプで装置の周面方向(内壁面)に圧力をかけて回転させ、その時発生する遠心力で周壁に集まる異物は回転しながら下方へ落下する構造であり、圧力を強くしても分別できる粒子は粗く、例えば、10〜20ミクロン程度であった。
また、文献(1)では、円筒ケーシングの周壁に導入された切削加工の研削液(旋回流)に、旋回エネルギーを与えるケーシングの軸方向に向かって、長い羽根を付設した構造である(特開2009−018278号公報)。しかし、この発明は、ケーシングの軸方向の略全体に羽根を有することで、分離領液が狭くなり、効率化の点で改良が考えられる。
さらに、文献(2)では、インペラとガイド要素の協働で、スラリーを過圧に曝して、旋回流を強める構造とし、分離チャンバーの入口側にステータ手段を付設する(特表2000−508968号公報)。しかし、この発明は、取付板より延設した先端部を備えたインペラと、整流を意図するクロス形態のインペラの組み合わせであり、水性スラリーに過度の旋回流を付与することから、フロックの生成と、泡の発生が顕著となり易く、溶液の再利用に問題が発生する可能性が考えられる。
特開2009−018278号公報 特表2000−508968号公報
従来のサイクロン方式は比較的簡単な構造で安価であり一般的に広く採用されている。また文献(1)・(2)を含めて、さらに細かな粒子(1〜5ミクロン)まで分別できる装置が望まれている。
上記に鑑み、本発明は、第1羽根(遠心羽根)・整流板(整流羽根)を設け、第1羽根は、軸心の放射方向に対し、偏倚し、かつ第1羽根を外部からの動力で高速回転させ、横に広がる遠心力を利用して切削加工液を、ケーシング本体周壁に強く押付け、かつ整流板で、整流しながら、順次、高速で回転落下させることで、従来取れなかった微粒子を固液分離することを意図する。また、溶液の再利用を阻害する泡発生がなく、問題がない遠心分離装置(サイクロン装置)を提供できる。
請求項1の発明は、入口を備えた導入通路、及び出口を備えたプール室を上部に備えたケーシング本体(サイクロン本体)と、このケーシング本体の上部室に設けた第1羽根、及び整流板と、ケーシング本体の上部室と下部室に跨る遠心領域と、ケーシング本体の上部室に垂下した清澄液を導く中空通路を備えた回転軸と、この回転軸に開設し、かつ中空通路に繋がる開口と、該回転軸を駆動する駆動部と、で構成した遠心分離方式を取り入れたサイクロン装置である。
請求項2の発明は、クーラント液(処理液)が、サイクロン装置の上部室内の中心近傍、即ち、回転軸に向かって、かつ第1羽根の中心近傍に向かって流れるように、導入通路には、下向き傾斜通路を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遠心分離方式を取り入れたサイクロン装置である。
請求項3の発明は、第1羽根、及び整流板を支持する回転板を、回転軸に設け、回転板の矢印の方向への高速回転を介して、第1羽根(回転板の上面)の中心近傍に発生する負圧領域と、さらに第1羽根の外周方向へ向かって(回転板の上面において、ケーシング本体の内周壁『円周壁』に向かって)強く発生する遠心領域とをそれぞれ備えていることを特徴とする遠心分離方式を取り入れたサイクロン装置である。
請求項4の発明は、図2、図3のように、回転板の上面端に、上向きに取り付けた第1羽根の角度は、回転板の放射方向に対して約30°〜45°で、望ましくは、30°の偏倚角度として取付けることを特徴とする遠心分離方式を取り入れたサイクロン装置である。
請求項5の発明は、上部室(分離室内部)の部屋は、回転板を境とし、遠心部(第1羽根による)と分離部(整流板による)に区分し、上側の遠心部(負圧領域)では、異物を、中心近傍に集め、及び分離部(遠心領域)では、中心近傍へ集まった異物を遠心力の働きで、内周壁に向かって放射方向へ飛ばすことを特徴とする遠心分離方式を取り入れたサイクロン装置である。
請求項6の発明は、図2、図3のように回転板の下側では上方から降りてきた第1処理液が旋回しながら内周壁を、こするように下方へ導かれ、さらに下方まで行った第1処理液は、再度上昇するとともに、この時発生した渦流を、大きな曲面形態のついた整流板で整流し、再度下方へ流すことを特徴とする遠心分離方式を取り入れたサイクロン装置である。
請求項7の発明は、分離室内の分離効率を上げるため、分離室内の上部室の内周壁を下開きのテーパー状に拡開し、かつ緩い角度を設けることで、第1羽根で内周壁に飛ばした第1処理液、及び/又は、異物(スラッジ)のスムーズな下降を図ることを特徴とする遠心分離方式を取り入れたサイクロン装置である。
請求項8の発明は、第1羽根の回転軸の中空通路に穴をあけ、この中を分離された清澄液(クリーン液)が通り、回転軸に対して直角方向に開けた出口通路を通り、プール室に一旦放出され、プール室の横側に開けられた穴を通って外部に流す構造とすることを特徴とする遠心分離方式を取り入れたサイクロン装置である。
請求項9の発明は、図6の如く、モータの回転数をインバーター制御で分級できる構想を採用することで、例えば、50ミクロンで分級したい場合の回転数とか、20ミクロンで分級したい場合の回転数を予め割り出し、この割り出し回転数を、制御機構に学習入力し、この制御機構への学習入力に基づく指令を基にし、必要とする分級精度を確保し、回転数を自動制御するサイクロン方法である。
本発明のサイクロン装置の全体の断面図である。 本発明の回転羽根の上面図である。 本発明の回転羽根の側面図である。 本発明のアンギュラベアリングの組み合わせ図である。 本発明の実施例を示す。 本発明の回転軸の回転数を制御し、分級を自動制御する方法である。 本発明の別の実施例を示す。
以下、本発明の遠心分離機方式サイクロン装置について図を参照して説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
図1に示した如く、本発明のサイクロン装置は、上面が閉塞されたケーシング本体1の上面外側にはプーリー2を備えてあり、プーリー2は、自身に装着されたベルト3を介してモータ4に連結されている。プーリー2には、回転軸5が垂下されていて、この回転軸5は、ケーシング本体1の上部より上部室100に至り、ケーシング本体1は、上側より下側に向かって、入口6aと、傾斜通路6bとを備えた導入通路6と、この導入通路6に対峙する出口7aを備えた出口通路7と、回転板8とを備えている。そして、回転軸5には中空通路50が開設されており、この中空通路50の上端は、出口通路7に至り、かつ中空通路50に設けた開口51は、出口通路7に繋がる。
従って、回転軸5の中空通路50を上昇した第2処理液(清澄処理液)は、中空通路50に繋がる、回転軸5の上部にある開口51を経由し、当該回転軸5の外壁52とケーシング本体1の内周壁102(図示しないが、周壁も可能)で形成されたプール室103に、一旦入り、その後、出口通路7の出口7aより配管40を経由して貯留タンク41に導かれる。
尚、回転軸5は、上下対のベアリング9、9を介在してケーシング本体1の上部に垂下されている。また、上部室100は導入通路6と前記プール室103で区画されている。
図中10は回転軸5の下側に外嵌されたカラーで、このカラー10には回転板8が支持されており、図1に図示するように回転板8は、回転軸5に固止されている。従って、回転板8は回転軸5の回転と同期する。
この回転板8の上面8aには、図2と図3に示す第1羽根12が複数枚設けられる。この第1羽根12は、平面視して、湾曲形状で、かつ上面8aを基点として、上方に向かってテーパー形状とし、攪拌効率を図る。また、ケーシング本体1の上部に向かって、渦巻流を発生させつつ、ケーシング本体1の内周面と回転板8との隙間より、(イ)から(ロ)に向かって下方に導く。そして、円周方向の先端部12aが、平面視して放射線方向に略30°〜45°偏倚した位置関係であって、回転方向に向かって、先端部12aが遅れて回る構想を採用し、処理液に遠心力を与え易い特性を備える。また、第1羽根12は回転板8の円周方向に偏って設けられている(回転板8の中心部位に、第1羽根12を取付けない)。上面8aを面8a1とする。従って、導入通路6より供給される処理液は、傾斜通路6bを利用して回転板8の負圧領域800に落ちる。この負圧領域800に、処理液を流し落とすことで、処理液に、より遠心力を与え易い特性を備える。尚、8bは回転板8の中心に設けた、回転軸8用の穴である。
尚、図中13は整流板で、回転板8の下面8cに垂下されており、整流板13は、上部室100の裾野まで達する。整流板13は、下向きに萎む形態で、所謂、半截漏斗形状羽根体であり、傾斜面1300が曲面形態1301を示しており、回転板8に一対か、又は複数枚設けられている。この整流板13には、第1処理液が当たりながら整流されていき、かつケーシング本体1の下部室101に至り、その上方(イ)からの流れと合流して下方(ロ)へと導かれ、この流れが繰り返され、かつ上方(イ)と下方(ロ)に回転しながら、順次、奇麗になって清澄液となり、前述の如く、出口通路7の出口7aより配管40を経由して貯留タンク41に導かれる。前述の処理液の動きの中で、傾斜面1300、及び/又は、曲面形態1301は、第1処理液に当たり、かつケーシング本体1の内周壁102に向かって飛ばされる。この流れに、上部室100からの流れも合流されて、下部室101に流下する。何れにしても、ケーシング本体1内の処理液の流れと流下の繰り返しである。
上部室100と下部室101は、上部室100の裾野の最大内周壁と、下部室101の天井開口部(繋がり部)の最大内周壁が繋がり、その姿は、図1を横にした際に、例えば、鯉のぼりの様相を呈しており、それぞれの最大内周壁で遠心分離効果が期待できる。そして、下部室101の最大内周壁から収れん部位(裾野)に至る緩やかな絞り形態を利用し、比重分離の効果を図ることと、矢印の如く、清澄液の上昇を図ること等が特徴である。そして、図1の如く、容積比で、上部室100<下部室101で、望ましきは、1<2とする。理由は、比重差の沈降分離を確保するための手段である。
続いて、処理液の動きを説明すると、例えば、切削加工液(処理液)は、外部タンクからポンプ42でケーシング本体1内に圧入される。この一例では、導入通路6→傾斜通路6bより、下向きで、かつ軸心方向に向かって、開口6cからケーシング本体1の負圧領域800で、かつ第1羽根12の中心近傍に送られる。この第1羽根12と、回転軸5はモータ4からの駆動で高速回転しており、負圧領域800に落下後、さらに処理液は遠心力でケーシング本体1の内周壁102に向かって飛ばされ上部室100内の、ゆるく外側に開いた内周壁102に当たり、上からの圧力で第2処理液は旋回しながら下方(ロ)へ落下し、異物の清澄液はケーシング本体1の中心近傍へ集まる。即ち、サイクロン装置のケーシング本体1内で働く各処理液の遠心力は内周壁102に行くほど強く、遠心領域801となる。また前述の如く、負圧領域800は、ほとんど遠心力は働かない構造である。そのため、異物等を含んだ重い第1・第2処理液はケーシング本体1の内周壁102へ、異物のない清澄液は、ケーシング本体1の中心近傍(負圧領域800)へ集まる。
中心部の清澄液は、下部室101を上昇していき、回転軸5の中空通路50を上部に向かって流れ、回転軸5の開口51より、回転軸5の外壁52とケーシング本体1の内周壁102で形成されたプール室103に、一旦入り、その後、出口通路7の出口7aより配管40を経由して貯留タンク41に導かれる。
尚、第1羽根12の遠心力で上部室100の内周壁102に当たった第1処理液は渦流となって下降し(上部室100の下方(ロ)に向かって流れ)、そして上昇する(上部室100の上方(イ)に向かって流れる)流れと、その後は、前述の如く、整流板13に当たり、その後は、第1処理液は、整流されるとともに、下部室101の上方(イ´)からの流れと合流し、下部室101の下方(ロ´)へと導かれる。この流れを繰り返して第1処理液は清澄液となり、下部室101の上方(イ¨)の中央部に収れんされた清澄液は、前述の如く、回転軸5の中空通路50等と、開口51を経由して外部へ送られる。
下方(ロ)へ沈下した異物43を含んだ廃液は下部円錐体(図示しない)に当たりながら分離して異物43のみとなり一旦異物貯留室44へ蓄積されるが、適時この下側にあるモータバルブ45を開いて廃棄物として処理される。
図6はモータ4の回転数をインバーター制御で分級できる構想(サイクロン方法)である。(ST−1)はスタートであり、ケーシング本体1に処理液が導入される。(ST−2)は回転数を分級する。例えば、50ミクロンで分級したい場合の回転数を始めとして、20ミクロンで分級したい場合の回転数を予め割り出す(各例があり限定されない)。(ST−3)は制御機構(図示しない)に学習入力し、この制御機構への学習入力に基づく指令を基にし、必要とする分級精度を確保する。(ST−4)はモータ4に司令を出す操作である。この操作で、一連の流れが終了する(ST−5)である。その後は、繰り返しである。即ち、請求項6は、モータ4の回転数をインバーター制御で分級し、例えば、50ミクロンで分級したい場合の回転数とか、20ミクロンで分級したい場合の回転数を予め割り出し、この割り出した各回転数を、制御機構に入力し、この制御機構で、必要とする分級精度を確保することで、回転数を自動制御するサイクロン方法を提供し、処理液を処理することも可能である。
本発明は、従来分離できなかった微細な1〜5ミクロン程度の小さな微粒子も回転羽根を利用して液全体に大きな遠心力を外部からの動力で発生するので今までフィルターなどでしか処理できなかった微細粒子も本装置で分離できるようになり、ランニングコストがほとんどかからず大変経済的に利用可能となる。特に工作機械で使用される切粉を含むクーラント液とか、研削盤で発生した砥粒、研削切粉(粒子)、ガラス研磨粒子を含む処理液の分離等多くの産業機械に使用できる。
本発明の効果は、凡そ、1〜5ミクロン程度の微細切粉の分離はいままで非常に難しく、凝集、遠心分離機、フィルターなどで処理していたが運転コストが高く、本機の導入によりこれらは不要になり安価に解決できる。また、微小な異物を含んだ液は腐敗が早く、こまめに液を交換する必要があるが、本発明のサイクロン装置の導入により液寿命の延長が見込まれコストの削減に寄与できる。
1 ケーシング本体
100 上部室
101 下部室
102 内周壁
103 プール室
104 壁
2 プーリー
3 ベルト
4 モータ
5 回転軸
50 中空通路
51 開口
52 外壁
6 導入通路
6a 入口
6b 傾斜通路
6c 開口
7 出口通路
7a 出口
8 回転板
8a 上面
8a1 面
8b 穴
8c 下面
800 負圧領域
801 遠心領域
9 ベアリング
10 カラー
12 第1羽根
12a 先端部
13 整流板
1300 傾斜面
1301 曲面形態
21c 下面
40 配管
41 貯留タンク
42 ポンプ
43 異物
44 異物貯留室
45 モータバルブ
本発明は、従来の(遠心分離機方式)サイクロン装置を改良し、いままで分別が難しかった切粉の微細粒子(1〜5μm)が分別できる装置に関する。
従来のサイクロン装置は、サイクロン装置に外部から汚液を注入し、ポンプで装置の周面方向(内壁面)に圧力をかけて回転させ、その時発生する遠心力で周壁に集まる異物は回転しながら下方へ落下する構造であり、圧力を強くしても分別できる粒子は粗く、例えば、10〜20μm程度であった。
従来のサイクロン方式は比較的簡単な構造で安価であり一般的に広く採用されている。また文献(1)・(2)を含めて、さらに細かな粒子(1〜5μm)まで分別できる装置が望まれている。
請求項1の発明は、入口を備えた導入通路、及び出口を備えたプール室を上部に備えたケーシング本体(サイクロン本体)と、このケーシング本体の上部室に設けた第1羽根、及び整流板と、ケーシング本体の上部室と下部室に跨る遠心領域と、ケーシング本体の上部室に垂下した清澄液を導く中空通路を備えた回転軸と、この回転軸に開設し、かつ中空通路に繋がる開口と、該回転軸を駆動する駆動部と、で構成し
第1羽根、及び整流板を支持する回転板を、回転軸に設け、この回転板の平面視して反時計回り方向への高速回転を介して、回転板の上面に設けた第1羽根の中心近傍に発生する負圧領域と、さらにこの第1羽根の外周方向へ向かって(第1羽根が設けられた回転板の上面において、ケーシング本体の内周壁に向かって)発生する遠心領域とをそれぞれ備えていることを特徴とする遠心分離方式を取り入れたサイクロン装置である。
請求項の発明は、図2、図3のように、回転板の上面端に、上向きに取り付けた第1羽根の角度は、回転板の放射方向に対して30°〜45°の偏倚角度として取付けることを特徴とする遠心分離方式を取り入れたサイクロン装置である。
請求項の発明は、上部室(分離室内部)の部屋は、回転板を境とし、第1羽根による遠心部整流板による分離部に区分し、上側の遠心部では、異物を、中心近傍に集め、及び分離部では、中心近傍へ集まった異物を遠心力の働きで、内周壁に向かって放射方向へ飛ばすことを特徴とする遠心分離方式を取り入れたサイクロン装置である。
請求項の発明は、図2、図3のように回転板の下側では上方から降りてきた第1処理液が旋回しながら内周壁を、こするように下方へ導かれ、さらに下方まで行った第1処理液は、再度上昇するとともに、この時発生した渦流を、大きな曲面形態のついた整流板で整流し、再度下方へ流すことを特徴とする遠心分離方式を取り入れたサイクロン装置である。
請求項の発明は、分離室内の分離効率を上げるため、分離室内の上部室の内周壁を下開きのテーパー状に拡開することで、第1羽根で内周壁に飛ばした第1処理液、及び/又は、異物(スラッジ)のスムーズな下降を図ることを特徴とする遠心分離方式を取り入れたサイクロン装置である。
請求項の発明は、第1羽根の回転軸の中空通路に穴をあけ、この中を分離された清澄液(クリーン液)が通り、回転軸に開設した開口より、プール室に一旦放出され、プール室の側壁に開設された、出口を備えた出口通路を通って外部に流す構造とすることを特徴とする遠心分離方式を取り入れたサイクロン装置である。
上部室100と下部室101は、上部室100の裾野の最大内周壁と、下部室101の天井開口部(繋がり部)の最大内周壁が繋がり、その姿は、図1を横にした際に、例えば、鯉のぼりの様相を呈しており、それぞれの最大内周壁で遠心分離効果が期待できる。そして、下部室101の最大内周壁から収れん部位(裾野)に至る緩やかな絞り形態を利用し、比重分離の効果を図ることと、矢印の如く、清澄液の上昇を図ること等が特徴である。そして、図1の如く、容積は、上部室100<下部室101で、望ましき容積比は、1:2とする。理由は、比重差の沈降分離を確保するための手段である。
尚、第1羽根12の遠心力で上部室100の内周壁102に当たった第1処理液は渦流となって下降し(上部室100の下方(ロ)に向かって流れ)、そして上昇する(上部室100の上方(イ)に向かって流れる)流れと、その後は、前述の如く、整流板13に当たり、その後、第1処理液は、整流されるとともに、下部室101の上方(イ´)からの流れと合流し、下部室101の下方(ロ´)へと導かれる。この流れを繰り返して第1処理液は清澄液となり、下部室101の上方(イ¨)の中央部に収れんされた清澄液は、前述の如く、回転軸5の中空通路50等と、開口51を経由して外部へ送られる。
図6はモータ4の回転数をインバーター制御で分級できる構想(サイクロン方法)である。(ST−1)はスタートであり、ケーシング本体1に処理液が導入される。(ST−2)は回転数を分級する。例えば、50μmで分級したい場合の回転数を始めとして、20μmで分級したい場合の回転数を予め割り出す(各例があり限定されない)。(ST−3)は制御機構(図示しない)に学習入力し、この制御機構への学習入力に基づく指令を基にし、必要とする分級精度を確保する。(ST−4)はモータ4に司令を出す操作である。この操作で、一連の流れが終了する(ST−5)である。その後は、繰り返しである。即ち、請求項6は、モータ4の回転数をインバーター制御で分級し、例えば、50μmで分級したい場合の回転数とか、20μmで分級したい場合の回転数を予め割り出し、この割り出した各回転数を、制御機構に入力し、この制御機構で、必要とする分級精度を確保することで、回転数を自動制御するサイクロン方法を提供し、処理液を処理することも可能である。
本発明は、従来分離できなかった微細な1〜5μm程度の小さな微粒子も回転羽根を利用して液全体に大きな遠心力を外部からの動力で発生するので今までフィルターなどでしか処理できなかった微細粒子も本装置で分離できるようになり、ランニングコストがほとんどかからず大変経済的に利用可能となる。特に工作機械で使用される切粉を含むクーラント液とか、研削盤で発生した砥粒、研削切粉(粒子)、ガラス研磨粒子を含む処理液の分離等多くの産業機械に使用できる。
本発明の効果は、凡そ、1〜5μm程度の微細切粉の分離はいままで非常に難しく、凝集、遠心分離機、フィルターなどで処理していたが運転コストが高く、本機の導入によりこれらは不要になり安価に解決できる。また、微小な異物を含んだ液は腐敗が早く、こまめに液を交換する必要があるが、本発明のサイクロン装置の導入により液寿命の延長が見込まれコストの削減に寄与できる。

Claims (9)

  1. 入口を備えた導入通路、及び出口を備えたプール室を上部に備えたケーシング本体(サイクロン本体)と、このケーシング本体の上部室に設けた第1羽根、及び整流板と、前記ケーシング本体の上部室と下部室に跨る遠心領域と、前記ケーシング本体の上部室に垂下した清澄液を導く中空通路を備えた回転軸と、この回転軸に開設し、かつ前記中空通路に繋がる開口と、該回転軸を駆動する駆動部と、で構成した遠心分離方式を取り入れたサイクロン装置。
  2. クーラント液(処理液)が、前記サイクロン装置の前記上部室内の中心近傍、即ち、前記回転軸に向かって、かつ前記第1羽根の中心近傍に向かって流れるように、前記導入通路には、下向き傾斜通路を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遠心分離方式を取り入れたサイクロン装置。
  3. 前記第1羽根、及び前記整流板を支持する回転板を、前記回転軸に設け、この回転板の矢印の方向への高速回転を介して、前記第1羽根(回転板の上面)の中心近傍に発生する負圧領域と、さらにこの第1羽根の外周方向へ向かって(この回転板の上面において、前記ケーシング本体の内周壁に向かって)強く発生する前記遠心領域とをそれぞれ備えていることを特徴とする請求項1に記載の遠心分離方式を取り入れたサイクロン装置。
  4. 前記回転板の上面端に、上向きに取り付けた前記第1羽根の角度は、前記回転板の放射方向に対して約30°〜45°で、望ましくは、30°の偏倚角度として取付けることを特徴とする請求項3に記載の遠心分離方式を取り入れたサイクロン装置。
  5. 前記上部室(分離室内部)の部屋は、前記回転板を境とし、遠心部(第1羽根による)と分離部(整流板による)に区分し、上側の前記遠心部(前記負圧領域)では、異物を、中心近傍に集め、及び前記分離部(前記遠心領域)では、中心近傍へ集まった異物を遠心力の働きで、前記内周壁に向かって放射方向へ飛ばすことを特徴とする請求項3に記載の遠心分離方式を取り入れたサイクロン装置。
  6. 前記回転板の下側では上方から降りてきた第1処理液が旋回しながら前記内周壁を、こするように下方へ導かれ、さらに下方まで行った前記第1処理液は、再度上昇するとともに、この時発生した渦流を、大きな曲面形態のついた前記整流板で整流し、再度下方へ流すことを特徴とする請求項3に記載の遠心分離方式を取り入れたサイクロン装置。
  7. 前記分離室内の分離効率を上げるため、この分離室内の前記上部室の前記内周壁を下開きのテーパー状に拡開し、かつ緩い角度を設けることで、前記第1羽根で前記内周壁に飛ばした前記第1処理液、及び/又は、前記異物(スラッジ)のスムーズな下降を図ることを特徴とする請求項5及び6に記載の遠心分離方式を取り入れたサイクロン装置。
  8. 前記第1羽根の前記回転軸の前記中空通路に穴をあけ、この中を分離された前記清澄液(クリーン液)が通り、この回転軸に対して直角方向に開けた前記出口通路を通り、前記プール室に一旦放出され、このプール室の横側に開けられた穴を通って外部に流す構造とすることを特徴とする請求項5に記載の遠心分離方式を取り入れたサイクロン装置。
  9. 前記モータの回転数をインバーター制御で分級できる構想を採用し、50ミクロンで分級したい場合の回転数とか、20ミクロンで分級したい場合の回転数を予め割り出し、この割り出し回転数を、制御機構に学習入力し、学習入力し、この制御機構への学習入力に基づく指令を基にし、必要とする分級精度を確保し、回転数を自動制御するサイクロン方法。
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