JP2021003350A - 体液採取容器の製造方法及び打栓装置 - Google Patents

体液採取容器の製造方法及び打栓装置 Download PDF

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Abstract

【課題】栓本体とキャップ部材との嵌め込み不良を抑えることができ、かつ得られる体液採取容器を用いて採液したときに、採液量のばらつきを抑えることができる打栓装置を提供する。【解決手段】本発明に係る打栓装置は、第1の表面に凹部を有する第1の冶具と、テーパー部と小径部と該小径部よりも径が大きい大径部とがこの順に設けられた貫通穴を有する第2の冶具とを備え、前記第1の冶具は、前記キャップ部材を前記凹部の内側に前記第1の表面に対して突出するように配置するための冶具であり、前記第2の冶具は、前記栓本体を前記貫通穴に対して移動させるための冶具であり、前記第2の冶具の前記テーパー部が、前記第2の冶具の前記小径部に向けて径が小さくなるように傾斜している。【選択図】図1

Description

本発明は、体液採取容器の製造方法に関する。また、本発明は、体液採取容器を製造するために用いられる打栓装置に関する。
血液などの体液を採取するために、栓体が取り付けられた体液採取容器(例えば採血管)が広く用いられている。栓体は、一般的に、ゴム栓等の栓本体と、該栓本体に装着されるキャップ部材とを備える。
このような体液採取容器は、例えば、下記の特許文献1に示すように、栓本体をキャップ部材の内側に挿入して栓体を得たのち、得られた栓体を体液採取容器本体に真空打栓することで製造される。
特開平11−321986号公報
栓本体とキャップ部材との組み合わせとして、栓本体の最大径が、キャップ部材の開口端の内径よりも大きい組み合わせが用いられることがある。
しかしながら、上記栓本体の最大径が、上記キャップ部材の開口端の内径よりも大きい場合には、栓本体をキャップ部材の内側に挿入する際に、キャップ部材の開口端部分において、栓本体が圧縮され、また圧縮された栓本体が傾きやすい。
そのため、従来の打栓装置を用いて、これらの栓本体及びキャップ部材を打栓すると、キャップ部材が変形したり破損したりするなど、栓本体とキャップ部材との嵌め込み不良が生じやすい。また、従来の打栓装置を用いて、体液採取容器本体に、この栓本体及びキャップ部材を打栓すると、栓本体がわずかに傾いて体液採取容器本体に打栓されることよって、得られる体液採取容器の内圧が変化したり、複数の体液採取容器において内圧のばらつきが生じたりしやすい。このような体液採取容器を用いて採液した場合には、体液採取容器によって採液量にばらつきが生じる。
本発明の目的は、栓本体とキャップ部材との嵌め込み不良を抑えることができ、かつ得られる体液採取容器を用いて採液したときに、採液量のばらつきを抑えることができる体液採取容器の製造方法及び打栓装置を提供することである。
本発明の広い局面によれば、キャップ部材及び栓本体を備える栓体と、体液採取容器本体とを備える体液採取容器の製造方法であって、前記キャップ部材は、一端に天板部と、他端に開口端とを有し、前記栓本体は、把持部と、前記把持部よりも径が小さい小径部とを有し、前記栓本体の最大径は、前記キャップ部材の前記開口端の内径よりも大きく、第1の表面に凹部を有する第1の冶具を用いて、前記キャップ部材の前記開口端側が前記第1の冶具の前記第1の表面に対して突出するように、前記キャップ部材を前記第1の冶具の前記凹部の内側に配置する配置工程と、テーパー部と小径部と該小径部よりも径が大きい大径部とがこの順に設けられた貫通穴を有する第2の冶具を用いて、前記第2の冶具の前記大径部を、前記キャップ部材の突出した部分に嵌合する嵌合工程とを備え、前記栓本体を、前記第2の冶具の前記テーパー部側から前記キャップ部材の内側に圧入して、前記栓本体が前記キャップ部材の前記開口端からはみ出した状態の栓体を得る工程と、前記栓本体が前記キャップ部材の前記開口端からはみ出した状態の栓体を、前記体液採取容器本体の開口端に打栓する工程との双方の工程を備える第1の打栓工程を備えるか、又は、前記栓本体を前記体液採取容器本体の開口端に打栓して、前記体液採取容器本体と前記栓本体との接続体を得る工程と、前記接続体における前記栓本体が前記第2の冶具の前記テーパー部側から前記キャップ部材の内側に圧入されるように、前記キャップ部材を前記接続体における前記栓本体に打栓する工程との双方の工程を備える第2の打栓工程を備え、前記第2の冶具の前記テーパー部が、前記第2の冶具の前記小径部に向けて径が小さくなるように傾斜しており、前記第2の冶具の前記小径部の径は、前記キャップ部材の前記開口端の内径よりも小さい、体液採取容器の製造方法が提供される。
本発明に係る体液採取容器の製造方法のある特定の局面では、前記第1の打栓工程を備える。
本発明に係る体液採取容器の製造方法のある特定の局面では、前記第2の打栓工程を備える。
本発明に係る体液採取容器の製造方法の他の特定の局面では、前記第2の冶具の前記テーパー部が、前記第2の冶具の前記貫通穴の貫通方向に対して、15度以上30度以下の傾斜角度で傾斜している。
本発明に係る体液採取容器の製造方法のさらに他の特定の局面では、前記第2の冶具の前記テーパー部の深さの前記第2の冶具の前記小径部の深さに対する比が、0.75以上3.5以下である。
本発明の広い局面によれば、体液採取容器本体の開口端に、栓本体及びキャップ部材を備える栓体を装着するために用いられる打栓装置であって、第1の表面に凹部を有する第1の冶具と、テーパー部と小径部と該小径部よりも径が大きい大径部とがこの順に設けられた貫通穴を有する第2の冶具とを備え、前記第1の冶具は、前記キャップ部材を前記凹部の内側に前記第1の表面に対して突出するように配置するための冶具であり、前記第2の冶具は、前記栓本体を前記貫通穴に対して移動させるための冶具であり、前記第2の冶具の前記テーパー部が、前記第2の冶具の前記小径部に向けて径が小さくなるように傾斜している、打栓装置が提供される。
本発明に係る打栓装置のある特定の局面では、前記第2の冶具の前記テーパー部が、前記第2の冶具の前記貫通穴の貫通方向に対して、15度以上30度以下の傾斜角度で傾斜している。
本発明に係る打栓装置の他の特定の局面では、前記第2の冶具の前記テーパー部の深さの前記第2の冶具の前記小径部の深さに対する比が、0.75以上3.5以下である。
本発明に係る体液採取容器の製造方法は、キャップ部材及び栓本体を備える栓体と、体液採取容器本体とを備える体液採取容器の製造方法である。本発明に係る体液採取容器の製造方法では、上記キャップ部材は、一端に天板部と、他端に開口端とを有し、上記栓本体は、把持部と、上記把持部よりも径が小さい小径部とを有し、上記栓本体の最大径は、上記キャップ部材の上記開口端の内径よりも大きい。本発明に係る体液採取容器の製造方法は、第1の表面に凹部を有する第1の冶具を用いて、上記キャップ部材の上記開口端側が上記第1の冶具の上記第1の表面に対して突出するように、上記キャップ部材を上記第1の冶具の上記凹部の内側に配置する配置工程を備える。本発明に係る体液採取容器の製造方法は、テーパー部と小径部と該小径部よりも径が大きい大径部とがこの順に設けられた貫通穴を有する第2の冶具を用いて、上記第2の冶具の上記大径部を、上記キャップ部材の突出した部分に嵌合する嵌合工程を備える。本発明に係る体液採取容器の製造方法は、以下の第1の打栓工程を備えるか、又は、以下の第2の第1の打栓工程を備える。第1の打栓工程:上記栓本体を、上記第2の冶具の上記テーパー部側から上記キャップ部材の内側に圧入して、上記栓本体が上記キャップ部材の上記開口端からはみ出した状態の栓体を得る工程と、上記栓本体が上記キャップ部材の上記開口端からはみ出した状態の栓体を、上記体液採取容器本体の開口端に打栓する工程との双方の工程を備える工程。第2の打栓工程:上記栓本体を上記体液採取容器本体の開口端に打栓して、上記体液採取容器本体と上記栓本体との接続体を得る工程と、上記接続体における上記栓本体が上記第2の冶具の上記テーパー部側から上記キャップ部材の内側に圧入されるように、上記キャップ部材を上記接続体における上記栓本体に打栓する工程との双方の工程を備える工程。本発明に係る体液採取容器の製造方法では、上記第2の冶具の上記テーパー部が、上記第2の冶具の上記小径部に向けて径が小さくなるように傾斜しており、上記第2の冶具の上記小径部の径は、上記キャップ部材の上記開口端の内径よりも小さい。本発明に係る体液採取容器の製造方法では、上記の構成が備えられているので、栓本体とキャップ部材との嵌め込み不良を抑えることができ、かつ得られる体液採取容器を用いて採液したときに、採液量のばらつきを抑えることができる。
本発明に係る打栓装置は、体液採取容器本体の開口端に、栓本体及びキャップ部材を備える栓体を装着するために用いられる打栓装置であって、第1の表面に凹部を有する第1の冶具と、テーパー部と小径部と該小径部よりも径が大きい大径部とがこの順に設けられた貫通穴を有する第2の冶具とを備える。本発明に係る打栓装置では、上記第1の冶具は、上記キャップ部材を上記凹部の内側に上記第1の表面に対して突出するように配置するための冶具であり、上記第2の冶具は、上記栓本体を上記貫通穴に対して移動させるための冶具である。本発明に係る打栓装置では、上記第2の冶具の上記テーパー部が、上記第2の冶具の上記小径部に向けて径が小さくなるように傾斜している。本発明に係る打栓装置では、上記の構成が備えられているので、栓本体とキャップ部材との嵌め込み不良を抑えることができ、かつ得られる体液採取容器を用いて採液したときに、採液量のばらつきを抑えることができる。
図1(a)及び(b)は、本発明の一実施形態に係る打栓装置を用いた打栓方法を説明するための斜視図である。 図2(a)及び(b)はそれぞれ、第1の冶具の平面図及び断面図である。 図3(a)及び(b)はそれぞれ、第2の冶具の平面図及び断面図である。 図4は、第2の冶具におけるテーパー部の傾斜角度を説明するための図である。 図5(a)及び(b)はそれぞれ、配置工程及び嵌合工程を説明するための断面図である。 図6(a)及び(b)は、第1の打栓工程において、栓本体を管体の開口端に配置する工程を説明するための断面図である。 図7(a)、(b)及び(c)は、第1の打栓工程において、栓本体がキャップ部材の開口端からはみ出した状態の栓体を得る工程を説明するための断面図である。 図8(a)及び(b)は、第1の打栓工程において、栓本体がキャップ部材の開口端からはみ出した状態の栓体を、上記体液採取容器本体の開口端に打栓する工程を説明するための断面図である。 図9(a)、(b)及び(c)は、第2の打栓工程を説明するための断面図である。 図10(a)及び(b)は、本発明の一実施形態に係る体液採取容器の製造方法及び打栓装置で用いられるキャップ部材を示す正面図及び正面断面図であり、(c)は、本発明の一実施形態に係る体液採取容器の製造方法及び打栓装置で用いられる栓本体を示す正面断面図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明する。
まず、本発明に係る体液採取容器の製造方法及び打栓装置で用いられるキャップ部材及び栓本体について説明する。
図10(a)及び(b)は、本発明の一実施形態に係る体液採取容器の製造方法及び打栓装置で用いられるキャップ部材を示す正面図及び正面断面図である。図10(c)は、本発明の一実施形態に係る体液採取容器の製造方法及び打栓装置で用いられる栓本体を示す正面断面図である。
キャップ部材4は、一端に天板部4aと他端に開口端4bとを有する。キャップ部材4は、天板部4aの周縁から下方に伸びる側面部を有する。天板部4aは、中央に円形の開口41aを有する。したがって、天板部4aの外形は環状である。
キャップ部材4は、内表面上に凸部4cを有する。凸部4cは、キャップ部材4の内表面上に環状に設けられており、環状凸部である。キャップ部材が凸部を有することにより、栓本体をキャップ部材から抜けにくくすることができる。
キャップ部材は、凸部を有していなくてもよい。また、凸部は、キャップ部材の同じ高さ位置に複数を設けられていてもよい。キャップ部材の同じ高さ位置に複数の凸部が設けられている場合、該凸部は環状凸部とは異なる。
キャップ部材4は、側面部の外表面上に、キャップ部材4の径方向外側に突出した複数のリブ4dを有する。キャップ部材がリブを有することにより、キャップ部材及び栓体等の転がりを防止することができ、取り扱い性を高めることができる。
栓本体5は、一端側に把持部(大径部)5aと、他端側に小径部5bとを有する。把持部5aの径は、小径部5bの径よりも大きい。把持部5aと小径部5bとにより、段差が形成されている。栓本体5は、把持部5aに最大径を有する。栓本体5は、一端に凹部51aを有する表面を有する。すなわち、把持部5aは、上面に凹部51aを有する。
なお、本明細書において、キャップ部材4の上記一端(天板部4a)と上記他端(開口端4b)とを結ぶ方向が、キャップ部材4の長さ方向であり、キャップ部材4の長さ方向と直交する方向が、キャップ部材4の径方向である。また、本明細書において、栓本体5の上記一端と上記他端とを結ぶ方向が、栓本体5の長さ方向であり、栓本体5の長さ方向と直交する方向が、栓本体5の径方向である。
体液採取容器の製造前において、栓本体5の最大径は、キャップ部材4の開口端4bの内径よりも大きい。栓本体5自体の最大径は、キャップ部材4の開口端4bの内径よりも大きい。
キャップ部材4では、開口端4bにおける側面部の厚みが最も小さくなっている。そのため、キャップ部材4は、開口端4bにおいて、最大内径を有する。本発明に係る体液採取容器の製造方法では、キャップ部材4が開口端4bにおいて最大内径を有する場合であっても、栓本体とキャップ部材との嵌め込み不良を抑えることができる。
なお、キャップ部材4は、開口端4bにおいて、最大内径を有さなくてもよい。
キャップ部材4の開口端4bの内径は、好ましくは13mm以上、より好ましくは14mm以上、好ましくは18mm以下、より好ましくは17mm以下である。キャップ部材4の開口端4bの内径が上記下限以上及び上記上限以下であると、キャップ部材の変形及び破損を効果的に抑えることができ、また、5cc用採血管、7cc用採血管、及び10cc用採血管等の各サイズの採血管の栓体として良好に用いることができる。
キャップ部材の取り扱い性を良好にする観点からは、キャップ部材4の長さは、好ましくは11mm以上、より好ましくは15mm以上、好ましくは25mm以下、より好ましくは20mm以下である。
キャップ部材の取り扱い性を良好にする観点からは、キャップ部材4の天板部4aの厚みは、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1mm以上、好ましくは3mm以下、より好ましくは2mm以下である。
キャップ部材の変形及び破損を効果的に抑える観点からは、キャップ部材4の側面部の最大厚みは、好ましくは0.3mm以上、より好ましくは0.4mm以上、好ましくは2mm以下、より好ましくは1mm以下である。
キャップ部材の変形及び破損を効果的に抑える観点からは、栓本体5の最大径は、キャップ部材4の開口端4bの内径よりも、0.1mm以上で大きいことが好ましく、0.5mm以上で大きいことがより好ましく、3mm以下で大きいことが好ましく、2mm以下で大きいことがより好ましい。
キャップ部材の変形及び破損を効果的に抑える観点からは、栓本体5の最大径は、キャップ部材4の最小内径よりも、0.5mm以上で大きいことが好ましく、1mm以上で大きいことがより好ましく、4mm以下で大きいことが好ましく、3mm以下で大きいことがより好ましい。
体液採取針の刺通性を高める観点からは、把持部5aの上面に設けられた凹部51aの下端と栓本体5の下端との距離は、好ましくは3mm以上、好ましくは7mm以下である。
体液採取針を栓本体から抜く際の体液の飛散を効果的に抑える観点からは、把持部5aの上面に設けられた凹部51aの深さは、好ましくは4mm以上、好ましくは8mm以下である。
次に、図1〜図9を参照しながら、体液採取容器の製造方法及び打栓装置について説明する。
図1(a)及び(b)は、本発明の一実施形態に係る打栓装置を用いた打栓方法を説明するための斜視図である。図1(a)には、打栓中の様子が示されており、図1(b)には、打栓後の様子が示されている。
図1(a)に示すように、打栓装置10は、第1の冶具1と、第2の冶具2と、ラック部材3とを備える。ラック部材3には、体液採取容器本体7が配置されている。後述するように、第1の冶具1は第1の表面(図1(a)においては、第2の冶具2側の表面)に凹部を有し、第2の冶具2は、テーパー部と小径部と該小径部よりも径が大きい大径部とがこの順に設けられた貫通穴を有する。打栓時において、第2の冶具2の上記大径部側に第1の冶具1が配置される。打栓時において、第2の冶具2の上記テーパー部側にラック部材3が配置される。後述するように、第1の冶具1の内側及び第2の冶具2の内側には、キャップ部材及び栓本体が配置されており、第1の冶具1及び第2の冶具2が下方に移動することによって、体液採取容器本体に打栓される。なお、この打栓は、真空打栓である。打栓後、第2の冶具2はラック部材3の表面まで、下方に移動する。
図1(b)に示すように、第1の冶具1を取り除くことにより、体液採取容器本体7の開口端に、栓本体及びキャップ部材を備える栓体9が装着された体液採取容器20を得ることができる。
従来の打栓装置には、第2の冶具は備えられていない。本発明では、特定の構造を有する第2の冶具を用いているので、栓本体の最大径がキャップ部材の開口端の内径よりも大きい場合でも、栓本体とキャップ部材との嵌め込み不良を抑えることができ、かつ得られる体液採取容器を用いて採液したときに、採液量のばらつきを抑えることができる。また、一般に、キャップ部材の厚みが薄い場合には、栓本体とキャップ部材との嵌め込み不良が生じやすいにもかかわらず、本発明では、キャップ部材の側面部の厚みが薄い場合であっても、栓本体とキャップ部材との嵌め込み不良を効果的に抑えることができる。
[第1の冶具]
図2(a)及び(b)はそれぞれ、第1の冶具の平面図及び断面図である。図2(b)は、図2(a)におけるA−A線に沿う断面図である。
第1の冶具1は、第1の表面1aに凹部11aを有する。第1の冶具1は、キャップ部材を凹部11aの内側に第1の表面1aに対して突出するように配置するための冶具である。第1の冶具1は、キャップ部材の開口端側を第1の表面1aに対して突出するように配置するための冶具である。
第1の冶具1は、第1の表面に円柱状の凹部11aを有する。第1の冶具1は、第1の表面1aに24個の凹部11aを有する。なお、第1の冶具における上記凹部の数は特に限定されない。第1の冶具における上記凹部の数は、複数であることが好ましい。該凹部の数が多いほど、多くの体液採取容器を同時に製造することができる。
第1の冶具の上記凹部の形状は、該凹部の内側にキャップ部材を配置することができる限り特に限定されない。第1の冶具の上記凹部の形状は、多角柱状であってもよい。
第1の冶具の上記凹部の径及び深さは、キャップ部材の大きさにより適宜変更することができる。なお、第1の冶具の上記凹部の形状が多角柱状である場合には、第1の冶具の凹部の径は、多角柱状における多角形に内接する円の直径を意味する。
凹部11aの径は、キャップ部材の最大外径よりも大きいことが好ましい。
第1の冶具1の凹部11aの径は、キャップ部材の最大外径よりも、0.1mm以上で大きいことが好ましく、0.5mm以上で大きいことがより好ましく、1.5mm以下で大きいことが好ましく、1.0mm以下で大きいことがより好ましい。第1の冶具1の凹部11aの径が上記下限以上であると、第1の冶具1の凹部11aの内側に、キャップ部材を良好に配置することができる。第1の冶具1の凹部11aの径が上記上限以下であると、第1の冶具1の凹部11aの内側にキャップ部材を配置した後の該キャップ部材のぐらつきを効果的に抑えることができる。
第1の冶具1の凹部11aの深さは、好ましくは5mm以上、より好ましくは7mm以上、好ましくは20mm以下、より好ましくは15mm以下である。第1の冶具1の凹部11aの深さが上記下限以上であると、第1の冶具1の凹部11aの内側に、キャップ部材を良好に配置することができる。第1の冶具1の凹部11aの深さが上記上限以下であると、第1の冶具の上記凹部の内側にキャップ部材を配置した後の該キャップ部材のぐらつきを効果的に抑えることができる。
第1の冶具1の凹部11aの深さの、キャップ部材の長さに対する比(第1の冶具の凹部の深さ/キャップ部材の長さ)は、好ましくは0.25以上、より好ましくは0.3以上、好ましくは1未満、より好ましくは0.75以下である。上記比(第1の冶具の凹部の深さ/キャップ部材の長さ)が上記下限以上であると、第1の冶具の上記凹部の内側に、キャップ部材を良好に配置することができる。上記比(第1の冶具の凹部の深さ/キャップ部材の長さ)が上記上限以下(又は上記上限未満)であると、第1の冶具の上記凹部の内側にキャップ部材を配置した後の該キャップ部材のぐらつきを効果的に抑えることができる。
なお、第1の冶具1の凹部11aの深さ方向と直交する方向が、凹部11aの径方向である。
[第2の冶具]
図3(a)及び(b)はそれぞれ、第2の冶具の平面図及び断面図である。図3(b)は、図3(a)におけるA−A線に沿う断面図である。
第2の冶具2は、貫通穴21を有する。貫通穴21は、第2の冶具2の第1の表面2aと第2の表面2bとを貫通する穴であり、テーパー部21aと小径部21bと大径部21cとを有する。大径部21cの径は、小径部21bの径よりも大きい。貫通穴21において、テーパー部21aは略円錐台状の穴であり、小径部21bは略円柱状の穴であり、大径部21cは略円柱状の穴である。
貫通穴21には、テーパー部21aと小径部21bと大径部21cとがこの順に設けられている。第2の冶具2の第2の表面b側にテーパー部21aが設けられ、第2の冶具2の第1の表面a側に大径部21cが設けられ、テーパー部21aと大径部21cとの間に小径部21bが設けられている。
第2の冶具2は、栓本体を貫通穴21に対して移動させるための部材である。より具体的には、第2の冶具2は、栓本体をテーパー部21a側から大径部21cに向かって、貫通穴21に対して移動させるための冶具である。なお、第1の冶具1の凹部11aと第2の冶具2の大径部21cとにより構成される空間に、キャップ部材が収容される。該空間の収容されたキャップ部材の内側に、貫通穴21に対して移動した栓本体が圧入される。
第2の冶具2のテーパー部21aは、第2の冶具2の小径部21bに向けて径が小さくなるように傾斜している。したがって、テーパー部21aは、第2の冶具2の第2の表面bにおいて最大径を有する。
第2の冶具2は、24個の貫通穴21を有する。なお、第2の冶具における上記貫通穴の数は特に限定されない。第2の冶具における上記貫通穴の数は、複数であることが好ましい。該貫通穴の数が多いほど、多くの体液採取容器を同時に製造することができる。
なお、本明細書において、第2の冶具2の貫通穴21(テーパー部21a、小径部21b及び大径部21c)の貫通方向と直交する方向が、貫通穴21(テーパー部21a、小径部21b及び大径部21c)の径方向である。
第2の冶具2のテーパー部21aの最大径は、第2の冶具2の大径部21cの径よりも大きくてもよく、小さくてもよい。
第2の冶具2のテーパー部21aの最大径は、栓本体5の最大径よりも大きいことが好ましい。
第2の冶具2のテーパー部21aの最大径は、栓本体の最大径よりも、0.5mm以上で大きいことが好ましく、1mm以上で大きいことがより好ましく、4mm以下で大きいことが好ましく、3mm以下で大きいことがより好ましい。第2の冶具2のテーパー部21aの最大径が上記下限以上及び上記上限以下であると、栓本体を良好に配置することができる。
第2の冶具2のテーパー部21aの最大径は、好ましくは16mm以上、より好ましくは18mm以上、好ましくは22mm以下、より好ましくは20mm以下である。第2の冶具2のテーパー部21aの最大径が上記下限以上及び上記上限以下であると、栓本体を良好に配置することができ、また、栓本体とキャップ部材との嵌め込み不良を抑えることができる。
第2の冶具2の大径部21cの径は、キャップ部材4の最大外径よりも大きい。
第2の冶具2の大径部21cの径は、キャップ部材4の最大外径よりも、0.1mm以上で大きいことが好ましく、0.5mm以上で大きいことがより好ましく、1.5mm以下で大きいことが好ましく、1.0mm以下で大きいことがより好ましい。この場合には、キャップ部材のぐらつきを効果的に抑えることができる。
第2の冶具2の大径部21cの径は、第2の冶具2の小径部21bの径よりも大きい。
第2の冶具2の大径部21cの径は、第2の冶具2の小径部21bの径よりも、0.5mm以上で大きいことが好ましく、1mm以上で大きいことがより好ましく、4mm以下で大きいことが好ましく、3mm以下で大きいことがより好ましい。この場合には、キャップ部材のぐらつきを効果的に抑えることができる。
第2の冶具2の大径部21cの径は、好ましくは16mm以上、より好ましくは17mm以上、好ましくは22mm以下、より好ましくは20mm以下である。第2の冶具2の大径部21cの径が上記下限以上及び上記上限以下であると、キャップ部材の変形及び破損を効果的に抑えることができる。
第2の冶具2の小径部21bの径は、キャップ部材4の開口端4bの内径よりも小さい。
第2の冶具2の小径部21bの径は、キャップ部材4の開口端4bの内径よりも、0.1mm以上で小さいことが好ましく、0.3mm以上で小さいことがより好ましく、1mm以下で小さいことが好ましく、0.8mm以下で小さいことがより好ましい。この場合には、栓本体5が第2の冶具2の小径部21bからキャップ部材4の開口端4bに移動する際に、栓本体5の傾きを効果的に抑えることができ、キャップ部材の変形及び破損を効果的に抑えることができる。
第2の冶具2の小径部21bの径は、栓本体5の最大径よりも小さい。
第2の冶具2の小径部21bは、栓本体5の最大径よりも、0.5mm以上で小さいことが好ましく、1mm以上で小さいことがより好ましく、3mm以下で小さいことが好ましく、2mm以下で小さいことがより好ましい。この場合には、栓本体5を効果的に変形させることができ、キャップ部材の変形及び破損を効果的に抑えることができる。
第2の冶具2の小径部21bの径は、好ましくは13mm以上、より好ましくは14.5mm以上、好ましくは18mm以下、より好ましくは16.5mm以下である。第2の冶具2の小径部21bの径が上記下限以上及び上記上限以下であると、キャップ部材の変形及び破損を効果的に抑えることができる。
図4は、第2の冶具におけるテーパー部の傾斜角度を説明するための図である。
図4には、第2の冶具2の断面図が示されており、第2の冶具2の1つの貫通穴部分が拡大して示されている。
図4において、Pは、第2の冶具2の貫通穴21の貫通方向であり、Qは、第2の冶具2のテーパー部21aの傾斜方向である。第2の冶具2のテーパー部21aの傾斜角度θは、第2の冶具2の貫通穴21の貫通方向Pに対して、第2の冶具2のテーパー部21aが傾斜している角度である。なお、図4に示すように、傾斜角度θは、貫通方向Pの直線とテーパー部の傾斜方向Qとにより形成される角度のうち、小さいほうの角度を意味する。従って、傾斜角度θの最大値は90度である。なお、テーパー部が傾斜していない場合の傾斜角度は0度である。本発明では、傾斜角度θは、0度を越え90度未満である。
第2の冶具の貫通穴21の貫通方向Pに対して、テーパー部21aが、15度以上の傾斜角度θで傾斜していることが好ましく、18度以上の傾斜角度θで傾斜していることがより好ましく、30度以下の傾斜角度θで傾斜していることが好ましく、25度以下の傾斜角度θで傾斜していることがより好ましい。上記傾斜角度θが上記下限以上及び上記上限以下であると、キャップ部材の変形及び破損を効果的に抑えることができる。
図4において、Xは、テーパー部21aの深さであり、Yは、小径部21bの深さであり、Zは、大径部21cの深さである。テーパー部21a、小径部21b及び大径部21cの深さ方向は、第2の冶具2の貫通穴21の貫通方向Pに対応する。
第2の冶具2のテーパー部21aの深さXの、第2の冶具2の小径部21bの深さYに対する比(テーパー部21aの深さX/小径部21bの深さY)は、好ましくは0.75以上、より好ましくは1.3以上、好ましくは3.5以下、より好ましくは2.5以下である。上記比(テーパー部21aの深さX/小径部21bの深さY)が上記下限以上及び上記上限以下であると、栓本体とキャップ部材との嵌め込み不良を効果的に抑えることができる。
第2の冶具2のテーパー部21aの深さXの、第2の冶具2の大径部21cの深さZに対する比(テーパー部21aの深さX/大径部21cの深さZ)は、好ましくは0.2以上、より好ましくは0.3以上、好ましくは1.4以下、より好ましくは1以下である。上記比(テーパー部21aの深さX/大径部21cの深さZ)が上記下限以上であると、打栓工程時に第2の冶具の移動を効果的に抑えることができる。上記比(テーパー部21aの深さX/大径部21cの深さZ)が上記上限以下であると、栓本体とキャップ部材との嵌め込み不良を効果的に抑えることができる。
第1の冶具1の凹部11aの深さと第2の冶具の大径部21cの深さZとの合計は、キャップ部材4の長さよりも大きいことが好ましい。第1の冶具1の凹部11aの深さと第2の冶具の大径部21cの深さZとの合計は、キャップ部材4の長さよりも0.1mm以上で長いことが好ましく、0.3mm以上で長いことがより好ましく、キャップ部材4の長さよりも2mm以下で長いことが好ましく、1mm以下で長いことがより好ましい。この場合には、栓本体とキャップ部材との嵌め込み不良を効果的に抑えることができる。
[ラック部材]
打栓装置は、ラック部材を備えることが好ましい。ラック部材は、体液採取容器本体を配置するための部材である。ラック部材として、従来公知のラック部材を用いることができる。
次に、図5〜図9を参照しながら、体液採取容器の製造方法及び打栓装置についてさらに詳細に説明する。
[配置工程]
本発明に係る体液採取容器の製造方法は、以下に示す配置工程を備える。
図5(a)は、配置工程を説明するための断面図である。
図5(a)では、第1の冶具1の1つの凹部11a部分が拡大して示されている。
図5(a)に示すように、配置工程では、第1の表面1aに凹部11aを有する第1の冶具1を用いて、キャップ部材4の開口端4b側が第1の冶具1の第1の表面1aに対して突出するように、キャップ部材4を第1の冶具1の凹部11aの内側に配置する。上記配置工程では、キャップ部材4の天板部4a側が、第1の冶具1の凹部11aの底面側になるように、キャップ部材4を、第1の冶具1の凹部11aの内側に配置する。
[嵌合工程]
本発明に係る体液採取容器の製造方法は、以下に示す嵌合工程を備える。
図5(b)は、嵌合工程を説明するための断面図である。
図5(b)では、第1の冶具1の1つの凹部11a部分及び第2の冶具2の1つの貫通穴21部分が拡大して示されている。
図5(b)に示すように、上記嵌合工程では、テーパー部21aと小径部21bと大径部21cとがこの順に設けられた貫通穴21を有する第2の冶具2を用いて、第2の冶具2の大径部21cをキャップ部材4の突出した部分に嵌合する。嵌合工程後は、第1の冶具1の凹部11aと第2の冶具2の大径部21cとにより構成される空間に、キャップ部材4が収容されている。
[打栓工程]
本発明に係る体液採取容器の製造方法では、打栓工程として、以下の第1の打栓工程を備えるか、又は、以下の第2の打栓工程を備える。上記打栓工程(第1の打栓工程及び第2の打栓工程)は、上記栓本体を、上記第2の冶具の上記テーパー部から上記キャップ部材の内側に圧入して、体液採取容器を得る工程である。
<第1の打栓工程>
上記第1の打栓工程は、以下の(1)と(2)との双方の工程を備える工程である。(1)上記第2の冶具の上記テーパー部側から上記キャップ部材の内側に圧入して、上記栓本体が上記キャップ部材の上記開口端からはみ出した状態の栓体を得る工程(以下、圧入工程(1A)と記載することがある)。(2)栓本体がキャップ部材の開口端からはみ出した状態の栓体を、上記体液採取容器本体の開口端に打栓する工程(以下、打栓工程(1A)と記載することがある)。
これにより、体液採取容器本体の開口端に、栓本体及びキャップ部材を備える栓体を装着することができ、キャップ部材及び栓本体を備える栓体と、体液採取容器本体とを備える体液採取容器を得ることができる。第1の打栓工程では、打栓回数は1回である。
図6〜図8は、第1の打栓工程を説明するための断面図である。
圧入工程(1A):
圧入工程(1A)において、上記キャップ部材に圧入される前の栓本体は、管体の開口端に配置されていることが好ましい。
図6(a)及び(b)は、第1の打栓工程において、栓本体を管体の開口端に配置する工程を説明するための断面図である。
図6(a)において、栓本体5は、貫通穴30aを有する板状部材30の、該貫通穴30aに配置されている。貫通穴30aは、円柱状の穴である。貫通穴30aの径は、栓本体5の把持部の径よりも小さくかつ小径部の径よりも大きい。また、貫通穴30aの径は、管体40の外径よりも大きい。管体40は、体液採取容器本体とは異なる。
管体40は、ラック部材50に配置されている。管体40の開口端40aの内径は、栓本体の把持部の径よりも小さくかつ小径部の径よりも大きい。管体40の開口端40aの内径は、栓本体5を圧入することなく、該開口端40aに栓本体5の小径部を挿入することができる大きさである。
板状部材30の貫通穴30aと、管体40の開口端40aとを対向させて、栓本体5が配置された板状部材30を下方に移動させることにより、図6(b)に示すように栓本体5を管体40の開口端40aに配置することができる。
なお、第1の打栓工程における栓本体を管体の開口端に配置する工程は、上記配置工程の前に行われてもよく、上記配置工程の後に行われてもよく、上記嵌合工程の前に行われてもよく、上記嵌合工程の後に行われてもよい。
図7(a)、(b)及び(c)は、第1の打栓工程において、栓本体がキャップ部材の開口端からはみ出した状態の栓体を得る工程を説明するための断面図である。
図7(a)では、第2の冶具2の1つの貫通穴21部分などが拡大して示されている。
図7(a)に示すように、嵌合工程で得られた第1の冶具1と第2の冶具2とキャップ部材4との構造体における第2の冶具2のテーパー部21aと、管体40の開口端に配置された栓本体5とを対向させ、該構造体を下方に移動させることによって、第2の冶具2のテーパー部21aの内側に、栓本体5の把持部5aを配置する。
次に、図7(b)に示すように、第1の冶具1と第2の冶具2とキャップ部材4との構造体を下方に移動させることによって、栓本体5の小径部5bの先端51bがキャップ部材4の開口端4bよりも天板部に位置しない位置まで、栓本体5を、第2の冶具2のテーパー部21aから、キャップ部材4の内側に圧入する。例えば、エアシリンダーを圧入方向に設置して稼働させることにより、所定の位置まで第1の冶具1と第2の冶具2とキャップ部材4との構造体を下方に移動させることができる。
このようにして、図7(c)に示すように、栓本体5がキャップ部材4の開口端4bからはみ出した状態の栓体を得ることができる。栓本体5がキャップ部材4の開口端4bからはみ出した状態の栓体は、第1の冶具1と第2の冶具2との内側に収容されている。栓本体5がキャップ部材4の開口端4bからはみ出した状態の栓体において、栓本体5の先端51bは、テーパー部21aの内側に存在していてもよく、外側に存在していてもよい。
栓本体5は、把持部5aにおいて凹部51aを有する。圧入工程(1A)では、栓本体5が凹部51aを有することにより、第2の冶具2の小径部21bを通過する際に栓本体を効果的に変形させることができる。
圧入工程(1A)において、まず、栓本体5は、第2の冶具2のテーパー部21aを通過する。栓本体5は、テーパー部21aを通過する際に徐々に圧縮されるため、栓本体5が傾きにくい。次に、栓本体5は、第2の冶具の小径部21bを通過する。栓本体5は、小径部21bを通過する際に、更に圧縮され、内側から外側へ向けて力が発生する。しかしながら、栓本体5が小径部21bを通過中に、上記内側から外側ヘ向かう力はある程度緩和される。次に、栓本体5は、キャップ部材4の開口端4bに到達し、更に、栓本体5は、栓本体5の小径部5bの先端51bがキャップ部材4の開口端4bよりも天板部に位置しない位置まで、キャップ部材4の内側に圧入される。栓本体5はキャップ部材4の内側に真っ直ぐ挿入されやすく、また、栓本体5が小径部21bを通過中に、上記内側から外側ヘ向かう力がある程度緩和されるため、栓本体5の最大径がキャップ部材4の開口端4bの径よりも大きい栓本体とキャップ部材とを用いているにもかかわらず、栓本体とキャップ部材との嵌め込み不良を抑えることができる。
打栓工程(1A):
図8(a)及び(b)は、第1の打栓工程において、栓本体がキャップ部材の開口端からはみ出した状態の栓体を、上記体液採取容器本体の開口端に打栓する工程(打栓工程(1A))を説明するための断面図である。
図8(a)では、ラック部材3に体液採取容器本体7が配置されている。ラック部材3は載置面上に置かれている。体液採取容器本体7の底部には血清または血漿分離用組成物8が収容されている。
図8(a)に示すように、栓本体5がキャップ部材4の開口端4bからはみ出した状態の栓体を、体液採取容器本体7の開口端に打栓する。第1の冶具1と第2の冶具2とキャップ部材4と栓本体5との構造体における第2の冶具2のテーパー部21aと、体液採取容器本体7の開口端とを対向させて、該構造体を下方に移動させることによって、打栓することができる。
打栓後、第2の冶具は、自重で下方に移動する。
打栓後に、第1の冶具1、第2の冶具2及びラック部材3を取り外すことにより、図8(b)に示す体液採取容器20を得ることができる。体液採取容器20は、キャップ部材4及び栓本体5を備える栓体9と、体液採取容器本体7とを備え、体液採取容器本体7内に血清または血漿分離用組成物8が収容されている。体液採取容器20は、血液採取容器であり、採血管である。
打栓工程(1A)における打栓は、真空打栓であることが好ましい。
上記配置工程と、上記嵌合工程と、上記第1の打栓工程とを備える上記体液採取容器の製造方法では、体液採取容器本体の開口端に栓本体とキャップ部材とを同時に打栓することができ、真空打栓の回数は1回である。そのため、上記配置工程と、上記嵌合工程と、第2の打栓工程とを備える体液採取容器の製造方法と比べて、製造時間を短くすることができる。
上記配置工程と、上記嵌合工程と、上記第1の打栓工程とを備える上記体液採取容器の製造方法では、栓本体の最大径が、キャップ部材の開口端の内径よりも大きいにもかかわらず、栓本体とキャップ部材とを同時に打栓したとしても、栓本体とキャップ部材との嵌め込み不良を抑えることができる。また、栓体が傾いて打栓される頻度が極めて低いため、得られる体液採取容器の内圧が変化しにくく、該体液採取容器を用いて採液したときに、採液量のばらつきを抑えることができる。
<第2の打栓工程>
上記第2の打栓工程は、以下の(1’)と(2’)との双方の工程を備える工程である。(1’)上記栓本体を上記体液採取容器本体の開口端に打栓して、上記体液採取容器本体と上記栓本体との接続体を得る工程(以下、打栓工程(2A)と記載することがある)。(2’)該接続体における上記栓本体が上記第2の冶具の上記テーパー部側から上記キャップ部材の内側に圧入されるように、上記キャップ部材を該接続体における上記栓本体に打栓する工程(以下、打栓工程(2B)と記載することがある)。
これにより、体液採取容器本体の開口端に、栓本体及びキャップ部材を備える栓体を装着することができ、キャップ部材及び栓本体を備える栓体と、体液採取容器本体とを備える体液採取容器を得ることができる。第2の打栓工程では、打栓回数は2回である。
図9(a)、(b)及び(c)は、第2の打栓工程を説明するための断面図である。
打栓工程(2A):
打栓工程(2A)では、図9(a)に示すように、栓本体5を体液採取容器本体7の開口端に打栓して、体液採取容器本体7と栓本体5との接続体を得る。打栓工程(2A)における打栓は、第1の冶具及び第2の冶具を用いない打栓である。図9(a)では、打栓された後の栓本体5及び体液採取容器本体7(体液採取容器本体7と栓本体5との接続体)が示されている。ラック部材3は載置面上に置かれている。体液採取容器本体7と栓本体5との接続体は、ラック部材3に配置されている。体液採取容器本体7の底部には血清または血漿分離用組成物8が収容されている。
体液採取容器本体7に栓本体5を打栓する方法として、従来公知の打栓方法を用いることができる。打栓工程(2A)における打栓は、真空打栓であることが好ましい。
なお、打栓工程(2A)は、上記配置工程の前に行われてもよく、上記配置工程の後に行われてもよく、上記嵌合工程の前に行われてもよく、上記嵌合工程の後に行われてもよい。
打栓工程(2B):
打栓工程(2B)では、図9(b)に示すように、打栓工程(2A)で得られた体液採取容器本体7と栓本体5との接続体における栓本体5が、第2の冶具2のテーパー部21a側からキャップ部材4の内側に圧入されるように、キャップ部材4を該接続体における栓本体5に打栓する。具体的には、嵌合工程で得られた第1の冶具1の凹部11aと第2の冶具2の大径部21cとにより構成される空間に収容されたキャップ部材4(図5(b))を、体液採取容器本体7と栓本体5との接続体における栓本体5に打栓する。第1の冶具1と第2の冶具2とキャップ部材4との構造体(図5(b))における第2の冶具2のテーパー部21aと、体液採取容器本体7の開口端に打栓された栓本体5とを対向させ、該構造体を下方に移動させることによって、キャップ部材4を、体液採取容器本体7と栓本体5との接続体における栓本体5に打栓することができる。打栓工程(2B)では、打栓工程(2A)において打栓された栓本体に対して、キャップ部材を更に打栓する。
打栓後、第2の冶具は、自重で下方に移動する。
打栓工程(2B)において、まず、栓本体5は、第2の冶具2のテーパー部21aを通過する。栓本体5は、テーパー部21aを通過する際に徐々に圧縮されるため、栓本体5が傾きにくい。次に、栓本体5は、第2の冶具2の小径部21bを通過する。栓本体5は、小径部21bを通過する際に、更に圧縮され、内側から外側へ向けて力が発生する。しかしながら、栓本体5が小径部21bを通過中に、上記内側から外側ヘ向かう力はある程度緩和される。次に、栓本体5は、キャップ部材4の開口端4bに到達し、更に、栓本体5は、キャップ部材4の内側まで圧入される。栓本体5はキャップ部材4の内側に真っ直ぐ挿入されやすく、また、栓本体5が小径部21bを通過中に、上記内側から外側ヘ向かう力がある程度緩和されるため、栓本体5の最大径がキャップ部材4の開口端4bの径よりも大きい栓本体とキャップ部材とを用いているにもかかわらず、栓本体とキャップ部材との嵌め込み不良を抑えることができる。
打栓後に、第1の冶具1、第2の冶具2及びラック部材3を取り外すことにより、図9(c)に示す体液採取容器20を得ることができる。体液採取容器20は、キャップ部材4及び栓本体5を備える栓体9と、体液採取容器本体7とを備え、体液採取容器本体7内に血清または血漿分離用組成物8が収容されている。体液採取容器20は、血液採取容器であり、採血管である。
打栓工程(2B)における打栓は、真空打栓であることが好ましい。
上記配置工程と、上記嵌合工程と、上記第2の打栓工程とを備える上記体液採取容器の製造方法では、打栓工程(2A)における打栓と、打栓工程(2B)における打栓とが行われ、真空打栓の回数は2回である。
上記配置工程と、上記嵌合工程と、上記第2の打栓工程とを備える上記体液採取容器の製造方法では、体液採取容器本体に栓本体を予め打栓することによって、得られる体液採取容器の内圧が変化しにくくすることができる。また、栓本体の最大径が、キャップ部材の開口端の内径よりも大きいにもかかわらず、該栓本体に対してキャップ部材を打栓したとしても、栓本体とキャップ部材との嵌め込み不良を抑えることができる。また、栓体が傾く頻度が極めて低いため、得られる体液採取容器の内圧が変化しにくく、該体液採取容器を用いて採液したときに、採液量のばらつきを抑えることができる。
(その他の詳細)
キャップ部材の材料は、樹脂であることが好ましい。上記樹脂は1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
上記樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、及びポリカーボネート等が挙げられる。
上記キャップ部材を構成する上記天板部、上記側面部、上記凸部、及び上記リブは、それぞれ、同一の材料が用いられてもよく、異なる材料が用いられてもよい。成形を容易にする観点からは、上記天板部、上記側面部、上記凸部、及び上記リブは、同一の材料が用いられることが好ましい。
上記栓本体の材料は、エラストマーであることが好ましい。栓本体の材料がエラストマーであると、栓本体が第2の冶具のテーパー部及び小径部を通過する際に良好に変形することができる。上記栓本体の材料は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記エラストマーとしては、熱硬化性エラストマー、及び熱可塑性エラストマー等が挙げられる。上記熱硬化性エラストマーとしては、イソプレンゴム、ブチルゴム、ブタジエンゴム、及びスチレン−ブタジエン共重合ゴム等が挙げられる。上記熱可塑性エラストマーとしては、スチレン系エラストマー等が挙げられる。
栓本体の材料が上記エラストマーである場合、上記栓本体はゴム栓である。上記栓本体はゴム栓であることが好ましい。
上記第1の冶具及び上記第2の冶具の材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、アクリル樹脂、及びポリテトラフルオロエチレン等が挙げられる。上記第1の冶具及び上記第2の冶具の材料はそれぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。また、上記第1の冶具及び上記第2の冶具の材料は、それぞれ同一であってもよく、異なっていてもよい。
強度に優れるため、上記第1の冶具の材料は、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、又はポリテトラフルオロエチレンであることが好ましい。
強度及び滑り性に優れるため、上記第2の冶具の材料は、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、又はポリテトラフルオロエチレンであることが好ましく、ポリテトラフルオロエチレンであることがより好ましい。
上記体液採取容器としては、採血管等の血液採取容器が挙げられる。上記採血管としては、5cc用採血管、7cc用採血管、及び10cc用採血管等が挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。本発明は以下の実施例のみに限定されない。
(実施例1)
キャップ部材の作製:
以下に示すキャップ部材寸法を備える金型に、樹脂組成物(ポリエチレン)を注入して成形し、図10に示す形状のキャップ部材を作製した。
長さ:20mm
天板部の厚み:1.6mm、側面部の厚み:0.4mm
開口端の内径:16.5mm
最小内径:15.5mm
最大外径:17.2mm
リブの長さ:17mm、リブの高さ:0.1mm
環状凸部の高さ:0.2mm、環状凸部の幅:1.8mm、環状凸部と天板部との距離6mm
栓本体:
図10に示す形状であり、以下に示す寸法を有するゴム栓(材料:ブチルゴム)を用意した。
最大径(把持部の最大径):17mm
小径部の径(小径部の最大径):14.2mm
凹部の深さ:5mm
体液採取容器本体:
開口端の内径が13.5mmであるPET管(ポリエチレンテレフタレート管)を用意した。
管体:
開口端の内径が14.3mmであるPET管(ポリエチレンテレフタレート管)を用意した。
板状部材:
貫通穴(内径16.2mm)を100個有する板状部材(断面の外形は図6(a)に示す形状)を用意した。
第1の冶具の作製:
以下に示す第1の冶具寸法を備える金型に、樹脂組成物(ポリカーボネート)を注入して成形し、図2に示す形状(但し、凹部の個数は100個)の第1の冶具を作製した。
凹部の径:18.0mm、凹部の深さ:11mm、凹部の個数:100個
第2の冶具の作製:
以下に示す第2の冶具寸法を備える金型に、樹脂組成物(ポリテトラフルオロエチレン)を注入して成形し、図3に示す形状(但し、貫通穴の個数の個数は100個)の第2の冶具を作製した。
テーパー部の最大径:19mm、テーパー部の深さX:5mm、テーパー部の傾斜角度θ:20度
小径部の径:15.8mm、小径部の深さY:3mm
大径部の径:18.0mm、大径部の深さZ:10mm
貫通穴の個数:100個
ラック部材:
管体及び血液採取容器本体を配置することができるラック部材を用意した。
配置工程:
キャップ部材の開口端側が第1の冶具の上面よりも上側に突出するように、第1の冶具の凹部の内側に、キャップ部材を配置した(図5(a))。なお、第1の冶具の100個の凹部のそれぞれに、キャップ部材を配置した。キャップ部材の開口端側は、第1の冶具の上面に対して、上側に約10mm突出していた。
嵌合工程:
第2の冶具の大径部を、キャップ部材の突出した部分に嵌合した(図5(b))。
第1の打栓工程:
(圧入工程(1A))
ラック部材に管体(PET管)100本を配置した。板状部材の100個の貫通穴のそれぞれに栓本体を配置した(図6(a))。次いで、栓本体が配置された板状部材を下方に移動させて、栓本体を管体の開口端に配置した(図6(b))。
嵌合工程で得られた第1の冶具と第2の冶具とキャップ部材との構造体における第2の冶具のテーパー部と、管体の開口端に配置された栓本体とを対向させ、該構造体を下方に移動させることによって、第2の冶具のテーパー部の内側に、キャップ部材の把持部を配置した(図7(a))。
次に、エアシリンダーを圧入方向に設置して稼働させることにより、第1の冶具と第2の冶具2とキャップ部材との構造体を下方に移動させ、栓本体の小径部の先端がキャップ部材の開口端よりも天板部に位置しない位置まで、栓本体を、第2の冶具のテーパー部から、キャップ部材の内側に圧入し、栓本体がキャップ部材の開口端からはみ出した状態の栓体を得た(図7(b)及び(c))。
(打栓工程(1A))
ラック部材に体液採取容器本体(PET管)100本を配置した。嵌合工程で得られた第1の冶具と第2の冶具とキャップ部材と栓本体との構造体における第2の治具のテーパー部と、体液採取容器本体の開口端とを対向させて、該構造体を下方に移動させた。このようにして、栓本体がキャップ部材の開口端からはみ出した状態の栓体を、体液採取容器本体の開口端に真空打栓して、体液採取容器を100本製造した(図8(a)及び(b))。
(実施例2)
実施例1と同様にして、配置工程及び嵌合工程を行った。
第2の打栓工程:
(打栓工程(1B))
ラック部材に体液採取容器本体(PET管)100本を配置した。栓本体100個を体液採取容器(PET管)の開口端にそれぞれ真空打栓し、体液採取容器本体と栓本体との接続体を得た(図9(a))。
(打栓工程(2B))
嵌合工程で得られた第1の冶具と第2の冶具とキャップ部材との構造体における第2の冶具のテーパー部と、体液採取容器本体の開口端に打栓された栓本体とを対向させ、該構造体を下方に移動させた。このようにして、第1の冶具の凹部と第2の冶具の大径部とにより構成される空間に収容されたキャップ部材を、体液採取容器本体と栓本体との接続体における栓本体に真空打栓して、体液採取容器を100本製造した(図9(b)及び(c))。
(比較例1)
第2の冶具を用いなかったこと以外は実施例2と同様にして体液採取容器を100本製造した。
(評価)
<栓本体とキャップ部材との嵌め込み不良>
得られた体液採取容器100本について、キャップ部材の変形状態及び破損状態を目視で確認して、栓本体とキャップ部材との嵌め込み不良が発生している割合を求めた。
<採液量のばらつき>
得られた体液採取容器と、市販の採血ホルダーとを用いて、温水浴槽から温水を体液採取容器に採液した。100本の体液採取容器を用いて採液したときの採液量のばらつき(CV値)を下記式により求めた。なお、比較例1では、採液量のばらつきは評価しなかった。
CV値(%)=(σ/X)×100
σ:体液採取容器への採液量の標準偏差
X:体液採取容器への採液量の平均値
構成及び結果を表1に示す。
Figure 2021003350
1…第1の冶具
1a…第1の表面
2…第2の冶具
2a…第1の表面
2b…第2の表面
3…ラック部材
4…キャップ部材
4a…天板部
4b…開口端
4c…凸部
4d…リブ
5…栓本体
5a…把持部
5b…小径部
51a…凹部
7…体液採取容器本体
8…血清または血漿分離用組成物
9…栓体
10…打栓装置
11a…凹部
20…体液採取容器
21…貫通穴
21a…テーパー部
21b…小径部
21c…大径部
30…板状部材
30a…貫通穴
40…管体
40a…開口端
41a…開口
50…ラック部材
51a…凹部
51b…先端

Claims (8)

  1. キャップ部材及び栓本体を備える栓体と、体液採取容器本体とを備える体液採取容器の製造方法であって、
    前記キャップ部材は、一端に天板部と、他端に開口端とを有し、
    前記栓本体は、把持部と、前記把持部よりも径が小さい小径部とを有し、
    前記栓本体の最大径は、前記キャップ部材の前記開口端の内径よりも大きく、
    第1の表面に凹部を有する第1の冶具を用いて、前記キャップ部材の前記開口端側が前記第1の冶具の前記第1の表面に対して突出するように、前記キャップ部材を前記第1の冶具の前記凹部の内側に配置する配置工程と、
    テーパー部と小径部と該小径部よりも径が大きい大径部とがこの順に設けられた貫通穴を有する第2の冶具を用いて、前記第2の冶具の前記大径部を、前記キャップ部材の突出した部分に嵌合する嵌合工程とを備え、
    前記栓本体を、前記第2の冶具の前記テーパー部側から前記キャップ部材の内側に圧入して、前記栓本体が前記キャップ部材の前記開口端からはみ出した状態の栓体を得る工程と、前記栓本体が前記キャップ部材の前記開口端からはみ出した状態の栓体を、前記体液採取容器本体の開口端に打栓する工程との双方の工程を備える第1の打栓工程を備えるか、
    又は、
    前記栓本体を前記体液採取容器本体の開口端に打栓して、前記体液採取容器本体と前記栓本体との接続体を得る工程と、前記接続体における前記栓本体が前記第2の冶具の前記テーパー部側から前記キャップ部材の内側に圧入されるように、前記キャップ部材を前記接続体における前記栓本体に打栓する工程との双方の工程を備える第2の打栓工程を備え、
    前記第2の冶具の前記テーパー部が、前記第2の冶具の前記小径部に向けて径が小さくなるように傾斜しており、
    前記第2の冶具の前記小径部の径は、前記キャップ部材の前記開口端の内径よりも小さい、体液採取容器の製造方法。
  2. 前記第1の打栓工程を備える、請求項1に記載の体液採取容器の製造方法。
  3. 前記第2の打栓工程を備える、請求項1に記載の体液採取容器の製造方法。
  4. 前記第2の冶具の前記テーパー部が、前記第2の冶具の前記貫通穴の貫通方向に対して、15度以上30度以下の傾斜角度で傾斜している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の体液採取容器の製造方法。
  5. 前記第2の冶具の前記テーパー部の深さの前記第2の冶具の前記小径部の深さに対する比が、0.75以上3.5以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の体液採取容器の製造方法。
  6. 体液採取容器本体の開口端に、栓本体及びキャップ部材を備える栓体を装着するために用いられる打栓装置であって、
    第1の表面に凹部を有する第1の冶具と、
    テーパー部と小径部と該小径部よりも径が大きい大径部とがこの順に設けられた貫通穴を有する第2の冶具とを備え、
    前記第1の冶具は、前記キャップ部材を前記凹部の内側に前記第1の表面に対して突出するように配置するための冶具であり、
    前記第2の冶具は、前記栓本体を前記貫通穴に対して移動させるための冶具であり、
    前記第2の冶具の前記テーパー部が、前記第2の冶具の前記小径部に向けて径が小さくなるように傾斜している、打栓装置。
  7. 前記第2の冶具の前記テーパー部が、前記第2の冶具の前記貫通穴の貫通方向に対して、15度以上30度以下の傾斜角度で傾斜している、請求項6に記載の打栓装置。
  8. 前記第2の冶具の前記テーパー部の深さの前記第2の冶具の前記小径部の深さに対する比が、0.75以上3.5以下である、請求項6又は7に記載の打栓装置。
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