JP2021004973A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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【課題】高拡大倍率の虚像の視認性を向上させる。【解決手段】ヘッドアップディスプレイ装置10は、フライアイレンズ24の第1領域24aまたは第2領域24bを選択的に遮蔽するシャッタ28と、フライアイレンズ24の第1領域24aから出射する第1照明光束を重畳した第1照明光56aを変調して左目用表示光52Lを生成し、フライアイレンズの第2領域24bから出射する第2照明光束を重畳した第2照明光を変調して右目用表示光を生成する表示部14と、表示用画像に第1歪曲補正処理を施して左目用画像を生成し、表示用画像に第1歪曲補正処理とは異なる第2歪曲補正処理を施して右目用画像を生成する画像処理部42と、第1照明光56aの生成時に表示部14に左目用画像を表示させ、第2照明光の生成時に表示部14に右目用画像を表示させる表示制御部46と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置に関する。
近年、車両用表示装置としてヘッドアップディスプレイ装置が用いられることがある。ヘッドアップディスプレイ装置は、画像表示光を車両のウインドシールドなどに投射し、画像表示光に基づく虚像を車外の風景に重畳して表示する。左目用と右目用の画像表示光を別々に生成することで立体像を提示する装置も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−10418号公報
虚像の表示サイズをより大きくするために、画像表示光を投射する投射光学系の拡大倍率を高めることが求められている。しかしながら、投射光学系の拡大倍率を高めると、光学系で生じる歪曲収差等に起因して虚像がより歪んで見えてしまう。また、左右で見え方の異なる歪曲収差が発生することで、左右の目のそれぞれで視認される虚像を同一像として認識することが困難となり、視覚疲労を生じさせるおそれがある。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、高拡大倍率の虚像の視認性を向上させることを目的とする。
本発明のある態様のヘッドアップディスプレイ装置は、光源と、光源の出力光を複数の照明光束に分割するフライアイレンズと、フライアイレンズの第1領域または第2領域を選択的に遮蔽するシャッタと、フライアイレンズの第1領域から出射する複数の第1照明光束を重畳して第1照明光を生成し、フライアイレンズの第2領域から出射する複数の第2照明光束を重畳して第2照明光を生成するコンデンサと、第1照明光を変調して左目用表示光を生成し、第2照明光を変調して右目用表示光を生成する表示部と、左目用表示光および右目用表示光を虚像提示板に向けて投射し、虚像提示板にて反射される左目用表示光がアイボックスの左側領域に向かい、右目用表示光がアイボックスの右側領域に向かうようにする凹面鏡と、表示用画像に第1歪曲補正処理を施して左目用画像を生成し、表示用画像に第1歪曲補正処理とは異なる第2歪曲補正処理を施して右目用画像を生成する画像処理部と、第1照明光と第2照明光が交互に生成されるようにシャッタを動作させるシャッタ制御部と、第1照明光の生成時に表示部に左目用画像を表示させ、第2照明光の生成時に表示部に右目用画像を表示させる表示制御部と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、高拡大倍率の虚像の視認性を向上できる。
実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の構成を模式的に示す図である。 図2(a)〜(c)は、表示光の光路を模式的に示す図である。 図3(a)〜(e)は、比較例において表示部に表示される画像と、画像に基づいて提示される虚像とを模式的に示す図である。 図4(a)〜(e)は、本実施の形態において表示部に表示される画像と、画像に基づいて提示される虚像とを模式的に示す図である。 実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の構成を詳細に示す図である。 実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の構成を詳細に示す図である。 図7(a)〜(c)は、フライアイレンズおよびシャッタの構成を模式的に示す正面図である。 図8(a)〜(c)は、実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ装置が奏する作用効果を示す図である。 図9(a)〜(c)は、実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ装置が奏する作用効果を示す図である。 別の実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の構成を詳細に示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。かかる実施の形態に示す具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ装置10の構成を模式的に示す図である。本実施の形態では、移動体の一例である車両60のダッシュボード内にヘッドアップディスプレイ装置10が設置される。ヘッドアップディスプレイ装置10は、虚像提示板であるウインドシールド62に表示光52を投射し、車両60の進行方向(図1の右方向)の前方に虚像50を提示する。運転者などのユーザ70は、ウインドシールド62を介して現実の風景に重畳される虚像50を視認できる。そのため、ユーザ70は、車両の走行中に視線をほとんど動かすことなく虚像50に示される情報を得ることができる。図1において、車両60の進行方向(前後方向)をz方向、車両60の天地方向(上下方向)をy方向、車両60の左右方向をx方向としている。
虚像50は、例えば、ユーザ70の前方の2m〜5m程度の距離の位置に提示される。虚像50の表示サイズに対応する画角(FOV;Field Of View)は、例えば、左右方向(水平方向)が約5度であり、上下方向(垂直方向)が約2度である。
ヘッドアップディスプレイ装置10は、照明部12と、表示部14と、凹面鏡16と、制御装置18とを備える。ヘッドアップディスプレイ装置10は、外部装置64と接続されている。
照明部12は、表示部14を照明するための照明光を生成する。照明部12は、LED(Light Emitting Diode)などの光源と、光源から出力される光の強度分布や角度分布を調整して照明光を生成するための光学素子とを有する。
表示部14は、照明光を変調して表示光を生成する。表示部14は、液晶パネルなどの表示素子を含む。表示部14は、制御装置18から送信される画像信号に基づいて、画像信号に対応する表示内容の表示光52を生成する。
凹面鏡16は、表示部14が生成する表示光52を反射してウインドシールド62に向けて投射する。凹面鏡16は、ウインドシールド62にて反射される表示光52がユーザ70の目72が位置するアイボックス76に向かうように表示光52を投射する。これにより、ユーザ70は、表示光52に基づく虚像50を視認できる。凹面鏡16は、表示光52に基づく画像を拡大してユーザ70に提示するよう構成され、例えば、表示部14に表示される画像を0.6倍以上の倍率で拡大するよう構成される。凹面鏡16の反射面は、非球面などの自由曲面で構成される。
制御装置18は、表示用画像を生成し、表示用画像に対応する虚像50が提示されるように照明部12および表示部14の動作を制御する。制御装置18は、外部装置64と接続されており、例えば、外部装置64からの情報に基づいて表示用画像を生成する。
外部装置64は、虚像50として表示される表示用画像の元データを生成する装置である。外部装置64は、例えば、車両60の電子制御ユニット(ECU;Electronic Control Unit)や、ナビゲーション装置、携帯電話やスマートフォン、タブレットといったモバイル装置などである。外部装置64は、虚像50の表示に必要な画像データ、画像データの内容や種別を示す情報、車両60の速度や現在位置といった車両60に関する情報を制御装置18に送信する。
図2(a)〜(c)は、表示光52C,52L,52Rの光路を模式的に示す図である。図2(a)〜(c)では、車両60の上側から見たヘッドアップディスプレイ装置10の構成を示しており、分かりやすさのために照明部12とウインドシールド62を省略している。図2(a)〜(c)のそれぞれに示される表示光52C,52L,52Rは、表示部14を出射し、凹面鏡16およびウインドシールド62(不図示)にて反射された後、アイボックス76に向かう。
アイボックス76は、ヘッドアップディスプレイ装置10により提示される虚像50が視認可能となる範囲である。アイボックス76は、ユーザ70の左目72Lおよび右目72Rを包含するように左右方向(x方向)に長く設定される。アイボックス76の左右方向の長さは、例えばユーザ70の両目72L,72Rの瞳孔間隔の2倍程度に設定される。両目72L,72Rの瞳孔間隔は個人差があるが、一般的には60mm〜70mm程度である。アイボックス76の左右方向の長さは、例えば120mm〜130mm程度に設定される。図2(a)〜(c)に示される通常の使用態様であれば、アイボックス76の右側領域76Rにユーザ70の右目72Rが位置し、アイボックス76の左側領域76Lにユーザの左目72Lが位置する。
図2(a)は、アイボックス76の中心76Cに向かう中央表示光52Cの光路を模式的に示している。中央表示光52Cは、矢印Cで示されるようにヘッドアップディスプレイ装置10の光学系の光軸54に沿って出射される表示光である。光軸54は、表示部14の中心14Cから出射してアイボックス76の中心76Cに向かう光路として定義される。凹面鏡16は、光軸54に対して左右方向(x方向)に対称な形状となるよう構成され、中央表示光52Cは、凹面鏡16の中心16Cまたはその近傍にて反射される。中央表示光52Cは、アイボックス76の中心76Cに向けて投射されるため、図2(a)に示される通常の使用態様であれば、ユーザ70の両目72L,72Rのいずれにも中央表示光52Cは入射しない。その結果、中央表示光52Cに基づく虚像50Cはユーザ70に視認されない。
図2(b)は、アイボックス76の左側領域76Lに向かう左目用表示光52Lの光路を模式的に示している。左目用表示光52Lは、矢印Lで示されるように、光軸54に対して斜めに出射される表示光であり、表示部14の中心14Cから左寄りに出射される。そのため、左目用表示光52Lは、凹面鏡16の中心16Cから左方向にずれた位置16Lまたはその近傍にて反射される。左目用表示光52Lは、ユーザ70の左目72Lに入射することで、左目用表示光52Lに基づく左目用虚像50Lがユーザ70に視認される。
図2(c)は、アイボックス76の右側領域76Rに向かう右目用表示光52Rの光路を模式的に示している。右目用表示光52Rは、矢印Rで示されるように、光軸54に対して斜めに出射される表示光であり、表示部14の中心14Cから右寄りに出射される。そのため、右目用表示光52Rは、凹面鏡16の中心16Cから右方向にずれた位置16Rまたはその近傍にて反射される。右目用表示光52Rは、ユーザ70の右目72Rに入射することで、右目用表示光52Rに基づく右目用虚像50Rがユーザ70に視認される。
図2(a)〜(c)に示される各虚像50C,50L,50Rには、各表示光52C,52L,52Rが凹面鏡16で反射されることに起因する歪み(例えば、ディストーションまたは歪曲収差)が発生しうる。凹面鏡16により発生する歪み量は、凹面鏡16の中心16Cからより離れた位置で表示光が反射されることにより増加しうる。したがって、左目用虚像50Lや右目用虚像50Rの歪みは、中央表示光52Cにより表示される中央虚像50Cの歪みに比べて大きくなる。
また、左目用虚像50Lや右目用虚像50Rでは左右方向において非対称な歪みが発生しうる。例えば、図2(b)に示す左目用虚像50Lの場合、表示部14の左端14Lから出射する表示光は、表示部14の中心14Cから出射する表示光に比べて凹面鏡16の中心16Cから左方向により遠い位置16LLで反射されるため、左目用虚像50Lの左端での歪み量が大きくなる。逆に、図2(c)に示す右目用虚像50Rの場合、表示部14の右端14Rから出射する表示光は、表示部14の中心14Cから出射する表示光に比べて凹面鏡16の中心16Cから右方向により遠い位置16RRで反射されるため、右目用虚像50Rの右端での歪み量が大きくなる。
図3(a)〜(e)は、比較例において表示部14に表示される表示用画像140と、表示用画像140に基づいて提示される虚像150L,150C,150R,150とを模式的に示す図である。図3(a)は、表示部14に表示される表示用画像140の一例を示し、上下方向の直線と左右方向の直線とが等間隔に配置された格子状のテストパターンを示す。図3(b)〜(d)は、図3(a)の表示用画像140を表示部14に表示させたときに提示される左目用虚像150L、中央虚像150C、右目用虚像150Rおよびを示す。図3(e)は、両目で見たときの虚像150を示す。
図3(c)に示す中央虚像150Cは、図2(a)の中央表示光52Cに基づく中央虚像50Cに対応し、凹面鏡16による歪曲収差の影響があまり見られない。図3(b)に示す左目用虚像150Lは、図2(b)の左目用表示光52Lに基づく左目用虚像50Lに対応し、左右方向に非対称な歪曲収差が見られる。左目用虚像150Lでは、虚像の左側における歪みが相対的に大きい。図3(d)に示す右目用虚像150Rは、図2(c)の右目用表示光52Rに基づく右目用虚像50Rに対応し、凹面鏡16による歪曲収差の影響が見られる。右目用虚像150Rでは、左目用虚像150Lとは逆に虚像の右側における歪みが相対的に大きい。したがって、左目用虚像150Lおよび右目用虚像150Rでは、左右方向において互いに逆の歪曲収差が発生していると言える。
図3(e)は、表示用画像140を表示部14に表示させたときにユーザ70が両目で視認する虚像150を模式的に示す。図3(e)は、図3(b)に示す左目用虚像150Lと、図3(d)に示す右目用虚像150Rとを重畳させたものである。図示されるように、左目用虚像150Lと右目用虚像150Rでは、左右で見え方の異なる歪曲収差が発生しているため、両者を融像して同一視することが困難である。このような左目用虚像150Lと右目用虚像150Rを無理して同一視しようとすると、視覚疲労や目眩が生じるおそれがあり好ましくない。
一般的に、両眼視において左目用画像と右目用画像の歪み量の差が5%以上になると、両者を融像して同一視することが困難となる。歪曲収差を抑制するため、凹面鏡16の反射面を非球面などの自由曲面としたり、表示用画像140に対して所定の歪曲補正処理を施したりする対応策が考えられる。しかしながら、凹面鏡16による虚像の拡大倍率を高めるために凹面鏡16の曲率を大きくしようとする場合、左目用虚像150Lと右目用虚像150Rの歪み量の差を5%未満にすることが難しくなる。
そこで、本実施の形態では、表示部14に表示させる表示用画像として、左目用画像と右目用画像を別々に用意し、左目用画像と右目用画像にそれぞれ異なる歪曲補正処理を施すようにする。具体的には、左目用画像に対し、左目用虚像150Lにて生じる歪曲収差を低減または相殺させるための第1歪曲補正処理を施す。また、右目用画像に対して、右目用虚像150Rにて生じる歪曲収差を低減または相殺させるための第2歪曲補正処理を施す。第2歪曲補正処理は、第1歪曲補正処理とは異なる態様の補正処理であり、例えば、第1歪曲補正処理とは補正量が左右方向において逆となるような補正処理である。
図4(a)〜(e)は、本実施の形態において表示部14に表示される画像40L,40Rと、画像40L,40Rに基づいて提示される虚像50L,50R,50とを模式的に示す図である。図4(a)は、表示部14に表示させる左目用画像40Lを模式的に示し、図3(a)の表示用画像140に対して第1歪曲補正処理を施した画像である。左目用画像40Lでは、例えば、画像の左端における補正量が最大となるように左右方向に非対称な歪曲補正処理が施されている。図4(b)は、表示部14に表示させる右目用画像40Rを模式的に示し、図3(a)の表示用画像140に対して第2歪曲補正処理が施した画像である。右目用画像40Rでは、例えば、画像の右端における補正量が最大となるように左右方向に非対称な歪曲補正処理が施されている。
図4(c)は、表示部14に左目用画像40Lを表示させたときに、左目用表示光52Lに提示される左目用虚像50Lを模式的に示す。図示されるように、左目用画像40Lに第1歪曲補正処理を施すことで、凹面鏡16にて生じる歪曲収差が低減または相殺され、図3(a)に示す表示用画像140と同等に見える左目用虚像50Lを提示できる。図4(d)は、表示部14に右目用画像40Rを表示させたときに、右目用表示光52Rにより提示される右目用虚像50Rを模式的に示す。図示されるように、右目用画像40Rに第2歪曲補正処理を施すことで、凹面鏡16にて生じる歪曲収差が低減または相殺され、図3(a)に示す表示用画像140と同等に見える右目用虚像50Rを提示できる。
図4(e)は、図4(c)の左目用虚像50Lと図4(d)の右目用虚像50Rが提示されるときにユーザ70が両目で視認する虚像50を模式的に示す。図4(e)は、図4(c)に示す左目用虚像50Lと、図4(d)に示す右目用虚像50Rとを重畳させたものである。図示されるように、左目用虚像50Lと右目用虚像50Rがほぼ同等に見えるため、両者を融像して同一視することが容易となる。本実施の形態では、このような虚像50を提示することで、視覚疲労や目眩の発生を防止し、虚像50の視認性を向上させることができる。
つづいて、図4(e)に示されるような虚像50を提示するための照明部12および表示部14の光学系の構成について説明する。通常、左目用と右目用で異なる画像を表示させる場合、左目用表示部と右目用表示部を別に用意する必要があるが、表示部を複数設けることはコストの増加につながる。本実施の形態では、一つの表示部14において左目用画像40Lと右目用画像40Rを時分割で交互に表示し、左目用表示光52Lと右目用表示光52Rが時分割で交互に生成されるようにする。また、表示部14に対し、左目用表示光52Lを生成するための第1照明光と、右目用表示光52Rを生成するための第2照明光とが時分割で交互に照射されるようにする。これにより、アイボックス76の左側領域76Lに向けて左目用表示光52Lが投射され、アイボックス76の右側領域76Rに向けて右目用表示光52Rが投射されるようにする。
図5および図6は、実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ装置10の構成を詳細に示す図である。図5は、図2(b)の構成に対応し、表示部14に左目用画像40Lを表示して左目用表示光52Lを生成する動作状態を示している。図6は、図2(c)の構成に対応し、表示部14に右目用画像40Rを表示して右目用表示光52Rを生成する動作状態を示している。
照明部12は、光源20と、コリメータ22と、フライアイレンズ24と、シャッタ28と、コンデンサ30と、フィールドレンズ32とを含む。表示部14は、光拡散板34と、表示素子36とを含む。照明部12および表示部14を構成する各光学要素と、凹面鏡16とは、光軸54上に配置されている。図面において、光軸54の方向をz方向とし、z方向と直交する二方向をx方向およびy方向としている。x方向は、表示部14に表示される画像の左右方向により定義され、y方向は表示部14に表示される画像の上下方向により定義される。
光源20は、LEDなどの半導体発光素子で構成される。光源20は、表示部14を照明するための白色光を出力する。コリメータ22は、光源20の出力光を平行化し、光軸54に沿った平行光束を生成する。コリメータ22は、放物面鏡や楕円面鏡により構成され、コリメータ22の焦点位置に光源20が配置される。コリメータ22は、ミラーではなくレンズで構成されてもよく、例えば内部全反射を利用するTIR(Total Internal Reflection)レンズであってもよい。
フライアイレンズ24は、光源20の出力光を複数の照明光束に分割する。フライアイレンズ24は、第1レンズ面25と、第2レンズ面26とを有し、第1レンズ面25および第2レンズ面26のそれぞれに複数のレンズ要素がx方向およびy方向にアレイ状に配列されている。フライアイレンズ24を構成する各レンズ要素は矩形状であり、矩形状の表示部14と相似形となるよう構成される。例えば、表示部14の縦横のアスペクト比が1対2であれば、フライアイレンズ24を構成する各レンズ要素の縦横のアスペクト比も1対2である。
第1レンズ面25の各レンズ要素は、第1レンズ面25に入射する平行光束を集光させる。第1レンズ面25の各レンズ要素の焦点は、第2レンズ面26の対応するレンズ要素に位置している。つまり、第1レンズ面25と第2レンズ面26のz方向の間隔は、第1レンズ面25の各レンズ要素の焦点距離に相当する。その結果、第1レンズ面25に入射する平行光束は、第2レンズ面26の各レンズ要素に集光する。第2レンズ面26の各レンズ要素は、仮想的な点光源とみなすことができ、第2レンズ面26の各レンズ要素から分割された照明光束が出射される。
シャッタ28は、フライアイレンズ24から出射される複数の照明光束の一部を遮蔽する。シャッタ28は、フライアイレンズ24の第1領域24aまたは第2領域24bを選択的に遮蔽する。ここで、フライアイレンズ24の第1領域24aは、光軸54よりもx方向において右側となる領域のことをいう。また、フライアイレンズ24の第2領域24bは、光軸54よりもx方向において左側となる領域のことをいう。
図7(a)〜(c)は、フライアイレンズ24およびシャッタ28の構成を模式的に示す正面図である。図7(a)は、第1レンズ面25から見たフライアイレンズ24を示す。図示されるように、第1レンズ面25には複数のレンズ要素25a,25bがx方向およびy方向に配列されている。フライアイレンズ24の第1領域24aには複数の第1レンズ要素25aが設けられ、フライアイレンズ24の第2領域24bには複数の第2レンズ要素25bが設けられる。フライアイレンズ24は、左右対称形状であり、第1レンズ要素25aおよび第2レンズ要素25bは互いに同じ形状ないし光学特性を有する。
図7(b)は、第2レンズ面26から見たフライアイレンズ24を示す。図7(b)は、図7(a)とは左右方向が逆になっている。第2レンズ面26は、第1レンズ面25と同様に構成されており、第2レンズ面26に複数のレンズ要素26a,26bがx方向およびy方向に配列されている。フライアイレンズ24の第1領域24aには複数の第3レンズ要素26aが設けられ、フライアイレンズ24の第2領域24bには複数の第4レンズ要素26bが設けられる。第3レンズ要素26aおよび第4レンズ要素26bは互いに同じ形状ないし光学特性を有する。
第2レンズ面26からは複数の照明光束が出射される。具体的には、第2レンズ面26の第1領域24aから複数の第1照明光束が出射され、各第3レンズ要素26aが一つの第1照明光束を出射する。同様に、第2レンズ面26の第2領域24bから複数の第2照明光束が出射され、各第4レンズ要素26bが一つの第2照明光束を出射する。
図7(c)は、フライアイレンズ24から見たシャッタ28を示す。シャッタ28は、例えば、透過率が可変となる液晶シャッタで構成される。シャッタ28は、第1領域28aと、第2領域28bとを有する。シャッタ28の第1領域28aは、フライアイレンズ24の第1領域24aとz方向に重なる領域であり、シャッタ28の第2領域28bは、フライアイレンズ24の第2領域24bとz方向に重なる領域である。
シャッタ28は、第1領域28aの透過率を変化させることにより、第1領域24aから出射される複数の第1照明光束の透過状態と遮蔽状態を切り替える。シャッタ28は、フライアイレンズ24の第2領域24bとz方向に重なる第2領域28bの透過率を変化させることにより、第2領域24bから出射される複数の第2照明光束の透過状態と遮蔽状態を切り替える。
シャッタ28は、第1領域28aを透過状態とし、第2領域28bを遮蔽状態とする第1状態で動作することで、複数の第1照明光束のみを透過させ、複数の第2照明光束を遮蔽する(図5参照)。シャッタ28は、第1領域28aを遮蔽状態とし、第2領域28bを透過状態とする第2状態で動作することで、複数の第1照明光束を遮蔽し、複数の第2照明光束のみを透過させる(図6参照)。
図5および図6に示す構成では、シャッタ28がフライアイレンズ24の光出射側、つまり、フライアイレンズ24とコンデンサ30の間に配置される。なお、シャッタ28は、フライアイレンズ24の光入射側に配置されもよく、コリメータ22とフライアイレンズ24の間、つまり、光源20とフライアイレンズ24の間に配置されてもよい。また、フライアイレンズ24は、第1レンズ面25と第2レンズ面26が一体的に形成されているが、第1レンズ面25と第2レンズ面26を分離してもよい。つまり、フライアイレンズ24の代わりに、第1レンズ面25に対応する第1フライアイレンズと、第2レンズ面26に対応する第2フライアイレンズとを組み合わせて用いてもよい。この場合、シャッタ28は、第1フライアイレンズと第2フライアイレンズの間に配置されてもよい。
コンデンサ30は、フライアイレンズ24から出射される複数の照明光束を重畳して照明光を生成する。コンデンサ30は、凸レンズで構成される。コンデンサ30は、フライアイレンズ24の各レンズ要素から出射される照明光束が表示部14の表示領域全体に照明されるようにする。したがって、フライアイレンズ24から出射される複数の照明光束は、表示部14の表示領域において互いに重なり合う。
本実施の形態では、フライアイレンズ24の第1領域24aから出射される複数の第1照明光束と、フライアイレンズ24の第2領域24bから出射される複数の第2照明光束とが選択的にコンデンサ30に入射する。コンデンサ30は、複数の第1照明光束を重畳させることで第1照明光56aを生成し、表示部14が第1照明光56aで照明されるようにする。第1照明光56aは、光軸54の右側から表示部14に入射する。また、コンデンサ30は、複数の第2照明光束を重畳させることで第2照明光56bを生成する。第2照明光56bは、第1照明光56aとは逆に、光軸54の左側から表示部14に入射する。
フィールドレンズ32は、コンデンサ30の後段に設けられ、第1照明光56aおよび第2照明光56bの配光を調整する。フィールドレンズ32は、例えば、凹面鏡16の反射面が存在する範囲と、凹面鏡16に表示光52L,52Rが入射する範囲とが対応するように第1照明光56aおよび第2照明光56bの配光を調整する。
光拡散板34は、表示素子36の光入射側に設けられ、表示素子36に入射する第1照明光56aおよび第2照明光56bを拡散させるよう構成される。光拡散板34は、例えば、マイクロビーズフィルムといった透過型スクリーンで構成される。光拡散板34は、表示素子36のバックライトのように機能し、表示素子36が自発光型の表示器のように見えるように機能する。
表示素子36は、照明光を変調して表示光52を生成する。表示素子36は、液晶パネルなどの透過型表示素子であり、表示領域の各画素に入射する照明光を変調することで、表示領域に表示される画像の表示内容に対応した表示光52を生成する。表示素子36は、DMD(Digital Mirror Device)であってもよいし、LCOS(Liquid Crystal on Silicon)などの反射型表示素子であってもよい。
図5に示されるように、表示素子36は、第1照明光56aを変調して左目用表示光52Lを生成する。第1照明光56aは、光軸54の右側から表示部14に向けて入射するため、第1照明光56aに基づいて生成される左目用表示光52Lは、矢印Lで示されるように、表示部14から左寄りの方向に出射される。表示部14の中心14Cから出射する左目用表示光52Lは、凹面鏡16の中心16Cから左側にずれた位置16Lに入射する。
図6に示されるように、表示素子36は、第2照明光56bを変調して右目用表示光52Rを生成する。第2照明光56bは、光軸54の左側から表示部14に向けて入射するため、第2照明光56bに基づいて生成される右目用表示光52Rは、矢印Rで示されるように、表示部14から右寄りの方向に出射される。表示部14の中心14Cから出射する右目用表示光52Rは、凹面鏡16の中心16Cから右側にずれた位置16Rに入射する。
制御装置18は、画像処理部42と、シャッタ制御部44と、表示制御部46とを含む。
画像処理部42は、表示部14に表示させる表示用画像を生成する。画像処理部42は、表示用画像に第1歪曲補正処理を施して左目用画像40Lを生成し、表示用画像に第2歪曲補正処理を施して右目用画像40Rを生成する。第1歪曲補正処理および第2歪曲補正処理の処理態様は、ヘッドアップディスプレイ装置10の光学系にて生じる左目用虚像50Lおよび右目用虚像50Rの歪みに応じて適宜設定される。
シャッタ制御部44は、シャッタ28の動作を制御する。シャッタ制御部44は、シャッタ28の動作を第1状態と第2状態の間で切り替えさせ、第1照明光56aと第2照明光56bが交互に生成されるようにする。シャッタ制御部44は、左目用虚像50Lと右目用虚像50Rの切り替えを人間の目が知覚できない程度の速さで、シャッタ28の動作状態を切り替えさせる。第1状態と第2状態の切り替え速度は、例えば1秒間に60回以上(60Hz以上)である。
表示制御部46は、表示部14の動作を制御する。表示制御部46は、表示素子36を駆動するための画像信号を生成し、表示素子36に左目用画像40Lと右目用画像40Rが交互に表示されるようにする。表示制御部46は、シャッタ28の動作と同期して表示素子36に表示させる画像を切り替えさせる。表示制御部46は、シャッタ28が第1状態で動作して第1照明光56aが生成されるときに表示素子36に左目用画像40Lを表示させる。表示制御部46は、シャッタ28が第2状態で動作して第2照明光56bが生成されるときに表示素子36に右目用画像40Rを表示させる。これにより、左目用表示光52Lと右目用表示光52Rが交互に生成されるようにする。
図8(a)〜(c)は、実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ装置10が奏する作用効果を示す図である。図8(a)は、アイボックス76における両目72L,72Rの位置を模式的に示し、アイボックス76の左側領域76Lおよび右側領域76Rのそれぞれの中央付近に左目72Lおよび右目72Rが位置している。図8(b)は、比較例に係る虚像150L,150Rの見え方を示す。比較例では、表示部14に表示される表示用画像140に歪曲補正処理が施されていないために左右で見え方の異なる虚像150L,150Rが提示されてしまう。図8(c)は、実施の形態に係る虚像50L,50Rの見え方を示し、表示部14に異なる歪曲補正処理を施した画像40L,40Rが表示される場合を示す。本実施の形態によれば、左目用画像40Lと右目用画像40Rを別々に用意することで、左目用虚像50Lと右目用虚像50Rの見え方の差を小さくすることができ、左目用虚像50Lと右目用虚像50Rの融像を容易にできる。これにより、両眼視で視認される虚像50の視認性を向上させることができ、視覚疲労や目眩の発生を好適に防止できる。
図9(a)〜(c)は、実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ装置10が奏する作用効果を示す図であり、アイボックス76における両目72L,72Rの位置が図8(a)〜(c)とは異なる場合を示す。図9(a)に示されるように、両目72L,72Rの位置が図8(a)と比べて右側にずれており、左目72Lがアイボックス76の中心付近にずれ、右目72Rがアイボックス76の右端付近にずれている。
図9(b)は、比較例に係る虚像150L,150Rの見え方を示し、表示部14に表示される表示用画像140に歪曲補正処理が施されていない場合の虚像150L,150Rの見え方を示す。左目72Lは、アイボックス76の中心付近に位置するため、左目で視認される虚像150Lは歪曲収差の影響が小さい。これは、図2(a)に示した中央表示光52Cに基づく中央虚像50Cの見え方に近似する。一方、右目72Rは、アイボックス76の右端付近にあるため、図8(b)に示した右目用虚像150Rよりも歪み量が大きくなる。そのため、図9(b)に示される左目用虚像150Lと右目用虚像150Rの見え方の差は大きく、両者を融像として同一視することは困難である。
図9(c)は、実施の形態に係る虚像50L,50Rの見え方を示し、表示部14に異なる歪曲補正処理を施した画像40L,40Rが表示される場合を示す。左目72Lがアイボックス76の中心付近に位置するため、左目用虚像50Lに対する第1歪曲補正処理の補正量が過剰となる。一方、右目72Rがアイボックス76の右端付近に位置するため、右目用虚像50Rに対する第2歪曲補正処理の補正量が不足する。その結果、図9(c)に示される左目用虚像50Lおよび右目用虚像50Rには歪みが残るものの、左右方向において同じように歪んだ画像となる。したがって、本実施の形態によれば、アイボックス76における両目72L,72Rの位置が左右方向にずれたとしても、左目用虚像50Lと右目用虚像50Rの見え方の差を小さくすることができ、左目用虚像50Lと右目用虚像50Rの融像を容易にできる。これにより、両眼視で視認される虚像50の視認性を向上させることができ、視覚疲労や目眩の発生を好適に防止できる。
なお、アイボックス76に対する両目72L,72Rの左右方向の位置がさらにずれ、左目72Lと右目72Rのいずれか一方のみがアイボックス76に位置する場合には、片目のみで虚像が視認されるため、両眼視において融像が困難となる問題は生じない。
図10は、別の実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ装置210の構成を詳細に示す図である。ヘッドアップディスプレイ装置210は、凸レンズで構成されるコンデンサ30の代わりに、凹面鏡で構成されるコンデンサ230を備える点で上述の実施の形態と相違する。ヘッドアップディスプレイ装置210について、上述の実施の形態との相違点を中心に説明する。
ヘッドアップディスプレイ装置210は、照明部212と、表示部14と、凹面鏡16と、制御装置18とを備える。表示部14、凹面鏡16および制御装置18は、上述の実施の形態と同様に構成される。照明部212は、光源20と、コリメータ22と、フライアイレンズ224と、シャッタ228と、コンデンサ230と、フィールドレンズ32とを含む。光源20、コリメータ22、フィールドレンズ32は、上述の実施の形態と同様である。
フライアイレンズ224は、上述の実施の形態に係るフライアイレンズ24と同様に構成され、第1レンズ面25と第2レンズ面26を有する。フライアイレンズ224は、第1領域224aと第2領域224bの左右方向が上述の実施の形態と逆になっている。具体的には、第1領域224aが光軸254の左側に設けられ、第2領域224bが光軸254の右側に設けられる。これは、凹面鏡で構成されるコンデンサ230により照明光束が90度折り返されるために左右方向が逆となるためである。
シャッタ228は、上述の実施の形態に係るシャッタ28と同様に構成されるが、第1領域224aと第2領域224bの左右方向が上述の実施の形態と逆になっている。具体的には、第1領域228aが光軸254の左側に設けられ、第2領域228bが光軸254の右側に設けられる。
コンデンサ230は、フライアイレンズ224から照射される複数の照明光束を重畳して照明光を生成する。コンデンサ230は、フライアイレンズ224の第1領域224aから出射される複数の第1照明光束を重畳して第1照明光256aを生成する。コンデンサ230は、フライアイレンズ224の第2領域224bから出射される複数の第2照明光束を重畳して第2照明光(不図示)を生成する。
本実施の形態においても、上述の実施の形態と同様の効果を奏することができる。また、本実施の形態によれば、コンデンサ230として凹面鏡を用いることで、照明部212のz方向の幅を小さくすることができ、より小型のヘッドアップディスプレイ装置210を実現できる。
以上、本発明を上述の実施の形態を参照して説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、各表示例に示す構成を適宜組み合わせたものや置換したものについても本発明に含まれるものである。
10…ヘッドアップディスプレイ装置、12…照明部、14…表示部、16…凹面鏡、18…制御装置、20…光源、24…フライアイレンズ、24a…第1領域、24b…第2領域、28…シャッタ、30…コンデンサ、40…表示用画像、40L…左目用画像、40R…右目用画像、42…画像処理部、44…シャッタ制御部、46…表示制御部、50…虚像、52…表示光、52L…左目用表示光、52R…右目用表示光、56a…第1照明光、56b…第2照明光、72L…左目、72R…右目、76…アイボックス、76L…左側領域、76R…右側領域。

Claims (5)

  1. 光源と、
    前記光源の出力光を複数の照明光束に分割するフライアイレンズと、
    前記フライアイレンズの第1領域または第2領域を選択的に遮蔽するシャッタと、
    前記フライアイレンズの前記第1領域から出射する複数の第1照明光束を重畳して第1照明光を生成し、前記フライアイレンズの前記第2領域から出射する複数の第2照明光束を重畳して第2照明光を生成するコンデンサと、
    前記第1照明光を変調して左目用表示光を生成し、第2照明光を変調して右目用表示光を生成する表示部と、
    前記左目用表示光および前記右目用表示光を虚像提示板に向けて投射し、前記虚像提示板にて反射される前記左目用表示光がアイボックスの左側領域に向かい、前記右目用表示光が前記アイボックスの右側領域に向かうようにする凹面鏡と、
    表示用画像に第1歪曲補正処理を施して左目用画像を生成し、前記表示用画像に前記第1歪曲補正処理とは異なる第2歪曲補正処理を施して右目用画像を生成する画像処理部と、
    前記第1照明光と前記第2照明光が交互に生成されるように前記シャッタを動作させるシャッタ制御部と、
    前記第1照明光の生成時に前記表示部に前記左目用画像を表示させ、前記第2照明光の生成時に前記表示部に前記右目用画像を表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 前記画像処理部は、前記左目用表示光が前記凹面鏡の中心に対して左側にずれた位置で反射されることで生じる左右非対称の歪曲収差が低減されるように前記第1歪曲補正処理を施し、前記右目用表示光が前記凹面鏡の中心に対して右側にずれた位置で反射されることで生じる左右非対称の歪曲収差が低減されるように前記第2歪曲補正処理を施すことを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 前記シャッタは、前記フライアイレンズと前記コンデンサの間に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 前記コンデンサは、凸レンズであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  5. 前記コンデンサは、凹面鏡であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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