JP2021004502A - 拡底鋼管杭、及び拡底部一体鋼管 - Google Patents

拡底鋼管杭、及び拡底部一体鋼管 Download PDF

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【課題】簡単な構造で十分大きな拡底部を形成することが可能で大きな支持力を得ることが可能な拡底鋼管杭、及び施工能率を向上させることができる拡底部一体鋼管を提供する。【解決手段】杭鋼管本体である軸鋼管2と、前記軸鋼管2の下端に接合された前記軸鋼管より大径の拡底側鋼管3と、前記拡底側鋼管の下端に接合された、円形の拡底部であると同時に掘削推進力を発揮する先端部材4とからなる。軸鋼管を先端部材に直接接合する構成ではなく、軸鋼管より大径の拡底側鋼管を介在させて先端部材に接合する構造なので、円形の拡底部である先端部材の端面板の外径を大径にすることができ、拡底鋼管杭として大きな支持力を得ることが可能となる。【選択図】図1

Description

この発明は、回転圧入工法により施工される拡底鋼管杭、及び前記拡底鋼管杭の拡底側部分として用いられる拡底部一体鋼管に関する。
拡底杭工法は場所打ちコンクリート工法で採用されているが、回転圧入工法による鋼管杭においても採用されている(特許文献1、2、3、4)。各特許文献については、それぞれの符号を用いて次に説明する。
特許文献1の拡底鋼管杭1は、鋼管(杭鋼管)2の先端面に略正方形状の鋼板からなる拡底板3を取り付けた構造であり、前記拡底板3は切込みにより上向き傾斜面部31と下向き傾斜面部32とを形成したものである。
特許文献2の拡底鋼管Aは、軸鋼管である小径鋼管1に、截頭円錐状の底支持翼2'を傾斜した補強材3'で連結した構成である。
特許文献3の回転圧入拡底鋼管杭1は、杭本体2の先端部に、拡底板4と前記拡底板4の切欠き部として形成された掘削翼5と先端掘削刃6とを有する接続用短管3を設けた構成である。
特許文献4の拡底鋼管杭Aは、鋼管杭本体である鋼管1の下端部に固定された拡底部2と、拡底部2の下端部に固定された圧入部3とからなる。
拡底部2は、中間鋼材5の凹部6の内外に、水反応膨張材12を充填した熱溶融性合成樹脂製袋13を複数個配置し、鋼管1の下端部に固定された取付板4に上端を揺動自在なるよう連結された複数枚の湾曲状にした押え板8で各袋13を囲繞し、且つ前記各押え板8の下方部外周を熱溶融性合成樹脂製バンド14で緊縛して形成される。
圧入部3として、先坑堀り掘削羽根17及び掘削錐18を設けている。
特開2006−127267 特開2002−212947 特開2006−177101 特開2002−339352
特許文献1〜4はいずれも、杭本体鋼管(軸鋼管)に直接に拡底板3(特許文献1)、拡底支持翼2’(特許文献2)拡底板4(特許文献3)、拡底部2(特許文献4)を設けた構成であり、十分大きな拡底部を形成できるものではない。
また、特許文献4は、水反応膨張材12を充填した熱溶融性合成樹脂製袋13を複数個配置するという特殊な構造であり、容易に製作できるものではない。
本発明は上記従来の欠点を解消するためになされたもので、簡単な構造で十分大きな拡底部を形成することが可能で大きな支持力を得ることが可能な拡底鋼管杭、及び施工能率を向上させることができる拡底部一体鋼管を提供することを目的とする。
上記課題を解決する請求項1の発明の拡底鋼管杭は、杭鋼管本体である軸鋼管と、前記軸鋼管の下端に接合された前記軸鋼管より大径の拡底側鋼管と、前記拡底側鋼管の下端に接合された、円形の拡底部であると同時に掘削推進力を発揮する先端部材とからなることを特徴とする。
請求項2は、請求項1の拡底鋼管杭において、前記先端部材は、前記拡底側鋼管の下端面に、直径Dが拡底側鋼管直径dより大で、かつ中央部に、下面側から見て杭頭側にへこんだ直径Dの円形輪郭の凹部が形成された円形の端面板が溶接固定され、前記端面板における前記凹部より外側に張り出した鍔部に、前記端面板周縁から中央に向かう切欠き部を有し、前記切欠き部の端面板周方向両側に、互いに上下逆向きに傾斜した傾斜面部が形成された構成であることを特徴とする。
請求項3は、請求項1又は2の拡底鋼管杭において、前記軸鋼管と前記拡底側鋼管との接合構造は、前記拡底側鋼管の上端に当該拡底側鋼管直径dと同径の円形平板が溶接固定され、前記円形平板の上面に前記軸鋼管直径dと同径又は2mm以内の大径で軸鋼管より厚肉の短尺管が溶接固定され、前記短尺管の上端と前記軸鋼管の下端とが溶接接合された接合構造であることを特徴とする。
請求項4の発明の拡底部一体鋼管は、回転圧入工法による拡底鋼管杭の施工に際して用いられる拡底部一体鋼管であって、
円形の拡底部であると同時に掘削推進力を発揮する先端部材が下端に固定された、杭本体鋼管である軸鋼管より大径かつ厚肉の拡底側鋼管と、前記拡底側鋼管の上端に溶接固定された当該拡底側鋼管直径dと同径の円形平板と、前記円形平板の上面に溶接固定された前記軸鋼管直径dと同径又は2mm以内の大径で軸鋼管より厚肉の短尺管とを備えたことを特徴とする。
本発明の拡底鋼管杭によれば、杭鋼管本体である軸鋼管を、円形の拡底部であると同時に掘削推進力を発揮する先端部材に直接接合する構成ではなく、前記軸鋼管より大径の拡底側鋼管を介在させて先端部材に接合する構造なので、円形の拡底部である先端部材の端面板の外径を大径にすることができ、拡底鋼管杭として大きな支持力を得ることが可能となる。
すなわち、拡底鋼管杭として大きな支持力を得るために単に端面板の外径を大きくした場合、小径の軸鋼管を大径の端面板に直接溶接固定するとすれば、端面板の中央の狭い領域に集中荷重が作用するので、端面板(先端部材)がその剛性の点で拡底部として必ずしも有効に働かないが、端面板に接溶接固定される拡底側鋼管が大径なので、集中荷重が緩和され、拡底部として有効に作用する。
請求項2の拡底鋼管杭によれば、拡底側鋼管の下端に溶接固定される先端部材の端面板が、その中央部に、下面側から見て杭頭側にへこんだ円形輪郭の凹部が形成された構造であり、土との接触面積が大となるので、端面板が単なる平板の場合より高い支持力が得られる。したがって、最大施工深さを深くできる効果を有する請求項1の拡底側鋼管の効果をさらに高めることができる。
請求項3の拡底鋼管杭によれば、前記軸鋼管と拡底側鋼管とは、拡底側鋼管の上端部に溶接固定した円形平板に溶接固定した、前記軸鋼管より厚肉の短尺管を介在させて接合する構造なので、軸鋼管と拡底側鋼管との異径管接合部の強度を確保できる。
請求項4の発明によれば、施工現場では、既に工場で製作した拡底部一体鋼管の短尺管に軸鋼管を溶接接続することで拡底鋼管杭が施工されるので、軸鋼管と拡底側鋼管とを高い接合強度で接合することができ、かつ、現場での施工能率が顕著に向上する。
本発明の一実施例の拡底鋼管杭を長さ方向の2箇所の部分省略にて示した図である。 図1のA部の拡大図である。 図2のA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。 (イ)は図2〜図4における補強部材部分を説明する図、(ロ)は(イ)の傾斜面部補強部材における下向き傾斜面部との接合部(砂地ハッチングの部分)を説明する図である。 (イ)は図1のB部の拡大した要部断面図、(ロ)は(イ)のB−B断面図である。 図1における拡底部一体鋼管7の部分を長さ省略なしに示した図(請求項5の拡底部一体鋼管の実施例として単独で示した図)である。
以下、本発明の拡底鋼管杭、及び前記拡底鋼管杭の拡底側部分として用いられる拡底部一体鋼管を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施例の拡底鋼管杭を長さ方向の2箇所の部分省略にて示した図である。図2は図1のA部の拡大図、図3は図2のA−A断面図、図4は図3のB−B要部断面図である。
これらの図に示すように、実施例の拡底鋼管杭1は、杭鋼管本体である軸鋼管2と、前記軸鋼管2の下端に接合された拡底側鋼管3と、前記拡底側鋼管3の下端に接合された、円形の拡底部であると同時に掘削推進力を発揮する先端部材4とからなる。
実施例の拡底側鋼管3は、軸鋼管2と略同径で厚肉の短尺管5を介して軸鋼管2に接続されている。
図7に示すように、拡底側鋼管3と先端部材4と短尺管5の部分を拡底部一体鋼管7と呼ぶが、軸鋼管長さに関しては、短尺管5を軸鋼管3の一部とみる。
実施例の前記先端部材4は、図2〜図4に示すように、拡底側鋼管3の下端に溶接固定された端面板10からなる。
端面板10は、図3に示すように、直径Dが拡底側鋼管3の直径dより大であり、かつ中央部に、図3、図4に示すように下面側から見て杭頭側にへこんだ直径Dの円形輪郭の凹部(上から見たら凸部)11が形成されている(図3に符号(11)で示した円は凹部11の上面の輪郭線である)。そして、前記端面板10における前記凹部11より外側に張り出した鍔部12に、端面板周縁から中央に向かう切欠き部13を有し、前記切欠き部13の端面板直径方向両側に、互いに上下逆向きに傾斜した傾斜面部14a、14bが形成されている。上向きに傾斜した傾斜面部を符号14a、下向きに傾斜した傾斜面部を14bで示す。
また、実施例の先端部材4は、図2〜図4に示すように、端面板10の裏面の前記凹部11に、その中心側から前記切欠き部の近傍に向かって延びる細長部材16を溶接固定している。この細長部材16により、鋼管杭の掘削推進に対する土の抵抗が大きくなることを抑制できる。
また、端面板10には、図2〜図4、及び図5(イ)、(ロ)の詳細図に示すように、下向き傾斜面部14bを補強する傾斜面部補強部材17を端面板10の裏面に溶接固定し、かつその側面を下向き傾斜面部14bの側面に溶接固定している。図5(ロ)における砂地ハッチング部分の輪郭線は、下向き傾斜面部14bの側面への溶接部を示す。
この傾斜面部補強部材17は、土を掘削する作用に対して大きな抵抗を受ける下向き傾斜面部14bが変形するのを防止する。
軸鋼管2は前述の通り短尺管5を介して拡底側鋼管3に接続される。図6に軸鋼管3と拡底側鋼管3との接合構造20の詳細を示す。
拡底側鋼管3の上端に当該拡底側鋼管直径dと同径の円形平板21が溶接固定され、前記円形平板21の上面に軸鋼管2の直径dと同径又は僅かに大径で軸鋼管2より厚肉の短尺管4が溶接固定され、短尺管4の上端と軸鋼管3の下端とが溶接接合された接合構造である。
前記短尺管5は、予め拡底側鋼管3に溶接固定した円形平板21の上面に内外面とも全周隅肉溶接にて溶接固定するが、外面側は開先付きの全周隅肉溶接としている。これにより十分強度の高い溶接接合が行われる。
上述の実施例の拡底鋼管杭1として仮に想定している各部の寸法は、例えば、拡底鋼管杭1の全長Lが34m、軸鋼管2の長さLが30m、拡底側鋼管3の長さLが4.5mである。また、軸鋼管2の外径dが190.7mmφ、板厚が9mm、拡底側鋼管3の外径dが273mmφ、板厚が15mm、短尺管5の外径dが192mmφ、板厚が15mm、高さが150mmである。
なお、当然実際の施工地盤の条件に対応して適切な長さ、板厚を選定する。
回転圧入駆動部を持つ杭打ち機にて拡底鋼管杭1を地盤に回転圧入させた際、先端部材4の端面板10が、その傾斜面部14a、14bが土に食い込む態様で推進力を発揮する。そして、先端部材4が支持層に到達した状態では、端面板10の下面に土との接触面積が大である凹部11が存在することで支持力の高いものとなる。
なお、先端部材は、凹部を有さない単なる平板の端面板を持つものであってもよい。
上述の拡底鋼管杭1によれば、杭鋼管本体である軸鋼管を、円形の拡底部であると同時に掘削推進力を発揮する先端部材に直接接合する構成ではなく、軸鋼管2より大径の拡底側鋼管3を介在させて先端部材4に接合する構造なので、円形の拡底部である先端部材4の端面板10の外径を大径にすることができ、拡底鋼管杭として大きな支持力を得ることが可能となる。
すなわち、拡底鋼管杭として大きな支持力を得るために単に端面板の外径を大きくした場合、小径の軸鋼管を大径の端面板に直接溶接固定するとすれば、端面板の中央の狭い領域に集中荷重が作用するので、端面板(先端部材)がその剛性の点で拡底部として必ずしも有効に働かないが、本発明の拡底鋼管杭1では、端面板10に接溶接固定される拡底側鋼管3が大径なので、集中荷重が緩和され、拡底部として有効に作用する。
鋼管杭において、地盤条件により鋼管杭径(軸鋼管径)の例えば130倍の最大施工深さが可能とした場合に、杭先端側に軸鋼管2より大径の拡底側鋼管3が存在することで、最大施工深さをさらに深くすることが可能である。その場合、拡底鋼管杭全長(軸鋼管長さと拡底側鋼管長さの和)に対する拡底側鋼管長さの割合(拡底側鋼管比率)によっては、杭全長が同一径である鋼管杭と比べて材料費(鋼材費)を節約できることになる。
すなわち、拡底側鋼管3の長さLが短すぎると拡底側鋼管を備えた効果(最大施工深さを深くすることができるという効果)が得られないし、長すぎると最大施工深さを深くすることができても材料費(鋼材費)が高くなり過ぎて費用対効果の点で採用する意味がなくなる。したがって、載荷試験を行って、高い費用対効果が得られる適切な長さ(拡底側鋼管比率)を得るとよい。これにより、杭全長が同一径である鋼管杭と比べて材料費(鋼材費)が節約される拡底鋼管杭を施工することが可能となる。
拡底側鋼管3の長さLが拡底鋼管杭1の全長Lの5〜20%であれば、載荷試験を行うことによって、高い費用対効果が得られる適切な拡底側鋼管比率を得ることが可能である。
本発明の拡底鋼管杭を施工する場合、予め工場にて、前記拡底側鋼管3の下端に前記先端部材4を溶接固定し上端に前記短尺管5を溶接固定しておくことができる。図7に拡底側鋼管3と先端部材4と短尺管5とを一体にした拡底部一体鋼管7のみを単独で示す。
この拡底部一体鋼管7を工場で予め製造しておくことで、施工現場では、この拡底部一体鋼管7の短尺管5に軸鋼管2を溶接接続することで拡底鋼管杭1が施工されるので、軸鋼管2と拡底側鋼管3とを高い接合強度で接合することができ、かつ、現場での施工能率が顕著に向上する。
1 拡底鋼管杭
2 軸鋼管
3 拡底側鋼管
4 先端部材
5 短尺管
7 拡底部一体鋼管
10 端面板
11 凹部
12 鍔部
13 切欠き部
14a (上向きに傾斜した)傾斜面部
14b (下向きに傾斜した)傾斜面部
16 細長部材
17 傾斜面部補強部材
20 (軸鋼管と拡底側鋼管との)接合構造
21 (接合構造の)円形平板

上記課題を解決する請求項1の発明の拡底鋼管杭は、杭鋼管本体である軸鋼管と、前記軸鋼管の下端に接合された前記軸鋼管より大径の拡底側鋼管と、前記拡底側鋼管の下端に接合された、円形の拡底部であると同時に掘削推進力を発揮する先端部材とからなる、回転圧入工法による拡底鋼管杭であって、
前記先端部材は、前記拡底側鋼管の下端面に、直径Dが拡底側鋼管直径dより大の円形の端面板が溶接固定され、前記端面板における前記拡底側鋼管の外周より外側に張り出した鍔部に、前記端面板周縁から中央に向かう切欠き部を有し、前記切欠き部の端面板周方向両側に、互いに上下逆向きに傾斜した傾斜面部が形成された構成であり、
前記軸鋼管と前記拡底側鋼管との接合構造は、前記拡底側鋼管の上端に当該拡底側鋼管直径dと同径の円形平板が溶接固定され、前記円形平板の上面に前記軸鋼管直径dと同径又は2mm以内の大径で軸鋼管より厚肉の短尺管が溶接固定され、前記短尺管の長さは前記円形平板に対して内面溶接が可能な長さであり、前記短尺管の上端と前記軸鋼管の下端とが溶接接合された接合構造であることを特徴とする。
請求項2は、請求項1の拡底鋼管杭において、前記先端部材の前記端面板は、その中央部に下面側から見て杭頭側にへこんだ直径Dの円形輪郭の凹部が形成された端面板であり、前記端面板における前記凹部より外側に張り出した鍔部に、互いに上下逆向きに傾斜した前記傾斜面部が形成された構成であることを特徴とする。
請求項の発明の拡底部一体鋼管は、回転圧入工法による拡底鋼管杭の施工に際して用いられる拡底部一体鋼管であって、
円形の拡底部であると同時に掘削推進力を発揮する先端部材が下端に固定された、杭本体鋼管である軸鋼管より大径かつ厚肉の拡底側鋼管と、
前記拡底側鋼管の上端に溶接固定された当該拡底側鋼管直径dと同径の円形平板と、 前記円形平板の上面に溶接固定された前記軸鋼管直径dと同径又は2mm以内の大径で軸鋼管より厚肉の短尺管とを備え、前記短尺管の長さは、前記円形平板に対して内面溶接が可能な長さであることを特徴とする。
また、本発明の拡底鋼管杭によれば、前記軸鋼管と拡底側鋼管とは、拡底側鋼管の上端部に溶接固定した円形平板に溶接固定した、前記軸鋼管より厚肉の短尺管を介在させて接合する構造なので、軸鋼管と拡底側鋼管との異径管接合部の強度を確保できる。
請求項の発明によれば、施工現場では、既に工場で製作した拡底部一体鋼管の短尺管に軸鋼管を溶接接続することで拡底鋼管杭が施工されるので、軸鋼管と拡底側鋼管とを高い接合強度で接合することができ、かつ、現場での施工能率が顕著に向上する。

Claims (4)

  1. 杭鋼管本体である軸鋼管と、前記軸鋼管の下端に接合された前記軸鋼管より大径の拡底側鋼管と、前記拡底側鋼管の下端に接合された、円形の拡底部であると同時に掘削推進力を発揮する先端部材とからなることを特徴とする拡底鋼管杭。
  2. 前記先端部材は、前記拡底側鋼管の下端面に、直径Dが拡底側鋼管直径dより大で、かつ中央部に、下面側から見て杭頭側にへこんだ直径Dの円形輪郭の凹部が形成された円形の端面板が溶接固定され、前記端面板における前記凹部より外側に張り出した鍔部に、前記端面板周縁から中央に向かう切欠き部を有し、前記切欠き部の端面板周方向両側に、互いに上下逆向きに傾斜した傾斜面部が形成された構成であることを特徴とする請求項1記載の拡底鋼管杭。
  3. 前記軸鋼管と前記拡底側鋼管との接合構造は、前記拡底側鋼管の上端に当該拡底側鋼管直径dと同径の円形平板が溶接固定され、前記円形平板の上面に前記軸鋼管直径dと同径又は2mm以内の大径で軸鋼管より厚肉の短尺管が溶接固定され、前記短尺管の上端と前記軸鋼管の下端とが溶接接合された接合構造であることを特徴とする請求項1又は2の拡底鋼管杭。
  4. 回転圧入工法による拡底鋼管杭の施工に際して用いられる拡底部一体鋼管であって、
    円形の拡底部であると同時に掘削推進力を発揮する先端部材が下端に固定された、杭本体鋼管である軸鋼管より大径かつ厚肉の拡底側鋼管と、
    前記拡底側鋼管の上端に溶接固定された当該拡底側鋼管直径dと同径の円形平板と、
    前記円形平板の上面に溶接固定された前記軸鋼管直径dと同径又は2mm以内の大径で軸鋼管より厚肉の短尺管とを備えたことを特徴とする拡底部一体鋼管。
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